JP2007033124A - 温度測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 測定後であっても測定結果に対応する測定位置を特定することができ、該測定結果を有効に活用することができる温度測定装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 測定対象物Tの温度を非接触で測定可能に構成された測定手段1を備えた温度測定装置であって、少なくとも測定手段1で測定対象物Tの測定を行うにときに、該測定対象物Tにおける前記測定手段1の測定領域Saを画像として撮影する撮影手段2と、測定手段1の測定結果及び撮影手段2の撮影結果を関連づけて記憶させる記憶手段3とを備えてなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定対象物の温度を非接触で測定する温度測定装置に関する。
従来から、測定対象物の温度を非接触で測定する温度測定装置がある。かかる温度測定装置は、測定対象物に対して非接触で温度測定できるため、測定者が近寄ることのできない測定対象物(例えば、発電所や各種プラントにおける煙突や、配管系等)の温度を測定してそれらの不具合を早期に発見するのに利用されている。
かかる温度測定装置は、測定対象物の熱を測定する測定手段を備えている。該測定手段は、測定対象物から放散される赤外線を検出する検出センサーと、該検出センサーの検出結果(赤外線の放射量)に基づいて温度表示する表示手段とを基本構成にしており、前記検出センサーと測定対象物とを対向させた状態(検出センサーの検出部分を測定対象物に向けた状態)で、検出センサーが測定対象物からの赤外線を受けて当該赤外線を検出するようになっている。
かかる基本構成(測定手段)を備えた温度測定装置としては、検出センサーの検出結果に基づいて表示手段にポイント的な温度を数値で表示させるようにした非接触温度計や、測定対象物の所定領域から放射される赤外線を検出センサーで検出し、該検出結果に基づいて、表示手段に所定領域内の温度分布をカラー画像として表示するようにしたサーモグラフィーが一般的に知られている。
ところで、前記温度測定装置によって得られる測定結果は、上述の如く、測定対象物の不具合の有無の判断材料であるため、温度測定後に活用されることがある。しかしながら、測定対象物に対する測定が適正に行われたとしても、その測定結果とその測定結果が得られた測定対象物の測定領域(位置)との関連性が明確でない場合があり、せっかくの測定結果を後に活用できない場合があった。つまり、事後に測定結果を活用しようとしても、測定結果だけでは該測定結果がどの測定領域に関するものであるかを的確に把握することができず、測定結果を有効に活用することができない場合があり、ひいては再測定を余儀なくされる場合がある。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、測定後であっても測定結果に対応する測定位置を特定することができ、該測定結果を有効に活用することができる温度測定装置を提供することを課題とする。
本発明に係る温度測定装置は、測定対象物の温度を非接触で測定可能に構成された測定手段を備えた温度測定装置であって、少なくとも測定手段で測定対象物の測定を行うときに、該測定対象物における前記測定手段の測定領域を画像として撮影する撮影手段と、測定手段の測定結果及び撮影手段の撮影結果を関連づけて記憶させる記憶手段とを備えてなることを特徴とする。なお、「撮影」とは、画像を静止画又は動画で撮ることをいう。
かかる温度測定装置によれば、少なくとも測定手段で測定対象物の測定を行うにときに、該測定対象物における前記測定手段の測定領域を画像として撮影する撮影手段と、測定手段の測定結果及び撮影手段の撮影結果を関連づけて記憶させる記憶手段とを備えているので、測定後であっても記憶手段に記憶した画像を基に、測定結果がどの領域に関するものかを特定することができ、該測定結果を有効に活用することができる。
本発明の一態様として、前記測定手段は、測定対象物の温度を経時的に測定可能に構成されてなると共に、前記撮影手段は、測定手段の測定中に測定領域を動画で撮影可能に構成されてなることが好ましい。このようにすれば、該撮影した動画は、経時的な測定結果と関連付けられているので、該動画から測定結果がどのタイミングのものか、或いはどの位置のものかを把握することができる。また、経時的な測定結果から測定対象物を経時的な温度変化や、測定対象物の適宜位置の温度状況等を的確に把握することができる。
本発明の他態様として、前記測定手段には、サーモグラフィーが採用されてもよい。つまり、温度測定装置は、サーモグラフィー、撮影手段、及び記憶手段を備えた構成にしてもよい。このように測定手段にサーモグラフィーを採用すれば、温度測定の対象となる領域(広範囲)の温度分布が二次元的に表現されるので、撮影手段で二次元的に撮影された画像と対比することで、各位置の温度を的確に把握することができる。
さらに、撮影手段で撮影中の画像を表示する表示手段を更に備えれば、非接触で測定対象物の温度測定を行うに際し、表示手段の画像を見て測定位置(領域)を的確に特定することができ、測定作業を確実且つ円滑に行うことができる。
また、前記表示手段は、前記測定手段の測定結果と、撮影手段の撮影結果とを並べて表示可能に構成されることが好ましい。このようにすれば、測定時及び測定後の何れにおいても、測定位置の特定及びその測定位置の温度状況の確認をすることができ、測定結果を有効に活用することができる。
以上のように、本発明の温度測定装置によれば、測定後であっても測定結果に対応する測定位置を特定することができ、該測定結果を有効に活用することができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の一実施形態に係る温度測定装置について、添付図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る温度測定装置は、図1に示す如く、測定対象物Tの温度(熱)を非接触で測定する測定手段1と、測定手段1で測定対象物Tの測定を行うときに、該測定対象物Tにおける前記測定手段1の測定領域Saを画像として撮影する撮影手段2と、測定手段1の測定結果及び撮影手段2の撮影結果を関連づけて記憶させる記憶手段3と、これらが装備されたケース本体4とを備えている。また、該温度測定装置は、測定対象物Tまでの距離を測定する距離測定手段5を更に備えている。
前記測定手段1は、非接触で測定対象物Tの温度を測定できるものが採用されており、本実施形態においてはサーモグラフィー(熱画像装置)が採用されている。該サーモグラフィー1は、測定対象物Tから放射される赤外線を検出する検出センサー10と、該検出センサー10によって得られた検出結果を基に温度分布を画像として表示する表示手段11とを備えている。また、該サーモグラフィー1は、検出センサー10の検出結果を演算処理して温度に換算するための演算処理装置13を備えている。該演算処理装置13は、サーモグラフィー1の制御や演算を行う他に、サーモグラフィー1によって得た計測結果の記憶、撮影手段2の制御、撮影した画像と測定結果との関連づけ等を行うように構成されている。該演算処理装置13は、演算や制御の主体となるCPU(図示しない)、上述した演算や制御等を行うソフトウェア等が記憶されたROM(図示しない)、測定結果及び撮影結果を記憶したり、演算等のワークエリア等に使用されたりするRAM(図示しない)等によって構成されている。
本実施形態に係るサーモグラフィー1は、検出センサー10の前方に光学系レンズ12が配設されており、測定対象物Tから放射される赤外線を、光学系レンズ12を介して検出センサー10の検出部分に導入できるように構成されている。
検出センサー10には、単素子のものと二次元素子のものとがあり、本実施形態においては、二次元素子が採用されている。このように検出センサー10に二次元素子が採用された場合、光学系レンズ12は固定されたまま、検出センサー10によって光学系レンズ12の光軸WL1に直交する二軸(X軸−Y軸)方向に電子走査するように構成されている。これにより、光学系レンズ12における結像点を基点にして、該光学系レンズ12の光軸WL1に対して直交する二軸(X軸−Y軸)方向に所定角度の領域(光学系レンズ12上に頂点を位置させた四角錐状の領域)が温度測定可能な領域となる。
該サーモグラフィー1は、測定の対象となる測定領域Saの拡縮できるようにズーム機構(図示しない)備えると共に、その測定領域Saの拡縮に伴う焦点距離の変動を解消すべく、オートフォース機構(図示しない)を備えている。該オートフォーカス機構は、前記距離測定手段5から得られた距離と、ズーム機構の作動による倍率との相関関係を基にして焦点距離が調整されるようになっている。なお、該温度測定装置は、測定領域Saを拡縮しても光学系レンズ12に対する光軸WL1は常に同軸上に位置するように構成されている。
上記構成のサーモグラフィー1は、検出センサー10によって得られたデータを増幅し、その測定領域Sa内の温度分布が画像(測定画像)Psとして表示手段11に表示されるようになっている。なお、本実施形態において、サーモグラフィー1は、測定対象物Tの温度(温度分布)を経時的に測定できるように構成されており、測定結果を動画として記憶手段3に記憶させるようになっている。
本実施形態に係る表示手段11は、前記測定手段1及び撮影手段2と共にケース本体4に組み込まれており、当該温度測定装置をハンディーカメラの如く構成している。本実施形態に係る表示手段11には、液晶カラーモニターが採用されており、検出センサー10の検出結果に基づいて、測定領域Saの温度分布を表す測定画像Psをカラー画像として表示できるようになっている。また、本実施形態において、温度測定装置は撮影手段2を備えているので、表示手段11は、撮影手段2によって撮影される撮影画像Pも表示できるようになっている。この表示手段11は、測定手段1の測定中において、該測定手段1の測定結果(測定画像)Psと撮影手段2の撮影結果(撮影画像)Pとを並べて表示するようになった、いわゆるマルチウィンドウとなっている。なお、本実施形態に係る表示手段11は、測定手段1の測定結果と撮影手段2の撮影結果とを上下二段にして表示するようになっている。
前記撮影手段2は、測定手段1(検出センサー10)が測定している測定領域Saと同一の領域Sbを画像として撮影できるように構成されており、前記サーモグラフィー1の上方側に設けられている。本実施形態において、上述の如く、サーモグラフィー1が測定対象物Tの温度を経時的に測定可能に構成されているので、該撮影手段2は、撮影領域Sbを経時的な画像、すなわち動画として撮影できるようになっている。
該撮影手段2は、前記撮影領域Sbを画像として撮影するための撮像素子20と、被写体(撮影領域Sb)の像を前記撮像素子20に導くための光学系とを備えており、一般的なビデオ撮影装置と基本構成が同じである。前記撮像素子20には、光を電気信号に変換する受光素子(電荷結合素子:CCD)が採用されている。そして、該撮像素子20の前方には、前記光学系(図1においては、光学系レンズ21のみが示されている)が配設されている。該光学系は、図1に示す光学系レンズ21に加え、撮影領域Sbを拡縮するためのズーム機構(図示しない)や、撮影領域Sbの拡縮に伴う焦点距離の変動による焦点のズレを調節する(ピントを合わせる)オートフォーカス機構(図示しない)等を備えている。
そして、本実施形態に係る撮影手段2は、上述の如く、測定手段1の測定領域Saを撮影するためのものであるので、撮影領域Sb及び測定領域Saを一致させるべく、該撮影手段2の光軸WL2を測定手段1の光軸WL1と測定対象物T上で一致させる光軸調整機構(図示しない)が設けられている。本実施形態においては、上述の如く、撮影手段2が測定手段1に対して上方側に設けられているので、光軸調整機構は、光学系レンズ21を水平方向(X’軸方向)に延びる軸心周りで所定角度回転させ、該光学系の光軸WL2が垂直方向(Y’軸方向)に角度調整されるようになっている。なお、測定手段1及び撮影手段2が一体的にケース本体4に組み込まれているので、測定手段1と撮影手段2との間の距離が一定であることを前提に、撮影手段2の光軸WL2の角度は、測定対象物Tまでの距離に応じて適宜設定されており、前記距離測定手段5の測定結果に基づいて、撮影手段2の光軸WL2の角度が調整されるようになっている。
また、該撮影手段2の撮影領域Sbは、前記測定手段1の測定領域Saと同じサイズが所定の基準になっており、測定手段1のズーム機構及びオートフォーカス機構に連動して撮影手段2のズーム機構、光軸調整機構、オートフォーカス機構が作動し、測定手段1の測定領域Saと撮影手段2の撮影領域Sbとが常に一致するようになっている。
本実施形態に係る記憶手段3には、演算処理装置13を構成する前記RAMの他に、記録媒体M(本実施形態においてはビデオテープ)に画像を記録する媒体記録装置40が採用されている。
該記憶手段3(RAM及び媒体記録装置40)は、測定手段1の測定結果(温度分布を示す測定画像Ps)及び撮影手段2の撮影結果(撮影画像P)を関連づけた状態で、これらを組み合わせた画像(測定時において表示手段11に表示されていた画像)として記憶するように構成されている。つまり、記憶手段3は、測定画像Ps及び撮影画像Pをサイズ、及び取得タイミング等の条件を関連づけた状態で記憶するようになっている。本実施形態においては、測定手段1の測定画像Ps(測定結果)が経時的に得られるため、前記撮影手段2の撮影画像Pは動画として記憶手段3に記憶(記録)されるようになっている。なお、本実施形態において、演算処理装置13のRAMを記憶手段3として採用しているので、測定作業中における測定画像Ps及び撮影画像Pの確認は、RAMに記憶した画像を表示手段11に表示することで行えるようになっている。その一方で、記録媒体Mに記録した画像を基に測定後における測定結果の確認作業を行えるようになっている。なお、前記媒体記録装置40は、記録媒体Mに記録した画像を前記表示手段11で再生できるようにも構成されている。
本実施形態に係る距離測定手段5は、赤外線を測定対象物Tに向けて照射して反射してきた赤外線を検知する赤外線センサーと、該赤外線センサーの検知結果を基に測定対象物Tまでの距離を演算する演算処理装置13とで構成されている。具体的に説明すると、該距離測定手段5は、赤外線の出射時から測定対象物に反射して帰ってくる赤外線が赤外線センサーに到達する時までの時間により、測定対象物Tまでの距離を測定するようになっている。なお、本実施形態においては、サーモグラフィー1の演算処理装置13を距離測定手段5の演算処理装置に兼用させている。
本実施形態に係る温度測定装置は、以上の構成からなり、次に、該温度測定装置の使用態様について説明する。
まず、図2に示す如く、温度測定装置(検出センサー10及び撮像素子20)を測定対象物Tに向ける。そうすると、撮影手段2で撮影中の画像(撮影画像)Pが表示手段11に映し出されるので、その画像Pを基に測定対象物Tの測定領域Saを特定する。つまり、表示手段11に映し出されている撮影画像Pは、距離測定手段5によって測定した測定対象物Tまでの距離を基に、測定対象物T上で測定手段1の光軸WL1と撮影手段2の光軸WL2とが一致するように、撮影手段2の光軸WL2が調整された上で撮影されたものであるので、表示手段11に表示された撮影画像Pから測定領域Saを的確に特定することができる。なお、図2においては、測定対象物Tとして煙突を一例にして示しており、該煙突Tとその周辺が撮影画像Pとして表示手段11に表示されるように温度測定装置(検出センサー10及び撮像素子20)を煙突Tに向けた状態を示している。
そして、測定手段1で測定を開始すると、図3に示す如く、撮影中の撮影画像Pが表示手段11に表示されつつ、検出センサー10の検出結果から換算された温度分布を示す測定画像Psがカラー画像として表示手段11に表示される。なお、このように測定手段1と撮影手段2とが作動しているときは、得られた画像(測定画像Ps及び撮影画像P)は、データとしてRAMに記憶されると共に、ビデオテープに記録されることになる。
そして、温度測定装置を作動させつつ向きを変えると、測定手段1による測定領域Saが変移すると共に、撮影手段2による撮影領域Sbも測定領域Saに対応するように変移することになる。本実施形態に係る温度測定装置は、撮影手段2が撮影領域Sb(測定領域Sa)を動画として撮影するように構成されているので、測定手段1の測定領域Saの位置が連続的に変移しても撮影手段2による撮影が追従することになる。従って、記憶手段3に記憶される画像は、測定画像Ps及び撮影画像Pが経時的に関連づけられた態様となる。
そして、測定後に測定結果を確認する場合、RAMに記憶させた画像(測定画像Ps及び撮影画像P)を当該温度測定装置の表示手段11に表示させたり、ビデオテープを別途用意したビデオデッキで再生したりすることで、各測定領域Saを特定した上で該測定領域Saの温度状況を的確に把握することができる。このように測定結果を確認するにあたり、測定中であるか測定後であるかに拘わらず、上述の如く、煙突Tとその周辺も含めて温度測定及び撮影を行うようにしているので、その周辺の風景(例えば、煙突Tに隣接した建物H)を目安にして測定位置を的確に把握することができる。
次に、測定対象物Tの一部分に対して温度測定する場合について説明すると、図4に示す如く、温度測定装置(検出センサー10及び撮像素子20)を測定対象物Tに向け、測定手段1のズーム機構を作動させ、煙突Tの外周面の一部を拡大して測定するように設定する。この際、測定手段1のズーム機構の倍率に対応して撮影手段2のズーム機構が連動すると共に、距離測定手段5によって測定した測定対象物Tまでの距離を基に、測定対象物T上で測定手段1の光軸WL1と撮影手段2の光軸WL2とが一致するように、光軸調整機構によって撮影手段2の光軸WL2が調整されることになる。これにより、測定画像Ps及び撮影画像Pは同じ領域に対するものとして表示手段11に表示されることになる。
そして、測定手段1で測定を開始すると、図5に示す如く、撮影中の画像が表示手段11に表示されつつ、検出センサー10の検出結果から換算された温度分布がカラー画像として表示手段11に表示されると共に、表示手段11に表示された画像がデータとして記憶手段3に記憶されることになる。
なお、測定対象物が煙突Tのように形状的な変化や色彩等に特徴がないものである場合には、測定対象物Tに何らかの目印を施しておくことが好ましく、本実施形態においては、煙突Tの高さ表示Eが目印として設けられている。但し、温度測定を行うに際し、先に説明したように全体的な温度測定を行いつつ、測定手段1の測定領域Sa及び撮影手段2の撮影領域を徐々に縮小するようにすれば、測定対象物Tに目印を設けなくても、測定位置を特定することは可能である。この場合、測定後に測定結果を確認すべく、測定領域Sa及び撮影領域Sbを縮小するに際して、測定手段1、撮影手段2、及び記憶手段3を作動させておくことは勿論のことである。
そして、温度測定装置を作動させつつ向きを変えると、測定手段1による測定領域Saが変移すると共に、撮影手段2による撮影領域Sbも測定領域Saに対応するように変移することになる。この場合においても、測定手段1の測定領域Saが連続的に変移しても撮影手段2による撮影領域Sbが追従することになり、撮影画像P及び測定画像Psは関連付けられた状態で記憶装置3に記憶される。
そして、測定後に測定結果を確認する場合、RAMに記憶させた画像を当該温度測定装置の表示手段11に表示させたり、ビデオテープを別個のビデオデッキで再生したりすることで、各測定領域Saを特定した上で該測定領域Saの温度状況を的確に把握することができる。このように測定結果を確認するにあたり、測定中であるか測定後であるかに拘わらず、撮影画像Pに映し出された煙突Tの高さ表示Eを目安にして測定位置を的確に把握することができる。
以上のように、本実施形態に係る温度測定装置は、測定手段1で測定対象物Tの測定を行うにときに、該測定対象物Tにおける前記測定手段1の測定領域Saを画像として撮影する撮影手段2と、測定手段1の測定結果及び撮影手段2の撮影結果を関連づけて記憶させる記憶手段3とを備えているので、測定後であっても測定結果がどの領域に関するものかを撮影結果から特定することができ、該測定結果を有効に活用することができる。
また、測定手段1を測定対象物Tの温度を経時的に測定可能に構成する共に、撮影手段2を測定手段1の測定中に測定領域Saを動画で撮影するように構成したので、該動画から測定結果がどのタイミングのものか、或いはどの位置のものかを把握することができる。これにより、測定結果から測定対象物Tを経時的な温度変化や、測定対象物Tの適宜位置の温度状況等を的確に把握することができる。
また、測定手段にサーモグラフィーを採用したので、温度測定の対象となる測定領域Sa(広範囲)の温度分布を二次元的に表現することができ、該温度分布(測定画像Ps)と撮影手段2で二次元的に撮影された撮影画像Pと対比することで、各位置の温度を的確に把握することができる。
さらに、撮影手段2で撮影中の画像を表示手段11で表示するようにしたので、測定対象物Tの温度測定を行うに際し、表示手段11の画像を見て測定の対象となる領域Saを的確に特定することができ、測定作業を確実且つ円滑に行うことができる。
また、表示手段11に測定手段1の測定結果と、撮影手段2の撮影結果とを並べて表示するようにしたので、測定時及び測定後の何れにおいても、測定位置の特定とその測定位置の温度状況の確認とを行うことができ、測定結果を有効に活用することができる。
尚、本発明の温度測定装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態において、撮影手段2で動画を撮影するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、撮影領域Sb(測定領域Sa)を静止画で撮影するようにしてもよい。つまり、測定手段1での温度測定が経時的なものでない場合には、その測定結果が一時的なものであるので、撮影手段2で撮影される画像が静止画であっても測定位置を特定することができる。
上記実施形態において、記憶手段3としてビデオテープに動画を記録する媒体記録装置40を採用したが、媒体記録装置40は、ビデオテープを記録媒体Mとしたものに限定されるものではなく、例えば、CD−R/RW、DVD±R/RW、DVD−RAM、コンパクトフラッシュメモリ、SDカード等の各種メディアを記録媒体Mとしたものであっても勿論よい。また、記憶手段3として演算処理装置13を構成するRAMを活用するようにしたが、これに限定されるものではなく、媒体記録装置40又はRAMの少なくとも何れか一方を備えればよい。但し、測定後において測定結果の保存等を考慮すると、記憶手段3に媒体記録装置40を採用することが好ましい。また、記録媒体MにCD−R/RWや、DVD±R/RW、DVD−RAM等のメディアを採用する場合には、演算処理装置13のRAMに一時的に画像をデータとして保存し、そのデータをメディアに書き込むようにしてもよい。
上記実施形態において、測定手段1に温度分布を表示するサーモグラフィーを採用したが、これに限定されるものではなく、測定手段1は、例えば、測定対象物Tの温度を非接触で測定する検出センサー(温度センサー)と、該温度センサーの検出結果を温度表示する表示手段11とで構成したいわゆる非接触温度計であってもよい。この場合、測定対象物Tの温度がピンポイント的に測定されるため、測定位置を明示すべく、撮影手段2で撮影される撮影画像P上に目印を表示することが好ましい。該目印は、測定手段1の光軸WL1と撮影手段2の光軸WL2とが交わる位置、すなわち、表示手段11で表示される画像の中央部に設けることは勿論のことである。また、この場合において、測定手段1の測定結果は二次元的な画像にする必要はなく、例えば、数値で表示するようにしてもよい。
上記実施形態において、表示手段11に測定手段1の測定結果(測定画像Ps)と撮影手段の撮影結果(撮影画像P)とを並べて表示するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、測定手段1に上記実施形態と同様にサーモグラフィーを採用した場合には、二次元的な温度分布の画像を得ることができるので、この温度分布に係る測定画像Psと撮影手段2で得た撮影画像Pとを重ね合わせて表示するようにしてもよい。この場合、撮影手段2で得た撮影画像Pと温度分布に係る測定画像Psとをレイヤー構造にし、撮影手段1で得た撮影画像P又は温度分布に係る測定画像Psの少なくとも何れか一方を半透明化処理することで、画像を重ね合わせた状態で測定位置の特定と温度分布とを一目で把握できる画像にすることができる。また、上記画像に対し、例えばスケール(例えば、升目)を表示した画像(レイヤー)を重ね合わせれば、測定位置の特定を詳細に行うことができる。
上記実施形態において、撮影手段で撮影中の画像を表示する表示手段11を備えたが、これに限定されるものではなく、表示手段11は必要に応じて設けるようにすればよい。但し、測定時において測定手段1の測定領域Saを特定するには、上記実施形態と同様にすることが好ましい。また、上述の如く、媒体記録装置40を設けた場合には、記録媒体Mを取り出して測定後に測定結果の確認を行うことができるので、必ずしも媒体記録装置40を再生可能に構成する必要なない。但し、測定時において如何なる状況にも対応できるようにするには、上記実施形態と同様にすることが好ましい。
上記実施形態において、表示手段11に測定結果と撮影結果とを上下に並べて表示するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、測定結果と撮影結果とを横並びに表示するようにしたり、前記測定結果と撮影結果の画像の他に、測定結果及び撮影結果の一部を抽出して測定領域の一部分を拡大表示して並べて表示したりするようにしてもよい。
上記実施形態において、測定手段1の光軸WL1と撮影手段2の光軸WL2とを測定対象物T上で一致させるべく、撮影手段2の光学系に光軸調整機構を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、撮影手段2の光軸WL2を固定する一方で、測定手段1の光軸WL1を調整する光軸調整機構を設けたり、撮影手段2の光軸WL2を調整する光軸調整機構と、測定手段1の光軸WL1を調整する光軸調整機構とを設け、測定手段1及び撮影手段2の光軸WL1,WL2を相対的に調整するようにしたりしてもよい。また、測定手段1のズーム機構の作動に連動して撮影手段のズーム機構が作動するようにしたが、これに限定されず、例えば、撮影手段2のズーム機構の作動に連動して測定手段1のズーム機構が作動するように構成してもよい。
上記実施形態において、測定手段1及び撮影手段2の光軸WL1,WL2を調整すべく、距離測定手段5に赤外線センサーを採用したが、これに限定されるものではなく、例えば、距離測定手段5に超音波センサーを採用してもよい。
上記実施形態において、表示手段11を検出センサー10と共にケース本体4に組み込んでいるが、表示手段11は、検出センサー10と分離した構成(別体)にしてもよい。また、表示手段11は液晶モニターに限定されるものではなく、ブラウン管モニター等にあってもよい。
上記実施形態において、測定手段1と撮影手段2とを上下方向(図1においてY軸方向)に並べて配設するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、測定手段1と撮影手段2とを横方向(図1においてX軸又はX’軸方向)に並べて配設するようにしてもよい。この場合、測定手段1と撮影手段2との光軸WL1,WL2を測定対象物T上で一致させるべく、測定手段1の光学系及び撮影手段2の光学系の少なくとも何れか一方を、並列方向と直交する方向(上下方向:図1におけるY軸又はY’軸方向)に延びる軸線周りで回転するように構成すればよい。
また、上記実施形態において、測定手段1と撮影手段2とを別個並列に設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、光学系のレンズ(例えば、プリズムレンズ等)を、測定手段1又は撮影手段2の何れかの光学系内に設け、測定手段1又は撮影手段2の何れか一方の光学系から光路が変更された光を検出センサー10又は撮像素子20に導くようにしてもよい。このようにすれば、上記実施形態の如く、測定手段1及び撮影手段2の光学系の測定対象物Tから光学系レンズまでの光軸WL1,WL2が同軸上に位置すると共に、測定対象物Tから光学系レンズ12までの距離が同一であるので、光軸調整機構を設ける必要がない上に、何れか一方の光学系を省略することができ、装置を簡略化することができる。つまり、当該温度測定装置の外観をハンディビデオカメラの如く小型化した構成することができる。
上記実施形態において、検出センサー10に二次元素子を採用したが、これに限定されるものではなく、検出センサー10に単素子のものを採用するようにしてもよい。この場合、光学系レンズ12を直交する二軸周りで回転させ、測定の対象となる所定領域内を二軸方向に走査するよう構成すればよい。但し、検出センサー10に単素子を採用すると、測定対象物T上に焦点が位置するように焦点距離を合わせると共に、光学系レンズ12を介して得られた像を検出センサー10の検出面上で結像する必要があるので、焦点距離を調整すべく、上記実施形態と同様にオートフォーカス機構を設けることが好ましい。また、オートフォーカス機構に加えてズーム機構を備えても勿論よい。
本発明の一実施形態に係る温度測定装置の全体斜視図を示す。 同実施形態に係る温度測定装置で測定対象物である煙突の大部分の温度測定を行う際の使用態様を示した説明図を示す。 図2で示した使用態様で表示手段に表示される画像の概念図を示す。 同実施形態に係る温度測定装置で測定対象物である煙突の一部分の温度測定を行う際の使用態様を示した説明図を示す。 図4で示した使用態様で表示手段に表示される画像の概念図を示す。
符号の説明
1…サーモグラフィー(測定手段)、2…撮影手段、3…記憶手段、4…ケース本体、5…距離測定手段、10…検出センサー、11…表示手段、12…光学系レンズ、13…演算処理装置、20…撮像素子、21…光学系レンズ、40…媒体記録装置、M…記録媒体、H…建物、Sa…測定領域、Sb…撮影領域、T…煙突(測定対象物)、WL1,WL2…光軸

Claims (5)

  1. 測定対象物の温度を非接触で測定可能に構成された測定手段を備えた温度測定装置であって、少なくとも測定手段で測定対象物の測定を行うときに、該測定対象物における前記測定手段の測定領域を画像として撮影する撮影手段と、測定手段の測定結果及び撮影手段の撮影結果を関連づけて記憶させる記憶手段とを備えてなることを特徴とする温度測定装置。
  2. 前記測定手段は、測定対象物の温度を経時的に測定可能に構成されてなると共に、前記撮影手段は、測定手段の測定中に測定領域を動画で撮影可能に構成されてなる請求項1記載の温度測定装置。
  3. 前記測定手段には、サーモグラフィーが採用されてなる請求項1又は2記載の温度測定装置。
  4. 撮影手段で撮影中の画像を表示する表示手段を更に備えてなる請求項1乃至3の何れかに記載の温度測定装置。
  5. 前記表示手段は、前記測定手段の測定結果と、撮影手段の撮影結果とを並べて表示可能に構成されてなる請求項4記載の温度測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014222202A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 株式会社ニコン 中間アダプタ
JP2015232418A (ja) * 2014-06-10 2015-12-24 株式会社Ihi ボイラ炉内計測装置

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