JP2007030289A - インクジェット式プリンタ - Google Patents

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林  淳司
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Nobuo Katsuma
伸雄 勝間
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Abstract

【課題】 簡単な構造で、不正規な手法でインクが増量されたか否かを簡単に特定する工夫が施されたインクジェット式プリンタを提供する。
【解決手段】 インクを収容したカートリッジが交換自在に装着されるカートリッジ装着部3と、そのカートリッジ装着部3に装着されたカートリッジ内のインク残量を求める残量測定部10と、その残量測定部10により求められたインク残量を記憶する残量記憶部201と、残量測定部10により今回求められたインク残量が残量記憶部201に記憶されていた前回のインク残量よりも増えていた場合に、画像のプリント出力動作を禁止する動作許否制御部107とを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、インクを吐出して記録媒体上に画像をプリント出力するインクジェット式プリンタに関する。
従来より、インクを吐出して記録媒体上に画像をプリント出力するインクジェット式プリンタが知られている。
このインクジェット式プリンタでは、インクを充填するタンクを有するカートリッジが用いられている。このカートリッジは、製造時にインクが充填されておりインクジェット式プリンタに交換可能にセットされるものである。このカートリッジ内のインクがなくなると、インクジェット式プリンタの表示部などに、例えば「インク切れ」の表示がなされ、ユーザにカートリッジの交換を知らしめる。そして、使用済みのカートリッジは、新しいカートリッジに交換される。
使用済みのカートリッジは、通常、リサイクルとして再利用するためにメーカに回収される。ところが、使用済みのカートリッジを入手し、この使用済みのカートリッジにメーカ純正品と異なるインクをカートリッジに充填してから、再生カートリッジとして、新品のカートリッジに比べて安い価格でユーザに販売するインク詰め替え業者がいる。
また、ユーザの中には、新しいカートリッジに交換せずに、メーカ純正品とは異なるインクを安く購入してきて、現在使用中のカートリッジに補給したりする者がいる。
しかしながら、メーカ純正品と異なるインクの使用は、純正品と比較して品質が劣るなどして、故障の原因になる場合がある。そして、故障が発生した場合に、メーカ純正品と異なるインクの使用に原因があるにもかかわらず、ユーザはプリンタに原因があると誤解し、修理依頼をすることが多い。そのため、メーカはよけいなコストをかけなければならないという問題が生じる場合がある。
メーカとしては、メーカ純正品と異なるインクを詰め替えた不適正なカートリッジの使用や正規なカートリッジにメーカ純正品と異なるインクを補給する使用については、再使用できないようにする等の対策を講じることが得策である。
ところで、インクジェット式プリンタとは異なる方式のプリンタとして、トナーを消費して記録媒体上に画像をプリント出力する電子写真式プリンタが知られている。電子写真式プリンタにおいても、使用済みのカートリッジを購入し、これにメーカ純正品と異なるトナーを補給してから、再生カートリッジとして、新品のカートリッジに比べて安い価格でユーザに販売するトナー詰め替え業者がいる。また、ユーザの中には、新しいカートリッジに交換せずに、メーカ純正品とは異なるトナーを購入してきて、現在使用中のカートリッジに補給したりする者もいる。
そこで、カートリッジにトナー残量を記憶するメモリを設け、トナー残量を測定する測定手段により、前回のトナー残量と今回のトナー残量とを比較して、トナーの量が増加している場合には、警告表示をするとともにプリント動作を禁止する技術が既に提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1によれば、カートリッジが装填されるカートリッジ室の両側壁に一対の光透過性の窓が形成されており、一方の窓側には、LED等の光源をライン状に並べたライン状光源が配置され、他方の窓側には、複数のフォトセンサをライン状に並べたライン状センサが配置されている。トナー残量の測定時には、ライン状光源が発光し、トナーがある領域については、光が遮断される。そのため、ライン状センサが受ける光の受光の有無による2値情報によって、カートリッジ内におけるトナーが消費されることによってできる空間とトナーとの境界面が検出される。この境界面から、現在のトナー残量を算出している。
また、インクジェット式プリンタに使用されるインク残量を求める技術については、例えば、以下の技術が知られている(例えば、特許文献2、特許文献3参照。)。
特許文献2によれば、インクの使用量を画像データのドット単位で算出して、インク残量を求めている。
特許文献3によれば、カートリッジ内に圧電素子を設け、圧電素子の共振振動がインク量により変化することを利用して、インク残量を求めている。
特開2001−100530号公報(第13頁、図6) 特開平11−138852号公報(第5頁、図1) 特開2004−50541号公報(第19頁、図1)
ここで、特許文献1に開示された技術を適用して、インクジェット式プリンタのインク残量を算出しようとすると、ライン状センサが受ける光の受光の有無による2値情報では、光透過性のインクを使用した場合、カートリッジ内におけるインクが消費されることによってできる空間とインクとの境界面を検出することが難しいという問題がある。
その結果、インク残量の算出に誤差が生じ、不正規な手法でインクが増量されたか否かを特定することが困難になるという問題が生じる。
また、特許文献2に開示された技術には、インクの使用量を画像データのドット単位で算出しているため、演算処理の負荷が重いという問題がある。
さらに、特許文献3に開示された技術には、圧電素子を用いた装置が大がかりになるという問題がある。
従って、インクジェット式プリンタにおいて、不正規な手法でインクが増量されたか否かを簡単に特定できることが望ましい。
本発明は上記事情に鑑み、不正規な手法でインクが増量されたか否かを簡単に特定する工夫が施されたインクジェット式プリンタを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のインクジェット式プリンタのうちの第1のインクジェット式プリンタは、
インクを吐出して記録媒体上に画像をプリント出力するインクジェット式プリンタにおいて、
インクを収容したカートリッジが交換自在に装着されるカートリッジ装着部と、
上記カートリッジ装着部に装着されたカートリッジ内のインクを間に挟む一対の電極間のそのインクの残量に応じて変化する静電容量を測定することにより、そのカートリッジ内のインクの残量を求める残量測定部と、
上記残量測定部により求められた残量を記憶する残量記憶部と、
上記残量測定部により今回求められた残量が上記残量記憶部に記憶されていた前回の残量よりも増えていた場合に、画像のプリント出力動作を禁止する動作許否制御部とを備えたことを特徴とする。
この第1のインクジェット式プリンタでは、カートリッジ内の静電容量を測定するという簡便な手段により、不正規な手法でインクが増量されたか否かを簡単に特定することができる。そして、不正規なインクの使用、および不適合なカートリッジの使用を防止することができる。
上記目的を達成する本発明のインクジェット式プリンタのうちの第2のインクジェット式プリンタは、
インクを吐出して記録媒体上に画像をプリント出力するインクジェット式プリンタにおいて、
インクを収容したカートリッジが交換自在に装着されるカートリッジ装着部と、
上記カートリッジ装着部に装着されたカートリッジ内のインクを間に挟む一対の電極間のそのインクの残量に応じて変化する抵抗値を測定することにより、そのカートリッジ内のインクの残量を求める残量測定部と、
その残量測定部により求められた残量を記憶する残量記憶部と、
その残量測定部により今回求められた残量が上記残量記憶部に記憶されていた前回の残量よりも増えていた場合に、画像のプリント出力動作を禁止する動作許否制御部とを備えたことを特徴とする。
この第2のインクジェット式プリンタでは、カートリッジ内の抵抗値を測定するという簡便な手段により、不正規な手法でインクが増量されたか否かを簡単に特定することができる。そして、不正規なインクの使用、および不適合なカートリッジの使用を防止することができる。
上記目的を達成する本発明のインクジェット式プリンタのうちの第3のインクジェット式プリンタは、
インクを吐出して記録媒体上に画像をプリント出力するインクジェット式プリンタにおいて、
インクを収容し、そのインクを挟んで一本の光線が通過するように配備された光透過性の2つの窓を有するカートリッジが交換自在に装着されるカートリッジ装着部と、
そのカートリッジの一方の窓からそのカートリッジ内に光を入射する発光素子と、
そのカートリッジの他方の窓から出射してきた光を受光する受光素子と、
そのインクの残量に応じて変化する透過光量を上記受光素子で測定することにより、そのカートリッジ内のインクの残量を求める残量測定部と、
その残量測定部により求められた残量を記憶する残量記憶部と、
その残量測定部により今回求められた残量がその残量記憶部に記憶されていた前回の残量よりも増えていた場合に、画像のプリント出力動作を禁止する動作許否制御部とを備えたことを特徴とする。
この第3のインクジェット式プリンタでは、カートリッジ内の透過光量を測定するという簡便な手段により、不正規な手法でインクが増量されたか否かを簡単に特定することができる。そして、不正規なインクの使用、および不適合なカートリッジの使用を防止することができる。
また、上記光透過性の窓が、紫外線をカットするフィルタ機能を有するものであることが好ましい。
上記光透過性の窓が紫外線をカットすると、インクの劣化を防ぐことができる。
さらに、上記カートリッジの他方の窓が、投光素子からの光を集光する集光レンズを有するものであることも好ましい。
集光レンズを有すると、透過光の発散を防ぐことができて測定の精度が向上することができる。
上記目的を達成する本発明のインクジェット式プリンタのうちの第4のインクジェット式プリンタは、
インクを吐出して記録媒体上に画像をプリント出力するインクジェット式プリンタにおいて、
インクと、そのインクよりも比重が軽くそのインクの残量に応じた高さ位置に移動する指示体とが収容され、その指示体を外部から確認させる光透過性の確認窓を備えたカートリッジが交換自在に装着されるカートリッジ装着部と、
そのカートリッジ装着部に装着されたカートリッジ内のインクの残量に応じた指示体の高さ位置を測定することにより、そのカートリッジ内のインクの残量を求める残量測定部と、
その残量測定部により求められた残量を記憶する残量記憶部と、
その残量測定部により今回求められた残量がその残量記憶部に記憶されていた前回の残量よりも増えていた場合に、画像のプリント出力動作を禁止する動作許否制御部とを備えたことを特徴とする。
この第4のインクジェット式プリンタでは、カートリッジ内の指示体の位置を測定するという簡便な手段により、不正規な手法でインクが増量されたか否かを簡単に特定することができる。そして、不正規なインクの使用、および不適合なカートリッジの使用を防止することができる。
また、上記確認窓が、紫外線をカットするフィルタ機能を有するものであることが好ましい。
上記確認窓が紫外線をカットすると、インクの劣化を防ぐことができる。
本発明のインクジェット式プリンタのうちの第3のインクジェット式プリンタ、および第4のインクジェット式プリンタにおいて、カートリッジ装着部が、プリンタの電源がオンされて初期化動作で移動させ、その移動中に上記残量測定部がそのカートリッジ内のインクの残量を求めるものであることが好ましい。
プリンタの電源がオンされると、カートリッジ装着部は初期化動作で移動するので、この移動を利用して上記残量測定部が該カートリッジ内のインクの残量を求めることができる。
上記目的を達成する本発明のインクジェット式プリンタのうちの第5のインクジェット式プリンタは、
インクを吐出して記録媒体上に画像をプリント出力するインクジェット式プリンタにおいて、
インクを収容したカートリッジが交換自在に装着されるカートリッジ装着部と、
上記カートリッジ装着部を所定の力で押してそのカートリッジを移動させ、そのカートリッジの移動速度を測定することにより、そのカートリッジ内のインクの残量を求める残量測定部と、
その残量測定部により求められた残量を記憶する残量記憶部と、
その残量測定部により今回求められた残量がその残量記憶部に記憶されていた前回の残量よりも増えていた場合に、画像のプリント出力動作を禁止する動作許否制御部とを備えたことを特徴とする。
この第5のインクジェット式プリンタでは、上記カートリッジ装着部を所定の力で押してそのカートリッジを移動させ、そのカートリッジの移動速度を測定するという簡便な手段により、不正規な手法でインクが増量されたか否かを簡単に特定することができる。そして、不正規なインクの使用、および不適合なカートリッジの使用を防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、不正規な手法でインクが増量されたか否かを簡単に特定する工夫が施されたインクジェット式プリンタを提供することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、第1のインクジェット式プリンタの一実施形態の、前方上から見たときの外観図である。
本実施形態のインクジェット式プリンタ1は、コンピュータなどと組み合わされて使用されるものである。このプリンタ1の筐体1aの上面には、操作ボタンとして、このプリンタ1の電源投入を指示する電源スイッチ1b、および用紙が詰まったときの排出ボタン1cが設けられている。
このプリンタ1には、インクを収容したカートリッジ2a、2b、2c、および2dが交換自在に装着されるカートリッジ装着部3に備えられている。このインクが本発明にいう記録材料の一例に相当し、ブラック、シアン、マゼンタ、およびイエロなどのインクがカートリッジ2a、2b、2c、および2dに分かれて収容されている。なお、カートリッジ2a、2b、2c、および2dは同じ構成であるので、このプリンタ1において、カートリッジについては、カートリッジ2aを代表して以下説明する。
図2は、コンピュータに接続されたインクジェット式プリンタの内部の構成を示す図である。
このプリンタ1には、残量測定部10、電源部20、CPU30、FLASH ROM40、印刷処理部50、表示部60、RAM70、および外部通信部80が備えられている。
残量測定部10は、カートリッジ2aに収容されているインク残量を測定するものである。なお、この残量測定部10の詳細は後述する。電源部20は、電源スイッチ1bの電源投入を受けて、このプリンタ1を起動させるものである。CPU30は、このプリンタ全体の制御を行なう。このCPU30にはROM301が内蔵されており、このROM301内にはプログラムが格納されている。このプログラムの手順にしたがってプリンタ1の動作がCPU30により制御される。FLASH ROM40は、残量測定部10の実行プログラムが格納され、条件設定のデータ調整などに利用されるメモリである。印刷処理部50は、CPU30の指示に従って、記録媒体としての用紙上に画像をプリントするものである。表示部60は、プリンタの状態をユーザに知らせるメッセージなどを表示するものである。RAM70は、コンピュータ4のメモリ4aから画像データを読み込み、一時的に記憶するメモリである。また、残量測定部10の演算などに利用されるメモリでもある。外部通信部80は、コンピュータ4とプリンタ1との間におけるデータや信号などを仲介するものである。なお、CPU30からの制御は、バス302を介して行われる。
このカートリッジ2aには、インク残量を記憶する残量記憶部201が備えられいる。
この残量記憶部201の詳細については後述する。
図3は、インクカートリッジ内に配備されたタンクの構造を示す図である。
このタンク202の内壁には、電極203a、電極203bが設けられており、電極と一体的に構成される電極端子(不図示)が備えられている。カートリッジ2aがカートリッジ装着部3に装着されると残量測定部10と電気的に結合される。
図4は、第1のインクジェット式プリンタの一実施形態の残量測定部、およびインクカートリッジの構成を示す図である。
この残量測定部10には、測定回路10a、測定部10bが備えられている。
この測定回路10aには、定電流電源100、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、増幅器101、および抵抗102が備えられている。定電流電源100は、一定の電流を測定回路に供給するものである。第1スイッチSW1は、定電流電源100からの電流をオン/オフするスイッチであり、第2スイッチSW2は、一対の電極であるコンデンサ(電極203aおよび電極203b)間に蓄積された電荷のエネルギーを放電するためのスイッチである。増幅器101は、電極203aと電極203bとの間に生じる電圧を表すアナログ信号を増幅するものである。抵抗102は、放電の際に、電極間で蓄積された電荷のエネルギーを消費するものである。
この測定部10bには、A/D変換部103、I/O部104、タイマ105、内部メモリ106、動作許否制御部107、バス108、および通信部111が備えられている。
A/D変換部103は、増幅器101からの送られてきた電圧を表すアナログ信号をデジタル信号に変換するものである。I/O部104は、第1スイッチSW1、および第2スイッチSW2のオン/オフを制御するものである。タイマ105は、第1スイッチSW1、および第2スイッチSW2のオン/オフのタイミングや、充電時間を計測するときなどに使用されるものである。内部メモリ106は、インク残量を測定するときなどに使用するメモリである。動作許否制御部107は、A/D変換部103から送られてきたデジタル信号に基づいて、図2に示したCPU30で演算処理しインク残量を求めるものである。また、残量測定部10により求められたインク残量が残量記憶部201に記憶されていた前回の残量よりも増えていた場合に、画像のプリント出力動作を禁止する制御を行うものである。バス108は、動作許否制御部107とのデータ等のやりとりに用いられる。通信部111は、残量記憶部201と動作許否制御部107との間のデータの仲介をするものである。
次にフローチャートを用いて、本実施形態のインクジェット式プリンタの動作を説明する。
図5は、本実施形態のインクジェット式プリンタの処理ルーチンを示すフローチャートである。
ステップS100で、電源投入操作を受けると、この図5に示す処理ルーチンが開始され、先ずステップS102において残量記憶部201に記憶されているメモリの内容が、バス108を介して内部メモリ106に読み込まれる。なお、新しいカートリッジが交換された場合にもこの図5に示す処理ルーチンが開始されるものとする。
ステップ104では、現在のインク残量が測定される。インク残量が測定される手段は以下の通りである。
ここで、表1は、第1スイッチSW1、および第2スイッチSW2のオン/オフの操作によって、残量測定部10が上記デジタル信号の値を一定時間積算するときのタイミングを表した積分回路真理値表である。
Figure 2007030289
先ず、図4においてI/O部104が、第1スイッチSW1をオフにし、第2スイッチSW2をオンにすると、カートリッジ内の電極間に蓄えられている電荷のエネルギーが放電し、放電用抵抗102によってそのエネルギーが消費され、電極間の電圧がゼロになることで初期化される。これらのスイッチの操作は表1の初期化に対応する。
次に、I/O部104が、第2スイッチSW2をオフにして、第1スイッチSW1をオンにすると、定電流電源100によって、タンク202の電極間に電荷の供給がなされ、電極間に電圧が生じる。これらのスイッチの操作は表1の積分時に対応する。その電圧を表す信号は増幅器101を介して、A/D変換部103でアナログ信号からデジタル信号に変換される。タイマ105では、定電流電源100によってタンク202の電極間に電荷の供給がなされてからの時間が測定される。動作許否制御部107では、上記電圧を表す信号の値を一定時間積分しながら積分電圧を求める。
図6は、一例として、時間経過に伴う積分電圧の変化を表した図である。
電極間の静電容量が大きいと、静電容量が小さい場合と比較して、予め定めた閾値の電圧値に達するまでの時間がかかる。静電容量は、インクが誘電体として作用するために、インク残量に応じて変化する。そこで、本実施形態のインクジェット式プリンタにおいては、予めインク残量ごとに、時間経過に伴う積分電圧の変化の関係をグラフ化し、そのグラフの傾きを内部メモリ106に記憶させておく。動作許否制御部107は、測定時にグラフの傾きを求め、内部メモリ106に記憶されている傾きの値と照合することにより、インク残量を求める。
インク残量が求まると、I/O部104は、第1スイッチSW1をオフにし、第2スイッチSW2をオンにして測定を終了する。このスイッチの操作は、表1の待機時に対応する。
ステップS106では、現在のインク残量が少ないか否かの判定を行う。現在のインク残量が少ないと判定された場合には、ステップS108で、インク残量が少ないことをプリンタ1のモニタ(不図示)に表示する。
次のステップS110では、今回求められたインク残量と前回のインク残量とを比較して、インク残量が増加しているかの判定を行う。
先ず、インク量の増加が認められない場合の処理について説明する。
ステップS112では、ユーザが指定した枚数の印刷が1ジョブとして実行され、ステップS114に進む。
ステップS114では、1ジョブの印刷が終了すると、ステップS104と同様に、インク残量を求める。そして、ステップS116では、そのインク残量を残量記憶部11に前回のインク残量の値として記憶する。
ステップS118では、予め定めた時間内に、1ジョブの印刷の信号をCPU30が受け付けると、ステップS112に戻る。
ステップS118では、電源オフの信号をCPU30が受け付けると、プリンタ1の電源はオフされる。また、1ジョブの印刷がなされず、予め定めた時間が経過した場合も、プリンタ1の電源はオフされる(ステップS120)。そして、この処理ルーチンは終了する。
一方、インク量の増加が認められた場合は、ステップS122に進み、不適正な処置を行った旨の警告が、プリンタ1のモニタ(不図示)に表示される。また、動作許否制御部107は、警告後、所定時間経過すると、強制的にプリンタ1の電源オフの処理を実行する。このステップS122の処理により、画像のプリント出力動作が禁止される。
従って、第1のインクジェット式プリンタによれば、不正規な手法で記録材料であるインクが増量されたか否かを簡単に特定することができる。そして、不正規な記録材料の使用、および不適合なカートリッジの使用を防止することができる。
次に、第2のインクジェット式プリンタの一実施形態について説明する。なお、以下、第1のプリンタと同様な部分は説明を省略する。
図7は、第2のインクジェット式プリンタの一実施形態の残量測定部、およびインクカートリッジの構成を示す図である。
このカートリッジ20aには、インクを充填するタンク202_2が設けられている。このタンク202_2の内壁には、電極203c、電極203dが設けられており、電極と一体的に構成される電極端子(不図示)が備えられている。カートリッジ20aが、図1に示したカートリッジ装着部3に装着されると残量測定部10_2と電気的に結合される。
測定回路10cには、定電圧電源100_2、第1スイッチSW1、抵抗102_2、および増幅器101が備えられている。定電圧電源100_2は、一定の電圧を測定回路に供給するものである。第1スイッチSW1は、定電圧電源100_2をオン/オフするスイッチである。抵抗102_2は、タンク内の抵抗と直列に接続されるものである。増幅器101は、タンク内の抵抗と抵抗102_2とで定まる電圧値(分圧値)を表す信号を増幅するものである。
ここで、測定部10dは、第1のプリンタ1における測定部10bと同様の構成である。
次に、本実施形態の第2のインクジェット式プリンタの動作についてフローチャートを用いて説明する。
既に図4で説明したフローチャートが、第2のインクジェット式プリンタにも適用される。第1のインクジェット式プリンタの一実施形態のフローチャートとの差異は、ステップS104およびステップS114におけるインク残量を求める手段であり、その点について説明する。
先ず、図5においてI/O部104が、第1スイッチSW1をオンにすると、タンク202_2内の抵抗と抵抗102_2とで定まる電圧値を表すアナログ信号は増幅器101で増幅され、A/D変換部103でアナログ信号からデジタル信号に変換される。
ここで、インク量に応じて導電率が変化するので、抵抗値はタンク内のインク量に依存する。そこで、本実施形態のインクジェット式プリンタにおいては、予めインク残量ごとに、インク残量と電圧の対応関係をデータベース化して内部メモリ106に記憶させておく。動作許否制御部107は、測定時に電圧値を求め、内部メモリ106に記憶されている電圧値と照合することにより、インク残量を求める。
また、ステップS114におけるインク残量測定についても、ステップS104と同様の処理がなされ、インク残量を求める。
従って、第2のインクジェット式プリンタによれば、不正規な手法で記録材料であるインクが増量されたか否かを簡単に特定することができる。そして、不正規な記録材料の使用、および不適合なカートリッジの使用を防止することができる。
次に、第3のインクジェット式プリンタの一実施形態について説明する。なお、以下、第1ののプリンタと同様な部分は説明を省略する。
図8は、第3のインクジェット式プリンタにおけるインク残量を求める際の概念図である。
ここで、第3のインクジェット式プリンタでは、ブラック、シアン、マゼンタ、およびイエロの4つのカートリッジが使用されるが、カートリッジの構成は同じであるので、図8では、イエロのインクカートリッジを例に挙げて説明する。
図8に示されるように、イエロのカートリッジ2hは内部がタンク室になっている。
カートリッジ2hの上面208には、光透過性を有する窓206が設けられ、下面209には、光透過性を有する窓207が設けられている。これらの窓206、207には、紫外線をカットするフィルタが備えられており、また、窓207は、透過光を集光するレンズとしての機能も有している。
この第3のインクジェット式プリンタには、窓206からカートリッジ2h内に光を入射する発光素子204とカートリッジの窓207から出射してきた指向性のある一本の光を受光する受光素子205とが設けられている。
図9は、第3のインクジェット式プリンタの一実施形態の残量測定部、およびインクカートリッジの構成を示す図である。
ここで、カートリッジ装着部3に装着されているカートリッジ群20bは、4つのカートリッジをまとめて指すものとする。これらカートリッジには、残量記憶部201が備えられているものとする。
残量測定部10_3は、発光素子204、受光素子205、増幅器101、測定部10eから構成されている。既に上述した通り、発光素子204は窓206からカートリッジ群20b内に光を入射し、受光素子205は、カートリッジの窓207から出射してきた指向性のある一本の光を受光する。
次にフローチャートを用いて、第3のインクジェット式プリンタの動作を説明する。
既に図4で説明したフローチャートが、第3のインクジェット式プリンタにも適用される。第1のインクジェット式プリンタの一実施形態のフローチャートとの差異は、ステップS104およびステップS114におけるインク残量を求める手段であり、その点について説明する。
ステップS104では、インク残量を測定する。インク残量の測定は以下の通りである。
図10は、電源をオンした後に、カートリッジを装着したカートリッジ装着部が初期化動作に伴い移動開始する様子を示す図である。
図11は、カートリッジ装着部が初期化動作に伴い、所定位置に移動し停止した後の様子を示す図である。
図10に示されるように、カートリッジ装着部3が、初期化動作で図中の矢印の方向に移動すると、カートリッジ装着部3に装着されているカートリッジ2h、2g、2f、2eが、順番に投光素子204と受光素子205との光路を横切って通過する。その際、発光素子204がカートリッジの一方の窓からカートリッジ内に光を入射し、受光素子205が、カートリッジの他方の窓から出射してきた光を受光する。
受光素子205で受光した透過光量の信号は、増幅器101を介して測定部10eに送られて、A/D変換部103でアナログ信号からデジタル信号に変換される。
図12は、一例として、各々のインク残量に対する透過光量の関係を表した図である。
横軸は、カートリッジの移動の経過時間を表している。
図12に示されるように、インク残量が多いとインクに吸収される光量が多いために、透過光量が少なくなる。一方、インク残量が少ないとインクに吸収される光量が少ないために、透過光量が多くなる。
そこで、本実施形態のインクジェット式プリンタにおいては、予めインク残量ごとに、インク残量に対する透過光量をデータベース化して内部メモリ106に記憶させておく。動作許否制御部107は、測定時に透過光量を求め、内部メモリ106に記憶されている透過光量と照合することにより、インク残量を求める。
次に、ステップS114の処理についても説明する。
ステップS114では、印刷動作に伴いカートリッジ装着部が移動することを利用して、ステップS104と同様に透過光量を測定し、動作許否制御部では、測定で得られた透過光量の値をデータベースで検索して、登録されている同じ透過光量の値を参照し、インク残量を決定する。
ステップS104、S114において、透過光量を測定する手段でインク残量を求めることによっても、不正規な手法でインクが増量されたか否かを簡単に特定することができる。そして、不正規な記録材料の使用、および不適合なカートリッジの使用を防止することができる。
次に、第4のインクジェット式プリンタの一実施形態について説明する。なお、以下、第1のプリンタと同様な部分は説明を省略する。
図13は、第4のインクジェット式プリンタにおけるインク残量を求める際の概念図である。
カートリッジ2mの内部には、インクよりも比重が軽くインクの量に応じて上下に移動する板210が収容されている。カートリッジ2mの側面211には、紫外線をカットするフィルタを有する光透過性の確認窓211_1が備えられている。確認窓211_1と接する板210の端の下部には、光を反射する反射体212が設けられている。この反射体212の位置がインク残量の目安となる指示体として働く。
また、光を投光する投光部213aとその投光部から発せられ反射板で反射して戻ってきた光を受光する受光部213bとを備えたセンサ213が、確認窓211_1に対向する位置に設けられている。また、センサ213と同様のセンサ214、215も確認窓211_1に対向する位置に設けられている。
図14は、第4のインクジェット式プリンタの一実施形態の残量測定部、およびインクカートリッジの構成を示す図である。
ここで、カートリッジ装着部3に装着されているカートリッジ群20cは、4つのカートリッジをまとめて指すものとする。これらカートリッジには、残量記憶部201が備えられているものとする。
この残量測定部10_4は、上述したセンサ213、214、215、3つの増幅器101_2、101_3、101_4、および測定部10fで構成されている。
この測定部10fは、第1のプリンタ1の測定部10bと同様である。
次にフローチャートを用いて、本実施形態の第4のインクジェット式プリンタの動作を説明する。
既に図4で説明したフローチャートが、第4のインクジェット式プリンタにも適用される。第1のインクジェット式プリンタの一実施形態のフローチャートとの差異は、ステップS104およびステップS114におけるインク残量を求める手段であり、その点について説明する。
ステップS104では、インク残量を測定する。インク残量の測定は以下の通りである。
図15は、電源をオンした後に、カートリッジを装着したカートリッジ装着部が初期化動作に伴い移動開始する様子を示す図である。
図16は、カートリッジ装着部が初期化動作に伴い、所定位置に移動し停止した後の様子を示す図である。
図15に示されるように、初期化動作に伴い、I/O部104が、センサ213、214、および215の投光部213a、214a、および215aから光を出射する。初期化動作により、カートリッジ装着部3が図中の矢印の方向に移動し、カートリッジ装着部3に装着されているカートリッジ2m、2k、2j、2iが、順番にセンサの前を通過する。センサの前を通過するとき、各々の発光部からの光がカートリッジ確認窓を介してカートリッジ内に入射し、その光が反射体に当たると、反射してきた反射光に応じて、受光部213b、214b、および215bが受光する。ここで、図15においては、センサ214、215は図示していないが、センサ213の下にあるものとする。増幅器101_3、101_4も同様に、増幅器101_2の下にあるものとする。
受光した反射光量の信号は、増幅器101_2、101_3、および101_4を介して測定部に送られて、A/D変換部103でアナログ信号がデジタル信号に変換される。そして、動作許否制御部107は、その反射光量を加算して得たトータルの反射光量を求める。
図17は、一例として、インク残量に応じて、各々のセンサが受光する反射光量を表した図である。
ここで、指示体の位置に応じて、各々のセンサの受ける反射光量が変化し、その反射光量を加算して得たトータルの反射光量を求めることで、指示体の位置がわかり、その結果、インク残量がわかる。
本実施形態の第4のインクジェット式プリンタでは、予めインク残量に対するセンサの受ける反射光量の値をデータベース化して内部メモリ106に登録している。そのため、動作許否制御部107では、測定で得られた反射光量の値を検索して、登録されている同じ反射光量の値を参照し、インク残量を決定する。
ステップS114では、印刷動作に伴いカートリッジ装着部3が移動することを利用して、ステップS104と同様に反射光量を測定し、動作許否制御部107では、測定で得られた反射光量の値から、内部メモリ106に登録されている同じ反射光量の値を参照し、インク残量を決定する。
ステップS104、S114において、反射光量を測定する手段で指示体の位置を求め、その位置からインク残量を求めることによっても、不正規な手法でインクが増量されたか否かを簡単に特定することができる。そして、不正規な記録材料の使用、および不適合なカートリッジの使用を防止することができる。
次に、第5のインクジェット式プリンタの一実施形態について説明する。なお、以下、第1のインクジェット式プリンタと同様な部分は説明を省略する。
図18は、第5のインクジェット式プリンタにおけるインク残量を求める際の概念図である。
ここで、カートリッジ装着部3に装着されているカートリッジ群20dは、4つのカートリッジをまとめて指すものとする。これらカートリッジには、残量記憶部201が備えられているものとする。
本実施形態の第5のインクジェット式プリンタにおいて、カートリッジ装着部3を駆動可能に軸支した駆動シャフト220の一端側に配備され該カートリッジキャリアを他端側に向けて弾性的に付勢可能な第1のバネ部材221が設けらている。
また、駆動を受けて移動するカートリッジ装着部3を案内するガイドシャフト222の一端側に配備されカートリッジ装着部3を上記他端側に向けて弾性的に付勢可能な第2のバネ部材223が設けられている。また、所定の磁力により吸引される磁性体224が、第1のバネ部221材と第2のバネ部材223とに接する側のカートリッジ装着部3に設けられている。所定の磁力により磁性体224を吸引する電磁石225が磁性体224に対向した位置に設けられている。また、カートリッジ装着部3の外壁の一部に突状に設けられた突状部材226が設けられている。カートリッジ装着部3の移動に伴う突状部材226の移動経路に対して、上下から空間的に挟む所定の位置に設けられた発光素子、および受光素子とを備えたセンサ227が設けられている。
残量測定部10_5は、電磁石225、増幅器101、波形整形部110、測定部10gで構成されている。増幅器101は、受光素子で受けた光の信号を増幅し、波形整形器110は、その増幅した信号に基づき、波形を整形するものである。測定部10gには、測定部10bのA/D変換器103に代えて、波形のエッジを検出するエッジ検出部109が設けられている。
次にフローチャートを用いて、第5のインクジェット式プリンタの動作を説明する。
既に図4で説明したフローチャートが、第5のインクジェット式プリンタにも適用される。第1のインクジェット式プリンタの一実施形態のフローチャートとの差異は、ステップS104およびステップS114におけるインク残量を求める手段であり、その点について説明する。
ステップS104で、インク残量を測定する。インク残量の測定は以下の通りである。
図19は、カートリッジ装着部が電磁石の作用に伴い吸引されている様子を示す図である。
図19において、電磁石の電磁力がオンの状態であると、磁性体が電磁石に吸引され、第1のバネおよび第2のバネは縮む。
図20は、カートリッジ装着部が電磁石の作用に伴い移動中の様子を示す図である。
I/O部104が電磁石225の電磁力をオフにすると、第1バネ部材221、および第2バネ部材223の反発力によりカートリッジ装着部3が移動する。また、このI/O部104は、センサ227の発光素子を発光させ、カートリッジ装着部3が停止すると、発光素子は消光される。
図20に示されるように、突状部材226が、センサ227の発光素子と受光素子との間を横切ると、光が遮断される。
図21は、カートリッジ装着部が電磁石の作用に伴い移動し終えた様子を示す図である。
図22は、カートリッジ装着部の移動速度とインク残量の関係を示した図である。
横軸は、電磁石225電磁力をオフにしてからの経過時間である。インク残量が少ないとインクの重量が軽くなりインクの重量が重い場合と比較して、カートリッジ装着部3の移動速度は速くなる。すなわち、突状部材226が、センサ227の発光素子と受光素子との間に到達するまでの時間t0は、インク残量が多い場合の時間t0’と比較して早くなる。
また、インク残量が少ない場合において、突状部材226がセンサ227の発光素子と受光素子との間に到達し通過するまでの時間t1は、インク残量が多い場合の時間t1’と比較して早くなる。
本実施形態では、図22に示す手段を用いて、予めインク残量と移動速度の関係をデータベース化して内部メモリ106に登録しており、動作許否制御部107は、測定で得られた移動速度の値を内部メモリ106に登録している値を検索して、同じ移動速度の値を参照し、インク残量を決定する。
ステップS114でも、印刷動作に伴いカートリッジ装着部が移動することを利用して、ステップS104と同様にインク残量を決定する。
従って、不正規な手法でインクが増量されたか否かを簡単に特定することができる。そして、不正規な記録材料の使用、および不適合なカートリッジの使用を防止することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、簡単な構造で、不正規な手法でインクが増量されたか否かを簡単に特定する工夫が施されたインクジェット式プリンタを提供することができる。
なお、本実施形態において、インク残量が増加しているか否かの判定基準として、残量記憶部に記憶されていた前回の残量と今回の残量を比較した結果、インク残量が増加していた場合に増加の判定を下していたが、例えば、上記比較結果が±5%以内の誤差範囲の場合を増加の判定を見送るような基準としてもよい。また、上記比較結果が著しく増加している場合を増加の判定の基準としてもよく、メーカは、インク残量が増加しているか否かの判定基準を自由に設定してよい。
第1のインクジェット式プリンタの一実施形態の、前方上から見たときの外観図である。 コンピュータに接続されたインクジェット式プリンタの内部の構成を示す図である。 インクカートリッジ内に配備されたタンクの構造を示す図である。 第1のインクジェット式プリンタの一実施形態の残量測定部、およびインクカートリッジの構成を示す図である。 本実施形態のインクジェット式プリンタの処理ルーチンを示すフローチャートである。 一例として、時間変化に対する積分電圧の関係を表した図である。 第2のインクジェット式プリンタの一実施形態の残量測定部、およびインクカートリッジの構成を示す図である。 第3のインクジェット式プリンタにおけるインク残量を求める際の概念図である。 第3のインクジェット式プリンタの一実施形態の残量測定部、およびインクカートリッジの構成を示す図である。 電源をオンした後に、カートリッジを装着したカートリッジ装着部が初期化動作に伴い移動開始する様子を示す図である。 カートリッジ装着部が初期化動作に伴い、所定位置に移動し停止した後の様子を示す図である。 一例として、各々のインク残量に対する透過光量の関係を表した図である。 第4のインクジェット式プリンタにおけるインク残量を求める際の概念図である。 第4のインクジェット式プリンタの一実施形態の残量測定部、およびインクカートリッジの構成を示す図である。 電源をオンした後に、カートリッジを装着したカートリッジ装着部が初期化動作に伴い移動開始する様子を示す図である。 カートリッジ装着部が初期化動作に伴い、所定位置に移動し停止した後の様子を示す図である。 一例として、インク残量に応じて、各々のセンサが受光する反射光量を表した図である。 第5のインクジェット式プリンタにおけるインク残量を求める際の概念図である。 カートリッジ装着部が電磁石の作用に伴い吸引されている様子を示す図である。 カートリッジ装着部が電磁石の作用に伴い移動中の様子を示す図である。 カートリッジ装着部が電磁石の作用に伴い移動し終えた様子を示す図である。 カートリッジ装着部の移動速度とインク残量の関係を示した図である。
符号の説明
1 インクジェット式プリンタ
1a 筐体
1b 電源スイッチ
1c 排出ボタン
2a、2b、2c、2d カートリッジ
2e、2f、2g、2h カートリッジ
2i、2j、2k、2m カートリッジ
2n、2p、2q、2r カートリッジ
20a カートリッジ
20b、20c、20d カートリッジ群
3 カートリッジ装着部
4 コンピュータ
4a メモリ
10、10_2、10_3、10_4、10_5 残量測定部
10a、10c 測定回路
10b、10d、10e、10f 測定部
100 定電流電源
100_2 定電圧電源
101、101_2、101_3、101_4 増幅器
102、102_2 抵抗
103 A/D変換部
104 I/O部
105 タイマ
106 内部メモリ
107 動作許否制御部
108 バス
109 エッジ検出部
110 波形整形器
111 通信部
20 電源部
201 残量記憶部
202、202_2 タンク
203a、203b、203c、204d 電極
204 発光素子
205 受光素子
206、207 窓
208 上面
209 下面
210 板
211 側面
211_1 確認窓
212 反射体
213、214、215 センサ
213a、214a、215a 投光部
213b、214b、215b 受光部
220 駆動シャフト
221 第1のバネ部材
222 ガイドシャフト
223 第2のバネ部材
224 磁性体
225 電磁石
226 突状部材
227 センサ
30 CPU
301 ROM
302 バス
40 FLASH ROM
50 印刷処理部
60 表示部
70 RAM
80 外部通信部
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ

Claims (9)

  1. インクを吐出して記録媒体上に画像をプリント出力するインクジェット式プリンタにおいて、
    インクを収容したカートリッジが交換自在に装着されるカートリッジ装着部と、
    前記カートリッジ装着部に装着されたカートリッジ内のインクを間に挟む一対の電極間の該インクの残量に応じて変化する静電容量を測定することにより、該カートリッジ内のインクの残量を求める残量測定部と、
    前記残量測定部により求められた残量を記憶する残量記憶部と、
    前記残量測定部により今回求められた残量が前記残量記憶部に記憶されていた前回の残量よりも増えていた場合に、画像のプリント出力動作を禁止する動作許否制御部とを備えたことを特徴とするインクジェット式プリンタ。
  2. インクを吐出して記録媒体上に画像をプリント出力するインクジェット式プリンタにおいて、
    インクを収容したカートリッジが交換自在に装着されるカートリッジ装着部と、
    前記カートリッジ装着部に装着されたカートリッジ内のインクを間に挟む一対の電極間の該インクの残量に応じて変化する抵抗値を測定することにより、該カートリッジ内のインクの残量を求める残量測定部と、
    該残量測定部により求められた残量を記憶する残量記憶部と、
    該残量測定部により今回求められた残量が前記残量記憶部に記憶されていた前回の残量よりも増えていた場合に、画像のプリント出力動作を禁止する動作許否制御部とを備えたことを特徴とするインクジェット式プリンタ。
  3. インクを吐出して記録媒体上に画像をプリント出力するインクジェット式プリンタにおいて、
    インクを収容し、該インクを挟んで一本の光線が通過するように配備された光透過性の2つの窓を有するカートリッジが交換自在に装着されるカートリッジ装着部と、
    該カートリッジの一方の窓から該カートリッジ内に光を入射する発光素子と、
    該カートリッジの他方の窓から出射してきた光を受光する受光素子と、
    該インクの残量に応じて変化する透過光量を前記受光素子で測定することにより、該カートリッジ内のインクの残量を求める残量測定部と、
    該残量測定部により求められた残量を記憶する残量記憶部と、
    該残量測定部により今回求められた残量が該残量記憶部に記憶されていた前回の残量よりも増えていた場合に、画像のプリント出力動作を禁止する動作許否制御部とを備えたことを特徴とするインクジェット式プリンタ。
  4. 前記光透過性の窓が、紫外線をカットするフィルタ機能を有するものであることを特徴とする請求項3記載のインクジェット式プリンタ。
  5. 前記カートリッジの他方の窓が、投光素子からの光を集光する集光レンズを有するものであることを特徴とする請求項3記載のインクジェット式プリンタ。
  6. インクを吐出して記録媒体上に画像をプリント出力するインクジェット式プリンタにおいて、
    インクと、該インクよりも比重が軽く該インクの残量に応じた高さ位置に移動する指示体とが収容され、該指示体を外部から確認させる光透過性の確認窓を備えたカートリッジが交換自在に装着されるカートリッジ装着部と、
    該カートリッジ装着部に装着されたカートリッジ内のインクの残量に応じた指示体の高さ位置を測定することにより、該カートリッジ内のインクの残量を求める残量測定部と、
    該残量測定部により求められた残量を記憶する残量記憶部と、
    該残量測定部により今回求められた残量が該残量記憶部に記憶されていた前回の残量よりも増えていた場合に、画像のプリント出力動作を禁止する動作許否制御部とを備えたことを特徴とするインクジェット式プリンタ。
  7. 前記確認窓が、紫外線をカットするフィルタ機能を有するものであることを特徴とする請求項6記載のインクジェット式プリンタ。
  8. 前記カートリッジ装着部がプリンタの電源がオンされて初期化動作で移動させ、該移動中に前記残量測定部が該カートリッジ内のインクの残量を求めることを特徴とする請求項3又は6記載のインクジェット式プリンタ。
  9. インクを吐出して記録媒体上に画像をプリント出力するインクジェット式プリンタにおいて、
    インクを収容したカートリッジが交換自在に装着されるカートリッジ装着部と、
    前記カートリッジ装着部を所定の力で押して該カートリッジを移動させ、該カートリッジの移動速度を測定することにより、該カートリッジ内のインクの残量を求める残量測定部と、
    該残量測定部により求められた残量を記憶する残量記憶部と、
    該残量測定部により今回求められた残量が該残量記憶部に記憶されていた前回の残量よりも増えていた場合に、画像のプリント出力動作を禁止する動作許否制御部とを備えたことを特徴とするインクジェット式プリンタ。
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