JP2007038966A - 車体振動減衰装置 - Google Patents

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清志 中島
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Abstract

【課題】 両端が車体の2ヶ所に連結されて減衰力を発生する車体振動減衰装置において、温度変化に伴う軸方向の付勢力が発生しないようにする。
【解決手段】 車体の二つのブラケット12にそれぞれ一端を連結したインナーロッド16およびアウターロッド18を他端側で嵌合させ、インナーロッド16およびアウターロッド18間に粘性流体が封入された流体室10を形成したので、車体振動によって車体の二つのブラケット12の位置が変化するとインナーロッド16およびアウターロッド18が軸方向に相対変位することで、流体室10の粘性流体に剪断抵抗を発生させて車体振動を減衰することができる。粘性流体の剪断抵抗で減衰力を発生させるので、粘性流体の粘性抵抗で減衰力を発生させる従来のピストン・シリンダ式のダンパーのガス室が不要になり、温度変化による軸力の発生を防止することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車体の二つの取付部に両端が連結されて軸方向の減衰力を発生することで、車体の振動的な変形を抑制する車体振動減衰装置に関する。
路面やエンジンから入力される振動による車体の振動的な変形を抑制すべく、伸縮方向の減衰力を発生するハイドロリックダンパーの両端を車体の離間した2ヶ所に連結するものが、下記特許文献1,2により公知である。このハイドロリックダンパーは、シリンダに形成した流体室の内部にオリフィスを備えたピストンを摺動自在に嵌合させ、ピストンの往復動に伴ってオリフィスを通過する流体の粘性抵抗で車体の振動的な変形を抑制する減衰力を発生するようになっている。
この種のハイドロリックダンパーが伸縮すると、ピストンに接続されたロッドがシリンダの端壁を貫通して流体室に侵入する長さが変化するために、いわゆるウオータハンマー現象が発生する可能性がある。そこで従来は、シリンダにフリーピストンを摺動自在に嵌合させ、このフリーピストンの背部にガスを充填したガス室を区画することにより、流体室に侵入するロッドの容積の変化分をフリーピストンの移動により補償していた。
特開2002−211437号公報 特開2003−252240号公報
しかしながら、フリーピストンを介してガス室を区画すると、ガス室の圧力がピストンを移動させるように作用するため、温度変化、つまりガス室の圧力変化によってハイドロリックダンパーに軸方向の付勢力が発生してしまう問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、両端が車体の2ヶ所に連結されて減衰力を発生する車体振動減衰装置において、温度変化に伴う軸方向の付勢力が発生しないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車体を構成する部材に相互に離間するように設けられた二つの取付部と、一方の取付部に一端を連結されたインナーロッドと、他方の取付部に一端を連結され、他端側が前記インナーロッドの他端側の外周に嵌合するアウターロッドと、前記インナーロッドおよび前記アウターロッド間に形成され、内部に粘性流体が封入された流体室とを備えたことを特徴とする車体振動減衰装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、車体を構成する部材に相互に離間するように設けられた二つの取付部と、一方の取付部に一端を連結されたロッドと、他方の取付部に回転自在に支持され、前記ロッドの他端が回転軸線から偏心した位置に連結されたロータリダンパーとを備えたことを特徴とする車体振動減衰装置が提案される。
尚、実施例のホイールハウス11は本発明の車体を構成する部材に対応し、実施例の取付ブラケット12,23は本発明の取付部に対応する。
請求項1の構成によれば、車体の二つの取付部にそれぞれ一端を連結したインナーロッドおよびアウターロッドを他端側で嵌合させ、インナーロッドおよびアウターロッド間に粘性流体が封入された流体室を形成したので、車体振動によって車体の二つの取付部の位置が変化するとインナーロッドおよびアウターロッドが軸方向に相対変位することで、流体室の粘性流体に剪断抵抗を発生させて車体振動を減衰することができる。粘性流体の剪断抵抗で減衰力を発生させるので、粘性流体の粘性抵抗で減衰力を発生させる従来のピストン・シリンダ式のダンパーのガス室が不要になり、温度変化による軸力の発生を防止することができる。
請求項2の構成によれば、車体の一方の取付部にロッドの一端を連結し、車体の他方の取付部にロータリダンパを支持し、ロッドの他端をロータリダンパの回転軸線から偏心した位置に連結したので、車体振動によって車体の二つの取付部の位置が変化するとロッドに押し引きされてロータリダンパが回転することで車体振動を減衰することができる。回転により減衰力を発生するロータリダンパを用いたことで、粘性流体の粘性抵抗で減衰力を発生させる従来のピストン・シリンダ式のダンパーのガス室が不要になり、温度変化による軸力の発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の第1実施例を示すもので、図1は車体振動減衰装置を備えた自動車の部分平面図、図2は図1の2−2線矢視図、図3は図2の3方向矢視図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図4の5−5線拡大断面図である。
図1および図2に示すように、自動車の前輪WFL,WFRを収納する左右のホイールハウス11,11の天井壁に取付ブラケット12,12がボルト13…およびナット14…で固定されており、これらの取付ブラケット12,12に車体振動減衰装置15の左右両端が接続される。
図3〜図5から明らかなように、取付ブラケット12は板材からなる固定部12aと、この固定部12aの上面に立設された一対の平行な板材からなる支持部12b,12bとを備えており、固定部12aがホイールハウス11の天井壁の上面に重ね合わされてボルト13,13およびナット14,14で固定される。車体左側の取付ブラケット12の一対の支持部12b,12b間に、円形断面のインナーロッド16の一端がピンジョイント17を介して連結されるとともに、車体右側の取付ブラケット12の一対の支持部12b,12b間に、パイプ状のアウターロッド18の一端がピンジョイント19を介して連結される。
インナーロッド16の他端側の外周にアウターロッド18の他端側の内周が所定の隙間を存して嵌合しており、インナーロッド16およびアウターロッド18間にシリコンオイルのような粘性流体が充填された流体室10が形成される。アウターロッド18の開放端と、その近傍のインナーロッド16とがゴム製のブーツ21で接続されており、このブーツ21の内部は流体室10に連通する。インナーロッド16の外周面の2ヶ所には、アウターロッド18の内周面をガイドする2個のガイド部材20,20が固定される。ガイド部材20の外周面には、粘性流体が通過可能な複数の切欠20a…が形成される。切欠20a…はオリフィスとしての機能を狙ったものではないため、その流路断面積は大きい方が望ましい。
しかして、自動車の走行に伴う車体振動等により左右の取付ブラケット12,12間の距離が増減すると、インナーロッド16およびアウターロッド18が軸線方向に相対移動し、インナーロッド16およびアウターロッド18間の狭い隙間に存在する粘性流体の剪断抵抗によって減衰力が発生することで、前記車体振動を効果的に抑制することができる。インナーロッド16およびアウターロッド18が相対移動すると流体室10の容積が増減するが、この流体室10の容積の増減はブーツ21の伸縮によって吸収されるため、インナーロッド16およびアウターロッド18の軸線方向の相対移動が阻害されることが防止される。
また車体振動減衰装置15の減衰力はオリフィスを通過する粘性流体の粘性抵抗により発生するものではなく、インナーロッド16およびアウターロッド18間の狭い隙間に存在する粘性流体の剪断抵抗によって発生するため、粘性抵抗で減衰力を発生させる従来のピストン・シリンダ式のダンパーのガス室が不要になり、車体振動減衰装置15に温度変化による軸力が発生するのを防止することができる。
図6〜図8は本発明の第2実施例を示すもので,図6は前記図3に対応する図、図7は図6の7−7線拡大断面図、図8は図7の8−8線断面図である。
第2実施例の車体振動減衰装置15はロータリダンパー22を用いたものであり、左側のホイールハウス11の天井壁の上面に板状の取付ブラケット23がボルト13…およびナット14…で固定されており、この取付ブラケット23の上面に支軸24が立設される。支軸24には2枚の固定ベーン25,25が固定されており、これらの固定ベーン25,25の中央にオリフィス25a,25aが形成される。支軸24の外周にボールベアリング26,27を介してアッパーハウジング28およびロアハウジング29が嵌合し、ボルト30…で一体に締結される。これらアッパーハウジング28およびロアハウジング29により区画された流体室31には、粘性流体および固定ベーン25,25が収納されるとともに、固定ベーン25,25と概ね直交するように、アッパーハウジング28の周壁の内面に2枚の可動ベーン32,32が径方向内向きに固定される。
アッパーハウジング28の上面の支軸24の位置から車体前後方向に偏心した位置に、一端がピンジョイント33を介して右側の取付ブラケット12に連結されたロッド34の他端が、ピンジョイント35を介して連結される。
しかして、自動車の走行に伴う車体振動等により左右の取付ブラケット23,12間の距離が増減すると、ロッド34に押し引きされたアッパーハウジング28およびロアハウジング29が支軸24回りに往復回動し、固定ベーン25,25および可動ベーン32,32間の角度が増減する。その結果、流体室31の粘性流体が固定ベーン25,25のオリフィス25a,25aを通過して行き来し、その際の粘性流体の粘性抵抗で減衰力が発生することで前記車体振動を効果的に抑制することができる。しかも、本実施例の車体振動減衰装置15はガス室を備えていないので、温度が変化してもロッド34に軸力が発生することがない。
次に、図9に基づいて本発明の第3実施例を説明する。
第3実施例は第2実施例の変形であって、そのロータリダンパー22は固定ベーン25,25および可動ベーン32,32を備えておらず、流体室31には磁気粘性流体が充填される。ロアハウジング29の下面には電磁コイルのような磁界発生装置36が設けられており、この磁界発生装置36により発生する磁界によって磁気粘性流体の粘度が変化する。
しかして、自動車の走行に伴う車体振動等により左右の取付ブラケット23,12間の距離が増減すると、ロッド34に押し引きされたアッパーハウジング28およびロアハウジング29が支軸24回りに往復回動する。その結果、流体室31の内部の磁気粘性流体の剪断抵抗によって車体振動減衰装置15が減衰力を発生し、その減衰力は磁界発生装置36が発生する磁界の強さにより可変である。この第3実施例によっても、車体振動減衰装置15がガス室を備えていないので、温度が変化してもロッド34に軸力が発生することがない。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施例では車体振動減衰装置15が左右のホイールハウス11,11間を連結しているが、ホイールハウス11,11以外の他の任意の車体部分を連結することができる。
車体振動減衰装置を備えた自動車の部分平面図 図1の2−2線矢視図 図2の3方向矢視図 図3の4−4線断面図 図4の5−5線拡大断面図 本発明の第2実施例に係る、前記図3に対応する図 図6の7−7線拡大断面図 図7の8−8線断面図 本発明の第3実施例に係る、前記図7に対応する図
符号の説明
10 流体室
11 ホイールハウス(車体を構成する部材)
12 取付ブラケット(取付部)
16 インナーロッド
18 アウターロッド
22 ロータリダンパー
23 取付ブラケット(取付部)
34 ロッド

Claims (2)

  1. 車体を構成する部材(11)に相互に離間するように設けられた二つの取付部(12)と、
    一方の取付部(12)に一端を連結されたインナーロッド(16)と、
    他方の取付部(12)に一端を連結され、他端側が前記インナーロッド(16)の他端側の外周に嵌合するアウターロッド(18)と、
    前記インナーロッド(16)および前記アウターロッド(18)間に形成され、内部に粘性流体が封入された流体室(10)と、
    を備えたことを特徴とする車体振動減衰装置。
  2. 車体を構成する部材(11)に相互に離間するように設けられた二つの取付部(12,23)と、
    一方の取付部(12)に一端を連結されたロッド(34)と、
    他方の取付部(23)に回転自在に支持され、前記ロッド(34)の他端が回転軸線から偏心した位置に連結されたロータリダンパー(22)と、
    を備えたことを特徴とする車体振動減衰装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009287639A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Kayaba Ind Co Ltd ロータリダンパ
DE102013103825A1 (de) 2013-04-16 2014-10-16 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Strebenelement für Kraftfahrzeuge
CN104989764A (zh) * 2015-06-25 2015-10-21 上海赛弗工程减震技术有限公司 一种孔长可自调整的孔隙式粘滞阻尼器

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