JP2007032225A - 法枠兼落石防止柵の構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】法面の移動の抑制も、落石の防止も可能な構造を提供する。
【解決手段】法面に設置した格子状の法枠1と、この法枠1から地中に向けて配置したアンカー2と、このアンカー2と一体であって、アンカー2の表面より上方に向けて形成した支柱3とで構成する。そして隣接する支柱3と支柱3との間に落石などの捕獲部材を配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、法枠兼落石防止柵の構造に関するものである。
法面保護工法として法面に格子状に枠を配置し、この枠によって法面の崩壊を抑える法枠工法が知られている。
この法枠工法に対して、法面の表面の一部が剥離して落石となって転落してきた場合に、この落石を受け止めるものが落石防止工法である。
上記のような従来の工法は次のような問題があった。
(1) 前記のように従来は、法枠工法と落石防止柵とは別々の工法として独自に施工されていた。そのために落石の可能性のある法面では、法枠を敷設した後に、さらに法枠とは別に落石防止柵を構築するという不経済な工法が採用される場合があった。
(2) また、前記した法枠工法では、格子状の枠で囲んだ内部の裸地部分からの落石を防止できないという問題があった。
(3) 特に法枠を構築してから長い年月が経過した法面では、地山が脆弱化して法枠を施工した部分からも落石が発生する危険性があった。
(4) さらに法枠の施工していない法面の上方からの落石は、法枠では防止することができなかった。
(5) 一方落石防止工法では、落石を網やロープで受け止める構造であり、発生した落石は金網やロープの上方に蓄積されるが、これらの蓄積された落石を排除作業が困難であるにもかかわらず、排除手段まで考慮した落成防止工法は存在しなかった。
(6) 特に巨大なサイズの落石の発生よりも、例えば直径が数十センチ程度の小さな落石の発生する可能性は高く、しかも小さな直径の落石でもいったん落下が始まってスピードが増して法面の下の道路に飛び出すと人体や車両に大きな損害を与える危険性も考えられる。
上記のような課題を解決するために、本発明の法枠兼落石防止柵の構造は、法面に設置した格子状の法枠と、この法枠から地中に向けて配置したアンカーと、このアンカーと一体であって、アンカーの表面より上方に向けて形成した支柱と、隣接する支柱と支柱との間に配置した捕獲部材とによって構成した法枠兼落石防止柵の構造を特徴としたものである。
本発明の法枠兼落石防止柵の構造は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
(1) 法枠と落石防止柵を別々に構築する必要がないから、きわめて経済的な施工を行うことができる。
(2) 格子状の法枠の枠で囲まれた裸地から剥離した落石や、法枠の裏面の地山からの落下も阻止することができる。
(3) 法枠の構築していない、その上方からの落石を阻止することができる。
(4) 捕獲部材としてワイヤロープと金網を組み合わせ、その金網をワイヤロープから取り外しが可能な状態に構成しておけば、蓄積した落下物も容易に排除することができる。
(5) 直径の小さい落石でもスピードが増して道路へ飛び出すと大きな事故の原因となるが、本発明の構成は落石の発生の直後、すなわち法面からの剥離の直後にそれを捕獲してしまうから、小さなエネルギーの段階で簡易に落石の被害を防止することができる。
以下図面を参照にしながら本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
<1>前提とする法枠。
本発明の前提とする法枠は、法面にコンクリートを格子状に構築した法枠であって、かつこの法枠の交点、あるいは交点以外の位置に、地中に向けてアンカーを配置した構造の法枠である。
<2>法枠の構築。
法枠1は法面の崩壊を抑える枠体であり、コンクリートの枠体を格子状に配置して構築する。
具体的には、地山に組み立てた型枠の内部にコンクリートを打設する工法、あるいは補強鉄筋の周囲にコンクリートを吹き付ける工法など、公知の工法によって構築することができる。
あるいは工場において法枠1の一部を、たとえば十文字状に製造しておき、この十文字状のコンクリート部材を法面に運び上げて設置する工法なども採用することができる。
その場合に、アンカー2を先行して打設しておき、地表から露出したアンカー2にアンカー2用の貫通孔を合致させてコンクリート部材を後から設置する方法、あるいはコンクリート部材を先行させて法面に設置し、その後に十文字状の交差部に開設したアンカー2用の貫通孔からアンカー孔21を削孔して定着する方法など、公知の工法を採用することができる。
<3>アンカー2の施工。
格子状に配置した法枠1の交点、あるいは交点以外の位置にアンカー2を打設する。
なお図面の実施例は、法枠1の交点にアンカーを打設した場合について説明してあるが、交点の位置に限定されるものではない。
アンカー2は単にPC鋼棒などを地中に打ち込んだだけのものではなく、その鋼棒の先端はモルタルなどによって地山に定着してあり、アンカー2の露出側からはジャッキを使って緊張を与え、法枠1を強固に法面に押し付ける構造のものである。
そのために、削孔用の専用機を使用してコンクリート製の法枠1を貫通して地山にアンカー孔21を削孔する。
法枠1の種類によっては、先行してアンカー2を削孔するための中空孔を開口してある場合もある。
そして地山に削孔したアンカー孔21の内部にモルタルやセメントミルクを注入し、その内部に鋼棒を挿入して先端を地山の内部に固着する。この鋼棒をアンカー2として利用する。
あるいは削孔用のロッドの内部にセメントミルクの注入孔を貫通してあり、削孔後にはロッドを通してセメントミルクを孔内に注入し、このロッドをアンカー2として地中に残してくるような工法を採用することもできる。
アンカー2の先端を地中に固定したら、その地表側の露出端にはジャッキを取りつけ、このジャッキの緊張力によってアンカー2を緊張して法枠1を地山に抑えつける。
なお、本明細書で「アンカー2」とは厳密な技術用語としての使用ではなく、いわゆるロックボルトや、各企業が開発している商標を含んだ同様の工法も含む意味で使用している。
<4>支柱3としての利用。
従来のアンカー2は、地山の円弧滑りなどを考慮して、法枠1から地中への長さと、定着長さを決定していた。
しかし本発明のアンカー2は、地中の長さだけではなく、法枠1の表面より上方の空間に延長する一定の長さを確保することが必要になる。
すなわち、地中に定着したアンカー2の延長上にアンカー2と一体であって、かつアンカー2の表面より上方に向けて形成した部分を設けるが、この露出した部分を支柱3として利用する。
そのためには、はじめから支柱3部分を考慮した長さの鋼棒を使用し、そのような長い鋼棒の一部をアンカー2とし、他の一部を支柱3として使用することができる。(図2の実施例)
あるいはアンカー2の長さは法枠1の表面までとし、その地表側の端部にネジを形成しておき、支柱3側にもネジを形成しておき、スリーブ31を介して支柱3をアンカー2部分に連結する構成を採用することもできる。(図3の実施例)
ネジとスリーブ31の組み合わせに限らず、溶接や圧接、スリーブを周囲から加圧して変形する方法など、アンカー2と支柱3とを一体とするためには公知の各種の連結方法を採用できる。
<5>捕獲部材の取り付け。
法面から転落した落石や剥離した土砂を捕獲する部材として、支柱3の間には捕獲部材を取付ける。
捕獲部材としては支柱3間に配置したワイヤロープ4と金網5の組み合わせが基本であるが、ワイヤロープ4の使用が不可欠ではない。
例えば支柱3間の間隔が狭ければワイヤロープ4を使用せず、金網5、エキスパンドメタルなどの両端を直接に支柱3に取付けて捕獲部材を構成することもできる。
以下の実施例ではワイヤロープ4を使用した場合について説明する。
<6>ワイヤロープ4の配置。
上記のようにして地中のアンカー2と一体に形成した支柱3を、法枠1の交点、あるいは交点以外の位置に設置する。
そして隣接する支柱3と支柱3との間にワイヤロープ4を配置する。
このワイヤロープ4を支柱3に取り付ける構成は、公知の方法によって行うことができる。
その際に、ワイヤロープ4と支柱3との取り付け部分に落石の衝撃を吸収が可能なバネを設けて構成することもできる。
衝撃を吸収するバネを介在させれば、より大きな落石をそのエネルギーを吸収して受け止めることができる。
<7>金網5の配置。
捕獲部材として、上記したワイヤロープ4には、金網5を取付けて構成することもできる。
金網5の目は一般にワイヤロープ4の間隔よりも狭いから、金網5を取り付ければワイヤロープ4の間隔よりも小さい直径の落石や剥離した土砂を捕らえることができる。
<8>金網5に取り外し。
ワイヤロープ4に取付けた金網5を、取り外し自在に取付けて構成することもできる。
そのためには金網5の端部や一部にフックを設けておき、このフックを利用して金網5をワイヤロープ4に取付けると簡単である。
フックを設けなくとも、作業員が針金やフックを持っていて、その針金やフックを利用してワイヤロープ4に金網5を取り付けることもできる。
金網5を取り外し自在とすると、金網5の斜面上方に蓄積した落石や堆積した土砂6を、金網5をワイヤロープ4や支柱3から取り外し、金網5包みこんでクレーンなどで吊り上げて簡単に排除することができる。
<9>支柱先端の支持。
支柱3の先端と、上方の法枠1の一部とを支持ロープ32で支持することもできる。
その場合には支柱3の上端、あるいは上端付近に支持環33などを取付ける。
一方上方の法枠1、あるいは上方のアンカー2、あるいは上方の法面にも支持ピン34を取付けておく。
そして、支柱3側の支持環33と、法面側の支持ピン34の間を支持ロープ32で連結すれば、支柱3の先端を確実に保持することができる。(図4の実施例)
<10>落石の捕獲。
以上のような構成の法枠兼落石防止柵を、図5に示すように複数段にわたって設置する。
すると長い年月にわたって少量づつ発生した直径の小さい落石、あるいは土砂が金網5の上側に堆積した落石6として蓄積される。
これらの落石や土砂は、前記したような法面の老朽化以外にも地震の発生や暴風雨の直撃などによって法面の表面が剥離して発生する場合も考えられる。
これらの小径の落石や剥離土砂が阻止されることなく法面の上方から転落したとすればエネルギーが増加して道路へ飛び出して大惨事の原因となる可能性もあるから、本発明の防護柵のように剥離の直後であって、エネルギーの増加する前に落石を捕獲する構成はきわめて有効である。
しかも落下のエネルギーの増加する前であれば本発明のようなアンカーから支持力を得るような簡易な支柱によっても十分に転落を阻止することができるから、きわめて経済的な構成である。
本発明の法枠兼落石防止柵の実施例の説明図。 アンカーと支柱とを一体とする実施例の説明図。 アンカーと支柱とを別の部材で構成する実施例の説明図。 支柱の先端を支持した実施例の説明図。 本発明の法枠兼落石防止柵を複数段に配置した状態の説明図。
符号の説明
1:法枠
2:アンカー
3:支柱
4:ワイヤロープ
5:金網

Claims (5)

  1. 法面に設置した格子状の法枠と、
    この法枠から地中に向けて配置したアンカーと、
    このアンカーと一体であって、アンカーの表面より上方に向けて形成した支柱と、
    隣接する支柱と支柱との間に配置した落石などの捕獲部材とによって構成した、
    法枠兼落石防止柵の構造。
  2. 捕獲部材として、
    支柱間に配置したワイヤロープによって構成した、
    請求項1記載の、法枠兼落石防止柵の構造。
  3. 捕獲部材として、
    支柱間に配置したワイヤロープと、
    このワイヤロープに取付けた金網とによって構成した、
    請求項1、2記載の、法枠兼落石防止柵の構造。
  4. ワイヤロープには、
    金網を、取り外し自在に取付けて構成した、
    請求項1、3記載の、法枠兼落石防止柵の構造。
  5. ワイヤロープには、
    落石の衝撃を吸収可能なバネを設けて構成した、
    請求項1から4記載の、法枠兼落石防止柵の構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016217038A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 鹿島建設株式会社 砂防堰堤の構築方法
CN114150699A (zh) * 2021-11-29 2022-03-08 青岛中建联合集团有限公司 —种公路设计边坡挡墙绿化防护结构

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