JP2007027004A - カラー受像管 - Google Patents

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Abstract

【課題】 視認性とシャドウマスクの成型性を向上させ、且つ、ドーミングによる色純度の劣化を抑制する。
【解決手段】 蛍光面5の一方の対角軸上の一対の対角軸端Pd及び蛍光面5の中心Pcにそれぞれ対応するパネル3の外面上の3点を通る円弧の曲率半径が10,000mm以上である。シャドウマスク7はアルミキルド材からなる。パネル3の厚さを、蛍光面5の対角軸端PdでTd、対角軸端Pdと中心Pcとの中間点PmdでTmd、蛍光面5の長軸端PhでTh、長軸端Phと中心Pcとの中間点PmhでTmhとしたとき、0.5≦Tmd/Td≦0.62、且つ、0.65≦Tmh/Th≦0.80を満足する。
【選択図】 図1

Description

本発明はカラー受像管に関する。
一般にカラー受像管は、図7に示すように、ほぼ矩形状の有効部1の周辺にスカート部2が設けられたパネル3と、スカート部2に接合された漏斗状のファンネル4とからなる真空外囲器9を有する。パネル3の有効部1の内面には、黒色非発光物質層と、この黒色非発光物質層の非形成領域内に設けられたストライプ状又はドット状の3色蛍光体層とからなる略矩形状の蛍光面5が設けられている。この蛍光面5に対向して、多数の電子ビーム通過孔が縦横方向に配列形成されたほぼ矩形の有孔領域を有するシャドウマスク7が配置されている。シャドウマスク7は、ほぼ矩形枠状のマスクフレーム8により保持されている。ファンネル4のネック4a内に3電子ビーム6B,6G,6Rを放出する電子銃11が配設されている。ファンネル4の径大部の内側に、3電子ビーム6B,6G,6Rを外部磁界から遮蔽するインナーシールド10がマスクフレーム8に取付けられている。電子銃11から放出される3電子ビーム6B,6G,6Rをファンネル4の外側に装着された偏向装置12が発生する磁界により偏向し、シャドウマスク7を介して蛍光面5を水平方向及び垂直方向に走査させることによりカラー画像を表示する。
カラー受像管では、パネル3の有効部1の中心の板厚が大きいほど、輝度が低下するなど画像特性が劣化するばかりでなく、パネル3の重量の増加などコスト面からも不利となる。逆に、板厚が小さいほど輝度が大きくできるなど画像特性には有利であるが、防爆特性の劣化やX線の漏洩が大きくなってしまう。従って、一般にパネル3の有効部1の中心の板厚は10mmから20mm程である。
一般に、カラー受像管の蛍光面5上に色ずれのない画像を表示するためには、シャドウマスク7に形成されている電子ビーム通過孔を通過する3電子ビーム6B,6G,6Rが蛍光面5の3色蛍光体層にそれぞれ正しくランディングしなければならない。
そのためには、パネル3とシャドウマスク7との関係、なかでも、パネル3の有効部1の内面とシャドウマスクマスク7の有孔領域との間隔(q値)を所定の許容範囲内に保つことが必要である。
シャドウマスク型カラー受像管では、シャドウマスク7の電子ビーム通過孔を通過して蛍光面5に到達する電子ビームは、電子銃11から放出される全電子ビーム量の約1/3であり、残りの電子ビームはシャドウマスク7に衝突して熱エネルギーに変換される。従って、シャドウマスク7が加熱され、その材料の熱膨張係数に応じて熱膨張する。この熱膨張は、シャドウマスク7を蛍光面5側に膨出するように変形させる。その結果、パネル3の有効部1の内面とシャドウマスク7との間隔q値が許容範囲を越えると、電子ビームは所望の蛍光体層にランディングせず、いわゆるミスランディングを生じ、色純度が劣化する。
シャドウマスク7の熱膨張による電子ビームのランディング位置ずれの大きさは、表示される画像パターンの輝度およびそのパターンの継続時間などにより大きく異なる。特に局部的に高輝度画像パターンを表示した場合は、シャドウマスク7の有孔領域の一部のみが加熱され、局部的なドーミングが生じ、短時間のうちに局部的なランディング位置ずれが生じる。この局部的なドーミングではランディング位置ずれ量も大きく色純度の劣化が激しい。例えば、図8に示すように、蛍光面5の中心Pcと長軸(X軸)端Phとの長軸方向における中間点Pmhを含む領域20を白表示とし、その他の領域を黒表示とした場合や、図9に示すように、蛍光面5の中心Pcと対角軸(D軸)端Pdとの対角軸方向における中間点Pmdを含む領域21を白表示とし、その他の領域を黒表示とした場合に、局部的な大きなドーミングが発生しやすく、色純度が最も劣化しやすいことが知られている。
この原因は以下のように考えられる。上述したように、局部的に白表示がされると、この白表示がされた領域に対応するシャドウマスク7の領域のみが局部的に加熱され、局部的なドーミングを生じる。図8及び図9の白表示がされた領域20,21に対応するシャドウマスク7の領域では、ドーミングによるシャドウマスク7の管軸方向における移動量が大きいこと、及び、シャドウマスク7に対する電子ビームの入射角が大きいことにより、色純度の劣化が最も激しくなる。
近年、カラー受像管の視認性向上のため、パネル3の有効部1の外面の曲率半径を大きくして、平面に近づけることが要望されている。この場合、真空外囲器9の大気圧に対する強度および視認性の点から、有効部1の内面の曲率半径も大きくすることが必要である。
蛍光面5の所望の位置に電子ビームを適切にランディングさせるためには蛍光面5が形成された有効部1の内面とシャドウマスク7の有孔領域との間隔q値を適切に設定する必要があることから、有効部1の内面の曲率半径を大きくすることにともなって、シャドウマスク7の有孔領域の曲率半径も大きくする必要がある。
しかし、シャドウマスク7の有孔領域の曲率半径を大きくすると、ドーミング量が大きくなるため、電子ビームのランディング位置ずれ量も大きくなり、色純度が大幅に劣化する。
このため、パネル3の有効部1の外面がほぼ平坦なカラー受像管では、ドーミングを抑制するために、シャドウマスク7の材料として、一般に、熱膨張係数の低い、鉄及びニッケルを主成分とする合金が使用されている。例えば36Niアンバー合金などの鉄−ニッケル系合金が使用される。このような合金の熱膨張係数は0〜100℃で1〜2×10-6であり、ドーミング抑制に対しては有効である反面、高コストであり、更に、鉄−ニッケル系合金は焼鈍後に大きな弾性を有するため、曲面成型加工が難しく、所望の曲面を得るのが難しい。例えば、900℃もの高温で焼鈍しても降伏点強度は28×107N/m2程度であり、一般に成型加工が容易であるとされる降伏点強度である20×107N/m2以下にするためにはかなりの高温処理が必要になる。特に、パネル3の外面が平坦なカラー受像管においては、シャドウマスク7の曲率半径が一般に大きいため、成型加工はさらに難しい。
成型加工が不十分で、且つ成型後に不所望な応力がシャドウマスク7に残留している場合、カラー受像管の製造工程の中で残留応力がシャドウマスク7の形状変化を生じさせ、これが電子ビームのランディング位置ずれを招き、色純度が大きく劣化することになる。
一方、高純度の鉄を主成分とする材料(例えばアルミキルド材)であれば、800℃程度の焼鈍で降伏点強度を20×107N/m2以下にすることができるため、成型加工は非常に容易である。従って、アンバー合金では必須である成型加工時の金型温度を高温に保つ必要がなく、生産性も良好である。また、材料単価も安い。
しかし、アルミキルド材は、熱膨張係数が0〜100℃で約12×10-6と大きいので、ドーミングに対しては不利であり、特にパネル3の有効部1の外面がほぼ平面であるカラー受像管に適用した場合には、色純度が著しく劣化し、大きな問題となる。
特許文献1には、鉄を主成分とする材料からなるシャドウマスクを用い、パネルの有効部の中心、対角軸端、長軸端、短軸端での各厚さの比を規定することにより、ドーミングによる画質劣化を抑制したカラー受像管が記載されている。
特開2004−31305号公報
ところが、特許文献1では、パネルの有効部の中心と長軸端との中間点など、一般に局部的なドーミングが問題となりやすい部分については何ら考慮されておらず、ドーミング抑制効果は十分には得られない。また、パネルの厚みが厚くなり、重量が増加するという問題を有している。
本発明は、上記の従来の問題点に鑑みてなされたものであり、視認性とシャドウマスクの成型性が向上され、しかも、ドーミングによる色純度の劣化が抑制されたカラー受像管を提供することを目的とする。
本発明によるカラー受像管は、内面に略矩形状の蛍光面が形成されたパネルと、前記パネルと接合されたファンネルと、前記蛍光面に対向するシャドウマスクと、前記ファンネルのネック部内に設けられた電子銃とを備える。
前記蛍光面の一方の対角軸上の一対の対角軸端及び前記蛍光面の中心にそれぞれ対応する前記パネルの外面上の3点を通る円弧の曲率半径が10,000mm以上である。
前記シャドウマスクがアルミキルド材からなる。
更に、前記パネルの厚さを、前記蛍光面の前記対角軸端でTd、前記対角軸端と前記中心との中間点でTmd、前記蛍光面の長軸端でTh、前記長軸端と前記中心との中間点でTmhとしたとき、0.5≦Tmd/Td≦0.62、且つ、0.65≦Tmh/Th≦0.80を満足する。
本発明によれば、パネルの外面が実質的に平坦であるので視認性に優れる。また、シャドウマスクがアルミキルド材からなるので、安価で成型性に優れる。
更に、対角軸方向及び長軸方向でのパネルの厚さ比を規定したことにより、視認性とシャドウマスクの成型性とを向上させても、ドーミングによる色純度の劣化を抑制することができる。
以下、本発明を図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図7は、本発明の一実施形態に係るカラー受像管の断面図である。カラー受像管は、ほぼ矩形状の有効部1の周辺にスカート部2が設けられたパネル3と、スカート部2に接合された漏斗状のファンネル4とからなる真空外囲器9を有する。パネル1の有効部1の内面には、黒色非発光物質層と、この黒色非発光物質層の非形成領域内に設けられたストライプ状又はドット状の3色蛍光体層とからなる略矩形状の蛍光面5が設けられている。この蛍光面5に対向して、多数の電子ビーム通過孔が縦横方向に配列形成されたほぼ矩形の有孔領域を有するシャドウマスク7が配置されている。シャドウマスク7は、ほぼ矩形枠状のマスクフレーム8により保持されている。ファンネル4のネック4a内に3電子ビーム6B,6G,6Rを放出する電子銃11が配設されている。ファンネル4の径大部の内側に、3電子ビーム6B,6G,6Rを外部磁界から遮蔽するインナーシールド10がマスクフレーム8に取付けられている。電子銃11から放出される3電子ビーム6B,6G,6Rをファンネル4の外側に装着された偏向装置12が発生する磁界により偏向し、シャドウマスク7を介して蛍光面5を水平方向及び垂直方向に走査させることによりカラー画像を表示する。
図1は、パネル3のうち、蛍光面5が形成された部分のみを抜き出して示した斜視図である。図示したように、蛍光面5は、所定の曲面に形成されたパネル3の内面に、管軸方向から見て略矩形状に形成されている。30はパネル3の外面である。
以下の説明の便宜のために、カラー受像管の管軸(Z軸)と直交し、蛍光面5の長辺と平行な軸を長軸(X軸)、管軸と直交し、蛍光面5の短辺と平行な軸を短軸(Y軸)と呼ぶ。
また、管軸が交差する蛍光面5上の点を中心Pc、蛍光面5の周縁と長軸及び管軸を含む面とが交差する位置を長軸端Ph、蛍光面5の周縁と短軸及び管軸を含む面とが交差する位置を短軸端Pv、蛍光面5の長辺と短辺とが交差する位置を対角軸端Pd、管軸に対して対称位置にある一対の対角軸端Pdを結ぶ方向の軸を対角軸Dと呼ぶ。また、中心Pcと長軸端Phとの中間に位置する蛍光面5上の点を長軸中間点Pmh、中心Pcと短軸端Pvとの中間に位置する蛍光面5上の点を短軸中間点Pmv、中心Pcと対角軸端Pdとの中間に位置する蛍光面5上の点を対角軸中間点Pmdと呼ぶ。ここで、中心Pcと長軸中間点Pmhとの間の長軸方向の距離は、中心Pcと長軸端Phとの間の長軸方向の距離の半分である。中心Pcと短軸中間点Pmvとの間の短軸方向の距離は、中心Pcと短軸端Pvとの間の短軸方向の距離の半分である。中心Pcと対角軸中間点Pmdとの間の対角軸方向の距離は、中心Pcと対角軸端Pdとの間の対角軸方向の距離の半分である。
更に、長軸端Ph、長軸中間点Pmh、短軸端Pv、短軸中間点Pmv、対角軸端Pd、対角軸中間点Pmdの各位置での管軸方向におけるパネル3の厚さを、順に、Th、Tmh、Tv、Tmv、Td、Tmdとする。
図2は、パネル3の内面の蛍光面5が形成された領域のみを抜き出して示した斜視図である。中心Pcに対する、長軸端Ph、長軸中間点Pmh、短軸端Pv、短軸中間点Pmv、対角軸端Pd、対角軸中間点Pmdの各位置での管軸方向におけるパネル3の内面の変位量(落ち込み量)を、順に、ZPh、ZPmh、ZPv、ZPmv、ZPd、ZPmdとする。
図3は、シャドウマスク7の電子ビーム通過孔が形成された有孔領域7aのみを抜き出して示した斜視図である。図示したように、有孔領域7aは、管軸方向から見て略矩形状である。蛍光面5の中心Pc、長軸端Ph、長軸中間点Pmh、短軸端Pv、短軸中間点Pmv、対角軸端Pd、対角軸中間点Pmdに対応する有孔領域7a上の点を、順に、中心Mc、長軸端Mh、長軸中間点Mmh、短軸端Mv、短軸中間点Mmv、対角軸端Md、対角軸中間点Mmdとする。また、中心Mcに対する、長軸端Mh、長軸中間点Mmh、短軸端Mv、短軸中間点Mmv、対角軸端Md、対角軸中間点Mmdの各位置での管軸方向における有孔領域7aの変位量(落ち込み量)を順に、ZMh、ZMmh、ZMv、ZMmv、ZMd、ZMmdとする。
本実施の形態では、視認性を向上させるために、パネル3の外面の蛍光面5に対応する領域は実質的に平面である。すなわち、管軸と直交する2つの対角軸のうち一方の対角軸上の一対の対角軸端Pd及び中心Pcにそれぞれ対応するパネル3の外面30上の3点を通る仮想の円弧の曲率半径(以下、「対角軸方向の曲率半径」という)は10,000mm以上である。ここで、対角軸端Pd及び中心Pcにそれぞれ「対応する」外面30上の点とは、対角軸端Pd及び中心Pcをそれぞれ通る管軸と平行な直線が外面30と交差する点を意味する。
カラー受像管の視認性向上のため、パネル3の有効部1の外面30の曲率半径を大きくすると、真空外囲器9の大気圧に対する強度および視認性の点から、有効部1の内面の曲率半径も大きくすることが必要である。この場合において、有効部1の内面に形成された蛍光面5の所望の位置に電子ビームを適切にランディングさせて、色ずれのない画像を表示させるためには、シャドウマスク7の有孔領域7aの曲率半径も大きくする必要がある。
シャドウマスク7の有孔領域7aの曲率半径を大きくすると、一般に有孔領域7aの曲面の成型が難しくなる。そこで、本発明では、シャドウマスク7の材料として鉄を95%以上含む材料であるアルミキルド材を使用する。これにより、低コストで曲面の成型性を大幅に改善することが出来る。
しかし、アルミキルド材の熱膨張係数は大きいので、局部的に高輝度画像パターンを表示したとき、局部的なドーミングが生じ、電子ビームのランディング位置の局部的なずれ量が短時間で大きくなる。
この対策として、シャドウマスク7の有孔領域7aの曲率半径を小さくし、これに対応してパネル3の有効部1の内面の曲率半径をできるだけ小さくすることが考えられる。しかし、この場合、パネル3の周辺の肉厚が大きくなることにより、製造過程で熱応力によりパネル3が割れたり、画面周辺で輝度が劣化したり、重量が増加したりするなどの問題が生じる。
本発明はこのような問題を解決する。その一実施例を、対角寸法68cm、アスペクト比4:3、パネル3の有効部1の外面30の対角軸方向の曲率半径が20,000mmのカラー受像管(以下、「実施例」という)で説明する。
本実施例に係るカラー受像管のシャドウマスク7は、熱膨張係数が0〜100℃で12×10-6の高純度の鉄からなるアルミキルド材からなる。従って、上記のように十分に平坦化されたパネル3の外面30に対応させて、有孔領域7aの曲率半径を大きくしても、安価でありながら十分な成型性を確保することができる。
対角軸端Pdでのパネル3の厚さTdを一定として、対角軸中間点Pmdでのパネル3の厚さTmdを変化させて、厚さ比Tmd/Tdと電子ビームのランディング位置ずれ量(「ビーム移動量」)との関係を求めた。ここで、ビーム移動量とは、電子ビームが本来ランディングするべき蛍光面5上の位置と、シャドウマスク7のドーミングによって実際にランディングした位置との差を意味する。測定は、図8に示すように、長軸中間点Pmhを含む領域20のみを白表示とし、その他の領域を黒表示とした場合(「長軸中間」)、及び、図9に示すように対角軸中間点Pmdを含む領域21のみを白表示とし、その他の領域を黒表示とした場合(「対角軸中間」)の2通りの表示パターンについて行った。結果を図4に示す。
また、長軸端Phでのパネル3の厚さThを一定として、長軸中間点Pmhでのパネル3の厚さTmhを変化させて、厚さ比Tmh/Thと電子ビームのランディング位置ずれ量(「ビーム移動量」)との関係を求めた。図4の場合と同様に、測定は、図8に示すように、長軸中間点Pmhを含む領域20のみを白表示とし、その他の領域を黒表示とした場合(「長軸中間」)、及び、図9に示すように対角軸中間点Pmdを含む領域21のみを白表示とし、その他の領域を黒表示とした場合(「対角軸中間」)の2通りの表示パターンについて行った。結果を図5に示す。
図4において、厚さ比Tmd/Tdを小さくすると、図2に示すパネル3の内面の対角軸中間点Pmdでの落ち込み量ZPmdが小さくなり、図3に示すシャドウマスク7の対角軸中間点Mmdでの落ち込み量ZMmdも小さくなる。このため、シャドウマスク7において、対角軸中間点Mmdでの落ち込み量ZMmdと長軸中間点Mmhでの落ち込み量ZMmhとの差が小さくなり、長軸中間点Mmhでの曲率半径は大きくなる。この結果、図8のように長軸中間点Pmhを含む領域20のみに白表示を行った場合、ビーム移動量は大きくなってしまう。
これに対して比Tmd/Tdを大きくすると、図2に示すパネル3の内面の対角軸中間点Pmdでの落ち込み量ZPmdが大きくなり、図3に示すシャドウマスク7の対角軸中間点Mmdでの落ち込み量ZMmdも大きくなる。このため、シャドウマスク7において、対角軸中間点Mmdでの落ち込み量ZMmdと長軸中間点Mmhでの落ち込み量ZMmhとの差が大きくなり、長軸中間点Mmhでの曲率半径は小さくなる。この結果、図8のように長軸中間点Pmhを含む領域20のみに白表示を行った場合、ビーム移動量は小さくなる。
しかしながら、比Tmd/Tdを大きくすると、シャドウマスク7の対角軸中間点Mmdでの曲率半径が大きくなるため、図9に示すように対角軸中間点Pmdを含む領域21のみに白表示を行った場合、図4のようにビーム移動量が大きくなる。
また、図5において、厚さ比Tmh/Thを大きくすると、図2に示すパネル3の内面の長軸中間点Pmhでの落ち込み量ZPmhが大きくなり、図3に示すシャドウマスク7の長軸中間点Mmhでの落ち込み量ZMmhも大きくなるため、長軸中間点Mmhでの曲率半径は大きくなる。この結果、図8のように長軸中間点Pmhを含む領域20のみに白表示を行った場合、ビーム移動量は大きくなる。
これに対して比Tmh/Thを小さくすると、図2に示すパネル3の内面の長軸中間点Pmhでの落ち込み量ZPmhが小さくなり、図3に示すシャドウマスク7の長軸中間点Mmhでの落ち込み量ZMmhも小さくなるため、長辺中間点Mmhでの曲率半径は小さくなる。この結果、図8のように長軸中間点Pmhを含む領域20のみに白表示を行った場合、ビーム移動量は小さくなる。
しかしながら、比Tmh/Thを小さくすると、シャドウマスク7の対角軸中間点Mmdでの曲率半径が大きくなるため、図9に示すように対角軸中間点Pmdを含む領域21のみに白表示を行った場合、図5のようにビーム移動量が大きくなる。
図4より0.5≦Tmd/Td≦0.62を満足し、且つ、図5より0.65≦Tmh/Th≦0.80を満足する場合には、ビーム移動量が一般に視認性が問題とならないとされる200μm以下となる。さらにビーム移動量を低減する必要がある場合は、対角軸端Pdでのパネル3の厚さTdや長軸端Phでのパネル3の厚さThを大きくすれば良い。
(実施の形態2)
実施の形態1で述べた実施例において、蛍光面5の短軸端Pvでのパネル3の厚さTvを一定として、短軸中間点Pmvでのパネル3の厚さTmvを変化させて、厚さ比Tmv/Tvと電子ビームのランディング位置ずれ量(「ビーム移動量」)との関係を求めた。図4の場合と同様に、測定は、図8に示すように、長軸中間点Pmhを含む領域20のみを白表示とし、その他の領域を黒表示とした場合(「長軸中間」)、及び、図9に示すように対角軸中間点Pmdを含む領域21のみを白表示とし、その他の領域を黒表示とした場合(「対角軸中間」)の2通りの表示パターンについて行った。結果を図6に示す。
図6において、厚さ比Tmv/Tvを小さくすると、図2に示すパネル3の内面の短軸中間点Pmvでの落ち込み量ZPmvが小さくなり、図3に示すシャドウマスク7の短軸中間点Mmvでの落ち込み量ZMmvも小さくなる。このため、シャドウマスク7において、短軸中間点Mmvでの落ち込み量ZMmvと長軸中間点Mmhでの落ち込み量ZMmhとの差が小さくなり、長軸中間点Mmhでの曲率半径は大きくなる。この結果、図8のように長軸中間点Pmhを含む領域20のみに白表示を行った場合、ビーム移動量は大きくなってしまう。
これに対して比Tmv/Tvを大きくすると、図2に示すパネル3の内面の短軸中間点Pmvでの落ち込み量ZPmvが大きくなり、図3に示すシャドウマスク7の短軸中間点Mmvでの落ち込み量ZMmvも大きくなる。このため、シャドウマスク7において、短軸中間点Mmvでの落ち込み量ZMmvと長軸中間点Mmhでの落ち込み量ZMmhとの差が大きくなり、長軸中間点Mmhでの曲率半径は小さくなる。この結果、図8のように長軸中間点Pmhを含む領域20のみに白表示を行った場合、ビーム移動量は小さくなる。
また、比Tmv/Tvを大きくすると、図2に示すパネル3の内面の短軸中間点Pmvでの落ち込み量ZPmvが大きくなり、図3に示すシャドウマスク7の短軸中間点Mmvでの落ち込み量ZMmvも大きくなる。このため、シャドウマスク7において、短軸中間点Mmvでの落ち込み量ZMmvと対角軸中間点Mmdでの落ち込み量ZMmdとの差が小さくなり、対角軸中間点Mmdでの曲率半径は大きくなる。この結果、図9のように対角軸中間点Pmdを含む領域21のみに白表示を行った場合、ビーム移動量は大きくなる。
これに対して比Tmv/Tvを小さくすると、図2に示すパネル3の内面の短軸中間点Pmvでの落ち込み量ZPmvが小さくなり、図3に示すシャドウマスク7の短軸中間点Mmvでの落ち込み量ZMmvも小さくなる。このため、シャドウマスク7において、短軸中間点Mmvでの落ち込み量ZMmvと対角軸中間点Mmdでの落ち込み量ZMmdとの差が大きくなり、対角軸中間点Mmdでの曲率半径は小さくなる。この結果、図9のように対角軸中間点Pmdを含む領域21のみに白表示を行った場合、ビーム移動量は小さくなる。
図6より、0.6≦Tmv/Tv≦0.7を満足する場合には、ビーム移動量が一般に視認性が問題とならないとされる200μm以下となる。さらにビーム移動量を低減する必要がある場合は、対角軸端Pdでのパネル3の厚さTdや長軸端Phでのパネル3の厚さThを大きくすれば良い。
本発明に係るカラー受像管のシャドウマスク7の表面に酸化タングステンなどのコーティングを施すと、ドーミングを更に抑制することができるので好ましい。
本発明に係るカラー受像管では、視認性を向上させるためにパネル外面は実質的に平面であり、且つ、コストを抑えるためにシャドウマスクの材料は鉄を主成分とするにもかかわらず、ドーミングによる色ずれが低減される。従って、安価で良好なカラー表示を行うことができるカラー受像管として広く利用することができる。
本発明の一実施形態に係るカラー受像管のパネルの、蛍光面が形成された部分を示した斜視図 本発明の一実施形態に係るカラー受像管の蛍光面が形成されたパネルの内面を示した斜視図 本発明の一実施形態に係るカラー受像管のシャドウマスクの有孔領域を示した斜視図 対角軸方向におけるパネルの厚さ比Tmd/Tdとビーム移動量との関係を示した図 長軸方向におけるパネルの厚さ比Tmh/Thとビーム移動量との関係を示した図 短軸方向におけるパネルの厚さ比Tmv/Tvとビーム移動量との関係を示した図 カラー受像管の概略構成を示した断面図 シャドウマスクの局部的なドーミングが発生しやすい表示パターンの一例を示した図 シャドウマスクの局部的なドーミングが発生しやすい表示パターンの別の例を示した図
符号の説明
1 有効部
2 スカート部
3 パネル
4 ファンネル
4a ネック部
5 蛍光面
6B,6G,6R 電子ビーム
7 シャドウマスク
7a シャドウマスクの有孔領域
8 マスクフレーム
9 真空外囲器
10 インナーシールド
11 電子銃
12 偏向装置
20,21 白表示領域
30 パネルの外面

Claims (2)

  1. 内面に略矩形状の蛍光面が形成されたパネルと、前記パネルと接合されたファンネルと、前記蛍光面に対向するシャドウマスクと、前記ファンネルのネック部内に設けられた電子銃とを備えたカラー受像管であって、
    前記蛍光面の一方の対角軸上の一対の対角軸端及び前記蛍光面の中心にそれぞれ対応する前記パネルの外面上の3点を通る円弧の曲率半径が10,000mm以上であり、
    前記シャドウマスクがアルミキルド材からなり、
    前記パネルの厚さを、前記蛍光面の前記対角軸端でTd、前記対角軸端と前記中心との中間点でTmd、前記蛍光面の長軸端でTh、前記長軸端と前記中心との中間点でTmhとしたとき、0.5≦Tmd/Td≦0.62、且つ、0.65≦Tmh/Th≦0.80を満足することを特徴とするカラー受像管。
  2. 前記パネルの厚さを、前記蛍光面の短軸端でTv、前記短軸端と前記中心との中間点でTmvとしたとき、0.6≦Tmv/Tv≦0.7を満足する請求項1に記載のカラー受像管。
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