JP2007024500A - 差圧伝送器 - Google Patents

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Masashi Morishita
正志 森下
Tamaki Ishikawa
環 石川
Akira Kurosawa
亮 黒沢
Toshio Ogino
敏夫 荻野
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Abstract

【課題】 周囲温度変化に対して出力が安定した測定が可能となり、シンプルな構造で安価な差圧伝送器を提供することにある。
【解決手段】 プロセスからの圧力がシールダイアフラムによって封入液に伝達され、前記封入液の圧力がキャピラリを介してカプセルに伝達され、カプセル内のセンサが圧力を電気信号に変換し、伝送する差圧伝送器において、前記シールダイアフラムが接合された一方の面と、所定の圧力から動作するプロテクションダイアフラムが接合された他方の面と、前記一方の面と前記他方の面とに貫通し前記封入液が充填された小孔とを備える接液ブロックを備えたことを特徴とする差圧伝送器。
【選択図】 図2

Description

本発明は、工業計測の流量測定に用いられる差圧伝送器に関し、特に、導圧管レスダイアフラムシール付差圧伝送器に関する。
以下に図5に基づいて従来技術を説明する。図5は、従来の差圧伝送器を示す構成図である。
高圧側ブロック57はプロセス(図示せず)からの高圧側圧力を受け、低圧側ブロック58はプロセス(図示せず)からの低圧側圧力を受ける。
また、キャピラリ5は、高圧側キャピラリ37と低圧側キャピラリ38とから形成される。さらにまた、高圧側キャピラリ37内と低圧側キャピラリ38内とには封入液が充填される。
このような、図5の従来例は、差圧印加時の封入液量移動を考慮し、高圧側キャピラリ37の内径及び低圧側キャピラリ38の内径をある程度大きくしておく必要がある。そして、高圧側キャピラリ37の内径及び低圧側キャピラリ38の内径が大きくなると圧力の伝達媒体として充填されている封入液の量が増える。
さらに、高圧側キャピラリ37の一端は高圧側ブロック57に接続され、高圧側キャピラリ37の他端はカプセル6に接続される。また、低圧側キャピラリ38の一端は低圧側ブロック58に接続され、低圧側キャピラリ38の他端はカプセル6に接続される。さらに、カプセル6は増幅部7に接続される。そして、カプセル6内に組み込まれたセンサ(図示せず)からの信号が増幅器7で電気信号に変換される。
このような図5の従来例の動作を説明する。
プロセスからの高圧側圧力は、高圧側キャピラリ37内の封入液の圧力となってカプセル6に伝達される。また、プロセスからの低圧側圧力は、低圧側キャピラリ38内の封入液の圧力となってカプセル6に伝達される。そして、カプセル6内に組み込まれたセンサは圧力から信号を生成し、増幅器7はセンサからの信号を電気信号に変換する。このようにして、図5の従来例は、プロセスの圧力を測定し、伝送する。
一方、過大圧が印加された場合のみだけ、予荷重ダイアフラムが作用する構成の予荷重方式の差圧伝送器もある(例えば、特許文献1参照。)。
このような、予荷重方式の差圧伝送器は、定常時の封入液の移動は無い。
特開2004−93237号公報
しかしながら、従来の差圧伝送器は、封入液の量が多いため、周囲温度変化による温度誤差が大きいという課題がある。さらに、従来の差圧伝送器は、大型で高価という課題がある。
また、予荷重方式の差圧伝送器についても、過大圧が印加された場合では、大きな封入液の移動が生じる。このため、キャピラリの内径を小さくすることができない。よって、周囲温度変化による温度誤差が大きく、大型で高価という課題がある。なお、キャピラリの内径が小さすぎると、過大圧印加時に封入液の移動が十分にできず、センサ破損が生ずる。
本発明の目的は、以上説明した課題を解決するものであり、周囲温度変化に対して出力が安定した測定が可能となる差圧伝送器を提供することにある。
また、本発明の目的は、シンプルな構造で安価な差圧伝送器を提供することにある。さらに、過大圧が開放されたときに短時間で正常状態に復帰可能な差圧伝送器を提供することにある。
このような目的を達成する本発明は、次の通りである。
(1)プロセスからの圧力がシールダイアフラムによって封入液に伝達され、前記封入液の圧力がキャピラリを介してカプセルに伝達され、カプセル内のセンサが圧力を電気信号に変換し、伝送する差圧伝送器において、前記シールダイアフラムが接合された一方の面と、所定の圧力から動作するプロテクションダイアフラムが接合された他方の面と、前記一方の面と前記他方の面とに貫通し前記封入液が充填された小孔とを備える接液ブロックを備えたことを特徴とする差圧伝送器。
(2)前記一方の面は凹形に形成され、前記他方の面は凸形に形成されたことを特徴とする(1)記載の差圧伝送器。
(3)前記接液ブロックは、前記プロセスの高圧側圧力に対する高圧側接液ブロックと、前記プロセスの低圧側圧力に対する低圧側接液ブロックと、一方の面が前記高圧側接液ブロックに接合され他方の面が前記低圧側接液ブロックに接合された高低圧接続ブロックとを備えたことを特徴とする(1)記載の差圧伝送器。
(4)前記高圧側接液ブロックは、一端が高圧側シールダイアフラムに接合された面に貫通する高圧側第1小孔を備え、前記低圧側接液ブロックは、一端が低圧側シールダイアフラムに接合された面に貫通する低圧側第1小孔を備え、前記高低圧接続ブロックは、一端が前記高圧側第1小孔の他端に貫通し、他端が低圧側プロテクションダイアフラムに接合された面に貫通する高圧側第2小孔と、一端が前記低圧側第1小孔の他端に貫通し、他端が高圧側プロテクションダイアフラムに接合された面に貫通する高圧側第2小孔とを備えたことを特徴とする(3)記載の差圧伝送器。
(5)前記キャピラリは、前記キャピラリの温度の調整手段を備えることを特徴とする(1)記載の差圧伝送器。
(6)前記調整手段は、スチームが流れ、前記封入液に対して同軸に形成されたチューブを備えると共に、前記カプセル内の温度センサに基づくPID制御を行うことを特徴とする(5)記載の差圧伝送器。
(7)前記調整手段は、所定の温度に制御されるヒーターが前記封入液に対して同軸に形成されたチューブを備えることを特徴とする(5)記載の差圧伝送器。
本発明によれば、周囲温度変化に対して出力が安定した測定が可能となる差圧伝送器を提供できる。具体的には、本発明によれば、封入液の量が少なく、温度誤差が小さい差圧伝送器を提供できる。
また、本発明によれば、シンプルな構造で安価な差圧伝送器を提供できる。さらに、過大圧が開放されたときに短時間で正常状態に復帰可能な差圧伝送器を提供できる。具体的には、カプセルに過大圧が発生しないため、小形で安価となる。また、キャピラリの内径を小さくすることができる。
さらに、本発明に係る差圧伝送器は計装が容易である。
以下に図1に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例を示す構成図である。図5の従来例と同一の要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図1の実施例の特徴は、接液ブロック4に係る構成にある。
同図において、接液ブロック4は、高圧側カバーフランジ2と低圧側カバーフランジ3とを備える。そして、高圧側カバーフランジ2はプロセス(図示せず)からの高圧側圧力を受け、低圧側カバーフランジ3はプロセス(図示せず)からの低圧側圧力を受ける。
また、高圧側カバーフランジ2と低圧側カバーフランジ3とは、ボルト8及びナット9により一体に固定されている。さらにまた、高圧側カバーフランジ2と低圧側カバーフランジ3とには、ベントプラグ10とドレンプラグ11とがねじ込まれている。
さらに、高圧側キャピラリ37及び低圧側キャピラリ38の一端は接液ブロック4に接続され、高圧側キャピラリ37及び低圧側キャピラリ38の他端はカプセル6及び増幅部7に接続される。また、キャピラリ5内には封入液が充填される。
以下に図2に基づいて本発明を詳細に説明する。図2は、図1の実施例の断面図である。なお、図1の実施例と同一の要素には同一符号を付し、説明を省略する。
接液ブロック4は、高圧側接液ブロック12と高低圧接続ブロック16と低圧側接液ブロック17とを備える。また、高圧側接液ブロック12と高低圧接続ブロック16とは溶接等により接合され、高低圧接続ブロック16と低圧側接液ブロック17とは溶接等により接合される。このようにして、高圧側接液ブロック12と高低圧接続ブロック16と低圧側接液ブロック17とは一体に形成される。
また、接液ブロック4は、高圧側カバーフランジ2と低圧側カバーフランジ3との間に挟み込まれ、ボルト8及びナット9で固定される。さらに、接液ブロック4と高圧側カバーフランジ2との間及び接液ブロック4と低圧側カバーフランジ3との間に、オーリングなどのガスケット21が挟み込まれる。
さらに、高圧側接液ブロック12の一方の面は高圧側プロセス接続口を有する高圧側カバーフランジ2に接続され、低圧側接液ブロック17の一方の面は低圧側プロセス接続口を有する低圧側カバーフランジ3に接続される。
また、高圧側接液ブロック12の一方の面には高圧側シールダイアフラム13が溶接等により気密に接合され、高圧側接液ブロック12の対向する他方の面には高圧側プロテクションダイアフラム14が溶接等により気密に接合される。
さらに、高圧側接液ブロック12の一方の面は凹形の球面形状に形成され、高圧側接液ブロック12の他方の面は凸形の球面形状に形成される。また、高圧側接液ブロック12の一方の面は、高圧側シールダイアフラム13の形状に基づく波形形状に加工される。このことにより、密着性が良くなり、着座した際の塑性変形が抑制され、封入液の量が抑制される。さらに高圧側プロテクションダイアフラム14が安定して作用する。
ここで、高圧側プロテクションダイアフラム14は、プロセスからの高圧側圧力に対し、所定の圧力が印加されるまで変形しないように形成された予加重方式ダイアフラムである。詳しくは、高圧側プロテクションダイアフラム14は、所定の変形と共に、高圧側接液ブロック12の他方の面に接合される。
また、高圧側接液ブロック12において、小孔31の一端は高圧側接液ブロック12の一方の面で高圧側シールダイアフラム13に覆われた部分に貫通し、小孔31の他端は高圧側接液ブロック12の他方の面で高圧側プロテクションダイアフラム14に覆われた部分に貫通する。また、小孔31は高圧側キャピラリ37に接続される。
さらに、高圧側接液ブロック12において、高圧側第1小孔32の一端は高圧側接液ブロック12の一方の面で高圧側シールダイアフラム13に覆われた部分に貫通し、高圧側第1小孔32の他端は高圧側接液ブロック12の他方の面で高圧側プロテクションダイアフラム14に覆われていない部分(外周部)に貫通する。
また、低圧側接液ブロック17の一方の面には低圧側シールダイアフラム18が溶接等により気密に接合され、低圧側接液ブロック17の対向する他方の面には低圧側プロテクションダイアフラム19が溶接等により気密に接合される。
さらに、低圧側接液ブロック17の一方の面は凹形の球面形状に形成され、低圧側接液ブロック17の他方の面は凸形の球面形状に形成される。また、低圧側接液ブロック17の一方の面は、低圧側シールダイアフラム18の形状に基づく波形形状に加工される。このことにより、密着性が良くなり、着座した際の塑性変形が抑制され、封入液の量が抑制される。さらに低圧側プロテクションダイアフラム19が安定して作用する。
ここで、低圧側プロテクションダイアフラム19は、プロセスからの低圧側圧力に対し、所定の圧力が印加されるまで変形しないように形成された予加重方式ダイアフラムである。詳しくは、低圧側プロテクションダイアフラム19は、所定の変形と共に、低圧側接液ブロック17の他方の面に接合される。
また、低圧側接液ブロック17において、小孔34の一端は低圧側接液ブロック17の一方の面で低圧側シールダイアフラム18に覆われた部分に貫通し、小孔34の他端は低圧側接液ブロック17の他方の面で低圧側プロテクションダイアフラム19に覆われた部分に貫通する。また、小孔34は低圧側キャピラリ38に接続される。
さらに、低圧側接液ブロック17において、低圧側第1小孔35の一端は低圧側接液ブロック17の一方の面で低圧側シールダイアフラム18に覆われた部分に貫通し、低圧側第1小孔35の他端は低圧側接液ブロック17の他方の面で低圧側プロテクションダイアフラム19に覆われていない部分(外周部)に貫通する。
また、高低圧接続ブロック16において、高圧側第2小孔33の一端は高圧側第1小孔32の他端に貫通し、高圧側第2小孔33の他端は低圧側プロテクションダイアフラム19に接合された面に貫通する。
さらに、高低圧接続ブロック16において、低圧側第2小孔36の一端は低圧側第1小孔35の他端に貫通し、低圧側第2小孔36の他端は高圧側プロテクションダイアフラム14に接合された面に貫通する。
また、高圧側キャピラリ37の内領域と、小孔31の内領域と、高圧側接液ブロック12の一方の面及び高圧側シールダイアフラム13で囲まれる領域と、高圧側接液ブロック12の他方の面及び高圧側プロテクションダイアフラム14で囲まれる領域と、高圧側第1小孔32の内領域と、高圧側第2小孔33の内領域と、高低圧接続ブロック16及び低圧側プロテクションダイアフラム19で囲まれる領域と、には、高圧側の封入液が充填される。
さらに、低圧側キャピラリ38の内領域と、小孔34の内領域と、低圧側接液ブロック17の一方の面及び低圧側シールダイアフラム18で囲まれる領域と、低圧側接液ブロック17の他方の面及び低圧側プロテクションダイアフラム19で囲まれる領域と、低圧側第1小孔35の内領域と、低圧側第2小孔35の内領域と、高低圧接続ブロック16及び高圧側プロテクションダイアフラム14で囲まれる領域と、には、低圧側の封入液が充填される。
また、高圧側プロテクションダイアフラム14が作用したとき(過大圧力入力のとき)の高圧側接液ブロック12の他方の面及び高圧側プロテクションダイアフラム14で囲まれる領域は、高圧側接液ブロック12の一方の面及び高圧側シールダイアフラム13で囲まれる領域よりも小さくする。
さらに、低圧側プロテクションダイアフラム19が作用したとき(過大圧力入力のとき)の低圧側接液ブロック17の他方の面及び低圧側プロテクションダイアフラム19で囲まれる領域は、低圧側接液ブロック17の一方の面及び低圧側シールダイアフラム18で囲まれる領域よりも小さくする。
また、高低圧接続ブロック16の材質の線膨張係数と、高圧側プロテクションダイアフラム14の材質の線膨張係数と、低圧側プロテクションダイアフラム19の材質の線膨張係数と、が一致するように形成する。具体的には、高低圧接続ブロック16の材質と、高圧側プロテクションダイアフラム14の材質と、低圧側プロテクションダイアフラム19の材質と、を同一材質にする。
このような図1及び図2の実施例の動作を説明する。
まず、プロセスからの圧力が所定圧力範囲内のときの動作を説明する。
このとき、高圧側プロテクションダイアフラム14は、高圧側接液ブロック12の他方の面に密着し、動かない。また、低圧側プロテクションダイアフラム19は、低圧側接液ブロック17の他方の面に密着し、動かない。
また、プロセスからの高圧側圧力が変動すると、高圧側シールダイアフラム13が変動し、小孔31の内領域における封入液の圧力が変動し、高圧側キャピラリ37の内領域における封入液の圧力が変動し、変動がカプセル6に伝達される。
なお、高圧側第1小孔32の内領域における封入液の圧力が変動し、高圧側第2小孔33の内領域における封入液の圧力が変動するが、低圧側プロテクションダイアフラム19は動かない。そして、高圧側プロテクションダイアフラム14も動かない。
さらに、プロセスからの低圧側圧力が変動すると、低圧側シールダイアフラム18が変動し、小孔34の内領域における封入液の圧力が変動し、低圧側キャピラリ38の内領域における封入液の圧力が変動し、変動がカプセル6に伝達される。
なお、低圧側第1小孔35の内領域における封入液の圧力が変動し、低圧側第2小孔36の内領域における封入液の圧力が変動するが、高圧側プロテクションダイアフラム14は動かない。そして、低圧側プロテクションダイアフラム19も動かない。
このようにして、図1及び図2の実施例は、プロセスからの圧力がシールダイアフラムによって封入液に伝達され、この封入液の圧力がキャピラリを介してカプセルに伝達され、カプセル内のセンサが圧力を電気信号に変換し、伝送する。
そして、高圧側キャピラリ37の内領域における封入液と低圧側キャピラリ38の内領域における封入液とは移動しない。
次に、プロセスからの高圧側圧力が所定圧力範囲を超えるときの動作を説明する。
このとき、プロセスからの過大な高圧側圧力が印加されると、高圧側シールダイアフラム13が移動し、小孔31の内領域における封入液の圧力が移動し、高圧側プロテクションダイアフラム14が移動する。そして、高圧側接液ブロック12の他方の面及び高圧側プロテクションダイアフラム14で囲まれる領域に封入液が移動する。しかしながら、高圧側キャピラリ37の内領域における封入液は移動しない。
このため、プロセスからの過大な高圧側圧力が印加に対して、高圧側キャピラリ37の内領域における封入液の圧力は抑制され、カプセル6内のセンサは保護される。
さらに、プロセスからの一層過大な高圧側圧力が印加されると、高圧側シールダイアフラム13が高圧側接液ブロック12の一方の面に密着し、動かなくなる。よって、高圧側キャピラリ37の内領域における封入液の圧力は抑制され、カプセル6内のセンサは保護される。
同様に、プロセスからの低圧側圧力が所定圧力範囲を超えるときの動作を説明する。
このとき、プロセスからの過大な低圧側圧力が印加されると、低圧側シールダイアフラム18が移動し、小孔34の内領域における封入液の圧力が移動し、低圧側プロテクションダイアフラム19が移動する。そして、低圧側接液ブロック17の他方の面及び低圧側プロテクションダイアフラム19で囲まれる領域に封入液が移動する。しかしながら、低圧側キャピラリ38の内領域における封入液は移動しない。
このため、プロセスからの過大な低圧側圧力が印加に対して、低圧側キャピラリ38の内領域における封入液の圧力は抑制され、カプセル6内のセンサは保護される。
さらに、プロセスからの一層過大な低圧側圧力が印加されると、低圧側シールダイアフラム18が低圧側接液ブロック17の一方の面に密着し、動かなくなる。よって、低圧側キャピラリ38の内領域における封入液の圧力は抑制され、カプセル6内のセンサは保護される。
したがって、高圧側キャピラリ37の内領域における封入液の圧力及び低圧側キャピラリ38の内領域における封入液の圧力は、所定の値よりも大きくなることがない、かつ、液の移動もないため、高圧側キャピラリ37の内径及び低圧側キャピラリ38の内径を小さくすることができる。高圧側キャピラリ37の内径及び低圧側キャピラリ38の内径が小さいと、封入液の量が少なくなり、周囲温度変化による温度誤差が小さくなる。
また、カプセル6に過大圧が印加されることがないため、カプセル6はシンプルな構成となり、安価になる。詳しくは、カプセル6内に過大圧保護機構を備える必要がない。
さらに、図1及び図2の実施例によれば、封入液の量が小さくできるため、ダイアフラムについても小口径化できる。ただし、キャピラリ5の長さが50mm以上の場合は、管路抵抗が問題となるため、キャピラリ5の内径をある程度太くすることが有効である。
また、図1及び図2の実施例は、シンプルな構成であることから、作業者がバルブ操作を誤って図1及び図2の実施例に過大圧を印加したとしても、故障することがない。さらに、図1及び図2の実施例は、過大圧の印加が開放されたときに、短時間で正常状態に復帰することができる。
以下に図3に基づいて本発明を詳細に説明する。図3は、本発明の他の実施例を示す断面図である。図1及び図2の実施例と同一の要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図3の実施例の特徴は、図1の実施例の特徴と同様に、接液ブロック4に係る構成にある。また、図3の実施例の特徴は、温度に対する調整手段47及び調整手段48を備える点にある。
調整手段47は、例えば、高圧側キャピラリ37の内領域における封入液に対して同軸に形成されたチューブを備える。同様に、例えば、調整手段48は、例えば、低圧側キャピラリ38の内領域における封入液に対して同軸に形成されたチューブを備える。そして、これらのチューブ内にスチームが流れる。
このような、図3の実施例の動作は、図1及び図2の実施例の動作と同様になる。また、図3の実施例は、スチームにより、高圧側キャピラリ37の内領域における封入液及び低圧側キャピラリ38の内領域における封入液が一定の温度になるため、安定した特性が得られる。
さらに、チューブ内のスチームが、カプセル6内の温度センサ(図示せず)に基づくPID制御を行うようにする。詳しくは、カプセル6内の温度が所定の値よりも大きいときはスチームを止め、カプセル6内の温度が所定の値よりも小さいときはスチームを流すようにする。このようにして、センサの温度と、高圧側キャピラリ37の内領域における封入液及び低圧側キャピラリ38の内領域における封入液とが等しくなるようにすると、一層安定した特性が得られる。
ここで、図3を用いて、図1の実施例の動作で述べた、プロセスからの高圧側圧力が所定圧力範囲を超えるときの動作を詳細に説明する。
図3の実施例は、このような場合において、高圧側シールダイアフラム13が高圧側接液ブロック12の一方の面に密着し、高圧側接液ブロック12の他方の面及び高圧側プロテクションダイアフラム14で囲まれる領域に封入液が移動した状態を示している。
また、上述の実施例とは別に、上述の実施例においてスチームの代わりに水等の流体を流すように形成しても実質的に同様の構成となり、同様の作用効果がある。さらにまた、この場合、流体の流れを止めるときに、チューブ内をエアブローすると、一層好適な特性が得られる。
さらに、上述の実施例とは別に、上述の実施例においてスチームの代わりに、チューブ内に所定の温度に制御されるヒーターを内蔵するようにしても実質的に同等の構成となり、同等の作用効果がある。
チューブ内のスチームが、カプセル6内の温度センサ(図示せず)に基づくPID制御を行うようにする。詳しくは、カプセル6内の温度が所定の値よりも大きいときはヒーターをオフし、カプセル6内の温度が所定の値よりも小さいときはヒーターをオンする。このようにして、センサの温度と、高圧側キャピラリ37の内領域における封入液及び低圧側キャピラリ38の内領域における封入液とが等しくなるようにすると、一層安定した特性が得られる。
以下に図4に基づいて本発明を詳細に説明する。図4は、本発明の他の実施例を示す構成図である。図1及び図2の実施例と同一の要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図4(a)はマニホールドとプロセスコネクタとを備える場合の変形例であり、図4(b)は、接続フランジを備える場合の変形例であり、図4(c)はバルブとプロセスコネクタとを備える場合の変形例であり、図4(d)はプロセスコネクタを備える場合の変形例である。
図4(a)から(d)の実施例の構成は、図1及び図2の実施例の構成と実質的に同等となり、図4(a)から(d)の実施例の作用効果は、図1及び図2の実施例の作用効果と同等になる
以上のように、本発明は、上述の実施例に限定されることなく、その本質を逸脱しない範囲でさらに多くの変更及び変形を含むものである。
本発明の一実施例を示す構成図である。 図1の実施例の断面図である。 本発明の他の実施例を示す断面図である。 本発明の他の実施例を示す構成図である。 従来の差圧伝送器を示す構成図である。
符号の説明
2 高圧側カバーフランジ
3 低圧側カバーフランジ
4 接液ブロック
5 キャピラリ
6 カプセル
7 増幅器
8 ボルト
9 ナット
10 ベントプラグ
11 ドレンプラグ
12 高圧側接液ブロック
13 高圧側シールダイアフラム
14 高圧側プロテクションダイアフラム
16 高低圧接続ブロック
17 低圧側接液ブロック
18 低圧側シールダイアフラム
19 低圧側プロテクションダイアフラム
31,34 小孔
32 高圧側第1小孔
33 高圧側第2小孔
35 低圧側第1小孔
36 低圧側第2小孔
37 高圧側キャピラリ
38 低圧側キャピラリ

Claims (7)

  1. プロセスからの圧力がシールダイアフラムによって封入液に伝達され、前記封入液の圧力がキャピラリを介してカプセルに伝達され、カプセル内のセンサが圧力を電気信号に変換し、伝送する差圧伝送器において、
    前記シールダイアフラムが接合された一方の面と、所定の圧力から動作するプロテクションダイアフラムが接合された他方の面と、前記一方の面と前記他方の面とに貫通し前記封入液が充填された小孔とを備える接液ブロックを備えたことを特徴とする差圧伝送器。
  2. 前記一方の面は凹形に形成され、前記他方の面は凸形に形成されたことを特徴とする請求項1記載の差圧伝送器。
  3. 前記接液ブロックは、前記プロセスの高圧側圧力に対する高圧側接液ブロックと、前記プロセスの低圧側圧力に対する低圧側接液ブロックと、一方の面が前記高圧側接液ブロックに接合され他方の面が前記低圧側接液ブロックに接合された高低圧接続ブロックとを備えたことを特徴とする請求項1記載の差圧伝送器。
  4. 前記高圧側接液ブロックは、一端が高圧側シールダイアフラムに接合された面に貫通する高圧側第1小孔を備え、
    前記低圧側接液ブロックは、一端が低圧側シールダイアフラムに接合された面に貫通する低圧側第1小孔を備え、
    前記高低圧接続ブロックは、一端が前記高圧側第1小孔の他端に貫通し、他端が低圧側プロテクションダイアフラムに接合された面に貫通する高圧側第2小孔と、一端が前記低圧側第1小孔の他端に貫通し、他端が高圧側プロテクションダイアフラムに接合された面に貫通する高圧側第2小孔とを備えた
    ことを特徴とする請求項3記載の差圧伝送器。
  5. 前記キャピラリは、前記キャピラリの温度の調整手段を備えることを特徴とする請求項1記載の差圧伝送器。
  6. 前記調整手段は、スチームが流れ、前記封入液に対して同軸に形成されたチューブを備えると共に、前記カプセル内の温度センサに基づくPID制御を行うことを特徴とする請求項5記載の差圧伝送器。
  7. 前記調整手段は、所定の温度に制御されるヒーターが前記封入液に対して同軸に形成されたチューブを備えることを特徴とする請求項5記載の差圧伝送器。

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