JP2007038532A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents
液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007038532A JP2007038532A JP2005225340A JP2005225340A JP2007038532A JP 2007038532 A JP2007038532 A JP 2007038532A JP 2005225340 A JP2005225340 A JP 2005225340A JP 2005225340 A JP2005225340 A JP 2005225340A JP 2007038532 A JP2007038532 A JP 2007038532A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- electrode
- nozzle plate
- potential
- pressure chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Abstract
【課題】 圧力発生素子の振動板側の電極に電圧が印加された場合でも、電気泳動現象による画質の劣化や、電気分解で発生した異物・ガスによる吐出不良の問題等が生じることがなく、液体噴射処理を支障なく行えるようにする。
【解決手段】 本発明の液体噴射ヘッド12は、ノズル開口20が形成されたノズルプレート21に対向して離間配置され、圧力室23の一面を形成する振動板26と、振動板26の圧力室23と反対側に設けられた圧力発生素子27であって、振動板26上に形成された第1電極28、第1電極28に接合された圧電素子30、及び圧電素子30に接合されて第1電極28と対を成す第2電極29を有する、圧力発生素子27と、第1電極28にグランド以外の電圧が印加された状態において、振動板26の圧力室23側の面とノズルプレート21との間の電位差の発生を防止する電位差発生防止手段40と、を備える。
【選択図】 図4
【解決手段】 本発明の液体噴射ヘッド12は、ノズル開口20が形成されたノズルプレート21に対向して離間配置され、圧力室23の一面を形成する振動板26と、振動板26の圧力室23と反対側に設けられた圧力発生素子27であって、振動板26上に形成された第1電極28、第1電極28に接合された圧電素子30、及び圧電素子30に接合されて第1電極28と対を成す第2電極29を有する、圧力発生素子27と、第1電極28にグランド以外の電圧が印加された状態において、振動板26の圧力室23側の面とノズルプレート21との間の電位差の発生を防止する電位差発生防止手段40と、を備える。
【選択図】 図4
Description
本発明は、ノズル開口に連通する圧力室の内部の液体に圧力変動を生じさせてノズル開口から液滴を吐出させる液体噴射ヘッド及びこの液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置に関する。
従来の液体噴射装置の代表例としては、画像記録用のインクジェット式記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置がある。その他の液体噴射装置としては、例えば液晶ディスプレー等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレー、面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置等が挙げられる。
液体噴射装置の代表例であるインクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。
このようなインクジェット式記録装置は、一般に、キャリッジ上に搭載されて記録紙等の記録媒体(被処理物)の幅方向(ヘッド走査方向)に往復移動するインクジェット式記録ヘッドと、記録媒体をヘッド走査方向と直交する方向(送り方向)に移動させる送り機構と、を備えており、さらに、記録ヘッドに対向して配置され、送り機構により搬送される記録媒体を裏面から支持して記録ヘッドに対する記録媒体の位置を規定するプラテンを備えている。
このインクジェット式記録装置においては、印刷データに対応して記録ヘッドより記録媒体に対してインク滴を吐出させることで印刷が行われる。そして、キャリッジ上に搭載される記録ヘッドを、例えばブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色のインクの吐出が可能なものとすることにより、ブラックインクによるテキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能としている。
従来のインクジェット式記録装置における記録ヘッドは、ノズル開口に連通する圧力室の内部のインクに圧力変動を生じさせてノズル開口からインク滴を吐出させるものである。記録ヘッドは、多数のノズル開口が形成された金属製のノズルプレートと、このノズルプレートに対向して離間配置され、圧力室の一面を形成する振動板と、ノズルプレートと振動板とで挟まれた流路形成基板と、振動板の圧力室と反対側に設けられた圧力発生素子とを備えている。
圧力発生素子は、各圧力室に対応して設けられており、振動板上に形成された下電極(共通電極)、この下電極と対を成す上電極(個別の駆動電極)、及び下電極と上電極との間に挟まれた圧電素子を備えている。そして、上電極に駆動電圧を供給して圧電素子に電圧を印加することで圧電素子と共に振動板が変形し、圧力室の内部に圧力変動が生じてインク滴がノズル開口から吐出される。
上述した従来のインクジェット式記録装置の記録ヘッドにおいては、インク滴を吐出すべく上電極に駆動電圧を印加する際には、圧電素子の変位量を十分に確保するために、下電極(共通電極)の電位はグランド(Gnd)ではなく、所定のバイアス電圧(例えば+5V程度)が印加されている。一方、ノズル開口が形成された金属製のノズルプレートはグランドに導通している。このため、記録ヘッド内のインクに対して、ノズルプレート(Gnd)と下電極(+5V)との間の電位差が印加された状態となっている。
図7は、例えばZrO2膜及びSiO2膜で形成された振動板を有する記録ヘッドにおいて、下電極への印加電圧が6Vの場合にインクに作用する電界強度を計算した結果を示している。図7から分かるように、下電極に6Vの電圧が印加されると、66.2V/mmというかなり強い電界が記録ヘッド中のインクに作用することが分かる。
記録ヘッド内のインクに対して電位差が印加された状態にあると、顔料インクにおいてはそこに含まれる顔料粒子(大きな表面極性を持っている)が通常帯電しているので、インクに電界が印加されることにより電気泳動現象によって顔料粒子が移動し、インク内の顔料濃度が不均一となってしまう。分散されている粒子の径が大きい液体においては、分散が不安定となり、また帯電量も大きいので、電気泳動を起こしやすい傾向がある。
このように記録ヘッド内のインクに電気泳動現象が生じることにより、記録ヘッド内にインクが充填された直後と、充填後ある程度時間が経過した後では、吐出されるインク滴内の顔料濃度が異なり、印刷される画像濃度や色が異なってしまうという問題が引き起こされる。
また、電解質の水性インクを用いた場合には、インクの電気分解による生成物がノズル開口を閉塞したり、インク中にガスが混入することにより、吐出不良が引き起こされる可能性がある。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたものであって、圧力発生素子の振動板側の電極に電圧が印加された場合でも、電気泳動現象による画質の劣化や、電気分解で発生した異物・ガスによる吐出不良の問題等が生じることがなく、液体噴射による被処理物の処理を支障なく行うことができる液体噴射ヘッド及びこの液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、ノズル開口に連通する圧力室の内部の液体に圧力変動を生じさせて前記ノズル開口から液滴を吐出させる液体噴射ヘッドにおいて、前記ノズル開口が形成されたノズルプレートと、前記ノズルプレートに対向して離間配置され、前記圧力室の一面を形成する振動板と、前記振動板の前記圧力室と反対側に設けられた圧力発生素子であって、前記振動板上に形成された第1電極、前記第1電極に接合された圧電素子、及び前記圧電素子に接合されて前記第1電極と対を成す第2電極を有する、圧力発生素子と、前記第1電極にグランド以外の電圧が印加された状態において、前記振動板の前記圧力室側の面と前記ノズルプレートとの間の電位差の発生を防止する電位差発生防止手段と、を備えたことを特徴とする。
また、好ましくは、前記電位差発生防止手段は、前記第1電極の電位と前記ノズルプレートの電位とを同一にするものである。
また、好ましくは、前記電位差発生防止手段は、前記振動板の前記圧力室側に形成された導電層を有し、前記導電層の電位と前記ノズルプレートの電位とを同一にするものである。
また、好ましくは、前記電位差発生防止手段は、前記導電層と前記ノズルプレートとを導通させる連絡配線を有する。
上記課題を解決するために、本発明による液体噴射装置は、上記いずれかの液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドに供給される液体を貯留する液体容器と、前記液体容器から前記液体噴射ヘッドに液体を輸送するための液体流路と、前記液体容器又は前記液体流路の内部の液体に接触する導電性部材と、前記導電性部材の電位と前記ノズルプレートの電位とを同一に保持するための同電位保持手段と、を備えたことを特徴とする。
また、上記液体噴射装置は、好ましくは、前記液体流路の内部に設けられた液体フィルタをさらに有し、前記導電性部材は前記液体フィルタよりも上流側に配置されている。
また、好ましくは、前記導電性部材は、前記液体流路を構成する配管と前記液体容器とを接続する導電性の接続部材である。
本発明によれば、液体噴射ヘッドの圧力発生素子の振動板側の電極に電圧が印加された場合でも、表面極性の大きい顔料粒子を含む液体や、分散されている粒子径が大きい液体を用いたとしても、電気泳動現象による画質の劣化や、電気分解で発生した異物・ガスによる吐出不良の問題等が生じることがなく、液体噴射による被処理物の処理を支障なく行うことができる。
以下、本発明による液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置の一実施形態としてのインクジェット式記録装置について、図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本実施形態によるインクジェット式記録装置の概略構成を示した斜視図であり、図3は同インクジェット式記録装置のプラテン及びその周囲を拡大して示した図である。図1中符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はキャリッジモータ2により駆動されるタイミングベルト3を介して、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方向に往復移動されるように構成されている。プラテン5は、記録紙(被処理物)6をその裏面から支持してインクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)12に対する記録紙6の位置を規定する。
キャリッジ1、キャリッジモータ2、タイミングベルト3、及びガイド部材4は、インクジェット式記録ヘッド12をキャリッジ1と共にヘッド走査方向に走査させる走査機構を構成している。
記録ヘッド12は、キャリッジ1の記録紙6に対向する側に搭載されている。また、キャリッジ1には、記録ヘッド12にインクを供給するインクカートリッジ7が着脱可能に装着されている。
インクジェット式記録装置の非印刷領域であるホームポジション(図1中、右側)にはキャップ部材13が配置されており、このキャップ部材13はキャリッジ1に搭載された記録ヘッド12がホームポジションに移動した時に、記録ヘッド12のノズル形成面に押し当てられてノズル形成面との間に密閉空間を形成するように構成されている。そして、キャップ部材13の下方には、キャップ部材13により形成された密閉空間に負圧を与えるためのポンプユニット10が配置されている。
キャップ部材13の印刷領域側の近傍には、ゴムなどの弾性板を備えたワイピング手段11が記録ヘッド12の移動軌跡に対して例えば水平方向に進退できるように配置されていて、キャリッジ1がキャップ部材13側に往復移動するに際して、必要に応じて記録ヘッド12のノズル形成面を払拭することができるように構成されている。
本実施形態によるインクジェット式記録装置は、さらに、記録ヘッド12により印刷処理が行われる記録紙6をヘッド走査方向に対して直交する送り方向に間欠的に搬送する送り機構を備えている。
図3に示したように送り機構は、記録紙6を挟み込んでプラテン5上へ送るために互いに対向配置された給紙ローラ14a、14bと、印刷された記録紙6を排出するために互いに対向配置された排紙ローラ15a、15bと、を備えている。なお、給紙ローラ14a及び排紙ローラ15aは従動ローラであり、給紙ローラ14b及び排紙ローラ15bは駆動ローラである。
図3から分かるようにプラテン5は、給紙方向(送り方向)Fと平行な方向に延びる複数のインク受け縦開口5c、5d、5e、5fと、給紙方向Fに対して直交するヘッド走査方向に延びる複数のインク受け横開口5a、5bとが形成されている。これらのインク受け開口5a、5b、5c、5d、5e、5fには、いずれも、記録ヘッド12から吐出されたインクを吸収する吸収部材16が配置されている。吸収部材16は、記録紙6の裏面側において記録紙6とは接触しないようにして配置されている。
図4は、本実施形態による記録ヘッド12を拡大して示した縦断面図であり、複数のノズル開口20のうちの一つを通る縦断面を示している。記録ヘッド12は、複数のノズル開口20が列状に穿設された金属製のノズルプレート21を有する。複数のノズル開口20は、図4の紙面に垂直な方向に沿って列状に配置されている。
ノズルプレート21には流路形成基板22が接合されており、この流路形成基板22には、ノズル開口20に連通する圧力室23、インク供給路24及び連通部25が形成されている。インク供給路24は圧力室23よりも狭い幅で形成されており、連通部25と圧力室23との間の流路抵抗を規定している。ノズルプレート21は、例えばシリコン単結晶基板によって形成されており、圧力室23、インク供給路24、及び連通部25はエッチングによって形成される。
流路形成基板22のノズルプレート20と反対側には、非導電性材料より成る振動板26が接合されており、この振動板26は圧力室23の上面を形成している。振動板26の圧力室23と反対側には、圧力発生素子27が設けられている。この圧力発生素子27は、振動板26上に形成された下電極(共通電極)28、この下電極28に対向して離間配置された上電極(個別の駆動電極)29、及び下電極28と上電極29との間に挟まれた圧電素子30を備えている。
上電極29にはリード電極31が接続されており、このリード電極31を介して上電極29に駆動電圧が供給される。これにより、圧電素子30に所定波形の駆動電圧が印加されて圧電素子30及び振動板26が変形し、圧力室23の内部に圧力変動が生じてインク滴がノズル開口20から吐出される。
振動板26の上面には保護基板32が接合されており、この保護基板32に形成された凹部33の中に圧力発生素子27が収納されて保護されている。保護基板32には連通部25に連通するリザーバ部34が形成されており、このリザーバ部34は複数の圧力室23に対する共通のインク室として機能する。保護基板32の上面には駆動IC35が実装されている。
図4に示したように圧力発生素子27の下電極(共通電極)28には、下電極用配線36を介して5Vのバイアス電源37に接続されており、これにより、下電極28にバイアス電圧が印加される。
そして、本実施形態による記録ヘッド12においては、ノズルプレート21に対してもノズルプレート用配線38を介してノズルプレート用電源39から5Vの電圧が印加される。ノズルプレート用配線38及びノズルプレート用電源39は、本発明における電位差発生防止手段40を構成している。本実施形態においては、1kΩ〜1MΩの制限抵抗53を電源に付与しており、万一、導電性の異物等を介しメカフレーム(Gnd)とノズルプレートが接触した場合でも漏電を防止することが出来る。
このように本実施形態による記録ヘッド12においては、電位差発生防止手段40によって、下電極28にバイアス電圧が印加された状態において、下電極28の電位(5V)とノズルプレート21の電位(5V)とが同一とされる。これにより、振動板26の圧力室23側の面とノズルプレート21との間に電位差が生じないようになるので、流路形成基板22内のインクに電位差が印加されることがない。
従って、本実施形態による記録ヘッド12によれば、電気泳動現象による画質の劣化や、電気分解で発生した異物・ガスによる吐出不良の問題等を引き起こすことなく、液体噴射による被処理物の処理を支障なく行うことができる。
次に本発明による液体噴射ヘッドの他の実施形態による記録ヘッドについて図5を参照して説明する。なお、図4に示した記録ヘッドと同一の構成要素には同一の符号を付すと共に説明は省略する。
本実施形態においては、振動板26の圧力室23側の面に導電層41が形成されている。この導電層41は、連絡配線42を介してノズルプレート21に導通すると共に接地配線43を介してグランドに導通している。導電層41、連絡配線42、及び設置用配線43は、本発明における電位差発生防止手段44を構成している。
本実施形態による記録ヘッド12Aによれば、圧力発生手段27の下電極28にバイアス電圧が印加されていても、流路形成基板22の内部のインクには電位差が印加されないので、電気泳動現象による画質の劣化や、電気分解で発生した異物・ガスによる吐出不良の問題等が生じることがなく、液体噴射による被処理物の処理を支障なく行うことができる。
なお、図5に示した例においては連絡配線42をグランドに導通させるようにしたが、グランドではなく電源や任意電圧発生回路に接続しても良い。
図6は、図4に示した実施形態の一変形例を示しており、記録ヘッド12が装着されたキャリッジ1にサブタンク(液体容器)45が設けられており、このサブタンク45から配管46を介して記録ヘッド12にインクが供給される。サブタンク45の内部には、記録ヘッド12に供給されるインクから異物を除去するための液体フィルタ47が設けられている。
サブタンク45には、インク流路を構成する可撓性配管48を介して定置式のインクタンク(液体容器)49が接続されており、インクタンク49からサブタンク45にインクが補給されるように構成されている。可撓性配管48の一端は、導電性材料より成る第1の接続部材50によってサブタンク45に接続されており、可撓性配管48の他端は、導電性材料より成る第2の接続部材51によってインクタンク49に接続されている。
第1及び第2の接続部材50、51はいずれも、インク流路内のインクと接触している。また、第1及び第2の接続部材50、51はいずれも、液体フィルタ47よりも上流側に位置している。
そして、本実施形態においては、図4に示した電位差発生防止手段40に加えて、第1の接続部材50と記録ヘッド12のノズルプレート21とを同電位に保持するための同電位保持手段52を有している。この同電位保持手段52は、電位差発生防止手段40のノズルプレート用配線38から分岐して第1の接続部材50に接続された配線で構成されている。
なお、変形例としては、同電位保持手段52を構成する配線を、第2の接続部材51に接続しても良い。
以上述べたように本実施形態においては、ノズルプレート21と、インク流路内のインクに接触する導電性の接続部材50(51)とを同電位に保持する同電位保持手段52を設けたので、ノズルプレート21にグランド以外の電圧が印加された場合でも、記録ヘッド12の内部のインクと、サブタンク47や可撓性配管48の内部のインクとの間に電位差が発生することを防止することができる。
また、ノズルプレート用電源39から電圧が印加される導電性の接続部材50(51)は、液体フィルタ47よりも上流側に位置しているので、接続部材50(51)とメカフレーム(Gnd)との間の電位差がインクに作用して、電気分解による異物生成や、顔料粒子の分散が破壊されて凝集が生じた場合でも、生成物や凝集物が液体フィルタ47によって捕捉され、吐出不良を防止することができる。
なお、変形例としては、同電位保持手段52の配線を、例えばサブタンク45やインクタンク40の内部でインクに接触する導電性部材に接続することもできる。但し、インクタンク40は交換されるものであるため、図6に示したように可撓性配管48とサブタンク47(又はインクタンク49)とを接続する接続部材50(又は51)に同電位保持手段52の配線を接続することが望ましい。
1 キャリッジ
6 記録紙
12、12A インクジェット式記録ヘッド
20 ノズル開口
21 ノズルプレート
22 流路形成基板
23 圧力室
24 インク供給路
25 連通路
26 振動板
27 圧力発生素子
28 下電極(共通電極)
29 上電極(個別の駆動電極)
30 圧電素子
36 下電極用配線
37 バイアス電源
38 ノズルプレート用配線
39 ノズルプレート用電源
40、44 電位差発生防止手段
41 導電層
42 連絡配線
43 接地配線
45 サブタンク(液体容器)
47 液体フィルタ
48 可撓性配管
49 インクタンク(液体容器)
50、51 導電性部材
52 同電位保持手段
6 記録紙
12、12A インクジェット式記録ヘッド
20 ノズル開口
21 ノズルプレート
22 流路形成基板
23 圧力室
24 インク供給路
25 連通路
26 振動板
27 圧力発生素子
28 下電極(共通電極)
29 上電極(個別の駆動電極)
30 圧電素子
36 下電極用配線
37 バイアス電源
38 ノズルプレート用配線
39 ノズルプレート用電源
40、44 電位差発生防止手段
41 導電層
42 連絡配線
43 接地配線
45 サブタンク(液体容器)
47 液体フィルタ
48 可撓性配管
49 インクタンク(液体容器)
50、51 導電性部材
52 同電位保持手段
Claims (7)
- ノズル開口に連通する圧力室の内部の液体に圧力変動を生じさせて前記ノズル開口から液滴を吐出させる液体噴射ヘッドにおいて、
前記ノズル開口が形成されたノズルプレートと、
前記ノズルプレートに対向して離間配置され、前記圧力室の一面を形成する振動板と、
前記振動板の前記圧力室と反対側に設けられた圧力発生素子であって、前記振動板上に形成された第1電極、前記第1電極に接合された圧電素子、及び前記圧電素子に接合されて前記第1電極と対を成す第2電極を有する、圧力発生素子と、
前記第1電極にグランド以外の電圧が印加された状態において、前記振動板の前記圧力室側の面と前記ノズルプレートとの間の電位差の発生を防止する電位差発生防止手段と、を備えた液体噴射ヘッド。 - 前記電位差発生防止手段は、前記第1電極の電位と前記ノズルプレートの電位とを同一にするものである、請求項1記載の液体噴射ヘッド。
- 前記電位差発生防止手段は、前記振動板の前記圧力室側に形成された導電層を有し、前記導電層の電位と前記ノズルプレートの電位とを同一にするものである、請求項1記載の液体噴射ヘッド。
- 前記電位差発生防止手段は、前記導電層と前記ノズルプレートとを導通させる連絡配線を有する、請求項3記載の液体噴射ヘッド。
- 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドと、
前記液体噴射ヘッドに供給される液体を貯留する液体容器と、
前記液体容器から前記液体噴射ヘッドに液体を輸送するための液体流路と、
前記液体容器又は前記液体流路の内部の液体に接触する導電性部材と、
前記導電性部材の電位と前記ノズルプレートの電位とを同一に保持するための同電位保持手段と、を備えた液体噴射装置。 - 前記液体流路の内部に設けられた液体フィルタをさらに有し、
前記導電性部材は前記液体フィルタよりも上流側に配置されている、請求項5記載の液体噴射装置。 - 前記導電性部材は、前記液体流路を構成する配管と前記液体容器とを接続する導電性の接続部材である、請求項5又は6に記載の液体噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005225340A JP2007038532A (ja) | 2005-08-03 | 2005-08-03 | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005225340A JP2007038532A (ja) | 2005-08-03 | 2005-08-03 | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007038532A true JP2007038532A (ja) | 2007-02-15 |
Family
ID=37796954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005225340A Withdrawn JP2007038532A (ja) | 2005-08-03 | 2005-08-03 | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007038532A (ja) |
-
2005
- 2005-08-03 JP JP2005225340A patent/JP2007038532A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7095243B2 (ja) | 液体吐出装置および液体吐出装置の制御方法 | |
US7641312B2 (en) | Liquid ejecting head with nozzle opening and liquid ejecting apparatus including same | |
JP2004202867A (ja) | 液体噴射装置 | |
JP2013169749A (ja) | 液体噴射ヘッド、液体噴射装置、および液体噴射ヘッドの製造方法 | |
US10730303B2 (en) | Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus | |
US10974510B2 (en) | Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus | |
JPH11207979A (ja) | インクジェット式記録ヘッド | |
US10259221B2 (en) | Element substrate, liquid ejection head, and liquid ejection apparatus | |
JP5029977B2 (ja) | 液体噴射装置 | |
US8070268B2 (en) | Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus | |
JP2007015356A (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP2007038532A (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP2011161652A (ja) | 液体噴射装置 | |
JP2012240292A (ja) | 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 | |
JP2017124517A (ja) | 液体吐出装置、液体吐出ヘッドのワイピング方法 | |
JP4761030B2 (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
US7922308B2 (en) | Liquid detection device, liquid container using the same, and method of producing liquid detection device | |
JP2020151961A (ja) | 液体吐出装置、及び、液体吐出装置の制御方法 | |
JP2019177638A (ja) | 液体吐出ヘッドおよびそれを用いた記録装置 | |
JP2011161653A (ja) | 液体噴射装置 | |
KR19990040863A (ko) | 잉크젯 프린트헤드 카트리지의 고속 인쇄 장치 | |
JP2010036365A (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置。 | |
JP2008302613A (ja) | 流体噴射装置 | |
JP2001287376A (ja) | インクジェット式記録ヘッド | |
US20170072721A1 (en) | Ink jet printer |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081007 |