JP2004216142A - 運動支援方法及びその方法で用いられる運動支援用オーディオデータ記録物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 時計や脈拍測定装置等の計測機器を用いることなく、運動の継続時間や運動時の利用者の状態、運動の効果等を、運動を行いながら簡易にかつ正確に確認することができる、運動支援方法を提供する。
【解決手段】 利用者30は、準備された運動支援用オーディオデータ記録物10を再生システム20にセットし、運動支援用オーディオデータ記録物10の再生を開始させる。再生システム20は、運動支援用オーディオデータ記録物10に収録されている運動支援用オーディオデータを再生して音楽やナレーション等を出力し、利用者30に対して、リズム運動や脈拍測定、体力測定等を促す。例えば、利用者30がリズム運動を行うのに適した音楽を所定のテンポで出力するとともに、音楽の再生途中の所定の時点で、再生開始から当該時点までに経過した経過時間または当該時点から再生終了までの残り時間を報知するためのナレーションを出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、利用者の運動を支援する運動支援方法に係り、とりわけ、家庭用のラジカセやCDプレーヤー等の非インタラクティブな再生システムを利用した運動支援方法及びその方法で用いられる運動支援用オーディオデータ記録物に関する。
従来から、ラジオ体操用楽曲やダンス用楽曲等の音楽を聞きながら各種の運動を行うことが広く行われている。また、このような音楽を運動の目標条件に基づいて編集する方法も提案されている(特許文献1参照)。
特開平1−306071号公報
しかしながら、音楽を聞きながらの運動は、音楽を楽しみながら手軽に行うことができるという利点はあるものの、運動の継続時間(経過時間や目標までの残り時間)や、運動時の利用者の状態、運動の効果等を客観的に確認することが困難である、という問題がある。
なお、このような問題については、時計や脈拍測定装置等の計測機器を用いることにより、ある程度は解消することができるものの、運動にあたって事前に計測機器を準備する必要があり、また、運動の途中で利用者が意識的に計測機器の表示内容を確認する必要があるので、実際の運用が非常に面倒である、という問題がある。また、運動の効果等については、上述したような計測機器を用いても正確に確認することが困難である、という問題がある。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、時計や脈拍測定装置等の計測機器を用いることなく、運動の継続時間や運動時の利用者の状態、運動の効果等を、運動を行いながら簡易にかつ正確に確認することができる、運動支援方法及びその方法で用いられる運動支援用オーディオデータ記録物を提供することを目的とする。
本発明は、第1の解決手段として、再生システムにより運動支援用オーディオデータ記録物を再生して利用者の運動を支援する運動支援方法において、利用者が運動を行うのに適した音楽を再生するための運動用音楽情報と、音楽の再生途中の所定の時点で、再生開始から当該時点までに経過した経過時間または当該時点から再生終了までの残り時間を報知するための音声情報とを収録した運動支援用オーディオデータ記録物を準備する準備ステップと、前記準備ステップで準備された前記運動支援用オーディオデータ記録物を再生システムにより再生することにより、利用者に対して運動の継続時間を知らせながら、利用者が音楽に従って運動を行うように促す運動支援ステップとを含むことを特徴とする運動支援方法を提供する。
本発明は、第2の解決手段として、再生システムにより運動支援用オーディオデータ記録物を再生して利用者の運動を支援する運動支援方法において、利用者が運動を行うのに適し且つテンポが時間の経過とともに速められた音楽を再生するための運動用音楽情報と、音楽の再生途中の所定の時点で、再生開始から当該時点まで運動を継続した場合に達成される運動負担レベルを報知するための音声情報とを収録した運動支援用オーディオデータ記録物を準備する準備ステップと、前記準備ステップで準備された前記運動支援用オーディオデータ記録物を再生システムにより再生することにより、利用者に対して運動の継続に伴う運動負担レベルの達成状況を知らせながら、利用者が音楽に従って運動を行うように促す運動支援ステップとを含むことを特徴とする運動支援方法を提供する。
ここで、上述した第2の解決手段において、前記準備ステップで準備される前記運動支援用オーディオデータ記録物は、主観的強度を表すRPE(Ratings of Perceived Exertion)値が所定の値であると感じた時点で運動を終了するように促す音声情報をさらに収録し、前記運動支援ステップにおいて、前記運動支援用オーディオデータ記録物を前記再生システムにより再生することにより、利用者が主観的強度を意識しながら運動を行うように促し、運動が終了した時点で利用者が達成した運動負担レベルとの関係で利用者の体力レベルを評価できるようにすることが好ましい。
なお、上述した第1及び第2の解決手段において、前記準備ステップで準備される前記運動支援用オーディオデータ記録物は、利用者が脈拍を計数するための基準となる脈拍計数開始の合図を報知するための音声情報と、脈拍計数開始の合図が報知されてから一定の時間が経過した時点で脈拍計数終了の合図を報知するための音声情報とをさらに収録し、前記運動支援ステップにおいて、前記運動支援用オーディオデータ記録物を前記再生システムにより再生することにより、利用者が脈拍計数開始及び脈拍計数終了の合図に従って脈拍測定を行うように促すことが好ましい。
また、上述した第1及び第2の解決手段において、前記準備ステップで準備される前記運動支援用オーディオデータ記録物は、バランス訓練、ストレッチ体操及び筋力訓練のうちの少なくとも一つの運動を促す音声情報をさらに収録し、前記運動支援ステップにおいて、前記運動支援用オーディオデータ記録物を前記再生システムにより再生することにより、利用者がバランス訓練、ストレッチ体操及び筋力訓練のうちの少なくとも一つの運動を行うように促すことが好ましい。
さらに、上述した第1及び第2の解決手段において、前記準備ステップで準備される前記運動支援用オーディオデータ記録物は、前記運動用音楽情報及び前記音声情報とともに画像情報を収録し、前記運動支援ステップにおいて、利用者に対して前記運動用音楽情報及び前記音声情報とともに前記画像情報を呈示することが好ましい。
さらに、上述した第1及び第2の解決手段において、前記準備ステップで準備される前記運動支援用オーディオデータ記録物に収録される前記運動用音楽情報は、前記再生システムの左右のスピーカーに対応した左右のトラック上にステレオ録音方式で記録され、前記左右のトラックのうち、一方のトラック上にはリズム音を強調した音楽情報が記録され、他方のトラック上にはメロディを強調した音楽情報が記録されていることが好ましい。
さらに、上述した第1及び第2の解決手段において、前記運動支援ステップにおいて利用者により行われる運動は、所定の高さの踏み台を利用した踏み台昇降運動であり、前記準備ステップで準備される前記運動支援用オーディオデータ記録物には、前記運動用音楽情報として、踏み台の高さ及びテンポに関連してあらかじめ決められた運動強度を基準にして選択された複数の音楽が収録されていることが好ましい。ここで、前記運動用音楽情報として収録されている前記各音楽は、それぞれの運動強度が互いに一定の規則で異なるようにそのテンポが調整されていることが好ましい。また、前記運動強度は、METS(Metabolic Ratio)値として求められたものであることが好ましい。
本発明は、第3の解決手段として、上述した第1及び第2の解決手段に係る方法で用いられる運動支援用オーディオデータ記録物を提供する。
なお、上述した第3の解決手段において、前記運動用音楽情報として収録されている音楽に関する情報を利用者に対して内容情報として呈示するように構成されていることが好ましい。ここで、前記内容情報は、前記運動支援用オーディオデータ記録物の外面に表示されていることが好ましい。また、前記内容情報は、前記運動支援用オーディオデータ記録物を収容するパッケージ上に担持されていることが好ましい。さらに、前記内容情報は、音楽の内容とともに、当該音楽に従って、あらかじめ設定された標準の体重の利用者が、あらかじめ設定された標準の運動方法で運動を行った際の標準消費カロリーを呈示することが好ましい。さらにまた、前記内容情報は、音楽の内容とともに、当該音楽に従って、所定の条件の下で運動を行った際の運動強度を呈示することが好ましい。なお、前記運動強度は、METS値として求められたものであることが好ましい。
本発明の第1の解決手段によれば、再生システムにより再生される運動支援用オーディオデータ記録物が、音楽を再生するための運動用音楽情報とともに、音楽の再生途中の所定の時点で、再生開始から当該時点までに経過した経過時間または当該時点から再生終了までの残り時間を報知するための音声情報を含んでいるので、運動支援用オーディオデータ記録物を再生システムにより再生するだけで、利用者に対して運動の継続時間を知らせながら、利用者が音楽に従って運動を行うように促すことができる。このため、利用者は、運動の継続時間すなわち運動量を簡易にかつ正確に確認しながら運動を行うことができる。
また、本発明の第1の解決手段によれば、再生システムにより再生される運動支援用オーディオデータ記録物が、利用者が脈拍を計数するための基準となる脈拍計数開始及び脈拍計数終了の合図を報知するための音声情報をさらに含むことにより、脈拍を測定するために脈拍測定装置や時計(ストップウォッチや秒単位の計時機能を有する時計)等を別途用意することなく、運動支援用オーディオデータ記録物を再生システムにより再生するだけで、利用者が手首等で脈拍測定を行うように促すことが可能となる。このため、利用者は、脈拍測定を簡易にかつ快適に行うことができ、また、運動の安全性を高めることができる。
本発明の第2の解決手段によれば、再生システムにより再生される運動支援用オーディオデータ記録物が、利用者が運動を行うのに適し且つテンポが時間の経過とともに段階的又は連続的に速められた音楽を再生するための運動用音楽情報とともに、音楽の再生途中の所定の時点で、再生開始から当該時点まで運動(例えば踏み台昇降運動)を継続した場合に達成される運動負担レベルを報知するための音声情報を含んでいるので、運動支援用オーディオデータ記録物を再生システムにより再生するだけで、利用者に対して運動の継続に伴う運動負担レベルの達成状況を知らせながら、利用者が音楽に従って運動を行うように促すことが可能となる。このため、利用者は、他者の手を煩わせることなく利用者自身で自分の体力レベルや運動の効果を簡易にかつ正確に確認することができ、運動を継続する動機付けを得やすい。
なお、本発明の第1及び第2の解決手段によれば、運動支援用オーディオデータ記録物を、カセットテープやオーディオCD、ビデオテープ、DVDディスク等のメディアの形態で提供することができるので、家庭用のラジカセやCDプレーヤー等のような一般的に普及している既存の機器により再生することが可能であり、パーソナルコンピュータやネットワーク、その他の専用装置を必要とするものに比べて、運動の支援をより簡便に行うことができる。
本発明の第3の解決手段によれば、運動支援用オーディオデータ記録物に収録されている1つ又は複数の音楽に関する情報を、利用者に対して内容情報として呈示するように構成することにより、これらを基準にして、利用者の運動の目的や好みに合った楽曲を簡便に選択することができる。
すなわち、本発明の第1乃至第3の解決手段によれば、時計や脈拍測定装置、コンピュータ等の計測機器を用いることなく、運動の継続時間や、運動強度(METS値)、運動のテンポ、消費カロリー、運動の前後の脈拍、運動の効果(体力)等を、運動を行いながら簡易にかつ正確に確認することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
まず、図1により、本発明の一実施の形態に係る運動支援方法の概要について説明する。
図1において、利用者30は、再生システム20により再生されるリズム音や楽曲等の音楽を聞きながら、踏み台昇降運動等のリズム運動や、バランス訓練、ストレッチ体操、筋力訓練等の運動を行う。なお、このような運動は、再生システム20により音楽とともに再生されるナレーションに従って行う他、あらかじめ準備された運動の図表等を見ながら行う。
ここで、これらの運動を行う際には、必要に応じて補助器具を用いる。例えば、リズム運動として踏み台昇降運動を行う際には、図1に示すような所定の高さの踏み台40を用いる。また、バランス訓練やストレッチ体操、筋力訓練等の運動を行う際にも、運動をより効果的に行うために適切な補助器具を用いるとよい。
再生システム20は、再生プレーヤー21と、再生プレーヤ21に接続された左右のスピーカー22L,22Rとを有し、再生プレーヤー21により運動支援用オーディオデータ記録物10を再生するようになっている。なお、再生プレーヤー21にスピーカー23L,23Rが内蔵されている場合には、スピーカー22L,22Rを必ずしも用いる必要はない。
ここで、運動支援用オーディオデータ記録物10は、音楽情報及び音声情報を収録するカセットテープやオーディオCD等のメディアの形態で提供されるものであり、運動中に利用者30に対して音楽やナレーション等が出力される。なお、運動支援用オーディオデータ記録物10は、音楽情報及び音声情報とともに画像情報を収録するメディア(ビデオテープやDVDディスク等)の形態で提供されるものでもよく、その場合には、運動中に利用者30に対して、図示しないスクリーン等を介して音楽やナレーション等とともに各種の画像が呈示される。
再生プレーヤー21は、運動支援用オーディオデータ記録物10を再生するものであり、上述した種類のメディアを再生することができるものであれば、一般的に普及している既存の任意のものを用いることができる。
左右のスピーカー22L,22R(23L,23R)は、再生プレーヤー21により再生される音楽やナレーション等を利用者30に向けて出力するためのものである。ここで、運動支援用オーディオデータ記録物10の左右のトラック上に運動支援用オーディオデータがステレオ録音方式で記録されている場合には、運動支援用オーディオデータ記録物10の左右のトラック上に記録されている音楽情報が左右のスピーカー22L,22R(23L,23R)からそれぞれ出力される。なお、このようなステレオ録音方式は、左右のスピーカー22L,22R(23L,23R)から出力される音をそれぞれ独立に録音して再生することにより、音の位置的な広がりが得られるようにするものであり、既存の再生プレーヤー21で一般的に備えられているものである。
次に、図2により、図1に示すような環境の下で行われる運動支援方法の手順について説明する。
まず、利用者30は、再生システム20の再生プレーヤー21により再生される運動支援用オーディオデータ記録物10を準備する(ステップ101)。
ここで、運動支援用オーディオデータ記録物10には、図3に示すような運動支援用オーディオデータ11が収録されている。
図3に示すように、運動支援用オーディオデータ11は、全体説明用データ11a、運動注意説明用データ11b、リズム運動(低強度)用データ11c、リズム運動(中強度)用データ11d、リズム運動(目的別)用データ11e、脈拍測定用データ11f、バランス訓練用データ11g、ストレッチ体操用データ11h、体力測定用データ11i及び終了合図用データ11jを含む。これらのデータ11a〜11jはそれぞれ図3に示すような再生時間を持ち、図3に示すような順番で順次再生される。
このうち、全体説明用データ11aは、再生対象となるソフトの概要を説明するためのナレーション(音声情報)を含むものである。
運動注意説明用データ11bは、運動支援用オーディオデータ記録物10とともに提供される取扱説明書の注意書きを説明するためのナレーション(音声情報)を含むものである。
リズム運動(低強度)用データ11c、リズム運動(中強度)用データ11d及びリズム運動(目的別)用データ11eは、利用者30がリズム運動を行うのに適した音楽を再生するための運動用音楽情報を含むものである。
ここで、リズム運動(低強度)用データ11cでは、ウォーミングアップ用又は低体力者用に適した運動強度が得られるように音楽のテンポが設定されている。また、リズム運動(中強度)用データ11dでは、リズム運動(低強度)用データ11cよりも高い運動強度が得られるように音楽のテンポが設定されている。さらに、リズム運動(目的別)用データ11eでは、目的別に変化のある運動強度(例えば高体力者用に適した運動強度)が得られるように音楽のテンポが設定されている。なお、運動強度は、例えば踏み台昇降運動を行う場合には、音楽のテンポに従って行われる踏み台昇降運動のテンポの他、踏み台40の高さを変えることによって調整される。
なお、リズム運動(低強度)用データ11c、リズム運動(中強度)用データ11d及びリズム運動(目的別)用データ11eは、音楽を再生するための運動用音楽情報とともに、音楽の再生途中の所定の時点で、再生開始から当該時点までに経過した経過時間または当該時点から再生終了までの残り時間を報知するためのナレーション(音声情報)を含んでいる。なお、このようなナレーションは、再生される音楽が一つの楽曲からなる場合には、その楽曲の途中に挿入される。一方、音楽が複数の楽曲からなる場合には、それぞれの楽曲の途中に挿入される他、楽曲と楽曲との間に挿入されてもよい。なお、経過時間又は残り時間を報知する方法は、必ずしも音声メッセージ等によるナレーションでなくともよく、あらかじめ決められたピッチ音や音楽等による何らかの合図でもよい。
脈拍測定用データ11fは、利用者30が手首等で脈拍測定を行うように促すための情報として、利用者30が脈拍を計数するための基準となる脈拍計数開始の合図を報知するためのナレーション(音声情報)と、脈拍計数開始の合図が報知されてから一定の時間(例えば15秒)が経過した時点で脈拍計数終了の合図を報知するためのナレーション(音声情報)とを含むものである。なお、脈拍計数開始及び脈拍計数終了の合図を報知する方法は、必ずしも音声メッセージ等によるナレーションでなくともよく、あらかじめ決められたピッチ音等による何らかの合図でもよい。
バランス訓練用データ11gは、閉眼片足立ち訓練等のバランス訓練を促すナレーション及びスタートの合図等の音声情報を含むものである。なお、バランス訓練用データ11gは、BGM(back ground music)として、利用者30が運動を行うのに適した音楽を再生するための運動用音楽情報を含んでいてもよく、また、音楽の再生途中の所定の時点で経過時間または残り時間を報知するためのナレーション等の音声情報を含んでいてもよい。
ストレッチ体操用データ11hは、ストレッチ体操を促すナレーション及び図表を用いた運動の解説等の音声情報を含むものである。ストレッチ体操用データ11hは、BGMとして、利用者30が運動を行うのに適した音楽を再生するための運動用音楽情報を含んでいてもよく、また、音楽の再生途中の所定の時点で経過時間または残り時間を報知するためのナレーション等の音声情報を含んでいてもよい。
体力測定用データ11iは、利用者30が体力測定を行うように促すための情報として、利用者30が運動を行うのに適し且つテンポが時間の経過とともに段階的又は連続的に速められた音楽を再生するための運動用音楽情報と、音楽の再生途中の所定の時点で、再生開始から当該時点まで踏み台昇降運動等の運動を継続した場合に達成される運動負担レベルを報知するためのナレーション(音声情報)とを含むものである。なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「運動負担レベル」とは、利用者30に加えられる負荷(運動の継続時間や運動量、運動強度等)の程度を示す値であり、利用者30の体力レベルを直接的又は間接的に示すものである。なお、運動負担レベルの達成状況を報知する方法は、必ずしも音声メッセージ等によるナレーションでなくともよく、あらかじめ決められたピッチ音や音楽等による何らかの合図でもよい。また、体力測定用データ11iは、運動を行う前後に、利用者30が脈拍を計数するための、脈拍測定用データ11fと同様のナレーション等の音声情報を含んでいてもよく、また、音楽の再生途中の所定の時点で経過時間または残り時間を報知するためのナレーション等の音声情報を含んでいてもよい。
終了合図用データ11jは、「お疲れ様でした」というようなナレーション(音声情報)を含むものである。
なお、上述した運動支援用オーディオデータ11の構成はあくまでも一例であり、利用者30に合った形で適宜編集することができ、不要なものについては削除しても構わない。
以上のようにして、図3に示すような構成の運動支援用オーディオデータ11を収録した運動支援用オーディオデータ記録物10が準備されると、利用者30は、準備された運動支援用オーディオデータ記録物10を再生システム20の再生プレーヤー21にセットし、運動支援用オーディオデータ記録物10の再生を開始させる(図2のステップ102)。
これにより、再生システム20の再生プレーヤー21は、運動支援用オーディオデータ記録物10に収録されている運動支援用オーディオデータ11を、図3に示すような順番で順次再生し、スピーカー22L,22R(23L,23R)を介して音楽やナレーション等を出力することにより、利用者30に対して、リズム運動や脈拍測定、体力測定等を促す(図2のステップ103)。
具体的には、まず、図3に示すように、全体説明用データ11a及び運動注意説明用データ11bを再生し、再生対象となるソフトの概要を説明するためのナレーション、及び取扱説明書の注意書きを説明するためのナレーションを出力する。
次に、リズム運動(低強度)用データ11c、リズム運動(中強度)用データ11d及びリズム運動(目的別)用データ11eを順次再生し、利用者30がリズム運動を行うのに適した音楽を所定のテンポで出力する。また、音楽の再生途中の所定の時点で、再生開始から当該時点までに経過した経過時間または当該時点から再生終了までの残り時間を報知するためのナレーションを出力する。これにより、利用者30に対してリズム運動の継続時間を知らせながら、利用者30が音楽に従ってリズム運動を行うように促す。
利用者30は、このようにして出力される音楽及びナレーションを聞きながら、所定の高さの踏み台40を利用して、踏み台昇降運動等のリズム運動を行う。
なおこのとき、リズム運動(低強度)用データ11c、リズム運動(中強度)用データ11d及びリズム運動(目的別)用データ11eに含まれる運動用音楽情報は、「強−弱−弱−弱」というリズムを4拍子で繰り返すリズム音楽を再生するものであることが好ましい。
これは、踏み台昇降運動が、「1−2」で踏み台40に上がり、「3−4」で踏み台40から降りるという動作を伴うものであるので、4拍子の場合、強拍が常に同じ足の動作に同期することとなり、利用者30がリズムを合わせやすいからである。
ただし、利用者30が一般的に耳にしている楽曲は、主にメロディや伴奏を演奏するものであり、4拍子であるからといって万人がリズムを合わせやすいとは限らない。
このため、リズム音楽としては、単に楽曲のメロディや伴奏のみを演奏するものではなく、メロディや伴奏に加えて、4拍子の規則正しいリズム音を打楽器等により演奏するものを用いるとよい。なお、リズム音は、メロディや伴奏よりも強めの音量で加えるとよい。また、リズム音の強拍に相当する部分及び弱拍に相当する部分は音質が異なる打楽器音とするとよい。これにより、利用者30は、リズム音の強めの音量や、強拍及び弱拍の音質の相違により、リズムを正確に認識することができ、リズム感が優れていない人であっても、うまく音楽に合わせてリズム運動を行うことができる。
なお、リズム音楽は4拍子のリズムに限定されるものではなく、例えば「強−弱−弱」という3拍子のリズムでもよい。この場合には、強拍と同期する足が順次変わっていくので、利用者30によっては、うまくリズムがとれるかというようなゲーム的な楽しさを感じることができるという利点がある。その他、「弱−弱−強−弱」というリズムや、「強−弱−弱−強−弱−弱」というリズムでもよく、さらにまた、途中で拍子やテンポが変わったりしてもよい。また、これ以外にも「強−弱−弱−弱−弱」のような5拍子のリズムでもよい。この場合には例えば、図11に示すような順序で踏み台40への昇り降りをするとよい。なお、図11において、符号41は利用者の左足、符号42は右足を示し、また、その拍子で動作すべき足が黒色で示されている。この場合、上述した3拍子の場合と同様に強拍と同期する足が順次変わっていくとともに、4拍子目と5拍子目の間で足踏みの動作が入ることとなるので、よりゲーム的な楽しさを感じることができるという利点がある。
すなわち、初心者やリズム感に優れていない人向けの4拍子のリズムから、ゲーム的に楽しみたい人向けの複雑なリズムのものまで、利用者30の好みに合わせてリズム音(打楽器音)のアレンジを変更することができる。
ここで、このようなリズム音楽等の音楽の再生途中の所定の時点で、再生開始から当該時点までに経過した経過時間または当該時点から再生終了までの残り時間を報知するためのナレーションが出力される。
以下、図4により、リズム運動(中強度)用データ11dを例に挙げて、音楽の再生途中で再生されるナレーションについて説明する。なお、図4に示すリズム運動(中強度)用データ11dは、毎分60拍のテンポで音楽を10分間再生するためのものである。なお、毎分60拍のテンポで音楽を10分間再生する場合には、1小節が4拍子の楽曲の場合、150(=60×10/4)小節の楽曲が必要になる。
図4に示すように、リズム運動(中強度)用データ11dにおいては、例えば、次のような態様で音楽及びナレーションが再生される。
(1)0′00″〜0′04″(1小節目)では、リズム音のみが再生される。
(2)0′04″〜0′08″(2小節目)では、リズム音とともに「毎分60です」というナレーションが再生される。
(3)0′08″〜10′04″(3〜152小節目)では、リズム音及び楽曲が再生される。
(4)5′00″前後(75小節前後)では、「あと5分です」のナレーションが再生される。
(5)7′00″前後(105小節前後)では、「あと3分です」のナレーションが再生される。
(6)9′00″前後(135小節前後)では、「あと1分です」のナレーションが再生される。
(7)10′04″〜10′08″(152小節目)では、リズム音や楽曲が終了する。
ここで、利用者30にとって、楽曲の最初の小節からリズムを合わせて運動を開始することは難しいので、最初の2小節はリズム音だけで楽曲を再生しないようにして、利用者30が最初の2小節の間は運動を開始することなくリズムを把握するようにすることが好ましい。また、このような最初の2小節のうち後ろの小節に「毎分60です」というようなナレーションを再生し、これから開始される楽曲のテンポを利用者30に対して知らせるようにすることが好ましい。これにより、利用者30は、正しいリズムで運動を開始することが容易になり、また、間違って所望しないテンポの楽曲を選択した場合でも、楽曲の最初にあるナレーションでテンポの間違いに気付くことが可能となる。
次に、図3に戻って説明を続けると、脈拍測定用データ11fを再生し、利用者30が脈拍を計数するための基準となる脈拍計数開始の合図を報知するためのナレーションを出力するとともに、脈拍計数開始の合図が報知されてから一定の時間(例えば15秒)が経過した時点で脈拍計数終了の合図を報知するためのナレーションを出力する。これにより、利用者30が脈拍計数開始及び脈拍計数終了の合図に従って脈拍測定を行うように促す。
利用者30は、このようにして出力される脈拍計数開始及び脈拍計数終了の合図に従って、手首等で脈拍測定を行う。
次に、バランス訓練用データ11gを再生し、閉眼片足立ち訓練等のバランス訓練を促すナレーション及びスタートの合図等を出力する。また、ストレッチ体操用データ11hを再生し、ストレッチ体操を促すナレーション及び図表を用いた運動の解説等を出力する。なおこのとき、必要に応じて、利用者30が運動を行うのに適した音楽をBGMとして出力したり、音楽の再生途中の所定の時点で経過時間または残り時間を報知するためのナレーションを出力したりするとよい。
その後、体力測定用データ11iを再生し、利用者30が運動を行うのに適し且つテンポが時間の経過とともに段階的又は連続的に速められたリズム音楽等の音楽を出力する。また、音楽の再生途中の所定の時点で、再生開始から当該時点まで踏み台昇降運動等の運動を継続した場合に達成される運動負担レベルを報知するためのナレーションを出力する。さらに、必要に応じて、運動を行う前後に、利用者30が脈拍を計数するためのナレーションを出力したり、音楽の再生途中の所定の時点で経過時間または残り時間を報知するためのナレーションを出力する。これにより、利用者30に対して運動の継続に伴う運動負担レベルの達成状況を知らせながら、利用者30が音楽に従って運動を行うように促す。
ここで、体力測定用データ11iに基づいて出力されるナレーションは、例えば、次のようなものである。
(1)体力測定方法の説明
「日常生活の中で無理ではないと感じる範囲までは運動を継続し、日常生活で休憩しようと感じたところで運動を中断する」ことを指示するナレーションを出力する。具体的には例えば、主観的強度を表すRPE(Ratings of Perceived Exertion)値が所定の値(例えば11)であると感じた時点で運動を終了するように促すナレーションを出力する。
(2)体力測定前の脈拍測定
「体力測定前に脈拍を測定し、脈拍が一定の範囲にあることを確認してもらう」ことを指示するナレーションを出力する。なお、脈拍計数開始及び脈拍計数終了の合図を報知するためのナレーションについては、脈拍測定用データ11fと同様のものを用いることができる。
(3)運動用のリズム音楽による運動のテンポの指示
「一定の時間間隔で段階的に、又は連続的に、運動用の音楽のテンポが速くなっていくこと」を指示するナレーションを出力する。また、経過時間に応じて数段階の運動負担レベルが低運動負担レベルから順次達成されたことを報知するナレーションを出力する。
このとき、利用者30が、RPE値が11であると感じた時点で運動を終了すると、そのときに利用者30が達成した運動負担レベル(運動の継続時間や累積運動量、運動強度等)との関係で利用者30の体力レベルを評価することができる。
(4)体力測定後の脈拍測定
「体力測定直後の脈拍を測定し、体力測定のために心臓に負担をかけすぎていないことを確認してもらう」ことを指示するナレーションを出力する。なお、脈拍計数開始及び脈拍計数終了の合図を報知するためのナレーションについては、脈拍測定用データ11fと同様のものを用いることができる。
最後に、終了合図用データ11jを再生し、「お疲れ様でした」というようなナレーションを出力する。
これにより、利用者30は、全ての運動を終了する。
なお、以上においては、主観的強度を表すRPE値が所定の値(例えば11)であると感じた時点で運動を終了するものであるが、より好ましくは、有効な運動を行うことが可能なRPE値が11〜13のレベル(本発明者らが提唱する「ニコニコペース」)までは運動を継続し、RPE値が14以上であると感じた時点で運動を終了し、その時点までの運動負担レベル(運動の継続時間や累積運動量、運動強度等)との関係で利用者30の体力レベルを評価するようにすることが好ましい。
運動支援方法の変形例
なお、上述した運動支援方法において、運動支援用オーディオデータ記録物10の左右のトラック上に運動支援用オーディオデータ11がステレオ録音方式で記録されている場合には、再生システム20の再生プレーヤー21により運動支援用オーディオデータ記録物10を再生する際に、運動支援用オーディオデータ記録物10の左右のトラック上に記録されている音楽情報が左右のスピーカー22L,22R(23L,23R)からそれぞれ出力される。
このため、このような特性を利用して、運動支援用オーディオデータ記録物10に収録される運動用音楽情報について、一方のトラック(例えば左のスピーカー22L,23Lに対応した左のトラック)上にリズム音(リズム楽器音)を強調した音楽情報を記録し、他方のトラック(例えば右のスピーカー22R,23Rに対応した右のトラック)上にはメロディ(メロディや伴奏音等)を強調した音楽情報を記録するようにするとよい。
このようにすると、左のスピーカー22L(23L)からはリズム音(リズム楽器音)を強調した音楽が出力され、右のスピーカー22R(23R)からはメロディ(メロディや伴奏音等)を強調した音楽が出力されることとなるので、利用者30は、リズム運動等の運動の経験度や好みに応じて、リズム音の強調度合いの異なる音楽を選択的に聞きながら運動を行うことが可能になる。
具体的には例えば、図5に示すように、再生プレーヤー21に大型のスピーカー22L,22Rが接続されている場合には、運動場所によって左右のスピーカー22L,22Rから出力された音楽の聞こえ方が異なっている。このため、この場合には、利用者30が、リズム運動等の運動の経験度や好みに応じて、いずれかのスピーカー22L,22Rの近くに移動することにより、リズム音を強調した音楽又はメロディを強調した音楽(通常の音楽)のいずれかを選択的に聞きながら運動を行うことが可能になる。
すなわち、リズム運動の初心者は、リズム音を強調した音楽が出力される左のスピーカー22Lの近くで運動を行う。これにより、運動のリズムを容易にとることができる。一方、熟練者は、メロディを強調した音楽(通常の音楽)が出力される右のスピーカー22Lの近くで運動を行う。これにより、利用者30が一般的に耳にしている楽曲に近い音楽で運動を行うことができる。なお、同様の理由から、図5に示すような形で多人数の利用者30がグループで運動を行う場合には、利用者30の経験度や好みに応じて個々の利用者30の運動場所を決めることが好ましい。これにより、個々の利用者30は、グループで運動を行う場合であっても、より快適にリズム運動等を行うことができる。
一方、再生プレーヤー21に内蔵されているスピーカー23L,23Rを利用して利用者30が個人的に運動を行う場合には、運動場所によって左右のスピーカー23L,23Rから出力された音楽の聞こえ方が異なるということが少ない。このため、この場合には、再生プレーヤー21に通常備えられている音量調整パネル50(図6参照)により、再生プレーヤー21の左右のスピーカー23L,23Rの音量バランスを調整することにより、リズム音を強くしたり、逆に弱めたりするとよい。
運動支援用オーディオデータ記録物の提供例
<内容情報の呈示>
なお、上述した運動支援方法で用いられる運動支援用オーディオデータ記録物10は、上述したように、カセットテープやオーディオCD、ビデオテープ、DVDディスク等のメディアの形態で提供される。
ここで、運動支援用オーディオデータ記録物10には、リズム運動等を行うための運動用音楽情報として1つ又は複数の音楽(楽曲)が収録されていることが好ましい。また、これらの各楽曲に関する情報は、利用者30に対して内容情報として呈示するように構成されていることが好ましい。
ここで、内容情報は、運動支援用オーディオデータ記録物10の外面に表示するようにしたり、運動支援用オーディオデータ記録物10を収容するパッケージ(図示せず)や各種のリスト(内容リストや楽曲リスト)上に担持するようにするとよい。また、内容情報は、運動支援用オーディオデータ記録物10内にデータとして収録し、再生システム20の再生プレーヤー21に設けられた画面(図示せず)等に表示するようにしてもよい。
以下、図7及び図8により、運動支援用オーディオデータ記録物10の外面に貼付されたラベル15上に内容情報が担持される場合を例に挙げて、その呈示される内容情報について説明する。
図7に示すように、運動支援用オーディオデータ記録物10の外面に貼付されたラベル15上には、トラック番号15a、曲名15b、テンポ15c、演奏時間15d及び標準消費カロリー15e等の内容情報が記載されている。これにより、利用者30は、これらの内容情報を見ながら、運動の目的や好みに応じて、1つ又は複数の楽曲を選択することができ、より快適にリズム運動等を行うことができる。
ここで、ラベル15上に記載されている内容情報のうち、標準消費カロリー15eは、その楽曲に従って、あらかじめ設定された標準の体重の利用者が、あらかじめ設定された標準の運動方法で運動を行った際の標準消費カロリーを呈示するものである。
すなわち、例えばリズム運動として踏み台昇降運動を行う場合を例に挙げると、この運動は、カロリーを消費する有酸素運動として扱うことが可能である。消費カロリーは、利用者の体重や運動方法(テンポ、時間及び運動の条件等)で変動するものであるが、ある標準の体重や標準の運動方法を仮定すれば、目安としての消費カロリーを求めることができる。
具体的には例えば、利用者の体重をある一定値(例えば50kg)と仮定し、踏み台の高さをある一定値(例えば20cm)と仮定したときの、当該楽曲のテンポ及び演奏時間で運動を行った際の消費カロリーを求め、その値を、標準消費カロリー15eとして、曲名15b、テンポ15c及び演奏時間15dとともに、ラベル15上に記載する。
なお、消費カロリーという指標は、運動を行う利用者30にとって非常に馴染みの深いものであるので、このような記載を追加することにより、利用者30は、選択した楽曲でリズム運動を行った際の消費カロリーをイメージしやすくなり、運動意欲を高めることができる。また、複数の楽曲が収録されている場合には、どの楽曲を選べばよいのかの比較判断材料として有用である。
図8はラベル15上に記載される内容情報の他の例を示す図である。図8に示すように、運動支援用オーディオデータ記録物10の外面に貼付されたラベル15上には、トラック番号15a、曲名15b及びテンポ15cとともに、運動強度15fが記載されている。
ここで、ラベル15上に記載されている内容情報のうち、運動強度15fは、その楽曲に従って、所定の条件の下で運動を行った際の運動強度を呈示するものである。なお、運動強度は、METS(Metabolic Ratio)値として求められたものである。
ここで、運動強度(METS値)は、後述するように、日常生活や他のスポーツ活動の運動強度との比較を容易にとることができる指標であるので、このような記載を追加することにより、利用者30は、自分の体力レベルを普遍的に理解することが可能となり、運動意欲を高めることができる。また、複数の楽曲が収録されている場合には、どの楽曲を選べばよいのかの比較判断材料として有用である。
<楽曲の選択及び編集>
ここで、運動支援用オーディオデータ記録物10には、上述したように、リズム運動を行うための運動用音楽情報として1つ又は複数の音楽(楽曲)が収録されていることが好ましいが、収録対象となる楽曲を選択する際には、運動の条件やテンポに関連して推測又は実測された運動強度(METS値)を基準にするとよい。
具体的には例えば、リズム運動として踏み台昇降運動を行う場合には、踏み台40の高さ及びテンポに関連して推測又は実測された運動強度を基準にして楽曲を選択することが好ましい。
ここで、踏み台昇降運動の運動強度(kgm/分)は、踏み台40の高さ(m)と昇降のテンポ(回/分)と体重との乗数で表され、その体重あたりの数値がほぼMETS値に相当する。より正確には、METS値は、「METS={(0.2×(昇降数))+(1.33×1.8×(高さ)×(昇降数))+3.5}/3.5」により推定することができると考えられている(上式は文献「“ACSM's Guideline for Exercise Testing and Prescription (Six Edition)”」より引用)。なお、上式における「昇降数」とは1回の昇り降りを1と数えた場合の1分あたりの昇降回数であり、本明細書中でいう「昇降のテンポ」を4で除した値に相当するものである。
ここで、METS値とは、安静時の体重1kgあたりの1分間の酸素摂取量が約3.5ml/kg/分であることを踏まえて、活動時の酸素摂取量から、次式(1)の計算式により、その活動の運動強度を求めたものである。
Figure 2004216142
本発明者は、上述したような背景の下で、踏み台昇降運動で用いられる踏み台40の高さを変えた場合の、METS値の推定値と実測値との関係を実験により評価した。
図9はその実験結果を示す図である。図9に示すように、踏み台40の高さ(9cm、18cm)に関係なく、METS値の推定値が実測値にほぼ等しいということが確かめられた。
このようなことから、本実施の形態においては、踏み台40の高さ及び昇降のテンポの任意の組み合わせとの関係で運動強度(酸素摂取量換算によるMETS値)をあらかじめ複数推測して関数テーブル化しておき、この関数テーブルに基づいて、楽曲(及びそのテンポ)を選択したり、内容情報として呈示される運動強度や消費カロリーを求めたりするようにする。
なお、従来においては、運動強度を推測するための基準が実質的に踏み台40の高さ及び昇降のテンポのみであるので、テンポの異なる複数の楽曲の中から収録対象となる楽曲を選択する場合、利用者30は、あいまいな形でしか運動強度を把握することができなかった。
すなわち、次のような、踏み台40の高さが異なる2種類の踏み台昇降運動について、どちらの運動がより強度が高いのかを把握することが困難であった。
運動1:踏み台の高さ 9cm
昇降テンポ 毎分120
運動2:踏み台の高さ 18cm
昇降テンポ 毎分60
これに対し、上述した関数テーブルに基づく方法では、踏み台40の高さが異なっていても、次のように、METS値という共通の運動強度が呈示されるので、利用者30はどちらの運動がより運動強度が高いのかを正しく把握することができる。
運動1:踏み台の高さ 9cm
昇降テンポ 毎分120
運動強度 4.6METS
運動2:踏み台の高さ 18cm
昇降テンポ 毎分60
運動強度 3.7METS
ここで、上述したようにして求められる運動強度は、運動支援用オーディオデータ記録物10に収録される楽曲を選択する際の基準(製作時の基準)として用いられる他、運動支援用オーディオデータ記録物10に収録されている複数の楽曲の中から運動の目的や好みに応じた楽曲を選択する際の基準(利用時の基準)としても用いられる。
運動支援用オーディオデータ記録物10に収録されている複数の楽曲の中から特定の楽曲を選択する際には、従来、次のような楽曲リストを参照して、それぞれの楽曲のテンポを基準にして楽曲を選択している。しかしながら、このような選択の方法では、上述した理由から、利用者30は、実際の運動強度を正確には把握することができない。
『春になれば』 毎分60
『夏休み』 毎分70
『秋一番』 毎分80
『冬景色』 毎分90
『レミファ』 毎分100
これに対し、上述した関数テーブルに基づく方法では、次のように、関数テーブルから求めた近似式により、楽曲に対応する運動強度を踏み台40の高さとの関係でMETS値として求め、それを呈示することができるので、利用者30は正確な運動強度を容易に把握することができ、運動の目的や好みに応じた楽曲を運動強度を基準にして適切に選択することができる。
踏み台の高さ 18cm 9cm
『春になれば』 (毎分52 ) 2 .5METS 2 .0METS
『夏休み』 (毎分66 ) 3 .0METS 2 .4METS
『秋一番』 (毎分80 ) 3 .5METS 2 .7METS
『冬景色』 (毎分88 ) 4 .0METS 3 .1METS
『レミファ』 (毎分104 ) 4 .5METS 3 .4METS
なお、METS値に関しては、日常生活の所作に関して、例えば、次表1のように求められているので、自分が選択しようとしている楽曲の運動強度(METS値)を読み取ることができれば、その運動が、散歩レベルか、速歩レベルか、ジョギングレベルか、といったことが分かり、楽曲の選択を具体的な基準の下で行うことができる。
Figure 2004216142
なお、一般的な利用者30の場合には、踏み台昇降運動のようなリズム運動を数週間以上継続していけば、持続可能な運動強度のレベルが徐々に上がってくる。このとき、上述した関数テーブルに基づく方法によれば、利用者30は自分が何METSの運動を持続することができるようになったかを簡便に知ることができるので、上述した日常生活の所作におけるMETS値や他のスポーツ活動におけるMETS値と比較することにより、自分の体力レベルをより普遍的に理解することができる。
このとき、上述したように、各楽曲は、その運動強度が互いに一定の規則で異なる(例えば0.5METSずつ増加する)ようにそのテンポが調整されていることが好ましい。この場合には、利用者30は、自分の体力レベルを散歩レベルから速歩レベルに0.5METSずつ上げよう、というような形で運動を継続する際の動機付けを得やすいという利点がある。また、指導者の立場からも、利用者30に対して、より分かりやすい形で指導を行うことができるという利点がある。
また、METS値に関しては、国(厚生労働省)が、生活習慣病にかかりにくい最大酸素摂取量の体重あたりの目標値を、性別及び年齢別に次表2のように示している。ここで、次表2に示されている理想の最大酸素摂取量を3.5で除してMETS値を求めると、そのMETS値が病気にかかりにくい理想の最大運動強度(METS値)となる。ここで、次表2の最大酸素摂取量のデータは自転車エルゴメータでのデータであるが、踏み台昇降運動では平均して10%高い値になることが知られている(文献「‘健康づくりのための運動所要量について’、厚生省保健医療局健康増進栄養課(監修)、第5次改定、“日本人の栄養所要量”、第一出版、東京、1994年、171〜176頁」参照)。
従って、実際の処方としては、例えば、最大酸素摂取量が男性で40、女性で34以上であれば、あるいは、男性で6METS、女性で5METSの運動を主観的運動強度(RPE)が13未満で楽に運動できるようであれば、健康状態は優れている、というように判断することができる。
Figure 2004216142
さらに本発明者は、踏み台の高さを10、15、20cmの3種類とし、より多くの成人を対象とした酸素摂取量の実測を行い、ステップ運動(1回10分間)における体重別正味エネルギー消費量(kcal)を求めた(次表3参照)。
Figure 2004216142
ここで、正味エネルギー消費量とは、運動中のエネルギー消費量から、安静時のエネルギー消費量を差し引いたものである。
なお、上記表3には、1回あたりのステップ運動の運動強度(METS)とともにそれと同等のエネルギー消費量に相当するウォーキングジョッギングの距離を示してあるので、運動の強さを認識するときの目安とすることができる。また、一日の目標消費カロリーを決めて、ステップ運動、ウォーキング及びジョッギングの混合トレーニングに役立てることも可能である。
なお、以上のようにして異なる運動強度の複数の楽曲を収録した運動支援用オーディオ記録物10は、図10に示すように、運動の目的に応じて楽曲の収録内容が異なるものを複数製作しておくとよい。これにより、利用者30は、運動の目的に応じた運動支援用オーディオ記録物10をその都度選択することができ、運動の目的に応じたより適切な運動を行うことができる。
また、運動の目的が同じであっても、製作者が楽曲の組み合わせ等をタイトルに合わせて編集することにより、さらに利用者30の好みに合わせることができる。その結果、利用者30の運動意欲が高まり、利用者30にとってややもすれば単調で苦痛であった運動を、より自然に楽しみながら行えるようにすることができる。
このように本実施の形態によれば、再生システム20により再生される運動支援用オーディオデータ記録物10が、音楽を再生するための運動用音楽情報とともに、音楽の再生途中の所定の時点で、再生開始から当該時点までに経過した経過時間または当該時点から再生終了までの残り時間を報知するためのナレーションを含んでいるので、運動支援用オーディオデータ記録物10を再生システム20により再生するだけで、利用者30に対して運動の継続時間を知らせながら、利用者30が音楽に従って運動を行うように促すことができる。このため、利用者30は、運動の継続時間すなわち運動量を簡易にかつ正確に確認しながら運動を行うことができる。
また、本実施の形態によれば、再生システム20により再生される運動支援用オーディオデータ記録物10が、利用者30が脈拍を計数するための基準となる脈拍計数開始及び脈拍計数終了の合図を報知するためのナレーションを含んでいるので、脈拍を測定するために脈拍測定装置や時計(ストップウォッチや秒単位の計時機能を有する時計)等を別途用意することなく、運動支援用オーディオデータ記録物10を再生システム20により再生するだけで、利用者30が手首等で脈拍測定を行うように促すことが可能となる。このため、利用者30は、脈拍測定を簡易にかつ快適に行うことができ、また、運動の安全性を高めることができる。
さらに、本実施の形態によれば、再生システム20により再生される運動支援用オーディオデータ記録物10が、利用者30が運動を行うのに適し且つテンポが時間の経過とともに段階的又は連続的に速められた音楽を再生するための運動用音楽情報とともに、音楽の再生途中の所定の時点で、再生開始から当該時点まで運動(例えば踏み台昇降運動)を継続した場合に達成される運動負担レベルを報知するためのナレーションを含んでいるので、運動支援用オーディオデータ記録物10を再生システム20により再生するだけで、利用者30に対して運動の継続に伴う運動負担レベルの達成状況を知らせながら、利用者30が音楽に従って運動を行うように促すことが可能となる。このため、利用者30は、他者の手を煩わせることなく利用者30自身で自分の体力レベルや運動の効果を簡易にかつ正確に確認することができ、運動を継続する動機付けを得やすい。
さらに、本実施の形態によれば、再生システム20により再生される運動支援用オーディオデータ記録物10が、バランス訓練、ストレッチ体操及び筋力訓練のうちの少なくとも一つの運動を促すナレーションを含んでいるので、運動支援用オーディオデータ記録物10を再生システム20により再生するだけで、利用者30がバランス訓練、ストレッチ体操及び筋力訓練のうちの少なくとも一つの運動を行うように促すことができる。このため、利用者30は、オーディオデータ記録物10を順次再生して運動することにより、リズム運動とともに、バランス訓練、ストレッチ体操及び筋力訓練等の運動を行うことができ、決められた時間の中で効率よく運動を行うことができる。
さらに、本実施の形態によれば、運動支援用オーディオデータ記録物10が、カセットテープやオーディオCD、ビデオテープ、DVDディスク等のメディアの形態で提供されるので、家庭用のラジカセやCDプレーヤー等のような一般的に普及している既存の機器により再生することが可能であり、パーソナルコンピュータやネットワーク、その他の専用装置を必要とするものに比べて、運動の支援をより簡便に行うことができる。
さらに、本実施の形態によれば、運動支援用オーディオデータ記録物10に収録されている1つ又は複数の音楽(楽曲)に関する情報(トラック番号や曲名、テンポ、演奏時間、標準消費カロリー、運動強度等)が、利用者30に対して内容情報として呈示されるように構成されているので、これらを基準にして、利用者30の運動の目的や好みに合った楽曲を簡便に選択することができる。
さらに、本実施の形態によれば、運動支援用オーディオデータ記録物10が、運動用音楽情報として、踏み台40の高さ及びテンポに関連してあらかじめ決められた運動強度を基準にして選択された複数の音楽を収録しているので、利用者30は、運動の目的や好みに応じた楽曲を正確な運動強度を基準にして適切に選択することができる。
本発明の一実施の形態に係る運動支援方法の概要を説明するための図。 本発明の一実施の形態に係る運動支援方法の手順を説明するためのフローチャート。 図1及び図2に示す運動支援方法で用いられる運動支援用オーディオデータ記録物に収録されている運動支援用オーディオデータの一例を示す図。 図3に示す運動支援用オーディオデータに含まれるリズム運動用データの一例を示す図。 図1及び図2に示す運動支援方法において、再生システムの左右のスピーカーから異なる種類の音が再生されるようにした変形例を説明するための図。 図5に示す変形例において左右のスピーカーから再生される再生音の音量バランスを調整する方法を説明するための図。 本発明の一実施の形態に係る運動支援用オーディオデータ記録物の外観を、それに貼付されるラベルとともに示す図。 本発明の一実施の形態に係る運動支援用オーディオデータ記録物の外観を、それに貼付されるラベルの他の例とともに示す図。 踏み台昇降運動における運動強度の推定値と実測値(METS値)との関係を示す図。 本発明の一実施の形態に係る運動支援用オーディオデータ記録物の提供例を説明するための図。 5拍子のリズムに適した踏み台昇降運動の一例を説明するための図。
符号の説明
10 運動支援用オーディオデータ記録物
11 運動支援用オーディオデータ
15 ラベル
20 再生システム
21 再生プレーヤー
22L,22R スピーカー
23L,23R (内蔵)スピーカー
30 利用者
40 踏み台
50 音量調整パネル

Claims (18)

  1. 再生システムにより運動支援用オーディオデータ記録物を再生して利用者の運動を支援する運動支援方法において、
    利用者が運動を行うのに適した音楽を再生するための運動用音楽情報と、音楽の再生途中の所定の時点で、再生開始から当該時点までに経過した経過時間または当該時点から再生終了までの残り時間を報知するための音声情報とを収録した運動支援用オーディオデータ記録物を準備する準備ステップと、
    前記準備ステップで準備された前記運動支援用オーディオデータ記録物を再生システムにより再生することにより、利用者に対して運動の継続時間を知らせながら、利用者が音楽に従って運動を行うように促す運動支援ステップとを含むことを特徴とする運動支援方法。
  2. 前記準備ステップで準備される前記運動支援用オーディオデータ記録物は、利用者が脈拍を計数するための基準となる脈拍計数開始の合図を報知するための音声情報と、脈拍計数開始の合図が報知されてから一定の時間が経過した時点で脈拍計数終了の合図を報知するための音声情報とをさらに収録し、
    前記運動支援ステップにおいて、前記運動支援用オーディオデータ記録物を前記再生システムにより再生することにより、利用者が脈拍計数開始及び脈拍計数終了の合図に従って脈拍測定を行うように促すことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 再生システムにより運動支援用オーディオデータ記録物を再生して利用者の運動を支援する運動支援方法において、
    利用者が運動を行うのに適し且つテンポが時間の経過とともに速められた音楽を再生するための運動用音楽情報と、音楽の再生途中の所定の時点で、再生開始から当該時点まで運動を継続した場合に達成される運動負担レベルを報知するための音声情報とを収録した運動支援用オーディオデータ記録物を準備する準備ステップと、
    前記準備ステップで準備された前記運動支援用オーディオデータ記録物を再生システムにより再生することにより、利用者に対して運動の継続に伴う運動負担レベルの達成状況を知らせながら、利用者が音楽に従って運動を行うように促す運動支援ステップとを含むことを特徴とする運動支援方法。
  4. 前記準備ステップで準備される前記運動支援用オーディオデータ記録物は、主観的強度を表すRPE値が所定の値であると感じた時点で運動を終了するように促す音声情報をさらに収録し、
    前記運動支援ステップにおいて、前記運動支援用オーディオデータ記録物を前記再生システムにより再生することにより、利用者が主観的強度を意識しながら運動を行うように促し、運動が終了した時点で利用者が達成した運動負担レベルとの関係で利用者の体力レベルを評価できるようにしたことを特徴とする、請求項3に記載の運動支援方法。
  5. 前記準備ステップで準備される前記運動支援用オーディオデータ記録物は、利用者が脈拍を計数するための基準となる脈拍計数開始の合図を報知するための音声情報と、脈拍計数開始の合図が報知されてから一定の時間が経過した時点で脈拍計数終了の合図を報知するための音声情報とをさらに収録し、
    前記運動支援ステップにおいて、前記運動支援用オーディオデータ記録物を前記再生システムにより再生することにより、利用者が脈拍計数開始及び脈拍計数終了の合図に従って脈拍測定を行うように促すことを特徴とする、請求項3又は4に記載の方法。
  6. 前記準備ステップで準備される前記運動支援用オーディオデータ記録物は、バランス訓練、ストレッチ体操及び筋力訓練のうちの少なくとも一つの運動を促す音声情報をさらに収録し、
    前記運動支援ステップにおいて、前記運動支援用オーディオデータ記録物を前記再生システムにより再生することにより、利用者がバランス訓練、ストレッチ体操及び筋力訓練のうちの少なくとも一つの運動を行うように促すことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記準備ステップで準備される前記運動支援用オーディオデータ記録物は、前記運動用音楽情報及び前記音声情報とともに画像情報を収録し、
    前記運動支援ステップにおいて、利用者に対して前記運動用音楽情報及び前記音声情報とともに前記画像情報を呈示することを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記準備ステップで準備される前記運動支援用オーディオデータ記録物に収録される前記運動用音楽情報は、前記再生システムの左右のスピーカーに対応した左右のトラック上にステレオ録音方式で記録され、前記左右のトラックのうち、一方のトラック上にはリズム音を強調した音楽情報が記録され、他方のトラック上にはメロディを強調した音楽情報が記録されていることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記運動支援ステップにおいて利用者により行われる運動は、所定の高さの踏み台を利用した踏み台昇降運動であり、前記準備ステップで準備される前記運動支援用オーディオデータ記録物には、前記運動用音楽情報として、踏み台の高さ及びテンポに関連してあらかじめ決められた運動強度を基準にして選択された複数の音楽が収録されていることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記運動用音楽情報として収録されている前記各音楽は、それぞれの運動強度が互いに一定の規則で異なるようにそのテンポが調整されていることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 前記運動強度は、METS値として求められたものであることを特徴とする、請求項9又は10に記載の方法。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法で用いられる運動支援用オーディオデータ記録物。
  13. 前記運動用音楽情報として収録されている音楽に関する情報を利用者に対して内容情報として呈示するように構成されていることを特徴とする、請求項12に記載の運動支援用オーディオデータ記録物。
  14. 前記内容情報は、前記運動支援用オーディオデータ記録物の外面に表示されていることを特徴とする、請求項13に記載の運動支援用オーディオデータ記録物。
  15. 前記内容情報は、前記運動支援用オーディオデータ記録物を収容するパッケージ上に担持されていることを特徴とする、請求項13に記載の運動支援用オーディオデータ記録物。
  16. 前記内容情報は、音楽の内容とともに、当該音楽に従って、あらかじめ設定された標準の体重の利用者が、あらかじめ設定された標準の運動方法で運動を行った際の標準消費カロリーを呈示することを特徴とする、請求項13乃至15のいずれか一項に記載の運動支援用オーディオデータ記録物。
  17. 前記内容情報は、音楽の内容とともに、当該音楽に従って、所定の条件の下で運動を行った際の運動強度を呈示することを特徴とする、請求項13乃至15のいずれか一項に記載の運動支援用オーディオデータ記録物。
  18. 前記運動強度は、METS値として求められたものであることを特徴とする、請求項17に記載の運動支援用オーディオデータ記録物。
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