JP2007023887A - 内燃機関の部分気筒運転制御装置 - Google Patents

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隆行 出村
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Abstract

【課題】 本発明の課題は、複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された第2触媒を備えた内燃機関において、シンプルで、スペースを必要としない内燃機関を提供し、上記制御装置により、パータベーション制御による第2触媒の活性度を高めることができる部分気筒運転制御装置を提供することにある。
【解決手段】 本発明に係る内燃機関の部分気筒運転制御装置は、全気筒稼働時に、一方の気筒群の排気管に配設された前記第2触媒の推定酸素吸蔵量が所定値以下となった時、該一方の気筒群を休止させ、所定時間経過時に該一方の気筒群を再稼働すると同時に、他方の気筒群を休止させて、各気筒群の休止および再稼動を交互に所定回実行することを特徴としている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された第2触媒を備えた排気系を有する内燃機関において、該第2触媒が適切な酸素吸蔵量を保持するよう制御する内燃機関の部分気筒運転制御装置に関するものである。この第1触媒および第2触媒は、例えば三元触媒である。
従来、内燃機関の空燃比制御装置に関連し、内燃機関の排気通路の少なくとも上流側と下流側とにそれぞれ触媒を配置し、各触媒の前後に適宜、空燃比センサまたは酸素センサを配設し、上流側の触媒及び下流側の触媒に流入する排気ガスの空燃比を目標空燃比に一致させるよう補正制御するものが知られている。
ところで、下流側の触媒へ供給する排気ガスの空燃比を補正制御し理論空燃比近傍に制御していても、下流側の触媒にストレージ(Storage:吸着及び吸蔵)されている酸素(O2)が空燃比制御途中で消費され尽くしてしまうと、下流側の触媒の浄化率が低下してしまうという現象があった。すると、内燃機関から排出された排気ガスに含まれる未燃CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)がこれら触媒を通過しても良好に浄化されずエミッション悪化を招くという不具合があった。
これに関し、特許文献1にはかかる不具合を解決する技術が開示されている。すなわち、内燃機関の排気通路の少なくとも上流側及び下流側に触媒を配置し、これら触媒の中間に空気供給機構を配置し下流側触媒の酸素吸蔵量を推定し、この推定値に基づき空気供給機構を作動してエミッション悪化を防止可能としている。
また、特許文献2に開示されるように、内燃機関から排出される排気ガスの空燃比を強制的にリッチおよびリーンに振動させることにより、排気通路に配置された三元触媒の活性度を高める空燃比制御装置が知られている。以下、上記の如く強制的に空燃比を振動させる制御を「パータベーション制御」と称す。
触媒は、排気空燃比がリーンである場合は、排気ガス中の過剰な酸素を吸蔵することでその浄化(還元)を図り、一方、排気空燃比がリッチである場合は、吸蔵酸素を放出して未燃成分を酸化することにより排気ガスの浄化を図る。上記のパータベーション制御では、触媒中の吸蔵酸素が全て放出される状態と、触媒が能力一杯に酸素を吸蔵する状態とが繰り返されるように空燃比が繰り返しリッチ或いはリーンとされる。このような状態が繰り返されると、触媒の活性度が高められ、その酸素吸蔵能力が増すことが知られている。触媒は、大きな酸素吸蔵能力を有するほど優れた浄化能力を発揮する。このため、上記特許文献2に開示された装置によれば、パータベーション制御を実行することにより、内燃機関のエミッション特性を改善し、或いは維持することができる。
特開2003−232246号公報 特開2002−115590号公報
しかし、特許文献1に開示された装置は、空気供給機構が必要であるためスペースが必要であり、コストが増加し、装置全体やその制御も複雑化する。また、特許文献2に開示された装置は、触媒が1個であり、触媒が直列に2個配列された場合の、下流側触媒に如何に応用するかの記載は無い。
上記の点に関し、本願発明者は、複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された第2触媒を備えた内燃機関において、以下に開示する技術により、上記課題を克服可能なことを発見した。
また、部分気筒運転時に、運転が長時間に及ぶと休止気筒群の第2触媒の貯蔵酸素量が飽和して、第2触媒において排気ガス中のNOxが還元されなくなるという不具合があった。さらに、部分気筒運転時に、運転が長時間に及ぶと稼働気筒群の第2触媒の貯蔵酸素が無くなることがあり、第2触媒において、排気ガス中のCO、HCを酸化して無害化することが不能となる不具合もあった。
すなわち、本発明は、複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された第2触媒を備えた内燃機関において、シンプルで、スペースを必要としない内燃機関、および排気通路に配設された第2触媒の活性度を高めることのできる内燃機関の部分気筒運転制御装置を提供することを第1の目的とする。
さらに、本発明は、複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された第2触媒を備えた内燃機関において、部分気筒運転時に、第2触媒においても通常の触媒作用が阻害されるのを防止することを第2の目的とする。
請求項1に記載の発明によれば、
複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された専用の第2触媒を備えた内燃機関において、
全気筒稼働時に、一方の気筒群の排気管に配設された前記第2触媒の推定酸素吸蔵量を表すパラメータが所定値以下となった時、該一方の気筒群を休止させ、
所定時間経過時に該一方の気筒群を再稼働すると同時に、他方の気筒群を休止させて、
各気筒群の休止および再稼動を交互に所定回実行することを特徴とする、内燃機関の部分気筒運転制御装置が提供される。
複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された専用の第2触媒を備えた内燃機関において、シンプルで、スペースを必要としない内燃機関が提供され、上記制御装置により、パータベーション制御による第2触媒の活性度を高めることができる。
なお、「推定酸素吸蔵量を表すパラメータ」とは、推定酸素吸蔵量を実質上表す指標値のことであり、センサ検出値により推定演算した値の他に、積算空気量、積算燃料噴射量、積算噴射回数、積算点火回数等がある。
請求項2に記載の発明によれば、
複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された第2触媒を備えた内燃機関において、
全気筒稼働時に、前記第2触媒の推定酸素吸蔵量を表すパラメータが所定値以下となった時、一方の気筒群を休止させ、
所定時間経過時に該一方の気筒群を再稼働することを特徴とする、内燃機関の部分気筒運転制御装置が提供される。
複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された第2触媒を備えた内燃機関において、シンプルで、スペースを必要としない内燃機関が提供され、上記制御装置により、パータベーション制御による第2触媒の活性度を高めることができる。
請求項3に記載の発明によれば、
前記所定時間経過時とは、休止気筒群の排気管に配設された前記第2触媒の推定酸素吸蔵量を表すパラメータが所定値以上となった時であることを特徴とする、請求項1または2に記載の内燃機関の部分気筒運転制御装置が提供される。
第2触媒の推定酸素吸蔵量が所定値以上となってさらに第2触媒に酸素を吸蔵させると、排気ガスの還元作用が不能となる。このため、該推定酸素吸蔵量が所定値以上となった時、関連する気筒群の稼働を再開させることが必要となる。なお、パータベーション制御を目的として、該所定値を推定酸素吸蔵量の上限値とすることもできる。
請求項4に記載の発明によれば、
各気筒群における再稼動時に、目標空燃比をリッチに設定することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の内燃機関の部分気筒運転制御装置が提供される。
目標空燃比をリッチに設定することにより、第2触媒にほぼ十分に吸蔵された酸素を放出させることで、パータベーション制御が可能となり、第2触媒を活性化できる。
請求項5に記載の発明によれば、
複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された専用の第2触媒を備えた内燃機関において、
一方の気筒群のみ稼働時に、他方の休止気筒群の排気管に配設された前記第2触媒の推定酸素吸蔵量を表すパラメータが所定値以上となった時、該一方の稼働気筒群を休止させると同時に、他方の休止気筒群を稼働させることを特徴とする、内燃機関の部分気筒運転制御装置が提供される。
これにより、部分気筒運転時に、運転が長時間に及ぶと休止気筒群の第2触媒の貯蔵酸素が飽和して、第2触媒において排気ガス中のNOxが還元されなくなるという不具合が解消される。
請求項6に記載の発明によれば、
複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された専用の第2触媒を備えた内燃機関において、
一方の気筒群のみ稼働時に、該一方の稼働気筒群の排気管に配設された前記第2触媒の推定酸素吸蔵量を表すパラメータが所定値以下となった時、該一方の稼働気筒群を休止させると同時に、他方の休止気筒群を稼働させることを特徴とする、内燃機関の部分気筒運転制御装置が提供される。
これにより、部分気筒運転時に、運転が長時間に及ぶと稼働気筒群の第2触媒の貯蔵酸素が無くなり、第2触媒において、排気ガス中のCO、HCを酸化して無害化することが不能となる不具合が解消される。
本発明によれば、複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された第2触媒を備えた内燃機関において、シンプルで、スペースを必要としない内燃機関が提供され、上記制御装置により、パータベーション制御による第2触媒の活性度を高めることができる部分気筒運転制御装置を得ることができる。
さらに、本発明によれば、複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された第2触媒を備えた内燃機関において、部分気筒運転時に、第2触媒においても通常の触媒作用が阻害されるのを防止することができる部分気筒運転制御装置を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本発明の実施形態で使用する内燃機関は、V型6気筒火花点火式内燃機関である。本発明の実施形態で使用する内燃機関を容易に理解するために、V型火花点火式内燃機関のベースとなる直列火花点火式内燃機関について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、この内燃機関10は、シリンダブロック、シリンダブロックロワーケース、及びオイルパン等を含むシリンダブロック部20と、シリンダブロック部20の上に固定されるシリンダヘッド部30と、シリンダブロック部20にガソリン混合気を供給するための吸気系統40と、シリンダブロック部20からの排気ガスを外部に放出するための排気系統50とを含んでいる。
シリンダブロック部20は、シリンダ21、ピストン22、コンロッド23、及びクランク軸24を含んでいる。ピストン22はシリンダ21内を往復動し、ピストン22の往復動がコンロッド23を介してクランク軸24に伝達され、これにより同クランク軸24が回転するようになっている。シリンダ21とピストン22のヘッドは、シリンダヘッド部30とともに燃焼室25を形成している。
シリンダヘッド部30は、燃焼室25に連通した吸気ポート31、吸気ポート31を開閉する吸気弁32、吸気弁32を駆動するインテークカムシャフトを含むとともに同インテークカムシャフトの位相角を連続的に変更する可変吸気タイミング装置33、可変吸気タイミング装置33のアクチュエータ33a、燃焼室25に連通した排気ポート34、排気ポート34を開閉する排気弁35、排気弁35を駆動するエキゾーストカムシャフト36、点火プラグ37、点火プラグ37に与える高電圧を発生するイグニッションコイルを含むイグナイタ38、及び燃料を吸気ポート31内に噴射するインジェクタ(燃料噴射装置)39を備えている。
吸気系統40は、吸気ポート31に連通し同吸気ポート31とともに吸気通路を形成するインテークマニホールドを含む吸気管41、吸気管41の端部に設けられたエアフィルタ42、吸気管41内にあって吸気通路の開口断面積を可変とするスロットル弁43、スロットル弁駆動手段を構成するDCモータからなるスロットル弁アクチュエータ43a、スワールコントロールバルブ(以下、「SCV」と称呼する。)44、及びDCモータからなるSCVアクチュエータ44aを備えている。
排気系統50は、排気ポート34に連通したエキゾーストマニホールド51、エキゾーストマニホールド51に接続されたエキゾーストパイプ(排気管)52、エキゾーストパイプ52に配設された上流側の第1触媒(上流側三元触媒、またはスタート・コンバータとも云う。)53、及び第1触媒53の下流のエキゾーストパイプ52に配設された第2触媒(下流側三元触媒、または、車両のフロア下方に配設されるため、アンダ・フロア・コンバータとも云う。)54を備えている。排気ポート34、エキゾーストマニホールド51、及びエキゾーストパイプ52は、排気通路を構成している。
一方、このシステムは、熱線式エアフローメータ61、スロットルポジションセンサ62、カムポジションセンサ63、クランクポジションセンサ64、水温センサ65、第1触媒53の上流の排気通路に配設された空燃比センサ66(以下、「最上流空燃比センサ66」と称する。)、第1触媒53の下流であって第2触媒54の上流の排気通路に配設された空燃比センサ67(以下、「第1触媒下流空燃比センサ67」と称する。)、第2触媒54の下流の排気通路に配設された空燃比センサ68(以下、「第2触媒下流空燃比センサ68」と称する。)、及びアクセル開度センサ69を備えている。
熱線式エアフローメータ61は、吸気管41内を流れる吸入空気の質量流量に応じた電圧を出力するようになっている。スロットルポジションセンサ62は、スロットル弁43の開度を検出し、スロットル弁開度を表す信号を出力するようになっている。カムポジションセンサ63は、インテークカムシャフトが90°回転する毎に(即ち、クランク軸24が180°回転する毎に)一つのパルスを有する信号(G2信号)を発生するようになっている。クランクポジションセンサ64は、クランク軸24が10°回転する毎に幅狭のパルスを有するとともに同クランク軸24が360°回転する毎に幅広のパルスを有する信号を出力するようになっている。この信号は、エンジン回転速度を表す。水温センサ65は、内燃機関10の冷却水の温度を検出し、冷却水温を表す信号を出力するようになっている。
最上流空燃比センサ66は、図3に示したように、空燃比A/Fに応じた電流を出力し、この電流に応じた電圧を出力するようになっている。最上流空燃比センサ66によれば、広範囲にわたる空燃比A/Fを精度良く検出することができる。第1触媒下流空燃比センサ67、及び第2触媒下流空燃比センサ68は、理論空燃比において急変する電圧をそれぞれ出力するようになっている。より具体的に述べると、第1,第2触媒下流空燃比センサ67,68は、空燃比が理論空燃比よりもリーンのときは略0.1(V)、空燃比が理論空燃比よりもリッチのときは略0.9(V)、及び空燃比が理論空燃比のときは略0.5(V)の電圧を出力するようになっている。アクセル開度センサ69は、運転者によって操作されるアクセルペダル81の操作量を検出し、同アクセルペダル81の操作量を表す信号を出力するようになっている。
さらに、このシステムは電子制御装置70を備えている。電子制御装置70は、互いにバスで接続されたCPU71、CPU71が実行するルーチン(プログラム)、テーブル(ルックアップテーブル、マップ)、定数等を予め記憶したROM72、CPU71が必要に応じてデータを一時的に格納するRAM73、電源が投入された状態でデータを格納するとともに同格納したデータを電源が遮断されている間も保持するバックアップRAM74、及びADコンバータを含むインターフェース75等からなるマイクロコンピュータである。インターフェース75は、前記センサ61〜69と接続され、CPU71にセンサ61〜69からの信号を供給するとともに、同CPU71の指示に応じて可変吸気タイミング装置33のアクチュエータ33a、イグナイタ38、インジェクタ39、スロットル弁アクチュエータ43a、及びSCVアクチュエータ44aに駆動信号を送出するようになっている。
以上が、V型火花点火式内燃機関のベースとなる直列火花点火式内燃機関についての説明である。
特筆することは、第2触媒の吸蔵酸素量OSAは、最上流空燃比センサ66と第1触媒下流空燃比センサ67と第2触媒下流空燃比センサ68の各検出値その他のセンサ検出値より演算することにより、推定可能なことである。第2触媒の吸蔵酸素量OSAに関する他の推定方法としては、周知のごとく、第2触媒の吸蔵酸素量OSAに影響を及ぼす、内燃機関運転開始からの積算空気量、積算燃料噴射量、積算噴射回数、積算点火回数等から算出する簡便手法もある。
次に、本発明に係る実施形態について、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明に係る実施形態で使用される第1型式のV型火花点火式内燃機関の上面図である。図2において、図1の直列火花点火式内燃機関と同一機能を持つ部品、部分は、図1と同一付番を付してその説明を省略する。
図2に示すように、本発明に係る第1型式のV型火花点火式内燃機関100は、シリンダブロック20が左側(L側)20Bと右側(R側)20Aに分かれている。これらを、各、左バンク、右バンクと称する。左バンクには、左側排気管52Bが連結されており、左側第1触媒53B、左側第2触媒54Bがその下流側に配設され、左側排気管52Bは、合流部52Cで右側排気管52Aと合流し一つの排気管52Zとなっている。そして、空燃比センサ(またはO2センサ)66、67、68が、第1触媒と第2触媒の上流側、下流側に各配置されている。
排気の流れについて、左バンクを例に取ると、左バンクシリンダ21Bから排出された排気は、左側排気管52Bを通過し、第1触媒、第2触媒の順に通過し、排気浄化されて共通の排気管52Zから大気へ排出される。右バンクの排気の流れは、左バンクと同様であるので説明を省略する。
さらに、第1型式の変形例として、図3に示す第2型式の内燃機関がある。第2型式が第1型式と基本的に異なるのは、第2触媒の数と第2触媒下流の空燃比センサの数である。第1型式では、第2触媒54A、Bが各気筒群ごとに専用的に1個ずつ、すなわち計2個配設されているのに対し、図3に示す第2型式では全気筒群に対し、第2触媒54が共通的に1個配設されるのみである。さらに、第2触媒54が1個配設されていることに対応して第2触媒下流の空燃比センサ68も1個のみ配設されている。
次に、第1型式の内燃機関の部分気筒運転制御装置で使用されているECU70の処理手順を示す図4のフローチャートに基づき説明する。本処理手順を、本発明に係る第1実施形態とする。図4において、まず、ステップ100でカウンタNがゼロにリセットされる。次に、ステップ101へ移行し、ステップ101で全気筒運転が実行される。次にステップ102へ移行して、一方の気筒群例えば右側バンク20Aの第2触媒54の推定貯蔵酸素量OSAが所定値K1以下か否かを判定する。該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K1以下であるときとは、第2触媒の推定貯蔵酸素量OSAが不足状態にあるときを意味する。ステップ102の判定条件が成立、すなわち該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K1以下であるときにはステップ103へ移行する。ステップ102の判定条件が不成立、すなわち該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K1以下では無いときには処理を終了しスタートへ戻る。
ステップ103では、一方の気筒群例えば右側バンク20Aを休止させる。この時、他方の気筒群例えば左側バンク20Bは稼働状態が継続している。右側バンク20Aを休止させることにより右側バンク20Aの第2触媒54Aには、新気(燃焼ガスを含まない大気)が通過し新気内に豊富に存在する酸素が、第2触媒54A内に貯蔵されることとなる。
次にステップ104へ移行して、一方の気筒群例えば右側バンク20Aの第2触媒54Aの推定貯蔵酸素量OSAが所定値K2以上か否かを判定する。該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K2以上であるときとは、第2触媒54Aの推定貯蔵酸素量OSAが飽和に近い状態にあるときを意味する。ステップ104の判定条件が成立、すなわち該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K2以上であるときにはステップ105へ移行する。ステップ104の判定条件が不成立、すなわち該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K2以上では無いときにはステップ104の直前に戻り、ステップ104の判定処理を一定時間ごとに繰り返す。
ステップ105では、一方の気筒群例えば右側バンク20Aを再稼働させる。同時に、他方の気筒群例えば左側バンク20Bを休止させる。右側バンク20Aを再稼働させることにより右側バンク20Aの第2触媒54Aには、排気ガスが通過し排気ガス内に存在するCO、HC等を還元するために、第2触媒54内の貯蔵酸素が放出され始めることとなる。次に、ステップ106へ移行し、カウンタNに1が加算されて、新しいカウンタNに更新される。
右側バンク20Aの再稼動時には、目標空燃比をリッチに設定する。これにより、「パータベーション制御」による効果が十分に享受可能となる。目標空燃比をリッチに設定する手法は、周知の空燃比フィードバック制御であっても、単純に予め設定された燃料補正量を加算するオープン制御であっても良い。
次に、ステップ107へ移行し、カウンタNが予め設定された回数N1以上か否かを判定する。N1は、例えば、パータベーション制御による効果が十分に享受可能な、実験等に基づいた回数である。ステップ107の判定条件が成立、すなわちカウンタNが所定回数N1以上であるときには処理は終了する。ステップ107の判定条件が不成立、すなわちカウンタNが所定回数N1以上では無いときにはステップ102の直前に戻る。後は、この処理手順が繰り返される。
次に、本発明に係る第2実施形態を説明する。該第2実施形態では、第1実施形態と同じく第1型式の内燃機関の部分気筒運転制御装置で使用されている電子制御装置ECU70が使用される。
この処理手順を示す図5のフローチャートに基づき該第2実施形態を説明する。本処理手順を、本発明に係る第2実施形態とする。図5において、まず、ステップ201で一方の気筒群、例えば右側バンク20Aのみ稼働する部分気筒運転が実行される。次にステップ202へ移行し、他方の休止気筒群、例えば左側バンク20Bの第2触媒54Bの吸蔵酸素量OSAが所定値K2以上か否かを判定する。
該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K2以上であるときとは、第2触媒の推定貯蔵酸素量OSAが飽和に近い状態にあるときを意味する。ステップ202の判定条件が成立、すなわち該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K2以上であるときにはステップ203へ移行する。ステップ202の判定条件が不成立、すなわち該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K2以上では無いときにはステップ202の直前に戻り、ステップ202の判定処理を一定時間ごとに繰り返す。
ステップ203では、一方の気筒群例えば右側バンク20Aを休止させる。同時に、他方の気筒群例えば左側バンク20Bを稼働させる。左側バンク20Bを稼働させることにより左側バンク20Bの第2触媒54Bには、排気ガスが通過し排気ガス内に存在するCO、HC等を還元するために、第2触媒54B内の貯蔵酸素が放出され始めることとなる。
次に、このフローはスタートへ戻る。この時、一方の気筒群(稼働気筒群)は、左側バンク20Bとなっており、他方の気筒群(休止気筒群)は、右側バンク20Aとなる。後は、この処理手順が繰り返される。
従来は、燃費低減のため、アイドル時や、低負荷時に部分気筒運転が実行されていたが、この部分気筒運転が長時間続くと、休止気筒の第2触媒の吸蔵酸素量が飽和状態となり、第2触媒において排気ガス中のNOxが還元されないという不具合があった。しかし、上述の本発明に係る第2実施形態を実行することにより、該不具合は解消されることとなる。
次に、本発明に係る第3実施形態を説明する。該第3実施形態では、第1実施形態および第2実施形態と同じく第1型式の内燃機関の部分気筒運転制御装置で使用されている電子制御装置ECU70が使用される。この処理手順を示す図6のフローチャートに基づき該第3実施形態を説明する。本処理手順を、本発明に係る第3実施形態とする。図6において、まず、ステップ301で一方の気筒群、例えば右側バンク20Aのみ稼働する部分気筒運転が実行される。次にステップ302へ移行し、他方の休止気筒群、例えば左側バンク20Bの第2触媒54Bの吸蔵酸素量OSAが所定値K1以下か否かを判定する。
該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K1以下であるときとは、第2触媒54Bの推定貯蔵酸素量OSAが不足状態にあるときを意味する。ステップ302の判定条件が成立、すなわち該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K1以下であるときにはステップ303へ移行する。ステップ302の判定条件が不成立、すなわち該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K1以下では無いときにはステップ302の直前に戻り、ステップ302の判定処理を一定時間ごとに繰り返す。
ステップ303では、一方の気筒群例えば右側バンク20Aを休止させる。同時に、他方の気筒群例えば左側バンク20Bを稼働させる。右側バンク20Aを休止させることにより右側バンク20Aの第2触媒54Aには、新気(燃焼ガスを含まない大気)が通過し新気内に豊富に存在する酸素が、第2触媒54A内に貯蔵されることとなる。
次に、このフローはスタートへ戻る。この時、一方の気筒群(稼働気筒群)は、左側バンク20Bとなっており、他方の気筒群(休止気筒群)は、右側バンク20Aとなる。後は、この処理手順が繰り返される。
従来は、燃費低減のため、アイドル時や、低負荷時に部分気筒運転が実行されていたが、この部分気筒運転が長時間続くと、稼働気筒の第2触媒の吸蔵酸素量が不足状態となり、第2触媒において排気ガス中のCO、HCが還元されないという不具合があった。しかし、上述の本発明に係る第2実施形態を実行することにより、該不具合は解消されることとなる。
また、全気筒運転が実行される場合に、第2型式の内燃機関の部分気筒運転制御装置で使用される電子制御装置ECU70が使用されても良い。この場合の処理手順を第4実施形態として、図7に示す。
図7において、まず、ステップ101で全気筒運転が実行される。次にステップ102へ移行して、一方の気筒群例えば右側バンク20Aの第2触媒54Aの推定貯蔵酸素量OSAが所定値K1以下か否かを判定する。該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K1以下であるときとは、第2触媒の推定貯蔵酸素量OSAが不足状態にあるときを意味する。ステップ102の判定条件が成立、すなわち該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K1以下であるときにはステップ103へ移行する。ステップ102の判定条件が不成立、すなわち該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K1以下では無いときにはステップ102の直前へ戻り、一定時間ごとの判定処理を繰り返す。
ステップ103では、一方の気筒群例えば右側バンク20Aを休止させる。この時、他方の気筒群例えば左側バンク20Bは稼働状態が継続している。右側バンク20Aを休止させることにより右側バンク20Aの第2触媒54Aには、新気(燃焼ガスを含まない大気)が通過し新気内に豊富に存在する酸素が、第2触媒54内に貯蔵されることとなる。こうして、第2触媒54内の貯蔵酸素量の不足が解消される。
次にステップ104へ移行して、一方の気筒群例えば右側バンク20Aの第2触媒54の推定貯蔵酸素量OSAが所定値K2以上か否かを判定する。該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K2以上であるときとは、第2触媒の推定貯蔵酸素量OSAが飽和に近い状態にあるときを意味する。ステップ104の判定条件が成立、すなわち該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K2以上であるときにはステップ191へ移行する。ステップ104の判定条件が不成立、すなわち該推定貯蔵酸素量OSAが所定値K2以上では無いときにはステップ104の直前に戻り、ステップ104の判定処理を一定時間ごとに繰り返す。
ステップ191では、一方の気筒群例えば右側バンク20Aを再稼働させる。その時、他方の気筒群例えば左側バンク20Bは稼働を継続させている。右側バンク20Aを再稼働させることにより、右側バンク20Aの第2触媒54には排気ガスが通過し、排気ガス内に存在するCO、HC等を還元するために、第2触媒54内の貯蔵酸素が放出され始めることとなる。
本発明の実施形態で使用するV型火花点火式内燃機関のベースとなる直列火花点火式内燃機関である。 本発明に係る実施形態で使用される第1型式のV型火花点火式内燃機関の上面図である。 本発明に係る実施形態で使用される第2型式のV型火花点火式内燃機関の上面図である。 本発明に係る第1実施形態を表す内燃機関制御装置の処理手順である。 本発明に係る第2実施形態を表す内燃機関制御装置の処理手順である。 本発明に係る第3実施形態を表す内燃機関制御装置の処理手順である。 本発明に係る第4実施形態を表す内燃機関制御装置の処理手順である。
符号の説明
10 ベースとなる直列火花点火式内燃機関
25 燃焼室
39 インジェクタ
52 エキゾーストパイプ(排気管)
53 三元触媒(第1触媒)
54 三元触媒(第2触媒)
66 最上流空燃比センサ
67 第1触媒下流空燃比センサ
68 第2触媒下流空燃比センサ
70 電子制御装置
71 CPU
100 第1型式のV型火花点火式内燃機関
200 第2型式のV型火花点火式内燃機関

Claims (6)

  1. 複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された専用の第2触媒を備えた内燃機関において、
    全気筒稼働時に、一方の気筒群の排気管に配設された前記第2触媒の推定酸素吸蔵量を表すパラメータが所定値以下となった時、該一方の気筒群を休止させ、
    所定時間経過時に該一方の気筒群を再稼働すると同時に、他方の気筒群を休止させて、
    各気筒群の休止および再稼動を交互に所定回実行することを特徴とする、内燃機関の部分気筒運転制御装置。
  2. 複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された第2触媒を備えた内燃機関において、
    全気筒稼働時に、前記第2触媒の推定酸素吸蔵量を表すパラメータが所定値以下となった時、一方の気筒群を休止させ、
    所定時間経過時に該一方の気筒群を再稼働することを特徴とする、内燃機関の部分気筒運転制御装置。
  3. 前記所定時間経過時とは、休止気筒群の排気管に配設された前記第2触媒の推定酸素吸蔵量を表すパラメータが所定値以上となった時であることを特徴とする、請求項1または2に記載の内燃機関の部分気筒運転制御装置。
  4. 各気筒群における再稼動時に、目標空燃比をリッチに設定することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の内燃機関の部分気筒運転制御装置。
  5. 複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された専用の第2触媒を備えた内燃機関において、
    一方の気筒群のみ稼働時に、他方の休止気筒群の排気管に配設された前記第2触媒の推定酸素吸蔵量を表すパラメータが所定値以上となった時、該一方の稼働気筒群を休止させると同時に、他方の休止気筒群を稼働させることを特徴とする、内燃機関の部分気筒運転制御装置。
  6. 複数の気筒群ごとの排気管に配設された専用の第1触媒および該第1触媒の下流に配設された専用の第2触媒を備えた内燃機関において、
    一方の気筒群のみ稼働時に、該一方の稼働気筒群の排気管に配設された前記第2触媒の推定酸素吸蔵量を表すパラメータが所定値以下となった時、該一方の稼働気筒群を休止させると同時に、他方の休止気筒群を稼働させることを特徴とする、内燃機関の部分気筒運転制御装置。
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