JP2007024074A - センサ付き転がり軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 懸架装置に固定されるとともに、その内周面に複列の軌道面3を有する外輪部材4と、この外輪部材4の内径側において当該外輪部材4と同心に配置されるとともに、その外周面に複列の軌道面5を有する内輪部材6と、前記外輪部材4及び内輪部材6の各軌道面3、5間に転動自在に介装された転動体7と、前記外輪部材4に設けられた変位センサ15、17とを備えたセンサ付き転がり軸受装置1。前記変位センサ15、17は、前記転動体7の変位を検知し得るように当該転動体7と対向して配置されている。
【選択図】 図1
Description
特許文献1記載の車輪支持用転がり軸受ユニットは、ハブの中間部に、円筒部と折れ曲がり部とを備えた円環状の被検出リングを外嵌し、この被検出リングと、外輪の円周方向4箇所に支持された変位センサユニットとによって、前記4箇所位置での、外輪に対するハブのラジアル方向変位及びスラスト方向変位を検出している。そして、各部の検出値と、予め求めておいた転がり軸受ユニットに付与された与圧に基づいて、前記ハブに加わる荷重の方向及び大きさを求めている。
前記変位センサが、前記転動体の変位を検知し得るように当該転動体と対向して配置されていることを特徴としている。
また、懸架装置に固定されるとともに、その外周面に複列の軌道面を有する内輪部材と、この内輪部材の外径側において当該内輪部材と同心に配置されるとともに、その内周面に複列の軌道面を有する外輪部材と、前記外輪部材及び内輪部材の各軌道面間に転動自在に介装された転動体と、前記内輪部材に設けられた変位センサとを備えたセンサ付き転がり軸受装置であって、
前記変位センサが、前記転動体の変位を検知し得るように当該転動体と対向して配置されていることを特徴としている。
前記変位センサが、前記転動体の変位を検知し得るように当該転動体と対向して配置されていることを特徴としている。
図1は本発明の一実施の形態に係る軸受装置1の断面説明図である。この軸受装置1は、車両における従動輪側の車軸用軸受装置であり、車体取付フランジ2を介して車体側の懸架装置(図示せず)に固定されるとともに、その内周面に複列の軌道面3を有する固定輪である外輪部材4と、この外輪部材4の内径側において当該外輪部材4と同心に配置されるとともに、その外周面に複列の軌道面5を有する回転輪である内輪部材6と、前記外輪部材4及び内輪部材6の各軌道面3、4間に転動自在に介装された転動体であるボール7とを備えている。前記内輪部材6は、ハブ輪8と、このハブ輪8の車両インナ側端部(図1において右側の端部)外径に嵌合された別体の内輪構成部材9とで構成されている。内輪部材6は、複列のボール7を介して前記外輪部材4に回転自在に支持されている。ハブ輪8の車両アウタ側端部付近の外周には、車輪取付フランジ10が形成されており、ホイールやブレーキのロータ等の車輪側部材(図示せず)がボルト11によって当該車輪取付フランジ10に取り付けられる。なお、12及び13は、それぞれボール7を周方向において所定間隔で保持するための保持器、及び外輪部材4と内輪部材6との間の環状空間の車両アウタ側端部を密封するためのシールである。また、14は、外輪部材4の車両インナ側端部の開口を覆うカバーであり、例えば鉄等の金属をプレス成形することで作製されている。
本発明では、ボール7を被検出部材としているが、このボール7は軸受装置1の構成部材である。したがって、従来のように被検出部材を別途設ける必要がなく、検出に要する機構を簡略化することができる。そして、最小限のコストで車両制御に必要な情報を得ることができる。
(1)まず、車両諸元(フロント軸重、リア軸重、フロントトレッド、リアトレッド、ホイールベース、重心高さ、キャンバー角及び軸受中心位置)と加速度(横G、上下G)から軸受にかかる荷重を算出する。
例えばフロントホイールが左旋回する場合、タイヤ反力Rfとスラスト力Taは、以下の式(1)及び(2)で表わされる。
Rfs:静止時の前輪荷重(両輪当たり)(N)
G3:旋回時の横方向負荷倍数
W:車両総重量(積載時)(N)
h:重心高さ(mm)
a:重心から前輪軸までの距離(mm)
b:重心から後輪軸までの距離(mm)
tr:後輪トレッド(mm)
tf:前輪トレッド(mm)
α:キャンバ角(度)
である。
Fro:アウター軸受に作用するラジアル荷重
r :タイヤ動半径(mm)
f :タイヤ中心からインナー軸受作用点までの距離(mm)
g :タイヤ中心からアウター軸受作用点までの距離(mm)
である。
複列玉軸受に外力として、ラジアル荷重Fr(N)、スラスト荷重Fa(N)及びモーメントM(N・mm)が作用したとき、転動体荷重をQ(N)とすれば、つぎの式(5)〜(7)が成り立つ。
τ :転動体の位置角
T :転動体荷重によるモーメント成分のうでの長さ(mm)
符号 上:軸受形式が外向き(DBタイプ)
符号 下:軸受形式が内向き(DFタイプ)
添字 1:1列側(スラスト負荷時)
添字 2:2列側(反スラスト側)
また、転動体荷重をQ(N)と弾性変位δ(mm)との関係はつぎの式(8)により与えられる。
t :指数 t=1.5(玉軸受)
予圧時
(3)以上の剛性計算により、各ボールの転動体荷重Q、接触角α及びバネ定数Knが明らかになる。
ここで、図3に示されるl1及びδ0はつぎの式(16)〜(17)で表わされ、ボールの中心位置の変化はつぎの式(18)で表わすことができる。
OO´´:外輪曲率中心の変位量(荷重負荷後)
gr0:外輪溝半径
Bd:ボール径
α0:呼び接触角
α:接触角(荷重負荷後)
である。
また、前述した実施の形態は従動輪に用いられる軸受装置であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、駆動輪用の軸受装置にも適用することができる。
4外輪部材
6内輪部材
7ボール(転動体)
15、17変位センサ
Claims (4)
- 懸架装置に固定されるとともに、その内周面に複列の軌道面を有する外輪部材と、この外輪部材の内径側において当該外輪部材と同心に配置されるとともに、その外周面に複列の軌道面を有する内輪部材と、前記外輪部材及び内輪部材の各軌道面間に転動自在に介装された転動体と、前記外輪部材に設けられた変位センサと、を備えたセンサ付き転がり軸受装置であって、
前記変位センサが、前記転動体の変位を検知し得るように当該転動体と対向して配置されていることを特徴とするセンサ付き転がり軸受装置。 - 懸架装置に固定されるとともに、その外周面に複列の軌道面を有する内輪部材と、この内輪部材の外径側において当該内輪部材と同心に配置されるとともに、その内周面に複列の軌道面を有する外輪部材と、前記外輪部材及び内輪部材の各軌道面間に転動自在に介装された転動体と、前記内輪部材に設けられた変位センサと、を備えたセンサ付き転がり軸受装置であって、
前記変位センサが、前記転動体の変位を検知し得るように当該転動体と対向して配置されていることを特徴とするセンサ付き転がり軸受装置。 - 前記複列の転動体の各列に対応して変位センサが配置されている請求項1〜2のいずれかに記載のセンサ付き転がり軸受装置。
- 懸架装置に固定される固定輪と、転動体を介して前記固定輪と同心に配設される回転輪と、前記固定輪に設けられた変位センサと、を備えたセンサ付き転がり軸受装置であって、
前記変位センサが、前記転動体の変位を検知し得るように当該転動体と対向して配置されていることを特徴とするセンサ付き転がり軸受装置。
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