JP2007026854A - カードコネクタ - Google Patents

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成和 小池
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Abstract

【課題】 カード挿抜に伴う放熱板の下面に装着された伝熱シートの剥離を防止できるカードコネクタを提供する。
【解決手段】 コネクタ本体3にカードCの挿入方向Xと直交する方向Yに移動可能に取り付けられた放熱板4と、上記本体3に上記カード挿入方向Xにスライド可能に取り付けられたスライダ9と、該スライダ9に上記カードCと係合するために設けられた係合部10とを備え、スライダ9と放熱板4との間に、上記スライダ9がカード挿入方向Xの後方の位置のときには、上記放熱板4を上記バネ5の付勢力に抗してリフトさせて上記カードCの一側面C2から離間させ、上記スライダ9が上記本体3に挿入されたカードCによりカード挿入方向Xに移動されてカードCの接触子C1が本体3の端子部2に接続されるときには、上記放熱板4を上記カードCの一側面C2に当接させるためのカム機構12を複数設けるものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PCカード等のカードが挿入されて接続されるカードコネクタに係り、特に、挿入されたカードから発生される熱を放出させるための放熱板を備えたカードコネクタに関するものである。
一般に、ノート型パソコン等には機能を拡張するためのPCカードスロットが標準的に装備され、その内部に該PCカードが接続されるカードコネクタが組み込まれている。これにより、該カードを同スロットに挿入してカードコネクタに接続することで、無線通信等をこのカードを通じて上記パソコンから行うことができるようになっている。
ところで、最近、同カードが、有線及び無線LAN機能、拡張メモリ機能、ハードディスクユニット等の機能の他、テレビジョン受信機能等も有するようになって来ており、かかる高機能のカードにあっては、その内部に高密度のLSIを設けていることから、作動時、カードから高温の熱が発生するので、放熱手段を備えたカードコネクタが提案されて来ている。
従来、この様なカードのための放熱板を備えたカードコネクタとして、カードの幅方向両端部にカードの挿入方向に沿って夫々設けられたカードガイドと、カードガイドに対してカードの挿入方向の奥側に配置されたヒンジ軸を中心としてドアスイングのように回動可能に設けられたヒンジアームと、ヒンジアームに軸を介して枢支された放熱板とを備え、ヒンジアームを開いた状態でカードをカードガイドに沿って挿入したとき、ヒンジアームが閉じられて放熱板がカードの一側面に押し付けられるようになっているものが知られている(特許文献1)。
また、通常、上記放熱板はアルミ・ダイキャスト製であり、カードは合成樹脂体或いはその外周をアルミ板等で覆ったものであるから、只単に、放熱板をカードに押し付けても両者の間では幾つかの点接触が行われるものの、面接触と言うには程遠く、熱伝達効率が悪いため、上記放熱板の下面に柔らかで密着性の良い伝熱シート(特許文献2)を貼付し、カードをこのシートに面接触させている。
特開2005−116564号公報 特開平2−196453号公報
ところで、上述のカードコネクタにおいては、放熱板はヒンジアームの軸に枢支されているためその軸回りにフラフラと回転し得ることになる。このため、ヒンジアームが閉じられて放熱板がカードの一側面に押し付けられるとき、放熱板の下面が挿入されたカードの先端部や上面に片当たり状態で接触し、放熱板及びカードが損傷したり、放熱板の下面に貼付された伝熱シートが剥離・損傷する事態が起こり得る。
一旦、伝熱シートの一部(端部等)が剥離し始めると、カードを挿入する度にカードがシートの剥離部分に引っ掛かって剥離が進行してしまう。そして、剥がれてしまった伝熱シートは、パソコンやカードコネクタを分解しなければ交換・修理することができず、大きな作業コストが必要となる。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、放熱板がカードに押し付けられるとき、放熱板とカードとの片当たりを回避することで双方の部材の損傷を防止でき、放熱板の下面に装着された伝熱シートの剥離を防止できるカードコネクタを提供することにある。
上記目的を達成すべく本発明に係るカードコネクタは、カードが挿入されてその接触子が接続される端子部を備えたコネクタ本体と、該本体に、これに挿入されるカードの一側面に対向させて、カードの挿入方向と直交方向に移動可能に取り付けられた放熱板と、該放熱板を上記カードの一側面に押し付けるように付勢するためのバネと、上記本体に、上記カードの幅方向両端部に配置され、カードの挿入方向にスライド可能に取り付けられたスライダと、該スライダに設けられ、上記カードと係合して上記スライダをカードの挿入方向に移動させるための係合部とを備え、上記スライダと上記放熱板との間に、上記スライダがカード挿入方向後方の位置のときには、上記放熱板を上記バネの付勢力に抗してリフトさせて上記カードの一側面から離間させ、上記スライダが上記本体に挿入されたカードによりカード挿入方向に移動されてカードの接触子が本体の端子部に接続されるときには、上記放熱板を上記カードの一側面に当接させるためのカム機構を複数設け、これらカム機構が、上記放熱板を三点以上で平面的に支持するように、上記スライダに間隔を隔てて複数配置され、放熱板をカードの一側面に対して平行に昇降させるものである。
上記コネクタ本体に、上記カードの挿入方向に摺動可能に装着され、上記スライダの係合部に当接して上記挿入方向に移動される摺動部材と、上記本体に、上記挿入方向にスライド可能に装着されたエジェクトバーと、該エジェクトバーと上記摺動部材とを連動させるべく、一端が該エジェクトバーに他端が上記摺動部材に連結されると共に両端の間で上記本体に枢支されたリンクとを更に備え、該リンクは、上記摺動部材が上記本体に挿入されたカードにより上記挿入方向に移動されてカードの接触子が本体の端子部に接続されたとき、上記エジェクトバーを上記挿入方向後方のセット位置に移動させ、そのセット位置のエジェクトバーを上記挿入方向前方のエジェクト位置に移動したとき、上記摺動部材を上記挿入方向後方に移動させてカードの接触子を本体の端子部から離間させるものであってもよい。
上記各カム機構が、上記スライダに設けられたカム山と、上記放熱板に設けられたカムフォロアとを有するものであってもよい。
本発明に係るカードコネクタによれば、放熱板がカードの挿入又は排出動作に伴ってカードの一側面に対して平行に昇降されるので、放熱板がカードに対して片当たりすることが無く、カード及び放熱板の損傷を防止できる。また、放熱板に装着された伝熱シートの剥離・損傷を防止できる。
以下、本発明の好適実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態に係る放熱板付きのカードコネクタの斜視図、図2は図1から放熱板を撤去して内部を可視的に示した斜視図、図3は図2のIII−III線断面図、図4はカードエジェクト時(放熱板が上昇している状態)のカードコネクタの側面図、図5はカードセット時(放熱板が下降している状態)のカードコネクタの側面図である。
本実施形態に係るカードコネクタは、ノートパソコン等に装備されるもので、コネクタに挿入されたカード(PCカード)の接触子がコネクタの端子部に接続されるとき、放熱板がカードの一側面(上面)に平行に近接して圧接され、カードを排出するときには放熱板がカードの上面から平行に離間され、上記圧接が解かれるようになっている。
以下、本実施形態に係るカードコネクタについて、放熱板をカードの上面に対して平行に昇降させるための機構を中心に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るカードコネクタ1は、カードC(PCカード)が水平に挿入されてその接触子C1(図3)が接続される端子部2を備えたコネクタ本体3と、これに挿入されるカードCの上面C2に対向し、且つカードCの挿入方向Xと直交する方向Yに移動可能に取り付けられた放熱板4と、放熱板4をカードCの上面C2に押し付けるように付勢するためのバネ5(図4)とを備えている。
上記コネクタ本体3は、図示しない回路基板に取り付けられるものであり、図2及び図3に示すように、カードCの接触子C1が接続される端子部2を備えた端子ブロック3a(樹脂製)と、端子ブロック3aの幅方向両端部に夫々取り付けられたカードレール3b(樹脂製)とを有する。カードレール3bは、端子ブロック3aからカードCの挿入方向後方(排出方向)に延出されており、カードCを挿入方向に沿って案内するための断面コ字状のガイド溝6を有する。カードCがカードレール3bのガイド溝6に沿って挿入されると、カードCの先端部にその幅方向に間隔を隔てて設けられた複数の接触子C1(接続穴)が、端子ブロック3aの端子部2(接続ピン)に夫々接続されるようになっている。
上記放熱板4は、カードCの上面C2に接触してカードCの熱を外部に放出するためのものであり、図1及び図4に示すように、平板状のベース部4aと、ベース部4aの上面にカード挿入方向Xに間隔を隔てて設けられた複数の放熱フィン4bとを有し、アルミ・ダイキャスト等によって製造されている。放熱板4は、カードレール3bにホルダ7を介して取り付けられており、このホルダ7によってカードCの上面C2に対する直交方向Yに所定範囲で移動可能に保持されている。なお、放熱フィン4bは、カード挿入方向Xに対して平行に配されていても良い。また、放熱板4は、その下面(カードCの上面C2に対向する面)に装着された図示しない伝熱シートを備えている。
ホルダ7は、細長い略長方形状の金属板をコ字状に折り曲げて成り、その中央部7aが放熱板4の上面の放熱フィン4aの間の部分に丁度嵌るように配置され、両端部7bがカードレール3bに圧入等によって固定されている。これにより、放熱板4がカードCの挿入方向Xに移動することが防止される。また、ホルダ7の中央部7aと両端部7bとを繋ぐ折曲部分には、その一部が内側に切り起こされてガイド部7cが形成されている。ガイド部7cは、放熱板4の幅方向の端面に当接すると共にカードレール3b側に延出されており、放熱板4をカードCの幅方向にずれないように保持しつつ、前記直交方向Yへの動作の際の案内をする。ホルダ7は、カードCの挿入方向Xに間隔を隔てて複数(図例では二個)配置されている。放熱板4をカードCの挿入方向Xに傾斜させることなく安定して水平に保持するためである。
上記バネ5は、図1及び図4に示すように、ホルダ7の中央部7aに設けられた底空き筒体8の内部に、下端が放熱板4の上面に当接され、上端が底空き筒体8の天井部に当接されて圧縮状態で収容されており、放熱板4をカードCの上面C2に押し付ける方向に付勢するものである。バネ5は、各ホルダ7の中央部7aに、カードCの幅方向に間隔を隔てて複数(図例では二個ずつ)配置されている。放熱板4をカードCの幅方向に傾斜させることなく安定して水平にカードCの上面C2に押し付けるためである。
上記伝熱シートは、放熱板4の下面に接着等によって装着され、放熱板4がその自重及びバネ5(図4)の付勢力によってカードCの上面C2に向けて押し付けられるとき、カードCの上面C2と面接触することで、カードCの熱を効率よく放熱板4に伝達するものであり、その表層は柔らかで密着性を有している。
また、本実施形態に係るカードコネクタ1は、図2に示すように、上記本体3のカードレール3bに、カードCの挿入方向Xにスライド可能に取り付けられた一対のスライダ9と、これら各スライダ9に夫々設けられ、カードCの先端部C3(図3)と係合してスライダ9をカード挿入方向Xに移動させるための係合部10(図3)とを備えている。
上記スライダ9は、図2に示すように、各カードレール3bにカード挿入方向Xに沿って形成されたガイド溝11にスライド可能に遊嵌された縦材9aと、縦材9aの先端から一旦上方に延出された後にカードレール3bを避けるようにしてカードCの幅方向内側に屈曲された横材9bとを有し、金属板をプレス成形する等して製造されている。
前記係合部10は、図2及び図3に示すように、上記横材9bの端部に下方に屈曲されて形成されており、カードCの先端部C3が当接され得るようになっている。挿入されたカードCの先端部C3が上記係合部10に当接すると、以降、スライダ9(横材9b+縦材9a)がカードCと一体的に挿入方向Xに移動されることになる。
また、本実施形態に係るカードコネクタ1は、図1に示すように、スライダ9と放熱板4との間に、放熱板4に対するスライダ9の移動によって放熱板4をバネ5の付勢力に逆らってリフトさせ得るカム機構12が複数設けられている。これらカム機構12は、図2にも示すように、放熱板4を少なくとも三点以上で、本実施形態では四点で、平面的に支持するように、スライダ9に間隔を隔てて複数配置されており、放熱板4をカードCの上面C2に対して平行に昇降させるものである。
図例では、カム機構12は、図2及び図4に示すように、各スライダ9にカード挿入方向Xに間隔を隔てて夫々二個ずつ上方から見て長方形の頂点の位置に配置され、放熱板4を四点で支持することでカードCの上面C2に対して平行に昇降させるようになっている。但し、一方のスライダ9にカード挿入方向Xに間隔を隔てて二個のカム機構12、12を配置すると共に、他方のスライダ9に側方から見て前記二個のカム機構12、12の間に位置させて一個のカム機構12を配置することで、放熱板4を三点(上方から見て正三角形の頂点の位置が好ましい)で支持するようにしてもよい。
各カム機構12は、図4に示すように、スライダ9に設けられたカム山12aと放熱板4に設けられたカムフォロア12bとから成り、同一のリフト特性及びリフト高さを有する。カム山12bは、側方から見て台形状に形成されており、カード挿入方向Xに沿って徐々に高くなる斜面部12cを有する。カムフォロア12bは、放熱板4の下面に装備されたクロスバー13から成り、クロスバー13は、放熱板4の下面に、カードCの幅方向に沿って形成された溝14に嵌め込まれている。
上述の四つのカム機構12は、図4に示すように、スライダ9がカード挿入方向Xの後方に移動され、カムフォロア12bがカム山12aの斜面部12cに乗り上がっているときには、放熱板4をバネ5の付勢力に抗してリフトさせてカードCの上面C2から離間させ、また、図5に示すように、スライダ9がカード挿入方向Xに移動され、カムフォロア12bがカム山12aの斜面部12cから滑り降りているときには、放熱板4をその自重及びバネ5の付勢力によってカードCの上面C2に圧接させるものである。
また、本実施形態に係るカードコネクタ1は、図2に示すように、コネクタ本体3の端子ブロック3aに、カード挿入方向Xに摺動可能に装着された摺動部材15(金属製)と、本体3の一方(図中左方)のカードレール3bに、カード挿入方向Xにスライド可能に装着されたエジェクトバー16(金属製)と、エジェクトバー16と摺動部材15とに連結されてこれらを連動させるリンク17(金属製)とを備えている。
上記摺動部材15は、図2及び図3に示すように、各スライダ9の係合部10に当接し得る当接部18を有し、係合部10が当接部18に当接することでカード挿入方向Xに移動されるようになっている。
上記エジェクトバー16は、図2に示すように、カードレール3bに設けられたバーケース19(樹脂製)に形成されたガイド穴にスライド可能に挿入されており、カード挿入方向Xに移動可能となっている。エジェクトバー16の端部には該バー16をカード挿入方向Xに押圧する際の操作釦20が取り付けられている。
上記リンク17は、一端がエジェクトバー16の端部に形成された長穴21に差し込まれ、他端に形成された長穴22が摺動部材15に設けた突起部23に差し込まれ、夫々所定のガタを持って連結されると共に、その略中央が本体3の端子ブロック3aに枢支軸24で枢支されている。このリンク17は、摺動部材15とエジェクトバー16とを次のように連動させる。
すなわち、カードレール3bに沿って挿入されたカードCの先端部C3が図3に示すスライダ9の係合部10に突き当たり、係合部10が摺動部材15の当接部18に押し付けられ、摺動部材15が挿入方向Xに移動されると、この摺動部材15の移動に伴って図2に示すリンク17が枢支軸24を中心に反時計回りに回動され、エジェクトバー16が挿入方向Xの反対方向(カード排出方向)に移動され、挿入方向Xの後方のセット位置に移動される(図5)。このとき、カードCの接触子C1(接続穴)は本体3の端子部2(接続ピン)に嵌り込んで接続された状態(セット状態)となる。
その後、セット位置のエジェクトバー16の操作釦20を操作者が挿入方向Xに押圧移動して該バー16を図4に示すエジェクト位置まで移動すると、図2に示すリンク17が枢支軸24を中心に時計回りに回動され、摺動部材15が排出方向に移動される。すると、図3にて摺動部材15の当接部18がスライダ9の係合部10に押し付けられ、係合部10がカードCの先端部C3を図中左方に押圧するため、カードCがカードレール3bに沿って排出方向に移動され、カードCの接触子C1が本体3の端子部2から引き抜かれ、カードCがエジェクトされる。
本実施形態に係るカードコネクタ1の作動を説明する。
カードCをカードコネクタ1にカードレール3bに沿って挿入するときには、この挿入の以前にカードCをカードコネクタ1から排出するためにエジェクトバー16をカード挿入方向Xに押圧移動させて図4に示すエジェクト位置としているため、放熱板4のクロスバー13がスライダ9のカム山12aの斜面部12cに乗り上がり、放熱板4がカードCの上面C2に対して平行にリフトされた状態となっている。これにより、挿入されるカードCの上面C2と放熱板4の下面に装着された伝熱シートとの間に所定の隙間が形成された状態となっており、カードCをスムーズに挿入できる。
この状態で、更にカードCをカードコネクタ1にカードレール3bに沿って挿入して行くと、図3に示すように、カードCの挿入工程の終盤でカードCの先端部C3に設けられた接触子C1(接続穴)がコネクタ1側の端子部2(接続ピン)に接続され始め、両者の接続が適度に進行したとき、カードCの先端部C3がスライダ9の係合部10に係合し、スライダ9の係合部10が摺動部材15の当接部18に当接するため、以降、スライダ9及び摺動部材15がカードCと一体的に挿入方向Xに移動する。
スライダ9がカードCと一体的に挿入方向Xに移動する前においては、図4に示すように、クロスバー13がスライダ9のカム山12aの斜面部12cに乗り上がった状態となっており、放熱板4の下面に装着された伝熱シートとカードCの上面C2との間に所定の隙間が形成されているが、スライダ9がカードCと一体的に挿入方向Xに移動し始めると、図5に示すように、放熱板4のクロスバー13がスライダ9のカム山12aの斜面部12cから滑り降り始め、放熱板4がその自重及びバネ5の付勢力によってカードCの上面C2に向かって降下し始める。そして、図3に示すカードCの接触子C1がコネクタ1側の端子部2に完全に接続した状態となるまでカードCがコネクタ1に押し込まれると、図5に示すように、放熱板4のクロスバー13がスライダ9のカム山12aの斜面部12cから完全に滑り落ち、放熱板4がその自重及びバネ5の付勢力によってカードCの上面C2に所定の力で押し付けられる。
ここで、放熱板4をカードCの上面C2に対して昇降させる各カム山12a及びクロスバー13は、同一のリフト特性及びリフト高さを有すると共に放熱板4の下面を四点で平面的に支持するように左右のスライダ9に挿入方向Xに間隔を隔てて配置されているので、放熱板4がカードCの上面C2に対して平行に下降することになる。よって、放熱板4の下面の伝熱シートが、挿入されるカードCの上面C2に平行に均等に押し付けられることになり、カード挿入時におけるカードCと放熱板4(伝熱シート)との片当たりが防止され、伝熱シートの剥離やカードC及び放熱板4の損傷を防止できる。
カードCがコネクタ1に深く挿入されて接触子C1が端子部2に完全に接続されるときには、図3に示すように、カードCの先端部C3に係合部10を介して係合するスライダ9のみならす、スライダ9に当接部10を介して当接する摺動部材15も図中右方に移動し、図2に示すリンク17が枢支軸24を中心として反時計方向に回動し、エジェクトバー16がカード挿入方向Xの後方に移動して図5に示すようにセット位置となる。
他方、カードCをカードコネクタ1から排出するときには、エジェクトバー16の釦20を押して図5に示すセット位置のエジェクトバー16をカード挿入方向Xに移動させて図4に示すエジェクト位置まで押し込む。すると、図2に示すリンク17が枢支軸24を中心に時計方向に回動され、摺動部材15がカード排出方向に移動され、図3に示す摺動部材15の当接部18がスライダ9の係合部10に当接してこれを左方(カード排出方向)に押圧し、係合部10に係合されているカードCが左方に移動され、カードCの接触子C1がコネクタ1側の端子部2から引き抜かれてカードCが排出される。
スライダ9がカード排出方向に移動し始めると、図5に示すように放熱板4のクロスバー13がスライダ9のカム山12aの斜面部12cから滑り落ちている状態から図4に示すように斜面部12cに乗り上がり、放熱板4がカードCの上面C2に圧接されている状態からリフトされ始め、最終的には放熱板4の下面に装着した伝熱シートがカードCの上面C2から完全に離間する状態となる。
ここで、放熱板4をカードCの上面C2に対して上昇させる各カム山12a及びクロスバー13は、同一のリフト特性及びリフト高さを有すると共に放熱板4の下面を四点で平面的に支持するようになっているので、放熱板4をカードCの上面C2に対して平行に上昇させる。よって、放熱板4の下面の伝熱シートが排出されるカードCの上面C2に平行に均等に離間することになり、カード排出時におけるカードCと放熱板4(伝熱シート)との片当たりが防止され、伝熱シートの剥離やカードC及び放熱板4の損傷を防止できる。
また、本実施形態に係るカードコネクタ1によれば、カードCのコネクタ1への挿入・排出に伴って、放熱板4がカードCの上面C2に対して平行に昇降されるので、放熱板4の下面(伝熱シート)のカードCの上面C2への密着・離間に無駄な動きが無く、カードCをスムーズに挿入するために設定される放熱板4の下面(伝熱シート)とカードCの上面C2との間の隙間を可及的に小さくでき、カードCと放熱板4或いは伝熱シートとの摩擦を可及的にミニマイズできる。
また、カード排出時には、エジェクトバー16がセット位置(図5)からエジェクト位置(図4)に移動するに伴って図2に示すリンク17が枢支軸24回りに時計方向に回動し、摺動部材15がカード排出方向に移動し、その摺動部材15の幅方向両端に位置する当接部18がそれぞれスライダ9の係合部10に当接することで、各スライダ9がカード排出方向に同量移動してカードCが排出されるので、カードCの幅方向の両端部が両押しされることになり、カードCが幅方向に傾くことなく安定して排出される。
本発明は上記実施形態には限定されない。
本実施形態では、カム機構12は、スライダ9にカム山12aを設け放熱板4にカムフォロア12bを設けた構成としたが、逆にスライダ9にカムフォロアを設け放熱板4にカム山を設けてもよい。
また、カード1の接触子C1を穴状としコネクタ1の端子部2をピン状としたものを示したが、これらの関係を逆にしてもよく、また、カードCの接触子C1をカードCの先端側の上面又は下面に設け、これに対応させてコネクタ1の端子部2を設けてもよい。
本実施形態に係る放熱板付きのカードコネクタの斜視図である。 図1から放熱板を撤去して内部を可視的に示した斜視図である。 図2のIII−III線断面である。 カードエジェクト時(放熱板が上昇している状態)のカードコネクタの側面図である。 カードセット時(放熱板が降下している状態)のカードコネクタの側面図である。
符号の説明
1 カードコネクタ
2 端子部
3 コネクタ本体
4 放熱板
5 バネ
9 スライダ
10 係合部
12 カム機構
12a カム山
12b カムフォロア
15 摺動部材
16 エジェクトバー
17 リンク
C カード
C1 接触子
C2 一側面である上面
X 挿入方向
Y 直交方向

Claims (3)

  1. カードが挿入されてその接触子が接続される端子部を備えたコネクタ本体と、該本体に、これに挿入されるカードの一側面に対向させて、カードの挿入方向と直交方向に移動可能に取り付けられた放熱板と、該放熱板を上記カードの一側面に押し付けるように付勢するためのバネと、上記本体に、上記カードの幅方向両端部に配置され、カードの挿入方向にスライド可能に取り付けられたスライダと、該スライダに設けられ、上記カードと係合して上記スライダをカードの挿入方向に移動させるための係合部とを備え、
    上記スライダと上記放熱板との間に、上記スライダがカード挿入方向後方の位置のときには、上記放熱板を上記バネの付勢力に抗してリフトさせて上記カードの一側面から離間させ、上記スライダが上記本体に挿入されたカードによりカード挿入方向に移動されてカードの接触子が本体の端子部に接続されるときには、上記放熱板を上記カードの一側面に当接させるためのカム機構を複数設け、
    これらカム機構が、上記放熱板を三点以上で平面的に支持するように、上記スライダに間隔を隔てて複数配置され、放熱板をカードの一側面に対して平行に昇降させるものであることを特徴とするカードコネクタ。
  2. 上記コネクタ本体に、上記カードの挿入方向に摺動可能に装着され、上記スライダの係合部に当接して上記挿入方向に移動される摺動部材と、上記本体に、上記挿入方向にスライド可能に装着されたエジェクトバーと、該エジェクトバーと上記摺動部材とを連動させるべく、一端が該エジェクトバーに他端が上記摺動部材に連結されると共に両端の間で上記本体に枢支されたリンクとを備え、
    該リンクは、上記摺動部材が上記本体に挿入されたカードにより上記挿入方向に移動されてカードの接触子が本体の端子部に接続されたとき、上記エジェクトバーを上記挿入方向後方のセット位置に移動させ、そのセット位置のエジェクトバーを上記挿入方向前方のエジェクト位置に移動したとき、上記摺動部材を上記挿入方向後方に移動させてカードの接触子を本体の端子部から離間させるものである請求項1記載のカードコネクタ。
  3. 上記各カム機構が、上記スライダに設けられたカム山と、上記放熱板に設けられたカムフォロアとを有する請求項1又は2記載のカードコネクタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7667972B2 (en) * 2007-05-11 2010-02-23 Chant Sincere Co., Ltd. Connector with a heat sink
US7852633B2 (en) 2008-07-24 2010-12-14 Yamaichi Electronics Co., Ltd. Connector for connection to a module board
EP2773170A3 (en) * 2013-03-01 2015-10-14 OMRON Corporation Electronic device with auxiliary assembly structure

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