JP2007032389A - 車両の減速制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 減速運転時に車両の積載重量に左右されない安定した減速特性を実現できるようにする。
【解決手段】 減速時燃料カット期間中に、要求減速度を実現するために、発電機の目標発電量GEを操作して減速度を制御する第1の減速制御と、目標スロットル開度THを操作して減速度を制御する第2の減速制御と、目標ブレーキ作動量BKを操作して減速度を制御する第3の減速制御とを組み合わせて実行する。その際、積載重量センサで検出した車両の積載重量に応じて減速制御パラメータ(目標発電量GE、目標スロットル開度TH、目標ブレーキ作動量BK)を補正することで、車両の乗車人数、積載荷物量、燃料量等の変化によって車両の積載重量が変化しても、それに応じて減速制御パラメータを補正して積載重量の変化による減速特性の変動を抑制する。
【選択図】 図13

Description

本発明は、減速運転時に所定の減速制御パラメータを操作して減速度を制御する車両の減速制御装置に関するものである。
近年、内燃機関を搭載した車両においては、特許文献1(特開平11−107805号公報)に記載されているように、減速時燃料カット期間中に、車両の減速エネルギを利用して発電機(オルタネータ)を駆動して発電する減速回生発電を行うことで、車両の減速エネルギを電気エネルギに変換してバッテリに回収するようにしたものがある。
しかし、減速時燃料カット期間中に、発電機の発電量を増加させると、発電機の駆動トルクが増大するため、その分、減速度が大きくなって運転者に違和感を感じさせてしまう可能性がある。
そこで、上記特許文献1の技術では、減速時燃料カット期間中に、ブレーキ踏力や車速等に基づいて要求減速度を算出し、この要求減速度に応じて発電機の発電量やスロットル開度を制御して発電機の駆動トルクや内燃機関のポンピングロスを調整することで減速度を制御して要求減速度を実現するようにしている。
特開平11−107805号公報(第2頁、第7図等)
ところで、車両の乗車人数、積載荷物量、燃料量等の変化によって車両の積載重量が変化すると、同じ車速でも車両の持つ運動エネルギが異なってくるため、減速制御の際に要求減速度を実現するための条件(発電機の発電量やスロットル開度)も異なってくるはずである。
しかし、上記特許文献1の減速制御では、車両の積載重量については全く考慮されておらず、積載重量が変化しても同じ条件で減速制御が実行されるため、車両の積載重量によって車両の減速特性(減速時の挙動)が変動してしまい、運転者に違和感を感じさせてしまう可能性がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、減速運転時に車両の積載重量に左右されない安定した減速特性を得ることができる車両の減速制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、減速運転時に所定の減速制御パラメータを操作して減速度を制御する減速制御手段を備えた車両の減速制御装置において、車両の積載重量を積載重量検出手段により検出し、減速運転時にその積載重量に基づいて減速制御パラメータを補正して積載重量の変化による減速特性の変動を抑制するようにしたものである。
この構成では、車両の乗車人数、積載荷物量、燃料量等の変化によって積載重量が変化しても、それに応じて減速制御パラメータを補正して積載重量の変化による減速特性の変動を抑制することができるため、減速運転時に車両の積載重量に左右されない安定した減速特性を得ることができ、運転者に違和感を感じさせない減速制御を実現できる。
この場合、請求項2のように、減速運転時に減速制御パラメータとして発電機の発電量を操作して減速度を制御する第1の減速制御を実行し、該第1の減速制御の際に積載重量に基づいて発電機の発電量を補正するようにすると良い。このようにすれば、減速時運転時に車両の減速エネルギを利用して発電機を駆動して減速回生発電を行いながら、車両の積載重量に左右されない安定した減速特性を得ることができる。
更に、請求項3のように、減速運転時に減速制御パラメータとして内燃機関のスロットル開度を操作して減速度を制御する第2の減速制御と、減速制御パラメータとしてブレーキ作動量を操作して減速度を制御する第3の減速制御のうちの少なくとも一方を実行し、第2の減速制御の際に積載重量検出手段で検出した積載重量に基づいてスロットル開度を補正し、第3の減速制御の際に積載重量検出手段で検出した積載重量に基づいてブレーキ作動量を補正するようにしても良い。このようにすれば、発電機の発電量(発電機の駆動トルク)による第1の減速制御に、スロットル開度(ポンピングロス)による第2の減速制御やブレーキ作動量による第3の減速制御を組み合わせて減速度を制御することができるため、急減速領域(要求減速度が大きい領域)まで精度の良い減速制御を実現できると共に、車両の積載重量に左右されない安定した減速特性を得ることができる。
このように、第1の減速制御に第2の減速制御や第3の減速制御を組み合わせて減速度を制御する場合には、請求項4のように、減速運転時に第1の減速制御における発電機の発電量を優先的に大きくするようにすると良い。このようにすれば、減速運転時に発電機の発電量を優先的に大きくして減速回生発電を効率良く実行することができ、減速回生発電による省燃費効果を高めることができる。
具体的には、請求項5のように、減速運転時に要求減速度を実現するように第1の減速制御における発電機の発電量と第2の減速制御におけるスロットル開度と第3の減速制御におけるブレーキ作動量とを設定する際に、
(1)前記発電機の発電量が最大値(発電機の駆動トルクが最大値)になるまでは、前記スロットル開度を最大値(ポンピングロスを最小値)、前記ブレーキ作動量を最小値にそれぞれ保持して前記要求減速度が大きくなるほど前記発電機の発電量が大きくなるように制御し、
(2)前記発電機の発電量を最大値に設定しても減速度が不足する領域では、前記発電機の発電量を最大値、前記ブレーキ作動量を最小値にそれぞれ保持して前記要求減速度が大きくなるほど前記スロットル開度が小さくなるように制御し、
(3)前記発電機の発電量を最大値、前記スロットル開度を最小値に設定しても減速度が不足する領域では、前記発電機の発電量を最大値、前記スロットル開度を最小値にそれぞれ保持して前記要求減速度が大きくなるほど前記ブレーキ作動量が大きくなるように制御するようにすると良い。
このようにすれば、減速運転時に要求減速度を実現しながら発電機の発電量を優先的に大きくして減速回生発電を効率良く実行することができ、車両の減速エネルギを効率良く電気エネルギに変換してバッテリに回収することができる。しかも、発電機の発電量を最大値(発電機の駆動トルクを最大値)、スロットル開度を最小値(ポンピングロスを最大値)に設定しても減速度が不足する領域に限定して、ブレーキ装置を作動させることができるため、ブレーキ装置に掛かる負担を軽減することができ、ブレーキ装置の耐久性を向上させることができる。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
まず、図1に基づいてシステム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン11の吸気管12には、モータ13によって開度調節されるスロットルバルブ14が設けられ、このスロットルバルブ14の開度(スロットル開度)がスロットル開度センサ(図示せず)によって検出される。
更に、スロットルバルブ14の下流側に設けられたサージタンク15には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド16が設けられ、各気筒の吸気マニホールド16の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁17が取り付けられている。また、エンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ18が取り付けられ、各点火プラグ18の火花放電によって筒内の混合気に着火される。
エンジン11のシリンダブロックには、クランク軸19が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ20が取り付けられ、このクランク角センサ20の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。
また、自動変速機21は、エンジン11のクランク軸19にトルクコンバータを介して変速歯車機構(共に図示せず)が連結され、トルクコンバータには、入力軸側と出力軸側とを直結状態にするためのロックアップクラッチ(図示せず)が設けられている。エンジン11の出力トルクは、自動変速機21のトルクコンバータを介して変速歯車機構に伝達され、変速歯車機構の複数のギヤで変速されて、車輪の駆動軸に伝達されるようになっている。この自動変速機21には、該自動変速機11の出力軸の回転速度を検出することで車速を検出する車速センサ22が設けられている。尚、自動変速機21の変速機構は、歯車式の変速機構に限定されず、ベルト式の無段変速機構やトロイダル式の無段変速機構であっても良い。
一方、発電機23(オルタネータ)には、クランク軸19に連結されたクランクプーリ24の回転がベルト25を介して伝達され、クランク軸19の動力で発電機23が回転駆動されて発電するようになっている。この発電機23で発電された電力は、車両の電気負荷に供給されると共に、バッテリ26に充電される。
また、油圧式のブレーキ装置27には、ブレーキペダル(図示せず)の踏力又は踏み込み量を検出するブレーキセンサ28が設けられている。更に、車両の乗車人数、積載荷物量、燃料量等によって変化する車両の積載重量が積載重量センサ29(積載重量検出手段)によって検出される。この積載重量センサ29は、例えば、サスペンション装置のストローク量を検出することで車両の積載重量を検出する。
これら各種センサの出力は、エンジンECU30(エンジン電子制御回路)に入力される。このエンジンECU30は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御プログラム(図示せず)を実行することで、エンジン運転状態に応じて燃料噴射弁17の燃料噴射量や点火プラグ18の点火時期を制御する。
また、エンジンECU30は、ブレーキセンサ28で検出したブレーキペダルの踏力又は踏み込み量(ブレーキ信号)に基づいてBK−ECU31(ブレーキ電子制御回路)に目標ブレーキ作動量(制動信号)を出力することで、BK−ECU31により目標ブレーキ作動量を実現するようにブレーキ装置27を制御してブレーキ作動量(ブレーキ制動力)を制御する。
更に、AT−ECU32(自動変速機電子制御回路)は、変速機制御プログラム(図示せず)を実行することで、シフトレバーの操作位置や運転条件に応じて自動変速機21の変速機構の変速比を変更する変速制御を実行すると共に、ロックアップクラッチでトルクコンバータの入力軸側と出力軸側とを直結状態にするL/U制御(ロックアップ制御)とスリップ量を制御するスリップ制御を実行する。
また、エンジンECU30は、後述する図2乃至図6の減速制御用の各ルーチンを実行することで、減速時燃料カット期間中に、要求減速度を実現するために、発電機23の目標発電量GEを操作して発電機23の駆動トルクを調整することで減速度を制御する第1の減速制御と、目標スロットル開度THを操作してエンジン11のポンピングロスを調整することで減速度を制御する第2の減速制御と、目標ブレーキ作動量BKを操作して減速度を制御する第3の減速制御とを組み合わせて実行する。その際、積載重量センサ29で検出した車両の積載重量に応じて減速制御パラメータ(目標発電量GE、目標スロットル開度TH、目標ブレーキ作動量BK)を補正することで、車両の積載重量の変化による減速特性の変動を抑制するようにしている。
具体的には、第1の減速制御では、図7に示すベース発電量GEbaseのマップを参照して、現在の要求減速度に応じたベース発電量GEbaseを算出すると共に、図8に示す積載重量補正値FGEのマップを参照して、積載重量に応じた積載重量補正値FGEを算出する。この図8の積載重量補正値FGEのマップは、所定領域において積載重量が大きくなるほど積載重量補正値FGEが1よりも大きくなって目標発電量GEが増加補正される(発電機23の駆動トルクが大きくなる)ように設定されている。
この後、ベース発電量GEbaseに積載重量補正値FGEを乗算することでベース発電量GEbaseを積載重量補正値FGEで補正した目標発電量GE(=GEbase×FGE)を求め、この目標発電量GEを実現するように発電機23の励磁電流をデューティ制御して発電機23の発電量を制御する。
また、第2の減速制御では、図9に示すベーススロットル開度THbaseのマップを参照して、要求減速度に応じたベーススロットル開度THbaseを算出すると共に、図10に示す積載重量補正値FTHのマップを参照して、積載重量に応じた積載重量補正値FTHを算出する。この図10の積載重量補正値FTHのマップは、所定領域において積載重量が大きくなるほど、積載重量補正値FTHが1よりも小さくなって目標スロットル開度THが減少補正される(ポンピングロスが大きくなる)ように設定されている。
この後、ベーススロットル開度THbaseに積載重量補正値FTHを乗算することでベーススロットル開度THbaseを積載重量補正値FTHで補正した目標スロットル開度TH(=THbase×FTH)を求め、この目標スロットル開度THを実現するようにスロットルバルブ14(モータ13)を制御してスロットル開度を制御する。
更に、第3の減速制御では、図11に示すベースブレーキ作動量BKbaseのマップを参照して、現在の要求減速度に応じたベースブレーキ作動量BKbaseを算出すると共に、図12に示す積載重量補正値FBKのマップを参照して、積載重量に応じた積載重量補正値FBKを算出する。この図12の積載重量補正値FBKのマップは、所定領域において積載重量が大きくなるほど積載重量補正値FBKが1よりも大きくなって目標ブレーキ作動量BKが増加補正されるように設定されている。
この後、ベースブレーキ作動量BKbaseに積載重量補正値FBKを乗算することでベースブレーキ作動量BKbaseを積載重量補正値FBKで補正した目標ブレーキ作動量BK(=BKbase×FBK)を求め、この目標ブレーキ作動量BKを実現するようにブレーキ装置27を制御してブレーキ作動量を制御する。
ここで、図7に示すベース発電量GEbaseのマップと、図9に示すベーススロットル開度THbaseのマップと、図11に示すベースブレーキ作動量BKbaseのマップは、要求減速度を実現するようにベース発電量GEbaseとベーススロットル開度THbaseとベースブレーキ作動量BKbaseとを算出するマップであり、ベース発電量GEbaseを優先的に大きくして目標発電量GEを優先的に大きくするように設定されている。
具体的には、ベース発電量GEbaseが最大値になるまでの領域(要求減速度がα以下の領域)では、ベーススロットル開度THbaseを最大値(例えば全開位置)に保持してポンピングロスを最小値に保持すると共にベースブレーキ作動量BKbaseを最小値に保持して、要求減速度が大きくなるほどベース発電量GEbaseを大きくする。
また、ベース発電量GEbaseを最大値に設定しても減速度が不足する領域(要求減速度がαよりも大きい領域)では、ベース発電量GEbaseを最大値に保持すると共にベースブレーキ作動量BKbaseを最小値に保持して、要求減速度が大きくなるほどベーススロットル開度THbaseを小さくする。
更に、ベース発電量GEbaseを最大値、ベーススロットル開度THbaseを最小値(例えば全閉位置)にそれぞれ設定しても減速度が不足する領域(要求減速度がβよりも大きい領域)では、ベース発電量GEbaseを最大値、ベーススロットル開度THbaseを最小値にそれぞれ保持して、要求減速度が大きくなるほどベースブレーキ作動量BKbaseを大きくする。
これにより、ベース発電量GEbaseを最大値(発電機23の駆動トルクを最大値)、ベーススロットル開度THbaseを最小値(ポンピングロスを最大値)に設定しても減速度が不足する領域に限定してブレーキ装置27を作動させるようにしている。
以下、エンジンECU30が実行する図2乃至図6の減速制御用の各ルーチンの処理内容を説明する。
[ベースルーチン]
図2に示すベースルーチンは、エンジンECU30の電源オン中に所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、後述する図3の減速制御ルーチンを実行して、減速時燃料カット期間中に要求減速度を実現するように目標発電量GEと目標スロットル開度THと目標ブレーキ作動量BKとを算出する。
この後、ステップ102に進み、目標発電量GEを実現するように発電機23の励磁電流をデューティ制御して発電機23の発電量を制御する。この後、ステップ103で、目標スロットル開度THを実現するようにスロットルバルブ14(モータ13)を制御してスロットル開度を制御し、次のステップ104で、目標ブレーキ作動量BKを実現するようにブレーキ装置27を制御してブレーキ作動量を制御する。
[減速制御ルーチン]
図3に示す減速制御ルーチンは、前記図2のベースルーチンのステップ101で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう減速制御手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ201で、図示しないIGスイッチ(イグニッションスイッチ)がオフからオンに切り換えられたか否かによってシステム起動タイミングであるか否かを判定し、システム起動タイミングであれば、ステップ202に進み、積載重量をイニシャル値にセットする。このイニシャル値は、例えば、最小値(0)としても良いし、平均的な積載重量(例えば、乗車人数が1人で積載荷物量と燃料量が共に最大値の1/2の場合の積載重量)としても良い。
この後、ステップ203,204で、減速時燃料カット実行条件が成立しているか否かを判定する。ここで、減速時燃料カット実行条件としては、例えば、次の(1) と(2) の条件が判定される。
(1) 減速運転中であること(ステップ203)
(2) エンジン回転速度が所定値α以上であること(ステップ204)
これらの(1) と(2) の条件を両方とも満たせば、減速時燃料カット実行条件が成立するが、上記(1) と(2) の条件のどちらか一方でも満たさない条件があれば、減速時燃料カット実行条件が不成立となる。
このステップ203,204で、減速時燃料カット実行条件が不成立であると判定された場合には、ステップ205に進み、燃料カットを禁止して、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ203,204で、減速時燃料カット実行条件が成立していると判定された場合には、ステップ206に進み、燃料カットを実行した後、ステップ207に進み、自動変速機21のL/U制御中であるか否かを判定する。
その結果、L/U制御中であると判定されれば、減速回生発電可能な運転領域であると判断して、ステップ208に進み、積載重量センサ29で検出した積載重量を読み込んだ後、ステップ209に進み、ブレーキセンサ28で検出したブレーキペダルの踏力(又は踏み込み量)と、車速センサ22で検出した車速等に基づいてマップ等により運転者が望む要求減速度を算出する。
この後、ステップ210に進み、後述する図4の目標発電量算出ルーチンを実行して、目標発電量GEを算出する。そして、次のステップ211で、後述する図5の目標スロットル開度算出ルーチンを実行して、目標スロットル開度THを算出し、次のステップ212で、後述する図6の目標ブレーキ作動量算出ルーチンを実行して、目標ブレーキ作動量BKを算出する。
[目標発電量算出ルーチン]
図4に示す目標発電量算出ルーチンは、前記図3の減速制御ルーチンのステップ210で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ301で、図7に示すベース発電量GEbaseのマップを参照して、現在の要求減速度に応じたベース発電量GEbaseを算出し、次のステップ302で、図8に示す積載重量補正値FGEのマップを参照して、現在の積載重量に応じた積載重量補正値FGEを算出する。
この後、ステップ303に進み、ベース発電量GEbaseに積載重量補正値FGEを乗算することでベース発電量GEbaseを積載重量補正値FGEで補正した目標発電量GEを求める。
GE=GEbase×FGE
この後、ステップ304に進み、目標発電量GEの上下限カード処理(上下限チェック)を行って最終的な目標発電量GEを設定する。
[目標スロットル開度算出ルーチン]
図5に示す目標スロットル開度算出ルーチンは、前記図3の減速制御ルーチンのステップ211で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ401で、図9に示すベーススロットル開度THbaseのマップを参照して、現在の要求減速度に応じたベーススロットル開度THbaseを算出し、次のステップ402で、図10に示す積載重量補正値FTHのマップを参照して、現在の積載重量に応じた積載重量補正値FTHを算出する。
この後、ステップ403に進み、ベーススロットル開度THbaseに積載重量補正値FTHを乗算することでベーススロットル開度THbaseを積載重量補正値FTHで補正した目標スロットル開度THを求める。
TH=THbase×FTH
この後、ステップ404に進み、目標スロットル開度THの上下限カード処理(上下限チェック)を行って、最終的な目標スロットル開度THを設定する。
[目標ブレーキ作動量算出ルーチン]
図6に示す目標ブレーキ作動量算出ルーチンは、前記図3の減速制御ルーチンのステップ212で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ501で、図11に示すベースブレーキ作動量BKbaseのマップを参照して、現在の要求減速度に応じたベースブレーキ作動量BKbaseを算出し、次のステップ502で、図12に示す積載重量補正値FBKのマップを参照して、現在の積載重量に応じた積載重量補正値FBKを算出する。
この後、ステップ503に進み、ベースブレーキ作動量BKbaseに積載重量補正値FBKを乗算することでベースブレーキ作動量BKbaseを積載重量補正値FBKで補正した目標ブレーキ作動量BKを求める。
BK=BKbase×FBK
この後、ステップ504に進み、目標ブレーキ作動量BKの上下限カード処理(上下限チェック)を行って、最終的な目標ブレーキ作動量BKを設定する。
以上説明した本実施例では、減速時燃料カット期間中に、発電機23の目標発電量GEを操作して減速度を制御する第1の減速制御と、目標スロットル開度THを操作して減速度を制御する第2の減速制御と、目標ブレーキ作動量BKを操作して減速度を制御する第3の減速制御とを組み合わせて実行する。その際、積載重量センサ29で検出した積載重量に応じて減速制御パラメータ(目標発電量GE、目標スロットル開度TH、目標ブレーキ作動量BK)を補正するようにしたので、図13に示すように、車両の乗車人数、積載荷物量、燃料量等の変化によって積載重量が変化しても、それに応じて減速制御パラメータ(目標発電量GE、目標スロットル開度TH、目標ブレーキ作動量BK)を補正して積載重量の変化による減速特性の変動を抑制することができる。
図14に示すように、積載重量に応じた補正を行わない比較例(図14の実線参照)では、積載重量が大きい場合に、減速度が低下して運転者に違和感を感じさせてしまう可能性があるが、積載重量に応じた補正を実行する本実施例(図14の破線参照)では、積載重量が大きい場合でも、積載重量が小さい場合とほぼ同じ減速特性を得ることができ、運転者に違和感を感じさせない減速制御を実現できる。
また、本実施例では、目標発電量GEを操作する第1の減速制御と、目標スロットル開度THを操作する第2の減速制御と、目標ブレーキ作動量BKを操作する第3の減速制御とを組み合わせて減速度を制御するようにしたので、急減速領域(要求減速度が大きい領域)まで精度の良い減速制御を実現することができる。
更に、本実施例では、要求減速度を実現するようにベース発電量GEbaseとベーススロットル開度THbaseとベースブレーキ作動量BKbaseとを算出する際に、ベース発電量GEbaseを優先的に大きくして目標発電量GEを優先的に大きくするようしたので、要求減速度を実現しながら発電機23の発電量を優先的に大きくして減速回生発電を効率良く実行することができ、車両の減速エネルギを効率良く電気エネルギに変換して回収することができて、省燃費効果を高めることができる。
しかも、ベース発電量GEbaseを最大値(発電機23の駆動トルクを最大値)、ベーススロットル開度THbaseを最小値(ポンピングロスを最大値)に設定しても減速度が不足する領域に限定してブレーキ装置27を作動させるようにしたので、ブレーキ装置27に掛かる負担を軽減することができ、ブレーキ装置27の耐久性を向上させることができる。
尚、上記実施例では、積載重量センサ29でサスペンション装置のストローク量を検出することで車両の積載重量を検出するようにしたが、積載重量の検出方法は適宜変更しても良く、例えば、各座席に設けた着座センサで検出した乗車人数、燃料残量計で検出した燃料残量、重量センサで検出した積載荷物重量等に基づいて積載重量を検出するようにしても良い。また、車輪のスリップ量に基づいて積載重量を検出するようにしたり、路面勾配センサで検出した路面勾配と加速度センサで検出した加速度との組み合わせによって積載重量を検出するようにしても良い。
また、上記実施例1では、発電機23の発電量を操作して減速度を制御する第1の減速制御と、スロットル開度を操作して減速度を制御する第2の減速制御と、ブレーキ作動量を操作して減速度を制御する第3の減速制御の3つの減速制御を組み合わせて実行するようにしたが、第1〜第3の減速制御のうちの1つのみ又は2つを実行するようにしても良い。例えば、第1の減速制御と第2の減速制御の2つを組み合わせて実行するようにしたり、第1の減速制御と第3の減速制御の2つを組み合わせて実行するようにしても良い。或は、第1の減速制御のみを実行するようにしても良い。
また、本発明の適用範囲は、第1〜第3の減速制御に限定されず、第1〜第3の減速制御以外の他の減速制御に本発明を適用しても良い。
本発明の一実施例におけるシステム全体の概略構成図である。 ベースルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 減速制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 目標発電量算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 目標スロットル開度算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 目標ブレーキ作動量算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 ベース発電量GEbaseのマップの一例を概念的に示す図である。 積載重量補正値FGEのマップの一例を概念的に示す図である。 ベーススロットル開度THbaseのマップの一例を概念的に示す図である。 積載重量補正値FTHのマップの一例を概念的に示す図である。 ベースブレーキ作動量BKbaseのマップの一例を概念的に示す図である。 積載重量補正値FBKのマップの一例を概念的に示す図である。 本発明の一実施例における減速制御の実行例を示すタイムチャートである。 本発明の一実施例における減速制御の実行例及び比較例における減速制御の実行例を示すタイムチャートである。
符号の説明
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管、14…スロットルバルブ、17…燃料噴射弁、18…点火プラグ、21…自動変速機、22…車速センサ、23…発電機、27…ブレーキ装置、28…ブレーキセンサ、29…積載重量センサ(積載重量検出手段)、30…エンジンECU(減速制御手段)

Claims (5)

  1. 減速運転時に所定の減速制御パラメータを操作して減速度を制御する減速制御手段を備えた車両の減速制御装置において、
    車両の積載重量を検出する積載重量検出手段を備え、
    前記減速制御手段は、減速運転時に前記積載重量検出手段で検出した積載重量に基づいて前記減速制御パラメータを補正することで前記積載重量の変化による減速特性の変動を抑制することを特徴とする車両の減速制御装置。
  2. 前記減速制御手段は、減速運転時に前記減速制御パラメータとして発電機の発電量を操作して減速度を制御する第1の減速制御を実行し、該第1の減速制御の際に前記積載重量検出手段で検出した積載重量に基づいて前記発電機の発電量を補正することを特徴とする請求項1に記載の車両の減速制御装置。
  3. 前記減速制御手段は、減速運転時に前記減速制御パラメータとして車両駆動源となる内燃機関のスロットル開度を操作して減速度を制御する第2の減速制御と、前記減速制御パラメータとしてブレーキ作動量を操作して減速度を制御する第3の減速制御のうちの少なくとも一方を実行し、前記第2の減速制御の際に前記積載重量検出手段で検出した積載重量に基づいて前記スロットル開度を補正し、前記第3の減速制御の際に前記積載重量検出手段で検出した積載重量に基づいて前記ブレーキ作動量を補正することを特徴とする請求項2に記載の車両の減速制御装置。
  4. 前記減速制御手段は、減速運転時に前記第1の減速制御における前記発電機の発電量を優先的に大きくするように制御することを特徴とする請求項3に記載の車両の減速制御装置。
  5. 前記減速制御手段は、減速運転時に要求減速度を実現するように前記第1の減速制御における前記発電機の発電量と前記第2の減速制御における前記スロットル開度と前記第3の減速制御における前記ブレーキ作動量とを設定する際に、
    (1)前記発電機の発電量が最大値になるまでは、前記スロットル開度を最大値、前記ブレーキ作動量を最小値にそれぞれ保持して前記要求減速度が大きくなるほど前記発電機の発電量が大きくなるように制御し、
    (2)前記発電機の発電量を最大値に設定しても減速度が不足する領域では、前記発電機の発電量を最大値、前記ブレーキ作動量を最小値にそれぞれ保持して前記要求減速度が大きくなるほど前記スロットル開度が小さくなるように制御し、
    (3)前記発電機の発電量を最大値、前記スロットル開度を最小値に設定しても減速度が不足する領域では、前記発電機の発電量を最大値、前記スロットル開度を最小値にそれぞれ保持して前記要求減速度が大きくなるほど前記ブレーキ作動量が大きくなるように制御することを特徴とする請求項4に記載の車両の減速制御装置。
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