JP2007021619A - 使用済み製品の樹脂製外装材をリサイクルする方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用済み製品の樹脂製外装材をそのまま再使用でき、樹脂製外装材のリサイクルの過程で得られた適正粒径未満のものを、ケミカルリサイクル材料以外にブラスト用メディアとして用いることができるリサイクル方法を提供する。
【解決手段】使用済み製品の樹脂製外装材をリサイクルする方法において、前記使用済み製品の樹脂製外装材を再使用可能なものと再使用不可能のものとに分別する分別工程(b)と、前記分別工程から再使用不可能として送られてきた使用済み製品の樹脂製外装材を粉砕し、所定粒径のものと所定粒径未満のものとを選別して、所定粒径未満のものを投射材としてブラストメディア準備工程に送る樹脂製外装材粉砕、選別工程((c−1)〜(c−3))と、前記分別工程から再使用可能として送られてきた使用済み製品の樹脂製外装材を再使用するためにブラスト洗浄するブラスト洗浄工程(d)と、を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】使用済み製品の樹脂製外装材をリサイクルする方法において、前記使用済み製品の樹脂製外装材を再使用可能なものと再使用不可能のものとに分別する分別工程(b)と、前記分別工程から再使用不可能として送られてきた使用済み製品の樹脂製外装材を粉砕し、所定粒径のものと所定粒径未満のものとを選別して、所定粒径未満のものを投射材としてブラストメディア準備工程に送る樹脂製外装材粉砕、選別工程((c−1)〜(c−3))と、前記分別工程から再使用可能として送られてきた使用済み製品の樹脂製外装材を再使用するためにブラスト洗浄するブラスト洗浄工程(d)と、を有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、使用済み製品の樹脂製外装材をリサイクルする方法に関するものである。
近年では、使用済み製品の後処理が重要な課題となっており、環境負荷低減活動の一環として、使用済み製品の樹脂製外装材等においても、これらをリサイクルして新規の樹脂製外装材として使用されている。
その際、使用済み製品の樹脂製外装材のリサイクル方法としては、例えば、図2に示すような処理工程が用いられる。そこでは、まず、回収された製品を分解し、材料別に分別する。これらにより分別された特定のプラスチックについては、粉砕処理、微紛・金属除去処理、粒径選別等が行われる。粒径選別で適正サイズとして選別されたものについては、梱包等を経てメーカーに出荷される。出荷後、それらがペレット化されリサイクル材料として新規の樹脂製外装材等に使用される。
しかしながら、従来においては、粒径選別で適正粒径未満のものについては、新規の樹脂製外装材等へのリサイクル材料として使用することができないため、ケミカルリサイクルの材料としての用途しかなかった。
その際、使用済み製品の樹脂製外装材のリサイクル方法としては、例えば、図2に示すような処理工程が用いられる。そこでは、まず、回収された製品を分解し、材料別に分別する。これらにより分別された特定のプラスチックについては、粉砕処理、微紛・金属除去処理、粒径選別等が行われる。粒径選別で適正サイズとして選別されたものについては、梱包等を経てメーカーに出荷される。出荷後、それらがペレット化されリサイクル材料として新規の樹脂製外装材等に使用される。
しかしながら、従来においては、粒径選別で適正粒径未満のものについては、新規の樹脂製外装材等へのリサイクル材料として使用することができないため、ケミカルリサイクルの材料としての用途しかなかった。
一方、これらのマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルに対しては、環境面及びコスト面から、使用済み製品の樹脂製外装材をそのまま再使用するリユース(再利用)がより望まれている。
ところで、このような使用済み製品の樹脂製外装材をそのまま再使用するためには、表面に付着したゴミの除去、変色対策が必要となる。
そのため、例えば、特許文献1のように、リサイクルにより得られた投射材を用いて、ブラスト加工を施し、これら表面への付着物を除去する方法が提案されている。ここでは、まず、ブラスト加工に用いる投射材を得るため、使用済樹脂製品の樹脂を特定し、これにより特定された樹脂から樹脂製投射材として有用な樹脂を分別・収集する。その後、この分別・収集された樹脂を粉砕・加工することによって投射材が得られる。
特開2003−181760号公報
ところで、このような使用済み製品の樹脂製外装材をそのまま再使用するためには、表面に付着したゴミの除去、変色対策が必要となる。
そのため、例えば、特許文献1のように、リサイクルにより得られた投射材を用いて、ブラスト加工を施し、これら表面への付着物を除去する方法が提案されている。ここでは、まず、ブラスト加工に用いる投射材を得るため、使用済樹脂製品の樹脂を特定し、これにより特定された樹脂から樹脂製投射材として有用な樹脂を分別・収集する。その後、この分別・収集された樹脂を粉砕・加工することによって投射材が得られる。
上記したように、従来の樹脂製外装材のリサイクル方法においては、適正サイズ未満のものは、ケミカルリサイクル以外に使用することはできないものであり、また使用済み製品の樹脂製外装材をそのまま再使用するについても配慮されていないものであった。
特に、環境面及びコスト面から、使用済み製品の樹脂製外装材をそのままリユースするためには、千差万別の汚れ具合に対処することが必要となり、従来の超音波洗浄等の処理では、このような汚れに対処する上で、大きなハードルとなっていた。そのための有力な洗浄手法として、ブラスト洗浄方法(加工方法)が検討されている。このブラスト洗浄方法によると、母体を傷つけず、表面のゴミ、変色部のみを除去でき、また、廃液処理が不要なドライプロセスであり、環境面からも適している。さらに、小さな傷程度であれば表面を削った際に、修復できる。等の長所を有している。
特に、環境面及びコスト面から、使用済み製品の樹脂製外装材をそのままリユースするためには、千差万別の汚れ具合に対処することが必要となり、従来の超音波洗浄等の処理では、このような汚れに対処する上で、大きなハードルとなっていた。そのための有力な洗浄手法として、ブラスト洗浄方法(加工方法)が検討されている。このブラスト洗浄方法によると、母体を傷つけず、表面のゴミ、変色部のみを除去でき、また、廃液処理が不要なドライプロセスであり、環境面からも適している。さらに、小さな傷程度であれば表面を削った際に、修復できる。等の長所を有している。
以上のブラスト洗浄方法では、圧縮空気等を用いて、ゴミ等の付着した使用済み製品の樹脂製外装材の表面に投射材を投射することにより、表面に付着したゴミ等が除去・洗浄されることになる。その際、投射材として樹脂、ガラス等が使用されてきたが、投射材は高価であり、また環境面からもサイクルにより得られた投射材を用いることが有利である。
このようなことから、上記した特許文献1のように、樹脂部品をリサイクルして投射材を得る方法が提案されている。
しかしながら、特許文献1の方法では、前述したように、ブラスト加工に用いる投射材を得るため、使用済樹脂製品の樹脂を特定し、これにより特定された樹脂から樹脂製投射材として有用な樹脂を分別・収集することが必要である。さらに、その後、この分別・収集された樹脂を粉砕・加工する工程を必要とするものである。したがって、全体効率の面から必ずしも満足の得られるものではない。
このようなことから、上記した特許文献1のように、樹脂部品をリサイクルして投射材を得る方法が提案されている。
しかしながら、特許文献1の方法では、前述したように、ブラスト加工に用いる投射材を得るため、使用済樹脂製品の樹脂を特定し、これにより特定された樹脂から樹脂製投射材として有用な樹脂を分別・収集することが必要である。さらに、その後、この分別・収集された樹脂を粉砕・加工する工程を必要とするものである。したがって、全体効率の面から必ずしも満足の得られるものではない。
本発明は、上記課題に鑑み、使用済み製品の樹脂製外装材をそのまま再使用することができ、環境負荷を大きく低減することが可能となる使用済み製品の樹脂製外装材をリサイクルする方法を提供することを目的とするものである。
また、樹脂製外装材のリサイクルの過程で得られた適正粒径未満のものを、ケミカルリサイクル材料以外にブラスト用メディアとして用いることができ、より効率的にリユースを拡大させることが可能となるリサイクル方法の提供を目的とするものである。
また、樹脂製外装材のリサイクルの過程で得られた適正粒径未満のものを、ケミカルリサイクル材料以外にブラスト用メディアとして用いることができ、より効率的にリユースを拡大させることが可能となるリサイクル方法の提供を目的とするものである。
本発明は上記課題を解決するため、つぎのように構成した使用済み製品の樹脂製外装材をリサイクルする方法を提供するものである。
すなわち、本発明の使用済み製品の樹脂製外装材をリサイクルする方法は、前記使用済み製品の樹脂製外装材を再使用可能なものと再使用不可能のものとに分別する分別工程と、前記分別工程から再使用不可能として送られてきた使用済み製品の樹脂製外装材を粉砕し、所定粒径のものと所定粒径未満のものとを選別して、所定粒径未満のものを投射材としてブラストメディア準備工程に送る樹脂製外装材粉砕、選別工程と、前記分別工程から再使用可能として送られてきた使用済み製品の樹脂製外装材を再使用するためにブラスト洗浄するブラスト洗浄工程と、を有することを特徴としている。
また、本発明においては、前記ブラスト洗浄工程において、前記ブラストメディア準備工程に送られてきた前記所定粒径未満のものによる投射材を用い、ブラスト洗浄する構成を採ることができる。その際、本発明においては、前記再使用可能と判別された樹脂製外装材と同一材質のものによる投射材、あるいはこの投射材にこれより柔らかい材質からなる投射材を混合したものを用いてブラスト洗浄する構成を採ることができる。
すなわち、本発明の使用済み製品の樹脂製外装材をリサイクルする方法は、前記使用済み製品の樹脂製外装材を再使用可能なものと再使用不可能のものとに分別する分別工程と、前記分別工程から再使用不可能として送られてきた使用済み製品の樹脂製外装材を粉砕し、所定粒径のものと所定粒径未満のものとを選別して、所定粒径未満のものを投射材としてブラストメディア準備工程に送る樹脂製外装材粉砕、選別工程と、前記分別工程から再使用可能として送られてきた使用済み製品の樹脂製外装材を再使用するためにブラスト洗浄するブラスト洗浄工程と、を有することを特徴としている。
また、本発明においては、前記ブラスト洗浄工程において、前記ブラストメディア準備工程に送られてきた前記所定粒径未満のものによる投射材を用い、ブラスト洗浄する構成を採ることができる。その際、本発明においては、前記再使用可能と判別された樹脂製外装材と同一材質のものによる投射材、あるいはこの投射材にこれより柔らかい材質からなる投射材を混合したものを用いてブラスト洗浄する構成を採ることができる。
本発明によれば、使用済み製品の樹脂製外装材をそのまま再使用することができ、環境負荷を大きく低減することが可能となる。
また、樹脂製外装材のリサイクルの過程で得られた適正粒径未満のものを、ケミカルリサイクル材料以外にブラスト用メディアとして用いることができ、より効率的にリユースを拡大させることが可能となる。
また、樹脂製外装材のリサイクルの過程で得られた適正粒径未満のものを、ケミカルリサイクル材料以外にブラスト用メディアとして用いることができ、より効率的にリユースを拡大させることが可能となる。
本発明によれば、使用済み製品の樹脂製外装材をそのまま再使用することが可能となり、この点について配慮されていない前述の図2に示した従来例のプラスチックリサイクル方法に比して、環境負荷を大きく低減することができる。
また、本発明によれば、適正粒径未満のものをブラスト用メディアとして利用できるようにしたことから、ケミカルリサイクルの材料として使用されていなかった上記図2の従来例のものに比して、リユースを拡大させることができる。
また、本発明によれば、適正粒径未満のものをブラスト用メディアとして利用できるようにしたことから、ケミカルリサイクルの材料として使用されていなかった上記図2の従来例のものに比して、リユースを拡大させることができる。
また、上記特許文献1の従来例のものでは、前述したようにブラスト加工に用いる投射材を得るため、使用済樹脂製品の樹脂を特定し、これにより特定された樹脂から樹脂製投射材として有用な樹脂を分別・収集することが必要である。さらに、その後、この分別・収集された樹脂を粉砕・加工する工程を必要とするものである。
これに対して、本発明の構成によれば、樹脂製外装材のリサイクルの選別過程で得られた適正粒径未満のものを、そのままケミカルリサイクル材料以外のブラスト用メディアとして用いることができる。したがって、上記特許文献1のものに比して、より効率的にリユースを拡大させることが可能となる。
これに対して、本発明の構成によれば、樹脂製外装材のリサイクルの選別過程で得られた適正粒径未満のものを、そのままケミカルリサイクル材料以外のブラスト用メディアとして用いることができる。したがって、上記特許文献1のものに比して、より効率的にリユースを拡大させることが可能となる。
特に、本発明においては、上記適正粒径未満のものを投射材として用いるに際し、この投射材を前記再使用可能と判別された樹脂製外装材と同一材質のもので形成するようにすることで、より有効な利用が図られている。
すなわち、ブラスト方式は、従来研磨等で使用されているように、メディアを空気圧でぶつけることで、表面を削る手法である。この手法によると、加工するものより硬い素材をメディアとすると加工素材が削れ、やわらかい素材をメディアとすると表面のゴミのみを削り落とすことになる。これらの特徴を生かせるメディアを選択することにより、より有効な洗浄が可能となる。
樹脂製外装材の再使用を行うための洗浄において、細かな傷の消去や、変色したものをもとに近い色にもどすために、ある程度の研磨力が必要である一方、表面のシボが削れるとゴミ等が付着しやすくなるため削れ過ぎることも問題である。このようなことから、本発明では、硬度が同じになるようにするため、樹脂製外装材と同一材質の樹脂製投射材を使用したリサイクル方法を確立した。これにより、必要以上にシボが削れることがなく、付着しているゴミの除去や傷の修復、変色部の表面加工が行え、新品に近い洗浄が可能となる。
すなわち、ブラスト方式は、従来研磨等で使用されているように、メディアを空気圧でぶつけることで、表面を削る手法である。この手法によると、加工するものより硬い素材をメディアとすると加工素材が削れ、やわらかい素材をメディアとすると表面のゴミのみを削り落とすことになる。これらの特徴を生かせるメディアを選択することにより、より有効な洗浄が可能となる。
樹脂製外装材の再使用を行うための洗浄において、細かな傷の消去や、変色したものをもとに近い色にもどすために、ある程度の研磨力が必要である一方、表面のシボが削れるとゴミ等が付着しやすくなるため削れ過ぎることも問題である。このようなことから、本発明では、硬度が同じになるようにするため、樹脂製外装材と同一材質の樹脂製投射材を使用したリサイクル方法を確立した。これにより、必要以上にシボが削れることがなく、付着しているゴミの除去や傷の修復、変色部の表面加工が行え、新品に近い洗浄が可能となる。
本実施の形態においては、上記同一材質の投射材を使用するため、例えば、前記再使用不可能として分別された樹脂製外装材の材質が前記再使用可能として分別された樹脂製外装材と同一材質かどうか判別する。この判別による同一材質のものを前記樹脂製外装材粉砕、選別工程に送るプロセスロを含んだ工程とする。そして、前記同一材質の樹脂製外装材を粉砕して所定粒径未満のものを投射材として選別し、該選別による投射材をブラストメディア準備工程に送るように構成する。その際、汚れの酷い樹脂製外装材の洗浄時においては、更に、別のプラスチックリサイクルラインから得られた別材質のやわらかい樹脂製外装材(メディアEによる外装材)等を混ぜることが好ましい。
以上によれば、樹脂製外装材再使用という製品のリユース(再利用)を拡大させることができ、さらにこれまでケミカルリサイクルとなっていた樹脂部材をブラストメディアとして再利用することができる。これにより、資源の有効利用をより一層進めることができ、産業廃棄物の低減を図ることが可能となる。
以上によれば、樹脂製外装材再使用という製品のリユース(再利用)を拡大させることができ、さらにこれまでケミカルリサイクルとなっていた樹脂部材をブラストメディアとして再利用することができる。これにより、資源の有効利用をより一層進めることができ、産業廃棄物の低減を図ることが可能となる。
以下に、実施例における本発明を適用した使用済み製品の樹脂製外装材のリサイクル方法について説明する。
図1に、実施例における使用済み製品における樹脂製外装材のリサイクル方法のフローチャートを示す。
図1を用いて、実施例における上記リサイクル方法の手順について説明する。
まず、分解工程(a)において、市場より回収した使用済み製品を素材ごとに分別できるよう分解する(ステップS1)。
つぎに、分別工程(b)において、上記分解工程で分解したものを鉄系部品、非鉄系部品、樹脂系部品、基板等の材料ごとに分別する。
ここで、分別された樹脂系外装部品については、傷の大きさ、へこみ等再使用可能か、再使用不可の場合にその材質が再使用可能なものと同一か、等の判別を行う(ステップS2)。
ここでの分別に基づいて、再使用不可であって再使用可能なものと同一材質のもの(外装材B)についてはプラスチック粉砕ライン(c)に送られる(ステップS3−1)。
また、再使用可能として分別されたもの(外装材A)は、ブラスト洗浄工程(e)に送られる(ステップS3−2)。
図1に、実施例における使用済み製品における樹脂製外装材のリサイクル方法のフローチャートを示す。
図1を用いて、実施例における上記リサイクル方法の手順について説明する。
まず、分解工程(a)において、市場より回収した使用済み製品を素材ごとに分別できるよう分解する(ステップS1)。
つぎに、分別工程(b)において、上記分解工程で分解したものを鉄系部品、非鉄系部品、樹脂系部品、基板等の材料ごとに分別する。
ここで、分別された樹脂系外装部品については、傷の大きさ、へこみ等再使用可能か、再使用不可の場合にその材質が再使用可能なものと同一か、等の判別を行う(ステップS2)。
ここでの分別に基づいて、再使用不可であって再使用可能なものと同一材質のもの(外装材B)についてはプラスチック粉砕ライン(c)に送られる(ステップS3−1)。
また、再使用可能として分別されたもの(外装材A)は、ブラスト洗浄工程(e)に送られる(ステップS3−2)。
プラスチック粉砕ライン(c)では、まず、粉砕工程(c−1)において上記外装材Bが粉砕機で粉砕される。
つぎに、微紛、金属除去工程(c−2)において、微紛や金属が除去される。
つぎに、粒径選別工程(c−3)において、リサイクル材料として適正粒径(適正サイズ)になっているか否かが選別される。ここで、適正粒径としては、略1mm程度とするのが望ましい。
適正粒径とされたものは梱包工程(c−4)に送られ、また適正粒径未満のものはブラスト洗浄に用いるためのメディア(メディアD)としてブラストメディア準備工程(d)に送られる(ステップS4−1)。
梱包工程(c−4)において、適正粒径のものについては梱包されて出荷され、加工メーカーにおいてペレット化され、樹脂製外装材を製造するためのリサイクル材料として活用される(ステップS4−2)。
つぎに、微紛、金属除去工程(c−2)において、微紛や金属が除去される。
つぎに、粒径選別工程(c−3)において、リサイクル材料として適正粒径(適正サイズ)になっているか否かが選別される。ここで、適正粒径としては、略1mm程度とするのが望ましい。
適正粒径とされたものは梱包工程(c−4)に送られ、また適正粒径未満のものはブラスト洗浄に用いるためのメディア(メディアD)としてブラストメディア準備工程(d)に送られる(ステップS4−1)。
梱包工程(c−4)において、適正粒径のものについては梱包されて出荷され、加工メーカーにおいてペレット化され、樹脂製外装材を製造するためのリサイクル材料として活用される(ステップS4−2)。
一方、ブラストメディア準備工程(d)に送られた上記メディアDは、前述した再使用可能と判別された樹脂製外装材が送られているブラスト洗浄工程(e)において、投射材として使用される(ステップS5)。
このブラスト洗浄工程(e)では、分別工程(b)で再使用可能と判別された樹脂製外装材をブラスト洗浄機に搭載し、ブラストメディア準備工程(d)に送られた上記メディアDによる投射材を噴射することにより、上記樹脂製外装材の表面を洗浄する。
その際、樹脂製外装材と同一材質のものを樹脂製投射材として使用していることから、硬度が同じとなり必要以上にシボが削れることがなく、表面のゴミ除去及び変色部の改善が図られ、新品に近い洗浄が可能となる。
このブラスト洗浄工程(e)では、分別工程(b)で再使用可能と判別された樹脂製外装材をブラスト洗浄機に搭載し、ブラストメディア準備工程(d)に送られた上記メディアDによる投射材を噴射することにより、上記樹脂製外装材の表面を洗浄する。
その際、樹脂製外装材と同一材質のものを樹脂製投射材として使用していることから、硬度が同じとなり必要以上にシボが削れることがなく、表面のゴミ除去及び変色部の改善が図られ、新品に近い洗浄が可能となる。
このように、本実施例によれば、従来ではケミカルリサイクルでの材料としてしか使用できなかった適正粒径未満のものを用いて、有用な投射材を得ることが可能となる。しかしながら、汚れの酷い樹脂製外装材の洗浄時においては、更に、別のプラスチックリサイクルラインから得られた別材質のやわらかい樹脂製外装材(メディアEによる外装材)を混ぜることが好ましい。
すなわち、ブラスト洗浄によって汚れの酷い樹脂製外装材を洗浄する際、外装材と同一材質の樹脂製投射材のみを用いただけでは、汚れを落とすために数サイクルのブラスト加工が必要となり、それによりシボが一部削れてしまう場合が生じる。その際、外装材と同一材質の樹脂製投射材よりも柔らかい材質による樹脂製投射材を混ぜることで、硬い材質と柔らかい材質との混合により、全体の削れ具合を軽減することができ、表面のシボを大きく削ることのないブラスト洗浄が可能となる。
すなわち、ブラスト洗浄によって汚れの酷い樹脂製外装材を洗浄する際、外装材と同一材質の樹脂製投射材のみを用いただけでは、汚れを落とすために数サイクルのブラスト加工が必要となり、それによりシボが一部削れてしまう場合が生じる。その際、外装材と同一材質の樹脂製投射材よりも柔らかい材質による樹脂製投射材を混ぜることで、硬い材質と柔らかい材質との混合により、全体の削れ具合を軽減することができ、表面のシボを大きく削ることのないブラスト洗浄が可能となる。
このような別材質の柔らかい樹脂製外装材を得るためには、上記した外装材と同一材質の樹脂製投射材を得るためのプラスチックリサイクルラインとは別の、プラスチックリサイクルラインを構成する。その際、例えば、上記した粉砕ライン(c)と同様のものを用いて、上記外装材と同一材質の樹脂製投射材よりも柔らかい材質による樹脂製投射材(メディアEによる外装材)を得るようにする。そして、ここで得られた樹脂製投射材(メディアEによる外装材)を、上記ブラストメディア準備工程(d)で得られた上記メディアDによる外装材混合(メディアD+メディアE)して、上記ブラスト洗浄工程(e)で使用する。これにより汚れの酷い樹脂製外装材を、表面のシボを大きく削ることなく、ブラスト洗浄をすることが可能となる。
(a):分解工程
(b):分別工程
(c):プラスチック粉砕ライン
(c−1):粉砕工程
(c−2):微紛、金属除去工程
(c−3):粒径選別工程
(c−4):梱包工程
(d):ブラストメディア準備工程
(e):ブラスト洗浄工程
(b):分別工程
(c):プラスチック粉砕ライン
(c−1):粉砕工程
(c−2):微紛、金属除去工程
(c−3):粒径選別工程
(c−4):梱包工程
(d):ブラストメディア準備工程
(e):ブラスト洗浄工程
Claims (5)
- 使用済み製品の樹脂製外装材をリサイクルする方法において、
前記使用済み製品の樹脂製外装材を再使用可能なものと再使用不可能のものとに分別する分別工程と、
前記分別工程から再使用不可能として送られてきた使用済み製品の樹脂製外装材を粉砕し、所定粒径のものと所定粒径未満のものとを選別して、所定粒径未満のものを投射材としてブラストメディア準備工程に送る樹脂製外装材粉砕、選別工程と、
前記分別工程から再使用可能として送られてきた使用済み製品の樹脂製外装材を再使用するためにブラスト洗浄するブラスト洗浄工程と、
を有することを特徴とする使用済み製品の樹脂製外装材をリサイクルする方法。 - 前記所定粒径が、略1mmであることを特徴とする請求項1に記載の使用済み製品の樹脂製外装材をリサイクルする方法。
- 前記ブラスト洗浄工程において、前記ブラストメディア準備工程に送られてきた前記所定粒径未満のものによる投射材を用い、ブラスト洗浄することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の使用済み製品の樹脂製外装材をリサイクルする方法。
- 前記分別工程は、前記再使用不可能として分別された樹脂製外装材の材質が前記再使用可能として分別された樹脂製外装材と同一材質かどうか判別し、該判別による同一材質のものを前記樹脂製外装材粉砕、選別工程に送るプロセスを含み、
前記樹脂製外装材粉砕、選別工程において、前記同一材質の樹脂製外装材を粉砕して所定粒径未満のものを投射材として選別し、該選別による投射材をブラストメディア準備工程に送ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用済み製品の樹脂製外装材をリサイクルする方法。 - 前記ブラスト洗浄工程において、前記樹脂製外装材と同一材質のものによる投射材と、該投射材より柔らかい材質からなる投射材を混合したものを用い、ブラスト洗浄することを特徴とする請求項4に記載の使用済み製品の樹脂製外装材をリサイクルする方法。
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WO2016098167A1 (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | 日産自動車株式会社 | 表面処理装置、表面処理方法、および表面処理された樹脂成形品 |
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WO2016098167A1 (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | 日産自動車株式会社 | 表面処理装置、表面処理方法、および表面処理された樹脂成形品 |
JPWO2016098167A1 (ja) * | 2014-12-15 | 2017-08-10 | 日産自動車株式会社 | 表面処理装置、表面処理方法、および表面処理された樹脂成形品 |
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