JP2007022627A - プラスチック袋の開口装置 - Google Patents
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Abstract
ピン穴にピンを差し込んで積層されたプラスチック袋を上から一枚づつ円滑に開口させて送り出す開口装置を提供する。
【解決手段】
本発明による開口装置は、2つのピン穴3の間で袋1の延長部2を押さえるセンタ保持部材13と、ピン穴3の両外側で延長部2を押さえるサイド保持部材14を有し、両保持部材13、14はそれぞれ、回転軸18,38回りの回転部材17,37の回転により延長部2に対する押さえを開放するように構成されているとともに、延長部2を押さえるときは回転部材17,37が鉛直になって延長部2からの突き上げ力を鉛直方向に死点状態で受け止める構成となっている。
両保持部材13,14はエアを吹き付けて袋1を開口させるときはサイド保持部材14を解放させ、開口された袋1を排出するときは残りの袋1をサイド保持部材14で押さえセンタ保持部材13を解放させるよう制御装置によって制御される。
【選択図】 図1
Description
そのため、積層状態の袋1を下方から押し上げて積層された袋1の上面を常に一定レベルに保持することが必要であるが、積層された袋1の消費につれて積層高さが変化しても、下方から押し上げ力が働いている積層袋1を上方で受け止めて一定レベルに保持するとともに、上方のものから1枚ずつ袋が排出されるように押さえを開放する押さえ部材5を確実に作動させることが必要である。
こうして形成された開口部に、上下右左方向などに拡張する開口部材を挿入して開口部を拡張させると、袋の延長された下側の一縁の延長部はピン穴の中間でセンタ保持部材によって押えられている部分を除いて上方に持ち上げられ、これによってピンから抜け出ていないピン穴も上端が開放されたピンから抜ける。
また、前記回転レバーの先端に係合ローラを設け、回転レバーが前記回転軸回りに回転されることにより同係合ローラが係合する長溝を有する部材を動かして前記センタ保持部材及び前記サイド保持部材の前記押さえ動作及び押さえ開放動作を行なわせる構成とすれば、回転レバーの回転により前記センタ保持部材及びサイド保持部材を容易に作動させて袋の開口動作を円滑に行なわせるプラスチック袋の開口装置となる。
このように形成されたプラスチック袋1は積層されて、上方が開放された2本のピン4にそのピン穴3が挿し込まれて保持されている。積層されたプラスチック袋1は、そのピン穴3の間で延長部2がセンタ保持部材13で押さえられる。また、積層されたプラスチック袋1の延長部2はピン穴3の外側で縁をサイド保持部材14で押さえられる。
プラスチック袋を前記したように積層状態で保持させたのち、サイド保持部材14による押さえを開放してプラスチック袋の開口部0に向けて斜め上方からエアノズル6でエア7を吹き付けると、一番上の袋の開口部0は、図2の実線8のように開口される。
このように、サイド保持部材14による押さえが開放されても積層されたプラスチック袋1の上面は、センタ保持部材13によって下方からの押し上げ力が受けられ、プラスチック袋1の上面は常に同じ高さに維持されるようになっている。一番上の袋がピン4から抜けたあと、開口された袋の下に積層されている袋はサイド保持部材14により図3のように保持される。
まず、図4及び図5に示すセンタ保持部材13について説明する。センタ保持部材13は枢着軸15の回りに回転自在に取り付けられており、長溝16が設けられている。17は本発明に言う回転レバーを構成する回転部材で、回転軸18回りに回転可能に取り付けられている。回転部材17には係合ローラ19が回転自在に取り付けされており、その係合ローラ19はセンタ保持部材13の長溝16に嵌っていて、長溝16に沿って転動自在となっている。
回転部材17が回転自在に取り付けられている回転軸18にはレバー20が取り付けられており、このレバー20はエアシリンダ21のピストンロッド22の上端に枢着されている。
一方、センタ保持部材13が積層状態の袋1を押さえている図4の状態となっているときは、回転部材17は、係合ローラ19と回転軸18を結ぶ線が鉛直になっていて、センタ保持部材13から係合ローラ19に対して下向きの押し付け力が働いても、その力は鉛直下方の回転軸18上に働くのみで回転部材17を回転させる力とならず、回転部材17は死点状態となっている。なお、図4、図5において23は積層状態の袋1を常時上方に押し上げるエアシリンダを示しており、このエアシリンダ23の押し上げ力はセンタ保持部材13で受けられて袋1の上面が一定レベルに保持されるようになっている。
レバー31の下端には受け部材35が取り付けられており、受け部材35には水平方向に伸びた長溝36が形成されている。37は本発明にいう回転レバーを構成する回転部材でその上端側が、エアシリンダに連結された回転軸38に取り付けられ、一方、下端側には係合ローラ39が回転自在に支持されている。
回転部材37の下端に支持されている係合ローラ39は受け部材35の長溝36に嵌められていて、回転部材37が回転軸38の軸心回りに回転されると係合ローラ39を介して受け部材35が上下方向に変位される構成となっている。
図6において、回転部材37が回転軸38の軸心回りに時計回りに回転されると受け部材35が上方に変位され、サイド受け部材14は図7に示すように積層された袋に対する押さえを開放する状態となる。
なお、回転部材37は、センタ保持部材13における回転部材17と同様、適宜のエアシリンダ(図示していない)によって回転軸38が回転されることによって、回転軸38の軸心回りに回転される。
品物が充填された袋1が排出されるときはセンタ保持部材13は袋1の縁を開放する。センタ保持部材13が袋の押さえを開放しても、その下の積層された袋1の縁の延長部2はピン4の両外側においてサイド保持部材14で押されていて袋1の積層状態が整然と保持されるとともに、積層されたプラスチック袋1に対する下方からの押し上げ力が前記したように死点状態にあるサイド保持部材14で受けられ、プラスチック袋1の上面は一定の高さに保持される。また、開口部材9としては、袋1の開口内に差し込まれ、その開口を上下方向、左右方向、又は上下左右方向に拡げるように構成したものを、開口すべき袋の形状や大きさなどに応じて適宜選択して用いてよい。
例えば、上記実施形態では、開口部材9として、上方のバー11が真直ぐ上方に変位して袋の開口を拡げる構成のものを図3に示して説明したが、4本のバーがそれぞれ45°づつ斜上方と斜下方に変位して開口を拡張するような構成の開口部材を使用してもよく、要は、この種の開口拡張部材として公知のものを適宜採用してよい。
1 プラスチック袋
2 延長部
3 ピン穴
4 ピン
5 押さえ部材
6 エアノズル
7 エア
9 開口部材
10 下方のバー
11 上方のバー
12 袋の開口を示す仮想線
13 センタ保持部材
14 サイド保持部材
15 枢着軸
16 長溝
17 回転部材
18 回転軸
19 係合ローラ
20 レバー
21 エアシリンダ
22 ピストンロッド
23 エアシリンダ
30 支柱
31 レバー
32 摺動部材
33 ボルト
34 溝
35 受け部材
36 長溝
37 回転部材
38 回転軸
39 係合ローラ
40 エアシリンダ
Claims (3)
- 開口部の一縁が延長され、その延長部に設けられた2つのピン穴に上端が開放されたピンを差し込んで積層して保持されたプラスチック袋を、斜め上方からエアを吹き付けて上から一枚づつ開口させるように構成したプラスチック袋の開口装置において、前記2つのピン穴の間で前記延長部を押さえるセンタ保持部材と、前記ピン穴の両外側で前記延長部を押さえるサイド保持部材と、前記エアを吹き付けて袋を開口させるときは前記サイド保持部材を開放させ、開口された袋を排出するときは前記積層された残りの袋を前記サイド保持部材で押さえ前記センタ保持部材を開放させるよう前記センタ保持部材と前記サイド保持部材の作動を制御する制御装置とを有し、前記センタ保持部材及び前記サイド保持部材はそれぞれ、回転軸回りの回転レバーの回転により前記延長部に対する押さえと押さえ開放を行なうように構成されているとともに、前記延長部を押さえるときは前記回転レバーが鉛直になって前記延長部からの突き上げ力を鉛直方向に死点状態で受ける構成となっていることを特徴とするプラスチック袋の開口装置。
- 前記センタ保持部材及び前記サイド保持部材を作動させる回転レバーを回転させる回転軸がエアシリンダーの伸縮により回転される構成としたことを特徴とする請求項1に記載のプラスチック袋の開口装置。
- 前記回転レバーの先端に係合ローラが設けられ、前記回転軸回りの前記回転レバーの回転により同係合ローラが係合する長溝を有する部材を動かして前記センタ保持部材及び前記サイド保持部材の前記押さえ動作及び押さえ開放動作を行なわせる構成としたことを特徴とする請求項2に記載のプラスチック袋の開口装置。
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