JP2007036146A - 電子部品及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子部品の導電ペーストによる被覆または塗布処理後の乾燥工程を含む電子部品の製造方法であって、当該乾燥工程が、低温に保持する段階と高温に保持する段階とを含むことを特徴とする電子部品の製造方法。
【選択図】なし
Description
最近ではこれらのコンデンサ素子を積層して用いることも多く、個々のコンデンサ素子の電気特性の均一性、低ESR(等価直列抵抗)への要求は益々高まっている。しかし、従来法では、個々のコンデンサ素子の電気特性の均一性、低ESR(等価直列抵抗)の改善には限界があった。このため、ESRの分散及び平均値が小さいコンデンサ素子の製造方法が求められている。
1.電子部品の導電ペーストによる被覆または塗布処理後の乾燥工程を含む電子部品の製造方法であって、当該乾燥工程が、低温に保持する段階と高温に保持する段階とを含むことを特徴とする電子部品の製造方法。
2.低温が10〜50℃の範囲内である前記1に記載の電子部品の製造方法。
3.高温が60〜150℃の範囲内である前記1または2に記載の電子部品の製造方法。
4.各段階に1分以上保持して乾燥する前記1〜3のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
5.低温段階の終了後、5分以上かけて高温段階に遷移させる前記1〜4のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
6.低温乾燥段階及び/または高温乾燥段階がさらに複数の段階に分割されており、それぞれの段階で保持乾燥を行なう前記1〜5のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
7.導電ペーストが銀ペーストである前記1〜6のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
8.導電ペーストがカーボンペーストである前記1〜6のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
9.電子部品がコンデンサ素子である前記1〜8のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
10.電子部品が、カーボンペーストで被覆されたコンデンサ素子である前記1〜7のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
11.コンデンサ素子が固体電解コンデンサ素子である前記9に記載の電子部品の製造方法。
12.前記1〜11のいずれか1項に記載の方法で製造される電子部品。
13.前記9に記載の方法で製造されるコンデンサ素子。
14.前記11に記載の方法で製造される固体電解コンデンサ素子。
15.前記13または14に記載のコンデンサ素子を用いたコンデンサ。
ここで、低温とは、導電ペースト塗布時の温度〜溶剤の揮発が比較的進みやすい温度未満の温度である。従って、製造条件や溶媒の種類にもよるが、通常は10〜50℃、好ましくは20〜40℃の範囲内である。一方、高温は、上記上限値を超え溶媒の沸点付近を含む温度である。従って、製造条件や溶媒の種類にもよるが、例えば、銀ペーストでは通常は60〜150℃、好ましくは80〜130℃の範囲内である。また、カーボンペーストでは通常は60〜120℃、好ましくは70〜100℃の範囲内である。
また、低温乾燥段階及び/または高温乾燥段階がさらに複数の段階に分割されており、それぞれの段階で保持乾燥を行なってもよい。
なお、保持乾燥は素子を当該温度に保持するだけでもよいし、当該温度の気流中に保持してもよい。
バインダー樹脂組成物に導電粉を配合したものである。導電粉としては特に制限はなく各種のものが用いられるが、例えば、銀、金、銅、アルミニウム、ニッケルなどの金属粉単体もしくは合金、カーボンブラックなどの導電性微粉末等が挙げられる。これらは1種あるいは2種以上同時に配合してもよく、特に制限されない。導電粉の配合量は、特に制限されないが、導電ペースト固形分100質量部に対し5〜98質量部配合されたものであることが好ましく、75〜95質量部配合されたものであることがより好ましい。導電粉の量が5質量部未満であると必要とされる導電率を満たせなくなる場合があり、98質量部を超えると粘度が著しく上がり、本発明の方法を適用しても十分な効果が発揮されない場合がある。コンデンサ素子の製造工程では、カーボンペースト、銀ペーストが慣用されており、本発明はこれらの導電ペーストに特に有効に適用できる。
短軸方向3mm×長軸方向10mm、厚さ約100μmのアルミニウム化成箔(以下、化成箔と称する。)上にマスキング材(耐熱性樹脂)による幅1mmのマスキングを周状に形成し、陰極部と陽極部に分け、この化成箔の先端側区画部分である陰極部を、電解液としてアジピン酸アンモニウム水溶液を使用して化成し、水洗した。次いで、陰極部を、3,4−エチレンジオキシチオフェンのイソプロピルアルコール溶液と酸化剤水溶液に浸漬し、この含浸工程及び重合工程を全体で12回繰り返して固体電解質層を化成箔の微細孔内に形成した。この固体電解質層を水洗し乾燥を行なった。
上記のカーボンペースト層を形成した上記アルミニウム化成箔のカーボンペースト層部分を浸漬した後に引き上げ、その状態で室温10分間の低温乾燥を行ない、次いで、125℃で1時間保持した。
このようにして製造したコンデンサ素子を顕微鏡で観察したところ、カーボンペースト層上に約80μmの銀ペースト層が形成されており、各層とも膨れ等の異常は認められなかった。
カーボンペーストの高温乾燥段階を80℃で20分間とした以外は実施例1と同様にしてコンデンサ素子を製造した。得られたコンデンサ素子を顕微鏡で観察したところ、カーボンペースト層上に約80μmの銀ペースト層が形成されており、各層とも膨れ等の異常は認められなかった。
カーボンペーストの高温乾燥段階を80℃で20分間、銀ペーストの高温乾燥段階も80℃で20分間とした以外は実施例1と同様にしてコンデンサ素子を製造した。得られたコンデンサ素子を顕微鏡で観察したところ、カーボンペースト層上に約80μmの銀ペースト層が形成されており、各層とも膨れ等の異常は認められなかった。
カーボンペーストの乾燥を80℃で10分間の1段階とした以外は実施例1と同様にしてコンデンサ素子を製造した。得られたコンデンサ素子を顕微鏡で観察したところ、カーボンペースト層上に約80μmの銀ペースト層が形成されていたが、部分的に膨れ異常が認められ、断面をさらに精査したところ、カーボンペースト層内での異常が認められた。
銀ペーストの乾燥を125℃で1時間の1段階とした以外は実施例1と同様にしてコンデンサ素子を製造した。得られたコンデンサ素子を顕微鏡で観察したところ、カーボンペースト層上に約80μmの銀ペースト層が形成されていたが、部分的に膨れ異常が認められ、断面をさらに精査したところ、銀ペースト層内での異常が認められた。
これらのコンデンサ素子4枚をリードフレーム上に積層して定格容量220μF、定格電圧2Vの固体電解コンデンサ各50個を得た。こうして得られた各224個の固体電解コンデンサを250℃のリフロー炉を用いて基板上にハンダ付けを行い、定格直流電圧を印加して1分後の漏れ電流(LC)を測定した。また、ヒューレットパッカード社製LCRメータ4284Aを使用し100kHzにて等価直列抵抗(ESR)を測定した。これらの試験結果を表1に示す。なお、漏れ電流については、0.01CV以下を合格として歩留まりを計算した。
2 酸化皮膜層
3 固体電解質層
4 導電体層
5 マスキング層
6 陰極リード部
7 陽極リード部
8 封止樹脂
9 固体電解コンデンサ
11 導電ペースト
12 コンデンサ素子材料
13 導電ペースト層
Claims (15)
- 電子部品の導電ペーストによる被覆または塗布処理後の乾燥工程を含む電子部品の製造方法であって、当該乾燥工程が、低温に保持する段階と高温に保持する段階とを含むことを特徴とする電子部品の製造方法。
- 低温が10〜50℃の範囲内である請求項1に記載の電子部品の製造方法。
- 高温が60〜150℃の範囲内である請求項1または2に記載の電子部品の製造方法。
- 各段階に1分以上保持して乾燥する請求項1〜3のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
- 低温段階の終了後、5分以上かけて高温段階に遷移させる請求項1〜4のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
- 低温乾燥段階及び/または高温乾燥段階がさらに複数の段階に分割されており、それぞれの段階で保持乾燥を行なう請求項1〜5のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
- 導電ペーストが銀ペーストである請求項1〜6のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
- 導電ペーストがカーボンペーストである請求項1〜6のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
- 電子部品がコンデンサ素子である請求項1〜8のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
- 電子部品が、カーボンペーストで被覆されたコンデンサ素子である請求項1〜7のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
- コンデンサ素子が固体電解コンデンサ素子である請求項9に記載の電子部品の製造方法。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法で製造される電子部品。
- 請求項9に記載の方法で製造されるコンデンサ素子。
- 請求項11に記載の方法で製造される固体電解コンデンサ素子。
- 請求項13または14に記載のコンデンサ素子を用いたコンデンサ。
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---|---|---|---|
JP2005221347A JP2007036146A (ja) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | 電子部品及びその製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011096751A (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-12 | Nichicon Corp | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 |
JP2014511029A (ja) * | 2012-03-27 | 2014-05-01 | エイブルスティック・(シャンハイ)・リミテッド | コンデンサ用導電性コーティングおよびそれを用いたコンデンサ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS58110028A (ja) * | 1981-12-23 | 1983-06-30 | 松下電器産業株式会社 | 固体電解コンデンサの製造方法 |
JPS63285921A (ja) * | 1987-05-19 | 1988-11-22 | Showa Denko Kk | 固体電解コンデンサの製造方法 |
JPH02155218A (ja) * | 1988-12-07 | 1990-06-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 固体電解コンデンサ |
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2005
- 2005-07-29 JP JP2005221347A patent/JP2007036146A/ja active Pending
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