JP2007026824A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡便なシステム構成によって水素センサの結露を防止し、結露による水素センサの機能停止や感度低下を防止することが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 燃料電池1、カソード極1bから排出されるカソードオフガスを流通するカソードオフガス流通管L8、アノード極1aから排出されるアノードオフガスを流通するアノードオフガス流通管L4、アノードオフガス流通管L4とカソードオフガス流通管L8とを接続する接続部8、接続部8を通過したオフガスを流通させて外部に排出するオフガス流通管L6、オフガス流通管L6における接続部8よりも下流に配設され水素濃度を検出する水素濃度センサ9を備え、オフガス流通管L6における水素濃度センサ9の上流に配設され、燃料電池1に供給されるアノードガスとオフガス流通管L6に流れるオフガスとで熱交換をさせ、当該オフガスに含まれる水分を回収する熱交換器4bを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば燃料電池により発電された電力で駆動する燃料電池車両に搭載して好適な燃料電池システムに関する。
従来の燃料電池システムとしては、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この燃料電池システムは、燃料電池のカソードオフガス流通管に水素センサを設け、燃料電池の固体高分子電解質膜を通じてカソード極側に透過した水素をガス接触燃焼式の水素センサにて検知している。そして、水素センサにより透過水素が検知された場合には、燃料電池システムを停止している。
このような燃料電池システムにおいて、水素センサの結露を防止するために、水素センサの上流にカソードオフガスの除湿手段を設けている。これにより、水素センサが結露することによる水素センサの機能停止や感度低下を防止している。
特開2004−071251号公報
上述した従来の燃料電池システムにおいて、カソードオフガスの除湿手段は、カソードオフガス温度を熱交換器によって低下させることで、カソードオフガスの飽和水蒸気圧を低下させ、カソードオフガス中の水分を凝縮分離させるものである。
しかしながら、熱交換器に冷媒供給するための冷媒を圧縮する手段や、当該冷媒を冷却するための更なる熱交換器など、水素センサの結露を防止するための独立した機器が必要となってしまうため、必然的に除湿機構が複雑になってしまう。これにより、燃料電池システムの全体としての体積、質量、コストが増加し、燃料電池システム自体の発電効率が低下してしまうといった問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来の実情に鑑みてなされるものであり、簡便なシステム構成によって水素センサの結露を防止し、結露による水素センサの機能停止や感度低下を防止することが可能な燃料電池システムを提供することを目的としている。
本発明は、水素を含むアノードガスが供給されるアノード極と、酸素を含むカソードガスが供給されるカソード極とを有する燃料電池と、カソード極から排出されるカソードオフガスを流通するカソードオフガス流通管と、アノード極から排出されるアノードオフガスを流通するアノードオフガス流通管と、アノードオフガス流通管とカソードオフガス流通管とを接続する接続部と、接続部を通過したオフガスを流通させて、外部に排出するオフガス流通管と、オフガス流通管における接続部よりも下流に配設され、水素濃度を検出する水素濃度センサとを備え、上述の課題を解決するために、オフガス流通管における水素濃度センサの上流に配設され、燃料電池に供給されるアノードガスとオフガス流通管に流れるオフガスとで熱交換をさせて、当該オフガスに含まれる水分を回収する熱交換器を設ける。
本発明によれば、簡便な装置構成によって、燃料電池に供給するアノードガスの冷熱を熱交換器によってオフガスと熱交換することができ、オフガスを除湿して水素濃度センサの結露を防止することができる。これにより、結露によって水素濃度センサの機能停止や感度低下が生じることを防止して、燃料電池を常に高効率で稼働させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
先ず、本発明を適用した第1実施形態として、図1に示す燃料電池システムについて、図面を参照しながら説明する。
[燃料電池システムの構成]
第1実施形態に係る燃料電池システムは、図1に示すように、燃料ガス及び酸化剤ガスが供給されることにより発電する燃料電池スタック1を備える。この燃料電池スタック1は、固体高分子電解質膜を挟んでアノード極1aとカソード極1bとを対設した燃料電池セル構造体をセパレータで挟持し、セル構造体を複数積層して構成されている。本例においては、燃料電池スタック1が発電反応を発生させるための燃料ガスとして水素ガス(アノードガス)をアノード極1aに供給すると共に、酸化剤ガスとして酸素を含む空気(カソードガス)をカソード極1bに供給する燃料電池システムについて説明する。
この燃料電池システムは、燃料電池スタック1にアノードガスを供給して必要に応じてアノードオフガスを排出するアノードガス循環系と、燃料電池スタック1にカソードガスを供給してカソードオフガスを排出するカソードガス循環系とを備えている。このアノードガス循環系及びカソードガス循環系は、燃料電池システムを統括制御するコントローラ20によって動作が制御される。
アノードガス循環系は、水素タンク2に接続されたアノードガス流通管L1に、水素タンク2からアノード極1aに供給するアノードガス流量を調整するレギュレータ3、タンク4a及び熱交換器4bからなる熱交換機構4と、アノード極1aに供給するアノードガス圧力を調整するアノードガス調圧弁5、循環ポンプ等で構成された水素循環装置6が接続され、当該水素循環装置6とアノード極1aとをアノードガス流通管L2で接続して構成されている。このようなアノードガス循環系は、燃料電池スタック1の発電時に、コントローラ20によって、レギュレータ3、アノードガス調圧弁5の開度が制御され、水素タンク2からアノード極1aに供給されるアノードガス流量及び圧力が制御され、アノードガスをアノード極1aに導入する。
また、アノードガス循環系は、アノード極1aのアノードオフガス出口に、水素循環装置6と接続されたアノードオフガス流通管L3が設けられている。このアノードオフガス流通管L3を介して水素循環装置6に送られたアノードオフガスは、通常、再度アノードガス流通管L2からアノード極1aのアノードガス入口に循環される。
更に、アノードガス循環系は、水素循環装置6のアノードオフガス出口に接続されたアノードオフガス流通管L4が設けられ、当該アノードオフガス流通管L4にパージ弁7が設けられている。このパージ弁7は、開閉がコントローラ20によって制御され、通常は閉状態となっているが、開状態とされると、アノード極1aに循環させていたアノードオフガスを下流側に通過させる。アノードオフガス流通管L4には、後述のカソードオフガス流通管L8が接続点8で接続されている。
この接続点8は、アノードオフガスとカソードオフガスとの合流点であり、パージ弁7が開状態となされた時に、アノードオフガスとカソードオフガスとの混合ガス(オフガス)を下流のオフガス流通管L5に流す。この接続点8及オフガス流通管L5を介して流れたオフガスは、熱交換器4bに供給されて、レギュレータ3から燃料電池スタック1に向かってアノードガス流通管L1を流れるアノードガスと熱交換される。これにより、オフガス中の水分が凝縮して水が発生すると、当該水は、タンク4aに回収されて蓄積され、タンク4aからドレイン弁12を介して排出される。
熱交換器4bで熱交換されたオフガスは、熱交換機構4を通過すると、オフガス流通管L6に導入されて、外部に排出される。このオフガス流通管L6には、オフガスの水素濃度を検出する水素濃度センサ9が設けられている。この水素濃度センサ9で検出された水素濃度に基づくセンサ信号は、コントローラ20で読み取られる。
また、カソードガス循環系は、外気を取り込む空気圧縮機10を備え、外気を圧縮したカソードガスをカソードガス流通管L7を介して燃料電池スタック1のカソード極1bのカソードガス入口に導入する。また、カソードガス循環系は、カソード極1bのカソードオフガス出口に接続されたカソードオフガス流通管L8に、カソードガス調圧弁11が設けられている。このカソードガス調圧弁11は、コントローラ20によって開度が調整され、カソード極1bに導入するカソードガス流量及び圧力を調整する。カソードガス調圧弁11を通過したカソードオフガスは、接続点8においてパージ弁7を通過したアノードオフガスと混合されて、オフガス流通管L5に送られる。
このような燃料電池システムは、水素濃度センサ9を含む各種センサからのセンサ信号が入力されると共に、入力されたセンサ信号に基づいて各部を制御する制御信号を出力するコントローラ20を備えている。なお、図中においては、説明の便宜上、カソードガス及びカソードオフガスの流れを白抜き矢印で示し、アノードガス及びアノードオフガスの流れを黒矢印で示す。
[燃料電池システムの動作]
つぎに、以上のように構成された燃料電池システムの動作について説明する。
燃料電池システムによって発電動作を行う際には、外気から取り込まれて空気圧縮機10によって圧縮されたカソードガスをカソードガス流通管L7を介して燃料電池スタック1のカソード極1bに供給する。燃料電池スタック1によって消費されなかった余剰のカソードガス(カソードオフガス)は、カソードオフガス流通管L8を介して排出される。
また、水素タンク2に蓄えられた高圧水素をレギュレータ3によって所定の圧力まで低下させた後に、アノードガス調圧弁5にて所定の圧力に制御し、水素循環装置6を介して燃料電池スタック1のアノード極1aに供給する。燃料電池スタック1にて消費されなかった余剰のアノードガス(アノードオフガス)は水素循環装置6によって水素タンク2から供給される新鮮なアノードガスと混合され、再び燃料電池スタック1へ供給される。
燃料電池システムにおいては、カソードガス中に含まれる窒素が燃料電池スタック1の固体高分子電解質膜を通してカソード極1bからアノード極1aへと通過してアノードオフガスに混じる現象が生じる。この現象により、燃料電池スタック1の発電効率や水素循環装置6の水素循環効率が低下するので、間欠的にパージ弁7を開くことで、アノードオフガスをカソードオフガス流通管L8に排出して、アノードガスの水素濃度を向上させている。また、アノードオフガスの水素濃度は、カソードオフガスによって希釈され、燃料電池システムの外部に排出される。
この際、カソードオフガス及びアノードオフガスとを混合したオフガスは、熱交換器4bを通過し、アノード極1aに向かうアノードガスとしての水素と熱交換がなされる。水素タンク2から供給される高圧水素は、レギュレータ3で減圧され、断熱膨張により温度が低下しているため、熱交換器4bによってオフガスから熱を奪って暖められる一方で、オフガスは、冷却される。これにより、オフガスの飽和蒸気圧が低下して、オフガス中の水蒸気は、熱交換器4bのタンク4a内に結露し、オフガスは、除湿される。また、結露(凝縮)して回収された水蒸気は、ドレイン弁12からタンク4aの外部に排出される。これによって、水素濃度センサ9に付着する水分を極力少なくできる。
また、アノードガスとしての水素は、カソードオフガスの熱を奪うことで暖められるため、アノードガス調圧弁5を凍結させることがなく、良好な水素調圧が可能となる。
また、コントローラ20は、水素濃度センサ9からのセンサ出力に基づいて水素濃度を監視し、カソードオフガス中の水素濃度が基準値以上に高くなった場合に、アノードガス調圧弁5を閉じてアノードガスの供給を停止することにより燃料電池システムの動作を停止する。
以上のように構成された本実施形態に係る燃料電池システムは、熱交換器4bによって水素膨張の冷熱をカソードオフガスと熱交換し除湿することで、簡単、小型、軽量な装置構成で、水素濃度センサ9に対する結露を防止することができる。このため、燃料電池スタック1の発電効率を向上させつつ、結露による水素濃度センサ9の機能停止や感度低下を防止できると共に、アノードガス調圧弁5の凍結も防止することができる。
[第2実施形態]
つぎに、本発明を適用して構成された第2実施形態として、上述した第1実施形態に係る燃料電池システムに基づいてレギュレータ3を可変制御する場合の例について、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態におけるレギュレータ3の設定圧力をコントローラ20によって可変とする他は各部の構成を同一又は同等とすることができるため、重複する各部及びその動作についての説明を省略する。
第2の実施形態に係る燃料電池システムは、レギュレータ3が、設定圧力をコントローラ20によって可変とされた可変レギュレータとされ、コントローラ20に備えられたメモリには、図3に示す参照テーブルが予め記憶されている。参照テーブルは、図3に示すように、燃料電池スタック1の要求出力と、この要求出力に応じたレギュレータ3の設定圧力との関係を示すものであり、要求出力が大きいほど大きな設定圧力を示すものである。
コントローラ20は、燃料電池システムの動作が開始すると、図2に示すように、燃料電池スタック1に要求される出力(要求出力)Wを読み込み(ステップS1)、要求出力Wに対応したレギュレータ3の設定圧力Prを、図3に示す参照テーブルを参照することにより取得する(ステップS2)。次に、コントローラ20は、レギュレータ3の設定圧力が、参照テーブルにより取得した設定圧力Prとなるようレギュレータ3を制御する(ステップS3)。
燃料電池システムは、燃料電池スタック1の要求出力が大きいほど、消費されるカソードガス及びアノードガスの量が多くなる。また、これに伴い、熱交換器4bを通過するオフガスの量が多く温度が高くなり、飽和水蒸気量が増加する。したがって、オフガスの除湿に必要な熱交換量が増大する。
そこで、第2実施形態に係る燃料電池システムは、燃料電池スタック1の要求発電出力が大きいほど、レギュレータ3の設定圧力を高く設定することで、レギュレータ3によるアノードガスの減圧量を大きくし、熱交換器4bに流入するアノードガスの温度をより低くすることができる。これにより、オフガスを十分に除湿することが可能となり、水素濃度センサ9の結露をより効果的に防止することが可能となる。
[第3実施形態]
つぎに、本発明を適用して構成された第3実施形態として、図4に示す燃料電池システムについて説明する。燃料電池システムは、第2実施形態として示した燃料電池システムの装置構成に対して、水素温度センサ31と壁面温度センサ32とを更に備えるとした他は各部の構成を同一又は同等とすることができるため、重複する各部及びその動作についての説明を省略する。
水素温度センサ31は、アノードガス流通管L1における熱交換器4b出口近傍に配設され、アノードガス(水素)の温度を検出する。壁面温度センサ32は、オフガス流通管L6における熱交換器4bの下流に配設され、オフガス流通管L6の壁面温度を検出する。
燃料電池システムの動作が開始すると、図5に示すように、コントローラ20は、水素温度センサ31によって検出された水素温度Thを読み込むと共に(ステップS11)、壁面温度センサ32によって検出されたオフガス流通管L6の壁面温度Twを読み込む(ステップS12)。
次に、コントローラ20は、水素温度Thが0℃を超えているか否かを判別し(ステップS13)、超えている場合には処理をステップS14に進めると共に、超えていない場合には処理をステップS15に進める。
ステップS14において、コントローラ20は、水素温度Thが壁面温度Twを超えているか否かを判別し、超えている場合には処理をステップS16に進めると共に、超えていない場合には処理を終了する。
ステップS15において、コントローラ20は、レギュレータ3の設定圧力Prを現在よりも低く設定し、処理を終了する。また、ステップS16において、コントローラ20は、レギュレータ3の設定圧力Prを現在よりも高く設定し、処理を終了する。
以上のように構成された燃料電池システムでは、コントローラ20によって、熱交換器4bを通過するアノードオフガスの温度Thがオフガス流通管L6の壁面温度Twよりも高くならないようにレギュレータ3の設定圧力を制御する。これにより、熱交換器4bの温度がカソードオフガス流通管温度Twよりも低くなるため、水素濃度センサ9、及びオフガス流通管L6の壁面に結露が生じることがなく、水素濃度センサ9の結露防止の効果を向上させることができる。
[第4実施形態]
つぎに、本発明を適用して構成された第4実施形態として、図6に示す燃料電池システムについて説明する。燃料電池システムは、第2実施形態として示した燃料電池システムの装置構成に対して、流量センサ41とオフガス温度センサ42とを更に備えるとした他は各部の構成を同一又は同等とすることができるため、重複する各部及びその動作についての説明を省略する。
流量センサ41は、本実施形態においてはカソードガス流通管L7における空気圧縮機10の上流に配設され、カソードオフガスの流量を検出する。
オフガス温度センサ42は、本実施形態においてはオフガス流通管L6における熱交換器4bの下流に配設され、オフガスの温度を検出する。
燃料電池システムの動作が開始すると、図7に示すように、コントローラ20は、流量センサ41によってカソードガス流通管L7に流入するカソードガス流量Q1を検出する(ステップS21)。次に、コントローラ20は、検出されたカソードガス流量Q1に基づいて、オフガス流量Q2を算出する(ステップS22)。オフガス流量Q2(m/min)は、流量センサ41によって検出されたカソードガス流量Q1に対して、燃料電池スタック1のストイキ比SR(Stoichometric Ratio:供給量/消費量)を用いて、以下の数式1によって算出することができる。ただし、式中のα及びβは定数である。
Q2=0.77α×0.23β×(SR−1)×Q1/SR (式1)
ここで、温度t℃の単位空気量あたりの飽和水蒸気量をWsv(t)(g/m)とすると、熱交換器4bの出口で温度t2℃であるオフガスに含まれる最大の水蒸気量W2は、W2=Q2×Wsv(t2)[g/min]となる。したがって、この水蒸気量W2が燃焼式の水素濃度センサ9のフィラメントで蒸発できる許容推量Wt[g/min]以下であれば、水素濃度センサ9に結露が生じないこととなる。
そこで、コントローラ20は、検出されたオフガス流量Q2に基づいて、Wt/Q2[g/m]の値を算出して(ステップS23)、オフガス温度センサ42により検出されたオフガスの温度t2を読み込むと共に(ステップS24)、以降の処理で、ステップS23で算出した値が単位空気量当たりの飽和水蒸気量Wsv(t2)(g/m)以上となるようにレギュレータ3の設定圧力を制御することで、オフガス温度t2を制御する。なお、パージ弁7が開状態にされない通常時においては、ステップS23において式1に従ってオフガス流量を求めることができるが、パージ弁7を開状態にした直後には、図7の処理をキャンセルすることになる。
具体的には、先ず、オフガス温度センサ42により検出されたオフガス温度t2が0℃を超えているか否かをコントローラ20により判別し(ステップS25)、超えている場合には処理をステップS26に進め、超えていない場合には処理をステップS27に進める。
ステップS27において、コントローラ20は、レギュレータ3の設定圧力Prを現在よりも低く設定して、処理を終了する。
一方、ステップS26において、コントローラ20は、予め記憶されたマップを参照することにより、温度t2に対応する飽和水蒸気量Wsv(t2)を取得する。次に、コントローラ20は、ステップS23で算出されたWt/Q2の値とステップS26で取得されたWsv(t2)の値とを比較して、Wt/Q2>Wsv(t2)が成立するか否か判別する(ステップS28)。この判別の結果、成立する場合には処理を終了し、成立しない場合にはレギュレータ3の設定圧力Prを現在よりも高く設定した後に(ステップS29)処理を終了する。
上述のように、本実施形態に係る燃料電池システムにおいては、オフガス温度センサ42により検出されたカソードオフガス温度に対応する単位流量あたりの飽和水蒸気量の値が、カソードオフガス流量に対応する許容値以下で、且つカソードオフガス温度が0℃以上となるようにレギュレータ3の設定圧力をコントローラ20によって制御している。これにより、水素濃度センサ9に生じる結露をより効果的に防止することができる。
なお、上述の説明においては、流量センサ41によって検出されたカソードガスの流量に基づき、コントローラ20によってオフガス流量を算出するとしたが、図6において、流量センサ41に代えてオフガス流通管L6に配設された流量センサ43を用い、この流量センサ43によって直接オフガス流量を検出するとしてもよい。流量センサ43は、燃料電池システムの空気流量制御にも用いるセンサであるため、少ないセンサでの制御が可能となり、より簡便なシステムで水素濃度センサ9の結露防止の効果を得ることができる。
本発明を適用した第1実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第2実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 燃料電池に要求される発電出力と、レギュレータの設定圧力との関係を示す図である。 本発明を適用した第3実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第3実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 本発明を適用した第4実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第4実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 燃料電池スタック
1a アノード極
1b カソード極
2 水素タンク
3 レギュレータ
4 熱交換機構
4a タンク
4b 熱交換器
5 アノードガス調圧弁
6 水素循環装置
7 パージ弁
8 接続点
9 水素濃度センサ
10 空気圧縮機
11 カソードガス調圧弁
12 ドレイン弁
20 コントローラ
31 水素温度センサ
32 壁面温度センサ
41 流量センサ
42 オフガス温度センサ
43 流量センサ

Claims (4)

  1. 水素を含むアノードガスが供給されるアノード極と、酸素を含むカソードガスが供給されるカソード極とを有する燃料電池と、
    前記カソード極から排出されるカソードオフガスを流通するカソードオフガス流通管と、
    前記アノード極から排出されるアノードオフガスを流通するアノードオフガス流通管と、
    前記アノードオフガス流通管と前記カソードオフガス流通管とを接続する接続部と、
    前記接続部を通過したオフガスを流通させて、外部に排出するオフガス流通管と、
    前記オフガス流通管における前記接続部よりも下流に配設され、水素濃度を検出する水素濃度センサと、
    前記オフガス流通管における前記水素濃度センサの上流に配設され、前記燃料電池に供給されるアノードガスと前記オフガス流通管に流れるオフガスとで熱交換をさせて、当該オフガスに含まれる水分を回収する熱交換器と
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記熱交換器に導入されるアノードガスの設定圧力を調整するレギュレータと、
    前記燃料電池の要求発電出力が大きいほど、前記レギュレータの設定圧力を高くするコントローラと
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記熱交換器を通過したアノードガスの温度を検出する温度センサと、
    前記カソードオフガス流通管における前記熱交換器の下流に配設され、前記カソードオフガス流通管の壁面温度を検出する壁面温度センサとを更に備え、
    前記コントローラは、前記アノードガスの温度が前記壁面温度よりも高くならず、且つ前記アノードガスの温度が0℃より低くならないように前記レギュレータの設定圧力を制御することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記オフガス流通管に流通するオフガスの流量を取得するするオフガス流量取得手段と、
    前記オフガス流通管に流通するオフガスの温度を検出するオフガス温度センサとを更に備え、
    前記コントローラは、前記オフガス温度センサにより検出されたオフガス温度に対応する単位流量あたりの飽和水蒸気量が、前記オフガス流量取得手段により取得されたオフガス流量に対応する許容値より低く、且つ前記オフガス温度が0℃より高くなるように前記レギュレータの設定圧力を制御することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
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