JP2007033217A - 干渉計測装置及び干渉計測方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】観測対象物の色に依らず、精度良く高さ測定を行う。
【解決手段】観測対象物に対して光を照射可能な照明手段と、照明手段から照射された光に光路差を発生させる光学系と、光学系により得られた画像から干渉縞コントラストを検出する干渉縞検出手段50と、干渉縞検出手段により得られた干渉縞からピーク位置を干渉縞コントラストから直接、位相計算、もしくはその両者を用いることにより算出し、ピーク位置に対応する深度を算出する深度算出手段とを備える。照明手段は、複数の異なる発光色を照射可能であり、干渉縞検出手段50は、照明手段の発光色毎に干渉縞を検出可能であり、深度算出手段は、干渉縞検出手段50で検出した発光色毎の干渉縞から、発光色毎の深度を算出可能であり、干渉計測装置はさらに、深度算出手段で算出された発光色毎の深度を合成して、観測対象物の高さ情報を演算可能な高さ情報演算手段を備える。
【選択図】図15
【解決手段】観測対象物に対して光を照射可能な照明手段と、照明手段から照射された光に光路差を発生させる光学系と、光学系により得られた画像から干渉縞コントラストを検出する干渉縞検出手段50と、干渉縞検出手段により得られた干渉縞からピーク位置を干渉縞コントラストから直接、位相計算、もしくはその両者を用いることにより算出し、ピーク位置に対応する深度を算出する深度算出手段とを備える。照明手段は、複数の異なる発光色を照射可能であり、干渉縞検出手段50は、照明手段の発光色毎に干渉縞を検出可能であり、深度算出手段は、干渉縞検出手段50で検出した発光色毎の干渉縞から、発光色毎の深度を算出可能であり、干渉計測装置はさらに、深度算出手段で算出された発光色毎の深度を合成して、観測対象物の高さ情報を演算可能な高さ情報演算手段を備える。
【選択図】図15
Description
本発明は、白色干渉顕微鏡等の干渉計測装置及び干渉計測方法に関する。
干渉計は、光源から出た光を2つ以上の光に分割し、別々の光路を経由させた後再び重ね合わせ、光路差により発生する干渉縞を解析して観測対象物の表面形状や透過波面形状を取得する。干渉計は、主に光源、光の分割手段、光の重ね合わせ手段、検出手段で構成される。このような干渉計を用いることで、観測対象物の3次元構造を非接触で計測することができる。一般には、干渉計の照明光を、光路の途中で2つに分けて、一方を観測対象物に、もう一方を参照ミラーに照射して、それぞれで反射されてきた光を再び合成してできる干渉縞から、高さ情報を求める。2つに分けた光が同一の距離を進んで合成された場合は、光の波の位相が一致しており互いに強め合う。一方、半波長だけずれて合成された場合は、光の波の山と谷が重なることとなり弱めあう。場所により光路差が一定でない場合には、明暗の干渉縞が観察される。観測対象物にピントが合う位置(合焦位置)と共役な位置に参照ミラーを配置しておくことで、干渉縞が最も明るくなる位置をピントがあった位置と判断することが可能となる。
このような干渉計を用いた干渉測定法には、照明光として使用する光源に単波長、又は狭い帯域幅に限定した光を用いる位相シフト干渉方式(PSI:Phase Shift Interferometry)と、白色光を用いる垂直走査型干渉方式(VSI:Vertical Scanning Interferometry)とが知られている。図1に、(a)PSI測定、(b)VSI測定による干渉縞の光強度パターン(干渉縞波形)を示すグラフ、図2に、観測対象物Wが段差を有する場合に観測される干渉縞波形を、(a)PSI測定、(b)VSI測定それぞれについて示す。
また、上記のPSI測定、VSI測定の原理を利用した測定装置が開発されている。特に近年では、干渉縞をモノクロカメラ、特にCCDカメラ等の電子モノクロカメラでピントをずらしながら連続的に撮影し、その画像群から各画素の輝度情報を高さ方向に抜き出し、そこに現れる干渉縞のパターンを解析して最大輝度を示す位置を特定し、自動的に画像全体の高さ情報を算出する顕微鏡タイプの測定器が開発されている。このような干渉計測装置の構成を図3に、ブロック図を図4に、それぞれ示す。
(PSI方式干渉計測装置)
(PSI方式干渉計測装置)
図3は、PSI方式の干渉計測装置本体1を示しており、光源10と、カラーフィルタ20と、コレクタレンズ30と、ビームスプリッタ32と、干渉対物レンズ40と、結像レンズ34と、撮像手段としてモノクロCCDカメラ51とを備える。光源10から発した光を、カラーフィルタ20を透過させて単色光の照明光とし、コレクタレンズ30を介してビームスプリッタ32に入射させる。ビームスプリッタ32はハーフミラー等が用いられる。ここではビームスプリッタ32で光の一部が反射され干渉対物レンズ40を介して観測対象物Wに照射され、その表面で反射された光が干渉対物レンズ40を介してビームスプリッタ32を透過し、結像レンズ34を介してモノクロCCDカメラ51に結像される。干渉対物レンズ40は干渉対物レンズ駆動機構42で高さ方向(Z方向)に駆動される。観測対象物Wに照射される光には、干渉対物レンズ40内部のビームスプリッタ44によって2つに分離された一方が用いられる。他方の光は干渉対物レンズ40内部の参照ミラー46に導かれ、そこからの反射光は再びビームスプリッタ44によって観測対象物Wからの反射光と合成される。このときに観測対象物Wからの光と参照ミラー46からの光が干渉して干渉縞が発生し、この干渉縞がモノクロCCDカメラ51によって検出される。モノクロCCDカメラ51は、結像された画像を撮像して画像データを取得する。このようにして干渉計測装置本体1で撮像された画像データは、コントローラ部70側に送出されて解析され、高さ情報が演算される。
図4は、干渉計測装置のシステム構成を示しており、コントローラ部70に干渉計測装置本体とモニタ部60とが接続されている。コントローラ部70は図4に示すように、画像キャプチャブロック71と、CPU72と、Z駆動機構用ドライバ73と、データ処理ブロック74と、画像メモリ75と、表示データ生成ブロック76とを備える。干渉計測装置システムの制御の中心はCPU72で行われ、CPU72が干渉計測装置本体とコントローラ部70の動作を制御する。ここでは、CPU72は干渉計測装置本体のモノクロCCDカメラ51を制御し、モノクロCCDカメラ51で撮像された画像データを画像キャプチャブロック71でキャプチャし、データ処理ブロック74で高さデータを算出すると共に、画像メモリ75に画像データを格納する。またデータ処理ブロック74で算出された高さデータは、表示データ生成ブロック76に送出され、3次元画像の生成等に利用され、モニタ部60にて出力される。モニタ部60はCRTや液晶ディスプレイ等が利用でき、測定された高さ情報を表示させる他、すべての位置でピントのあった超深度画像を表示させたり、R、G、Bの輝度情報のヒストグラム表示等を行わせてもよい。一方、CPU72はZ駆動機構用ドライバ73によって干渉対物レンズ40の駆動を制御する。Z駆動機構用ドライバ73がCPU72と干渉対物レンズ駆動機構42の間に介在し、干渉計測装置本体の干渉対物レンズ40を駆動する。
(PSI測定)
(PSI測定)
PSI測定では、照明光として、主にレーザ光のような単波長/可干渉距離の長い光が用いられる。PSI測定では、高さ方向すなわちz軸方向の位置によって光の強度が異なる干渉縞波形が、図1(a)のように観測される。このPSI測定では、光の1波長分よりも短いような非常に狭い範囲では、極めて高精度な測定が可能である。すなわち、PSI測定は用いる光の(中心)波長が正確に判明しておれば、光の1波長中で3点以上が観測できれば元の正弦波を正確に再現して位相計算ができるため、非常に高精度にピーク位置を演算でき、有効分解能0.1〜0.01nmクラスでの測定が可能である。例えば図5に示すように、π/2の間隔で4点をサンプリングすれば、容易に元の正弦波を再現することができ、矢印で示すピーク位置を位相計算で正確に求めることができる。
図5に示すようなPSI測定による高さ測定の手順の一例を、図6のフローチャートに基づき説明する。まずステップS101で測定を開始し、ステップS102で測定光の波長の1/4に相当する距離分、干渉対物レンズ40を移動させる。そしてステップS103で、撮像手段としてモノクロCCDカメラ51で画像を撮像し、撮像した画像をステップS104で画像メモリ75に格納する。そしてステップS105で4枚の画像を取得したかどうか、すなわち測定光の一波長中に4点の画像が取得されたかどうかを判定し、未だの場合はステップS102に戻って干渉対物レンズ40を移動させ画像取得を繰り返す。4枚の画像が取得された時点でステップS106に進み、画像メモリ75に格納された画像データから、各画素毎に干渉縞コントラストからそのピーク位置を直接推定する方法で演算し、高さデータを生成する。そしてステップS107で高さデータを表示、保存する等の出力を行う。
しかしながら、PSI測定では使用する光の可干渉性が強いため、図1(a)に示すように隣り合う干渉縞間での光の強度差が極めて小さくなり、干渉縞の内からピーク位置すなわち合焦位置を区別することが非常に困難となる。このため、図2(a)に示すように光の1波長を越える段差を測定しようとしても、干渉縞の最大ピーク位置が特定できないため、高さ情報に波長の整数倍の不確定さが発生するという問題があった。
(VSI測定)
(VSI測定)
これを克服する方法として、光源にハロゲンランプ等の広い波長特性を持つ白色光源を利用するVSI測定が考案された。VSI測定で使用される白色光は、可干渉距離が1μm前後(干渉縞数本分)と非常に短い。このため、VSI測定で観測される干渉縞波形は、図1(b)のように隣り合う干渉縞の光の強度差が大きいため、最も明るい干渉縞を容易に見つけ出すことができ、合焦位置の特定が確実に行える。例えば図2(b)に示すような階段状の観測対象物Wに対しても、最大ピーク位置が明らかであるため、容易に高さHを決定できる。このようにVSI測定ではPSI測定のような波長の整数倍の不確定さが発生せず、起伏の激しい形状でも正しく高さ情報を得ることができるという利点が得られる。
VSI方式の干渉計測装置の構成を図7に示す。この図に示すようにVSI方式は、ハードウェア的にはPSI測定とほぼ同等であり、PSI方式のような光源10の光をフィルタするカラーフィルタは不要である。またVSI測定による高さ測定の手順の一例を、図8のフローチャートに基づき説明する。まずステップS201として、予めユーザが高さ方向の測定範囲、ここでは干渉対物レンズ40の高さ方向(Z方向)におけるスキャン範囲を指定する。そしてステップS202で測定を開始し、ステップS203で干渉対物レンズ40をZスキャン開始位置に移動させる。次にステップS204で、所定のピッチで干渉対物レンズ40を移動させる。さらにステップS205で、モノクロCCDカメラ51で画像を撮像し、撮像した画像をステップS206で画像メモリ75に格納する。次にステップS207でZスキャン終了位置に到達したかどうかを判定し、未だの場合はステップS204に戻って干渉対物レンズ40を所定のピッチ移動させ画像取得を繰り返す。Zスキャンが終了した時点でステップS208に進み、画像メモリ75に格納された画像データから、各画素毎に干渉縞ピークを位相計算で演算し、高さデータを生成する。そしてステップS209で高さデータを表示、保存する等の出力を行う。
しかしながら、VSI測定は干渉縞コントラストからそのピーク位置を直接推定するという原理で高さ測定を行う(正弦波の位相計算を行わない)ため、精度的にはPSI測定に劣るという欠点があった。一般にVSI測定では有効分解能が1nm以上となり、PSI測定に比べて1/10〜1/100の精度となってしまう。
一方、PSI測定は通常、装置に搭載しているモノクロカメラの感度が高い波長の光を利用することが多い。このため、例えば観測対象物の色がPSI測定で用いる光を殆ど反射しないような色であった場合、得られる干渉縞のSN比が悪化してしまう。一例として、PSI測定で取得された干渉縞波形のSN比が悪い例を図9に示す。この図に示すように、観測対象物からの反射光が少ないと干渉縞の強度振幅が低下し、図9の例では図1に比べて1/3程度となっている。この場合は、カメラや処理回路の利得を上げる必要があるため、干渉縞波形の正弦波波形にもノイズが乗って乱れ、SN比の悪い信号となる。その結果、ピーク位置の検出精度も低下してしまう。このように、高さの測定精度が観測対象物の色に影響を受けてしまうという問題もあった。
特許2920533号公報
特開2001−241913号公報
このように、PSI測定、VSI測定それぞれに一長一短があり、言い換えると広い範囲で高精度に検出できる干渉計測装置が望まれていた。白色光からの干渉縞から高さ情報を得るVSI測定は、観測対象の色に対するロバスト性は高いが、単色光の干渉縞から高さ情報を得るPSI測定に比べて精度に劣るという問題がある。またPSI測定では、高精度の測定が可能である反面、観測対象の色に対するロバスト性が低いという問題があった。また他の手法での干渉計測装置においては、干渉縞を高精度に測定するためにヘテロダイン干渉法が用いられてきたが、音響光学変調器等が必要となってしまう問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みて成されたものである。本発明の第1の目的は、観測対象物の色に依らず、精度良く高さ測定可能な干渉計測装置及び干渉計測方法を提供することある。また第2の目的は、使用する光の波長よりも広い範囲で高精度に検出可能な干渉計測装置及び干渉計測方法を提供することある。
さらに一方で、上記顕微鏡タイプの干渉計測装置において、得られた画像群から画素毎に最もピントが合う位置の輝度情報のみを抽出して合成すると、観測対象物のZ方向すなわち高さ方向全域にピントの合った画像が得られる(以下、この画像を「超深度画像」という)。この画像は白黒である。精度良く観測を行うという装置の目的から考えると、撮像手段として高感度かつ高SN比のモノクロカメラを選択するのは妥当ではあるが、これにより観測対象物の色情報が失われてしまうこともまた事実であり、観測用途によっては色情報を持つカラー画像での観測が求められていた。
本発明はさらに、このような問題点に鑑みて成されたものである。本発明の第3の目的は、カラー画像での観測が可能な干渉計測装置及び干渉計測方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の干渉計測装置は、観測対象物に対して光を照射可能な照明手段と、照明手段から照射された光に光路差を発生させる光学系と、光学系により得られた画像から干渉縞コントラストを検出する干渉縞検出手段と、干渉縞検出手段により得られた干渉縞から、干渉縞波形のピーク位置を干渉縞コントラストから直接、もしくは位相計算、もしくはその両者を用いることにより算出することで、ピーク位置に対応する深度を算出する深度算出手段とを備える干渉計測装置であって、照明手段は、複数の異なる発光色を照射可能であり、干渉縞検出手段は、照明手段の発光色毎に干渉縞を検出可能であり、深度算出手段は、干渉縞検出手段で検出した発光色毎の干渉縞から、発光色毎の深度を算出可能であり、干渉計測装置はさらに、深度算出手段で算出された発光色毎の深度を合成して、観測対象物の高さ情報を演算可能な高さ情報演算手段を備える。これによって、複数の発光色毎に検出した干渉縞から得た深度を合成して、観測対象物の高さを高精度に測定することが可能となる。
また本発明の第2の干渉計測装置は、照明手段が、R、G、Bの発光色を照射可能であり、高さ情報演算手段は、R、G、B毎に高さ情報を算出可能に構成している。これによって、R、G、B毎にヒストグラムを表示したり、R、G、B情報を利用したカラー画像を合成する等、色情報を活用することができる。
さらに本発明の第3の干渉計測装置は、照明手段が、R、G、Bに発光可能なLEDを使用している。3色に発光可能なLEDは、R、G、B毎に個別のLED素子を用意してもよく、また1個のLEDで発光色を3色に発光可能なタイプを1又は複数個用意することもできる。
さらにまた本発明の第4の干渉計測装置は、照明手段は、白色光を発光可能な光源を備えており、干渉縞検出手段は、複数色の干渉縞を撮像可能なカラー撮像素子を備えている。これにより、光源の白色光からR、G、B成分毎に干渉縞を、カラー撮像素子で一括して検出することができる。
さらにまた本発明の第5の干渉計測装置は、照明手段は、白色光を発光可能な光源を備えており、干渉縞検出手段は、白色光のR、G、B成分のいずれかについて干渉縞を検出可能なモノクロの干渉縞を撮像可能なモノクロ撮像素子をR、G、B用にそれぞれ備えている。これにより、光源の白色光からR、G、B成分毎にモノクロ撮像素子でそれぞれ干渉縞を検出することができる。
さらにまた本発明の第6の干渉計測装置は、照明手段は、白色光を発光可能な光源と、特定の色成分を透過可能な一以上のカラーフィルタとを備えており、干渉縞検出手段は、モノクロの干渉縞を撮像可能なモノクロ撮像素子を備える。これにより、カラーフィルタを切り替えることで照明手段の発光色を変更でき、発光色毎に干渉縞検出手段で干渉縞を検出することができる。
さらにまた本発明の第7の干渉計測装置は、干渉計測装置を少なくともPSI測定、VSI測定など複数の測定モードを切替可能な切替手段を備える。これによってPSI測定、VSI測定いずれの方式の干渉計測装置としても利用できる。
さらにまた本発明の第8の干渉計測装置は、光学系が、撮像手段に結像させるための結像レンズと、光源から照射された光を観測対象物に向かう光と撮像手段に向かう光とに分割する分割手段と、光軸方向に相対的に移動させ、観測対象物からの高さを変更可能な干渉対物レンズとを含む。
さらにまた本発明の第9の干渉計測方法は、少なくとも第1の発光色と、第1の発光色と異なる第2の発光色に発光可能な照明手段と、照明手段から照射された光に光路差を発生させる光学系として、光軸方向に相対的に移動させ、観測対象物からの高さを変更可能な干渉対物レンズと、光学系を通じた光を結像して画像を撮像する撮像手段と、撮像手段で検出された干渉縞コントラストから、干渉縞波形のピーク位置を干渉縞コントラストから直接、もしくは位相計算、もしくはその両者を用いることにより算出することで、ピーク位置に対応する深度を算出可能な深度算出手段と、深度算出手段で算出された深度から、観測対象物の高さ情報を演算可能な高さ情報演算手段とを備える干渉計測装置を用いて、観測対象物の深度を測定する干渉計測方法であって、照明手段を第1の発光色に発光させ、第1の発光色の光の波長の1/3以下に相当する所定の距離だけ干渉対物レンズを相対的に移動させ、撮像手段で画像を撮像する工程と、干渉対物レンズをさらに所定の距離だけ相対的に移動させて画像を撮像する工程を繰り返し、少なくとも3枚の画像の取得する工程と、取得された各画像を構成する単位画素毎に、少なくとも3点の光強度に基づいてこれらの点を通る任意の発光色の干渉縞波形のピーク位置を深度算出手段で求め、このピーク位置を合焦位置として該単位画素の深度を取得し、これをすべての単位画素について行うことで第1の発光色に関する深度を取得する工程と、照明手段の発光色を第1の発光色から第2の発光色に切り替え、上記の工程を繰り返すことで第2の発光色に関する深度を取得する工程と、第1の発光色に関する深度と、第2の発光色に関する深度とを平均化して、高さ情報演算手段で観測対象物の高さ情報を演算する工程とを含む。これによって、複数の発光色で個別に深度を計測しこれらを平均化できるため、観測対象物の色によらず高さ計測を安定して行うことができる。平均化には、単なる平均の他、干渉縞波形の干渉縞強度が低いデータについては、重み付けを低く設定したり演算に利用しないといった加重平均等の処理が利用できる。
さらにまた本発明の第10の干渉計測方法は、少なくとも第1の発光色と、第1の発光色と異なる第2の発光色に発光可能な照明手段と、照明手段から照射された光に光路差を発生させる光学系として、光軸方向に相対的に移動させ、観測対象物からの高さを変更可能な干渉対物レンズと、光学系を通じた光を結像して画像を撮像する撮像手段と、撮像手段で検出された干渉縞コントラストから、干渉縞波形のピーク位置を干渉縞コントラストから直接、もしくは位相計算、もしくはその両者を用いることにより算出することで、ピーク位置に対応する深度を算出可能な深度算出手段と、深度算出手段で算出された深度から、観測対象物の高さ情報を演算可能な高さ情報演算手段とを備える干渉計測装置を用いて、観測対象物の深度を測定する干渉計測方法であって、照明手段を第1の発光色に発光させ、第1の発光色の光の波長の1/3以下に相当する距離だけ干渉対物レンズを相対的に移動させ、撮像手段で画像を撮像する工程と、照明手段の発光色を第1の発光色から第2の発光色に切り替え、同様に撮像手段で画像を撮像する工程と、干渉対物レンズをさらに所定の距離だけ相対的に移動させて、第1の発光色、第2の発光色それぞれにつき画像を撮像する工程を繰り返し、少なくとも3枚の画像の取得する工程と、取得された各画像を構成する単位画素毎に、少なくとも3点の光強度に基づいてこれらの点を通る任意の発光色の干渉縞波形のピーク位置を深度算出手段で求め、このピーク位置を合焦位置として該単位画素の深度を取得し、これをすべての単位画素について行うことで第1の発光色、第2の発光色それぞれに関する深度を取得する工程と、第1の発光色に関する深度と、第2の発光色に関する深度とを平均化して、高さ情報演算手段で観測対象物の高さ情報を演算する工程とを含む。これによって、複数の発光色で個別に深度を計測しこれらを平均化できるため、観測対象物の色によらず高さ計測を安定して行うことができる。
さらにまた本発明の第11の干渉計測方法は、少なくとも第1の発光色と、第1の発光色と異なる第2の発光色に発光可能な照明手段と、照明手段から照射された光に光路差を発生させる光学系として、光軸方向に相対的に移動させ、観測対象物からの高さを変更可能な干渉対物レンズと、光学系を通じた光を結像して画像を撮像する撮像手段と、撮像手段で検出された干渉縞コントラストから、干渉縞波形のピーク位置を干渉縞コントラストから直接、もしくは位相計算、もしくはその両者を用いることにより算出することで、ピーク位置に対応する深度を算出可能な深度算出手段と、深度算出手段で算出された深度から、観測対象物の高さ情報を演算可能な高さ情報演算手段とを備える干渉計測装置を用いて、観測対象物の深度を測定する干渉計測方法であって、照明手段を第1の発光色に発光させ、第1の発光色の光の波長の1/3以下に相当する距離だけ干渉対物レンズを相対的に移動させ、撮像手段で画像を撮像する工程と、干渉対物レンズをさらに所定の距離だけ相対的に移動させて画像を撮像する工程を繰り返し、少なくとも3枚の画像の取得する工程と、取得された各画像を構成する単位画素毎に、少なくとも3点の光強度に基づいてこれらの点を通る任意の発光色の干渉縞波形のピーク位置を深度算出手段で求め、このピーク位置を合焦位置として該単位画素の深度を取得し、これをすべての単位画素について行うことで第1の発光色に関する深度を取得する工程と、照明手段の発光色を第1の発光色から第2の発光色に切り替え、上記の工程を繰り返すことで第2の発光色に関する深度を取得する工程と、第1の発光色に関する光強度と第2の発光色に関する光強度とを合成し、輝度情報を有する輝度画像データ群を生成する工程と、輝度画像データ群から、深度算出手段が各単位画素毎に干渉縞波形のピーク位置を求め、ピーク位置に対応する輝度画像深度を検出し、第1の発光色・第2の発光色に関する深度を輝度画像深度で補正し、観測対象物の高さ情報を演算する工程とを含む。これによって、VSI測定相当の干渉縞波形を生成し、PSI測定で不可避的に生じていた波長の整数倍の不確定さを排除しつつ、PSI測定の高精度な高さ測定を実現できる。
さらにまた本発明の第12の干渉計測方法はさらに、観測対象物の高さ情報に基づいて、第1の発光色、第2の発光色の画像から合焦位置の画像輝度情報を単位画素毎に収集し、これらを合成してカラーの超深度画像を生成する工程を含む。これにより、高さ方向に焦点のあった2次元の超深度画像をカラーで得ることができる。
さらにまた本発明の第13の干渉計測方法はさらに、観測対象物の高さ情報と、カラーの超深度画像とを合成して3次元カラー超深度画像を生成する工程を含む。これにより、高さ方向に焦点のあった3次元画像をカラーで得ることができる。
さらにまた本発明の第14の干渉計測方法は、R、G、Bのいずれかである第1の発光色と、第2の発光色と、第3の発光色に発光可能な照明手段と、照明手段から照射された光に光路差を発生させる光学系として、光軸方向に相対的に移動させ、観測対象物からの高さを変更可能な干渉対物レンズと、光学系を通じた光を結像して画像を撮像する撮像手段と、撮像手段で検出された干渉縞コントラストから、干渉縞波形のピーク位置を干渉縞コントラストから直接、もしくは位相計算、もしくはその両者を用いることにより算出することで、ピーク位置に対応する深度を算出可能な深度算出手段と、深度算出手段で算出された深度から、観測対象物の高さ情報を演算可能な高さ情報演算手段とを備える干渉計測装置を用いて、観測対象物の深度を測定する干渉計測方法であって、照明手段を第1の発光色に発光させ、第1の発光色の光の波長の1/3以下に相当する距離だけ干渉対物レンズを相対的に移動させ、撮像手段で画像を撮像する工程と、干渉対物レンズをさらに所定の距離だけ相対的に移動させて画像を撮像する工程を繰り返し、少なくとも3枚の画像の取得する工程と、取得された各画像を構成する単位画素毎に、少なくとも3点の光強度に基づいてこれらの点を通る任意の発光色の干渉縞波形のピーク位置を深度算出手段で求め、このピーク位置を合焦位置として該単位画素の深度を取得し、これをすべての単位画素について行うことで第1の発光色に関する深度を取得する工程と、照明手段の発光色を第1の発光色から第2の発光色に切り替え、上記の工程を繰り返すことで第2の発光色に関する深度を取得する工程と、照明手段の発光色を第2の発光色から第3の発光色に切り替え、上記の工程を繰り返すことで第3の発光色に関する深度を取得する工程と、第1の発光色に関する深度と、第2の発光色に関する深度と、第3の発光色に関する深度とを平均化して、高さ情報演算手段で観測対象物の高さ情報を演算する工程とを含む。これによって、複数の発光色で個別に深度を計測しこれらを平均化できるため、観測対象物の色によらず高さ計測を安定して行うことができる。
さらにまた本発明の第15の干渉計測方法は、少なくとも白色に発光可能な照明手段と、照明手段から照射された光に光路差を発生させる光学系として、光軸方向に相対的に移動させ、観測対象物からの高さを変更可能な干渉対物レンズと、光学系を通じた光を結像して画像を撮像する撮像手段であって、複数色の干渉縞を撮像可能なカラー撮像素子を含む撮像手段と、撮像手段で検出された干渉縞コントラストから、干渉縞波形のピーク位置を干渉縞コントラストから直接、もしくは位相計算、もしくはその両者を用いることにより算出することで、ピーク位置に対応する深度を算出可能な深度算出手段と、深度算出手段で算出された深度から、観測対象物の高さ情報を演算可能な高さ情報演算手段とを備える干渉計測装置を用いて、観測対象物の深度を測定する干渉計測方法であって、照明手段を白色光に発光させ、白色光に含まれるR、G、Bのいずれかである第1の発光色成分、第2の発光色成分、第3の発光色成分につき、それぞれ波長の1/3以下に相当する距離だけ干渉対物レンズを相対的に移動させ、カラー撮像素子を含む撮像手段で各色の画像を撮像する工程と、干渉対物レンズをさらに所定の距離だけ相対的に移動させて、第1の発光色、第2の発光色、第3の発光色それぞれにつき画像を撮像する工程を繰り返し、一波長の範囲内で少なくとも3枚の画像の取得する工程と、取得された各画像を構成する単位画素毎に、少なくとも3点の光強度に基づいてこれらの点を通る任意の発光色の干渉縞波形のピーク位置を深度算出手段で求め、このピーク位置を合焦位置として該単位画素の深度を取得し、これをすべての単位画素について行うことで第1の発光色、第2の発光色、第3の発光色それぞれに関する深度を取得する工程と、第1の発光色に関する深度と、第2の発光色に関する深度と、第3の発光色に関する深度とを平均化して、高さ情報演算手段で観測対象物の高さ情報を演算する工程とを含む。これによって、複数の発光色で個別に深度を計測しこれらを平均化できるため、観測対象物の色によらず高さ計測を安定して行うことができる。
本発明の干渉計測装置及び干渉計測方法によれば、複数の発光色毎に検出した干渉縞から得た深度を合成して、観測対象物の高さを高精度に測定することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための干渉計測装置及び干渉計測方法を例示するものであって、本発明は干渉計測装置及び干渉計測方法を以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
本明細書において干渉計測装置とこれに接続される操作、制御、入出力、表示、その他の処理等のためのコンピュータ、プリンタ、外部記憶装置その他の周辺機器との接続は、例えばIEEE1394、RS−232x、RS−422、RS−423、RS−485、USB等のシリアル接続、パラレル接続、あるいは10BASE−T、100BASE−TX、1000BASE−T等のネットワークを介して電気的に接続して通信を行う。接続は有線を使った物理的な接続に限られず、IEEE802.1x、OFDM方式等の無線LANやBluetooth等の電波、赤外線、光通信等を利用した無線接続等でもよい。さらに観察像のデータ保存や設定の保存等を行うための記録媒体には、メモリカードや磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等が利用できる。
(実施の形態1)
(実施の形態1)
図10に、本発明の実施の形態1に係る干渉計測装置100の構成を示すブロック図を、図11に、干渉計測装置100のシステム構成を示すブロック図を、それぞれ示す。この干渉計測装置100は、干渉計測装置本体1と、これに接続されて制御を行うコントローラ部70と、モニタ部60とを備える。干渉計測装置本体1は、図10に示すように、観測対象物Wに照明光を照射する照明手段と、照明光に光路差を発生させる光学系と、光路差により生じる干渉縞コントラストを検出する干渉縞検出手段50とを備える。照明手段は、光源10と、カラーフィルタ20とで構成される。
(光源10)
(光源10)
光源10は、ハロゲンランプや、メタルハライドランプ等のHIDランプ、水銀ランプ等のアーク放電管の他、LED(発光ダイオード)、LD(半導体レーザ)等、白色光を発光可能な光源が利用できる。特にLEDは、小型で低消費電力であり、球切れがなく機械的振動にも強く、長寿命で信頼性も高く、好適である。また後述するように、R、G、B等他の色に発光可能な光源を利用することもできる。
さらに、複数の光源を備えて、これらを切り替え可能とすることもできる。特にPSI測定とVSI測定とを切り替え可能とする構成においては、例えば光源としてLEDとハロゲンランプとを切替可能とし、PSI測定では照明光の波形がシャープなLEDを単色光の光源として利用し、一方VSI測定では、スペクトル波形がよりブロードなハロゲンランプを白色光の光源とすることができる。
(カラーフィルタ20)
(カラーフィルタ20)
カラーフィルタ20は、光源10の白色光からR、G、B成分を取り出すために光路に挿入される。この干渉計測装置をPSI方式と同様の方法にて測定する場合に、波長域を制限してR、G、Bいずれかの単色光を取り出す。このカラーフィルタ20には、干渉フィルタ等が利用され、複数のカラーフィルタをフィルタ切替手段22で切り替え可能としている。なお、使用される照明光の種類に応じて複数のカラーフィルタを用意し、これらを切り替え可能、あるいは脱着して交換可能とすることもできる。またこの干渉計測装置をVSI方式にて測定することもでき、この場合は光源10の白色光を照明光としてそのまま利用するため、光路からカラーフィルタが排除される。このようにカラーフィルタ20は、フィルタ切替手段22で複数のカラーフィルタを切り替え、またカラーフィルタの使用/非使用を切り替えることができる。フィルタ切替手段22は、コントローラ部70により制御される。
(切替手段)
(切替手段)
またコントローラ部70は、フィルタの使用/非使用によるPSI測定、VSI測定の切り替えに限られず、後述するように光源10の発光色及び/又は干渉縞検出手段50の制御によって、PSI測定とVSI測定とを切り替えることもできる。この切替手段は、CPU72によって実現される。
(光学系)
(光学系)
光学系は、コレクタレンズ30と、分割手段と、干渉対物レンズ40と、結像レンズ34とで構成される。コレクタレンズ30は複数のコリメートレンズ等の色収差補正レンズが利用できる。分割手段はハーフミラー等のビームスプリッタ32による振幅分割が一般的であるが、波面分割や偏光分割等も利用できる。また分割手段は、分割された光の重ね合わせ手段も兼用しているが、分割手段と重ね合わせ手段を個別に設けることもできる。照明手段からコレクタレンズ30を介してビームスプリッタ32に入射した光は、透過してそのまま干渉縞検出手段50に向かう成分と、反射して観測対象物Wに向かい帰還される成分とに分割され、この光路差によって干渉縞を生成する。すなわち、ビームスプリッタ32に入射された光の内、干渉対物レンズ40を通過して観測対象物Wに照射され、その表面等で反射されて干渉対物レンズ40を再度通過してビームスプリッタ32に帰還する成分は、結像レンズ34を透過してそのまま干渉縞検出手段50に入射する成分に比べて光路差が発生するため、照明光の波長のずれによって干渉縞が強め合ったり弱め合ったりする。この干渉縞を、干渉縞検出手段50で検出して、深度を算出できる。
(干渉縞検出手段50)
(干渉縞検出手段50)
干渉縞検出手段50は、干渉縞を検出可能な光学素子である。干渉縞検出手段50としては干渉縞を検出できれば足りるが、画像の撮像が可能な撮像手段を干渉縞検出手段50に兼用することで、画像データの取得と干渉縞の検出を一の部材で行うことができる。このような撮像手段を兼用した干渉縞検出手段50としては、画像を撮像可能なモノクロCCDカメラやカラーCCDカメラ等が利用できる。モノクロCCDカメラは、R、G、Bいずれかのモノクロの干渉縞を撮像可能なモノクロCCD撮像素子を備える。またカラーCCDカメラは、干渉縞をR、G、B成分に分けて撮像可能なカラーCCD撮像素子を備えている。またCCDに代わって、C−MOS等の画像センサを使用することもできる。図10の例では、R、G、B用のカラーフィルタ20をフィルタ切替手段22で選択してR、G、Bの照明光を切り替え可能としているため、モノクロCCDカメラを干渉縞検出手段50として利用できる。
(干渉対物レンズ40)
(干渉対物レンズ40)
干渉対物レンズ40は、干渉対物レンズ駆動機構42により、Z軸方向、すなわち高さ方向に移動可能としている。干渉対物レンズ駆動機構42の制御は、コントローラ部70の駆動制御部によって行われる。干渉対物レンズ駆動機構42は、干渉対物レンズを正確に所定量移動させる為に、ステッピングモータ、ピエゾアクチュエータ等が利用できる。なお本実施の形態においては、干渉対物レンズ側を移動させることによって光学系の光軸方向における相対距離を変化させているが、干渉対物レンズを固定して観測対象物Wを載置するステージの高さを変化させてもよいし、光学系とステージの両方を移動させてもよい。
なお、上記の例では干渉対物レンズ40の機構にいわゆるマイケルソン型の干渉計を利用したが、ミラウ(ミロー)型等、他の方式の干渉計を適用することも可能であることは言うまでもない。
(コントローラ部70)
(コントローラ部70)
またコントローラ部70は、干渉縞検出手段50により得られた干渉縞から深度を算出する深度算出手段と、この深度から観測対象物の高さ情報を演算可能な高さ情報演算手段とを備える。図11の例では、深度算出手段と高さ情報演算手段は、データ処理ブロック74で実現される。この図に示すコントローラ部70は、画像キャプチャブロック71と、CPU72と、Z駆動機構用ドライバ73と、データ処理ブロック74と、画像メモリ75と、表示データ生成ブロック76と、各種の操作や設定を行うための入力デバイス77を備える。CPU72は干渉計測装置本体1の干渉縞検出手段50を制御し、干渉縞検出手段50で撮像された画像データを画像キャプチャブロック71でキャプチャし、データ処理ブロック74で高さデータを算出すると共に、画像メモリ75に画像データを格納する。またデータ処理ブロック74で算出された高さデータは、表示データ生成ブロック76に送出され、3次元画像の生成等に利用され、モニタ部60にて出力される。一方、CPU72はZ駆動機構用ドライバ73によって干渉対物レンズ40の駆動を制御する。Z駆動機構用ドライバ73がCPU72と干渉対物レンズ駆動機構42の間に介在し、干渉計測装置本体1の干渉対物レンズ40を駆動する。また入力デバイス77は、コントローラ部を介して白色干渉計測装置の操作や設定を行う部材であり、例えばユーザが出力画像をカラー画像、単色画像いずれにするかを選択するための出力選択手段として機能する。入力デバイス77には、マウスやキーボード、コンソールや各種スイッチ等が利用できる。
この例では、干渉計測装置の制御を行うコントローラ部70を干渉計測装置本体1と別個の部材としたが、これらを一体に構成してもよく、またモニタ部もコントローラ部や干渉計測装置本体と統合させることもできる。また、コントローラ部の機能の一部又は全部を、干渉計測装置と外部接続されたコンピュータに実現させることもできる。この場合、コンピュータは専用機器とする他、汎用のコンピュータに干渉計測装置の制御プログラムをインストールして、制御プログラムで干渉計測装置を制御するよう構成することもできる。
(実施の形態2)
(実施の形態2)
また照明手段は、光源に白色光源を用いてカラーフィルタを介して単色光を取り出す構成の他、光源自体がR、G、B各色に発光可能なタイプを用いることができる。本発明の実施の形態2として図12に示す干渉計測装置200は、光源12としてR、G、Bに発光可能なLEDを使用している。このLEDは、R、G、Bに発光可能なLEDを組み合わせて光源12としている。R、G、B各色に発光するLEDは、必要に応じて複数個のLEDを使用し、光量を調整することができる。また、一パッケージのLED内にR、G、Bに発光可能なチップを搭載した多色発光型LEDを使用することもできる。このように、光源自体でR、G、Bの照明光を取り出し可能な照明手段を利用して、モノクロCCDカメラ等の干渉縞検出手段で干渉縞を検出する構成であれば、カラーフィルタを不要にできるので、フィルタ切替手段等の機構を排除して機械的動作部分をなくしメンテナンスを容易にすると共に、装置の構成を簡素化できる。また、R、G、Bを同時に発光させることで白色光を照射することもでき、VSI方式の干渉計測装置として機能させることもできる。なお図12の干渉計測装置200においては、照明手段以外は図10に示す干渉計測装置100と同じ部材が利用できるので、これらについては同じ番号を付すと共に、詳細説明を省略する。
(実施の形態3)
(実施の形態3)
さらに、光源に白色光源を利用しつつ、干渉縞検出手段としてカラーCCDカメラを使用することでも、カラーフィルタを不要にできる。本発明の実施の形態3として図13に示す干渉計測装置300は、ハロゲンランプ等の白色光源10を利用し、白色光を照明光として照射しつつ、カラーCCDカメラ52を干渉縞検出手段50に利用することにより、白色光からR、G、Bそれぞれの成分を抽出して、各色毎に干渉縞を検出して処理できる。この方法であれば、照明手段をR、G、B毎にLEDやフィルタ等を切り替える必要がなく、白色光を一度照射するだけでR、G、B成分の干渉縞を検出できる利点が得られる。なお図13の干渉計測装置300についも、照明手段や干渉縞検出手段50以外は図10、図12等に示す干渉計測装置100、200と同じ部材が利用できるので、これらについては同じ番号を付すと共に、詳細説明を省略する。
(実施の形態4)
(実施の形態4)
さらにまた、カラーCCDカメラに代わって、R、G、B各色成分について干渉縞を検出するモノクロCCD撮像素子を、R、G、B各色用に各々備える構成も採用できる。本発明の実施の形態4として図14に示す干渉計測装置400は、干渉縞検出手段50として、3つのモノクロCCDカメラ53を用意し、これらをダイクロックミラーユニット54を介して光路上に配置している。これによって、白色光源10からの白色照明光は、R、G、B各色成分毎にダイクロイックミラーで波長毎に分離され、個別のモノクロCCDカメラ53にそれぞれが検出されて干渉縞が検出される。このように3つあるいはそれ以上のCCDカメラを使用することで、白色光源10でもカラーフィルタを使用することなくR、G、Bそれぞれの干渉縞を検出でき、R、G、B毎の深度を演算できる。なお図14の干渉計測装置400においても、照明手段や干渉縞検出手段50以外は図10、図12、図13等に示す干渉計測装置と同じ部材が利用できるので、これらについては同じ番号を付すと共に、詳細説明を省略する。
(干渉計測方法)
(干渉計測方法)
次に、これらの干渉計測装置を利用して実際に観測対象物の高さ情報を測定する手順を以下説明する。まず図12の干渉計測装置200を利用した干渉計測方法を、図15のフローチャートに基づいて説明する。この方法は、R、G、B各色につき、単色光としてPSI方式相当の測定を行った後、各色で演算された深度(高さ)に基づいて全体の高さ、すなわち観測対象物の高さ情報を決定している。ここではステップS301で測定を開始すると、ステップS302でまず照明手段のRのみを点灯する。すなわち、図12に示す光源12であるR、G、B3色に発光可能なLEDのR(赤色)を点灯する。そしてステップS303で、赤色光の波長の所定の距離だけ、干渉対物レンズ40を移動させる。ここでは、コントローラが駆動制御部でZ方向駆動機構を駆動して、干渉対物レンズ40をZ方向すなわち高さ方向に移動させる。移動距離は、赤色光の波長の1/4に相当する距離となり、図12の例では反射光が往復するため1/8波長となる。なお赤色光等の単色光は正弦波であるため、一波長中で位相をずらした点が3点あれば再現できるが、位相を90°ずらした4点を取得すれば位相演算が容易となるので、この例では4点を取得するよう、所定の距離を1/4波長相当としている。また一波長中で5点以上の測定を行ってノイズの影響を平均化する等、さらにピーク位置の検出精度を向上させることもできる。
次にステップS304で、干渉縞検出手段50であるモノクロCCDカメラで赤色画像(R画像)を撮像し、赤色光の干渉縞を取得する。さらにステップS305で撮像した画像を画像メモリ75に格納する。以上で赤色光の一枚の画像が取得されたことになる。その後ステップS306に進み、赤色光につき4枚の画像が取得されたかどうかを判定し、未だの場合はステップS303に戻って、同様に干渉対物レンズ40を光軸方向に所定の距離幅でスキャンさせて画像撮像を繰り返す。そして4枚の画像が取得されると、ステップS307に進み、画像メモリ75に格納された画像データから、画像を構成する単位画素毎に、深度検出手段が干渉縞のピーク位置を位相計算で求めると共に、得られたピーク位置に対応する高さを深度として決定する。ピーク位置の計算は、サンプリングされた点の内で最大強度の点をピークとするのではなく、サンプリング点から元の正弦波を求め、そのピーク位置(位相がπ/2となる位置)を算出するため、非常に高精度にピーク位置が演算できる。ピーク位置の位相を演算するアルゴリズムは、移動幅と画像枚数に応じて最適化される。
ここでは、赤色光で得られた深度をHRとする。なお単位画素とは、典型的には画像を構成する最小単位である、いわゆる一ピクセルを使用するが、必ずしも一ピクセルである必要はなく、例えば数ピクセルを一単位画素として演算することもできる。
ここでは、赤色光で得られた深度をHRとする。なお単位画素とは、典型的には画像を構成する最小単位である、いわゆる一ピクセルを使用するが、必ずしも一ピクセルである必要はなく、例えば数ピクセルを一単位画素として演算することもできる。
以下、同様に発光色を赤色から緑色(G)、青色(B)に切り替えて、各々の深度HG、HBをそれぞれ取得する。発光色が異なると波長も異なるため、干渉対物レンズ40の移動幅や位相計算の波長パラメータ等は発光色に応じて適宜変更される。ここでは、ステップS308で発光色を赤色光から緑色光に切り替え、ステップS309で緑色光の波長の1/4に相当する距離だけ干渉対物レンズ40を移動させ、ステップS310でモノクロCCDカメラで緑色画像(G画像)を撮像し、ステップS311で画像メモリ75に格納する。なお画像メモリ75は、各発光色の干渉対物レンズ40の位置毎に格納領域が確保される。そしてステップS312で、4枚のG画像が取得されたか判定し、未だの場合はステップS309に戻ってスキャンと撮像を繰り返し、4枚のG画像が取得された場合はステップS313に進んで、画像メモリ75から各単位画素毎に干渉縞のピーク位置を位相計算で求め、緑色の深度HGを決定する。
さらに同様に、ステップS314で発光色を緑色光から青色に切り替え、ステップS315で青色光の波長の1/4に相当する距離だけ干渉対物レンズ40を移動させ、ステップS316でモノクロCCDカメラで青色画像(B画像)を撮像し、ステップS317で画像メモリ75に格納する。そしてステップS318で、4枚のB画像が取得されたか判定し、未だの場合はステップS315に戻ってスキャンと撮像を繰り返し、4枚のB画像が取得された場合はステップS319に進んで、画像メモリ75から各単位画素毎に干渉縞のピーク位置を位相計算で求め、青色の深度HBを決定する。
以上のようにしてR、G、B各色毎の深度HR、HG、HBが取得されると、ステップS320で各色の深度を平均化して、高さ情報演算手段で観測対象物の高さ情報を演算する。そしてステップS321で、高さ情報をモニタ部に表示、保存するといった所望の出力を行う。なお平均化とは、単純平均(加算平均)に限られず、R、G、B毎に重み付けを行った加重平均とすることもできる。例えば図16に示すように、R、G、Bの干渉縞が得られた場合は、光強度の振幅が高く比較的高精度に得られた(a)Rと(c)Bのデータを重視し、逆に反射光の光量が少なくノイズの見られる(b)Gのデータは、重要度を低くするような重み付けを行う。重み付けは、例えば各波形の振幅やSN比の高い発光色順等に基づいて決定できる。また、SN比の悪い色の結果を反映させないように排除することも可能であり、このような処理を含めてここでは平均化と呼ぶ。また平均化の手法は、上記方法に限られず、既存のその他の手法や、将来開発される各種の手法が適宜利用できる。
このように本実施の形態では、PSI方式と同様の方法でR、G、B各色毎の深度HR、HG、HBを測定しているため、各々の深度を高精度に測定できる。理屈上、R、G、B各色毎の深度HR、HG、HBは一致するはずであるが、現実にはノイズ等の影響もあり誤差が生じるので、これら3つを利用して精度を向上させるものである。ここではこれらを平均化することで、精度の悪いデータを軽視又は排除して、全体としての観測対象物の高さ情報を単色1回で行うPSI測定よりも正確に求めることができる。特に観測対象物の色によってはR、G、Bの特定の色でのPSI画像のSN比が悪化することがあるが、他の色においてはそのような悪影響が出ないため、観測対象物の色に依存しない正確なPSI測定が可能となる。
なお、照明光の切り替えは、上記の例ではR、G、Bの順としたが、この順に限られず逆順等、任意の順番が採用できることは言うまでもない。さらに上記では、図12の照明手段として、3色発光可能なLEDを光源12に用いる例を説明したが、図10のような白色光源10とカラーフィルタ20の組み合わせに係る照明手段においても、同様の手順で実現できる。例えば、赤色光の点灯に際しては、白色光源10と赤色成分用カラーフィルタ20の組み合わせをフィルタ切替手段22で選択することで実現できる。
(第2の干渉計測方法)
(第2の干渉計測方法)
上記の方法では、R、G、B毎に干渉対物レンズ40を3回スキャンしてPSI測定を行い、その結果を平均化して高さ情報を求めている。一方、一度のスキャンでR、G、B3色のPSI測定を行うこともできる。この計測方法を図12の干渉計測装置200で行う手順について、図17のフローチャートに基づいて説明する。ステップS401で測定を開始すると、ステップS402で青色光の波長の1/4に相当する距離分、干渉対物レンズ40を移動させる。そしてステップS403で、光源12をRのみ点灯させる。次にステップS404で、干渉縞検出手段50であるモノクロCCDカメラで青色画像(B画像)を撮像し、青色光の干渉縞を取得する。さらにステップS405で撮像した青色画像を画像メモリ75に格納する。以上のようにして青色画像が一枚取得される。
以下同様の手順で、干渉対物レンズ40を同じ高さに維持したまま緑色画像、赤色画像を取得する。具体的には、ステップS406で照明光をRからGに切り替えて、ステップS407でモノクロCCDカメラで緑色画像を撮影し、ステップS408で画像メモリ75に格納して緑色画像を取得する。さらにステップS409に進み、照明光をGからRに切り替えて、ステップS410でモノクロCCDカメラで赤色画像を撮影し、ステップS411で画像メモリ75に格納して赤色画像を取得する。
そしてステップS412で、R、G、B各発光色について4枚ずつ画像を取得したかどうかを判定し、未だの場合はステップS402に戻って干渉対物レンズ40を所定幅移動させ、B、G、R画像を撮像する工程を繰り返す。このようにしてR、G、B毎に4枚の画像を取得すると、ステップS413に進み、画像メモリ75に格納された各画像データから、単位画素毎に干渉縞のピーク位置を演算すると共に、得られたピーク位置に対応する深度HR、HG、HBを決定する。さらにR、G、B各色毎の深度HR、HG、HBを、ステップS414で平均化して、観測対象物の高さ情報を演算し、ステップS415で高さ情報を表示、保存する等、所望の出力を行う。
この方法では、一度のスキャンでR、G、B3色のPSI測定が実現されるため、図15の方法に比較して機械的な動作を少なくし、より短時間での高さ測定が可能となる。なお、ここではR、G、Bの内で最も波長の短いBに合わせて、青色光の一波長の1/4に相当する距離幅で干渉対物レンズ40をスキャンさせている。したがって、赤色光及び緑色光では波長の1/4よりも短い移動幅となるが、ピーク位置を計算する際に干渉対物レンズ40の移動距離をパラメータとして与えることで正しく計算できる。またこの例では波長の短い順にB、G、Rと画像を取得したが、この順に限られず、任意の順序で取得可能であることは言うまでもない。また干渉対物レンズ40の移動幅も青色光の波長の1/4相当に限られず、赤色光や緑色光の1/4相当とすることもできる。各発光色の波長の1/3以下であれば、正弦波の元波形は再現できるからである。またサンプリングのピッチは等間隔でなくともよく、正弦波の1周期の中で3点以上サンプリングすることで正弦波を再現できる。
(第3の干渉計測方法)
(第3の干渉計測方法)
上記の方法では、図10若しくは図12に示す干渉計測装置100、200を使用し、照明手段の発光色をR、G、Bに切り替えて、発光色毎の干渉縞を検出して高さ情報を各色毎に演算し、これらを平均化して観測対象物の高さを演算している。これに対して、図13や図14に示す干渉計測装置300、400では、照明手段に白色光を利用し、干渉縞検出手段50側でR、G、B毎に干渉縞を検出することで、同様に発光色毎の干渉縞を検出して高さ情報を各色毎に演算し、これらに基づいて観測対象物の高さを演算している。以下、この手順を図18のフローチャートに基づいて説明する。ステップS501で測定を開始すると、ステップS502で照明手段の光源10を点灯し、白色光を出力する。次にステップS503で、R、G、Bいずれかの波長の1/4に相当する距離幅だけ、干渉対物レンズ40を移動させる。この例では青色光を使用する。また、R、G、Bの波長とは、発光素子側でなく受光素子側、ここでは干渉縞検出手段50として使用するCCDカメラで受光されるR、G、Bの波長を意味する。そしてステップS504で、カラーCCDカメラ52で一括(図13に係る実施の形態3)、もしくは3台のモノクロCCDカメラ53でR、G、Bそれぞれ別個に(図14に係る実施の形態4)画像を撮像する。これによって、照明光が白色でも、干渉縞検出手段50側でR、G、B成分毎に干渉縞を検出できる。以下の手順は上記図15や図17と同様の手法が利用できる。ここでは、ステップS506で一括画像4枚(図13)あるいはR、G、B個別に各4枚の画像(図14)を取得したかどうかを判定し、未だの場合はステップS503に戻って干渉対物レンズ40の所定幅移動とR、G、B成分毎の撮像を繰り返す。R、G、Bそれぞれの成分につき4枚の画像が撮像されると、ステップS507に進み、画像メモリ75に格納された各画像データから、単位画素毎に干渉縞のピーク位置を演算すると共に、得られたピーク位置に対応する深度HR、HG、HBを決定する。さらにステップS508で、R、G、B各色毎の深度HR、HG、HBを平均化して、観測対象物の高さ情報を演算し、ステップS509で高さ情報を表示、保存する等、所望の出力を行う。
この方法では、光源を白色光のまま維持して、受光側でR、G、B成分毎の干渉縞を検出するため、照明手段側での照明光の切り替えが不要となる。また、干渉縞検出手段は同時にR、G、B3色の画像を取得できるので、撮像時間も短くて済む利点が得られる。
なお図13や図14に示す干渉計測装置300、400においても、光源10に白色光のみ発光可能なハロゲンランプやHIDランプ等を利用する他、青色LEDと青色を吸収して黄色に変換する蛍光体等の波長変換部材を組み合わせた白色発光可能なLEDや、R、G、Bの3色の発光を混色して白色発光可能なLED等を利用することもできる。特に、PSI測定とVSI測定を切り替え可能な干渉計測装置においては、LEDのようにR、G、Bから白色まで発光色を変更可能な光源はコストや小型化の面から好ましい。ただ、上述したようにPSI測定、VSI測定に各々適した複数の光源を用意し、これらを切り替える構成とすることもできる。
以上のようにして、PSI測定をR、G、B毎に行うことで、観測対象物の色等によらず、高い精度での高さ測定が可能となる。従来のPSI測定では、照明光に使用する単色光が観測対象物で反射されにくい場合、光強度が低くなり測定精度が悪くなるという問題があったが、本実施の形態によれば、特定の発光色について反射光の光強度が低い場合であっても、他のいずれかの発光色で十分な光強度を得ることによって、観測対象物の色によらず高精度な測定が可能となる。
(第4の干渉計測方法)
(第4の干渉計測方法)
上記の方法では、照明光の発光色を複数回変更してPSI測定を行い、その結果を平均化する等して合成し、単色光1回でのPSI測定よりも精度を向上させることができる。ただ、上記の方法は基本的にPSI測定であるため、波長の整数倍の不確定さが残っていた。このため、照明光の一波長以内の高さの判別しかできず、測定可能範囲が極めて狭いという問題があった。この問題に対して、PSI測定にVSI測定を組み合わせることで、PSI測定で生じる波長の整数倍の不確定をVSI測定の高さ情報で排除し、PSI測定の高精度な高さ測定を広範囲で実現することが可能となる。以下、この手順を図19のフローチャートに基づいて説明する。
この干渉計測方法では、VSI測定と同様に、まずステップS601で高さ方向の測定範囲、ここでは干渉対物レンズ40の高さ方向(Z方向)におけるスキャン範囲をユーザが指定する。例えば干渉対物レンズ40が移動する上限と下限、一回当たりの移動幅(ピッチ)を指定する。そしてステップS602で測定を開始し、ステップS603で干渉対物レンズ40をZスキャン開始位置に移動させる。ここまではVSI測定と同様の手順である。
次にPSI測定と同様の手順で、R、G、B毎に照明手段を切り替えて、各発光色毎に波長の1/3以下の移動幅で画像を取得する。あるいは上述した図18のように、照明手段を白色光として干渉縞検出手段側でR、G、B成分毎の干渉縞を検出する。具体的な手順は図15のステップS302〜S319で示した手順、あるいは図18のS501〜S507で示した手順が利用できる。なお、ここではPSI測定であることを考慮して、波長の1/4に相当する距離幅として一波長中4点を測定しているが、測定点を増やし、この内の4点を抽出して計算することもできる。
図19の例では図15のステップS302〜S319と同様の手順を採用している。すなわち、ステップS604でまず照明手段のRのみを点灯し、ステップS605で、赤色光の波長の1/4に相当する距離だけ、干渉対物レンズ40を光軸方向に移動させる。次にステップS606で、干渉縞検出手段50であるモノクロCCDカメラで赤色画像(R画像)を撮像し、赤色光の干渉縞を取得する。さらにステップS607で撮像した画像を画像メモリ75に格納する。以上で赤色光の画像が一枚の取得され、次にステップS608に進み、Zスキャン終了位置に到達したかどうかを判定し、未だの場合はステップS605に戻って同様に干渉対物レンズ40を所定の距離幅でスキャンさせて画像撮像を繰り返す。そしてZスキャンが終了するとステップS609に進み、画像メモリ75に格納された画像データから、画像を構成する単位画素毎に、深度検出手段が干渉縞のピーク位置を位相計算で求めると共に、得られたピーク位置に対応する高さを深度HRとして決定する。
以下、同様に発光色を赤色から緑色(G)、青色(B)に切り替えて、各々の深度HG、HBをそれぞれ取得する。具体的には、ステップS610で発光色を赤色光から緑色光に切り替え、ステップS611で緑色光の波長の1/4に相当する距離だけ干渉対物レンズ40を移動させ、ステップS612でモノクロCCDカメラで緑色画像(G画像)を撮像し、ステップS613で画像メモリ75に格納する。そしてステップS614で、Zスキャン終了位置に到達したかどうかを判定し、未だの場合はステップS611に戻ってスキャンと撮像を繰り返し、終了位置に到達した場合はステップS615に進んで、画像メモリ75から各単位画素毎に干渉縞のピーク位置を位相計算で求め、緑色の深度HGを決定する。
さらに同様に、ステップS616で発光色を緑色光から青色に切り替え、ステップS617で青色光の波長の1/4に相当する距離だけ干渉対物レンズ40を移動させ、ステップS618でモノクロCCDカメラで青色画像(B画像)を撮像し、ステップS619で画像メモリ75に格納する。そしてステップS620で、Zスキャン終了位置に到達したかどうかを判定し、未だの場合はステップS617に戻ってスキャンと撮像を繰り返し、終了位置に到達した場合はステップS621に進んで、画像メモリ75から各単位画素毎に干渉縞のピーク位置を位相計算で求め、青色の深度HBを決定する。
以上のようにしてPSI方式に従い、R、G、B各色毎の深度HR、HG、HBを取得する。これらの深度HR、HG、HBは、波長の整数倍の不確定さを含んでいる。次にステップS622で、R、G、B各画像データを、各々同じ測定位置で合成してグレースケールの輝度画像データ群を生成する。R、G、B成分を持つ画素からグレースケールへ変換する手法は、既知の手法が利用できる。例えば、人間の目の視感度を考慮して各色成分に重み付けをした次式
出力画素=(0.299*R成分+0.587*G成分+0.114*B成分)
で加重平均する方法が挙げられる。また上式の係数を256倍して整数演算とすることで、処理の高速化を図ることができる。あるいは、次式でR、G、B値の平均をとることもできる。
で加重平均する方法が挙げられる。また上式の係数を256倍して整数演算とすることで、処理の高速化を図ることができる。あるいは、次式でR、G、B値の平均をとることもできる。
出力画素=(R成分+G成分+B成分)/3
さらには、単純に各画素の彩度を下げる方法も利用できる。
出力画素=(R、G、Bの内最大成分+R、G、Bの内最小成分)/2
R、G、Bを合成して得られた輝度画像データは、Z方向に可干渉距離の短い画像であり、白色での干渉縞に相当し、すなわちVSI測定における干渉縞に相当する。そしてステップS623で、PSI測定で得られた深度から、波長の整数倍の不確定さを、VSI測定で得られた高さ情報を用いて除去する。具体的には、まず輝度画像データ群から、各単位画素毎に干渉縞強度のピーク位置を求める。すなわち、VSI測定方式での高さ情報を、深度算出手段で演算する。そして先に求めたPSI測定でのR、G、B各色毎の深度HR、HG、HBを、このVSI高さ情報で補正する。VSI測定では、PSI測定程の高精度は得られないが、波長の整数倍を区別できる程度の精度は十分に得られる。したがって、VSI高さ情報をPSI測定の深度と対比すれば、波長の整数倍の不確定さは排除できる。このため、従来のPSI測定では不可避であった不確定さを排除し、高精度な高さ測定が可能となる。
このように、PSI測定で得られた深度を、VSI測定の高さ情報で補正することにより、極めて高精度なPSI測定を、VSI測定並みに広範囲に行うことが可能となり、測定範囲の確保と高精度とを両立させることができる。
(2次元カラー画像の合成)
(2次元カラー画像の合成)
さらに必要に応じて、観測対象物上の各点の高さ情報が判明しているので、すべての点でピントのあった超深度画像あるいは合焦画像を合成することができる。特に、R、G、B各色の成分が取得されているので、超深度画像をカラー画像とすることができる。
上記の例では、任意的なステップS624で各点の高さ情報を元に、R、G、B毎の各画像データから単位画素毎に合焦位置の画像を抽出し、これらを合成することで超深度画像が得られる。この際、各画素の輝度値を超深度画像の画素の輝度値として採用することができる。この方法は、例えば用いるR、G、Bの波長帯域が狭い場合は、波長の整数倍の不確定さにより最大輝度の位置を検出し難いため、有効である。また超深度画像をカラー画像とする際、R、G、Bのいずれかの成分で光強度が不足しておりピーク位置が検出できなくとも、他の成分から正確なピーク位置が検出できる。さらにR、G、Bいずれかの成分でピーク位置が正確でなくとも、カラー画像に合成する際には問題なく利用できる。
(3次元カラー画像の合成)
(3次元カラー画像の合成)
さらにまた、必要に応じて超深度画像を3次元の立体画像とすることもできる。観測対象物上の各点の高さ情報が判明しているので、これに基づいて2次元の超深度画像表面に凹凸を形成し、仮想的に3次元画像を生成できる(ステップS625)。3次元画像の生成アルゴリズムは、既存のものが適宜利用できる。このようにして演算、生成された高さ情報や超深度画像、カラー超深度画像や3次元カラー超深度画像は、適宜表示、保存等の方法で出力される(ステップS626)。例えば3次元のカラー超深度画像の視点を変更させたり、回転や凹凸の強調等の処理を行うことができる。カラー超深度画像や3次元カラー超深度画像の合成は、表示データ生成ブロック76で行われる。
なお以上の方法では、各発光色で干渉対物レンズ40のZ方向スキャンを行う度に位相計算を行っているが、先に各発光色についてZ方向スキャンを済ませた後、まとめて位相計算をしてもよい。また2度目のスキャン中に、1度目のスキャンで取得したデータの演算を平行して行い、3度目のスキャン中に2度目のデータを計算する等、撮像処理と位相計算処理を並行して行わせることにより全体の処理時間を短縮することもできる。
さらに、上記の例では光源としてR、G、Bの3色を利用する例を説明したが、より多くの色の光源を搭載し、スキャン回数を増やして精度をさらに向上させることもできる。またR、G、Bに限られず、R、G、Bに黄色、青緑などの中間色を加えて色再現性を改善したり、CMY(シアン、マゼンダ、イエロー)や、R、Y、B(赤・黄・青)、YIQカラーモデル(Yは輝度信号、Iは間隔信号(Orange-Cyan)、Qは対角信号(Yellow-Magenta))やHSB(色相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Brightness))等、他の発光色やその他のパラメータを利用して測定することもできる。
またハロゲンランプにカラーフィルタを組合わせて利用することもできる。例えば長方形のガラスフィルタで、長手方向に順次透過光の波長が変化するリニア可変バンドパスフィルタには、1nmの色分解能を発揮できるものがあるので、殆どの色を表現できる。このようなフィルタを利用してR、G、Bの色を表現する構成も、本発明に適用可能である。
本発明の干渉計測装置及び干渉計測方法は、ガラス、金属、プラスチック、セラミック等の表面形状(平面、球面、円筒面、回転2次曲面、非球面等)やレンズの透過波面形状を測定可能であり、例えばカメラレンズ、コピー機用レンズ、ピックアップ用対物レンズ等の光記録光学系用レンズ、光通信用レンズ、コンタクトレンズ等、各種ガラス、プラスチックレンズの表面形状測定や透過波面形状測定、あるいはミラー、フィルター、プリズム、液晶用ガラス、ガラスディスク、光記録光学系用ガラス部品、コーナーキューブ、ホログラム素子等、板物の表面形状測定や透過波面測定、さらには金属あるいはセラミック製シール部品表面、金属製電気部品、刃物、ギア、ボールベアリング表面等の各種メカ、電気部品の形状測定等に好適に利用できる。また画像を撮像可能な白色干渉顕微鏡の他、高さの検出に特化した白色干渉計にも本発明を適用できることは言うまでもない。
100、200、300、400…干渉計測装置
1…干渉計測装置本体
10、12…光源
20…カラーフィルタ
22…フィルタ切替手段
30…コレクタレンズ
32…ビームスプリッタ
34…結像レンズ
40…干渉対物レンズ
42…干渉対物レンズ駆動機構
44…ビームスプリッタ
46…参照ミラー
50…干渉縞検出手段
51…モノクロCCDカメラ
52…カラーCCDカメラ
53…モノクロCCDカメラ
54…ダイクロックミラーユニット
60…モニタ部
70…コントローラ部
71…画像キャプチャブロック
72…CPU
73…Z駆動機構用ドライバ
74…データ処理ブロック
75…画像メモリ
76…表示データ生成ブロック
77…入力デバイス
W…観測対象物
1…干渉計測装置本体
10、12…光源
20…カラーフィルタ
22…フィルタ切替手段
30…コレクタレンズ
32…ビームスプリッタ
34…結像レンズ
40…干渉対物レンズ
42…干渉対物レンズ駆動機構
44…ビームスプリッタ
46…参照ミラー
50…干渉縞検出手段
51…モノクロCCDカメラ
52…カラーCCDカメラ
53…モノクロCCDカメラ
54…ダイクロックミラーユニット
60…モニタ部
70…コントローラ部
71…画像キャプチャブロック
72…CPU
73…Z駆動機構用ドライバ
74…データ処理ブロック
75…画像メモリ
76…表示データ生成ブロック
77…入力デバイス
W…観測対象物
Claims (15)
- 観測対象物に対して光を照射可能な照明手段と、
前記照明手段から照射された光に光路差を発生させる光学系と、
前記光学系により得られた画像から干渉縞コントラストを検出する干渉縞検出手段と、
前記干渉縞検出手段により得られた干渉縞から、干渉縞波形のピーク位置を干渉縞コントラストから直接、もしくは位相計算、もしくはその両者を用いることにより算出することで、ピーク位置に対応する深度を算出する深度算出手段と、
を備える干渉計測装置であって、
前記照明手段は、複数の異なる発光色を照射可能であり、
前記干渉縞検出手段は、前記照明手段の発光色毎に干渉縞を検出可能であり、
前記深度算出手段は、前記干渉縞検出手段で検出した発光色毎の干渉縞から、発光色毎の深度を算出可能であり、
前記干渉計測装置はさらに、
前記深度算出手段で算出された発光色毎の深度を合成して、観測対象物の高さ情報を演算可能な高さ情報演算手段
を備えることを特徴とする干渉計測装置。 - 請求項1に記載の干渉計測装置であって、
前記照明手段は、R、G、Bの発光色を照射可能であり、
前記高さ情報演算手段は、R、G、B毎に高さ情報を算出可能に構成してなることを特徴とする干渉計測装置。 - 請求項1又は2に記載の干渉計測装置であって、
前記照明手段は、R、G、Bに発光可能なLEDを使用することを特徴とする干渉計測装置。 - 請求項1から3のいずれか一に記載の干渉計測装置であって、
前記照明手段は、白色光を発光可能な光源を備えており、
前記干渉縞検出手段は、複数色の干渉縞を撮像可能なカラー撮像素子を備えていることを特徴とする干渉計測装置。 - 請求項1から3のいずれか一に記載の干渉計測装置であって、
前記照明手段は、白色光を発光可能な光源を備えており、
前記干渉縞検出手段は、白色光のR、G、B成分のいずれかについて干渉縞を検出可能なモノクロの干渉縞を撮像可能なモノクロ撮像素子をR、G、B用にそれぞれ備えていることを特徴とする干渉計測装置。 - 請求項1から3のいずれか一に記載の干渉計測装置であって、
前記照明手段は、
白色光を発光可能な光源と、
特定の色成分を透過可能な一以上のカラーフィルタと
を備えており、
前記干渉縞検出手段は、モノクロの干渉縞を撮像可能なモノクロ撮像素子を備えることを特徴とする干渉計測装置。 - 請求項1から6のいずれか一に記載の干渉計測装置であって、
前記干渉計測装置を少なくともPSI測定、VSI測定など複数の測定モードを切替可能な切替手段を備えることを特徴とする干渉計測装置。 - 請求項1から7のいずれか一に記載の干渉計測装置であって、
前記光学系が、
前記撮像手段に結像させるための結像レンズと、
光源から照射された光を観測対象物に向かう光と撮像手段に向かう光とに分割する分割手段と、
光軸方向に相対的に移動させ、観測対象物からの高さを変更可能な干渉対物レンズと、
を含むことを特徴とする干渉計測装置。 - 少なくとも第1の発光色と、第1の発光色と異なる第2の発光色に発光可能な照明手段と、
前記照明手段から照射された光に光路差を発生させる光学系として、
光軸方向に相対的に移動させ、観測対象物からの高さを変更可能な干渉対物レンズと、
前記光学系を通じた光を結像して画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で検出された干渉縞コントラストから、干渉縞波形のピーク位置を干渉縞コントラストから直接、もしくは位相計算、もしくはその両者を用いることにより算出することで、ピーク位置に対応する深度を算出可能な深度算出手段と、
前記深度算出手段で算出された深度から、観測対象物の高さ情報を演算可能な高さ情報演算手段と
を備える干渉計測装置を用いて、観測対象物の深度を測定する干渉計測方法であって、
前記照明手段を第1の発光色に発光させ、第1の発光色の光の波長の1/3以下に相当する所定の距離だけ前記干渉対物レンズを相対的に移動させ、前記撮像手段で画像を撮像する工程と、
前記干渉対物レンズをさらに所定の距離だけ相対的に移動させて画像を撮像する工程を繰り返し、少なくとも3枚の画像の取得する工程と、
取得された各画像を構成する単位画素毎に、少なくとも3点の光強度に基づいてこれらの点を通る任意の発光色の干渉縞波形のピーク位置を前記深度算出手段で求め、このピーク位置を合焦位置として該単位画素の深度を取得し、これをすべての単位画素について行うことで第1の発光色に関する深度を取得する工程と、
前記照明手段の発光色を第1の発光色から第2の発光色に切り替え、上記の工程を繰り返すことで第2の発光色に関する深度を取得する工程と、
第1の発光色に関する深度と、第2の発光色に関する深度とを平均化して、前記高さ情報演算手段で観測対象物の高さ情報を演算する工程と、
を含むことを特徴とする干渉計測方法。 - 少なくとも第1の発光色と、第1の発光色と異なる第2の発光色に発光可能な照明手段と、
前記照明手段から照射された光に光路差を発生させる光学系として、
光軸方向に相対的に移動させ、観測対象物からの高さを変更可能な干渉対物レンズと、
前記光学系を通じた光を結像して画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で検出された干渉縞コントラストから、干渉縞波形のピーク位置を干渉縞コントラストから直接、もしくは位相計算、もしくはその両者を用いることにより算出することで、ピーク位置に対応する深度を算出可能な深度算出手段と、
前記深度算出手段で算出された深度から、観測対象物の高さ情報を演算可能な高さ情報演算手段と
を備える干渉計測装置を用いて、観測対象物の深度を測定する干渉計測方法であって、
前記照明手段を第1の発光色に発光させ、第1の発光色の光の波長の1/3以下に相当する距離だけ前記干渉対物レンズを相対的に移動させ、前記撮像手段で画像を撮像する工程と、
前記照明手段の発光色を第1の発光色から第2の発光色に切り替え、同様に前記撮像手段で画像を撮像する工程と、
前記干渉対物レンズをさらに所定の距離だけ相対的に移動させて、第1の発光色、第2の発光色それぞれにつき画像を撮像する工程を繰り返し、少なくとも3枚の画像の取得する工程と、
取得された各画像を構成する単位画素毎に、少なくとも3点の光強度に基づいてこれらの点を通る任意の発光色の干渉縞波形のピーク位置を前記深度算出手段で求め、このピーク位置を合焦位置として該単位画素の深度を取得し、これをすべての単位画素について行うことで第1の発光色、第2の発光色それぞれに関する深度を取得する工程と、
第1の発光色に関する深度と、第2の発光色に関する深度とを平均化して、前記高さ情報演算手段で観測対象物の高さ情報を演算する工程と、
を含むことを特徴とする干渉計測方法。 - 少なくとも第1の発光色と、第1の発光色と異なる第2の発光色に発光可能な照明手段と、
前記照明手段から照射された光に光路差を発生させる光学系として、
光軸方向に相対的に移動させ、観測対象物からの高さを変更可能な干渉対物レンズと、
前記光学系を通じた光を結像して画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で検出された干渉縞コントラストから、干渉縞波形のピーク位置を干渉縞コントラストから直接、もしくは位相計算、もしくはその両者を用いることにより算出することで、ピーク位置に対応する深度を算出可能な深度算出手段と、
前記深度算出手段で算出された深度から、観測対象物の高さ情報を演算可能な高さ情報演算手段と
を備える干渉計測装置を用いて、観測対象物の深度を測定する干渉計測方法であって、
前記照明手段を第1の発光色に発光させ、第1の発光色の光の波長の1/3以下に相当する距離だけ前記干渉対物レンズを相対的に移動させ、前記撮像手段で画像を撮像する工程と、
前記干渉対物レンズをさらに所定の距離だけ相対的に移動させて画像を撮像する工程を繰り返し、少なくとも3枚の画像の取得する工程と、
取得された各画像を構成する単位画素毎に、少なくとも3点の光強度に基づいてこれらの点を通る任意の発光色の干渉縞波形のピーク位置を前記深度算出手段で求め、このピーク位置を合焦位置として該単位画素の深度を取得し、これをすべての単位画素について行うことで第1の発光色に関する深度を取得する工程と、
前記照明手段の発光色を第1の発光色から第2の発光色に切り替え、上記の工程を繰り返すことで第2の発光色に関する深度を取得する工程と、
第1の発光色に関する光強度と第2の発光色に関する光強度とを合成し、輝度情報を有する輝度画像データ群を生成する工程と、
前記輝度画像データ群から、前記深度算出手段が各単位画素毎に干渉縞波形のピーク位置を求め、ピーク位置に対応する輝度画像深度を検出し、第1の発光色・第2の発光色に関する深度を前記輝度画像深度で補正し、観測対象物の高さ情報を演算する工程と、
を含むことを特徴とする干渉計測方法。 - 請求項9から11のいずれか一に記載の干渉計測方法であって、さらに、
観測対象物の高さ情報に基づいて、第1の発光色、第2の発光色の画像から合焦位置の画像輝度情報を単位画素毎に収集し、これらを合成してカラーの超深度画像を生成する工程
を含むことを特徴とする干渉計測方法。 - 請求項12に記載の干渉計測方法であって、さらに、
観測対象物の高さ情報と、カラーの超深度画像とを合成して3次元カラー超深度画像を生成する工程
を含むことを特徴とする干渉計測方法。 - R、G、Bのいずれかである第1の発光色と、第2の発光色と、第3の発光色に発光可能な照明手段と、
前記照明手段から照射された光に光路差を発生させる光学系として、
光軸方向に相対的に移動させ、観測対象物からの高さを変更可能な干渉対物レンズと、
前記光学系を通じた光を結像して画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で検出された干渉縞コントラストから、干渉縞波形のピーク位置を干渉縞コントラストから直接、もしくは位相計算、もしくはその両者を用いることにより算出することで、ピーク位置に対応する深度を算出可能な深度算出手段と、
前記深度算出手段で算出された深度から、観測対象物の高さ情報を演算可能な高さ情報演算手段と
を備える干渉計測装置を用いて、観測対象物の深度を測定する干渉計測方法であって、
前記照明手段を第1の発光色に発光させ、第1の発光色の光の波長の1/3以下に相当する距離だけ前記干渉対物レンズを相対的に移動させ、前記撮像手段で画像を撮像する工程と、
前記干渉対物レンズをさらに所定の距離だけ相対的に移動させて画像を撮像する工程を繰り返し、少なくとも3枚の画像の取得する工程と、
取得された各画像を構成する単位画素毎に、少なくとも3点の光強度に基づいてこれらの点を通る任意の発光色の干渉縞波形のピーク位置を前記深度算出手段で求め、このピーク位置を合焦位置として該単位画素の深度を取得し、これをすべての単位画素について行うことで第1の発光色に関する深度を取得する工程と、
前記照明手段の発光色を第1の発光色から第2の発光色に切り替え、上記の工程を繰り返すことで第2の発光色に関する深度を取得する工程と、
前記照明手段の発光色を第2の発光色から第3の発光色に切り替え、上記の工程を繰り返すことで第3の発光色に関する深度を取得する工程と、
第1の発光色に関する深度と、第2の発光色に関する深度と、第3の発光色に関する深度とを平均化して、前記高さ情報演算手段で観測対象物の高さ情報を演算する工程と、
を含むことを特徴とする干渉計測方法。 - 少なくとも白色に発光可能な照明手段と、
前記照明手段から照射された光に光路差を発生させる光学系として、
光軸方向に相対的に移動させ、観測対象物からの高さを変更可能な干渉対物レンズと、
前記光学系を通じた光を結像して画像を撮像する撮像手段であって、複数色の干渉縞を撮像可能なカラー撮像素子を含む撮像手段と、
前記撮像手段で検出された干渉縞コントラストから、干渉縞波形のピーク位置を干渉縞コントラストから直接、もしくは位相計算、もしくはその両者を用いることにより算出することで、ピーク位置に対応する深度を算出可能な深度算出手段と、
前記深度算出手段で算出された深度から、観測対象物の高さ情報を演算可能な高さ情報演算手段と
を備える干渉計測装置を用いて、観測対象物の深度を測定する干渉計測方法であって、
前記照明手段を白色光に発光させ、白色光に含まれるR、G、Bのいずれかである第1の発光色成分、第2の発光色成分、第3の発光色成分につき、それぞれ波長の1/3以下に相当する距離だけ前記干渉対物レンズを相対的に移動させ、前記カラー撮像素子を含む撮像手段で各色の画像を撮像する工程と、
前記干渉対物レンズをさらに所定の距離だけ相対的に移動させて、第1の発光色、第2の発光色、第3の発光色それぞれにつき画像を撮像する工程を繰り返し、一波長の範囲内で少なくとも3枚の画像の取得する工程と、
取得された各画像を構成する単位画素毎に、少なくとも3点の光強度に基づいてこれらの点を通る任意の発光色の干渉縞波形のピーク位置を前記深度算出手段で求め、このピーク位置を合焦位置として該単位画素の深度を取得し、これをすべての単位画素について行うことで第1の発光色、第2の発光色、第3の発光色それぞれに関する深度を取得する工程と、
第1の発光色に関する深度と、第2の発光色に関する深度と、第3の発光色に関する深度とを平均化して、前記高さ情報演算手段で観測対象物の高さ情報を演算する工程と、
を含むことを特徴とする干渉計測方法。
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