JP2007033557A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ローラと加圧ローラのニップ部からのシート分離機能を確保するとともに、これらローラの表面層の摩耗を低減することができるシート分離機能を備えた定着装置を提供する。
【解決手段】一対の分離板1,1は常時、先端部が定着ローラ510および加圧ローラ520の表面に対し非接触の状態にあるように設ける。一対の分離爪2,2は、熱定着操作時において分離板のみではシート分離機能が不足しているとき、例えばシート先端側のトナー占有率が所定の閾値を越えたときにのみ、上記両ローラの表面に当接させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、定着後のシート状媒体(記録紙)を分離するための分離爪と分離板を併設した定着装置および、この定着装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置には一般に、被定着画像としてのトナー像が形成されたシート状媒体にこのトナー像を定着するための定着装置が設けられている。
定着装置としては、ヒータ等の加熱手段により加熱されるローラ体または無端状ベルトである第1の回転部材と、該回転部材に当接し、かつ該回転部材との対向位置において該回転部材と同じ方向に回転するローラ状の第2の回転部材(これには通常、加熱手段が設けられている)とを有するものが一般的である。このような定着装置では、トナー像を担持したシート状媒体を、上記第1の回転部材と第2の回転部材の対向接触によるニップ部を通過させ、このときに加熱・加圧を行う(ニップ定着)ことで、トナー像を加熱溶融してシート状媒体上に定着するようになっている。なお、上記無端状ベルトは適宜の加熱手段で加熱されながら循環走行するものである。
ところで、近年では地球環境問題に対する意識の高揚から、パルプの使用量が少なく、製紙時の二酸化炭素発生量も少ない薄紙の使用が拡大している。しかし薄紙は腰が弱いため、定着装置の上記ニップ部から排出されるときに、上記第1の回転部材への巻き付きが発生しやすく、また巻き付きは用紙ジャムの原因となり、種々のトラブルを引き起こす場合があった。このため従来の定着装置には、シート状媒体が薄紙である場合にも、第1の回転部材からの離型を確実に行うための用紙分離部材として分離板または分離爪がシート状媒体排出側に配備されている。また、定着ローラと加圧ローラを組み合わせてなる定着装置においては通常、分離爪が設けられている。
上記従来の定着装置において、第1の回転部材にシート巻き付きが発生しやすいのは、シート状媒体上の溶融トナー像が第1の回転部材の表面に圧接しながら搬送されることによる。言い換えると、溶融したトナーには粘着性があるため、上記ニップ部を形成する一対の回転部材においては、トナー像が圧接する側の回転部材への用紙巻き付きが発生しやすくなる。
例えば図5に示す、定着ローラ610と加圧ローラ620の組み合わせからなる従来の定着装置では、分離爪602はニップ部601の出口側において、ある圧力で定着ローラ610(または加圧ローラ620)表面に当接した状態にあり、これによりニップ定着後のシート状媒体の強制分離が可能となり、これらローラ表面へのシート状媒体の巻き付きトラブルが防止され、分離爪602の分離性能が確保される。図5において符号603は、シート状媒体を上記ニップ部へ案内するためのガイド板である。
しかしながら、上記のように分離爪は定着ローラ(または加圧ローラ)に対し圧接状態にあることから、これらローラの表面層を摩耗させてしまい、結果としてシート状媒体に異常画像が発生することがあった。
一方、例えば図6に示す従来の定着装置では、加熱ローラ(定着ローラ)710と加圧ローラ720のニップ部から排出されるシート状媒体Pを、互いに対向する上下一対の分離板701,701で包囲する構造となっている。分離爪と違ってこの分離板によれば、加熱ローラ710(または加圧ローラ720)表面の摩耗による異常画像発生の問題はない。しかしながら、この分離板はシート状媒体を強制的に分離するものではないため、いわゆる先端白抜け量や、微小ギャップ量等の特性によって分離機能が左右されるといったトレードオフの問題がある。
上記用紙分離部材を設けた定着装置に関する特許文献としては、たとえば下記特許文献1〜特許文献4が挙げられる。
特許文献1に記載された定着装置では、通紙時にのみ上記用紙分離部材としての剥離爪(分離爪)を熱ローラに当接させ、非通紙時には剥離爪を熱ローラから離間させるようにしている。
特許文献2に記載された定着装置は、上記特許文献1の定着装置に伴う問題点を解決するべく、熱ローラへの剥離爪の当接機会を必要最小限に抑えることにより、熱ローラや剥離爪の長寿命化を達成するようにしたものである。
特許文献3に記載された発明は、分離爪を設けた定着装置に関するもので、ニップ部の用紙排出側に用紙ジャムが発生し分離爪が一定以上押された場合にも、分離爪が定着ローラ側に食い込むことに起因する、定着ローラ弾性表面層の破損問題を解決したものである。
特許文献4に開示された発明は、上記用紙分離部材として分離板を設けた定着装置において、定着後のシート状媒体が分離板に接触し、トナーが分離板に付着する問題(定着直後のシート状媒体上のトナーは未だ溶融状態にある)を解決することを目的としている。この目的達成のため特許文献4の定着装置では、電界発生手段を分離板に接続し、または分離板の近傍に空気流を供給している。
特開平8−95416号公報 特開2001−109314号公報 特開2003−255749号公報 特開2003−162174号公報
本発明は、従来技術の上記事情に鑑みなされたもので、その第1の目的は、シート状媒体の分離機能を確保するとともに、定着用回転体の表面層つまり、ローラ体の表面層または無端状ベルトの表面層の摩耗低減を実現することができる分離部材を備えた定着装置を提供することにある。本発明の別の目的は、このような高性能定着装置を配備してなる複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置を提供することである。
上記第1の目的達成のため、本発明に係る定着装置では、分離板と分離爪を併設し、分離板によるシート状媒体の分離が困難な場合にのみ、分離爪を定着用回転体(定着ローラまたは定着ベルト、加圧ローラの総称)の表面に当接させるように構成したものである。
すなわち、請求項1に係る発明は、定着部材(定着ローラまたは定着ベルト)と加圧ローラによりニップ部を形成し、該ニップ部によりシート状媒体上のトナー像を熱定着する定着装置において、分離板と分離爪を前記ニップ部のシート状媒体出口側に併設してなり、前記分離板は常時、先端部が定着部材、加圧ローラの少なくとも一方の表面に対し非接触の状態にあるように配設し、前記分離爪は定着部材、加圧ローラの少なくとも一方の表面に対する当接・離間操作が切り替えられるように設け、熱定着操作時に前記分離板のみではシート状媒体の分離機能が現に不足しているときにのみ、該分離爪を定着部材、加圧ローラの少なくとも一方の表面に当接させるようにしたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、定着部材と加圧ローラによりニップ部を形成し、該ニップ部によりシート状媒体上のトナー像を熱定着する定着装置において、分離板と分離爪を前記ニップ部のシート状媒体出口側に併設してなり、前記分離板は常時、先端部が定着部材、加圧ローラの少なくとも一方の表面に対し非接触の状態にあるように配設し、前記分離爪は定着部材、加圧ローラの少なくとも一方の表面に対する当接・離間操作が切り替えられるように設け、熱定着操作時に前記分離板のみではシート状媒体の分離機能が不足する可能性があるときにのみ、該分離爪を定着部材、加圧ローラの少なくとも一方の表面に当接させるようにしたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記シート状媒体における先端側のトナー占有率が所定の閾値を越えたときには、前記分離爪を定着部材、加圧ローラの少なくとも一方の表面に当接させることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置である。上記トナー占有率とは、シート状媒体の先端側において、シート状媒体表面積のうちトナーで覆われている部分の表面積の割合をいう。これは例えば、シート先端側画像の画素数に対応している。
請求項1〜3に記載の定着装置においては、分離板と分離爪を定着部材、加圧ローラの両方に対して設けるのがより好ましいが、定着部材に対してのみ設けた構成とすることもできる。定着装置においては通常、シート上のトナー像が定着部材表面に圧接して加熱定着されるため、シートは加圧ローラ表面に対する張りつき力に比べて、相当大きな力で定着部材表面に張りつきやすくなっているからである。
また、例えば請求項1の定着装置において、「分離爪を定着部材、加熱ローラの少なくとも一方の表面に当接させる」とは、例えば、分離板のみでは定着部材からのシート分離が困難な場合には定着部材に分離爪を当接させ、加圧ローラに対しては必要に応じて分離爪を当接させることを意味する。請求項2の定着装置においても同様である。
請求項1〜3に記載の発明において分離板は常時、先端部が定着部材、加圧ローラの少なくとも一方の表面に対し、適宜のギャップをもって配設される。このギャップ値が小さければ小さいほど分離板の分離機能が高まるものの、これが小さすぎると、その設定・維持管理が難しくなるだけでなく、何らかの原因で分離板の先端部が定着部材および/または加圧ローラの表面に接触し、該表面を損傷させることがある。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1〜3に係る定着装置では、分離板によるシート状媒体の分離が困難な場合にのみ、分離爪を上記定着用回転体の表面に当接させるように構成したから、定着装置のニップ部出口においてシート状媒体を、これら定着用回転体表面から的確に分離することができるとともに、定着用回転体の表面層(ローラ体の表面層または、無端状ベルトの表面層)の摩耗の低減を実現することができる
また、請求項4に係る発明によれば、上記のような高性能定着装置を配備してなる複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置を提供することができ、この画像形成装置により、高品質の定着画像を安定して形成することが可能となる。
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は定着装置の要部構造および作用を示す説明図であり、(a)は分離爪を使用しない通常時の状態を示し、(b)は分離爪の使用時、つまり一方の分離爪を定着ローラ表面に、他方の分離爪を加圧ローラ表面にそれぞれ当接させているときの状態を示している。図2は分離爪および分離板の要部形状を示す説明図であって、(a)は分離板の斜視図、(b)は分離爪使用時の概略平面図である。図3は分離爪を定着ローラ表面、および加圧ローラ表面に当接させる場合の当接タイミングを示すフローチャートである。
本実施形態に係る定着装置500は、図1に示すように、定着ローラ(加熱ローラ)510に加圧ローラ520を押し当てることより、シート状媒体P上のトナー像(以下、シート状媒体をシートまたは用紙と記載することがある)を加熱定着するニップ部501を形成するように構成されている。すなわち、この定着装置500は、トナー像が転写されたシートPの搬送路上に設けられ、上記ニップ部501においてシートP上の未定着トナー像を熱定着し、ついでこのシートを定着装置外へ排出する構造となっている。また、このニップ部501では、シート両面のうちトナー像を担持した側の面が定着ローラ510に、裏面が加圧ローラ520にそれぞれ圧接するようになっている。
上記定着ローラ510および加圧ローラ520の構造は、基本的に従来公知のものと同様であり、定着ローラ510は、ヒータ511を内蔵する芯金512の外周にシリコーンゴムからなる弾性層513と、この弾性層の外周にPFAチューブによる離型層514が被覆されている。加圧ローラ520は定着ローラと同じ構造で、ヒータ521を内蔵する芯金522の外周にシリコーンゴムからなる弾性層523と、この弾性層の外周にPFAチューブによる離型層524が被覆されている。また、この加圧ローラ520は、図略の機構により定着ローラ510に対し圧接・離間自在となっている。図1において符号502はシートPの走行を案内するガイド板、符号503は加圧ローラ520を保護するカバーである。
この定着装置では上記ニップ部501のシート排出側、つまり定着ローラ510および加圧ローラ520の用紙排出側に、一対の分離板1,1および一対の分離爪2,2がそれぞれ互いに対向して配置されている。また、通常時つまり分離爪2を使用しないときには、図1(a)に示すように、分離爪2,2が分離板1,1を上下から包囲する形態で配置されている。上記分離板および分離爪の材質および基本的構造は従来のものと同様であり、分離板は例えば、SUS鋼板の片面(シートと対向する側の面)にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)のコーティングを施したものである。一方、分離爪2の先端部2aは、例えば、ポリイミド(PI)等の耐熱性樹脂の表面にPTFEのコーティングを施したもので構成される。
分離板1には、図2(a)に示すように適宜形状例えば長方形の切欠き1aが分離板1の長手方向に多数、間欠的に形成されている。また、分離板1の先端部は常時、つまり分離爪2の使用時、不使用時に関わらずに常に、定着ローラ510および加圧ローラ520の表面から適宜のギャップ(例えば0.75mm程度)をもって離間している。これに対し分離爪2の先端部2aは通常時、図1(a)に示すように、定着ローラ510および加圧ローラ520の表面から離間して分離板1の外側に、かつ、その切欠き1aに臨む位置にある。また分離爪2の使用時つまり、そのシート分離機能を発揮させるときには、図1(b)および図2(b)に示すように、分離爪2の先端部2aが上記切欠き1aを通り、分離板1の先端部よりも定着ローラ510、加圧ローラ520の表面に近い位置にセットされ、これらのローラ表面に当接するようになっている。
分離板1は、図略の機構により定着ローラ510および加圧ローラ520に対する接近セット・離間操作が可能で、該離間操作によりニップ部501を開放することができる。また、分離爪2は図略の制御機構および、これにより動作が制御される駆動機構によって、定着ローラ510表面、加圧ローラ520の表面に対する当接・離間操作を切り替えることが可能である。分離爪2の上記当接操作では、熱定着操作時に分離板1のみではシート分離機能が現に不足しているとき、またはその可能性があるときに、定着ローラ510の表面に、または定着ローラ510と加圧ローラ520の両表面に当接させる(図1(b)、図2(b)を参照)ように構成されている。
分離爪2を制御する上記制御機構は、シートの先端側(シート搬送方向前方側)におけるトナー占有率すなわち画像の画素数を検出するとともに、該検出されたトナー占有率が所定の閾値を越えたときには上記駆動機構に、ソレノイドのON操作信号を送り、この操作信号に従い上記駆動機構では、ソレノイドにより分離爪2の先端部2aを定着ローラ、加圧ローラの表面に当接させる。また、検出されたトナー占有率が所定の閾値未満になったときには上記駆動機構に、ソレノイドのOFF操作信号を送る。この操作信号に従い上記駆動機構では、ソレノイドにより分離爪2の先端部2aを定着ローラおよび加圧ローラの表面から離間させる。以上の操作によれば、これらローラ表面の分離爪2による摩耗を最小限に抑えることが可能となる。
なお、上記のようにシート先端側の画像画素数に基づいて上記駆動機構を制御するようにしたのは、上記ニップ部からのシートの分離性は通常、シート先端側の分離性により殆ど決まるからである。言い換えると、一旦シート先端側が分離されれば、該シートにおける他部分の画像画素数が相当に多くても、シート全体が円滑に分離されるからである。
上記制御機構および駆動機構により分離爪2を定着ローラ510および加圧ローラ520表面に当接させる場合の当接タイミングを、図3のフローチャートで説明する。分離爪2を定着ローラおよび加圧ローラの表面から離間させた状態で定着装置の運転(図3の「JOB」)を継続し、適宜の時間間隔で間欠的に、ステップS1においてシート先端側のトナー占有率を検出する。そして、これが所定の閾値未満の場合(ステップS1でno)には、図1(a)に示すように、分離爪2を定着ローラ510および加圧ローラ520の表面から離間させたままとする。
分離爪を離間させたままでの上記定着工程において、シートPはガイド板502で走行が案内され、ニップ部501でシート上面のトナー像が加熱・加圧定着され、分離板1,1によりニップ部501から分離・案内されて定着装置外に排出される。この場合、シート上のトナー像(シート上面側のトナー像)は定着ローラ510表面に圧接するが、両面プリント工程により裏面にもトナー像を定着するときには、裏面上のトナー像が定着ローラ510表面に、表面上のトナー像が加圧ローラ520表面に、それぞれ圧接する。したがって両面プリントの場合、使用するトナーによっては、シート裏面が定着ローラ表面に部分的に粘着するとともに、シート表面が加圧ローラ表面に部分的に粘着する。このようなときには、上下一対の分離板1,1が有効に機能する。
また、トナー占有率が所定の閾値を越えたとき(ステップS1においてyes)には分離爪2,2の先端部2a,2aを定着ローラおよび加圧ローラの表面に当接させる。これにより、シートの表面および裏面が定着ローラおよび加圧ローラ表面に比較的強く粘着している場合にも、シートを的確に剥離するとともに、このシートを分離・案内して定着装置外に排出することができる。
以上の分離爪当接・離間切り替え操作を行うことにより、分離爪による用紙の分離機能を確保と、定着ローラおよび加圧ローラの表面の摩耗防止とを両立させて、良好な品質の定着画像を安定して形成することができる。
[第2の実施形態]
図4は本発明に係る定着装置を備えた、タンデム型構成からなる画像形成装置の概略図である。この画像形成装置は静電潜像担持体、静電潜像形成手段、現像手段、転写手段および定着手段(本発明の定着装置)を備えている。また、この定着装置500は、定着ベルト530に加圧ローラ520を押し当てることより、シート上のトナー像定着用のニップ部を形成するように構成されている。タンデム方式の画像形成装置では、各色の潜像形成や現像を並行して行うことができるため、リボルバ式よりも、画像形成速度を遙かに高速化させることができるという長所がある。
複写装置本体150の中央部には、無端ベルト状の中間転写体50が設けられている。この中間転写体50は支持ローラ14、15および16に張架され、図4中、時計回りに循環走行可能である。支持ローラ15の近傍には、中間転写体50上の残留トナーを除去するための中間転写体クリーニング装置17が配置されている。中間転写体50には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成手段18が並置されたタンデム型現像器120が配置されている。タンデム型現像器120の近傍には、露光装置21が配置されている。中間転写体50における、タンデム型現像器120が配置された側とは反対側に、二次転写装置22が配置されている。二次転写装置22においては、無端ベルトである二次転写ベルト24が一対のローラ23,23に張架されており、二次転写ベルト24上を搬送される記録媒体と中間転写体50は、互いに接触可能である。上記定着装置500は、二次転写装置22の記録媒体排出部の近傍に配置されている。さらに、タンデム画像形成装置の複写装置本体150においては、二次転写装置22および定着装置500の近傍に、記録媒体の両面に画像形成を行うべく記録媒体を反転させるシート反転装置28が配置されている。
次に、タンデム型現像器120を用いたフルカラー画像の形成(カラーコピー)について説明する。まず、原稿自動搬送装置(ADF)400の原稿台130上に原稿をセットするか、あるいは原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じる。
スタートスイッチ(不図示)を押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットした時は、原稿が搬送されてコンタクトガラス32上へと移動された後で、一方、コンタクトガラス32上に原稿をセットした時は直ちに、それぞれスキャナ300が駆動し、第1走行体33および第2走行体34が走行する。このとき、第1走行体33により、光源からの光が照射されると共に原稿面からの反射光を第2走行体34におけるミラーで反射し、結像レンズ35を通して読取りセンサ36で受光されてカラー原稿(カラー画像)が読み取られ、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの画像情報とされる。
そして、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各画像情報は、タンデム型現像器120における各画像形成手段18(ブラック用画像形成手段、イエロー用画像形成手段、マゼンタ用画像形成手段およびシアン用画像形成手段)にそれぞれ伝達され、各画像形成手段において、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各トナー画像が形成される。
すなわち、タンデム型現像器120における各画像形成手段18(ブラック用画像形成手段、イエロー用画像形成手段、マゼンタ用画像形成手段およびシアン用画像形成手段)は、それぞれ感光体、つまりブラック用感光体10K、イエロー用感光体10Y、マゼンタ用感光体10Mおよびシアン用感光体10Cと、該感光体を一様に帯電させる帯電器と、各カラー画像情報に基づいて各カラー画像対応画像様に上記感光体を露光し、該感光体上に各カラー画像に対応する静電潜像を形成する露光器と、該静電潜像を各カラートナー(ブラックトナー、イエロートナー、マゼンタトナーおよびシアントナー)を用いて現像して各カラートナーによるトナー画像を形成する現像器と、該トナー画像を上記中間転写体50上に転写させるための転写帯電器62と、感光体クリーニング装置と、除電器とを備えている。これにより各感光体には、それぞれのカラーの画像情報に基づいて各単色の画像(ブラック画像、イエロー画像、マゼンタ画像およびシアン画像)を形成することが可能となっている。
上記ブラック用感光体10K上に形成されたブラック画像、イエロー用感光体10Y上に形成されたイエロー画像、マゼンタ用感光体10M上に形成されたマゼンタ画像およびシアン用感光体10C上に形成されたシアン画像は、支持ローラ14、15および16により走行する中間転写体50上にそれぞれ、順次転写(一次転写)される。この一次転写工程においては、中間転写体50上に上記ブラック画像、イエロー画像、マゼンタ画像およびシアン画像が重ね合わされて合成カラー画像(カラー転写像)が形成される。
一方、給紙テーブル200においては、給紙ローラ142の1つを選択的に回転させ、ペーパーバンク143に多段に備える給紙カセット144の1つからシート(記録紙)を繰り出し、分離ローラ145で1枚ずつ分離して給紙路146に送出し、搬送ローラ147で搬送して複写機本体150内の給紙路148に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。あるいは、手差しトレイ51上のシート(記録紙)を繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
そして、中間転写体50上に形成された上記合成カラー画像(カラー転写像)にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転させ、中間転写体50と二次転写装置22との間にシート(記録紙)を送り出し、二次転写装置22により上記合成カラー画像をシート上に転写(二次転写)することで、該シート上にカラー画像が転写される。なお、画像転写後の中間転写体50上の残留トナーは、中間転写体クリーニング装置17によりクリーニングされる。
カラー画像が転写され形成されたシートは、二次転写装置22により定着装置500に搬送される。この定着装置500においては、熱と圧力とにより上記合成カラー画像(カラー転写像)がシート上に定着される。シートは、切換爪55で切り換えて排出ローラ56により排出され、排紙トレイ57上にスタックされるか、あるいは切換爪55で進路を切り換えてシート反転装置28により反転されて再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ56により排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。
本発明に係る定着装置の要部構造および作用を示す説明図である。 分離爪および分離板の要部形状を示す説明図であって、(a)は分離板の斜視図、(b)は分離爪使用時の概略平面図である。 分離爪を定着ローラ表面、および加圧ローラ表面に当接させる場合の当接タイミングを示すフローチャートである。 本発明に係るタンデム型構成からなる画像形成装置の一例を示す概略図である。 分離爪を設けた定着装置の従来例を示す説明図であって、その要部構造を示すものである。 分離板を設けた定着装置の従来例を示す説明図であって、その要部構造を示すものである。
符号の説明
1 分離板
1a 切り欠き
2 分離爪
2a 先端部
120 タンデム型現像器
130 原稿台
150 複写装置本体
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置
500 定着装置
501 ニップ部
502 ガイド板
503 カバー
510 定着ローラ(加熱ローラ)
511 ヒータ
512 芯金
513 弾性層
514 離型層
520 加圧ローラ
521 ヒータ
522 芯金
523 弾性層
524 離型層
530 定着ベルト
601 ニップ部
602 分離爪
610 定着ローラ
620 加圧ローラ
630 ガイド板
701 分離板
710 定着ローラ
720 加圧ローラ
P シート(記録紙)

Claims (4)

  1. 定着部材と加圧ローラによりニップ部を形成し、該ニップ部によりシート状媒体上のトナー像を熱定着する定着装置において、
    分離板と分離爪を前記ニップ部のシート状媒体出口側に併設してなり、
    前記分離板は常時、先端部が定着部材、加圧ローラの少なくとも一方の表面に対し非接触の状態にあるように配設し、
    前記分離爪は定着部材、加圧ローラの少なくとも一方の表面に対する当接・離間操作が切り替えられるように設け、
    熱定着操作時に前記分離板のみではシート状媒体の分離機能が現に不足しているときにのみ、該分離爪を定着部材、加圧ローラの少なくとも一方の表面に当接させることを特徴とする定着装置。
  2. 定着部材と加圧ローラによりニップ部を形成し、該ニップ部によりシート状媒体上のトナー像を熱定着する定着装置において、
    分離板と分離爪を前記ニップ部のシート状媒体出口側に併設してなり、
    前記分離板は常時、先端部が定着部材、加圧ローラの少なくとも一方の表面に対し非接触の状態にあるように配設し、
    前記分離爪は定着部材、加圧ローラの少なくとも一方の表面に対する当接・離間操作が切り替えられるように設け、
    熱定着操作時に前記分離板のみではシート状媒体の分離機能が不足する可能性があるときにのみ、該分離爪を定着部材、加圧ローラの少なくとも一方の表面に当接させることを特徴とする定着装置。
  3. 前記シート状媒体における先端側のトナー占有率が所定の閾値を越えたときには、前記分離爪を定着部材、加圧ローラの少なくとも一方の表面に当接させることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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