JP2007029260A - 医用画像撮影支援装置、医用画像撮影支援方法及びプログラム - Google Patents

医用画像撮影支援装置、医用画像撮影支援方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】放射線撮影時に被写体を透過した放射線量の検出に使用したセンサの位置及び医用画像を対応付けて出力することにより、撮影技師が適正な曝射線量での撮影が行えたか否かを確認可能とする。
【解決手段】本発明に係る医用画像撮影システムによれば、制御装置は、撮影装置から撮影時のセンサ情報を含む撮影情報が入力され、読取装置から放射線撮影済みのカセッテCから読み取った医用画像のデータが入力されると、撮影情報と医用画像とを対応付け、センサ位置及び大きさを示すアノテーションを医用画像に重畳して表示部に表示出力する。
【選択図】図9

Description

本発明は、放射線を用いた医用画像の撮影を支援する医用画像撮影支援装置及び医用画像撮影支援方法及びそのプログラムに関する。
放射線を用いて乳房撮影を行うことにより得られた乳房画像は、診断のための医用画像として広く用いられている。乳房撮影において曝射する放射線量を適正に制御することは、被写体の被爆線量過多を防止するために重要である。また、放射線量と画質は非常に密接な関係にあり、線量が適正でないと画像の粒状が増加するので被写体の描出性能が下がり、診断性能が悪化するため、曝射する放射線量を適正に制御することは、画像の診断性能を確保するためにも重要である。そこで、乳房撮影を行う撮影装置には、自動露出制御装置(AEC;Automatic Exposure Control)が搭載されており、放射線量が適正となるように制御されている。
自動露出制御は、放射線源と被写体を挟んだ向かい側に、被写体を透過した放射線量を検出するセンサを有しており、センサにより検出された放射線量に応じて放射線曝射時間を制御する。ほとんどの乳癌は乳腺組織から発生するため、乳腺組織に最適な線量の放射線を曝射することが重要である。そこで、撮影技師は、乳腺組織の領域に最適な線量の放射線を曝射するために、放射線量を検出するセンサの位置が乳腺密度の最も高い部分に対応するようにセンサの位置を合わせる必要がある。
この自動露出制御を補助するものとして、例えば、特許文献1においては、乳房上にセンサ位置を投光することにより、X線を曝射する前に、センサが乳房のどの位置にあるかを示す技術が記載されている。
特開平8−80295号公報
しかしながら、上述した特許文献1においては、放射線量の検出に使用されたセンサ位置が乳腺の高密度位置に適合したものであったか否かを知ることはできないため、撮影で得られた画質のみで適正な露出制御が行われたかを判断しなければならなかった。
本発明の課題は、放射線撮影時に被写体を透過した放射線量の検出に使用したセンサの位置及び医用画像を対応付けて出力することにより、撮影技師が適正な曝射線量での撮影が行えたか否かを確認可能とすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
放射線撮影時に被写体を透過した放射線量の検出に使用したセンサの位置情報を含むセンサ情報と、前記被写体を放射線撮影して得られた医用画像とを対応付けて出力手段から出力させる制御手段を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記制御手段は、前記出力手段から前記センサ情報と前記医用画像とを同一画面上に出力させることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記制御手段は、前記医用画像上の前記センサ位置情報に対応する位置にアノテーションを重畳し、前記出力手段から出力させることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、少なくとも前記入力されたセンサ情報及び前記入力された医用画像に基づいて、前記医用画像の撮影の良否を判定する判定手段を備え、前記判定手段による撮影の良否の判定結果を前記出力手段から出力させることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記制御手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて、放射線量を検出するためのセンサ位置を含む撮影条件を決定する撮影条件決定手段を備え、前記撮影条件決定手段により決定された撮影条件を前記出力手段から出力させることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、
前記センサ情報には、前記センサ位置情報、前記センサの大きさ、前記センサの内部に存在する各検出部の大きさ及び位置、前記センサ内部に存在する各検出部に到達した線量情報の少なくとも一つの情報が含まれることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、
放射線撮影時に被写体を透過した放射線量の検出に使用したセンサの位置情報を含むセンサ情報を入力する工程と、
前記被写体を放射線撮影して得られた医用画像を入力する工程と、
前記入力されたセンサ情報と前記入力された医用画像とを対応付けて出力手段から出力させる工程と、
を含むことを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、
前記出力手段から前記センサ情報と前記医用画像とを同一画面上に出力させる工程を含むことを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の発明において、
前記医用画像上の前記センサ位置情報に対応する位置にアノテーションを重畳し、前記出力手段から出力させる工程を含むことを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項7〜9の何れか一項に記載の発明において、
少なくとも前記入力されたセンサ情報及び前記入力された医用画像に基づいて、前記医用画像の撮影の良否を判定する工程と、
前記撮影の良否の判定結果を前記出力手段から出力させる工程と、
を含むことを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、
前記判定結果に基づいて、放射線量を検出するためのセンサ位置を含む撮影条件を決定する工程と、
前記決定された撮影条件を前記出力手段から出力させる工程と、
を含むことを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項7〜11の何れか一項に記載の発明において、
前記センサ情報には、前記センサ位置情報、前記センサの大きさ、前記センサの内部に存在する各検出部の大きさ及び位置、前記センサ内部に存在する各検出部に到達した線量情報の少なくとも一つの情報が含まれることを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、
コンピュータに、
放射線撮影時に被写体を透過した放射線量を検出したセンサの位置情報を含むセンサ情報と、前記被写体を放射線撮影して得られた医用画像とを対応付けて出力手段から出力させる機能を実現させるためのプログラムであることを特徴としている。
請求項1、7、13に記載の発明によれば、放射線撮影時に被写体を透過した放射線量の検出に使用したセンサの位置情報を含むセンサ情報と医用画像とを対応付けて出力するので、撮影技師は、医用画像のどの部分に対応する位置のセンサにより放射線量の制御が行われたかを見て、適正な曝射線量での撮影が行えたか否かを確認することが可能となる。
請求項2、8に記載の発明によれば、撮影技師が医用画像のどの部分に対応する位置のセンサにより放射線量の制御が行われたかをより容易に確認することが可能となる。
請求項3、9に記載の発明によれば、撮影技師が医用画像のどの部分に対応する位置のセンサにより放射線量の制御が行われたかをより一層容易に確認することが可能となる。
請求項4、10に記載の発明によれば、撮影技師が即座に再撮影の要否を判断することが可能となる。
請求項5、11に記載の発明によれば、撮影技師が再撮影時の撮影条件を決定する作業を省略することが可能となる。
請求項6、12に記載の発明によれば、撮影技師に対し、撮影された医用画像とともに、被写体を透過した放射線量を検出したセンサの位置情報、センサの大きさ、センサの内部に存在する各検出部の大きさ及び位置、センサ内部に存在する各検出部に到達した線量情報の少なくとも一つの情報を提供することが可能となる。
〔第1の実施の形態〕
まず、本発明の第1の実施の形態の構成について説明する。
図1は、本実施の形態における医用画像撮影システム100の全体構成を示す概念図である。図1に示すように、医用画像撮影システム100は、撮影装置10、読取装置20、制御装置30、画像出力装置40を備えて構成され、制御装置30に、撮影装置10、読取装置20及び画像出力装置40がデータ送受信可能に接続されて構成されている。
以下、医用画像撮影システム100を構成する各装置について説明する。
撮影装置10は、患者の乳房を被写体として放射線を曝射し、乳房の放射線画像を撮影するものである。本実施の形態では、カセッテCを用いて撮影を行うタイプの撮影装置を適用した例を説明する。
図2に、撮影装置10の外観構成例を示す。図3に、撮影装置10の機能的構成を示す。図3に示すように、撮影装置10は、制御部11、操作部12、表示部13、撮影部14、バーコードリーダ15、センサ部16、I/F17を備えて構成され、各部はバス18により接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等により構成されており、ROMに記憶されている各種処理プログラム等を読み出して、読み出したプログラムとの協働により、後述する乳房画像撮影処理における撮影装置側の処理を始めとする各種処理を実行し、放射線源145における自動露出制御、撮影部14の回転制御等、撮影装置10の各部の撮影動作を統括的に制御して被写体の放射線撮影を行って、撮影情報(撮影時に被写体を透過する放射線量の検出に使用したセンサの情報(センサ部16のセンサ1〜7のうち、検出に使用したセンサの位置情報、サイズ(大きさ)情報等)や撮影条件(センサ感度、管電圧の値、フィルタ種等))を撮影に使用したカセッテCのカセッテIDとともに制御装置30に出力する。
操作部12は、各種設定条件を入力するためのキーを備えて構成され、操作されたキーに対応する操作信号を制御部11に出力する。例えば、撮影時に被写体を透過する放射線量の検出に使用するセンサ部16における個々のセンサの位置及びサイズ、センサ感度、管電圧の値、フィルタ種、放射線曝射タイミング、撮影部14の回転角度の値等を入力するための数字キーや機能キー等の各種キーを備える。
表示部13は、図2に示すようにLCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示ディスプレイ131を備えて構成され、操作部12からの入力情報、制御部11による処理結果などの各種表示情報を表示ディスプレイ131に表示する。
撮影部14は、被写体に放射線を曝射して撮影を行うものであり、図2に示すように、患者の乳房の位置に応じて高さを調整できるように支柱142に沿って昇降可能に(矢印αで示す方向に昇降可能に)構成され、さらに撮影方向を変更するために支持軸144を軸として回転可能に(矢印βで示す方向に回転可能に)構成されている。回転は、撮影技師が手動で回転させることも可能であるし、操作部12を操作して回転を指示することも可能である。
撮影部14には、放射線を発生する放射線源145と、乳房を載置するための撮影台146とが対向して配置され、撮影台146に載置された乳房を挟み込むことにより乳房を圧迫するための圧迫板147が備えられる。図4に、撮影部14の側面図を示す。図4に示すように、撮影部14は、撮影台146のカセッテホルダ146aにカセッテCを装着可能に構成されている。カセッテCは、輝尽性蛍光体プレートを内蔵して被写体を透過した放射線を吸収し、その放射線画像を記録するものである。カセッテCにはカセッテCを一意に識別するための識別情報(以下、カセッテIDとする)を示すバーコードBが設けられている。一方、撮影台146には、カセッテCに表示されたバーコードBを読み取るためのバーコードリーダ15が設けられている。カセッテCのバーコードBは、放射線画像の記録面の裏面側の一辺の中央部に設けられている。また、撮影台146におけるバーコードリーダ15は、カセッテCの裏面側が装着される面の、カセッテ挿入方向奥側の一辺の中央部に設けられている。
撮影技師は、カセッテCを撮影台146に装着する場合、例えば、バーコードBが貼付された一辺側をカセッテホルダ146aの挿入口に対向させて挿入することにより、カセッテCに記録される被写体の方向を常に一方向に特定することができる。
バーコードリーダ15は、装着されたカセッテCのバーコードBを読み取ることによって得られたカセッテIDを制御部11に出力する。
なお、バーコードB、バーコードリーダ15の設置位置は、カセッテCが撮影台146に装着されたときに互いに一致する位置で、かつ被写体の撮影に影響しない位置であれば図4に示す設置位置に限らない。
センサ部16は、図4に示すように、カセッテホルダ146aに装着されたカセッテCの下側に設けられ、乳房及びカセッテCを透過した放射線を検出するセンサであり、例えば、フォトマルチプライヤ、イオンチェンバー、又は半導体等により構成される。
図5に、センサ部16の配置例を示す。図5(a)は、小サイズのセンサ配置例、図5(b)は、大サイズのセンサ配置例を示している。センサ部16は、図5に示す複数のセンサ1〜7がカセッテホルダ146aに装着されたカセッテCの下側面に平行するように固定されて配置されており、撮影技師による操作部12の操作により選択的に使用できるようになっている。図6に、各センサ1〜7の内部構成例を示す。図6に示すように、センサ1〜7は、それぞれa〜fの6つの検出部を有し、制御部11から大サイズ(large)での検出が指示されると、a〜fの6つの検出部を使用し、制御部11から小サイズ(small)での検出が指示されると、a〜cの3つの検出部を使用して放射線の検出を行い、検出信号を制御部11に出力する。制御部11では、選択されたセンサからの検出信号が予め設定された閾値を超えた場合に、放射線源145を制御して放射線の曝射を停止する自動露出制御を行う。なお、本実施の形態においては、固定的に配置された複数のセンサ1〜7の中から使用するセンサを選択する構成とするが、カセッテホルダ146aに装着されたカセッテCの下側面に移動可能な1以上のセンサを設け、撮影技師がセンサを任意の位置に移動させてセンサの位置決めを行うようにしてもよい。
I/F17は、撮影装置10と制御装置30とのデータ入出力を行うためのインターフェースである。
図1に示す読取装置20は、カセッテCに記録された医用画像を読み取りデジタルの画像データを得る装置である。読取装置20は、カセッテCの輝尽性蛍光体シートに励起光を照射し、これによりシートから発光される輝尽光を光電変換し、得られた画像信号をA/D変換して、医用画像の画像データを取得する。また、読取装置20は、図示しないバーコードリーダを備え、カセッテCに貼付されたバーコードBからカセッテIDを読み取り、医用画像の画像データとカセッテIDとを対応付けて図示しないインターフェースを介して制御装置30に出力する。読取装置20は、カセッテ装着時、天地(表裏)方向や、上下方向の装着間違いを、図示しないバーコードリーダによるカセッテバーコード読み取り不可等によって検出することにより、読取装置20に対して、カセッテCの装着方向が常に一定(同一方向)となるように構成されている。
制御装置30は、撮影技師による被写体の放射線撮影を支援するための医用画像撮影支援装置であり、撮影装置10からカセッテID及び撮影情報が入力され、更に、読取装置20からカセッテID及び医用画像データが入力されると、撮影情報と医用画像データを対応付けて表示画面上に表示する。また、撮影情報に含まれるセンサ情報と、医用画像データとに基づいて、撮影の良否を判定し、判定結果を表示画面上に表示する。判定の結果、撮影が適正ではなかったと判定した場合、最適なセンサ位置及びサイズを含む撮影条件を決定し、表示画面上に表示する。
図7に、制御装置30の機能構成例を示す。図7に示すように、制御装置30は、制御部31、操作部32、表示部33、画像処理部34、I/F35等を備えて構成され、各部はバス36により接続されている。
制御部31は、CPU、RAM、ROM等により構成されており、ROMに記憶されているシステムプログラム及び各種処理プログラムを読み出して、読み出したプログラムとの協働により、後述する乳房画像撮影処理の制御装置側処理を始めとする各種処理を実行する。
操作部32は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号を制御部31に出力する。また、操作部32は、表示部33の表示画面にタッチパネルを備えても良く、この場合、タッチパネルを介して入力された指示信号を制御部31に出力する。
表示部33は、LCDやCRT等のモニタにより構成され、制御部31から入力される表示信号の指示に従って、操作部32からの入力指示やデータ等を表示する。
画像処理部34は、制御部31からの指示に従って、入力された画像データに、画像の鮮鋭度を調整する周波数強調処理や濃度やコントラストを調整する階調処理、或いはダイナミックレンジの広い画像を被写体の細部のコントラストを低下させることなく見やすい濃度範囲内に納めるためのダイナミックレンジ圧縮処理等の各種画像処理を施す。
I/F35は、撮影装置10、読取装置20、画像出力装置40のそれぞれと制御装置30とのデータ入出力を行うためのインターフェースである。
画像出力装置40は、制御装置30から入力された画像信号に基づいてフィルム上に画像を記録し出力する装置である。
次に、本実施の形態における動作について説明する。
図8は、医用画像撮影システム100において実行される乳房画像撮影処理(乳房画像撮影処理A)を示すフローチャートである。なお、制御装置30は、乳房画像撮影処理の制御装置側の処理を実行することにより、制御手段を実現する。
まず、撮影技師により、撮影装置10の撮影台146にカセッテCが装着される(ステップS1)。撮影装置10において、カセッテCが正しい方向で、すなわち、バーコードリーダ15とバーコードBが対向するように装着されると、バーコードリーダ15によりバーコードBが読み取られ、カセッテIDの取得が行われる。カセッテCが正しい方向で装着されず、バーコードが読み取れなかった場合は、表示部13に装着ミスを通知するエラーメッセージが表示される。
次いで、撮影技師により、撮影のポジショニングが行われ、被写体である乳房の撮影台146への配置、圧迫板147の上下による乳房の圧迫、撮影部14の回転、撮影条件の入力等が行われる(ステップS2)。併せて、撮影技師による操作部12の操作により、放射線量検出に使用するセンサ部16のセンサ1〜7の何れかが選択されることにより、センサ部の位置決めが行われる(ステップS3)。
放射線撮影においては、放射線量が十分でないと得られた画像に粒状(ざらつき)が生じ、診断に適した良好な画像が得られない。一方、放射線量が多すぎると、被写体の被爆量が増えるため好ましくない。そこで、撮影装置10においては、センサ部16からの検出信号に応じて曝射する放射線量を制御する自動露出制御を行っている。ここで、乳房は、主に乳頭から胸壁側へ向かって広がる乳腺組織とその他の脂肪組織からなり、乳腺組織は、放射線を吸収しやすく、脂肪組織は、放射線を透過しやすい特性を有している。乳腺組織は、癌等の病巣が発生しやすいため、また、乳腺の高密度領域において放射線が最も吸収されやすいことから、乳腺密度の最も高い部分に対して十分な線量の放射線が曝射されなければ、診断に適した画像が得られず、診断に影響する。そのため、配置された被写体の最も乳腺密度の高い部分に対応する位置(放射線源145と乳腺高密度領域を挟んで対向する位置)のセンサを選択して放射線撮影を行うことが、診断に適した画像を得るために重要である。撮影技師は、乳腺の所在や密度の分布は、患者により異なり、外観からは判断することができないため、撮影技師は、患者の年齢や乳房の硬さ等から経験により判断し、使用するセンサの選択を行う。
ポジショニング及び使用するセンサの選択後、放射線源145より放射線が曝射され、撮影が行われる。即ち、操作部12からの撮影指示に応じて放射線源145からの放射線の曝射が開始され、制御部11において、選択されたセンサから入力される検出信号が予め設定された閾値を超えた場合に、放射線源145の制御が行われ放射線の曝射が停止される(ステップS4)。ここで、上述したように、センサ部16の各センサ1〜7は、それぞれa〜fの検出部を有しており、制御部11には、選択されたセンサ内の検出部a〜fのそれぞれから検出信号が出力される。制御部11においては、例えば、各検出信号の平均を算出し、その平均値が予め設定された閾値を超えた場合に、放射線源145からの放射線の曝射を停止するようにしてもよいし、最も放射線透過量の小さい、即ち、検出信号の小さい検出センサの検出信号が予め設定された閾値を超えた場合に、放射線源145からの放射線曝射を停止するようにしてもよい。
撮影後、撮影装置10において、センサ情報及びその他の撮影条件を含む撮影情報がカセッテIDに対応付けられ、制御装置30に出力される(ステップS5)。ここで、センサ情報とは、センサ部16において選択されたセンサ1〜7の位置情報を含み、本実施の形態のように、センサが2種以上のサイズを有する場合には、そのサイズ情報も含む。位置情報は、センサ番号(1〜7の番号)を位置情報としてもよいし、医用画像のXY座標位置を位置情報としてもよい。センサ位置情報をセンサ番号とする場合、制御装置30において、センサ番号に対応するXY座標の情報が保持されているものとする。また、選択されたセンサの内部に存在する各検出部a〜fの大きさ、位置、各検出部に到達した放射線量等の情報を含めても良い。
撮影が終了すると、撮影技師により、読取装置20に撮影済みのカセッテCが読取装置20に装着される(ステップS6)。読取装置20においては、正しい方向でカセッテCが装着されると、バーコードリーダによりカセッテIDが読み取られる。正しい方向でカセッテCの装着が行われると、読取装置20において、装着されたカセッテCに記録された画像の読み取りが行われ(ステップS7)、得られた医用画像のデータ及びで読み取られたカセッテIDが対応付けられ、制御装置30に出力される(ステップS8)。
制御装置30において、撮影装置10からセンサ情報及び撮影条件を含む撮影情報が入力され、読取装置20から医用画像のデータが入力されると、カセッテIDが一致する撮影情報と、医用画像のデータとが対応付けられ(ステップS9)、センサ情報に含まれる位置情報及びサイズ情報に基づき、医用画像上に撮影時に使用されたセンサの位置及びサイズを示すアノテーション(annotation)が重畳され(ステップS10)、アノテーションが重畳された医用画像が撮影条件を示す文字情報とともに出力手段としての表示部33の同一表示画面上に表示出力される(ステップS11)。なお、出力手段を画像出力装置40として、医用画像にアノテーションを重畳した画像及び撮影条件のデータを画像出力装置40に出力し、画像出力装置40からフィルム等の記録媒体上にアノテーションが重畳された医用画像及びその医用画像の撮影時の撮影条件を記録して印刷出力するようにしてもよい。
図9に、ステップS11において表示部33に表示される画面331の一例を示す。図9に示すように、ステップS11においては、画面331の画像領域331aに、撮影時に使用したセンサ位置(図中Pで示す)及び検出部の位置(図中Qで示す)を示すアノテーションが重畳された医用画像が表示され、撮影情報領域331bに、撮影時のセンサ情報(センサ位置番号(Position;1〜7の何れか)、センササイズ(Size;large又はsmall)、検出部番号(Sens.NO.;a〜fの何れか)、及び撮影条件(センサ感度(AECsens)、乳房厚(Thickness)、管電圧(kVp)、フィルタ種(filter)、曝射量(mAs))が表示される。上述したように、乳腺組織は放射線を吸収しやすいため、他の領域に比べ放射線の透過が少なく、医用画像上では低濃度の領域となる。そのため、撮影技師は、当該画面331において、医用画像上に表示されたセンサ位置と医用画像とを比較することにより、乳腺密度の最も高い部分(図中Mで示す)と一致した位置のセンサを用いて自動露出制御がされたか否かを視覚的に判断することが可能となる。使用されたセンサ位置が乳腺密度の最も高い部分とずれている場合、自動露出制御により放射線曝射量が乳腺密度の高い部分に十分な線量に到達する前に放射線の曝射が停止されたこととなり、十分な診断性能を有していない画像となる。
次いで、制御装置30において、撮影装置10から入力されたセンサ情報、撮影条件を含む撮影情報及び読取装置20から入力された医用画像の画像データに基づいて、撮影装置10における撮影の良否の判定が行われる(ステップS12)。撮影の良否は、ここでは、適正な曝射線量での撮影が行われたか否かであり、具体的には、乳腺が高密度な領域と検出に使用したセンサの位置が一致した(センサの位置が乳腺高密度な領域に含まれる)場合に、適正な曝射線量での撮影が行われた、即ち、撮影が良好であると判定される。
図10に、図8のステップS12で実行される判定処理を示す。当該処理の実行により判定手段が実現される。
まず、センサ位置と乳腺高密度位置の照合が行われる(ステップS101)。乳腺高密度位置の抽出方法としては、例えば、医用画像の信号値を適当な閾値を用いて2値化し、「0」と「1」の境界を追跡して乳房領域を抽出し、抽出された乳房領域において、撮影に使用されたセンササイズの領域毎に信号値の頻度を求め、最低信号値頻度の最も高い領域(位置)を乳腺高密度位置として抽出する。そして、センサ位置と抽出された乳腺高密度位置の照合が行われる。
照合の結果、センサ位置と乳腺高密度位置が一致した場合(ステップS102;YES)、適正な撮影が行われた(OK)と判定され、判定結果が表示部33に表示される(ステップS103)。センサ位置と乳腺高密度位置が一致しなかった場合(ステップS102;NO)、適正な撮影が行われなかった(NG)と判定され、判定結果が表示部33に表示される(ステップS104)。
判定処理において、適正な撮影が行われなかったと判定された場合、再撮影提案処理が実行される(ステップS13)。
図11に、図8のステップS13で実行される再撮影提案処理を示す。当該処理の実行により、撮影条件決定手段が実現される。
まず、判定処理で抽出された乳腺高密度位置に最も近い位置のセンサ位置が選択される(ステップS201)。次いで、乳腺高密度の部分の範囲に合ったセンササイズが選択される(ステップS202)。次いで、選択されたセンサ位置及びサイズを示すアノテーション、即ち、最適な位置及びサイズを示すアノテーションが医用画像上に重畳され(ステップS203)、アノテーションが重畳された医用画像が、撮影の判定結果と、提案される最適なセンサ位置及びセンササイズの情報を含む撮影条件とともに表示部33の同一表示画面上に表示出力される(ステップS204)。センサ位置及びセンササイズ以外の撮影条件としては、例えば、センサ感度が挙げられる。センサ感度は、例えば、センサからの検出信号(センサに到達した放射線量)と曝射した放射線量とに基づき決定することができる。なお、撮影の良否の判定結果、医用画像にアノテーションを重畳した画像及び最適な撮影条件のデータを画像出力装置40に出力し、画像出力装置40からフィルム等の記録媒体上に判定結果、最適なセンサ位置及びサイズを示すアノテーションが重畳された医用画像及びその医用画像の撮影時の撮影条件を記録して印刷出力するようにしてもよい。
図12に、ステップS204において表示部33に表示される画面332の一例を示す。図12は、ステップS12の判定処理において、撮影が適切ではなかったと判定された場合の表示例を示している。図12に示すように、ステップS204においては、画面332の画像領域332aに、撮影時に使用したセンサ位置を示すアノテーションが重畳された医用画像が表示され、撮影情報領域332bに、判定結果、及び提案する最適なセンサ情報を含む撮影条件(ここでは、センサ感度、センサ位置、センササイズ)が表示される。
これにより、撮影技師は、医用画像のどの部分に対応する位置のセンサにより放射線量の制御が行われたかを見て、適正な曝射線量での撮影が行えたか否かを確認し、再撮影の要否及び再撮影時にどのような撮影条件で撮影を行えば良好な画像が得られるかを容易に判断することが可能となる。また、再撮影時に、撮影条件が不適切であることによる被写体への放射線曝射回数を低減することが可能となる。乳腺の分布や密度は乳房の外観からは判断しづらいため、従来は、撮影技師が再撮影時に適切なセンサ位置を選択できず、更なる再撮影となることも起こり得たが、当該画面332において撮影した乳房画像とともにセンサ位置及びサイズを示すアノテーションを表示するとともにこれらの情報を示す文字情報を表示することにより、撮影技師はどの位置のどのセンサを選択して撮影すればよいかをその技量にかかわらず容易に把握することが可能となり、最適な自動露出制御を行うことが可能となる。なお、本実施の形態においては、再撮影時におけるセンサ位置、センササイズ、センサ感度を提案することとしたが、その他の撮影条件を提案することとしてもよい。判定結果がOKである場合は、画面332において判定結果が医用画像とともに表示される。
撮影技師が画面332の判定結果により再撮影の必要があると判断され、操作部32により再撮影指示が入力されると(ステップS14;YES)、処理はステップS1に戻り、ステップS1以降の処理が再度実行される。操作部32により、再撮影ではなく撮影終了が指示されると(ステップS14;NO)、画像処理部34において、階調補正処理、周波数強調処理等の画像処理が施され(ステップS15)、画像処理済みの医用画像が画像出力装置40に出力され(ステップS16)、本処理は終了する。画像出力装置40においては、医用画像がフィルム等の記録媒体上に記録されハードコピー出力される。
以上説明したように、制御装置30によれば、入力されたセンサ情報及び撮影条件を含む撮影情報と、医用画像とを対応付け、入力されたセンサ情報に基づいて、入力された医用画像上に撮影時に使用した放射線透過量を検出するセンサの位置及びサイズを示すアノテーションを重畳して表示する。また、センサ情報及び医用画像の画像信号から適切な撮影が行われたか否かを判定し、その判定結果を表示部に表示する。更に、判定結果がNGである場合、医用画像の乳腺高密度領域に基づいて、乳腺の高密度領域に応じたセンサ位置及びサイズを選択し、最適な撮影条件として表示部33に表示出力する。
従って、放射線撮影時に被写体を透過した放射線量の検出に使用したセンサの位置情報を含むセンサ情報と医用画像とを対応付けて表示出力するので、撮影技師は、医用画像のどの部分に対応する位置のセンサにより放射線量の制御が行われたかを見て、適正な曝射線量での撮影が行えたか否かを確認することが可能となる。
また、医用画像上に撮影時に使用した放射線透過量を検出するセンサの位置及びサイズを示すアノテーションを重畳して表示出力することにより、撮影技師が医用画像のどの部分に対応する位置のセンサにより放射線量の制御が行われたかをより容易に確認することが可能となる。
また、センサ情報と医用画像に基づき撮影の良否を判定し、結果を表示出力するので、撮影技師が即座に再撮影の要否を判断することが可能となる。
また、適正な曝射線量での撮影が行えなかった場合、センサ情報と医用画像に基づき、最適な撮影条件を決定し表示出力するので、撮影技師が再撮影時の撮影条件を決定する作業を省略することが可能となる。
〔第2の実施の形態〕
上記第1の実施の形態においては、制御装置30において、撮影装置10から入力されたセンサ情報に基づいて、読取装置20から入力された医用画像上に、撮影時に使用した放射線透過量を検出するセンサの位置及びサイズを示すアノテーションを重畳して表示し、センサ情報及び医用画像の画像信号から適切な撮影が行われたか否かを判定し、その判定結果を表示部に表示するとともに、判定結果がNGである場合、最適なセンサ位置及びセンササイズを表示部33に表示出力することにより、最適な撮影条件での撮影を行うための支援を行った。本発明の第2の実施の形態は、撮影時に使用したセンサ位置が適切でなく良好な画質が得られなかった場合に、画像処理により画質を向上させるものである。
第2の実施の形態の構成は、上述した第1の実施の形態で説明したのと同様であるため、説明を省略する。
図13に、第2の実施の形態において、医用画像撮影システム100で実行される乳房画像撮影処理(乳房画像撮影処理B)を示す。当該処理の撮影装置10におけるステップS21〜25の処理は図8で説明したステップS1〜S5と同様であるので説明を省略し、読取装置20におけるステップS26〜28の処理は、図8で説明したステップS6〜S8と同様であるので説明は省略し、制御装置30における動作について説明する。
制御装置30において、撮影装置10からセンサ情報を含む撮影情報が入力され、読取装置20から医用画像のデータが入力されると、カセッテIDが一致する撮影情報と、医用画像のデータとが対応付けられ(ステップS29)、センサ情報に含まれる位置情報及びサイズ情報に基づき、医用画像上に撮影時に使用されたセンサの位置及びサイズを示すアノテーションが重畳され(ステップS30)、アノテーションが重畳された医用画像及び当該撮影の良否の判定結果を撮影技師が選択するためのOKボタン及びNGボタンを含む第1のボタン画面が表示される(ステップS31)。
図14に、第1のボタン画面の一例を示す。図14に示すように、第1のボタン画面には、医用画像上に撮影時に使用されたセンサの位置及びサイズを示すアノテーションが重畳されて表示されるので、操作者としての撮影技師は、目視により乳腺高密度位置を視認し、視認した乳腺高密度位置とアノテーションで示されるセンサ位置を比較し、比較の結果、例えば、乳腺高密度位置にセンサ位置が全て含まれているか否かにより撮影の良否(OKかNGか)を判定することができる。判定の結果、OKであれば、OKボタンを押下することにより、撮影を終了することができる。NGであれば、NGボタンを押下することにより、画像処理条件又は再撮影を選択するための第2のボタン画面に移行することができる。
第1のボタン画面からOKボタンが押下されると(ステップS32;YES)、処理はステップS39に移行する。第1のボタン画面からNGボタンが押下されると(ステップS32;NO)、画像処理条件又は再撮影を選択するための第2のボタン画面が表示される(ステップS33)。
図15に、第2のボタン画面の一例を示す。図15に示すように、第2のボタン画面には、「強調処理を弱める」「ノイズ抑制」「再撮影」を選択するためのボタンが表示されている。ここで、撮影時の放射線量は、撮影された画像の濃度及び粒状度に関係することとなるが、医用画像をデジタル画像として取得する医用画像撮影システムにおいては、画像処理、具体的には階調補正処理により自動的に診断に適した濃度に調整する処理が行われるため、放射線量不足による出力画像の画質への影響は、粒状度に関係することとなる。撮影により得られた医用画像に対しては、周波数強調処理が施され、出力画像の鮮鋭度を向上させるようにしている。周波数強調処理としては、例えば、画像信号の低周波数成分のみを抽出した非鮮鋭画像を作成し、この非鮮鋭画像を原画像の画像信号から減算することで、高周波数成分を強調した画像信号を得るものがある(例えば、特開平10−75395号公報参照)。しかしながら、周波数強調処理を行うと、画像の粒状度も増大してしまう。そこで、第2のボタン画面には、粒状度に係る画像処理条件を調整するためのボタンが表示される。撮影技師は、乳腺高密度領域とセンサ位置との比較により、例えば、センサ位置が乳腺領域内だが乳腺密度の最も高いところではない場合に、「強調処理を弱める」ボタンを選択し、センサ位置が乳腺領域からはみ出した部分がある場合に「ノイズ抑制」ボタンを選択し、センサ位置が乳腺領域から外れている場合に、「再撮影」ボタンを選択することで、撮影時の自動露出制御条件に応じた粒状度の調整を行うことができる。
「強調処理を弱める」ボタンが押下された場合(ステップS34;YES)、周波数強調度が基準より低い条件で設定され(ステップS35)、処理はステップS39に移行する。「ノイズ抑制」ボタンが押下された場合(ステップS34;NO、ステップS36;YES)、粒状度を抑制するためのノイズ抑制処理の実行が画像処理条件として設定され(ステップS37)、処理はステップS39に移行する。ノイズ抑制処理としては、例えば、多重解像度分解を利用したものがある(特開2000−306089号公報参照)。この場合、周波数強調処理を行わずにノイズ抑制処理を行ってもよいし、基準より低い強調度で周波数強調処理を行うとともに、ノイズ抑制処理を行ってもよい。「再撮影」ボタンが押下された場合(ステップS34;NO、ステップS36;NO、ステップS38;YES)、処理はステップS21に戻る。
ステップS39においては、画像処理部34において、設定された画像処理条件に基づき医用画像に画像処理が施され、画像処理済みの医用画像が画像出力装置40に出力され(ステップS40)、本処理は終了する。画像出力装置40においては、医用画像がフィルム等の記録媒体上に記録されハードコピー出力される。
なお、上記乳房画像撮影処理Bにおいては、第1のボタン画面で撮影がOKかNGかを選択するためのボタンを表示し、NGボタンが押下された場合に第2のボタン画面で強調処理を弱めるか、ノイズ抑制を行うか、再撮影を行うかの選択ボタンを表示することとしたが、1つの画面にOKボタンと、強調処理を弱めるか、ノイズ抑制を行うか、再撮影を行うかの選択ボタンとを表示するようにして、操作者の操作回数を低減するようにしてもよい。
以上説明したように、制御装置30によれば、入力されたセンサ情報及び撮影条件を含む撮影情報と、医用画像とを対応付け、入力されたセンサ情報に基づいて、入力された医用画像上に撮影時に使用した放射線透過量を検出するセンサの位置及びサイズを示すアノテーションを重畳し、アノテーションが重畳された医用画像及び当該撮影の良否の判定結果を撮影技師が選択するためのOKボタン及びNGボタンを含む第1のボタン画面を表示部33に表示する。第1のボタン画面からNGボタンが表示されると、「強調処理を弱める」ボタン、「ノイズ抑制処理」ボタン、「再撮影」ボタンを含む第2のボタン画面を表示する。撮影技師により、センサ位置と医用画像における乳腺高密度領域との比較に基づき、「強調処理を弱める」ボタンが押下されると、周波数強調処理における強調度が基準より弱めた条件に設定され、周波数強調処理が実行される。「ノイズ抑制ボタン」が押下されると、ノイズ抑制処理が実行され、粒状度を抑える処理が実行される。「再撮影」ボタンが押下されると、再撮影が実行される。
従って、センサ位置が乳腺高密度領域とずれて適正な曝射線量での撮影が行えなかった場合、周波数強調処理を弱める、またはノイズ抑制処理等の画像処理の実施により画像の粒状度を調整することができるため、診断不能な場合を除いては再撮影を行わずに粒状度を抑えた画像を出力することが可能となり、再撮影による患者の被爆回数を低減することが可能となる。
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明に係る医用画像撮影システム100の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記第1及び第2の実施の形態においては、撮影装置10、読取装置20及び制御装置30はそれぞれ別体として説明したが、これらの装置の機能を組み合わせた装置であってもよい。
また、上記実施の形態においては、制御装置30と各装置とが直接接続された構成としたが、通信ネットワークを介して接続された構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、輝尽性蛍光体プレートを内蔵したカセッテCを用い、放射線撮影されたカセッテCを読取装置20により読み取って、得られた医用画像のデータを制御装置30に出力する医用画像撮影システムを例にとり説明したが、FPD(flat panel detector)等の放射線検出器を用い、撮影装置10において被写体を透過した放射線像を可視光に変換し、この可視光を光電変換して電気信号として検出し、検出されて電気信号をA/D変換して撮影情報とともに制御装置30に出力する構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、乳房撮影時の撮影を例にとり説明したが、他の部位の撮影においても本発明は適用可能である。
その他、医用画像撮影システム100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係る医用画像撮影システム100の全体構成を示す図である。 撮影装置10の外観図である。 撮影装置10の機能的構成を示すブロック図である。 撮影部14の側面を模式的に示す図である。 センサ部16のセンサ1〜7の配置例を示す図であり、(a)は、小サイズのセンサ配置例、(b)は、大サイズのセンサ配置例を示す図である。 センサ部16の各センサ1〜7の検出部a〜fを示す図である。 制御装置30の機能的構成を示すブロック図である。 医用画像撮影システム100において実行される乳房画像撮影処理Aを示すフローチャートである。 図8のステップS11において表示部33に表示される画面331の一例を示す図である。 制御装置30の制御部31により実行される判定処理を示すフローチャートである。 制御装置30の制御部31により実行される再撮影提案処理を示すフローチャートである。 図11のステップS204において表示部33に表示される画面332の一例を示す。 医用画像撮影システム100において実行される乳房画像撮影処理Bを示すフローチャートである。 第1のボタン画面の一例を示す図である。 第2のボタン画面の一例を示す図である。
符号の説明
100 医用画像撮影システム
10 撮影装置
11 制御部
12 操作部
13 表示部
14 撮影部
142 支柱
144 支持軸
145 放射線源
146 撮影台
146a カセッテホルダ
147 圧迫板
16 センサ部
1〜7 センサ
a〜f 検出部
17 I/F
18 バス
20 画像読取装置
30 制御装置
31 制御部
32 操作部
33 表示部
34 画像処理部
35 I/F
36 バス
40 画像出力装置
B バーコード
C カセッテ

Claims (13)

  1. 放射線撮影時に被写体を透過した放射線量の検出に使用したセンサの位置情報を含むセンサ情報と、前記被写体を放射線撮影して得られた医用画像とを対応付けて出力手段から出力させる制御手段を備えたことを特徴とする医用画像撮影支援装置。
  2. 前記制御手段は、前記出力手段から前記センサ情報と前記医用画像とを同一画面上に出力させることを特徴とする請求項1に記載の医用画像撮影支援装置。
  3. 前記制御手段は、前記医用画像上の前記センサ位置情報に対応する位置にアノテーションを重畳し、前記出力手段から出力させることを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像撮影支援装置。
  4. 前記制御手段は、少なくとも前記入力されたセンサ情報及び前記入力された医用画像に基づいて、前記医用画像の撮影の良否を判定する判定手段を備え、前記判定手段による撮影の良否の判定結果を前記出力手段から出力させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の医用画像撮影支援装置。
  5. 前記制御手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて、放射線量を検出するためのセンサ位置を含む撮影条件を決定する撮影条件決定手段を備え、前記撮影条件決定手段により決定された撮影条件を前記出力手段から出力させることを特徴とする請求項4に記載の医用画像診断支援装置。
  6. 前記センサ情報には、前記センサ位置情報、前記センサの大きさ、前記センサの内部に存在する各検出部の大きさ及び位置、前記センサ内部に存在する各検出部に到達した線量情報の少なくとも一つの情報が含まれることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の医用画像撮影支援装置。
  7. 放射線撮影時に被写体を透過した放射線量の検出に使用したセンサの位置情報を含むセンサ情報を入力する工程と、
    前記被写体を放射線撮影して得られた医用画像を入力する工程と、
    前記入力されたセンサ情報と前記入力された医用画像とを対応付けて出力手段から出力させる工程と、
    を含むことを特徴とする医用画像撮影支援方法。
  8. 前記出力手段から前記センサ情報と前記医用画像とを同一画面上に出力させる工程を含むことを特徴とする請求項7に記載の医用画像撮影支援方法。
  9. 前記医用画像上の前記センサ位置情報に対応する位置にアノテーションを重畳し、前記出力手段から出力させる工程を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の医用画像撮影支援方法。
  10. 少なくとも前記入力されたセンサ情報及び前記入力された医用画像に基づいて、前記医用画像の撮影の良否を判定する工程と、
    前記撮影の良否の判定結果を前記出力手段から出力させる工程と、
    を含むことを特徴とする請求項7〜9の何れか一項に記載の医用画像撮影支援方法。
  11. 前記判定結果に基づいて、放射線量を検出するためのセンサ位置を含む撮影条件を決定する工程と、
    前記決定された撮影条件を前記出力手段から出力させる工程と、
    を含むことを特徴とする請求項10に記載の医用画像診断支援方法。
  12. 前記センサ情報には、前記センサ位置情報、前記センサの大きさ、前記センサの内部に存在する各検出部の大きさ及び位置、前記センサ内部に存在する各検出部に到達した線量情報の少なくとも一つの情報が含まれることを特徴とする請求項7〜11の何れか一項に記載の医用画像撮影支援方法。
  13. コンピュータに、
    放射線撮影時に被写体を透過した放射線量の検出に使用したセンサの位置情報を含むセンサ情報と、前記被写体を放射線撮影して得られた医用画像とを対応付けて出力手段から出力させる機能を実現させるためのプログラム。
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