JP2007023785A - 潤滑装置付き往復ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ユーザーがオイラーを携帯する必要がなく、プランジャへのオイルの滴下を確実に行うことができる潤滑装置を備えた往復ポンプを提供する。
【解決手段】 往復ポンプ10は、クランクケース12内に配置された作動クランク14の回転によって往復動するプランジャ18と、オイルポンプ30と、を備える。該オイルポンプ30によって、前記クランクケース12内のオイルLを吸入部34から吸入して、吐出部36からオイル滴下案内皿40に吐出する。該オイル滴下案内皿40に受け入れたオイルLを滴下するための滴下部40aが、前記オイル滴下案内皿40の下面に設けられる。前記オイル滴下案内皿40のオイルLは、前記滴下部40aを通って前記プランジャ18の外周部18dに滴下される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、農薬散布用動力噴霧機などに使用される往復ポンプに関するものである。特に、本発明は、クランクケース内に配置された作動クランクの回転によって往復動するプランジャの外周部にオイル(潤滑剤)を供給するための潤滑装置を備えた往復ポンプに関する。
従来、動力噴霧機のシール部を潤滑するのに、携行オイラーを使って一定時間毎にオイル(潤滑剤)をプランジャに滴下する方法が用いられている。
また、従来の作動クランク式動力噴霧機において、プランジャが貫通するパッキンの舌片部を、注油槽に挿入した構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
更に、従来の往復ポンプにおいて、プランジャが貫通するフェルトパッキンを、オイルシール押え部材の中に収容し、潤滑油が前記オイルシール押え部材の貯留用垂下部に貯留された構造も知られている(例えば、特許文献2参照)。
更にまた、従来のプランジャー型ポンプ用給油装置において、高圧受圧室と定量油溜室とに区画した中継体と、筐体内にピストンを配置し低圧受圧室と油貯溜室とに区画した油貯溜体と、を備え、該油貯溜体に対し作用する低圧液圧及び中継体に対し作用する高圧液圧の両作用で、自動的にポンプの摺動部に対する定量の給油を行う構造が知られている(例えば、特許文献3参照)。
実用新案登録公報第2545984号(第1〜2頁、第1図) 実用新案登録公報第2517669号(第2〜3頁、図4) 実開昭50−76402号公報(第2〜5頁、第1図)
しかし、従来のオイラーを使用する方法では、動力噴霧機のユーザーは常にオイラーを携帯しておく必要があった。また、ユーザーのやり方によっては、プランジャへのオイル(潤滑剤)の滴下が不十分となるケースもあった。また、従来のオイルシール押え部材を備える構造や、油貯溜体及び中継体を備える構造では、給油装置(注油装置)の構造が複雑になり、構成部品が増え、給油装置(注油装置)が大型化する課題があった。
本発明の目的は、ユーザーがオイラーを携帯する必要がなく、プランジャへのオイル(潤滑剤)の滴下を常に確実に行うことができる、簡単な構成の潤滑装置を備えた往復ポンプを提供することにある。
本発明の他の目的は、オイルシール及び水シールの寿命を向上させることが可能な潤滑装置を備えた往復ポンプを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、装置の構造が簡単であり、構成部品数が少なく、コンパクトであり、かつ、低コストで製造することができる往復ポンプを提供することにある。
本発明は、クランクケース内に配置された作動クランクの回転によって往復動するプランジャを備えた往復ポンプにおいて、吸入部および吐出部を有し、かつ、前記クランクケース内のオイルを前記吸入部から吸入して前記吐出部から吐出することができるオイルポンプと、該オイルポンプから吐出されるオイルを受け入れるオイル案内部材と、を備えるように構成した。この本発明の往復ポンプでは、前記オイル案内部材に受け入れた前記オイルを前記プランジャの外周部に滴下せしめるための滴下部が、前記オイル案内部材に設けられることを特徴とする。このように構成した本発明の往復ポンプは、加工工数が少なく、コンパクトであり、かつ、低コストで製造することができる。
本発明の往復ポンプでは、前記オイルポンプは、前記クランクケースの上方部に設けるのがよい。この構成により、前記プランジャの外周部にオイルの滴下を確実に行うことができる。本発明の往復ポンプでは、前記オイルポンプは、前記クランクケース内のオイルの上澄み部分のみを前記吸入部から吸入することができるように構成するのがよい。この構成により、切粉や廃液を含むことが少なく潤滑性能が良いオイルだけを、前記プランジャの外周部に効果的に滴下することができる。
さらに、本発明は、クランクケース内に配置された作動クランクの回転によって往復動するプランジャを備えた往復ポンプにおいて、前記プランジャを潤滑するためのオイルを蓄えるためのオイル溜めと、吸入部および吐出部を有し、かつ、前記オイル溜め内のオイルを前記吸入部から吸入して前記吐出部から吐出することができるオイルポンプと、該オイルポンプから吐出されるオイルを受け入れるオイル案内部材と、を備えるように構成した。この本発明の往復ポンプでは、前記オイル案内部材に受け入れた前記オイルを前記プランジャの外周部に滴下するための滴下部が、前記オイル案内部材に設けられることを特徴とする。このように構成した本発明の往復ポンプは、部品数が少なく、コンパクトであり、かつ、低コストで製造することができる。
この本発明の往復ポンプでは、前記オイル案内部材は、前記プランジャの上方に配置され、前記オイルポンプは、前記オイル案内部材の上方に配置され、前記オイル溜めは、前記プランジャの下方に配置されるのがよい。この構成により、前記プランジャを潤滑したオイルは、下方に配置された前記オイル溜めの中に回収されるので、オイルを長期間にわたって使用することができ経済的である。さらに、本発明の往復ポンプは、複数のプランジャを備えるように構成することができ、前記滴下部は、前記複数のプランジャのそれぞれの外周部に同時に前記オイルを滴下することができるように構成されるのがよい。この構成により、簡単な構造の潤滑装置を用いて、前記複数のプランジャの外周部にオイルの滴下を同時かつ確実に効率良く行うことができる。また、前記オイル溜めは、前記クランクケース内に配設されるのがよい。このように構成した本発明の往復ポンプは、コンパクトである。
本発明は、プランジャを備えた往復ポンプにおいて、例えば、手押し式のオイルポンプによってオイルをくみ上げ、プランジャの外周部にオイルを供給できるように構成したので、ユーザーがオイラーを携帯する必要性を不要とした。また、本発明の往復ポンプでは、プランジャの外周部にオイルの滴下を確実に行うことができる。また、本発明の往復ポンプでは、オイルシール及び水シールの寿命を延ばすことができる。また、本発明の往復ポンプでは、潤滑剤としてのオイルは循環式であるので、オイルが外部に排出されることによって往復ポンプの回りを汚損するおそれがない。本発明の潤滑装置を備えた往復ポンプは、部品数が少なく、コンパクトであり、かつ、低コストで製造することができる。
以下に、本発明の往復ポンプの実施の形態を図面に基づいて説明する。
(1)第1の実施の形態:
最初に、本発明の往復ポンプの第1の実施の形態を説明する。
(1・1)第1の実施の形態の構造:
図1を参照すると、本発明の往復ポンプの第1の実施の形態において、往復ポンプ10は、クランクケース12と、前記クランクケース12内に配置された作動クランク14と、コンロッド16と、プランジャ18と、を備える。前記コンロッド16は、その大端部が前記作動クランク14の偏心アーム部に連結される。前記プランジャ18は、前記コンロッド16の小端部に連結される。前記作動クランク14の入力軸端部は、内燃機関などの駆動源(図示せず)の出力軸に直接連結され、或いは、ギヤボックスなどの伝動手段を介して駆動上連結される。前記駆動源の出力軸が回転することにより、前記作動クランク14の入力軸端部は回転するように構成される。前記作動クランク14は、図1において、紙面に対して垂直な回転軸線14xを中心として回転できるように構成される。前記作動クランク14が回転することによって、前記プランジャ18は、プランジャガイド20に支持されて往復動(直線移動)するように構成される。
オイルポンプ30が、前記クランクケース12に対して配置される。前記オイルポンプ30は、前記プランジャ18の外周部18dにオイルLを供給する潤滑装置を構成する。前記オイルポンプ30は、前記クランクケース12の上方部に設けるのが好ましい。例えば、前記オイルポンプ30は、前記クランクケース12の上方部領域において、前記コンロッド16の小端部と前記プランジャ18が連結されている箇所が往復動(直線移動)する範囲の前記プランジャガイド20の上方部に設けられるのが好ましい。この構成により、コンパクトな構造の潤滑装置付き往復ポンプ10を製造することができる。図1に示すように、本発明の往復ポンプ10を用いて動力噴霧機を構成するとき、エアチャンバー50と、ポンプ室52が前記プランジャ18の先端部側に取付けられる。前記ポンプ室52は、吸入口53と、吐出口54と、を備える。前記プランジャ18が往復動すると、前記吸入口53から吸入した薬剤を前記ポンプ室52を介して前記吐出口54から吐出して、図示しないノズルから噴霧対象物に噴霧することができるように構成される。
図2及び図3を参照すると、前記オイルポンプ30は、ガソリンエンンジンの気化器に付設されるプライマリーポンプと同様な構成のものであり、そのベース30aに液密に取付けられたフレキシブル・ドーム32と、オイルLを吸入するための吸入部34と、吸入したオイルLを吐出するための吐出部36と、オイルLの吸入及び吐出を制御するための、ツーウェー式チェックバルブ38と、前記プランジャ18の上方に配置されたオイル案内部材としてのオイル滴下案内皿40と、を備える。前記フレキシブル・ドーム32は、例えば、上部が半球型に形成される。前記フレキシブル・ドーム32は、指で押すことにより弾性変形可能な軟質ポリエチレンやシリコンゴム等の透明な材料で構成される。なお、前記チェックバルブ38は、耐油性ゴム等によって構成され、弾性変形可能な傘部38aと、嘴部38bと、を有している。前記吸入部は、前記クランクケース12内のオイルLを吸入することができるようなオイル吸入管34で構成される。前記吐出部は、吸入したオイルLを前記オイル滴下案内皿40に供給することができるようなオイル吐出管36で構成される。前記オイル滴下案内皿40に受け入れた前記オイルLを、前記ポンプ室52の前記クランクケース12側を液密に画成する水シール61を貫通する前記プランジャ18の外周部18dに上方から滴下せしめるための滴下部40aが、前記オイル滴下案内皿40に設けられる。前記滴下部40aは、前記オイル滴下案内皿40の下面に設けられるのがよい。また、前記滴下部40aは、開口部(小孔)で構成することもできるし、或いは、供給管で構成することもできる。前記滴下部40aの数は、一個であってもよいし、或いは、複数個であってもよい。このように構成することにより、本発明の往復ポンプ10は、部品数が少なく、コンパクトであり、かつ、低コストで製造することができる。
本発明の往復ポンプでは、前記オイルポンプ30は、前記クランクケース12内のオイルLの上澄み部分のみを前記吸入部34から吸入することができるように構成するのがよい。すなわち、前記吸入部を構成する前記オイル吸入管34の下端部は、前記クランクケース12内のオイルLの上澄み部分内に位置するように、前記クランクケース12の底から適宜離して配置するのが好ましい。このような構成により、切粉や沈殿物成分を含まない潤滑性能が良いオイルだけを、前記プランジャ18の外周部18dに効果的に供給して、潤滑性能を長期間維持することができる。なお、前記プランジャガイド20部に配設されて前記クランクケース12を液密に画成するオイルシール62は、通常は、前記クランクケース12内のオイルLで十分に潤滑されるが、必要に応じて、この部位にも前記潤滑構造を設けることもできる。
更に、本発明の往復ポンプは、複数のプランジャを備える往復ポンプに適用することもできる。このような複数のプランジャを備える構成においては、前記オイル滴下案内皿40は、前記複数のプランジャのそれぞれの外周部に対応するように、それぞれ別個の滴下部を備えるように構成するのがよい。前記それぞれの滴下部は、前記複数のプランジャのそれぞれの外周部に同時に同量のオイルを滴下することができるように構成するとよい。この構成により、簡単な構造の潤滑装置を用いて、前記複数のプランジャの外周部に同時かつ確実に効率良くオイルを滴下することができる。
(1・2)第1の実施の形態の作用:
図1および図2を参照すると、前記往復ポンプ10において、前記クランクケース12内に配置された前記作動クランク14は、前記駆動源(図示せず)が動作することにより、図1の紙面に対して垂直な回転軸線14xを中心として回転するように構成される。前記作動クランク14が回転すると、前記プランジャ18は、前記プランジャガイド20の内部に案内されて、図1において双頭の矢印18Aで示すように、水平方向に左右方向に往復動(直線移動)する。前記プランジャ18が往復動すると、前記吸入口からの薬剤が前記ポンプ室52を介して高圧に加圧され、前記吐出口54から噴霧対象物に噴霧される。
図2および図3を参照すると、矢印32Aで示すように、ユーザが指などで前記オイルポンプ30の前記フレキシブル・ドーム32の上部を下方に押すと、該フレキシブル・ドーム32の上部は、図3に一点鎖線で図示するように下方に変形する。この状態で、ドーム内圧が高まるので、前記チェックバルブ38の前記傘部38aが前記ベース30aに押し付けられて前記オイル吸入管34側との連通が断たれるとともに、前記嘴部38bが押し広げられて開き、前記フレキシブル・ドーム32の中にあった空気は、前記オイル吐出管36を通って大気側に抜け出す。次に、ユーザが前記フレキシブル・ドーム32の上面から指を離すと、該フレキシブル・ドーム32が復元して、その内部に負圧が生じ、前記チェックバルブ38の前記傘部38aが前記ベース30aから離れ、前記嘴部38bは閉じる。これにより、図2において矢印34Aで示し、図3において矢印34Bで示すように、前記オイル吸入管34は、前記クランクケース12内のオイルLを吸入する。ここで吸入されたオイルLは、前記クランクケース12内のオイルLの上澄み部分のものである。前記オイル吸入管34を通って前記フレキシブル・ドーム32の内部に吸い上げられたオイルLは、図2において矢印34Cで示し、図3において矢印34Dで示すように、前記フレキシブル・ドーム32の内部を通過する。さらに、前記フレキシブル・ドーム32を指で押すと、該フレキシブル・ドーム32の内部に吸い上げられたオイルLは、前記傘部38aが前記ベース30aに押し付けられ、前記嘴部38bが押し広げられるので、図3において矢印36Aで示すように、前記チェックバルブ38の前記嘴部38bを通って、前記オイル吐出管36に導入される。該オイル吐出管36に導入されたオイルLは、図2において矢印36Bで示すように、前記オイル滴下案内皿40の中に流れ出る。該オイル滴下案内皿40の中に溜められたオイルLは、図2において矢印40Aで示すように、前記オイル滴下案内皿40の下面に設けられた前記滴下部40aを通して、前記水シール61の前記クランクケース12側近傍において、前記プランジャ18の外周部18dに滴下される。
本発明の往復ポンプ10は、従来のものより確実なオイル滴下を行うことができるため、オイルシールや水シールの耐用時間が延びる。本発明の往復ポンプ10を用いて作業を行うと、オイラーを携帯する必要はないし、ユーザの手や環境を汚すおそれも少なくすることができる。本発明の往復ポンプ10を用いると、従来のクランクケース内のオイルをそのまま利用することができるので、改めて潤滑油を補給する必要がない。本発明の往復ポンプ10を用いて作業を行うと、作業開始時間を短縮することができる。本発明の往復ポンプ10では、既存の手押し式ポンプを利用することができるので、加工工数が少なく、本発明の往復ポンプ10は、サイズがコンパクトであり、かつ、低コストで動力噴霧機などを提供できる。
(2)第2の実施の形態:
次に、本発明の往復ポンプの第2の実施の形態を説明する。以下の説明において、本発明の往復ポンプの第2の実施形態が前記第1の実施形態と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がない個所は、前記第1の実施形態についての説明をここに準用する。
(2・1)第2の実施の形態の構造:
図4および図5を参照すると、本発明の往復ポンプの第2の実施の形態において、往復ポンプ110は、クランクケース112と、前記クランクケース112内に配置された三個の作動クランク(図4には一個の作動クランク114aのみを図示する)と、大端部が前記それぞれの作動クランクの偏心アーム部に連結された三本のコンロッド(図4には一本のコンロッド116aのみを図示する)と、前記それぞれのコンロッドの小端部に連結された三本のプランジャ118a、118b、118cと、を備える。前記それぞれのプランジャ118a、118b、118cは、それぞれプランジャガイドの内部で往復動(直線移動)するように構成される。
前記各プランジャ118にオイルLを供給する潤滑装置を構成するオイルポンプ130が、前記クランクケース112に対して配置される。前記オイルポンプ130は、前記プランジャ118a、118bの上方部に設けるのが好ましい。例えば、前記オイルポンプ130は、前記クランクケース112の上方部領域において、前記プランジャ118aと、前記プランジャ118bとの間の範囲の上方部に設けられるのが好ましい。この構成により、コンパクトな構造の潤滑装置付き往復ポンプを製造することができる。図4〜図6を参照すると、前記オイルポンプ130は、フレキシブル・ドーム132と、オイルLを吸入するための吸入部134と、吸入したオイルLを吐出するための吐出部136と、オイルの吸入及び吐出を制御するためのチェックバルブ138と、前記三本のプランジャ118a、118b、118cの上方にわたって配置されたオイル滴下案内皿140と、を備える。
前記オイル滴下案内皿140に受け入れたオイルLを前記三本のプランジャ118a、118b、118cのそれぞれの外周部118dに滴下するための滴下部140a、140b、140cが、前記オイル滴下案内皿140に設けられる。前記滴下部140a、140b、140cは、前記オイル滴下案内皿140の下面に設けられるのがよい。前記それぞれの滴下部140a、140b、140cは、開口部(小孔)で構成することもできるし、或いは、供給管として構成することもできる。前記滴下部140a、140b、140cの数は、前記三本のプランジャ118a、118b、118cのそれぞれについて1個であってもよいし、或いは、複数個であってもよい。
前記三本のプランジャ118a、118b、118cのそれぞれに滴下したオイルLを回収して蓄えるためのオイル溜め144が、前記三本のプランジャ118a、118b、118cの下方にわたって配置される。前記オイル溜め144は、前記クランクケース112に内蔵して形成することもできる。或いは、前記オイル溜め144は、前記クランクケース112の外部に取付けるように構成することもできる。本発明の往復ポンプでは、前記オイル滴下案内皿140は、前記三本のプランジャ118a、118b、118cの上方に配置され、前記オイルポンプ130は、前記オイル滴下案内皿140の上方に配置され、前記オイル溜め144は、前記三本のプランジャ118a、118b、118cの下方に配置されるのがよい。前記三本のプランジャ118a、118b、118cに滴下された潤滑したオイルLは、下方に配置された前記オイル溜め144の中に回収されるように構成される。この構成では、オイルは循環式なので、オイルを長期間にわたって使用することができ経済的である。すなわち、従来の往復ポンプでは、潤滑済のオイルは往復ポンプの外部に流出するので、往復ポンプの回りを汚損するおそれが高かったが、本発明の往復ポンプ110は、オイル循環式の構造を有するので、往復ポンプの回りを汚損するおそれがない。さらに、このように構成することにより、本発明の往復ポンプ110は、加工工数が少なく、コンパクトであり、かつ、低コストで製造することができる。
前記第2の実施の形態は三本のプランジャを備える構成に関して図示しているけれども、本発明の往復ポンプは、一本のプランジャを備える往復ポンプに適用することもできるし、二本のプランジャを備える往復ポンプに適用することもできるし、或いは、三本以上のプランジャを備える往復ポンプに適用することもできる。このような複数本のプランジャを備える構成においては、前記オイル滴下案内皿は、各プランジャのそれぞれの外周部に対応するように、それぞれ別個の滴下部を備えるように構成するのがよい。このような構成では、前記それぞれの滴下部は、前記複数のプランジャのそれぞれの外周部に同時に同量のオイルを滴下することができるように構成するのがよい。この構成により、簡単な構造の潤滑装置を用いて、前記複数のプランジャの外周部に同時かつ確実に効率良くオイルを滴下することができる。
(2・2)第2の実施の形態の作用:
図4〜図6を参照すると、前記往復ポンプ110において、前記三個の作動クランク(図4には一個の作動クランク114aのみを図示する)がそれぞれ回転すると、前記3個のコンロッド(図4には1個のコンロッド116aのみを図示する)は、それぞれ位相をずらした回転運動を行い、前記三本のプランジャ118a、118b、118cは、水平方向に左右方向に往復動(直線移動)する。
図4〜図6を参照すると、矢印132Aで示すように、ユーザが指などで前記オイルポンプ130の前記フレキシブル・ドーム132の上部を下方に押すと、前記フレキシブル・ドーム132の上部は図6に一点鎖線で図示するように下方に変形する。この状態で、前記チェックバルブ138の嘴部138bが開き、前記フレキシブル・ドーム132の中にあった空気は、オイル吐出管136から外部に抜け出す。次に、ユーザが前記フレキシブル・ドーム132の上面から指を離すと、該フレキシブル・ドーム132が復元して、該フレキシブル・ドーム132の内部に負圧が生じ、前記チェックバルブ138の傘部138bがベース130aから離れ、前記嘴部138bは閉じる。これによって、図4において矢印134Aで示し、図6において矢印134Bで示すように、オイル吸入管134は、前記オイル溜め144内のオイルLを吸入する。前記オイル吸入管134を通って前記フレキシブル・ドーム132の内部に吸い上げられたオイルLは、図4において矢印134Cで示し、図6において矢印134Dで示すように、前記フレキシブル・ドーム132の内部を通過する。
さらに、前記フレキシブル・ドーム132の内部に吸い上げられたオイルLは、図6において矢印136Aで示すように、前記チェックバルブ138の前記嘴部138bを通って前記オイル吐出管136に導入される。前記オイル吐出管136に導入されたオイルLは、図5において矢印136Bで示すように、前記オイル滴下案内皿140の中に流れ出る。図5を参照すると、前記オイル滴下案内皿140の中に溜められたオイルLは、矢印140Aで示すように、前記第一の滴下部140aを通して前記第一のプランジャ118aの外周部118dに滴下され、前記第二の滴下部140bを通して前記第二のプランジャ118bの外周部118dに滴下され、前記第三の滴下部140cを通して前記第三のプランジャ118cの外周部118dのそれぞれに滴下される。
本発明の往復ポンプ110は、従来の往復ポンプよりも確実なオイル滴下を行うことができるため、オイルシールや水シールの耐用時間が延びる。本発明の往復ポンプ110を用いて作業を行うと、オイラーを携帯する必要はないし、ユーザの手や環境を汚すおそれも少なくすることができる。本発明の往復ポンプ110を用いて作業を行うと、作業開始時間を短縮することができる。本発明の往復ポンプ110では、既存の手押し式ポンプを利用することができるので、加工工数が少なく、本発明の往復ポンプ110は、サイズがコンパクトであり、かつ、低コストで動力噴霧機などを提供できる。
本発明の潤滑装置を備えた往復ポンプは、動力噴霧機などに使用することができる。この往復ポンプでは、クランクケース内に配置された作動クランクの回転によって往復動するプランジャの外周部にオイルを確実に供給することができる。本発明は、複数のプランジャを備えた往復ポンプにも適用することができる。
本発明の往復ポンプの第1の実施形態において、往復ポンプの全体的な構成を示す縦断面図である。 本発明の往復ポンプの第1の実施形態において、潤滑装置の部分を示す部分縦断面図である。 本発明の往復ポンプの第1の実施形態において、オイルポンプの部分を示す部分縦断面図である。 本発明の往復ポンプの第2の実施形態において、往復ポンプの全体的な構成を示す縦断面図である。 本発明の往復ポンプの第2の実施形態において、潤滑装置の部分を示す部分横断面図である。 本発明の往復ポンプの第2の実施形態において、オイルポンプの部分を示す部分縦断面図である。
符号の説明
10 往復ポンプ
12 クランクケース
14 作動クランク
18 プランジャ
18d 外周部
20 プランジャガイド
30 オイルポンプ
34 吸入部
36 吐出部
40 オイル案内部材(オイル滴下案内皿)
40a 滴下部
110 往復ポンプ
112 クランクケース
114a、114b、114c 作動クランク
118a、118b、118c プランジャ
118d 外周部
130 オイルポンプ
134 吸入部
136 吐出部
140 オイル案内部材(オイル滴下案内皿)
140a、140b、140c 滴下部
144 オイル溜め
L オイル

Claims (7)

  1. クランクケース(12)内に配置された作動クランク(14)の回転によって往復動するプランジャ(18)を備えた往復ポンプ(10)において、
    吸入部(34)および吐出部(36)を有し、かつ、前記クランクケース(12)内のオイル(L)を前記吸入部(34)から吸入して前記吐出部(36)から吐出することができるオイルポンプ(30)と、
    該オイルポンプ(30)から吐出されるオイル(L)を受け入れるオイル案内部材(40)とを備え、
    該オイル案内部材(40)に受け入れたオイル(L)を前記プランジャ(18)の外周部(18d)に滴下せしめるための滴下部(40a)が、前記オイル案内部材(40)に設けられる、
    ことを特徴とする往復ポンプ。
  2. 前記オイルポンプ(30)は、前記クランクケース(12)の上方部に設けられることを特徴とする、請求項1に記載の往復ポンプ。
  3. 前記オイルポンプ(30)は、前記クランクケース(12)内のオイル(L)の上澄み部分のみを前記吸入部(34)から吸入することができるように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の往復ポンプ。
  4. クランクケース(112)内に配置された作動クランク(114a、114b、114c)の回転によって往復動するプランジャ(118a、118b、118c)を備えた往復ポンプ(110)において、
    前記プランジャ(118a、118b、118c)を潤滑するためのオイル(L)を蓄えるためのオイル溜め(144)と、
    吸入部(134)および吐出部(136)を有し、かつ、前記オイル溜め(144)内のオイル(L)を前記吸入部(134)から吸入して前記吐出部(136)から吐出することができるオイルポンプ(130)と、
    該オイルポンプ(130)から吐出されるオイル(L)を受け入れるオイル案内部材(140)とを備え、
    該オイル案内部材(140)に受け入れたオイル(L)を前記プランジャ(118a、118b、118c)の外周部(118d)に滴下するための滴下部(140a、140b、140c)が、前記オイル案内部材(140)に設けられる、
    ことを特徴とする往復ポンプ。
  5. 前記オイル案内部材(140)は、前記プランジャ(118a、118b、118c)の上方に配置され、前記オイルポンプ(130)は、前記オイル案内部材(140)の上方に配置され、前記オイル溜め(144)は、前記プランジャ(118a、118b、118c)の下方に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の往復ポンプ。
  6. 前記往復ポンプ(110)は複数のプランジャ(118a、118b、118c)を備えるように構成され、前記滴下部(140a、140b、140c)は、前記複数のプランジャ(118a、118b、118c)のそれぞれの外周部(118d、118d、118d)に同時にオイルを滴下することができるように構成されることを特徴とする、請求項1又は4に記載の往復ポンプ。
  7. 前記オイル溜め(144)が、前記クランクケース(112)内に配設されることを特徴とする、請求項4に記載の往復ポンプ。
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