JP2007022489A - サイドドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 側突荷重を車体骨格に効果的に伝達することができるサイドドア構造を得る。
【解決手段】サイドドア構造10は、車体の乗員乗降用の開口部を開閉するためのサイドドア12を備える。サイドドア12の下部には、車体外側から車幅方向内向きの荷重を車体骨格40に伝達するドアリインフォースメント32が配設されている。ドアリインフォースメント32は、車幅方向外側部分を構成する外側部45Aと、外側部と車幅方向に離間して位置し車幅方向内側部分を構成する内側部45Bと、外側部45A及び内側部45Bの下側で該外側部45Aと内側部45Bとを連結する下部45Cとを有しており、かつ、下部45Cには、ドアリインフォースメント32の車幅方向における剛性を車幅方向の一部において低下させるための低剛性部51が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等の車両に設けられたサイドドアに適用されるサイドドア構造に関する。
側突時の乗員の保護を図るために、ドアアウタパネルとドアインナパネルとの間に弾性体パッドを配設し、側突時にアウタパネルによって押動された弾性体パッドを車室内に突出させることで、乗員の2次衝突を防止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平4−76558号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、側突荷重を車体骨格に伝達することができない。
本発明は、上記事実を考慮して、側突荷重を車体骨格に効果的に伝達することができるサイドドア構造を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るサイドドア構造は、車体の乗員乗降用の開口部を開閉するためのサイドドアの下部に、車体外側から車幅方向内向きの荷重を車体骨格に伝達する補強部材が配設されたサイドドア構造であって、前記補強部材は、車幅方向外側部分を構成する外側部と、外側部と車幅方向に離間して位置し車幅方向内側部分を構成する内側部と、前記外側部及び内側部の車体上下方向の下側に位置し該外側部と内側部とを連結する下部とを有しており、かつ、前記下部の上端側には、前記補強部材の車幅方向における剛性を補強部材上下方向に均一化させるための低剛性部が形成されている。
請求項1記載のサイドドア構造では、例えば側突などに伴って車体外側からドア下部に所定値以上の荷重が入力されると、この荷重によってドアは車内側に押圧されて移動し、補強部材がその車幅方向内側に位置する車体骨格に側突荷重を伝達する。この補強部材は、車幅方向に離間すると共に下部よって連結された外側部と内側部とを有し、これらの間に上向きに開口する空間(凹部)が形成されてコ字状乃至U字状に形成されている。
ここで、補強部材の下部には低剛性部が形成(設定)されているため、例えば外側部に車幅方向内向きの荷重が入力した場合に、該外側部が下部側に倒れること、すなわち外側部と下部との境界部分に応力が集中することが抑制される。このため、上記空間を潰して外側部が内側部に当接する前に補強部材の一部が破断等することが防止され、外側部から内側部を経由して車体骨格に効率的に荷重を伝達することができる。
このように、請求項1記載のサイドドア構造では、側突荷重を車体骨格に効果的に伝達することができる。なお、補強部材の下部の上端側に設定される低剛性部は、該下部と外側部又は内側部との間(境界部)に形成されても良く、外側部と内側部との間の空間に連通して形成されても(後述する不存在部などの場合)良い。
請求項2記載の発明に係るサイドドア構造は、請求項1記載のサイドドア構造において、前記低剛性部は、前記下部と前記外側部との間、又は前記下部における前記外側部の下方に形成されている。
請求項2記載のサイドドア構造では、外側部と内側部との間の空間よりも車幅方向外側に低剛性部が形成されているため、外側部と内側部との当接前における外側部の破断等が効果的に抑制され、該外側部から内側部に効率的に荷重を伝達することができる。
請求項3記載の発明に係るサイドドア構造は、請求項1又は請求項2記載のサイドドア構造において、前記補強部材は、前記外側部と内側部と下部とを一体的かつ閉断面を成す枠状に形成する外形部と、前記外形部内における前記下部の上端に沿って設けられた横壁とを含んで構成され、前記低剛性部は、前記横壁における車幅方向の不連続部として形成されている。
請求項3記載のサイドドア構造では、補強部材は、閉断面構造の外枠となる外形部の内側から横壁が該外形部を車幅方向に補強しており、この横壁における不連続部が低剛性部を構成している。これにより、簡単な構造で低剛性部を実現することができる。また、補強部材が不連続部を潰すように変形した後には、外側部と内側部との当接部の他に、不連続部を有する横壁同士又は横壁と外形部(の主に立壁)との当接によって車体骨格に荷重を伝達する経路が形成され、外側部から内側部を経由して車体骨格に効率的に荷重を伝達することができる。
請求項4記載の発明に係るサイドドア構造は、請求項3記載のサイドドア構造において、前記不連続部は、前記横壁の不存在部である。
請求項4記載のサイドドア構造では、横壁の車幅方向に沿う延長線上に該横壁の存在しない部分が不連続部として、すなわち横壁の存在している部分と比較して車幅方向の剛性を低下させる低剛性部を構成している。外形部(下部)における横壁の不存在部は、車幅方向の荷重によって潰れることで、外側部が破断や回転(倒れ)を抑制されつつ内側部に当接することを許容し、該外側部から内側部への効率的な荷重伝達を担保する。
請求項5記載の発明に係るサイドドア構造は、請求項3記載のサイドドア構造において、前記不連続部は、前記横壁の車幅方向における一部を湾曲又は屈曲した易曲部である。
請求項5記載のサイドドア構造では、横壁の車幅方向一部を易曲部として不連続部すなわち低剛性部を構成している。横壁の易曲部は、車幅方向の荷重によって車幅方向に潰れる(曲がる)ことで、外側部が破断、倒れを抑制されつつ内側部に当接することを許容し、該外側部から内側部への効率的な荷重伝達を担保する。また、易曲部の曲げ法や寸法形状によって、外側部の変形方向(変形後の姿勢)をコントロールすることが可能になる。
請求項6記載の発明に係るサイドドア構造は、請求項1乃至請求項5の何れか1項記載のサイドドア構造において、前記低剛性部には、車幅方向に離間して設けられ、該低剛性部において前記補強部材が車幅方向に潰れるように変形すると互いに係合する一対の係合部が形成されている。
請求項6記載のサイドドア構造では、低剛性部の変形前には互いに車幅方向に離間している一対の係合部が、補強部材の低剛性部における車幅方向の変形(潰れ等)によって互いに係合し、該係合後の位置ずれ(補強部材の姿勢変化)を抑制して外側部から内側部に効率的かつ確実に荷重を伝達する機能を果たす。
以上説明したように本発明に係るサイドドア構造は、側突荷重を車体骨格に効果的に伝達することができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係るサイドドア構造としてのサイドドア構造10について、図1乃至図6に基づいて説明する。先ず、サイドドア構造10の概略全体構成を説明し、次いで本発明の要部であるドアリインフォースメント32について詳細に説明することとする。
なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印INは、それぞれサイドドア構造10が
適用された自動車の前方向(進行方向)、上方向、及び車幅方向内側を示している。
(全体構成)
図5には、本発明におけるドアとしてのサイドドア12が一部切り欠いた斜視図にて示されている。この図に示される如く、サイドドア12は、車体11の側部に設けられたドア開口部14を開閉するためのものである。この実施形態では、サイドドア12は、その前部12Aにおいてドアヒンジ30を介してピラーとしてのセンタピラー16に回動可能に支持されており、センタピラー16が前縁を構成する後席用のドア開口部14を開閉するリヤドアとされている。このドア開口部14は、センタピラー16、ルーフサイドレール18、リヤピラー20、ロッカ(サイドシル)22に囲まれて構成されている。以下、前後方向、車幅方向を用いて説明する場合には、サイドドア12がドア開口部14を閉止している状態における各方向を示すものとする。
図1及び図3にも示される如く、サイドドア12は、ドアインナパネル24と、ドアインナパネル24を車幅方向外側から覆い車外に露出するドアアウタパネル26とを備えている。ドアアウタパネル26は、外周縁部26Aがドアインナパネル24の外周縁部24Aにヘミング加工にて結合されている。図5に示される如く、サイドドア12は、その上部に形成されたサイドウインドウ12Bを開閉可能なサイドガラス25を備えている。図1は、サイドガラス25がサイドウインドウ12Bを開放する位置に位置する状態を示している。
また、ドアインナパネル24とドアアウタパネル26との間における下部には、前後方向に長手とされたインパクトビーム28が配設されている。図2及び図3に示される如く、インパクトビーム28は、サイドドア12の下部における前後方向の略全長に亘る長さとされており、前後端28A、28Bがそれぞれ支持部29A、29Bに固定的に支持されている。図1に示される如く、この実施形態では、インパクトビーム28は、略円筒形状に形成されている。
図3に示される如く、サイドドア12は、ドアヒンジ30を介してセンタピラー16にヒンジ軸30A廻りに回動可能に支持されており、ヒンジ軸30A廻りに回動することで、ドア開口部14を閉止する閉止位置と、ドア開口部14を開放する開放位置とを取り得る構成とされている。ドアヒンジ30のヒンジ軸30Aは、インパクトビーム28の前端を貫通している。
そして、図1乃至図3に示される如く、サイドドア12は、その前後方向中央部の下部に配設された補強部材としてのドアリインフォースメント32を備えている。ドアリインフォースメント32は、全体として略直方体の中空ブロック状に形成されており(詳細は後述)、車幅方向外端がドアアウタパネル26の内面に固着されている。このドアリインフォースメント32は、ドアインナパネル24に形成した窓部24Bを通じて該ドアインナパネル24よりも車幅方向内側に突出している。
図1及び図3に示される如く、ドアリインフォースメント32は、ドアトリム34によって車室内側から被覆されており、そのドアインナパネル24よりも車幅方向内側に突出した突出部32Aの上部32Bが、該上部32Bよりも上方に突出したドアトリム34の上部34A、ドアインナパネル24の窓部24Bの上側部分と共に、車載した小物等を収納するためのドアポケット36を形成している。なお、ドアポケット36の底部、側壁を構成するドアリインフォースメント32の上部32B、ドアインナパネル24の窓部24Bよりも上側部分は、図示しない内装被覆材にて被覆されている。
また、図1に示される如く、ドア開口部14を閉止しているサイドドア12のドアリインフォースメント32の車幅方向内側には、車幅方向に長手とされ、フロアパネル38を補強する車体骨格部材としてのフロアクロスメンバ40の車幅方向外端40Aが位置している。したがって、サイドドア12に車外から衝突体Cが衝突し所定値以上の車幅方向内向きの荷重が作用すると、衝突体Cからドアリインフォースメント32を介してフロアクロスメンバ40に荷重が伝達されるようになっている。フロアクロスメンバ40には、後席シート42(の支持部)が固定されている。
図1に示される如く、ドアリインフォースメント32は、前後方向に直交する断面視で枠状に形成されて閉断面を成す外形部44と、外形部44の内側に設けられて該外形部44を補強する内側補強部46とを有して構成されている。
外形部44は、車幅方向外端で上下方向に沿って立設された外側壁44Aと、車幅方向内端で上下方向に沿って立設され外側壁44Aよりも低い内側壁44Bと、略水平面に沿って外側壁44Aと内側壁44Bの下端同士を連結する底壁44Cと、外側壁44Aの上端から略水平面に沿って車幅方向内側に連続する天壁44Dと、天壁44Dの車幅方向内端と内側壁44Bの上端と連結する傾斜天壁44Eとを含む。
また、ドアリインフォースメント32の外形部44は、外側壁44Aの上端近傍に形成されたU壁44Fを有している。U壁44Fは、断面視で車幅方向外向きに開口する略U字状に形成されると共に両開口縁を外側壁44Aに連続させており、インパクトビーム28の前後方向中央部を入り込ませるビーム収容部48を形成している。さらに、外形部44は、天壁44Dの後部近傍に形成されたU壁44Gを有している。
U壁44Gは、断面視で上向きに開口する略U字状に形成されると共に両開口縁を天壁44Dに連続させており、サイドウインドウ12Bを開放するサイドガラス25の下端部を入り込ませる凹部としてのガラス収容部50を形成している。ガラス収容部50は、ドアリインフォースメント32の高さの半分以上の深さを有している。このガラス収容部50を構成するU壁44Gは、ガラス収容部50の車幅方向外縁を形成する外壁44Hと、外壁44Hと対向する内壁44Iと、外壁44Hと内壁44Iとの下端同士を連結するU字底壁44Jとに分けて把握することができる。外壁44H及び内壁44I(ガラス収容部50)は、上側が下側よりも車幅方向外側に位置するように鉛直方向に対し若干傾斜している。
以上説明した外形部44では、ガラス収容部50の車幅方向外側に位置する(外壁44Hを含む)部分が外側部45A、ガラス収容部50の車幅方向内側に位置する(内壁44Iを含む)部分が内側部45B、ガラス収容部50よりも下側に位置し外側部45Aと内側部45Bとを連結する部分が下部45Cとされている。この外形部44は、車体前後方向から見て、全体として上向きに開口するコ字枠状に形成されていると把握することができる。
一方、内側補強部46は、略水平面に沿って内壁44Iの上下方向中間部と内側壁44Bの上端(傾斜天壁44Eの内下端)とを連結する第1横リブ46Aと、略水平面に沿ってU字底壁44Jの下端部と内側壁44Bとを連結する第2横リブ46Bと、第2横リブ46Bの車幅方向外端から略水平面に沿って張り出した延設部46Cと、略水平面に沿ってU壁44Fの下縁と外壁44Hの上下方向中間部とを連結する第4横リブ46Dと、略水平面に沿ってU壁44Fの車幅方向内端(頂部)と外壁44Hの上下方向中間部とを連結する第5横リブ46Eとを含む。第1横リブ46Aと第4横リブ46Dとは略同一面に沿って形成されている。延設部46Cの車幅方向外端の位置は、外側壁44Aとの車幅方向に沿う距離L1が外壁44Hと内壁44Iとの距離L2(ガラス収容部50の幅)と略同等になるように設定されている。また、U字底壁44Jと延設部46Cを含む第2横リブ46Bとは、溶接にて接合(補強)されている。
さらに、内側補強部46は、それぞれ車体上下方向に沿う複数の縦壁を備えている。具体的には、横リブ46A、46Bとそれぞれ交差して傾斜天壁44Eと底壁44Cとを連結する第1縦リブ46Fと、内壁44Iのほぼ下方で第2横リブ46Bと底壁44Cとを連結する第2縦リブ46Gと、延設部46Cの車幅方向外端と底壁44Cとを連結する第3縦リブ46Hとを備えている。
この内側補強部46は、外形部44の下部45C(と外側部45Aとの境界部)に、ドアリインフォースメント32の車幅方向の一部において上下方向の剛性を均一化させる(低剛性部51を形成しない場合と比較して低下させる)ための低剛性部51を形成している。
具体的には、低剛性部51は、上記の通り延設部46Cの車幅方向外端を外側壁44Aと車幅方向に離間させることで、第2横リブ46Bの延長線(仮想直線)Lに沿って外側壁44Aと内側壁44Bとを連結した構成と比較して、下部45Cと外側部45Aとの間の車幅方向の剛性を低下させている。換言すれば、低剛性部51は、外側壁44Aと内側壁44Bとを連結する第2横リブ46B(延設部46C)の車幅方向外端部(一部)が切り欠かれた如き、第2横リブ46Bの不連続部、不存在部として形成されている。なお、第2横リブ46B、延設部46Cの車幅方向に沿う延長線Lと外側壁44Aとの仮想交点を含む近傍領域をA部ということとする。
また、ドアリインフォースメント32は、外形部44における底壁44Cの車幅方向中央部から下方に延設されたフランジ52をさらに備えている。また、図3に示される如く、ドアリインフォースメント32は、その前縁32Cが、車幅方向外側が内側よりも前方に位置するように該車幅方向に対し傾斜して形成されており、全体として平面視で略台形状とされている。
以上説明したドアリインフォースメント32は、アルミニウム又はアルミニウム合金の押出し成形によって一体に形成されている。なお、ドアリインフォースメント32は、アルミニウム系以外の合金にて構成されても良く、他の加工法(例えば、引抜き成形)によって形成されても良い。
また、図1に示される如く、ドアリインフォースメント32は、その外側壁44Aがドアアウタパネル26の内面に接着にて固定されると共に、そのフランジ52がドアインナパネル24の窓部24Bの下縁部に接着又は溶接によって固定されている。さらに、ドアリインフォースメント32は、ビーム収容部48に入り込ませたインパクトビーム28にU壁44Fの底部において接着等によって固定されている。これにより、インパクトビーム28の支持スパンが短縮されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成のサイドドア構造10では、サイドドア12をドアヒンジ30のヒンジ軸30A廻りに回動することで、車体11のドア開口部14が開閉される。ドア開口部14を閉止しているサイドドア12の下部に、車幅方向外側から衝突体Cが衝突すると、ドアアウタパネル26を介して衝突体Cに押圧されたドアリインフォースメント32がフロアクロスメンバ40の車幅方向外端40Aに当接して側突荷重を伝達する。
ドアリインフォースメント32は、その上部に衝突体Cが衝突して主に外側部45Aに側突荷重Fが入力される場合、図5(A)に模式的に示す如く、外側部45Aが片持ち梁として側突荷重Fを支持する状態から、図5(B)に示す如く外側部45Aがガラス収容部50を空走して上部を内側部45Bに当接させて両端支持梁として側突荷重Fを支持する状態に移行する。片持ち梁の状態では、両端支持梁の状態に対し略4倍の応力が作用する。換言すれば、片持ち梁の状態では、両端支持張りの状態と比較して4分の1の耐力しか生じ得ない。なお、図5の破線は、後述する比較例に係るドアリインフォースメント100の変形状態を模式的に示している。
ここで、サイドドア構造10では、ドアリインフォースメント32に低剛性部51が形成されているため、外側部45Aの根元部分(下部45Cとの境界部分)、すなわち外側壁44AにおけるA部に作用する応力が緩和される。このため、上記した片持ち梁の状態でのA部の破断が防止され、側突荷重Fを効果的にフロアクロスメンバ40に伝達することができる。
具体的には、衝突実験結果である図6に示される如く、側突荷重Fの入力によって外側壁44Aは、その下端(底壁44Cとの角部)廻りに回転するように変形しながら、換言すれば、低剛性部51を車幅方向に潰すようにしてA部を延設部46Cに近接させながら、外側部45Aを内側部45Bに近接させる。このため、サイドドア構造10では、外側壁44AにおけるA部に作用する応力が緩和され、外側部45Aが両端支持梁になる前にA部が破断することが防止される。このため、外側部45A(外壁44H)の上部が内側部45B(内壁44I)に当接して両端支持梁の状態に移行した後、側突荷重Fをフロアクロスメンバ40に効果的に伝達することができる。
また、外側壁44Aは、底壁44Cの車幅方向が端を上側に持ち上げつつ上記の通り下端廻りに回転するように変形するため、外側壁44Aが延設部46Cに当接して側突荷重Fが直接的に入力する外側部45Aよりも下側の下部45C、より具体的には第2横リブ46Bを介して外側壁44Aから内側壁44B、フロアクロスメンバ40に側突荷重Fが伝達される。すなわち、側突荷重Fの主な伝達経路として、外側部45Aから内側部45Bに荷重を伝達する経路F1(主に第1横リブの軸力相当の荷重を伝達する経路)と、第2横リブ46B(下部45C)の軸力相当の荷重を伝達する経路F2とが形成され、側突荷重Fをフロアクロスメンバ40に効果的に伝達することができる。
このように、第1の実施形態に係るサイドドア構造10では、側突荷重を車体骨格であるフロアクロスメンバ40に効果的に伝達することができる。以下、このことを比較例との比較によってさらに説明する。なお、比較例における本実施形態に対応する部品・部分には、本実施形態と同じ符号を用いて説明を省略する。図13には、比較例に係るサイドドア構造が図1に対応する断面図にて示されている。
比較例に係るサイドドア構造を構成するドアリインフォースメント100は、延設部46Cに代えて、外側壁44Aと第2横リブ46Bとを車幅方向に沿う一直線状に連結する第3横リブ102を備え、低剛性部51が形成されていない。このため、衝突実験結果である図14に示す如く、外側部45Aすなわち外側壁44AにおけるA部よりも上側部分に側突荷重が入力すると、外側壁44Aは第3横リブ102によって補強されたA部において折れ曲がるように変形し、外側部45Aの両端支持状態に移行しようとする。このため、外側壁44Aは、A部に応力が集中して該A部において破断する。したがって、本比較例に係る構成では、側突荷重Fのうち、外側部45Aの車幅方向内端である外壁44Hの曲げ耐力及び第1横リブ46A(経路F1)の軸力相当分しか、フロアクロスメンバ40に伝達することができない。また、A部と内側壁44Bとを連結する第3横リブ102、第2横リブ46Bは、車幅方向荷重を殆ど外側壁44Aから内側壁44Bへと伝達することがない。
これに対して本実施形態に係るサイドドア構造10では、上記の通り外側壁44AがA部において破断せず延設部46C、第2横リブ46Bを介して内側壁44Bに荷重を伝達する経路F2を形成するため、比較例に対しフロアクロスメンバ40への伝達荷重が増大する。また、外側壁44Aに延設部46Cまでの距離L1を空走させながら外側部45Aに内側部45Bまでの距離L2を空走させるため、外側部45Aは比較例の如く内倒れするように回転することが抑制されて上部の姿勢をほぼ維持したまま水平に移動する。これにより、各横リブ46A乃至46Eが略水平面に沿う姿勢で荷重を受けるため、荷重伝達経路F1、F2に軸力方向荷重を安定して生じさせることができる。さらに、外側部45Aの水平移動による内側部45Bへの当接によって比較例の如く内壁44Iの上部を曲げ変形することがないので、荷重伝達経路F1では上記した第1横リブ46Aの軸力相当の荷重に加えて、傾斜天壁44Eの軸力相当の荷重を伝達することができる。すなわち、サイドドア構造10では、側突荷重Fをフロアクロスメンバ40に効果的に伝達することができる。
なお、上記第1の実施形態では、ドアリインフォースメント32における外側部45Aの下側に横リブ46Bの不存在部としての低剛性部51を形成した例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図7(A)乃至図7(D)に示す変形例の如く構成しても良い。
図7(A)に示すドアリインフォースメント32は、延設部46Cが外側壁44AとU字底壁44J(第2横リブ46Bの車幅方向外端)とを連結すると共に、低剛性部51が第1縦リブ46Fと第2縦リブ46Gとの間(ガラス収容部50に対し車幅方向内側)に形成されている。
図7(B)に示すドアリインフォースメント32は、延設部46Cが外側壁44AとU字底壁44Jとを連結すると共に、このU字底壁44Jの最底部(第2横リブ46Bの車幅方向外端)に低剛性部51が形成されている。
図7(C)に示すドアリインフォースメント32は、延設部46Cが外側壁44AとU字底壁44Jとを連結すると共に、第1縦リブ46Fと内側壁44Bとの間(ガラス収容部50に対し車幅方向内側)に低剛性部51が形成されている。
図7(D)に示すドアリインフォースメント32は、延設部46Cと第2横リブ46Bとが車幅方向に離間しており、第2縦リブ46Gと第3縦リブ46Hとの間に外形部44のU字底壁が入り込んでいる。第2縦リブ46Gと第3縦リブ46Hとの間すなわち、U字底壁44Jの上側開口端(外壁44H、内壁44Iとの境界)が、横リブの不存在部である低剛性部51とされている。
これらの各構成によっても、車幅方向外側から側突荷重Fが作用すると、ドアリインフォースメント32は、低剛性部51(の上下の空間)を潰すように変形しながら外側部45Aにガラス収容部50を空走させるため、外側壁44AにおけるA部の破断が抑制され、基本的に第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態又は前出の構成と基本的に同一の部品、部分については、上記第1の実施形態又は前出の構成と同一の符号を付して説明を省略する。
(第2の実施形態)
図8には、本発明の第2の実施形態に係るサイドドア構造60が図1に対応する断面図にて示されている。この図に示される如く、サイドドア構造60は、ドアリインフォースメント32に代えてドアリインフォースメント62を備えている。ドアリインフォースメント62は、低剛性部51に代えて低剛性部64を備えており、低剛性部64は、外側壁44AにおけるA部と延設部46Cの車幅方向外端とを連結する湾曲リブ66を有して構成されている。
湾曲リブ66は、この実施形態では上向きに凹となる曲面(断面視曲線)上に形成されている。したがって、湾曲リブ66は、その車幅方向両端を車幅方向に沿って近接させる方向に作用する荷重によって曲げを生じるようになっており、低剛性部64は、圧縮(軸力)を生じる第2横リブ46B、延設部46Cの設置部位と比較して低剛性であるドアリインフォースメント62内に形成している。換言すれば、この実施形態における低剛性部64は、第2横リブ46B(延設部46C)の車幅方向に沿う延長線上からずれて存在する不連続部としての湾曲リブ66が低剛性部64を形成している。
上記構成のサイドドア構造60によっても、第1の実施形態を構成するドアリインフォースメント32の低剛性部51と同じ位置に低剛性部64が形成されているため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、側突荷重を車体骨格であるフロアクロスメンバ40に効果的に伝達することができる。しかも、サイドドア構造60では、側突荷重Fによってドアリインフォースメント62を低剛性部64において変形させる際に湾曲リブ66を曲げ変形するため、第1の実施形態と比較して、外側部45Aが両端支持梁になる前の側突初期における伝達荷重を増大することができる。
また、ドアリインフォースメント62は、外側壁44AのA部と延設部46CすなわちU壁44Gとを連結する湾曲リブ66を備えるため、該湾曲リブ66(の剛性、形状)によって外側部45Aの変形方向(変形中、変形後の姿勢)をコントロールができ、安定した荷重伝達が可能になる。さらに、湾曲リブ66を備えることで、雨水を安定的に排出することができる。
なお、上記第2の実施形態では、ドアリインフォースメント62における外側部45Aの下側に低剛性部64を形成した例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図9(A)乃至図9(F)に示す変形例の如く構成しても良い。
図9(A)に示すドアリインフォースメント62は、湾曲リブ66に代えて、外側壁44Aと延設部46Cの車幅方向外端とを連結するSクランクリブ68を備えて構成されている。Sクランクリブ68は、延設部46Cの車幅方向外端に連結された車幅方向内端が外端よりも高位になるように車幅方向中央において上下逆に屈曲して構成されている。したがって、Sクランクリブ68における外側壁44Aとの連結点は、第2横リブ46B(延設部46C)よりも低位とされている。
図9(B)に部分的に示すドアリインフォースメント62は、湾曲リブ66に代えて、逆Vクランクリブ70を備えて構成されている。逆Vクランクリブ70は、車体前後方向から見て下向きに開口する逆さV字状に形成されており、その車幅方向中央に位置する頂部70Aが延設部46Cの車幅方向外端に連結されている。逆Vクランクリブ70を構成する車幅方向外側の傾斜片70Bは、頂部70Aと外側壁44Aの下端(底壁44Cとの境界部)とを連結している。逆Vクランクリブ70を構成する車幅方向外側の傾斜片70Cは、頂部70Aと底壁44Cとを連結している。また、ドアリインフォースメント62は、第3縦リブ46Hを備えない。
図9(C)に部分的に示すドアリインフォースメント62は、湾曲リブ66に代えて、Vクランクリブ72を備えて構成されている。Vクランクリブ72は、車体前後方向から見て上向きに開口するV字状に形成されており、車幅方向外側の開口端が外側壁44AのA部に連結されると共に、車幅方向内側の開口端が延設部46Cの車幅方向外端に連結されている。また、この変形例では、Vクランクリブ72の車幅方向中央に位置する下側の頂部72Aが底壁44Cに連結されている。
図9(D)に示すドアリインフォースメント62は、湾曲リブ66に代えて、外側壁44Aと延設部46Cの車幅方向外端とを連結するZクランクリブ74を備えて構成されている。Zクランクリブ74は、延設部46Cの車幅方向外端に連結された車幅方向内端が外端よりも低位になるように車幅方向中央において上下逆に屈曲して構成されている。したがって、Zクランクリブ74における外側壁44Aとの連結点は、第2横リブ46B(延設部46C)よりも高位とされている。
図9(E)に示すドアリインフォースメント62は、湾曲リブ66に代えて、外側壁44AのA部と延設部46Cの車幅方向外端とを連結するダイヤモンドクランクリブ76を備えて構成されている。ダイヤモンドクランクリブ76は、車体前後方向から見て車体上下方向中間部に車幅方向両端を構成する頂部76A、76Bが位置する菱形(ダイヤモンド)状に形成されており、頂部76Aを外側壁44AのA部に連結させると共に、頂部76Bを延設部46Cの車幅方向外端に連結させている。また、ダイヤモンドクランクリブ76は、その車幅方向略中央で下端を成す頂部76Cは底壁44Cに連結されており、上端を成す頂部76Dはフリーとされている。
図9(F)に示すドアリインフォースメント62は、湾曲リブ66に代えて、外側壁44AのA部と延設部46Cの車幅方向外端とを連結するスクエアクランクリブ78を備えて構成されている。スクエアクランクリブ78は、車体前後方向から見て車幅方向外向きに開口する略コ字状に形成されており、上下の開口端がA部を跨いで外側壁44Aにそれぞれ連結されている。また、スクエアクランクリブ78は、車幅方向内端における上下方向中央部が延設部46Cの車幅方向外端に連結されている。
これらの各構成によっても、車幅方向外側から側突荷重Fが作用すると、ドアリインフォースメント62は、低剛性部64を構成する各クランクリブを曲げ変形させながら外側部45Aを両端支持状態へ移行させるため、第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、上記各変形例では、低剛性部64が同じ位置(ガラス収容部50よりも車幅方向外側)に配置された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図7に示す各低剛性部51の位置に湾曲リブ66や各クランクリブ68、70、72、76、78等の不連続部を設けてドアリインフォースメント62を構成しても良い。
(第3の実施形態)
図10には、本発明の第3の実施形態に係るサイドドア構造80が図1に対応する断面図にて示されている。この図に示される如く、サイドドア構造80は、ドアリインフォースメント32に代えてドアリインフォースメント82を備えている。ドアリインフォースメント82は、低剛性部51に代えて低剛性部84を備えている。低剛性部84は、低剛性部51と同様に、延設部46Cを含む第2横リブ46Bの車幅方向外端部(一部)が切り欠かれた如き、第2横リブ46Bの不連続部、不存在部として形成されている。
この低剛性部84では、延設部46Cが第3縦リブ46Hよりも車幅方向外側に突出した突出部85を有すると共に、外側壁44AにおけるA部から車幅方向内側に向けて係合リブ(引っ掛けリブ)86が突設されている。この突出部85と係合リブ86とは、本発明における「一対の係合部」に相当し、図11に示す如く衝突体Cが衝突して変形した後に、互い係合してドアリインフォースメント82の矢印B方向の変形を抑制するようになっている。これにより、ドアリインフォースメント82は、荷重伝達経路F2を構成する部分の車幅方向外側部分を持ち上げるようにする変形が抑制され、荷重伝達経路F2において第2横リブ46Bの軸力相当荷重を確実に伝達することができる構成とされている。
上記構成のサイドドア構造80によっても、第1の実施形態を構成するドアリインフォースメント32の低剛性部51と同じ位置に基本的に同じ構造の(横リブ46Bの不存在部である)低剛性部84が形成されているため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、側突荷重を車体骨格であるフロアクロスメンバ40に効果的に伝達することができる。しかも、サイドドア構造80では、ドアリインフォースメントの変形による低剛性部84(が形成する空間)の消費後には、係合リブ86が突出部85に係合するため、ドアリインフォースメント82が矢印B方向に変形することが抑制されて荷重伝達経路F2の直線性が維持されるので、上下の荷重伝達経路F1、F2を介して側突荷重Fを一層効果的にフロアクロスメンバ40に伝達することができる。
また、ドアリインフォースメント62は、ドアアウタパネル26に接合される外側壁44Aから係合リブ86が突設されているため、低剛性部84を有する構成においてドアアウタパネル26の面剛性を高めることができる。
なお、上記第3の実施形態では、ドアリインフォースメント82における係合リブ86が延設部46Cに係合する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図12(A)乃至図12(F)に示す変形例の如く構成しても良い。
図12(A)に示すドアリインフォースメント82は、外側壁44Aからそれぞれ上下方向に離間して複数(この変形例では4つ)の係合リブ86が突設されている。これにより、衝突体Cの衝突位置や衝突角度等に応じて何れかの係合リブ86が延設部46Cに係合する構造とされている。換言すれば、衝突位置や角度に依らず、係合リブ86を延設部46Cに係合させることができる構成とされている。
図12(B)に示すドアリインフォースメント82は、第3縦リブ46Hにおける突出部85の下側から、車幅方向外側に向けて被係合リブ88がさらに突設されている。この変形例では、複数(2つ)の被係合リブ88が上下に離間して突設されている。これにより、衝突体Cの衝突位置や衝突角度等に応じて係合リブ86が突出部85又は被係合リブ88に係合する構造とされている。
図12(C)に示すドアリインフォースメント82は、板状に突出した突出部85、係合リブ86に代えて、ドアリインフォースメント82の変形によって互いに係合(嵌合)する一対の凸凹部を備えている。具体的には、第2横リブ46BにおけるU字底壁44Jに連続する車幅方向外端が、U字底壁44Jを一部切り欠いて車幅方向外向きに開口する凹壁90Aの上下方向中央部に連結されており、凹壁90Aの上画の開口端は、それぞれ外壁44Hの下端、第3縦リブ46Hの上端に連結されている。一方、外側壁44AにおけるA部には、凹壁90Aに対応して車幅方向外向きに開口する半円弧状の凸壁90Bが突設されている。
図12(D)に示すドアリインフォースメント82は、板状に突出した突出部85、係合リブ86に代えて、それぞれ楔状(ブロック状)に形成された被係合部92A、係合部92Bを備えている。被係合部92Aは、延設部46C、U字底壁44J、外壁44Hの下端部に跨って上側を頂部(先端)とする楔状に形成されている。被係合部92Aは、外側壁44Aの下端部から車幅方向内側に突出して下側を頂部(先端)とする楔状に形成されている。被係合部92A、係合部92Bは、上下方向の位置がずれており、ドアリインフォースメント82の変形によって、係合部92Bの上面が被係合部92Aの下面に係合するようになっている。
図12(E)に示すドアリインフォースメント82は、被係合部92A、係合部92Bの係合部形状を各部の肉厚を一定のまま形成した如き被係合部94A、係合部94Bを備える。被係合部94A、係合部94Bは、上下方向の位置がずれており、ドアリインフォースメント82の変形によって、係合部94Bの上面が被係合部94Aの下面に係合するようになっている。また、この変形例では、図12(D)の例とは異なり、第3縦リブ46Hが設けられていない。
図12(F)に示すドアリインフォースメント82は、被係合部94A、係合部94Bの楔(三角)形状を、コ字状(四角形状)に変更した如き被係合部96A、係合部96Bを備える。したがって、ドアリインフォースメント82の変形によって、係合部96Bの上面が被係合部96Aの下面に係合するようになっている。
これらの各構成によっても、車幅方向外側から側突荷重Fが作用すると、ドアリインフォースメント82は、低剛性部84を構成する各クランクリブを曲げ変形させながら外側部45Aを両端支持状態へ移行させ、低剛性部の両端に位置する係合部(係合リブ86等)を被係合部(延設部46C等)に係合させるため、第3の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、上記各変形例では、低剛性部84が同じ位置(ガラス収容部50よりも車幅方向外側)に配置された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図7に示す各低剛性部51の位置に突出部85、係合リブ86、被係合リブ88、被係合部92A、94A、96A、係合部92B、94B、96B等を適宜設けてドアリインフォースメント82を構成しても良い。
なお、上記各実施形態又は変形例では、サイドドア12が前ヒンジ構造のリヤドアである例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、本発明をフロントドアに適用しても良く、スライドドアや後ヒンジ構造のサイドドアに本発明を適用しても良い。また、本発明における車体骨格がフロアクロスメンバ40に限定されないことは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態に係るサイドドア構造を示す車体後側から見た断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るサイドドア構造を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るサイドドア構造を示す平面断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るサイドドア構造が適用されたサイドドアの斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るサイドドア構造を構成するドアリインフォースメントの変形過程を模式的に示す図であって、(A)は変形初期の模式図、(B)は変形中期の模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るサイドドア構造を構成するドアリインフォースメントの変形後の状態を示す車体後側から見た断面図である。 (A)〜(D)のそれぞれは、本発明の第1の実施形態に係るサイドドア構造を構成するドアリインフォースメントの変形例を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るサイドドア構造を示す車体後側から見た断面図である。 (A)〜(F)のそれぞれは、本発明の第2の実施形態に係るサイドドア構造を構成するドアリインフォースメントの変形例を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るサイドドア構造を示す車体後側から見た断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るサイドドア構造を構成するドアリインフォースメントの変形後の状態を示す車体後側から見た断面図である。 (A)〜(F)のそれぞれは、本発明の第3の実施形態に係るサイドドア構造を構成するドアリインフォースメントの変形例を示す断面図である。 本発明の実施形態との比較例に係るサイドドア構造を構成する図1に対応する断面図である。 上記比較例を構成するドアリインフォースメントの変形状態を示す断面図である。
符号の説明
10 サイドドア構造
11 車体
12 サイドドア
14 ドア開口部(開口部)
32 ドアリインフォースメント(補強部材)
40 フロアクロスメンバ(車体骨格)
44 外形部(補強部材)
45A 外側部(補強部材)
45B 内側部(補強部材)
45C 下部(補強部材)
46B 横リブ(横壁)
51 低剛性部(不連続部、不存在部)
60・80 サイドドア構造
62・82 ドアリインフォースメント(補強部材)
64 低剛性部(不連続部)
66 湾曲リブ(易曲部)
68 Sクランクリブ(易曲部)
70 逆Vクランクリブ(易曲部)
72 Vクランクリブ(易曲部)
74 Zクランクリブ(易曲部)
76 ダイヤモンドクランクリブ(易曲部)
78 スクエアクランクリブ(易曲部)
84 低剛性部(不連続部、不存在部)
85 突出部(一対の係合部の一方)
86 係合リブ(一対の係合部の一方)
88 被係合リブ(一対の係合部の一方)
90A 凹壁(一対の係合部の一方)
90B 凸壁(一対の係合部の一方)
92A・94A・96A 被係合部(一対の係合部の一方)
92B・94B・96B 係合部(一対の係合部の一方)

Claims (6)

  1. 車体の乗員乗降用の開口部を開閉するためのサイドドアの下部に、車体外側から車幅方向内向きの荷重を車体骨格に伝達する補強部材が配設されたサイドドア構造であって、
    前記補強部材は、
    車幅方向外側部分を構成する外側部と、外側部と車幅方向に離間して位置し車幅方向内側部分を構成する内側部と、前記外側部及び内側部の車体上下方向の下側に位置し該外側部と内側部とを連結する下部とを有しており、
    かつ、前記下部の上端側には、前記補強部材の車幅方向における剛性を補強部材上下方向に均一化させるための低剛性部が形成されているサイドドア構造。
  2. 前記低剛性部は、前記下部と前記外側部との間、又は前記下部における前記外側部の下方に形成されている請求項1記載のサイドドア構造。
  3. 前記補強部材は、前記外側部と内側部と下部とを一体的かつ閉断面を成す枠状に形成する外形部と、前記外形部内における前記下部の上端に沿って設けられた横壁とを含んで構成され、
    前記低剛性部は、前記横壁における車幅方向の不連続部として形成されている請求項1又は請求項2記載のサイドドア構造。
  4. 前記不連続部は、前記横壁の不存在部である請求項3記載のサイドドア構造。
  5. 前記不連続部は、前記横壁の車幅方向における一部を湾曲又は屈曲した易曲部である請求項3記載のサイドドア構造。
  6. 前記低剛性部には、車幅方向に離間して設けられ、該低剛性部において前記補強部材が車幅方向に潰れるように変形すると互いに係合する一対の係合部が形成されている請求項1乃至請求項5の何れか1項記載のサイドドア構造。
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