JP2007023989A - エンジンの冷却系制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジン水温と弁の制御性を確保しつつ、弁駆動に要する消費電力を低減することができるエンジンの冷却系制御装置を提供する。
【解決手段】 エンジンEとラジエータR間に配設された冷却水通路abcdeと、この冷却水通路に冷却水を循環させるウォーターポンプPと、上記冷却水と熱交換をするための熱交換器H、Wと、エンジンからラジエータへの循環水量を調整すると共に、ノーマルオープン機構を有しないサーモ弁1と、熱交換器への循環水量を調整すると共に、ノーマルオープン機構を有しない冷却経路切替弁4、5と、サーモ弁と冷却経路切替弁の弁開度を記憶する弁開度位置記憶手段9と、サーモ弁及び冷却経路切替弁への電源供給を制御する電源供給制御手段6、7、8、10とを備え、電源供給制御手段はサーモ弁及び冷却経路切替弁への電源供給を車両の運転状態に応じて制御する構成とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、エンジン、特に自動車用エンジンの冷却系制御装置に関するものである。
従来の自動車用エンジンの冷却系制御装置では流体制御弁の機構の中に設置したリターンスプリングによって、流体制御弁の駆動装置が非作動時には弁がノーマルオープンとなる構造とされている。
駆動装置が非作動時に弁をノーマルオープンとすることで、流体制御弁が制御不能に陥った場合においても冷却性能を確保できる冷却水循環経路を形成することができるため、フェールセーフの走行性を確保することができるものである。また、エンジンの運転状態に応じて流量制御弁を制御することにより冷却水の温度を制御するようにしている。(例えば特許文献1参照)。
特開2002−98245号公報
従来のエンジンの冷却系制御装置は上記のように構成されているため、弁の開度制御不能時の安全性を確保することができるようになっているものの、弁の開度制御を行う場合には常にリターンスプリングのバネ力よりも大きい力で弁を駆動する必要があったため、弁開度が定常開度で安定しており弁開度の開閉制御が必要でない場合においても、弁開度の維持に電力が必要になる結果、消費電力増大に伴う発電負荷が増加するため、燃費が悪化するという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、エンジン水温と弁の制御性を確保しつつ、弁駆動に要する消費電力を低減することができるエンジンの冷却系制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係るエンジンの冷却系制御装置は、車両に搭載されたエンジンとラジエータ間に配設された冷却水通路と、この冷却水通路に配設され、冷却水を循環させるウォーターポンプと、上記冷却水通路に接続され、上記冷却水と熱交換をするための熱交換器と、上記冷却水通路に設けられ、上記エンジンからラジエータへの循環水量を調整すると共に、ノーマルオープン機構を有しないサーモ弁と、上記熱交換器への循環水量を調整すると共に、ノーマルオープン機構を有しない冷却経路切替弁と、上記冷却水通路に設けられ、エンジン水温を検出する水温検出器と、上記サーモ弁と冷却経路切替弁の弁開度を記憶する弁開度位置記憶手段と、上記サーモ弁及び冷却経路切替弁への電源供給を制御する電源供給制御手段とを備え、上記電源供給制御手段は上記サーモ弁及び冷却経路切替弁への電源供給を上記車両の運転状態に応じて制御するようにしたものである。
この発明に係るエンジンの冷却系制御装置は上記のように構成されているため、車両の運転状態とエンジン水温とサーモ弁開度と冷却経路切替弁開度に応じて、サーモ弁と冷却経路切替弁への電源供給を制御することができ、弁駆動に要する消費電力を低減することができる。また、エンジンの水温制御性を確保しながら発電負荷の低減が可能となるので燃費が向上する。
さらに、ラジエータからエンジンへ循環する冷却水量を調整できると同時に低温始動時におけるサーモ弁の消費電力を最大限に低減させることが可能となるため、エンジンの水温制御性を確保しながら発電負荷が低減可能となるので燃費が向上する。
さらにまた、熱交換器への冷却水循環の必要性に応じて冷却経路切替弁の開閉制御が可能になると同時に冷却経路切替弁の消費電力の低減が可能となるため、車両の暖房性能を確保しながら発電負荷の低減により燃費が向上する。
また、ヒータコアへの冷却水循環の必要性に応じてヒータ弁開度の調整が可能になると同時に低温始動時におけるヒータ弁の消費電力を最大限に低減することが可能となるため、車両の暖房性能を確保しながら発電負荷の低減により燃費が向上する。
さらに、サーモ弁および冷却経路切替弁への電源供給の通電を実施した場合には、正確なサーモ弁開度位置および冷却経路切替弁開度位置からサーモ弁および冷却経路切替弁制御を実施することが可能となる。
さらにまた、冷却水の通水抵抗により電源供給停止中にサーモ弁開度および冷却経路切替弁開度が全開もしくは全閉位置から逸脱しても、イニシャル処理後には全開もしくは全閉位置に戻ることができるため、正確にサーモ弁開度および冷却経路切替弁開度を全開もしくは全閉に維持することができる。
また、ラジエータを循環する冷却水流量を調整するため、サーモ弁および冷却経路切替弁のイニシャル処理中に冷却水流量が急変することにより発生する水温変動の抑制が可能となる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図にもとづいて説明する。図1は、実施の形態1および後述する他の実施の形態をも含む自動車用エンジンの冷却系制御装置の全体系統を示すブロック図である。
この図に示すように、エンジンEとラジエータRの間はラジエータ経路a、bによって接続され、ラジエータ経路aのエンジン側にはラジエータRからエンジンEへ循環する冷却水量を調整するために開度を無段階に変化させ得るサーモ弁1が配設されている。
また、エンジンEの冷却水出口付近にはエンジン出口水温検出器2が配設されている。
さらに、サーモ弁1と冷却水を循環させるためのウォーターポンプPとの間は、ラジエータRを迂回するバイパス経路cで接続され、バイパス経路cのウォーターポンプP側にはエンジン入口水温検出器3が配設されている。
また、エンジンEからバイパス経路cを流通するエンジン冷却水の熱を車室内暖房の熱源とするため熱交換を行うヒータコアHにはバイパス経路cにつながるヒータコア循環経路dが構成されており、このヒータコア循環経路dの途中にはヒータコアHへ循環する冷却水の水量を調整するために弁開度を無段階に変化させ得るヒータ弁4が配設されている。
また、エンジンEからウォーターポンプPを流通するエンジン冷却水の熱と図示していない自動変速機内のオイルとの熱交換を行うオイル熱交換器Wにはオイル熱交換器循環経路eが構成されており、このオイル熱交換器循環経路eの途中にはオイル熱交換器Wへ循
環する冷却水の水量を調整するために弁開度を無段階に変化させ得るオイル弁5が配設されている。
また、上記サーモ弁1、ヒータ弁4およびオイル弁5は弁駆動装置であるモータへの電源供給停止時に弁をスプリング等により機械的に特定方向へ付勢してノーマルオープンとする機構を備えていない。そのため、弁開度が定常開度で安定しており、消費電力を抑制しながら弁開度を維持したい場合には、その状態でモータへの電源供給を停止することができる。
さらに、上記サーモ弁1、ヒータ弁4、オイル弁5と電源との間にはサーモ弁1、ヒータ弁4、オイル弁5への供給電源を通電もしくは非通電に制御することができるサーモ弁用電源供給制御手段6、ヒータ弁用電源供給制御手段7、オイル弁用電源供給制御手段8が配設されている。
次に、この自動車用エンジン冷却系制御装置の動作について説明する。
サーモ弁1、ヒータ弁4、オイル弁5、サーモ弁用電源供給制御手段6、ヒータ弁用電源供給制御手段7およびオイル弁用電源供給制御手段8は、制御装置10により制御されるものであり、この制御装置10には、エンジンE内の出口付近の水温を検出するエンジン出口水温検出器2、エンジンE内の入口付近の水温を検出するエンジン入口水温検出器3、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転数検出器11、ならびにエンジン吸気圧Pbを検出するエンジン吸気圧検出器12がそれぞれ接続されている。また、制御装置10には弁開度位置記憶手段9が内蔵されている。
上記制御装置10では、上記各センサ2、3、11、12からの出力信号と弁開度位置記憶手段9で記憶した各制御弁の弁開度位置にもとづき、サーモ弁1の目標水温制御をしており、冷却水温が目標水温に追従するようにその開度を調整している。また、ヒータ弁4はヒータコアHへの冷却水循環の必要性に応じてその開度を調整するようにしている。さらに、オイル弁5は熱交換器Wへの冷却水循環の必要性に応じてその開度を調整するようにしている。
今、サーモ弁1が閉弁すると、弁が図中に矢印で示す可動範囲のうち右側の位置になるため、図示のエンジン冷却水はウォーターポンプP→エンジンE→バイパス回路c→ウォーターポンプPの経路および、ウォーターポンプP→エンジンE→ヒータコア循環経路d→ウォーターポンプPの経路および、ウォーターポンプP→エンジンE→オイル熱交換器循環経路e→ウォーターポンプPの経路で循環し、また、サーモ弁1が開弁すると、弁が図中に矢印で示す可動範囲のうち左側の位置になるため、エンジン冷却水はウォーターポンプP→エンジンE→ラジエータ経路b→ラジエータR→ラジエータ経路a→サーモ弁1→バイパス回路c→ウォーターポンプPの経路および、ウォーターポンプP→エンジンE→ヒータ弁4→ヒータコアH→ヒータコア循環経路d→ウォーターポンプPの経路および、ウォーターポンプP→エンジンE→オイル弁5→オイル熱交換器W→オイル熱交換器循環経路e→ウォーターポンプPの経路を循環する。
また、ヒータ弁4が閉弁するとエンジン冷却水はヒータコア循環経路dを循環せず、ヒータ弁4が開弁するとエンジン冷却水はヒータコア循環経路dを循環する。
さらに、オイル弁5が閉弁するとエンジン冷却水はオイル熱交換器循環経路eを循環せず、オイル弁5が開弁するとエンジン冷却水はオイル熱交換器循環経路eを循環する。
次に、サーモ弁1の制御手順について図3に示すフローチャートにもとづいて説明する。
このフローチャートは所定時間ごとに実行されるもので、まずステップS101でサーモ弁1用電源供給制御フラグをONにSETし、ステップS102で制御装置10にエンジン回転数Neおよびエンジン吸気圧Pbを読み込む。次に、ステップS103において、ステップS102で読み込んだエンジン回転数Neおよびエンジン吸気圧Pbをパラメータとして制御マップの第1基準水温TWt1を特定してステップS104に進む。
上記制御マップは図16に概念図を示すように、エンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbとの格子で構成された二次元マップであり、この二次元マップからエンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbに応じた制御マップの格子点を検索することで第1基準水温を特定する。図においては、第1基準水温TWt1は、低負荷領域では75℃、高負荷領域では65℃に設定されている。
ステップS104では、ステップS102で読み込んだエンジン回転数Neおよびエンジン吸気圧Pbをパラメータとして制御マップのサーモ弁全閉維持基準時間TTmfctを特定する。
上記制御マップは図17に概念図を示すように、エンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbとの格子で構成された二次元マップであり、この二次元マップからエンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbに応じた制御マップの格子点を検索することでサーモ弁全閉維持基準時間を特定する。図においては、サーモ弁全閉維持基準時間TTmfctは、低負荷領域では3sec、高負荷領域では5secに設定されている。
次いで、ステップS105でエンジン出口水温検出器2もしくはエンジン入口水温検出器3の出力信号から求めた実エンジン水温Wtを読み込み、ステップS106で上記第1基準水温TWt1と実エンジン水温Wtとを比較する。
Wt<TWt1の場合には、実エンジン水温Wtが第1基準水温TWt1より低いので、ステップS107へ進む。また、Wt≧TWt1の場合には、実エンジン水温Wtが第1基準水温TWt1より高いため、ステップS113へ進む。
ステップS107では、弁開度位置記憶手段9から求めた実サーモ弁開度Tmwを読み込み、ステップS108へ進む。
ステップS108では、ステップS107で読み込んだ実サーモ弁開度Tmwと、予め設定されているサーモ弁全閉開度Tmfcwとを比較する。
Tmw≦Tmfcwの場合には、実サーモ弁開度Tmwがサーモ弁全閉開度Tmfcwより小さいので、サーモ弁開度は全閉であると判断し、ステップS109へ進む。
また、Tmw>Tmfcwの場合には、実サーモ弁開度Tmwがサーモ弁全閉開度Tmfcwより大きいので、サーモ弁開度は全閉ではないと判断し、ステップS112へ進む。
ステップS109では、ステップS107で読み込んだ実サーモ弁開度Tmwが上記サーモ弁全閉開度Tmfcwよりも小さい状態を連続して維持している時間をサーモ弁全閉維持時間Tmfctとしてカウンタにより計測する。
次いでステップS110ではステップS109で計測したサーモ弁全閉維持時間TmfctとステップS104で読み込んだサーモ弁全閉維持基準時間TTmfctとを比較する。
Tmfct≧TTmfctの場合には、サーモ弁全閉維持時間Tmfctがサーモ弁全閉維持基準時間TTmfctより長いので、サーモ弁開度が全閉のまま安定していると判断し、ステップS111でサーモ弁用電源供給制御フラグをOFFにSETし、ステップS122へ進む。
また、Tmfct<TTmfctの場合には、サーモ弁全閉維持時間Tmfctがサーモ弁全閉維持基準
時間TTmfctより短いので、サーモ弁開度が全閉のまま安定していないと判断し、ステップS112へ進む。
ステップS112では、ステップS109で計測したサーモ弁全閉維持時間Tmfctをリセットし、ステップS122へ進む。また、ステップS106でWt≧TWt1であった場合には、ステップS113においてステップS102で読み込んだエンジン回転数Neおよびエンジン吸気圧Pbをパラメータとして制御マップの第2基準水温TWt2を特定してステップS114に進む。
上記制御マップは図18に概念図を示すように、エンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbとの格子で構成された二次元マップであり、この二次元マップからエンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbに応じた制御マップの格子点を検索することで第2基準水温を特定する。図においては、第2基準水温TWt2は、低負荷領域では95℃、高負荷領域では90℃に設定されている。
ステップS114では、ステップS102で読み込んだエンジン回転数Neおよびエンジン吸気圧Pbをパラメータとして制御マップのサーモ弁全開維持基準時間TTmfotを特定する。
上記制御マップは図19に概念図を示すように、エンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbとの格子で構成された二次元マップであり、この二次元マップからエンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbに応じた制御マップの格子点を検索することでサーモ弁全開維持基準時間を特定する。図においては、サーモ弁全開維持基準時間TTmfotは、低負荷領域では7sec、高負荷領域では5secに設定されている。
次いでステップS115で第2基準水温TWt2とステップS105で読み込んだ実エンジン水温Wtとを比較する。
Wt≧TWt2の場合には、実エンジン水温Wtが第2基準水温TWt2より高いので、ステップS116へ進み、Wt<TWt2の場合には、実エンジン水温Wtが第2基準水温TWt2より低いためステップS119へ進む。
ステップS116では、弁開度位置記憶手段9から求めた実サーモ弁開度Tmwを読み込み、ステップS117へ進む。ステップS117では、ステップS116で読み込んだ実サーモ弁開度Tmwと、予め設定されているサーモ弁全開開度Tmfowとを比較する。
Tmw≧Tmfowの場合には、実サーモ弁開度Tmwがサーモ弁全開開度Tmfowより大きいので、サーモ弁開度は全開であると判断し、ステップS118へ進む。
また、Tmw<Tmfowの場合には、実サーモ弁開度Tmwがサーモ弁全開開度Tmfowより小さいので、サーモ弁開度は全開ではないと判断し、ステップS119へ進む。
ステップS118では、ステップS116で読み込んだ実サーモ弁開度が上記サーモ弁全開開度Tmfowよりも大きい状態を連続して維持している時間をサーモ弁全開維持時間Tmfotとしてカウンタにより計測する。
次いでステップS120ではステップS118で計測したサーモ弁全開維持時間TmfotとステップS114で読み込んだサーモ弁全開維持基準時間TTmfotとを比較する。
Tmfot≧TTmfotの場合には、サーモ弁全開維持時間Tmfotがサーモ弁全開維持基準時間TTmfot より長いので、サーモ弁開度が全開のまま安定していると判断し、ステップS121でサーモ弁用電源供給制御フラグをOFFにSETし、ステップS122へ進む。
また、Tmfot<TTmfotの場合には、サーモ弁全開維持時間Tmfotがサーモ弁全開維持基準
時間TTmfotより短いので、サーモ弁開度が全開のまま安定していないと判断し、ステップS119へ進む。
ステップS119では、ステップS118で計測したサーモ弁全開維持時間Tmfotをリセットし、ステップS122へ進む。ステップS122では、サーモ弁用電源供給制御フラグがONにSETされているかOFFにSETされているかを判断する。ONにSETされている場合は、ステップS124でサーモ弁用電源供給制御手段6を通電にしてサーモ弁1への電源供給を実施し、ステップS125でサーモ弁用電源供給制御処理を終了する。
また、ステップS122でOFFにSETされている場合は、ステップS123でサーモ弁用電源供給制御手段6を非通電にしてサーモ弁1への電源供給を停止し、ステップS125でサーモ弁用電源供給制御処理を終了する。
このように、実施の形態1では、実水温が第1基準水温よりも低く、サーモ弁開度が全閉開度で安定していると判断された場合、もしくは、実水温が第2基準水温よりも高く、サーモ弁開度が全開開度で安定していると判断された場合は、サーモ弁への電源供給を停止し、サーモ弁が全開もしくは全閉で安定しておらず、サーモ弁の開閉制御が必要な場合は、サーモ弁への電源供給を実施するので、サーモ弁の開閉制御により、ラジエータからエンジンへ循環する冷却水量を調整できると同時にサーモ弁の消費電力を低減させることが可能となるため、エンジンの水温制御性を確保しながら発電負荷の低減が可能となるので燃費が向上する。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係るサーモ弁1の制御手順を図4のフローチャートにもとづいて説明する。
このフローチャートは所定時間ごとに実行されるもので、まずステップS101でサーモ弁開度の初期状態が閉弁状態であるか閉弁状態以外であるかを判断する。閉弁状態の場合はステップS102へ進み、閉弁状態以外の場合は、図3のフローチャートのステップS101へ進む。
ステップS102ではサーモ弁用電源供給フラグをOFFにSETし、ステップS103でエンジン回転数Ne、エンジン吸気圧Pbを読み込む。次に、ステップS104において、ステップS103で読み込んだエンジン回転数Neおよびエンジン吸気圧Pbをパラメータとして制御マップの第1基準水温TWt1を特定し、ステップS105へ進む。
上記制御マップは、図3のフローチャートで図16に示す概念図により説明したように、エンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbとの格子で構成された二次元マップであり、この二次元マップからエンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbに応じた制御マップの格子点を検索することで第1基準水温を特定している。図においては、第1基準水温TWt1は、低負荷領域では75℃、高負荷領域では65℃に設定されている。
ステップS105ではエンジン出口水温検出器2もしくはエンジン入口水温検出器3の出力信号から求めた実エンジン水温Wtを読み込み、ステップS106で上記第1基準水温TWt1と実エンジン水温Wtとを比較する。
Wt≧TWt1の場合には、実エンジン水温Wtが第1基準水温TWt1より高いため、ステップS107でサーモ弁用電源供給制御フラグをONにSETし、ステップS108へ進む。
また、Wt<TWt1の場合には、実エンジン水温Wtが第1基準水温TWt1より低いため、ステップS117へ進む。
ステップS108では、ステップS103で読み込んだエンジン回転数Neおよびエンジン吸気圧Pbをパラメータとして制御マップの第2基準水温TWt2を特定してステップS109へ進む。
上記制御マップは、図3のフローチャートで図18に示す概念図により説明したように、エンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbとの格子で構成された二次元マップであり、この二次元マップからエンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbに応じた制御マップの格子点を検索することで第2基準水温を特定している。図においては、第2基準水温TWt2は、低負荷領域では95℃、高負荷領域では90℃に設定されている。
ステップS109では、ステップS103で読み込んだエンジン回転数Neおよびエンジン吸気圧Pbをパラメータとして制御マップのサーモ弁全開維持基準時間TTmfotを特定する。
上記制御マップは、図3のフローチャートで図19に示す概念図により説明したように、エンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbとの格子で構成された二次元マップであり、この二次元マップからエンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbに応じた制御マップの格子点を検索することでサーモ弁全開維持基準時間を特定している。図においては、サーモ弁全開維持基準時間TTmfotは、低負荷領域では7sec、高負荷領域では5secに設定されている。
次いでステップS110で上記第2基準水温TWt2とステップS105で読み込んだ実エンジン水温Wtとを比較する。
Wt≧TWt2の場合には、実エンジン水温Wtが第2基準水温TWt2より高いので、ステップS111へ進み、Wt<TWt2の場合には、実エンジン水温Wtが第2基準水温TWt2より低いため、ステップS117へ進む。
ステップS111では、弁開度位置記憶手段9から求めた実サーモ弁開度Tmwを読み込み、ステップS112へ進む。ステップS112ではステップS111で読み込んだ実サーモ弁開度Tmwと、予め設定されているサーモ弁全開開度Tmfowとを比較する。
Tmw≧Tmfowの場合には、実サーモ弁開度Tmwがサーモ弁全開開度Tmfowより大きいので、サーモ弁開度は全開であると判断し、ステップS113へ進む。
また、Tmw<Tmfowの場合には、実サーモ弁開度Tmwがサーモ弁全開開度Tmfowより小さいので、サーモ弁開度は全開ではないと判断し、ステップS116へ進む。
ステップS113では、ステップS111で読み込んだ実サーモ弁開度Tmwが上記サーモ弁全開開度Tmfowよりも大きい状態を連続して維持している時間をサーモ弁全開維持時間Tmfotとしてカウンタにより計測する。
次いで、ステップS114ではステップS113で計測したサーモ弁全開維持時間TmfotとステップS109で読み込んだサーモ弁全開維持基準時間TTmfotとを比較する。
Tmfot≧TTmfotの場合には、サーモ弁全開維持時間Tmfotがサーモ弁全開維持基準時間TTmfotより長いので、サーモ弁開度が全開のまま安定していると判断し、ステップS115でサーモ弁用電源制御供給フラグをOFFにSETし、ステップS117へ進む。
また、Tmfot<TTmfotの場合には、サーモ弁全開維持時間Tmfotがサーモ弁全開維持基準時間TTmfotより短いので、サーモ弁開度が全開のまま安定していないと判断し、ステップS116へ進む。
ステップS116では、ステップS113で計測したサーモ弁全開維持時間Tmfotをリ
セットし、ステップS117へ進む。ステップS117では、サーモ弁用電源供給制御フラグがONにSETされているかOFFにSETされているかを判断する。ONにSETされている場合には、ステップS119でサーモ弁用電源供給制御手段6を通電にしてサーモ弁1への電源供給を実施し、ステップS120でサーモ弁用供給電源制御処理を終了する。
また、ステップS117でOFFにSETされている場合には、ステップS118でサーモ弁用電源供給制御手段6を非通電にしてサーモ弁1への電源供給を停止し、ステップS120でサーモ弁用供給電源制御処理を終了する。
このように、実施の形態2ではエンジン始動時のサーモ弁開度の初期状態が閉弁状態の場合には、サーモ弁への電源供給を停止した状態からサーモ弁用電源供給制御を実施するので、エンジン水温がサーモ弁の開閉制御が必要ではないと判断できる第1基準水温よりも低い場合には、エンジン始動時からエンジン水温が第1基準水温よりも高くなるまでの間、サーモ弁への電源供給を停止することができる。
エンジン始動時のサーモ弁開度の初期状態が閉弁状態以外の場合には、サーモ弁への電源供給を実施した状態からサーモ弁用電源供給制御を実施するので、サーモ弁の開閉制御により、ラジエータからエンジンへ循環する冷却水量を調整できると同時に低温始動時におけるサーモ弁の消費電力を最大限に低減させることが可能となるため、エンジンの水温制御性を確保しながら発電負荷が低減可能となるので燃費が向上する。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3に係るヒータ弁4の制御手順を図5のフローチャートにもとづいて説明する。
このフローチャートは所定時間ごとに実行されるもので、まずステップS101でヒータ弁用電源供給制御フラグをONにSETし、ステップS102でエンジン回転数Ne、エンジン吸気圧Pbを読み込む。次に、ステップS103において、ステップS102で読み込んだエンジン回転数Neおよびエンジン吸気圧Pbをパラメータとして制御マップの第3基準水温TWt3を特定してステップS104に進む。
上記制御マップは図20に概念図を示すように、エンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbとの格子で構成された二次元マップであり、この二次元マップからエンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbに応じた制御マップの格子点を検索することで第3基準水温を特定する。図においては、第3基準水温TWt3は、低負荷領域では65℃、高負荷領域では60℃に設定されている。
ステップS104では、ステップS102で読み込んだエンジン回転数Neおよびエンジン吸気圧Pbをパラメータとして制御マップのヒータ弁全閉維持基準時間THtfctを特定する。
上記制御マップは図21に概念図を示すように、エンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbとの格子で構成された二次元マップであり、この二次元マップからエンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbに応じた制御マップの格子点を検索することでヒータ弁全閉維持基準時間THtfctを特定する。図においては、ヒータ弁全閉維持基準時間THtfctは、低負荷領域では2sec、高負荷領域では4secに設定されている。
次いで、ステップS105では、エンジン出口水温検出器2もしくはエンジン入口水温検出器3の出力信号から求めた実エンジン水温Wtを読み込み、ステップS106で上記第3基準水温TWt3と実エンジン水温Wtとを比較する。
Wt<TWt3の場合には、実エンジン水温Wtが第3基準水温TWt3より低いので、ステップS
107へ進む。また、Wt≧TWt3の場合には、実エンジン水温Wtが第3基準水温TWt3より高いため、ステップS113へ進む。
ステップS107では、弁開度位置記憶手段9から求めた実ヒータ弁開度Htwを読み込み、ステップS108へ進む。ステップS108では、ステップS107で読み込んだ実ヒータ弁開度Htwと、予め設定されているヒータ弁全閉開度Htfcwとを比較する。
Htw≦Htfcwの場合には、実ヒータ弁開度Htwがヒータ弁全閉開度Htfcwより小さいので、ヒータ弁開度は全閉であると判断し、ステップS109へ進む。
また、Htw>Htfcwの場合には、実ヒータ弁開度Htwがヒータ弁全閉開度Htfcwより大きいので、ヒータ弁は全閉ではないと判断し、ステップS112へ進む。
ステップS109ではステップS107で読み込んだ実ヒータ弁開度Htwが上記ヒータ弁全閉開度Htfcwよりも小さい状態を連続して維持している時間をヒータ弁全閉維持時間Htfctとしてカウンタにより計測する。
次いでステップS110ではステップS109で計測したヒータ弁全閉維持時間Htfctと、ステップS104で読み込んだヒータ弁全閉維持基準時間THtfctとを比較する。
Htfct≧THtfctの場合には、ヒータ弁全閉維持時間Htfctがヒータ弁全閉維持基準時間THtfctより長いので、ヒータ弁開度が全閉のまま安定していると判断し、ステップS111でヒータ弁用電源供給制御フラグをOFFにSETし、ステップS121へ進む。
また、Htfct<THtfctの場合には、ヒータ弁全閉維持時間Htfctがヒータ弁全閉維持基準時間THtfctより短いので、ヒータ弁開度は全閉のまま安定していないと判断し、ステップS112へ進む。
ステップS112では、ステップS109で計測したヒータ弁全閉維持時間Htfctをリセットし、ステップS121へ進む。また、ステップS106でWt≧TWt3の場合には、ステップS113において、ステップS102で読み込んだエンジン回転数Neおよびエンジン吸気圧Pbをパラメータとして制御マップのヒータ弁全開維持基準時間THtfotを特定する。
上記制御マップは図22に概念図を示すように、エンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbとの格子で構成された二次元マップであり、この二次元マップからエンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbに応じた制御マップの格子点を検索することでヒータ弁全開維持基準時間を特定する。図においては、ヒータ弁全開維持基準時間THtfotは、低負荷領域では5sec、高負荷領域では3secに設定されている。
次いで、ステップS114では、弁開度位置記憶手段9から求めた実ヒータ弁開度Htwを読み込み、ステップS115へ進む。ステップS115では、ステップS114で読み込んだ実ヒータ弁開度Htwと、予め設定されているヒータ弁全開開度Htfowとを比較する。
Htw≧Htfowの場合には、実ヒータ弁開度Htwがヒータ弁全開開度Htfowより大きいので、ヒータ弁開度は全開であると判断し、ステップS116へ進む。
また、Htw<Htfowの場合には、実ヒータ弁開度Htwがヒータ弁全開開度Htfowより小さいので、サーモ弁開度は全開ではないと判断し、ステップS119へ進む。
ステップS116では、ステップS114で読み込んだ実ヒータ弁開度Htwが上記ヒータ弁全開開度Htfowよりも大きい状態を連続して維持している時間をヒータ弁全開維持時間Htfotとしてカウンタにより計測する。
次いで、ステップS117ではステップS116で計測したヒータ弁全開維持時間Htfot
とステップS113で読み込んだヒータ弁全開維持基準時間THtfotとを比較する。
Htfot≧THtfotの場合には、ヒータ弁全開維持時間Htfotがヒータ弁全開維持基準時間THtfotより長いので、ヒータ弁開度が全開のまま安定していると判断し、ステップS118でヒータ弁用電源供給制御フラグをOFFにSETし、ステップS120へ進む。
また、Htfot<THtfotの場合には、ヒータ弁全開維持時間Htfotがヒータ弁全開維持基準時間THtfotより短いので、ヒータ弁開度が全開のまま安定していないと判断し、ステップS119へ進む。
ステップS119では、ステップS116で計測したヒータ弁全開維持時間Htfotをリセットし、ステップS121へ進む。ステップS120では、ヒータ弁用電源供給制御フラグがOFFにSETされているので、ヒータ弁用電源供給制御手段7を非通電にし、ヒータ弁への電源供給を停止し、停止を継続する。
ステップS121では、ヒータ弁用電源供給制御フラグがONにSETされているかOFFにSETされているかを判断する。ONにSETされている場合には、ステップS123でヒータ弁用電源供給制御手段7を通電にしてヒータ弁4への電源供給を実施し、ステップS124でヒータ弁用電源供給制御処理を終了する。
また、ステップS121でOFFにSETされている場合には、ステップS122でヒータ弁用電源供給制御手段7を非通電にしてヒータ弁4への電源供給を停止し、ステップS124でヒータ弁用電源供給制御処理を終了する。なお、上記ヒータ弁用電源供給制御処理はオイル弁5に関しても同様に適用できる。
このように、実施の形態3では実水温が第3基準水温よりも低く、ヒータ弁が全閉開度で安定している場合は、ヒータ弁への電源供給を停止し、また、実水温が第3基準水温よりも高く、ヒータ弁が全開開度で安定している場合は、ヒータ弁への電源供給を停止し、停止を継続し、ヒータ弁が全開もしくは全閉で安定しておらず、ヒータ弁の開閉制御が必要な場合は、ヒータへの電源供給を実施するので、ヒータコアへの冷却水循環の必要性に応じてヒータ弁の開閉制御が可能になると同時にヒータ弁の消費電力の低減が可能となるため、車両の暖房性能を確保しながら発電負荷の低減により燃費が向上する。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4に係るヒータ弁4の制御手順を図6のフローチャートにもとづいて説明する。
このフローチャートは所定時間ごとに実行されるもので、まずステップS101でヒータ弁開度の初期状態が閉弁状態であるか閉弁状態以外であるかを判断する。閉弁状態の場合には、ステップS102へ進み、閉弁状態以外の場合には、図5のフローチャートのステップS101へ進む。
ステップS102ではヒータ弁用電源供給制御フラグをOFFにSETし、ステップS103でエンジン回転数Ne、エンジン吸気圧Pbを読み込む。ステップS104において、ステップS103で読み込んだエンジン回転数Neおよびエンジン吸気圧Pbをパラメータとして制御マップの第3基準水温TWt3を特定し、ステップS105へ進む。
上記制御マップは図5のフローチャートで図20に示す概念図により説明したように、エンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbとの格子で構成された二次元マップであり、この二次元マップからエンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbに応じた制御マップの格子点を検索することで第3基準水温を特定する。図においては、第3基準水温TWt3は、低負荷領域で
は65℃、高負荷領域では60℃に設定されている。
ステップS105ではエンジン出口水温検出器2もしくはエンジン入口水温検出器3の出力信号から求めた実エンジン水温Wtを読み込み、ステップS106で上記第3基準水温TWt3と実エンジン水温Wtとを比較する。
Wt≧TWt3の場合には、実エンジン水温Wtが第3基準水温TWt3より高いため、ステップS107でヒータ弁用電源供給制御フラグをONにSETし、ステップS108へ進む。
また、Wt<TWt3の場合には、実エンジン水温Wtが第3基準水温TWt3より低いため、ステップS116へ進む。
ステップS108では、ステップS103で読み込んだエンジン回転数Neおよびエンジン吸気圧Pbをパラメータとして制御マップのヒータ弁全開維持基準時間THtfotを特定し、ステップS109へ進む。
上記制御マップは図5のフローチャートで図22に示す概念図により説明したように、エンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbとの格子で構成された二次元マップであり、この二次元マップからエンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbに応じた制御マップの格子点を検索することでヒータ弁全開維持基準時間を特定する。図においては、ヒータ弁全開維持基準時間THtfotは、低負荷領域では5sec、高負荷領域では3secに設定されている。
ステップS109では、弁開度位置記憶手段9から求めた実ヒータ弁開度Htwを読み込み、ステップS110へ進む。ステップS110では、ステップS109で読み込んだ実ヒータ弁開度Htwと、予め設定されているヒータ弁全開開度Htfowとを比較する。
Htw≧Htfowの場合には、実ヒータ弁開度Htwがヒータ弁全開開度Htfowより大きいので、ヒータ弁開度は全開であると判断し、ステップS111へ進む。
また、Htw<Htfowの場合には、実ヒータ弁開度Htwがヒータ弁全開開度Htfowより小さいので、ヒータ弁開度は全開ではないと判断し、ステップS114へ進む。
ステップSlllではステップS109で読み込んだ実ヒータ弁開度Htwが上記ヒータ弁全開開度Htfowよりも大きい状態を連続して維持している時間をヒータ弁全開維持時間Htfotとしてカウンタにより計測する。
次いで、ステップS112ではステップS111で計測したヒータ弁全開維持時間HtfotとステップS108で読み込んだヒータ弁全開維持基準時間THtfotとを比較する。
Htfot≧THtfotの場合には、ヒータ弁全開維持時間Htfotがヒータ弁全開維持基準時間THtfotより長いので、ヒータ弁開度が全開のまま安定していると判断し、ステップS113でヒータ弁用電源供給制御フラグをOFFにSETし、ステップS115へ進む。
また、Htfot<THtfotの場合には、ヒータ弁全開維持時間Htfotがヒータ弁全開維持基準時間THtfotより短いので、ヒータ弁開度が全開のまま安定していないと判断し、ステップS114へ進む。
ステップS114では、ステップS111で計測したヒータ弁全開維持時間Htfotをリセットし、ステップS116へ進む。ステップS115では、ヒータ弁用電源供給制御フラグがOFFにSETされているので、ヒータ弁用電源供給制御手段6を非通電にし、ヒータ弁4への電源供給を停止し、停止を継続する。
ステップS116では、ヒータ弁用電源供給制御フラグがONにSETされているか、OFFにS
ETされているかを判断する。ONにSETされている場合には、ステップS118でヒータ弁用電源供給制御手段7を通電にしてヒータ弁4への電源供給を実施し、ステップS119でヒータ弁用電源供給制御処理を終了する。
また、ステップS116でOFFにSETされている場合には、ステップS117でヒータ弁用電源供給制御手段7を非通電にしてヒータ弁4への電源供給を停止し、ステップS119でヒータ弁用電源供給制御処理を終了する。なお、上記ヒータ弁用電源供給制御処理はオイル弁5に関しても同様に適用できる。
このように、実施の形態4ではエンジン始動時のヒータ弁開度の初期状態が閉弁状態の場合には、ヒータ弁への電源供給を停止した状態からヒータ弁用電源供給制御を実施することにより、エンジン水温がヒータ弁の開閉制御が必要ではないと判断できる第3基準水温よりも低い場合には、エンジン始動時からエンジン水温が第3基準水温よりも高くなるまでの間、ヒータ弁への電源供給を停止することができる。
エンジン始動時のヒータ弁開度の初期状態が閉弁状態以外の場合には、ヒータ弁への電源供給を実施した状態からヒータ弁用電源供給制御を実施することにより、ヒータコアへの冷却水循環の必要性に応じてヒータ弁開度の調整が可能になると同時に低温始動時におけるヒータ弁の消費電力を最大限に低減することが可能となるため、車両の暖房性能を確保しながら発電負荷の低減により燃費が向上する。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5に係る制御手順の特徴を図7のフローチャートにもとづいて説明する。なお、実施の形態1と重複する制御手順に関しては説明を省略する。
ステップS122では、サーモ弁用電源供給制御フラグがONにSETされているかOFFにSETされているかを判断する。ONにSETされている場合には、ステップS124でサーモ弁用電源供給制御手段6を通電にしてサーモ弁1への電源供給を実施し、ステップS125へ進む。
また、ステップS122でOFFにSETされている場合には、ステップS123でサーモ弁用電源供給制御手段6を非通電にしてサーモ弁1への電源供給を停止し、ステップS127でサーモ弁用電源供給制御処理を終了する。
ステップS125では、前回サーモ弁用電源供給制御処理時においてサーモ弁用電源供給制御フラグがONにSETされていたかOFFにSETされていたかを判断する。OFFにSETされていた場合にはステップS126へ進む。また、ONにSETされていた場合にはステップS127へ進み、サーモ弁用電源供給制御処理を終了する。
ステップS126では、サーモ弁1のイニシャル処理を実施し、イニシャル処理完了後はステップS127へ進み、サーモ弁用電源供給制御処理を終了する。なお、上記イニシャル処理はヒータ弁4およびオイル弁5に関しても適用できる。
次に、イニシャル処理について図24にもとづいて説明する。図24は、サーモ弁開度の変化を示している。また、サーモ弁1、ヒータ弁4およびオイル弁5のそれぞれについてのイニシャル処理は同一であるため、ここではサーモ弁1のイニシャル処理を代表として説明する。
このチャートの横軸は時間である。時点t1からt2にかけては、サーモ弁用電源供給制御手段6が非通電の状態で弁開度が全開の状態である。時点t2においてサーモ弁用電源供給
制御手段6が通電され、イニシャル処理を実施する。
図示のように時点t2でサーモ弁開度を全閉側へ駆動する。サーモ弁1の全開ステップは100stepであるが、100stepよりも多いステップ数に渡って全閉側へ駆動して、その位置を全閉位置とすることでイニシャル処理を行う。
時点t3ではイニシャル処理が終了し、サーモ弁制御を実施する。当然、サーモ弁用電源供給制御手段6が非通電の状態で弁開度が全閉の状態においても上記と同様のイニシャル処理を実施する。また、時点t2でサーモ弁開度を100stepよりも多いステップ数に渡って全開側へ駆動して、その位置を全開位置とすることでイニシャル処理を行ってもよい。
このように、実施の形態5では、サーモ弁用電源供給制御手段6が非通電から通電となった場合は、サーモ弁1のイニシャル処理を実施するため、サーモ弁1への電源供給実施時には、正確なサーモ弁開度位置からサーモ弁制御を開始することが可能となる。
なお、上記イニシャル処理は、実施の形態2では図8のフローチャート、実施の形態3では図9のフローチャート、実施の形態4では図10のフローチャートにもとづいて同様に実施することができるので、上記と同様の効果が得られる。
実施の形態6.
次に、この発明の実施の形態6に係る制御手順の特徴を図11のフローチャートにもとづいて説明する。なお、実施の形態1と重複する制御手順に関しては説明を省略する。
ステップS122では、サーモ弁用電源供給制御フラグがONにSETされているかOFFにSETされているかを判断する。ONにSETされている場合には、ステップS124でサーモ弁用電源供給制御手段6を通電にしてサーモ弁への電源供給を実施し、ステップS131でサーモ弁用電源供給制御処理を終了する。
また、ステップS122でOFFにSETされている場合には、ステップS123でサーモ弁用電源供給制御手段6を非通電にしてサーモ弁への電源供給を停止し、ステップS125へ進む。ステップS125では、ステップS102で読み込んだエンジン回転数Neおよびエンジン吸気圧Pbをパラメータとして制御マップのサーモ弁非通電継続基準時間TTmofftを特定し、ステップS126へ進む。
上記制御マップは図23に概念図を示すように、エンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbとの格子で構成された二次元マップであり、この二次元マップからエンジン回転数Neとエンジン吸気圧Pbに応じた制御マップの格子点を検索することでサーモ弁非通電継続基準時間を特定する。図においては、サーモ弁非通電継続基準時間TTmofftは、低負荷領域では15sec、高負荷領域では10 secに設定されている。
ステップS126では、サーモ弁1への電源供給が停止状態を連続して維持している時間をサーモ弁非通電継続時間Tmofftとしてカウンタにより計測する。
次いでステップS127ではステップS126で計測したサーモ弁非通電継続時間TmofftとステップS125で読み込んだサーモ弁非通電継続基準時間TTmofftとを比較する。
Tmofft≧TTmofftの場合には、サーモ弁非通電継続時間Tmofftがサーモ弁非通電継続基準時間TTmofftより長いので、ステップS128でサーモ弁用電源供給制御手段6を通電にしてサーモ弁への電源供給を実施し、ステップS129へ進む。
また、Tmofft<TTmofftの場合には、サーモ弁非通電継続時間Tmofftがサーモ弁非通電継続基準時間TTmofftより短いので、ステップS131へ進み、サーモ弁用供給電源制御処理を終了する。
ステップS129では、実施の形態5において図24に従って説明した手順にもとづいてイニシャル処理を実施し、イニシャル処理終了後は、ステップS130へ進む。
ステップS130ではサーモ弁非通電継続時間Tmofftをリセットし、ステップS131へ進み、サーモ弁用供給電源制御処理を終了する。なお、上記イニシャル処理はヒータ弁4およびオイル弁5に関しても適用できる。
このように、実施の形態6では、サーモ弁用電源供給制御手段6が非通電となった場合は、サーモ弁非通電継続時間Tmofftに応じてサーモ弁1のイニシャル処理を実施するため、冷却水の通水抵抗により電源供給停止中にサーモ弁開度が全開もしくは全閉位置から逸脱しても、イニシャル処理後には全開もしくは全閉位置に戻ることができるため、正確にサーモ弁開度を全開もしくは全閉に維持することができる。
なお、上記イニシャル処理は、実施の形態2では図12のフローチャート、実施の形態3では図13のフローチャート、実施の形態4では図14のフローチャートにもとづいて同様に実施することができるので、上記と同様の効果が得られる。
実施の形態7.
次に、この発明の実施の形態7に係る自動車用エンジン冷却系制御装置の動作の特徴を図2にもとづいて説明する。なお、図1に示す実施の形態1の構成と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
図1と異なる点は、センサ13からの出力信号にもとづいてウォーターポンプPが目標回転数制御され、ウォーターポンプPの回転数が目標ウォーターポンプ回転数に追従するように調整される点である。
次に、イニシャル処理実施時のウォーターポンプ回転数の制御手順について図7と図15のフローチャートにもとづいて説明する。なお、実施の形態5と重複する制御手順に関しては説明を省略する。
図15のフローチャートはイニシャル処理時に所定時間ごとに実行されるものである。まず、ステップS201でイニシャル処理を実施しているか否かを判断する。イニシャル処理を実施している場合は、ステップS202へ進み、イニシャル処理を実施していない場合は、ウォーターポンプ回転数制御処理を終了する。
ステップS202ではサーモ弁1が全開方向へのイニシャル処理を実施しているのか、全閉方向へのイニシャル処理を実施しているのかを判断する。全開方向へのイニシャル処理を実施している場合は、ステップS203へ進む。全閉方向へのイニシャル処理を実施している場合は、ウォーターポンプ回転数を増速するべくステップS205へ進み、ウォーターポンプ回転数制御処理を終了する。
ステップS203では、図7のフローチャートのステップS107もしくはステップS116で読み込んだ実サーモ弁開度Tmwと、予め設定されているサーモ弁全閉開度Tmfcwとを比較する。
Tmw≦Tmfcwの場合には、実サーモ弁開度Tmwがサーモ弁全閉開度Tmfcwより小さいので、イニシャル処理直前のサーモ弁開度は全閉であると判断し、ステップS204でウォーターポンプを停止し、ウォーターポンプ回転数制御処理を終了する。
また、Tmw>Tmfcwの場合には、実サーモ弁開度Tmwがサーモ弁全閉開度Tmfcwより大きい
ので、イニシャル処理直前のサーモ弁開度は全閉ではないと判断し、ステップS206でウォーターポンプ回転数を減速してウォーターポンプ回転数制御処理を終了する。
なお、上記処理は、ヒータ弁4およびオイル弁5に関しても同様に適用できる。
このように、実施の形態7では、サーモ弁1、ヒータ弁4およびオイル弁5のイニシャル処理中は、ウォーターポンプPを減速、増速もしくは停止することにより、ラジエータRを循環する冷却水流量を調整するため、サーモ弁1、ヒータ弁4およびオイル弁5のイニシャル処理中に冷却水流量が急変することにより発生する水温変動を抑制することが可能となる。また、実施の形態6におけるイニシャル処理実施時においても、上記と同様の効果が得られる。
この発明の実施の形態1〜6に係る自動車用エンジンの冷却系制御装置の全体系統を示すブロック図である。 この発明の実施の形態7に係る自動車用エンジンの冷却系制御装置の全体系統を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る自動車用エンジンの冷却系制御装置のサーモ弁制御手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る自動車用エンジンの冷却系制御装置のサーモ弁制御手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係る自動車用エンジンの冷却系制御装置の冷却経路切替弁制御手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4に係る自動車用エンジンの冷却系制御装置の冷却経路切替弁制御手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5に係る自動車用エンジンの冷却系制御装置のサーモ弁制御手順を示すフローチャートである。 実施の形態2におけるイニシャル処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態3におけるイニシャル処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態4におけるイニシャル処理の手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態6に係る自動車用エンジンの冷却系制御装置のサーモ弁制御手順を示すフローチャートである。 実施の形態2におけるイニシャル処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態3におけるイニシャル処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態4におけるイニシャル処理の手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態7に係る自動車用エンジンの冷却系制御装置の冷却経路切替弁制御手順を示すフローチャートである。 第1基準水温マップの概念図を示す。 サーモ弁全閉維持基準時間マップの概念図を示す。 第2基準水温マップの概念図を示す。 サーモ弁全開維持基準時間マップの概念図を示す。 第3基準水温マップの概念図を示す。 ヒータ弁全閉維持基準時間マップの概念図を示す。 ヒータ弁全開維持基準時間マップの概念図を示す。 サーモ弁非通電継続基準時間マップの概念図を示す。 この発明の実施の形態5と実施の形態6とに係るイニシャル処理のチャート図である。
符号の説明
1 サーモ弁、 2 エンジン出口水温検出器、 3 エンジン入口水温検出器、
4 ヒータ弁、 5 オイル弁、 6 サーモ弁用電源供給制御手段、
7 ヒータ弁用電源供給制御手段、 8 オイル弁用電源供給制御手段、
9 弁開度位置記憶手段、 10 制御手段、 11 エンジン吸気圧検出器、
12 エンジン回転数検出器、 13 ウォーターポンプ回転数検出器、
a、b ラジエータ経路、 c バイパス経路、 d ヒータコア循環経路、
e オイル熱交換経路、 E エンジン、 R ラジエータ、
P ウォーターポンプ、 H ヒータコア、 W オイル熱交換器。

Claims (9)

  1. 車両に搭載されたエンジンとラジエータ間に配設された冷却水通路と、この冷却水通路に配設され、冷却水を循環させるウォーターポンプと、上記冷却水通路に接続され、上記冷却水と熱交換をするための熱交換器と、上記冷却水通路に設けられ、上記エンジンからラジエータへの循環水量を調整すると共に、ノーマルオープン機構を有しないサーモ弁と、上記熱交換器への循環水量を調整すると共に、ノーマルオープン機構を有しない冷却経路切替弁と、上記冷却水通路に設けられ、エンジン水温を検出する水温検出器と、上記サーモ弁と冷却経路切替弁の弁開度を記憶する弁開度位置記憶手段と、上記サーモ弁及び冷却経路切替弁への電源供給を制御する電源供給制御手段とを備え、上記電源供給制御手段は上記サーモ弁及び冷却経路切替弁への電源供給を上記車両の運転状態に応じて制御するようにしたことを特徴とするエンジンの冷却系制御装置。
  2. 上記電源供給制御手段は、運転状態に応じて、上記サーモ弁の開弁が必要であると判断できる第1基準水温と、第1基準水温よりも高い温度に設定され、運転状態に応じて、サーモ弁開度が全開開度に到達していると判断できる第2基準水温と、上記サーモ弁が全閉開度で安定していると判断できるサーモ弁全閉維持基準時間と、サーモ弁開度が全開開度で安定していると判断できるサーモ弁全開維持基準時間とを設定し、エンジン水温が第1基準水温よりも低く、かつ、サーモ弁開度が全閉開度でサーモ弁全閉維持時間が上記サーモ弁全閉維持基準時間よりも長い時は上記サーモ弁への電源供給を非通電とし、エンジン水温が第2基準水温よりも高く、かつ、サーモ弁開度が全開開度でサーモ弁全開維持時間が上記サーモ弁全開維持基準時間よりも長い時は、上記サーモ弁への電源供給を非通電とすることを特徴とする請求項1記載のエンジンの冷却系制御装置。
  3. 上記電源供給制御手段は、エンジン始動時のサーモ弁開度が閉弁状態の時は、上記サーモ弁への電源供給を非通電にすると共に、エンジン始動時のサーモ弁開度が閉弁状態以外の時は、上記サーモ弁への電源供給を通電とすることを特徴とする請求項2記載のエンジンの冷却系制御装置。
  4. 上記電源供給制御手段は、運転状態に応じて、上記冷却経路切替弁の開弁が必要であると判断できる第3基準水温と、上記冷却経路切替弁の開度が全閉開度で安定していると判断できる冷却経路切替弁全閉維持基準時間と、運転状態に応じて、上記冷却経路切替弁の開度が全開開度で安定していると判断できる冷却経路切替弁全開維持基準時間とを設定し、エンジン水温が第3基準水温よりも低く、冷却経路切替弁開度が全閉開度で、かつ、上記冷却経路切替弁全閉維持時間が冷却経路切替弁全閉維持基準時間よりも長い時は、上記冷却経路切替弁への電源供給を非通電とし、エンジン水温が第3基準水温よりも高く、冷却経路切替弁開度が全開開度で、かつ、上記冷却経路切替弁全開維持時間が上記冷却経路切替弁全開維持基準時間よりも長い時は、上記冷却経路切替弁への電源供給を非通電とすることを特徴とする請求項1記載のエンジンの冷却系制御装置。
  5. 第3基準水温は第1基準水温より低く設定されることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項記載のエンジンの冷却系制御装置。
  6. 上記電源供給制御手段は、エンジン始動時の冷却経路切替弁開度が閉弁状態の時は、上記冷却経路切替弁への電源供給を非通電とし、エンジン始動時の冷却経路切替弁開度が閉弁状態以外の時は、上記冷却経路切替弁への電源供給を通電とすることを特徴とする請求項4記載のエンジンの冷却系制御装置。
  7. 上記電源供給制御手段は、上記サーモ弁への電源供給が非通電から通電となった時に、上記サーモ弁のイニシャル処理を実施する機能と、上記冷却経路切替弁への電源供給が非
    通電から通電となった時に、上記冷却経路切替弁のイニシャル処理を実施する機能との少なくとも一方を備えたことを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれか1項記載のエンジンの冷却系制御装置。
  8. 上記電源供給制御手段は、上記サーモ弁への電源供給が非通電の時は、運転状態に応じて、上記サーモ弁への電源供給を非通電とするサーモ弁非通電継続基準時間を設定し、サーモ弁非通電継続時間が上記サーモ弁非通電継続基準時間よりも長い時は、上記サーモ弁のイニシャル処理を実施する機能と、上記冷却経路切替弁への電源供給が非通電の時は、運転状態に応じて、上記冷却経路切替弁への電源供給を非通電とする冷却経路切替弁非通電継続基準時間を設定し、冷却経路切替弁非通電継続時間が上記冷却経路切替弁非通電継続基準時間よりも長い時は、上記冷却経路切替弁のイニシャル処理を実施する機能との少なくとも一方を備えたことを特徴とする請求項7記載のエンジンの冷却系制御装置。
  9. 車両に搭載されたエンジンとラジエータ間に配設された冷却水通路と、この冷却水通路に配設され、冷却水を循環させるウォーターポンプと、上記冷却水通路に接続され、上記冷却水と熱交換をするための熱交換器と、上記冷却水通路に設けられ、上記エンジンからラジエータへの循環水量を調整すると共に、ノーマルオープン機構を有しないサーモ弁と、上記熱交換器への循環水量を調整すると共に、ノーマルオープン機構を有しない冷却経路切替弁と、上記冷却水通路に設けられ、エンジン水温を検出する水温検出器と、上記サーモ弁と冷却経路切替弁の弁開度を記憶する弁開度位置記憶手段と、上記サーモ弁及び冷却経路切替弁への電源供給を制御する電源供給制御手段と、上記ウォーターポンプの作動を制御するウォーターポンプ制御手段とを有すると共に、請求項6または請求項7に記載の電源供給制御装置を備え、上記サーモ弁および冷却経路切替弁を全開側へイニシャル処理している間は、上記ウォーターポンプの回転数を減速するようにし、上記サーモ弁および冷却経路切替弁を全閉側へイニシャル処理している間は上記ウォーターポンプの回転数を増速するようにし、全閉状態からイニシャル処理する間は、上記ウォーターポンプを停止するようにしたことを特徴とするエンジンの冷却系制御装置。
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