JP2001023460A - 圧接機 - Google Patents

圧接機

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JP2001023460A
JP2001023460A JP11194117A JP19411799A JP2001023460A JP 2001023460 A JP2001023460 A JP 2001023460A JP 11194117 A JP11194117 A JP 11194117A JP 19411799 A JP19411799 A JP 19411799A JP 2001023460 A JP2001023460 A JP 2001023460A
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Toshiaki Suzuki
俊秋 鈴木
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストの簡易圧接機ながら圧接高さが精度
良く得られ、かつ、作業が楽に行なえるようにすること
にある。 【解決手段】 昇降体1を押し引きするリンク機構にト
グル機構を介在させるとともに、トグル機構の作用点の
最下点の直前で停止するようなストッパ13を設けて下
死点の一定性と倍力作用を得る。圧接刃4を擁した圧接
刃ホルダ3を、昇降体1に固定したブラケット2の突設
部2aから圧接刃上下調整ボルト30にねじ32bで止
めて垂下するとともに、長穴3aを介してブラケット2
の前面にボルト3bでねじ止めする。圧接刃上下調整ボ
ルト30には、ブラケット突設部2aとの間にスラスト
軸受、ワッシャを介在させて、回動時のがたをなくす。
圧接刃4の下死点の微調整の際は、ダイヤルゲージ20
で確認しながら圧接刃上下調整ボルト30を回動させて
圧接刃ホルダ3を上下に移動させて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、自動車
のワイヤーハーネス等の製作工程で端子と電線を圧接接
続するための圧接機に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車内の電装品間はワイヤーハーネス
によって電気的に接続される。このワイヤーハーネス
は、複数のコネクタの間を複数の電線によって接続した
ものである。この電線のコネクタへの接続は、作業性の
点から、近年、圧接による接続(以下、単に圧接とい
う)が一般的である。
【0003】この圧接は、コネクタに装着された圧接端
子の溝(Uスロット)に治具やプレス機等によって、そ
の溝幅より僅かに大きい外径の電線を押し込み、その時
の端子のスプリングバックによって電線をその溝内に固
定して行なわれる。
【0004】この時、電線の機械的固定だけでなく、電
線の押し込みの際、溝の内壁によって電線の被覆が切り
裂かれるので、被覆内の導体と端子の内壁が接触して電
気的導通が可能な状態となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような圧接を行
なう圧接機、あるいは治具の一般的なものは、電線を押
圧する圧接刃を備えた昇降体を昇降させて、コネクタ内
の端子の溝(Uスロット)の直上、あるいは溝内に仮置
きした電線を、その圧接刃で押さえてスロット内に圧入
する。
【0006】その昇降体の昇降機構は、圧接機全体が完
全に自動化されて製造ラインに組み込まれているような
精密機においては、昇降体の下死点(圧接刃の下死点)
が一定になるように設計されていて、電線の圧接高さ
(圧接深さ)が精度良く保証されている。
【0007】他方、試験的な圧接を行なう試験機や昇降
体の昇降を人手で操作するような簡易圧接機、あるいは
治具の場合には、それらに設けられる昇降機構は、ただ
単に上下に移動するだけで、そのままでは下死点が一定
の位置には定まらないようなものとなっており、それら
を用いて圧接を行なった場合には電線の押圧力にバラツ
キが生じ、電線を押し込み過ぎたり、押し込みが弱かっ
たりする。押し込み過ぎの場合は端子のスロットが開き
過ぎてスプリングバックが作用せずに電線が抜けたり、
押し込みが弱い場合も、圧入力が弱いので電線が抜けた
り導通が不完全であったりする。
【0008】しかしながら、そのような不備な点を持ち
つつも、上記のような簡易圧接機類は多品種少量生産用
の製品や試験品の製作には必要欠くべからざるものであ
って、多数の機種のワイヤーハーネスの製作を、設計・
製作に多大の時間と、格段に大きい装置コストを要する
完全自動型の精密機に頼るわけにはいかない。
【0009】そこで、この発明の課題は、人手で操作す
るような簡易な機構の圧接機において、一定の圧接高さ
が保証される精度の高い圧接が行なえるようにすること
と、併せて、人手で行なう場合には、従来の圧接機より
作業が楽に行なえるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、前記昇降体を押し引きする機構に、ト
グル機構の支点と作用点を結ぶ線が前記昇降体が昇降す
る方向に平行となるようにトグル機構を介在させ、その
トグル機構の作用点が最下点に達する直前で上記昇降体
の下降を阻止して、その位置を、その昇降体の下死点と
するようにストッパを設けたのである。
【0011】このようにしたことにより、その昇降体の
下死点、すなわち、圧接刃の下死点が一定に定まって、
一定の圧接高さ(深さ)を得ることができるとともに、
トグル機構は力点における力を作用点において大きく拡
大させる作用(倍力作用)があるので、同じ押圧力を得
るのに、トグル機構を介在させずに、そのまま(押圧方
向に)押圧する場合よりも格段に小さい力で済む。
【0012】その際、上記ストッパによる昇降体を阻止
する位置の調整が行えるようにすることが好ましく、そ
のようにすれば、圧接される電線の仕様が替わっても、
昇降体の下死点を、その替わった電線に対応する圧接高
さ(深さ)の位置に変えることができて、圧入力を一定
に保つことができる。
【0013】また、上記昇降体の下死点を検知するセン
サを設けることが好ましく、そのようにすれば、前記昇
降体を押し引きする機構(トグル機構)や昇降体の摺動
部等に異物が混入したりしていた場合に、その混入物に
より昇降体(圧接刃)が実際にはその下死点には達して
いないのに、作業者が、手応えだけによって、圧接刃が
下死点に達したと判断ミスを犯して、圧接の不完全な不
良品を混入させてしまう、といった事態を防ぐことがで
きる。
【0014】そのセンサの一例として、近接センサを用
いれば、近接センサは非接触形のセンサであり、接触形
のものと違って機械的要因による故障やチャタリングに
よる誤動作がないので有利である。
【0015】上記したように、電線の仕様が変わって、
その外径が変化したり、径は同じであるが、外皮の材質
が変わって、その硬さが変化したりすると、圧接刃の昇
降方向の微調整が必要となるが、上記した昇降体のスト
ッパは昇降体をトグル機構の最下点の手前の点(昇降体
の下死点)で止めるだけのものであって、その昇降体の
下死点位置の調整は大まかなものである。従って、その
昇降体のストッパとは別に、昇降体に対する圧接刃の位
置の微調整が必要となる。
【0016】そこで、上記圧接刃を上記昇降体に対し
て、その昇降方向に位置調整可能に取り付けるととも
に、その位置調整の際の圧接刃の移動量を検知する測定
器を設けるようにすると良い。そうすれば、その測定器
によって圧接刃の移動量を確認しながら移動させて固定
すれば、圧接刃の下死点位置の微調整ができる。
【0017】上記各構成において、上記昇降体を押し引
きする機構の駆動源としてエアシリンダを用いた構成と
することができ、そのようにすれば、圧接作業がエアシ
リンダのスイッチをオン・オフするだけで行なえて、圧
入動作そのものに力を掛ける必要がないので、作業が格
段に楽になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態を説明する。図1乃至図4に示すこの実施形
態の圧接機は、水平なベース板B上にスタンドSが垂直
に立設されており、スタンドSの前面には、図3や図4
に示すように、リニアガイドL1 を介して鉛直方向に昇
降自在となった昇降体1が取り付けられている。その昇
降体1の下部の前面にブラケット2を介して圧接刃ホル
ダ3が取り付けられており、圧接刃ホルダ3の下端に、
複数の圧接刃4が圧接刃挟持体5内に挟持された状態で
取り付けられている。圧接刃挟持体5は、ねじ5bによ
って圧接刃ホルダ3にねじ止めされている。
【0019】なお、電線が圧接接続されるコネクタCを
載置するパレットPは長手の板体で、前記ベース板B上
に直交して配置されている。このパレットPは、上面に
コネクタCの載置部が設けられており、下面にリニアガ
イドL2 が設けられている。このリニアガイドL2 は、
そのレールl2 がパレットPの長手方向に平行に設けら
れている。パレットPは、ベース板Bに載置されている
だけで、ベース板B上に載置した際、前記リニアガイド
2 に案内されてベース板Bに直交する方向(コネクタ
Cの供給方向)に移動可能となっている。パレットPの
上面両端には把手Hが設けられており、その把手Hでも
って、ベース板Bに対する置き外し、および、取り外し
た後の持ち運びを容易にしている。また、パレットPの
下面には、両端にローラRが設けられており、前記した
ように、ベース板Bに載置した状態でリニアガイドL2
に沿ってコネクタCの供給方向に移動させる作業を楽に
している。
【0020】前記昇降体1の上部には軸受板6が水平に
突設されており、この軸受板6に、次に述べるトグル機
構の作用点となる水平軸7が軸支されている。
【0021】前記スタンドSの上部において、前記リニ
アガイドL1 のガイドレールl1 の上方にも軸受板8が
水平に突設されており、この軸受板8の突設端部にトグ
ル機構の支点となる水平軸9が軸支されている。この水
平軸9にトグル機構のリンク10が回動自在に取り付け
られている。
【0022】このリンク10は、図3および図4に示す
ように、「逆くの字」型をなしており、その上端には手
動操作のためのレバー11が取り付けられている。その
レバー11の下端にトグル機構を構成するもう一つのリ
ンク12の一端が連結されており、そのリンク12の他
端が前記昇降体1の前面に水平に突設された軸受板6の
水平軸7(トグル機構の作用点)に回動自在に連結され
ている。
【0023】なお、前記軸受板8と昇降体1の間にはバ
ネ19が掛け渡されており、圧接刃ホルダ3は、このバ
ネ19によって常に上方に付勢されている。
【0024】また、前記昇降体1の、図2における右側
面には昇降体1のストッパ13を取り付けるためのブラ
ケット13aが水平方向に突設されており、このブラケ
ット13aに、ナット15とともにストッパ用のポール
14がねじ込まれている。ポール14はその上部におい
て前記スタンドSの上面に設けられた受板16を上方に
貫通し、その受板16を貫通した上端にストッパ用の止
め板17が固定されている。この止め板17は円板状
で、その周面にローレット加工が施されており、ストッ
パ位置調整の際、手で摘んで、その軸の周りに回動し易
いようになっている。
【0025】前記ストッパ13は、図5に示すトグル機
構動作線図において、その支点9と、作用点7と、その
間のリンクの連結点が完全に一直線となる状態、すなわ
ち、作用点7が最下点7bに達する直前の点7fで止ま
るように作用させるものであり、そのことを図4の圧接
機に照らし合わせていえば、操作レバー11を図の反時
計回りに回して昇降体1を下降させた際、前記トグル機
構の作用点7が、その最下点7bに達する直前の点7f
において、上端の前記止め板17が受板16の上面に当
接して昇降体1のストッパの役割を果たすようになって
いる。
【0026】そして、このストッパ13によって昇降体
1の下降が阻止された状態が昇降体1が下死点にある状
態である。このストッパ13が無いと、作用点7が最下
点に達した後も操作レバー11が図の反時計回りに回転
して作用点7が上昇、すなわち、昇降体1が上昇してし
まうからである。なお、装置のセット時のストッパ13
の止め板17のストッパ位置の調整は、前記ナット15
を緩めてポール14を回動させて、止め板17と受板1
6との距離を調節して行なう。
【0027】また、前記受板16の前記止め板17の板
面の直下の部分には、磁気形の近接センサ18が、その
センサ中心軸を鉛直方向に向け、かつ、止め板17の板
面(下面)を貫く領域内にねじ込まれており、止め板1
7が接近する状況を磁場の変化として検知して、下死点
に到ったか否かを判定するようになっている。これは、
例えば、止め板17と受け板16の間、あるいは、前記
トグル機構や昇降体1の摺動部等に異物が混入したりし
ていたりすると、その混入物により昇降体1は正規の下
死点の手前で止められて圧接が不完全になるが、作業者
のレバー11の操作感覚だけでは圧入量の微妙な違いが
感知されずに、圧接が完全に行われたと判断ミスを犯し
て、不良品が混入するおそれがある。この近接センサ1
8はそれを防ぐためのものである。
【0028】なお、この実施形態では磁気形の近接セン
サ18を用いたが、他の周知のセンサでも可能なことは
言うまでもなく、ただ、その場合、この実施形態の近接
センサ18のように非接触形のものを用いた方が、リミ
ットスイッチのような接触形のセンサのように機械的な
故障やチャタリング等の誤動作がなく有利である。
【0029】以上が、圧接刃ホルダ3を昇降させる昇降
体1の昇降機構(リンク10と12を連結したリンク機
構により、リニアガイドL1 に案内させて昇降体1を昇
降させる機構)にトグル機構を介在させた、この実施形
態の基本構成であり、この圧接機は、そのような簡易な
機構ながら、圧接高さ(深さ)が一定となるとともに、
トグル機構の倍力作用によって、それを介在させずに昇
降体1をそのまま押圧する場合よりも小さい力で圧接が
行なえるので、従来より作業が格段に楽になる。
【0030】しかしながら、電線の仕様が変わって、そ
の外径が変化したり、径は同じであるが、外皮の材質が
変わって、その硬さが変化したりすると、圧接刃4の下
死点が一定なままでは却って圧入力に変化が生じて、所
定の強度で圧接されない場合が生じてくる。そこで、装
置(圧接機)の組立時とともに、圧接刃4の下死点の位
置調整が必要となってくる。
【0031】そのような圧接刃4の下死点の位置調整
は、上記した昇降体1のストッパ13によってもできな
くはないが、このストッパ13は、トグル機構をその作
用点7の最下点7bの直前の点7fで止めるということ
が目的であって、その直前の点7fの位置は、寸法上、
精細なものを必要としない。昇降体1の下死点(7f)
を検知するための前記近接センサ18も、昇降体1が下
死点に到ったか否かをみるだけで、例えば、何らかの要
因で下死点にずれが生じた場合、そのずれの発生は検知
できても、その量的なものまで検知するわけではない。
【0032】従って、前記ポール14を回動させて受け
板16と止め板17との距離を調整して行う昇降体1の
下死点の調整は大まかなレベルのものであって、微妙な
調整は行えないものとなっている。ちなみに、このポー
ル14が突設部13aにねじ込まれている部分のねじは
並目のねじとなっている。
【0033】そこで、この実施形態では、電線の仕様が
変更になった場合、あるいは装置の組立時等に、圧接刃
4の下死点位置の微調節ができるよう、圧接刃4を昇降
体1に対して位置調整可能に取り付けているとともに、
その位置調整時の移動の際に、圧接刃4の移動量を検知
する測定器を備えている。
【0034】先ず、その圧接刃4が固定されている圧接
刃ホルダ3の位置調整可能な取り付け形態として、圧接
刃ホルダ3はブラケット2側に設けた鉛直方向のレール
2rに嵌合されていて、それに沿って上下に摺動可能な
ようになっており、前記ブラケット2に対するねじ止め
(ねじ3b)の取り付け穴を長穴3aとしている。こう
して、圧接刃ホルダ3はねじ3bを緩めることによっ
て、前記ブラケット2に対して、すなわち、昇降体1に
対して、前記レール2rに沿って、上下方向に移動自在
となっている。
【0035】次に、その移動の際の移動量を検知する測
定器として、図2に示すように、スピンドル式のダイヤ
ルゲージ20をスタンドSの水平突設部22に設け、そ
のスピンドル21の下端(測定子)を圧接刃ホルダ3に
突設した接点板23の調整ボルト24(調整ナット2
5)に当接させている。このダイヤルゲージ20は、そ
の測定子が、前記バネ19のバネ力により、接点板23
の調整ボルト24を介して上向きに付勢されていて、圧
接刃4の上死点と下死点、あるいは、その間の各位置に
おいて、その時のバネ19の押圧力に対応する値を指す
ようになっている。この構成により、圧接刃3の移動の
際に移動量を確認して微調整が可能となる。そして、こ
の実施形態ではさらに、圧接刃ホルダ3の僅かずつの移
動が手際良く行えるように、以下のような工夫を凝らし
ている。
【0036】前記圧接刃ホルダ3が取り付けられている
ブラケット上縁には水平突出部2aが設けてあり、その
U溝2uに、以下に示すような圧接刃上下調整ボルト3
0が取り付けられており、圧接刃ホルダ3はこの圧接刃
上下調整ボルト30にねじ止めされて垂下されている。
図6はその圧接刃上下調整ボルト30周辺の拡大図であ
り、この図を参照して、この部分の構成と作用を説明す
る。
【0037】この圧接刃上下調整ボルト30は、図6に
示すように、周面にローレット加工が施された大径の頭
部31と小径部32から成る。小径部32は上部32a
が非ねじ部で、下部32bが全て雄ねじとなっており、
その小径部32にスラストベアリング33とワッシャ3
4と座金35を図のようにセットにしたものが二組装着
されている。
【0038】圧接刃上下調整ボルト30をブラケット2
に取り付ける際は、前記スラストベアリング33とワッ
シャ34と座金35の組を非ねじ部32aの区間で上下
に振り分けて、その間の部分で水平突出部2aのU溝2
uから挿入して、下側からナット36で締め上げて、頭
部31の下面との間で水平突出部2aを挟み込む形で取
り付ける。そして、そのナット36が螺合している部分
の下の雄ねじ部32bを圧接刃ホルダ3の上面からねじ
込んで、ナット32nで固定し、圧接刃ホルダ3を圧接
刃上下調整ボルト30に垂下している。ちなみに、この
微調整機構では、圧接刃上下調整ボルト30の小径部3
2の下部の雄ねじ部32bは細目ねじを用いている。
【0039】以上のような圧接刃ホルダ3の昇降体1に
対する移動自在な取り付け方とダイヤルゲージ20によ
って圧接刃4の下死点の位置調整を行う際は、前記ねじ
3bと圧接刃上下調整ボルト30の付属のナット32n
を緩めて圧接刃ホルダ3を上下方向に移動自在にし、そ
の状態で圧接刃上下調整ボルト30の頭31を回動させ
て、前記ダイヤルゲージ20の目盛りを確認しつつ、圧
接刃ホルダ3を上下方向に移動させて、ダイヤルゲージ
20の目盛りが新たに圧接対象とする電線の圧接高さに
対応した値と、その前の電線の圧接高さに対応した値と
の差だけ移動した値を指したところで、圧接刃上下調整
ボルト30の付属のナット32nと前記ねじ3bを締め
て圧接刃ホルダ3をブラケット2に固定する。
【0040】その際、前記したように、圧接刃ホルダ3
はブラケット2のレール2rに沿って、圧接刃上下調整
ボルト30下部32bの細目ねじで細かく移動するので
微妙な調整が行え、それとともに、圧接刃上下調整ボル
ト30には前記ブラケット2の水平突設部2aを上下か
ら挟み込む形でスラストベアリング33とワッシャ34
と座金35の組が設けられているので、圧接刃上下調整
ボルト30を回動させても、その軸方向に力が作用し
て、圧接刃上下調整ボルト30とブラケット2の水平突
出部2aとの間に「がたつき」が発生することがなく、
固定位置がきまった後の圧接刃ホルダ3の固定が精度よ
く行える。
【0041】以上、簡易圧接機の、手動操作によるもの
の例を示したが、昇降体1を押し引きするトグル機構の
駆動源としては、手動だけではなく、エアシリンダ等、
人力以外の周知の簡易駆動機構を用いることができ、図
7は、エアシリンダ40を用いた場合の、そのエアシリ
ンダ40の部分を拡大して示している。
【0042】このエアシリンダ40は、シリンダのロッ
ド40aと反対側の端面にある取り付け突起40bを前
記受板16の後方延設部16a上に設けた軸受16bで
受けさせて、シリンダ40自体をトグル機構の動作面
(紙面に平行な面)に垂直な軸の周りに揺動可能として
いる。これは、ロッド40aがトグル機構を構成するリ
ンクの一つ(リンク10)に連結されていて、トグル機
構が動作する際の、そのリンク10の円弧運動を吸収す
るためのものである。
【0043】このエアシリンダ40を用いた場合は、圧
接刃4の下死点を検知するのに、エアシリンダ40に付
設されているロッド40aの進退位置検知用の標準セン
サを用いることができるが、この標準センサが有する誤
差は、微妙な圧入力の掛け方の必要な圧接動作にとって
は大きいものであるので、この標準センサは使用せず、
前記した手動レバー11による場合と同じ近接センサ1
8を用いて下死点を確認している。
【0044】このように、昇降体1を昇降させるトグル
機構の駆動源にエアシリンダ40を用いた構成にすれ
ば、エアシリンダ40のスイッチをオン・オフするだけ
で圧接が行なえて、圧接動作そのものに力を掛ける必要
がないので、作業が格段に楽になり、熟年者や障害者の
作業への参加が促進される。
【0045】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明は、圧
接刃を有した昇降体を、その昇降方向に押し引きする機
構に、トグル機構の支点と作用点を結ぶ線が前記昇降体
が昇降する方向に平行となるようにトグル機構を介在さ
せるとともに、そのトグル機構の作用点が最下点に達す
る直前で上記昇降体の下降が阻止されるようにストッパ
を設けたので、圧接刃の下死点の位置が一定となって一
定の圧接高さが保証されるとともに、トグル機構によっ
て小さい力で大きな圧接力が得られるので、この機構を
用いない場合に比べて作業が格段に楽になる。
【0046】その際、圧接刃が下死点に達したか否かを
検知するセンサを設けるようにすれば、異物の混入等に
よる下死点の判断ミスが無くなり、圧接の不完全な不良
品を混入させてしまうといった事態を防ぐことができ
る。
【0047】そのセンサの例として、非接触型である近
接センサを用いれば、機械的要因による故障やチャタリ
ング等の誤動作がなく有利である。
【0048】また、圧接刃を昇降体に対して、その昇降
方向に位置調整可能に取り付けるとともに、その位置調
整の際の圧接刃の移動量を検知する測定器を設けて、そ
の測定器で圧接刃の移動量を確認しながら移動させて固
定すれば、圧接刃の下死点位置の微調整ができる。
【0049】上記昇降体を押し引きする機構の駆動源と
してエアシリンダを用いれば、圧接刃を昇降させるの
に、エアシリンダのスイッチをオン・オフするだけで済
み、圧入そのものに力を掛ける必要がないので、作業が
格段に楽になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示す斜視図である。
【図2】実施形態を示す正面図である。
【図3】圧接刃が上死点にある時の実施形態の側面図で
ある。
【図4】圧接刃が下死点にある時の実施形態の側面図で
ある。
【図5】トグル機構の動作線図である。
【図6】圧接刃の上下方向の位置調整機構の拡大図であ
る。
【図7】他の実施形態を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
1 昇降体 3 圧接刃ホルダ 4 圧接刃 5 圧接刃挟持体 6、8 軸受板 7 水平軸(トグル機構の作用点) 7b トグル機構の作用点の最下点 7f 7bの直前(上側)の点 9 水平軸(トグル機構の支点) 10、12 リンク 11 操作レバー(トグル機構の力点) 13 ストッパ 16 受板 17 止め板 18 近接センサ 20 ダイヤルゲージ 30 圧接刃上下調整ボルト 33 スラストベアリング 34 ワッシャ 35 座金 40 エアシリンダ L1 、L2 リニアガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 俊秋 名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会 社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5G355 AA03 BA02 CA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧接刃を有した昇降体をその昇降方向に
    押し引きして、前記圧接刃で電線を端子に圧入して圧接
    接続する圧接機において、 前記昇降体を押し引きする機構に、トグル機構の支点と
    作用点を結ぶ線が前記昇降体が昇降する方向に平行とな
    るようにトグル機構を介在させるとともに、そのトグル
    機構の作用点が最下点に達する直前で前記昇降体の下降
    を阻止して、その位置を、その昇降体の下死点とするよ
    うにストッパを設けたことを特徴とする圧接機。
  2. 【請求項2】 上記ストッパによる上記昇降体の下死点
    の位置調整を可能としたことを特徴とする請求項1に記
    載の圧接機。
  3. 【請求項3】 上記昇降体の下死点を検知するセンサを
    設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の圧接
    機。
  4. 【請求項4】 上記センサとして近接センサを用いたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の圧接機。
  5. 【請求項5】 上記圧接刃が上記昇降体に対して、その
    昇降方向に位置調整可能に取り付けられているととも
    に、その位置調整の際、圧接刃の移動量を検知する測定
    器を備えていることを特徴とする請求項1から4のいず
    れかに記載の圧接機。
  6. 【請求項6】 上記昇降体を押し引きする機構の駆動源
    としてエアシリンダを用いたことを特徴とする請求項1
    から5のいずれかに記載の圧接機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007022627A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Daisey Machinery Co Ltd プラスチック袋の開口装置
JP2014067588A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Yazaki Corp 電線圧接装置

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