JP2007020231A - 状態通知方法及び状態通知システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移動通信システムに監視部3及び通知部2を持たせて構成す
る。移動通信網1は、移動通信端末11の通信状態を状態DB15に蓄積し、管
理する。監視部3は、状態DB15の更新を監視することにより移動通信端末の
通信状態の変化を検出し、移動通信端末及び新たな通信状態を取得する。通知部
2は、前記変化の検出に応じ、取得された移動通信端末及び新たな通信状態を、
他の移動通信端末に通知する。移動通信端末は、通知される移動通信端末と通信
状態とを対応付けて記憶し、設定に応じて記憶された移動通信端末の通信状態を
出力する。
【選択図】図1
Description
本発明において、移動通信システムは、移動通信端末と移動通信網とから構成され、移動通信端末間の通信サービスを提供するシステムを言う。
移動通信網とは、移動通信端末間で送受信される信号を中継する通信網をいう。また、移動通信網は、通常、移動通信端末が接続される基地局と、基地局が接続される移動通信交換機と、移動通信端末の通信状態を状態DBに蓄積して管理する管理装置とを含んで構成される。
・動通信端末の通信状態に変化があると、その移動通信端末の情報と共に新たな通信状態を前記移動通信網から取得する検出手段と、
・取得された前記移動通信端末の情報及び新たな通信状態を、前記移動通信網を介して他の移動通信端末に送出する送出手段と、を備える。
・送出されてきた前記移動通信端末の情報及び通信状態を対応付けて記憶する記憶手段と、
・記憶された前記移動通信端末の通信状態を、前記他の移動通信端末の設定に応じて出力する状態出力手段と、を有する。
<第1実施形態例>
図1は、本発明の第1実施形態例に係る状態通知システムの全体構成図である。図1の移動通信システムは、通常の移動通信システムに加え、移動通信網に接続された通知部2(送出手段)及び監視部3(検出手段)を付加して構成されている。
図2は、通知部2の機能構成を示すブロック説明図である。通知部2は、通信インターフェイス(I/F)21、処理部22、表管理部23、記憶部24、格納部25及び送出部26を有している。
まず、記憶部24に格納されているデータについて説明する。記憶部24には、対応表、資格表及び状態表が格納されている。図3は、対応表の概念説明図である。対応表には、観測者の観測者アドレス、観測対象の対象アドレス及び通知条件が対応付けられて記憶されている。前記各項目は、後述するように、「観測者」により設定される。観測者は、観測対象である他のユーザの状態についての通知を受け取るユーザである。観測対象は、観測者に新たな状態が通知されるユーザである。「観測者アドレス」及び「対象アドレス」としては、移動通信網で各移動通信端末を特定する通信アドレスが用いられる。本実施形態例では、通信アドレスとして電話番号を用いる。「通知条件」には、観測対象がどのような状態になった場合に観測対象の状態を観測者に通知するかの条件が記述される。例えば、「通知条件」が「全て」であれば、観測対象の状態が変化するといつでも新たな状態が観測者に通知される。また、「通知条件」が「通話可能」であれば、観測対象の通信状態が「通話可能」になると、観測者に通知される。「通話可能」になる場合とは、例えば観測対象の移動端末が「圏内」に入った場合や、通話中から通話が終了して「無通信」の状態になった場合が考えられる。
図5は、状態表の概念説明図を示す。状態表には、ユーザ名、通信アドレス、状態1及び状態2が対応付けられて保持されている。本実施形態例においては、「状態1」には、監視部3から通知されるユーザの通信状態が設定される。すなわち、「無通信」、「通話中」、「圏内」、「圏外または電源OFF」などである。「状態2」には、各移動端末のユーザ自身の自状態が記述される。例えば、「夜かけて」、「いつでも可」、「急用のみ可」などである。「状態2」は、例えば移動端末から通知部2に対し、ユーザ自身が通知することができる。また、既存のユーザ状態検出システムなどを用いて自動的に検出されるユーザ状態を、通知部2に送信することも可能である。本実施形態例では、各移動端末から通知部2に対し、ユーザの自状態が所定の形式の自状態通知により通知される。
通信I/F21は、移動通信網との間でデータの送受信を行う。すなわち、通信I/F21は、受信したデータを処理部22に送出する。また、通信I/F21は、送出部26から受け取ったデータを移動通信網1に送出する。
さらに、処理部22は、後述する通知依頼または通知解除依頼を移動端末から受信した場合、前記資格表に基づいて対応表の更新を表管理部23に指示する。処理部22は、対応表を更新する場合、更新内容を監視部3にも通知する。さらに、処理部22は、後述する資格登録依頼を受信した場合、資格表の更新を表管理部23に指示する。
図6は、監視部3の機能構成を示すブロック説明図である。本実施形態例では、監視部3はDB管理部14に組み込まれている。DB管理部14は、DBMS(Database Management System)を有し、移動端末の通信状態を保持する状態DB15の管理を行っている。DB管理部14は、通信状態の送受信を通信インターフェイス(I/F)を介して行っている。
図7は、監視表31の概念説明図である。監視表31には、対象アドレス及び通知条件が対応付けられて記憶されている。監視表31は、検出部32が通知部2から受け取る対応表の更新通知に応じて更新される。従って、監視表31に記憶される観測対象、対象アドレス及び通知条件は、対応表の各項目と一致する。
(3−1)構成
次に、移動端末について説明する。移動端末は一般的に、記憶部、記憶管理部、通信制御部、通信部及びユーザI/F部から構成される(図示せず)。記憶部は、受信した文字メッセージや電話帳、自端末情報などを記憶する。電話帳には、通常、通信相手と通信アドレスとが対応付けられて記憶されている。記憶管理部は、記憶部への情報の書き込みや読み出しを行う。通信制御部は、外部からの信号や利用者の操作に従った処理を行う。通信部は、移動通信網との間で信号を送受信する。ユーザI/F部は、利用者からの操作を受け付け、利用者へ音声や表示により情報を通知する。
次に、移動端末において、通信相手を選択してユーザ状態の通知を依頼または依頼を解除する操作について、図10の画面例を用いて説明する。通常、移動端末では、メインメニューでメールや電話帳編集などの所定の操作を選択可能である。本実施形態例では、通常の操作に加え、「通知依頼/解除」、「資格登録」及び「自状態通知」がメインメニューに表示される。
図10(a)のメインメニューにおいて「通知依頼/解除」を選択すると、図10(b)に示す「相手選択ウインドウ」が表示される。このウインドウでは、通信相手について登録フラグのオン/オフが表示される。図では、「太郎」について、すでに登録フラグがオンであることが表示されている。いずれかの通信相手を選択すると、図10(c)に示す「通知条件ウインドウ」が表示される。
(3−2−2)資格登録の画面例
次に、通知部2の資格表を移動端末から設定する場合の操作について、画面例を用いて説明する。図11は、資格表の設定を示す画面例である。前記メインメニューにおいて「資格登録」を選択すると(図11(a))、図11(b)の「相手選択ウインドウ」が表示される。通信相手を選択すると、図11(c)に示す「資格設定ウインドウ」が表示される。このウインドウは、選択した通信相手について、状態を知らせるか否かのいずれかの選択を受け付ける。いずれかが選択されると、図11(d)に示す「条件設定ウインドウ」が表示される。
(3−2−3)自状態通知の画面例
図12は、移動端末において、自状態を通知部2に通知する場合の画面例である。メインメニューにおいて「自状態通知」を選択すると(図12(a))、図12(b)に示す「状態選択ウインドウ」が表示される。「状態選択ウインドウ」では、「夜かけて」、「いつでも可」、「急用のみ可」などの状態の選択肢がイメージとともに表示されている。いずれかの状態が選択された状態で例えば確定ボタンが押されると、自状態通知が通知部2に送信される。
次に、本実施形態例の状態通知システムにおいて行われる処理の流れについて説明する。
(1)通知部2が行う処理
図13は、通知部2が行う処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS202では、処理部22は、受信した信号に応じた処理を行う。まず、処理部22は、受信した信号が監視部3からの状態通知または移動端末からの自状態通知であるか否かを判断する。“Yes”と判断すると、ステップS204に移行する。“No”と判断すると、後述するステップS212に移行する。
ステップS204では、処理部22は、受信した通知が状態通知の場合、信号の受信が可能になった旨の通知か否かを判断する。例えば、通信状態が「圏内」や「無通信」になった旨の通知である。“Yes”であればステップS205に移行する。受信した通知が自状態通知であるか、または他の状態通知であれば、後述するステップS207に移行する。
ステップS206では、格納部25は、蓄積していた通知メッセージを、送出部26を介して移動端末に送出する。すなわち、受信が不可能な状態にあったために通知メッセージを通知されていなかった移動端末に対し、新たなユーザ状態を通知する。なお、格納部25は、同一の移動端末に対し、同一の他の移動端末に関する複数の通知メッセージが蓄積されている場合、最新の通知メッセージのみを送出し、他の通知メッセージを削除するようにしても良い。
ステップS210では、処理部22は通知先及び通知メッセージを格納部25に送出する。格納部25は、受け取った通知メッセージ及び通知先を対応付けて記憶する。
ステップS211では、処理部22は、全ての通知先について、通知メッセージを送出または格納したか否かを判断する。”No”であれば前記ステップS208に移行し、通知先の状態に応じた処理を前述と同様に繰り返す。”Yes”であれば前記ステップS201に戻り、前記の処理を繰り返す。
ステップS215では、処理部22は、観測対象及び通知条件が記述された所定の形式の更新通知を作成し、送出部26を介して監視部3に送信する。監視部3は、更新通知に基づいて監視表を更新する。その後前記ステップS212に戻り前述の処理を繰り返す。
前記ステップS212において、受信した信号が通知依頼または通知解除依頼のいずれでもないと判断されると、ステップS217に移行する。ステップS217では、処理部22は、受信した信号が資格登録依頼であるか否かを判断する。”Yes”と判断すると、ステップS218に移行する。”No”と判断すると、後述するステップS221に移行する。
ステップS219では、処理部22は、受信した資格登録依頼から所定の項目の内容を抽出し、表管理部23に送出する。表管理部23は、通知された内容を資格表に書き込む。
前記ステップS217において受信した信号が資格登録依頼でないと判断されると、ステップS221に移行する。ステップS221においては、処理部22は、所定のエラー処理など他の処理を行い、前記ステップS201に戻る。
(2)監視部3が行う処理
図14は、監視部3が行う監視処理の流れを示すフローチャートである。DB管理部14の起動と共に以下の処理が開始される。
ステップS302では、検出部32は、状態DBに新たに書き込まれた通信状態を通知部2に通知するか否かを、監視表31に基づいて判断する。すなわち、通信状態に変化が生じた移動端末が観測対象になっており、かつ生じた変化が通知条件に合致しているか否かを判断する。“Yes”と判断するとステップS303に移行する。“No”と判断すると前記ステップS301に戻る。
また、監視部3は、前記監視処理の他に、監視表31の更新処理も行う。すなわち、検出部32は、通知部2からの更新通知を受信すると、監視表31を更新する。通知依頼に基づく更新通知を受信した場合には、対象アドレス及び通知条件を追加する処理を行う。通知解除依頼に基づく更新通知を受信した場合には、該当するエントリを監視表31から削除する。
図15は、移動端末が行う通知依頼/解除処理の流れを示すフローチャートである。メインメニューにおいて「通知依頼/解除」が選択されることにより、以下の処理が開始される。メインメニューの表示処理については、通常の携帯電話などにおける処理と同様であるので、説明を省略する。
ステップS402では、ユーザI/F部は、選択された通信相手及び通知条件を通信制御部に送出する。すなわち、ユーザI/F部は、前記図10に示すように、観測対象及び通知条件の選択を受け付ける。通信制御部は、ユーザによる設定の終了を待機し、設定が終了するとステップS403に移行する。すなわち、通信制御部は、確定ボタンが2回続けて押されることにより設定が終了したと判断する。
ステップS404では、通信制御部は、送信した通知依頼などに対する応答を待機し、応答を受信するとステップS405に移行する。
ステップS405では、通信制御部は、受信した応答に応じた処理を行う。通知依頼などの設定が成功した場合、ステップS406に移行する。設定が失敗した場合、後述するステップS497に移行する。
ステップS407では、通知依頼または通知解除依頼の設定が失敗したことをユーザに通知する(図10(g))。
(A)前記実施形態例においては、監視部3をDB管理部14と一体に構成している。しかし、監視部3は状態DBの変化を監視可能であれば必ずしもDB管理部14と一体に構成しなくともよい。また、通知部2は、監視部3からの状態通知を受信することができ、移動端末に通知メッセージを送信可能であれば良く、必ずしも移動通信網上になくとも良い。
移動通信網1には監視部3が設けられている。インターネット5上には、ユーザ状態検出装置(図示せず)を有する情報端末51が接続されている。ユーザ状態検出装置は、情報端末上で動作し、スクリーンセーバの起動状態やアプリケーションに対する入力頻度、ユーザのスケジュール、赤外線により検出されるユーザの位置などに基づいてユーザ状態を検出し、検出結果を外部に送出可能である。
対応表及び資格表には、観測者や観測対象のアドレスとして、前記移動端末の電話番号に加え、IPアドレスなど他のアドレスを用いることができる。通知部2は、前述同様、生じた変化の通知先を対応表に基づいて決定する。この場合、移動端末に通知するユーザ状態を、ユーザ状態に応じた最も適切な通知先アドレスとすることもできる。例えば、観測対象の通信状態が「圏外または電源オフ」である場合、そのユーザの電子メールアドレスや出張先の電話番号を通信状態に替えて通知することが考えられる。また、情報端末上のユーザ状態検出装置により検出されるユーザの自状態を、移動端末に通知可能である。例えば、「会議中」、「席はずし」などである。
2;通知部2
3;監視部3
Claims (1)
- 移動通信端末の通信状態を管理する移動通信網を介して移動通信端末間で通信を行う移動通信システムに用いられ、
移動通信端末の通信状態に変化があると、その移動通信端末の情報と共に新たな通信状態を前記移動通信網から取得する検出手段と、
取得された前記移動通信端末の情報及び新たな通信状態を、前記移動通信網を介して他の移動通信端末に送出する送出手段とを備え、
前記他の移動通信端末は、
送出されてきた前記移動通信端末の情報及び通信状態を対応付けて記憶する記憶手段と、
記憶された前記移動通信端末の通信状態を、前記他の移動通信端末の設定に応じて出力する状態出力手段とを有し、
前記送出手段は、
前記移動通信端末と、前記通信状態とは独立な利用者状態とを対応付けて記憶する状態テーブルをさらに備え、
前記移動通信端末から前記利用者状態を受信し、前記状態テーブルに書き込み、
前記利用者状態に変化が生じた場合、前記利用者状態及び対応する移動通信端末の情報を、前記他の移動通信端末に送出可能であり、
前記移動通信端末は、前記利用者状態の設定を受け付け、前記送出手段に送信可能な利用者状態設定手段をさらに備える、
状態通知システム。
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