JP2007020379A - Dc−dcコンバータ及び系統連系システム - Google Patents

Dc−dcコンバータ及び系統連系システム Download PDF

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Abstract

【課題】 効率を十分にあげることが可能なDC−DCコンバータ及び系統連系システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 DC−DCコンバータ1全体の損失と変換回路3を駆動するための制御信号s1、s2の周波数fとの関係を示す曲線から2つ以上の変曲点を見つけ、その2つ以上の変曲点のうち最も損失を小さくさせる変曲点を探索し、その探索した変曲点に対応する周波数fを制御信号s1、s2の周波数fとして決定するスイッチング周波数決定部8を備えてDC−DCコンバータ1を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、直流電源の直流電力を一旦交流電力に変換した後再び直流電力に変換するDC−DCコンバータ及びそのDC−DCコンバータの出力を交流に変換し別の電源ラインに供給する系統連系システムに関する。
一般に、系統連系システムは、DC−DCコンバータと、DC−DCコンバータの出力を交流に変換するDC−ACインバータと、DC−ACインバータの出力から高調波などのノイズを除去するノイズフィルタなどを備えて構成されている。DC−DCコンバータは、例えば、一対の直列接続されたスイッチング素子が直流電源に並列に接続されることにより構成され一対のスイッチング素子が交互にオン、オフすることにより直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する変換回路と、変換回路の出力を昇圧または降圧するトランスと、トランスの出力を整流する整流回路と、整流回路の出力を平滑化して直流電流を出力する平滑回路とを備えて構成されている。このような系統連系システムは、従来より様々な形態が考えられている。
例えば、上記変換回路を構成させる一対のスイッチング素子のうち一方のスイッチング素子のみをオン、オフさせることにより、直流電源から供給される直流電力を交流に変換する、いわゆる、ソフトスイッチング方式のDC−DCコンバータがある(例えば、特許文献1参照)。このソフトスイッチング方式のDC−DCコンバータは、一方のスイッチング素子をオン、オフさせている間、他方のスイッチング素子を停止させておく構成であるため、スイッチング損失を低減することができその分DC−DCコンバータの効率をあげることができるという効果がある。
しかしながら、DC−DCコンバータ全体の損失のうちスイッチング損失は、上記トランスやリアクトル及び整流回路を構成するダイオードなどの素子による損失に比べて小さいため、上述のようなソフトスイッチング方式のDC−DCコンバータでは、全体の損失を十分に低減することができないという問題がある。
そこで、全体の損失を低減させるためのDC−DCコンバータとして従来では、例えば、以下に示すような構成のDC−DCコンバータが考えられている。
直流電源から出力される電流が一定で、かつ、DC−DCコンバータの出力電力が一定である場合、DC−DCコンバータ全体の損失の増減は、直流電源から出力される電圧の増減により求めることができる。このことを利用して、直流電源から出力される電圧が最小となるようにスイッチング素子のスイッチング周波数を決定するDC−DCコンバータがある(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に記載されるDC−DCコンバータは、直流電源の出力電圧とそのときのスイッチング周波数との関係を示す2次曲線から変曲点を求め、その変曲点に対応するスイッチング周波数によりDC−DCコンバータを運転することで全体の損失を小さくし効率をあげている。
また、効率をあげるための他のDC−DCコンバータの構成として、例えば、直流電源から出力される電圧が最小のときのDC−DCコンバータの出力電圧をDC−ACインバータの出力電流波形が無歪みで動作可能な論理的最低値近くに設定し、直流電源から出力される電圧が最小から定格付近までの間にあるとき、変換回路を構成するスイッチング素子の制御信号のデューティを最大にさせるものがある(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−180075号公報 特開2000−166233号公報 特開2005−6383号公報
しかしながら、リアクトルやダイオードなどの素子毎の損失は、スイッチング周波数の変化に応じてそれぞれ同じように変化しないため、スイッチング周波数の変化に伴ってDC−DCコンバータ全体の損失が一様に変化しない。すなわち、特許文献2の図3に示すように、DC−DCコンバータ全体の損失とスイッチング周波数との関係を単純な2次曲線で表すことができない。従って、特許文献2に示すDC−DCコンバータのように、DC−DCコンバータ全体の損失とスイッチング周波数との関係を示す2次曲線の変曲点を求めることによりDC−DCコンバータ全体の損失を小さくさせる構成では、損失が最も小さくなるときの変曲点を正確に求めることができず、DC−DCコンバータの効率を十分にあげられないという問題がある。
また、特許文献3に記載されるDC−DCコンバータでは、デューティを最大にすることにより効率をあげることしか行われておらず、スイッチング周波数を変えることにより全体の損失を低減させ効率をあげることは行われていない。そのため、特許文献3に記載されるDC−DCコンバータでは、全体の損失を最も小さくさせるスイッチング周波数により運転していないため、効率を十分にあげられないという問題がある。
そこで、本発明では、効率を十分にあげることが可能なDC−DCコンバータ及び系統連系システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、以下のような構成を採用した。
すなわち、本発明のDC−DCコンバータは、一対のスイッチング素子が直列接続されることにより構成され前記一対のスイッチング素子が交互にオン、オフすることにより直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する変換回路と、前記交流電力を平滑化して直流電力を出力する平滑回路と、前記スイッチング素子のオン、オフを制御させる制御信号を出力する制御信号出力回路と、前記制御信号出力回路から出力される制御信号の周波数を決定する周波数決定手段とを備え、前記周波数決定手段は、当該DC−DCコンバータ全体の損失と前記制御信号の周波数との関係を示す曲線から、損失が増加から減少に変化するときの点または損失が減少から増加に変化するときの点を示す変曲点を2つ以上求め、その2つ以上の変曲点のうち損失が最も小さくなる変曲点を求め、その求めた変曲点に対応する周波数を前記制御信号の周波数として決定することを特徴とする。
上述したように、リアクトルなどの素子毎の損失は、制御信号の周波数の変化に応じてそれぞれ同じように変化しない。そのため、DC−DCコンバータ全体の損失と制御信号の周波数との関係を示す曲線は、変曲点が2つ以上存在する3次以上の複雑な曲線となる。そして、この3次以上の曲線を用いてDC−DCコンバータ全体の損失が最も小さくなるときの制御信号の周波数を決定する場合は、DC−DCコンバータ全体の損失と制御信号の周波数との関係を示す2次曲線を用いてDC−DCコンバータ全体の損失が最も低くなるときの制御信号の周波数を見つける場合に比べて、DC−DCコンバータ全体の損失が最も低くなるときの制御信号の周波数を正確に見つけることができる。そのため、DC−DCコンバータの効率を十分にあげることができる。
また、上記周波数決定手段は、前記平滑回路から出力される電圧を一定にすることが可能な前記制御信号の周波数範囲において前記制御信号の周波数を第1の変化量ずつ変化させることにより前記周波数範囲のうち前記損失が最も小さくなる変曲点が含まれる一部の周波数範囲を求め、前記一部の周波数範囲において前記制御信号の周波数を前記第1の変化量よりも小さい第2の変化量ずつ変化させることにより前記損失が最も小さくなる変曲点を求め、その求めた変曲点に対応する周波数を前記制御信号の周波数として決定するように構成してもよい。
このように、はじめに第1の変化量を使ってDC−DCコンバータ全体の損失を最も小さくさせる制御信号の周波数が周波数範囲のどこにあるかあたりをつけてから第2の変化量を使って損失を最も小さくさせる制御信号の周波数を見つける構成であるので、全周波数範囲において第2の変化量のみを用いて損失を最も小さくさせる周波数を見つける場合に比べて、損失を最も小さくさせる周波数を見つけるためにかかる時間を短縮することができる。
また、上記DC−DCコンバータは、前記一部の周波数範囲を記録する周波数範囲記録手段を備え、前記周波数決定手段は、前記制御信号の周波数を再度決定するとき、前記周波数範囲記録手段に記録されている一部の周波数範囲において前記損失が最も小さくなる変曲点を求め、その求めた変曲点に対応する周波数を前記制御信号の周波数として決定するように構成してもよい。
これにより、制御信号の周波数を再度決定するとき、一部の周波数範囲を特定するための工程を省略することができるので、その分損失を最も小さくさせる周波数を見つけるためにかかる時間を短縮することができる。
また、上記DC−DCコンバータは、当該DC−DCコンバータの動作条件と前記損失が最も小さくなる変曲点に対応する前記制御信号の周波数とを関連付けて記録する周波数記録手段を備え、前記周波数決定手段は、現在の当該DC−DCコンバータの動作条件に対する周波数を前記周波数記録手段から求め、その求めた周波数を前記制御信号の周波数として決定するように構成してもよい。
これにより、制御信号の周波数を再度決定するとき、損失を最も小さくさせるための周波数を特定するための工程を省略することができるので、その分損失を最も小さくさせる周波数を見つけるためにかかる時間を短縮することができる。
また、本発明のDC−DCコンバータは、一対のスイッチング素子が直列接続されることにより構成され前記一対のスイッチング素子が交互にオン、オフすることにより直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する変換回路と、前記交流電力を平滑化して直流電力を出力する平滑回路と、前記スイッチング素子のオン、オフを制御させるための制御信号を出力する制御信号出力回路と、当該DC−DCコンバータの動作条件と前記制御信号の周波数とが関連付けられて記録される周波数記録手段と、当該DC−DCコンバータ全体の損失と前記制御信号の周波数との関係を示す曲線から損失が最も小さくなる変曲点を求め、その求めた変曲点に対応する周波数をそのときの当該DC−DCコンバータの動作条件と関連付けて前記周波数記録手段に記録させる周波数決定手段とを備え、前記周波数決定手段は、現在の当該DC−DCコンバータの動作条件に対応する周波数を前記周波数記録手段から求め、その求めた周波数を前記制御信号の周波数として決定することを特徴とする。
これにより、DC−DCコンバータの動作条件が変化しても、その動作条件の変化に合わせて損失を最も小さくさせる制御信号の周波数も変化させることができるので、例えば、直流電源の特性が経年変化しても、その経年変化に応じて制御信号の周波数を更新することができる。これにより、損失を最も小さくさせる周波数が最適値からずれてしまうことを防止することができるので、DC−DCコンバータの効率を十分にあげることができる。
また、上記周波数決定手段は、当該DC−DCコンバータの動作条件が予め決められた動作条件になると、前記直流電源から前記変換回路に入力される電流及び前記平滑回路から出力される電圧を一定にすることが可能な前記制御信号の周波数範囲において前記制御信号の周波数を変化させ、前記平滑回路から出力される電流が最も大きくなるときの前記制御信号の周波数をそのときの当該DC−DCコンバータの動作条件と関連付けて前記周波数記録手段に記録させるように構成してもよい。
DC−DCコンバータ全体の損失は、DC−DCコンバータの入力電力と出力電力との差分により求めることができる。従って、DC−DCコンバータの入力電圧及び出力電圧がそれぞれほぼ一定であると仮定し、DC−DCコンバータの入力電流を一定にさせる場合では、DC−DCコンバータの出力電流が最も大きくなるとき、DC−DCコンバータ全体の損失が最も小さくなると考えられる。これにより、出力電流が最も大きくなるときの制御信号の周波数でDC−DCコンバータを運転することにより、DC−DCコンバータ全体の損失を最も小さくさせることができる。また、DC−DCコンバータの出力電流に基づいて制御信号の周波数を見つける構成であるので、DC−DCコンバータの入力電圧に基づいて損失が最も小さくなる周波数を求める場合に比べて、入力電圧の変動の影響を受け難くすることができるので、損失が最も小さくなる周波数を精度良く見つけることができる。これにより、DC−DCコンバータの効率を十分にあげることができる。
また、上記周波数決定手段は、所定のタイミングになると、当該DC−DCコンバータの動作条件が予め決められた動作条件になるように前記制御信号の周波数を決定するように構成してもよい。
また、上記所定のタイミングを当該DC−DCコンバータが起動したタイミングとしてもよい。
また、上記動作条件を前記直流電源から前記変換回路に入力される電流としてもよい。
また、上記周波数決定手段は、当該DC−DCコンバータ全体の損失と前記制御信号の周波数との関係を示す曲線から2つ以上の変曲点を求め、その2つ以上の変曲点のうち損失が最も小さくなる変曲点を求め、その求めた変曲点に対応する周波数を前記制御信号の周波数として決定するように構成してもよい。
また、上記周波数決定手段は、前記直流電源から前記変換回路に入力される電流に基づいて、前記損失が最も小さくなる変曲点を求めるように構成してもよい。
このように、DC−DCコンバータ全体の損失を最も小さくさせる周波数を直流電源から変換回路に入力される電流により決定しているので、その入力電流が大きいときDC−DCコンバータ全体の損失は大きく、その入力電流が小さいときDC−DCコンバータ全体の損失は小さくなる。これにより、入力電流が大きいか小さいかにより損失が大きいか小さいかを判断することができるので、入力電流の検出精度を高くする必要がなく簡単な構成で損失を最も小さくさせる周波数を決定することができる。
また、上記周波数決定手段は、前記平滑回路から出力される電流に基づいて、前記損失が最も小さくなる変曲点を求めるように構成してもよい。
このように、DC−DCコンバータ全体の損失を最も小さくさせる周波数を平滑回路から出力される電流により決定しているので、その出力電流が大きいときDC−DCコンバータ全体の損失は小さく、その出力電流が小さいときDC−DCコンバータ全体の損失は大きくなる。これにより、出力電流が大きいか小さいかにより損失が大きいか小さいかを判断することができるので、出力電流の検出精度を高くする必要がなく簡単な構成で損失を最も小さくさせる周波数を見つけることができる。
また、本発明の系統連系システムは、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換し、その交流電力を前記直流電源とは別の電源ラインに供給する系統連系システムであって、一対のスイッチング素子が直列接続されることにより構成され前記一対のスイッチング素子が交互にオン、オフすることにより直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する変換回路と、前記交流電力を平滑化して直流電力を出力する平滑回路と、前記平滑回路から出力される直流電力を交流電力に変換するDC−ACインバータと、前記スイッチング素子のオン、オフを制御させる制御信号を出力する制御信号出力回路と、前記制御信号出力回路から出力される制御信号の周波数を決定する周波数決定手段とを備え、前記周波数決定手段は、当該DC−DCコンバータ全体の損失と前記制御信号の周波数との関係を示す曲線から、損失が増加から減少に変化するときの点または損失が減少から増加に変化するときの点を示す変曲点を2つ以上求め、その2つ以上の変曲点のうち損失が最も小さくなる変曲点を求め、その求めた変曲点に対応する周波数を前記制御信号の周波数として決定することを特徴とする。
また、本発明の系統連系システムは、一対のスイッチング素子が直列接続されることにより構成され前記一対のスイッチング素子が交互にオン、オフすることにより直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する変換回路と、前記交流電力を平滑化して直流電力を出力する平滑回路と、前記平滑回路から出力される直流電力を交流電力に変換するDC−ACインバータと、前記スイッチング素子のオン、オフを制御させるための制御信号を出力する制御信号出力回路と、当該DC−DCコンバータの動作条件と前記制御信号の周波数とが関連付けられて記録される周波数記録手段と、当該DC−DCコンバータ全体の損失と前記制御信号の周波数との関係を示す曲線から損失が最も小さくなる変曲点を求め、その求めた変曲点に対応する周波数をそのときの当該DC−DCコンバータの動作条件と関連付けて前記周波数記録手段に記録させる周波数決定手段とを備え、前記周波数決定手段は、現在の当該DC−DCコンバータの動作条件に対応する周波数を前記周波数記録手段から求め、その求めた周波数を前記制御信号の周波数として決定することを特徴とする。
また、上記周波数決定手段は、前記DC−ACインバータから出力される電流の振幅に基づいて、前記損失が最も小さくなる変曲点を求めるように構成してもよい。
このように、DC−DCコンバータ全体の損失を最も小さくさせる周波数をDC−ACインバータから出力される電流の振幅により決定しているので、その出力電流の振幅が大きいときDC−DCコンバータ全体の損失は小さく、その出力電流の振幅が小さいときDC−DCコンバータ全体の損失は大きくなる。これにより、出力電流の振幅が大きいか小さいかにより損失が大きいか小さいかを判断することができるので、出力電流の検出精度を高くする必要がなく簡単な構成で損失を最も小さくさせる周波数を見つけることができる。
また、上記周波数決定手段は、前記DC−ACインバータに入力される電流に基づいて、前記損失が最も小さくなる変曲点を求めるように構成してもよい。
このように、DC−DCコンバータ全体の損失を最も小さくさせる周波数をDC−ACインバータに入力される電流により決定しているので、その入力電流が大きいときDC−DCコンバータ全体の損失は小さく、その入力電流が小さいときDC−DCコンバータ全体の損失は大きくなる。これにより、入力電流が大きいか小さいかにより損失が大きいか小さいかを判断することができるので、入力電流の検出精度を高くする必要がなく簡単な構成で損失を最も小さくさせる周波数を見つけることができる。
本発明によれば、DC−DCコンバータの効率を十分にあげることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態のDC−DCコンバータを示す図である。
図1に示すDC−DCコンバータ1は、直流電源2から供給される直流電力を交流電力に変換する変換回路3と、変換回路3により変換された交流電力を昇圧または降圧するトランス4と、トランス4により昇圧または降圧された交流電力を整流する整流回路5と、整流回路5の出力を平滑化して直流電力を負荷6に出力する平滑回路7と、変換回路3の駆動を制御させる制御信号s1、s2の周波数fを決定するスイッチング周波数決定部8(周波数決定手段)と、スイッチング周波数決定部8により決定された周波数fに基づいて基準信号cを生成し出力するスイッチング周波数操作部9と、スイッチング周波数操作部9により生成された基準信号cに基づいて制御信号s1、s2を生成し変換回路3に出力するゲート駆動回路10とを備えて構成されている。
なお、直流電源2と変換回路3との間に設けられるコンデンサ11は、変換回路3に入力される電圧を安定させる。また、スイッチング周波数決定部8は、電流検出器12により直流電源2から変換回路3に入力される入力電流I1を求め、分圧回路13により検出される電圧に基づいて直流電源2から変換回路3に入力される入力電圧V1を求め、電流検出器14により平滑回路7から負荷6に出力される出力電流I2を求め、分圧回路15により検出される電圧に基づいて平滑回路7から負荷6に出力される出力電圧V2を求めている。また、スイッチング周波数決定部8やスイッチング周波数操作部9は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などにより構成されてもよい。また、特許請求の範囲に記載される制御信号出力回路は、スイッチング周波数操作部9及びゲート駆動回路10により構成されてもよい。また、DC−DCコンバータ1は、ROMやRAMなどの記録部を備える構成であって、特許請求の範囲に記載される周波数範囲記録手段や周波数記録手段は、その記録部により構成されてもよい。また、その記録部に、後述するスイッチング周波数テーブルが記録されてもよい。
上記変換回路3は、4つのスイッチング素子16〜19により構成されるフルブリッジ型のDC−ACインバータであり、互いに直列接続されるスイッチング素子16、17と、互いに直列接続されるスイッチング素子18、19とが直流電源2と並列に接続されている。また、トランス4の1次側コイルの一方端は、スイッチング素子16、17の間に接続され、トランス4の1次側コイルの他方端は、スイッチング素子18、19の間に接続されている。
上記整流回路5は、4つのダイオード20〜23により構成されている。ダイオード20のアノードにダイオード21のカソードとトランス4の2次側コイルの一方端が接続され、ダイオード22のアノードにダイオード23のカソードとトランス4の2次側コイルの他方端が接続されている。また、ダイオード20のカソードとダイオード22のカソードとが接続され、ダイオード21のアノードとダイオード23のアノードとが接続されている。
上記平滑回路7は、リアクトル24とコンデンサ25とから構成される積分回路であって、リアクトル24の一方端がダイオード22のカソードと接続され、リアクトル24の他方端がコンデンサ25のプラス側端子と接続され、コンデンサ25のマイナス側端子がダイオード23のアノードと接続されている。また、コンデンサ25の両端は、負荷6の両端と接続されている。
これにより、直流電源2から供給される直流電力を昇圧または降圧して負荷6に出力することができる。
上記スイッチング周波数決定部8は、DC−DCコンバータ1の出力電圧V2を一定にさせつつ、DC−DCコンバータ1全体の損失を最も小さくさせる周波数f(以下、周波数Fという)を決定し、その周波数Fを示す指令値をスイッチング周波数操作部9に出力する。
上記スイッチング周波数操作部9は、スイッチング周波数決定部8で決定された周波数Fに基づいて基準信号cを生成し、その基準信号cをゲート駆動回路10に出力する。
上記ゲート駆動回路10は、基準信号cと所望な出力電圧を得るための指令値(上記周波数Fを示す指令値とは別の指令値)とに基づいてスイッチング信号を生成し、そのスイッチング信号の位相をシフトし、位相シフト前のスイッチング信号を制御信号s1としてスイッチング素子16、19に出力し、位相シフト後のスイッチング信号を制御信号s2としてスイッチング素子17、18に出力する。
これにより、スイッチング周波数決定部8によって決定された周波数Fを変えることにより、制御信号s1及び制御信号s2のそれぞれの周波数を変えることができる。
そして、制御信号s1がスイッチング素子16、19の各ゲート端子に入力され、制御信号s2がスイッチング素子17、18の各ゲート端子に入力されると、スイッチング素子16、19とスイッチング素子17、18とが交互にオン、オフする。スイッチング素子16、19がオンし、スイッチング素子17、18がオフすると、直流電源2からの入力電流I1がスイッチング素子16、トランス4の1次側コイル、スイッチグ素子19に流れ、トランス4の1次側コイルに正の方向の電圧が印加される。一方、スイッチング素子16、19がオフし、スイッチング素子17、18がオンすると、直流電源2からの入力電流I1がスイッチング素子18、トランス4の1次側コイル、スイッチング素子17に流れ、トランス4の1次側コイルに負の方向の電圧が印加される。
これにより、スイッチング周波数決定部8によって決定された周波数Fを変えることにより、スイッチング素子16〜19のそれぞれのスイッチング周波数を変えることができる。
今回の例では位相シフト制御時のスイッチング素子の動作について説明したが、スイッチング方法は特に位相シフト制御のみに限定されるものではない。
次に、DC−DCコンバータ1を備えた系統連系システムについて説明する。
図2は、DC−DCコンバータ1を備えた系統連系システムを示す図である。なお、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。
図2に示す系統連系システム26は、直流電源2から供給される直流電圧を昇圧または降圧するDC−DCコンバータ1と、DC−DCコンバータ1からの出力を安定させるコンデンサ27と、DC−DCコンバータ1から出力される直流電力を交流電力に変換するDC−ACインバータ28と、DC−ACインバータ28から出力される出力電流I3を検出する電流検出器29と、DC−ACインバータ28から出力される交流電流からノイズ(PWM制御に起因する高調波など)を除去するノイズフィルタ30と、DC−ACインバータ28から出力される出力電流I3と系統31の系統電圧V3とにより系統連系システム26の出力電力pを計測するAC出力電力計測部32とを備えて構成されている。なお、図2に示すDC−ACインバータ28の出力は単相であるが、DC−ACインバータ28の出力を3相にしてもよい。また、DC−ACインバータ28の出力によりモータを駆動させてもよい。
また、DC−ACインバータ28は、例えば、上記変換回路3と同じ構成であって、DC−DCコンバータ1から出力された直流電力を交流電力に変換した後、その交流電力を系統31のR相及びS相にノイズフィルタ30を介して出力する。また、DC−ACインバータ28に備えられるスイッチング素子を駆動するためのゲート駆動回路(不図示)は、DC−ACインバータ28から出力される交流電力が一定になるように、DC−ACインバータ28に備えられるスイッチング素子のオン、オフを制御する。
また、DC−DCコンバータ1は、AC出力電力計測部32により計測された出力電力pに基づいて制御信号s1、s2を生成する。これにより、DC−DCコンバータ1は、出力電力pが一定であるか否かを確認しながら出力電圧V2(中間電圧)を所望な電圧に制御することができる。
また、系統連系システム26で使用される直流電源2は、太陽電池や燃料電池など環境(天候や気温など)の変化に応じて入力電圧V1や入力電流I1が変化する電源とする。
図3は、直流電源2が太陽電池や燃料電池などで構成されるときの入力電圧V1と入力電流I1との関係を示す図である。なお、図3に示すグラフの縦軸は入力電圧V1(V)を示し、横軸は入力電流I1を示している。
図3に示すように、直流電源2は、入力電流I1の上昇に伴って入力電圧V1が下降し、入力電流I1の下降に伴って入力電圧V1が上昇する、いわゆる、垂下特性をもつ直流電源であり、直流電源2の出力電力は、図3に示す曲線に沿ってほぼ一定に保たれる。また、図3に示す実線は、直流電源2が経年変化する前の入力電圧V1と入力電流I1との関係を示し、図3に示す破線は、直流電源2が経年劣化した後の入力電圧V1と入力電流I1との関係を示し、経年劣化後の電力は経年劣化前の電力よりも小さくなる。
ここで、DC−ACインバータ28の出力電力が一定である状態において、DC−DCコンバータ1の出力電力が一定で、かつ、入力電圧V1が一定であると仮定すると、DC−DCコンバータ1全体の損失の増減は、入力電流I1の増減とほぼ同じ変化率で変化すると考えることができる。そのため、周波数Fを入力電流I1に基づいて決定することができる。すなわち、入力電流I1が大きい場合は、DC−DCコンバータ1全体の損失が大きいことを示し、入力電流I1が小さい場合は、DC−DCコンバータ1全体の損失が小さいことを示す。そのため、入力電流I1が小さくなるときの周波数fを周波数Fとすることにより、DC−DCコンバータ1全体の損失を小さくすることができる。
次に、DC−DCコンバータ1が入力電流I1を一定に制御しつつ、DC−ACインバータ28が中間電圧V2を一定にするために出力電流I3の振幅を操作している場合を考える。このとき、入力電圧V1が一定であると仮定すると、DC−DCコンバータ1全体の損失の増減は、出力電流I3の振幅の増減とほぼ同じ変化率で変化すると考えることができる。そのため、周波数Fを出力電流I3の振幅に基づいて決定することができる。すなわち、出力電流I3の振幅が大きい場合、DC−DCコンバータ1全体の損失は小さいことを示し、出力電流I3の振幅が小さい場合、DC−DCコンバータ1全体の損失は大きいことを示すため、出力電流I3の振幅が大きくなるときの周波数fを周波数Fとすることにより、DC−DCコンバータ1全体の損失を小さくすることができる。なお、このときの出力電流I3の系統電圧V3に対する位相は一定に制御されているものとする。
このように、入力電流I1や出力電流I3の振幅に基づいて周波数Fを決定する場合では、前回の検出値が今回の検出値よりも大きいか否かという相対的な検出値の違いによって周波数Fを決定することができるため、入力電流I1や出力電流I3の振幅の検出精度はあまり要求されない。そのため、入力電流I1や出力電流I3の振幅を検出するための構成を簡単なものとすることができ、周波数Fを容易に求めることができる。
なお、上記実施形態では、周波数Fを入力電流I1や出力電流I3の振幅により求める構成であるが、周波数Fを求める際のパラメータとしては、DC−DCコンバータ1の入力電力及び出力電圧V2が一定であると仮定したときの出力電流I2など特に限定されない。
次に、周波数Fを決定する際のスイッチング周波数決定部8の動作の概要を説明する。
(1)スイッチング周波数決定部8は、スイッチング周波数操作部9により周波数fをDC−DCコンバータ1の操作可能範囲、すなわち、トランス、リアクトルなどの素子が動作可能な周波数範囲の最下限値から最上限値まで変化量Δf1(第1の変化量)ずつ変化させ、DC−DCコンバータ1の損失特性を示す曲線から、損失が増加から減少に変化するときの点(曲線の上に凸のときの頂点)または損失が減少から増加に変化するときの点(曲線の下に凸ときの頂点)を示す変曲点を見つける。なお、変化量Δf1は、曲線上に少なくとも変曲点を2つ以上見つけることができる程度の変化量に設定されているものとする。また、入力電流I1をパラメータとして周波数Fを決定する場合、スイッチング周波数決定部8は、入力電圧V1が一定になっていることを確認すると、周波数fを変化量Δf1ずつ変化させ変曲点を見つける。また、出力電流I3の振幅をパラメータとして周波数Fを決定する場合、スイッチング周波数決定部8は、入力電圧V1が一定になっていることを確認すると、周波数fを変化量Δf1ずつ変化させ変曲点を見つける。
図4は、DC−DCコンバータ1の損失特性の一例を示す図である。なお、図4に示すグラフの縦軸はDC−DCコンバータ1全体の損失(W)を示し、横軸は周波数f(Hz)でありDC−DCコンバータ1の操作可能範囲の最下限値(Fmin)から最上限値(Fmax)までを示している。
図4に示す曲線には、始点と終点を含めて6つの変曲点(No.1〜No.6)が存在し、スイッチング周波数決定部8は、周波数fをΔf1ずつ変化させる度にその周波数fに対応する曲線上の点が変曲点であるか判断し、6つの変曲点を全て見つける。
ここで、入力電流I1をパラメータとして周波数Fを決定する場合の変曲点の見つけ方の一例を説明する。
まず、前回検出された入力電流I1をI1−1とし、今回検出された入力電流I1をI1−2とし、電流変化率X={(I1−2)−(I1−1)}/Δf1を計算する。
そして、今回計算した電流変化率Xが前回計算した電流変化率Xと比べてプラスからマイナスに変化したか、または、マイナスからプラスに変化したかを監視することにより変曲点を見つける。
例えば、図4に示す曲線において、周波数fをΔf1ずつ変化させる毎に電流変化率Xを求める場合を考える。
まず、周波数fがFminのときの曲線上の点、すなわち、曲線の始点をNo.1の変曲点とする。
次に、周波数fにΔf1を加算していき、電流変化率Xがプラスからマイナスに変化すると、その電流変化率Xを計算した際に用いた2つの周波数fにそれぞれ対応する曲線上の2点間にNo.2の変曲点が存在していると判断する。
次に、さらに周波数fにΔf1を加算していき、電流変化率Xがマイナスからプラスに変化すると、その電流変化率Xを計算した際に用いた2つの周波数fにそれぞれ対応する曲線上の2点間にNo.3の変曲点が存在していると判断する。
次に、さらに周波数fにΔf1を加算していき、電流変化率Xがプラスからマイナスに変化すると、その電流変化率Xを計算した際に用いた2つの周波数fにそれぞれ対応する曲線上の2点間にNo.4の変曲点が存在していると判断する。
次に、さらに周波数fにΔf1を加算していき、電流変化率Xがマイナスからプラスに変化すると、その電流変化率Xを計算した際に用いた2つの周波数fにそれぞれ対応する曲線上の2点間にNo.5の変曲点が存在していると判断する。
そして、さらに周波数fにΔf1を加算していき、周波数fがFmaxになるときの曲線上の点、すなわち、曲線の終点をNo.6の変曲点とする。
なお、電流変化率Xを監視している際、電流変化率Xがゼロに近づくにつれてΔf1を小さくしていくことにより、変曲点の探索精度を上げるように構成してもよい。
(2)スイッチング周波数決定部8は、探索した複数の変曲点のうちDC−DCコンバータ1全体の損失を最も小さくさせる変曲点の前後の変曲点を見つける。例えば、図4に示す曲線では、損失を最も小さくさせる変曲点の前後の変曲点は、No.4とNo.6となる。なお、入力電流I1をパラメータとして周波数Fを決定する場合では、複数の変曲点のうち入力電流I1が最も小さくなる変曲点がDC−DCコンバータ1全体の損失を最も小さくさせる変曲点となる。また、出力電流I3の振幅をパラメータとして周波数Fを決定する場合では、出力電流I3の振幅が最も大きくなる変曲点がDC−DCコンバータ1全体の損失を最も小さくさせる変曲点となる。
ここで、複数の変曲点のうちDC−DCコンバータ1全体の損失を最も小さくさせる変曲点の見つけ方の一例を説明する。なお、入力電流I1をパラメータとして周波数Fを決定する場合について説明する。
まず、周波数fをFminから変化量Δf1ずつ変化させ、変曲点が見つかる度にそのときの周波数fと入力電流I1とを関連付けて記録しておく。次に、周波数fをFmaxまで変化し終えると、記憶した複数の入力電流I1のうち最も小さい入力電流I1を見つける。そして、その見つけた入力電流I1に対応する変曲点をDC−DCコンバータ1全体の損失を最も小さくさせる変曲点とする。なお、図4では、No.5の変曲点が損失最低点(効率最高点)となり、No.5の変曲点に対応する周波数fが周波数Fとなる。
(3)スイッチング周波数決定部8は、DC−DCコンバータ1全体の損失を最も小さくさせる変曲点の前後の変曲点を見つけると、前の変曲点に対応する周波数fから後の変曲点に対応する周波数fまで(一部の周波数範囲)、再び周波数fを変化量Δf1よりも小さい変化量Δf2(第2の変化量)で変化させてDC−DCコンバータ1全体の損失を最も小さくさせる変曲点を再度見つける。このときの変曲点は、例えば、上述した電流変化率Xを監視する方法により見つけてもよい。
(4)スイッチング周波数操作部9は、スイッチング周波数決定部8により見つけられた変曲点に対応する周波数Fに基づいて基準信号cを生成し、ゲート駆動回路10は、その基準信号cに基づいて制御信号s1、s2を生成し変換回路3を駆動させる。
このように、はじめに変化量Δf1を使って周波数Fが全周波数範囲のどこにあるかあたりをつけてから変化量Δf2を使って再度周波数Fを見つける構成であるので、はじめから変化量Δf2のみを使って周波数Fが全周波数範囲のどこにあるかを見つける場合に比べて、周波数Fの探索時間を短縮することができる。
次に、周波数Fの具体的な探索方法の一例を説明する。
図5は、周波数Fの具体的な探索方法の一例を示すフローチャートである。なお、入力電流I1をパラメータとして周波数Fを決定する場合について説明する。
まず、ステップS1において、スイッチング周波数決定部8は、周波数Fを探索するか否かを判断する。
周波数Fを探索すると判断した場合(ステップS1がYes)、ステップS2において、スイッチング周波数決定部8は、DC−DCコンバータ1が運転中か否かを判断する。なお、周波数Fを探索しないと判断した場合(ステップS1がNo)、周波数Fの探索を終了する。
また、DC−DCコンバータ1が運転中であると判断した場合(ステップS2がYes)、ステップS3において、スイッチング周波数決定部8は、周波数fにFminを代入する。なお、Fminは、DC−DCコンバータ1を構成するトランス、リアクトルなどの素子が動作可能な周波数fの最下限値とする。また、DC−DCコンバータ1が運転中でないと判断した場合(ステップS2がNo)、ステップS1に戻る。
次に、ステップS4において、スイッチング周波数決定部8は、前回検出した入力電流Iin(前回値)に今回検出した入力電流Iin(今回値)を代入する。なお、入力電流Iinは、周波数fによる脈動分の影響をなくすため平均化されたデータ(現状値)とする。
次に、ステップS5において、スイッチング周波数決定部8は、fp(1)に周波数fを代入し、Ip(1)に入力電流Iin(今回値)を代入する。なお、fpは、DC−DCコンバータ1全体の損失が最も小さくなりうる周波数fとし、Ipは、fpのときの入力電流I1とする。
次に、ステップS6において、スイッチング周波数決定部8は、iに1を代入し、フラグGに0を代入し、周波数fにf+Δfを代入する。なお、iは、整数を示し、フラグGは、0のとき「以前にIinの値に変化がない」ことを示し、1のとき「以前にIinの値に変化があった」ことを示し、2のとき「fmaxのときの変曲点である」ことを示している。
次に、ステップS7において、スイッチング周波数決定部8は、周波数fがFmaxよりも大きいか否かを判断する。なお、Fmaxは、DC−DCコンバータ1を構成するトランス、リアクトルなどの素子が動作可能な周波数fの最上限値とする。
周波数fがFmaxよりも大きくないと判断した場合(ステップS7がNo)、ステップS8において、スイッチング周波数決定部8は、入力電流Iin(今回値)と入力電流Iin(前回値)との差分をΔIに代入する。
次に、ステップS9において、スイッチング周波数決定部8は、ΔIが0であるか否かを判断する。なお、周波数fの変更が完了した後、入力電流Iin(今回値)と入力電流I1(前回値)との差分を計算しΔIに代入するものとする。
ΔIが0でないと判断した場合(ステップS9がNo)、ステップ10において、スイッチング周波数決定部8は、フラグGに1を代入する。
次に、ステップ11において、スイッチング周波数決定部8は、フラグGが2であるか否かを判断する。
フラグGが2でないと判断した場合(ステップS11がNo)、ステップS12において、スイッチング周波数決定部8は、入力電流Iin(前回値)に入力電流Iin(今回値)を代入し、周波数fにf+Δfを代入し、ステップS7に戻る。
また、ΔIが0であると判断した場合(ステップS9がYes)、ステップS13において、スイッチング周波数決定部8は、フラグGが1であるか否かを判断する。なお、フラグGが1であるか否かは、例えば、上述した電流変化率Xを監視する方法により判断してもよい。
フラグGが1でないと判断した場合(ステップS13がNo)、ステップS14において、スイッチング周波数決定部8は、fp(i)に周波数fを代入し、Ip(i)に入力電流Iin(今回値)を代入し、ステップS11に移る。例えば、fp(1)に代入された周波数fは、図4に示す変曲点No.1に対応する周波数fに相当し、Ip(1)に代入された入力電流Iin(今回値)は、図4に示す変曲点No.1に対応する入力電流I1に相当する。
一方、フラグGが1であると判断した場合(ステップS13がYes)、ステップS15において、スイッチング周波数決定部8は、フラグGに0を代入する。
次に、ステップS16において、スイッチング周波数決定部8は、iにi+1を代入し、ステップS14に移る。例えば、fp(2)に代入された周波数fは、図4に示す変曲点No.2に対応する周波数fに相当し、Ip(2)に代入された入力電流Iin(今回値)は、図4に示す変曲点No.2に対応する入力電流Iinに相当する。
また、周波数fがfmaxよりも大きいと判断した場合(ステップS7がYes)、ステップS17において、スイッチング周波数決定部8は、フラグGに2を代入、周波数fにfmaxを代入し、ステップS16に移る。
また、フラグGが2であると判断した場合(ステップS11がYes)、ステップS18において、スイッチング周波数決定部8は、nにiを代入する。なお、nは、DC−DCコンバータ1全体の損失が最も小さくなりうる変曲点(fmin及びfmaxにそれぞれ対応する点を含む)の数を示すものとする。このときのiは、図4に示す曲線であれば6となる。
次に、ステップS19において、スイッチング周波数決定部8は、ImにIp(1)を代入し、周波数Fにfp(1)を代入し、Kに2を代入し、Lに1を代入する。なお、Imは、周波数Fに対応する入力電流I1を示すものとする。また、Kは、整数を示すものとする。また、Lは、変曲点番号(例えば、図4に示すNo.1〜No.6)を示すものとする。
次に、ステップS20において、スイッチング周波数決定部8は、Kがnよりも大きいか否かを判断する。
Kがnよりも大きくないと判断した場合(ステップS20がNo)、ステップS21において、スイッチング周波数決定部8は、Ip(K)がImよりも小さいか否かを判断する。
Ip(K)がImよりも小さくないと判断した場合(ステップS21がNo)、ステップS22において、スイッチング周波数決定部8は、KにK+1を代入し、ステップS20に戻る。
一方、Ip(K)がImよりも小さいと判断した場合(ステップS21がYes)、ステップS23において、DC−DCコンバータ1は、ImにIp(K)を代入し、周波数Fにfp(K)を代入し、LにKを代入し、ステップS22に移る。
そして、Kがnよりも大きいと判断した場合(ステップS20がYes)、スイッチング周波数決定部8は、周波数Fの探索を終了する。
例えば、図4に示す曲線では、ステップS21において、はじめに、Ip(2)がIp(1)よりも小さくないと判断され、次に、Ip(3)がIp(1)よりも小さくないと判断され、次に、Ip(4)がIp(1)よりも小さくないと判断され、次に、Ip(5)がIp(1)よりも小さいと判断され、そして、Ip(6)がIp(5)よりも小さくないと判断される。
そして、Ip(5)がIp(1)よりも小さいと判断されたときに、ステップS23において、Ip(5)がImに代入され、fp(5)が周波数Fに代入され、5がLに代入される。
これにより、図4に示す曲線では、No.5の変曲点に対応する周波数fがDC−DCコンバータ1全体の損失を最も小さくさせる周波数Fであると決定される。
なお、ステップS23において、fp(L−1)及びfp(L+1)を記録しておき、次回周波数Fを探索する際、fp(L−1)をfminに代入し、fp(L+1)をfmaxに代入し、図5に示すフローチャートを始めるように構成してもよい。これにより、次回からの周波数Fの探索時間を短縮することができる。
上述したように、DC−DCコンバータ1にリアクトルやダイオードなどが備えられていると、そのDC−DCコンバータ1全体の損失と制御信号s1、s2の周波数fとの関係を示す曲線は、図4に示すように、変曲点が2つ以上存在する3次以上の複雑な曲線となる。そこで、図5に示すフローチャートをスイッチング周波数決定部8が実行することにより、DC−DCコンバータ1全体の損失と周波数fとの関係を示す曲線が3次以上の曲線であっても周波数Fを見つけることができる。このように、3次以上の曲線を用いて周波数Fを決定する場合は、DC−DCコンバータ1全体の損失と周波数fとの関係を示す2次曲線を用いて周波数Fを見つける場合に比べて、周波数Fを正確に見つけることができる。そのため、DC−DCコンバータ1の効率を十分にあげることができる。
また、スイッチング周波数決定部8は、周波数Fを決定するとき、そのときの入力電圧V1、入力電流I1、出力電圧V2、出力電流I2、系統電圧V3、出力電流I3などの動作条件を記録しておき、次回同じ動作条件でDC−DCコンバータ1単体を運転する場合または系統連系システム26を運転する場合にその記録しておいた周波数Fを使用して運転するように構成してもよい。これにより、同じ動作条件のときは、再度周波数Fを求める必要がないので、その分DC−DCコンバータ1単体または系統連系システム26を効率よく運転することができる。
また、予め周波数Fを記録しておくタイミングは、通常、DC−DCコンバータ1単体または系統連系システム26の出荷前か出荷後になる。また、経年による回路定数などの変化により運転条件が変化し同じ周波数Fを使用してもDC−DCコンバータ1全体の損失が最も小さくならなくなるという場合がある。このような場合においても、出荷後、周波数Fを再度見つける必要がある。
以下、予め周波数Fを記録しておく際の系統連系システムの動作について説明する。なお、予め周波数Fを記録しておく際のDC−DCコンバータ1単体の動作は以下の説明と同じとなるので省略する。
図6は、本発明の他の実施形態の系統連系システムを示す図である。なお、図1に示すDC−DCコンバータ1と同じ構成または図2に示す系統連系システム26と同じ構成には同じ符号を付している。また、直流電源2は、燃料電池であって、垂下特性をもっているものとする。また、周波数Fは、出力電流I2をパラメータとして決定するものとする。また、燃料電池は、自己で出力を制御できるため、直流電源2を燃料電池とすることは、太陽電池により直流電源2を構成する場合に比べて、周波数Fを決定する際に必要となる入力電流I1一定という動作条件を容易に制御することができる。
図6に示す系統連系システム33は、直流電源2の直流電圧を昇圧または降圧するDC−DCコンバータ1と、DC−DCコンバータ1から出力される直流電力を交流に変換するDC−ACインバータ28と、検出された出力電流I2に基づいて周波数Fを決定すると共に、制御信号s1、s2を生成するために使用される指令値Irefを系統31の負荷状況に基づいて求めるシステム制御回路34と、周波数Fと指令値Irefとに基づいて制御信号s1、s2を生成し出力するDC−DCコンバータ制御回路35とを備えて構成されている。なお、入力電流I1は、指令値Irefに追従して制御されるものとする。また、周波数Fの計算時間を短縮するため、周波数Fを決定するための制御を別のCPUで行うように構成してもよい。
上記システム制御回路34は、スイッチング周波数決定部8と、直流電源2に水素や空気を供給するためのポンプなどで構成される補機類36とを備えて構成されている。
上記DC−DCコンバータ制御回路35は、図1に示すスイッチング周波数操作部9及びゲート駆動回路10のそれぞれの機能を合わせたものに相当する。
なお、システム制御回路34及びDC−DCコンバータ制御回路35は、DC−DCコンバータ1から出力される直流電力により駆動しているものとする。そのため、出力電流I2は、システム制御回路34及びDC−DCコンバータ制御回路35との接続点よりも前段で検出している。これにより、周波数Fを決定するために使用される出力電流I2がシステム制御回路34やDC−DCコンバータ制御回路35への電力供給により変動することを防止することができるので、周波数Fを精度良く見つけることができる。また、入力電流I2により周波数Fを決定する構成は、入力電圧V1をパラメータとして周波数Fを決定する場合に比べて、検出値の変動や誤差の影響を受け難くすることができる。
また、DC−DCコンバータ制御回路35は、DC−ACインバータ28を駆動するための制御信号を出力するように構成してもよい。
また、システム制御回路34及びDC−DCコンバータ制御回路35は、DC−DCコンバータ1以外の別の電源から電力を得るように構成してもよい。この場合、周波数Fを決定するためのパラメータは、上述したように、入力電流I1や出力電流I3の振幅など出力電流I2に限定されない。
図7は、系統連系システム33起動時のスイッチング周波数決定部8の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップST1において、スイッチング周波数決定部8は、オペレータなどにより電源が入れられ系統連系システム33が起動すると、スイッチング周波数テーブルに記録される周波数Fを初期値にする。
図8は、スイッチング周波数テーブルの一例を示す図である。
図8に示すスイッチング周波数テーブル80は、複数のレコード81(81−1、81−2、81−3、81−4、81−5、81−6、・・・、81−n、81−n+1)を備え、各レコード81は、指令値Irefが記録される指令値領域82と、基準周波数frefが記録される基準周波数領域83と、周波数Fが記録される周波数領域84とにより構成されている。図8に示す例では、レコード81−1の指令値領域82に「Iref−0」が、基準周波数領域83に「fref−0」が、周波数領域84に「F−0」が記録され、レコード81−n+1の指令値領域82に「Iref−n+1」が、基準周波数領域83に「fref−n+1」が、周波数領域84に「F−n+1」が記録されている。なお、指令値「Iref−0」は、入力電流I1を最小にさせる指令値とし、指令値「Iref−n+1」は、入力電流I1を定格電流にさせるための指令値とし、指令値Irefは徐々に大きい値になっているものとする。DC−DCコンバータ1が起動し全てのレコード81の周波数領域84を初期化する場合、全てのレコード81の周波数領域84は、例えば、「NULL」に設定される。
図9は、スイッチング周波数テーブル作成モードのときの入力電流I1及び入力電圧V1を示す図である。なお、図9には、周波数f、出力電流I2、出力電圧V2、及びDC−DCコンバータ1全体の損失が入力電流I1及び入力電圧V1と同じ時間軸上に示されている。また、指令値Irefの上昇に応じて入力電流I1も上昇している様子を示している。
図9に示す例では、スイッチング周波数テーブル作成モードに入る前、入力電流I1はゼロになっている。そして、スイッチング周波数テーブル作成モードに入った後、指令値Irefが「Iref−0」から「Iref−8」まで順番にセットされ、入力電流I1は、指令値Irefに応じて徐々に上昇している。また、上述したように、直流電源2は垂下特性を有しており、入力電流I1の上昇に応じて入力電圧V1は下降している。
次に、図7のステップST2において、スイッチング周波数決定部8は、指令値Irefを「Iref−0」にセットすると共に、その「Iref−0」に対応する基準周波数frefを「fref−0」にセットし、スイッチング周波数テーブル作成モードに入る(図9の区間(1))。
図10は、スイッチング周波数テーブル作成モードのときのスイッチング周波数決定部8の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップSTE1において、スイッチング周波数決定部8は、システム制御回路34により入力電流I1が一定に制御されている間、そのときの指令値Irefに対応する基準周波数frefをスイッチング周波数テーブルから取り出し、その基準周波数frefを中心として周波数fを設定幅変動させる(図9に示す区間(2)、(4))。なお、この設定幅は、入力電流I1及び出力電圧V2を一定にさせることが可能な周波数fの最下限値から最上限値までを示す。
次に、ステップSTE2において、スイッチング周波数決定部8は、出力電流I2が最も大きくなるときの周波数fを周波数Fとして、そのときの指令値Irefと関連付けてスイッチング周波数テーブルに記録する。すなわち、図4に示すスイッチング周波数テーブル80のレコード81−1では、「F−0」が「Iref−0」と関連付けられて記録されている。
このように、入力電流I1が一定に制御されている間、DC−DCコンバータ1の入力電力はほぼ一定に保たれる。そして、出力電圧V2が一定に制御されていると仮定する(DC−ACインバータがV2を一定に制御する場合等)と、出力電流I2をパラメータとして周波数Fを決定することができる。
すなわち、DC−DCコンバータ1全体の損失は、DC−DCコンバータ1の入力電力と出力電力との差分により求めることができる。入力電力は、直流電源2の垂下特性により入力電流I1を一定に制御することでほぼ一定になる。これにより、出力電圧V2を一定に制御することで、DC−DCコンバータ1全体の損失を出力電流I2の大小により求めることができる。そのため、出力電流I2が最も大きいとき、DC−DCコンバータ1全体の損失が最も小さくなる。従って、出力電流I2が最も大きくなるときの周波数fを使用してDC−DCコンバータ1を運転することにより、DC−DCコンバータ1全体の損失を最も小さくすることができる。
なお、図6に示す系統連系システム33では、説明を簡単にするためにDC−DCコンバータ1の損失特性を2次曲線で示すものとする。
図11は、系統連系システム33におけるDC−DCコンバータ1の損失特性を示す図である。なお、図11に示すグラフの縦軸はDC−DCコンバータ1全体の損失(W)を示し、横軸は周波数f(kHz)を示している。
系統連系システム26では説明を簡単にするために、DC−DCコンバータ1全体の損失と周波数fとの関係を2次曲線で示している。そのため、図11に示す曲線の存在する変曲点は1つのみとなり、その1つの変曲点を見つけるだけで周波数Fを見つけることができる。
このように、損失と周波数fとの関係が2次曲線で表される場合では、変曲点が1つのみとなるので、出力電流I2が最大になる変曲点に対応する周波数fを使用してDC−DCコンバータ1を運転することにより、DC−DCコンバータ1の損失を最も小さくさせることができる。なお、図1や図2において説明したように、DC−DCコンバータ1全体の損失と周波数fとの関係を示す3次以上の曲線において、複数の変曲点を見つけ、その複数の変曲点の中から損失が最も小さくなる変曲点を見つけるようにしてもよい。
次に、図10のステップSTE3において、スイッチング周波数決定部8は、スイッチング周波数テーブルに記録される全ての指令値Irefに対応する周波数Fを全て探索したか否かを判断する。
全ての指令値Irefに対応する周波数Fを全て探索していないと判断した場合(ステップSTE3がNo)、ステップSTE4において、スイッチング周波数決定部8は、スイッチング周波数テーブルの次のレコードに記録される指令値Irefをセットすると共に、次のレコードに記録される基準周波数frefをセットし、ステップST1に戻る(図9に示す区間(3)、(5))。
一方、全ての指令値Irefに対応する周波数Fを全て探索したと判断した場合(ステップSTE3がYes)、スイッチング周波数決定部8は、スイッチング周波数テーブル作成モードを終了し、通常運転モードに移る。
図12は、通常運転モードのときのスイッチング周波数決定部8の動作を示すフローチャートである。また、図13は、通常運転モードのときの入力電流I1及び入力電圧V1を示す図である。なお、図13には、周波数f、出力電流I2、出力電圧V2、及びDC−DCコンバータ1の損失が入力電流I1及び入力電圧V1と同じ時間軸上に示されている。
まず、図12のステップSTEP1において、スイッチング周波数決定部8は、系統31の負荷状況に追従した指令値Irefを決定する。図13に示す例では、はじめ指令値Irefが「Iref−2」にセットされ、その後、「Iref−5」にセットされ、再び「Iref−2」にセットされた後、「Iref−4」にセットされ、「Iref−2」にセットされている。
次に、ステップSTEP2において、スイッチング周波数決定部8は、スイッチング周波数テーブルを参照して、指令値Irefに対する周波数Fを決定する。なお、実際の入力電流I1に対応する周波数Fxを、スイッチング周波数テーブルに記録される値を用いて算出してもよい。
図14は、実際の入力電流I1に対応する指令値Irefxと周波数Fxとの関係を示す図である。なお、図14に示すグラフの縦軸は周波数Fを示し、横軸は指令値Irefを示している。また、図14に示す例では、図8のスイッチング周波数テーブル80のレコード81−nに記録されている「Iref−n」と「F−n」とが対応する点と、レコード81−n+1に記録されている「Iref−n+1」と「F−n+1」とが対応する点とが示されている。
例えば、実際の入力電流I1に対応する指令値Ierfxが「Iref−n」と「Iref−n+1」との間にある場合、その指令値Irefxに対応する周波数Fxは、「Iref−n」と「F−n」とが対応する点と、「Iref−n+1」と「F−n+1」とが対応する点とを結ぶ直線式に指令値Irefxを代入することにより算出することができる。
このように、スイッチング周波数テーブル80に記録される値を用いて実際の入力電流I1に対応する周波数Fxを求めることができる。
次に、ステップSTEP3において、スイッチング周波数決定部8は、周波数Fを示す指令値と指令値IrefとをDC−DCコンバータ制御回路35に送信する。
そして、ステップSTP4において、スイッチング周波数決定部8は、DC−DCコンバータ制御回路35により周波数Fxに基づいてDC−DCコンバータ1を運転させる。
このように、周波数FとそのときのDC−DCコンバータ1の動作条件(実施形態では入力電流I1に対応する指令値Iref)とを関連付けて記録することにより、DC−DCコンバータの動作条件が変化しても、周波数Fをその動作条件に合わせて変化させることができる。これにより、例えば、直流電源2の特性が経年変化し入力電流I1が変化しても、その入力電流I1の変化に応じて周波数Fを更新することができる。これにより、周波数Fが最適値からずれてしまうことを防止することができるので、DC−DCコンバータ1の効率を十分にあげることができる。
上述したように、DC−DCコンバータ1全体の損失は、入力電力と出力電力との差分により求めることができる。従って、DC−DCコンバータ1の出力電圧V2がほぼ一定に制御されているものと仮定すると、DC−DCコンバータ1の出力電流I2が最も大きくなるとき、DC−DCコンバータ1全体の損失は最も小さくなると考えられる。これにより、出力電流I2が最も大きくなるときの周波数fを使用してDC−DCコンバータ1を運転すると、DC−DCコンバータ1全体の損失を最も小さくすることができる。また、DC−DCコンバータ1の出力電流I2に基づいて周波数Fを求める構成であるので、DC−DCコンバータ1の入力電圧V1に基づいて周波数Fを求める場合に比べて、入力電圧V1の変動の影響を受け難くすることができるので、周波数Fを精度良く見つけることができる。これにより、DC−DCコンバータ1の効率を十分にあげることができる。また、直流電源2の特性が経年変化しても、系統連系システム33の起動時に周波数Fを更新する構成であるので、経年変化の影響を受けて周波数Fが最適値からずれることを防止することができる。
また、直流電源2の垂下特性を考慮しない場合、定格電圧×定格電流の大きなテーブルが必要になるが、本実施形態では、直流電源2の垂下特性を考慮して実際の動作点のみテーブル化するため、動作点を記録するためのメモリを低減することができる。また、メモリに余裕がある場合は、Δf1、Δf2、または指令値Irefの間隔を小さくすることができるので、より複雑な損失特性をもつDC−DCコンバータ1の周波数Fを決定することや周波数Fを精度良く求めることができる。
なお、上記実施形態では、系統連系システム33の起動時に周波数Fを更新する構成であるが、系統連系システム33の起動後の通常運転中に所定のタイミング(例えば、オペレータにより更新ボタンが押されたタイミングやタイマの計測による一定間隔毎のタイミングなど)になると予め決められた動作条件になるように制御信号s1、s2を出力し、現在の動作条件が予め決められた動作条件になると、その動作条件に対応する周波数Fを求め、その求めた周波数Fを予め決められた動作条件と関連付けてスイッチング周波数レコードに記録するように構成してもよい。例えば、午前中、スイッチング周波数レコードに記録される指令値Irefのうち前半の指令値Irefに対応する周波数Fを更新し、午後に、残りの指令値Irefに対応する周波数Fを更新するようにしてもよい。また、例えば、入力電流I1がスイッチング周波数レコードに記録される何れかの指令値Irefに対応する入力電流I1と同じになったときに、その指令値Irefに対応する周波数Fを更新するようにしてもよい。
これにより、系統連系システム33の起動時に入力電流I1が定格電流まで上昇しない場合でも周波数Fを更新することができる。
また、上記実施形態の変換回路3は、フルブリッジ型のDC−ACインバータであるが、変換回路3をハーフブリッジ型のDC−ACインバータとして構成してもよい。例えば、図1に示すスイッチング素子18、19を省略し、コンデンサ11に直列に別のコンデンサを接続し、スイッチング素子16、17の接続点とトランス4の1次側コイルの一方端とを接続し、コンデンサ11と別のコンデンサの接続点とトランス4の1次側コイルの他方端とを接続して変換回路3を構成してもよい。
また、上記実施形態では、トランス4などを備え、DC−DCコンバータ1を絶縁型に構成しているが、トランス4やダイオード20〜23などを省略することによりDC−DCコンバータ1を非絶縁型に構成してもよい。
本発明の実施形態のDC−DCコンバータを示す図である。 本発明の実施形態の系統連系システムを示す図である。 直流電源が垂下特性をもつときの入力電圧と入力電流との関係を示すグラフである。 DC−DCコンバータ単体の損失特性の一例を示す図である。 スイッチング周波数決定部の動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態の系統連系システムを示す図である。 系統連系システム起動時のスイッチング周波数決定部の動作を示すフローチャートである。 スイッチング周波数テーブルの一例を示す図である。 スイッチング周波数テーブル作成モードのときの入力電流及び入力電圧を示す図である。 スイッチング周波数テーブル作成モードのときのスイッチング周波数決定部の動作を示すフローチャートである。 図6に示す系統連系システムにおけるDC−DCコンバータ全体の損失と周波数との関係を示す図である。 通常運転モードのときのスイッチング周波数決定部の動作を示すフローチャートである。 通常運転モードのときの入力電流及び入力電圧を示す図である。 実際の入力電流に対応する指令値と周波数との関係を示す図である。
符号の説明
1 DC−DCコンバータ
2 直流電源
3 変換回路
4 トランス
5 整流回路
6 負荷
7 平滑回路
8 スイッチング周波数決定部
9 スイッチング周波数操作部
10 ゲート駆動回路
11 コンデンサ
12 電流検出器
13 分圧回路
14 電流検出器
15 分圧回路
16〜19 スイッチング素子
20〜23 ダイオード
24 リアクトル
25 コンデンサ
26 系統連系システム
27 コンデンサ
28 DC−ACインバータ
29 電流検出器
30 ノイズフィルタ
31 系統
32 AC出力電力計測部
33 系統連系システム
34 システム制御回路
35 DC−DCコンバータ制御回路
36 補機類

Claims (16)

  1. 一対のスイッチング素子が直列接続されることにより構成され前記一対のスイッチング素子が交互にオン、オフすることにより直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する変換回路と、
    前記交流電力を平滑化して直流電力を出力する平滑回路と、
    前記スイッチング素子のオン、オフを制御させる制御信号を出力する制御信号出力回路と、
    前記制御信号出力回路から出力される制御信号の周波数を決定する周波数決定手段と、
    を備え、
    前記周波数決定手段は、当該DC−DCコンバータ全体の損失と前記制御信号の周波数との関係を示す曲線から、損失が増加から減少に変化するときの点または損失が減少から増加に変化するときの点を示す変曲点を2つ以上求め、その2つ以上の変曲点のうち損失が最も小さくなる変曲点を求め、その求めた変曲点に対応する周波数を前記制御信号の周波数として決定する、
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 請求項1に記載のDC−DCコンバータであって、
    前記周波数決定手段は、前記平滑回路から出力される電圧を一定にすることが可能な前記制御信号の周波数範囲において前記制御信号の周波数を第1の変化量ずつ変化させることにより前記周波数範囲のうち前記損失が最も小さくなる変曲点が含まれる一部の周波数範囲を求め、前記一部の周波数範囲において前記制御信号の周波数を前記第1の変化量よりも小さい第2の変化量ずつ変化させることにより前記損失が最も小さくなる変曲点を求め、その求めた変曲点に対応する周波数を前記制御信号の周波数として決定する、
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  3. 請求項2に記載のDC−DCコンバータであって、
    前記一部の周波数範囲を記録する周波数範囲記録手段を備え、
    前記周波数決定手段は、前記制御信号の周波数を再度決定するとき、前記周波数範囲記録手段に記録されている一部の周波数範囲において前記損失が最も小さくなる変曲点を求め、その求めた変曲点に対応する周波数を前記制御信号の周波数として決定する、
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  4. 請求項1〜3のうちの何れか1項に記載のDC−DCコンバータであって、
    当該DC−DCコンバータの動作条件と前記損失が最も小さくなる変曲点に対応する前記制御信号の周波数とを関連付けて記録する周波数記録手段を備え、
    前記周波数決定手段は、現在の当該DC−DCコンバータの動作条件に対する周波数を前記周波数記録手段から求め、その求めた周波数を前記制御信号の周波数として決定する、
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  5. 一対のスイッチング素子が直列接続されることにより構成され前記一対のスイッチング素子が交互にオン、オフすることにより直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する変換回路と、
    前記交流電力を平滑化して直流電力を出力する平滑回路と、
    前記スイッチング素子のオン、オフを制御させるための制御信号を出力する制御信号出力回路と、
    当該DC−DCコンバータの動作条件と前記制御信号の周波数とが関連付けられて記録される周波数記録手段と、
    当該DC−DCコンバータ全体の損失と前記制御信号の周波数との関係を示す曲線から損失が最も小さくなる変曲点を求め、その求めた変曲点に対応する周波数をそのときの当該DC−DCコンバータの動作条件と関連付けて前記周波数記録手段に記録させる周波数決定手段と、
    を備え、
    前記周波数決定手段は、現在の当該DC−DCコンバータの動作条件に対応する周波数を前記周波数記録手段から求め、その求めた周波数を前記制御信号の周波数として決定する、
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  6. 請求項5に記載のDC−DCコンバータであって、
    前記周波数決定手段は、当該DC−DCコンバータの動作条件が予め決められた動作条件になると、前記直流電源から前記変換回路に入力される電流及び前記平滑回路から出力される電圧を一定にすることが可能な前記制御信号の周波数範囲において前記制御信号の周波数を変化させ、前記平滑回路から出力される電流が最も大きくなるときの前記制御信号の周波数をそのときの当該DC−DCコンバータの動作条件と関連付けて前記周波数記録手段に記録させる、
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  7. 請求項6に記載のDC−DCコンバータであって、
    前記周波数決定手段は、所定のタイミングになると、当該DC−DCコンバータの動作条件が予め決められた動作条件になるように前記制御信号の周波数を決定する、
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  8. 請求項7に記載のDC−DCコンバータであって、
    前記所定のタイミングは、当該DC−DCコンバータを起動したタイミングである、
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  9. 請求項5〜8の何れか1項に記載のDC−DCコンバータであって、
    前記動作条件は、前記直流電源から前記変換回路に入力される電流である、
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  10. 請求項5〜9の何れか1項に記載のDC−DCコンバータであって、
    前記周波数決定手段は、当該DC−DCコンバータ全体の損失と前記制御信号の周波数との関係を示す曲線から2つ以上の変曲点を求め、その2つ以上の変曲点のうち損失が最も小さくなる変曲点を求め、その求めた変曲点に対応する周波数を前記制御信号の周波数として決定する、
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  11. 請求項1〜4の何れか1項に記載のDC−DCコンバータであって、
    前記周波数決定手段は、前記直流電源から前記変換回路に入力される電流に基づいて、前記損失が最も小さくなる変曲点を求める、
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  12. 請求項1〜10の何れか1項に記載のDC−DCコンバータであって、
    前記周波数決定手段は、前記平滑回路から出力される電流に基づいて、前記損失が最も小さくなる変曲点を求める、
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  13. 直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換し、その交流電力を前記直流電源とは別の電源ラインに供給する系統連系システムであって、
    一対のスイッチング素子が直列接続されることにより構成され前記一対のスイッチング素子が交互にオン、オフすることにより直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する変換回路と、
    前記交流電力を平滑化して直流電力を出力する平滑回路と、
    前記平滑回路から出力される直流電力を交流電力に変換するDC−ACインバータと、
    前記スイッチング素子のオン、オフを制御させる制御信号を出力する制御信号出力回路と、
    前記制御信号出力回路から出力される制御信号の周波数を決定する周波数決定手段と、
    を備え、
    前記周波数決定手段は、当該DC−DCコンバータ全体の損失と前記制御信号の周波数との関係を示す曲線から、損失が増加から減少に変化するときの点または損失が減少から増加に変化するときの点を示す変曲点を2つ以上求め、その2つ以上の変曲点のうち損失が最も小さくなる変曲点を求め、その求めた変曲点に対応する周波数を前記制御信号の周波数として決定する、
    ことを特徴とする系統連系システム。
  14. 一対のスイッチング素子が直列接続されることにより構成され前記一対のスイッチング素子が交互にオン、オフすることにより直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する変換回路と、
    前記交流電力を平滑化して直流電力を出力する平滑回路と、
    前記平滑回路から出力される直流電力を交流電力に変換するDC−ACインバータと、
    前記スイッチング素子のオン、オフを制御させるための制御信号を出力する制御信号出力回路と、
    当該DC−DCコンバータの動作条件と前記制御信号の周波数とが関連付けられて記録される周波数記録手段と、
    当該DC−DCコンバータ全体の損失と前記制御信号の周波数との関係を示す曲線から損失が最も小さくなる変曲点を求め、その求めた変曲点に対応する周波数をそのときの当該DC−DCコンバータの動作条件と関連付けて前記周波数記録手段に記録させる周波数決定手段と、
    を備え、
    前記周波数決定手段は、現在の当該DC−DCコンバータの動作条件に対応する周波数を前記周波数記録手段から求め、その求めた周波数を前記制御信号の周波数として決定する、
    ことを特徴とする系統連系システム。
  15. 請求項13または請求項14に記載の系統連系システムであって、
    前記周波数決定手段は、前記DC−ACインバータから出力される電流の振幅に基づいて、前記損失が最も小さくなる変曲点を求める、
    ことを特徴とする系統連系システム。
  16. 請求項13または請求項14に記載の系統連系システムであって、
    前記周波数決定手段は、前記DC−ACインバータに入力される電流に基づいて、前記損失が最も小さくなる変曲点を求める、
    ことを特徴とする系統連系システム。
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