JP2007032189A - 可動式間仕切り及び可動式間仕切り組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 木材の膨潤があっても円滑に作動させることができる可動式間仕切り及び可動式間仕切り組立体を提供する。
【解決手段】 第1の開放部121と、第1の固定部122とを含んで構成される第1のパネル120と;第2の開放部131と、第2の固定部132とを含んで構成される第2のパネル130と;第1の固定部と第2の固定部とを回動可能に連結する第1の連結手段160と;第1の開放部と第1の固定部とを回動可能に連結する第2の連結手段123と;第2の開放部と第2の固定部とを回動可能に連結する第3の連結手段133と;第1の開放部と第2の開放部とを回動可能に連結する第4の連結手段161とを備え;第1の開放部と第1の固定部は、略矩形状に形成された部材120’から第1の開放部を切り離すことで形成され、第2の開放部と第2の固定部は、略矩形状に形成された部材130’から第2の開放部を切り離すことで形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、可動式間仕切り及び可動式間仕切り組立体に関し、特に木材の膨潤があっても円滑に作動させることができる可動式間仕切り及び可動式間仕切り組立体に関するものである。
従来から可動式間仕切りを備えた可動式間仕切り組立体として、例えば、アルミや鉄などの金属製の可動式間仕切りを備えるガレージドアがあった。(例えば、特許文献1参照。)。
特許2868253号公報 (第5−10頁、第4図−第7図)
そして、以上のような従来のガレージドアには、自転車や人体など小さな移動体を通過させるためにパスドアと称する小扉を設ける際は、当該小扉はフレーム枠を介して可動式間仕切りを構成するパネルに接続されていた。
しかしながら、以上のような従来のガレージドアでは、例えば、可動式間仕切りとして木製の可動式間仕切りを用いる場合に、湿度・温度の変化による膨潤の違いにより狂いを生じ、小扉の円滑な作動が妨げられる問題があった。
そこで本発明は、木材の膨潤があっても円滑に作動させることができる可動式間仕切り及び可動式間仕切り組立体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による可動式間仕切りは、例えば図1に示すように、略矩形状に形成され、端面部120aの略全長にわたって形成される第1の嵌合部120b(例えば、図3(a)参照)を有する少なくとも一部が木製のパネルであって、第1の嵌合部120bを一辺として略矩形状に形成される第1の開放部121と、第1の開放部121が取り付けられる第1の固定部122とを含んで構成される第1のパネル120と;略矩形状に形成され、端面部130aの略全長にわたって形成される第2の嵌合部130b(例えば、図3(a)参照)を有する少なくとも一部が木製のパネルであって、当該端面部130aが第1のパネル120の端面部120aと対向したとき、当該第2の嵌合部130bと第1の嵌合部120bとがほぼ嵌合するように配設され、第2の嵌合部130bを一辺として略矩形状に形成される第2の開放部131と、第2の開放部131が取り付けられる第2の固定部132とを含んで構成される第2のパネル130と;第1の固定部122と第2の固定部132とを相対的に回動可能に連結する第1の連結手段160と;第1の開放部121と第1の固定部122とを相対的に回動可能に連結する第2の連結手段であって、第1の連結手段160による回動の中心となる回転軸線と交差する方向に、当該回動の中心となる回転軸線を有する第2の連結手段123と;第2の開放部131と第2の固定部132とを相対的に回動可能に連結する第3の連結手段であって、第1の連結手段160による回動の中心となる回転軸線と交差する方向に、当該回動の中心となる回転軸線を有する第3の連結手段133と;第1の開放部121と第2の開放部131とを相対的に回動可能に連結する第4の連結手段であって、当該回動の中心となる回転軸線が、第1の連結手段160による回動の中心となる回転軸線と略一致する第4の連結手段161とを備え;第1の開放部121と第1の固定部122は、略矩形状に形成された部材120’から第1の開放部121を切り離すことで形成され、第2の開放部131と第2の固定部132は、略矩形状に形成された部材130’から第2の開放部131を切り離すことで形成されるように構成される。
このように構成すると、第1の開放部と第1の固定部とを含んで構成される第1のパネルと、第2の開放部と第2の固定部とを含んで構成される第2のパネルとは、第1のパネルの端面部と第2のパネルの端面部とが対向したとき、第1の嵌合部と第2の嵌合部とがほぼ嵌合するように配設される。第1の固定部と第2の固定部とは、第1の連結手段により相対的に回動可能に連結され、第1の開放部と第2の開放部とは、回動の中心となる回転軸線が第1の連結手段による回動の中心となる回転軸線と略一致する第4の連結手段により相対的に回動可能に連結されるので、第1の開放部と第2の開放部とは、第1の固定部と第2の固定部の相対的な回動にともなって相対的に回動することができる。さらに、第1の開放部と第1の固定部とは、第1の連結手段による回動の中心となる回転軸線と交差する方向に当該回動の中心となる回転軸線を有する第2の連結手段により相対的に回動可能に連結され、第2の開放部と第2の固定部とは、第1の連結手段による回動の中心となる回転軸線と交差する方向に当該回動の中心となる回転軸線を有する第3の連結手段により相対的に回動可能に連結されるので、第1の開放部と第2の開放部とは、第1の開放部と第2の開放部との相対的な回動、第1の固定部122と第2の固定部132との相対的な回動の回転軸線と交差する回転軸線を中心として、一体となって回動することができる。また、少なくとも一部が木製である第1のパネルの第1の開放部と第1の固定部は、略矩形状に形成された部材から第1の開放部を切り離すことで形成され、同様に少なくとも一部が木製である第2のパネルの第2の開放部と第2の固定部は、略矩形状に形成された部材から第2の開放部を切り離すことで形成されるので、例えば、木目を揃えることができ、木材の膨潤があっても円滑に作動させることができる可動式間仕切りを提供することができる。また、木目が揃うので意匠的にも優れている。
また請求項2に記載のように、請求項1に記載の可動式間仕切りでは、例えば図1に示すように、第1のパネル120と第2のパネル130の対向する端面部120a、130aと交差する縁部に配設され、第1のパネル120と第2のパネル130との対向する端面部120a、130aの全長方向への相対的な移動を制限する遊動抑制手段170を備えるように構成してもよい。
このように構成すると、遊動抑制手段は、第1のパネルと第2のパネルとの対向する端面部の全長方向への相対的な移動を制限するので、第2の連結手段と第3の連結手段の回転軸線がほぼ一直線上に揃い、第1の開放部と第2の開放部を一体で円滑に回動することができる。
また請求項3に記載のように、請求項1又は請求項2に記載の可動式間仕切りでは、例えば図3に示すように、第2の連結手段123は、第1の嵌合部120bと第2の嵌合部130bとがほぼ嵌合した際に、第1の固定部122と第2の固定部132とが相対的に回動する側とは反対側に、第1の開放部121と第1の固定部122とを相対的に回動可能に連結し、第3の連結手段133は、第1の嵌合部120bと第2の嵌合部130bとがほぼ嵌合した際に、第1の固定部122と第2の固定部132とが相対的に回動する側とは反対側に、第2の開放部131と第2の固定部132とを相対的に回動可能に連結するように構成してもよい。
このように構成すると、第1の開放部と第2の開放部を、第1の固定部と第2の固定部とが相対的に回動する側とは反対側に、一体で円滑に回動することができる。
また請求項4に記載のように、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の可動式間仕切りでは、例えば図3に示すように、第1の開放部121は縁部に形成される第1の当接部124を有し、第1の固定部122は縁部に第1の当接部124と当接可能に形成される第2の当接部125を有し、第1の当接部124は第2の当接部125と当接することで、第1の嵌合部120bと第2の嵌合部130bとがほぼ嵌合した際に、第1の固定部122と第2の固定部132とが相対的に回動する側への第1の開放部121と第1の固定部122との相対的な回動を規制し、第2の開放部131は縁部に形成される第3の当接部134を有し、第2の固定部132は縁部に第3の当接部134と当接可能に形成される第4の当接部135を有し、第3の当接部134は第4の当接部135と当接することで、第1の嵌合部120bと第2の嵌合部130bとがほぼ嵌合した際に、第1の固定部122と第2の固定部132とが相対的に回動する側への第2の開放部131と第2の固定部132との相対的な回動を規制するように構成してもよい。
このように構成すると、第1の当接部は第2の当接部と当接することで、第1の固定部と第2の固定部とが相対的に回動する側への第1の開放部と第1の固定部との相対的な回動を規制し、第3の当接部は第4の当接部と当接することで、第1の固定部と第2の固定部とが相対的に回動する側への第2の開放部と第2の固定部との相対的な回動を規制するので、例えば、第1の固定部と第2の固定部とが相対的に回動しながら移動して全体として略水平となった際に、第1の開放部、第2の開放部が、自重によって自然に回動してしまうことがなく、保全性、安全性に優れた可動式間仕切りとすることができる。
また請求項6に記載のように、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の可動式間仕切りでは、例えば図3に示すように、第1の開放部121の端面部であって、第1の固定部122の端面部と対向する端面部、又は、第1の固定部122の端面部であって、第1の開放部121の端面部と対向する端面部の略全長にわたって形成される溝126に充填され、加熱膨張性を有する第1の充填材127と;第2の開放部131の端面部であって、第2の固定部132の端面部と対向する端面部、又は、第2の固定部132の端面部であって、第2の開放部131の端面部と対向する端面部の略全長にわたって形成される溝136に充填され、加熱膨張性を有する第2の充填材137とを備え;第1の充填材127又は第2の充填材137は、水不溶性で膨張性の鉱物粒と、ハロゲンを含まないバインダーであって熱可塑性又は熱硬化性であるバインダーと、リン含有難燃剤とを含む可撓性の固体防火シーリング組成物であるように構成してもよい。
このように構成すると、第1の開放部と第1の固定部とが対向する端面部に形成される溝に、加熱膨張性を有する第1の充填材が充填され、第2の開放部と第2の固定部とが対向する端面部に形成される溝に、加熱膨張性を有する第2の充填材が充填されるので、優れた防火性能を発揮することのできる可動式間仕切りを提供することができる。さらに、第1の充填材又は第2の充填材は、水不溶性で膨張性の鉱物粒と、ハロゲンを含まないバインダーであって熱可塑性又は熱硬化性であるバインダーと、リン含有難燃剤とを含む可撓性の固体防火シーリング組成物によって形成されるので、加熱された際に瞬時に膨張する。したがって、例えば、可動式間仕切りの一方の面側から他方の面側に、炎を突き抜け難くすることができる。
また請求項7に記載のように、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の可動式間仕切りでは、例えば図1に示すように、第1のパネル120又は第2のパネル130を複数備えるように構成してもよい。
このように構成すると、2枚のパネルの相対的な回動の半径を小さくすることができるので、可動式間仕切りの汎用性が高まる。
上記目的を達成するために、請求項8に係る発明による可動式間仕切り組立体は、例えば図4に示すように、第1のパネル120又は第2のパネル130の対向する端面部120a、130a(図1参照)と交差する縁部にローラ173が配設された請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の可動式間仕切り100と;ローラ173をガイドして可動式間仕切り100の移動を案内する案内部210、220とを備えるように構成される。
このように構成すると、可動式間仕切り組立体は、案内部によってローラをガイドされて移動を案内される請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の可動式間仕切りを備えるので、木材の膨潤があっても円滑に作動させることができる可動式間仕切り組立体を提供することができる。
以上のように本発明によれば、略矩形状に形成され、端面部の略全長にわたって形成される第1の嵌合部を有する少なくとも一部が木製のパネルであって、第1の嵌合部を一辺として略矩形状に形成される第1の開放部と、第1の開放部が取り付けられる第1の固定部とを含んで構成される第1のパネルと、略矩形状に形成され、端面部の略全長にわたって形成される第2の嵌合部を有する少なくとも一部が木製のパネルであって、当該端面部が第1のパネルの端面部と対向したとき、当該第2の嵌合部と第1の嵌合部とがほぼ嵌合するように配設され、第2の嵌合部を一辺として略矩形状に形成される第2の開放部と、第2の開放部が取り付けられる第2の固定部とを含んで構成される第2のパネルと、第1の固定部と第2の固定部とを相対的に回動可能に連結する第1の連結手段と、第1の開放部と第1の固定部とを相対的に回動可能に連結する第2の連結手段であって、第1の連結手段による回動の中心となる回転軸線と交差する方向に、当該回動の中心となる回転軸線を有する第2の連結手段と、第2の開放部と第2の固定部とを相対的に回動可能に連結する第3の連結手段であって、第1の連結手段による回動の中心となる回転軸線と交差する方向に、当該回動の中心となる回転軸線を有する第3の連結手段と、第1の開放部と第2の開放部とを相対的に回動可能に連結する第4の連結手段であって、当該回動の中心となる回転軸線が、第1の連結手段による回動の中心となる回転軸線と略一致する第4の連結手段とを備え、第1の開放部と第1の固定部は、略矩形状に形成された部材から第1の開放部を切り離すことで形成され、第2の開放部と第2の固定部は、略矩形状に形成された部材から第2の開放部を切り離すことで形成されるように構成されるので、木材の膨潤があっても円滑に作動させることができる可動式間仕切りを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る可動式間仕切りとしてパネル組立体100の構成を示す図である。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は部分分解斜視図である。なお、パネル組立体100は、典型的には、空間を間仕切るものであり、例えば、図4で後述するように、駐車場を間仕切るものである。ここでは、図4で説明するように、駐車場を間仕切る際に、駐車場の外部側を向く面を正面、内部側を向く面を背面とする。また、パネル組立体100は、空間を間仕切った際(後述する図4参照)に、略鉛直方向に立てた状態となるように配設されるが、これに限らず、鉛直方向に対して傾きを有した状態あるいは略水平となるように配設してもよい。本実施の形態では、略鉛直方向に立てた状態となるように配設するものとして説明する。なお、図1(a)、(b)は、パネル組立体100が略鉛直方向に立てた状態を図示している。すなわち、紙面に向かって上下方向が鉛直方向となる。
パネル組立体100は、図1(a)に示すように、略矩形状に形成され、端面部120aの略全長にわたって形成される第1の嵌合部120b(図3で後述する)を有する少なくとも一部が木製のパネルであって、第1の嵌合部120bを一辺として略矩形状に形成される第1の開放部としての第1のパスドア121と、第1のパスドア121が取り付けられる第1の固定部としての第1のパスドア固定部122とを含んで構成される第1のパネルとしてのパネル120と、略矩形状に形成され、端面部130aの略全長にわたって形成される第2の嵌合部130b(図3で後述する)を有する少なくとも一部が木製のパネルであって、当該端面部130aが第1のパネル120の端面部120aと対向したとき、当該第2の嵌合部130bと第1の嵌合部120bとがほぼ嵌合するように配設され、第2の嵌合部130bを一辺として略矩形状に形成される第2の開放部としての第2のパスドア131と、第2のパスドア131が取り付けられる第2の固定部としての第2のパスドア固定部132とを含んで構成される第2のパネルとしてのパネル130を備える。
ここで、第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122は、略矩形状に形成された部材から第1のパスドア121を切り離すことで形成され、第2のパスドア131と第2のパスドア固定部132は、略矩形状に形成された部材から第2のパスドア131を切り離すことで形成される。
さらに、パネル組立体100は、図1(b)に示すように、第1のパスドア固定部122と第2のパスドア固定部132とを相対的に回動可能に連結する第1の連結手段としての第1の蝶番160と、第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122とを相対的に回動可能に連結する第2の連結手段であって、第1の蝶番160による回動の中心となる回転軸線と交差する方向に、当該回動の中心となる回転軸線を有する第2の連結手段としての第2の蝶番123と、第2のパスドア131と第2のパスドア固定部132とを相対的に回動可能に連結する第3の連結手段であって、第1の蝶番160による回動の中心となる回転軸線と交差する方向に、当該回動の中心となる回転軸線を有する第3の連結手段としての第3の蝶番133と、第1のパスドア121と第2のパスドア131とを相対的に回動可能に連結する第4の連結手段であって、当該回動の中心となる回転軸線が、第1の蝶番160による回動の中心となる回転軸線と略一致する第4の連結手段としての第4の蝶番161とを備える。
なお、パネル組立体100は、例えば、後述する本発明の第2の実施の形態に係る可動式間仕切り組立体としてガレージドア200(図4参照)に用いられる場合には、5枚のパネル110、120、130、140、150を含んで構成される。これにより、ガレージドア200(図4参照)を容易に設置することができ、また、後述するようにパネル組立体100が方向を変えながら移動する場合に、パネルの回動半径が短くなり、方向の転換に要する距離が短くて済むため、汎用性が高い。本実施の形態では、パネル組立体100は、5枚のパネル110、120、130、140、150を含んで構成されるものとして説明する。
なお、5枚のパネル110、120、130、140、150は、第1のパネルと第2のパネルとを特に区別する必要はなく、要するに、端面部が対向しあう2枚のパネルの一方が第1のパネル、他方が第2のパネルとなる。言い換えれば、例えば、パネル120を第1のパネルとすれば、パネル130が第2のパネル、パネル130を第1のパネルとすれば、パネル140が第2のパネルという関係になると考えればよい。パネル組立体100は、典型的には、複数のパネルが第1の連結手段、第2の連結手段を介して回動可能に連結されることによって一連状に形成される。以下の説明では、第1のパネルはパネル120、第2のパネルはパネル130の場合で説明する。
ただし、本実施の形態では、パネル110は、端面部の略全長にわたって形成される嵌合部を一辺として略矩形状に形成される開放部と、開放部が取り付けられる固定部とを含んでいないので、第1のパネル又は第2のパネルとはなり得ない。なお、言い換えれば、上述したように、例えば、第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122は、略矩形状に形成された部材から第1のパスドア121を切り離すことで形成されるものとして説明するが、当該第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122とを切り離す前の部材120’(図1(c)参照)は、当該パネル110とほぼ等しい構成のものであると考えればよい。
図1(c)は、パネル110の部分分解斜視図である。ここで、パネル110について説明する。パネル110は、本実施の形態では、空間を間仕切った際(図4参照)に、長辺方向が略水平となるように略長方形状に形成される。パネル110は、主として木製であり、ホウ酸化合物、アンモニウム化合物及びリン酸化合物を含む防火難燃剤が塗布されている第1の表面材としての外表面材111と、難燃性の合板によって形成される第2の表面材としての内表面材112と、外表面材111と内表面材112との間に配設され、外表面材111及び内表面材112を補強する補強材としての枠組立体113とを含んで構成される。典型的には、パネル110は、図4で後述するように、屋外と屋内を間仕切るように設置される際には、内表面材112が屋内側、外表面材111が屋外側となるように配設される。なお、以下の説明では、特に断りのない限り、パネル110の長辺方向は、空間を間仕切った際(図4参照)に略水平となる方向として説明する。
枠組立体113は、木製の角材によって形成され、互いに略平行に配設される2本の縦部材113a、113bと、同じく木製の角材によって形成され、縦部材113a、113bに対して略垂直となるように、互いに略平行に配設される2本の横部材113c、113dとによって、略長方形状のフレーム構造となるように形成される。さらに、枠組立体113は、フレームの内側に縦部材113a、113bと略平行に配設される縦桟113eと、横部材113c、113dと略平行に配設される横桟113fを含んで構成される。
内表面材112は、燃えにくく割れにくい性能を有する難燃性の合板によって形成され、例えば、リン酸アンモニウムや硝酸アンモニウムなどの防火剤を用いて、難燃処理を施した合板として、難燃ベニヤ、難燃シナベニヤ、難燃シナ合板等と通常呼ばれる合板群から選ばれる少なくとも1種の合板を用いることが好適であるが、板状の部材であれば何でもよい。本実施の形態では、内表面材112は、難燃シナ合板を用いる。なお、ここで難燃性の合板は、例えば、建築材料のうち、通常の火災による火熱が加えられた場合に、防火上有害な変形や溶融・亀裂その他の損傷を生じない材料等とするとよい。
外表面材111は、木材への着火を防止して燃えにくくする性能を有するホウ酸化合物、アンモニウム化合物及びリン酸化合物を含む防火難燃剤を塗布したむく材によって形成される。ここで、ホウ酸化合物、アンモニウム化合物及びリン酸化合物を含む防火難燃剤は、例えば、ファイヤーフリーズ(商品名、株式会社グランディ製)や、ファイヤーレターデント防燃水(商品名、アドコスミック株式会社製)等が挙げられる。防火難燃剤は、例えば、主成分をホウ酸化合物とする場合、当該ホウ酸化合物は250度以上の高温になると吸熱分解反応を起こし、むく材の温度を発火温度以下に抑える。さらに、成分中の結晶水が消火作用を機能させる。さらに、この反応により不燃性生成物が生じ、むく材から発生する可燃性ガスの濃度を下げる。また一方、この不燃性生成物がむく材に固着することで、周囲への影響も防ぐ。外表面材111は、例えば、米松、チーク材、なら材、たも材、ニヤトー材等からなる群から選ばれる少なくとも1種のむく材を用いることが好適であり、木材の乾燥比重が0.5〜1.00、好ましくは比重0.55以上のむくの木材が好ましいが、板状の部材であれば何でもよい。本実施の形態では、外表面材111は、米松を用いる。
パネル110は、内表面材112に難燃性の合板を用いることで、例えば、火災時に炎等によって内表面材112の裏面に熱が伝わっても、パネル110の焦げの進行を著しく遅くすることができる。また、外表面材111にホウ酸化合物、アンモニウム化合物及びリン酸化合物を含む防火難燃剤を塗布したむく材を用いることで、炎に接しても燃焼せず、炎が外表面材111の裏面に突き抜けることを防止するとともに、パネル110の膨張や収縮を防止することができる。
なお、パネル110以外の4枚のパネル120、130、140、150も同様に、パスドアとパスドア固定部とを切り離す前の部材120’、130’、140’、150’はパネル110とほぼ等しい構成であり、上述した外表面材111、内表面材112、枠組立体113に相当する部材を含んで構成される。
第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122は、上述したように、略矩形状に形成された部材120’から第1のパスドア121を切り離すことで形成される。同様に、第2のパスドア131と第2のパスドア固定部132は、略矩形状に形成された部材130’から第2のパスドア131を切り離すことで形成される。これにより、木製のパネル120、130は、第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122とが、第2のパスドア131と第2のパスドア固定部132とが、同じ材料の原木から切り出された材料となり、したがって、木目が揃うため湿度・温度の変化による膨潤の違いによる狂いを生じにくく、第2の蝶番123と、第3の蝶番133の回転軸線に狂いを生じにくくなるため、第1のパスドア121、第2のパスドア131の円滑な作動を得ることができ、第1のパスドア121、第2のパスドア131による利便性と信頼性に優れたパネル組立体100とすることができる。さらに、パネル120、130は、第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122と、第2のパスドア131と第2のパスドア固定部132との木目ををそろえることができるので、優れた外観、意匠のパネル組立体100とすることができる。なお、ここで、膨潤とは、乾燥した木材が水分などを吸収することで組織の間隙に水分が浸透して膨張する現象をいう。
第1の蝶番160は、パネル組立体100の内表面材112側に、パネル120の第1のパスドア固定部122、パネル130の第2のパスドア固定部132の互いに対向する端面部120a、130aに沿って複数設置されている。複数の第1の蝶番160は、第1のパスドア固定部122と第2のパスドア固定部132とを回転軸線を中心として相対的に回動可能に連結する。ここで、第1の蝶番160の回転軸線は、パネル組立体100が略鉛直方向に立てた状態となるように配設された際には、略水平となる。
第4の蝶番161は、パネル組立体100の内表面材112側に、パネル120の第1のパスドア121、パネル130の第2のパスドア131の互いに対向する端面部120a、130aに沿って複数設置されている。第4の蝶番161は、第1のパスドア121と第2のパスドア131とを回転軸線を中心として相対的に回動可能に連結する。ここで、第4の蝶番161の回転軸線は、パネル組立体100が略鉛直方向に立てた状態となるように配設された際には、略水平となり、第1の蝶番160の回転軸線とほぼ一致する。
すなわち、パネル組立体100を略鉛直方向に立てた状態から空間を開放するべく移動させる際には、第1のパスドア121と第2のパスドア131は、第1のパスドア固定部122、第2のパスドア固定部132と一体となって移動することができる。
第2の蝶番123は、第1のパスドア121の端面部120aと直交する端面部の一方に取り付けられており、第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122とを相対的に回動可能に連結する。第3の蝶番133は、第2のパスドア131の端面部130aと直交する端面部で、第2の蝶番123が取り付けられている端面部と同じ側の端面部に取り付けられており、第2のパスドア131と第2のパスドア固定部132とを相対的に回動可能に連結する。
第2の蝶番123と第3の蝶番133の回転軸線は、パネル組立体100が略鉛直方向に立てた状態となるように配設された際には、第1の蝶番160の回転軸線と交差する方向、本実施の形態では略直交する方向、すなわち、ここでは、略鉛直となる。また、第2の蝶番123と第3の蝶番133の回転軸線は、互いに略一致している。なお、第2の蝶番123は、第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122とが互いに対向する端面部に、第3の蝶番133は、第2のパスドア131と第2のパスドア固定部132とが互いに対向する端面部に配設されることから、第1のパスドア121、第2のパスドア131を閉じている際にパネル組立体100の正面又は背面から見た際に隠れて見えない蝶番を用いることが、美しい外観、意匠を得ることができるため好ましい。ここでは、第2の蝶番123と第3の蝶番133とは同じものを用いればよい。
なお、第1のパスドア121、第2のパスドア131が閉じている状態とは、第1のパスドア121、第2のパスドア131が、第1のパスドア固定部122と第2のパスドア固定部132に対して略平行となっている状態、すなわち、第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122とが、第2のパスドア131と第2のパスドア固定部132とが一枚の板状になっている状態である。第1のパスドア121、第2のパスドア131の開閉は、第1のパスドア121と第2のパスドア131とが第4の蝶番161によって連結されていることから、一体となって行うことができる。
また、パネル組立体100は、パネル120とパネル130の対向する端面部120a、130aと交差する縁部に配設され、パネル120とパネル130との対向する端面部120a、130aの全長方向、ここでは、水平方向への相対的な移動を制限する遊動抑制手段としてのゆれ止め170を備える。ゆれ止め170は、パネル120とパネル130の対向する端面部120a、130aと交差する両側の縁部に配設される。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るパネル組立体100の第2の蝶番123及びゆれ止め170の構成を示す図である。図2(a)は第2の蝶番123の正面図、図2(b)は第2の蝶番123の側面、図2(c)はゆれ止め170を外表面材111側から見た図、図2(d)はゆれ止め170を端面側から見た図である。
第2の蝶番123は、ここでは図2(a)、(b)に示すような、隠し蝶番を用いる。第2の蝶番123は、互いに交差し、その交差点で回動自在に枢支されたリンク123a、123bと、リンク123a、123bによって連結された一対の取付ボデイ123c、123dを備える。リンク123a、123bは、一端が取付ボデイ123c、123dに夫々枢着され、他端が相対する他方の取付ボデイ123c、123dにピン(不図示)を介して摺動自在に取付けられている。リンク123a、123bは、交差点で略円柱状に形成された枢軸ピン123eにより回動自在に枢支されており、当該枢軸ピン123eの中心線が第2の蝶番123の回転軸線となる。また、取付ボデイ123c、123dは、第2の蝶番123が閉じた状態(第1のパスドア121が閉じた状態)となった際に、相対する端面部にビス孔を備えた取付鍔片123f、123gを備えている。
第2の蝶番123は、第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122とが互いに対向する各端面部に溝を形成しておき、当該溝にそれぞれ取付ボデイ123c、123dを収納するようにビス孔を介してビス留めすることで取り付けられる。このように構成することで、パネル組立体100の正面又は背面から見た際に、第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122の木目が連続的に揃い意匠性に優れるようになる。第3の蝶番133も同様である。
ゆれ止め170は、ここでは図2(c)、(d)に示すような、略長方形状に形成された板金を用いる。ゆれ止め170は、パネル120の第1のパスドア固定部122とパネル130の第2のパスドア固定部132の対向する端面部120a、130aと交差する両縁部に配設される。
ここで、パネルの縁部とは、パネルの端面部を含む概念であり、例えば、パネルの短辺方向又は長辺方向の両端面部から、例えば、それぞれ20〜50mm程度の幅、好ましくは30〜40mm程度の幅の部分を含む。本実施の形態では、パネルの縁部はそれぞれ、端面部から35mm程度の幅の部分である。また、さらに好ましくは、パネル組立体100が後述する本発明の第2の実施の形態に係るガレージドア200(図4参照)に取り付けられた際に、外表面材111側から見て、ガレージドア200が取り付けられる周壁300(図4で後述する)に形成される開口部320(図4で後述する)を介して、露出して見えない程度の範囲とするとよい。言い換えれば、パネル組立体100と周壁300とが重なる範囲とするとよい。
ここでは、ゆれ止め170は、パネル130の対向する端面部130aと交差する端面部に、パネル120側に突出するようにビス留めされる。このように構成することで、ゆれ止め170は、パネル120の水平方向への相対的な移動を制限する。これによって、第2の蝶番123、第3の蝶番133の回転軸線がほぼ一直線上に揃い、第1のパスドア121と第2のパスドア131を一体で円滑に開閉することができる。また、これにより、例えば、従来の技術で備えられることのあった、第1のパスドア121と第2のパスドア131とを一体に開閉するために、第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122との間、第2のパスドア131と第2のパスドア固定部132との間に、第1のパスドア121と第2のパスドア131の端面部を枠状に覆うフレーム枠を備える必要がなくなる。このため、第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122、第2のパスドア131と第2のパスドア固定部132の木目が連続的に揃い意匠性に優れるようになる。また、材料、加工工数が削減できる。さらに、従来の木製フレーム枠を用いる場合、木材の性質上、第1のパスドア121、第2のパスドア131とフレーム枠が湿気による膨潤によって異なった狂いが生じてしまい、円滑な開閉が損なわれることがあるが、本実施の形態では、フレーム枠のない構造であるためこれを回避できる。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るパネル組立体100の部分側面図及び部分断面図である。図3(a)、(b)は、第1のパスドア固定部122、第2のパスドア固定部132の第1のパスドア121、第2のパスドア131と対向する端面部を見た部分側面図であり、(a)は図4で後述するように、パネル組立体100が空間を間仕切って鉛直方向に立てた際の状態を示す図、(b)は、パネル組立体100が鉛直方向に立てられた状態から、パネル120とパネル130とが相対的に回動した状態を示す図である。図3(c)、(d)は、第1のパスドア121を含む水平部分断面図であり、(c)は第1のパスドア121が閉じている状態を示す図、(d)は第1のパスドア121が開いている状態、すなわち、第1のパスドア121が閉じている状態から第1のパスドア固定部122に対して相対的に回動した状態を示す図である。なお、図3(a)、(b)では、紙面に向かって上下方向が鉛直方向となる。図3(c)、(d)では、紙面に向かって垂直な方向が鉛直方向となる。
パネル120は、上述したように、パネル130と対向する端面部120aの略全長にわたって第1の嵌合部120bが形成されている。同様に、パネル130は、端面部120aと対向する端面部130aの略全長にわたって第2の嵌合部130bが形成されている。第1の嵌合部120bと第2の嵌合部130bとは、端面部130aと端面部120aとが対向したとき、ほぼ嵌合するように形成される。
図3(a)に示すように、本実施の形態では、第1の嵌合部120bは、厚さ方向の断面形状が略円弧状に形成された凹状部として形成され、第2の嵌合部130bは、厚さ方向の断面形状が略円弧状に形成された凸状部として形成される。ここで、厚さ方向とは、パネル120、パネル130を形成する外表面材111、内表面材112、枠組立体113が重なる方向をいい、厚さ方向の断面形状と言った場合には、外表面材111、内表面材112、枠組立体113の各断面が層状に現れる断面の形状のことをいう。また、ここでは端面部120a、端面部130aの厚さ方向の断面は、端面部120a、端面部130aに交差する方向の縦断面である。さらに、ここで、端面部120a、端面部130aの略全長とは、厚さ方向に対して略垂直な方向の端面部120a、端面部130aに沿った方向の略全長のことをいう。
パネル120の第1の嵌合部120bは、厚さ方向の縦断面形状が略円弧状になるようにえぐるように形成される。一方、パネル130の第2の嵌合部130bは、厚さ方向の縦断面形状が略円弧状になるように突出するように形成される。ここで、第1の嵌合部120bの略円弧状の半径は、第2の嵌合部130bの略円弧状の半径よりも、例えば、1mmから6mm、好ましくは2mmから3mm程度長くするとよい。第1の嵌合部120bと第2の嵌合部130bとは、端面部120aが端面部130aと対向したとき、略均等な隙間を形成して嵌合する。第1の嵌合部120b及び第2の嵌合部130bは、略円弧の中心が、内表面材112側に配設され、第1のパスドア固定部122と第2のパスドア固定部132の相対的な回動の中心となる第1の蝶番160、あるいは、内表面材112側に配設され、第1のパスドア121(図1参照)と第2のパスドア131(図1参照)の相対的な回動の中心となる第4の蝶番161の回転軸線と略一致するように形成される。すなわち、パネル120とパネル130が相対的に回動する際にも、第1の嵌合部120bと第2の嵌合部130bとの隙間は、略均等なほぼ一定の間隔に維持される。これにより、第1の嵌合部120bと第2の嵌合部130bとの隙間が、パネル120とパネル130との相対的な回動に伴って、広がるなどして当該隙間にゴミがつまったり、指を引き込んでしまったりすることがない。
パネル組立体100が空間を開放するように、例えば、後述する2本のスライドレール210、220(図4参照)によって案内されて移動する際には、図3(b)に示すように、パネル組立体100が鉛直方向に立てられた状態から、パネル120とパネル130とが、内表面材112側に折れ曲がるように相対的に回動する。すなわち、第1のパスドア固定部122と第2のパスドア固定部132が相対的に回動し、第1のパスドア121と第2のパスドア131が相対的に回動することで、案内される移動の方向が徐々に変化する。パネル組立体100は、隣り合うパネルの相対的な回動に伴って、方向を変えながら移動し、ここでは、後述するような、閉鎖状態から開放状態へ移行する。
なお、本実施の形態では、第1の嵌合部120bは、厚さ方向の断面形状が略円弧状に形成された凹状部として形成され、第2の嵌合部130bは、厚さ方向の断面形状が略円弧状に形成された凸状部として形成されるものとして説明するが、第1の嵌合部120bは、端面部120aの略全長にわたって厚さ方向に形成される段差とし、第2の嵌合部130bは、端面部130aの略全長にわたって厚さ方向に形成され、当該端面部130aが端面部120aと対向したとき、端面部120aの段差と嵌合する段差としてもよい。
図3(d)に示すように、第2の蝶番123は、第1の嵌合部120b(図3(a)参照)と第2の嵌合部130b(図3(a)参照)とがほぼ嵌合した際に、第1のパスドア固定部122と第2のパスドア固定部132とが相対的に回動する側とは反対側、すなわち、外表面材111側に、第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122とを相対的に回動可能に連結する。同様に、第3の蝶番133は、第1の嵌合部120b(図3(a)参照)と第2の嵌合部130b(図3(a)参照)とがほぼ嵌合した際に、外表面材111側に、第2のパスドア131と第2のパスドア固定部132とを相対的に回動可能に連結する。
さらに、具体的には、第1のパスドア121は、縁部、ここでは、第1のパスドア121が閉じている状態で、第1のパスドア固定部122の端面部と対向する端面部に形成される第1の当接部としての段差124を有する。第1のパスドア固定部122は、縁部、ここでは、第1のパスドア121が閉じている状態で、第1のパスドア121の端面部と対向する端面部に、段差124と当接可能に形成される第2の当接部としての段差125を有する。段差124は、段差125と当接することで、第1の嵌合部120bと第2の嵌合部130bとがほぼ嵌合した際に、パネル120の第1のパスドア固定部122とパネル130の第2のパスドア固定部132とが相対的に回動する側、すなわち、内表面材112側への第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122との相対的な回動を規制するように構成される。同様に、第2のパスドア131は、第2のパスドア131が閉じている状態で、第2のパスドア固定部132の端面部と対向する端面部に形成される第3の当接部としての段差134を有し、第2のパスドア固定部132は、第2のパスドア131が閉じている状態で、第2のパスドア131の端面部と対向する端面部に、段差134と当接可能に形成される第4の当接部としての段差135を有する。
段差124、125、134、135は、それぞれ、各端面部の略全長にわたって厚さ方向に形成されており、第1のパスドア固定部122、第2のパスドア固定部132の段差125、135の内表面材112側が第1のパスドア121、第2のパスドア131方向に突出するように形成されている。このように構成することで、例えば、図4で後述するように、パネル組立体100を鉛直方向に立っている閉鎖状態から、水平方向に伏せている開放状態に移行させた際に、第1のパスドア121、第2のパスドア131が自重で内表面材112側(屋内側)に開いてしまうことを回避することができ、利便性に優れたパネル組立体100とすることができる。
なお、段差124と段差125の部分、段差134と段差135の部分は、言い換えれば、相じゃくり構造をなすように構成される。ここで、相じゃくり構造とは、例えば、第1のパスドア121の端面部と第1のパスドア固定部122の端面部を互いにほぼ同型のかぎ型に欠き取り、継ぎ合わせるような構造のことをいう。段差124と段差125の部分、段差134と段差135の部分を、相じゃくり構造とすることで、例えば、火災等の際に炎がパネル組立体100の一方の面側(例えば、外表面材111側)から他方の面側(例えば、内表面材112側)に突き抜け難くするという有利な効果を得ることができる。
また、段差124、125、134、135の高さは、例えば、2mmから5mm程度、好ましくは3mm程度とするとよい。このように構成することで、炎をパネル組立体100の一方の面側(例えば、外表面材111側)から他方の面側(例えば、内表面材112側)に伝えやすくする危険性を減少させることができる。
なお、本実施の形態では、第1の当接部、第2の当接部、第3の当接部、第4の当接部は、各々、段差124、125、134、135であるものとして説明したが、例えば、第1のパスドア固定部122の内表面材112に第1のパスドア121側に突出するように板金を設けて、当該板金と第1のパスドア121の縁部が当接することで、回動を規制するような単純な構成としても良い。この場合、第1のパスドア121の縁部の内表面材112の部分が第1の当接部、板金が第2の当接部となる。
さらに、パネル組立体100は、第1のパスドア121の端面部であって、第1のパスドア固定部122の端面部と対向する端面部、又は、第1のパスドア固定部122の端面部であって、第1のパスドア121の端面部と対向する端面部の略全長にわたって形成される溝126に充填され、加熱膨張性を有する第1の充填材127を備える。同様に、パネル組立体100は、第2のパスドア131の端面部であって、第2のパスドア固定部132の端面部と対向する端面部、又は、第2のパスドア固定部132の端面部であって、第2のパスドア131の端面部と対向する端面部の略全長にわたって形成される溝136に充填され、加熱膨張性を有する第2の充填材137とを備える。本実施の形態では、第1の充填材127は、第1のパスドア固定部122の上述した段差125が形成されている端面部の溝126に充填され、第2の充填材137は、第2のパスドア固定部132の上述した段差135が形成されている端面部の溝136に充填されている。
溝126は、第1のパスドア固定部122の段差125の第1のパスドア121方向に突出している部分の脇に、断面形状が略矩形となるように1本形成されている。第1の充填材127は、当該1本の溝126に充填される。なお、溝126及び第1の充填材127を複数備えていてもよい。同様に、溝136は、第2のパスドア固定部132の段差135の第2のパスドア131方向に突出している部分の脇に1本形成されている。第2の充填材137は、当該1本の溝136に充填される。
溝126、136の深さは、例えば、1mmから2mm、好ましくは1.6mm程度とするとよい。また、溝126、136の幅は5mmから15mm程度、好ましくは12mm程度とするとよい。このように構成することで、次に説明する第1の充填材127、第2の充填材137を適切な量で充填することができ、第1の充填材127、第2の充填材137の加熱膨張性能を十分に発揮させることができる。
第1の充填材127、第2の充填材137は、加熱膨張性を有する材料、典型的には、膨張性耐火耐熱機能材によって形成される。本実施の形態では、第1の充填材127、第2の充填材137は、水不溶性で膨張性の鉱物粒と、ハロゲンを含まないバインダーであって熱可塑性又は熱硬化性であるバインダーと、リン含有難燃剤とを含む可撓性の固体防火シーリング組成物である。第1の充填材127、第2の充填材137は、典型的には、約0.01〜約3.75mm程度の軟度を有する可撓性の固体防火シーリング組成物である。なお、固体防火シーリング組成物は、可撓性であるが少しの変形後に元に戻る明確な形を有することから、室温で柔軟で展性のパテ様材料とは区別できる。
水不溶性で膨張性の鉱物粒は、典型的には、オキシボロン化合物、膨張性グラファイト、あるいはこれらの混合物と、膨張性材料としての水和アルカリ金属ケイ酸塩との混合物を含むものである。水不溶性で膨張性の鉱物粒は、単に膨張性グラファイトを含むものであってもよい。水不溶性で膨張性の鉱物粒の量は、固体防火シーリング組成物の総重量を基準にして、例えば、約10〜約70重量%、好ましくは約25〜約60重量%とするとよい。
水和アルカリ金属ケイ酸塩は、例えば、顆粒水和アルカリ金属ケイ酸塩であっても良い。好ましいアルカリ金属ケイ酸塩は、含水量が約5〜約30重量%、二酸化ケイ素(SiO)対酸化ナトリウム(NaO)比が約2.0:1〜約3.75:1の範囲であり、粒度が約0.2mm〜2.0mm(すなわち約95%の粒子が0.2mmよりも大きい)の範囲を有する顆粒ケイ酸ナトリウムである。
好ましい水不溶性で膨張性の鉱物粒は、式、MO:xSiO(式中、Mはアルカリ金属である。)によって表されるアルカリ金属ケイ酸塩の混合物である。混合物は、ホウ酸およびI、II族元素のホウ酸塩から選択されても良い少なくとも1つのオキシボロン化合物、および水も含む。重量比Xは約1.5〜約4の範囲であり、ホウ素とMのモル比は約0.2〜約0.9の間であり、水は総組成物の約5〜15重量%を構成する。使用することのできるケイ酸塩としては、例えば、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸リチウム、およびケイ酸カリウム等が挙げられる。また、使用することのできるオキシボロン化合物としては、例えば、メタホウ酸塩、四ホウ酸塩、過ホウ酸塩、ポリホウ酸基、ホウ酸、灰硼石、メタホウ酸カルシウム、ホウ酸マグネシウム、およびホウ酸亜鉛等が挙げられる。
なお、水不溶性で膨張性の鉱物粒は、上記のケイ酸塩と混合される場合は、その他の膨張性化合物を使用しても良い。当該膨張性化合物としては、例えば、膨張性グラファイト、バーミキュライト、パーライト、NaBSi、ガラス粒子、雲母、無機および有機発泡剤、およびこれらの混合物が挙げられる。膨張性グラファイトは、例えば、顆粒水和アルカリ金属ケイ酸塩膨張性組成物と混合されても良い。
ハロゲンを含まないバインダー、典型的にはハロゲンを含まない有機バインダーは、熱可塑性又は熱硬化性のバインダーである。ハロゲンを含まないバインダー材料の使用により、火災中に有毒で腐食性のハロゲン酸ガスが生成するリスクが除外される。ただし、ハロゲンを含まないバインダー材料を使用するときは、後述する難燃剤を添加することが好ましい。ハロゲンを含まないバインダーであって、熱可塑性又は熱硬化性であるバインダーの量は、固体防火シーリング組成物の総重量を基準にして、例えば、約10〜約50重量%、好ましくは約12〜約40重量%とするとよい。
熱可塑性のバインダーは、典型的には、長いポリマー鎖を有し、存在する場合は連鎖を架橋する役割を果たす化学結合がわずかにある。熱可塑性のバインダーは、加熱されると通常柔らかくなり、所望の形に成形できるようになる。引き続く再加熱は、材料を再度柔らかくする役割を果たす。熱可塑性のバインダーとしては、例えば、アクリル酸ポリマー、エチレン酢酸ビニル共重合体、天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ポリイソプレン、ポリプタジエン、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの実質的に直鎖のポリマー、およびそれらのポリマーの組み合わせと混合物が挙げられる。これらの材料に関して使用される「実質的に直鎖」という用語は、分枝がポリマー鎖当たり平均で3または4個以下、好ましくは1または2個、そして最も好ましくは0であることが好ましいことを指す。
熱硬化性のバインダーは、典型的に加熱時に架橋反応を起こすことで硬化するポリマーを指す。架橋密度が十分に高ければ、材料は硬く不融性で不溶性の傾向がある。このような材料の形は、暖められた場合、典型的には引き続いて恒久的に変化できない。2つ以上の液体構成成分を反応させて、熱硬化性ポリマーが形成できる。例えば、多官能性アミンおよび多官能性エポキシを反応させて、エポキシ系を形成しても良い。熱硬化性のバインダーとしては、例えば、エポキシ、フェノール、ポリエステル、シリコーン、ポリウレタン、ポリイミドなどが挙げられる。さらに、好ましい熱硬化性のバインダーとしては、例えば、架橋剤添加又は電子ビーム、あるいは両方の適切なエネルギー源への曝露により、架橋されることができるバインダーが挙げられる。材料としては、例えば天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、およびポリプタジエンが挙げられる。
さらに好ましい熱可塑性又は熱硬化性のバインダーとしては、合成または天然のイソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、EPDMゴム、およびポリプタジエン等が挙げられる。最も好ましいバインダーは、エチレン酢酸ビニル共重合体を含有するバインダーである。例えば、エチレン酢酸ビニル、合成イソプレンゴムなどの材料の配合物を用いても良い。
リン含有難燃剤は、好ましくは加熱時に酸を形成することで、上述した有機バインダーの炭化を促進する亜リン酸又は窒素あるいは両方を含有する材料とするとよい。好ましい亜リン酸含有化合物としては、例えば、ポリリン酸アンモニウム(APP)を含有する化合物が挙げられる。なお、吸熱材料もまた適切な難燃剤である。好ましい吸熱材料は、例えばアルミナ三水和物である。リン含有難燃剤の量は、固体防火シーリング組成物の総重量を基準にして、例えば、約10〜約50重量%、好ましくは約15〜約40重量%とするとよい。
なお、第1の充填材127、第2の充填材137、すなわち、固体防火シーリング組成物には、充填剤、色素、および加工助剤等の別の任意の成分を加えて、当該固体防火シーリング組成物の特性を追加または増強してもよい。さらにバインダーとして熱硬化性のバインダーを用いても良いので、例えば、ジクミルペルオキシドのような有機ペルオキシドなどの硬化剤または架橋剤が存在してもよい。
さらに、固体防火シーリング組成物には、可塑剤、好ましくは難燃剤可塑剤、例えば、有機ホスフェート可塑剤を加えてもよい。可塑剤の量は、組成物が柔らかくなりすぎたり、パテ状になるのを避けるために適宜量を調整すればよい。シーラントを所望の形に押出しまたは成形するのに、加工助剤として可塑剤を使用してもよい。また、例えば、ヒンダードフェノール、芳香族アミンなどの抗酸化剤およびオゾン劣化防止剤を加えてもよい。例えば、色素、レーキまたは染料のような有機物、あるいは、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛または酸化鉄のような無機物などの着色剤も所望どおり添加して良い。
固体防火シーリング組成物は、典型的には、高剪断混合操作を通じて使用成分を組み合わせることで生成され、このような混合は実質的に揮発分を含まない状態でなされる。典型的に組成物は、例えば、二連ロールミル、バンバリーミキサー、または好ましくは加熱・冷却能を持ち加工温度を制御する二軸スクリュー押出機を使用して、様々な成分の高剪断混合によって作られる。
実質的に揮発分を含まない状態とは、組成物の構成成分が揮発性有機溶剤を含まず、バインダーもまた実質的に水を含まないチャンバー(不図示)内(例えば、0.25重量%未満を含有する程度)で、高剪断混合が行われることを意味する。この水は結合水以外の水であり、結合水は材料が少なくとも100℃(好ましくは少なくとも150℃、より好ましくは少なくとも250℃)に加熱されるまで蒸発しない水である。
バインダーは、例えばオーブン(不図示)内で予備乾燥され、あるいは乾燥していれば直接混合チャンバー(不図示)に添加されて、完全に混ざり合うまで混合される。次に混合操作を継続しながら、適宜、充填剤、加工助剤、チャー形成樹脂、ワックス、着色剤、難燃剤、抗酸化剤、オゾン劣化防止剤、硬化剤、および可塑剤が添加される。添加される最後の成分は、通常、膨張性の材料である。組成物は典型的に均質で滑らか(すなわち塊がない)になるまで混合される。
第1の充填材127、第2の充填材137は、本実施の形態では、上述したように、当該固体防火シーリング組成物を用いる。当該固体防火シーリング組成物としては、例えば、ファイヤーバリヤー延焼防止剤(商品名、住友3M社製)等が挙げられる。第1の充填材127、第2の充填材137に固体防火シーリング組成物を用いることで、例えば、火災等の際に熱によって生じる第1のパスドア121の端面部と第1のパスドア固定部122端面部との隙間を炎が通過する場合に、炎が当該第1の充填材127に接することで、当該第1の充填材127は瞬時に膨張する。膨張した当該第1の充填材127は、熱によって生じる第1のパスドア121の端面部と第1のパスドア固定部122端面部との隙間を塞ぐため、炎がパネル組立体100の一方の面側(例えば、外表面材111側)から他方の面側(例えば、内表面材112側)に突き抜けることを防止することができる。
なお、以上の説明では、第1のパネルはパネル120、第2のパネルはパネル130の場合で説明したが、パネル140、パネル150も同様にパスドアとパスドア固定部を備えていることは言うまでもない。また、各パネルのパスドア(第1のパスドア121、第2のパスドア131等)は、上述したように、第4の蝶番161により連結されることで、1枚のドア状の部材になる。各パネルのパスドア(第1のパスドア121、第2のパスドア131等)が連結されることで形成されるドア状の部材には、ドアノブ171(図1参照)やラッチ(不図示)、ロック機構(不図示)などが取り付けられる。また、上述した充填材は、各パネルのパスドア(第1のパスドア121、第2のパスドア131等)が連結されることで形成されるドア状の部材の、パスドアとパスドア固定部との境界の全周に渡って充填されることになる。
また、パネル組立体100は、パネル組立体100が空間を間仕切った際に、鉛直方向最下段に位置するパネル150の鉛直方向下側の長辺の端面部の略全長にわたって取り付けられるウェザーストリップ172を備える。ウェザーストリップ172は、パネル150の鉛直方向下側の端面部に固定的に取り付けられており、例えば、図4で後述する地面310とパネル組立体100とのクッション材となる。ウェザーストリップ172は、若干の弾性を有するものであり、確実に空間を間仕切り、例えば、雨水等の流入を防止する。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る可動式間仕切り組立体としてのガレージドア200の構成を示す斜視図であり、(a)は略全体を示す斜視図、(b)は後述するスライドレール210を含む部分斜視図である。なお、図4(a)では説明を分かり易くするため、ガレージ3を構成する周壁300の一部や天井330(図5参照)の図示は省略している。
ガレージドア200は、ローラ173が配設されたパネル組立体100と、図4(b)に示すように、ローラ173をガイドしてパネル組立体100の移動を案内する案内部としての2本のスライドレール210、220を備える。ガレージドア200は、例えば、自動車等を収納するガレージ3に取り付けられるものである。本実施の形態では、ガレージ3は、自動車を収納する空間の四方を囲う周壁300と、ガレージ3の底面を形成する地面310と、ガレージ3の上面を形成する天井330(図5参照)と、周壁300のいずれか1つの面に略矩形状に形成される開口部320とを含んで構成される。
ローラ173は、5枚のパネル110、120、130、140、150にそれぞれ取り付けられており、例えば、パネル120の場合には、図4(b)に示すように、隣り合うパネル、例えばパネル130と対向する端面部120a(図1参照)と交差する縁部に取り付けられている。ローラ173は、1枚のパネル120に対して少なくとも2つ取り付けられており、それぞれローラブラケット174を介して、パネル120の長辺の端面部120aと交差する方向の2つの縁部に取り付けられている。すなわち、2つのローラ173は、パネル120の短辺側の縁部にそれぞれ配設される。なお、パネル120の短辺方向は、2本のスライドレール210、220によって案内されて移動する方向である。
開口部320は、パネル組立体100よりもやや小さく形成され、パネル組立体100によって空間が間仕切られた際に、パネル組立体100に塞がれ、さらにパネル組立体100の縁部と開口部320周辺の周壁300とが、重なるような大きさで形成される。自動車は、当該開口部320を介して、周壁300、地面310、天井330(図5参照)によって画成される空間に出入りすることができる。パネル組立体100は、空間を間仕切った際に、開口部320を介した自動車の出入りを規制することができる。本実施の形態では、パネル組立体100は、パネル組立体100が空間を間仕切った際に、パネル組立体100を挟んで、屋内側(周壁300等によって画成される空間側)が内表面材112(図1参照)、屋外側が外表面材111(図1参照)となるように配設される。
ガレージドア200は、さらに、パネル組立体100に連結され、パネル組立体100をスライドレール210、220に沿って移動させるトロリ230と、トロリ230が走行するトロリレール240と、トロリ230を走行させる駆動源である開閉機250と、トロリ230によるパネル組立体100の開閉移動を補助する開閉補助装置260とを備える。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るガレージドア200の構成を示す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)に示すA−A矢視図である。なお、図5(a)では説明を分かり易くするため、周壁300の一面(図中向かって手前側の面)を取り外した状態で図示している。
スライドレール210、220は、開口部320の水平方向両側に立設される垂直レール部212、222と、天井330に沿って配される水平レール部211、221とを含んで構成され、角が滑らかに曲がった略L字状の案内レールである。スライドレール210、220は、それぞれ垂直レール部212、222が周壁300を構成する取付下地(不図示)に、水平レール部211、221が天井330を構成する取付下地(不図示)に、取付アングル等を介して固定的に取り付けられる。
図5(b)(あるいは図4(b))に示すように、スライドレール210、220は、断面が略コの字型となるように形成される。パネル組立体100のローラ173は、スライドレール210、220の略コの字型の内側を移動するように構成される。パネル組立体100は、ローラ173がスライドレール210、220によってガイドされることで、スライドレール210、220に沿って移動する。パネル組立体100は、スライドレール210、220によって案内されることで、略鉛直方向に立ってパネル組立体100のウェザーストリップ172が配設されていない3辺の縁部と周壁300とが当接し、ウェザーストリップ172と地面310とが当接して開口部320を閉鎖する閉鎖状態と、略水平方向に伏せて開口部320を開放する開放状態に移行することができる。パネル組立体100は、閉鎖状態から開放状態、あるいは開放状態から閉鎖状態に移行する際には、パネル組立体100を構成する各パネルが第1の蝶番160、第4の蝶番161を軸として徐々に回動することで移動の方向を変える。
トロリ230は、略L字型に形成されたアーム231を介してパネル組立体100のパネル110に連結されている。アーム231は、両端部とも回動自在に軸支されている。また、トロリ230は、トロリレール240に取り付けられており、該トロリレール240に沿って走行するように構成される。トロリレール240は、レール状の部材であり、開口部320の幅方向の略中央に、スライドレール210、220と略平行となるように、天井330に沿って配設される。
トロリレール240の屋外側の端部には従動ローラ(不図示)が、屋内側の端部には駆動ローラ(不図示)取り付けられている。該駆動ローラ(不図示)は、トルクリミッタ(不図示)等を介して駆動源としての開閉機250に接続されている。開閉機250には、例えば、電動モータ等を用いることができる。また、従動ローラ(不図示)と駆動ローラ(不図示)には、駆動チェーン(不図示)が張架されており、該駆動チェーン(不図示)は、開閉機250の駆動に伴い、トロリレール240に沿って強制的な往復移動がなされるように構成されている。上述したトロリ230は、該駆動チェーン(不図示)に接続されている。したがって、開閉機250の駆動により駆動チェーン(不図示)が往復移動することに伴い、トロリ230もトロリレール240に沿って強制的に往復走行し、これにより、両端部とも回動自在なアーム231に連結されたパネル組立体100は、スライドレール210、220に沿って移動し、閉鎖状態から開放状態、あるいは開放状態から閉鎖状態に移行する。
図4に戻って、開閉補助装置260は、開口部320の鉛直方向上側に略水平に配設され、両端をブラケット261a、261bによって支持されるパイプ状のシャフト261と、シャフト261に巻き付けられ、常時、巻き取られる方向に付勢されたスプリング262a、262bとを含んで構成される。開閉補助装置260は、スプリング262a、262bの付勢力とパネル組立体100の重量とをバランスさせて、パネル組立体100の最下端のパネル150に連結されたワイヤ263a、263bを、それぞれシャフト261の両端部に設けられたドラム264a、264bに巻取り、巻出しするように構成されている。これにより、開閉機250にかかる負荷を減少させることができる。
なお、ガレージドア200は、各パネルのパスドア(第1のパスドア121、第2のパスドア131等)が連結されることで形成されるドア状の部材が閉じている状態であることを検出するパスドア閉止確認手段(不図示)を備えるとよい。パスドア閉止確認手段は、例えば、第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122の対向する端面部に設置するフォトセンサ、リミットスイッチあるいは近接スイッチ等により構成すればよい。パスドア閉止確認手段は、ドア状の部材が閉じている状態であることを検出した際に、ガレージドア200の各部を制御する制御部(不図示)に駆動許可信号を送信する。制御部(不図示)は、駆動許可信号を受信することで、トロリ230を走行させる駆動源である開閉機250が駆動できるように開閉機250を制御する。言い換えれば、制御部(不図示)は、駆動許可信号を受信しない限り、開閉機250が駆動できないように開閉機250を制御する。このように構成することで、各パネルのパスドア(第1のパスドア121、第2のパスドア131等)が連結されることで形成されるドア状の部材が開いている状態でパネル組立体100を開閉することを防止することができ、これにより装置を破損したり、利用者等に怪我をおわせるようなことを防止することができる。
以上で説明した本発明の実施の形態に係るパネル組立体100及びガレージドア200によれば、例えば、第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122は、略矩形状に形成された部材120’から第1のパスドア121を切り離すことで形成され、同様に、第2のパスドア131と第2のパスドア固定部132は、略矩形状に形成された部材130’から第2のパスドア131を切り離すことで形成される。これにより、木製のパネル120、130は、第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122とが、第2のパスドア131と第2のパスドア固定部132とが、同じ材料の原木から切り出された材料となり、したがって、木目が揃うため湿度・温度の変化による膨潤の違いによる狂いを生じにくく、第2の蝶番123と、第3の蝶番133の回転軸線に狂いを生じにくくなるため、第1のパスドア121、第2のパスドア131の円滑な作動を得ることができる。パネル130とパネル140、パネル140とパネル150の関係に置いても同様である。したがって、木材の膨潤があっても円滑に作動させることができ、利便性と信頼性に優れたパネル組立体100及びガレージドア200を提供することができる。さらに、各パネルの木目ををそろえることができるので、優れた外観、意匠のパネル組立体100とすることができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施の形態に係るパネル組立体100及びガレージドア200によれば、パネル組立体100は、パネル120とパネル130の対向する端面部120a、130aと交差する縁部に配設され、パネル120とパネル130の対向する端面部120a、130aの全長方向への相対的な移動を制限するゆれ止め170を備える。これによって、第2の蝶番123、第3の蝶番133の回転軸線がほぼ一直線上に揃い、第1のパスドア121と第2のパスドア131を一体で円滑に開閉することができる。パネル130とパネル140、パネル140とパネル150の関係に置いても同様である。
さらに、以上で説明した本発明の実施の形態に係るパネル組立体100及びガレージドア200によれば、第1のパスドア121は、第1のパスドア固定部122の端面部と対向する端面部に形成される段差124を有し、第1のパスドア固定部122は、第1のパスドア121の端面部と対向する端面部に、段差124と当接可能に形成される第2の当接部としての段差125を有するので、内表面材112側への第1のパスドア121と第1のパスドア固定部122との相対的な回動を規制する。このように構成することで、例えば、図4で説明したように、パネル組立体100を鉛直方向に立っている閉鎖状態から、水平方向に伏せている開放状態に移行させた際に、第1のパスドア121が自重で内表面材112側(屋内側)に開いてしまうことを回避することができる。また、段差124と段差125の部分が相じゃくり構造をなすように構成されることで、例えば、火災等の際に炎がパネル組立体100の一方の面側(例えば、外表面材111側)から他方の面側(例えば、内表面材112側)に突き抜け難くするという有利な効果を得ることができる。パネル130、140、150も同様である。
さらに、以上で説明した本発明の実施の形態に係るパネル組立体100及びガレージドア200によれば、例えば、火災等の場合において熱によって生じる第1のパスドア121の端面部と第1のパスドア固定部122端面部との隙間を炎が通過する場合に、炎が第1の充填材127に接することで、第1の充填材127は瞬時に膨張する。膨張した第1の充填材127は、熱によって生じる端面部同士の隙間を塞ぐため、炎がパネル組立体100の一方の面側(例えば、外表面材111側)から他方の面側(例えば、内表面材112側)に突き抜けることを防止することができる。したがって、優れた防火性能を発揮することのできるパネル組立体及びガレージドアを提供することができる。パネル130、140、150も同様である。
また、パネル組立体100を構成するパネル110、120、130、140、150は、内表面材112に難燃性の合板を用いることで、炎等によって内表面材112の裏面に熱が伝わっても、パネル110、120、130、140、150の焦げの進行を著しく遅くすることができる。また、外表面材111にホウ酸化合物、アンモニウム化合物及びリン酸化合物を含む防火難燃剤を塗布したむく材を用いることで、炎に接しても燃焼せず、炎が外表面材111の裏面に突き抜けることを防止するとともに、パネル110、120、130、140、150の膨張や収縮を防止することができる。
なお、本発明の実施の形態に係るパネル組立体及びガレージドアは、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。以下、図6を参照して種々の変形例を説明する。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係るパネル組立体の変形例としてのパネル組立体100’を説明する図である。パネル組立体100’は、図6(a)に示すように、第1のパネルとしてのパネル120の第1の嵌合部120bは、端面部120aの第1の蝶番160又は第4の蝶番161(図1参照)が位置する側に略全長にわたって、第1の嵌合部120bの略円弧状から突出した突起部190を有するように構成しても良い。この場合、第1の蝶番160及び第4の蝶番161(図1参照)は、パネル120とパネル130とが相対的に離れる方向に移動可能に連結するように構成し、突起部190は、パネル120の端面部120aとパネル130の端面部130aとが対向したときに、第2の嵌合部130bと当接可能に形成されるように構成される。
このように構成すると、例えば、パネル組立体100’がガレージドア200(図4参照)に用いられた場合、パネル組立体100’が空間を間仕切っている通常の状態では、下側のパネル130に上側のパネル120の自重が鉛直方向に加わっている状態となる。このとき、突起部190と第2の嵌合部130bとが当接することで、突起部190と第2の嵌合部130bとの隙間は、ほぼ0(ゼロ)となり、突起部190の第2の嵌合部130bと対向する面と、第2の嵌合部130bとが完全に密着した状態となる。これにより、パネル組立体100’が空間を間仕切っている状態ではパネル120とパネル130との隙間が、突起部190と第2の嵌合部130bの部分でほぼ完全になくなり、例えば、隙間風等を防ぎ、優れた遮断性能を発揮することができる。また、第1の蝶番160及び第4の蝶番161(図1参照)は、パネル120とパネル130とが相対的に離れる方向に移動可能に連結するので、パネル組立体100’を移動させる際には、パネル120とパネル130とが一旦離れる方向に移動してから、相対的に回動するのでパネル組立体100’を円滑に移動させることができる。
また、パネル組立体100’では、突起部190は、厚さ方向の断面形状が略台形状に形成されるように構成するとよい。このように構成すると、第2の嵌合部130bの第1の蝶番160側の縁を、突起部190の略台形状の斜面を摩擦しつつ滑らせることができるので、パネル120とパネル130との相対的な回動を円滑に行うことができ、さらに、突起部190と第2の嵌合部130bとの隙間をより確実に遮断することができる。
また、パネル組立体100’は、加熱膨張性を有し、パネル120の端面部120a又はパネル130の端面部130aの略全長にわたって形成される溝191に充填される第3の充填材192を備えるように構成してもよい。、図6(a)では、溝191、第3の充填材192は、鉛直方向上側のパネル120の端面部120aに形成される場合で示している。溝191、第3の充填材192は、上述した、溝126、第1の充填材127とほぼ同様な構成でよい。
このように構成すると、例えば、火災等の場合において熱によって生じるパネル120の端面部120aとパネル130の端面部130aとの隙間を、炎が通過する際に、炎が第3の充填材192に接することで、第3の充填材192は瞬時に膨張する。膨張した当該第3の充填材192は、熱によって生じる端面部同士の隙間を塞ぐため、炎がパネル組立体100’の一方の面側(例えば、外表面材111側)から他方の面側(例えば、内表面材112側)に突き抜けることを防止することができる。したがって、優れた防火性能を発揮することのできるパネル組立体とすることができる。また、鉛直方向上側のパネル120の端面部120aに溝191、第3の充填材192を形成することで、例えば、溝191に可燃性の塵やごみが溜まって、当該塵やごみが燃えることで、炎をパネル組立体100’の一方の面側から他方の面側に伝えやすくする危険性を減少させることができる。
また、パネル組立体100’は、図6(b)、(c)に示すように、全体として略矩形状に形成され、略矩形状の3辺の縁部に形成される第5の当接部としての枠ウェザーシール部193と、略矩形状の残りの1辺の縁部に形成される第6の当接部としての地面ウェザーシール部194とを含んで構成しても良い。この場合、枠ウェザーシール部193は、パネル組立体100’が空間を間仕切った際(図4参照)に、鉛直方向最上段に位置するパネル110の両短辺の縁部と鉛直方向上側の長辺の縁部、パネル110の鉛直方向下側に位置するパネル120、130、140、150の両短辺の縁部によって略コの字型に形成される。また、枠ウェザーシール部193は、外表面材111の表面にパネル組立体100’の端面部に沿って同じく略コの字型に形成される2本の溝195、及び当該2本の溝195に充填され、加熱膨張性を有する第4の充填材196を含んで構成される。溝195、第4の充填材196は、上述した、溝126、第1の充填材127とほぼ同様な構成でよい。
地面ウェザーシール部194は、パネル組立体100’が空間を間仕切った際(図4参照)に、鉛直方向最下段に位置するパネル150の鉛直方向下側の長辺の縁部によって構成され、上述したウェザーストリップ172を含んで構成される。さらに、地面ウェザーシール部194は、パネル150の鉛直方向下側の端面部の略全長にわたって形成される溝197と、当該溝197に充填され、加熱膨張性を有する第5の充填材198を含んで構成するとよい。溝197、第5の充填材198は、上述した、溝126、第1の充填材127とほぼ同様な構成でよい。
パネル組立体100’がガレージドア200(図4参照)に用いられる場合、枠ウェザーシール部193は、ローラ173(図4参照)をガイドしてパネル組立体100’の移動を案内するスライドレール210、220(図4参照)が配設される固定部としての周壁300(図4参照)と当接するように構成される。また、地面ウェザーシール部194は、ガレージ3(図4参照)の床面を形成する地面310(図4参照)と当接するように構成される。パネル組立体100’は、枠ウェザーシール部193が周壁300と当接し、地面ウェザーシール部194が地面310と当接することで、空間を間仕切るように構成される。枠ウェザーシール部193の第4の充填材196は、上述した各パネルの縁部の外表面材111と周壁300との間に配設され、パネル組立体100が空間を間仕切った際に、周壁300と接触する。地面ウェザーシール部194の第5の充填材198は、パネル150鉛直方向下側の端面部とウェザーストリップ172との間に配設される。
この場合、枠ウェザーシール部193では、外表面材111と周壁300とが接触する部分に第4の充填材196が接着されているため、例えば、火災等の際に炎が外表面材111と周壁300との隙間を通過して枠ウェザーシール部193に達すると、第4の充填材196が瞬時に膨張して外表面材111と周壁300との間に生じる隙間を塞ぐため炎の突き抜けを防止することができる。また、地面ウェザーシール部194では、パネル150の鉛直方向下側の端面部とウェザーストリップ172との間に第5の充填材198が接着されているため、例えば、火災等の際に炎が地面ウェザーシール部194に達すると、当該第5の充填材198が瞬時に膨張して端面部とウェザーストリップ172との隙間を塞ぐため炎の突き抜けを防止することができる。
なお、以上で説明した本発明の実施の形態に係るパネル組立体100及びガレージドア200、パネル組立体100の変形例としてのパネル組立体100’によれば、例えば、建築基準法第二十三条の規定、すなわち、市街地の区域内にある木造建築物等は、延焼のおそれのある外壁部分の構造を、準防火性能に関して政令で定める技術的基準に適合する土塗壁その他の構造で、国土交通省大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通省大臣の認定を受けたものとしなければならない旨の規定の要件も満たすことができる場合がある。したがって、上記区域の住宅に木製のパネルを用いたパネル組立体あるいはガレージドアを使用することができ、住宅意匠のデザインバリエーションを増やすことができ、さらには、町並みの美観に寄与することもできる。
なお、以上の説明では、可動式間仕切り組立体は、ガレージを間仕切るガレージドアとして説明したが、ガレージ以外の空間、例えば、単純に2つの室内空間を間仕切る可動式間仕切り組立体としてもよい。また、パネル組立体100は、地面310と当接して空間を間仕切るものとして説明したが、ここでいう地面とは床等を広く含む概念であり、例えば、単純に床と当接して空間を間仕切ってもよい。さらに、以上の説明ではガレージドア200は、いわゆるオーバースライド式のドアとして説明したが、いわゆる巻き上げ式のドアでもよい。オーバースライド式のドアの場合、開閉スピードが速く、音が小さいため、静かな住宅街や夜間での使用にも好適であり、ガレージの天井付近のデッドスペースも有効に使うことができる。巻き上げ式の場合、ガレージの天井付近にスペースがない場合にも当該ドアを設置することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るパネル組立体の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパネル組立体の第2の蝶番及びゆれ止めの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパネル組立体の部分側面図及び部分断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るガレージドアの構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るガレージドアの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパネル組立体の変形例を説明する図である。
符号の説明
3 ガレージ
100、100’ パネル組立体
110、120、130、140、150 パネル
111 外表面材
112 内表面材
113 枠組立体
120a、130a 端面部
120b 第1の嵌合部
121 第1のパスドア
122 第1のパスドア固定部
123 第2の蝶番
124、125、134、135 段差
126、136、191、195、197 溝
127 第1の充填材
130b 第2の嵌合部
131 第2のパスドア
132 第2のパスドア固定部
133 第3の蝶番
137 第2の充填材
160 第1の蝶番
161 第4の蝶番
170 ゆれ止め
173 ローラ
200 ガレージドア
210、220 スライドレール
211、221 水平レール部
212、222 垂直レール部
230 トロリ
231 アーム
240 トロリレール
250 開閉機
260 開閉補助装置
261 シャフト
261a、261b ブラケット
262a、262b スプリング
263a、263b ワイヤ
264a、264b ドラム
300 周壁
310 地面
320 開口部
330 天井

Claims (8)

  1. 略矩形状に形成され、端面部の略全長にわたって形成される第1の嵌合部を有する少なくとも一部が木製のパネルであって、前記第1の嵌合部を一辺として略矩形状に形成される第1の開放部と、前記第1の開放部が取り付けられる第1の固定部とを含んで構成される第1のパネルと;
    略矩形状に形成され、端面部の略全長にわたって形成される第2の嵌合部を有する少なくとも一部が木製のパネルであって、当該端面部が前記第1のパネルの端面部と対向したとき、当該第2の嵌合部と前記第1の嵌合部とがほぼ嵌合するように配設され、前記第2の嵌合部を一辺として略矩形状に形成される第2の開放部と、前記第2の開放部が取り付けられる第2の固定部とを含んで構成される第2のパネルと;
    前記第1の固定部と前記第2の固定部とを相対的に回動可能に連結する第1の連結手段と;
    前記第1の開放部と前記第1の固定部とを相対的に回動可能に連結する第2の連結手段であって、前記第1の連結手段による回動の中心となる回転軸線と交差する方向に、当該回動の中心となる回転軸線を有する第2の連結手段と;
    前記第2の開放部と前記第2の固定部とを相対的に回動可能に連結する第3の連結手段であって、前記第1の連結手段による回動の中心となる回転軸線と交差する方向に、当該回動の中心となる回転軸線を有する第3の連結手段と;
    前記第1の開放部と前記第2の開放部とを相対的に回動可能に連結する第4の連結手段であって、当該回動の中心となる回転軸線が、前記第1の連結手段による回動の中心となる回転軸線と略一致する第4の連結手段とを備え;
    前記第1の開放部と前記第1の固定部は、略矩形状に形成された部材から前記第1の開放部を切り離すことで形成され、
    前記第2の開放部と前記第2の固定部は、略矩形状に形成された部材から前記第2の開放部を切り離すことで形成される、
    可動式間仕切り。
  2. 前記第1のパネルと前記第2のパネルの前記対向する端面部と交差する縁部に配設され、前記第1のパネルと前記第2のパネルとの前記対向する端面部の全長方向への相対的な移動を制限する遊動抑制手段を備える;
    請求項1に記載の可動式間仕切り。
  3. 第2の連結手段は、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部とがほぼ嵌合した際に、前記第1の固定部と前記第2の固定部とが相対的に回動する側とは反対側に、前記第1の開放部と前記第1の固定部とを相対的に回動可能に連結し、
    第3の連結手段は、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部とがほぼ嵌合した際に、前記第1の固定部と前記第2の固定部とが相対的に回動する側とは反対側に、前記第2の開放部と前記第2の固定部とを相対的に回動可能に連結する、
    請求項1又は請求項2に記載の可動式間仕切り。
  4. 前記第1の開放部は縁部に形成される第1の当接部を有し、前記第1の固定部は縁部に前記第1の当接部と当接可能に形成される第2の当接部を有し、前記第1の当接部は前記第2の当接部と当接することで、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部とがほぼ嵌合した際に、前記第1の固定部と前記第2の固定部とが相対的に回動する側への前記第1の開放部と前記第1の固定部との相対的な回動を規制し、
    前記第2の開放部は縁部に形成される第3の当接部を有し、前記第2の固定部は縁部に前記第3の当接部と当接可能に形成される第4の当接部を有し、前記第3の当接部は前記第4の当接部と当接することで、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部とがほぼ嵌合した際に、前記第1の固定部と前記第2の固定部とが相対的に回動する側への前記第2の開放部と前記第2の固定部との相対的な回動を規制する、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の可動式間仕切り。
  5. 前記第1のパネル又は前記第2のパネルは、ホウ酸化合物、アンモニウム化合物及びリン酸化合物を含む防火難燃剤が塗布されている第1の表面材と、難燃性の合板によって形成される第2の表面材と、前記第1の表面材と前記第2の表面材との間に配設され、当該第1の表面材及び当該第2の表面材を補強する補強材とを含んで構成される、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の可動式間仕切り。
  6. 前記第1の開放部の端面部であって、前記第1の固定部の端面部と対向する端面部、又は、前記第1の固定部の端面部であって、前記第1の開放部の端面部と対向する端面部の略全長にわたって形成される溝に充填され、加熱膨張性を有する第1の充填材と;
    前記第2の開放部の端面部であって、前記第2の固定部の端面部と対向する端面部、又は、前記第2の固定部の端面部であって、前記第2の開放部の端面部と対向する端面部の略全長にわたって形成される溝に充填され、加熱膨張性を有する第2の充填材とを備え;
    前記第1の充填材又は前記第2の充填材は、水不溶性で膨張性の鉱物粒と、ハロゲンを含まないバインダーであって熱可塑性又は熱硬化性であるバインダーと、リン含有難燃剤とを含む可撓性の固体防火シーリング組成物である、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の可動式間仕切り。
  7. 前記第1のパネル又は前記第2のパネルを複数備える、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の可動式間仕切り。
  8. 前記第1のパネル又は前記第2のパネルの前記対向する端面部と交差する縁部にローラが配設された請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の可動式間仕切りと;
    前記ローラをガイドして前記可動式間仕切りの移動を案内する案内部とを備える;
    可動式間仕切り組立体。
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