JP2007029963A - コンフォーム押出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高速押出及び高強度アルミニウム合金の押出でも、製品の外周・中央部、中柱根元・中央部での肉厚変動を防止し、製品表面のピックアップと言われる不良も防止する。
【解決手段】 ホイール挿入直前の母材を１５０〜４５０℃に加熱することを特長とするコンフォーム押出方法。
【選択図】 無し
【解決手段】 ホイール挿入直前の母材を１５０〜４５０℃に加熱することを特長とするコンフォーム押出方法。
【選択図】 無し
Description
本発明は、コンフォーム式押出法に関するものである。
例えば、自動車用熱交換器に使用されるアルミニウムチューブは、押出加工によって製造される。
押出方法には、種々の方式があるが、小型の高精度品にはコンフォーム押出が好ましく用いられている。
コンフォーム押出は、通常、押出機内での摩擦発熱により材料温度を上げることによって押出成形性を確保している。その為、母材は暖める事無く、冷間で使用される。しかし、冷間の母材を使用すると、高速押出及び高強度アルミニウム合金の押出では、製品外周部や中柱の肉厚変動が生じてしまう。
また、特許文献１には、コンフォーム押出を行う前のアルミニウム合金母材に、金属内の金属間化合物をコントロールし耐食性向上を図ることを目的として、５２０℃以上の加熱処理を行う方法が開示されている。但し、５２０℃以上の加熱処理を行うと、高速押出及び高強度アルミニウム合金の押出時に、製品表面が毟れる、ピックアップと言われる不良が多発する。
特開平５−１６９１３３号公報
本発明は、このような状況に鑑み鋭意検討の結果なされたもので、その目的とするところは、高速押出及び高強度アルミニウム合金の押出でも、製品外周部や中柱の肉厚変動・変形の防止、製品表面のピックアップと言われる不良の防止を目的とする。
これらの課題を解決するための本願発明は請求項１記載の、ホイール挿入直前の母材を１５０〜４５０℃に加熱することを特長とするコンフォーム押出方法である。
本発明のコンフォーム押出方法は、ホイール挿入直前の母材を１５０〜４５０℃に加熱することにより、高速押出及び高強度アルミニウム合金の押出でも、製品の外周・中央部(中柱)の肉厚変動の防止、製品表面のピックアップと言われる不良を防止することができる。
本発明のコンフォーム式押出法において、ホイール挿入直前の母材を１５０〜４５０℃に加熱するのは、素材の流動性を上げて、押出ダイス内のメタルフローを向上させるためである。加熱手段としては、熱風吹付け、温水吹付け、バーナー、誘導加熱等が挙げられ、特に手段を問わない。
１５０℃未満では、素材の流動性向上が不十分である。
４５０℃を超えると、製品表面の毟れが多発し、ピックアップ不良になる。
４５０℃を超えると、製品表面の毟れが多発し、ピックアップ不良になる。
小断面積製品、すなわち押出製品の単重が軽い材料のコンフォーム押出においては、接触面積が少ないため押出機内での摩擦発熱が少なくその結果、母材の温度が十分上がらず成形性が悪く、寸法不安定が生じ易かった。従って、単重２００ｇ／ｍ以下の押出製品において特に母材加熱の効果が大きい。
以下に本発明を実施例により詳細に説明する。
コンフォーム押出法により、Ａ１０５０とＡ３００３とＡ６０６１のアルミニウム合金製偏平多穴管（１９穴、幅１６．１ｍｍ、高さ１．６ｍｍ、中柱寸法０．２２ｍｍ×１．０ｍｍ、肉厚０．３ｍｍ）を押し出すにあたり、母材加熱有（温度２５０〜４５０℃）と無で評価を行った。
外周肉厚寸法については、押出定常部の断面において、Ｒ部外周肉厚４箇所Ｔｒ１、Ｔｒ２、Ｔｒ３、Ｔｒ４を測定し、その平均値を外周肉厚Ｒ部とし、中央部外周肉厚２箇所Ｔｃ１、Ｔｃ２を測定し、その平均値を外周肉厚中央部とし、これらの差を求めて寸法バラツキを評価した。
また中柱肉厚寸法については、押出定常部の断面において、一断面１８本の中柱全てについて、中柱根元肉厚２箇所Ｔｈ１、Ｔｈ３を測定し、その平均値を中柱根元肉厚とし、中柱の高さ中央部の肉厚１箇所Ｔｈ２を測定し、中柱中央肉厚とし、これらの差を求めて寸法バラツキを評価した。
結果を表１に示す。
従来法のＡ１０５０は、母材加熱を行わなかった為、押出速度が１００ｍ／分でも、外周と中柱の寸法バラツキが見られた。更に押出速度１５０ｍ／分になると、表面の剥れも発生した。
次に従来法のＡ３００３は、母材加熱を行わなかった為、押出速度が１００ｍ／分で、外周と中柱の寸法バラツキが見られ、表面の剥れも発生した。更に押出速度１５０ｍ／分になると、押出が出来なかった。
さらに従来法のＡ６０６１は、母材加熱を行わなかった為、押出速度が１００ｍ／分で、外周と中柱の寸法バラツキが見られ、表面の剥れも発生した。更に押出速度１５０ｍ／分になると、押出が出来なかった。
それに対し、発明法のＡ１０５０、Ａ３００３、Ａ６０６１は、母材加熱を行なった為、押出速度が１００ｍ／分、１５０ｍ／分ともに、外周と中柱の寸法バラツキが見られず、表面の剥れも発生しなかった。
１ Ｔｒ１ Ｒ部外周肉厚
２ Ｔｒ２ Ｒ部外周肉厚
３ Ｔｒ３ Ｒ部外周肉厚
４ Ｔｒ４ Ｒ部外周肉厚
５ Ｔｃ１ 中央部外周肉厚
６ Ｔｃ２ 中央部外周肉厚
７ Ｔｈ１ 中柱根元肉厚
８ Ｔｈ２ 中柱中央肉厚
９ Ｔｈ３ 中柱根元肉厚
２ Ｔｒ２ Ｒ部外周肉厚
３ Ｔｒ３ Ｒ部外周肉厚
４ Ｔｒ４ Ｒ部外周肉厚
５ Ｔｃ１ 中央部外周肉厚
６ Ｔｃ２ 中央部外周肉厚
７ Ｔｈ１ 中柱根元肉厚
８ Ｔｈ２ 中柱中央肉厚
９ Ｔｈ３ 中柱根元肉厚
Claims (1)
- ホイール挿入直前の母材を１５０〜４５０℃に加熱することを特長とするコンフォーム押出方法。
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| JP2005213565A JP2007029963A (ja) | 2005-07-25 | 2005-07-25 | コンフォーム押出方法 |
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ID=37789855
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2005213565A Pending JP2007029963A (ja) | 2005-07-25 | 2005-07-25 | コンフォーム押出方法 |
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|---|---|
| JP (1) | JP2007029963A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102615123A (zh) * | 2011-01-28 | 2012-08-01 | 无锡华瑞铝业有限公司 | 一种挤压成型的车内空调冷凝器用铝扁管卧式挤压工艺 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS5435812A (en) * | 1977-08-26 | 1979-03-16 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Manufacture of high tensile aluminum alloy |
| JPS58103908A (ja) * | 1981-12-15 | 1983-06-21 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 金属の連続押出方法 |
| JP2001137937A (ja) * | 1999-11-16 | 2001-05-22 | Hitachi Cable Ltd | 金属材の押出方法 |
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2005
- 2005-07-25 JP JP2005213565A patent/JP2007029963A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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