JP2007028377A - 車両内lan用ゲートウエイ装置の通信仕様の設定方法、通信モードの設定方法及びこれらの設定方法に用いられる設定装置 - Google Patents

車両内lan用ゲートウエイ装置の通信仕様の設定方法、通信モードの設定方法及びこれらの設定方法に用いられる設定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ゲートウエイ装置自体を交換することなく、容易に、メーカ、車種、車格、利用用途等に適した通信仕様や通信モードを設定可能にする。
【解決手段】データ収集装置1にて、車両内LANプロトコルとして用いるプロトコル及びこのプロトコルの詳細仕様が設定され、これらプロトコル及び詳細仕様に関する情報を含む設定ファイルがゲートウエイ装置2に無線送信される。そして、ゲートウエイ装置2は、設定ファイルに含まれるプロトコル及びこのプロトコルの詳細仕様にしたがってゲートウエイ動作し、ネットワークバス201等を介して受信したECUからのデータをデータ収集装置1に送信する。これにより、データ収集装置1を用いて遠隔操作により所望の通信仕様の設定が可能となる。また、データ収集装置1を用いて、7種類の通信モードのうちから1つを選択することも可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両内に敷設された所定のネットワークバスに接続された複数の車載装置からの車載装置別データを、所定の車両内LAN(Local Area Network)プロトコルにしたがって受信すると共に、受信した車載装置別データを、所定の無線ネットワークプロトコルにしたがって外部装置に向けて無線送信する機能を備えた車両内LAN用ゲートウエイ装置の通信仕様の設定方法、通信モードの設定方法及びこれらの設定方法に用いられる設定装置に関する。
近年、車両内には、エンジン、ABS、ドア等を制御する複数のECU(Electronic Control Unit)が接続されたネットワークバスが敷設されている。ネットワークバスに接続された各ECUは、CAN(Controller Area Network)をはじめとする車両内LANプロトコルを利用して、所定の制御信号を受信して上記エンジン等を制御すると共に、それらから取得されるエンジン回転数等のデータを他ECUや外部装置に送信することが可能となっている。
また、ネットワークバスには、車両やLANの故障診断等のために利用するために、各ECUからのデータを所定の車両内LANプロトコルにしたがって受信すると共に受信したデータの全て或いはその一部を、所定の無線ネットワークプロトコルにしたがって外部装置に向けて無線送信する機能或いは双方向通信する機能を備えた車両内LAN用ゲートウエイ装置が接続されている。このようなゲートウエイ装置は、例えば、下記特許文献1で示されるように、車両故障診断システムにおけるPDA(Personal Digital Assistant)等の無線機能を備えた外部装置(データ収集装置)と、車両内LANに接続された各ECUと、を中継するための装置として用いられている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
特開平10−194095号公報
ところで、近年、車両の多様化にともない、車両内LANプロトコルの仕様や通信方法も、メーカ、車種、車格、利用用途等に応じてそれぞれ異なるものが採用される傾向にある。したがって、それらに応じて、車両内LANプロトコルの仕様や通信方法を変更する必要がある。これにともなって、ゲートウエイ装置自体の交換も必要となり、工数増加によりコスト高を引き起こすという問題が発生している。
本発明は、このような現状に鑑み、ゲートウエイ装置自体を交換することなく、容易に、メーカ、車種、車格、利用用途等に適した通信仕様や通信モードを設定可能にすることを課題としている。また、本発明は、ゲートウエイ装置と無線通信可能なデータ収集装置を通信仕様や通信モードの設定のために有効に利用することを課題としている。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の車両内LAN用ゲートウエイ装置の通信仕様の設定方法は、車両内に敷設された所定のネットワークバスに接続された複数の車載装置からの車載装置別データを、所定の車両内LANプロトコルにしたがって受信すると共に、受信した車載装置別データの全て或いはその一部を、所定の無線ネットワークプロトコルにしたがって外部装置に向けて無線送信する機能を備えた車両内LAN用ゲートウエイ装置、の通信仕様の設定方法であって、前記外部装置にて、前記車両内LANプロトコルとして用いるプロトコル及びこのプロトコルの詳細仕様を設定し、これらプロトコル及び詳細仕様に関する情報を含む設定ファイルを前記車両内LAN用ゲートウエイ装置に無線送信し、前記車両内LAN用ゲートウエイ装置は、前記設定ファイルを受信して、前記設定ファイルに含まれる前記プロトコル及びこのプロトコルの詳細仕様にしたがって、前記ネットワークバスを介して受信した車載装置別データを前記外部装置に送信する、ことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、外部装置にて、車両内LANプロトコルとして用いるプロトコル及びこのプロトコルの詳細仕様が設定され、これらプロトコル及び詳細仕様に関する情報を含む設定ファイルが車両内LAN用ゲートウエイ装置に無線送信される。そして、ゲートウエイ装置は、設定ファイルに含まれるプロトコル及びこのプロトコルの詳細仕様にしたがって動作し、ネットワークバスを介して受信した車載装置別データを外部装置に送信する。これにより、車載装置別データを収集する外部装置を用いて遠隔操作により所望の通信仕様の設定が可能となる。
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の車両内LAN用ゲートウエイ装置の通信仕様の設定方法は、請求項1記載の通信仕様の設定方法において、前記ネットワークバスは、前記複数種のプロトコルにそれぞれ対応して敷設されており、前記ネットワークバス毎に、前記プロトコル及び前記詳細仕様が設定される、ことを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、複数種のプロトコルにそれぞれ対応してネットワークバスが敷設されており、ネットワークバス毎にプロトコル及び詳細仕様が設定される。
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の車両内LAN用ゲートウエイ装置の通信モードの設定方法は、車両内に敷設された所定のネットワークバスに接続された複数の車載装置からの車載装置別データを、所定の車両内LANプロトコルにしたがって受信すると共に、受信した車載装置別データの全て或いはその一部を、所定の無線ネットワークプロトコルにしたがって外部装置に向けて無線送信する機能を備えた車両内LAN用ゲートウエイ装置、の通信モードの設定方法であって、前記車両内LAN用ゲートウエイ装置は、受信される全ての車載装置別データのうちで前記外部装置に送信すべき予め指定された車載装置別データを選択し、選択された車載装置別データのみを前記外部装置に送信する第1通信モード、蓄積されている車載装置別データと新たに受信した車載装置別データとを比較し、変化が認められた車載装置別データのみを送信する第2通信モード、予め設定された送信インターバルにしたがって、蓄積されている未送信の車載装置別データを一括して定期的に送信する第3通信モード、蓄積されている車載装置別データから車載装置別データ毎の最新の車載装置別データを抽出し、予め設定された送信インターバルにしたがって前記最新の車載装置別データを定期的に送信する第4通信モード、車載装置別データに含まれる複数種のデータをタイプ毎に分類し、分類されたタイプ毎のデータを予め定められた条件に基づいて選択及び/又は編集し、予め設定された送信インターバルにしたがって前記選択及び/又は編集された車載装置別データを定期的に送信する第5通信モード、蓄積されている車載装置別データを予め定められたプライオリティにしたがって、送信する第6通信モード、外部装置から要求された所定データの送信指令を受信して、この送信指令を前記車載装置に対して送信し、この送信指令に応答した前記車載装置から返送されてくる応答データを受信して、この応答データを前記送信指令を送信してきた前記外部装置に送信する第7通信モード、のうちの少なくとも2つの通信モードで動作可能であり、前記少なくとも2つの通信モードのうちで使用すべき1つの通信モードを指定し、前記車両内LAN用ゲートウエイ装置は、この指定された通信モードにしたがって、前記ネットワークバスを介して受信した前記車載装置別データを前記外部装置に送信する、ことを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、第1通信モード〜第7通信モードのうちの少なくとも2つの通信モードのうち使用すべき1つの送信モードが指定可能であり、この指定された通信モードにしたがって車載装置別データがゲートウエイ装置から外部装置に送信される。このように、使用すべき送信モードが複数のうちから指定可能であるので、ゲートウエイ装置自体を交換することなく、メーカ、車種、車格、利用用途等に応じた通信モードを設定可能となる。
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の車両内LAN用ゲートウエイ装置の通信モードの設定方法は、請求項3記載の通信モードの設定方法において、前記通信モードは、前記車載装置別データのデータ収集装置としての前記外部装置から指定される、ことを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、車載装置別データを収集する外部装置を用いて遠隔操作により所望の通信モードの設定が可能となる。
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の車両内LAN用ゲートウエイ装置の通信モードの設定方法は、請求項4記載の通信モードの設定方法において、前記無線ネットワークプロトコルとしてブルートゥースが用いられ、前記ブルートゥースによるデータ伝送速度よりも高速の前記車両内LANプロトコルが用いられる、ことを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、所定の通信モードを適宜選択することにより、ゲートウエイ装置から外部装置にデータ送信する際の、ブルートゥースのデータ伝送速度に起因するオーバーフローの問題が解決される。
上記課題を解決するためになされた請求項6記載の通信仕様設定装置は、請求項1又は請求項2記載の通信仕様の設定方法に用いられる通信仕様設定装置であって、前記通信仕様設定装置として、前記車両内LAN用ゲートウエイ装置から無線送信されてくる前記車載装置別データを受信して収集するためのデータ収集装置が用いられる、ことを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、通信仕様設定装置として、本来備わっている、車両内LAN用ゲートウエイ装置から無線送信されてくる車載装置別データを受信して収集するためのデータ収集装置が兼用されるので、通信仕様設定装置として新たなハードウエアを準備する必要がない。
上記課題を解決するためになされた請求項7記載の通信モード設定装置は、請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の通信モードの設定方法に用いられる通信モード設定装置であって、前記通信モード設定装置として、前記車両内LAN用ゲートウエイ装置から無線送信されてくる前記車載装置別データを受信して収集するためのデータ収集装置が用いられる、ことを特徴とする。
請求項7記載の発明によれば、通信モード設定装置として、本来備わっている、車両内LAN用ゲートウエイ装置から無線送信されてくる前記車載装置別データを受信して収集するためのデータ収集装置が兼用されるので、通信モード設定装置として新たなハードウエアを準備する必要がない。
請求項1記載の発明によれば、外部装置にて、車両内LANプロトコルとして用いるプロトコル及びこのプロトコルの詳細仕様が設定され、これらプロトコル及び詳細仕様に関する情報を含む設定ファイルが車両内LAN用ゲートウエイ装置に無線送信される。そして、ゲートウエイ装置は、設定ファイルに含まれるプロトコル及びこのプロトコルの詳細仕様にしたがって動作し、ネットワークバスを介して受信した車載装置別データを外部装置に送信する。これにより、車載装置別データを収集する外部装置を用いて遠隔操作により所望の通信仕様の設定が可能となる。したがって、ゲートウエイ装置自体を交換することなく、容易に、メーカ、車種、車格、利用用途等に適した車両内LANプロトコルを導入可能となる。
請求項2記載の発明によれば、複数種のプロトコルにそれぞれ対応してネットワークバスが敷設されており、ネットワークバス毎にプロトコル及び詳細仕様が設定される。したがって、容易に、所望の通信仕様による車両内の特定ブロック毎の故障診断が可能になる。
請求項3記載の発明によれば、第1通信モード〜第7通信モードのうちの少なくとも2つの通信モードのうち使用すべき1つの送信モードが指定可能であり、この指定された通信モードにしたがって車載装置別データがゲートウエイ装置から外部装置に送信される。このように、使用すべき送信モードが複数のうちから指定可能であるので、ゲートウエイ装置自体を交換することなく、容易に、メーカ、車種、車格、利用用途等に応じた通信モードを設定可能となる。
請求項4記載の発明によれば、車載装置別データを収集する外部装置を用いて遠隔操作により所望の通信モードの設定が可能となる。したがって、通信モード設定のための新たなハードウエアを追加することなく、容易に、メーカ、車種、車格、利用用途等に応じた通信モードを設定可能となる。
請求項5記載の発明によれば、所定の通信モードを適宜選択することにより、ゲートウエイ装置から外部装置にデータ送信する際の、ブルートゥースのデータ伝送速度に起因するオーバーフローの問題が解決される。したがって、上記効果に加えて、無線ネットワークプロトコルとして汎用性及び信頼性の高いブルートゥースの長所を全面的に享受できるようになる。
請求項6記載の発明によれば、通信仕様設定装置として、本来備わっている、車両内LAN用ゲートウエイ装置から無線送信されてくる車載装置別データを受信して収集するためのデータ収集装置が兼用されるので、通信仕様設定装置として新たなハードウエアを準備する必要がない。したがって、必要以上のコスト増をまねくことがないうえに、通信仕様設定操作も容易になる。
請求項7記載の発明によれば、通信モード設定装置として、本来備わっている、車両内LAN用ゲートウエイ装置から無線送信されてくる前記車載装置別データを受信して収集するためのデータ収集装置が兼用されるので、通信モード設定装置として新たなハードウエアを準備する必要がない。したがって、必要以上のコスト増をまねくことがないうえに、通信モード設定操作も容易になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図3を用いて、本発明の前提となるシステム全体の構成、本発明の一実施形態に係る、データ収集装置及び車両内LAN用ゲートウエイ装置の構成について説明する。図1は、本発明が適用されるシステム全体を例示するブロック図である。図2は、本発明の一実施形態に係り、車両内LAN用ゲートウエイ装置と無線通信するデータ収集装置を例示するブロック図である。図3は、本発明の一実施形態に係り、車両内LAN用ゲートウエイ装置を例示するブロック図である。
図1に示すように、データ収集装置1とゲートウエイ装置2とが、所定の無線ネットワークプロトコルを利用して通信接続されている。データ収集装置1は、例えば、周知のPDAが用いられる。無線ネットワークプロトコルとしては、汎用性及び信頼性の高いブルートゥース(登録商標)が用いられている。一方、ゲートウエイ装置2は、車両200内のフロント部等に搭載され、同じく車両200内に敷設された複数のネットワークバス201、202、203に接続されている。車両内LANプロトコルとしては、高信頼性及び高速化可能なCAN、MOST、汎用シリアル等が用いられている。
ネットワークバス201、202、203は、CAN、MOST、汎用シリアル等の車両内LANプロトコルにそれぞれ対応し、ECU201a、ECU201b、…、ECU202a、ECU202b、…、ECU203a、ECU203b、…、が接続されている。なお、後述するように、ネットワークバス201及び202共に、例えば、CANに対応するようにしてもよい。各ECUは、エンジン、ABS、ドア、ミラー、シート、メータ等にそれぞれ対応する。各ECUは、周知のように、マイクロコンピュータを含み、ネットワークバス201、202、203を介して送信されてくる所定の指令信号を受信してこれに応答して上記エンジン等を制御すると共に、それらから取得されるデータをネットワークバス201、202、203を介して送信することも可能である。
なお、本明細書中、各ECUを車載装置とよび、各ECU及びゲートウエイ装置にて送受信されるデータを車載装置別データとよぶ。車載装置別データは、例えば、図12等にて示されるように、エンジン1、エンジン2、ABS、ドア、ウォーニング等のいずれかである。また、これらの各車載装置別データにそれぞれ、スイッチのON/OFF信号、制御用コマンドコード、車速データ、エンジン回転数等のパラメータデータが含まれる。また、PDA等の外部装置をデータ収集装置1とよぶ。
ゲートウエイ装置2は、ネットワークバス201、202、203上の車載装置別データを、CAN等の車両内LANプロトコルにしたがって受信すると共に、受信した車載装置別データの全て或いはその一部を、ブルートゥース等の無線ネットワークプロトコルにしたがってデータ収集装置1に向けて無線送信すると共に、データ収集装置1と双方向通信する機能を備える。
図2に示すように、データ収集装置1は、詳しくは、制御部11、表示部12、操作部13、記憶部14及び無線通信部15を含んで構成され、基本的に、ゲートウエイ装置2を介して車両内のネットワークバス201に接続された各ECUと通信する機能、ゲートウエイ装置2から送信されてくる車載装置別データを保存する機能、及び車両内LANプロトコルや各種通信条件、すなわち、ゲートウエイ装置2の通信仕様や通信モードを遠隔で設定する機能を備える。
制御部11は、CPU(中央処理装置)、ROM(読み出し専用メモリー)、及びRAM(随時書き込み読み出しメモリー)からなるマイクロコンピュータを含み、CPUはROMに記憶されている制御プログラムにしたがって本実施形態に係る制御を含む各種の処理を実行する。RAMには、CPUが各種の処理を実行するうえにおいて必要なデータ、プログラム等が適宜記憶される。例えば、制御部11は、操作部13の入力情報にしたがいゲートウエイ装置2に送信する制御データを無線通信部15にセットしたり、表示部12を制御して操作画面を変更する。また、制御部11は、操作部13で設定された車両内LANプロトコルの通信設定条件やゲートウエイ処理条件を記憶部14に格納したり、操作画面の変更時等に必要に応じて各種情報を読み出す。
表示部12は、例えば液晶表示装置で構成され、制御部11からの指令にしたがいゲートウエイ装置2内の各車両内LANプロトコルの通信設定条件やゲートウエイ処理条件を設定するための各種操作画面を表示する。操作部13は、例えばペンタッチ型又はキースイッチで構成され、操作による指令を制御部11に伝達する。
記憶部14は、少なくとも、車両内LANログデータ141、プロトコルデータベース142及びゲートウエイ設定情報143を格納する。車両内LANログデータ141は、ゲートウエイ装置2から送信されてくる車載装置別データに関するログデータある。プロトコルデータベース142は、各車両内LANプロトコルの通信設定条件に関するデータベースである。また、ゲートウエイ設定情報143は、ゲートウエイ処理条件の設定に関する情報である。
無線通信部15は、ゲートウエイ装置2とブルートゥース等の無線ネットワークプロトコルにしたがった無線通信を行う送受信部である。データ収集装置1は、PDA等のように小型で携帯可能であり、コードレスでの車両診断、車両情報のリアルタイム遠隔モニタ、遠隔制御、アプリケーションソフトウエアの遠隔ダウンロード等が可能である。
一方、ゲートウエイ装置2は、図3に示すように、詳しくは、制御部21、記憶部22、車両内LAN通信部23、データ蓄積部24、データ選択部25、プロトコル変換部26、データ識別部27及び無線通信部28を含んで構成される。
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMからなるマイクロコンピュータを含み、CPUはROMに記憶されている制御プログラムにしたがって本実施形態に係る制御を含む各種の処理を実行する。RAMには、CPUが各種の処理を実行するうえにおいて必要なデータ、プログラム等が適宜記憶される。例えば、制御部21は、データ収集装置1から受信した制御データに含まれるゲートウエイの設定情報や車両内LANプロトコルの設定情報にしたがい各部を制御する。また、この設定情報を記憶部22に格納し、必要に応じて、記憶部22から情報を読み出して各部へ伝える。
記憶部22は、少なくとも、プロトコルデータベース221及びゲートウエイ設定情報222を格納する。プロトコルデータベース221は、各車両内LANプロトコルの通信設定条件に関するデータベースである。また、ゲートウエイ設定情報222は、ゲートウエイ処理条件の設定に関する情報である。
車両内LAN通信部23は、ネットワークバス201、202、203にそれぞれ接続される車両内LAN通信インターフェースを備え、制御部21から指示された車両内LANプロトコルにしたがいネットワークバス201、202、203上を流れるデータを受信する。また、ネットワークバス201、202、203に接続された特定のECUと通信を行う。
データ蓄積部24は、制御部21から指示されたデータ送信方法(ゲートウエイ方法)にしたがいネットワークバス201、202、203を介して受信したデータを、車載装置別データ毎に上書き保存又は全保存する。
データ選択部25は、制御部21から指示されたデータ編集方法及びタイミングにしたがい、データ蓄積部24に保存されているデータを、車載装置別データ毎にデータを選択・編集し、データ収集装置1に送信するデータを生成する。
プロトコル変換部26は、制御部21から指示された無線ネットワークプロトコル及び車両内LANプロトコルにしたがい、データ選択部25で生成されたデータを無線ネットワーク用のデータフレームに変換し、無線通信部28にデータをセットする。また、プロトコル変換部26は、無線ネットワークプロトコルにしたがって無線受信した車載装置別データを、車両内LANプロトコル用のデータフレームに変換し、車両内LAN通信部23にデータをセットする。
データ識別部27は、データ収集装置1から送信されたデータを識別し、ゲートウエイ装置2の動作制御を行うための制御データの場合には制御部21へ、ネットワークバス201、202、203に送信するデータの場合にはプロトコル変換部26へ、データを転送する。無線通信部28は、データ収集装置1との間で無線ネットワークプロトコルにしたがった無線通信を行う。
なお、データ収集装置1は請求項の外部装置に対応し、ゲートウエイ装置2は請求項の車両内LAN用ゲートウエイ装置に対応する。
続いて、図4〜図9を用いて、上記ハードウエア構成を用いた、本発明の一実施形態に係る通信シーケンス及び処理手順の概要について説明する。図4は、本発明の一実施形態に係り、データ収集装置とゲートウエイ装置との間における通信シーケンスを例示する図である。図5は、図4の通信シーケンスに続く、データ収集装置とゲートウエイ装置との間における通信シーケンスを例示する図である。図6は、本発明の一実施形態に係り、メニュー画面を例示する図である。図7は、本発明の一実施形態に係り、通信モニタ画面を例示する図である。図8は、図2の記憶部に格納される、ゲートウエイ設定情報を例示する図である。図9は、本発明の一実施形態に係り、ゲートウエイ装置の動作フローチャートである。
図4に示すように、データ収集装置1では、電源が投入されると、ステップT101において、所定のアプリケーションプログラムの読み込み等の所定の初期処理が行われ、ステップT102において、ゲートウエイ装置2に対して無線ネットワークの接続要求が送信される。一方、ゲートウエイ装置2も、電源が投入されると、ステップT201において、アプリケーションプログラムの読み込みや各車両内LAN通信インターフェースの初期化等が行われ、データ収集装置1との無線通信リンクの待機状態、すなわち、データ収集装置1からの接続要求の待機状態となる。
データ収集装置1からの接続要求が受信されると、ステップT103において、無線ネットワーク接続処理が行われ、これが正常終了すると、ステップT104において、データ収集装置1とゲートウエイ装置2とが通信リンク状態となり、双方向のデータ通信が可能になる。データ収集装置1は、無線通信リンクが確立すると、ステップT105において、図6に示すようなメニュー画面12mを表示部12上に表示する。そして、ステップT106において、所望の通信先LAN、すなわち、車両内LANプロトコルが選択されると、ステップT107において、データ収集装置1は、ゲートウエイ装置2に対して、選択されたプロトコルに対応する通信先LAN通信I/Fデータを含む、通信先LAN通知コマンドを送信して今回通信を行う車両内LANプロトコルを通知する。LAN通知コマンドには、このコマンドの識別コード、選択された車両内LANプロトコルに応じた通信を実行する車両内LAN通信インターフェースのポート番号、車両内LANの種類を識別するコードが含まれる。ステップT202において、通信先LAN通知コマンドを正常に受信したことをデータ収集装置1に通知すると、ゲートウエイ装置2は、ステップT203において、通知された車両内LANインターフェースを待機状態にセットする。
図6において、データ収集装置1における通信先LAN選択処理について補足すると、メニュー画面には、CAN、MOST、IEEE1394、汎用シリアル等の使用可能な車両内LANプロトコル121の候補が、LAN1、LAN2、LAN3、LAN4、LAN5として表示されている。そして、これらLAN1(CAN)、LAN2(CAN)、LAN3(MOST)、LAN4(IEEE1394)、LAN5(汎用シリアル)のうちから所望のプロトコルが選択され、LAN1〜LAN5のいずれかのボタンが選択されると、上記通信先LAN通知コマンドがゲートウエイ装置2に送信される。
図4に戻って、通信先LAN通知コマンドが正常に受信完了すると、データ収集装置1は、ステップT108において、図7に示すような選択されたプロトコルに対応する通信モニタ画面12sに遷移させる。図7に示すように、通信モニタ画面12sには、選択された車両内LANプロトコル121や通信モード122等を選択設定するメニューが表示される。通信モード122としては、後述するが、データ選択送信、イベントドリブン送信、バッファデータ一括定期送信、最新データ定期送信、編集選択データ定期送信、プライオリティデータ送信及びハンドシェーク通信の7種類の通信モードが選択可能である。また、選択された通信モードによっては、データ送信間隔123等のようなモード毎のオプション設定や詳細設定も可能である。更に、ドアに関するデータ、ウォーニングに関するデータ等というふうに受信可能なデータ一覧125も表示され、このデータ一覧125におけるデータ名の左横にあるチェックボックス124にチェックをいれることで、ユーザが任意に受信するデータを取捨選択することが可能である。ステップT109において、このような通信モニタ画面12sに対して、上記通信モード122等のゲートウエイ通信条件やパラメータが設定され、ステップT110において開始ボタンが選択されると、ステップT111において、ゲートウエイ通信モード設定データが作成され、ステップT112において、通信モード設定データを含む通信開始コマンドがゲートウエイ装置2に送信される。なお、上記ステップT111において、作成された設定データは、データ収集装置1に保存される。また、本明細書中、ゲートウエイ通信モードを単に通信モードともよぶ。
ステップT204において、通信開始コマンドを正常に受信したことをデータ収集装置1に通知すると、ゲートウエイ装置2は、ステップT205において、ゲートウエイ通信モード設定データを記憶部22に格納し、更に、ステップT206において、通信モードに対応したパラメータを車両内LAN通信部23にセットする。そして、これらの設定情報に基づいて、ステップT207において、ゲートウエイ装置2はゲートウエイ通信動作を開始する。通信開始コマンドには、このコマンドの識別コード、通信モードの識別コード、選択された通信モードのオプション情報が含まれる。オプション情報は、送信周期、選択された車載装置別データの種別、データ編集選択情報、プライオリティ情報等であり、これらについては、各通信モード毎の詳細説明と共に後述する。なお、ゲートウエイ装置2の記憶部22には、ゲートウエイ装置2に搭載されている車両内LAN通信インターフェース毎に、図8に示すような、LAN種別、通信モード、取得データの選択情報、定期送信周期、データ編集・選択情報等のオプション情報が保存される。
そして、ステップT115において、データ収集装置1にて停止ボタンが選択され、ステップT116及びステップT208において、停止コマンドが正常送信されるまで、ステップT207のゲートウエイ通信動作が実行され続ける。このゲートウエイ通信動作中、ステップT114において、データ収集装置1の記憶部14には、受信されたゲートウエイ装置2からの車載装置別データが保存される。各モード毎の詳細動作については後述する。
図5(A)に示すように、停止後、ステップT117において、データ収集装置1にてメニューボタンが選択され、ステップT118及びステップT209において、データ収集装置1からゲートウエイ装置2に停止コマンドが正常送信されると、データ収集装置1は図6で示したようなメニュー画面に戻り、ゲートウエイ装置2はアイドル状態となる。
更に、図5(B)に示すように、ステップT119において、データ収集装置1のメニュー画面にて終了ボタンが選択されると、ステップT120及びステップT121において、データ収集装置1は、無線通信リンクの切断処理を行い、ステップT122において、ゲートウエイ装置2との無線通信リンクを切断状態にした後、アプリケーションソフトを終了する。また、ゲートウエイ装置2は、リンク切断後、ステップT201に戻り、再びデータ収集装置1との間の無線通信リンクの待機状態となる。
更に、上記通信シーケンス中のゲートウエイ装置2の動作フローを、図9を用いて補足する。図9に示すように、ステップS200において、その電源が投入されて起動されると、ステップS201において、ゲートウエイ装置2では、アプリケーションプログラムの読み込みや各車両内LAN通信インターフェースの初期化等が行われ、ステップS202における、データ収集装置1との無線通信リンクの接続待機状態に移行する。そして、ステップS203において、無線ネットワークが形成されたと判定され、ステップS204において、無線ネットワークのリンクが継続していると判定されるまで、ステップS202の待機状態が継続される(ステップS203のY、ステップS204のN)。
ステップS204において、ゲートウエイ装置2では、無線ネットワークのリンクが継続していると判定されると(ステップS204のY)、ステップS205に進んで、いずれかのコマンドが受信されたか否かが判定される。ステップS205において、データ送信コマンドが受信されたと判定された場合にはステップS216に進み、LANプロトコル設定コマンドが受信されたと判定された場合にはステップS206に進み、通信先LAN通知コマンドが受信されたと判定された場合にはステップS208に進み、通信開始コマンドが受信されたと判定された場合にはステップS209に進み、停止コマンドが受信されたと判定された場合にはステップS212に進み、不明なコマンドが受信されたと判定された場合にはステップS215に進み、終了コマンドが受信されたと判定された場合にはステップS218に進み、コマンド受信がなければ(ステップS205のN)ステップS213に進む。
データ送信コマンドが受信された場合には、ステップS216において、車両内LAN、すなわち、ネットワークバスからの、データ送信コマンドに基づく受信データフィルタがセットされ、ステップS217において、車両内LAN上へのデータ送信、すなわち、データ送信コマンドに含まれる車載装置別データの送信が行われる。この送信には、車両内LANプロトコルとして上記設定されたCANにしたがって行われる。
また、LANプロトコル設定コマンドが受信された場合には、ステップS206において、LANプロトコル設定コマンドに含まれる車両内LANプロトコル設定データに対応する情報が記憶部22に格納され、続いて、ステップS207において、車両内LAN通信インターフェースの初期化が行われ、ステップS204に戻る。
また、通信先LAN通知コマンドが受信された場合には、ステップS208において、通信先LAN通知コマンドに含まれる車両内LAN通信インターフェースの識別コードと、記憶部22に予め格納されている、使用可能な車両内LANプロトコルに対応する識別コードと、が比較され、これら識別コードが同じであればステップS204に戻り(ステップS208のY)、さもなければ、ステップS215に進んで所定のエラー処理が行われる(ステップS208のN)。
また、通信開始コマンドが受信された場合には、ステップS209において、通信開始コマンドに含まれるゲートウエイ通信モード設定データが記憶部22に格納され、更に、ステップS210において、通信モードに対応したパラメータが車両内LAN通信部23にセットされ、ステップS211において、車両内LAN通信部23の実行が許可されて、ステップS204に戻る。
また、停止コマンドが受信された場合には、ステップS212において、所定のゲートウエイ終了処理を行い、ステップS204に戻り、コマンド受信アイドル状態となる。そして、受信されたコマンドが上記いずれでもない場合には、ステップS215に進んで所定のエラー処理が行われる。
そして、終了コマンドが受信された場合には、ステップS218において、モードの終了処理が行われ、選択されたLANのI/Fを非アクティブ状態にする。
一方、上記ステップS205において、いずれのコマンドも受信されなかったと判定された場合には(205のN)、ゲートウエイ通信の実行中である限り(ステップS213のY)、ステップS214において各通信モードにしたがったゲートウエイ処理が行われ、さもなければステップS204に進む(ステップS213のN)。ステップS214の各通信モードにしたがったゲートウエイ処理については、図10以降で詳細説明する。
続いて、図10〜図16を用いて、本発明の通信モードの設定方法の一実施形態に係る、上述の7種類の通信モードについて説明する。図10はデータ選択送信モードに係り、図11はイベントドリブン送信モードに係り、図12はバッファデータ一括定期送信モードに係り、図13は最新データ定期送信モードに係り、図14は編集選択データ定期送信に係り、図15はプライオリティデータ送信モードに係り、図16はハンドシェーク通信モードに係る通信モニタ画面を例示する図である。
[データ選択送信モード]
図10に示すように、データ選択送信モードの通信モニタ画面12aにおいては、データ収集装置1の表示部12上に、選択された車両内LANプロトコル121及び通信モード122、並びに、左横にチェックボックス124をともなった受信可能なデータ一覧125が表示される。受信可能なデータ一覧125は、エンジン1、エンジン2、ABS、ドア、ウォーニング等に関するデータであり、対応するECUを介して受信可能である。なお、図中、エンジン1、エンジン2とは、複雑な制御を要するエンジンに対して、2種類のデータが割り当てられているためである。また、画面12aの下部には、開始ボタン、停止ボタン等が配置されている。
データ選択送信モードにおいては、チェックボックス124にチェックをいれることにより、データ一覧125のうちから受信すべき所望のデータが選択可能である。ここでは、エンジン1、エンジン2、及びウォーニングに関するデータが選択されている。このような選択結果が、上述のように、ゲートウエイ通信モード設定データとして、ゲートウエイ装置2に送信されて、ゲートウエイ装置2の記憶部22及び車両内LAN通信部23に対応するデータがセットされて、これにしたがってゲートウエイ処理が行われる。
この通信モードでは、ゲートウエイ装置2にて、図9のステップS214のゲートウエイ処理として、データ選択送信が行われる。すなわち、この通信モードでは、上記選択された車載装置別データであるエンジン1、エンジン2、及びウォーニングに関するデータがゲートウエイ装置2にて受信されると、このデータがプロトコル変換部26にてプロトコル変換(CANからブルートゥースに変換)された後、データ収集装置1に無線送信される。
このように、データ選択送信モードによれば、ネットワークバスを介して受信される全てのデータのうちでデータ収集装置1に送信すべき予め指定されたデータが取捨選択され、選択されたデータのみがデータ収集装置1に送信される。予め指定されたデータのみが送信されるので、CANとブルートゥースとの関係のように、無線ネットワークプロトコルのデータ伝送速度が車両内LANプロトコルのデータ伝送速度よりも低速或いは同等の場合でも、送信データのリアルタイム性を確保しつつ、データ収集装置1への送信データのオーバーフローを軽減させることができる。特に、この通信モードでは、特定データの時系列変化をデータ収集装置1にて確認する場合に有効となる。なお、この通信モードは請求項中の第1通信モードに対応する。
[イベントドリブン送信モード]
図11に示すように、イベントドリブン送信モードの通信モニタ画面12bにおいては、データ収集装置1の表示部12上に、選択された車両内LANプロトコル121及び通信モード122、並びに、左横にチェックボックス124をともなった受信可能なデータ一覧125が表示される。受信可能なデータ一覧125は、上記データ選択送信で説明した通りであり、画面12bの下部には、開始ボタン、停止ボタン等が配置されている。
イベントドリブン送信モードにおいても、チェックボックス124にチェックをいれることにより、データ一覧125のうちから受信すべき所望のデータが選択可能である。但し、イベントドリブン、すなわち、変化が認められたデータのみを送信するようにして送信データ量を軽減させるので、全データにチェックをいれることも可能である。ここでは、エンジン1、エンジン2、及びウォーニングに関するデータが選択されているものとする。このような選択結果が、上述のように、ゲートウエイ通信モード設定データとして、ゲートウエイ装置2に送信されて、ゲートウエイ装置2の記憶部22及び車両内LAN通信部23に対応するデータがセットされて、これにしたがってゲートウエイ処理が行われる。
この通信モードでは、ゲートウエイ装置2にて、図9のステップS214のゲートウエイ処理として、イベントドリブン送信が行われる。すなわち、この通信モードでは、上記選択された車載装置別データであるエンジン1、エンジン2、及びウォーニングに関するデータがゲートウエイ装置2にて受信されると、これがデータ蓄積部24に格納されている前回受信された車載装置別データと比較される。すなわち、ゲートウエイ装置2では、前回の受信データが保持されており、新たに受信したデータとの照合が行われる。そして、この照合により受信データに変化が認められば、これがプロトコル変換部26にてプロトコル変換(CANからブルートゥースに変換)された後、データ収集装置1に無線送信される。
このように、イベントドリブン送信モードによれば、変化が認められたデータのみがデータ収集装置1に送信されるので、変化したデータのリアルタイム性を確保しつつ、CANとブルートゥースとの関係のように、無線ネットワークプロトコルのデータ伝送速度が車両内LANプロトコルのデータ伝送速度よりも低速或いは同等の場合でも、データ収集装置1への送信データのオーバーフローを軽減させることができる。特に、この通信モードでは、データの変化を他の用途のトリガに用いる場合に有効となる。なお、この通信モードは請求項中の第2通信モードに対応する。
[バッファデータ一括定期送信モード]
図12に示すように、バッファデータ一括定期送信モードの通信モニタ画面12cにおいては、データ収集装置1の表示部12上に、選択された車両内LANプロトコル121及び通信モード122、並びに、左横にチェックボックス124をともなった受信可能なデータ一覧125が表示される。また、この通信モードでは、データ収集装置1に送信すべきデータのデータ送信間隔123も設定可能である。データ送信間隔123は、例えば、50msec、100msec、200msec、300msec、500msecのうちから適宜選択可能であるが、任意に値を設定することも可能である。ここでは、データ送信間隔123として、500msecが設定されているものとする。受信可能なデータ一覧125は、上記データ選択送信で説明した通りであり、画面12cの下部には、開始ボタン、停止ボタン等が配置されている。
バッファデータ一括定期送信モードにおいても、チェックボックス124にチェックをいれることにより、データ一覧125のうちから受信すべき所望のデータが選択可能である。但し、定期送信により送信頻度を軽減させるので、全データにチェックをいれることも可能である。ここでは、全データが選択されているものとする。このような選択結果が、上述のように、ゲートウエイ通信モード設定データとして、ゲートウエイ装置2に送信されて、ゲートウエイ装置2の記憶部22及び車両内LAN通信部23に対応するデータがセットされて、これにしたがってゲートウエイ処理が行われる。
この通信モードでは、ゲートウエイ装置2にて、図9のステップS214のゲートウエイ処理として、バッファデータ一括定期送信が行われる。すなわち、この通信モードでは、上記選択された車載装置別データに関するデータがゲートウエイ装置2にて受信されると、このデータがデータ蓄積部24に一旦格納され、上記設定された所定の送信時間毎にデータ蓄積部24に蓄積されている未送信の全データ(上記チェックされたデータ)が結合されて、プロトコル変換部26にてプロトコル変換(CANからブルートゥースに変換)された後、データ収集装置1に無線送信される。
このように、バッファデータ一括定期送信モードによれば、予め設定された送信インターバルにしたがって、データ蓄積部24に蓄積されている未送信のデータが一括して定期的に外部装置に送信されるので、CANとブルートゥースとの関係のように、無線ネットワークプロトコルのデータ伝送速度が車両内LANプロトコルのデータ伝送速度よりも低速或いは同等の場合でも、予め設定された送信インターバルさえ待機すれば、データ収集装置1への送信データのオーバーフローを軽減させることができる。補足すると、データ送信のリアルタイム性は失われるが、選択されたデータは全て転送でき、無線送信処理の頻度がデータ選択送信モードよりも低いので、効率的にデータ送信を行うことができる。したがって、より多くの車載装置別データを選択してデータ収集することができる。この通信モードでは、全体的なデータの変化を確信する場合に有効となる。なお、この通信モードは請求項中の第3通信モードに対応する。
[最新データ定期送信モード]
図13に示すように、最新データ定期送信モードの通信モニタ画面12dにおいては、データ収集装置1の表示部12上に、選択された車両内LANプロトコル121及び通信モード122、並びに、左横にチェックボックス124をともなった受信可能なデータ一覧125が表示される。また、この通信モードでも、上記バッファデータ一括定期送信モードと同様、データ収集装置1に送信すべきデータのデータ送信間隔123を設定可能である。受信可能なデータ一覧125は、上記データ選択送信で説明した通りであり、画面12dの下部には、開始ボタン、停止ボタン等が配置されている。
最新データ定期送信モードにおいても、チェックボックス124にチェックをいれることにより、データ一覧125のうちから受信すべき所望のデータが選択可能であるが、定期送信により送信データ量を軽減させるので、全データにチェックをいれることも可能である。ここでは、全データが選択されているものとする。このような選択結果が、上述のように、ゲートウエイ通信モード設定データとして、ゲートウエイ装置2に送信されて、ゲートウエイ装置2の記憶部22及び車両内LAN通信部23に対応するデータがセットされて、これにしたがってゲートウエイ処理が行われる。
この通信モードでは、ゲートウエイ装置2にて、図9のステップS214のゲートウエイ処理として、最新データ定期送信が行われる。すなわち、この通信モードでは、上記選択された車載装置別データに関するデータがゲートウエイ装置2にて受信されると、このデータがデータ蓄積部24に一旦格納され、上記設定された所定の送信時間毎にデータ蓄積部24に蓄積されているデータのうちから最新のデータが取得され、プロトコル変換部26にてプロトコル変換(CANからブルートゥースに変換)された後、データ収集装置1に無線送信される。
このように、最新データ定期送信モードによれば、予め設定された送信インターバルにしたがって、データ蓄積部24に蓄積されている最新のデータが定期的に外部装置に送信されるので、無駄がなく、CANとブルートゥースとの関係のように、無線ネットワークプロトコルのデータ伝送速度が車両内LANプロトコルのデータ伝送速度よりも低速或いは同等の場合でも、予め設定された送信インターバルさえ待機すれば、データ収集装置1への送信データのオーバーフローを軽減させることができる。特に、この通信モードでは、全体的なデータの変化を確信する場合に有効となる。なお、この通信モードは請求項中の第4通信モードに対応する。
[編集選択データ定期送信モード]
図14(A)に示すように、編集選択データ定期送信モードの通信モニタ画面12e1においては、データ収集装置1の表示部12上に、選択された車両内LANプロトコル121及び通信モード122、並びに、左横にチェックボックス124をともなった受信可能なデータ一覧125が表示される。また、この通信モードでは、上述の定期送信モードと同様、データ収集装置1に送信すべきデータのデータ送信間隔123を設定可能である。ここでは、データ送信間隔123として、200msが設定されている。更に、チェックされたデータの送信データ判定条件を設定するための送信データ判定条件画面12e2に遷移するためのオプションボタン126が画面右上方に配置されている。受信可能なデータ一覧125は、上記データ選択送信で説明した通りであり、画面12e1の下部には、開始ボタン、停止ボタン等も配置されている。編集選択データ定期送信モードにおいても、チェックボックス124にチェックをいれることにより、データ一覧125のうちから受信すべき所望のデータが選択可能である。
図14(B)に示すように、送信データ判定条件画面12e2では、上記チェックをいれたデータに対して、2bit以上のステータス情報及びアナログ情報を設定するための設定部127が配置されている。この画面12e2の下部には、OKボタン、キャンセルボタンも配置されている。このような選択結果が、上述のように、ゲートウエイ通信モード設定データとして、ゲートウエイ装置2に送信されて、ゲートウエイ装置2の記憶部22及び車両内LAN通信部23に対応するデータがセットされて、これにしたがってゲートウエイ処理が行われる。
補足すると、上述の最新データ定期送信では、定期送信時間内に同じ車載装置別データを複数受信した場合には、最新のデータを除いて、全て削除されてしまうことになる。したがって、その削除されたデータの中に、有用な情報、例えば、変化したデータがあった場合には、見落とされてしまう。そこで、この通信モードでは、複数受信したデータの中から、有用な情報を選別して送信できるようにする。
ここで扱っている車載装置別データ毎のデータ部には、データタイプa、データタイプb及びデータタイプcの3種類のパラメータデータを含んで構成される。データタイプaは、属性が1bitのディジタルコード情報であり、例えば、スイッチのON/OFFコード等である。データタイプbは、属性が2bit(或いは、2bit以上)のディジタルコード情報であり、例えば、パワーウインドウのUP/DOWN/OPEN/CLOSEを示すECU制御用コマンドコードや故障やギアシフトポジションを示すECUステータスコード等である。データタイプcは、属性がアナログ情報であり、例えば、車速データやエンジン回転数データ等である。
そして、データタイプaに対しては、定期送信間隔内に1回でも変化があれば、その変化した値を選択するようにする。また、データタイプbに対しては、定期送信間隔内に2回以上変化した場合に、最初に変化したデータを選択するか、最新データを選択するかを、図14(B)の設定部127において、ユーザが選択できるようにする。
また、データタイプcに対しては、データそのものが数量になっているので、データを「平均値を送信する」か、「平滑化した値を送信する」か、或いは、上記データタイプbに準じて、「最新データを送信する」かを、図14(B)の設定部127において、ユーザによって適宜選択可能なようにする。
「平均値を送信する」場合には、例えば、
送信データ={(現在の平均値)*(受信回数−1)+(受信したデータ)}/(受信回数)}
として算出可能である。
また、「平滑化した値を送信する」場合には、例えば、
合計値=(現在の合計値)+(受信したデータ)*(重み付け量)
送信データ=(合計値)/(重み付け量の総和)
として算出可能である。
この通信モードでは、ゲートウエイ装置2にて、図9のステップS214のゲートウエイ処理として、編集選択データ定期送信が行われる。すなわち、この通信モードでは、上記選択された車載装置別データに関するデータがゲートウエイ装置2にて受信されると、これがデータ蓄積部24に一旦格納され、上記設定された所定の送信時間毎にデータ蓄積部24に蓄積されているデータがデータタイプa、b、cに判別されて、上記設定されている送信データ判定条件に基づいて編集処理が行われ、プロトコル変換部26にてプロトコル変換(CANからブルートゥースに変換)された後、データ収集装置1に無線送信される。
このように、編集選択データ定期送信モードによれば、各車載装置別データのデータ部に含まれる複数種のデータがタイプ毎に分類され、分類されたタイプ毎のデータが予め定められた条件に基づいて選択及び/又は編集されて、予め設定された送信インターバルにしたがって送信されるので、送信すべきデータ量を軽減したうえで定期送信することが可能になり、CANとブルートゥースとの関係のように、無線ネットワークプロトコルのデータ伝送速度が車両内LANプロトコルのデータ伝送速度よりも低速或いは同等の場合でも、データ収集装置1への送信データのオーバーフローを軽減させることができる。なお、この通信モードは請求項の第5通信モードに対応する。
[プライオリティデータ送信モード]
図15(A)に示すように、プライオリティデータ送信モードの通信モニタ画面12f1においては、データ収集装置1の表示部12上に、選択された車両内LANプロトコル121及び通信モード122、並びに、左横にチェックボックス124をともなった受信可能なデータ一覧125が表示される。また、この通信モードでは、チェックされたデータのプライオリティ割り付けを行うためのプライオリティ設定画面12f2に遷移するためのオプションボタン126が画面右上方に配置されている。受信可能なデータ一覧125は、上記データ選択送信で説明した通りであり、画面12f1の下部には、開始ボタン、停止ボタン等も配置されている。プライオリティデータ送信モードにおいても、チェックボックス124にチェックをいれることにより、データ一覧125のうちから受信すべき所望のデータが選択可能である。但し、全データにチェックをいれることも可能であり、ここでは、全データが選択されているものとする。
図15(B)に示すように、プライオリティ設定画面12f2では、上記チェックをいれたデータのプライオリティ割り付けを行うためのプライオリティ設定部128が配置されている。このプライオリティ設定部128を用いて、上記チェックをいれたデータのプライオリティを任意に設定可能である。プライオリティ設定画面12f2の下部には、OKボタン、キャンセルボタンも配置されている。このような選択結果が、上述のように、ゲートウエイ通信モード設定データとして、ゲートウエイ装置2に送信されて、ゲートウエイ装置2の記憶部22及び車両内LAN通信部23に対応するデータがセットされて、これにしたがってゲートウエイ処理が行われる。
この通信モードでは、ゲートウエイ装置2にて、図9のステップS214のゲートウエイ処理として、プライオリティデータ送信が行われる。すなわち、この通信モードでは、上記選択された車載装置別データに関するデータがゲートウエイ装置2にて受信されると、上記設定されたプライオリティに基づき優先(プライオリティ)データが選択されて、選択された優先データがプロトコル変換部26にてプロトコル変換(CANからブルートゥースに変換)された後、データ収集装置1に無線送信される。このようにして、プライオリティの高いデータから順に、ゲートウエイ装置2からデータ収集装置1に無線送信される。
このように、プライオリティデータ送信モードによれば、予め定められたプライオリティにしたがって、順次、データ収集装置1に送信される。このように、プライオリティにしたがって各車載装置別データ毎のデータがデータ収集装置1に送信されるので、効率的であり、CANとブルートゥースとの関係のように、無線ネットワークプロトコルのデータ伝送速度が車両内LANプロトコルのデータ伝送速度よりも低速或いは同等の場合でも、プライオリティの高いデータはリアルタイムで送信され、且つ、データ収集装置1への送信データのオーバーフローを軽減させることができる。特に、この通信モードでは、高プライオリティのデータをリアルタイムで送信し、低プライオリティのデータの変化を参考データとして収集する場合に有効となる。なお、この通信モードは請求項中の第6通信モードに対応する。
[ハンドシェーク通信モード]
図16に示すように、ハンドシェーク通信モードの通信モニタ画面12gにおいては、データ収集装置1の表示部12上に、選択された車両内LANプロトコル121及び通信モード122が表示される。他のモードのように、チェックボックス124をともなった受信可能なデータ一覧は表示されず、この替わりに、送信先のECUに送信するデータを設定するウインドウ129tと、そのECUから返信されるデータを表示するウインドウ129sと、を備える。ウインドウ129tに設定するデータは、コマンドウインドウ129から選択可能である。この画面12gの下部には、送信ボタン、メニューボタン等も配置されている。
この通信モードでは、ゲートウエイ装置2にて、図9のステップS214のゲートウエイ処理として、ハンドシェーク通信が行われる。すなわち、この通信モードでは、特定のECUからデータ送信コマンドに対応するデータが、ゲートウエイ装置2にて受信されると、これがプロトコル変換部26にてプロトコル変換(CANからブルートゥースに変換)された後、データ収集装置1に無線送信される。
このように、ハンドシェーク通信モードによれば、データ収集装置1は直接的に特定ECUと通信して所望のデータを取得できるようになる。特に、この通信モードでは、特定ECUのメモリ情報を確認したり、特定ECUのデータを変更したりする場合に有効となる。なお、この通信モードは請求項中の第7通信モードに対応する。
このような7種類の通信モードは、上述したように、適宜変更可能である(請求項3に対応)。したがって、ゲートウエイ装置2自体を変更することなく、メーカ、車種、車格、利用用途等に応じた通信モードを容易に設定可能となる。なお、7種類の全ての通信モードを切替可能とすることが好ましいが、このうちの少なくとも2つの通信モードを備えるようにしてもよい。更に、7種類以上の通信モードを切替可能とするとより汎用性が高くなる。また、データ収集装置1は、ゲートウエイ装置2からデータを受信した時刻を受信データに関連づけて、車両内LANログデータ141として記憶部22に記録するようにすることが好ましい。こうすることにより、収集データ解析時の利便性が大きく向上する。
更に、図17〜図24を用いて、本発明の通信仕様の設定方法の一実施形態について説明する。図17は、本発明の一実施形態に係り、プロトコル設定変更時におけるデータ収集装置とゲートウエイ装置との間における通信シーケンスを例示する図である。図18は、本発明の一実施形態に係り、車両内LANプロトコル設定画面を例示する図である。図19は、本発明の一実施形態に係り、車両内LANプロトコル設定処理を例示するフローチャートである。図20(A)及び図20(B)は、本発明の一実施形態に係り、図18に続く、車両内LANプロトコル設定に係る操作画面を例示する図である。図21は、本発明の一実施形態に係り、図18に続く、車両内LANプロトコル設定に係る他の操作画面を例示する図である。
また、図22は、本発明の一実施形態に係り、データマスクとIDマスクを例示する図である。図23(A)及び図23(B)は、本発明の一実施形態に係り、データ収集装置及びゲートウエイ装置の記憶部に格納されるプロトコルデータベースの格納情報をそれぞれ例示する図である。図24(A)及び図24(B)は、本発明の一実施形態に係り、データ収集装置及びゲートウエイ装置の記憶部に格納されるプロトコルデータベースの他の格納情報をそれぞれ例示する図である。
図17に示すように、データ収集装置1では、電源が投入されると、ステップT151において、アプリケーションプログラムの読み込み等の所定の初期処理が行われ、ステップT152において、図18に示すような車両内LANプロトコル設定画面12pが表示される。そして、ステップT153において、設定画面12pに表示される車両内LANプロトコルが選択され、ステップT154において、送信ボタンが選択されると、ステップT155において、車両内LANプロトコル設定ファイルが生成され、ステップT156において、ゲートウエイ装置2に対して無線ネットワークの接続要求が送信される。
一方、ゲートウエイ装置2も、電源が投入されると、ステップT251において、アプリケーションプログラムの読み込みや各車両内LAN通信インターフェースの初期化等が行われ、データ収集装置1との無線通信リンクの待機状態、すなわち、データ収集装置1からの接続要求の待機状態となっている。ステップT156において、データ収集装置1からの接続要求が受信されると、ステップT157において、無線ネットワーク接続処理が行われ、これが正常終了すると、ステップT158において、データ収集装置1とゲートウエイ装置2とが通信リンク状態となり、双方向のデータ通信が可能になる。
データ収集装置1は、無線通信リンクが確立すると、LANプロトコル設定データを含むLANプロトコル設定コマンドをゲートウエイ装置2に送信し、ゲートウエイ装置2はこのコマンドを受信すると、ステップT252において、このコマンドに含まれるLANプロトコル設定データをプロトコルデータベース142として格納し、ステップT253において、これをデータ収集装置1に通知した後、ステップT254において、対応する車両内LAN通信インターフェースの初期化を行う。
そして、設定された車両内LANプロトコルにしたがって所望のデータ収集処理が実行可能となる。データ収集処理に際しては、上記7種類の通信モードのうちのひとつが選択可能である。この後には、図5(B)で示したシーケンスと同様に、データ収集装置1にて終了ボタンが選択されると、ステップT160において、データ収集装置1からゲートウエイ装置2に対して無線ネットワーク切断要求が送信され、ステップT161において、無線通信リンクの切断処理が行われ、ステップT162において、ゲートウエイ装置2との無線通信リンクが切断状態になった後、上記ステップT152に戻って、データ収集装置1には、車両内LANプロトコル設定画面12pが表示される。ゲートウエイ装置2は、リンク切断後、データ収集装置1との無線通信リンクの待機状態となる。
図19〜図24を加えて、車両内LANプロトコル設定処理について、より詳しく説明する。所定の初期化処理が終了して、図19のステップS106mにおいては、先の図18に示すような車両内LANプロトコル設定画面12pが表示され、ステップS106sにおいて、LAN1(CAN)、LAN2(CAN)、LAN3(MOST)、LAN4(IEEE1394)、LAN5(汎用シリアル)のうちから所望のプロトコルが選択可能となる。この状態において、図18の各プロトコルの右横に配置される詳細ボタンが選択されると(ステップS106s)、ステップS106a〜ステップS106eにそれぞれ進んで、各プロトコルに対応した操作画面が表示され、ステップS106fにおいて、各プロトコルに対する詳細設定が可能となる。
例えば、ステップS106sにおいて、LAN1(CAN)が選択されて、ステップS106aに進んで、LAN1(CAN)操作画面が表示されたものとする。LAN1(CAN)操作画面としては、まず、図20(A)に示すような第1操作画面12p1が表示される。この操作画面12p1においては、選択された車両内LANプロトコル131の表示画面、このプロトコルに関する各種パラメータ132の設定画面、OKボタン、キャンセルボタン、データIDボタン等が配置されている。各種パラメータ132としては、伝送速度、フレームタイプ、データフィールド長、データフレーム数、データID等がある。
伝送速度としては、例えば、62.5Kbps、125Kbps、…、1Mbpsが選択可能である。フレームタイプとしては、CANデータフレームがノーマルタイプか拡張タイプ(データ長が長い)かを指定する。データフィールド長としては、その長さをbyte単位で指定する。データフレーム数としては、車載装置別データ数を指定する。更に、データIDボタンを選択し、図20(B)に示すように第2操作画面12p2に遷移させ、データ名、ID、データフィールドグループパターン、アナログデータビットフィルタ等を設定する。
図20(B)に示すように、第2操作画面12p2では、データ名、ID、データフィールドグループパターン、アナログデータビットフィルタが設定可能である。データ名はエンジン1、エンジン2、ABS等のようなテキストデータ、これに対応するIDは4byteで表される。データフィールドグループパターンは、パラメータデータの割り付けを示すもので、上記データフィールド長と同じ長さになっている。上述したように、各車載装置別データは、データタイプa、b及びcを含んで構成されるため、各車載装置別データ中のこれらの割り付けを16進数で表したものである。また、アナログデータビットフィルタは、アナログ情報の割り付けを示すもので、各車載装置別データ中のアナログ情報の割り付けを16進数で表したものである。なお、データフィールドグループパターンもアナログデータビットフィルタもグループ領域のビットを同じ値にして、隣のグループ領域とはビットの値を反転させる。
また、例えば、ステップS106sにおいて、LAN5(汎用シリアル)が選択されて、ステップS106eに進んで、LAN5(汎用シリアル)操作画面が表示されたものとする。LAN5(汎用シリアル)操作画面としては、図21に示すような操作画面12p3が表示される。この操作画面12p3においては、選択された車両内LANプロトコル131の表示画面、このプロトコルに関する各種パラメータ135の設定画面、OKボタン、キャンセルボタン、データIDボタン等が配置されている。各種パラメータ135としては、伝送速度、シリアル通信設定、データフレーム長、データマスク、IDマスク、データフレーム数、データID等がある。
伝送速度としては、例えば、9.6Kbps、19.2Kbps、…、115.2Kbpsが選択可能である。シリアル通信設定では、ビット長(7bit/8bit)やパリティビット(奇数/偶数/なし)等が設定される。データフレーム長としては、その長さをbyte単位で指定する。データマスクは、図22に示すようなデータフレームにおけるヘッダ及びフッタの位置を例えば0(16進数)で示し、IDマスクは、図22に示すようなデータフレームに対してヘッダ及びフッタが取り除かれたデータにおけるIDデータの位置を例えば「F」(16進数)で示す。データフレーム数としては、車載装置別データ数を指定する。更に、データIDを選択すると、上記CANと同様に、データ名、ID、データフィールドグループパターン、アナログデータビットフィルタ等の設定が可能である。なお、ヘッダ及びフッタの位置、並びに、IDデータの位置は、必ずしも「0(16進数)」や「F(16進数)」とは限らず、上述したようにビット単位で区切る。
また、ここに例示しない、LAN3(MOST)やLAN4(IEEE1394)についても、同様に、各プロトコルに対応する各種パラメータが設定可能である。ステップS106fにおいて、このような詳細設定が完了してOKボタンが選択されると、図18に示す設定画面12pに戻る(ステップS106n)。そして、ステップS106gにおいて、設定画面12pの送信ボタンが選択されると(ステップS106gのY)、画面設定された内容が読み取られ(ステップS106p)、ステップS106hにおいて、車両内LANプロトコル設定ファイルが生成される。
この設定ファイルには、例えば、LAN1(CAN)の場合には、LANポート番号とプロトコル識別コードの他に、図23(A)に示すように、上記設定した伝送速度、フレームタイプ、データフィールド長、データフレーム数、データフレームID(データID)、データフレーム名(データ名)、データフィールドグループパターン、アナログデータビットフィルタ、及び付加情報が含まれ、LAN5(汎用シリアル)の場合には、LANポート番号とプロトコル識別コードの他に、図24(A)に示すように、上記設定した伝送速度、シリアル通信設定、データフレーム長、データマスク、IDマスク、データフレーム数、データフレームID(データID)、データフレーム名(データ名)、データフィールドグループパターン、アナログデータビットフィルタ及び付加情報が含まれる。設定ファイルは、プロトコルデータベース142としてデータ収集装置1の記憶部14に格納される。なお、車両内LANプロトコル設定ファイルは、請求項1の設定ファイルに対応する。
続いて、ステップS106iにおいて、無線ネットワーク接続要求がゲートウエイ装置2に送信された後、ステップS106jにおいて、通信リンク状態になるのが待機される(ステップS106jのN)。通信リンク状態になると(ステップS106jのY)、上記車両内LANプロトコル設定ファイルの内容(LANプロトコル設定データ)を含む車両内LANプロトコル設定コマンドが、ゲートウエイ装置2に無線送信される。
なお、ゲートウエイ装置2はこのコマンドを受信すると、このコマンドに含まれるLANプロトコル設定データに対応する情報をプロトコルデータベース221として、記憶部22に格納すると共に、対応する車両内LAN通信インターフェースの初期化を行う。この記憶部22の格納情報は、例えば、LAN1(CAN)の場合には、図23(B)に示すように、上記伝送速度、フレームタイプ、データフィールド長、データフレーム数、データフレームID、データフィールドグループパターン、及びアナログデータビットフィルタが含まれ、LAN5(汎用シリアル)の場合には、図24(B)に示すように、上記伝送速度、シリアル通信設定、データフレーム長、データマスク、IDマスク、データフレーム数、データフレームID、データフィールドグループパターン、及びアナログデータビットフィルタが含まれる。
ゲートウエイ装置2は、このような格納情報に基づいて、所定のゲートウエイ処理を行う。なお、ゲートウエイ装置2は、これと共に上記設定された通信モードに基づいて所定のゲートウエイ処理を行う。
このように、PDA等のデータ収集装置を有効利用することにより、通信モード設定のための新たなハードウエアを追加することなく、かつ、ゲートウエイ装置1自体を交換することなく、容易に、メーカ、車種、車格、利用用途等に適した通信仕様、すなわち、車両内LANプロトコルが設定可能となる。また、各プロトコルにそれぞれ対応してネットワークバスが敷設されているので、ネットワークバス毎に所望のプロトコル及び詳細仕様が設定できる。したがって、容易に、所望の通信仕様による車両内の特定ブロック毎の故障診断等が可能になる。
なお、上記実施形態で例示したLAN1〜LAN5にそれぞれ割り当てたプロトコルは適宜変更可能であるし、選択可能なプロトコルも例示したように5つに限定されるものではない。また、各種パラメータも、実施形態に限定されず適宜変更可能である。
本発明は、コードレスでの車両診断に利用可能である。また、本発明は、車両情報のリアルタイム遠隔モニタに利用可能である。また、本発明は、車両内ネットワーク接続機器の遠隔コントロールに利用可能である。更に、本発明は、ソフトウエアの遠隔ダウンロードにも利用可能である。
本発明が適用されるシステム全体を例示するブロック図である。 本発明の一実施形態に係り、車両内LAN用ゲートウエイ装置と無線通信するデータ収集装置を例示するブロック図である。 本発明の一実施形態に係り、車両内LAN用ゲートウエイ装置を例示するブロック図である。 本発明の一実施形態に係り、データ収集装置とゲートウエイ装置との間における通信シーケンスを例示する図である。 本発明の一実施形態に係り、図4の通信シーケンスに続く、データ収集装置とゲートウエイ装置との間における通信シーケンスを例示する図である。 本発明の一実施形態に係り、メニュー画面を例示する図である。 本発明の一実施形態に係り、通信モニタ画面を例示する図である。 本発明の一実施形態に係り、図2の記憶部に格納される、ゲートウエイ設定情報を例示する図である。 本発明の一実施形態に係り、ゲートウエイ装置の動作フローチャートである。 本発明の一実施形態に係り、データ選択送信モードの通信モニタ画面を例示する図である。 本発明の一実施形態に係り、イベントドリブン送信モードの通信モニタ画面を例示する図である。 本発明の一実施形態に係り、バッファデータ一括定期送信モードの通信モニタ画面を例示する図である。 本発明の一実施形態に係り、最新データ定期送信モードの通信モニタ画面を例示する図である。 図14(A)及び図14(B)は、本発明の一実施形態に係り、編集選択データ定期送信モードの通信モニタ画面を例示する図である。 図15(A)及び図15(B)は、本発明の一実施形態に係り、プライオリティデータ選択送信モードの通信モニタ画面を例示する図である。 本発明の一実施形態に係り、ハンドシェーク通信モードの通信モニタ画面を例示する図である。 本発明の一実施形態に係り、プロトコル設定変更時におけるデータ収集装置とゲートウエイ装置との間における通信シーケンスを例示する図である。 本発明の一実施形態に係り、車両内LANプロトコル設定画面を例示する図である。 本発明の一実施形態に係り、車両内LANプロトコル設定処理を例示するフローチャートである。 図20(A)及び図20(B)は、本発明の一実施形態に係り、図18に続く、車両内LANプロトコル設定に係る操作画面を例示する図である。 本発明の一実施形態に係り、図18に続く、車両内LANプロトコル設定に係る他の操作画面を例示する図である。 本発明の一実施形態に係り、本発明の一実施形態に係り、データマスクとIDマスクを例示する図である。 図23(A)及び図23(B)は、本発明の一実施形態に係り、データ収集装置及びゲートウエイ装置の記憶部に格納されるプロトコルデータベースの格納情報をそれぞれ例示する図である。 図24(A)及び図24(B)は、本発明の一実施形態に係り、データ収集装置及びゲートウエイ装置の記憶部に格納されるプロトコルデータベースの他の格納情報をそれぞれ例示する図である。
符号の説明
1 データ収集装置
2 ゲートウエイ装置
11 制御部
12 表示部
13 操作部
14 記憶部
15 無線通信部
21 制御部
22 記憶部
23 車両内LAN通信部
24 データ蓄積部
25 データ選択部
26 プロトコル変換部
27 データ識別部
28 無線通信部
201、202、203 ネットワークバス
201a、201b ECU
202a、202b ECU
203a、203b ECU

Claims (7)

  1. 車両内に敷設された所定のネットワークバスに接続された複数の車載装置からの車載装置別データを、所定の車両内LANプロトコルにしたがって受信すると共に、受信した車載装置別データの全て或いはその一部を、所定の無線ネットワークプロトコルにしたがって外部装置に向けて無線送信する機能を備えた車両内LAN用ゲートウエイ装置、の通信仕様の設定方法であって、
    前記外部装置にて、前記車両内LANプロトコルとして用いるプロトコル及びこのプロトコルの詳細仕様を設定し、これらプロトコル及び詳細仕様に関する情報を含む設定ファイルを前記車両内LAN用ゲートウエイ装置に無線送信し、
    前記車両内LAN用ゲートウエイ装置は、前記設定ファイルを受信して、前記設定ファイルに含まれる前記プロトコル及びこのプロトコルの詳細仕様にしたがって、前記ネットワークバスを介して受信した車載装置別データを前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする車両内LAN用ゲートウエイ装置の通信仕様の設定方法。
  2. 請求項1記載の通信仕様の設定方法において、
    前記ネットワークバスは、前記複数種のプロトコルにそれぞれ対応して敷設されており、
    前記ネットワークバス毎に、前記プロトコル及び前記詳細仕様が設定される、
    ことを特徴とする車両内LAN用ゲートウエイ装置の通信仕様の設定方法。
  3. 車両内に敷設された所定のネットワークバスに接続された複数の車載装置からの車載装置別データを、所定の車両内LANプロトコルにしたがって受信すると共に、受信した車載装置別データの全て或いはその一部を、所定の無線ネットワークプロトコルにしたがって外部装置に向けて無線送信する機能を備えた車両内LAN用ゲートウエイ装置、の通信モードの設定方法であって、
    前記車両内LAN用ゲートウエイ装置は、
    受信される全ての車載装置別データのうちで前記外部装置に送信すべき予め指定された車載装置別データを選択し、選択された車載装置別データのみを前記外部装置に送信する第1通信モード、
    蓄積されている車載装置別データと新たに受信した車載装置別データとを比較し、変化が認められた車載装置別データのみを送信する第2通信モード、
    予め設定された送信インターバルにしたがって、蓄積されている未送信の車載装置別データを一括して定期的に送信する第3通信モード、
    蓄積されている車載装置別データから車載装置別データ毎の最新の車載装置別データを抽出し、予め設定された送信インターバルにしたがって前記最新の車載装置別データを定期的に送信する第4通信モード、
    車載装置別データに含まれる複数種のデータをタイプ毎に分類し、分類されたタイプ毎のデータを予め定められた条件に基づいて選択及び/又は編集し、予め設定された送信インターバルにしたがって前記選択及び/又は編集された車載装置別データを定期的に送信する第5通信モード、
    蓄積されている車載装置別データを予め定められたプライオリティにしたがって、送信する第6通信モード、
    外部装置から要求された所定データの送信指令を受信して、この送信指令を前記車載装置に対して送信し、この送信指令に応答した前記車載装置から返送されてくる応答データを受信して、この応答データを前記送信指令を送信してきた前記外部装置に送信する第7通信モード、
    のうちの少なくとも2つの通信モードで動作可能であり、
    前記少なくとも2つの通信モードのうちで使用すべき1つの通信モードを指定し、前記車両内LAN用ゲートウエイ装置は、この指定された通信モードにしたがって、前記ネットワークバスを介して受信した前記車載装置別データを前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする車両内LAN用ゲートウエイ装置の通信モードの設定方法。
  4. 請求項3記載の通信モードの設定方法において、
    前記通信モードは、前記車載装置別データのデータ収集装置としての前記外部装置から指定される、
    ことを特徴とする車両内LAN用ゲートウエイ装置の通信モードの設定方法。
  5. 請求項4記載の通信モードの設定方法において、
    前記無線ネットワークプロトコルとしてブルートゥースが用いられ、
    前記ブルートゥースによるデータ伝送速度よりも高速の前記車両内LANプロトコルが用いられる、
    ことを特徴とする車両内LAN用ゲートウエイ装置の通信モードの設定方法。
  6. 請求項1又は請求項2記載の通信仕様の設定方法に用いられる通信仕様設定装置であって、
    前記通信仕様設定装置として、
    前記車両内LAN用ゲートウエイ装置から無線送信されてくる前記車載装置別データを受信して収集するためのデータ収集装置が用いられる、
    ことを特徴とする通信仕様設定装置。
  7. 請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の通信モードの設定方法に用いられる通信モード設定装置であって、
    前記通信モード設定装置として、
    前記車両内LAN用ゲートウエイ装置から無線送信されてくる前記車載装置別データを受信して収集するためのデータ収集装置が用いられる、
    ことを特徴とする通信モード設定装置。
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