JP2007026159A - プリント基板解析モデル生成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 プリント基板にリブが存在するときでも、高精度かつ高速な解析が可能な解析モデルを自動生成する。
【解決手段】 図形プリミティブ読込部10によりCADデータ100から読み込んだリブ形状を定義する図形プリミティブを、グループ化部20でリブごとにグループ化し、図形近似部30でグループごとに水平線分及び垂直線分の少なくとも一方を用いた図形で近似する。また、図形近似部30で近似した図形を構成する各線分を、線分整列部40で閉鎖ループが形成されるように適宜整列し、線分端点移動部50で線分の両端点を所定間隔をなして配置された格子の交点のうち直近のものに移動する。そして、線状部分解消部60、くびれ部分解消部70及び接触部分解消部80で閉鎖ループに形成された線状部分、くびれ部分及び接触部分を解消した後、解析モデル生成部90で閉鎖ループから解析モデル110を生成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リブが存在するプリント基板の解析モデルを生成する技術に関する。
プリント基板のリフロー半田付けは、プリント基板がリフロー炉を通過する間に半田を溶融させ、半田付けを実施する方法の一つである。但し、この方法だと、プリント板がリフロー炉を通過する間、プリント基板上の電子部品も同様に熱を受けるため、耐熱温度以上に加熱されると電子部品の故障を引き起こす。特に近年では、環境への影響を考慮し、鉛フリー半田が用いられることが多くなってきた。鉛フリー半田は、従来の鉛を含んだ半田と比較すると融点が上昇することから、加熱制御をより厳密に行う必要がある。従って、実際に半田付けを行う前に、プリント基板の解析を実施して問題なく半田付けが行われるかどうかの検証を行う必要があり、そのためにはプリント基板の解析モデルを生成する必要がある。
かかるプリント基板の解析モデルを生成するときに、プリント基板にくり抜き穴であるリブが形成されている場合には、プリント基板設計用CADシステムで作成されたCADデータを参照しながら手操作によってリブの形状を定義して解析モデルを生成していた。解析モデルを自動生成する技術としては、特願2005−23463号で提案されているように、解析対象物を有限要素に分割していくつかの有限要素をまとめたメッシュという単位を定義し、各メッシュにおける導体の含有率に応じて有限要素の材料を導体かそれ以外のものとみなして簡略化した解析モデルを生成するものがある。しかし、この技術は解析対象物に含まれる材料に関するものであるため、プリント基板の解析モデルを生成するときに、プリント基板にくり抜き穴であるリブが形成されている場合においては適用できず、かかる場合には、前述のように手操作によってリブの形状を定義して解析モデルを生成せざるを得なかった。
しかしながら、手操作でリブの形状を定義して解析モデルを生成する方法では、閉鎖ループをなす図形としての夫々のリブの形状の定義に非常に時間がかかり、作業効率が悪かった。
一方、CADデータにおいては、リブの形状は図形プリミティブ(直線、矩形、円弧、円、長円、多角形等)の集合で定義されているが、1つのリブの形状を定義する図形プリミティブの端点にずれが生じている場合があった。なぜなら、プリント基板の製造システムにおいてプリント基板を削るドリルの軌跡情報を別途定義しなければならないことから、CADシステムにおいては、リブの形状の定義は、例えばレイアウト検討のために部品間の干渉の有無が把握できる程度で良く、厳格な精度が求められていないからである。かかる理由により、リブの形状が必ずしも閉鎖ループをなしているとは限らず、CADデータをもとに高精度な解析を行い得る解析モデルを自動生成するのは困難であった。
また、解析システムは所定間隔の格子状の解析単位(以下、「格子単位」とする)を設定した解析モデルを用いるのが一般的である。解析モデルを生成する際、格子単位を細かくするほど解析精度が向上する反面、解析時間が増大する。反対に、格子単位を粗くするほど解析時間が短くなる反面、解析精度が低下する。効率的に解析を行うためには、解析モデルの格子単位を解析精度と解析時間が折り合うように設定する必要がある。ただし、リブは必ずしも格子上に乗ってはいないため、そのままの形状を反映させて解析モデルを生成すると、格子上に乗っていない部分について細かい格子単位が設定されてしまい、解析システムの処理性能が低下してしまう。
そこで、本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、プリント基板にリブが形成されている場合であっても、解析精度を確保しつつ高速に解析することが可能な解析モデルを自動生成し、解析作業を効率化することを目的とする。
このため、本発明においては、リブが形成されたプリント基板のCADデータから、リブの形状を定義した図形プリミティブを読み込む。次に、読み込まれた図形プリミティブを、リブごとにグループ化する。また、グループ化した図形プリミティブが属するグループごとに、読み込まれた各図形プリミティブを、水平線分及び垂直線分の少なくとも一方を用いた図形で夫々近似する。更に、近似された各図形から閉鎖ループが形成されるように、該図形を構成する各線分を整列させ、その各線分の両端点を、所定間隔をなして配置された格子の交点のうち直近のものに移動する。なお、所定間隔とは、解析システムにおいて解析精度を確保しつつ高速に解析することが可能な格子単位をなす間隔である。そして、両端点が移動された各線分に基づいて、プリント基板の解析モデルを生成する。
本発明によれば、プリント基板の解析モデルを生成するときにおいて、プリント基板にリブが存在する場合であっても、リブの形状を定義する図形プリミティブをリブごとにグループ化し、水平線分及び垂直線分の少なくとも一方を用いた図形で夫々近似した上で、閉鎖ループが形成されるように図形を構成する線分を整列し、その各線分の両端点を格子の交点に移動することで、CADデータにおけるリブの形状を定義する図形プリミティブ同士の端点のずれを補正しつつ、解析システムにおいて精度の高い解析を高速に行うことが可能な解析モデルを短時間で自動生成することが可能になり、解析作業を効率化することができる。
以下、添付された図面を参照して本発明を詳述する。
図1は、本発明に係るプリント基板解析モデル生成装置(以下「解析モデル生成装置」という)の機能ブロック図を示す。なお、解析モデル生成装置は、少なくとも中央処理装置(CPU)とメモリとを備えたコンピュータにおいて構築され、メモリにロードされたプログラムによりソフトウェア的に実現される。
解析モデル生成装置は、図形プリミティブ読込部10と、グループ化部20と、図形近似部30と、線分整列部40と、線分端点移動部50と、線状部分解消部60と、くびれ部分解消部70と、接触部分解消部80と、解析モデル生成部90と、を含んで構成される。
図形プリミティブ読込部10は、読込手段として機能し、CADデータ100からプリント基板のリブの形状を定義する図形プリミティブを読み込む。グループ化部20は、グループ化手段として機能し、読み込まれた図形プリミティブをリブごとにグループ化する。図形近似部30は、図形近似手段として機能し、グループ化した図形プリミティブが属するグループごとに、読み込まれた各図形プリミティブを、水平線分及び垂直線分の少なくとも一方を用いた図形で夫々近似する。線分整列部40は、線分整列手段として機能し、近似された各図形から閉鎖ループが形成されるように、各図形を構成する各線分を整列させる。線分端点移動部50は、端点移動手段として機能し、整列された各線分の両端点を、所定間隔をなして配置された格子の交点のうち直近のものに移動する。線状部分解消部60では、線状部分解消手段として機能し、同一グループの閉鎖ループに形成されている線状部分を解消する。くびれ部分解消部70は、第1の接触部分解消手段として機能し、閉鎖ループに形成されている点接触部分を解消する。接触部分解消部80は、第2の接触部分解消手段及び第3の接触部分解消手段として機能し、異なるグループに属する閉鎖ループ同士が接触している接触部分を解消する。解析モデル生成部90では、解析モデル生成手段として機能し、解析モデル110を生成する。
図2は、図形プリミティブ読込部10で実行される読込処理を示す。
ステップ1(図では「S1」と略記する。以下同様)では、リブの形状を定義する図形プリミティブの個数を計数するための図形プリミティブ数nに初期値0をセットする。
ステップ2では、CADデータ100から図形プリミティブを1つずつ読み込む。
ステップ3では、読み込んだ図形プリミティブが、リブを定義するものかどうかを判定する。定義していればステップ4に進み(Yes)、そうでなければステップ6に進む(No)。
ステップ4では、図形プリミティブをメモリ、一時ファイルなどの作業領域に順次格納する。
ステップ5では、図形プリミティブ数nに1を加算する。
ステップ6では、全ての図形プリミティブの読み込みを完了したかを判定する。完了していれば、読込処理を終了し(Yes)、そうでなければステップ2に戻る(No)。
かかる読込処理によれば、CADデータの図形プリミティブを読み込み、その中からリブの形状を定義する図形プリミティブのみを選択して作業領域に格納することができる。
図3は、グループ化部20で実行されるグループ化処理を示す。
ステップ11では、ループ変数iに初期値1をセットする。なお、作業領域に格納された図形プリミティブのうち、i番目の図形プリミティブを、図形プリミティブ[i]とする(以下同様)。
ステップ12では、図形プリミティブ[i]の形状が矩形、長円、円のいずれかに該
当するかどうかを判定する。該当すればステップ13に進み(Yes)、図形プリミティブ[i]が単独で1つのリブの形状を定義するものとして認識し、図形プリミティブ
[i]に独立したグループ識別子を付与する。一方、そうでなければステップ14に進
む(No)。
ステップ14では、図形プリミティブ[i]が円弧かどうかを判定する。円弧であれ
ばステップ15に進み(Yes)、図形プリミティブ[i]、即ち円弧の両端点の座標
を求める。一方、そうでなければステップ16に進む(No)。
ステップ16では、ループ変数jに初期値i+1をセットする。
ステップ17では、図形プリミティブ[j]の形状が矩形、長円、円のいずれかに該当するかどうかを判定する。該当すればステップ18に進み(Yes)、図形プリミティブ[j]が単独で1つのリブの形状を定義するものとして認識し、図形プリミティブ[j]に独立したグループ識別子を付与する。一方、そうでなければステップ19に進む(No)。
ステップ19では、図形プリミティブ[j]が円弧かどうかを判定する。円弧であればステップ20に進み(Yes)、図形プリミティブ[j]、即ち円弧の両端点の座標を求める。一方、そうでなければステップ21に進む(No)。
ステップ21では、図形プリミティブ[i]の端点と図形プリミティブ[j]との端
点との距離Dを演算する。
ステップ22では、距離Dが、所定閾値以下であるかどうかを判定する。所定閾値以下であればステップ23に進み(Yes)、図形プリミティブ[i]と図形プリミティ
ブ[j]とが同一のリブの形状を定義するものとして認識し、図形プリミティブ[i]
と図形プリミティブ[j]に同一のグループ識別子を付与する。一方、そうでなければステップ24に進む(No)。なお、所定閾値とは、図形プリミティブ同士が同一のリブ形状を定義しているとみなすことができる端点同士の距離である。
ステップ24では、ループ変数jに1を加算する。
ステップ25では、ループ変数jの値が図形プリミティブ数nより大きいかどうかを判定する。大きければ、ステップ26に進み(Yes)、ループ変数iに1を加算する
。一方、そうでなければステップ17に戻る(No)。
ステップ27では、ループ変数iの値が図形プリミティブ数n−1より大きいかどう
かを判定する。大きければ、グループ化処理を終了し(Yes)、そうでなければステップ12に戻る(No)。
かかるグループ化処理によれば、単独で1つの閉鎖ループを形成している図形プリミティブは1つのリブを形成しているとみなす一方、それ以外の図形プリミティブについては、異なる図形プリミティブ同士でその端点が一致していない場合であっても、端点間の距離Dが所定閾値以内にあるもの同士を同一のリブを形成する図形プリミティブとみなすことで、図形プリミティブをリブごとにグループ化することができる。
図4は、図形近似部30で実行される図形近似処理を示す。この処理は、夫々のグループごとに実行する。
ステップ31では、ループ変数iに初期値1をセットすると共に、線分の個数を計数するための線分数mに初期値0をセットする。
ステップ32では、図形プリミティブ[i]の形状が矩形、長円、円のいずれかに該
当するかどうかを判定する。該当すればステップ33に進み(Yes)、そうでなければステップ34に進む(No)。
ステップ33では、図形プリミティブ[i]、即ち矩形、長円、円のいずれかを包含
する矩形を構成する水平線分と垂直線分の4線分により図形プリミティブ[i]を近似
し、ステップ40に進む。具体的には、図形プリミティブ[i]が図5(A)に示すよ
うな円の場合には、同図(B)に示すような4つの線分で近似する。
ステップ34では、図形プリミティブ[i]が円弧かどうかを判定する。円弧であれ
ばステップ35に進み(Yes)、そうでなければステップ38に進む(No)。
ステップ35では、図形プリミティブ[i]、即ち円弧に外接する水平線分と垂直線
分とにより円弧を近似する。水平線分と垂直線分の数は、円弧の形状により、2線分から6線分の5つのパターンに分かれる。円弧の曲率中心を原点とした直角座標系を想定した場合に、円弧がそのx軸及びy軸と交差する回数により、外接する線分の数が決まる。図6(A)のように1回も交差しない場合は、同図(B)のように外接する2線分で近似する。図7(A)のように1回交差する場合は、同図(B)のように外接する3線分で近似する。図8(A)のように2回交差する場合は、同図(B)のように外接する4線分で近似する。図9(A)のように3回交差する場合は、同図(B)のように外接する5線分で近似する。図10(A)のように4回交差する場合は、同図(B)のように外接する6線分で近似する。即ち、交差回数をCとすると、図6から図10に示すように、円弧をC+2個の線分で近似する。
ステップ36では、近似した夫々の線分の長さが所定値より長いかを判定する。なお、この所定値は、円弧をより正確に近似する必要があるかを判断する基準とする長さである。所定値より長い場合はステップ37に進み(Yes)、所定値以下の場合はステップ40に進む(No)。
ステップ37では、水平線分と垂直線分で形成される所定の矩形を想定し、矩形を円弧に沿って移動させながら、矩形の範囲内で曲線を水平線分及び垂直線分の少なくとも一方を用いて順次近似する。例えば、図11の破線で示す円弧の場合、実線で示すような階段形状に近似する。
ステップ38では、図形プリミティブ[i]の形状が斜線かどうかを判定する。該当
すればステップ39に進み(Yes)、そうでなければステップ40に進む(No)。
ステップ39では、斜線を水平線分及び垂直線分により近似する。
ステップ40では、線分数mに、相当数を加算する。なお、相当数とは図形プリミティブ[i]を近似した図形を構成する線分数である。
ステップ41では、ループ変数iに1を加算する。
ステップ42では、ループ変数iの値が図形プリミティブ数nより大きいかどうかを
判定する。大きければ、図形近似処理を終了し(Yes)、そうでなければステップ32に戻る(No)。
かかる図形近似処理によれば、図形プリミティブが属するグループごとに、各図形プリミティブが水平線分及び垂直線分の少なくとも一方を用いた図形で近似される。例えば図12に破線で示すような図形プリミティブは、実線で示すような図形に近似される。
図13は、線分整列部40で実行される線分整列処理を示す。この処理は、夫々のグループごとに実行する。
ステップ51では、ループ変数iに初期値1をセットする。
ステップ52では、ループ変数jに初期値i+1をセットする。
ステップ53では、線分[j]が線分[i]に連続するように、線分[j]の両端点
の座標を必要に応じて入れ替える。具体的には、線分[j]の両端点のうち一方の端点と線分[i]の終点とが一致するとき、線分[i]に線分[j]の終点が接続されてい
れば、線分[j]の始点と終点の座標を入れ替える。
ステップ54では、ループ変数jに1を加算する。
ステップ55では、ループ変数jの値が線分数mより大きいかどうかを判定する。大きければ、ステップ56に進み(Yes)、そうでなければステップ53に戻る(No)。
ステップ56では、ループ変数iに1を加算する。
ステップ57では、ループ変数iの値が線分数m−1より大きいかどうかを判定する
。大きければ、ステップ58に進み(Yes)、そうでなければステップ52に戻る(No)。
ステップ58では、線分が時計回りに整列しているどうかを判定する。していれば、ステップ59に進み(Yes)、そうでなければ線分整列処理を終了する(No)。
ステップ59では、全線分の始点と終点を入れ替え、反時計回りに整列させる。
かかる線分整列処理により、図形近似処理により近似された図形を構成する各線分を整列させることで、閉鎖ループを形成することが可能となる。
図14は、線分端点移動部50で実行される線分端点移動処理を示す。この処理は、夫々のグループごとに実行する。
ステップ61では、ループ変数iに初期値1をセットする。
ステップ62では、線分[i]の両端点を、所定間隔をなして配置された格子の交点
のうち直近のものに移動する。なお、所定間隔とは、解析システムにおいて解析精度を確保しつつ高速に解析することが可能な格子単位をなす間隔である。
ステップ63では、ループ変数iに1を加算する。
ステップ64では、ループ変数iの値が線分数mより大きいかどうかを判定する。大
きければ、線分端点移動処理を終了し(Yes)、そうでなければステップ62に戻る(No)。
かかる線分端点移動処理により、線分の両端点を格子の交点に移動することで、閉鎖ループを格子上に乗せることが可能となる。例えば図15(A)に示すように、線分を実線、格子を破線で表現した閉鎖ループの場合には、線分端点移動処理を施すと、同図(B)のようになる。
図16は、線状部分解消部60で実行される線状部分解消処理を示す。この処理は、夫々のグループごとに実行する。
ステップ71では、ループ変数iに初期値1をセットする。
ステップ72では、ループ変数jに初期値i+1をセットする。
ステップ73では、線分[i]と線分[j]とが反対方向を向いており、且つ線分[
i]の両端点と線分[j]の両端点とが夫々同一位置にあるかどうかを判定する。この
条件に該当すれば、ステップ74に進み(Yes)、そうでなければステップ75に進む(No)。
ステップ74では、線分[i]及び線分[j]のうち、端点移動前の線分位置と移動
後の線分位置との距離が大きいものを、他方から所定間隔離間するように平行移動する。
ステップ75では、ループ変数jに1を加算する。
ステップ76では、ループ変数jの値が線分数mより大きいかどうかを判定する。大きければ、ステップ77に進み(Yes)、そうでなければステップ73に戻る(No)。
ステップ77では、ループ変数iに1を加算する。
ステップ78では、ループ変数iの値が線分数m−1より大きいかどうかを判定する
。大きければ、線状部分解消処理を終了し(Yes)、そうでなければステップ72に戻る(No)。
かかる線状部分解消処理により、端点移動処理により閉鎖ループに線状部分が形成された場合であっても、線分を所定間隔平行移動して線状部分を解消することで、実際には形成されているリブが解析モデルで消滅してしまうことを防止でき、解析精度を保つことができる。例えば図17(A)に示すような閉鎖ループは、線分端点移動処理により、同図(B)に示すような線状部分を形成する。この場合、線状部分解消処理により、同図(C)のような閉鎖ループに修正される。
図18は、くびれ部分解消部70で実行されるくびれ部分解消処理を示す。この処理は、夫々のグループごとに実行する。
ステップ81では、ループ変数iに初期値1をセットする。
ステップ82では、ループ変数jに初期値i+1をセットする。
ステップ83では、線分[i]の終点と線分[j]の終点とが同一位置にあるかを判
定する。同一位置にあれば、ステップ84に進み(Yes)、そうでなければステップ88に進む(No)。なお、終点が同一位置にある場合、その位置で点接触が起きている。
ステップ84では、線分[i]及び線分[j]の終点を端点とし、かつ連続する2組
の線分を夫々2辺とする2つの矩形を想定する。例えば図19(A)の実線で示されるような閉鎖ループの場合は、図19(B)の斜線で塗られた部分で示される2つの矩形を想定する。
ステップ85では、2つの矩形の対角線の長さが同じかどうかを判定する。同じであれば、ステップ86に進み(Yes)、そうでなければステップ87に進む(No)。
ステップ86では、2つの矩形のうち、点接触部分を端点とし、且つCADデータにより定義されるリブからの変位が小さい矩形を構成する線分を、点接触部分から所定間隔離間するように平行移動する。例えば図20(A)に実線で示された閉鎖ループの場合、2つの矩形の対角線の長さは同じである。この場合、破線で示されたCADデータにより定義されるリブからの変位が小さい矩形を構成する線分を平行移動し、同図(B)のようにする。
ステップ87では、2つの矩形のうち、点接触部分を端点とし、且つ対角線の長さが短い矩形を構成する線分を、点接触部分から所定間隔離間するように平行移動する。図21(A)に実線で示された閉鎖ループの場合、対角線の長さが短い矩形を構成する線分を平行移動し、同図(B)のようにする。
ステップ88では、ループ変数jに1を加算する。
ステップ89では、ループ変数jの値が線分数mより大きいかどうかを判定する。大きければ、ステップ90に進み(Yes)、ループ変数iに1を加算する。そうでなけ
ればステップ83に戻る(No)。
ステップ91では、ループ変数iの値が線分数m−1より大きいかどうかを判定する
。大きければ、くびれ部分解消処理を終了し(Yes)、そうでなければステップ82に戻る(No)。
かかるくびれ部分解消処理により、端点移動処理により閉鎖ループにくびれ部分、即ち点接触部分が形成された場合であっても、線分を所定間隔平行移動して点接触部分を解消することで、実際には基板が接していない部分が解析モデルで接してしまうことを防止でき、解析精度を保つことができる。
図22は、接触部分解消部80で実行される接触部分解消処理を示す。
ステップ101では、ループ変数g1に初期値1をセットする。
ステップ102では、ループ変数g2に初期値g1+1をセットする。
ステップ103では、ループ変数iに初期値1をセットする。
ステップ104では、ループ変数jに初期値1をセットする。
ステップ105では、グループ[g1]の線分[i]とグループ[g2]の線分[j
]とが接触しているどうかを判定する。接触していれば、ステップ106に進み(Yes)、そうでなければステップ110に進む(No)。なお、接触のパターンとしては、まず、図23(A)のように、異なるグループに属する各閉鎖ループに、一方のグループに属する線分の一端点と他方のグループに属する線分の一端点とが同一位置にある点接触がある。また、同図(B)のように、異なるグループに属する閉鎖ループに、一方のグループに属する線分及び他方のグループに属する線分の全部が重畳する線接触がある。更に、同図(C)のように、異なるグループに属する閉鎖ループに、一方のグループに属する線分及び他方のグループに属する線分の一部が重畳する線接触がある。
ステップ106では、グループ[g1]の線分[i]を接触部分から所定間隔離間す
るように平行移動すると、その閉鎖ループに2つの線分の両端点が同一位置となる線状部分が形成されるかを判定する。形成されれば、ステップ107に進む(Yes)。そうでなければステップ108に進み(No)、グループ[g1]の線分[i]を接触部
分から所定間隔離間するように平行移動する。
ステップ107では、グループ[g2]の線分[j]を接触部分から所定間隔離間するように平行移動すると、その閉鎖ループに2つの線分の両端点が同一位置となる線状部分が形成されるかを判定する。形成されれば、ステップ110に進む(Yes)。そうでなければステップ109に進み(No)、グループ[g2]の線分[j]を接触部分から所定間隔離間するように平行移動する。
ステップ110では、ループ変数jに1を加算する。
ステップ111では、ループ変数jの値が線分数mより大きいかどうかを判定する。大きければ、ステップ112に進み(Yes)、ループ変数iに1を加算する。そうで
なければステップ105に戻る(No)。
ステップ113では、ループ変数iの値が線分数m−1より大きいかどうかを判定す
る。大きければ、ステップ114に進み(Yes)、ループ変数g2に1を加算する。そうでなければステップ104に戻る(No)。
ステップ115では、ループ変数g2の値がグループ数より大きいかどうかを判定する。大きければ、ステップ116に進み(Yes)、ループ変数g1に1を加算する。そうでなければステップ103に戻る(No)。
ステップ117では、ループ変数g1の値がグループ数−1より大きいかどうかを判定する。大きければ、接触部分解消処理を終了し(Yes)、そうでなければステップ102に戻る(No)。
かかる処理により、線分端点移動処理により異なるグループに属する閉鎖ループ同士が接触しても、線分を所定間隔平行移動して接触部分を解消することで、実際にはリブが接していない部分が解析モデルで接してしまうことを防止でき、解析精度を保つことができる。更に、線分を平行移動した結果閉鎖ループに線状部分が形成される場合には、平行移動を禁止することで、解析精度の低下を防ぐことができる。
図24は、解析モデル生成部90で実行される解析モデル生成処理を示す。
ステップ121では、ループ変数iに初期値1をセットする。
ステップ122では、グループ[i]に属する線分の始点座標を順次連結し、閉鎖ル
ープを形成する。
ステップ123では、形成された閉鎖ループに基づいて、解析モデル110を生成する。
ステップ124では、ループ変数iに1を加算する。
ステップ125では、ループ変数iの値がグループ数より大きいかどうかを判定する
。大きければ、解析モデル生成処理を終了し(Yes)、そうでなければステップ122に戻る(No)。
かかる解析モデル生成処理により、線分の始点を順次連結した閉鎖ループに基づいて解析モデルを生成することができる。
なお、解析モデル生成処理では、両端点が同一位置にある線分があるときには、その線分を削除してから解析モデルを生成することが望ましい。また、両端点が同一位置にある連続した2つの線分があるときには、その線分を削除してから解析モデルを生成することが望ましい。更に、同一方向に連続して延びる複数の線分があるときには、連続する線分を連結して1つの線分にしてから解析モデルを生成することが望ましい。このようにすると、不要なデータを削除することができ、解析効率の向上につながる。例えば図15(B)に示すような閉鎖ループの場合、これらの処理を行った結果、同図(C)に示すような閉鎖ループになる。
かかる解析モデル生成装置によれば、プリント基板の解析モデルを生成するときにおいて、プリント基板にリブが存在する場合であっても、リブの形状を定義する図形プリミティブをリブごとにグループ化し、水平線分及び垂直線分の少なくとも一方を用いた図形で夫々近似した上で、閉鎖ループが形成されるように図形を構成する線分を整列し、その各線分の両端点を格子の交点に移動することで、CADデータにおけるリブの形状を定義する図形プリミティブ同士の端点のずれを補正しつつ、解析システムにおいて精度の高い解析を高速に行うことが可能な解析モデルを短時間で自動生成することが可能となり、解析作業を効率化することができる。また、解析モデルを生成する途中過程において、各線分の両端点を格子の交点に移動することにより発生するリブの接触等の不具合を解消すると共に、冗長なデータを削除しておくことで、より精度が高く効率の良い解析が可能な解析モデルを生成することができる。
また、本発明は、熱伝導解析や熱流体解析に適用できる他、応力解析の分野にも適用可能である。
(付記1)リブが形成されたプリント基板のCADデータから、リブの形状を定義した図形プリミティブを読み込む読込手段と、前記読込手段により読み込まれた図形プリミティブを、リブごとにグループ化するグループ化手段と、前記グループ化手段によりグループ化した図形プリミティブが属するグループごとに、前記読込手段により読み込まれた各図形プリミティブを、水平線分及び垂直線分の少なくとも一方を用いた図形で夫々近似する図形近似手段と、前記図形近似手段により近似された各図形から閉鎖ループが形成されるように、該図形を構成する各線分を整列させる線分整列手段と、前記線分整列手段により整列された各線分の両端点を、所定間隔をなして配置された格子の交点のうち直近のものに移動する端点移動手段と、前記端点移動手段により両端点が移動された各線分に基づいて、前記プリント基板の解析モデルを生成する解析モデル生成手段と、を含んで構成されたことを特徴とするプリント基板解析モデル生成装置。
(付記2)前記端点移動手段により各線分の両端点が移動された結果、前記閉鎖ループに反対方向を向く2つの線分の両端点が夫々同一位置にある線状部分が形成されたときには、一方の線分を他方の線分から前記所定間隔離間するように平行移動し、前記線状部分を解消する線状部分解消手段を備えたことを特徴とする付記1記載のプリント基板解析モデル生成装置。
(付記3)前記線状部分解消手段は、前記2つの線分のうち、前記端点移動手段による移動前の線分位置と移動後の線分位置との距離が大きいものを平行移動することを特徴とする付記2記載のプリント基板解析モデル生成装置。
(付記4)前記端点移動手段により各線分の両端点が移動された結果、前記閉鎖ループに2つの線分の終点が同一位置にある点接触部分が形成されたときには、該点接触部分を端点とし且つ連続する2つの線分の少なくとも一方を該点接触部分から前記所定間隔離間するように平行移動し、前記点接触部分を解消する第1の接触部分解消手段を備えたことを特徴とする付記1〜付記3のいずれか1つに記載のプリント基板解析モデル生成装置。
(付記5)前記第1の接触部分解消手段は、前記点接触部分を端点とし且つ連続する2組の2つの線分を夫々2辺とする2つの矩形のうち、その対角線の長さが異なるときには対角線が短いものを構成する線分を、その対角線の長さが同じときにはCADデータにより定義されるリブからの変位が小さいものを構成する線分を平行移動させることを特徴とする付記4記載のプリント基板解析モデル生成装置。
(付記6)前記端点移動手段により各線分の両端点が移動された結果、異なるグループに属する閉鎖ループに、一方のグループに属する線分及び他方のグループに属する線分の少なくとも一部が重畳する線接触部分が形成されたときには、一方のグループに属する線分のうち該線接触部分を全部又は一部とするものを、該線接触部分から前記所定間隔離間するように平行移動し、前記線接触部分を解消する第2の接触部分解消手段を備えたことを特徴とする付記1〜付記5のいずれか1つに記載のプリント基板解析モデル生成装置。
(付記7)前記端点移動手段により各線分の両端点が移動された結果、異なるグループに属する各閉鎖ループに、一方のグループに属する線分の一端点と他方のグループに属する線分の一端点とが同一位置にある点接触部分が形成されたときには、一方のグループに属する線分のうち該点接触部分を端点とするものの少なくとも一方を、該点接触部分から前記所定間隔離間するように平行移動し、前記点接触部分を解消する第3の接触部分解消手段を備えたことを特徴とする付記1〜付記6のいずれか1つに記載のプリント基板解析モデル生成装置。
(付記8)前記第2の接触部分解消手段又は第3の接触部分解消手段は、前記線分を平行移動すると閉鎖ループに2つの線分の両端点が同一位置となる線状部分が形成されるか否かを判定し、該線状部分が形成されると判定したときに、前記線分の平行移動を禁止することを特徴とする付記6又は付記7に記載のプリント基板解析モデル生成装置。
(付記9)前記図形近似手段は、前記図形プリミティブが円弧のときには、水平線分と垂直線分とで形成される所定寸法の矩形を想定し、該矩形を円弧に沿って移動させながら、該矩形の範囲内で円弧を水平線分及び垂直線分の少なくとも一方を用いて順次近似することを特徴とする付記1〜付記8のいずれか1つに記載のプリント基板解析モデル生成装置。
(付記10)前記解析モデル生成手段は、両端点が同一位置にある1つの線分があるときには、該線分を削除してから解析モデルを生成することを特徴とする付記1〜付記9のいずれか1つに記載のプリント基板解析モデル生成装置。
(付記11)前記解析モデル生成手段は、両端点が同一位置にある連続した2つの線分があるときには、該2つの線分を削除してから解析モデルを生成することを特徴とする付記1〜付記10のいずれか1つに記載のプリント基板解析モデル生成装置。
(付記12)前記解析モデル生成手段は、同一方向に連続して延びる複数の線分があるときには、該複数の線分を連結して1つの線分としてから解析モデルを生成することを特徴とする付記1〜付記11のいずれか1つに記載のプリント基板解析モデル生成装置。
(付記13)リブが形成されたプリント基板のCADデータから、リブの形状を定義した図形プリミティブを読み込むステップと、読み込まれた図形プリミティブを、リブごとにグループ化するステップと、グループ化した図形プリミティブが属するグループごとに、読み込まれた各図形プリミティブを、水平線分及び垂直線分の少なくとも一方を用いた図形で夫々近似するステップと、近似された各図形から閉鎖ループが形成されるように、該図形を構成する各線分を整列させるステップと、整列された各線分の両端点を、所定間隔をなして配置された格子の交点のうち直近のものに移動するステップと、両端点が移動された各線分に基づいて、前記プリント基板の解析モデルを生成するステップと、をコンピュータに実現させるためのプリント基板解析モデル生成プログラム。
本発明に係るプリント基板解析モデル生成装置の機能ブロック図 読込処理を示すフローチャート グループ化処理を示すフローチャート 図形近似処理を示すフローチャート 円の近似方法を示し、(A)は近似前の説明図、(B)は近似後の説明図 円弧の近似方法の第1例を示し、(A)は近似前の説明図、(B)は近似後の説明図 円弧の近似方法の第2例を示し、(A)は近似前の説明図、(B)は近似後の説明図 円弧の近似方法の第3例を示し、(A)は近似前の説明図、(B)は近似後の説明図 円弧の近似方法の第4例を示し、(A)は近似前の説明図、(B)は近似後の説明図 円弧の近似方法の第5例を示し、(A)は近似前の説明図、(B)は近似後の説明図 円弧を階段形状に近似する方法の説明図 図形近似処理による図形プリミティブの近似結果の説明図 線分整列処理を示すフローチャート 線分端点移動処理を示すフローチャート 線分の両端点の移動方法及び冗長データ削除方法を示し、(A)は端点移動前の説明図、(B)は端点移動後の説明図、(C)は冗長データ削除後の説明図 線状部分解消処理を示すフローチャート 線状部分解消方法を示し、(A)は端点移動前の説明図、(B)は端点移動後の説明図、(C)は線状部分解消後の説明図 くびれ部分解消処理を示すフローチャート くびれ部分解消処理で想定する矩形を示し、(A)は想定対象たる閉鎖ループの説明図、(B)は想定した矩形の説明図 矩形の対角線の長さが同じ場合のくびれ部分解消方法を示し、(A)は解消前の説明図、(B)は解消後の説明図 矩形の対角線の長さが異なる場合のくびれ部分解消方法を示し、(A)は解消前の説明図、(B)は解消後の説明図 接触部分解消処理を示すフローチャート 接触状態のパターンを示し、(A)は点接触の説明図、(B)は線接触の説明図、(C)は線接触(一部)の説明図 解析モデル生成処理を示すフローチャート
符号の説明
10 図形プリミティブ読込部
20 グループ化部
30 図形近似部
40 線分整列部
50 線分端点移動部
60 線状部分解消部
70 くびれ部分解消部
80 接触部分解消部
90 解析モデル生成部
100 CADデータ
110 解析モデル

Claims (5)

  1. リブが形成されたプリント基板のCADデータから、リブの形状を定義した図形プリミティブを読み込む読込手段と、
    前記読込手段により読み込まれた図形プリミティブを、リブごとにグループ化するグループ化手段と、
    前記グループ化手段によりグループ化した図形プリミティブが属するグループごとに、前記読込手段により読み込まれた各図形プリミティブを、水平線分及び垂直線分の少なくとも一方を用いた図形で夫々近似する図形近似手段と、
    前記図形近似手段により近似された各図形から閉鎖ループが形成されるように、該図形を構成する各線分を整列させる線分整列手段と、
    前記線分整列手段により整列された各線分の両端点を、所定間隔をなして配置された格子の交点のうち直近のものに移動する端点移動手段と、
    前記端点移動手段により両端点が移動された各線分に基づいて、前記プリント基板の解析モデルを生成する解析モデル生成手段と、
    を含んで構成されたことを特徴とするプリント基板解析モデル生成装置。
  2. 前記端点移動手段により各線分の両端点が移動された結果、前記閉鎖ループに反対方向を向く2つの線分の両端点が夫々同一位置にある線状部分が形成されたときには、一方の線分を他方の線分から前記所定間隔離間するように平行移動し、前記線状部分を解消する線状部分解消手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のプリント基板解析モデル生成装置。
  3. 前記端点移動手段により各線分の両端点が移動された結果、前記閉鎖ループに2つの線分の終点が同一位置にある点接触部分が形成されたときには、該点接触部分を端点とし且つ連続する2つの線分の少なくとも一方を該点接触部分から前記所定間隔離間するように平行移動し、前記点接触部分を解消する第1の接触部分解消手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプリント基板解析モデル生成装置。
  4. 前記端点移動手段により各線分の両端点が移動された結果、異なるグループに属する閉鎖ループに、一方のグループに属する線分及び他方のグループに属する線分の少なくとも一部が重畳する線接触部分が形成されたときには、一方のグループに属する線分のうち該線接触部分を全部又は一部とするものを、該線接触部分から前記所定間隔離間するように平行移動し、前記線接触部分を解消する第2の接触部分解消手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のプリント基板解析モデル生成装置。
  5. リブが形成されたプリント基板のCADデータから、リブの形状を定義した図形プリミティブを読み込むステップと、
    読み込まれた図形プリミティブを、リブごとにグループ化するステップと、
    グループ化した図形プリミティブが属するグループごとに、読み込まれた各図形プリミティブを、水平線分及び垂直線分の少なくとも一方を用いた図形で夫々近似するステップと、
    近似された各図形から閉鎖ループが形成されるように、該図形を構成する各線分を整列させるステップと、
    整列された各線分の両端点を、所定間隔をなして配置された格子の交点のうち直近のものに移動するステップと、
    両端点が移動された各線分に基づいて、前記プリント基板の解析モデルを生成するステップと、
    をコンピュータに実現させるためのプリント基板解析モデル生成プログラム。
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