JP2007023310A - 機械構造用鋼材 - Google Patents

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真一 安木
Yoshiteru Fukuoka
義晃 福岡
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Abstract

【課題】 焼鈍による軟化特性および熱処理時の耐粗粒化性の両方が優れた機械構造用鋼材を提供すること。
【解決手段】 C:0.05〜0.5%、Si:2.5%以下、Mn:0.2〜2.5%、P:0.025%以下、S:0.03%以下、O:0.002%以下を含有し、残部がFeおよび不可避不純物である線状または棒状の機械構造用鋼材であって、鋼材表面から深さ0.15×R(Rは鋼材半径、以下同じ)までの領域では、フェライト組織の面積率が10%超・40%以下であって、このフェライト組織以外の残部組織としてベイナイト組織単相、またはベイナイト組織に加えてマルテンサイト組織およびパーライト組織の1種以上が形成されており、前記表面から深さ0.15×Rまでの領域の平均ビッカース硬さHv1と、深さ0.5×Rから鋼材中心までの領域の平均ビッカース硬さHv2との差(Hv1−Hv2)が、20未満である機械構造用鋼材。

Description

本発明は、機械構造部品に用いられる鋼材、殊に冷間鍛造前の焼鈍による軟化特性(冷間鍛造性)に優れ、かつ冷間鍛造後の熱処理時の結晶粒粗大化防止特性(以下、「耐粗粒化性」と省略することがある。)に優れた機械構造用鋼材に関するものである。
機械構造用部品、例えばボルトは、圧延材に焼鈍または球状化焼鈍を施した後、冷間鍛造で製造されている。また最近では歯車も、生産性を向上させるために冷間鍛造で製造されており、機械構造用鋼材は、冷間鍛造性に優れることが一層求められている。冷間鍛造性を高めるため、例えば特許文献1は、特定の鋼成分を有する棒線材の表面層のみを硬くし、中心部は軟らかい組織にすることを提案しており、このようにすれば球状化焼鈍後の延性を高めることができるとしている。
ところで機械構造用鋼材は、冷間鍛造により様々な形状に加工された後、焼入れ・焼戻し処理、高周波焼入れ処理、浸炭処理、浸炭窒化処理などの熱処理に付されることが多く、この熱処理時に結晶粒が粗大化しないこと(耐粗粒化性が優れること)も重要な特性の一つである。特許文献1の棒線材は、耐粗粒化性が優れているとは言い難く、さらなる改善の余地を残している。
耐粗粒化性を改善する方法として、例えば特許文献2は、NbやTiなどによって結晶粒の粗大化を防止することを提案している。しかし、特許文献2によれば常に特定の元素(Nb、Ti)を添加する必要があり、その適用範囲が限定される。
特開2001−240940号公報(段落0007) 特開昭63−4042号公報(第2頁左下欄第14行〜右下欄第16行)
本発明はこのような事情の下でなされたものであって、その目的は、NbやTiを必須元素としなくても軟化特性および耐粗粒化性の両方が優れた機械構造用鋼材を提供することにある。
即ち上記課題を解決し得た本発明の機械構造用鋼材とは、C:0.05〜0.5%(質量%の意味、以下同じ)、Si:2.5%以下(0%を含まない)、Mn:0.2〜2.5%、P:0.025%以下(0%を含まない)、S:0.03%以下(0%を含まない)、O:0.002%以下(0%を含まない)を含有し、残部がFeおよび不可避不純物である線状または棒状(線材、棒鋼など)の圧延材であり、鋼材表面から深さ0.15×R(Rは鋼材半径、以下同じ)までの領域では、フェライト組織の面積率が10%超・40%以下であって、このフェライト組織以外の残部組織としてベイナイト組織単相、またはベイナイト組織に加えてマルテンサイト組織およびパーライト組織の1種以上が形成されており、前記表面から深さ0.15×Rまでの領域の平均ビッカース硬さHv1と、深さ0.5×Rから鋼材中心までの領域の平均ビッカース硬さHv2との差(Hv1−Hv2)が、20未満であることを特徴とする。
本発明の機械構造用鋼材中に、Al:0.1%以下(0%を含まない)、Nb:0.05%以下(0%を含まない)、Ti:0.2%以下(0%を含まない)、V:0.35%以下(0%を含まない)のいずれか1種以上が、N:0.025%以下(0%を含まない)と共に含まれていれば、殊に高温の熱処理に対して、より耐粗粒化性が高められるので好ましい。
また本発明の機械用構造鋼中に、Ni:2.5%以下(0%を含まない)、Cr:3%以下(0%を含まない)、Mo:1%以下(0%を含まない)のいずれか1種以上が含まれていれば、焼鈍後の軟化特性がさらに向上し得るので好ましい。焼鈍後の軟化特性の観点から、B:0.03%以下(0%を含まない)が含まれていることも望ましい。被削性を改善するために、本発明の機械用構造鋼は、Ca:0.02%以下(0%を含まない)および/またはMg:0.05%以下(0%を含まない)を含有していてもよい。
本発明の機械構造用鋼材は、表層の組織が適切に制御されていると共に、表層と中心部との硬さが適切に制御されているため、焼鈍(例えば球状化焼鈍)による軟化特性に優れ、かつ熱処理時の耐粗粒化性にも優れている。
発明を実施するための形態
まず本発明に用いられる機械構造用鋼材の化学成分について説明する。
[C:0.05〜0.5%(質量%の意味、以下同じ)]
Cは、鋼の硬さを確保するために必要な元素であり、その量が0.05%未満であれば硬度が不足する。好ましくは0.08%以上含有させる。しかし多すぎると靱性が低下するため、C量は0.5%以下、好ましくは0.45%以下に抑える。
[Si:2.5%以下(0%を含まない)]
Siは、鋼の溶製時に脱酸剤として有効である他、耐摩耗性や耐ピッチング性にも有効に作用する。好ましくは0.02%以上含有させる。しかし多すぎると冷間鍛造時の変形抵抗を高め、金型寿命を低下させるため、Si量は2.5%以下、好ましくは2.0%以下に抑える。
[Mn:0.2〜2.5%]
Mnは、脱酸剤・脱硫剤として、および焼入性向上元素として働くため、0.2%以上、好ましくは0.3%以上含有させる。しかし多すぎると冷間鍛造時の変形抵抗を高め、金型寿命を低下させるため、Mn量は、2.5%以下、好ましくは2.0%以下に抑える。
[P:0.025%以下(0%を含まない)]
Pは、粒界偏析や中心偏析を引き起こし、靱性を低下させるので、0.025%以下、好ましくは0.010%以下に抑える。
[S:0.03%以下(0%を含まない)]
Sは、被削性を向上させる元素であり添加しても良い。好ましくは0.002%以上添加する。しかし過剰添加はMnS介在物が多量に生成して靱性が低下するため、S量は0.03%以下、好ましくは0.02%以下に抑える。
[O:0.002%以下(0%を含まない)]
Oは、多量に存在すると、靱性を低下させる酸化物が多量に形成されるため、0.002%以下、好ましくは0.0015%以下に抑える。
本発明の機械構造用鋼材は、上記必須成分の他、必要に応じて下記任意成分を含有してもよい。任意成分は、以下の通りである。
[Al:0.1%以下(0%を含まない)、Nb:0.05%以下(0%を含まない)、Ti:0.2%以下(0%を含まない)、V:0.35%以下(0%を含まない)、N:0.025%以下(0%を含まない)]
Al、Nb、TiおよびVは、Nと微細な窒化物を形成して結晶粒を微細化する効果を有するため、添加してもよい。それぞれの好ましい下限は、Al:0.01%、Nb:0.01%、Ti:0.001%、V:0.01%、N:0.001%、より好ましい下限は、Al:0.015%、Nb:0.015%、Ti:0.002%、V:0.02%、N:0.003%である。しかしこれらの過剰添加は、窒化物が粗大になり、かえってその効果が低下するため、Al:0.1%以下、Nb:0.05%以下、Ti:0.2%以下、V:0.35%以下、N:0.025%以下に抑える。それぞれの好ましい上限は、Al:0.08%、Nb:0.045%、Ti:0.18%、V:0.30%、N:0.020%である。
[Ni:2.5%以下(0%を含まない)、Cr:3%以下(0%を含まない)、Mo:1%以下(0%を含まない)]
Ni、Cr、Moは、マルテンサイトやベイナイト組織を生成し易くする作用を有し、焼鈍後の軟化特性を向上させる効果を有するため添加してもよい。それぞれの好ましい下限はNi:0.02%、Cr:0.02%、Mo:0.01%、より好ましい下限はNi:0.03%、Cr:0.03%、Mo:0.02%である。しかし過剰添加はその効果が低下するので、Ni:2.5%以下、Cr:3%以下、Mo:1%以下に抑える。それぞれの好ましい上限はNi:2.0%、Cr:2.5%、Mo:0.8%である。
[B:0.03%以下(0%を含まない)]
Bは鋼材の焼入性を高める作用を有し、しかも結晶粒界を強化して衝撃特性を高める作用も有するため添加してもよい。好ましいB量の下限は0.001%であり、より好ましくは0.0015%以上である。しかし過剰添加はその効果が飽和し、またB量が多過ぎると、B窒化物が生成し易くなって冷間鍛造性に悪影響を及ぼし得るので、0.03%以下、好ましくは0.025%以下に抑える。
[Ca:0.02%以下(0%を含まない)、Mg:0.05%以下(0%を含まない)]
CaおよびMgは、被削性を向上させる元素であり、必要に応じて添加してもよい。それぞれの好ましい下限はCa:0.005%、Mg:0.005%、より好ましい下限はCa:0.010%、Mg:0.010%である。しかし過剰添加により介在物が多量に生成し、靱性が低下するため、それぞれCa:0.02%以下、Mg:0.05%以下に抑える。それぞれの好ましい上限はCa:0.018%、Mg:0.04%である。
本発明の機械構造用鋼材は、本発明の効果を阻害しない限り、さらに別の成分を含有していてもよいが、通常、残部はFeおよび不可避不純物である。
本発明の機械構造用鋼材は、線状または棒状の圧延材(線材、棒鋼など)にした段階で、組織と硬さとが制御されている点に特徴がある。即ち本発明の機械構造用鋼材では、圧延材(線材、棒鋼など)にした段階で、表層(鋼材表面から深さ0.15×Rまでの領域)の組織が、フェライト組織と他の組織(ベイナイト組織単相、またはベイナイト組織に加えてマルテンサイト組織およびパーライト組織の1種以上)との混合組織になっている。このような組織にしておけば、焼鈍(球状化焼鈍など)した後の鋼材硬さを著しく低減することができる。
なお前記表層におけるフェライト組織の面積率は、例えば、40%以下、好ましくは35%以下、さらに好ましくは30%以下である。フェライト組織の面積率が大きすぎると、フェライト以外の他の組織がパーライト単相になりやすく、焼鈍した後の鋼材硬さの低減が不充分になる。一方、前記表層におけるフェライト組織の面積率は、例えば、10%超、好ましくは12%以上、さらに好ましくは15%以上である。フェライト組織の面積率が大きいほど、後述する硬度差(Hv1−Hv2)が小さくなり、熱処理時の耐粗粒化性が改善される。
さらに本発明の機械構造用鋼材では、圧延材(線材、棒鋼など)にした段階で、前記表層の平均ビッカース硬さHv1と中心部(深さ0.5×Rから鋼材中心までの領域)の平均ビッカース硬さHv2との差(Hv1−Hv2)が小さくなっており、例えば、20未満、好ましくは18以下、さらに好ましくは16以下になっている。硬さの差(Hv1−Hv2)を小さくすれば、熱処理時の耐粗粒化性を改善できる。その理由の詳細については不明であるが、おそらく、表層と中心部との硬さの差を小さくしておけば、組織ムラが少なくなっていると推察され、その結果、局所的ひずみが減少し、熱処理時の結晶粒粗大化が防止されると考えられる。
表層の組織、および表層と中心部との硬さの差を所定範囲に制御するためには、鋼材の成分に応じて、圧延仕上げ温度、圧延後の冷却速度などを適切に設定する必要がある。例えば線材または棒鋼は、熱間圧延後、ステルモアによって冷却されることが多く、また前記特許文献1などのように水冷される場合もある。しかしステルモアによる冷却では、通常、冷却速度が遅く表層がフェライト−パーライト相になる。このような場合には、冷却速度をより早くすればフェライト組織と他の組織(ベイナイト組織単相、またはベイナイト組織に加えてマルテンサイト組織およびパーライト組織の1種以上)との混合組織を形成できる。また、前記水冷による場合には、通常、表層と中心部との硬さの差が大きくなり過ぎる。このような場合には、冷却速度を遅くすることで、表層と中心部との硬さの差を小さくすることができる。
上記のようにして得られた本発明の機械構造用鋼材(線材、棒鋼など)は、焼鈍(球状化焼鈍など)した時の軟化特性に優れ、また熱処理した時の耐粗粒化性に優れている。そのため極めて容易に冷間鍛造でき、その後、熱処理しても靱性などが劣化する虞が無い。そのため冷間鍛造によって製造される種々の機械構造用部品(ボルト、歯車など)を製造するのに極めて有用である。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
表1に示す成分組成の鋼材を、圧延開始温度:1050℃および仕上げ温度:875℃の条件で熱間圧延し、冷却することによって、線材(棒鋼)を得た。No.1〜5および11〜14のφは55mm、No.6〜10のφは15mm、No.15〜20のφは25mmである。
熱間圧延後、温度600℃までの冷却速度を表2に示す。得られた鋼材の表層(鋼材表面から深さ0.15×Rまでの領域)の組織を観察した。また表層における鋼材縦断面からランダムに5視野選んで、光学顕微鏡(Nikon社製の商品名「エピフォトTME200」)により倍率400倍で組織観察し、画像解析によってフェライト組織の面積率を求めた。そしてビッカース硬度計により、荷重300gで表面から深さ0.15×Rまで0.2mm間隔で硬さを測定して、その平均値として表層の平均硬さ(Hv1)を算出し、同様に深さ0.5×Rから中心までを0.2mm間隔で硬さを測定して、その平均値として中心部の平均硬さ(Hv2)を算出し、その差(Hv1−Hv2)を求めた。これらの結果を表2に示す。
次に線材No.1〜5については15%伸線した後、No.6〜20については伸線すること無く、球状化焼鈍(700℃×10時間、その後徐冷)した。球状化焼鈍後の線材の硬さ(Hv)を、ビッカース硬度計により荷重1kgで表面から深さ0.25×R、0.5×R、R(中心部)の位置で硬さを測定し、平均値を求めた。その結果を表2に示す。
球状化焼鈍後の線材を冷間鍛造し(高さ=直径×1.5の試験片を圧下率50%で押しつぶし)、次いで焼入れ(850℃×1時間加熱した後に油冷)または浸炭焼入れ(930℃×3時間加熱した後に油冷)した。表面から深さ0.5×Rの位置でのオーステナイト結晶粒度(JIS G 0551)を測定した。その結果を表2に示す。
Figure 2007023310
Figure 2007023310
表2のNo.1〜10は、成分組成、表層のフェライト面積率、フェライト以外の残部組織、中心部と表層との平均硬さの差の要件を満たしている本発明鋼である。これらの本発明鋼は、焼鈍後の硬さが低く、冷間鍛造性に優れている。また本発明鋼は、大きな結晶粒度番号を有し、熱処理に対する耐粗粒化性に優れている。
表2のNo.11〜14は、本発明の成分組成の要件を満たす鋼(A、B、E、F)から製造したものであるが、圧延後の冷却速度が遅く(1℃/秒)、本発明の組織要件を満たしていない(表層のフェライト以外の残部組織がパーライトの1種のみ)。これらの鋼材は球状化焼鈍後の硬さが高くなっており、冷間鍛造性に劣っている。
表2のNo.15〜17は、本発明の成分組成の要件を満たす鋼(E、F、G)から製造したものであるが、圧延後の冷却速度が速く(6℃/秒)、本発明の組織要件および硬さ要件を満たしていない(表層のフェライト組織面積率が10%以下、および中心部と表層との平均硬さの差がHV20以上)。これらの鋼材は、熱処理後に結晶が粗大化しており、耐粗粒化性に劣っている。
表2のNo.18〜20は、本発明の組織要件および硬さ要件を満たしているが、成分組成が範囲外である鋼(K、L、M)から製造したものである。No.18〜20は、それぞれC、SiおよびMn量が過剰であるため、焼鈍後の硬さが高くなっており冷間鍛造性に劣っている。No.18〜20のような硬い鋼を用いると、冷間鍛造時の金型寿命が大幅に低下することが予想される。

Claims (5)

  1. C :0.05〜0.5%(質量%の意味、以下同じ)、
    Si:2.5%以下(0%を含まない)、
    Mn:0.2〜2.5%、
    P :0.025%以下(0%を含まない)、
    S :0.03%以下(0%を含まない)、
    O :0.002%以下(0%を含まない)を含有し、
    残部がFeおよび不可避不純物である線状または棒状の機械構造用鋼材であって、
    鋼材表面から深さ0.15×R(Rは鋼材半径、以下同じ)までの領域では、フェライト組織の面積率が10%超・40%以下であって、このフェライト組織以外の残部組織としてベイナイト組織単相、またはベイナイト組織に加えてマルテンサイト組織およびパーライト組織の1種以上が形成されており、
    前記表面から深さ0.15×Rまでの領域の平均ビッカース硬さHv1と、深さ0.5×Rから鋼材中心までの領域の平均ビッカース硬さHv2との差(Hv1−Hv2)が、20未満であることを特徴とする機械構造用鋼材。
  2. さらに、
    Al:0.1%以下(0%を含まない)、
    Nb:0.05%以下(0%を含まない)、
    Ti:0.2%以下(0%を含まない)、
    V :0.35%以下(0%を含まない)
    のいずれか1種以上を、
    N:0.025%以下(0%を含まない)
    と共に含有する請求項1に記載の機械構造用鋼材。
  3. さらに、
    Ni:2.5%以下(0%を含まない)、
    Cr:3%以下(0%を含まない)、
    Mo:1%以下(0%を含まない)
    のいずれか1種以上を含有する請求項1または2に記載の機械構造用鋼材。
  4. さらに、
    B:0.03%以下(0%を含まない)を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の機械構造用鋼材。
  5. さらに、
    Ca:0.02%以下(0%を含まない)、および/または
    Mg:0.05%以下(0%を含まない)
    を含有する請求項1〜4のいずれかに記載の機械構造用鋼材。
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