JP2007027533A - 電子部品実装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品実装装置の移動レールから作業ヘッドに到る可動部品の電子部品の搭載位置における振動を抑制する手段を提供する。
【解決手段】回転軸を中心に間欠的に回転するロータリヘッド6と、ロータリヘッド6の円周方向に複数配置され、回転軸の軸方向に移動する移動レール4と、移動レール4に取付けられたマルチノズルユニット2とを備えた電子部品実装装置に板バネと、減衰体とを有する片持ち梁構造の動吸振器15を設け、移動レール4からマルチノズルユニット2に到る可動部のロータリヘッド6の半径方向および円周方向の加振力による固有振動を打ち消す方向に、動吸振器15の振動方向を一致させるように位置を調整して位置調整手段により固定し、動吸振器15の固有振動数を調整する振動数調整手段により動吸振器15の固有振動数を可動部の固有振動数と一致させるように調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体チップ等の電子部品を基板に実装する電子部品実装ロボット等の電子部品実装装置に関する。
従来の電子部品実装装置は、電子部品を供給する供給部と、XYテーブル上に基板を設置した実装部との間に回転軸を中心に間欠的に回転するロータリヘッドを配置し、ロータリヘッドの円周方向に複数設置されたスライドガイドにそれぞれ嵌合する移動レールに設けたカムフォロアを固定部の外周面に設けたカムリングに従動させて回転軸の軸方向に昇降可能に構成し、移動レールに取付けた作業ヘッドの吸着ノズルを供給部の保持する電子部品に応じて自転させ、その先端で電子部品を吸着保持し、ロータリヘッドを間欠的に回転させ、移動レールをカムリングに従動させたカムフォロアにより下降させながら実装部の基板上に搬送して停止させ、実装部のXYテーブルにより基板の搭載位置を位置決めした後に、作業ヘッドのヘッド昇降機構の下降動作により電子部品を搭載している。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−141698号公報(主に第3頁段落0011−第4頁段落0023、第1図、第2図)
一般に、電子部品実装装置のロータリヘッドは、タクトタイムの向上を図るために高速で間欠的に回転し、その回転開始時および停止時には急加減速が繰返される。
しかしながら、上述した従来の技術においては、移動レールに取付けた作業ヘッドの吸着ノズルに電子部品を吸着保持し、ロータリヘッドを間欠的に回転させて実装部に搬送し、移動レールをカムリングに従動させたカムフォロアにより下降させて停止させ、実装部の基板上に電子部品を搭載しているため、移動レールが下降する電子部品の搭載位置では移動レールが最も長く突出した状態で高速回転から急停止し、作業ヘッドが質量となってロータリヘッドの半径方向および円周方向の加振力、つまり高速回転に伴う遠心力および急停止に伴う慣性力に起因する振動が発生し、吸着ノズルに吸着保持されている電子部品の搭載位置精度にずれが生ずるという問題がある。
このため、振動が減衰するまで停止させると、結果として停止時間が長くなってタクトタイムが長くなり、電子部品の実装工程の作業効率が低下するという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、移動レールから作業ヘッドに到る可動部の電子部品の搭載位置における振動を抑制する手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、回転軸を中心に間欠的に回転するロータリヘッドと、該ロータリヘッドの円周方向に複数配置され、前記回転軸の軸方向に移動する移動レールと、該移動レールに取付けられた作業ヘッドとを備えた電子部品実装装置において、バネ部材と、減衰部材とを有し、一端を自由端とし、他端を固定端とする片持ち梁構造の動吸振器と、前記移動レールから前記作業ヘッドに到る部位を可動部とし、該可動部の前記ロータリヘッドの半径方向および円周方向の加振力による固有振動を打ち消す方向に、前記動吸振器の振動方向を一致させるように位置を調整して固定する位置調整手段と、 前記動吸振器の固有振動数を調整する振動数調整手段とを設け、前記動吸振器を、前記可動部に前記位置調整手段により固定し、前記振動数調整手段により前記動吸振器の固有振動数を、前記可動部の固有振動数と一致させるように調整することを特徴とする。
これにより、本発明は、電子部品の搭載位置での高速回転からの急停止時に、高速回転に伴う遠心力および急停止に伴う慣性力に起因する可動部の固有振動に近づけた動吸振器により可動部の振動を抑制することができ、電子部品の実装工程におけるタクトタイムを短縮してその作業効率向上させることができるという効果が得られる。
以下に、図面を参照して本発明による電子部品実装装置の実施例について説明する。
図1は実施例1の電子部品実装装置の側面を示す説明図、図2は実施例1の動吸振器の取付状態を示す斜視図、図3は図1のA部を示す説明図である。
なお、図1および図2に示すマルチノズルユニットは、実装プロセス便覧1998(発行所:社団法人 日本ロボット工業会、1998年10月、p.36)の図を参考に描いたものである。
図1において、1は電子部品実装装置である。
2は作業ヘッドとしてのマルチノズルユニットであり、その略円筒状のケース2aの内部に複数の自転可能な吸着ノズル3が設けられており、図示しない昇降機構により吸着ノズル3を昇降する機能を備えている。
4は移動レールであり、ブラケット5を介してマルチノズルユニット2が取付けられており、回転軸Crを中心としてθ方向に回転するロータリヘッド6の円周方向に複数設置されたスライドガイド7にそれぞれ摺動可能に嵌合している。
8はカムフォロアであり、移動レール4の一の端部に設けられており、電子部品実装装置1の固定部9のカムリング10にロータリヘッド6の回転に伴って従動し、移動レール4をロータリヘッド6の軸方向に移動させる。
12はXYテーブルであり、電子部品を実装する基板13が設置される。
図2において、15は動吸振器であり、一端を自由端16とし、他端を固定端17とする片持ち梁構造のダイナミックダンパであって、バネ部材としての金属材料の薄板からなる板バネ18に、減衰部材としての高減衰性を有する樹脂材料からなる減衰体19を板バネ18の表面に張り合わせて接合し、自由端16に金属材料等からなる補助質量体20を質量要素として接合して構成され、その固定端17には動吸振器15の片持ち梁の長さを調整するための長穴21が設けられている。
本実施例の動吸振器15は、図3に示すようにマルチノズルユニット2のケース2aの円周方向の全周に渡って形成されたT字溝23に挿入されたナット24に、固定具25a、25bで固定端17を挟みつけてボルト26で締結して固定される。このT字溝23およびボルト26、ナット24により本実施例の位置調整手段が形成され、動吸振器15のマルチノズルユニット2の円周方向の取付位置を任意に選択することが可能になる。
また、上記の長穴21を固定具25a、25bで挟みつけてボルト26、ナット24により締結することにより本実施例の振動数調整手段が形成される。
上記の場合に、T字溝23にボルト26の頭部を挿入し、T字溝23から突出しているボルト26のねじ部にナット24を螺合させて締結するようにしてもよい。
このような動吸振器15の固有振動数と振動方向の調整は、電子部品実装装置1の移動レール4に取付けられたマルチノズルユニット2のT字溝23に動吸振器15を仮に取付け、ロータリヘッド6を作動させて電子部品の搭載位置に停止させ、このときのブラケット5を介してマルチノズルユニット2を取付けた移動レール4(この移動レール4からマルチノズルユニット2に到る部材を可動部という。)のロータリヘッドの半径方向および円周方向の加振力、つまり高速回転に伴う遠心力と急停止に伴う慣性力による固有振動を打ち消す方向、つまり遠心力と慣性力との合力の方向の振動方向を見極め、ボルト26を緩めて動吸振器15をT字溝23に沿わせて移動させ、可動部の振動方向と動吸振器15の振動方向(板バネ18の厚さ方向)とが一致する位置に動吸振器15を固定する。
そして、再度ロータリヘッド6を作動させて電子部品の搭載位置に停止させ、そのときの残留振動特性を測定し、振動が最も速く減衰するように固定端17の長穴21を用いて動吸振器15の長さを調整して動吸振器15の固有振動数を可動部の固有振動数と一致させるように調整する。
このとき、可動部の固有振動数と動吸振器15の固有振動数とが一致していることが望ましい。この場合の動吸振器15の吸振性(動吸振器15の減衰特性および振動特性により可動部の振動を吸収する性質をいう。)は最大限に発揮され、可動部の振動の減衰時間は最短となる。
この吸振性の確認結果を以下に示す。
図4は動吸振器の吸振性確認試験装置の側面を示す説明図、図5は動吸振器の取付位置を示す説明図である。
なお、図5は図4の実験ヘッドのB方向矢視図として示してある。また上記と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本確認試験に用いた移動レール4は、ロータリヘッド6の外周面の軸方向の2箇所に設けられたスライドガイド7に嵌合しており、これらのスライドガイド7の間に設けられたカムフォロア8が、図示しない固定部位に固定されたカムリング10に従動して移動レール4を昇降するように構成されている。
30は実験ヘッドであり、本体部31と質量部32とを比較的細い接続部33で接続してその質量および剛性がマルチノズルユニット2の質量および剛性と等価になるように構成され、移動レール4の端部に固定されている。
本確認試験に用いた動吸振器15は、板バネ18と、この板バネ18に高減衰性の樹脂材料からなる樹脂チューブを差し込みこれを加熱収縮させて接合した減衰体36とを備え、板バネ18の質量を動吸振器15の質量要素として構成されている。
また固定端17は板バネ18のままで比較的長く形成され、この固定端17を固定具37a、37bで挟みつけて2本のボルト38で締結して図5にP1〜P4で示す各取付部位に取付けられる。
この動吸振器15の振動数調整手段は、平面として比較的長く形成された固定端17を固定具37a、37bで挟みつけてボルト38により締結することにより形成される。
なお、図4、図5は動吸振器15をP4の位置に取付けられた状態を示している。
上記の吸振性確認試験装置を用い、ロータリヘッド6を間欠的にθ方向に回転させ、移動レールが最も長く突出した状態、つまりカムリング10の最下部の位置にカムフォロア8が位置したときに高速回転から急停止させた場合の質量部32の先端の残留振動振幅特性を測定した。
なお、本確認試験に用いた動吸振器15は、前記の振動数調整手段により各取付部位での可動部(移動レール4から実験ヘッド30に到る部材)の固有振動数に近づけて調整し、その状態で測定した結果である。
図6は取付部位P1の残留振動振幅特性を、図7は取付部位P2の残留振動振幅特性を、図8は取付部位P3の残留振動振幅特性を、図9は取付部位P4の残留振動振幅特性を示し、図10は動吸振器15を取外した状態の残留振動振幅特性を示す。
図から明らかに、図10に示す動吸振器15を取外した状態の減衰時間に較べて、図6〜図9に示すそれぞれの取付部位に動吸振器15を取付けた場合の減衰時間は動吸振器15の吸振性により短縮されており、中でも図6に示す取付部位P1、つまり実験ヘッド30の先端に近い部位に動吸振器15を取付けたときに減衰時間が最短となっている。
以上説明したように、本実施例では、動吸振器を移動レールからマルチノズルユニットに到る可動部のロータリヘッドの半径方向と円周方向の合力の方向の固有振動の方向と、動吸振器の振動方向とを一致させるように位置調整手段により固定し、振動数調整手段により動吸振器の固有振動数を可動部の固有振動数に一致させるように調整するようにしたことによって、電子部品の搭載位置での高速回転からの急停止時に、高速回転に伴う遠心力および急停止に伴う慣性力に起因する可動部の固有振動に近づけた動吸振器により可動部の振動を抑制することができ、吸着ノズルに吸着保持されている電子部品の搭載位置精度を向上させることができると共に、振動の減衰時間を短くすることができ、停止時間の短縮によりタクトタイムを短くして電子部品の実装工程の作業効率を向上させることができる。
また、動吸振器を板バネおよび樹脂材料からなる減衰体で構成したことによって、動吸振器の質量を軽くすることができ、可動部の質量の増加を抑制して可動部の固有振動数の低下を抑制することができると共に、高速回転および高加減速で作動する可動部への取付を容易に行うことができる。
更に、動吸振器の振動数調整手段を、固定端を板バネとし、板バネの平面またはそこに長穴を設けて固定具で挟みつけて固定する構成にしたことによって、動吸振器の長さを容易に調整することができ、動吸振器の固有振動数の調整を容易に行うことができると共に、移動レールの長さや作業ヘッドの質量を変更した場合であっても、動吸振器の固有振動数の調整を即座に行うことができる。
更に、動吸振器の位置調整手段を、マルチノズルユニットのケースの円周方向に設けたT字溝にボルトとナットで固定する構成にしたことによって、動吸振器の取付位置をロータリヘッドの回転方向(θ方向)に容易に調整することができ、遠心力と慣性力の合力による可動部の振動方向に動吸振器の振動方向を容易に一致させることができると共に、ロータリヘッドの回転速度や可動部の質量を変更した場合であっても、動吸振器の取付位置の調整を即座に行うことができる。
更に、減衰部材を高減衰性の樹脂材料からなるチューブを加熱収縮させて板バネに接合するようにしたことによって、動吸振器を容易に製作することができると共に、動吸振器の減衰特性の変更を容易に行うことができる。
なお、本実施例においては、動吸振器15の長さの調整は固定端17の板バネ18の平面または固定端17に設けた長穴21により行うとして説明したが、固定端17に図11に示す円形のボルト穴39を設けた動吸振器15の長さを変えたものを複数用意し、これらを可動部の固有振動数に応じて取替えるようにしてもよい。
また、動吸振器15の固有振動数の調整は、板バネ18の長さを変更して調整するとして説明したが、固有振動数を調整する手段は前記に限らず、補助質量体20の質量を変更するようにしてもよい。
図12は実施例2の位置調整手段を示す説明図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図12において、41は帯体であり、金属材料等からなる薄板を略円形に丸めて形成された帯状部材の両端部に締結ブロック42をそれぞれ接合して形成されている。
締結ブロック42の一方には、ボルト43を挿入するボルト穴44および動吸振器15を取付けるボルト26が螺合するねじ穴45が設けられ、他方にはボルト43が螺合するねじ穴46が設けられており、帯体41をマルチノズルユニット2のケース2aの外周面に巻きつけ、それぞれの締結ブロック42をボルト穴44に挿入したボルト43をねじ穴46に螺合させ、帯体41をケース2aに締付けて固定する。
上記の帯体41およびボルト43により本実施例の位置調整手段が形成される。
なお、本実施例の動吸振器15は、上記実施例1の長穴21を有する動吸振器15と同様の動吸振器である。
また、動吸振器15を取付けるボルト26が螺合するねじ穴45は他方の締結ブロック42に設けるようにしてもよい。
このような位置調整手段による動吸振器15の振動方向の調整は、実施例1と同様に動吸振器15を締結ブロック42に取付けた帯体41をボルト43を用いてマルチノズルユニット2のケース2aに仮に取付け、ロータリヘッド6を作動させて可動部の振動方向を見極め、ボルト43を緩めて帯体41をケース2aの外周面に沿わせて移動させ、可動部の振動方向と動吸振器15の振動方向とが一致する位置に動吸振器15を取付けた帯体41をボルト43を用いて固定する。
なお、動吸振器15の長さの調整は、上記実施例1と同様であるのでその説明を省略するが、本実施例の帯体41は可動部の軸方向の位置を調整することが可能であるので、実施例1の吸振性確認試験で説明したように、動吸振器15の吸振性を最大限に発揮できる位置に動吸振器15を取り付けることが可能になる。
このように、動吸振器の位置調整手段を、マルチノズルユニットのケースの外周面に帯体の締結ブロックの間をボルトにより締付けて固定する構成にしたことによって、実施例1の位置調整手段と同様の効果に加えて、動吸振器の取付位置を移動レールの軸方向の位置においても容易に調整することができ、動吸振器の吸振性を最大限に発揮できる位置への動吸振器の取付を容易に行うことができる。
図13は実施例3の動吸振器を示す説明図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図13において、51は減衰バネであり、磁性粉を練り込んだ樹脂材料で成形された弾性および減衰性を備えた板状部材であって、その自由端16にはインサート成形等により補助質量体20が取付けられる。
本実施例の動吸振器15は、バネ部材と減衰部材とを兼ねた減衰バネ51に補助質量体20を付加して構成される。
52は磁石ブロックであり、磁石で形成された略直方体のブロックであって、6つの略長方形の側面の内、最も広い面積を有する2つの側面の一方に、マルチノズルユニット2のケース2aの外周面の半径と同等の半径を有する円弧凹面が形成され、他方は平面とされている。
53は固定金具であり、金属材料等からなる帯状の薄板を磁石ブロック52の幅に合わせてコの字状に折り曲げ、その両端部を外側に折り曲げてフランジ部54を形成し、フランジ部54にボルト穴55を穿孔して形成される。
本実施例の位置調整手段は、T字溝23と磁石ブロック52および減衰バネ51を介して磁石ブロック52をケース2aとの間に挟みつける固定金具53、固定金具53をT字溝23に締結するボルト26とナット24とで形成され、振動数調整手段は磁石ブロック52と磁性粉を練り込んだ減衰バネ51の平面とした固定端17を貼付することにより形成される。
なお、本実施例のマルチノズルユニット2のケース2a等は、鉄等の磁性材料で形成されている。
上記の磁性粉を練り込んだ減衰バネ51を有する動吸振器15の固有振動数と振動方向の調整は、電子部品実装装置1の移動レール4に取付けられたマルチノズルユニット2のケース2aの外周面のT字溝23上に磁石ブロック52の円弧凹面の側を当接してその磁力により貼付し、その平面の側に磁性粉を練り込んだ減衰バネ51の固定端17を磁力により貼付して仮に取付け、実施例1と同様にロータリヘッド6を作動させて可動部の振動方向を見極め、磁石ブロック52をケース2aから引き剥がして可動部の振動方向と動吸振器15の振動方向とが一致する位置に動吸振器15を貼付した磁石ブロック52を取付ける。
そして、再度ロータリヘッド6を作動させて電子部品の搭載位置に停止させ、そのときの残留振動特性を測定し、振動が最も速く減衰するように動吸振器15の減衰バネ51を磁石ブロック52から引き剥がして動吸振器15の長さを調整し、動吸振器15の固有振動数を調整する。その後に固定金具53を2本のボルト26でT字溝23に挿入されているナット24に締結して減衰バネ51と磁石ブロック52をケース2aと固定金具53との間に挟みこんで固定する。
このように、動吸振器の位置調整手段を、マルチノズルユニットのケースの円周方向に設けたT字溝に動吸振器を取付けた磁石ブロックを固定金具とボルトとナットで固定する構成にしたことによって、実施例1の位置調整手段と同様の効果の効果を得ることができる。
また、動吸振器の振動数調整手段を、固定端の減衰バネの平面を磁石ブロックの平面に貼付する構成にしたことによって、動吸振器の長さの調整を更に容易にした状態で実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例では動吸振器のバネ部材を磁性粉を練りこんだ減衰バネで形成して動吸振器に磁性を付与するとして説明したが、実施例1で説明した動吸振器の板バネを鉄等の磁性材料で形成し、その固定端に長穴を設けずに平面を形成すれば、上記と同様の効果を得ることができる。
また、動吸振器15の固有振動数の調整は、減衰バネの長さを変更して調整するとして説明したが、固有振動数を調整する手段は前記に限らず、減衰バネのバネ定数を変更するようにしてもよい。
図14は実施例4の動吸振器を示す説明図である。
なお、上記実施例1および実施例3と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図14において、61は減衰バネであり、樹脂材料やガラス繊維等のウイスカを練り込んだ樹脂材料等の非磁性材料で成形された弾性および減衰性を備えた板状部材であって、その自由端16にはインサート成形等により補助質量体20が取付けられる。
本実施例の動吸振器15は、バネ部材と減衰部材とを兼ねた減衰バネ61に補助質量体20を付加して構成される。
本実施例の磁石ブロック52の横幅は、減衰バネ61の幅より長く形成されている。
62はホルダであり、鉄等の磁性材料からなる略直方体の板材の中央部に、減衰バネ61の幅と略同等の幅で、かつ減衰バネ61の厚さと略同等深さの溝部63を形成した略コの字状部材である。
本実施例の位置調整手段は、磁石ブロック52とホルダ62とで形成され、振動数調整手段は磁石ブロック52と非磁性の減衰バネ61の平面とした固定端17をホルダ62で磁力により挟みつけて形成される。
なお、本実施例のマルチノズルユニット2のケース2a等は、実施例3と同様に磁性材料で形成されている。
上記の非磁性の減衰バネ61を有する動吸振器15の固有振動数と振動方向の調整は、電子部品実装装置1の移動レール4に取付けられたマルチノズルユニット2のケース2aの外周面に磁石ブロック52の円弧凹面の側を当接してその磁力により貼付し、その平面の側にホルダ62の溝部63に嵌合させた減衰バネ61をホルダ62と磁石ブロック52との間の磁力で挟みつけて動吸振器15を仮に取付け、実施例1と同様にロータリヘッド6を作動させて可動部の振動方向を見極め、磁石ブロック52をケース2aから引き剥がして可動部の振動方向と動吸振器15の振動方向とが一致する位置に動吸振器15をホルダ62で挟みつけた磁石ブロック52を取付ける。
そして、再度ロータリヘッド6を作動させて電子部品の搭載位置に停止させ、そのときの残留振動特性を測定し、ホルダ62を磁石ブロック52から引き剥がして振動が最も速く減衰するように動吸振器15の長さを調整し、ホルダ62で減衰バネ61を固定して動吸振器15の固有振動数を調整する。
このように、動吸振器の位置調整手段を、マルチノズルユニットのケースの外周面にホルダで動吸振器を挟みつけた磁石ブロックを貼付する構成にしたことによって、動吸振器を非磁性材料で構成しても上記実施例2の位置調整手段と同様の効果の効果を得ることができる。
また、動吸振器の振動数調整手段を、固定端の減衰バネの平面を磁石ブロックの平面にホルダで挟みつける構成にしたことによって、動吸振器を非磁性材料で構成しても上記実施例3の振動数調整手段と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例では動吸振器のバネ部材を非磁性材料である樹脂材料からなる減衰バネで形成するとして説明したが、実施例1で説明した動吸振器の板バネをアルミニウムや非磁性のステンレス等の非磁性材料で形成し、その固定端に長穴を設けずに平面を形成すれば、上記と同様の効果を得ることができる。
上記各実施例においては、可動部のロータリヘッドの半径方向および円周方向の加振力による固有振動を打ち消すために、動吸振器はその振動方向を可動部の遠心力と慣性力の合力による振動方向に一致させて一つ設置するとして説明したが、振動数の異なる動吸振器を複数設置してその複数の動吸振器の振動の合方向を、ロータリヘッドの半径方向および円周方向の加振力による振動を打ち消す方向に一致させるようにしても上記と同様の効果を得ることができる。
なお、上記各実施例で説明した動吸振器や位置調整手段、振動数調整手段は、適宜組合せて用いれば、各実施例で説明した効果を組合せて得ることができる。この場合に実施例3、実施例4で説明した位置調整手段、振動数調整手段はマルチノズルユニットのケースが鉄等の磁性材料の場合に適しており、実施例1、実施例2で説明した位置調整手段、振動数調整手段はケースがアルミニウム等の非磁性材料の場合においても適用することができる。
実施例1の電子部品実装装置の側面を示す説明図 実施例1の動吸振器の取付状態を示す斜視図 図1のA部を示す説明図 動吸振器の吸振性確認試験装置の側面を示す説明図 動吸振器の取付位置を示す説明図 動吸振器を取付部位P1に取付けたときの残留振動振幅特性を示すグラフ 動吸振器を取付部位P2に取付けたときの残留振動振幅特性を示すグラフ 動吸振器を取付部位P3に取付けたときの残留振動振幅特性を示すグラフ 動吸振器を取付部位P4に取付けたときの残留振動振幅特性を示すグラフ 動吸振器を取外した状態の残留振動振幅特性を示すグラフ 実施例1の他の振動数調整手段を示す説明図 実施例2の位置調整手段を示す説明図 実施例3の動吸振器を示す説明図 実施例4の動吸振器を示す説明図
符号の説明
1 電子部品実装装置
2 マルチノズルユニット
2a ケース
3 吸着ノズル
4 移動レール
5 ブラケット
6 ロータリヘッド
7 スライドガイド
8 カムフォロア
9 固定部
10 カムリング
12 XYテーブル
13 基板
15 動吸振器
16 自由端
17 固定端
18 板バネ
19、36 減衰体
20 補助質量体
21 長穴
23 T字溝
24 ナット
25a、25b、37a、37b 固定具
26、38、43 ボルト
30 実験ヘッド
31 本体部
32 質量部
33 接続部
39、44、55 ボルト穴
41 帯体
42 締結ブロック
45、46 ねじ穴
51、61減衰バネ
52 磁石ブロック
53 固定金具
54 フランジ部
62 ホルダ
63 溝部

Claims (6)

  1. 回転軸を中心に間欠的に回転するロータリヘッドと、該ロータリヘッドの円周方向に複数配置され、前記回転軸の軸方向に移動する移動レールと、該移動レールに取付けられた作業ヘッドとを備えた電子部品実装装置において、
    バネ部材と、減衰部材とを有し、一端を自由端とし、他端を固定端とする片持ち梁構造の動吸振器と、
    前記移動レールから前記作業ヘッドに到る部位を可動部とし、該可動部の前記ロータリヘッドの半径方向および円周方向の加振力による固有振動を打ち消す方向に、前記動吸振器の振動方向を一致させるように位置を調整して固定する位置調整手段と、
    前記動吸振器の固有振動数を調整する振動数調整手段とを設け、
    前記動吸振器を、前記可動部に前記位置調整手段により固定し、前記振動数調整手段により前記動吸振器の固有振動数を、前記可動部の固有振動数と一致させるように調整することを特徴とする電子部品実装装置。
  2. 請求項1おいて、
    前記バネ部材の自由端に、補助質量体を接合したことを特徴とする電子部品実装装置。
  3. 請求項1または請求項2おいて、
    前記バネ部材を金属材料からなる板バネとし、前記減衰部材を樹脂材料からなる減衰体とし、前記板バネに前記減衰体を接合して動吸振器を形成したことを特徴とする電子部品実装装置。
  4. 請求項1または請求項2おいて、
    前記バネ部材を、樹脂材料で形成した減衰バネで形成し、前記樹脂材料の減衰性を前記減衰部材として用いて動吸振器を形成したことを特徴とする電子部品実装装置。
  5. 請求項1から請求項3または請求項4おいて、
    前記バネ部材を、磁性材料で形成したことを特徴とする電子部品実装装置。
  6. 請求項1から請求項4または請求項5おいて、
    前記バネ部材の固定端を、磁石の磁力により固定することを特徴とする電子部品実装装置。
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