JP2007035476A - 面状発熱体 - Google Patents

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    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
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    • HELECTRICITY
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    • H05B2203/002Heaters using a particular layout for the resistive material or resistive elements
    • H05B2203/006Heaters using a particular layout for the resistive material or resistive elements using interdigitated electrodes

Abstract

【課題】本発明は、面状発熱体の発熱部の温度を切り換えられるようして、面状発熱体の立ち上がりを速くするとともに安定時の温度を使用者が切り替えられるようにして使用感を向上することを目的とする。
【解決手段】本発明の面状発熱体11は、発熱部の温度を切り換えられるようにしてあるので、使用者の好みに応じて面状発熱体11の発熱温度を切り替えられ使用感が向上させることができ、例えば、面状発熱体11の発熱温度の立ち上がりを速くするように設定しても、使用者が暖かくすぎると感じた場合は、発熱部の通電を切り換えて発熱温度を低くすることができるようになり、使用者の好みに応じて切り替えられるようにして使用感を向上することができるようになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、暖房、加熱、乾燥などの熱源として用いることのできる発熱体の電磁ノイズ防止策に関するものである。
従来、この種の面状発熱体は、図4(a)、(b)に示したように、ポリエステルシートなどの電気絶縁性の基材50上に、導電性ペーストを印刷・乾燥して得られる一対の櫛形形状の枝電極51、52とこれにより給電される位置にPTC高分子抵抗体インクを印刷・乾燥して得られるPTC高分子抵抗体53を設けて、さらに基材50と同様の材質の被覆材54で櫛形形状の枝電極51、52及びPTC高分子抵抗体53を被覆して保護する構成としたものである。基材50及び被覆材54としてポリエステルフィルムを用いる場合には被覆材54に例えばポリエチレン系の熱融着性樹脂55をあらかじめ接着しておき、熱時加圧することにより、基材50と被覆材54とを熱融着性樹脂55を介して接合してなる。
図4(a)は面状発熱体の平面図で、図4(b)は図4(a)のx−y線の断面図である。これにより、櫛形形状の枝電極51、52及びPTC高分子抵抗体53は外界から隔離され、長期信頼性を付与されるのである。前記した熱時加圧の手段としては、図5に被覆材54を貼り合わせる際の概略構成断面図を示したが、2本の加熱ロール56、57からなるラミネーター58が一般的である。
櫛形形状の枝電極51、52及びPTC高分子抵抗体53が上面に形成された基材50を左方向より2本の加熱ロール56、57間に導入する。一方、被覆材54は熱融着性樹脂55面を下面にして、この場合は上部より加熱ロール56、57間に導入される。基材50と被覆材54の接着は加熱ロール56、57の熱及び加圧力で熱融着性樹脂55を融解してのちに冷却することで行われていた。
このPTC高分子抵抗体53を形成するPTC高分子抵抗体インクとしては、ベースポリマーと、カーボンブラック、金属粉末、グラファイトなどの導電性物質を溶媒に分散してなり、特にベースポリマーとして結晶性樹脂を用いてPTC特性を持たせたものが多い(例えば、特許文献1、2、3参照)。
PTC特性とは、温度上昇によって抵抗値が上昇し、ある温度に達すると抵抗値が急激に増加する抵抗温度特性(抵抗が正の温度係数を有する意味の英語 Positive Temperature Coefficient の頭文字を取っている)を意味しており、PTC特性を有するPTC高分子抵抗体53は、自己温度調節機能を有する面状発熱体を提供できる。
特開昭56−13689号公報 特開平6−96843号公報 特開平8−120182号公報
しかしながら前記従来の構成では、自己温度調節機能を有する面状発熱体であるため、逆に面状発熱体の発熱温度を変えることが難しく、使用者が暖かくすぎると感じた場合は、発熱温度を切り替えられないために、面状発熱体の通電を停止するしかなく、停止すると今度は寒くなってしまうという心配があった。
特に、発熱温度の立ち上がりの速い面状発熱体にしようとすると、安定時の発熱温度が高くなってしまい、使用者が暖かくすぎると感じてしまう心配があり、面状発熱体の発熱温度の立ち上がり速度と安定時の温度を両立させることが難しいという課題があった。つまり、温度上昇によって抵抗値が上昇するPTC特性は、通電する前の抵抗値と通電後の安定時の抵抗値の差つまり抵抗倍率が大きければ、立ち上がりの速い面状発熱体とすることができるが、一般にこの抵抗倍率は大きくすることが困難であり、面状発熱体の発熱温度の立ち上がりを速くすると安定時の発熱温度が高くなってしまい、安定時の発熱温度を低くすると立ち上がりが遅くなるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、面状発熱体の発熱部の温度を切り換えられるようして、面状発熱体の立ち上がりを速くするとともに安定時の温度を使用者が切り替えられるようにして使用感を向上することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の面状発熱体は、第1発熱部と第2発熱部を形成するとともに、第1主電極と第2主電極から形成されるU字状の電極の両端部に給電部を設け、U字状の電極の両端の給電部への通電を入り切りできるように構成してあるので、第1主電極と第2主電極の電圧ドロップによって、第1発熱部と第2発熱部の発熱量を調整することができるようになる。つまり、電気絶縁性基材上に形成された電極は銀ペーストを印刷などで形成された薄膜のもので構成すると、電極自身がある抵抗値を持ち、距離が長くなると電圧ドロップを生じてしまい、給電部より離れた位置の発熱部は温度が下がってしまうようになる。この電極の電圧ドロップを利用し、電圧ドロップの少ない給電の方法、例えばU字状の電極の両端の給電部へ両方給電する方法と、電圧ドロップの大きい給電の方法、例えばU字状の電極の片側の給電部へ給電する方法を組み合わせることで、面状発熱体全体の温度を調節できるようになる。
したがって、U字状の電極の両端の給電部への通電を入り切りすることで、使用者の好みに応じて面状発熱体の発熱温度を切り替えられ使用感が向上させることができ、例えば、立ち上がり時にはU字状の電極の両端の給電部へ両方へ給電して電圧ドロップの少なくして面状発熱体の発熱温度を高めにし、給電使用者が暖かくすぎると感じた場合は、U字状の電極の片側の給電部のみへ給電するようにすると電圧ドロップが大きくなり、面状発熱体の発熱温度を低くすることができるようになる。
本発明の面状発熱体は、面状発熱体の発熱温度の立ち上がりを速くするように設定しても、発熱部の通電を切り換えて安定時の発熱温度を低くすることができ、使用者の好みに応じて切り替えられるので、面状発熱体の立ち上がりを速くするとともに安定時の温度を使用者が切り替えられるようにして使用感を向上することができるようになる。
第1の発明の面状発熱体は電気絶縁性基材と、前記電気絶縁性基材上に形成された電極及び電極により給電される自己温度制御性を有するPTC高分子抵抗体と、前記電極と前記PTC高分子抵抗体を覆い前記電気絶縁性基材と密着させて配設した被覆材とを備えた面状発熱体において、一方の電極は、U字状としその略半分片側を形成する第1主電極とその反対側を形成する第2主電極で構成し、もう一方の電極は、第1主電極、第2主電極の間に配設した異極となる第3主電極で構成するとともに、第1主電極と第3主電極間をそれぞれ一対として櫛形形状の枝電極を双方から設けてPTC高分子抵抗体を覆うように配設した第1発熱部と、第2主電極と第3主電極間をそれぞれ一対として櫛形形状の枝電極を双方から設けてPTC高分子抵抗体を覆うように配設した第2発熱部を形成するとともに、第1主電極と第2主電極から形成されるU字状の電極の両端部に給電部を設け、U
字状の電極の両端部の給電部への通電を入り切りできるように構成してある。
そして、第1発熱部と第2発熱部を形成するとともに、第1主電極と第2主電極から形成されるU字状の電極の両端部に給電部を設け、U字状の電極の両端の給電部への通電を入り切りできるように構成してあるので、第1主電極と第2主電極の電圧ドロップによって、第1発熱部と第2発熱部の発熱量を調整することができるようになる。つまり、電気絶縁性基材上に形成された電極は銀ペーストを印刷などで形成された薄膜のもので構成すると、電極自身がある抵抗値を持ち、距離が長くなると電圧ドロップを生じてしまい、給電部より離れた位置の発熱部は温度が下がってしまうようになる。この電極の電圧ドロップを利用し、電圧ドロップの少ない給電の方法、例えばU字状の電極の両端の給電部へ両方給電する方法と、電圧ドロップの大きい給電の方法、例えばU字状の電極の片側の給電部へ給電する方法を組み合わせることで、面状発熱体全体の温度を調節できるようになる。
したがって、U字状の電極の両端の給電部への通電を入り切りすることで、使用者の好みに応じて面状発熱体の発熱温度を切り替えられ使用感が向上させることができ、例えば、立ち上がり時にはU字状の電極の両端の給電部へ両方へ給電して電圧ドロップの少なくして面状発熱体の発熱温度を高めにし、給電使用者が暖かくすぎると感じた場合は、U字状の電極の片側の給電部のみへ給電するようにすると電圧ドロップが大きくなり、面状発熱体の発熱温度を低くすることができるようになる。そのため、面状発熱体の発熱温度の立ち上がりを速くするように設定しても、発熱部の通電を切り換えて安定時の発熱温度を低くすることができ、使用者の好みに応じて切り替えられるので、面状発熱体の立ち上がりを速くするとともに安定時の温度を使用者が切り替えられるようにして使用感を向上することができるようになる。
第2の発明の面状発熱体は、特に第1の発明の第3主電極は第1主電極に近い部分とその反対側の第2主電極に近い部分を交互に有し、前記第1発熱部と前記第2発熱部を交互に複数配設した構成としてある。
そして、第3主電極は第1主電極の片側に近い部分とその反対側の第2主電極に近い部分を交互に有するように構成して、第1主電極と第3主電極および第2主電極と第3主電極をそれぞれ一対として形成した第1発熱部と第2発熱部を交互に複数配設してあるので、第1主電極と第2主電極で形成されるU字状の電極の両端の給電部への通電を入り切りして、第1発熱部と第2発熱部の発熱温度を切り換えても、発熱温度の変化が部分的にところどころであるため、面状発熱体の発熱温度を全体的に下げることができ、発熱温度を急激に変化させて暖房感に違和感を感じさせて使用感を劣化させることを防止できるようになる。
第3の発明は、特に第1〜2の発明の第1発熱部と第2発熱部に形成される櫛形形状の枝電極の櫛歯間のピッチを異なるように構成してある。
そして、櫛形形状の枝電極の櫛歯間のピッチを小さくすると抵抗値が低くなり発熱温度が高くなり、櫛形形状の枝電極の櫛歯間のピッチを大きくすると抵抗値が高くなり発熱温度が低くくすることができるようになる。これを利用して第1発熱部と第2発熱部に形成される櫛形形状の枝電極の櫛歯間のピッチを異なるように構成してあるので、第1発熱部と第2発熱部の発熱温度を変化させることができる。例えば、第1発熱部より第2発熱部の櫛形形状の枝電極の櫛歯間のピッチを小さくし、第1主電極と第2主電極で形成されるU字状の電極の両端の給電部への通電を入り切りして、立ち上がり時には両方へ給電して電圧ドロップの少なくして面状発熱体の発熱温度を高めにし、第2発熱部の温度が速く立ち上がり、使用者はその速い立ち上がり感を得られ、安定時は給電使用者が暖かくすぎる
と感じた場合は、U字状の電極の片側の第1主電極の給電部のみへ給電するようにすると電圧ドロップが大きくなり、第2発熱部の温度が下がり、結果として面状発熱体の発熱温度を低くすることができるようになる。
第4の発明は、特に第1〜3の発明の第1発熱部と第2発熱部の面積を異なるように構成してある。
そして、第1発熱部と第2発熱部の面積を異なるように構成してあるので、第1発熱部と第2発熱部の発熱量を変化させることができ、第1主電極と第2主電極の通電を切り替えて、面状発熱体の発熱温度水準を変化させる段階を増すことができるようになる。例えば、面状発熱体の発熱温度水準は、U字状の電極の両端の給電部へ両方給電して第1発熱部と第2発熱部の両方の発熱温度を高くするパターンと、U字状の電極の片側の給電部のみへ給電して、第1発熱部の発熱温度を高くするパターンと、あるいは、第2発熱部の発熱温度を高くするパターンの3通りの発熱パターンを選択できるようになり、それぞれのパターンで面状発熱体全体の発熱量が異なり、使用者の好みに応じて切り替えられ、使用感を向上することができるようになる。
第5の発明は、特に第1〜4の発明の第1発熱部と第2発熱部の面積を異なるように構成し、発熱部の面積が小さい方の櫛形形状の枝電極の櫛歯間のピッチを小さくしてある。
そして、第1主電極と第3主電極および第2主電極と第3主電極間で形成される発熱部の面積を異なるように構成し、発熱部の面積が小さい方の櫛形形状の枝電極の櫛歯間のピッチを小さくしてあるので、発熱部の面積が小さい方の櫛形形状の枝電極の櫛歯間のピッチを小さい部分は温度立ち上がりが速く温度も高めで、使用者はその速い立ち上がり感を得て、安定時は面状発熱体の櫛形形状の枝電極部分の面積が大きい方で長時間快適に使用できるようになり、より、快適に使用できるようになる。
第6の発明は、特に第1の発明の第1主電極と第3主電極間をそれぞれ一対として櫛形形状の枝電極を双方から設けてPTC高分子抵抗体を覆うように配設した第1発熱部と、第2主電極と第3主電極間をそれぞれ一対として櫛形形状の枝電極を双方から設けてPTC高分子抵抗体を覆うように配設した第2発熱部を形成するとともに、前記第1主電極と前記第2主電極から形成されるU字状の電極の両端部の給電部への通電を入り切りできるように、面状発熱体の通電制御部に切換手段を配設してある。
そして、第1主電極と第2主電極から形成されるU字状の電極の両端部の給電部への通電を入り切りできるように、面状発熱体通の電制御部に切換手段を配設してあるので、切換手段で第1主電極と第2主電極の給電部への通電を入り切りできるようになり、第1発熱部と第2発熱部の発熱温度を切り換えることが実現できるようになり、使用者の好みに応じて切り替えられるので、面状発熱体の立ち上がりを速くするとともに安定時の温度を使用者が切り替えられるようにして使用感を向上することが両立できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図3は、本発明の実施の形態1における面状発熱体の概略構成図を示し、図1は本発明の実施の形態1における面状発熱体の平面図、図2は同面状発熱体の断面図、図3は同面状発熱体の制御ブロック図である。
図1において、面状発熱体11は、ポリエステル不織布12aにラミネートされたポリ
エステルフィルム等の薄肉の電気絶縁性基材12上に銀ペーストの印刷・乾燥により形成した一対の電極13と、電極13に重なるようにPTC高分子抵抗体インクを印刷・乾燥により形成したPTC高分子抵抗体14を形成している。そして、上記電極13、PTC高分子抵抗体14、及び電気絶縁性基材12と接着性を有するアクリル系接着剤等の接着性樹脂層15を予め形成されたポリエステルフィルム等の薄肉の電気絶縁性オーバコート材をラミネートした被覆材16を貼り合わせて形成される。
上記電極13は、一方は、U字状としその略半分片側を形成する第1主電極13Aとその反対側を形成する第2主電極13Bと、もう一方は、第1主電極13A、第2主電極13Bの間に配設した異極となる第3主電極13Cとからなり、第1主電極13Aと第2主電極13Bから形成されるU字状の電極の両端部と第3主電極13Cの端部に給電部17A、17B、17Cを設け、U字状の電極の両端部の給電部17A、17Bへの通電を入り切りできるように構成してある。
また、第3主電極13Cは第1主電極13Aに近い部分と第2主電極13Bに近い部分を交互に有し、第1主電極13Aと第3主電極13Cおよび第2主電極13Bと第3主電極13Cからそれぞれ一対となるように櫛形形状の枝電極13D、13E、13Fを双方から交互になるように対向させて1対として設けるとともに、第1主電極13Aと第3主電極13C間および第2主電極13Bと第3主電極13C間の櫛形形状の枝電極13D、13E、13F部に自己温度制御性を有するPTC高分子抵抗体14を配設し、第1発熱部14Aと第2発熱部14Bを重ねて形成してある。
このそれぞれ一対として形成した発熱部の面積は第1主電極13Aと第3主電極13C間より第2主電極13Bと第3主電極13C間を小さくなるように構成し、発熱部の面積が小さい方の第2主電極13Bと第3主電極13C間の枝電極13E、13Fの櫛歯間のピッチを小さくしてある。
また、面状発熱体11の通電制御部18には第1主電極13A、第2主電極13Bの通電を入り切りして第1主電極13Aと第3主電極13C間および第2主電極13Bと第3主電極13C間の発熱部の温度を切り換える切換手段19を配設してある。
上記した構成において、電極13を介してそれぞれに配設した櫛形形状の複数の枝電極13D、13E、13Fより、これに重なるように配設した自己温度制御性を有するPTC高分子抵抗体14に給電することで、PTC高分子抵抗体14に電流が流れ、発熱するようになる。この櫛形形状の枝電極13D、13E、13Fの櫛歯間のピッチを小さくすると抵抗値が低くなり発熱温度が高くなり、櫛形形状の枝電極13D、13E、13Fの櫛歯間のピッチを大きくすると抵抗値が高くなり発熱温度が低くくすることができるようになる。そしてこのPTC高分子抵抗体14はPTC特性を有し、温度が上昇するとPTC高分子抵抗体14の抵抗値が上昇し、所定の温度になるように自己温度調節機能を有するようになり、温度コントロールが不要で安全性の高い面状発熱体11としての機能を有するようになる。
そして、切換手段19でU字状の電極の両端の給電部17A、17Bへの通電を入り切りすることで、第1発熱部14Aと第2発熱部14Bの発熱温度を切り換えることが実現できるようになり、つまり、第1主電極13Aと第2主電極13Bの電圧ドロップによって、第1発熱部14Aと第2発熱部14Bの発熱量を調整することができるようになる。つまり、電気絶縁性基材12上に形成された電極13は銀ペーストを印刷などで形成された薄膜のもので構成すると、電極13自身がある抵抗値を持ち、距離が長くなると電圧ドロップを生じてしまい、給電部17A、17Bより離れた位置の発熱部は温度が下がってしまうようになる。この電極13の電圧ドロップを利用し、電圧ドロップの少ない給電の
方法、例えばU字状の電極13の両端の給電部17A、17Bへ両方給電する方法と、電圧ドロップの大きい給電の方法、例えばU字状の電極13の片側の給電部17A、17Bのいずれかへ給電する方法を組み合わせることで、面状発熱体11全体の温度を調節できるようになる。
したがって、U字状の電極13の両端の給電部17A、17Bへの通電を入り切りすることで、使用者の好みに応じて面状発熱体11の発熱温度を切り替えられ使用感が向上させることができ、例えば、立ち上がり時にはU字状の電極13の両端の給電部17A、17Bへ両方へ給電して電圧ドロップの少なくして面状発熱体1111の発熱温度を高めにし、給電使用者が暖かくすぎると感じた場合は、U字状の電極13の片側の給電部17Aのみへ給電するようにすると電圧ドロップの大きくなり、面状発熱体11の発熱温度を低くすることができるようになる。そのため、面状発熱体11の発熱温度の立ち上がりを速くするように設定しても、発熱部の通電を切り換えて安定時の発熱温度を低くすることができ、使用者の好みに応じて切り替えられるので、面状発熱体11の立ち上がりを速くするとともに安定時の温度を使用者が切り替えられるようにして使用感を向上することができるようになる。
また、第3主電極13Cは第1主電極13Aの片側に近い部分とその反対側の第2主電極13Bに近い部分を交互に有するように構成することで、第1主電極13Aと第3主電極13Cおよび第2主電極13Bと第3主電極13Cをそれぞれ一対として形成した第1発熱部14Aと第2発熱部14Bを交互に複数配設してあるので、第1主電極13Aと第2主電極13Bで形成されるU字状の電極13の両端の給電部17A、17Bへの通電を入り切りして、第1発熱部14Aと第2発熱部14Bの発熱温度を切り換えても、発熱温度の変化が部分的にところどころであるため、面状発熱体11の発熱温度を全体的に下げることができ、発熱温度を急激に変化させて暖房感に違和感を感じさせて使用感を劣化させることを防止できるようになる。
ここで、発熱部の櫛形形状の枝電極の櫛歯間のピッチを小さくすると抵抗値が低くなり発熱温度が高くなり、櫛形形状の枝電極の櫛歯間のピッチを大きくすると抵抗値が高くなり発熱温度が低くくすることができるようになる。これを利用して第1主電極13Aと第3主電極13Cおよび第2主電極13Bと第3主電極13Cをそれぞれ一対として形成した櫛形形状の枝電極の櫛歯間のピッチを異なるように構成してあるので、第1発熱部14Aと第2発熱部14Bの発熱温度を変化させることができる。例えば、第1主電極13Aと第3主電極13C間より第2主電極13Bと第3主電極13C間の櫛形形状の枝電極13E、13Dの櫛歯間のピッチを小さくし、第1主電極13Aと第2主電極13Bで形成されるU字状の電極13の両端の給電部17A、17Bへの通電を入り切りして、立ち上がり時には両方へ給電して電圧ドロップの少なくして面状発熱体11の発熱温度を高めにし、第2発熱部14Bの温度が速く立ち上がり、使用者はその速い立ち上がり感を得られ、安定時は給電使用者が暖かくすぎると感じた場合は、U字状の電極13の片側の第1主電極13Aの給電部17Aのみへ給電するようにすると電圧ドロップが大きくなり、第2発熱部14Bの温度が下がり、結果として面状発熱体11の発熱温度を低くすることができるようになる。
さらに、第1主電極13Aと第3主電極13Cおよび第2主電極13Bと第3主電極13C間で形成される発熱部の面積を異なるように構成してあるので、第1発熱部14Aと第2発熱部14Bの発熱量を変化させることができ、第1主電極13Aと第2主電極13Bの通電を切り替えて、面状発熱体11の発熱温度水準を変化させる段階を増すことができるようになる。例えば、面状発熱体11の発熱温度水準は、U字状の電極13の両端の給電部17A、17B、17Cへ両方給電して第1発熱部14Aと第2発熱部14Bの両方の発熱温度を高くするパターンと、U字状の電極13の片側のみへ給電して、第1発熱
部14Aの発熱温度を高くするパターンと、あるいは、第2発熱部14Bの発熱温度を高くするパターンの3通りの発熱パターンを選択できるようになり、それぞれのパターンで面状発熱体11全体の発熱量が異なり、使用者の好みに応じて切り替えられ、使用感を向上することができるようになる。
そしてまた、第1発熱部14Aと第2発熱部14Bの櫛形形状の枝電極の櫛歯間のピッチと発熱部の面積を組み合わせ、発熱部の面積が小さい方の第2主電極13Bと第3主電極13C間は櫛形形状の枝電極13E、13Fの櫛歯間のピッチを小さくしてあるので、発熱面積が小さい方の櫛形形状の枝電極13E、13Fの櫛歯間のピッチを小さい部分で使用者はその速い立ち上がり感を得て、安定時は面状発熱体11の発熱部の面積が大きい方で時間快適に使用できるようになり、より快適に使用できるようになる。
つまり、発熱面積が小さい方で立ち上がりを、そして、発熱面積が大きい方で安定時の暖房をするようにしてあり、立ち上がり時には第1発熱部14Aと第2発熱部14Bを同時に通電させ、安定時には第2発熱部14Bの温度を低く保持するようにでき、通電開始時は第2発熱部14Bの温度が速く立ち上がりことで使用者はその速い立ち上がり感を得られ、安定時は広い面積の第1発熱部14Aで温度が適度に低く使用者がより長時間快適に使用できるようになる。
なお、上記実施の形態1では、面状発熱体11に、一方の電極は、U字状としその略半分片側を形成する第1主電極13Aとその反対側を形成する第2主電極13Bで構成され、もう一方の電極は、第1主電極13A、第2主電極13Bの間に配設した異極となる第3主電極13Cで構成し説明したが、これは面状発熱体11の一部にこの構成を有するようにしてもよく、その他各部の構成も本発明の目的を達成する範囲であればその構成はどのようなものであってもよい。
以上のように、本発明は面状発熱体11の能力を切り替えることが可能となるので、主に車輌に用いられるカーシートヒータや、ハンドルヒータ等の車輌用や暖房器具や加熱器具等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における面状発熱体の構成を示す平面図 同面状発熱体の断面図 同面状発熱体の制御ブロック図 (a)従来の発熱体の構成を示す平面図(b)同発熱体の断面図 従来の面状発熱体の被覆材の貼り合わせ時の概略構成図
符号の説明
11 面状発熱体
12 電気絶縁性基材
13 電極
13A 第1主電極
13B 第2主電極
13C 第3主電極
13D、13E、13F 枝電極
14 PTC高分子抵抗体
14A 第1発熱部
14B 第2発熱部
15 接着性樹脂層
16 被覆材
17A、B、C 給電部
18 切替手段

Claims (6)

  1. 電気絶縁性基材と、前記電気絶縁性基材上に形成された電極及び電極により給電される自己温度制御性を有するPTC高分子抵抗体と、前記電極と前記PTC高分子抵抗体を覆い前記電気絶縁性基材と密着させて配設した被覆材とを備えた面状発熱体において、一方の電極は、U字状としその略半分片側を形成する第1主電極とその反対側を形成する第2主電極で構成し、もう一方の電極は、第1主電極、第2主電極の間に配設した異極となる第3主電極で構成するとともに、第1主電極と第3主電極間をそれぞれ一対として櫛形形状の枝電極を双方から設けてPTC高分子抵抗体を覆うように配設した第1発熱部と、第2主電極と第3主電極間をそれぞれ一対として櫛形形状の枝電極を双方から設けてPTC高分子抵抗体を覆うように配設した第2発熱部を形成するとともに、第1主電極と第2主電極から形成されるU字状の電極の両端部に給電部を設け、U字状の電極の両端部の給電部への通電を入り切りできるように構成した面状発熱体。
  2. 第3主電極は第1主電極に近い部分とその反対側の第2主電極に近い部分を交互に有し、前記第1発熱部と前記第2発熱部を交互に複数配設した請求項1記載の面状発熱体。
  3. 第1発熱部と第2発熱部に形成される櫛形形状の枝電極の櫛歯間のピッチを異なるように構成した請求項1〜2記載のいずれか1項記載の面状発熱体。
  4. 第1発熱部と第2発熱部の面積を異なるように構成した請求項1〜3記載のいずれか1項記載の面状発熱体。
  5. 第1発熱部と第2発熱部の面積を異なるように構成し、発熱部の面積が小さい方の櫛形形状の枝電極の櫛歯間のピッチを小さくした請求項1〜4記載のいずれか1項記載の面状発熱体。
  6. 第1主電極と第3主電極間をそれぞれ一対として櫛形形状の枝電極を双方から設けてPTC高分子抵抗体を覆うように配設した第1発熱部と、第2主電極と第3主電極間をそれぞれ一対として櫛形形状の枝電極を双方から設けてPTC高分子抵抗体を覆うように配設した第2発熱部を形成するとともに、前記第1主電極と前記第2主電極から形成されるU字状の電極の両端部の給電部への通電を入り切りできるように、面状発熱体の通電制御部に切換手段を配設した請求項1〜5記載のいずれか1項記載の面状発熱体の制御手段。
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