JP2007030300A - タイヤ構成部材の製造方法および製造装置。 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 曲面ドラムの外周曲面上における前記ゴムストリップ部片の周方向貼付速度rωと軸方向貼付速度Vとの速度比が常に略一定になるようにしてゴムストリップ部片1を曲面ドラムの外周曲面に貼り付けるタイヤ構成部材の製造方法および製造装置。
【選択図】 図5
Description
この貼付方向の軸方向に対する傾斜角φは、tanφ=rω/Vの関係がある。
本実施の形態において製造するタイヤ構成部材は、ベルト部材であり、ゴムストリップ部片1を曲面ドラム5の外周面(タイヤのカーカスプライ等が外周面を構成している場合も含む)に貼り合わせて製造する。
図1は、曲面ドラム5とゴムストリップ部片貼付装置10の全体側面図であり、図2は、ゴムストリップ部片貼付装置10の要部前面図であり、図3は、同要部後面図である。
ゴムストリップ部片貼付装置10は、枠体13の側板に曲面ドラム5と対向する上下一対のマグネットドラム11,12が回転軸11a,12aにより軸支されている。
マグネットドラム11,12の各中央溝内に枠体13からアーム18a,19aが延びてその先端に幅狭の押圧ローラ18,19が軸支され、同押圧ローラ18,19は、マグネットドラム11,12の曲面ドラム5に対する対向面より若干下流側に外周面が位置するように配される。
マグネットドラム11,12の互いの対向部から曲面ドラム5側に向けてマグネットドラム11,12の外周に沿って複数のガイドローラ22,23が円弧状に配列されている。
したがって、曲面ドラム5に対向するマグネットドラム11,12の姿勢を左右に旋回させて傾けることができる。
また、上下方向摺動台27は、前後方向摺動台30に立設された前後一対のレール31,31に案内されてエアシリンダ32により上下に昇降できるようになっている。
さらに、前後方向摺動台30は、基台35に前後方向に指向したレール36に案内されてエアシリンダ37により前後方向に摺動自在に支持されている。
図3を参照して左右方向に長尺の上下方向摺動台27は、左右端に軸受27a,27bを対向して配置しボールネジ41の両端部を軸支している。
左端の軸受27aにサーボモータ42が取り付けられて、同サーボモータ42の駆動によりボールネジ41が回転する。
ナット43の左側面にはボールネジ41が貫通する環状の被動ギヤ43gが固着されており、ナット43と一体に回転するようになっている。
したがって、サーボモータ46の駆動によりギヤ機構を介して被動ギヤ43gがナット43と一体に回転すると、ボールネジ41に螺合するナット43の回転により、ナット43とともにナットホルダー44および支持部材45を介して枠体13を左右方向(回転中心軸の軸方向)に移動することができる。
このように、枠体13の軸方向移動機構は、ボールネジ機構で構成され、サーボモータ42とサーボモータ46の2つのサーボモータにより駆動され2重駆動機構を構成している。
ガイド部材50は、枠体13の背後からマグネットドラム11,12の間に向けて延びている。
ガイド部材50のレール51側の下壁には長尺方向に長溝が形成されていて、摺動部材52に搭載されたマグネット53が同長溝に挿入されてガイド部材50内のゴムストリップ部片1の後端を吸着して摺動部材52の移動でゴムストリップ部片1をマグネットドラム11,12側に押出すことができる。
図3は、上側のマグネットドラム11を利用して曲面ドラム5にゴムストリップ部片1を貼り付ける例である。
この角度θは、長尺平行四辺形のゴムストリップ部片1の先端の鋭角θに等しい。
そして、マグネットドラム11を左右方向に移動して曲面ドラム5の貼付開始位置に対向させる。
この間にゴムストリップ部片1の後端を吸着していたマグネット53は、吸着を解除し後端を解放する。
なお、さらに下流側で押圧ローラ20によりゴムストリップ部片1が全幅で曲面ドラム5に押圧されて圧着される。
これを繰り返すことにより、曲面ドラム5の外周面全周に亘ってゴムストリップ部片1を貼り付けてベルト部材を製造する。
系全体を曲面ドラム5の回転方向と逆に回転してゴムストリップ部片1が貼り付けられる外周曲面を固定して考察する。
図6の(1)は、横軸がゴムストリップ部片1の貼付開始点からの軸方向距離xを示し、縦軸に角速度ωと周方向速度rωを同時に示している。
すなわち、周方向貼付速度rωは、貼付開始位置(x=0)の0から急上昇した後、滑らかに緩上昇に移り、貼付中央位置(x=W/2)で最大となり、次いで緩下降に変わった後に滑らかに急下降に移り、貼付終了位置(x=W)で0と変化する。
図6の(2)も横軸は貼付開始点からの軸方向距離xを示し、縦軸に速度Vを示している。
したがって、軸方向貼付速度Vは、図6の(2)に、実線で示すように、貼付開始位置(x=0)の0から急上昇した後、緩上昇に移り、貼付中央位置(x=W/2)で最大となり、次いで緩下降に変わった後に急下降に移り、貼付終了位置(x=W)で0と変化する。
したがって、両者の速度比rω/Vは、貼付開始位置(x=0)から貼付終了位置(x=W)までの全ての貼付位置で常に略一定の値を示す。
速度比rω/Vは、前記したようにtanφである。
よって、図5に示すように傾斜角φが略一定であると、ゴムストリップ部片1は、曲がりが小さく略直線的に貼付けられることになる。
10…ゴムストリップ部片貼付装置、11,12…マグネットドラム、13…枠体、14,15…ワンウエイクラッチ、16,17…サーボモータ、18,19…押圧ローラ、20,21…押圧ローラ、22,23…ガイドローラ、
25…左右方向摺動台、26…円弧状レール、27…上下方向摺動台、28…レール、30…前後方向摺動台、31…レール、32…エアシリンダ、35…基台、36…レール、37…エアシリンダ、
40…ボールネジ機構、41…ボールネジ、42…サーボモータ、43…ナット、43g…被動ギヤ、44…ナットホルダー、45…支持部材、46…サーボモータ、46g…駆動ギヤ、47…中間軸、47g…中間ギヤ、50…ガイド部材、51…レール、52…摺動部材、53…マグネット。
Claims (4)
- 両側部より中央部が膨らんだ曲面ドラムの回転する外周曲面に帯状のゴムストリップ部片を斜め方向に指向させて供給しながら軸方向に移動して先端から順に後端まで貼り付けし、周方向に貼り付け位置を順次ずらしながらこの工程を繰り返してゴムストリップ部片を複数枚貼り付けてタイヤ構成部材を製造する方法において、
前記曲面ドラムの外周曲面上における前記ゴムストリップ部片の周方向貼付速度と軸方向貼付速度との速度比が常に略一定になるようにしてゴムストリップ部片を曲面ドラムの外周曲面に貼り付けることを特徴とするタイヤ構成部材の製造方法。 - 前記曲面ドラムを一定角加速度で増速回転した後一定角減速度で減速回転する角速度制御により前記周方向貼付速度を設定し、
同時に、前記ゴムストリップ部片の供給貼付位置を一定加速後一定減速する速度制御による軸方向移動にさらに別の一定加速後一定速度となりその後一定減速する速度制御による軸方向移動を重ね合わせて前記軸方向貼付速度とすることを特徴とする請求項1記載のタイヤ構成部材の製造方法。 - 両側部より中央部が膨らんだ曲面ドラムを回転駆動する回転駆動機構と、
同曲面ドラムの外周曲面に帯状のゴムストリップ部片を供給し貼り付ける部片供給貼付手段と、
前記部片供給貼付手段の供給貼付位置を前記曲面ドラムの外周曲面に沿って軸方向に移動する軸方向移動機構とを備え、曲面ドラムの回転する外周曲面にゴムストリップ部片を斜め方向に指向させて供給しながら軸方向に移動して貼りつけタイヤ構成部材を製造するタイヤ構成部材製造装置において、
前記回転駆動機構による曲面ドラムの外周曲面の回転による周方向貼付速度と前記軸方向移動機構による供給貼付位置の移動による軸方向貼付速度との速度比が、常に略一定になるように前記軸方向移動機構が複数の駆動源による多重駆動機構から構成されていることを特徴とするタイヤ構成部材の製造装置。 - 前記回転駆動機構は、1個のドラム回転用モータにより駆動され、
前記軸方向移動機構は、ボールネジ機構を構成し、ネジ棒を回転駆動するネジ棒回転用モータとネジ棒に螺合するナットを回転駆動するナット回転用モータの2つのモータにより駆動され2重駆動機構を構成していることを特徴とする請求項3記載のタイヤ構成部材の製造装置。
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