JP2007040283A - オイル循環装置及びエンジン駆動式空気調和機 - Google Patents

オイル循環装置及びエンジン駆動式空気調和機 Download PDF

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Abstract

【課題】 劣化が進んでいない潤滑油を循環させることができて良好な潤滑機能を発揮でき、劣化が進んで比重が大きくなった潤滑油及び水を捕捉貯留することができる潤滑油供給装置を備えた空気調和装置。
【解決手段】 サブオイルタンク63の潤滑油をガスエンジン30のオイルタンク30aに給送しこの潤滑油を前記サブオイルタンク63に戻す潤滑油循環系と、ガスエンジン30から排出するブローバイガスを通流させてオイルミストを分離するオイルミスト分離手段73と、オイルミスト分離手段73で分離回収した潤滑油を受け入れて比重の相違により、水及び劣化が進んだ潤滑油と、劣化が進んでいない潤滑油とを分離できて、劣化が進んでいない潤滑油を前記サブオイルタンク16へ送流し水及び劣化が進んだ潤滑油を下層に捕捉する劣化油分離タンク76を備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エンジン駆動式空気調和機に関し、特にブローバイガスの処理手段を含む潤滑油循環装置の改良する。
一般に、空気調和装置等に使用される圧縮機をエンジンにより駆動するエンジン駆動式空気調和機が知られている。この種のものでは、ガスエンジンの運転中、燃焼ガスの一部がシリンダとピストンとの隙間を通りクランクケースへ洩れてクランクケース内に飛散しているオイルミストを含んでブローバイガスとなりヘッドカバーから排出される。このブローバイガスに含まれるオイルミストをオイルセパレータで分離し、捕捉した潤滑油を、オイルタンクを経てエンジンに戻して長時間の連続運転を可能にしている(特許文献1参照)。
また、ブローバイガス中に含まれるオイルミストを第1段としてオイルセパレータで捕捉し、続いて、前記オイルセパレータで捕捉されないでブローバイガス中に含まれて前記オイルセパレータを流出するオイルミストを第2段として不織布等のフィルタを収容するブローバイフィルタで捕捉し、前記オイルセパレータ及び前記ブローバイフィルタでそれぞれ捕捉した潤滑油、オイルタンクを経てエンジンに戻して一層長時間の連続運転を可能にしている(特許文献2参照)。
また、ガスエンジンのヘッドカバーから排出するブローバイガスをサブオイルタンクの空間部へ戻してブローバイガス中に含まれるオイルミストを捕捉することも提案されている(特許文献3参照)。
特開平9−112240号公報 特開平11−287155号公報 特開平11−247715号公報
特許文献1のガスエンジン駆動式空気調和機が示している潤滑油供給装置では、オイルセパレータを通過するブローバイガス中に含まれるオイルミストが皆無ではないので、潤滑油の補給が必要であるが、オイルセパレータとオイルタンクとを含む潤滑油循環系には潤滑油の劣化を改善できる手立てが無いから、サブオイルタンクへ潤滑油を補給したとしても循環系全体の潤滑油の劣化を改善できるものではない。循環系全体の潤滑油が劣化してガスエンジンが潤滑不良に陥る虞がある。また、オイルセパレータでドレンが捕捉されるので、潤滑油の劣化が進みやすい。
特許文献2のガスエンジン駆動式空気調和機が示している潤滑油供給装置も、特許文献1の場合と同様に、循環系全体の潤滑油が劣化してエンジンが潤滑不良に陥る虞があり、また、オイルタンクに蓄積されるドレンにより潤滑油の劣化が進みやすい。
特許文献3のガスエンジン駆動式空気調和機が示している潤滑油供給装置は、サブオイルタンクへ潤滑油を補給することができるが、劣化が進んだ潤滑油を分離できてその分を補給できるものではなく、サブオイルタンクにおける目減り分を補給するものであり、潤滑油を補給することによって循環系全体の潤滑油の劣化を改善できるものではない。循環系全体の潤滑油の劣化が進行した段階では、潤滑油の劣化を改善できる手立てが無いから、循環系全体の潤滑油の全量を交換しない限り、ガスエンジンが潤滑不良に陥る虞がある。また、サブオイルタンクが冷えるとブローバイガス中に含まれる水分がタンク内壁に結露してドレンとなって潤滑油中に入り込みオイルタンクに蓄積される潤滑油の劣化が進みやすい。
潤滑油の劣化は燃料ガスの種類によっても比較的早い場合があるので、潤滑油の劣化の程度を是正できる潤滑油供給装置が求められている。
本発明の目的は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、劣化が進んだ潤滑油を分離除去できてガスエンジンの潤滑を良好に行える潤滑油供給装置を備えたエンジン駆動式空気調和機を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、エンジンのブローバイガスに含まれるオイルをオイルミスト分離手段により分離し、この分離手段により分離したオイルを、サブオイルタンクを経て前記エンジンに循環させるエンジンのオイル循環装置において、前記オイルミスト分離手段と前記サブオイルタンクとの間に劣化油分離タンクを備え、この劣化油分離タンクから溢流するオイルを前記サブオイルタンクに給送するオイル給送手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、エンジン駆動式の圧縮機と、室外熱交換器と、減圧装置と、室内熱交換器とを有するエンジン駆動式空気調和機において、前記エンジンのブローバイガスに含まれるオイルをオイルミスト分離手段により分離し、この分離手段により分離したオイルを、サブオイルタンクを経て前記エンジンに循環させるエンジンのオイル循環装置を備えると共に、前記オイルミスト分離手段と前記サブオイルタンクとの間に劣化油分離タンクを備え、この劣化油分離タンクから溢流するオイルを前記サブオイルタンクに給送するオイル給送手段を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、オイルタンクに供給される潤滑油はクランクの回転に伴って攪拌され一部がオイルミストになり、ガスエンジンの燃焼室からクランク室へ漏れ出るブローバイガス中に取り込まれてクランク室から排出する。ブローバイガス中に取り込まれるオイルミストには、水と劣化が進んで比重が大きくなった潤滑油と劣化が進んでいない比重が小さい潤滑油とが分離不能に含まれる。このブローバイガスは、オイルミスト分離手段を通流し、ここで潤滑油となって回収される。回収された潤滑油は、サブオイルタンクへ戻される前に、劣化油分離タンクに入り、ここで、比重の相違により、水及び劣化が進んで比重が大きくなった潤滑油を下層に分離し上層に劣化が進んでいない比重が小さい潤滑油を分離し、上層の潤滑油のみをサブオイルタンクへ戻すとともに水及び劣化油を捕捉する。
従って、潤滑油循環系から、水及び劣化油を取り除く作用が絶えず行われる結果、常に劣化が進んでいない潤滑油がガスエンジンのオイルタンクとサブオイルタンクとの間で循環するから、シリンダとピストンリングとの摺動面に対して良好な潤滑機能を発揮できる。
本発明によれば、オイルミスト分離手段とサブオイルタンクとの間に劣化油分離タンクを備えたので、潤滑油循環系に常に劣化が進んでいない潤滑油を循環させることができ、エンジンのオイルタンク内には、水を含まずかつ劣化が進んでいない潤滑油が供給されるからシリンダとピストンリングとの摺動面に対して良好な潤滑機能を発揮できる。そして、劣化油分離タンクには、劣化が進んで比重が大きくなった潤滑油及び水を捕捉することができる。上記構成において、サブオイルタンクに補給する新油は、潤滑油循環系の潤滑油に混ざって循環するが、新油が補給されるとブローバイガス中に取り込まれるオイルミストは、一層劣化が進んでいない比重が小さい潤滑油を含むようになって劣化の度合いが相対的に大きい潤滑油がタンク下層に溜まり、これによって、潤滑油循環系の潤滑油の劣化改善に繋がり、一層長時間に渡り良好な連続運転が可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係るエンジン駆動式空気調和機の一実施形態の冷媒回路を示す回路図である。
図1に示すように、冷凍装置としてのエンジン駆動式空気調和機10は、室外機11、複数台(例えば2台)の室内機12A,12B及び制御装置13を有し、室外機11の室外冷媒配管14と室内機12A,12Bの各室内冷媒配管15A,15Bとが連結されている。
室外機11は室外に設置され、室外冷媒配管14には、圧縮機16が配設されるとともに、この圧縮機16の吸込側にアキュムレータ17が配設され、また圧縮機16の吐出側に四方弁18、室外熱交換器19,19、室外膨張弁24、ドライコア25が順次配設されて構成される。室外熱交換器19には、この室外熱交換器19へ向かって送風する室外ファン20が隣接して配置されている。また、圧縮機16は、フレキシブルカップリング27等を介してガスエンジン30に連結され、このガスエンジン30により駆動される。更に、室外膨張弁24をバイパスしてバイパス管26が配設されている。
一方、室内機12A,12Bはそれぞれ室内に設置され、並列配管である室内冷媒配管15A,15Bには、室内熱交換器21A,21Bが配設されるとともに、室内熱交換器21A,21Bの近傍で前記ドライコア25の側の室内膨張弁22A,22Bが配設されて構成される。上記室内熱交換器21A,21Bには、これらの室内熱交換器21A,21Bへ送風する室内ファン23A,23Bが隣接して配置されている。
尚、図1中の符号28はストレーナを示す。また、符号29は、圧縮機16の吐出側の冷媒圧力を圧縮機16の吸込側へ逃す電動弁である。
また、上記制御装置13は室外機11に設置され、室外機11及び室内機12A,12Bの運転を制御する。具体的には、制御装置13は、室外機11におけるガスエンジン30(即ち圧縮機16)、四方弁18、室外ファン20及び室外膨張弁24、並びに室内機12A,12Bにおける室内膨張弁22A,22B、及び室内ファン23A,23Bをそれぞれ制御する。
制御装置13により四方弁18が切り替えられることにより、空気調和装置10が冷房運転又は暖房運転に設定される。つまり、制御装置13が四方弁18を冷房側に切り替えたときには、冷媒が実線矢印の如く流れ、室外熱交換器19が凝縮器に、室内熱交換器21A,21Bが蒸発器になって冷房運転状態となり、各室内熱交換器21A,21Bが室内を冷房する。また、制御装置13が四方弁18を暖房側に切り替えたときには、冷媒が破線矢印の如く流れ、室内熱交換器21A,21Bが凝縮器に、室外熱交換器19が蒸発器になって暖房運転状態となり、各室内熱交換器21A,21Bが室内を暖房する。
また、制御装置13は、冷房運転時には、室内膨張弁22A,22Bのそれぞれの弁開度を空調負荷に応じて制御する。暖房運転時には、制御装置13は、室外膨張弁24及び室内膨張弁22A,22Bのそれぞれの弁開度を空調負荷に応じて制御する。
一方、圧縮機16を駆動するガスエンジン30の燃焼室には、エンジン燃料供給装置31から燃料と空気との混合気が供給される。このエンジン燃料供給装置31は、燃料供給配管32に、燃料遮断弁33、ゼロガバナ34、燃料調整弁35及びスロットルバルブ36が順次配設され、この燃料供給配管32のスロットルバルブ36側端部がガスエンジン30の燃焼室に接続されて構成される。
燃料遮断弁35は、閉鎖型の燃料遮断弁機構を構成し、燃料遮断弁35が全閉または全開し、燃料ガスの漏れのない遮断と連通とを択一に実施する。
ゼロガバナ34は、燃料供給配管32内における当該ゼロガバナ34の前後の1次側燃料ガス圧力(一次圧a)と2次側燃料ガス圧力(二次圧b)のうち、一次圧aに変動が生じても二次圧bを一定の所定圧に調整して、ガスエンジン30の運転を安定化させる。
燃料調整弁35は、この燃料調整弁35とスロットルバルブ36との間に接続される空気供給配管106より空気が導入されることで生成される混合気の空燃比を最適に調整するものである。
スロットルバルブ36は、ガスエンジン30の燃焼室へ供給される混合気の供給量を調整して、ガスエンジン30の回転数を制御する。
ガスエンジン30の燃焼室の吸気側には、インテークマニホールドが付設されており、このインテークマニホールドの吸気側には、エンジンユニット外から空気を供給する空気供給配管106が接続されている。空気供給配管106はエアフィルタ105を備えている。
ガスエンジン30には、潤滑油供給装置60が接続されている。この潤滑油供給装置60は、後で詳述するが、オイル供給配管にオイルタンク61とオイル遮断弁62とサブオイルタンク63とオイル供給ポンプ64等を配設してなり、ガスエンジン30へ潤滑油を適宜供給する。
また、ガスエンジン30は、エンジン冷却装置41内を循環するエンジン冷却水により冷却される。このエンジン冷却装置41は、冷却水配管42を備え、この冷却水配管42には、ワックス三方弁43、ラジエータ46及び循環ポンプ47が順次配設されて構成される。上記循環ポンプ47は、稼働時にエンジン冷却水を昇圧して、このエンジン冷却水を冷却水配管42内で循環させる。
上記ワックス三方弁43は、ガスエンジン30を速やかに暖機させるためのものである。このワックス三方弁43は、入口43Aが、冷却水配管42におけるガスエンジン30に付設の排ガス熱交換器側に接続され、低温側出口43Bが、冷却水配管42における循環ポンプ47の吸込側に接続され、高温側出口43Cが冷却水配管42におけるラジエータ46側に接続される。
前記制御装置13によるガスエンジン30の制御は、具体的には、エンジン燃料供給装置31の燃料遮断弁33、ゼロガバナ34、燃料調整弁35及びスロットルバルブ36、並びに潤滑油供給装置60のオイル遮断弁62及びオイル供給ポンプ64、冷却装置41の循環ポンプ47を制御装置13が制御することによってなされる。
本実施形態では、ガスエンジン30の排気側に、図2に示すように、排気処理装置100が接続されている。この排気処理装置100は、ガスエンジン30、マフラー101、排気トップ102、中和器103を有して構成されている。また、ガスエンジン30の燃焼室の排気側には、排ガス熱交換器(図示しない)が付設されている。この排ガス熱交換器は、上記冷却装置41の冷却水配管42を流れるエンジン冷却水と、エンジンの排気ガス間で熱交換する。この排ガス熱交換器を流れる排気ガスと上記エンジン冷却装置41内を循環するエンジン冷却水とが熱交換され、この排ガス熱交換器によって例えば約100℃まで冷却される。この排気ガス中の水蒸気が排ガス熱交換器で冷えて凝縮し、凝縮水(以下、ドレンという。)と排気ガスとが排出される。
上記排ガス熱交換器から排出されたドレンと排気ガスとが、排気ホース111を通じてマフラー101の膨張室へ流入し、ここで排気ガスは、ドレンを分離して排気トップ102に向かう。
マフラー101に溜まったドレンは、マフラー戻しホース113を通じて中和器103に導かれる。
上記マフラー101と排気トップ102とは、排気ホース112を介して接続されており、上記マフラー101を通過した排気ガスは、排気ホース112を通じて排気トップ102に流入する。この排気ガスは、排気トップ102内で冷却され、排気ガス中の水蒸気が冷却されてドレンとなり、最終的な排気ガスは、この排気トップ102を介して外に排気される。
排気トップ102内部で発生したドレンは、排気トップ戻しホース114を介して、中和器103に導かれる。
この中和器103は、中和空間に設けた充填した中和剤(例えば方解石(大理石)等のアルカリ成分)により上記マフラー101から導いたドレンと上記排気トップ102から導いたドレンに含まれる排気ガス中のSOxやNOx等の有害物質を中和し、中和したドレンは、ドレン排水ホース116を介して外へ排出する。
この実施形態例では、潤滑油供給装置60が図2に示す回路図のように構成されている。
潤滑油供給装置60は、ガスエンジン30のための潤滑油を高位置のオイルタンク61に貯留し、オイルタンク61内の潤滑油を給油管65を通しかつ給油管65の中途に設けた電磁弁62を開弁して低位置のサブオイルタンク63へ給送し、サブオイルタンク63から油送管66を通してかつ油循環ポンプ18を稼動してガスエンジン30のオイルタンク30aに給送し、オイルタンク30aの潤滑油をオイルタンク30aの底部とサブオイルタンク63の底部とを連通接続している戻し管67を通してサブオイルタンク63に戻すように構成された潤滑油循環系を備えている。
ガスエンジン30のクランク室とサブオイルタンク63内の上部空隙部とが圧力均衡管68によって連通されていて、これによって、オイル供給ポンプ64によりオイルタンク30aに給送される潤滑油は、油面レベルをサブオイルタンク63内の潤滑油の油面レベルと均衡を保って戻し管67を通してサブオイルタンク63に戻るようになっている。
そうして、サブオイルタンク63内の潤滑油の液面レベルの管理を行うことを通じてオイルタンク30a内の潤滑油の油面レベルを高低一定の範囲内の変動に収める管理を行えるように構成されている。
サブオイルタンク63内の潤滑油の液面レベルの管理は、サブオイルタンク63内に備えた低レベル液面センサ69と高レベル液面センサ70の検知信号をコントローラ71に入力することに基づいて、コントローラ71が電磁弁62を開閉制御することで行われる。コントローラ71は、低レベル液面センサ69の信号を入力したときは、電磁弁62を開弁してオイルタンク61内の潤滑油を給油管65を通してサブオイルタンク63へ供給し、そして、高レベル液面センサ70の信号を入力したときは、電磁弁62を閉弁して給油を停止する。
ガスエンジン30の運転中、燃焼ガスの一部は、シリンダとピストンとの隙間を通りクランクケースへ洩れてクランクケース内に飛散しているオイルミストと混合してブローバイガスとなる。このブローバイガスをクランクケース内から抜かないと、クランクケース内の圧力が高まり、潤滑に支障を来たし、エンジンの駆動に支障を来たすので、このブローバイガスをシリンダ壁内に設けたガス通路を通しヘッドカバー30bを通してクランクケース内から抜いている。
ガスエンジン30のヘッドカバー30bから排出するブローバイガスは、オイルミストを含んでおり、ガス出口管72を通りオイルミストを分離するオイルミスト分離手段73を通流し、ここでオイルミストを捕捉除去されてガス導入管74を通り、上述した空気供給配管106に備えるエアクリーナ105の下流側において空気供給配管106へ混流し、スロットル弁36の上流側で燃料と空気との混合気体へ混流するようになっている。
前記オイルミスト分離手段73は、オイルミストを含むブローバイガスを例えば蛇行通路に通流させて蛇行通路を形成する邪魔板、あるいは、多孔フィルタに接触させてオイルミストを捕捉するか、あるいは、サイクロン方式でオイルミストを捕捉してオイルミストを底部を底部に集めて潤滑油として溢流方式あるいはポンプ排出方式で油流出管75を通して劣化油分離タンク76へ送油するようになっている。
劣化油分離タンク76は、オイルミスト分離手段73から油流出管75を通して微量で送られてくる潤滑油を受け入れて、比重の相違により、水及び劣化が進んで比重が大きくなった潤滑油を下層に分離し、上層に劣化が進んでいない比重が小さい潤滑油を分離し、上層の潤滑油を例えば溢流方式で戻り管(オイル給送手段)77を通してサブオイルタンク63へ戻すとともに水及び劣化油を下層に捕捉する。捕捉した水及び劣化油は、定期的かつ自動的(手段省略)に抜き取る。
そして、劣化油分離タンク76の底部から捕捉した水及び劣化油の抜き取りを行うと、抜き取った分がサブオイルタンク63における目減り分となって反映するので、低レベル液面センサ69が検知すれば、電磁弁62が開弁してサブオイルタンク63に新油の補給が行われる。
本実施形態によれば、オイルミスト分離手段73がブローバイガスを通流させてブローバイガスに含まれる潤滑油及びブローバイガスに含まれる水分の結露水を捕捉し、劣化油分離タンク76へ送る。すると、劣化油分離タンク76では、水及び劣化が進んで比重が大きくなった潤滑油を下層に分離し上層に劣化が進んでいない比重が小さい潤滑油を分離し、そして、上層の潤滑油を溢流させるのでサブオイルタンク63には劣化が進んでいない潤滑油が戻り、サブオイルタンク63の下層に水及び劣化が進んで比重が大きくなった潤滑油が捕捉貯留される。このため、潤滑油の循環系には常に劣化が進んでいない潤滑油が循環し、ガスエンジン30のオイルタンク30a内の潤滑油も、常に水を含まずかつ劣化が進んでいない潤滑油が貯留されることになるので、シリンダとピストンリングとの摺動面に対して良好な潤滑機能を発揮できる。そして、定期的に劣化油分離タンク76の底部から水及び劣化が進んで比重が大きくなった潤滑油を抜き取ると、水及び劣化が進んで比重が大きくなった潤滑油が劣化油分離タンク76からサブオイルタンク63へ流れずに劣化油分離タンク76で更新捕捉が行われる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を詳述してきたが、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲の種々の設計変更を含むものである。
本発明は、ガスエンジン30で圧縮機16を駆動する種々のエンジン駆動式空気調和機及び空気調和装置の潤滑油供給装置に適用される。
本発明は、潤滑油循環系のオイル供給ポンプ64がクランク室に備えられていても良い。
実施形態に示すオイルミスト分離手段は、特許文献2に示すオイルセパレータとブローバイフィルタのように、オイルミストを2段階に捕捉する構造として、それぞれ捕捉した潤滑油を劣化油分離タンクに導くようにする構成も、本発明に含まれる。
本発明の劣化油分離タンクは、比重の相違により、水及び劣化が進んだ潤滑油と、劣化が進んでいない潤滑油とを分離できて、劣化が進んでいない潤滑油をサブオイルタンクへ送流できれば足りる。劣化が進んでいない潤滑油をサブオイルタンクへ送流は溢流を利用する場合に限定されず、ミニ油ポンプなどを用いても良い。
エンジン駆動式空気調和機の全体構成を示す回路図である。 エンジン駆動式空気調和機の潤滑油供給装置の全体構成を示す回路図である。
符号の説明
30 ガスエンジン
30a オイルタンク
63 サブオイルタンク
73 オイルミスト分離手段
76 劣化油分離タンク

Claims (3)

  1. エンジンのブローバイガスに含まれるオイルをオイルミスト分離手段により分離し、この分離手段により分離したオイルを、サブオイルタンクを経て前記エンジンに循環させるエンジンのオイル循環装置において、前記オイルミスト分離手段と前記サブオイルタンクとの間に劣化油分離タンクを備え、この劣化油分離タンクから溢流するオイルを前記サブオイルタンクに給送するオイル給送手段を備えたことを特徴とするエンジンのオイル循環装置。
  2. エンジン駆動式の圧縮機と、室外熱交換器と、減圧装置と、室内熱交換器とを有するエンジン駆動式空気調和機において、
    前記エンジンのブローバイガスに含まれるオイルをオイルミスト分離手段により分離し、この分離手段により分離したオイルを、サブオイルタンクを経て前記エンジンに循環させるエンジンのオイル循環装置を備えると共に、前記オイルミスト分離手段と前記サブオイルタンクとの間に劣化油分離タンクを備え、この劣化油分離タンクから溢流するオイルを前記サブオイルタンクに給送するオイル給送手段を備えたことを特徴とするエンジン駆動式空気調和機。
  3. 前記オイル給送手段が戻り管であることを特徴とする請求項2記載のエンジン駆動式空気調和機。

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