JP2007020977A - 運動支援装置及び運動器具 - Google Patents

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Abstract

【目的】 音楽を効果的に利用して運動を楽しく行えるようにする。
【構成】 ベース台2と、ベース台2に固定された軸体4と、運動者が乗り、運動者の動作に応じて軸体4に沿って移動させることができる移動体10と、移動体10を軸体4の長手方向の中心に向けて付勢するバネ5とを有する運動器具1において、荷重センサ及び位置センサにより、移動体10が周期的に移動した場合にその周期を持続的に検出し、演奏の進行速度をその周期に連動させて変化させながらスピーカ7から楽曲を出力するようにした。
【選択図】 図1

Description

この発明は、音楽を利用して楽しく運動を行えるようにするための運動支援装置及び、このような運動支援装置の主要構造部としてあるいはこのような運動支援装置と共に利用するに適した運動器具に関する。
近年、日本や欧米等の先進国において、肥満が急増している。そして、肥満を防止するための手段として、サプリメントや薬の他、エアロビクス(有酸素運動)に注目が集まっている。
また、このようなエアロビクスを行うための装置としては、室内で自転車のペダルを漕ぐ運動を行うことができるようにするエアロバイクを始め、従来から種々のものが知られている。そして、例えばエアロバイクにおいては、ピッ、ピッ、といった音を適当な間隔で鳴らし、運動者にペースの目安を提供するようにすることが知られている。そして、このような装置によれば、運動者は、そのリズムに合わせて運動することにより、適切なペースで運動を行うことができる。
なお、音楽やリズムに合わせて体を動かすこと自体は、ダンスとして広く行われている。そして、ダンスのように体を動かす動作に対応して楽音を鳴らす器具としても、例えば、靴にセンサやキーを設け、その靴を履いて運動してセンサやキーを押圧することにより楽音を鳴らすことができるようにした器具が知られている。このような器具については、特許文献1や特許文献2に記載されている。
また、特許文献3や特許文献4には、ユーザの動作を検出し、その内容に応じて、自動演奏におけるテンポ等のパラメータを変更する装置が記載されている。
特開昭54−19338号公報 特許第2970494号公報 特許第3436089号公報 特許第3598613号公報
しかしながら、上述したような従来の装置では、運動を楽しく行えるようにするという観点からは、十分なものではなかった。
すなわち、エアロバイクを始めとする定置型の器具を用いて行う運動は、単調で面白みに欠けるものになりがちであるが、この点を解消する試みが十分になされていなかった。このような器具において、運動中に音を鳴らす機能を設けたとしても、それは単にペースメーカーとしての機能に留まるものであり、運動をその音に合わせて行うことができないと、却ってストレスを感じてしまうという問題があった。
また、運動しながら自由に移動できる自転車のような器具であっても、連続的に運動を行う際には動作自体はある程度単調にならざるを得ない場合が多いが、この点を解消できるような試みも十分になされていなかった。
従って、運動自体をあまり楽しめない人にとっては、長時間の運動継続が難しく、結果として運動不足の解消やカロリーの消費といった目的が達成できなくなってしまうという問題があった。
なお、特許文献1や特許文献2に記載されているような装置は、あくまでも楽器としての使用を想定したものであり、装置を装着すると運動性が低下し、体が動かしづらいことによるストレスを感じてしまう場合があるという問題があった。
また、特許文献3や特許文献4に記載されているような装置は、ユーザの動作を演奏の指示として検出し、その指示に応じた演奏を行うのみであり、特に運動ということを意識したものではなかった。
この発明は、このような背景に基づいてなされたものであり、音楽を効果的に利用して運動を楽しく行えるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明の運動支援装置は、運動者の動作に応じて特定の経路又は範囲を移動する移動体と、上記移動体が周期的に移動した場合にその周期を持続的に検出する周期検出手段と、楽曲を出力する楽曲出力手段と、上記楽曲出力手段が出力する楽曲の進行速度を上記周期検出手段が検出した周期に連動させて変化させる楽曲速度制御手段とを設けたものである。
このような運動支援装置において、上記移動体の移動を検出する移動検出手段を設け、上記周期検出手段を、上記移動検出手段の出力を用いて上記周期を検出する手段とするとよい。
さらに、上記移動体の周期的な移動が、上記特定の経路又は範囲内での往復移動であり、上記往復移動の強度又は移動量が所定値以上の場合に上記楽曲出力手段が出力する楽曲に所定の音を追加する手段を設けるとよい。
また、この発明の別の運動支援装置は、運動者又は運動者の使用する運動器具に装着し、その装着した部分の移動を検出する移動検出手段と、上記移動検出手段が周期的な移動を検出した場合にその周期を持続的に検出する周期検出手段と、楽曲を出力する楽曲出力手段と、上記楽曲出力手段が出力する楽曲の進行速度を上記周期検出手段が検出した周期に連動させて変化させる楽曲速度制御手段とを設けたものである。
このような運動支援装置において、上記移動検出手段を複数設け、上記周期検出手段は、上記各移動検出手段からの出力を用いて、上記周期的な移動につき、上記各移動検出手段と対応する複数の異なる位相の周期を検出する手段を設け、上記楽曲速度制御手段に、上記周期的な移動のうちの、上記複数の異なる位相の各々と対応する時点で上記楽曲の進行速度を更新する手段を設けるとよい。
また、上記の各運動支援装置において、上記楽曲出力手段が出力する楽曲の種類又は、その楽曲中のフレーズ、メロディー又はリズムの種類を変更する楽曲変更手段を設けるとよい。
さらに、上記楽曲変更手段を、上記速度制御手段が定める楽曲の進行速度に応じて、上記楽曲出力手段が出力する楽曲の種類又は、その楽曲中のフレーズ、メロディー又はリズムの種類を変更する手段とするとよい。
また、この発明は、運動者の動作に応じて特定の経路又は範囲を移動する移動体と、上記移動体が周期的に移動した場合にその周期を持続的に検出する周期検出手段と、楽曲を出力する楽曲出力手段と、上記楽曲出力手段が出力する楽曲の種類又は、その楽曲中のフレーズ、メロディー又はリズムの種類を、上記周期検出手段が検出した周期に連動させて変化させる楽曲変更手段とを設けた運動支援装置も提供する。
さらに、運動者又は運動者の使用する運動器具に装着し、その装着した部分の移動を検出する移動検出手段と、上記移動検出手段が周期的な移動を検出した場合にその周期を持続的に検出する周期検出手段と、楽曲を出力する楽曲出力手段と、上記楽曲出力手段が出力する楽曲の種類又は、その楽曲中のフレーズ、メロディー又はリズムの種類を、上記周期検出手段が検出した周期に連動させて変化させる楽曲変更手段とを設けた運動支援装置も提供する。
また、上記の各運動支援装置において、上記周期検出手段の出力に基づいて、上記運動者の運動時間及び運動量を算出する算出手段と、上記算出手段が算出した運動時間及び運動量を表示する表示手段を設けるとよい。
さらに、映像を出力する映像出力手段と、上記映像出力手段が出力する映像の進行速度を上記周期検出手段が検出した周期に連動させて変化させる映像速度制御手段とを設けるとよい。
さらに、上記映像出力手段が出力する映像の種類又は映像に加える効果を変更する映像変更手段を設けるとよい。
さらにまた、上記映像変更手段を、上記速度制御手段が定める映像の進行速度に応じて、上記映像出力手段が出力する映像の種類又は映像に加える効果を変更する手段とするとよい。
また、この発明の運動器具は、ベース台と、そのベース台に固定された軸体と、運動者が乗り、その運動者の動作に応じて上記軸体に沿って移動させることができる移動体とを有し、上記運動者が、上記移動体を上記軸体の長手方向の各端部に向かって蹴るように交互に移動させることにより運動を持続させられるようにしたものである。
また、この発明の別の運動器具は、ベース台と、そのベース台に固定された軸体と、運動者が乗り、その運動者の動作に応じて上記軸体に沿って移動させることができる移動体と、上記移動体を上記軸体の長手方向の中心に向けて付勢する付勢手段とを設けたものである。
これらの運動器具において、上記移動体に、上記軸体と直交する方向に距離を隔てて、その移動体の上記軸体に沿った移動を補助する2つの補助輪を設けるとよい。
以上のようなこの発明の運動支援装置によれば、音楽を効果的に利用して運動を楽しく行えるようにすることができる。
また、この発明の運動器具によれば、上記のような運動支援装置の主要構造部としてあるいは上記のような運動支援装置と共に利用することにより、同様な効果を得ることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔第1の実施形態:図1乃至図15〕
まず、この発明の運動支援装置の第1の実施形態である運動器具について説明する。この運動器具は、この発明の運動器具の実施形態でもある。
図1は、その運動器具の構成を示す斜視図である。
この運動器具1は、平らな面に置いて使用する器具であり、図1に示すように、ベース台2と、ベース台上に設けた一対の軸固定部3,3と、その軸固定部3,3によってベース台2に固定される軸体4とを備えている。また、運動者が乗って操作する部分として、一対の移動体10,10を備え、この移動体10の透孔11に軸体4を通すことにより、移動体10を軸体4に沿って移動可能かつ軸体を中心に回動可能としている。なお、移動体10又は軸体4には、透孔11の内面と軸体4との間の摩擦を低減する手段を設けることが好ましい。この手段としては、例えばベアリングや潤滑剤を利用することが考えられる。また、移動体10上には、運動者が乗る位置を規制し、安全に運動できるようにするための規制部材12を設けている。これらの材質は、金属、強化プラスチック等、運動に伴う衝撃に耐えられる程度の強度を有するものを用いるとよい。
そして、運動者は、移動体10,10の上面に片足ずつ乗り、体重移動や足の屈伸運動等を利用して、移動体10を軸体4の長手方向の各端部に向かって蹴るように交互に移動させることにより、運動を行う。すなわち、図1に示すように両方の移動体10,10が軸体4の中央部にある状態から運動を開始し、まず右側の移動体10を一旦右側の軸固定部3付近まで移動させてから中央部に戻し、その後左側の移動体10を左側の軸固定部3付近まで移動させてから中央部に戻す、という運動を繰り返す。このとき、両足を揃えて運動しても、移動体10を移動させない方の足を適当な位置に残し、片足ずつ運動してもよい。移動体10を移動させない方の足は、移動体10から離してしまってもよい。図2には、運動者が運動器具1を用いてこのように運動している状態の例を示している。
また、運動器具1においては、軸体4の両端部に、バネ5による付勢手段を設け、移動体10を軸体4の長手方向の中心に向けて付勢するようにしている。このことにより、移動体10を軸固定部3付近に移動する運動に負荷をかけ、かつ中央部付近に戻す運動を容易にして次の反対側への運動を連続して行い易くし、運動を効率的に行えるようにすることができる。
また、図3の端面図及び図4,図5の断面図に示すように、移動体10には、その下面に、移動体10の軸体4に沿った移動を補助するための補助輪14を設けている。そして、この補助輪14は、軸体4と直交する方向に距離を隔てて、移動体10の前端付近(図4)と後端付近(図5)とに1つずつ、計2つ設けている。また、補助輪14は、移動体の下面に固定した留め具13に軸支されるように設け、弾性変形するゴム又は樹脂により形成するとよい。そして、図2に示すように、補助輪14は、移動体10が軸体4に沿って移動する際に、ベース台2の上面8上を転がり、移動体10が滑らかに移動できるようにする。
以上のような運動器具1によれば、運動者は、効果的に有酸素運動を行い、脂肪を燃焼させることができるので、このことを通じて、肥満防止、健康増進といった効果を得ることができる。また、筋力増強の効果も得られる。さらに、運動器具1による運動は、スケートによる滑走を模したものであるので、スケートや、スキーのスケーティングの練習にも活用することができる。そして、このような運動器具1は、運動者の自宅等でプライベートに使用しても良いが、フィットネスクラブや遊園地、スケート場等に設置して、利用者の運動や練習の用に供してもよい。
なお、運動器具1において、補助輪14を、前端補助輪と後端補助輪とが同時にベース台2の上面8に触れず、移動体10の軸体4回りの回動位置に応じて、いずれか一方のみ上面8に触れるか又はどちらも触れない状態となるように、遊びを持たせた位置及びサイズに形成してもよい(図5参照)。このようにすれば、運動者は、運動時に前後のバランスも調整することを要求され、スケートやスキーの練習を行う際にフォームの改善に利用できる。また、運動の自由度を広げて面白みを増すことができる。
さらに、前端補助輪が、ベース台2に設置している状態(図4)で前傾姿勢がとれるように、この状態では移動体10の上面が水平位置より前方に傾斜するようにしてもよい。
また、運動器具1は、ここまでに説明したような機械的な構成のみで使用しても運動を楽しく効果的に行うことができるが、ここでは、運動器具1を用いた運動を音楽と組み合わせ、より一層楽しく運動ができるようにしている。このための構成について更に説明する。
まず、運動器具1には、図4及び図5に示すように、各移動体10の前側及び後ろ側に、それぞれ荷重センサ15,16を設け、運動者が移動体10に乗ったり移動体10を動かしたりすることにより移動体10にかかる荷重を計測できるようにしている。
さらに、移動体10の位置を検出するためのセンサも設けている。このセンサとしては、例えば、図6及び図7に示すようなものを用いることができる。すなわち、移動体10の一部を切り出した状態で示す図6に示すように、移動体10の透孔11の内部に磁石17を設け、軸体4の一部を切り出した状態で示す図7に示すように、軸体4の磁石17と概ね対向する位置に磁気センサ(位置センサ)4aを設けるとよい。そして、磁気センサ4aは、磁石17が自身と概ね対向する位置を通過したこと及びその際の移動方向を検出できるセンサとし、移動体10の移動に伴って磁石17が磁気センサ4a上を通過する際にその通過時点及び移動方向を検出することができるようにするとよい。この磁気センサ4aが、移動検出手段である。
なおここでは、磁気センサ4aは、移動体10,10に対応させて一対設けている。そして、軸方向の設置位置としては、図8に示すように、移動体10の初期位置から、運動者に最低限要求する移動体10の移動幅D1だけ端部方向に離れた位置に設け、移動体10がこの位置を内側から外側へ通過した場合に片足分の1回の運動が完了したとカウントするようしている。また、磁気センサ4aを複数設け、検出に使用するセンサを切り替えることにより運動者に要求する移動体の移動幅D1を変更して運動の強度を調整できるようにしたり、リニアエンコーダとして使用して、移動体10の位置をより精密に測定できるようにしたりしてもよい。
また、これらの目的に、磁気センサ以外のセンサを用い、例えば光学センサを用いて、センサが透孔11の内部に位置するか外部に位置するかによる明暗の違いを認識するようにしてもよいことはもちろんである。
また、運動器具1には、左右の軸固定部3,3に、それぞれ当接センサ6を設け、移動体10の軸体4端部方向への運動に伴い、バネ5を介して軸固定部3に与えられる力を計測できるようにしている。そして、この当接センサ6の出力により、移動体10がどの程度の勢いで外側に蹴り出されたかについての情報を取得できるようにしている。その計算値は例えば、バネ5のバネ常数と、バネの変形及び摩擦による補正値とによって決定することができる。
運動器具1においては、以上の各センサによる検出結果を利用して、運動者による運動の状態、特にその周期を持続的に検出し、その状態に応じた内容の楽曲や効果音を発生させる機能を設けている。そして、これらの楽曲や効果音を出力するためのスピーカ7,7も設けている。また、これらの発音に関する設定を受け付けるための操作部21及び、これに関連するメッセージ等を表示するための液晶ディスプレイ等による表示部22も設けている。
次に、楽曲や効果音の発生を行うための構成について説明する。
まず、図9に、楽曲や効果音の発生に使用する、運動器具1の電気的制御部の構成を示す。
この図に示すように、運動器具1は、電気的制御部として、荷重センサ15,16,当接センサ6,位置センサ(図7では磁気センサとして示したが、以後はより一般的なこの名称で呼ぶ)4a,操作部21に接続されたコンピュータ装置100を備えている。この接続は、有線でも無線でも構わない。また、コンピュータ装置100には、表示部22,演奏データメモリ111,音源部112も接続され、コンピュータ装置100によってこれらの動作を制御できるようにしている。なお、各部に電源を供給するためのバッテリについては図示を省略している。また、コンピュータ装置100,演奏データメモリ111,音源部112及びバッテリは、ベース台2の内部に設けるとよい。
このうちコンピュータ装置100は、CPU101,タイマ102,ROM103,RAM104を備えるマイクロコンピュータとして構成している。そして、このCPU101は、主制御手段であり、不揮発性記憶手段であるROM103に格納されている制御プログラムを実行することにより、楽曲データに基づく自動演奏、各センサによる運動者の運動の検出、操作部21の操作に応じた設定変更、表示部22へのメッセージの表示等の種々の制御動作を行うことができる。ROM103をフラッシュメモリ等の書き換え可能な記憶手段とすることにより、制御プログラムをアップデート可能とすることも考えられる。タイマ102は、音源部112による自動演奏等のタイミングを取るためのものであり、RAM104は、CPU101によりワークエリアとして使用される。
また、演奏データメモリ111は、EEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成される記憶手段であり、楽音を発生させるための演奏データを含む各種のデータを記憶している。このデータの具体例としては、例えば、MIDI(Musical Instruments Digital Interface:登録商標)形式の楽曲データ、リズムパターンを示すリズムデータ、効果音の波形を示す波形データ等が考えられる。
そして、上記のうち楽曲データは、各パートで発音開始や発音停止させる音の音高、音量、音色等を設定するイベントを、1拍に48クロックのテンポクロックのタイミングと対応させて記憶させる形式のデータである。そして、楽曲データに基づく自動演奏(楽曲データの再生)は、カウンタによりテンポクロックの数をカウントし、各タイミングでそのタイミングと対応するイベントを音源部112に供給し、そのイベントに応じた発音制御を行わせることにより、実現できる。そして、音源部112は、イベントに応じた波形データを生成してサウンドシステム113に供給し、その波形データに基づく発音を行わせる。
このとき、発音はメロディーパートの音でもリズムパートの音でも同じように行わせることができる。従って、リズムパートのみにより構成される楽曲もあり得る。また、メロディーパートとリズムパートを別々の楽曲データとして複数記憶させておき、これらを任意に組み合わせて自動演奏を行うことも可能である。
また、自動演奏を行う際に、発音開始や発音停止のタイミングは、テンポクロックのカウント数により計るようにしているため、テンポクロックの周期を変更することにより、自動演奏のテンポを変更することができる。各楽曲には、標準的なテンポが設定されているが、テンポを変更したい場合には、上記の通りテンポクロックの周期を変更すればよい。
また、波形データについては、任意のタイミングで音源部112に供給して再生を指示することにより、その波形データに基づく発音を行わせることができる。
演奏データメモリ111には、種々のジャンルの種々のテンポの楽曲やリズムに関するデータを、多数記憶させておくとよい。
なお、図9に破線で示すように、外部装置と無線通信を行うための無線受信部121及び無線送信部122を設け、外部の操作用リモートコントローラ123からの操作指示を受け付けたり、自動演奏用のイベントや波形データを、音源部やサウンドシステムを備えた外部の音楽用リモートボックス124に送信して発音を行わせたりすることも考えられる。このようにする場合、運動器具1側には、操作部21,表示部22,音源部112,サウンドシステム113を設けなくてもよい。
また、コンピュータ装置100及び演奏データメモリ111に相当する機能も音楽用リモートボックス124に設け、運動器具1側からは、単にセンサの検出値を送信するのみとしてもよい。
ところで、上述したコンピュータ装置100は、各センサの出力に基づいて運動者の運動の周期を検出し、それに合わせて自動演奏を制御することにより、運動者の動きに合わせて楽曲の出力を行うようにしている。この点が、この実施形態の重要な特徴の一つである。
次に、このためにCPU101が行う処理について説明する。
まず、図10に、CPU101が行う制御のメイン処理のフローチャートを示す。
CPU101は、図示しない電源スイッチにより運動器具1の電源が投入されると、CPU101は図10のフローチャートに示す処理を開始する。そして、まず所要の初期設定処理を行った後(S11)、操作部21の操作に従って種々のパラメータを設定するパラメータ設定処理を行う(S12)。
図12に、このパラメータ設定処理のフローチャートを示す。
この図に示すように、パラメータ設定処理においては、まず操作部21における操作内容をスキャンし(S41)、その後、そのスキャンにより検出した操作に応じた処理を行う。
すなわち、ジャンル選択指示があった場合には、指示に従って、自動演奏に使用する楽曲のジャンルを設定する(S42,S43)。このジャンルは、例えば、ラップ,ロック,ラテン,サルサ等であり、演奏データメモリ111に記憶させる楽曲データに、その曲がどのジャンルの曲かを示すデータを予め含めておき、そのデータが示すジャンルを選択できるようにする。
また、演奏スピード指定があった場合には(S44)、初期テンポLを指定された値に設定すると共に(S45)、演奏データメモリ111に楽曲データを記憶している曲から、ステップS43で設定したジャンルかつテンポLに好適な曲を選択候補として抽出し(S46)、その中から1曲を再生対象として設定する(S47)。
なお、テンポLに好適な曲は、例えば、標準的なテンポSが、
{L+10−MOD(L/10)}≧S≧{L−MOD(L/10)}
MOD()は、カッコ内の式の剰余を示す。
を満たす曲とすればよい。例えば、L=118であれば、テンポが110から120までの曲が好適な曲となる。これ以外にも、|L−S|≦5等を基準としてもよい。ステップS47で設定する曲は、後で変更できるので、メモリの記憶アドレスが先頭の曲等、適当な基準で選べばよい。
すなわち、曲変更指示があった場合には、再生対象の曲を、ステップS46で抽出した曲の中の次候補に変更する(S48,S49)。この変更は、ロールダウン、ロールアップ操作に応じた次候補/前候補への変更でもよい。
また、その他の操作があった場合にも、その操作内容に応じて各種パラメータの値を変更する(S50,S51)。
以上の処理の後、元の処理、すなわち図10のステップS13以降の処理に戻る。
そして、センサの計測値をスキャンする(S13)。ここで、L(左側の移動体10)又はR(右側の移動体10)の荷重センサの計測値が所定以上であれば(S14)、人が移動体10に乗っていると判断し、ステップS15に進む。そしてここで、荷重センサの計測値が大きい側の位置センサ4aが片足分の1回の運動完了を検出していれば(S15)、周期の検出を試みるタイミングであると判断してステップS16以下の処理に進む。なお、荷重センサの計測値としては、前側の荷重センサ15と後ろ側の荷重センサ16の計測値の平均を用いている。
そして、ステップS16で、タイマがカウント中か否かを示すタイマインタラプトフラグTMIFの値を参照し、カウント中であることを示す「1」でない場合、TMIFを「1」に設定して(S17)タイマのカウントを開始し、ステップS12に戻って処理を繰り返す。
なお、タイマは、所定時間毎、例えば2ミリ秒毎に図13に示す処理を行い、タイマインタラプトフラグTMIFが1の場合のみ、タイマ値Tをカウントアップし、Tの値により時間の経過を示すものである。
一方、ステップS16でTMIFが「1」であれば、位置センサ4aが1回の運動完了を検出する間隔の計測値を示すタイマインタバルTIが、無効な値である「0」か否かを判断する(S18)。
そして、「0」であれば、今回のタイムインタバルと比較するための前回の計測値である旧タイムインタバルTIOに、初期値として、図12のステップS43で設定した初期テンポLと対応するタイマ値を設定する(S19)。「0」でなければ、TIには前回の計測値が設定されているはずであるから、旧タイムインタバルTIOに、タイムインタバルTIの値を設定する(S20)。
どちらの場合も、次に、タイムインタバルTIに、処理時点のタイマ値Tの値を設定すると共に、Tを0にリセットし、また、自動再生の実行可否を示すランフラグRUNにも、実行可を示す「1」を設定する(S21)。この処理により、タイムインタバルTIに、ステップS15で前回運動完了を検出してから今回運動完了を検出するまでの時間、すなわち運動者が左右に交互に周期的な運動を繰り返す場合の、左から右又は右から左の、半周期分の運動を行う時間を示す値が設定されることになる。
そして、次にこのタイムインタバルTIと旧タイムインタバルTIOを比較し、その差が所定値Tc以下であれば(S22)、運動の周期があまり急激に変動しておらず、運動が正常に継続されていると判断する。そこで、図11のフローチャートに示す処理に進み、運動の周期を示すテンポTSの値を、前回の計測値である旧テンポTSPとして退避し(S25)、テンポTSに、テーブルによりタイムインタバルTIを換算した新たな計測値を設定する(S26)。
なお、このテンポTSの値は、楽曲の自動演奏を行う際のテンポとしても使用する値であり、ステップS15で検出する1回の運動完了を1拍分とし、1分間当たりの拍数を示す値としている。また、以上のステップS13乃至S26の処理において、CPU101及び荷重センサ15,16と位置センサ4aが、周期検出手段として機能する。
そしてその後、ステップS26で求めたテンポTSが、再生対象の曲に好適な範囲から外れたか否か判断する(S27)。この好適な範囲は、例えば、図12のステップS46の場合と同様な、
{S+10−MOD(S/10)}≧TS≧{S−MOD(S/10)}
の式を用い、再生中の曲の標準的なテンポSについて、現在のテンポTSが上式を満たす場合に好適であると判断するようにすればよい。これ以外の基準を用いることも当然可能である。
そして、好適な範囲から外れていた場合、テンポTSに好適な曲を選びなおすべく、演奏データメモリ111に記憶している曲から、図12のステップS43で設定したジャンルかつテンポTSに好適な曲を選択候補として抽出し(S28)、抽出した曲のうち1曲を再生対象として設定する(S29)。これらの処理は、図12のステップS45,S46の処理と同様なものである。また、ステップS28及びS29において、CPU101は楽曲変更手段として機能する。
そしてその後、再生位置を示すカウンタTCLをリセットし(S30)、ステップS31以下のビート音付加の処理に進む。ステップS27でNOであれば、そのままステップS31以下に進む。
そして、ステップS31では、左側の(L)当接センサ6が所定強度以上の衝撃又は圧力を検出したか否か判断し、検出した場合は、音源部112に、L当接センサ6の検出値に対応する音量での第1のビート音の発生を指示する(S32)。また、右側の(R)当接センサ6についても、同様な処理を行う(S33,S34)。発生を指示するのは、第2のビート音であるが、これは第1のビート音と同じ音色(波形)でも違っていてもよい。
この部分の処理においては、運動者が移動体10を外側に向けて振り出す際に、当接センサ6にバネ5を介して衝撃や圧力が加わるので、これを検出し、運動者が所定以上の強度(速度又は力)で運動を行ったと判断した場合に、再生中の楽曲に、運動者が移動体10を振り出したタイミングでビート音を出力するようにしている。
このことにより、運動者は、自分が行っている運動が十分な強度のものか否かを容易に認識することができる。また、監督者がいる場合には、運動者がズルをして楽をしていないことを、監督者にも容易に認識させることができる。
なお、上記の所定強度は、操作部21により設定可能とするとよい。また、当接センサ6の検出値が所定強度を超えた後、検出値の微分値が0となった時点を、検出値が最大となる位置とみなし、その時点でビート音の発生指示を行うようにしてもよい。
CPU101が行うメイン処理は、以上のステップS33でNOの場合あるいはステップS34の後、図10のステップS12に戻って処理を繰り返す。
なお、図10のステップS15でNOであった場合にも、周期の検出を試みるタイミングでないと判断してステップS12に戻る。
また、ステップS14でNOの場合には、移動体10に人が乗っておらず、運動が中止された可能性があると判断してステップS23に進む。そして、ここでL又はRの荷重センサの計測値が0レベル以下の状態が所定時間、例えば2.0秒続くと、運動が中止されたと判断し、各フラグ及びレジスタをリセットして(S24)、ステップS12に戻る。この時点で、楽曲が再生中であっても、再生は中止される。ステップS24でNOの場合には、ステップS12に戻る。
なお、ステップS23での所定時間は、図12のステップS50,S51の処理により変更できるようにしてもよい。
また、ステップS22でNOの場合にも、運動の周期が大きく狂っており、周期的な運動が繰り返されていないと判断して、ステップS24に進み、楽曲の再生を中止する。
以上の処理により、CPU101は、各センサの出力をもとに、運動者が行っている運動の周期を持続的に検出すると共に、その運動の強度が所定値以上の場合に、出力する楽曲にビート音を追加することができる。また、運動者が運動を中止したり、そのテンポが大きく狂ったりした場合に、楽曲の再生を停止することもできる。
次に、図14及び図15に、自動演奏に関する処理のフローチャートを示す。
CPU101は、運動器具1の電源が投入され、所定の初期化処理が完了すると、図14に示す処理を開始し、以後この処理を継続して、テンポTSの値に基づき、1拍の1/48の期間毎に割り込みを発生させて自動演奏処理を行う(S71,S72)。この割り込みの周期は、テンポTSが変更されればそれに応じて変更されるし、TSに0が設定されている間は、周期を無限大として割り込みを発生させないようにしてもよい。
そして、自動演奏処理の内容は、図15のフローチャートに示すものであり、まず、ランフラグRUNが「1」でない場合には(S81)、そのまま処理を終了する。そして、ランフラグRUNが「1」であれば、再生対象の曲の演奏データを参照し、演奏データに、再生の進行状況を示すカウンタTCL(初期値は0)のカウント値と対応するタイミングのイベントがあるか否か判断する(S82)。
ここでイベントがあり、かつそれが曲の終了を示す再生終了イベントでなければステップS83にてNOと判断され、発見したイベントを音源部112に渡し、イベント内容に従って発音を制御させる。そして、カウンタTCLを1インクリメントして元の処理に戻る。
また、ステップS82でNOの場合には、単にカウンタTCLを1インクリメントして元の処理に戻る。また、ステップS83でYESの場合には、カウンタTCL及びランフラグRUNをそれぞれ0にリセットして(S85)、元の処理に戻る。なお、ランフラグRUNを1のままとしておき、同じ曲を先頭から再度再生するようにしたり、再生する曲を図11のステップS28や図12のステップS46で抽出した曲の中の次の候補に変更した上でカウンタTCLをリセットし、続けて次の曲の再生を行うようにしたりしてもよい。
CPU101は、以上の処理により、図11のステップS26で設定したテンポTSに応じたテンポで、再生対象の楽曲の自動演奏を行うことができる。すなわち、楽曲の再生速度を、移動体の移動周期、ひいては運動者の運動の周期に連動させて変化させて楽曲の出力を行うことができる。そして、図14のステップS71では、CPU101が楽曲速度制御手段として機能する。
以上説明してきたような運動器具1によれば、運動者は、自分の運動の周期(ペース)に合ったテンポで出力される楽曲を聴きながら運動を行うことができるため、単調な動きの連続になりがちな周期的な運動でも、楽しく行うことができる。そして、運動の継続への意欲を増進し、運動による身体機能の増進や肥満防止等の結果を、実現し易くすることができる。
この場合において、運動者は、固定された出力音のテンポに運動のペースを合わせる必要がないので、自分のペースで快適に運動を行うことができる。また、自分の運動により楽曲のテンポを操作できることから、この点でも面白みのある運動を行うことができる。
さらに、運動のペースが頻繁に変わると、出力される楽曲のテンポがふらつき、不自然な聴感となるので、これを参考にペースを調整すれば、一定のペースで運動を継続することが容易となる。数値表示の周期や、単純なピッチ音を参考にするより、はるかにペースのふらつきが分かりやすい。逆に、楽曲のテンポのふらつきが気になる場合には、楽曲のテンポに反映させる運動の周期を、半周期ではなく、1周期あるいは複数周期の平均値とすることを選択できるようにし、テンポのふらつきを抑えられるようにしてもよい。
また、出力させる楽曲の種類を変更できるようにしているので、楽曲の単調さも解消し、飽きが来ないようにすることができる。また、運動の周期が再生中の楽曲にそぐわない程度に変化した場合には、運動の周期に応じて楽曲の種類を自動的に変更するようにしているので、楽曲の進行速度が原曲と大きく変わって違和感が生じてしまうことを防止できると共に、この点でも単調さを解消し、変化に富んだ楽曲を聴きながら楽しく運動を行うことができる。
なお、テンポ80から90まで、90から100までといったテンポ範囲毎に、あるいはさらにジャンル毎に、デフォルトの曲をユーザが設定できるようにし、図11のステップS29で曲を設定する際に、その曲を設定するようにしてもよい。また、ユーザの選択により図12のステップS49で設定した曲は、図11のステップS29で曲が変更された場合でも記憶しておき、後で元の曲に適したテンポ範囲に戻った場合に、その際のステップS29の処理で、前回ステップS49で設定した曲に変更するようにするとよい。
また、テンポが遅い場合にはゆったりした曲、テンポが速い場合には激しい曲等、運動時の気分に合わせた楽曲を再生できるような設定を可能としてもよい。また、楽曲の変更について、楽曲全体を変更しなくても、メロディーパートのみ、リズムパートのみといった変更を可能としてもよい。さらに、1から数小節単位のフレーズを組み合わせて曲を構成する場合には、フレーズ単位での切り替えを可能としてもよい。また、所定時間一定のテンポを保ったり、所定テンポ以上の運動を継続するといった一定の目標を達成した場合に、普段と異なる楽曲や効果音等を出力することも考えられ、このようにすれば、目的を持ってより面白みのある運動を行うことができる。
〔第1の実施形態の変形例:図16乃至図19〕
以上説明してきた第1の実施形態は、あくまでもこの発明の一例であり、種々の変形が可能である。そこで、次に、上述した第1の実施形態の変形例について説明する。
まず、第1の実施形態においては、出力は音のみであったが、これに加えて映像も出力し、その映像の進行速度も、CPU101が検出した運動の周期に連動させて変化させるようにしてもよい。
この場合、運動器具1に図9に破線で示したようなディスプレイ等の映像表示部132を設けたり、運動器具1に外部のディスプレイを接続したりして、そのディスプレイに映像を出力させるようにするとよい。また、映像の内容を示す動画データを、図9に破線で示した映像データメモリ131に記憶させておき、CPU101がここからデータを読み出すと共に、進行速度を制御してディスプレイの表示回路に表示を指示するようにするとよい。
このようにする場合、CPU101に実行させる処理に、図16及び図17のフローチャートに示す処理を追加するようにするとよい。
まず、図11のステップS26の後に、図16のフローチャートに示す処理を実行させるようにする。
そして、この処理においてはまず、映像の再生速度VISPDを、テーブルにより、テンポTSあるいはタイムインタバルTIを換算した値に設定し(V1)、このVISPDに従って、図示しない動画再生処理により、運動の周期に連動させた進行速度で映像を出力できるようにする。
そしてその後、図11のステップS27乃至S29の場合と同様に、再生速度VISPDが、再生対象の映像に好適な範囲から外れた場合に、選択されているジャンルかつ再生速度VISPDに好適な画像を新たに再生対象として設定すると共に、再生位置を示すカウンタVCLをリセットし、新たに設定した映像を最初から再生できるようにする(V2〜V4)。
また、操作部21により、再生する映像のジャンルの指定を受け付けることができるようにし、図12のステップS43又はS46の後で、図17のフローチャートに示す処理を実行し、映像のジャンルの指定があった場合には、指定されたジャンルの標準映像を再生対象として設定し、その映像の標準的な再生速度をVISPDに設定するようにするとよい(V5〜V7)。
これらの処理において、CPU101及びディスプレイが、映像出力手段及び映像速度制御手段として機能する。
以上のような変形を行えば、運動者は、音楽だけでなく映像も、運動のペースに合った進行速度のものを見ながら運動できるので、運動をより一層面白みのあるものにすることができる。
この場合において、映像の内容としては、例えば、標準映像は、人や動物あるいは自動車や汽車等が平地を走っている映像、運動のペースが速まった場合には下り坂の映像、運動のペースが遅くなった場合には上り坂の映像、運動を中止した場合には止まった映像等が考えられる。また、犬好きな人のために、犬と人間が、あるいは犬だけが走っている映像を用意することを考えた場合、走っている映像なのに歩くような速度で再生するのは不自然であるから、運動のペースが遅い場合には速歩や普通の歩きの映像に変更するようなことも考えられる。もちろん、これらに限られることはない。
また、ジャンルを変えた場合に、足で走る、自転車で走る、泳ぐ、空を飛ぶ、等のように映像の内容を変更することが考えられる。あるいは、ペースが速い場合にそのことを示すような放射状の線を追加するというように、映像にペースに応じた種々の効果を付することも考えられる。また、当接センサ6により検出した運動の強度に応じて映像の内容を変えるようにしてもよい。
また、以上の他、各センサの出力に基づいて算出する運動の有無及びピッチや強度に基づいて、運動者の運動時間及び運動量を算出し、これを上述のディスプレイあるいは表示部22に表示するようにすることも考えられる。
このようにする場合、例えば、図15のステップS86の後で、図18のフローチャートに示す処理を実行するようにするとよい。第1の実施形態で説明した処理では、楽曲の再生を行う期間が、運動者が運動を行っている期間とほぼ一致するためである。そして、この処理においては、まず、運動の時間をテンポTSに応じてカウントアップし(C1)、その後、運動の時間、テンポTS、予め入力された運動者の体重等から、運動量に応じた消費カロリーを計算し(C2)、これらの時間や消費カロリーの表示を行う(C3)。消費カロリーの計算は、適宜公知の方法を採用して行えばよい。
以上のような処理を行うことにより、ユーザに、運動時間や運動量の情報を提示し、どの程度の運動を行ったか、また行えばよいかについての目安を提供することができる。
また、楽曲の再生について、テンポTSの値によらず、各楽曲の再生は、常に標準的なテンポで行うようにしてもよい。このようにしても、図11のステップS27乃至S30の処理で、テンポTSの値に好適な楽曲を再生対象として設定するようにすれば、運動のペースに合ったテンポの楽曲の出力という効果を、ある程度得ることができる。
また、図11のステップS31乃至S34で行うようなビート音の発生を、位置センサ4aが、移動体10の移動量が所定値(例えばD1)以上であることを検出した場合に行うようにしてもよい。移動量が大きければ、運動の強度も大きいと考えられるので、このような基準で判断を行っても、同様な効果が得られる。また、位置センサ4aが複数の位置で移動体10を検出できるようにする場合には、図10のステップS15での運動完了検出のための閾値と、ビート音の発生を行う閾値とを、別々の値としてもよい。
さらにまた、映像表示部を設ける場合には、ビート音の発生に加え、又はこれに代えて、ガッツポーズ等のワンポイントの特殊な映像の表示を行うようにしてもよい。
また、運動器具1の機械的な構成の点でも、種々の変形が可能である。例えば、移動体10に設ける規制部材12を、靴、ビンディング、バンド等の留め具の構造とし、運動者の足を移動体10に固定できるようにすることも考えられる。このようにすれば、運動者は、移動体10の移動をより自由に制御することができる。また、移動体10を、スケートやスキー等の用具を模した形状としてもよい。
また、付勢手段の強度を弱くしたり、付勢手段を設けるのを止めたりして、移動体10を、運動者の力で軸体4の中央付近に引き戻させるようにしてもよい。
さらに、移動体10を、2つでなく1つとし、ここに両足で乗って運動を行うようにしてもよい。あるいは、移動体10の移動経路を、直線でなく、軸周りの水平方向或いは垂直方向の回転としてもよい。これには、移動体をエアロバイクのペダルのような構成とすることも含む。これらの場合、移動体の移動は、軸周りの回転角を計測するセンサを設け、このセンサの出力により求めるようにするとよい。さらに、移動体10を、ブランコのように支点から吊り下げ、その支点を中心に移動させるようなものとしてもよい。さらに、運動の補助とするため、運動者がつかまる手すり等を設けてもよい。
〔第2の実施形態:図19乃至図22〕
次に、この発明の運動支援装置の第2の実施形態について説明する。
この実施形態の運動支援装置は、運動支援機能を特定の運動器具と結びつけたものではなく、運動者又は運動者の使用する運動器具に装着し、任意の運動を行う際に使用できるようにしたものである。
図19に、この運動支援装置の構成例を示す。
図19に示すように、この運動支援装置200は、ランドセル型又はリュック型の構成としており、本体201に、左右のバンド202,203を設けて運動者が背中に背負って装着できるようにすると共に、ベルト204を設けて、さらに運動者の腰にも固定できるようにしている。
そして、本体201の側面には、運動者の運動を検出するための一対のセンサユニット205,205を設けている。このセンサユニットは、本体201に設けた格納部206に格納することも可能であるが、本体201とはケーブル207によって接続され、本体201から引き出して、運動者の腕や足、あるいは運動者が使用する自転車等の運動器具に装着できるようにしている。そしてこのため、固定用のバンド205aを設けている。また、ケーブル207のうち不要な部分は、格納部206の孔206aから本体201の内部に挿入し、格納することができるようにしている。あるいは、センサユニット205と、本体201側の制御部とを、無線通信可能とすることも考えられ、このようにすればケーブル207は不要である。
また、センサユニット205には、加速度センサを設け、このセンサにより、運動者の運動を検出できるようにしている。
また、本体201には、蝶番部209を中心に回動可能な上蓋208を設け、この上蓋208を開けた内部に、図示は省略するが、運動支援装置200に対する種々の設定や操作を受け付けるための操作子や、メッセージ等を表示するための表示器を設けている。スペースに余裕があれば、荷物を収納するスペースを設けてもよい。このようにすれば、長距離を移動するような運動を行う際、水筒やタオルや地図といった荷物を収納して持ち運ぶことができ、利便性を向上させることができる。
なお、上蓋208は、止め具210により本体201に固定できるようにしている。
さらにまた、この運動支援装置200には、音を出力するためのスピーカ211も備えている。
図20に、この運動支援装置200の使用状態の例を示す。
この図には、運動者300が運動器具である自転車310に乗った状態で運動支援装置200を使用している例を示している。そして、この例の場合、運動者300は、バンド202,203により運動支援装置200を背負うと共に、ベルト204により運動支援装置200を腰に固定している。
また、センサユニット205は、ここでは格納部206に格納した状態で使用しているが、破線で示すように、自転車310の本体に装着したり、周期的な運動を行うペダル311や運動者の足301に装着したりすることも考えられる。
そして、このような運動支援装置200には、第1の実施形態で説明した運動器具1の場合と同様、運動者の周期的な運動を検出し、その周期に合ったテンポでスピーカ211により楽曲を出力する機能を設けている。次に、この楽曲の発生を行うための構成について説明する。
まず、図21に、楽曲の発生に使用する、運動支援装置200の電気的制御部の構成を示す。
この図に示すとおり、運動支援装置200においても、電気的制御部の構成は、運動器具1の場合と概ね同様であり、設けているセンサの種類が異なることと、それらのセンサの出力から運動者の運動の周期を検出するための、周期検出用IC230を設けていることが異なるのみである。そこで、これら以外の構成については、運動器具1の場合と同じ符号を付している。また、図21に示す各構成要素のうち、加速度センサ220A,220Bはセンサユニット205の内部に、それ以外は本体201の内部に設けるとよい。
なお、加速度センサ220A,220Bは、センサに加えられる所定方向の加速度を検出し、一定レベル以上の加速度を検出した場合に、そのレベルに応じた電気信号を出力するセンサである。そして、運動者が周期的な運動を行う場合、方向を決めて加速度を計測すると、加速度は周期的に変化すると考えられることから、例えば加速度のピークの間隔を計測することにより、運動の周期を求めることができると考えられる。また、運動の周期が一定である場合、加速度を別の方向から計測すれば、間隔が同じで位置が異なるピークが得られると考えられる。すなわち、運動の周期を、異なる位相に注目して計測できると考えられる。
これは、運動者の体の一部でも、運動者が使用する運動器具でも、運動に伴って周期的に移動する部分にセンサユニット205が装着していれば、同様に当てはまる。
そこで、運動支援装置200においては、加速度センサを2つ設け、異なる2つの位相に注目して運動の周期を計測できるようにしている。なお、この用途のためには、加速度センサは、所定方向のプラスの加速度を検出した場合のみ、検出信号を出力するようにするとよい。また、加速度センサ220A,220Bの感度や不感帯の幅は、コンピュータ装置100により設定できるようにしている。さらに、保護回路や増幅回路を設けてもよい。
図22に、以上のような周期の検出を行う周期検出用ICの構成を示す。
この図に示す通り、周期検出用IC230は、2つの加速度センサ220A,220Bに対応させて、波形整形回路231A,231B,カウンタ232A,232B,ラッチ回路233A,233Bを設けている。また、これらの他、クロック供給部234,コンパレータ235,セレクタ236を設けている。
そして、加速度センサ220A,220Bは、感度及び不感帯の調整により、それぞれ異なる所定方向について、所定値以上の加速度を検出した場合に検出信号を出力するようにしておき、この信号は、それぞれ波形整形回路231A,231Bに入力する。
また、波形整形回路231A,231Bは、加速度センサ220A,220Bからの検出信号を検出すると、そのタイミングで検出パルスを出力するようにしている。そして、この検出パルスの出力先では、検出パルスの立ち上がり(前)又は立ち下がり(後)をトリガに動作を行う。
カウンタ232A,232Bはそれぞれ、クロック供給部234が供給するクロックをカウントし、カウント値をラッチ回路233A,233Bに出力するカウンタである。また、波形整形回路231A,231Bの検出パルスの立ち下がりをトリガにカウント値のリセットを行い、さらに、カウント値がオーバーフローした場合には、自身をリセットすると共に、オーバーフロー信号をラッチ回路233A,233Bに送信し、その出力をリセットする。なお、カウンタ232A,232Bには、通常想定される周期で運動が行われている場合にはオーバーフローしないような容量を持たせるようにする。
ラッチ回路233A,233Bはそれぞれ、波形整形回路231A,231Bの検出パルスの立ち上がりをトリガにカウンタ232A,232Bのカウント値をラッチし、これをコンパレータ235及びセレクタ236に出力する。ラッチ回路233A,233Bがラッチするカウント値はそれぞれ、加速度センサ220A,220Bが検出パルスを出力してから次に検出パルスを出力するまでの時間、すなわち運動者による運動の周期を示す値となる。
コンパレータ235は、ラッチ回路233A及び233Bからの入力を比較し、これらが略等しい場合に、イネーブル信号をセレクタ236に出力して、セレクタ236からの周期検出結果の出力を許可する。
セレクタ236は、イネーブル端子ENにイネーブル信号が入力している間のみ、ラッチ回路233A,233Bから入力する信号の一方を選択してコンピュータ装置100に出力する。どちらを選択するかは、選択端子SA,SBに入力する信号により制御される。すなわち、波形整形回路231Aから検出パルスの立ち上がりのタイミングで選択端子SAに信号が入力すると、その後選択端子SBに信号が入力するまではラッチ回路233Aから入力する信号を出力し、波形整形回路231Bから検出パルスの立ち上がりのタイミングで選択端子SBに信号が入力すると、その後選択端子SAに信号が入力するまではラッチ回路233Bから入力する信号を出力する。
図23に、以上の各部が出力する信号の例を示すが、(a)に示すように、加速度センサ220A,220Bが同じ周期で検出パルスを出力している場合には、ラッチ回路233Aとラッチ回路233Bとでラッチするカウント値が一致し、その結果、コンパレータ235がイネーブル信号を出力して、セレクタ236から周期の検出結果が出力される。この場合において、周期が多少変動したとしても、波形整形回路231A,231Bのいずれかで検出パルスが立ち上がるタイミングで、すなわち加速度センサ220A,220Bのいずれかが検出信号を出力する位相と対応するタイミングで、セレクタ236が出力する周期の情報を更新することができる。
なお、図23においては、波形整形回路231A,231Bの出力パルスは、実際よりも大幅に幅を拡大して示している。また、この図に示す例では、加速度センサ220Aと加速度センサ220Bが、概ね半周期ずれた位相で検出信号を出力するようになっているが、このようにすることは必須ではなく、2つの検出信号が略重なるような場合でも、問題なく検出を行うことができる。
また、運動の周期が大きく狂い、このことにより、(b)に示すように、加速度センサ220Aの出力にノイズNが入る一方、加速度センサ220Bの出力は(a)の場合と変わらないとすると、コンパレータ235の比較結果は、ノイズNの部分で一致しなくなり、セレクタ236の出力が行われなくなる。そして、このことにより、コンピュータ装置100は、運動の周期が狂ったことを認識できる。
運動の周期が大きく狂う原因としては、運動を止める、運動中に不自然な動きをする等が考えられる。
以上のような周期検出用IC230によれば、加速度センサ220A,220Bの出力に基づき、運動者の運動の周期を検出し、その周期を示す信号をコンピュータ装置100に出力することができる。ここでは、この周期検出用IC230が周期検出手段に該当する。
なお、運動者の運動以外に起因するノイズにより周期の検出が正常に行えない場合に対応するため、加速度センサ220A,220Bと波形整形回路231A,231Bとの間に、運動に起因する特定の加速度レベルに対応する検出信号のみを通過させるフィルタを設け、ノイズを取り除くようにするとよい。この場合、フィルタの特性はユーザが調整できるようにするとよい。
また、複数の加速度センサを設け、位相の異なる位置で周期を検出し、これがほぼ一致した(所定誤差範囲内の)場合のみ周期の検出結果を出力するようにしているので、信頼性の高い検出結果を得ることができる。さらに、周期の値の更新を、各加速度センサ220A,220Bが検出信号を出力する位相と対応するタイミングで行うようにしているので、1周期分の運動完了を待たずに周期の値を更新でき、運動の周期の変動に速やかに追随した出力が可能である。
ただし、加速度センサを複数用いることは必須ではなく、1つの加速度センサからの検出信号を用いて周期を検出し、複数周期でこれを比較して変動が少ない場合に検出値を出力するといった構成も可能である。加速度センサを複数用いる場合でも、セレクタを用いず、常に一方の加速度センサの検出信号に基づく計測値のみを出力するようにしてもよい。
そして、コンピュータ装置100においては、周期検出用IC230から入力する周期の値をタイムインタバルTIとして利用し、第1の実施形態で図10乃至図15のフローチャートを用いて説明したような処理を行うことにより、運動器具1の場合と同様に、運動者の運動の周期に合ったテンポでスピーカ211により楽曲を出力することができる。
ただし、TIの導出に係る、図10のステップS13乃至ステップS24の処理は不要である。これに代えて、周期検出用IC230から入力する信号が、周期の値を示すものであった場合にランフラグRUNを1にセットし、周期を検出できなかった旨のものであった場合に、図10のステップS24と同様に各フラグやレジスタをリセットする処理を行うようにすればよい。
以上のような運動支援装置200によれば、第1の実施形態の運動器具1の場合と同様、運動者は、自分の運動の周期(ペース)に合ったテンポで出力させる楽曲を聴きながら運動を行うことができるため、単調な動きの連続になりがちな周期的な運動でも、楽しく行うことができる等の効果を得られる。
また、これに加え、運動支援装置200は、特定の運動器具に設けられたものではないため、運動者は、任意の(ただし、周期的な動きが生じるような)運動につき、運動支援装置200を使用することができる。例えば、自転車、ランニング、ボート漕ぎ等である。第1の実施形態で説明した運動器具1を、機械的な構成のみ利用し、運動の周期の計測や楽曲の出力を、運動支援装置200を用いて行うことも考えられる。
また、第1の実施形態の場合と同様な変形も適用可能である。この場合において、映像を出力する場合、運動支援装置200と共に持ち運べるようなディスプレイ、たとえば眼鏡型で、視界に半透明な映像を写せるようなディスプレイを用いることが好ましい。また、視界の半分だけに映像を写すようなディスプレイでもよい。
さらに、運動支援装置がランドセル型に限られないことはもちろんである。
図24には、ウエストポーチ型とした例を示す。
ここに示す運動支援装置250においては、本体251にベルト252を設けて腰に装着できるようにしている。そして、運動支援装置200の場合と同様、2つのセンサユニット253を設けている(図に表わされているのは1つのみ)。また、操作子群254も設けているが、小型化のため、表示器やスピーカは設けていない。ヘッドホン端子を設け、音声は着脱可能なヘッドホン255により聞けるようにしている。また、ヘッドホンとしてマイクロホン付きのものを用い、運動支援装置250に音声解析機能を設け、声により運動支援装置に対する設定を可能としてもよい。
また、装置をさらに小型化し、ポケットに入る程度のサイズとすることも考えられる。
以上で実施形態の説明を終了するが、装置の構成や具体的な処理内容等が上述の各実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
また、各実施形態において説明した構成や変形例を、矛盾しない範囲で自由に組み合わせて適用してよいことも、もちろんである。
以上の説明から明らかなように、この発明の運動支援装置によれば、音楽を効果的に利用して運動を楽しく行えるようにすることができる。また、この発明の運動器具によれば、上記のような運動支援装置の主要構造部としてあるいは上記のような運動支援装置と共に利用することにより、同様な効果を得ることができる。
従って、この発明によれば、ユーザに、楽しく運動を行える環境を提供することができる。
この発明の運動支援装置及び運動器具の第1の実施形態である運動器具の構成を示す斜視図である。 図1に示した運動器具の使用状態を示す図である。 図1に示した運動器具の3−3線に沿った端面図である。 同じく4−4線に沿った断面図である。 同じく5−5線に沿った断面図である。 同じく移動体の一部を切り出した状態で示す図である。 同じく軸体の一部を切り出した状態で示す図である。 軸体に位置センサを設ける位置について説明するための図である。 図1に示した運動器具の電気的制御部の構成を示す図である。 図9に示したCPUが実行する制御のメイン処理のフローチャートである。
図10の続きの処理を示すフローチャートである。 図10のステップS12で実行するパラメータ設定処理のフローチャートである。 図9に示したCPUが実行するタイマカウント処理のフローチャートである。 同じく演奏タイミング調整処理のフローチャートである。 図14のステップS72で実行する自動演奏処理のフローチャートである。 第1の実施形態の変形例において追加する処理の例を示すフローチャートである。 その別の部分を示すフローチャートである。 そのさらに別の部分を示すフローチャートである。 この発明の運動支援装置の第2の実施形態の構成例を示す斜視図である。 図19に示した運動支援装置の使用状態を示す図である。
図19に示した運動支援装置の電気的制御部の構成を示す図である。 同じく周期検出用ICの構成を示す図である。 図22に示した周期検出用ICの各部の出力信号波形の例を示す図である。 運動支援装置の第2の実施形態の別の構成例を示す斜視図である。
符号の説明
1…運動器具、2…ベース台、3…軸固定部、4…軸体、4a…位置センサ、5…バネ、6…当接センサ、7…スピーカ、8…上面、10…移動体、11…透孔、12…規制部材、13…留め具、14…補助輪、15,16…荷重センサ、17…磁石、100…コンピュータ装置、111…演奏データメモリ、112…音源部、113…サウンドシステム、200,250…運動支援装置、201,251…本体、205,253…センサユニット、220A,220B…加速度センサ、230…周期検出用IC

Claims (16)

  1. 運動者の動作に応じて特定の経路又は範囲を移動する移動体と、
    前記移動体が周期的に移動した場合にその周期を持続的に検出する周期検出手段と、
    楽曲を出力する楽曲出力手段と、
    前記楽曲出力手段が出力する楽曲の進行速度を前記周期検出手段が検出した周期に連動させて変化させる楽曲速度制御手段とを設けたことを特徴とする運動支援装置。
  2. 請求項1記載の運動支援装置であって、
    前記移動体の移動を検出する移動検出手段を設け、
    前記周期検出手段は、前記移動検出手段の出力を用いて前記周期を検出する手段であることを特徴とする運動支援装置。
  3. 請求項1又は2記載の運動支援装置であって、
    前記移動体の周期的な移動は、前記特定の経路又は範囲内での往復移動であり、
    前記往復移動の強度又は移動量が所定値以上の場合に前記楽曲出力手段が出力する楽曲に所定の音を追加する手段を設けたことを特徴とする運動支援装置。
  4. 運動者又は運動者の使用する運動器具に装着し、その装着した部分の移動を検出する移動検出手段と、
    前記移動検出手段が周期的な移動を検出した場合にその周期を持続的に検出する周期検出手段と、
    楽曲を出力する楽曲出力手段と、
    前記楽曲出力手段が出力する楽曲の進行速度を前記周期検出手段が検出した周期に連動させて変化させる楽曲速度制御手段とを設けたことを特徴とする運動支援装置。
  5. 請求項4記載の運動支援装置であって、
    前記移動検出手段を複数有し、
    前記周期検出手段は、前記各移動検出手段からの出力を用いて、前記周期的な移動につき、前記各移動検出手段と対応する複数の異なる位相の周期を検出する手段を有し、
    前記楽曲速度制御手段は、前記周期的な移動のうちの、前記複数の異なる位相の各々と対応する時点で前記楽曲の進行速度を更新する手段を有することを特徴とする運動支援装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項記載の運動支援装置であって、
    前記楽曲出力手段が出力する楽曲の種類又は、その楽曲中のフレーズ、メロディー又はリズムの種類を変更する楽曲変更手段を設けたことを特徴とする運動支援装置。
  7. 請求項6記載の運動支援装置であって、
    前記楽曲変更手段が、前記速度制御手段が定める楽曲の進行速度に応じて、前記楽曲出力手段が出力する楽曲の種類又は、その楽曲中のフレーズ、メロディー又はリズムの種類を変更する手段であることを特徴とする運動支援装置。
  8. 運動者の動作に応じて特定の経路又は範囲を移動する移動体と、
    前記移動体が周期的に移動した場合にその周期を持続的に検出する周期検出手段と、
    楽曲を出力する楽曲出力手段と、
    前記楽曲出力手段が出力する楽曲の種類又は、その楽曲中のフレーズ、メロディー又はリズムの種類を、前記周期検出手段が検出した周期に連動させて変化させる楽曲変更手段とを設けたことを特徴とする運動支援装置。
  9. 運動者又は運動者の使用する運動器具に装着し、その装着した部分の移動を検出する移動検出手段と、
    前記移動検出手段が周期的な移動を検出した場合にその周期を持続的に検出する周期検出手段と、
    楽曲を出力する楽曲出力手段と、
    前記楽曲出力手段が出力する楽曲の種類又は、その楽曲中のフレーズ、メロディー又はリズムの種類を、前記周期検出手段が検出した周期に連動させて変化させる楽曲変更手段とを設けたことを特徴とする運動支援装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項記載の運動支援装置であって、
    前記周期検出手段の出力に基づいて、前記運動者の運動時間及び運動量を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した運動時間及び運動量を表示する表示手段を設けたことを特徴とする運動支援装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項記載の運動支援装置であって、
    映像を出力する映像出力手段と、
    前記映像出力手段が出力する映像の進行速度を前記周期検出手段が検出した周期に連動させて変化させる映像速度制御手段とを設けたことを特徴とする運動支援装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項記載の運動支援装置であって、
    前記映像出力手段が出力する映像の種類又は映像に加える効果を変更する映像変更手段を設けたことを特徴とする運動支援装置。
  13. 請求項12記載の運動支援装置であって、
    前記映像変更手段が、前記速度制御手段が定める映像の進行速度に応じて、前記映像出力手段が出力する映像の種類又は映像に加える効果を変更する手段であることを特徴とする運動支援装置。
  14. ベース台と、
    該ベース台に固定された軸体と、
    運動者が乗り、該運動者の動作に応じて前記軸体に沿って移動させることができる移動体とを有し、
    前記運動者が、前記移動体を前記軸体の長手方向の各端部に向かって蹴るように交互に移動させることにより運動を持続させられるようにしたことを特徴とする運動器具。
  15. ベース台と、
    該ベース台に固定された軸体と、
    運動者が乗り、該運動者の動作に応じて前記軸体に沿って移動させることができる移動体と、
    前記移動体を前記軸体の長手方向の中心に向けて付勢する付勢手段とを有することを特徴とする運動器具。
  16. 請求項14又は15記載の運動器具であって、
    前記移動体に、前記軸体と直交する方向に距離を隔てて、該移動体の前記軸体に沿った移動を補助する2つの補助輪を設けたことを特徴とする運動器具。
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