JP2007026327A - 物体検出装置、物体検出方法および物体検出プログラム - Google Patents

物体検出装置、物体検出方法および物体検出プログラム Download PDF

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克己 阪田
Minoru Fujioka
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Abstract

【課題】背景差分法(あるいは、フレーム間差分法)を用いた画像処理において、静止物体も画像内から検出することを課題とする。
【解決手段】例えば、図1に例示するように、この物体検出装置は、現フレーム画像(2)と現フレーム画像(1)の座標変換後画像との差分を取ることにより、現フレーム画像(1)の座標変換後画像には現れていない物体を候補物体として検出し、その物体の判別を行う。続いて、物体判別の結果、その物体が特定の物体(注目すべき物体(例えば、歩行者))であれば、その物体が現フレーム画像(2)内に占める領域に対して補正を行う。そして、その補正後の現フレーム画像(2)について次に入力される現画像(3)を推定した座標変換を行って、現フレーム画像(2)の座標変換後画像を得る。
【選択図】 図1

Description

この発明は、現に入力される現画像と当該現画像の直前に入力された直前画像との差分に基づいて当該現画像に撮像されている特定の物体を検出する物体検出装置、物体検出方法および物体検出プログラムに関する。
従来より、画像処理を用いて移動物体を検出する方法として背景差分法(あるいは、フレーム間差分法)というものがある。例えば、特許文献1(特開昭61−162702号公報)では、あらかじめ移動物体の存在しない背景画像を取得しておき、入力画像と背景画像との明度あるいは輝度を比較して差分を抽出する処理を行い、その差分処理結果に応じた2値化を行うことによって、移動物体領域を検出する方法が開示されている。
特開昭61−162702号公報
しかし、上記した従来の技術は、以下に説明するように、静止物体については検出ができないという問題があった。
すなわち、背景差分法(あるいは、フレーム間差分法)においては、あらかじめ取得した背景画像と現時点の入力画像との間の差分を検出するものであるので、背景画像の中にはじめから静止物体があり、現時点においても引き続き静止している場合には、背景画像と入力画像との間で差分をとってもその静止物体は検出されないという問題がある。
例えば、図9に例示するように、現フレーム画像と、現フレーム画像の直前フレーム画像を座標変換した画像との差分を取ることによって歩行者が検出された場合に、その歩行者が静止状態のままであれば、次フレーム画像と現フレーム画像の座標変換後画像との差分を取ることはできず、静止歩行者は検出されないという問題がある。
なお、車載用の監視カメラなどにおいて静止している歩行者を認識することは、車両運転中に危険を予測し、いち早く危険を回避する上でとても重要である。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、背景差分法を用いた画像処理において、静止物体も画像内から検出することが可能な物体検出装置、物体検出方法および物体検出プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、現に入力される現画像と当該現画像の直前に入力された直前画像との差分に基づいて当該現画像に撮像されている特定の物体を検出する物体検出装置において、前記現画像と直前画像の差分に基づいて特定の物体が検出する物体検出手段と、前記物体検出手段により前記現画像で特定物体が検出された場合には、当該現画像における特定の物体の領域に対し、特定の物体が当該現画像から見かけ上消去されるように補正を行って前記直前画像を生成し、当該現画像で特定の物体が検出されなかった場合には、前記補正を行うことなく前記直前画像を生成する画像制御手段とを備え、前記画像制御手段により生成した直前画像と、次に入力される現画像との差分に基づいて特定の物体を検出するようにしたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記画像制御手段は、前記物体検出手段により前記現画像で特定の物体が検出された場合には、当該現画像における特定の物体の領域に対し、特定の物体が当該現画像から見かけ上消去されるように補正を行いつつ座標変換を行って前記直前画像を生成し、前記物体検出手段により前記現画像で物体が検出されなかった場合には、前記補正を行うことなく座標変換を行って前記直前画像を生成することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記画像制御手段による補正の内容から当該物体が停止しているか否かを検知する検知手段と、当該検知手段による検知結果に応じて、警告を報知する警告報知手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記の発明において、前記警告報知手段は、前記物体検出手段により検出された物体の種類および位置のいずれか一つまたは複数を加味して警告を報知することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記の発明において、前記検知手段による検知結果に応じて、車両を制御する車両制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、上記の発明において、前記車両制御手段は、前記物体検出手段により検出された物体の種類および位置のいずれか一つまたは複数を加味して車両を制御することを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、上記の発明において、現に入力される現画像と当該現画像の直前に入力された直前画像との差分に基づいて当該現画像に撮像されている特定の物体を検出する物体検出方法において、前記現画像と直前画像との差分に基づいて特定の物体を検出する物体検出工程と、前記物体検出工程により前記現画像で特定の物体が検出された場合には、当該現画像における特定の物体の領域に対し、特定の物体が当該現画像から見かけ上消去されるように補正を行って前記直前画像を生成し、当該現画像で特定の物体が検出されなかった場合には、前記補正を行うことなく前記直前画像を生成する画像制御工程とを備え、前記画像制御工程により生成した直前画像と、次に入力される現画像との差分に基づいて特定の物体を検出するようにしたことを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、上記の発明において、現に入力される現画像と当該現画像の直前に入力された直前画像との差分に基づいて当該現画像に撮像されている特定の物体を検出する方法をコンピュータに実行させる物体検出プログラムにおいて、前記現画像と直前画像との差分に基づいて特定の物体が検出する物体検出手順と、前記物体検出手順により前記現画像で特定の物体が検出された場合には、当該現画像における特定の物体の領域に対し、特定の物体が当該現画像から見かけ上消去されるように補正を行って前記直前画像を生成し、当該現画像で特定の物体が検出されなかった場合には、前記補正を行うことなく前記直前画像を生成する画像制御手順とを備え、前記画像制御手順により生成した直前画像と、次に入力される現画像との差分に基づいて特定の物体を検出する方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1、7または8の発明によれば、この物体検出装置は、現に入力されている現画像内で特定の注目すべき物体(例えば、歩行者)が検出された場合には、現画像内においてその物体が占める領域が見かけ上消去されるように(具体的には、次に入力される次画像との間で差分が取れる程度)補正を行うので、背景差分法(あるいは、フレーム間差分法)を用いた画像処理において、静止物体も画像内から検出することが可能となる。
また、請求項2の発明によれば、この物体検出装置は、現に入力されている現画像内で特定の注目すべき物体(例えば、歩行者)が検出された場合には、現画像内でその物体が占める領域が見かけ上消去されるように補正を行いつつ座標変換を行って直前画像を生成するので、背景差分法を用いた画像処理において、例えば、車載の撮像装置で画像を撮像する場合のように、移動しながら現画像に撮像された物体が静止していても、画像内から検出することが可能となる。
また、請求項3の発明によれば、画像において検出された物体が停止しているか否かを検知して、その検知結果に応じて警告を報知するので、物体の様々な状態に応じて適切な警告の報知が可能となる。例えば、物体が移動中であれば、走行レーンに飛び出してくる可能性を示唆する警告を報知し、物体が停止中であれば、突然動き出す可能性を示唆して注意を促すことなどができる。
また、請求項4の発明によれば、画像において検出された物体の種類および/または位置を加味して警告を報知するので、物体の種類および/または位置応じて適切な警告を報知することが可能となる。例えば、物体が子供であり、走行レーンのそばにいる場合には、走行レーンに飛び出してくる強い可能性を示唆して、強めの警告を報知することなどができる。
また、請求項5の発明によれば、画像において検出された物体が停止しているか否かを検知して、その検知結果に応じて車両を制御するので、物体の様々な状態に応じて適切に車両の制御が可能となる。例えば、物体が移動中であれば、走行レーンに飛び出してくることを考慮して、車両の速度を減速する制御を行うことなどができる。
また、請求項6の発明によれば、画像において検出された物体の種類および/または位置を加味して車両を制御するので、物体の種類および/または位置応じて適切に車両を制御することが可能となる。例えば、物体が子供であり、走行レーンのそばにいる場合には、走行レーンに飛び出してくる可能性が高いことを考慮して、車両を制動する制御を行うことなどができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る物体検出装置、物体検出方法および物体検出プログラムの実施例を詳細に説明する。
以下の実施例1では、本発明に係る物体検出装置の概要および特徴、物体検出装置の構成および処理の流れを順に説明し、最後に実施例1による効果を説明する。
[物体検出装置の概要および特徴]
まず最初に、図1を用いて、実施例1に係る物体検出装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る物体検出装置の概要を説明する図である。同図に示すように、実施例1に係る物体検出装置は、現フレーム画像と現フレーム画像の直前に入力された直前フレーム画像との差分に基づいて、現画像内に撮像されている特定の物体を検出することを概要とする。ここで、この物体検出装置は、背景差分法(あるいは、フレーム間差分法)を用いた画像処理において、静止物体も画像内から検出することができる点に主たる特徴がある。
この主たる特徴について簡単に説明すると、例えば、図1に例示するように、車載の撮像装置によって画像を撮像する場合のように、移動しながら撮像した現フレーム画像(1)について、次に入力される現フレーム画像(2)を推定した座標変換を行って、現フレーム画像(1)の座標変換後画像を得る。
次に、現フレーム画像(2)と現フレーム画像(1)の座標変換後画像との差分を取ることにより、現フレーム画像(1)の座標変換後画像には現れていない物体を候補物体として検出し、その物体の判別を行う。ここで、物体の判別は、例えば、あらかじめ所持したテンプレートを検出された候補物体に順次あてはめるテンプレートマッチング手法を用いることにより、その候補物体が特定の注目すべき物体(例えば、歩行者)であるか否かを判別し、歩行者であれば大人あるいは子供のいずれかまで判定する。
続いて、物体判別の結果、その物体が特定の物体(注目すべき物体(例えば、歩行者))であれば、その物体が現フレーム画像(2)内に占める領域に対して補正を行う。ここで、この補正は、その物体が見かけ上消去されるように施す。具体的には、検出された物体の領域を、直前フレーム画像について座標変換した画像の同領域の背景で埋めることにより、見かけ上ではあるが注目すべき物体を完全に現フレーム画像から消去する。あるいは、検出された物体の領域を次フレーム画像との差分が取れる程度に、画素ごとの明度または輝度を下げるようにしてもよい。
そして、現フレーム画像(2)に前述の補正を行い、さらにその補正後の現フレーム画像(2)について次に入力される現画像(3)を推定した座標変換を行って、現フレーム画像(2)の座標変換後画像を得る。そして、現フレーム画像(3)と、現フレーム画像(2)の座標変換後画像との差分を取ることにより物体を検出する。なお、このような処理はフレーム画像の入力毎に順次行う(実際には、画像処理のタイミングごとに次のフレーム画像が入力される)。
つまり、現フレーム画像(2)において検出された物体が静止している場合には、現フレーム画像(3)における物体の位置と、現フレーム画像(2)の座標変換後画像における物体の位置が同一になるので、現フレーム画像(3)と現フレーム画像(2)の座標変換後画像との差分を取ってもこのままでは物体は検出されない。しかし、現フレーム画像(2)内において物体が占める領域について補正を行いつつ座標変換を行うことで、現フレーム画像(3)との間で差分を取ることができ、静止物体であっても画像内から検出することができる。
このように、実施例1に係る物体検出装置は、現に入力されている現画像内で特定の注目すべき物体(例えば、歩行者)が検出された場合には、現画像内においてその物体が占める領域が見かけ上消去されるように(具体的には、次に入力される次画像との間で差分が取れる程度)補正を行うので、背景差分法(あるいは、フレーム間差分法)を用いた画像処理において、静止物体も画像内から検出することが可能となる。
[物体検出装置の構成(実施例1)]
次に、図2を用いて、実施例1に係る物体検出装置30の構成を説明する。図2は、実施例1に係る物体検出装置30の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この物体検出装置30は、ナビ部11、レーダ部12、前処理部13、物体判別装置14に接続される。また、物体検出装置30は、記憶部31と、制御部32とから構成される。
このうち、ナビ(ナビゲーション)部11は、GPS(Global Positioning System)人工衛星と通信を行って、特定した自動車の位置と地図データとから走行経路の設定および誘導を行う手段である。また、ナビ部11は、自動車の位置情報や道路形状、路幅、傾斜など車両運転操作に有用な各種の情報を運転者に供給する。
レーダ部12は、レーダ(例えば、76.5GHzのミリ波)を照射して、前方の車両や障害物との距離や速度、方向などを測定する手段である。前処理部13は、撮像装置10(例えば、可視光カメラ)から送信されてくる画像に前処理を行う処理部であり、フィルタ部13aと輪郭抽出部13bとから構成される。このうち、フィルタ部13aは、画像内に映し出された物体の輪郭を強調するための前処理(例えば、シャープネス、コントラスト調整、彩度調整)を行う手段である。また、輪郭抽出部13bは、フィルタ部13aによって施されたフィルタリングに基づいて、画像内の物体の輪郭を抽出する手段である。
衝突危険度判定部14は、物体検出装置および物体判別装置から受け付けた処理結果に基づいて、画像から検出された物体との衝突する危険度を予測して判定する処理部である。例えば、検出された物体が歩行者であって、車両の近くを移動中である場合や子供の場合には衝突危険度は高いと判定し、車両から離れた位置に静止中であれば衝突危険度は低いと判定する。なお、この衝突危険度判定部15による処理結果は、車両制御部16および報知制御部17に送信される。
このうち、車両制御部15は、衝突危険度判定処理部15から受け付けた処理結果に基づいて、車両制御を行う処理部である。例えば、検出された物体との衝突危険度が高いとの判定結果を受け付けた場合には、車両を停止する制御を行う。また、検出された物体との衝突危険度が低いとの判定結果を受け付けた場合には、車両を減速する制御または車両制御のアシスト(例えば、ブレーキのあそびを少なくして、車両の制動準備をする)を行う。
報知制御部16は、衝突危険度判定処理部15から受け付けた処理結果に基づいて、警告の報知を行う処理部である。例えば、検出された物体との衝突危険度が高いとの判定結果を受け付けた場合には、車内通知部18からアラーム音や音声などにより警告を報知する。また、検出された物体との衝突危険度が低いとの判定結果を受け付けた場合には、車内通知部18から音声や画像によって注意を促す。
車内通知部17は、ナビ部11や報知制御部17からの情報を通知する手段であり、例えば、ディスプレイやスピーカなどで構成される。
物体検出装置30の記憶部31は、制御部32による各種処理に必要なデータを格納する格納手段(記憶手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、画像記憶部31aを備える。具体的には、この画像記憶部31aは、後述する画像制御部32aによって読み出されるまで順次入力される画像を一時的に記憶する。また、画像記憶部32aは、画像内から検出された候補物体を後述する物体判別部32cにおいて判別するために用いるテンプレートなども記憶している。
物体検出装置30の制御部32は、所定の制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、画像制御部32aと、差分検出部32bと、物体判別部32cを備える。
このうち、画像制御部32aは、撮像装置10から前処理部13を介して入力された画像に各種処理を行う処理部であり、具体的には、次に画像が入力されるタイミングにおける車両の移動距離から、次に入力される画像を推定して現に入力されている画像について座標変換処理を行う。
また、画像制御部32aは、差分検出部32bによって画像内から検出された候補物体が、特定の注目すべきもの(例えば、歩行者)であるとする判別結果を物体判別部32cから受け付けた場合には、その特定の物体が画像内に占める領域に補正を行う。ここで、この補正は、特定の物体が検出された領域を、物体が検出された現画像の直前に座標変換した画像の同領域の背景で埋めることにより、見かけ上ではあるが完全に現フレーム画像から消去する。あるいは、検出された物体の領域を次フレーム画像との差分が取れる程度に、画素ごとの明度または輝度を下げるようにしてもよい。
差分検出部32bは、撮像装置10から前処理部13を介して入力された画像内から、後述する物体判別部32cの処理の対象となる候補物体が検出されたかどうか判定する処理部であり、具体的には、現に入力されている現画像とその直前に入力されている直前画像を座標変換した画像との各画素ごとの輝度あるいは明度の差分が存在する場合には、その差分として検出された領域(候補物体)に判別の対象となる特定の注目すべき物体が存在するものとして検出を行う。
物体判別部32cは、差分検出部32bによって画像内から検出された候補物体を詳細に判別する処理部であり、具体的には、候補物体に対して画像記憶部32bに記憶されたテンプレートをあてはめて、候補物体の画素とテンプレートの画素とのマッチングの有無から、歩行者であれば大人あるいは子供のいずれであるかまで判別する。
[物体検出装置による処理(実施例1)]
次に、図3を用いて、実施例1に係る物体検出装置による処理を説明する。図3は、実施例1に係る物体検出装置の処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、撮像装置10から現画像の入力を受け付けると(ステップS301肯定)、画像制御部32aは、その現画像(図1の現フレーム画像(3)参照)の直前に入力された直前画像(図1の現フレーム画像(2)参照)を画像記憶部32aから読み出す(ステップS302)。続いて、物体検出部32cに対してその直前画像の物体判別結果を要求する。
この要求を受け付けて、物体判別部32cは、直前画像の物体判別結果を画像制御部32aに対して送信する。具体的には、差分検出部32bによって現画像と直前画像との差分として判別の対象となる候補物体が検出され、物体判別部32cがその候補物体の判別を行った結果、差分内の候補物体を注目すべき特定の物体であると判別した場合には(ステップS303肯定)、直前画像から注目すべき特定の物体を検出した旨の判別結果を画像制御部32aに送信する。
この判別結果を受け付けて、画像制御部32aは、まず、特定の物体が検出された直前画像内の領域に対して補正を施す(ステップS304)。この補正は、その物体が見かけ上消去されるように施す(具体的には、次に入力される次画像との間で差分が取れる程度)。続いて、補正を施したこの直前画像について座標変換を施す(ステップS304)。ここで、この座標変換は、次に画像が入力されるタイミングにおける車両の移動距離から、次に入力される画像(次フレーム画像)を推定して行う。
そして、差分検出部32bは、現画像(図1の現フレーム画像(3)参照)と、補正および座標変換を施した直前画像(図1の現フレーム画像の座標変換後画像参照)との差分の検出を行う(ステップS305)。具体的には、現画像と直前画像との間において、各画像の画素ごとに輝度あるいは明度の差分を検出することにより行う。
その結果、差分が検出された場合には(ステップS306肯定)、その差分内に判別の対象となる候補物体が存在するものとして、差分検出部32bは、物体判別部32cに対して候補物体の判別の判別を行うよう指令を送信する。この指令を受けて、物体判別部32cは、差分検出部32bによって現画像と直前画像との差分として検出された候補物体の判別を行う。(ステップS307)。具体的には、画像内から検出された候補物体が注目すべき特定の物体(例えば、歩行者)であるか否かの判別を行う。
ここで、ステップS303の説明に戻ると、差分検出部32bおよび物体判別部によって、直前画像から特定の注目すべき特定の物体が検出されなかった場合には(ステップS303否定)、その旨の判別結果を画像制御部32aに送信する。この判別結果を受け付けた画像制御部32aは、画像記憶部31aから読み出した直前画像に対して補正を行うことはないので、そのまま座標変換を施し(ステップS308)、差分検出部32bによる次の差分検出処理へ進む。また、ステップS306の説明に戻ると、現画像と補正および座標変換を施した直前画像との間に差分が抽出されず、物体判別の対象となる候補物体を検出できなかった場合には、物体検出装置30は、次フレームの入力画像に対する物体検出処理に備える。
なお、以上に説明した物体検出装置30の処理は、フレーム画像の入力毎に順次繰り返し行われ(実際には、画像処理のタイミング毎に次のフレーム画像が入力される)、次の画像入力がなければ物体検出装置30は処理を終了する。
[警告報知処理(1)(実施例1)]
続いて、図4を用いて、実施例1に係る警告報知処理(1)の流れを説明する。図4は、実施例1に係る警告報知処理(1)の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、物体検出装置30は、現画像(現フレーム画像)内から注目すべき特定の物体を検出すると(ステップS401肯定)、衝突危険度判定部15に対して衝突危険度の判定を行うように指令を送る。この指令を受けて、衝突危険度判定部15は、まず、その特定の物体の状態検知を開始する。(ステップS402)。
ここで、衝突危険度判定部15は、画像内においてその特定の物体が占める領域に対して、画像制御部32aにより施される補正の位置によりその物体の状態(移動中もしくは静止)を検知する。例えば、現画像でその物体が検出された位置と、補正および座標変換を施した直前画像(直前フレーム画像)におけるその物体領域の位置とが同一であれば、その物体は静止状態であるものと検知し、補正の位置が異なればその物体は移動状態であるものと検知する。
そして、その特定の物体の状態検知結果に基づいて、衝突危険度判定部15は、衝突危険度判定を行う(ステップS403)。この判定結果から、衝突危険度判定部15は、その物体が移動中であれば(ステップS404肯定)、車両との衝突危険度が高いものと予測して、警告を報知するように報知制御部17に対して指令を送る。この指令を受けて、警告報知部17は、車内通知部18から警告の報知(例えば、アラーム音や音声、あるいは画像による報知)を行って(ステップS405)、警告報知処理を終了する。
ここで、ステップS404の説明に戻ると、その特定の物体が移動中でない場合には(ステップS404否定)、衝突危険度判定部15は、車両との衝突危険度が低いものと予測して、注意を促す報知するように報知制御部17に対して指令を送る。この指令を受けて、警告報知部17は、車内通知部18から注意を促す報知(例えば、音声や画像による報知)を行って(ステップS406)、警告報知処理を終了する。
なお、警告の報知または注意を促す報知は、車両運転者に対するものであっても、同乗者がいる場合は同乗者に対するものであってもよい。また、強い警告を報知する場合には、車内通知部18において警告の報知を優先するようにしてもよく、車両の衝突危険性が回避されるまで、繰り返し行われるようにしてもよい。
[警告報知処理(2)(実施例1)]
続いて、図5を用いて、実施例1に係る警告報知処理(2)の流れを説明する。図5は、実施例1に係る警告報知処理(2)の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、物体検出装置30は画像内から注目すべき特定の物体を検出すると(ステップS501肯定)、衝突危険度判定部14に対して衝突危険度の判定を行うよう指令を送る。この指令を受けて、衝突危険度判定部14は、物体判別部32cに対してその特定の物体の種別を確認する要求を送信する。この要求を受けて、物体判別部32cは、その特定の物体の種別を確認する。そして、物体判別部32cは、衝突危険度判定部15に対して、その確認結果を送る。
その特定の物体の種別確認結果の送信を受けて、衝突危険度判定部15は、その物体の種別が子供である場合には(ステップS502肯定)、衝突危険度判定を行う(ステップS503)。衝突危険度判定部15は、まず、検出された子供の位置を検知する。ここで、位置の検知は、ナビ部11およびレーダ部12を通じて車内通知部18に映し出される画像から、検出された子供の車両に対する相対的な位置だけでなく、子供までの距離をも把握するようにしてもよい。
次に、検出された子供の位置検知の結果、現在車両が走行しているレーンに子供の位置が近いことが検知された場合には(ステップS504肯定)、衝突危険度判定部15は、車両との衝突危険度が高いものと予測して、強い警告を報知するように報知制御部17に対して指令を送る。この指令を受けて、報知制御部17は、車内通知部18から強い警告の報知(例えば、強いアラーム音や音声、あるいは視覚に印象的な画像による報知)を最優先に行って(ステップS505)、警告報知処理を終了する。
ここで、ステップS504の説明に戻ると、検出された子供の位置検知の結果、現在車両が走行しているレーンに子供の位置が近くないことが検知された場合には(ステップS504否定)、衝突危険度判定部15は、車両との衝突危険度がそれほど高くないものと予測して、警告を報知するように報知制御部17に対して指令を送る。この指令を受けて、報知制御部17は、車内通知部18から警告の報知(例えば、アラーム音や音声、あるいは画像による報知)を行って(ステップS506)、警告報知処理を終了する。
また、ステップS502の説明に戻ると、画像内から検出された特定の物体の種別確認の送信を物体判別部32cから受けて、衝突危険度判定部15は、その物体の種別が子供でない場合には(ステップS502否定)、車両との衝突危険度が低いものと予測して注意を促す報知するよう報知制御部17に指令を送る。この指令を受けて、警告報知部17は、車内通知部18から注意を促す報知(例えば、音声や画像による報知)を行って(ステップS507)、警告報知処理を終了する。
[車両制御処理(1)(実施例1)]
続いて、図6を用いて、実施例1に係る車両制御処理(1)の流れを説明する。図6は、実施例1に係る車両制御処理(1)の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、物体検出装置30は画像内から注目すべき特定の物体を検出すると(ステップS601)、衝突危険度判定部15に対してその物体の状態を検知するよう指令を送る。この指令を受けて、衝突危険度判定部15は、その物体の状態検知を開始する。(ステップS602)。
ここで、衝突危険度判定部15は、上述した警告報知処理(1)と同様に、画像制御部32aが、画像内で検出された物体が占める領域に行う補正の位置によりその特定の物体の状態(移動中もしくは静止)を検知する。例えば、現に入力されている画像でその物体が検出された位置と、その画像の直前に入力された画像を座標変換した画像において、座標変換を行う前に物体の占める領域に行った補正の位置とが同一であれば、その物体は静止状態であるものと検知し、補正の位置が異なればその物体は移動状態であるものと検知する。
そして、その特定の物体の状態検知の結果に基づいて、衝突危険度判定部15は、衝突危険度判定を行う(ステップS603)。この判定結果から、衝突危険度判定部15は、その物体が移動中であれば(ステップS604肯定)、車両との衝突危険度が高いものと予測して、車両を停止する制御を行うように車両制御部16に対して指令を送る。この指令を受けて、車両制御部16は、車両を停止する制御を行って(ステップS605)、車両制御部16は車両制御処理を終了する。
ここで、ステップS604の説明に戻ると、その特定の物体が移動中でない場合には(ステップS604否定)、衝突危険度判定部15は、車両との衝突危険度が低いものと予測して、車両を減速する制御を行うように車両制御部16に対して指令を送る。この指令を受けて、車両制御部16は、車両を減速する制御を行って(ステップS606)、車両制御処理を終了する。
[車両制御処理(2)(実施例1)]
続いて、図7を用いて、実施例1に係る車両制御処理(2)の流れを説明する。図7は、実施例1に係る車両制御処理(2)の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、物体検出装置30は画像内から注目すべき特定の物体を検出すると(ステップS701肯定)、衝突危険度判定部14に対して衝突危険度の判定を行うよう指令を送る。この指令を受けて、衝突危険度判定部14は、物体判別部32cに対してその特定の物体の種別を確認する要求を送信する。この要求を受けて、物体判別部32cは、その特定の物体の種別を確認する。そして、物体判別部32cは、衝突危険度判定部15に対して、その確認結果を送る。
その特定の物体の種別確認結果の送信を受けて、衝突危険度判定部15は、その物体の種別が子供である場合には(ステップS702肯定)、衝突危険度判定を行う(ステップS703)。衝突危険度判定部15は、まず、検出された子供の位置を検知する。ここで、位置の検知は、ナビ部11およびレーダ部12を通じて車内通知部18に映し出される画像から、検出された子供の車両に対する相対的な位置だけでなく、子供までの距離をも把握するようにしてもよい。
次に、検出された子供の位置検知の結果、現在車両が走行しているレーンに子供の位置が近いことが検知された場合には(ステップS704肯定)、衝突危険度判定部15は、車両との衝突危険度が高いものと予測して、車両を停止する制御を行うように車両制御部16に対して指令を送る。この指令を受けて、車両制御部16は、車両を停止する制御を行って(ステップS705)、車両制御処理を終了する。
ここで、ステップS704の説明に戻ると、検出された子供の位置検知の結果、現在車両が走行しているレーンに子供の位置が近くないことが検知された場合には(ステップS704否定)、衝突危険度判定部15は、車両との衝突危険度がそれほど高くないものと予測して、車両を減速する制御を行うように車両制御部16対して指令を送る。この指令を受けて、車両制御部16は、車両を減速する制御を行って(ステップS706)、車両制御処理を終了する。
ここで、ステップS702の説明に戻ると、画像内から検出された特定の物体の種別確認の送信を物体判別部32cから受けて、衝突危険度判定部15は、その物体の種別が子供でない場合には(ステップS702否定)、車両との衝突危険度が低いものと予測して車両制御のアシスト(例えば、ブレーキのあそびを少なくして、車両の制動準備をする)を行うように車両制御部16に対して指令を送る。この指令を受けて、車両制御部16は、車両制御のアシストを行って(ステップS707)、車両制御処理を終了する。
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1によれば、この物体検出装置30は、この物体検出装置は、現に入力されている現画像内で特定の注目すべき物体(例えば、歩行者)が検出された場合には、現画像内においてその物体が占める領域が見かけ上消去されるように(具体的には、次に入力される次画像との間で差分が取れる程度)に補正を行うので、背景差分法(あるいは、フレーム間差分法)を用いた画像処理において、静止物体も画像内から検出することが可能となる。
また、実施例1によれば、この物体検出装置30、現に入力されている現画像内で特定の注目すべき物体(例えば、歩行者)が検出された場合には、現画像内でその物体が占める領域が見かけ上消去されるように補正を行いつつ座標変換を行って直前画像を生成するので、背景差分法を用いた画像処理において、例えば、車載の撮像装置で画像を撮像する場合のように、移動しながら現画像に撮像された物体が静止していても、画像内から検出することが可能となる。
また、実施例1によれば、画像において検出された物体が停止しているか否かを検知して、その検知結果に応じて警告を報知するので、物体の様々な状態に応じて適切な警告の報知が可能となる。例えば、物体が移動中であれば、走行レーンに飛び出してくる可能性を示唆する警告を報知し、物体が停止中であれば、突然動き出す可能性を示唆して注意を促すことなどができる。
また、実施例1によれば、画像において検出された物体の種類および/または位置を加味して警告を報知するので、物体の種類および/または位置応じて適切な警告を報知することが可能となる。例えば、物体が子供であり、走行レーンのそばにいる場合には、走行レーンに飛び出してくる強い可能性を示唆して、強めの警告を報知することなどができる。
また、実施例1によれば、画像において検出された物体が停止しているか否かを検知して、その検知結果に応じて車両を制御するので、物体の様々な状態に応じて適切に車両の制御が可能となる。例えば、物体が移動中であれば、走行レーンに飛び出してくることを考慮して、車両の速度を減速する制御を行うことなどができる。
また、実施例1によれば、画像において検出された物体の種類および/または位置を加味して車両を制御するので、物体の種類および/または位置応じて適切に車両を制御することが可能となる。例えば、物体が子供であり、走行レーンのそばにいる場合には、走行レーンに飛び出してくる強い可能性が高いことを考慮して、車両を制動する制御を行うことなどができる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、実施例2として、本発明に係る異なる実施の形態を(1)〜(4)に区分けして説明する。
(1)補正および座標変換の対象
上記の実施例では、現画像内から検出された物体が注目すべき特定の物体(例えば、歩行者)である場合に、現画像内でその物体が占める領域について補正を行いつつ座標変換を行って直前画像を生成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、現画像から検出された物体が注目すべき特定の物体であるか否かにかかわらず(物体判別部32cによる物体判別結果に関係なく)、補正を行いつつ座標変換を行って直前画像を生成するようにしてもよい。これにより、背景差分法(あるいは、フレーム間差分法)を用いた画像処理において、現画像内に撮像された物体を全て検出することが可能となる。
(2)移動せずに撮像された画像の画像処理
上記の実施例では、車載の撮像装置によって撮像する画像のように、移動しながら撮像した画像に対して画像処理を行って、静止物体も画像内から検出する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば、固定物に取り付けられた撮像装置によって移動せずに撮像された画像について画像処理を行って、静止物体も画像内から検出するようにしてもよい。これにより、背景差分法を用いた画像処理において、例えば、交差点などに設置された交通流監視カメラによって撮像された画像から静止物体も検出することが可能となる。
また、例えば、固定物に取り付けられた撮像装置によって移動せずに撮像された画像について画像処理を行って検出された物体が注目すべき特定の物体(例えば、歩行者)である場合には、現画像内でその物体が占める領域について補正を行うようにしてもよい。これにより、背景差分法を用いた画像処理において、現画像に撮像された物体のうち注目すべき物体が静止していても画像内から検出することが可能となる。
(3)装置構成
図2示した物体検出装置30の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、物体検出装置30の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、画像制御部32aと差分検出部32bを統合するなど、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、物体検出装置30にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(4)物体検出プログラム
ところで、上記の実施例1で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図8を用いて、上記の実施例1と同様の機能を有する物体検出プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図8は、物体検出プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
同図に示すように、物体検出装置としてのコンピュータ40は、HDD41、RAM42、ROM43およびCPU44をバス50で接続して構成される。
そして、ROM43には、上記の実施例1に示した物体検出装置30と同様の機能を発揮する物体検出プログラム、つまり、図8に示すように、画像制御プログラム43a、差分検出プログラム43bおよび物体判別プログラム43cがあらかじめ記憶されている。なお、これらのプログラム43a、43bおよび43cについては、図2に示した物体検出装置30の各構成要素と同様、適宜統合または分散してもよい。なお、ROM43は、不揮発性の「RAM」でもよい。
そして、CPU44が、これらのプログラム43a、43bおよび43cをROM43から読み出して実行することで、図8に示すように、各プログラム43a、43bおよび43cは、画像制御プロセス44a、差分検出プロセス44bおよび物体判別プロセス44cとして機能するようになる。なお、各プロセス44a、44bおよび44cは、図2に示した画像制御部32a、差分検出部32bおよび物体判別部32cにそれぞれ対応する。
また、HDD41には、図8に示すように、画像テーブル41aが設けられる。この画像テーブル41aは、図2に示した画像記憶部31aに対応する。そして、CPU44は画像テーブル41aから画像データ42aを読み出してRAM42に格納し、RAM42に格納された画像データ42aに基づいて物体検出処理を実行する。
なお、上記した各プログラム43a、43bおよび43cについては、必ずしも最初からROM43に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータ40に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、または、コンピュータ40の内外に備えられるHDDなどの「固定用の物理媒体」、さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ40に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ40がこれらから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上のように、本発明に係る物体検出装置、物体検出方法および物体検出プログラムは、現に入力される現画像と当該現画像の直前に入力された直前画像との差分から当該現画像に撮像されている物体を検出する場合に有用であり、特に、背景差分法(あるいは、フレーム間差分法)を用いた画像処理において、静止物体も画像内から検出することに適する。
実施例1に係る物体検出装置の概要を示す図である。 実施例1に係る物体検出装置の構成を示すブロック図である。 実施例1に係る物体検出処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1に係る警告報知処理(1)の流れを示すフローチャートである。 実施例1に係る警告報知処理(2)の流れを示すフローチャートである。 実施例1に係る車両制御処理(1)の流れを示すフローチャートである。 実施例1に係る車両制御処理(2)の流れを示すフローチャートである。 物体検出プログラムを実行するコンピュータを示す図である。 従来技術を説明するための図である。
符号の説明
10 撮像装置
11 ナビ(ナビゲーション)部
12 レーダ部
13 前処理部
13a フィルタ部
13b 輪郭抽出部
14 衝突危険度判定部
15 車両制御部
16 報知制御部
17 車内通知部
30 物体検出装置
31 記憶部
31a 画像記憶部
32 制御部
32a 画像制御部
32b 差分検出部
32c 物体判別部
40 コンピュータ
41 HDD(Hard disk drive)
42 RAM(Random Access Memory)
43 ROM(Read Only Memory)
44 CPU(Central Processing Unit)
50 バス

Claims (8)

  1. 現に入力される現画像と当該現画像の直前に入力された直前画像との差分に基づいて当該現画像に撮像されている特定の物体を検出する物体検出装置において、
    前記現画像と直前画像の差分に基づいて特定の物体が検出する物体検出手段と、
    前記物体検出手段により前記現画像で特定の物体が検出された場合には、当該現画像における特定の物体の領域に対し、特定の物体が当該現画像から見かけ上消去されるように補正を行って前記直前画像を生成し、当該現画像で特定の物体が検出されなかった場合には、前記補正を行うことなく前記直前画像を生成する画像制御手段とを備え、前記画像制御手段により生成した直前画像と、次に入力される現画像との差分に基づいて特定の物体を検出するようにしたことを特徴とする物体検出装置。
  2. 前記画像制御手段は、前記物体検出手段により前記現画像で特定の物体が検出された場合には、当該現画像における特定の物体の領域に対し、特定の物体が当該現画像から見かけ上消去されるように補正を行いつつ座標変換を行って前記直前画像を生成し、前記物体検出手段により前記現画像で物体が検出されなかった場合には、前記補正を行うことなく座標変換を行って前記直前画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の物体検出装置。
  3. 前記画像制御手段による補正の内容から当該物体が停止しているか否かを検知する検知手段と、
    当該検知手段による検知結果に応じて、警告を報知する警告報知手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の物体検出装置。
  4. 前記警告報知手段は、前記物体検出手段により検出された物体の種類および位置のいずれか一つまたは複数を加味して警告を報知することを特徴とする請求項3に記載の物体検出装置。
  5. 前記検知手段による検知結果に応じて、車両を制御する車両制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の物体検出装置。
  6. 前記車両制御手段は、前記物体検出手段により検出された物体の種類および位置のいずれか一つまたは複数を加味して車両を制御することを特徴とする請求項5に記載の物体検出装置。
  7. 現に入力される現画像と当該現画像の直前に入力された直前画像との差分に基づいて当該現画像に撮像されている特定の物体を検出する物体検出方法において、
    前記現画像と直前画像との差分に基づいて特定の物体を検出する物体検出工程と、
    前記物体検出工程により前記現画像で特定の物体が検出された場合には、当該現画像における特定の物体の領域に対し、特定の物体が当該現画像から見かけ上消去されるように補正を行って前記直前画像を生成し、当該現画像で特定の物体が検出されなかった場合には、前記補正を行うことなく前記直前画像を生成する画像制御工程とを備え、前記画像制御工程により生成した直前画像と、次に入力される現画像との差分に基づいて特定の物体を検出するようにしたことを特徴とする物体検出方法。
  8. 現に入力される現画像と当該現画像の直前に入力された直前画像との差分に基づいて当該現画像に撮像されている特定の物体を検出する方法をコンピュータに実行させる物体検出プログラムにおいて、
    前記現画像と直前画像との差分に基づいて特定の物体が検出する物体検出手順と、
    前記物体検出手順により前記現画像で特定の物体が検出された場合には、当該現画像における特定の物体の領域に対し、特定の物体が当該現画像から見かけ上消去されるように補正を行って前記直前画像を生成し、当該現画像で特定の物体が検出されなかった場合には、前記補正を行うことなく前記直前画像を生成する画像制御手順とを備え、前記画像制御手順により生成した直前画像と、次に入力される現画像との差分に基づいて特定の物体を検出する方法をコンピュータに実行させることを特徴とする物体検出プログラム。
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