JP2007022862A - 減圧脱泡装置の減圧脱泡槽を通電加熱する方法、減圧脱泡装置を通電加熱する方法、および減圧脱泡装置 - Google Patents

減圧脱泡装置の減圧脱泡槽を通電加熱する方法、減圧脱泡装置を通電加熱する方法、および減圧脱泡装置 Download PDF

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Abstract

【課題】減圧脱泡装置の減圧脱泡槽を通電加熱する方法であって、減圧脱泡槽の部位による通電加熱の過不足が防止された方法、および該方法を用いた減圧脱泡方法、ならびに該方法に用いる減圧脱泡装置の提供。
【解決手段】減圧脱泡装置の減圧脱泡槽を通電加熱する方法であって、白金または白金合金製の中空管からなる減圧脱泡槽の両端部と、中間部と、に電極を設け、減圧脱泡槽に通電する経路を、一端に設けた電極と中間部に設けた電極とを結ぶ第1の通電経路と、他端に設けた電極と中間部に設けた電極とを結ぶ第2の通電経路と、に分割し、前記第1の通電経路における通電制御と、前記第2の通電経路における通電制御と、を独立に実施することを特徴とする減圧脱泡装置の減圧脱泡槽を通電加熱する方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、減圧脱泡装置の減圧脱泡槽を通電加熱する方法に関する。また、本発明は、減圧脱泡装置を通電加熱する方法、すなわち、減圧脱泡装置の減圧脱泡槽、上昇管および下降管を通電加熱する方法に関する。
また、本発明は、本発明の通電加熱方法を用いた減圧脱泡方法に関する。
また、本発明は、本発明の通電加熱方法および本発明の減圧脱泡方法に用いる減圧脱泡装置に関する。
減圧脱泡装置において、減圧脱泡槽、上昇管および下降管はその内部を高温の溶融ガラスが流れるため、白金、または白金−金合金、白金−ロジウム合金のような白金合金製の中空管が使用されている(特許文献1参照)。
減圧脱泡装置の減圧脱泡槽、上昇管および下降管は、内部を通過する溶融ガラスの温度を制御するため加熱される。減圧脱泡槽、上昇管および下降管を加熱する場合、ヒータ等の熱源により外部から加熱する場合もある。
図4は、減圧脱泡装置の一般的構成を示した模式図である。図4に示す減圧脱泡装置100において、溶解槽200中の溶融ガラスGを減圧脱泡して、次の処理槽に連続的に供給するプロセスに用いられる。図4に示す減圧脱泡装置100において、円筒形状をした減圧脱泡槽101は、その長軸が水平方向に配向するように減圧ハウジング104内に収納配置されている。減圧脱泡槽101の一端の下面には垂直方向に配向する上昇管102が、他端の下面には下降管103が取り付けられている。上昇管102および下降管103は、その一部が減圧ハウジング104内に収納配置されている。減圧ハウジング104内において、減圧脱泡槽101、上昇管102および下降管103周囲には、これらを断熱被覆する断熱用レンガなどの断熱材105が配設されている。
図4に示す減圧脱泡装置100において、減圧脱泡槽101を通電加熱する場合、円筒形状をした減圧脱泡槽101の両端部に電極106,107を設けて、電極106,107間に通電するのが一般的である。一方、上昇管102および下降管103を通電加熱する場合、上昇管102および下降管103に電極を設け、図4の場合、減圧ハウジング104との接合部に電極108,109を設けて、上昇管102の場合は電極106,108間に通電し、下降管103の場合は電極107,109間に通電するのが一般的である。
特開平2−221129号公報
上記の通電形態をとった場合、溶融ガラスにおける泡の増加や品質の低下が認められる場合があった。ここから、減圧脱泡槽101で局部過加熱が発生していると類推された。具体的には、減圧脱泡槽101と、上昇管102と、の接合部付近、および減圧脱泡槽101と、下降管103と、の接合部付近で局部過加熱が発生していると類推された。本発明者らは、減圧脱泡槽101における局部過加熱を解消するため鋭意検討した結果、上記の通電形態をとった場合、減圧脱泡槽101と、上昇管102と、の接合部、および減圧脱泡槽101と、下降管103と、の接合部で局所的な電流集中が発生しており、これが局部過加熱の原因であることを見出した。
本発明者らは、減圧脱泡槽101と、上昇管102と、の接合部、および減圧脱泡槽101と、下降管103と、の接合部における局所的な電流集中が以下に示す原因によって発生することを見出した。
第1の原因として、上昇管102および下降管103を通電加熱する際の通電形態が挙げられる。上昇管102を通電加熱する場合、電極106,108間で通電する。この際、電流はその特性上最短経路を流れようとする。その結果、減圧脱泡槽101と上昇管102との接合部のうち、電流の最短経路に位置する角部101aに電流が集中する。同様に、下降管103を通電加熱するために電極107,109間で通電した場合、減圧脱泡槽101と下降管103との接合部のうち、電流の最短経路に位置する角部101dに電流が集中する。角部101a,101dでは、局所的な電流集中によって局部過加熱が発生するおそれがある。
但し、上昇管102および下降管103を通電加熱する際に発生する角部101a,101dでの局所的な電流集中は、上昇管102および下降管103への通電経路を変更することで解消できる。具体的には、上昇管102において電極108と対となるような場所、たとえば、上昇管102の上端付近、に第2の電極(図示していない)を設けて、電極108と第2の電極との間で通電すればよい。同様に、下降管103において電極109と対となるような場所、たとえば、下降管103の上端付近、に第2の電極(図示していない)を設けて、電極109と第2の電極との間で通電すればよい。
このような通電形態をとった場合、減圧脱泡槽101と上昇管102との接合部(したがって、角部101aも)は、上昇管102の通電経路に存在しない。したがって、上昇管102を通電加熱する際に、角部101aで局所的な電流集中が発生するおそれがない。同じく、減圧脱泡槽101と下降管103との接合部(したがって、角部101dも)は、下降管103の通電経路に存在しない。したがって、下降管103を通電加熱する際に、角部101dで局所的な電流集中が発生するおそれがない。
しかしながら、本発明者らは、減圧脱泡槽101を通電加熱する際、すなわち、電極106,107間で通電する際にも、角部101a,101dで局所的な電流集中が発生することを見出した。この場合、電極106,108間で通電する際に電流の最短経路に位置する角部101a、電極107,109間で通電する際に電流の最短経路に位置する角部101dだけではなく、角部101aと対面する位置にある角部101b、角部101dと対面する位置にある角部101cでも局所的な電流集中が発生する。また、上記のように上昇管102および下降管103に第2の電極を設けることは、構造上困難となる可能性もある。
電極106,107間で通電した際、角部101a,101b,101cおよび101dで局所的な電流集中が発生するのは、電極106,107間に流れる電流の一部が減圧脱泡槽101の下面に取り付けられた上昇管102および下降管103を経由した経路をとることが原因である。
図3は、T字形状をした金属板300に部位301,302間で電流を流した際の電流分布を示した図である。上記したように、電流は本来その特性上最短経路を流れようとするので、部位301,302間で電流を流した場合、電流はその最短経路に沿って直線的に流れるはずである。しかしながら、実際には図3に示すように、部位301,302間を流れる電流の一部は、部位303を経由する経路をとる。電流がこのような経路をとる原因は、部位301,302間に電流が流れるように電圧を印可した際、金属板300に図3に示した電流分布を生じるような電位分布が生じるからである。なお、部位303を経由する電流は、最短経路をとるため、角部304,305に集中する。
図4の減圧脱泡装置100で、電極106,107間に通電した際に、角部101a,101b,101cおよび101dで局所的な電流集中が発生するのは、減圧脱泡槽101と上昇管102とを組み合わせたT字状部分、および減圧脱泡層101と下降管103とを組み合わせたT字状部分で図3に示すような電流分布が発生しているのが原因だと考えられる。
以上の点から明らかなように、減圧脱泡槽101を通電加熱する場合、角部101a,101b,101cおよび101dで局所的な電流集中が発生するのは不可避と考えられる。したがって、減圧脱泡槽101を通電加熱する場合、角部101a,101b,101cおよび101dで局部過加熱が発生しないように通電制御を行う必要がある。
角部101a,101b,101cおよび101dで局部過加熱が発生した場合、角部101a,101b,101cおよび101dが熱応力によって破損するおそれがある。また、減圧脱泡槽101を流れる溶融ガラスでリボイル(泡が再び発生する現象)が発生するおそれがある。また、減圧脱泡槽101を流れる溶融ガラスに偏流が生じたりして、溶融ガラスの品質が低下するおそれがある。
角部101a,101b,101cおよび101dで局部過加熱が発生しないように通電制御を行うためには、角部101a,101b,101cおよび101dの温度と、減圧脱泡槽101の角部以外の部位(以下、「他の部位」と言う場合もある。)の温度、例えば減圧脱泡槽101の長手方向中央部付近の温度と、をモニタし、角部101a,101b,101cおよび101dの温度と、他の部位の温度と、の温度差に基づいて、電極106,107間で通電制御を行えばよいと考えられる。いずれかの角部、例えば、角部101dと、他の部位の温度と、の間に、例えば50℃以上の温度差が存在している場合、角部101dで局部過加熱が発生していることを示している。この場合、角部101dで発生している局部過加熱が解消される、または局部過加熱が軽減されるような通電制御を行えばよいと考えられる。角部101dで発生している局部過加熱を解消する、または局部過加熱を軽減するには減圧脱泡槽101への通電加熱を弱めればよい。このため、通電電流を低くする、もしくは通電電圧を低くする、またはその両方を低くするように、電極106,107間で通電制御を行うことになる。
しかしながら、角部101a,101b,101cおよび101dがいずれも過不足なく加熱されるように通電制御をすることは困難である。
角部101a,101b,101cおよび101dの温度と、他の部位の温度と、の温度差に基づいて通電制御を行う場合、角部と他の部位との温度差のうち、最大温度差に基づいて、電極106,107間で通電制御を行うことになる。以下、この通電制御のことを「最大温度差に基づく通電制御」という。」
角部101a,101b,101cおよび101dの温度と、他の部位の温度と、の温度差が全て同じ傾向を示す場合、最大温度差に基づく通電制御でも問題ないが、角部101a,101b,101cおよび101dの温度と、他の部位の温度と、の温度差が全て同じ傾向を示すとは限らない。例えば、一部の角部でのみ、他の部位との温度差が存在している場合もある。また、全ての角部で他の部位との温度差が存在している場合であっても、角部によって他の部位との温度差が大きく異なっている場合もある。
角部によって他の部位との温度差が異なってくるのは、角部によって温度の上がり方が異なるためである。
また、上昇管102を通電加熱するために電極106,108間で通電した場合、電極106,108間に通電した電流が集中する角部101aと、角部101bと、では他の部位との温度差が異なってくる。同様に、下降管103を通電加熱するために電極107,109間で通電した場合、電極107,109間で通電した電流が集中する角部101dと、角部101cと、では他の部位との温度差が異なってくる。
また、上昇管102と、下降管103とで、径、肉厚、または構成材料が異なる場合、上昇管102側の角部101a,101bと、下降管103側の角部101c,101dと、で温度の上がり方が異なる。また、角部101a,101b,101cおよび101dのうち、いずれかの近くにヒータ等の発熱源が存在する場合、発熱源が近くに存在する角部と、それ以外の角部と、では温度の上がり方が異なる。また、溶融ガラスの持込顕熱によっても温度の上がり方は異なるので、上昇管102側の角部101aおよび101bと、下降管103側の角部101cおよび101dと、で温度の上がり方が異なってくる。
角部によって他の部位との温度差が異なる傾向を示す場合、最大温度差に基づく通電制御では、全ての角部が過不足なく加熱されるように通電制御することは困難である。
例えば、角部101dのみで他の部位との間に50℃以上の温度差が存在している場合を想定する。この場合、角部101dでは局部過加熱が発生していることになる。最大温度差に基づく通電制御の場合、角部101dにおける局部過加熱を解消する、または軽減するために、減圧脱泡槽101の通電加熱を弱めるような通電制御が行われる。しかしながら、この時、角部101a,101bおよび101cでは、他の部位との温度差が存在しないので、これらの角部では局部過加熱は発生していないことになる。この状況で減圧脱泡槽101の通電加熱を弱めるような通電制御を行うと、角部101a,101bおよび101cでは通電加熱が不足することになる。この結果、角部101a,101bおよび101cを所望の温度まで通電加熱するのに要する時間が増加する。また、角部101a,101bおよび101cを所望の温度まで通電加熱できなくなるおそれもある。角部101a,101bおよび101cが所望の温度まで通電加熱できない場合、減圧脱泡槽101を流れる溶融ガラス中で発泡が生じたり、偏流が生じたりして、溶融ガラスの品質に悪影響を及ぼすおそれがある。
また、減圧脱泡槽101を流れる溶融ガラスにおいて、リボイルの発生を防止するための通電制御を行うとしても、最大温度差に基づく通電制御は好ましくない。
溶融ガラスの減圧脱泡時、減圧脱泡槽101内の減圧度は460mmHg(61.3kPa)〜610mmHg(81.3kPa)程度に保持されている。このような減圧状態で減圧脱泡槽101を流れる溶融ガラスと、減圧脱泡槽101と、の間に50℃超の温度差が生じた場合、溶融ガラスでリボイルが発生すると考えられる。
そのため、減圧脱泡槽101を流れる溶融ガラスでリボイルが発生するのを防止するには、減圧脱泡槽101を流れる溶融ガラスと、減圧脱泡槽101と、の温度差を50℃以下に保つ必要がある。減圧脱泡槽101で温度が特に高い部位は、局部的な電流集中が発生する角部101a,101b,101cおよび101dである。このため、溶融ガラスと、角部101a,101b,101cおよび101dと、の温度差を50℃以下に保つ必要がある。
最大温度差に基づく通電制御の場合、溶融ガラスと、角部101a,101b,101cおよび101dと、の温度差のうち、最大の温度差が50℃以下に保たれるように電極106,107間で通電制御を行うことになる。
しかしながら、減圧脱泡槽を流れる溶融ガラスの温度は、減圧脱泡槽の部位によって異なる場合がある。例えば、減圧脱泡槽の上流側と、下流側と、では溶融ガラスの温度が5℃〜100℃程度異なっている場合がある。この場合、減圧脱泡槽101の上流側に位置する角部101a,101bと溶融ガラスとの温度差ΔT1と、減圧脱泡槽101の下流側に位置する角部101c,101dと溶融ガラスとの温度差ΔT2と、は異なっていると考えられる。
この状況で、最大温度差に基づく通電制御を行った場合、ΔT1とΔT2のうち、温度差が小さい側では、減圧脱泡効果が不十分になるおそれがある。溶融ガラスの粘性が低くなるほど減圧脱泡効果が高くなるため、リボイルが発生しない限り、溶融ガラスの温度はできるだけ高くすることが好ましいからである。一方、ΔT1とΔT2のうち、温度差が小さい方に基づいて通電制御を行った場合、温度差が大きい側では溶融ガラスと角部との温度差が50℃超となり、リボイルが発生するおそれがある。
本発明は、上記した問題点を解決するため、減圧脱泡装置の減圧脱泡槽を通電加熱する方法であって、部位による通電加熱の過不足が防止された方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、減圧脱泡装置を通電加熱する方法、すなわち、減圧脱泡装置の減圧脱泡槽、上昇管および下降管を通電加熱する方法であって、減圧脱泡槽の部位による通電加熱の過不足が防止された方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記した減圧脱泡槽を通電加熱する方法、または減圧脱泡装置を通電加熱する方法であって、減圧脱泡槽を流れる溶融ガラスでのリボイルの発生を解消、または防止できる方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記した減圧脱泡槽を通電加熱する方法、または減圧脱泡装置を通電加熱する方法を用いた減圧脱泡方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記した減圧脱泡槽若しくは減圧脱泡装置を通電加熱する方法、または上記した減圧脱泡方法に用いる減圧脱泡装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、減圧脱泡装置の減圧脱泡槽を通電加熱する方法であって、
白金または白金合金製の中空管からなる減圧脱泡槽の両端部と、中間部と、に電極を設け、
減圧脱泡槽に通電する経路を、一端に設けた電極と中間部に設けた電極とを結ぶ第1の通電経路と、他端に設けた電極と中間部に設けた電極とを結ぶ第2の通電経路と、に分割し、
前記第1の通電経路における通電制御と、前記第2の通電経路における通電制御と、を独立に実施することを特徴とする減圧脱泡装置の減圧脱泡槽を通電加熱する方法を提供する。
また、本発明は、減圧脱泡装置の減圧脱泡槽を通電加熱する方法であって、
白金または白金合金製の中空管からなる減圧脱泡槽の両端部に電極を設けるとともに、前記減圧脱泡槽の中間部に2以上の電極を設け、
減圧脱泡槽に通電する経路を、一端に設けた電極と中間部に設けた電極とを結ぶ通電経路、他端に設けた電極と中間部に設けた電極、および中間部に設けた互いに異なる電極間を結ぶ通電経路を含んだ複数の通電経路に分割し、
前記複数の通電経路における通電制御を互いに独立に実施することを特徴とする減圧脱泡装置の減圧脱泡槽を通電加熱する方法を提供する。
以下本明細書において、[0019]および[0020]に記載した通電加熱方法のことを「本発明の減圧脱泡槽の通電加熱方法」という。
また本発明は、減圧脱泡装置の減圧脱泡槽、上昇管および下降管を通電加熱する方法であって、
白金または白金合金製の中空管からなる減圧脱泡槽の両端部と、中間部と、に電極を設け、
白金または白金合金製の中空管からなる上昇管および下降管に電極を設け、
減圧脱泡槽に通電する経路を、一端に設けた電極と中間部に設けた電極とを結ぶ第1の通電経路と、他端に設けた電極と中間部に設けた電極とを結ぶ第2の通電経路と、に分割し、
上昇管に通電する経路を、減圧脱泡槽の一端に設けた電極と上昇管に設けた電極とを結ぶ通電経路とし、
下降管に通電する経路を、減圧脱泡槽の他端に設けた電極と下降管に設けた電極とを結ぶ通電経路とし、
前記第1の通電経路における通電制御、第2の通電経路における通電制御、前記上昇管に通電する経路における通電制御、および前記下降管に通電する経路における通電制御を全て独立に実施することを特徴とする減圧脱泡装置の減圧脱泡槽、上昇管および下降管を通電加熱する方法を提供する。
また、本発明は、減圧脱泡装置の減圧脱泡槽、上昇管および下降管を通電加熱する方法であって、
白金または白金合金製の中空管からなる減圧脱泡槽の両端部に電極を設けるとともに、前記減圧脱泡槽の中間部に2以上の電極を設け、
白金または白金合金製の中空管からなる上昇管および下降管に電極を設け、
減圧脱泡槽に通電する経路を、一端に設けた電極と中間部に設けた電極とを結ぶ通電経路、他端に設けた電極と中間部に設けた電極、および中間部に設けた互いに異なる電極間を結ぶ通電経路を含んだ複数の通電経路に分割し、
上昇管に通電する経路を、減圧脱泡槽の一端に設けた電極と上昇管に設けた電極とを結ぶ通電経路とし、
下降管に通電する経路を、減圧脱泡槽の他端に設けた電極と下降管に設けた電極とを結ぶ通電経路とし、
前記減圧脱泡槽の複数の通電経路における通電制御、前記上昇管に通電する経路における通電制御、および前記下降管に通電する経路における通電制御を全て独立に実施することを特徴とする減圧脱泡装置の減圧脱泡槽、上昇管および下降管を通電加熱する方法を提供する。
以下本明細書において、[0022]および[0023]に記載した通電加熱方法のことを「本発明の減圧脱泡装置の通電加熱方法」ともいう。
以下、本明細書において、上記した本発明の減圧脱泡槽の通電加熱方法および減圧脱泡装置の通電加熱方法を包括して、「本発明の通電加熱方法」ということがある。
また、本発明は、本発明の通電加熱方法を用いた減圧脱泡方法を提供する。
また、本発明は、白金または白金合金製の中空管からなる減圧脱泡槽を有する減圧脱泡装置であって、
前記減圧脱泡槽の両端部と、中間部と、に白金または白金合金製の電極が設けられた減圧脱泡装置を提供する。
本発明の通電加熱方法によれば、減圧脱泡槽を通電加熱する際に、減圧脱泡槽の部位によって通電加熱の過不足が生じることが防止されている。この結果、減圧脱泡槽全体を過不足なく所望の温度まで通電加熱することができる。また、減圧脱泡槽を所望の温度まで通電加熱するのに要する時間が短縮される。
また、減圧脱泡槽の部位によって通電加熱の過不足が生じることが防止されていることにより、減圧脱泡槽内を流れる溶融ガラス中で発泡が生じたり、偏流が生じたりするおそれがない。このため、減圧脱泡槽での減圧脱泡効果に悪影響が及ぶおそれがない。
なお、上記した効果は、本発明の減圧脱泡装置の通電加熱方法において特に好ましく発揮される。
また、本発明の通電加熱方法によれば、減圧脱泡効果の最適な状態に保ちつつ、減圧脱泡槽を流れる溶融ガラスでのリボイルの発生を解消、または、防止することができる。この結果、溶融ガラスの品質に悪影響を及ぼすことなしに、溶融ガラス中の気泡の量を低減することができる。
以下、図面を参照して本発明を説明する。図1は、本発明の通電加熱方法を説明するための模式図であり、減圧脱泡装置の一般的構成を示している。図1に示す減圧脱泡装置1は、溶解槽2中の溶融ガラスGを減圧脱泡して、次の処理槽に連続的に供給するプロセスに用いられる。図1に示す減圧脱泡装置1において、円筒形状をした減圧脱泡槽11は、その長軸が水平方向に配向するように減圧ハウジング14内に収納配置されている。減圧脱泡槽11の一端の下面には垂直方向に配向する上昇管12が、他端の下面には下降管13が取り付けられている。上昇管12および下降管13は、その一部が減圧ハウジング14内に収納配置されている。減圧ハウジング14内において、減圧脱泡槽11、上昇管12および下降管13周囲には、これらを断熱被覆する断熱用レンガなどの断熱材15が配設されている。
図1に示す減圧脱泡装置1において、減圧脱泡槽11、上昇管12および下降管13は、白金製または白金合金製の中空管である。白金合金の具体例としては、白金−金合金、白金−ロジウム合金が挙げられる。また、白金製または白金合金製と言った場合、白金または白金合金に金属酸化物を分散させてなる強化白金製をも含む。この場合、分散される金属酸化物としては、Al23、またはZrO2若しくはY23に代表される、周期表における3族、4族若しくは13族の金属酸化物が挙げられる。
図1に示す減圧脱泡装置1において、円筒形状をした減圧脱泡槽11の両端部、すなわち上流側および下流側の端部には円板状の電極16,17が設けられている。減圧脱泡槽11の中間部には、リング状の電極18が設けられている。図1では、減圧脱泡槽11の長手方向中央付近に電極18が設けられている。電極16,17,18はいずれも白金製または白金合金製である。白金製または白金合金製の中空管からなる減圧脱泡槽11の中間部に白金または白金合金製の電極18を設けることで、減圧脱泡槽11に通電する経路を後述するように第1の通電経路と、第2の通電経路と、に分割することができ、第1の通電経路における通電と、第2の通電経路における通電と、を相互独立に制御することが可能となる。
本明細書において、減圧脱泡槽11の中間部と言った場合、減圧脱泡槽11の長手方向において、上流側の端部と、下流側の端部と、の間に当たる位置を広く含む。したがって、電極18を設ける位置は、図1に示すように減圧脱泡槽11の長手方向中央付近に限定されず、減圧脱泡槽11のより上流側または下流側であってもよい。
本明細書において、上流側および下流側と言った場合、減圧脱泡槽11を溶融ガラスが流れる方向を基準とする。したがって、減圧脱泡槽11の電極16が設けられている側が上流側の端部であり、電極17が設けられている側が下流側の端部である。
図1に示す減圧脱泡装置1において、上昇管12および下降管13、具体的には、上昇管12および下降管13と減圧ハウジング14との接合部、に電極19,20を設けられている。電極19,20は白金製または白金合金製であり、それぞれ上昇管12、下降管13を通電加熱する目的で使用される。
本発明の通電加熱方法のうち、減圧脱泡槽の通電加熱方法の場合、上昇管12および下降管13の通電経路が減圧脱泡槽11を含まないようにする。具体的には例えば、上昇管12において電極19と対となるような場所、たとえば、上昇管12の上端付近、に第2の電極(図示していない)を設けて、電極19と第2の電極との間で通電する(上昇管12を通電加熱するため)。同様に、下降管13において電極20と対となるような場所、たとえば、下降管13の上端付近、に第2の電極(図示していない)を設けて、電極20と第2の電極との間で通電する(下降管13を通電加熱するため)。
一方、減圧脱泡装置の通電加熱方法の場合、上昇管12を通電加熱するために電極16,19間で通電し、下降管13を通電加熱するために電極17,20間で通電する。
まず、本発明の減圧脱泡槽の通電加熱方法について説明する。図2は、図1の減圧脱泡装置1の減圧脱泡槽11と、上昇管12および下降管13の一部を示した部分拡大図である。但し、断面図ではなく、側面図として示している。
本発明の減圧脱泡槽の通電加熱方法では、図2に示す減圧脱泡槽を通電加熱する際に、減圧脱泡槽11を通電する経路を電極16と電極18とを結ぶ第1の通電経路30と、電極17と電極18とを結ぶ第2の通電経路31と、に分割し、第1の通電経路30における通電制御と、第2の通電経路31における通電制御と、を独立に実施することを特徴とする。電極18は、第1の通電経路30および第2の通電経路31の両方に含まれているが、電流の位相を制御することで、同一の電極18で異なる電極(電極16,17)からの電流を流すことが可能であり、第1の通電経路30における通電と、第2の通電経路31における通電と、を相互独立に制御することが可能である。
図3に示したように、T字形状をした金属板300において、部位301,302間で電流を流した場合、部位301,302間を流れる電流の一部はT字形状の凸部303を経由する経路をとり、この電流は角部304,305に集中する。
図2で第1の通電経路30に沿って電流を流した際も、これと同様に、電流の一部が上昇管12を経由する経路をとり、角部11a,11bで局所的な電流集中が発生すると考えられる。また、第2の通電経路31に沿って電流を流した際も、通電した電流の一部が下降管13を経由する経路をとり、角部11c,11dで局所的な電流集中が発生すると考えられる。したがって、減圧脱泡槽11を通電加熱する際には、角部11a,11b,11cおよび11dで局部過加熱が発生しないように、通電制御を行う必要がある。
本発明の減圧脱泡槽の通電加熱方法では、減圧脱泡槽11に通電する経路を第1の通電経路30と第2の通電経路31とに分割し、第1の通電経路30における通電制御と、第2の通電経路31における通電制御と、を独立に実施するため、上記した通電制御、すなわち、角部11a,11b,11cおよび11で局部過加熱を発生させないための通電制御を容易かつ適切に行うことができる。
角部11a,11b,11cおよび11dで局部過加熱を発生させないための通電制御は、角部11a,11b,11cおよび11dの温度、ならびに減圧脱泡槽11の角部以外の部位(以下、「他の部位」と言う場合もある。)の温度をモニタし、これら角部11a,11b,11cおよび11dと、他の部位と、の温度差に基づいて実施する。
角部11aと他の部位との温度差をΔTa、角部11bと他の部位との温度差をΔTb、角部11cと他の部位との温度差をΔTc、角部11dと他の部位との温度差をΔTdとした場合、第1の通電経路30における通電制御は、ΔTaまたはΔTbに基づく通電制御として実施することになる。一方、第2の通電経路31における通電制御は、ΔTcまたはΔTdに基づく通電制御として実施することになる。
第1の通電経路30における通電制御をΔTaまたはΔTbに基づく通電制御として実施するには、温度をモニタする他の部位を、角部11a,11b以外の部位であって、かつ電極16から電極18までの中間部にすればよい。
一方、第2の通電経路31における通電制御をΔTcまたはΔTdに基づく通電制御として実施するには、温度をモニタする他の部位を、角部11c,11d以外の部位であって、かつ電極17から電極18までの中間部にすればよい。したがって、第1の通電経路30における他の部位と、第2の通電経路31における他の部位と、は、異なる部位であってもよい。但し、第1の通電経路30と第2の通電経路31とで、他の部位の温度は同一であることが好ましい。したがって、他の部位は1個所であることが好ましい。他の部位は、その部位の位置を1箇所とすることでこれらの条件を満たすことができることから、減圧脱泡槽11の電極18が設けられた部位であることが好ましい。但し、熱上げ時の温度を考慮すると、他の部位は電極18から離れた部位であってもよい。この場合、第1の通電経路30における他の部位と、第2の通電経路31における他の部位と、は互いに異なる部位であって、それぞれ電極18から減圧脱泡槽11の長手方向に100mm以上離れた位置であることが好ましい。
図2に示す減圧脱泡槽11を通電加熱する際、ΔTa,ΔTb,ΔTcおよびΔTdが全て同一の傾向を示すとは限らず、異なった傾向を示す場合がある。
例えば、上昇管12と下降管13とで、径、肉厚、あるいは構成材料が異なる場合、または長期間の使用により素地の染み出し等が発生した場合、上昇管12の角部11a,11bと他の部位との温度差ΔTa,ΔTbと、下降管13の角部11c,11dと他の部位との温度差ΔTc,ΔTdと、は異なる傾向を示す場合もある。
また、いずれかの角部付近に、ヒータ等の発熱源が存在する場合、発熱源が付近に存在する角部と他の部位との温度差と、その他の角部と他の部位との温度差と、は異なる傾向を示す場合がある。
但し、これらの場合、上昇管12の角部11aと他の部位との温度差ΔTaと、角部11bと他の部位との温度差ΔTbと、は同一の傾向を示すと考えられる。また、下降管13の角部11cと他の部位との温度差ΔTcと、角部11dと他の部位の温度差ΔTdと、は同一の傾向を示すと考えられる。したがって、第1の通電経路30における通電制御、すなわち、ΔTaまたはΔTbに基づく通電制御と、第2の通電経路31における通電制御、すなわち、ΔTcまたはΔTdに基づく通電制御と、を独立に実施することにより、角部11a,11b,11cおよび11dの全てで局部過加熱を発生させないように通電制御することができる。
本発明の減圧脱泡槽の通電加熱方法において、第1の通電経路30における通電制御、すなわち、ΔTaまたはΔTbに基づく通電制御と、第2の通電経路31における通電制御、すなわち、ΔTcまたはΔTdに基づく通電制御と、を独立に実施する場合、具体的には以下の手順で実施する。
例えば、温度のモニタによって、ΔTaの存在が認められた場合、例えばΔTaが50℃以上である場合、角部11aで局部過加熱が発生していることを示している。この場合、角部11aで発生している局部過加熱が解消される、または局部過加熱が軽減されるように、第1の通電経路30における通電制御を実施する。具体的には、角部11aの通電加熱を弱めるために、第1の通電経路30の通電電流を低くする、もしくは通電電圧を低くする、またはその両方を低くするような通電制御を行う。この時、ΔTcおよびΔTdが存在しない場合、角部11cおよび角部11dでは局部過加熱が発生していないので、第2の通電経路31ではそのままの通電状態を維持する。
上記したように、ΔTbはΔTaと同一の傾向を示すため、第1の通電経路30の通電電流を低くする、もしくは通電電圧を低くする、またはその両方を低くするような通電制御を行ったとしても、角部11bの通電加熱には悪影響は及ばないと考えられる。
なお、ΔTaの存在が認められた場合について、通電制御手順を説明したが、ΔTbの存在が認められた場合も、上記と同様の手順で通電制御を実施すればよい。
また、ΔTaおよびΔTbの存在が認められた場合、ΔTaおよびΔTbのうち、いずれか温度差が大きい方に基づいて通電制御を実施すればよい。
また、例えば、温度のモニタによって、ΔTdの存在が認められた場合、例えばΔTdが50℃以上である場合、角部11dで局部過加熱が発生していることを示しているので、角部11dで発生している局部過加熱が解消される、または局部過加熱が軽減されるように、第2の通電経路31における通電制御を実施する。具体的には、角部11dの通電加熱を弱めるために、第2の通電経路31の通電電流を低くする、もしくは通電電圧を低くする、またはその両方を低くするような通電制御を行う。この時、ΔTaおよびΔTbが存在しない場合、角部11aおよび角部11bでは局部過加熱が発生していないので、第1の通電経路30ではそのままの通電状態を維持する。
上記したように、ΔTcはΔTdと同一の傾向を示す。このため、第2の通電経路31の通電電流を低くする、もしくは通電電圧を低くする、またはその両方を低くするような通電制御を行ったとしても、角部11cの通電加熱には悪影響は及ばないと考えられる。
なお、ΔTdの存在が認められた場合について、通電制御手順を説明したが、ΔTcの存在が認められた場合も、上記と同様の手順で通電制御を実施すればよい。
また、ΔTcおよびΔTdの存在が認められた場合、ΔTcおよびΔTdのうち、いずれか温度差が大きい方に基づいて通電制御を実施すればよい。
また、例えば、温度のモニタによって、ΔTa(またはΔTb)およびΔTd(またはΔTc)の存在が認められた場合、ΔTa(またはΔTb)に応じて、角部11a(または角部11b)で発生している局部過加熱が解消される、または局部過加熱が軽減されるように、第1の通電経路30における通電制御を実施し、かつ、ΔTd(またはΔTc)に応じて、角部11d(または角部11c)で発生している局部過加熱が解消される、または局部過加熱が軽減されるように、第2の通電経路31における通電制御を実施すればよい。なお、第1の通電経路30における通電制御と、第2の通電経路31における通電制御と、は独立に実施する。
図1において、減圧脱泡槽11を通電する経路は、第1の通電経路30と、第2の通電経路31と、に2分割されているが、減圧脱泡槽11を通電する経路を3分割以上に分割してもよい。この場合、例えば、減圧脱泡槽11の中間部に2つの電極18a,18bを設けて、減圧脱泡槽11を通電する経路を電極16,18a間を通電する経路、電極18a,18b間を通電する経路、および電極17,18b間を通電する経路に分割し、これらの通電経路における通電制御を相互独立に実施する。
一方、本発明の減圧脱泡装置の通電加熱方法では、上昇管12を通電加熱するための通電経路が電極16,19間を結ぶ通電経路であり、下降管13を通電加熱するための通電経路が電極17,20間を結ぶ通電経路である。すなわち、上昇管12および下降管13の通電経路には減圧脱泡槽11が含まれる。このため、減圧脱泡槽11を通電加熱する際には、これらの通電経路を流れる電流による影響を考慮する必要がある。
上昇管12を通電加熱するために電極16,19間で通電した場合、電極16,19間を流れる電流の最短経路に位置する角部11aでは局所的な電流集中が発生するおそれのある。その結果、角部11aと、角部11bと、では、他の部位との温度差ΔTaと、ΔTbと、が異なる傾向を示す場合がある。同様に、下降管13を通電加熱するために電極17,20間で通電した場合、電極17,20間を流れる電流の最短経路に位置する角部11dでは局所的な電流集中が発生するおそれのある。その結果、角部11dと、11cと、では他の部位との温度差ΔTcと、ΔTdと、が異なる傾向を示す場合がある。
本発明の減圧脱泡装置の通電加熱方法では、第1の通電経路30における通電制御および第2の通電経路31における通電制御に加えて、上昇管12に通電する経路、すなわち、電極16,19間を結ぶ通電経路における通電制御、ならびに、下降管13に通電する経路、すなわち、電極17,20間を結ぶ通電経路における通電制御を全て独立に実施することを特徴とする。
上記したように、上昇管12を通電加熱した場合、ΔTaと、ΔTbと、が異なった傾向を示すと考えられる。しかしながら、ΔTaおよびΔTbに影響を及ぼす通電経路、すなわち、第1の通電経路30と、電極16,19間を結ぶ通電経路は、互いに独立した通電経路であるため、相互独立に通電制御を行うことができる。したがって、第1の通電経路30の通電制御と、電極16,19間を結ぶ通電経路の通電制御と、を独立に実施することにより、角部11aおよび角部11bにおける通電加熱が適切になるように通電制御を行うことができる。
上記したように、下降管13を通電加熱した場合、ΔTcと、ΔTdと、が異なった傾向を示すと考えられる。しかしながら、ΔTcおよびΔTdに影響を及ぼす通電経路、すなわち、第2の通電経路31と、電極17,20間を結ぶ通電経路は、互いに独立した通電経路であるため、相互独立に通電制御を行うことができる。したがって、第2の通電経路31の通電制御と、電極17,20間を結ぶ通電経路の通電制御と、を独立に実施することにより、角部11cおよび角部11dにおける通電加熱が適切になるように通電制御を行うことができる。
本発明の通電加熱方法によれば、減圧脱泡槽を流れる溶融ガラスでのリボイルの発生防止を目的とする通電制御を行うこともできる。
溶融ガラスの減圧脱泡時、減圧脱泡槽11内の減圧度は460mmHg(61.3kPa)〜610mmHg(81.3kPa)程度に保持されている。このような減圧状態にでは、減圧脱泡槽11をなす白金または白金合金製の中空管のある部位と、前記部位の近傍の溶融ガラスと、の間の温度差(以下、本明細書において、「白金・溶融ガラス温度差」という。)が50℃超である場合、溶融ガラスでリボイルが発生すると考えられる。
したがって、減圧脱泡槽11内を流れる溶融ガラスでリボイルが発生するのを防止するには、白金・溶融ガラス温度差を50℃以下に保つ必要がある。
減圧脱泡槽11で温度が特に高い部位は、局所的な電流集中が発生する角部11a,11b,11cおよび11dである。このため、減圧脱泡槽11をなす白金または白金合金製の中空管の「ある部位」の温度としては、角部11a,11b,11cおよび11dの温度をモニタすればよい。したがって、「ある部位」の近傍の溶融ガラスの温度としては、角部11a,11b,11cおよび11dの近傍の溶融ガラスの温度をモニタすることが好ましい。
しかしながら、減圧脱泡槽11内を流れる溶融ガラスの温度を実際に測定することは困難である。このため、通常は、減圧脱泡槽11の角部以外の部位、すなわち、他の部位の温度を「ある部位」の近傍の溶融ガラスの温度として用いる。なお、他の部位の温度としては、減圧脱泡槽11と、上昇管12と、の接合部の中央付近(図2中、角部11aと、角部11bとの中間付近)の温度を用いることができる。また、減圧脱泡槽11と、上昇管13と、の接合部の中央付近(図2中、角部11cと、角部11dとの中間付近)の温度を用いることができる。
したがって、白金・溶融ガラス温度差を50℃以下に保つためには、角部11a,11b,11cおよび11dと、他の部位との温度差、すなわち、ΔTa,ΔTb,ΔTcおよびΔTdが50℃以下になるように通電制御を行えばよい。
但し、減圧脱泡槽11を流れる溶融ガラスの温度は、減圧脱泡槽11の部位によって異なる場合があることに留意する必要がある。例えば、減圧脱泡槽11の上流側と、下流側と、では、溶融ガラスの温度が5℃〜100℃程度異なっている場合がある。この場合、減圧脱泡槽11の上流側および下流側のそれぞれで、白金・溶融ガラス温度差が50℃以下になるように通電制御することが好ましい。
本発明の通電加熱方法によれば、第1の通電経路30における通電制御、すなわち、ΔTaまたはΔTbに基づく通電制御と、第2の通電経路31における通電制御、すなわち、ΔTcまたはΔTdに基づく通電制御と、を独立に実施するため、減圧脱泡槽11の上流側と、下流側と、でそれぞれ独立して、白金・溶融ガラス温度差が50℃以下になるように通電制御することができる。
上記したように、リボイルの発生防止を目的とする通電制御を行う場合、好ましくは減圧脱泡槽11の上流側および下流側のそれぞれで、白金・溶融ガラス温度差が50℃以下になるように通電制御する。このため、溶融ガラスの温度として用いる他の部位の温度は、減圧脱泡槽11の上流側における溶融ガラスの温度と、下流側における溶融ガラスの温度と、を反映することができることが好ましい。ここで、他の部位の温度は、「ある部位」、すなわち、角部11a,11b,11cまたは11dの近傍の溶融ガラスの温度として用いているため、第1の通電経路30における通電制御に用いる他の部位(他の部位(1))と、第2の通電経路31における通電制御に用いる他の部位(他の部位(2))と、は異なる部位であってもよい。
本発明の通電加熱方法において、溶融ガラスでのリボイルの発生防止を目的とする通電制御を実施する場合、ΔTaまたはΔTbが50℃以下になるように、第1の通電経路で通電制御を行うとともに、ΔTcまたはΔTdが50℃以下になるように、第2の通電経路で通電制御を行う。なお、ΔTaとΔTbとが異なる場合、またはΔTcとΔTdとが異なる場合は、これらのうち、温度差が大きいほうを基準に通電制御を行えばよい。
本発明の通電加熱方法において、ΔTaまたはΔTbが30℃以下になるように通電制御することが好ましく、ΔTcまたはΔTdが30℃以下になるように通電制御することが好ましい。なお、ΔTaまたはΔTbが20℃以下になるように通電制御することがより好ましく、ΔTcまたはΔTdが20℃以下になるように通電制御することがより好ましい。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明する。但し、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
本実施例では、図1および図2に示す減圧脱泡装置1を用いて溶融ガラスの減圧脱泡を実施する。減圧脱泡装置1の各部寸法および構成材料は以下の通りである。
減圧ハウジング14:ステンレス製
減圧脱泡槽11:白金−ロジウム合金(白金90質量%、ロジウム10質量%)製
長さ:6m
内径:0.5m(円形)
肉厚:1mm
上昇管12,下降管13:白金−ロジウム合金(白金90質量%、ロジウム10質量%)製
長さ:3m
内径:0.4m
肉厚:1mm
電極16,17,18,19,20:白金−ロジウム合金(白金90質量%、ロジウム10質量%)製
なお、上昇管12および下降管13の上端付近には、電極19,20とは異なる第2の電極(図示していない)を設ける。第2の電極の構成材料は、電極19,20と同じである。
減圧脱泡槽2内の温度は1400℃に保持する。減圧脱泡槽11内の減圧度は560mmHg(74.6kPa)に保持する。この状態で、減圧脱泡装置1に溶融ガラスを供給して減圧脱泡を実施する。溶融ガラスには無アルカリガラスを使用し、流量35トン/日で流す。
減圧脱泡実施時、第1の通電経路30を流れる電流が12A、第2の通電経路31を流れる電流が8Aになるようにそれぞれ独立に通電制御する。
上昇管12を通電加熱するために、電極19と上昇管12の上端付近に設けた第2の電極(図示していない)とを結ぶ通電経路で通電する。下降管13を通電加熱するために、電極20と下降管13の上端付近に設けた第2の電極(図示していない)とを結ぶ通電経路で通電する。
減圧脱泡実施中、下降管13の出口部分で溶融ガラス中の気泡量を測定する(気泡密度をエッジライト法により測定する)。その結果、溶融ガラス中における気泡の発生量は良好なレベルであることが確認される。
(比較例1)
実施例1と同様に図1および図2に示す減圧脱泡装置1を用いて溶融ガラスの減圧脱泡を実施する。但し、電極18を設けず、電極16,17間を結ぶ通電経路に20Aの電流が流れるように通電制御する。
減圧脱泡実施中、下降管13の出口部分で溶融ガラス中の気泡量を測定すると、通常よりも気泡量が増加していることが確認される。
(実施例2)
実施例1と同様に、減圧脱泡装置を用いて溶融ガラスの減圧脱泡を実施する。但し、減圧脱泡槽11の中間部には、電極18の代わりに、2枚の白金−ロジウム合金製の電極18a,18bを等間隔(2mおき)に設置する。すなわち、実施例2では、減圧脱泡槽11を通電する経路が3分割されている。
減圧脱泡実施時には電極16,18a間を流れる電流が12A、電極18a,18b間を流れる電流が10A、電極17,18b間を流れる電流が8Aになるようにそれぞれ独立に通電制御する。
減圧脱泡実施中、下降管13の出口部分で溶融ガラス中の気泡量を測定すると、溶融ガラス中における気泡の発生量は通常レベルであることが確認される。
(実施例3)
実施例1と同様に、減圧脱泡装置を用いて溶融ガラスの減圧脱泡を実施する。但し、上昇管12および下降管13の上端付近には、電極19,20とは異なる第2の電極(図示していない)を設けない。上昇管12を通電加熱するために、電極16,19間を結ぶ通電経路(第3の通電経路)で通電する。下降管13を通電加熱するために、電極17,20間を結ぶ通電経路(第4の通電経路)で通電する。すなわち、本実施例では、第1の通電経路30、第2の通電経路31、第3の通電経路および第4の通電経路を、それぞれ独立に通電制御する。ここで、各通電経路は、減圧脱泡槽11の上流側および下流側のそれぞれで、白金・溶融ガラス温度差が50℃以下になるように通電制御する。
減圧脱泡実施中、下降管13の出口部分で溶融ガラス中の気泡量を測定すると、溶融ガラス中における気泡の発生量は通常レベルであることが確認される。
溶融ガラスの温度がより低い減圧脱泡槽11下流側、すなわち、通電経路31に流れる電流がより低くなるように、第1の通電経路30における通電制御と、第2の通電経路31における通電制御と、を独立に実施する実施例1の場合、減圧脱泡槽11の上流側および下流側のいずれにおいても白金・溶融ガラス温度差が50℃以下に保持されるため、減圧脱泡槽11を流れる溶融ガラスでリボイルが発生しないと考えられる。
溶融ガラスの温度がより低い減圧脱泡槽11下流側に流れる電流がより低くなるように、3分割された通電経路をそれぞれ独立に通電制御する実施例2の場合も、減圧脱泡槽11の上流側および下流側のいずれにおいても白金・溶融ガラス温度差が50℃以下に保持されるため、減圧脱泡槽11を流れる溶融ガラスでリボイルが発生しないと考えられる。
また、実施例3の場合も、減圧脱泡槽11の上流側および下流側のそれぞれで、白金・溶融ガラス温度差が50℃以下になるように通電制御するため、減圧脱泡槽11を流れる溶融ガラスでリボイルが発生しないと考えられる。
一方、電極18は設けず、電極16,17間を結ぶ通電経路に20Aの電流が流れるように通電制御する比較例1の場合、溶融ガラスの温度が低い減圧脱泡槽11の下流側で白金・溶融ガラス温度差が50℃を超えるため、リボイルが発生すると考えられる。
図1は、本発明の通電加熱方法を説明するための模式図であり、減圧脱泡装置の一般的構成を示している。 図2は、図1の減圧脱泡装置1の減圧脱泡槽11と、上昇管12および下降管13の一部と、を示した部分拡大図である。但し、断面図ではなく、側面図として示している。 図3は、T字形状をした金属板300で部位301から部位302へと電流を流した際の電流分布を示した図である。 図4は、減圧脱泡装置の一般的構成を示した模式図である。
符号の説明
1:減圧脱泡装置
11:減圧脱泡槽
11a,11b,11c,11d:角部
12:上昇管
13:下降管
14:減圧ハウジング
15:断熱材
16,17,18,19,20:電極
2:溶解槽
30,31:通電経路
100:減圧脱泡装置
101:減圧脱泡槽
101a,101b,101c,101d:角部
102:上昇管
103:下降管
104:減圧ハウジング
105:断熱材
106,107,108,109:電極
200:溶解槽
300:T字形状の金属板
301,302,303:部位
304,305:角部

Claims (6)

  1. 減圧脱泡装置の減圧脱泡槽を通電加熱する方法であって、
    白金または白金合金製の中空管からなる減圧脱泡槽の両端部と、中間部と、に電極を設け、
    減圧脱泡槽に通電する経路を、一端に設けた電極と中間部に設けた電極とを結ぶ第1の通電経路と、他端に設けた電極と中間部に設けた電極とを結ぶ第2の通電経路と、に分割し、
    前記第1の通電経路における通電制御と、前記第2の通電経路における通電制御と、を独立に実施することを特徴とする減圧脱泡装置の減圧脱泡槽を通電加熱する方法。
  2. 減圧脱泡装置の減圧脱泡槽を通電加熱する方法であって、
    白金または白金合金製の中空管からなる減圧脱泡槽の両端部に電極を設けるとともに、前記減圧脱泡槽の中間部に2以上の電極を設け、
    減圧脱泡槽に通電する経路を、一端に設けた電極と中間部に設けた電極とを結ぶ通電経路、他端に設けた電極と中間部に設けた電極、および中間部に設けた互いに異なる電極間を結ぶ通電経路を含んだ複数の通電経路に分割し、
    前記複数の通電経路における通電制御を互いに独立に実施することを特徴とする減圧脱泡装置の減圧脱泡槽を通電加熱する方法。
  3. 減圧脱泡装置の減圧脱泡槽、上昇管および下降管を通電加熱する方法であって、
    白金または白金合金製の中空管からなる減圧脱泡槽の両端部と、中間部と、に電極を設け、
    白金または白金合金製の中空管からなる上昇管および下降管に電極を設け、
    減圧脱泡槽に通電する経路を、一端に設けた電極と中間部に設けた電極とを結ぶ第1の通電経路と、他端に設けた電極と中間部に設けた電極とを結ぶ第2の通電経路と、に分割し、
    上昇管に通電する経路を、減圧脱泡槽の一端に設けた電極と上昇管に設けた電極とを結ぶ通電経路とし、
    下降管に通電する経路を、減圧脱泡槽の他端に設けた電極と下降管に設けた電極とを結ぶ通電経路とし、
    前記第1の通電経路における通電制御、第2の通電経路における通電制御、前記上昇管に通電する経路における通電制御、および前記下降管に通電する経路における通電制御を全て独立に実施することを特徴とする減圧脱泡装置の減圧脱泡槽、上昇管および下降管を通電加熱する方法。
  4. 減圧脱泡装置の減圧脱泡槽、上昇管および下降管を通電加熱する方法であって、
    白金または白金合金製の中空管からなる減圧脱泡槽の両端部に電極を設けるとともに、前記減圧脱泡槽の中間部に2以上の電極を設け、
    白金または白金合金製の中空管からなる上昇管および下降管に電極を設け、
    減圧脱泡槽に通電する経路を、一端に設けた電極と中間部に設けた電極とを結ぶ通電経路、他端に設けた電極と中間部に設けた電極、および中間部に設けた互いに異なる電極間を結ぶ通電経路を含んだ複数の通電経路に分割し、
    上昇管に通電する経路を、減圧脱泡槽の一端に設けた電極と上昇管に設けた電極とを結ぶ通電経路とし、
    下降管に通電する経路を、減圧脱泡槽の他端に設けた電極と下降管に設けた電極とを結ぶ通電経路とし、
    前記減圧脱泡槽の複数の通電経路における通電制御、前記上昇管に通電する経路における通電制御、および前記下降管に通電する経路における通電制御を全て独立に実施することを特徴とする減圧脱泡装置の減圧脱泡槽、上昇管および下降管を通電加熱する方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の通電加熱する方法を用いた減圧脱泡方法。
  6. 白金または白金合金製の中空管からなる減圧脱泡槽を有する減圧脱泡装置であって、
    前記減圧脱泡槽の両端部と、中間部と、に白金または白金合金製の電極が設けられた減圧脱泡装置。
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