JP2009293302A - 可動式間仕切り及び可動式間仕切り組立体 - Google Patents

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圭祐 店村
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弘治 藤永
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Abstract

【課題】優れた遮断性能と優れた低騒音性能とを併せ持つ可動式間仕切りを提供する。
【解決手段】断面が略円弧状の凹状部111bを有するパネル111と、断面が略円弧状の凸状部112bを有し、端面部112a、111a同士が対向したとき、凸状部と凹状部とが嵌合するパネル112と、パネル同士を端面部で、相対的に回動可能に連結し、相対的に移動可能に連結する連結手段120とを備え、凸状部の略円弧状から突出した突起部112cを有し、凸状部の曲率中心は、回動の中心軸上に位置し、パネルを案内部に沿って移動させた場合、該移動に伴う回動中に突起部は凹状部に常に対向し、パネルが間仕切り位置にあるとき、端面部同士を相対的に離し、パネルを案内部に沿って移動させた場合、回動中に凹状部と突起部とが接触せず、パネルが間仕切り位置にあるとき、端面部同士を相対的に近づけた場合、突起部が、凹状部に当接するよう構成される。
【選択図】図2a

Description

本発明は、可動式間仕切り及び可動式間仕切り組立体に関し、特に優れた低騒音性能及び遮断性能を有する可動式間仕切り及び可動式間仕切り組立体に関するものである。
従来から可動式間仕切りを備えた可動式間仕切り組立体として、例えば、アルミや鉄などの金属製の可動式間仕切りを備えるガレージドアがあった。このような従来のガレージドアには、例えば、開閉の際、各パネルの接続部分に生じる隙間に指を挟まれて怪我をすることがないように、パネルの端面部の全長にわたって厚さ方向の縦断面形状が略円弧状に湾曲した凹状部を有するパネルと、端面部の全長にわたって厚さ方向の縦断面形状が略円弧状に湾曲した凸状部を有し、当該端面部が前記パネルの端面部と対向したとき、前記凹状部と当該凸状部とが嵌合するように配設されるパネルとを備え、当該各パネルを蝶番で結合し、隙間に指が入らないように工夫されたものがあった。
このようなパネルは、さらに凸状部の略円弧状の円弧と、凹状部の略円弧状の円弧とは厚さ方向から見て略同心円状に形成され、パネルの凹状部には蝶番側に突起部が形成され、突起部が対向するパネルの凸状部に接触可能であるので、可動式間仕切りは優れた遮断性能を有している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−328914号公報 (段落0042−段落0045、段落0050−段落0055、図2)
しかしながら、以上のような従来のガレージドアでは、例えば、2つのパネルが相対的に回動したときに略円弧状の凹状部と略円弧状の凸状部が広い面積にわたり接触し擦れて擦れ音が発生する可能性がある。したがって、優れた低騒音性能と優れた遮断性能とを併せ持つ可動式間仕切り及び可動式間仕切り組立体が望まれていた。
そこで本発明は、優れた遮断性能と優れた低騒音性能とを併せ持つ可動式間仕切り及び可動式間仕切り組立体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る可動式間仕切りは、例えば図1、図2a、図2b、図4に示すように、略矩形状に形成された複数のパネル111、112を前記矩形状の第1の辺を構成する端面部111a、112aで互いに連結し、連結されたパネル111、112を前記矩形状の第1の辺に隣り合う第2の辺に沿う方向に案内部210、220(図4参照)によって案内し、第1の平面上にある収納位置と前記第1の平面に交差する第2の平面上にある間仕切り位置との間を移動させることにより、前記間仕切り位置にて二つの空間を仕切る可動式間仕切りにおいて;複数のパネル111、112のうちのパネル111であって、端面部111aの前記第1の辺の辺方向の全長にわたって、端面部111aの厚さ方向の断面形状が略円弧状に形成された、全体的になめらかに凹状の凹状部111bを有する第1のパネル111と;複数のパネル111、112のうち第1のパネル111と異なるパネル112であって、端面部112aの前記第1の辺の辺方向の全長にわたって、端面部112aの厚さ方向の断面形状が略円弧状に形成された凸状部112bを有し、該端面部112aが第1のパネル111の端面部111aと対向したとき、当該凸状部112bと凹状部111bとが、嵌合するように配設される第2のパネル112と;第1のパネル111と第2のパネル112とに取り付けられ、第1のパネル111と第2のパネル112とを第1のパネル111の端面部111aと前記第2のパネル112の端面部112aとで互いに連結する連結手段であって、前記第1のパネルと第2のパネル112とが案内部210、220で案内されて移動するにつれて相対的に回動可能に連結し、かつ第1のパネル111の端面部111aと第2のパネル112の端面部112aとが近づきあるいは離れる方向に相対的に移動可能に遊びをもって連結する連結手段120であって、前記回動の中心軸が第2のパネル112の端面部112aよりも第2のパネル112側にある連結手段120とを備え;凸状部112bは、第2のパネル112の端面部112aの連結手段120が取り付けられる側に前記第1の辺の辺方向の全長にわたって、当該凸状部112bの略円弧状から突出した突起部112cを有し;凸状部112bの略円弧状の曲率中心は、前記回動の中心軸上あるいは前記回動の中心軸の近傍に位置し;第1のパネル111と第2のパネル112とを、案内部210、220に沿って移動させた場合、該移動に伴う回動中に突起部112cは、凹状部111bに常に対向するように構成され;第1のパネル111と第2のパネル112とが前記間仕切り位置にあるとき、第1のパネル111の端面部111aと第2のパネル112の端面部112aとを相対的に離れる方向に移動させるよう、第1のパネル111と第2のパネル112との少なくとも一方に力を作用させたまま、第1のパネル111と第2のパネル112とをさらに案内部210、220に沿って移動させた場合、該移動に伴う回動中に凹状部111bと突起部112cとが接触しないように構成され;第1のパネル111と第2のパネル112とが前記間仕切り位置にあるとき、第1のパネル111の端面部111aと第2のパネル112の端面部112aとを相対的に近づく方向に移動させるよう、第1のパネル111と第2のパネル112との少なくとも一方に力を作用させた場合、突起部112cが、凹状部111bに当接するよう構成される。
このように構成すると、第1のパネルは、厚さ方向の断面形状が略円弧状に形成された凹状部を有し、第2のパネルは、厚さ方向の断面形状が略円弧状に形成された凸状部を有する。第1のパネルと第2のパネルとは互いの端面部が対向したときに、凸状部と凹状部とが、嵌合するように配設される。第1のパネルと第2のパネルとは、連結手段によって、第1のパネルと第2のパネルとが案内部で案内されて移動するにつれて相対的に回動可能に連結され、さらに、第1のパネルの端面部と第2のパネルの端面部とが対向したときに、第1のパネルの端面部と第2のパネルの端面部とが近づきあるいは離れる方向に相対的に移動可能に連結される。また、第2のパネルの凸状部には、当該凸状部の略円弧状から突出した突起部が形成されており、第1のパネルと第2のパネルとを、案内部に沿って移動させた場合、該移動に伴う回動中に突起部は、凹状部に常に対向するように構成されるので、突起部が凹状部を有する第1のパネルの表面にぶつかることを回避できる。
また、第1のパネルと第2のパネルとが間仕切り位置にあるとき、第1のパネルの端面部と第2のパネルの端面部とを相対的に離れる方向に移動させるよう、第1のパネルと第2のパネルとの少なくとも一方に力を作用させたまま、第1のパネルと第2のパネルとをさらに案内部に沿って移動させた場合、該移動に伴う回動中に凹状部と突起部とが接触しないように構成されるので、優れた低騒音性能を有する可動式間仕切りを提供することができ、第1のパネルと第2のパネルとが前記間仕切り位置にあるとき、第1のパネルの端面部と第2のパネルの端面部とを相対的に近づく方向に移動させるよう、第1のパネルと第2のパネルとの少なくとも一方に力を作用させた場合、突起部が、凹状部に当接するよう構成されるので、優れた遮断性能を有する可動式間仕切りを提供することができる。
なお、矩形とは、長方形、または正方形を意味する。
また本発明の可動式間仕切りは、上記本発明の第1の態様の可動式間仕切りにおいて、例えば図2a、図2bに示すように、突起部112cは、厚さ方向の断面形状が略台形状に形成されるように構成してもよい。
このように構成すると、突起部が厚さ方向の断面形状が略台形状に形成されるので、第1のパネルの凹状部と第2のパネルの凸状部の突起部とが接触する際に、回動を円滑に行うことができ、さらに、第1のパネルの端面部と第2のパネルの端面部とが対向した際に、凹状部と凸状部の突起部との隙間をより確実に遮断することができる。
また本発明の第2の態様に係る可動式間仕切りは、上記本発明の第1の態様の可動式間仕切りにおいて、例えば図2a、図2b、図4に示すように、第1のパネル111と第2のパネル112とが前記収納位置にあるとき、第1のパネル111の端面部111aと第2のパネル112の端面部112aとを相対的に近づく方向に移動させるよう、第1のパネル111と前記第2のパネル112との少なくとも一方に力を作用させ、該力を作用させたまま第1のパネル111と第2のパネル112とをさらに案内部210、220に沿って移動させた場合、該移動に伴う回動により回動角度が所定の角度β以上になったとき、突起部112cが、凹状部111bに当接しなくなるよう構成される。
このように構成すると、パネルの移動に伴う回動により回動角度が所定の角度以上になったとき、突起部cが、凹状部に当接しなくなるよう構成されるので、さらに回動した場合、擦れ音が発生せず、騒音を低減することができる。所定の角度とは、パネルの寸法、パネル同士の連結状態で決まる、突起部が凹状部に当接しなくなる回動角度をいう。
また本発明の第3の態様に係る可動式間仕切りは、上記本発明の第1の態様又は第2の態様の可動式間仕切りにおいて、例えば図3に示すように、凹状部111bの略円弧状の円弧の曲率半径が、凸状部112bの略円弧状の円弧の曲率半径以下に形成される。
このように構成すると、第1のパネルの端面部と第2のパネルの端面部とが対向したときに、突起部と凹状部との間の隙間を大きくすることができる。
また本発明の第4の態様に係る可動式間仕切りは、上記本発明の第1の態様乃至第3の態様のいずれか1の態様の可動式間仕切りにおいて、例えば図3、図4に示すように、連結手段120は、第2のパネル112に取り付けられる回転軸芯であって、第1のパネル111と第2のパネル112との案内部210、220に沿った移動に伴う相対的な回動の中心となる回転軸芯121と、第1のパネル111に取り付けられる回転軸受けであって、略筒状に形成され、回転軸芯121周りに回転する回転軸受け122とを有し、当該回転軸芯121と当該回転軸受け122の内壁との間に隙間を形成するように構成され、第1のパネル111と第2のパネル112との相対的に離れる方向の移動の長さは、回転軸芯121と回転軸受け122との間の遊びの長さよりも小さい、又は、略同等であるように構成してもよい。
このように構成すると、連結手段は、第1のパネルと第2のパネルとの相対的な回動の中心となる回転軸芯と、略筒状に形成され、回転軸芯周りに回転する回転軸受けとを含んで構成される。当該回転軸芯と当該回転軸受けの内壁との間には隙間が形成される。第1のパネルと第2のパネルとの相対的に離れる方向の移動の長さは、回転軸芯と回転軸受けとの間の遊びの長さよりも小さい、又は、略同等であるので、第1のパネルと第2のパネルとの相対的な回動を滑らかに、容易に行うことができるうえに、例えば、第1のパネルと第2のパネルの各端面部が対向して空間を間仕切る際に、凹状部と突起部の間に隙間が生じることがないようにすることができるので、確実に空間を遮断することができる。
また本発明の第5の態様に係る可動式間仕切りは、上記本発明の第1の態様乃至第4の態様のいずれか1の態様の可動式間仕切りにおいて、例えば図2a、図2bに示すように、加熱膨張性を有し、第1のパネル111の端面部111a又は第2のパネル112の端面部112aの前記第1の辺の辺方向の全長にわたって形成される溝130aに充填される第1の充填材130を備え;第1のパネル111又は第2のパネル112は、一方の表面を形成する木製の第1の表面材161を有するように構成してもよい。
このように構成すると、第1のパネル又は第2のパネルは、一方の表面を形成する木製の第1の表面材を有し、第1のパネル又は第2のパネルの対向する端面部に形成される溝に、加熱膨張性を有する第1の充填材が充填されるので、優れた防火性能を発揮することのできる可動式間仕切りを提供することができる。
また本発明の第6の態様に係る可動式間仕切りは、上記本発明の第1の態様乃至第5の態様のいずれか1の態様の可動式間仕切りにおいて、例えば図2a、図2bに示すように、第1のパネル111又は第2のパネル112は、略鉛直方向に立てた状態となるように配設された場合、第1の充填材130は、第1のパネル111又は第2のパネル112の嵌合する部分の鉛直方向上側の面に充填されるように構成してもよい。
このように構成すると、第1の充填材が充填される溝に、例えば、可燃性の塵やごみが溜まって、当該塵やごみが燃えることを回避し、炎を可動式間仕切りの一方の面側から他方の面側に伝えやすくする危険性を減少させることができる。
また本発明の第7の態様に係る可動式間仕切りは、上記本発明の第1の態様乃至第6の態様のいずれか1の態様の可動式間仕切りにおいて、例えば図2a、図2bに示すように、第1の充填材130は、水不溶性で膨張性の鉱物粒と、ハロゲンを含まないバインダーであって熱可塑性又は熱硬化性であるバインダーと、リン含有難燃剤とを含む可撓性の固体防火シーリング組成物であるものとして構成してもよい。
このように構成すると、第1の充填材は、水不溶性で膨張性の鉱物粒と、ハロゲンを含まないバインダーであって熱可塑性又は熱硬化性であるバインダーと、リン含有難燃剤とを含む可撓性の固体防火シーリング組成物によって形成されるので、加熱された際に瞬時に膨張する。したがって、より確実に、炎が可動式間仕切りの一方の面側から他方の面側に突き抜け難くすることができる。
また本発明の可動式間仕切りは、上記本発明の第1の態様乃至第6の態様のいずれか1の態様の可動式間仕切りにおいて、例えば図1に示すように、第1のパネル111又は第2のパネル112を複数備えるように構成してもよい。
このように構成すると、2枚のパネルの相対的な回動の半径を小さくすることができるので、可動式間仕切りの汎用性が高まる。
上記目的を達成するために、本発明の第8の態様に係る可動式間仕切り組立体は、例えば図4に示すように、第1のパネル111又は第2のパネル112の前記第2の辺に沿う方向へのなめらかな移動を可能とするローラ170が配設された第1の態様乃至第7の態様のいずれか1の態様の可動式間仕切り100と;可動式間仕切り100の前記第1の平面と前記第2の平面との間の移動を案内する案内部210、220とを備え;案内部210、220がローラ10をガイドして可動式間仕切り100の移動を案内するものであり;可動式間仕切り100は、全体として略矩形状に形成され、略矩形状の3辺の縁部に形成される第1の当接部180(例えば、図1参照)が案内部210、220が配設される固定部300と当接し、略矩形状の残りの1辺の縁部に形成される第2の当接部181(例えば、図1参照)が地面310と当接して二つの空間を間仕切るように構成され、第1の当接部180(例えば、図1参照)は、固定部300と第1のパネル111又は第2のパネル112との間に配設され、加熱膨張性を有する第2の充填材140を含んで構成され、第2の当接部181は、地面310と第1のパネル111又は第2のパネル112との間に配設され、加熱膨張性を有する第3の充填材150を含んで構成される。
このように構成すると、可動式間仕切りは、案内部によってローラをガイドされて移動を案内され、第1の当接部と案内部が配設される固定部とが当接し、第2の当接部と地面とが当接することで空間を間仕切る。さらに、第1の当接部は、固定部と第1のパネル又は第2のパネルとの間に配設され、加熱膨張性を有する第2の充填材を含んで構成され、第2の当接部は、地面と第1のパネル又は第2のパネルとの間に配設され、加熱膨張性を有する第3の充填材を含んで構成されるので、優れた遮断性能を有する可動式間仕切り組立体を提供することができる。
なお、典型的には、第1のパネル又は第2のパネルは、難燃性の合板によって形成される第2の表面材と、第1の表面材と第2の表面材との間に配設され、当該第1の表面材及び当該第2の表面材を補強する補強材とを有し、第1の表面材には、ホウ酸化合物、アンモニウム化合物及びリン酸化合物を含む防火難燃剤が塗布されるように構成してもよい。
このように構成すると、第1のパネル又は第2のパネルは、第1の表面材がホウ酸化合物、アンモニウム化合物及びリン酸化合物を含む防火難燃剤が塗布された材料、第2の表面材が難燃性の合板で形成されるので、優れた防火性能を発揮することができる。
以上のように本発明によれば、第1のパネルと第2のパネルとを、案内部に沿って移動させた場合、該移動に伴う回動中に突起部は、凹状部に常に対向するように構成されるので、突起部が凹状部を有する第1のパネルの表面にぶつかることを回避できる。
また、第1のパネルと第2のパネルとが間仕切り位置にあるとき、第1のパネルの端面部と第2のパネルの端面部とを相対的に離れる方向に移動させるよう、第1のパネルと第2のパネルとの少なくとも一方に力を作用させたまま、第1のパネルと第2のパネルとをさらに案内部に沿って移動させた場合、該移動に伴う回動中に凹状部と突起部とが接触しないように構成されるので、優れた低騒音性能を有する可動式間仕切りを提供することができる。
さらに、第1のパネルと第2のパネルとが前記間仕切り位置にあるとき、第1のパネルの端面部と第2のパネルの端面部とを相対的に近づく方向に移動させるよう、第1のパネルと第2のパネルとの少なくとも一方に力を作用させた場合、突起部が、凹状部に当接するよう構成されるので、優れた遮断性能を有する可動式間仕切りを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る可動式間仕切りとしてのパネル組立体100の構成を示す図である。(a)は部分分解斜視図、(b)は水平部分断面図、(c)は鉛直部分断面図、(d)は後述する第2の充填材140を含む部分詳細断面図、(e)は後述する第1の充填材130を含む部分詳細断面図、(f)は後述する第3の充填材150を含む部分詳細断面図である。
なお、パネル組立体100は、典型的には、空間を間仕切るものであり、空間を間仕切った際(後述する図4参照)に、略鉛直方向に立てた状態となるように配設されるが、これに限らず、鉛直方向に対して傾きを有した状態あるいは略水平となるように配設してもよい。本実施の形態では、略鉛直方向に立てた状態となるように配設するものとして説明する。なお、図1(b)乃至(f)は、パネル組立体100が略鉛直方向に立てた状態を図示している。すなわち、図1(b)では、紙面に向かって垂直な方向が鉛直方向、図1(c)乃至(f)では、紙面に向かって上下方向が鉛直方向となる。
パネル組立体100は、図1(c)あるいは(e)に示すように、略長方形状に形成されるパネル(図1(a)参照)であって、端面部111aのパネル111の形状である長方形の長辺の全長にわたって、厚さ方向の断面形状が略円弧形状に形成された全体的になめらかに凹状である凹状部111bを有する第1のパネルとしての一枚のパネル111と、略長方形状に形成されるパネルであって、端面部112aのパネル111の長方形の長辺の全長にわたって、厚さ方向の断面形状が略円弧状に形成された凸状部112bを有し、当該端面部112aが前記パネル111の端面部111aと対向したとき、当該凸状部112bと前記凹状部111bとが、嵌合するように配設される第2のパネルとしての、パネル111とは異なる一枚のパネル112とを含む。さらにパネル組立体100は、パネル111とパネル112とに取り付けられ、パネル111とパネル112とを相対的に回動可能に連結する連結手段であって、パネル111の端面部111aとパネル112の端面部112aとが対向したときに、パネル111とパネル112とが、相対的に離れる方向に移動可能に連結する連結手段としての蝶番120を備える。ここで、「端面部のパネルの長方形の辺の全長にわたって」とは、端面部のパネルの長方形の辺の略全長にわたる場合を含み、パネルの遮断性能に影響を与えない範囲で、端面部の端において凹状部、凸状部を有しない場合を含むものとする。略円弧形状とは、円弧に近い形状をいい、楕円弧形状、円弧形状に部分的に他の形状(例えば直線)が全体としてなめらかな形状になるように付加されたものを含むものとする。
なお、凸状部112bと凹状部111bとが嵌合するとは、凸状部112bと凹状部111bとが対向したときに、凸状部112bと凹状部111bとが隙間をもって相補的に配置され、凹状部が凸状部の周りを回動可能に配置されていることをいう。本実施の形態では、パネル111とパネル112とが相対的に回動した場合でも、凸状部112bと凹状部111bとの嵌合状態は保たれる。
なお、パネル組立体100は、典型的には、複数のパネルが蝶番120を介して回動可能に連結されることによって一連状に形成される。例えば、後述する本発明の第2の実施の形態に係る可動式間仕切り組立体としてガレージドア200(図4参照)に用いられる場合には、パネル組立体100は、4枚のパネル111、112、113(図4参照)、114を含んで構成される。これにより、ガレージドア200(図4参照)を容易に設置することができ、また、後述するようにパネル組立体100が方向を変えながら移動する場合に、パネルの枚数が2枚、3枚のときよりパネルの回動半径が短くなり、方向の転換に要する距離が短くて済むため、汎用性が高い。本実施の形態では、パネル組立体100は、4枚のパネル111、112、113(図4参照)、114を含んで構成されるものとして説明する。
なお、4枚のパネル111、112、113(図4参照)、114は、第1のパネルと第2のパネルとを特に区別する必要はなく、要するに、端面部が対向しあう2枚のパネルの一方が第1のパネル、他方が第2のパネルとなる。言い換えれば、例えば、パネル111を第1のパネルとすれば、パネル112が第2のパネル、パネル112を第1のパネルとすれば、パネル113が第2のパネル、という関係になると考えればよい。さらに、4枚のパネル111、112、113、114は、個別に説明する必要のない場合は単にパネル110と記載する。さらに、以下の図1での説明では、説明を分かり易くするため、パネル113(図4参照)の図示を省略してある。
図1(a)は、1枚のパネル110の部分分解斜視図である。パネル110は、本実施の形態では、空間を間仕切った際(図4参照)に、長辺方向が略水平となるように略長方形状に形成される。互いに対向する2枚のパネル110の端面部、例えば、2枚のパネルがそれぞれ、パネル111(図1(c)参照)とパネル112(図1(c)参照)である場合の端面部111a、112a(図1(c)参照)は、当該長辺の端面部である。パネル110は、主として木製であり、難燃性の合板によって形成される第2の表面材としての内表面材160と、ホウ酸化合物、アンモニウム化合物及びリン酸化合物を含む防火難燃剤が塗布されている第1の表面材としての外表面材161と、内表面材160と外表面材161との間に配設され、内表面材160と外表面材161を補強する補強材としての枠組立体162とを含んで構成される。典型的には、パネル110は、図4で後述するように、屋外と屋内を間仕切るように設置される際には、内表面材160が屋内側、外表面材161が屋外側となるように配設される。なお、以下の説明では、特に断りのない限り、パネル110の長辺方向は、空間を間仕切った際(図4参照)に略水平となる方向として説明する。
枠組立体162は、木製の角材によって形成され、互いに略平行に配設される2本の縦部材162a、162bと、同じく木製の角材によって形成され、縦部材162a、162bに対して略垂直となるように、互いに略平行に配設される2本の横部材162c、162dとによって、略長方形状のフレーム構造となるように形成される。さらに、枠組立体162は、フレームの内側に縦部材162a、162bと略平行に配設される縦桟162eと、横部材162c、162dと略平行に配設される横桟162fを含んで構成される。
内表面材160は、燃えにくく割れにくい性能を有する難燃性の合板によって形成され、例えば、リン酸アンモニウムや硝酸アンモニウムなどの防火剤を用いて、難燃処理を施した合板として、難燃ベニヤ、難燃シナベニヤ、難燃シナ合板等と通常呼ばれる合板群から選ばれる少なくとも1種の合板を用いることが好適であるが、板状の部材であれば何でもよい。本実施の形態では、内表面材160は、難燃シナ合板を用いる。なお、ここで難燃性の合板は、例えば、建築材料のうち、通常の火災による火熱が加えられた場合に、防火上有害な変形や溶融・亀裂その他の損傷を生じない材料等とするとよい。
外表面材161は、木材への着火を防止して燃えにくくする性能を有するホウ酸化合物、アンモニウム化合物及びリン酸化合物を含む防火難燃剤を塗布したむく材によって形成される。ここで、ホウ酸化合物、アンモニウム化合物及びリン酸化合物を含む防火難燃剤は、例えば、ファイヤーフリーズ(商品名、株式会社グランディ製)や、ファイヤーレターデント防燃水(商品名、アドコスミック株式会社製)等が挙げられる。防火難燃剤は、例えば、主成分をホウ酸化合物とする場合、当該ホウ酸化合物は250度以上の高温になると吸熱分解反応を起こし、むく材の温度を発火温度以下に抑える。さらに、成分中の結晶水が消火作用を機能させる。さらに、この反応により不燃性生成物が生じ、むく材から発生する可燃性ガスの濃度を下げる。また一方、この不燃性生成物がむく材に固着することで、周囲への影響も防ぐ。外表面材161は、例えば、米松、チーク材、なら材、たも材、ニヤトー材等からなる群から選ばれる少なくとも1種のむく材を用いることが好適であり、木材の乾燥比重が0.5〜1.00、好ましくは比重0.55以上のむくの木材が好ましいが、板状の部材であれば何でもよい。本実施の形態では、外表面材161は、米松を用いる。
パネル110は、内表面材160に難燃性の合板を用いることで、例えば、火災時に炎等によって内表面材160の裏面に熱が伝わっても、パネル110の焦げの進行を著しく遅くすることができる。また、外表面材161にホウ酸化合物、アンモニウム化合物及びリン酸化合物を含む防火難燃剤を塗布したむく材を用いることで、炎に接しても燃焼せず、炎が外表面材161の裏面に突き抜けることを防止するとともに、パネル110の膨張や収縮を防止することができる。
パネル110は、図1(b)に示すように、2枚のパネル110の対向する端面部、例えば、2枚のパネル110がそれぞれ、パネル111(図1(c)参照)とパネル112(図1(c)参照)である場合には、端面部111a、112a(図1(c)参照)と交差する縁部にローラ170を備えている。ローラ170は、典型的には、1枚のパネル110に対して少なくとも2つ取り付けられており、それぞれローラブラケット171を介して、パネル110の形状である長方形の長辺の端面部と交差する方向の2つの縁部に取り付けられている。すなわち、2つのローラ170は、パネル110の短辺側の縁部にそれぞれ配設される。なお、パネル110の短辺に沿う方向は、パネル組立体100が後述する本発明の第2の実施の形態に係るガレージドア200(図4参照)に用いられる場合に、後述する2本のスライドレール210、220(図4参照)によって案内されて移動する方向である。
ここで、パネル110の縁部とは、パネル110の端面部を含む概念であり、例えば、パネル110の短辺方向又は長辺方向の両端面部から、例えば、それぞれ20〜50mm程度の幅、好ましくは30〜40mm程度の幅の部分を含む。本実施の形態では、パネル110の縁部はそれぞれ、端面部から35mm程度の幅の部分である。また、さらに好ましくは、パネル組立体100が後述する本発明の第2の実施の形態に係るガレージドア200(図4参照)に取り付けられた際に、外表面材161側から見て、ガレージドア200が取り付けられる周壁300(図4で後述する)に形成される開口部320(図4で後述する)を介して、露出して見えない程度の範囲とするとよい。言い換えれば、パネル組立体100と周壁300とが重なる範囲とするとよい。
図2a、図2bは、本発明の第1の実施の形態に係るパネル組立体100の端面部111a、端面部112aを含む部分詳細断面図である。なお、本図では、(a)、(b)は、図4で後述するように、パネル組立体100が空間を間仕切って鉛直方向に立てた際の状態を示す。この場合、パネル組立体100は、間仕切り位置にあり、鉛直に配置された第2の平面上にある。(a)は、また、下側のパネル112の凸状部112bに上側のパネル111の自重が鉛直方向に加わっている状態である。パネル組立体100が空間を間仕切っている通常の状態は、この状態である。
(b)は、下側のパネル112にパネル111の自重が加わっていない状態である。空間を開放するべくパネル組立体100を移動させる際に鉛直方向上側に吊り上げた場合には、典型的にはこの状態になる。パネル組立体100は、例えば、後述するガレージドア200(図4参照)に用いられた場合、空間を間仕切った通常の状態から空間を開放する状態に移行する際に、(b)に示すように、一旦、鉛直方向上側に吊り上がった状態になる。
(c)は、さらに、パネル組立体100が鉛直方向に立てられた(b)の状態から、パネル111とパネル112とが相対的に回動した状態を示す図である。言い換えれば、例えば、パネル組立体100が、後述するガレージドア200(図4参照)に用いられた場合、パネル組立体100が空間を間仕切った通常の状態から空間を開放する状態に移行するために、後述する2本のスライドレール210、220(図4参照)によって案内されて移動し、該移動の方向を徐々に変える際の状態を示す図である。図に示す、パネル111のパネル222に対する角度αが相対的回動角である。
(d)は、後述する突起部112cの部分詳細断面図である。
(e)は、パネル111とパネル112とが相対的に回動した状態にあるときに、パネル111がパネル112に押されたときに、パネル112の突起部112cがパネル111の凹状部111bに接触しない状態にを示す。
蝶番120は、パネル組立体100の内表面材160側に、2枚のパネル110の互いに対向する端面部に沿って、複数設置されている(図4も参照)。例えば、複数の蝶番120は、2枚のパネル110がそれぞれ、本図に示すように、パネル111とパネル112である場合には、端面部111a、112aに沿って取り付けられ、パネル111とパネル112とを回転軸芯122を中心として相対的に回動可能に連結する。
なお、蝶番120の構成の詳細については、図3で後述する。
第1のパネルとしてのパネル111は、上述したように、端面部111aのパネル111の形状である長方形の長辺方向の全長にわたって、厚さ方向の断面形状が略円弧状に形成された凹状部111bを有し、第2のパネルとしてのパネル112は、端面部112aのパネル112の形状である長方形の長辺方向全長にわたって、典型的には、厚さ方向の断面形状が略円弧状に形成された凸状部112bを有する。
ここで、厚さ方向とは、パネル111、パネル112を形成する内表面材160、外表面材161、枠組立体162が重なる方向をいい、厚さ方向の断面形状と言った場合には、内表面材160、外表面材161、枠組立体162の各断面が層状に現れる断面の形状のことをいう。また、ここでは端面部111a、端面部112aの厚さ方向の断面は、端面部111a、端面部112aに交差する方向の縦断面である。さらに、ここで、端面部111a、端面部112aの全長とは、厚さ方向に対して略垂直な方向の端面部111a、端面部112aに沿った方向の全長のことをいう。
次に、図3(a)を参照して、パネル111の凹状部111bの形状をより詳細に説明する。パネル111の凹状部111bは、外表面材160の外表面160aに直角であり平面状の平面部111dと、厚さ方向の縦断面形状が円弧状(略6分の1円弧(円弧に対応する角度が約60°))になるようにえぐられた円弧部111eとを有する。平面部111dと円弧部111eとは、なめらかに接続される。平面部111dは、端面部111aと端面部112aとが対向して、パネル111とパネル112とが傾きを有さずに1つの面を形成するような状態(例えば、図2a(a))にあるときに後述の突起部112cが当接する当接部111fを蝶番120が位置する側に有し、平面部111dには溝130aが形成されている。溝130aは、当接部111fの一部と円弧部111eの一部にまたがって形成されている。一方、パネル112の凸状部112bは、厚さ方向の縦断面形状が円弧状(略4分の1円弧)になるように突出するように形成される。
パネル111とパネル112とを、案内部210、220(図4)に沿って移動させた場合、該移動に伴う回動中に突起部111cは、凹状部112bに常に対向するように構成される。なお、突起部112cは、パネル112の枠組立体162の部分と内表面材160の部分とを含んで構成され、また、当接部11fは、パネル111の枠組立体162の部分と内表面材160の部分とを含んで構成されている。
凸状部112bの円弧形状(突起部112cを除いた部分)の円弧の中心C2(曲率中心)は、パネル同士が互いに回動せずに一平面上にある場合であって、突起部112cが当接部111fに当接しているときに、回転軸芯122の中心に一致する。円弧部111eの円弧の中心C1(曲率中心)は、中心C2より、図中、蝶番120側よりさらに反蝶番120側に離れた位置であって、凸状部112bの円弧にさらに近づいた位置にある。また、中心C1は、凸状部112bの円弧の両端と中心C2を結んだ形の内部にあるともいえる。ここで、凹状部111bの縦断面形状の円弧の半径R1(曲率半径)は、凸状部112bの縦断面形状の円弧の半径R2(曲率半径)(R2は枠組立体162の厚さに略等しい)よりも、例えば、1mmから6mm、好ましくは2mmから3mm程度短くするとよい。凸状部112bと凹状部111bとは、端面部112aが端面部111aと対向したとき、後述の突起部112cからパネル112の厚さ方向に蝶番120側より離れるにしたがって大きくなる隙間を形成して嵌合する。凸状部112bの円弧形状の円弧の中心C2は、前述のように後述する蝶番120の回転軸芯121の中心と一致するが、この点は、パネル111とパネル112の相対的な回動の中心となる点でもある。ただし、この回動は、突起部112cは当接部111fに当接した状態から同じ回動中心、回動半径で回動する回動である。さらに、パネル111とパネル112が相対的に回動する際にも、凸状部112bと凹状部111bとの隙間は、ゴミがつまったり、指が引き込まれたりしないような、小さな値に維持される。これにより、凸状部112bと凹状部111bとの隙間が、パネル111とパネル112との相対的な回動に伴って、必要以上に広がるなどして当該隙間にゴミがつまったり、指を引き込んでしまったりすることがない。なお、凸状部112bの円弧形状の円弧、凹状部111bの円弧形状の円弧は、6分の1円弧から4分の1円弧とするとよい。
中心C2は、突起部112cが当接部111fに当接しているときに、回転軸芯122の中心の近傍に配置されるようにしてもよい。ここで近傍とは、パネル111とパネル112とが間仕切り位置にあるとき、パネル111の端面部111aとパネル112の端面部112aとを相対的に離れる方向に移動させるよう、パネル11とパネル112との少なくとも一方に力を作用させたまま、パネル111とパネル112とをさらに案内部210、220(図4)に沿って移動させた場合、該移動に伴う回動中に凹状部111bと突起部112bとが接触しないように構成することができ、パネル111とパネル112とが間仕切り位置にあるとき、端面部111aと端面部112aとを相対的に近づく方向に移動させるよう、パネル111とパネル112との少なくとも一方に力を作用させた場合、突起部112cが、凹状部111bに当接するよう構成できる程度に、中心C2が回転軸芯122の中心に近いことをいう。
このような中心C1の位置配置により、およびR1をR2より小さくすることにより、凹状部111bは、中心C2からR2の位置にある凸状部112bよりさらに離れた位置にある円弧(半径R3、R3=R2+突起部112cの高さ)(図3(a)で2点鎖線にて表示)よりさらに中心C2から離れた位置に配置されるので、パネル111、112のゆがみによる変形により凸状部112bと凹状部111bとの隙間が減少した場合にも、凸状部112bと凹状部111bとの間に隙間が存在するように対処することができる。
さらに凸状部112bは、蝶番120が位置する側の端面部112aのパネル112の形状である長方形の長辺方向の全長にわたって、当該凸状部112bの円弧状表面から突出した突起部112cを含んで形成されている。突起部112cは、パネル111と端面部111aとパネル112の端面部112aとが対向したときに、端面部111aの凹状部111bと、凹状部111bの蝶番120が位置する側の当接部111fに当接可能に形成される。平面部111dと円弧部111eとは、なめらかに接続されるので、突起部112cが凹状部111bに当接したときに、突起部112cは、凹状部111b上を滑らかに摺動することが可能である。なお、凹状部111bには突起部は形成されていない。
図2a、図2bに戻って説明する。本実施の形態では、突起部112cは、厚さ方向の縦断面形状が略四角形状、さらに好ましくは、図2b(d)に示すように、略台形状となるように形成される。具体的には、本実施の形態では、突起部112cは、端面部111aと端面部112aとが対向したときに凹状部111bの当接面111fと当接する面112gと、この面112gに対して、蝶番120側とは反対側の側面112hが、例えば20°から45°、好ましくは25°から30°程度、ここでは、30°程度傾きを有するように形成されている。突起部112cの枠組立体162の厚さ方向の長さは、枠組立体162の厚さの1/6以上あるいは8mm以上とするとよい。突起部112cの突起高さ(凸状部112bの円弧形状から突き出す高さ)は、約1mmとするとよい。
突起部112cは、厚さ方向の縦断面形状がパネル112の厚さ方向に長い略台形状となるように形成されることで、パネル111とパネル112とが傾きを有している状態(例えば、図2b(c)に示すような状態)から、端面部111aと端面部112aとが対向して、パネル111とパネル112とが傾きを有さずに1つの面を形成するような状態(例えば、図2a(b)に示すような状態)に移行する際に、凹状部111bの蝶番120側である当接部111fが突起部112cに接触しない状態とし、円滑に相対的な回動を行うことができる。言い換えれば、突起部112cの蝶番120側とは反対側の側面112hが、凹状部111bの蝶番120側である当接部111fに接触することがないようにすることができる。
また、端面部111aと端面部112aとが対向したときに凹状部111bと当接する突起部112cの面を、例えば、縦断面形状が円弧状に形成される場合と比べて、十分に広く接触する面とすることができるので、隙間風等を確実に遮断することができる。なお、当接部111fの枠組立体162の厚さ方向の長さは、突起部112cの当接部111fと接触する部分の枠組立体162の厚さ方向の長さと同じである。
また、突起部112cは、端面部111aの蝶番120が位置する側に形成されることで、端面部111aと端面部112aとが対向して、パネル111とパネル112とが傾きを有さずに1つの面を形成するような状態(例えば、図2a(a)、(b)に示すような状態)から、パネル111とパネル112とが傾きを有している状態(例えば、図2b(d)に示すような状態)に移行する際に、突起部112cが凹状部111bの当接部111fから離れると隙間が徐々に増大するため(図2b(c))、ごみなどの異物の噛み込みがあった場合でも動作に支障を来たすことが少なくて済む利点がある。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るパネル組立体100の蝶番120を含む部分詳細断面図である。ここで、蝶番120の具体的な構成を説明するため本図を参照する。 図3(a)は、下側のパネル112に上側のパネル111の自重が鉛直方向に加わっている状態(図2a(a)に対応する。)での蝶番120を示す図である。
図3(b)は、パネル組立体100を移動させる際に、一旦鉛直方向上側に吊り上げた状態(図2a(b)に対応する。)での蝶番120を示す図である。
蝶番120は、第1のパネルとしてのパネル111又は第2のパネルとしてのパネル112のいずれか一方、ここではパネル112に取り付けられる回転軸芯であって、パネル111とパネル112との相対的な回動の中心となる回転軸芯121と、第1のパネルとしてのパネル111又は第2のパネルとしてのパネル112のうち回転軸芯121の取り付けられなかった方、ここではパネル111に取り付けられる回転軸受けであって、略円筒状に形成され、前記回転軸芯121周りに回転する回転軸受け122とを含んで構成される。
さらに、蝶番120は、図3(b)に示すように、回転軸芯121と回転軸受け122の内壁との間に隙間としての遊びδ1を形成するように構成される。なお、ここでは、蝶番120の遊びδ1という場合には、当該回転軸芯121と当該回転軸受け122の内壁との間に隙間の長さを含む概念とする。また、ここでは、遊びδ1は、パネル111の端面部111aとパネル112の端面部112aとが対向したときに、パネル111とパネル112とが相対的に離れる方向の隙間、すなわち、パネル組立体100を略鉛直方向に立てて配設した際の鉛直方向の隙間である。回転軸芯121の外径をdo、回転軸受け122の内径をDiとすると、遊びδ1=Di-doとなる。この場合、回転軸芯121は回転軸受け122の内壁の図中一番下側(パネル112側)に接している。蝶番120が回転軸芯121と回転軸受け122の内壁との間に隙間としての遊びδ1を形成するように構成されるので、パネル111の端面部111aとパネル112の端面部112aとが近づきあるいは離れる方向に、パネル111とパネル112が相対的に移動可能である。
回転軸芯121は、略円柱状に形成される。回転軸芯121は、パネル112の内表面材160側に端面部111a(図2a参照)、端面部112a(図2a参照)に沿った方向に形成される溝123に収納される。回転軸芯121の両端には、各々、回転軸芯固定部125が形成されている。当該回転軸芯固定部125は、回転軸芯121とほぼ同軸で、回転軸受け122とほぼ等しい半径の略円柱状に形成される。さらに、回転軸芯固定部125は、回転軸芯固定部125から延設される板状部126を介してネジ等によってパネル112に固定的に取り付けられる。回転軸受け122は、回転軸受け122から延設される板状部124を介してネジ等によってパネル111に固定的に取り付けられる。さらに、回転軸受け122は、2つの回転軸芯固定部125の間に挟み込まれるように、略円筒状の内側に回転軸芯121が挿入され、回転軸芯121の周りを回転可能なように取り付けられる。なお、本実施の形態での蝶番120は、パネル111とパネル112とを相対的に回動可能に連結する連結手段であって、端面部が互いに対向したときに、パネル111とパネル112とを相対的に離れる方向に移動可能に連結する蝶番であれば、抜差蝶番、引掛蝶番等他の形式の蝶番でもよい。
パネル111とパネル112とは、蝶番120によって、パネル111の端面部111aとパネル112の端面部112aとが対向したときに、パネル111とパネル112とが、相対的に離れる方向に移動可能に連結される。蝶番120は、上述したように、回転軸芯121と回転軸受け122との間に遊びδ1を有していることから、パネル111とパネル112との相対的に離れる方向の移動の長さ、言い換えれば、突起部112cと凹状部111bとの最大の隙間t1(図2a(b)参照)は、蝶番120の遊びδ1に基づいて制限される。
図2a、図2bに戻って、本実施の形態では、突起部112cと凹状部111bとの最大の隙間t1は、蝶番120の遊びδ1よりも小さい、又は、略同等である。本実施の形態では、突起部112cと凹状部111bとの最大隙間t1が、蝶番120の遊びδ1よりも小さい場合として説明する。すなわち、突起部112cと凹状部111bとの最大隙間t1が、蝶番120の遊びδ1よりも小さい場合は、回転軸芯121の外周面の鉛直方向下側の部分と回転軸受け122の内周面の鉛直方向下側の部分とが当接して、パネル111とパネル112とが離れる方向の移動を規制する(図3(b)参照)。パネル111とパネル112とが近づく方向の移動は、突起部112cと凹状部111bとが当接することで規制される。このように構成することで、最大隙間t1と蝶番120の遊びδ1とがほぼ等しい場合に比べて、製作過程において、蝶番120等の設置位置の若干の誤差を許容することができる。すなわち、製作が容易となる。
例えば、パネル組立体100を後述するガレージドア200(図4参照)に用いられた場合、パネル組立体100が空間を間仕切っている通常の状態では、下側のパネル112の凸状部112bに上側のパネル111の自重が鉛直方向に加わっている状態となる(図2a(a))。すなわち、上側のパネル111の端面部111aが、下側のパネル112の端面部112aに近づく方向である鉛直方向下側に移動するように、上側のパネル111に力(重力)が鉛直方向下側に作用している。このとき、突起部112cと凹状部111bの当接部111fとが当接することで、突起部112cと凹状部111bの当接部111fとの隙間は0(ゼロ)となり、突起部112cの凹状部111bの当接部111fと対向する面と、凹状部111bの当接部111fとが完全に密着した状態となる。これにより、パネル組立体100が空間を間仕切っている状態ではパネル111、パネル112との隙間が、突起部112cと凹状部111bの当接部111fの部分でほぼ完全になくなり、例えば、隙間風等を防ぎ、優れた遮断性能を発揮することができる。
さらに、パネル組立体100が空間を開放するように後述する2本のスライドレール210、220(図4参照)によってパネル111、112の形状である長方形の短辺に沿う方向に案内されて移動する際には、上側のパネル111は、突起部112cと凹状部111bの当接部111fとの間に最大隙間t1をあけて、一旦、鉛直方向上側に吊り上がった状態になる。そして、さらに、移動を続けることで、パネル111以降のパネルも引き連れながら、案内される移動の方向が変化するにつれて、当該移動に伴い各パネルが相対的に回動する。ここで、各パネルの相対的な回動の前に、先行するパネルが一旦吊り上がった状態となり、回転軸芯121の外周面の鉛直方向下側の部分と回転軸受け122の内周面の鉛直方向下側の部分とが当接する。すなわち、突起部112cと凹状部111bの当接部111fとの間の隙間は、最大の隙間t1まで広がる。突起部112cと凹状部111bの当接部111fとの間に隙間があくことで、各パネルの相対的な回動に伴って、隣り合うパネル同士が擦れ合うことがないので、パネル組立体100の方向を変えながらの移動、ここでは、後述するような、閉鎖状態から開放状態への移動を滑らかに、容易に行うことができる。
ここで、突起部112cと凹状部111bの当接部111fとの最大隙間t1は、例えば、蝶番120の遊びδ1の0.3倍から0.9倍、好ましくは0.4倍から0.7倍程度とするとよい。最大隙間t1は、蝶番120の遊びδ1の0.3倍よりも短いと、パネルが鉛直方向上側に一旦吊り上がった際の最大隙間t1が小さすぎて、パネル組立体100の方向を変えながらの移動を滑らかに、容易に行うことができない場合がある。また、蝶番120の遊びδ1の0.9倍よりも長いと、パネル組立体100が空間を間仕切っている通常の状態の際に、隣り合うパネル同士の各端面部の間に隙間が生じやすくなり適切に空間を遮断することができないことがある。
なお、突起部112cは、ここでは、縦断面形状が略台形状となるように形成されるものとして説明するが、要するに、凸状部112aの略円弧状から突起していればよく、略矩形、略半円状等に形成してもよい。また、凸状部112aの略円弧よりも曲率半径の短い略円弧によって突起部112cの当接部111fと当接する面を形成してもよい。
続けて図2a、図2bを参照する。本実施の形態では、パネル組立体100は、加熱膨張性を有し、パネル111の端面部111a又はパネル112の端面部112a、本実施の形態では、パネル111の端面部111aのパネル111の形状である長方形の長辺方向の全長にわたって形成される溝130aに充填される第1の充填材130とを備える。
溝130aは、凹状部111bの、突起部112cに対向し当接する当接部111fの蝶番120側とは反対側に沿って形成されている。後述するように、パネル組立体100が空間を間仕切った際(図4参照)に、パネル111とパネル112とは略鉛直方向に立てた状態となるように配設される。したがって、溝130aは、パネル組立体100が空間を間仕切った際(図4参照)に、パネル111とパネル112とが嵌合する部分の鉛直方向上側の面、すなわち、端面部111aに形成され、第1の充填材130は、当該溝130aに充填される。このように構成することで、パネル組立体100が移動を繰り返すうちに、溝130aに可燃性の塵やごみが溜まることを防止し、例えば、火災等の際に炎をパネル組立体100の一方の面側(例えば、外表面材161側)から他方の面側(例えば、内表面材160側)に伝えやすくする危険性を減少させることができる。
本実施の形態では、当該溝130aは、凹状部111bの、突起部112cに対向し当接する当接部111fの蝶番120側とは反対側の脇に1本形成されている。第1の充填材130は、当該1本の溝130aに充填される。なお、溝130a及び第1の充填材130を複数備えていてもよい。すなわち、端面部111aの凹状部111bに2本の溝130aを形成し、当該2本の溝130aの両方に第1の充填材130を充填してもよい。このようにすることで、例えば、火災等の際に炎をパネル組立体100の一方の面側(例えば、外表面材161側)から他方の面側(例えば、内表面材160側)に伝えやすくする危険性をより確実に減少させることができる。
溝130aの深さは、例えば、1mmから2mm、好ましくは1.6mm程度とするとよい。また、溝130aの幅は5mmから15mm程度、好ましくは12mm程度とするとよい。このように構成することで、次に説明する第1の充填材130を適切な量で充填することができ、第1の充填材130の加熱膨張性能を十分に発揮させることができる。
第1の充填材130は、加熱膨張性を有する材料、典型的には、膨張性耐火耐熱機能材によって形成される。本実施の形態では、第1の充填材130は、水不溶性で膨張性の鉱物粒と、ハロゲンを含まないバインダーであって熱可塑性又は熱硬化性であるバインダーと、リン含有難燃剤とを含む可撓性の固体防火シーリング組成物である。第1の充填材130は、典型的には、約0.01〜約3.75mm程度の軟度を有する可撓性の固体防火シーリング組成物である。なお、固体防火シーリング組成物は、可撓性であるが少しの変形後に元に戻る明確な形を有することから、室温で柔軟で展性のパテ様材料とは区別できる。
水不溶性で膨張性の鉱物粒は、典型的には、オキシボロン化合物、膨張性グラファイト、あるいはこれらの混合物と、膨張性材料としての水和アルカリ金属ケイ酸塩との混合物を含むものである。水不溶性で膨張性の鉱物粒は、単に膨張性グラファイトを含むものであってもよい。水不溶性で膨張性の鉱物粒の量は、固体防火シーリング組成物の総重量を基準にして、例えば、約10〜約70重量%、好ましくは約25〜約60重量%とするとよい。
水和アルカリ金属ケイ酸塩は、例えば、顆粒水和アルカリ金属ケイ酸塩であっても良い。好ましいアルカリ金属ケイ酸塩は、含水量が約5〜約30重量%、二酸化ケイ素(SiO2)対酸化ナトリウム(Na2O)比が約2.0:1〜約3.75:1の範囲であり、粒度が約0.2mm〜2.0mm(すなわち約95%の粒子が0.2mmよりも大きい)の範囲を有する顆粒ケイ酸ナトリウムである。
好ましい水不溶性で膨張性の鉱物粒は、式、M2O:xSiO2(式中、Mはアルカリ金属である。)によって表されるアルカリ金属ケイ酸塩の混合物である。混合物は、ホウ酸およびI、II族元素のホウ酸塩から選択されても良い少なくとも1つのオキシボロン化合物、および水も含む。重量比Xは約1.5〜約4の範囲であり、ホウ素とMのモル比は約0.2〜約0.9の間であり、水は総組成物の約5〜15重量%を構成する。使用することのできるケイ酸塩としては、例えば、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸リチウム、およびケイ酸カリウム等が挙げられる。また、使用することのできるオキシボロン化合物としては、例えば、メタホウ酸塩、四ホウ酸塩、過ホウ酸塩、ポリホウ酸基、ホウ酸、灰硼石、メタホウ酸カルシウム、ホウ酸マグネシウム、およびホウ酸亜鉛等が挙げられる。
なお、水不溶性で膨張性の鉱物粒は、上記のケイ酸塩と混合される場合は、その他の膨張性化合物を使用しても良い。当該膨張性化合物としては、例えば、膨張性グラファイト、バーミキュライト、パーライト、NaBSi、ガラス粒子、雲母、無機および有機発泡剤、およびこれらの混合物が挙げられる。膨張性グラファイトは、例えば、顆粒水和アルカリ金属ケイ酸塩膨張性組成物と混合されても良い。
ハロゲンを含まないバインダー、典型的にはハロゲンを含まない有機バインダーは、熱可塑性又は熱硬化性のバインダーである。ハロゲンを含まないバインダー材料の使用により、火災中に有毒で腐食性のハロゲン酸ガスが生成するリスクが除外される。ただし、ハロゲンを含まないバインダー材料を使用するときは、後述する難燃剤を添加することが好ましい。ハロゲンを含まないバインダーであって、熱可塑性又は熱硬化性であるバインダーの量は、固体防火シーリング組成物の総重量を基準にして、例えば、約10〜約50重量%、好ましくは約12〜約40重量%とするとよい。
熱可塑性のバインダーは、典型的には、長いポリマー鎖を有し、存在する場合は連鎖を架橋する役割を果たす化学結合がわずかにある。熱可塑性のバインダーは、加熱されると通常柔らかくなり、所望の形に成形できるようになる。引き続く再加熱は、材料を再度柔らかくする役割を果たす。熱可塑性のバインダーとしては、例えば、アクリル酸ポリマー、エチレン酢酸ビニル共重合体、天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ポリイソプレン、ポリプタジエン、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの実質的に直鎖のポリマー、およびそれらのポリマーの組み合わせと混合物が挙げられる。これらの材料に関して使用される「実質的に直鎖」という用語は、分枝がポリマー鎖当たり平均で3または4個以下、好ましくは1または2個、そして最も好ましくは0であることが好ましいことを指す。
熱硬化性のバインダーは、典型的に加熱時に架橋反応を起こすことで硬化するポリマーを指す。架橋密度が十分に高ければ、材料は硬く不融性で不溶性の傾向がある。このような材料の形は、暖められた場合、典型的には引き続いて恒久的に変化できない。2つ以上の液体構成成分を反応させて、熱硬化性ポリマーが形成できる。例えば、多官能性アミンおよび多官能性エポキシを反応させて、エポキシ系を形成しても良い。熱硬化性のバインダーとしては、例えば、エポキシ、フェノール、ポリエステル、シリコーン、ポリウレタン、ポリイミドなどが挙げられる。さらに、好ましい熱硬化性のバインダーとしては、例えば、架橋剤添加又は電子ビーム、あるいは両方の適切なエネルギー源への曝露により、架橋されることができるバインダーが挙げられる。材料としては、例えば天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、およびポリプタジエンが挙げられる。
さらに好ましい熱可塑性又は熱硬化性のバインダーとしては、合成または天然のイソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、EPDMゴム、およびポリプタジエン等が挙げられる。最も好ましいバインダーは、エチレン酢酸ビニル共重合体を含有するバインダーである。例えば、エチレン酢酸ビニル、合成イソプレンゴムなどの材料の配合物を用いても良い。
リン含有難燃剤は、好ましくは加熱時に酸を形成することで、上述した有機バインダーの炭化を促進する亜リン酸又は窒素あるいは両方を含有する材料とするとよい。好ましい亜リン酸含有化合物としては、例えば、ポリリン酸アンモニウム(APP)を含有する化合物が挙げられる。なお、吸熱材料もまた適切な難燃剤である。好ましい吸熱材料は、例えばアルミナ三水和物である。リン含有難燃剤の量は、固体防火シーリング組成物の総重量を基準にして、例えば、約10〜約50重量%、好ましくは約15〜約40重量%とするとよい。
なお、第1の充填材130、すなわち、固体防火シーリング組成物には、充填剤、色素、および加工助剤等の別の任意の成分を加えて、当該固体防火シーリング組成物の特性を追加または増強してもよい。さらにバインダーとして熱硬化性のバインダーを用いても良いので、例えば、ジクミルペルオキシドのような有機ペルオキシドなどの硬化剤または架橋剤が存在してもよい。
さらに、固体防火シーリング組成物には、可塑剤、好ましくは難燃剤可塑剤、例えば、有機ホスフェート可塑剤を加えてもよい。可塑剤の量は、組成物が柔らかくなりすぎたり、パテ状になるのを避けるために適宜量を調整すればよい。シーラントを所望の形に押出しまたは成形するのに、加工助剤として可塑剤を使用してもよい。また、例えば、ヒンダードフェノール、芳香族アミンなどの抗酸化剤およびオゾン劣化防止剤を加えてもよい。例えば、色素、レーキまたは染料のような有機物、あるいは、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛または酸化鉄のような無機物などの着色剤も所望どおり添加して良い。
固体防火シーリング組成物は、典型的には、高剪断混合操作を通じて使用成分を組み合わせることで生成され、このような混合は実質的に揮発分を含まない状態でなされる。典型的に組成物は、例えば、二連ロールミル、バンバリーミキサー、または好ましくは加熱・冷却能を持ち加工温度を制御する二軸スクリュー押出機を使用して、様々な成分の高剪断混合によって作られる。
実質的に揮発分を含まない状態とは、組成物の構成成分が揮発性有機溶剤を含まず、バインダーもまた実質的に水を含まないチャンバー(不図示)内(例えば、0.25重量%未満を含有する程度)で、高剪断混合が行われることを意味する。この水は結合水以外の水であり、結合水は材料が少なくとも100℃(好ましくは少なくとも150℃、より好ましくは少なくとも250℃)に加熱されるまで蒸発しない水である。
バインダーは、例えばオーブン(不図示)内で予備乾燥され、あるいは乾燥していれば直接混合チャンバー(不図示)に添加されて、完全に混ざり合うまで混合される。次に混合操作を継続しながら、適宜、充填剤、加工助剤、チャー形成樹脂、ワックス、着色剤、難燃剤、抗酸化剤、オゾン劣化防止剤、硬化剤、および可塑剤が添加される。添加される最後の成分は、通常、膨張性の材料である。組成物は典型的に均質で滑らか(すなわち塊がない)になるまで混合される。
第1の充填材130は、本実施の形態では、上述したように、当該固体防火シーリング組成物を用いる。当該固体防火シーリング組成物としては、例えば、ファイヤーバリヤー延焼防止剤(商品名、住友3M社製)等が挙げられる。第1の充填材130に固体防火シ
ーリング組成物を用いることで、例えば、火災等の際に熱によって生じる端面部111aと端面部112aとの隙間を炎が通過する場合に、炎が当該第1の充填材130に接することで、当該第1の充填材130は瞬時に膨張する。膨張した当該第1の充填材130は、熱によって生じる端面部111aと端面部112aとの隙間を塞ぐため、炎がパネル組立体100の一方の面側(例えば、外表面材161側)から他方の面側(例えば、内表面材160側)に突き抜けることを防止することができる。
なお、以上の説明では、第1の充填材130は、パネル組立体100が空間を間仕切った際(図2a参照)に、鉛直方向上側に位置するパネル111の端面部111aの凹状部111bに形成される溝130aに充填されるものとして説明したが、鉛直方向下側に位置するパネル112の端面部112aの凸状部112bに、突起部112cの蝶番120とは反対側の側面に沿って溝(不図示)を形成し、当該溝に充填されるものとしてもよい。また、第1の充填材130は、端面部111aと端面部112aの両方に上述のように溝(不図示)をそれぞれ形成し、当該溝にそれぞれ充填してもよい。
なお、以上の端面部111a、端面部112a、凹状部111b、凸状部112b、突起部112c、第1の充填材130、溝130a等の説明は、パネル111とパネル112との嵌合部分での構成として説明したが、パネル112とパネル113(図2a参照)との嵌合部分、パネル113とパネル114との嵌合部分でもほぼ同様の構成となっていることは言うまでもない。また、パネル組立体100は、第1の充填材130、溝130aを備えない構成(不図示)としてもよい。
再び、図1をパネル組立体100の構成の説明を続ける。パネル組立体100は、上述したように、4枚のパネル111、112、113(図4参照)、114を含んで構成され、全体として略矩形状に形成される。パネル組立体100は、略矩形状の3辺の縁部に形成される第1の当接部としての枠ウェザーシール部180と、略矩形状の残りの1辺の縁部に形成される第2の当接部としての地面ウェザーシール部181とを含んで構成される。
枠ウェザーシール部180は、具体的には、図1(b)、(d)に示すように、パネル組立体100が空間を間仕切った際に、鉛直方向最上段に位置するパネル111の両短辺の縁部と鉛直方向上側の長辺の縁部、パネル111の鉛直方向下側に位置するパネル112の両短辺の縁部、パネル112の鉛直方向下側に位置するパネル113(図4参照)の両短辺の縁部、パネル113(図4参照)の鉛直方向下側、すなわち、鉛直方向最下段に位置するパネル114の両短辺の縁部によって構成される。すなわち、枠ウェザーシール部180は、パネル組立体100の鉛直方向下側の縁部を除く、略コの字型の縁部によって構成される。ここで、パネル111等の縁部、あるいはパネル組立体100の縁部とは、上述したように、端面部を含む概念であり、端面部から所定の範囲の部分である。なお、パネル組立体100の端面部は、4枚のパネル111、112、113(図4参照)、114の端面部が組み合わさることにより形成される。
枠ウェザーシール部180は、外表面材161の表面にパネル組立体100の端面部に沿って同じく略コの字型に形成される2本の溝140a、及び当該2本の溝140aに充填され、加熱膨張性を有する第2の充填材140を含んで構成される。図1(a)に、パネル111に形成される溝140aと第2の充填材140を例示している。溝140a、第2の充填材140は、パネル111では鉛直方向下側が開放した略コの字型に形成される。ここでは図示していないが、溝140aと第2の充填材140は、パネル112、113、114では、短辺方向の両縁部に略平行に形成される。
第2の充填材140は、第1の充填材130と同様に、加熱膨張性を有する材料、典型的には、膨張性耐火耐熱機能材によって形成され、本実施の形態では、上述した固体防火シーリング組成物を用いる。溝140aの寸法も同様に、上述した溝130aと同様の寸法とすればよい。さらに、ここでも、第2の充填材140、溝140aは、各々2つずつ形成するものとして説明するが、1つずつでもよいことは言うまでもない。
地面ウェザーシール部181は、具体的には、図1(f)に示すように、パネル組立体100が空間を間仕切った際に、鉛直方向最下段に位置するパネル114の鉛直方向下側の長辺の縁部によって構成される。すなわち、地面ウェザーシール部181は、パネル組立体100の鉛直方向下側の縁部よって構成される。
地面ウェザーシール部181は、パネル114の鉛直方向下側の端面部114a(ここでは、パネル114の枠組立体162の鉛直方向最下段の横部材)のパネル114の形状である長方形の長辺方向の全長にわたって形成される溝150aと、当該溝150aに充填され、加熱膨張性を有する第3の充填材150と、端面部114aと対向するように配設される座板ゴム151とをを含んで構成される。座板ゴム151は、断面が全体として略L字型の棒状部材であり、端面部114aの全長とほぼ同じ長さに形成される。座板ゴム151は、端面部114aに固定的に取り付けられており、例えば、図4で後述する地面310とパネル組立体100とのクッション材となる。第3の充填材150は、端面部114aと座板ゴム151との間に形成される。なお、座板ゴム151は、若干の弾性を有するものであり、確実に空間を間仕切るものでもある。
第3の充填材150は、第1の充填材130、第2の充填材140と同様に、加熱膨張性を有する材料、典型的には、膨張性耐火耐熱機能材によって形成され、本実施の形態では、上述した固体防火シーリング組成物を用いる。溝150aの寸法も同様に、上述した溝130aと同様の寸法とすればよい。本実施の形態では、第3の充填材150、溝150aは、第1の充填材130、各々1つずつ形成されている。しかしながら、スペースが許す限りに於いて、各々2つずつ形成してもよいことは言うまでもない。
例えば、パネル組立体100が次に説明する本発明の第2の実施の形態に係るガレージドア200(図4参照)に用いられる場合、枠ウェザーシール部180は、ローラ170をガイドしてパネル組立体100の移動をパネル111、112の形状である長方形の短辺(長辺に隣り合う辺)に沿う方向に案内する案内部としてのスライドレール210、220(図4で後述する)が配設される固定部としての周壁300(図4参照)と当接するように構成される。また、地面ウェザーシール部181は、ガレージ3(図4で後述する)の床面を形成する地面310(図4参照)と当接するように構成される。パネル組立体100は、枠ウェザーシール部180が周壁300と当接し、地面ウェザーシール部181が地面310と当接することで、空間を間仕切るように構成される。
さらに、具体的には、上述した枠ウェザーシール部180の第2の充填材140は、パネル111の鉛直方向上側の縁部の外表面材161と周壁300との間に配設され、パネル組立体100が空間を間仕切った際に、周壁300と接触する。地面ウェザーシール部181の第3の充填材150は、パネル114の端面部114aと地面310との間、より具体的には、端面部114aと座板ゴム151との間に配設される。地面ウェザーシール部181は、パネル組立体100が空間を間仕切った際に、座板ゴム151と地面310とが当接するように構成される。
この場合、枠ウェザーシール部180では、パネル111の外表面材161と周壁300とが接触する部分に第2の充填材140が接着されているため、例えば、火災等の際に炎が外表面材161と周壁300との隙間を通過して枠ウェザーシール部180に達すると、当該第2の充填材140が瞬時に膨張して外表面材161と周壁300との間に生じる隙間を塞ぐため炎の突き抜けを防止することができる。また、地面ウェザーシール部181では、パネル114の端面部114aと座板ゴム151との間に第3の充填材150が接着されているため、例えば、火災等の際に炎が地面ウェザーシール部181に達すると、当該第3の充填材150が瞬時に膨張して端面部114aと座板ゴム151との隙間を塞ぐため炎の突き抜けを防止することができる。
図2b(c)、(d)に示すように、本実施の形態のパネル111、112は、パネル112の凸状部112bに突起部112cを設けたので、一方のパネル111が回動し、他方のパネル112に対して傾いた姿勢を有する場合でも、一方のパネル111と他方のパネル112が共に一平面内に配置されている場合と同様に、下側のパネル112の突起部112cが、回動した上側のパネル111の凹状部111bに対向する位置にある。
したがって、図6に示すような、突起部111cがパネル111の凹状部111bに設けられている場合のように、一方のパネル111が回動し、他方のパネル112に対して傾いた姿勢を有する場合に、下側のパネル112の突起部112cが、回動した上側のパネル111の凹状部111bに対向する位置から外れた位置に来ることはなく、一方のパネル111と他方のパネル112が一平面内に配置されている状態に戻る際に、突起部111cがパネル112の表面にぶつかる場合は、生じない。したがって、突起部111cがパネル112の表面にぶつかることを回避することができ、突起部111cおよびパネル112の表面が破損することを回避し、あるいはぶつかる際に大きな音が生じるのを回避することができる。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る可動式間仕切り組立体としてのガレージドア200の構成を示す斜視図であり、(a)は略全体を示す斜視図、(b)は後述するスライドレール210を含む部分斜視図である。なお、図4(a)では説明を分かり易くするため、ガレージ3を構成する周壁300の一部や天井330(図5参照)の図示は省略している。
ガレージドア200は、ローラ170が配設されたパネル組立体100と、図4(b)に示すように、ローラ170をガイドしてパネル組立体100の移動を案内する案内部としての2本のスライドレール210、220を備える。ガレージドア200は、例えば、自動車等を収納するガレージ3に取り付けられるものである。、本実施の形態では、ガレージ3は、自動車を収納する空間の四方を囲う周壁300と、ガレージ3の底面を形成する地面310と、ガレージ3の上面を形成する天井330(図5参照)と、周壁300のいずれか1つの面に略矩形状に形成される開口部320とを含んで構成される。
開口部320は、パネル組立体100よりもやや小さく形成され、パネル組立体100によって二つの空間が間仕切られた際に、パネル組立体100に塞がれ、さらにパネル組立体100の縁部と開口部320周辺の周壁300とが、重なるような大きさで形成される。自動車は、当該開口部320を介して、周壁300、地面310、天井330(図5参照)によって画成される空間に出入りすることができる。パネル組立体100は、空間を間仕切った際に、開口部320を介した自動車の出入りを規制することができる。本実施の形態では、パネル組立体100は、パネル組立体100が空間を間仕切った際に、パネル組立体100を挟んで、屋内側(周壁300等によって画成される空間側)が内表面材160(図1参照)、屋外側が外表面材161(図1参照)となるように配設される。二つの空間とは、屋内側空間と屋外側空間である。
ガレージドア200は、さらに、パネル組立体100に連結され、パネル組立体100をスライドレール210、220に沿って移動させるトロリ230と、トロリ230が走行するトロリレール240と、トロリ230を走行させる駆動源である開閉機250と、トロリ230によるパネル組立体100の開閉移動を補助する開閉補助装置260とを備える。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るガレージドア200の構成を示す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)に示すA−A矢視図である。なお、図5(a)では説明を分かり易くするため、周壁300の一面(図中向かって手前側の面)を取り外した状態で図示している。
スライドレール210、220は、開口部320の水平方向両側に立設される垂直レール部212、222と、天井330に沿って配される水平レール部211、221とを含んで構成され、角が滑らかに曲がった略L字状の案内レールである。スライドレール210、220は、それぞれ垂直レール部212、222が周壁300を構成する取付下地(不図示)に、水平レール部211、221が天井330を構成する取付下地(不図示)に、取付アングル等を介して固定的に取り付けられる。
図5(b)(あるいは図4(b))に示すように、スライドレール210、220は、断面が略コの字型となるように形成される。パネル組立体100のローラ170は、スライドレール210、220の略コの字型の内側を移動するように構成される。パネル組立体100は、ローラ170がスライドレール210、220によってガイドされることで、スライドレール210、220に沿って移動する。パネル組立体100は、スライドレール210、220によって案内されることで、略鉛直方向に立って枠ウェザーシール部180と周壁300とが当接し、地面ウェザーシール部181と地面310とが当接して開口部320を閉鎖する閉鎖状態(屋外側空間と屋内側空間とを仕切る間仕切り位置)と、略水平方向に伏せて開口部320を開放をする開放状態(パネル組立体100が収納される収納位置)に移行することができる。パネル組立体100は、閉鎖状態から開放状態、あるいは開放状態から閉鎖状態に移行する際には、パネル組立体100を構成する各パネル110が蝶番120を軸として徐々に回動することで移動の方向を変える。表現を変えると、パネル組立体100が移動することで、パネル組立体100を構成する各パネル110が蝶番120を軸として徐々に回動する。
トロリ230は、略L字型に形成されたアーム231を介してパネル組立体100のパネル111に連結されている。アーム231は、両端部とも回動自在に軸支されている。また、トロリ230は、トロリレール240に取り付けられており、該トロリレール240に沿って走行するように構成される。トロリレール240は、レール状の部材であり、開口部320の幅方向の略中央に、スライドレール210、220と略平行となるように、天井330に沿って配設される。したがって、パネル組立体100は、収納位置で水平に配置された第1の平面上にある。第1の平面と第2の平面は直角に交叉する。第1の平面が水平に配置されると収納スペースを大きく取ることができる。なお、第2の平面は第1の平面に交叉する。第1の平面は、収納状況に応じ、水平から第2の平面に水平な線に周りに傾いた状態で配置されてもよい。
トロリレール240の屋外側の端部には従動ローラ(不図示)が、屋内側の端部には駆動ローラ(不図示)取り付けられている。該駆動ローラ(不図示)は、トルクリミッタ(不図示)等を介して駆動源としての開閉機250に接続されている。開閉機250には、例えば、電動モータ等を用いることができる。また、従動ローラ(不図示)と駆動ローラ(不図示)には、駆動チェーン(不図示)が張架されており、該駆動チェーン(不図示)は、開閉機250の駆動に伴い、トロリレール240に沿って強制的な往復移動がなされるように構成されている。上述したトロリ230は、該駆動チェーン(不図示)に接続されている。したがって、開閉機250の駆動により駆動チェーン(不図示)が往復移動することに伴い、トロリ230もトロリレール240に沿って強制的に往復走行し、これにより、両端部とも回動自在なアーム231に連結されたパネル組立体100は、スライドレール210、220に沿って移動し、閉鎖状態から開放状態、あるいは開放状態から閉鎖状態に移行する。
図4に戻って、開閉補助装置260は、開口部320の鉛直方向上側に略水平に配設され、両端をブラケット261a、261bによって支持されるパイプ状のシャフト261と、シャフト261に巻き付けられ、常時、巻き取られる方向に付勢されたスプリング262a、262bとを含んで構成される。開閉補助装置260は、スプリング262a、262bの付勢力とパネル組立体100の重量とをバランスさせて、パネル組立体100の最下端のパネル114に連結されたワイヤ263a、263bを、それぞれシャフト261の両端部に設けられたドラム264a、264bに巻取り、巻出しするように構成されている。これにより、開閉機250にかかる負荷を減少させることができる。
以上で説明した本発明の実施の形態に係るパネル組立体100及びガレージドア200によれば、例えば、パネル組立体100が空間を間仕切っている通常の状態では、下側のパネル112に上側のパネル111の自重が鉛直方向に加わっている状態となり、突起部と凹状部との隙間は0(ゼロ)となる。つまり、突起部の凹状部と対向する面と、凹状部とが完全に密着した状態となる。パネル112とパネル113、パネル113とパネル114との隙間も同様である。これにより、パネル組立体100が空間を間仕切っている状態では隣り合う各パネル110との隙間が、突起部と凹状部の部分でほぼ完全になくなるので、例えば、2つのパネルの嵌合部分を介して隙間風が通過してしまうことがなく、優れた遮断性能を有する可動式間仕切り及び可動式間仕切りを提供することができる。
さらに、パネル組立体100が空間を開放するように閉鎖状態から開放状態に移行する際には、各パネル110は、突起部と凹状部との間に最大隙間t1をあけて、一旦、鉛直方向上側に、吊り上がった状態になる。そして、さらに、移動を続けることで、先行するパネル110以降のパネル110も引き連れながら、案内される移動の方向が変化するにつれて、各パネル110が相対的に回動する。ここで、各パネル110の相対的な回動の前に、先行するパネルが一旦吊り上がった状態となり、突起部と凹状部との間に隙間があくことで、各パネルの相対的な回動に伴って、隣り合うパネル同士が擦れ合うことがないので、パネル組立体100の方向を変えながらの移動を容易に、円滑に行うことができる。
パネル組立体100が空間を開放する開放状態にあり、空間を閉鎖する閉鎖状態に移行する前には、パネル111〜113は水平な位置にあり、パネル114は、水平なパネル113に対して鉛直に立つ方向に回動(回動角度は、例えば、水平から30°〜45°)した位置にある。このとき、各パネル間、すなわち突起部と凹状部との間は、最大隙間t1だけ開いた状態にある(図2a(b)に対応)。
パネル組立体100を閉鎖状態に移行させるに際し、各パネル110は、パネル111に連結されたアーム231を介してトロリー230により閉鎖状態になる方向に押される。具体的には、パネル111がアーム231に押され、パネル112がパネル111に、パネル113がパネル112に、パネル114がパネル113により押される。このことにより、パネル111とパネル112間、パネル112とパネル113間で、突起部と凹状部とが接触する(図2a(a)に対応(但し、図中、パネルはともに水平位置にあるとする。))。パネル114は、自重がかかっている状態にあるので、パネル113に押されている状態でも、突起部と凹状部との間は最大隙間t1だけ開いた状態にある(図2b(c)に対応(但し、図中、上側のパネル111が水平位置にあるとする。))。
パネル113は、パネル112と接触した状態で、すなわちパネル113の突起部がパネル112の凹状部に接触した状態で、パネル112に押されスライドレール210、220に沿って水平方向に移動する(図2a(a)に対応(但し、図中、パネルはともに水平位置にあるとする。))。パネル113は、スライドレール210、220の曲がり部に来たときに、パネル113はパネル112に対して回動する。このとき、パネル113の突起部はパネル112の凹状部を擦って回動する。
パネル112の凹状部の円弧部の半径R1は、パネル113の凸状部の半径R2より小さく形成されているので、パネル113がパネル112に押されている状態でも、パネル113がパネル112に対してある角度β以上回動すると、パネル113の突起部がパネル112の凹状部に接触しなくなる(図2b(e)に対応(但し、図中、上側のパネル111が水平位置にあるとする。))。さらにパネル113がパネル112に対して回動するにつれ、パネル113は、自重によりパネル112と離れる方向に相対的に移動する位置に達し、パネル113はパネル112と相対的に離れ、突起部と凹状部との間は最大隙間t1だけ開いた状態になる(図2b(c)に対応(但し、図中、上側のパネル112が水平位置にあるとする。))。また、前述のようにパネル112の凹状部の円弧部の半径R1は、パネル113の凸状部の半径R2より小さく形成されているので、パネル113がパネル112に押されている状態で、パネル113の突起部がパネル112の凹状部に接触しなくなる回動角度を小さくすることができる。パネル113がパネル112に対して回動し、パネル113が、パネル113にかかる自重により、パネル112と離れる方向に相対的に移動する位置に達したとき、パネル113の突起部はパネル112の凹状部の円弧部に対向する位置にある。なお、回動角度βが所定の回動角度である。
パネル113の突起部はパネル112の凹状部を擦って回動するとき、擦れ音が発生する。しかし、スライドレール210、220上の水平なパネル113が水平なパネル112により押されている状態であるのでその押す力は小さく、また、パネル113の凸状部の突起部を除いた大部分がパネル112の凹状部の大部分に接触することはなく、凸状部の一部である突起部が凹状部に接触するので、接触面積が小さく、突起部が凹状部を擦る擦れ音を小さくすることができる。よって、パネル組立体200は、優れた低騒音性能を有する。
さらに、以上で説明した本発明の実施の形態に係るパネル組立体100及びガレージドア200によれば、例えば、火災等の場合において熱によって生じるパネル110の端面部同士の隙間を、炎が通過する際に、炎が第1の充填材130に接することで、当該第1の充填材130は瞬時に膨張する。膨張した当該第1の充填材130は、熱によって生じる端面部同士の隙間を塞ぐため、炎がパネル組立体100の一方の面側(例えば、外表面材161側)から他方の面側(例えば、内表面材160側)に突き抜けることを防止することができる。したがって、優れた防火性能を発揮することのできるパネル組立体及びガレージドアを提供することができる。
さらに、パネル組立体100が空間を間仕切った際に、枠ウェザーシール部180では、パネル111の外表面材161と周壁300とが接触する部分に第2の充填材140が接着されているため、炎が外表面材161と周壁300との隙間を通過して枠ウェザーシール部180に達すると、当該第2の充填材140が瞬時に膨張して外表面材161と周壁300との間に生じる隙間を塞ぐため炎の突き抜けを防止することができる。また、地面ウェザーシール部181では、パネル114の端面部114aと座板ゴム151との間に第3の充填材150が接着されているため、炎が地面ウェザーシール部181に達すると、当該第3の充填材150が瞬時に膨張して端面部114aと座板ゴム151との隙間を塞ぐため炎の突き抜けを防止することができる。
また、パネル組立体100を構成するパネル110は、内表面材160に難燃性の合板を用いることで、炎等によって内表面材160の裏面に熱が伝わっても、パネル110の焦げの進行を著しく遅くすることができる。また、外表面材161にホウ酸化合物、アンモニウム化合物及びリン酸化合物を含む防火難燃剤を塗布したむく材を用いることで、炎に接しても燃焼せず、炎が外表面材161の裏面に突き抜けることを防止するとともに、パネル110の膨張や収縮を防止することができる。
また、以上で説明した本発明の実施の形態に係るパネル組立体100及びガレージドア200によれば、より簡潔な構造で非常に優れた遮断性能、防火性能を発揮するとともに、従来の木製のパネル組立体あるいはガレージドアに対して、コスト増加を最小限にとどめることができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施の形態に係るパネル組立体100及びガレージドア200によれば、例えば、建築基準法第二十三条の規定、すなわち、市街地の区域内にある木造建築物等は、延焼のおそれのある外壁部分の構造を、準防火性能に関して政令で定める技術的基準に適合する土塗壁その他の構造で、国土交通省大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通省大臣の認定を受けたものとしなければならない旨の規定の要件も満たすことができる場合がある。したがって、上記区域の住宅に木製のパネルを用いたパネル組立体あるいはガレージドアを使用することができ、住宅意匠のデザインバリエーションを増やすことができ、さらには、町並みの美観に寄与することもできる。
なお、以上の説明では、可動式間仕切り組立体は、ガレージを間仕切るガレージドアとして説明したが、ガレージ以外の空間、例えば、単純に2つの室内空間を間仕切る可動式間仕切り組立体としてもよい。また、地面ウェザーシール部181は、地面310と当接して空間を間仕切るものとして説明したが、ここでいう地面とは床等を広く含む概念であり、例えば、単純に床と当接して空間を間仕切ってもよい。また、例えば、第2の充填材140は、外表面材161に形成された溝140aに充填されるものとして説明したが、要するにパネル111の縁部と周壁300との間に配設されればよく、例えば、パネル111の鉛直方向上側の端面部と周壁300とが当接するような構成であれば、当該端面部に溝を設けて充填してもよい。さらに、以上の説明ではガレージドア200は、いわゆるオーバースライド式のドアとして説明したが、いわゆる巻き上げ式のドアでもよい。オーバースライド式のドアの場合、開閉スピードが速く、音が小さいため、静かな住宅街や夜間での使用にも好適であり、ガレージの天井付近のデッドスペースも有効に使うことができる。巻き上げ式の場合、ガレージの天井付近にスペースがない場合にも当該ドアを設置することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るパネル組立体の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパネル組立体の端面部を含む部分詳細断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパネル組立体の端面部を含む部分詳細断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパネル組立体の蝶番の部分詳細断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るガレージドアの構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るガレージドアの構成を示す図である。 突起部がパネルの凹状部に設けられたパネルを示す部分詳細断面図である。
符号の説明
3 ガレージ
100 パネル組立体
110、111、112、113、114 パネル
111a、112a、114a 端面部
111b 凹状部
111d 平面部
111e 円弧部
111f 当接部
112b 凸状部
112c 突起部
112g 面
112h 側面
120 蝶番
121 回転軸芯
122 回転軸受け
124、126 板状部
125 回転軸芯固定部
130 第1の充填材
140 第2の充填材
150 第3の充填材
123、130a、140a、150a 溝
151 座板ゴム
160 内表面材
161 外表面材
162 枠組立体
162a、162b 縦部材
162c、162d 横部材
162f 横桟
162e 縦桟
170 ローラ
171 ローラブラケット
180 枠ウェザーシール部
181 地面ウェザーシール部
200 ガレージドア
210、220 スライドレール
211、221 水平レール部
212、222 垂直レール部
230 トロリ
231 アーム
240 トロリレール
250 開閉機
260 開閉補助装置
261 シャフト
261a、261b ブラケット
262a、262b スプリング
263a、263b ワイヤ
264a、264b ドラム
300 周壁
310 地面
320 開口部
330 天井
δ1 遊び
t1 隙間

Claims (8)

  1. 略矩形状に形成された複数のパネルを前記矩形状の第1の辺を構成する端面部で互いに連結し、前記連結されたパネルを前記矩形状の第1の辺に隣り合う第2の辺に沿う方向に案内部によって案内し、第1の平面上にある収納位置と前記第1の平面に交差する第2の平面上にある間仕切り位置との間を移動させることにより、前記間仕切り位置にて二つの空間を仕切る可動式間仕切りにおいて;
    前記複数のパネルのうちのパネルであって、前記端面部の前記第1の辺の辺方向の全長にわたって、前記端面部の厚さ方向の断面形状が略円弧状に形成された、全体的になめらかに凹状の凹状部を有する第1のパネルと;
    前記複数のパネルのうち前記第1のパネルと異なるパネルであって、前記端面部の前記第1の辺の辺方向の全長にわたって、前記端面部の厚さ方向の断面形状が略円弧状に形成された凸状部を有し、該端面部が前記第1のパネルの端面部と対向したとき、当該凸状部と前記凹状部とが、嵌合するように配設される第2のパネルと;
    前記第1のパネルと前記第2のパネルとに取り付けられ、前記第1のパネルと前記第2のパネルとを前記第1のパネルの端面部と前記第2のパネルの端面部とで互いに連結する連結手段であって、前記第1のパネルと前記第2のパネルとが前記案内部で案内されて移動するにつれて相対的に回動可能に連結し、かつ前記第1のパネルの端面部と前記第2のパネルの端面部とが近づきあるいは離れる方向に相対的に移動可能に遊びをもって連結する連結手段であって、前記回動の中心軸が前記第2のパネルの端面部よりも前記第2のパネル側にある連結手段とを備え;
    前記凸状部は、前記第2のパネルの前記端面部の前記連結手段が取り付けられる側に前記第1の辺の辺方向の全長にわたって、当該凸状部の略円弧状から突出した突起部を有し;
    前記凸状部の略円弧状の曲率中心は、前記回動の中心軸上あるいは前記回動の中心軸の近傍に位置し;
    前記第1のパネルと前記第2のパネルとを、前記案内部に沿って移動させた場合、該移動に伴う回動中に前記突起部は、前記凹状部に常に対向するように構成され;
    前記第1のパネルと前記第2のパネルとが前記間仕切り位置にあるとき、前記第1のパネルの端面部と前記第2のパネルの端面部とを相対的に離れる方向に移動させるよう、前記第1のパネルと前記第2のパネルとの少なくとも一方に力を作用させたまま、前記第1のパネルと前記第2のパネルとをさらに前記案内部に沿って移動させた場合、該移動に伴う回動中に前記凹状部と前記突起部とが接触しないように構成され;
    前記第1のパネルと前記第2のパネルとが前記間仕切り位置にあるとき、前記第1のパネルの端面部と前記第2のパネルの端面部とを相対的に近づく方向に移動させるよう、前記第1のパネルと前記第2のパネルとの少なくとも一方に力を作用させた場合、前記突起部が、前記凹状部に当接するよう構成された;
    可動式間仕切り。
  2. 前記第1のパネルと前記第2のパネルとが前記収納位置にあるとき、前記第1のパネルの端面部と前記第2のパネルの端面部とを相対的に近づく方向に移動させるよう、前記第1のパネルと前記第2のパネルとの少なくとも一方に力を作用させ、該力を作用させたまま前記第1のパネルと前記第2のパネルとをさらに前記案内部に沿って移動させた場合、該移動に伴う回動により回動角度が所定の角度以上になったとき、前記突起部が、前記凹状部に当接しなくなるよう構成された;
    請求項1に記載の可動式間仕切り。
  3. 前記凹状部の略円弧状の円弧の曲率半径が、前記凸状部の略円弧状の円弧の曲率半径以下に形成された;
    請求項1または請求項2に記載の可動式間仕切り。
  4. 前記連結手段は、第2のパネルに取り付けられる回転軸芯であって、前記第1のパネルと前記第2のパネルとの前記案内部に沿った移動に伴う相対的な回動の中心となる回転軸芯と、前記第1のパネルに取り付けられる回転軸受けであって、略筒状に形成され、前記回転軸芯周りに回転する回転軸受けとを有し、当該回転軸芯と当該回転軸受けの内壁との間に前記遊びを形成するように構成され;
    前記第1のパネルと前記第2のパネルとの相対的に離れる方向の移動の長さは、前記回転軸芯と前記回転軸受けとの間の前記遊びの長さよりも小さい、又は、略同等である;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の可動式間仕切り。
  5. 加熱膨張性を有し、前記第1のパネルの前記端面部又は第2のパネルの前記端面部の前記第1の辺の辺方向の全長にわたって形成される溝に充填される第1の充填材を備え;
    前記第1のパネル又は前記第2のパネルは、一方の表面を形成する木製の第1の表面材を有する;
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の可動式間仕切り。
  6. 前記第1のパネル又は前記第2のパネルは、略鉛直方向に立てた状態となるように配設された場合、前記第1の充填材は、前記第1のパネル又は前記第2のパネルの前記嵌合する部分の鉛直方向上側の面に充填される;
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の可動式間仕切り。
  7. 前記第1の充填材は、水不溶性で膨張性の鉱物粒と、ハロゲンを含まないバインダーであって熱可塑性又は熱硬化性であるバインダーと、リン含有難燃剤とを含む可撓性の固体防火シーリング組成物である;
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の可動式間仕切り。
  8. 前記第1のパネル又は前記第2のパネルの前記第2の辺に沿う方向へのなめらかな移動を可能とするローラが配設された請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の可動式間仕切りと;
    前記可動式間仕切りの前記第1の平面と前記第2の平面との間の移動を案内する前記案内部とを備え;
    前記案内部が前記ローラをガイドして前記可動式間仕切りの移動を案内するものであり;
    前記可動式間仕切りは、全体として略矩形状に形成され、略矩形状の3辺の縁部に形成される第1の当接部が前記案内部が配設される固定部と当接し、略矩形状の残りの1辺の縁部に形成される第2の当接部が地面と当接して二つの空間を間仕切るように構成され;
    前記第1の当接部は、前記固定部と前記第1のパネル又は前記第2のパネルとの間に配設され、加熱膨張性を有する第2の充填材を含んで構成され;
    前記第2の当接部は、前記地面と前記第1のパネル又は前記第2のパネルとの間に配設され、加熱膨張性を有する第3の充填材を含んで構成される;
    可動式間仕切り組立体。
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