JP2007031496A - 光学用ポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 厚みが50〜350μmであって、フィルム流れ方向におけるリターデーションの標準偏差が150nm以下であるポリエステルフィルム。
【選択図】 なし
Description
本発明においてポリエステルフィルムに使用するポリエステルは、芳香族ジカルボン酸と脂肪族グリコールとを重縮合させて得られるものを指す。芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などが挙げられ、脂肪族グリコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。代表的なポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート(PEN)等が例示される。本発明においては、主たる構成成分以外の第三成分を2.0〜10.0モル%含有することが好ましく、さらに好ましくは2.5〜10モル%、特に好ましくは3.0〜8.0モル%である。
(ただし、上記式中、△nはフィルムの可視光(波長λ=589nm)での複屈折であり、dはフィルムの厚み(nm)である)
本発明のポリエステルフィルムの厚みは、30〜350μmの範囲である。厚さが厚くなるほど均一に延伸することが困難となり、350μmを超える場合は、光学的に均一のフィルムを得ることは難しい。一方、本フィルムは光学用基材として使用するので、フィルムに腰の強さを必要とし、このため、30μm以上の厚みを有するフィルムとする。特にLCDバックライト用拡散板やプリズムシートの基材として用いる場合は、75μm以上の厚みを必要とする。
大塚電子株式会社製、セルギャップ検査装置RETS−1100Aを用い、フィルム長手方向に20mm毎に50点測定し、標準偏差を計算した。なお、リターデーションの測定には光干渉法を用い、アパーチャ径5mmとし、23℃で行った。
JIS−K7105に準じ、日本電色工業社製分球式濁度計NDH−1001DPによりフィルムの濁度および全光線透過率を測定した。
アンリツ社製連続フィルム厚さ測定器(電子マイクロメーター使用)により、 二軸延伸フィルムの縦方向、および横方向に沿って測定し、(3m長さについ て)次式より算出した。
マイクロメータ−により求めた。
電通産業(株)製フラットイルミネーターの上にフィルムを載せ、光の透過の仕方を目視で検査して下記判定とした。
○:フィルムを載せた場合でも、透過光がほとんどフラットイルミネーターと同一の明るさを保持するもの
△:フィルムを載せた場合、少し白っぽく濁った感じで光が見えるもの
×:フィルムを載せた場合、光が濁った感じとなるもの
図1に示すようにクロスニコル下に該フィルムを配置し、白色光源で光干渉の影響を以下の基準で評価した。すなわち、図1はクロスニコル法による本目視検査の概要説明図である。
評価は以下のクラス分けに従い行った。
○:光干渉による色むらが観察できない
△:光干渉による色むらはあるが、使用上問題ない
×:光干渉による色むらのため、不具合が生じる
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60部とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・四水塩0.09重量部を反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去と共に除々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後実質的にエステル交換反応を終了したこの反応混合物、エチルアシッドフォスフェート0.04部、三酸化アンチモン0.04部を加えて、4時間重縮合反応を行った。即ち温度を230℃から除々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より除々に減じ最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、4時間を経た時点で反応を停止し、
窒素加圧下ポリマーを吐出させた。得られたポリエステルAの極限粘度は、0.65であった。
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60部とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・四水塩0.09重量部を反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去と共に除々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後実質的にエステル交換反応の終了したこの反応混合物に、エチレングリコールスラリーに分散させた平均粒径が3.0μmのシリカ粒子を0.45部添加し、エチルアシッドフォスフェート0.04部、三酸化アンチモン0.04部を加えて、4時間重縮合反応を行った。即ち温度を230℃から除々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より除々に減じ最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、4時間を経た時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させた。得られたポリエステルAの極限粘度は、0.65であった。
ポリエステル(A)の製造方法において、出発原料をテレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とジエチレングリコール2重量部とし、重合触媒として酸化ゲルマニウムを使用したこと以外は、ポリエステル(A)の製造方法と同様な方法を用いてポリエステル(C)を得た。なお、酸化ゲルマニウムの添加方法は公知の方法を採用し、その添加量はゲルマニウムとして原料重量に対して100ppmとした。得られたポリエステル(C)の固有粘度は0.68、ポリマー中のジエチレングリコール含有量は4.0モル%であった。
上記ポリエステルC,Bをそれぞれ95%、5%の割合で混合した混合原料を押出機に供給し、各々285℃で溶融した後、40℃に冷却したキャスティングドラム上に押出し、冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、リニアモーター駆動式の同時二軸延伸機を有するテンターに導いて、さらに95℃の熱風で予熱・加温を行い、95℃で縦方向3.1倍、横方向3.1倍に同時二軸延伸を行った。この後同じテンター内で240℃の熱風雰囲気下で熱固定を行い、同じ温度で縦方向および横方向に各々3%弛緩処理を行った後、フィルムをロール状に巻き上げ、厚さ188μmのポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、縦方向3.4倍、横方向3.4倍に同時二軸延伸を行った以外は、実施例1と同様の方法で、ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、縦方向3.5倍、横方向3.5倍に同時二軸延伸を行った以外は、実施例1と同様の方法で、ポリエステルフィルムを得た。
(実施例4)
実施例1において縦方向2.8倍、横方向に2.8倍同時二軸延伸した以外は、実施例1と同様の方法で、ポリエステルフィルムを得た。
実施例1においてキャスティングドラムに単位時間当たりに押し出す樹脂量を
調整した以外は、実施例1と同様にして100μmのポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、ポリエステルCのかわりにポリエステルAを用い、A,Bをそれぞれ95%、5%の割合で混合した混合原料としたこと以外は実施例1と同様にして、厚み188μmのポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、縦方向3.5倍、横方向4.3倍に逐次二軸延伸を行った以外は、実施例1と同様の方法で、ポリエステルフィルムを得た。
採取したポリエステルフィルムの特性をまとめて下記表1に示す。
2:検光子
3:フィルム
4:偏光子
5:検査する人の目
Claims (4)
- 厚みが30〜350μmであって、フィルム長手方向におけるリターデーションの標準偏差が150nm以下であるポリエステルフィルム。
- 厚みムラが8%未満であることを特徴とする請求項1記載のポリエステルフィルム。
- 主成分以外の成分を2〜10モル%含有するポリエステルからなることを特徴とする請求項1または2記載のポリエステルフィルム。
- 同時二軸延伸法により得られたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
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