JP2007025898A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、情報処理装置の制御プログラム、および情報処理装置の制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、情報処理装置の制御プログラム、および情報処理装置の制御プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 認証のための入力などをユーザに対して強いることなく、自動的に各ユーザに応じた設定に変更させることができる情報処理装置を実現する。
【解決手段】 本発明の通信装置1・40は、ユーザを特定するための認証用画像データを取得し、ユーザに応じた設定を行う。通信装置1・40は、この通信装置1・40の利用時にユーザが位置する利用位置において、ユーザの存在を確認すると検知信号を生成する検知センサ10を備え、生成された検知信号に応じて認証用画像データの取得を開始する。このため、ユーザに対して認証処理を意識させることなく自動的にユーザに応じた設定とすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、認証用の画像データに基づき、ユーザを特定し、該ユーザに応じた設定に変更することができる情報処理装置、情報処理装置の制御方法、情報処理装置の制御プログラム、および情報処理装置の制御プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
近年、パーソナルコンピュータ、携帯型電話機等の端末装置の普及に伴い、日常生活において該端末装置を利用した処理が増加している。また、この端末装置の設置場所、使用状況など様々な要因に起因して、1台の端末装置を不特定多数のユーザが共有する場合がある。
ところで、上記のように、不特定多数のユーザが1台の端末装置を利用する場合、上記端末装置は、ユーザごとに応じた設定とすることができるように構成されていることが好ましい。すなわち、ユーザごとに、該ユーザの嗜好、使用形態、使用目的などに応じて上記携帯端末の設定が変更可能となっていることが好ましい。
例えば、特許文献1では、表示変更スイッチからの変更信号を受けて、表示部の設定画像と、この設定画像に対応するタッチパネルのキー入力部とを変更可能なホームオートメーションシステム用の監視・制御装置が開示されている。この監視・制御装置は、画面表示または報知音を操作者に合わせて設定することによって、目や耳の不自由な人にも使いやすいホームオートメーションシステムを提供することができる。
また、特許文献2では、ユーザの認識情報と、予め登録されている認識情報とに基づき、該ユーザに対する認証処理を行う情報認識システムが開示されている。この情報認識システムでは、上記認証処理の結果に基づき、デフォルトの設定情報を予め登録された設定情報に設定を変更することができる。
特開平9−81094号公報(1997年3月28日公開) 特開2002−259335号公報(2002年9月13日公開)
しかしながら、上記従来の構成では、不特定多数のユーザによって共有される端末装置において、該端末装置を各ユーザに応じた設定とする場合、この設定を行うための操作が別途必要となり、端末装置の操作の煩雑性が増すという問題が生じる。また、上記設定操作中では、ユーザが端末装置を利用した他の処理(例えば、通話処理または撮影処理など)を行うことができないといった問題も生じる。
具体的には、例えば、特許文献1に示す監視・制御装置では、タッチパネルを操作することによって、各ユーザに応じた設定へと変更するように構成されている。また、特許文献2に示す情報認識システムでは、端末装置の利用開始時において、バイオメトリクス情報を入力し認証処理を実行する必要がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、認証のための入力などをユーザに対して強いることなく、自動的に各ユーザに応じた設定に変更させることができる情報処理装置、情報処理装置の制御方法、情報処理装置の制御プログラム、および情報処理装置の制御プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
本発明に係る情報処理装置は、上記した課題を解決するために、ユーザを特定するための認証用画像データを取得する画像データ取得手段と、上記画像データ取得手段によって取得された認証用画像データに基づき、上記ユーザを特定するための特定情報を抽出する特定情報抽出手段と、上記特定情報抽出手段によって抽出された特定情報に基づき、上記ユーザの設定実績を示す設定情報を取得する設定情報取得手段と、上記設定情報取得手段によって取得された設定情報に基づき、上記ユーザに応じた設定を行う設定手段とを有し、さらに、当該情報処理装置を利用する際に上記ユーザが位置する利用位置において、該ユーザの存在を確認した場合に検知信号を生成する検知部を備え、上記画像データ取得手段は、上記検知信号に応じて認証用画像データの取得を開始することを特徴とする。
上記構成によると検知部を備えているため、上記利用位置におけるユーザの存在の有無を確認することができる。また、画像データ取得手段が、検知部からの検知信号に応じて
認証用画像データの取得を開始するため、利用位置に存在するユーザの画像データを認証用の画像データとして取得することができる。
すなわち、上記利用位置とは、本発明に係る情報処理装置を利用する際にユーザが位置する範囲である。つまり、この利用位置にユーザが存在するということは、上記情報処理装置を利用しようとするユーザが存在することを示す。したがって、本発明に係る情報処理装置は、当該情報処理装置を利用しようとするユーザの画像データを認証用画像データとして自動的に取得することができる。
また、特定情報抽出手段を備えているため、取得した認証用画像データに基づき特定情報を抽出し、本発明に係る情報処理装置を利用しようとしているユーザを特定することができる。
また、設定情報取得手段および設定手段を備えているため、特定されたユーザの設定情報に基づき、情報処理装置の設定を変更することができる。すなわち、本発明に係る情報処理装置は、ユーザに応じた設定状態に情報処理装置の設定を変更させることができる。
よって、本発明に係る情報処理装置は、認証のための入力などをユーザに対して強いることなく、自動的に各ユーザに応じた設定に変更させることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る情報処理装置は、上記した構成において、上記検知部による検知信号の生成期間が所定期間継続した場合、上記画像データ取得手段は、認証用画像データの取得を開始するように構成されていることが好ましい。
上記構成によると、上記画像データ取得手段は、検知信号が所定期間継続して生成された場合、認証用画像データの取得を開始する。このため、画像データ取得手段は、例えば、ユーザが利用位置をただ通り過ぎただけの場合では認証用画像データの取得を開始しない。すなわち、画像データ取得手段は、情報処理装置を利用するために利用位置に存在しているユーザのみの画像データを認証用画像データとして取得することができる。
このため、本発明に係る情報処理装置は、確度よく本発明の情報処理装置を利用するユーザのみを特定し、該ユーザの画像データを認証用画像データとして取得することができる。
また、本発明に係る情報処理装置は、上記した構成において、ユーザを撮影するための撮影部と、上記撮影部によって撮影された画像データの輝度値の変化に基づき、該撮影部の撮影領域にユーザが存在しているか否かを判定する輝度値判定手段とを備え、上記検知部が、上記利用位置にユーザが存在することを示す検知信号を生成すると、この検知信号に応じて上記撮影部が撮影を開始し、輝度値判定手段が、撮影領域にユーザが存在していると判定した場合、上記画像データ取得手段が認証用画像データの取得を開始するように構成されていてもよい。
ところで、上記撮影部によって撮影されている画像データでは、ユーザが映し出されているか否かに応じて、該画像データにおける各画素の輝度値に変化が生じる。
すなわち、画像データにおける各画素の輝度値の平均値が所定値以上であるか否かに応じて、撮影画像にユーザが映し出されているか否かについて判定することができる。
本発明に係る情報処理装置は、上記構成によると、輝度値判定手段を備えているため、
撮影された画像データにユーザが映し出されているか否か、つまり撮影領域内にユーザが存在するか否かを判定することができる。
また、輝度値判定手段により撮影領域にユーザが存在していると判定された場合、画像データ取得手段が認証用画像データの取得を開始する。このため、本発明に係る情報処理装置は、認証用画像データとして確度よくユーザの画像データを取得することができる。
また、本発明に係る情報処理装置は、上記した構成において、ユーザを撮影するための撮影部と、上記撮影部による撮影可能な範囲からの音声を集音するように指向性を有する集音部と、上記集音部によって集音した音声の強さを示す情報に基づき、上記撮影位置におけるユーザの存在の有無を判定する音声判定手段と、上記した音声判定手段が上記撮影位置においてユーザが存在すると判定した場合、上記画像データ取得手段が認証用画像データの取得を開始するように構成されていてもよい。
上記集音部とは、例えば一定方向からの音声のみを集音するように指向性を有するマイクロフォンなどによって実現できる。
上記構成によると、本発明に係る情報処理装置は、撮影部による撮影可能な範囲からの一定方向からの音声のみを集音するように指向性を有する集音部を備えている。このため、撮影部の撮影領域にユーザが存在し、声を発した場合、集音部によって集音した音声の強さを示す情報が変化する。
つまり、本発明に係る情報処理装置は、上記集音部および音声判定手段を備えているため、撮影部による撮影可能な範囲にユーザが存在しているか否かを判定することができる。また、本発明に係る情報処理装置では、画像データ取得手段が、上記音声判定手段による判定結果に応じて認証用画像データの取得を開始することができる。
したがって、上記情報処理装置は、認証用画像データとして、撮影領域に存在するユーザの画像データを確度よく取得することができる。
また、本発明に係る情報処理装置は、上記した構成において、上記特定情報によって特定されるユーザを示すユーザ情報と、該ユーザの設定実績との対応関係を示すユーザ情報テーブルを記憶する記憶装置を備え、上記設定情報取得手段は、特定情報抽出手段によって抽出された特定情報に基づき、記憶装置に記憶された上記ユーザ情報テーブルを参照して、ユーザに応じた設定情報を取得するように構成されていてもよい。
上記構成によると、記憶装置を備えているため、設定情報取得手段は、抽出された特定情報に基づき、ユーザに応じた設定情報を容易に取得することができる。
このため、本発明に係る情報処理装置は、ユーザに応じた設定を容易に行うことができる。
本発明に係る情報処理装置の制御方法は、上記した課題を解決するために、ユーザを特定するための認証用画像データを取得するステップと、取得された上記認証用画像データに基づき、上記ユーザを特定するための特定情報を抽出するステップと、抽出された上記特定情報に基づき、上記ユーザの設定実績を示す設定情報を取得するステップと、取得された上記設定情報に基づき、上記ユーザに応じた設定を行うステップとを含んでおり、さらに、情報処理装置を利用する際に上記ユーザが位置する利用位置において、該ユーザの存在を確認した場合に検知信号を生成するステップを含み、上記検知信号の生成に応じて認証用画像データの取得を開始することを特徴とする。
上記方法によると検知信号を生成するステップを含んでいるため、上記利用位置におけるユーザの存在の有無を確認することができる。また、生成された検知信号に応じて認証用画像データの取得を開始するため、利用位置に存在するユーザの画像データを認証用の画像データとして取得することができる。
したがって、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、当該情報処理装置を利用しようとするユーザの画像データを認証用画像データとして自動的に取得することができる。
また、特定情報を抽出するためのステップを含むため、取得した認証用画像データに基づき特定情報を抽出し、本発明に係る情報処理装置を利用しようとしているユーザを特定することができる。
また、設定情報を取得するステップ、および設定情報に基づきユーザに応じた設定を行うステップを含むため、特定されたユーザの設定情報に基づき、情報処理装置の設定を行うことができる。すなわち、本発明に係る情報処理装置の制御方法では、ユーザが利用する情報処理装置を、ユーザに応じた設定に変更させることができる。
よって、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、認証のための入力などをユーザに対して強いることなく、自動的に各ユーザに応じた設定に変更させることができるという効果を奏する。
なお、上記情報処理装置が備える各手段は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記情報処理装置をコンピュータにて実現させる情報処理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明に係る情報処理装置は、以上のように、ユーザを特定するための認証用画像データを取得する画像データ取得手段と、上記画像データ取得手段によって取得された認証用画像データに基づき、上記ユーザを特定するための特定情報を抽出する特定情報抽出手段と、上記特定情報抽出手段によって抽出された特定情報に基づき、上記ユーザの設定実績を示す設定情報を取得する設定情報取得手段と、上記設定情報取得手段によって取得された設定情報に基づき、上記ユーザに応じた設定を行う設定手段とを有し、さらに、当該情報処理装置を利用する際に上記ユーザが位置する利用位置において、該ユーザの存在を確認した場合に検知信号を生成する検知部を備え、上記画像データ取得手段は、上記検知信号に応じて認証用画像データの取得を開始することを特徴とする。
よって、本発明に係る情報処理装置は、認証のための入力などをユーザに対して強いることなく、自動的に各ユーザに応じた設定に変更させることができるという効果を奏する。
本発明に係る情報処理装置の制御方法は、以上のように、ユーザを特定するための認証用画像データを取得するステップと、取得された上記認証用画像データに基づき、上記ユーザを特定するための特定情報を抽出するステップと、抽出された上記特定情報に基づき、上記ユーザの設定実績を示す設定情報を取得するステップと、取得された上記設定情報に基づき、上記ユーザに応じた設定を行うステップとを含んでおり、さらに、情報処理装置を利用する際に上記ユーザが位置する利用位置において、該ユーザの存在を確認した場合に検知信号を生成するステップを含み、上記検知信号の生成に応じて認証用画像データの取得を開始することを特徴とする。
よって、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、認証のための入力などをユーザに対して強いることなく、自動的に各ユーザに応じた設定に変更させることができるという効果を奏する。
(実施形態1)
本発明の一実施形態について図1ないし図10に基づいて説明すると以下の通りである。すなわち、本実施の形態に係る通信システム100では、図2に示すように、通信装置(情報処理装置)1が通信回線30を介して複数の他の通信装置50…と通信可能となっている。なお、この図2は、本発明の実施形態を示すものであり、通信システム100の概略構成の一例を示す図である。
また、本実施の形態に係る通信システム100では、通信装置1が、カメラ(撮影部)3および表示部5を備え、他の通信装置50との間において映像と音声とを送受信していわゆるTV(television)電話を実現できるようになっている。また、通信装置1は、固定台21を備えており、図3に示すように、該固定台21によってカメラ3の撮影方向を、上下方向あるいは左右方向に変更することができるようになっている。なお、図3は、本実施の形態に係る通信装置1が備えるカメラの撮影方向の変更方法の一例を示す図である。
すなわち、固定台21が通信装置1の本体部を傾けることでカメラ3による撮影方向を変更させることができる。このため、本実施の形態に係る通信装置1は、固定台21を制御することにより、ユーザの顔を適切な撮影方向から撮影することができる。
また、上記通信装置1を正面から見ると、図4に示すように、さらにスピーカ2、マイク(マイクロフォン)4、および入力キー6を備えており、上記スピーカ2およびマイク4によって、例えば他の通信装置50を利用するユーザとの通話を行うことができる。また、上記通信装置1は、通話時にカメラ3によって撮影された例えばユーザの映像を、他の通信装置50に送信したり、他の通信装置50から受信した映像を表示部5に表示させたりすることもできる。なお、この図4は、本発明の実施形態を示すものであり、通信装置1を正面側から見た場合における各部の配置の一例を示す図である。
以上のように上記通信装置1は、他の通信装置50との間において、映像と音声とを送受信してTV電話を実現できるようになっている。
なお、上記カメラ3は、例えば、CCD(charge coupled device)によって構成することができる。また、上記通信装置1は、TV電話による通話時においてユーザを撮影するために、および後述する該ユーザの認証処理時において、ユーザの顔領域の画像データ(以下顔画像データと称する)を取得するためにこのカメラ3を用いるように構成されているがこれに限定されるものではない。
例えば、TV電話による通話時の撮影に用いるカメラと、ユーザの認証処理時に用いるカメラとを別々のカメラとしてもよい。
上記表示部5は、例えば液晶ディスプレイなどによって実現でき、この表示部5は、通話先である他の通信装置50から受信した映像を表示したり、ユーザに対する操作指示等を表示させたりする。
また、上記入力部6は、ユーザからの指示を入力するものであり、例えば、入力手段として図4に示すようにテンキー、または操作キーなどによって実現できる。また、上記通信装置1は、この入力手段として、例えばキーボード、あるいはマウスなどのポインティングディバイスをさらに備えていてもよい。
また、上記通信システム100では、図2に示すように、通信装置1は、ユーザが、該通信装置1の利用位置200に存在するか否かを検知するための検知センサ(検知部)10を備えている。そして、ユーザが上記利用位置200に存在する場合、通信装置1は、検知センサ10による検知結果である検知信号を通信装置1に送信する。
なお、上記利用位置200とは、通信装置1を利用する際にユーザが必ず存在する領域であり、カメラ3によってユーザの撮影が可能となる位置である。具体的には、例えばユーザの立ち位置など、図5に示す斜線部分の領域(利用位置200)である。この図5は、本実施の形態に係る通信装置1と検知センサ10と利用位置200との位置関係の一例を示す図である。
この利用位置200は、図5では、検知センサ10と通信装置1との間であり、かつ通信装置1の正面における幅方向の範囲の領域となっているがこれに限定されるものではない。例えば、この利用位置200の範囲は、検知センサ10と通信装置1との間であり、かつ通信装置1が備える表示部5の幅方向の範囲の領域であってもよい。すなわち、この利用位置200は、通信装置1に対するユーザの利用形態または、通信装置1が備えるカメラ3の撮影領域の範囲に応じて適切に決定される。
なお、カメラ3の撮影方向は、初期位置として、上記利用位置200に標準的な身長のユーザが存在すると想定した場合に、該ユーザの顔画像が取得できるような位置に設定されている。
また、上記検知センサ10は、例えば赤外線センサによって実現できる。上記検知センサ10が赤外線センサである場合、該赤外線センサによって利用位置200におけるユーザの存在の有無を確認する。
また、本実施形態に係る通信装置1をユーザが座って利用する場合、例えば、ユーザが着座する椅子に、上記検知センサ10として圧力センサを用いる構成であってもよい。なお、この構成における上記利用位置200は、ユーザが着座する椅子の範囲となる。
このようにユーザが座って通信装置1を利用する場合、ユーザが椅子に着座した際に生じる、該ユーザからの圧力を圧力センサが検知することにより、上記利用位置200にユーザが存在するか否かを判定することができる。
次に、図1を参照して、上記した通信装置1の要部構成の詳細について説明する。なお、図1は本発明の実施形態を示すものであり、通信装置1の要部構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る通信装置1は、上記したスピーカ2、カメラ3、マイク4、表示部5、入力部6、検知センサ10、および固定台21に加えて、撮像制御部(画像データ取得手段)11、画像認識部(特定情報抽出手段)12、照合部(設定情報取得手段)13、設定情報取得部(設定情報取得手段)14、制御指示部(設定手段)15、音声処理部16、表示制御部17、通信制御部18、および情報格納部(記憶装置)19を備える構成である。
上記撮像制御部11は、制御指示部15からの指示に応じて、カメラ3の起動のONおよびOFFを制御するものである。また、撮像制御部11は、上記カメラ3の撮影方向を変更させるために固定台21に指示して通信装置1の本体部を上下方向に傾斜させたり、左右方向に回転させたりするように制御するものでもある。
また、この撮像制御部11は、後述する認証処理用の画像データを取得するようにカメラ3を制御するものでもある。撮影制御部11は、カメラ3によって取得した認証処理用の画像データを画像認識部12に送信する。なお、本実施形態では、この認証処理用の画像データとして、ユーザの顔の静止画の画像データを利用するように構成されている。
画像認識部12は、撮像制御部11から受信した認証処理用の画像データを解析し、撮影されたユーザの顔を特定するための特徴量を抽出するものである。なお、本実施の形態では後述するがこの特徴量として、ユーザの顔画像データにおける左右の目の間隔、目と鼻との間隔、鼻と口との間隔などを示す情報を用いる。上記画像認識部12は、ユーザの顔画像データの中から該ユーザの顔を特定するための特徴量を抽出すると、抽出した特徴量を照合部13に送信する。
照合部13は、画像認識部12から受信した特徴量に基づき、情報格納部19に記憶されている照合用データ(ユーザ情報テーブル)26を参照して、カメラ3によって撮影されているユーザを特定するものである。照合部13は、上記ユーザを特定すると、特定したユーザを示す識別情報を設定情報取得部14に送信する。
設定情報取得部14は、照合部13から受信したユーザを示す識別情報に基づき、情報格納部19に記憶されている設定情報テーブル41を参照して、該ユーザに応じた設定情報を取得するものである。なお、このユーザに応じた設定情報とは、通信装置1において、該ユーザが過去に利用した際の設定情報である。すなわち、上記設定情報は、例えば、スピーカ2から出力される音量、マイク4の感度、表示部5によって表示される画像の輝度、コントラスト、特定の通話先の電話番号、あるいはカメラの撮影方向、焦点位置など、ユーザの過去の使用実績に関する情報である。設定情報取得部14は、上記設定情報を取得すると、該設定情報を制御指示部15に送信する。
制御指示部15は、通信装置1の各部に対する各種制御指示を行うものである。また、制御指示部15は、設定情報取得部14から受信した設定情報に基づき、上記各種制御指示を変更させることができる。また、入力部6から入力された指示情報に基づき、上記各種制御指示を変更させることもできる。
具体的には、例えば、入力部6からの指示または設定情報取得部14からの受信した設定情報に基づき、スピーカ2から出力される音量を変更させる場合、あるいは、マイク4の感度を変更させる場合、制御指示部15は、音声処理部16に対して、これら入力部6からの指示、または設定情報に基づく設定への変更指示を行う。
なお、マイク4の感度の調整方法としては、下記のように実現することができる。すなわち、本実施の形態に係る通信装置1は、図1に示すマイク4に加えて、不図示の周囲雑音収集用マイクを備えている。そしてこの周囲雑音収集用マイクにより通信装置1を取り巻く周囲の雑音を収集しており、この収集している雑音の音声レベルが所定の閾値以上となった場合、マイク4の感度を変化させる。なお、このとき通信装置1は、スピーカ2の音量も変化させる。
また、例えば、入力部6からの指示または設定情報取得部14から受信した設定情報に基づき、表示部2の輝度、色、あるいはコントラストを変更させる場合、制御指示部15は、表示制御部17に対して、この入力部6からの指示または設定情報に基づく設定への変更指示を行う。
また、例えば、入力部6からの指示、または設定情報取得部14からの受信した設定情報に基づき、特定の通信先と通信を行う場合、制御指示部15は、特定の通信先となる他の通信装置50との接続を確立するように通信制御部18に設定の変更指示を行う。
また、例えば、入力部6からの指示または設定情報取得部14からの受信した設定情報に基づき、特定の撮影方向、焦点位置によってユーザを撮影する場合では、制御指示部15は、特定の撮影方向、焦点位置となるように撮像制御部11に設定の変更指示を行う。
また、上記制御指示部15は、検知センサ10からユーザが利用位置に存在する旨を示す検知信号を受信すると、カメラ3による撮影を実行するように撮像制御部11に指示を出すものでもある。
また、上記制御指示部15は、入力部6から通信処理の実行を停止する旨の指示を示す情報を受信した場合、撮像制御部11、音声処理部16、表示制御部17、および通信制御部18それぞれに実行中の機能の停止を指示するとともに、これら各部それぞれにおける設定情報を取得し設定書き込み部20に送信するものでもある。
撮像制御部11は、制御指示部15からの指示に応じて、カメラ3の制御を行うものである。具体的には、撮像制御部11は、制御指示部15からの指示に応じて、カメラ3を固定する固定台21を移動させて撮影方向を変更させたり、カメラ3に指示して焦点位置を変更させたりする。
音声処理部16は、制御指示部15からの指示に応じて、スピーカ2の音量を調整したり、マイク4の感度を調整したりするものである。
表示制御部17は、制御指示部15からの指示に応じて、表示部5の輝度、色、コントラストなどを調整するものである。
通信制御部18は、制御指示部15からの指示に応じて、通信回線30を通じて他の通信装置50との接続を確立したり、確立した接続を解除したりするものである。
情報格納部19は、読み書き可能な記憶媒体であり、例えば、フラッシュEEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)、あるいはハードディスクなどによって実現することができる。そして、この情報格納部19には、照合用データ(ユーザ情報テーブル)26および設定情報テーブル(ユーザ情報テーブル)41が記憶されている。
照合用データ26とは、カメラ3によって撮影されたユーザの顔画像データから抽出される特徴量と該特徴量に対応するユーザの識別情報とが記憶されているテーブルである。
設定情報テーブル41は、ユーザを特定する識別情報と、通信装置1の設定情報との
対応関係を示すテーブルである。
(通信処理方法)
ここで、図6を参照して上記した通信システム100における通信装置1による通信処理方法について説明する。なお、この図6は、通信装置1における通信処理方法を示すフローチャートである。まず、図6に示すように、通信装置1を操作する際に、該通信装置1ではユーザに対する認証処理が行われる(ステップS1、以下S1のように称する)。
この認証処理の結果、上記通信装置1は、上記ユーザが当該通信装置1において予め登録されているユーザであるか否かを判定する(S2)。この判定の結果、該ユーザが予め登録されているユーザである場合(S2において「YES」)、通信装置1は、該ユーザに割り当てられている設定情報に基づく設定により通信処理を行う(S4)。
一方、上記ステップS2において、上記ユーザが予め登録されていないと判定された場合、通信装置1は、スピーカ2の音量、マイク4の感度、表示部5の設定、カメラ3の撮影位置など、通信処理にかかる各項目の設定指示をユーザから受け付ける(S3)。そして、通信装置1は、この設定指示にしたがって、スピーカ2、カメラ3、マイク4、表示部5などを調整し、通信処理を行う(S4)。
通信処理が終了すると、該通信処理における各部(例えば、スピーカ2、カメラ3、マイク4、表示部5など)の設定情報を、通信装置1は記録する(S5)。
以上のようにして、本実施の形態通信システム100では、上記通信装置1により他の通信装置50と通信を行うことができる。
(認証処理)
ここで、上記した処理ステップにおいて、ステップS1における認証処理の詳細について図7〜図9を参照して説明する。なお、図7は、本実施の形態に係る通信装置1における認証処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ユーザが通信装置1の利用位置200にくると、検知センサ10は、この利用位置200においてユーザの存在を検知したことを示す検知信号を生成し、制御指示部15に通知する。検知センサ10からの上記検知信号を所定時間継続して受信した場合、制御指示部15は、ユーザの存在を検知したものと特定する(S11)。そして、制御指示部15は、ユーザの存在を検知すると(S11において「YES」)、撮像制御部11にカメラ3を起動させるように指示する。
制御指示部15からの指示を受信すると、撮像制御部11はカメラ3を、起動させ利用位置200に存在するユーザの撮影を実行する。そして、撮像制御部11は、認証処理用の画像データを取得する(S12)。
ここで、上記撮像制御部11は、固定台21の移動およびカメラ3の焦点位置を調整して、ユーザの顔領域が、図8に示すようなカメラ3の撮影領域における所定位置300内に位置するように制御する。なお、このカメラ3の撮影領域における所定位置300の範囲は、該撮影領域に対して図8に示すような座標軸を設定し、この座標を用いて示すことができる。
以上のように本実施の形態に係る通信装置1は、ユーザの顔画像データが、上記撮影領域における所定位置300内に収まるように、固定台21およびカメラ3を調整する構成である。また、撮影された画像データの中から上記ユーザの顔領域を示す画像データを特定する方法は、例えば、以下のように実現できる。
すなわち、撮影された画像データにおいて肌色検出を行い、肌色領域として検出された部分を顔領域であると特定する。そして、この特定された顔領域が、上記所定位置300内に収まるように固定台21およびカメラ3を制御する。
このようにユーザの撮影を開始すると、認証処理用の画像データとして、ユーザの顔画像データを撮像制御部11が抽出して取得する。そして、取得した顔画像データを画像認識部12に送信する。画像認識部12は、撮像制御部11を介して、撮影されたユーザの顔画像データを取得すると、該顔画像データに含まれる特徴量を抽出する(S13)。そして、画像認識部12は、抽出した特徴量を照合部13に送信する。
上記照合部13は、画像認識部12から受信した特徴量と、照合用データ26とを比較し(S14)、該特徴量によって特定されるユーザの有無、すなわち撮影しているユーザの顔画像データから抽出した特徴量が照合用データ26において登録されているか否かを確認する。以上までが、本実施の形態に係る通信装置1における、認証処理の処理フローである。
なお、ステップS13において画像認識部12が抽出する特徴量および照合用データ26として情報格納部19に記憶される特徴量は、ユーザの顔画像データから該ユーザを特定可能とする情報であり、本実施形態では下記に示す情報となる。
すなわち、本実施形態では、上記特徴量として、図9に示すように左右の目の間隔、目と鼻との間隔、鼻と口との間隔などを示す情報を用いる。なお、この左右の目の間隔、目と鼻との間隔、鼻と口との間隔などは、顔領域の中心を中心座標として図9に示すように横軸(A軸)と縦軸(B軸)とをとり、この座標を使って上記した間隔の距離を表現することができる。
また、ユーザの顔の画像データにおいて、各画素の輝度特徴から目、口、鼻の領域それぞれの座標を求め、この求めたそれぞれの座標に基づき、左右の目の間の領域、目と鼻との間の領域、鼻と口との間の領域をそれぞれ算出することができる。
なお、上記通信装置1は、カメラ3によって撮影した複数の画像データのうち、ユーザの顔領域が所定位置300の範囲に収まっている画像データを、認証処理用の画像データとして選択するように構成されている。すなわち、ユーザが利用位置200の範囲に入ると、カメラ3は初期位置から上下方向あるいは左右方向に複数回移動し、この移動した位置ごとにユーザの画像データを取得する。そして、上記通信装置1は、取得した画像データのうち、所定位置300の範囲にユーザの顔領域が最もよく収まっている画像データを選択して認証処理に用いる。
このため、本実施の形態に係る通信装置1では、ユーザに対して、認証処理に用いる画像データの撮影を意識させることなく、自動的に該ユーザの画像データを取得することができる。
以上のようにして、認証処理を行い、照合部13が、上記ユーザが当該通信装置1において予め登録されているユーザであると判定した場合(図6に示すステップS2において「YES」の場合)、通信装置1は、ステップS4にすすみ通信処理を実行する。なお、通信装置1は、この通信処理を図10に示すように下記のようにして実行する。
すなわち、上記認証処理において、照合部13が現在撮影中のユーザの登録があると判定した場合、情報格納部19に記憶している照合用データ26を参照して、ユーザの顔画像データから抽出した特徴量に対応する、該ユーザの識別情報を取得する。そして、照合部13は、取得したユーザの識別情報を設定情報取得部14に送信する。
設定情報取得部14は、設定情報テーブル41を参照して、照合部13から受信した識別情報に対応する設定情報を取得する(S21)。そして、設定情報取得部14は取得した設定情報を制御指示部15に送信する。
一方、制御指示部15は、設定情報取得部14から受信した設定情報に基づき、撮像制御部11、音声処理部16、表示制御部17、および通信制御部18それぞれに対して、上記したように設定の変更指示を行う(S22)。
このようにして、撮像制御部11、音声処理部16、表示制御部17、および通信制御部18それぞれに対する、設定の変更指示がなされると、撮像制御部11、音声処理部16、表示制御部17、および通信制御部18それぞれが、制御指示部15からの設定の変更指示に基づき、固定台21、カメラ3、マイク4、スピーカ2、および表示部5それぞれの設定を変更する(S23)。
そして設定の変更が完了すると、制御指示部15は、通信方法の選択をユーザに促す表示を行うように表示制御部18に指示する。そして、表示制御部18は、この制御指示部15からの指示に応じて、通信方法の選択をユーザに促す情報を表示部5に表示させる(S24)。
ここで、この通信方法とは、本実施の形態では、TV電話、メール、電話の3種類の通信方法を示している。すなわち、ユーザは、通信装置1を利用して、通信回線30を通じて他の通信装置50との間でTV電話、メールあるいは電話を行うことができる。
なお、表示部5において表示させる通信方法の選択情報は、上記した情報に限定されるものでははく、例えば、上記通信装置1がLAN(local area network)などを通じて他の通信装置あるいは複合機などと接続されている場合、これらの装置との通信の確立を選択する情報を含んでいてもよい。
また、通信装置1が例えば音楽の再生、TV放送の受信等さらに他の機能を備えている場合、表示させる選択情報には、通信方法のみならず、これら他の機能を示す情報が含まれていてもよい。
ここで、ユーザが表示部5に表示された通信方法の選択情報に基づき、例えばTV電話を選択する場合(S25)、入力部6を操作して上記選択を示す情報とともに、通信相手を特定する電話番号を入力する。ユーザによって入力された情報および電話番号は、入力部6を通じて制御指示部15に送信される。
制御指示部15は、上記情報を受信すると、この受信した情報に基づき、撮像制御部11、音声処理部16、表示制御部17、および通信制御部18それぞれに指示して、TV電話の実行を指示する。また、制御指示部15は、通信制御部18に対して、ユーザによって入力された電話番号によって特定される他の通信装置50に対して接続を確立するように指示する。このようにして、TV電話を実行し他の通信装置50との通信を開始する(S26)。
一方、他の通信装置50との通信が終了する場合、ユーザは終了を示す情報を、入力部6を操作して入力する。そして、この終了を示す情報を入力部6は制御指示部15に送信し、制御指示部15は、撮像制御部11、音声処理部16、表示制御部17、および通信制御部18それぞれに対して、処理の終了を指示する。このようにして、通信装置1では、通信処理を終了する(S27)。
以上のように、本実施の形態に係る通信装置1では、設定情報に基づき、固定台21、カメラ3、マイク4、スピーカ2、および表示部5それぞれの設定を変更させ、この変更した設定状態で他の通信装置50との通信を実行することができる。このため、音量、マイク感度、撮影方向など各ユーザに応じた設定状態によって、他の通信装置50との通信を行うことができる。
なお、上記通信装置1では、ステップS2において、撮影中のユーザが予め登録されているユーザではないと判定された場合、上記ステップS3において通信処理にかかる設定指示をユーザから受け付けるように構成されている。すなわち、上記通信装置1では、制御指示部15が、表示制御部17に対してマイクの感度、スピーカの音量、撮影方向など通信処理に関する設定をユーザに促すように指示する。この指示に応じて表示制御部17が表示部5において、マイク感度、スピーカの音量などの設定項目ごとに設定情報を入力するよう促す情報を表示する。
一方、ユーザは、この表示を参照し、入力部6を操作して、自身を特定する識別情報とともに設定項目ごとの設定情報を入力する。そしてこの入力された設定情報は制御指示部15に送信される。
制御指示部15は、受信したこの設定情報と識別情報とを設定書き込み部20に送信し、設定情報テーブル41として追加するように指示する。この指示を受けて、設定書き込み部20は、上記設定情報と識別情報とを対応づけて、設定情報テーブル41に追加して記録する。また、制御指示部15は、受信した識別情報と、認証処理にて算出したユーザの顔画像データの特徴量とを設定書き込み部20に送信し、照合用データ26として追加するように指示する。この指示を受けて、設定書き込み部20は、上記特徴量と、識別情報とを対応付けて、照合用データ26に追加して記録する
また、上記制御指示部15は、受信したこの設定情報に基づき、撮像制御部11、音声処理部16、表示制御部17、および通信制御部18それぞれに対して設定を変更するように指示する。そして、撮像制御部11、音声処理部16、表示制御部17、および通信制御部18それぞれに対する設定がなされると、ステップS4にすすみ通信処理が実行される。
以上のように、撮影中のユーザに関する設定情報が予め登録されていない場合、本実施の形態に係る通信装置1は、ユーザからの入力指示に応じて、各種設定を行うように構成されている。
また、図6のステップS4において通信処理が実行され、終了されるとステップS5に進み、通信装置1は、設定情報の記録を行う。なお、この設定情報の記録処理は、以下のようにして行われる。
すなわち、撮像制御部11、音声処理部16、表示制御部17、および通信制御部18それぞれは、制御指示部15からの指示に応じて処理を終了させると、この終了時点における例えば固定台21、カメラ3、マイク4、スピーカ2、および表示部5それぞれの設定に関する情報を制御指示部15に通知する。制御指示部15は、受信した固定台21、カメラ3、マイク4、スピーカ2、および表示部5それぞれの設定に関する情報を、設定書き込み部20に送信し、この設定情報を設定情報テーブル41に上書きして記録するように指示する。この指示を受けて、設定書き込み部20は、ユーザの最新の使用状態に応じた設定情報を、設定情報テーブル41に記憶しておくことができる。
以上のように本実施の形態に係る通信装置1は、検知センサ10によって利用位置200におけるユーザの存在の有無を検知し、この検知結果に応じてカメラ3を起動させることができるように構成されている。そして、カメラ3によって撮影されたユーザの顔画像データに基づき認証処理を行い、撮影中のユーザを特定する構成であった。そして上記通信装置1は、特定したユーザに応じた設定に基づき、通信処理を行うことができるように構成されていた。
このため、上記通信装置1は、各ユーザに応じた設定とするために、該ユーザに、設定の変更、または認証のための入力などの煩雑となる処理を要求することなく、各ユーザに応じた設定に変更できる。
(実施形態2)
次に、本発明の別の実施形態(実施形態2)に係る通信システム101について図11ないし図15を参照して説明する。なお、この実施形態2では、上記実施形態1に示す通信システム100が備える部材と同一の部材には同じ符号を付し、その説明は省略するものとする。
上記した実施形態1に係る通信装置1では、検知センサ10が利用位置200に存在するユーザを所定期間検知した場合、カメラ3の撮影を開始しユーザの顔画像データを取得する構成であった。また、実施形態1では、上記利用位置200が、通信装置1を利用する際にユーザが存在する領域であり、カメラ3によってユーザの撮影が可能となる位置として設定されていた。
しかしながら、本実施の形態(実施形態2)に係る通信システム101では、実施形態1に示した利用位置200の範囲とは異なる位置に利用位置201が設定されている点で実施形態1に示す通信システム100と異なる。
より具体的には、上記通信システム101において通信装置40と利用位置201との関係が図11のように設定されている。すなわち、図11に示すように、上記利用位置201は、通信装置40を利用する場合にユーザが存在する領域であるが、カメラ3によってユーザの撮影が可能となる位置ではない。つまり、本実施形態(実施形態2)に係る利用位置201は、通信装置40が備えられている室内の出入り口付近であり、通信装置40を利用するためにユーザが通過する領域として設定されている。
また、通信システム101では、検知センサ10が、上記利用位置201におけるユーザの存在の有無を検知できるように配置されている。なお、この図11は、本発明の別の実施形態(実施形態2)に関するものであり、通信装置40と検知センサ10と利用位置201との位置関係の一例を示す図である。
また、本実施形態(実施形態2)に係る通信装置40と上記した通信装置1とを比較した場合図12に示すように、下記の点で異なる。なお、この図12は、本発明の別の実施形態を示す図であり、通信装置40の要部構成を示すブロック図である。
すなわち、図12に示すように、通信装置(情報処理装置)40は、通信装置1の構成においてさらに輝度値判定部(輝度値判定手段)25を備えている点で異なる。この輝度値判定部25は、カメラ3によって撮影された画像データに基づき、各画素の輝度値の平均値を算出し、算出した輝度値の平均値が所定の閾値以上であるか否かを判定するものである。上記判定において輝度値の平均値が所定の閾値以上である場合、輝度値判定部25は、撮影制御部11に指示して認証処理用の画像データを取得させる。
一方、上記判定において輝度値の平均値が所定の閾値未満である場合、輝度値判定部25は、カメラ3から取得した画像データに基づき、各画素の輝度値の平均値を所定間隔で算出する。
また、実施形態1では、制御指示部15が、利用位置200にユーザが存在することを示す検知信号を、検知センサ10から、所定期間継続して受信した場合に、撮像制御部11に対してカメラ3の起動を指示する構成であった。そして、通信装置1は、カメラ3が起動すると、認証処理に用いるためのユーザの顔画像データを取得する構成であった。
これに対して、実施形態2に係る通信装置1では、利用位置201においてユーザが存在することを示す検知信号を検知センサ10から受信すると、制御指示部15は、撮像制御部11に対してカメラ3による撮影開始を指示する。そして、この指示に応じて撮像制御部11は、カメラ3を起動させて撮影を開始させる構成である点で異なる。
また、実施形態2に係る通信装置40は、認証処理に利用するユーザの顔画像データの取得開始を、カメラ3によって取得した画像データにおける、各画素の輝度値の平均が所定の閾値以上となるか否かに応じて決定する点で実施形態1に示す通信装置1と異なる。つまり、カメラ3の撮影領域内にユーザが存在する場合と、該ユーザが存在しない場合とでは撮影された画像データにおける各画素の輝度値が変化する。特に、ユーザが存在しない際には、例えば白壁が撮影されるように設定されている場合、ユーザが撮影領域に存在するか否かに応じて生じる輝度値の変化は大きくなる。
そして、通信装置1は、この輝度値の変化に応じて、認証処理に利用するユーザの顔画像データの取得開始を決定する。
このように、実施形態1に係る通信装置1と実施形態2に係る通信装置40とでは、通信処理方法におけるステップS1の認証処理が異なることとなる。
より具体的には、実施形態2に示す通信装置40は、図13に示すように、下記の処理フローによって認証処理を実行する。なお、図13は、本発明の別の実施形態に係る認証処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ユーザが通信装置40を利用するために、該通信装置40が設置されている室内に入室し、利用位置201を通過する。
このユーザの通過を検知センサ10が検知すると(S31において「YES」)、利用位置201においてユーザが存在する旨を示す検知信号を生成する。そして、検知センサ10は、生成した検知信号を制御指示部15に送信する。制御指示部15は、検知センサ10から検知信号を受信すると、撮像制御部11にカメラ3による撮影を開始するように指示する。この指示を撮像制御部11が受信すると、カメラ3による撮影を開始する(S32)。撮影され画像データが取得されると、この画像データは輝度値判定部25に送信される。
輝度値判定部25は、カメラ3から、撮影された画像データにおける各画素のRGB値を取得する。そして、輝度値判定部25は、取得したRGB値から各画素の輝度信号Yを計算する。なお、パラメータとしてNTSC(National TV Standards Committee)で出力するときのパラメータを使用し、輝度信号Yを求める式を以下のようにあらわすことができる。
Y=0.2990*R+0・5864*G+0.1146*B (1)
(Y:0〜255,R:0〜255,G:0〜255,B:0〜255)
次に輝度値判定部25は、上記数式(1)により算出した各画素から画面全体の輝度信号の平均値を計算する。すなわち、ここで画面全体の画素数をn画素とすると、輝度値信号の平均値YAVGは、以下のように表すことができる。
AVG=(Y1+Y2+・・・Yn)/n (2)
そして、輝度判定部25は、上記数式(2)によって算出した平均値と、予め設定している閾値との比較を行い、認証用にユーザの顔画像データを取得するか否かを判定する(S33)。例えば、上記閾値を10と設定したとすると、YAVGが10以上である場合(S33において「YES」)、カメラ3の撮影範囲にユーザが存在しているものと判定することができる。このため、このユーザの顔画像データを認証処理用に取得する。一方、YAVGが10未満の場合(S33において「NO」)、カメラ3の撮影範囲にユーザが存在していないと判定でき、認証処理用の画像データの取得は行わない。そして、所定期間経過後に再度、輝度値の平均値を求め所定の閾値以上であるか否かの判定を行う。なお、この輝度値の平均値を求める演算は、該平均値が所定の閾値以上となるまで繰り返される。
ステップS33において「YES」の場合は、輝度値判定部25は、撮像制御部11に指示して認証処理用にユーザの顔画像データを取得するように指示する。撮像制御部11は、この輝度値判定部25からの指示に応じて、認証処理用の画像データを取得する(S34)。これ以降のステップS35〜ステップS36までの処理については、図7に示すステップS13〜ステップS14までの処理と同じであるため説明は省略する。
以上のように、実施形態2に係る通信装置40は、利用位置201をユーザが通過するとカメラ3を起動させ撮影を開始させる構成である。また、カメラ3によって取得された画像データにおける輝度値の平均値が所定の閾値以上であるか否かに応じて、カメラ3の撮影領域にユーザが存在するか否かを判定することができる構成である。
このため、上記輝度値の平均値が閾値以上である場合、すなわち、カメラ3の撮影領域にユーザが存在する場合、カメラ3によって撮影した画像データの中からユーザの顔画像データを、認証処理用の画像データとして取得することができる。
したがって、上記通信装置40は、確度よくユーザの顔画像データを認証処理用に取得することができる。そして、上記通信装置40は、各ユーザに応じた設定とするために、該ユーザに、設定の変更、または認証のための入力などの煩雑となる処理を要求することなく、各ユーザに応じた設定に変更できる。
なお、上記にて撮影された画像データにおいて、輝度値の平均値が閾値以上となる場合に認証処理用の画像データを取得する構成であったが、認証処理用の画像データ取得開始のトリガはこれに限定されるものではない。例えば、通信装置40が備えるマイク4が、図14に示すように、通信装置40の前方正面、特にはカメラ3の撮影領域からの音声のみを拾うように指向性を有している。そして、通信装置40は、マイク4によって集音された音声レベルが所定の閾値以上となる場合、認証処理用の画像データが取得されるように構成されていてもよい。
すなわち、ユーザが通信装置40を利用し、カメラ3の撮影範囲に位置する場合、該ユーザが発する音声は、通信装置1の正面前方から聞こえてくる。そこで、通信装置40の正面前方からの音声を集音するように指向性を有するマイク4を使用し、この集音した音声レベルの大きさにより、ユーザが通信装置40のカメラ3の撮影範囲にいるか否かを判定する。
そしてマイク4によって集音された音声レベル、すなわち音響振動から変換した電気信号の強度が所定の閾値以上となる場合に、認証処理用の画像データを取得するように、撮像制御部11に指示する。なお、このように構成される場合、輝度値判定部25を備える代わりに、マイク4と音声処理部16との間に不図示の音声レベル判定部をさらに備える。そして、音声レベル判定部が、集音された音声レベルが所定の閾値以上であると判定した場合、撮像制御部11に認証処理用の画像データを取得するように指示する。
このように、通信装置40が、上記した指向性を有するマイク4と、マイク4によって集音した音声の音声レベルに基づき、撮影領域にユーザが存在するか否か判定する音声レベル判定手部とをさらに備えた構成の場合、認証用画像データとして、撮影領域に存在するユーザの画像データを確度よく取得することができる。
また、上記した音声レベル判定部と輝度値判定部25とを共に備え、音声レベル判定部の判定結果と、輝度値判定部25による判定結果とに基づき、認証処理用の画像データの取得開始を指示する構成であってもよい。このように、音声レベル判定部と輝度値判定部25との判定結果に基づき、認証処理用の画像データの取得開始を指示する構成の場合、カメラ3の撮影範囲にユーザが存在する確率を高めることができるため、確度よく認証処理用の画像データとしてユーザの顔画像データを取得することができる。
なお、上記した実施形態1および実施形態2に係る通信装置1は、上記したように、情報格納部19において、ユーザの識別情報とユーザの顔画像データから算出される特徴量との対応関係を示す照合用データ26、および上記識別データと、設定情報との対応関係を示す設定情報テーブル41との2種類のテーブルを記録する構成であった。しかしながら、情報格納部19に記憶させるデータはこれらに限定されるものではなく、例えば上記特徴量と設定情報との対応関係を示すテーブルのみが記憶されている構成であってもよい。このように、特徴量と設定情報との対応関係を示すテーブルのみを記憶する構成の場合、情報格納部19に記憶させておくデータ量を低減させることができる。
しかしながら、本実施形態のように、照合用データ26と設定情報テーブル41とを別々に設ける構成の方が、照合用データ26をユーザの認証のみに利用することができるため、通信装置1の利用者制限など他の用途にも利用することができる点で好ましい。
また、上記した実施形態1に係る通信装置1、および実施形態2に係る通信装置40は、検知センサ10による検知結果に応じてカメラ3の起動を制御する構成であったが、カメラ3の起動のトリガはこれに限定されるものではない。
例えば、図15に示すように、通信装置1または通信装置40は、カメラ3のレンズを覆う蓋部22、およびこの蓋部22の開閉を検知する開閉検知センサ23をさらに備え、蓋部22が開けられた場合に、カメラ3の撮影を開始するように設定されていてもよい。
また、通信装置1あるいは通信装置40は、主電源のONとOFFとを切り替える主電源スイッチ24をさらに備え、該主電源スイッチがONされた場合にカメラ3が起動し撮影を開始するように構成されていてもよい。
蓋部22が開けられた際、もしくは主電源スイッチがONされた際に、通信装置1または通信装置40において、撮影が開始されるように構成されている場合、ユーザの通信装置1に対する利用開始の意思を確認した上で撮影を開始することができるため、適切なタイミングでカメラ3の撮影を開始することができる。
しかしながら、先に述べたように利用位置200に存在するユーザを検知するための検知センサ10を備える構成の方がユーザにカメラの撮影開始を意識させずに、該ユーザの撮影を行うことができる点で有利である。
また、上記通信装置1または通信装置40は、上記検知センサ10が、当該通信装置1または通信装置40と別体で設けられていたが、この検知センサ10は通信装置1または通信装置40の本体部に備えられていてもよい。すなわち、上記検知センサ10の配置は、利用位置200または利用位置201におけるユーザの存在の有無を確認できる位置であればよい。
また、上記した通信装置1または通信装置40は、実行可能な機能として、ユーザの撮影を行うカメラ3、ユーザの声を集音するマイク4、他の通信装置50からの音声を出力するスピーカ2を備える構成であった。しかしながら、通信装置1または通信装置40が備える機能はこれに限定されるものではなく、例えば、該通信装置1または通信装置40が設置されている部屋の入り口に備えられたテレビモニタ付きインターホンと通信可能に接続されており、このテレビモニタ付きインターホンとの通話機能を備える構成であってもよい。
なお、上記した通信装置1および通信装置40では、複数枚のユーザの画像データを取得し、所定位置300に該ユーザの顔領域がもっともよく収まる画像データを選択する構成であった。
しかしながら、認証処理用にユーザの顔画像データを取得する際に、表示部5において、下記の指示を示す表示を行う構成であってもよい。すなわち、表示部5には、上記所定位置300の範囲を示す表示がなされており、撮影されたユーザの顔がこの所定位置300に収まるようにカメラ3の撮影方向の移動を指示する表示を行う。ユーザはこの指示に応じて、入力部6を操作しカメラ3の撮影方向を移動させ、該ユーザの顔領域が所定位置300に収まるように調整する。なお、この指示を行う際、表示部5では、撮影されているユーザの顔が表示されるようになっている。
また、表示部5に表示させる指示としては、「画像取り込み中」といった表示であってもよい。
このように、認証処理用に、ユーザの顔画像データを取得する際、表示部5において、上記したような指示を示す表示を行う構成の場合、画像取り込み中である旨をユーザに視覚的に認識させることができる。このため、ユーザは、認証用の画像データを適切に取得できるように、正しい姿勢でカメラ3の方向を向くことができる。
また、認証処理用にユーザの顔画像データを取得する際に、上記した表示の代わりに、
画像データの取得を行っている旨を示す音声ガイダンスをスピーカ2から流す構成であってもよい。このように音声ガイダンスを流す構成の場合もまた、画像取り込み中である旨をユーザに認識させることができる。このため、ユーザは、認証用の画像データを適切に取得できるように、正しい姿勢でカメラ3の方向を向くことができる。
なお、本実施の形態に係る通信装置1・40は、下記に示す構成を有しているものと言える。
すなわち、上記通信装置1・40は、利用位置200・201において、ユーザの存在を確認した場合に検知信号を生成する検知センサ10と、この検知信号に応じて認証用画像データの取得を開始する撮像制御部11と、取得された認証用画像データに基づき、上記ユーザを特定するための特徴量を抽出する画像認識部12と、抽出された特徴量に基づき、上記ユーザの設定情報を取得する設定情報取得部14と、取得された設定情報に基づき、上記ユーザの設定情報に応じた設定を行うように撮像制御部11、音声処理部16、表示制御部17、および通信制御部18それぞれに指示する制御指示部15とを備えている。そして、通信装置1・40は、撮像制御部11による認証用画像データの取得の開始時において、上記ユーザに認証用画像データの取得を行っている旨を示す情報を出力する表示部5またはスピーカ2を備えている。
また、本実施の形態に係る通信装置1・40において、撮影領域に複数人が存在する場合、または最初の使用者が途中から別の使用者に変更される場合などでは下記のように設定することが好ましい。
すなわち、最初の使用者が途中から別の使用者に変更される場合では、顔画像データの取得を所定間隔にて行い、顔画像データに基づき特定したユーザが変更するたびに、変更したユーザに応じた設定にするように構成してもよい。
撮影領域に複数人が存在する場合では、取得した顔画像データのうち所定位置300にもっともよく収まっているユーザの顔画像データを採用し、該顔画像データに基づきユーザの特定を特定し、該ユーザに応じた設定にするように構成していてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、通信装置1および通信装置40の各ブロック、特に撮像制御部11、画像認識部12、照合部13、設定情報取得部14、制御指示部15、音声処理部16、表示制御部17、通信制御部18、設定書き込み部20、および輝度値判定部25は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、通信装置1および通信装置40は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである通信装置1および通信装置40の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記通信装置1および通信装置40に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、通信装置1および通信装置40は通信回線30と接続可能に構成しているため、上記プログラムコードを、通信回線30を介して供給してもよい。この通信回線30としては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。すなわち、通信回線30は、通信装置1および通信装置40において利用される機能等に応じて適切に選択されることが好ましい。
また、通信回線30を構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明に係る情報処理装置は、ユーザに意識させることなく、ユーザの顔画像データの撮影を行うことができる。そして、この情報処理装置は、撮影した顔画像データに基づき該ユーザに対する認証処理を行うことができる。このため、本発明に係る情報処理装置は、ユーザの身体的特徴を示す画像データを利用して認証処理を行う装置において広く適用することができる。
本発明の実施形態を示すものであり、通信装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態を示すものであり、通信システムの概略構成の一例を示す図である。 本実施の形態に係る通信装置が備えるカメラの撮影方向の変更方法の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示すものであり、通信装置を正面側から見た場合における各部の配置の一例を示す図である。 本実施の形態に係る通信装置と検知センサと利用位置との位置関係の一例を示す図である。 本実施の形態に係る通信装置における通信処理方法を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る通信装置における認証処理の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るカメラの撮影領域中における所定位置の一例を示す図である。 本実施形態に係る画像データから特徴量として抽出する領域の一例を示す図である。 本実施の形態に係る通信装置における通信処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の別の実施形態に関するものであり、通信装置と検知センサと利用位置との位置関係の一例を示す図である。 本発明の別の実施形態を示す図であり、通信装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の別の実施形態に係る認証処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の別の実施形態に係る通信装置が備えるマイクが有する指向性の範囲の一例を示す図である。 本発明の別の実施形態を示すものであり、通信装置を正面側から見た場合における各部の配置の一例を示す図である。
符号の説明
1 通信装置(情報処理装置)
2 スピーカ
3 カメラ(撮影部)
4 マイク(集音部)
5 表示部
10 検知センサ(検知部)
11 撮像制御部(画像データ取得手段)
12 画像認識部(特定情報抽出手段)
13 照合部(設定情報取得手段)
14 設定情報取得部(設定情報取得手段)
15 制御指示部(設定手段)
16 音声処理部
17 表示制御部
18 通信制御部
19 情報格納部(記憶装置)
25 輝度値判定部(輝度値判定手段)
26 照合用データ(ユーザ情報テーブル)
40 通信装置(情報処理装置)
41 設定情報テーブル(ユーザ情報テーブル)
200 利用位置
201 利用位置

Claims (8)

  1. ユーザを特定するための認証用画像データを取得する画像データ取得手段と、
    上記画像データ取得手段によって取得された認証用画像データに基づき、上記ユーザを特定するための特定情報を抽出する特定情報抽出手段と、
    上記特定情報抽出手段によって抽出された特定情報に基づき、上記ユーザの設定実績を示す設定情報を取得する設定情報取得手段と、
    上記設定情報取得手段によって取得された設定情報に基づき、上記ユーザに応じた設定を行う設定手段とを有し、
    さらに、当該情報処理装置を利用する際に上記ユーザが位置する利用位置において、該ユーザの存在を確認した場合に検知信号を生成する検知部を備え、
    上記画像データ取得手段は、上記検知信号に応じて認証用画像データの取得を開始することを特徴とする情報処理装置。
  2. 上記検知部による検知信号の生成期間が所定期間継続した場合、上記画像データ取得手段は、認証用画像データの取得を開始することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. ユーザを撮影するための撮影部と、
    上記撮影部によって撮影された画像データの輝度値の変化に基づき、該撮影部の撮影領域にユーザが存在しているか否かを判定する輝度値判定手段とを備え、
    上記検知部が、上記利用位置にユーザが存在することを示す検知信号を生成すると、この検知信号に応じて上記撮影部が撮影を開始し、
    輝度値判定手段が、撮影領域にユーザが存在していると判定した場合、上記画像データ取得手段が認証用画像データの取得を開始することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. ユーザを撮影するための撮影部と、
    上記撮影部による撮影可能な範囲からの音声を集音するように指向性を有する集音部と、
    上記集音部によって集音した音声の強さを示す情報に基づき、上記撮影位置におけるユーザの存在の有無を判定する音声判定手段と、
    上記した音声判定手段が上記撮影位置においてユーザが存在すると判定した場合、上記画像データ取得手段が認証用画像データの取得を開始することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 上記特定情報によって特定されるユーザを示すユーザ情報と、該ユーザの設定実績との対応関係を示すユーザ情報テーブルを記憶する記憶装置をさらに備え、
    上記設定情報取得手段は、特定情報抽出手段によって抽出された特定情報に基づき、上記記憶装置に記憶された上記ユーザ情報テーブルを参照して、ユーザに応じた設定情報を取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. ユーザを特定するための認証用画像データを取得するステップと、
    取得された上記認証用画像データに基づき、上記ユーザを特定するための特定情報を抽出するステップと、
    抽出された上記特定情報に基づき、上記ユーザの設定実績を示す設定情報を取得するステップと、
    取得された上記設定情報に基づき、上記ユーザに応じた設定を行うステップとを含んでおり、
    さらに、情報処理装置を利用する際に上記ユーザが位置する利用位置において、該ユーザの存在を確認した場合に検知信号を生成するステップを含み、
    上記検知信号の生成に応じて認証用画像データの取得を開始することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  7. 請求項1〜5いずれか1項に記載の情報処理装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための情報処理装置の制御プログラム。
  8. 請求項7に記載の情報処理装置の制御プログラムを記録したコンピュータの読取り可能な記録媒体。
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