JP2007019968A - 無線装置 - Google Patents

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小百合 松尾
Yuji Nomura
祐司 野村
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Abstract

【課題】無線装置が、自装置の使用すべき適正なチャネルを自律的に決定することができるようにする。
【解決手段】複数の無線通信用のチャネルの一つを使用して無線端末との無線接続を行い、この無線端末と無線通信を行う無線装置であって、第1及び第2の無線手段と、前記第1の無線手段を無線端末との無線通信に使用するとともに、前記第2の無線手段を用いて、他装置のチャネルの使用状況を検出し、検出した使用状況に基づいて、前記他装置で使用されているチャネルと干渉しないように、自装置が無線通信に使用すべきチャネルを決定する制御手段とを含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線LANにおけるアクセスポイントのような無線装置に関する。
IEEEによって規定されている無線LANの標準規格である802.11b、802.11gでは、ISM(Industrial Scientific Medical)バンドの2.4GHz帯を使用して無線通信を行なう。
2.4GHz帯では、2400〜2483.5MHzの83.5MHz帯域に5MHz間隔で13のチャネル(CH:Channel。無線データをやり取りする通信路。周波数によ
り区別される)が用意されている。さらに、2471〜2497MHzの26MHz帯域に1チャネルが用意されている。したがって、無線LANにおける無線通信では、全14チャネルが使用可能である。
ただし、同一の場所で使用する場合、干渉を避けるためスペクトラムが重ならないように使用する必要がある。図28に、2.4GHz帯のチャネル配置の概念図を示す。無線通信に使用されるチャネル(周波数)は、あらかじめアクセスポイント(以下、「AP」とも記す)に設定しておく必要がある。
無線通信に使用するチャネルがあらかじめ設定されているAPは、無線LAN端末(以下、「STA」とも記す)に対して自身の存在を知らせるために、その周波数を持つBeacon(ビーコン)信号を送信(ブロードキャスト)する。
STAは、AP毎に送信されるCH1〜CH14までのBeacon信号をスキャン(探索)している。STAは、スキャンした後、Beacon信号を受信できたチャネル(周波数)で周波数をロック(固定)して、スキャン動作を中止し、無線LAN接続動作(無線LAN接
続要求のAPへの送信)を行う。APは、無線LAN接続要求を受信したSTAと無線L
AN接続を行う。
複数のAPが設置されていて、それぞれの無線通信ゾーンが重なっている場合に、通信に使用する周波数が重なってしまうと、互いに干渉し合いデータ疎通の妨げとなる。このため、新たにAPを設置する場合に、その無線通信ゾーン内に互いに干渉の原因となる周波数を使用しているAPが既に存在しないか、無線LAN通信状態を調査し、問題となる周波数を使用しているAPが存在すれば、使用チャネルを変更する必要がある。
現在、APに対する通信チャネルの設定は、他のAPとの干渉を避けるため、事前に無線通信状況を調査し、システム管理者によって手動で設定を行う方法が一般的であり、この方法は手間がかかるという問題を生じていた。
また、APの設置時は、他のAPが設置されていなくても、後から別のAPが同じ周波数で近くに設置されたり、又は悪意のある装置が同じ周波数を使用した場合は、データ通信を妨害されてしまうという問題も生じていた。
従来では、自動で最適な通信周波数を決定し切り替える為に、AP、STAとは別装置である周波数チャネル切り替え装置にて無線LAN通信状態を監視し、各AP、STAに対して周波数の切り替え要求を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1記載の技術では、チャネル切替を行う際にAPとSTAの通信が一時的に
途切れてしまうという問題があった。
また、特許文献1記載の技術では、AP、STAとは別のサーバの役割を果たす装置が必要であった。さらに、当該技術では、周波数チャネル切替装置のネットワーク管理手段と、無線LAN装置のネットワーク被管理手段の間で、SNMP(Simple Network Management Protocol)に基づいた通信が行われる。また、周波数チャネル切替装置は、当該技術の実現のために、APだけでなくSTAに対してもAPと同様の管理を行う。このため、AP及びSTAの双方にSNMPの機能実装が必要であった。
特開2002−271336号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、無線端末と無線通信用のチャネルを用いて無線通信を行う無線装置が、自装置が使用すべき適正なチャネルを自律的に決定することができる技術を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、自装置が使用すべきチャネルを決定したときに、このチャネルと異なるチャネルで無線端末との無線通信が行われている場合に、この無線通信を途切れさせることなく、チャネルの切替を行うことが可能な技術を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、以下の手段を採用する。
即ち、本発明は、複数の無線通信用のチャネルの一つを使用して無線端末との無線接続を行い、この無線端末と無線通信を行う無線装置であって、
第1及び第2の無線手段と、
前記第1の無線手段を無線端末との無線通信に使用するとともに、前記第2の無線手段を用いて、他装置のチャネルの使用状況を検出し、検出した使用状況に基づいて、前記他装置で使用されているチャネルと干渉しないように、自装置が無線通信に使用すべきチャネルを決定する制御手段とを含む
ことを特徴とする。
本発明によれば、無線装置は、第2の無線手段を用いて、他装置のチャネルの使用状況を検出し、他装置で使用されているチャネルと干渉しないチャネルを自装置が使用すべきチャネルとして決定する。このようにして、無線装置は、自律的に適正なチャネルを選択することができる。
従って、無線装置の設置時に他装置が使用しているチャネルと干渉するチャネルを使用してしまい、干渉が生じることを防止できる。また、例えば、他装置が自装置の周囲に新たに設置され、他装置が自装置の使用しているチャネルと干渉するチャネルの使用を開始した場合に、自ら、その他装置の使用しているチャネルと干渉しないチャネルを選択することが可能となる。
好ましくは、本発明の前記制御手段は、自装置が無線通信に使用すべきチャネルを決定したときに、前記第1の無線手段が無線通信に使用している現在のチャネルがある場合には、前記決定したチャネルが前記現在のチャネルと同じか異なるかを判断し、両者が異なる場合には、前記現在のチャネルを前記決定したチャネルに切り替える。
このようにすれば、無線装置は、他装置のチャネルの使用状況に応じて、他装置と干渉しないチャネルへ随時の切替を行うことができる。
好ましくは、本発明の前記制御手段は、自装置が無線通信に使用すべきチャネルを決定
したときに、前記第1の無線手段が無線通信に使用している現在のチャネルがある場合には、前記決定したチャネルが前記現在のチャネルと同じか異なるかを判断し、
両者が異なると判断したときに、前記第1の無線手段が前記現在のチャネルを使用した無線通信を、相互に異なる複数のチャネルを用いた無線接続を並列に実行可能な無線端末との間で行っている場合には、前記現在のチャネルを使用した無線通信を維持したままで、前記第2の無線手段を用いて前記決定したチャネルを使用した無線接続を当該無線端末との間で行った後に、前記現在のチャネルから前記決定したチャネルへの切り替えを行う。
このようにすれば、無線端末と無線装置との無線接続を切断することなくチャネルの切替が行われるので、チャネルの切替時に両者間の無線通信が途切れることを防止することができる。
好ましくは、本発明は、前記制御手段が前記現在のチャネルが前記決定したチャネルと異なることを検知してからチャネルの切替処理を開始するまでの時間が、自装置と前記他装置とで異なるように構成される。
例えば、当該時間が、無線装置毎に異なる時間で設定される。或いは、無線装置がチャネルの相違を検知したときに、乱数を用いてランダムな時間を取得し、この取得した時間を切替処理開始までの時間とする。このようにすれば、自装置と他装置とが相互にチャネルの切替を繰り返してしまうことが防止される。
また、本発明は、複数の無線通信用のチャネルの一つを使用して無線装置との無線接続を行い、この無線装置と無線通信を行う無線端末であって、
二つの無線手段と、
前記二つの無線手段の一方を用いた無線通信が無線装置との間で行われているときに、この無線通信で使用されている現在のチャネルと異なる他のチャネルへの切替要求を受信した場合には、当該無線通信を維持したままで、前記二つの無線手段の他方を用いて、前記他のチャネルを使用した前記無線装置との無線接続を行った後に、前記現在のチャネルから前記他のチャネルへの切替処理を行う制御手段とを含む
ことを特徴とする。
また、本発明は、第1及び第2の無線手段,並びに制御手段を含み、複数の無線通信用のチャネルの一つを使用して無線端末との無線接続を行い、この無線端末と無線通信を行う無線装置において、
前記制御手段が、
前記第1の無線手段を無線端末との無線通信に使用するとともに、前記第2の無線手段を用いて、他装置のチャネルの使用状況を検出し、
検出した使用状況に基づいて、前記他装置で使用されているチャネルと干渉しないように、自装置が無線通信に使用すべきチャネルを決定することを含む
ことを特徴とする無線装置のチャネル選択方法である。
本発明によれば、無線端末と無線通信用のチャネルを用いて無線通信を行う無線装置が、自律的に自装置が使用すべき適正なチャネルを決定することができる技術を提供することができる。
また、本発明によれば、自装置が使用すべきチャネルを決定したときに、このチャネルと異なるチャネルで無線端末との無線通信が行われている場合に、この無線通信を途切れさせることなく、チャネルの切替を行うことが可能な技術を提供することができる。
以下、本発明による無線装置の実施形態を、図面を参照して説明する。以下の実施形態で説明する構成は例示であり、本発明は、実施形態の構成に限定されない。
〔第1の実施形態〕
〈無線LAN接続システムの構成〉
図1は、本発明による無線装置の実施形態が適用された無線LAN接続システムの構成例を示す図である。図1において、無線LAN接続システムは、本発明による無線装置に相当する無線LAN装置(アクセスポイント:AP)101と、AP101と複数のチャネル(図28)の一つを用いて無線接続(無線リンクの確立)を行い、この無線リンクを用いて無線通信を行う無線LAN端末(STA)102とを備えている。
〈APの構成〉
AP101は、第1の無線手段としての無線部103と、第2の無線手段としての無線部104と、無線部103及び104にそれぞれ接続された、送信切替部105及び受信切替部106と、無線部103及び104,送信切替部105,並びに受信切替部106の動作を制御する制御部107と、送信切替部105及び受信切替部106に接続された有線LANインタフェース部(有線LANIF部)108とを備えている。
無線部103及び104は同じ構成を有している。無線部103及び104は、それぞれ、無線信号を送受信するためのアンテナ,送信切替部105からのデータ(フレーム)を無線信号に変換する変調部,アンテナから受信された無線信号をデータに復調して受信切替部106へ送る復調部,送信すべきデータを一時蓄積する送信バッファ,復調されたデータを一時蓄積する受信バッファ等からなる。
無線部103及び104のそれぞれは、STAと無線通信を行う無線通信モードと、無線通信を行わず他のAPのチャネルの使用状況を検出する(チャネルをスキャン(探索)す
る)チャネルスキャンモードとの一方において、動作を行う。
無線通信モードでは、各無線部103及び104は、次の動作を行う。即ち、自装置が無線通信に使用すべきチャネルとして決定されたチャネル(周波数)を用いて、ビーコン信号をその無線ゾーン(ビーコン信号が届く範囲)へ送出する。このとき、無線ゾーンに、無線通信を望むSTAが存在した場合には、そのSTAからはビーコン信号に対する無線LAN接続要求が送信される。
各無線部103及び104は、無線LAN接続要求を受信した場合には、その無線LAN接続要求の送信元のSTAとの間で無線LAN接続手順(接続処理:無線リンクの確立)を行う。無線リンクが確立すると、この無線リンクを用いて当該STAと無線通信(デー
タの送受信)を行う。その後、無線通信を停止する場合には、無線LAN接続の終了手順
及び無線リンクの切断を行う。
チャネルスキャンモードでは、各無線部103及び104は、所定タイミング(自装置
の起動時、或いは一定周期経過毎)に、チャネルスキャンを行う。即ち、各無線部103
及び104は、CH1〜CH14の各チャネルのスキャンを行い、自装置が位置する無線ゾーンに位置する他のAPがビーコン信号(チャネル制御信号)を送信している場合には、そのビーコン信号を受信して取り込む。
送信切替部105は、有線LANIF部108から送られてくるデータ(フレーム)を、無線部103,無線部104,無線部103及び104の双方のいずれかに繋ぐスイッチ
を有している。スイッチは、無線部103側,無線部104側,無線部103及び104の双方に接続を行う3つの接点を有しており、接点の選択によって、自装置が無線通信(
データ送信)に使用するチャネルが、無線部103と無線部104との間で切り替えられ
るようになっている。
受信切替部106は、有線LANIF部108へ送る受信データを、無線部103側,無線部104側,無線部103及び104の双方のいずれかから選択するスイッチを有している。スイッチは、無線部103側,無線部104側,無線部103及び104の双方に接続を行う3つの接点を有しており、接点の選択によって、自装置が無線通信(データ
受信)に使用するチャネルが、無線部103と無線部104との間で切り替えられるよう
になっている。
有線LANIF部108は、有線LANとのインタフェースであり、有線LANを通じて他の機器(例えば、固定LAN端末)と接続されている。有線LANIF部108は、有線LANを通じて送られてきたデータを取り込んで送信切替部105に送信したり、受信切替部106から受信したデータを有線LANに送出したりする。
制御部107は、例えば、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ,プ
ロセッサによって実行されるプログラムやプログラムの実行に際して使用されるデータを格納したメモリ、入出力インタフェース等から構成される。プロセッサがプログラムを実行することによって、制御部107は、次のような処理を行う。
制御部107は、各無線部103及び104に対するモード設定を行う。即ち、制御部107は、各無線部103及び104に対し、無線通信モードとチャネルスキャンモードとの一方を設定する。このとき、制御部107は、無線部103及び104の一方に設定されたモードと、他方に設定されたモードとが異なるようにモード設定を行う。
図1に示す例では、制御部107によって、無線部103には無線通信モードが設定され、無線部104にはチャネルスキャンモードが設定されている。これにより、無線部104は、STAとの無線通信を行わず、無線通信は専ら無線通信モードの無線部(無線部
103)により行われる。
また、制御部107は、チャネルスキャンモードの無線部(無線部104)から、そのチャネルスキャンの結果情報を得て、自装置(AP101)が使用すべきチャネルを決定する。例えば、制御部107は、チャネルスキャンの結果情報を得て、自装置の無線ゾーンに位置する他のAPが使用しているチャネル番号を記憶手段(メモリ)に記憶する。例えば、制御部107は、他のAPのチャネルの使用状況が格納されたテーブルをメモリ上に作成する。
そして、制御部107は、他のAPが使用しているチャネルと干渉しない(例えば、周
波数(スペクトラム)が重ならない)ような、空き状態のチャネルを特定し、このチャネル
を自装置が使用すべきチャネルとして決定(選択)する。
制御部107は、チャネルを決定した場合、無線部103が無線通信に使用するチャネルが決まっているかどうかを判定する。このとき、無線部103が無線通信に使用するチャネルが決まっていなければ、決定したチャネルを無線部103が使用するチャネルとして設定する。
これに対し、無線部103が無線通信に使用するチャネルが決まっている(既に使用さ
れている)場合には、この無線部103の使用するチャネル(現在のチャネル)が、決定し
たチャネルと同一か否か(同じか異なるか)を判定する。チャネルが同じである場合には、制御部107は、無線部103による現在のチャネルの使用を維持する。
これに対し、現在のチャネルと決定したチャネルとが異なる場合には、現在のチャネルは、他のAPが使用しているチャネルと干渉するおそれがあるので、現在のチャネルを決定したチャネルに切り替える。
ここで、無線部103が、STAと無線接続を行っていない場合には、無線部103が無線LAN接続(無線通信)に使用するチャネルを決定したチャネルに切り替える。即ち、制御部107は、無線部103が送信するビーコン信号の周波数を、決定したチャネルの周波数に変更する。
これに対し、制御部107は、現在のチャネルを決定したチャネルに切り替えると判断した(現在のチャネルと決定したチャネルとが異なると判断した)時点で、無線部103が現在のチャネルを用いて少なくとも1つのSTAと無線LAN接続を行っている場合であって、このSTAがAPと並列に複数の無線LAN接続を行うことができる場合(例えば
、無線通信を行っているSTAがSTA102である場合)には、この無線通信が途切れ
ないように、制御部107は、無線部104を用い、無線部103と無線部104との間でチャネルの切替を行う。無線部103−104間でのチャネルの切替は、制御部107が、送信切替部105及び受信切替部106の接点を切り替えることにより行われる。
なお、制御部107は、現在のチャネルを決定したチャネルに切り替えると判断した(
現在のチャネルと決定したチャネルとが異なると判断した)時点で、無線部103が、現
在のチャネルを用いてSTAと無線接続を行っていない場合において、チャネル切替を、無線部103と無線部104との間で行うようにしても良い。
即ち、無線部104を無線送信モードに切り替えて無線部104から決定したチャネルでのビーコン信号が送信されるようにする一方で、無線部103からの現在のチャネルでのビーコン信号の送信が停止されるようにする。このとき、無線部103をチャネルスキャンモードに切り替えても良い。
〈STAの構成〉
図1において、本実施形態に適用されるSTA102は、二つの無線部(無線手段)109及び110と、無線部109及び110に接続された送信切替部111と、無線部109及び110に接続された受信切替部112と、送信切替部111及び受信切替部112に接続されたアプリケーション部113と、無線部109及び110,送信切替部111並びに受信切替部112の動作を制御する制御部114とを備えている。
各無線部109及び110は、例えば、一方を現用系とし、他方を予備系として使用される。例えば、無線部109が現用系として使用され、無線部110が予備系として使用される。但し、無線部109の使用中に、無線部110でチャネルの切替要求を受信した場合には、無線部109の使用中状態(無線LAN接続)が維持されたままで、無線部110を用いて無線接続を行うことができる。
送信切替部111は、アプリケーション部113から送られてくるデータ(フレーム)を、無線部109,無線部110,無線部109及び110の双方のいずれかに繋ぐスイッチを有している。スイッチは、無線部109側,無線部110側,無線部109及び110の双方に接続を行う3つの接点を有しており、接点の選択によって、自装置が無線通信(データ送信)に使用するチャネルが、無線部109と無線部110との間で切り替えられるようになっている。
受信切替部112は、アプリケーション部113へ送る受信データを、無線部109側,無線部110側,及び無線部109及び110の双方のいずれかから選択するスイッチを有している。スイッチは、無線部109側,無線部110側,無線部109及び110の双方に接続を行う3つの接点を有しており、接点の選択によって、自装置が無線通信(
データ受信)に使用するチャネルが、無線部109と無線部110との間で切り替えられ
るようになっている。
アプリケーション部113は、通信相手へ送信するデータを生成して送信切替部111へ送出したり、通信相手から受信されたデータ(受信切替部112)から送られて来たデータに基づく処理を行ったりする。
〈無線LAN接続システムにおけるAP及びSTAの動作〉
次に、図1に示した無線LAN接続システムにおけるAP101及びSTA102の動作を説明する。図1において、AP101では、通常時において、片方の無線部103で、複数のチャネルの一つ(図1ではチャネルX)を用いて、通常の無線通信を行う。もう片方の無線部104は、装置起動時,及び一定周期で、他のAPが使用しているチャネルを検出するために、他のAPから送信されるビーコン信号のスキャンを行い、自装置の無線ゾーン内に存在する他のAPが使用しているチャネルを自動検出する。
図1では、AP103の無線部103が、チャネルXを用い、STA102の無線部109と無線LAN接続を行い、無線通信を行っている。この場合、AP101の送信切替部105及び受信切替部106は、制御部107による制御に応じて、無線部103側を選択する。同様に、STA103では、制御部114の制御によって、送信切替部111及び受信切替部112が無線部109側を選択する。このようにして、AP101及びSTA102間で、チャネルXによる無線LAN接続を通じて、データの送受信が行われる。
AP101において、無線通信を行っていない方の無線部104で、他のAPによるチャネルの使用状況が検出されると、この使用状況は制御部107へ通知される。制御部107は、使用状況に応じて、現在他のAPによって使用されているチャネルと干渉しない、又は最も干渉の少ないチャネルを、自装置が使用すべきチャネルとして選択(決定)する。決定したチャネル(例えばチャネルY)が現在使用しているチャネル(現在のチャネル:
チャネルX)と異なる場合は、無線通信に使用するチャネルを切替える。
ここで、図2に示すような状況を想定する。図2には、図1に示したAP101が、チャネルXを用いて、図1に示したSTA102と同様の構成を持つ複数の(ここでは2つ
の)STA102A,102Bと無線通信(無線LAN接続)を行っている(図2(1)参照)。このとき、AP101では、図3に示すように、制御部107によって、送信切替部105及び受信切替部106が、それぞれ無線部103側を選択するように、スイッチ選択が行われる。
ここで、AP101は、無線部104を用いてチャネルスキャンを行い(図2(2)参照)、その結果、自装置が使用すべきチャネルとして、チャネルXと異なるチャネルYを決定したとする。すると、AP101は、無線部103を用いて、接続中の全てのSTA102A及び102Bに対し、“切替通知”を送信し、切替後のチャネル(決定したチャネル
Y)を通知する(図2(3),図3(3)参照)。
その後、AP101と、接続中の全てのSTA102A,102B間で、無線通信を行
わない方の無線部104を用いて、決定したチャネルYを使用した接続処理(接続手順)が
行われる。このときの接続処理は、チャネルXによる無線LAN接続を維持したままで行われる。
各STA102A,102BとのチャネルYによる接続処理は、所定の順序で、STA毎に行われる。図4及び図5には、AP101が、STA102A及び102Bのうち、最初に、STA102Aと接続処理を行う様子が示されている(図4(4),図5(4)参照)。
接続処理は、例えば、次のように行われる。AP101では、無線部103から切替通知が送信されると、制御部107が、無線部104のモードをチャネルスキャンモードから無線通信モードへ切り替える。このとき、制御部107は、無線部104が使用するチャネルとして、決定したチャネルYを設定する。
すると、無線部104が、チャネルYによるビーコン信号の送信(ブロードキャスト)を行う。STA102Aは、ビーコン信号を受信すると、これが切替通知によって予め通知された切替後のチャネルYによるビーコン信号であるものとして、無線部110を用いて、このビーコン信号に応答する(無線LAN接続要求を返信する)。そして、AP101の無線部104と、STA102Aの無線部110との間で、チャネルYによる無線接続手順が行われ、無線リンクが確立され、この無線リンクを通じた無線通信が行われる。
AP101は、STA102Aとの無線接続手順が完了すると、続いて、STA102Bと、チャネルYによる無線接続処理を行う。図6には、AP101の無線部104とSTA102Aの無線部110との間でのチャネルYによる無線接続処理が完了し、両者間で無線通信が行われる(図6(5)参照)一方で、無線部104とSTA102Bの無線部110との間で無線接続処理が行われている様子が示されている(図6(4)参照)。
図7に示すように、AP101は、一つ目のSTA(STA102A)と接続処理が完了した時点から、無線部103及び104の両方を用いてデータの送受信を行う。即ち、制御部107は、送信切替部105及び受信切替部106が、無線部103及び104の双方に対応する接点を選択するように、切替制御を行う。
STA102Aも、無線部110での接続処理が完了した時点から無線部109及び110の両方を用いてデータの送受信を行う(図7参照)。即ち、制御部114は、送信切替部111及び受信切替部112が、無線部109及び110の双方に対応する接点を選択するように、切替制御を行う。
このような状態において、STA102Aの制御部114は、無線部109及び110でそれぞれ受信される、AP101からの受信データの無線LANヘッダ内部のシーケンス制御フィールドをチェックし、受信データのシーケンス番号が連続となるように、受信データの位相合わせを行い、位相合わせが完了すると、データ受信に使用する無線部を無線部109から無線部110へ切り替える。
図8は、AP101からの送信データを示す図である。図8において、上段は、無線部103から無線部109へ送信されるデータ列を示し、下段は、無線部104から無線部110へ送信されるデータ列を示す。
図8に示すように、無線部103から無線部109へn〜n+5のデータが送信される状態において、n+2のデータ送信中に無線部104と無線部110との無線接続処理が完了すると、AP101の送信切替部105が無線部103及び104を選択するように切り替えられる。これによって、n+3以降のデータは、送信切替部105から無線部1
03及び104の双方へ与えられ、各無線部109及び110へ送信される。この場合において、STA102Aによるデータの受信パターンは、以下の二通りとなる。
(i)無線部109で受信するデータのほうが無線部110で受信するデータより進んでいる場合(図9)
無線部109及び110で受信されるデータは、所定の受信タイミングで順次受信される。受信されたデータは、各無線部109及び110に設けられた受信バッファにストアされる。STA102Aの制御部114は、次のような受信データの位相合わせを行う。
即ち、制御部114は、各無線部109及び110の受信バッファにストアされるデータのシーケンス番号を参照し、チェックして対比する。このとき、制御部114は、無線部110により今回の受信タイミングで受信されたデータのシーケンス番号が、前回の受信タイミングで無線部109により受信されたシーケンス番号に1を加えた数(シーケン
ス番号+1)と同じ又はそれより小さいという条件(今回の無線部110の受信データのシーケンス番号≦前回の無線部109の受信データのシーケンス番号+1:条件1)を満た
すか否かを判断する。
上記した条件1が満たされない場合、制御部114は、次の受信データの読出タイミングで、無線部109の受信バッファのみからデータを送出させ(無線部110の受信バッ
ファから読み出しを行わない)、受信切替部112へ送る。
これに対し、上記した条件1が満たされる場合には、制御部114は、次のデータ受信のタイミングで、無線部109から無線部110へのデータ切替を行う。即ち、制御部114は、次のデータ受信のタイミングで、無線部110の受信バッファのみからデータが受信切替部112へ送信される(無線部109の受信バッファからデータが送出されない)ように、設定を変更する。これによって、アプリケーション部113へ送られるデータが、無線部109で受信されたものから、無線部110で受信されたものへ切り替わる。
図9には、無線部110で受信されたシーケンス番号n+3のデータと、このデータと同じ受信タイミングで受信されたシーケンス番号n+4のデータとが対比されている。このとき、両者は、上記した条件を満たす。このため、制御部110は、次の受信タイミングで、アプリケーション部113へ送信されるデータを、無線部109で受信されたものから、受信部110で受信されたものへ切り替える。
このような制御によって、アプリケーション部113には、無線部109で受信されたn〜n+3が送信され、その後は、無線部110で受信されるn+4以降のデータが送信される状態となる。そして、無線部110でその切替タイミングよりも過去に受信されたデータ(図9ではn+3のデータ)は、重複するものとして破棄される。
(ii)無線部109で受信するデータのほうが無線部110で受信するデータより遅れている場合(図10)
制御部114は、この場合も、上記したように、各無線部109及び110で受信され、受信バッファにストアされるデータのシーケンス番号をチェックして対比する。このとき、制御部114は、今回の受信タイミングにおいて無線部110で受信されたデータのシーケンス番号が、前回の無線部109で受信されたデータのシーケンス番号+1より大きいという条件(条件2)が満されるかどうかを判断する。
上記条件2が満たされない場合には、制御部114は、今回の無線部110で受信されたデータのシーケンス番号よりも1つ小さいデータが無線部109で受信されるまで、無線部110で受信されたデータを、受信バッファにバッファリングする(保持する)動作を
継続して行う。制御部114は、バッファリングが行われている間、受信切替部112へのデータの転送を停止する。
そして、該当データが無線部109の受信バッファにストアされると、制御部114は、次の受信タイミングで、アプリケーション部113へ送るデータを、無線部109で受信されたものから無線部110で受信されたものへ切り替える。そして、シーケンス番号順に各受信バッファからデータが受信切替部112へ送出される。
図10に示す例では、或る受信タイミングにおいて、無線部109でシーケンス番号nのデータが受信され、無線部110でシーケンス番号n+3のデータが受信された場合を示している。この場合、制御部114は、上記条件2が満たされないので、シーケンス番号n+3より1つ小さいn+2のデータが無線部109で受信されるまでの間、無線部110で受信されるシーケンス番号n+3,n+4及びn+5のデータをそれぞれバッファリングする。
そして、シーケンス番号n+2のデータが無線部109で受信されると、制御部110は、データの受信元を無線部109から無線部110へ切り替える。そして、無線部109の受信バッファからシーケンス番号n〜n+2のデータを順次読み出して受信切替部112へ送るとともに、シーケンス番号n+3以降のデータを無線部110の受信バッファから読み出して受信切替部112へ送る。
STA102Aは、上述したような制御を通じて、アプリケーション部113で受信するデータを、無線部109で受信されたものから無線部110で受信されたものへ切り替える。そして、制御部114は、データの切替が行われると、受信切替部112の接点選択を、無線部109及び110の双方から無線部110側に切り替えることによって、チャネルXからチャネルYへの切替を行う。制御部114は、受信切替部112の切替と同時に、送信切替部111の接点選択を、無線部109及び110の双方から無線部110側に切り替える(図11)。これによって、STA102Aは、無線部110のみを通じて、AP101とデータの送受信を行う状態となる。
AP101では、制御部107が、制御部114と同様の手法(図8〜図10)で、STA102Aからの受信データの切替動作を行う。また、AP101は、STA102Aに関するデータ切替動作が完了すると、STA102Bに対するデータの切替動作を行う。STA102Bは、STA102Aと同様の手法(図8〜図10)で、データの切替動作及びチャネルの切替を行う。
そして、AP101において、接続中の全ての全てのSTA(STA102A及び10
2B)との接続処理が完了し、且つ受信データ切替処理が終了すると、制御部107は、
無線部103に、無線Link(無線リンク)の切断処理を行わせる。これによって、無線部103と、各STA102A及び102Bとを結ぶ無線リンクが切断される。これによって、AP101と、各STA102A及び102Bとの間で、無線部104を用いたチャネルYによる無線通信のみが行われる状態となる(図12(5)参照)。
そして、制御部107は、送信切替部105及び受信切替部106の選択接点を、無線部103及び104の双方から、無線部104へそれぞれ切り替える(図13参照)。このようにして、AP101が無線通信に使用するチャネルが、チャネルXからチャネルYへ切り替えられる。
上記したチャネルの切替動作において、無線部103で現在のチャネルXを用いて接続中のSTAがある場合には、無線部103による無線LAN接続が維持されたままで、無
線部104と無線部110との間で、切替後の(決定した)チャネルYによる無線LAN接続が行われ、二重の無線LAN接続が行われた状態になる。この二重の無線LAN接続を用いて、受信データの位相合わせが、AP及びSTAの双方で行われる。その後、AP101において、現在のチャネルXによる無線LAN接続が切断されるとともに、チャネルXからチャネルYへの切替が行われる。このような手順により、AP101と各STA102A及びSTA102Bとの間で、無線通信が途切れることなく、シームレスなチャネル切替を行うことができる。
AP101の制御部107は、無線部103に無線リンクを切断させると、この無線部103のモードを、無線通信モードからチャネルスキャンモードに切り替える。すると、無線部103は、無線部104に代わって、所定のタイミング(例えば、一定周期毎に)チャネルスキャンを行うようになる(図12(6),図13(6)参照)。このようにして、チャネルスキャンを継続して行い、無線ゾーンにおける他のAPのチャネルの使用状況が変化した場合に、適正なチャネルを決定(選択)し、チャネル切替を行うことができる。
このとき、無線部104と接続中のSTAがあれば、上記したようなシームレスなチャネル切替が行われる。その後、無線部104を再びチャネルスキャンモードに切り替えて、チャネルスキャンを行うようにすることができる。このように、無線部103と無線部104とのモードを相互に入れ替えて、上述したようなチャネル決定及び切替動作が行われるようにすることができる。
〈具体例1〉
次に、上述した無線LAN接続システムで説明したAP101やSTA102を用いた具体例について説明する。図14は、本実施形態におけるAP101を用いた無線LAN接続システムの具体例1を示す図である。
図14において、AP1,AP2,AP3は、図1に示したAP101と同様の構成を有している。AP1及びAP2は、二つの無線部の一方(無線部103)を用いて、それぞれ無線通信を行うように設定されている。図14中の円は、AP1及びAP2の無線LANのゾーン(無線ゾーン)をそれぞれ示す。
AP1及びAP2は、上述したチャネル決定処理によって、相互に干渉しないような周波数のチャネルで無線通信を行う。ここでは、例として、AP1は、チャネルCH1を使用しており、AP2は、チャネルCH6を使用している。
AP3は、上記したAP1及びAP2のチャネルの使用状況において、新規で、AP1及びAP2の無線ゾーンの重複範囲に設置されたものとする。AP3の使用周波数はまだ設定されていない。AP3(の制御部107)は、装置起動時に、二つの無線部の一方(無
線部104)を用いて、他のAPから送信されるビーコン信号を、CH1〜CH14の全
てについて(探索)し、周波数テーブルを作成する。
図15は、制御部107によって、その記憶手段(メモリ)上に作成される周波数テーブルFTの例を示す図である。図15には、AP3の制御部107によって作成される、図14に示した使用状況に応じた内容の周波数テーブルFTが示されている。
周波数テーブルFTは、チャネル番号と、そのチャネル番号の使用/未使用を示す使用中フラグとからなる。ここでは、チャネルCH1及びCH6がAP1及びAP2によって使用されている。このため、チャネルCH1及びCH6について、使用中を示すフラグ“1”が格納され、その他の未使用のチャネル番号については、未使用を示すフラグ“0”が格納されている。
制御部107を構成するメモリ上には、チャネル決定(選択)処理に使用される、チェック用ビット列を示すテーブル(「チェック用テーブル」と称する)が、予め格納される。図16〜20は、チェック用テーブルCT1〜CT5の説明図である。
図16〜図20において、各チェック用テーブルCT1〜CT5は、チャネル番号と、チャネル番号に対応するビット列とを格納している。ビット列は、少なくとも14ビットからなり、各ビットは、小さい桁から順に、CH1,CH2,CH3・・・といったように各チャネル番号に対応している。
ビット列を構成する各ビットの値として、対応するチャネル番号のチャネルが使用される場合に、空き状態でなければならないチャネルが“1”で示され、空き状態で無くても良い(使用中であっても良い)チャネルが“0”で示される。例えば、図16に示すチェック用テーブルCT1において、チャネルCH1に対応するビット列は、“00000000011111(14桁まで有効とした場合)”であり、チャネルCH1が使用される場合には、チャネルCH1〜CH5が空き状態(未使用)でなければならないことを示している。
各チェック用テーブルCT1〜CT5のビット列は、使用すべきチャネルが使用中のチャネルと干渉しない(周波数が重ならない)ように、決定されている。図16に示すチェック用テーブルCT1は、使用されるチャネル間に少なくとも4チャネル分の周波数の間隔が空くようにビット列が規定されている。図17〜図20に示すチェック用テーブルCT2〜CT5は、それぞれ、3チャネル分、2チャネル分、1チャネル分、0チャネル分の間隔が空くようにビット列が規定されている。
なお、通常は、図16に示したチェック用テーブルCT1のみが使用され、このチェック用テーブルのビット列に適合するチャネルが存在しない場合に、図17〜図20に示すチェック用テーブルCT2〜CT5が、周波数間隔の大きいものから順に使用される。
制御部107は、作成した周波数テーブルFTと、チェック用テーブルCT1〜CT5とを元に、他のAPの使用するチャネルと干渉が発生しないように、自装置が使用すべきチャネル(周波数)を決定する。図21は、制御部107による周波数(チャネル)決定処理の例を示すフローチャートである。図21において、変数iはチャネルの番号を示し、変数jはチェック用テーブルCT1〜CT5を特定する番号(CT1=4,CT2=3,C
T3=2,CT4=1,CT5=0)である。
周波数決定処理は、APの起動時、又は一定周期毎に開始される。AP3の制御部107は、処理を開始すると、最初に、周波数テーブルFT(図15)から使用中チャネルビット列を生成する(ステップS2101)。例えば、図14に示すようにチャネルCH1及びCH6が使用中の場合、使用中ビット列は、“0000000000100001(1
6桁を有効とした場合)”となる。
次に、制御部107は、変数iを1とし、変数jを4とする(ステップS2102)。次に、制御部107は、チャネルiが使用中か否かを判断する(ステップS2103)。チャネルiが使用中であれば(S2103;Yes)、ステップS2105に移行する。チャネルiが使用中でなければ(S2103;No)、ステップS2104に移行する。
ステップS2104では、制御部107は、変数jで特定されるチェック用テーブル中の、変数iで特定されるチェック用ビット列とのビット論理積を算出し、その結果が0か否かを判定する。このとき、論理積が0であれば(S2104;Yes)、ステップS2
108に移行し、論理積が0でなければ(S2104;No)、ステップS2105に移行する。
ステップS2105では、制御部107は、変数iに1を加算し、ステップS2106に移行する。ステップS2106では、変数iの値が14より大であるか否かが判定される。このとき、変数iが14より大でなければ(S2106;No)、処理がステップS2103に戻される。変数iが14より大であれば(S2106;Yes)、ステップS2107に移行する。ステップS2107では、変数iを1とし、変数jから1を減算し、その後、ステップS2103に移行する。ステップS2108では、自装置のチャネルはiと決定し、動作を終える。
ステップS2103〜S2107のループ処理では、ステップS2104の処理において、論理積の結果が0となるビット列が、チェック用テーブルCH1〜CH5のいずれかから必ず見つかるようになっている。例えば、チャネルCH1及びCH6が使用中である場合には、チェック用テーブルCT1(図16)のチャネルCH11に対応するビット列“0001111111000000”が、使用中チャネルビット列との間で、論理積の結果を0とする。従って、この場合は、制御部107は、自装置が使用すべきチャネルはチャネルCH11と決定し、当該周波数決定処理を終了する。
なお、上述したように、チェック用テーブルCT1のみを用いて自装置の使用すべき周波数決定できた場合は、他のAPと干渉しないチャネルが空いていた事になる。これに対し、チェック用テーブルCT1を用いて周波数決定できなかった場合は干渉しないチャネルが空いていないため、妥協案としてチェック用テーブルCT2〜CT5を用いて、少しでも他のAPの使用する周波数と離れた周波数を選択する。
周波数決定処理が終了すると、制御部107は、当該処理で決定したチャネルCH11を、無線通信モードの無線部(無線部103)に設定する。すると、無線部103は、チャネルCH11を用いて、ビーコン信号の送信(ブロードキャスト)を開始する。このようにして、AP3は、他のAP1及びAP2と干渉しないチャネルで、STAとの無線LAN接続を行い、無線通信を行うことができる。
このように、具体例1によると、AP3の新規の設置に関し、人手による無線通信状況の調査やAP3に対する設定を必要とすることなく、AP3が、その起動時において、自動的に(自律的に)適切な通信チャネルを決定し、使用することができる。これによって、APの設置に係る省力化が図られる。
〈具体例2〉
図22は、本実施形態におけるAP101及びSTA102が適用された無線LANシステムの具体例2を示す図である。図22には、AP101(図1)と同様の構成を持つAP4と、STA102と同様の構成を持つ複数のSTA1,STA2,・・・STAn(n
は任意の自然数)とが示されている。AP4は、無線部103を用い、各STA1, ,STA2,・・・STAnの無線部109との間で、チャネルCH1の周波数で無線LAN接
続を行い、無線通信を行っている。
図22中の左側の円は、AP4の無線LANのゾーンを示す。AP5は、AP101の構成を持たない従来のAPであり、一つの無線部を有している。AP5は、AP4が設置され、STA1, ,STA2,・・・STAnとの無線通信中に、新規で設置されたものとする。AP5の無線LANのゾーンは、図22の右側の円で示すように、AP4の無線LANのゾーンと一部重なっており、チャネルCH2を使用周波数として動作している。
AP4の無線部104は、制御部107からの制御によって、一定周期で、他のAPから送信されるビーコン信号をスキャンする。このとき、制御部107は、AP5が新たに設置された事を検知し、周波数テーブルFT(図15)を更新する。
図23は、APの制御部107による定周期スキャン処理の動作を示すフローチャートである。当該処理は、例えば、APの起動時、又はAPの起動時による周波数の決定処理が終了した後に開始される。
当該処理が開始されると、最初に、制御部107は、ステップS2301において、サイクリックタイマ(制御部107内に備えられている)を起動する。次に、制御部107は、サイクリックタイマが満了したか否かを判定する(ステップS2302)。タイマが満了していれば(S2302;Yes)、制御部107は、ステップS2303に移行する。タイマが満了していなければ(S2302;No)、処理をS2302へ戻す。
タイマが満了すると、制御部107は、変数iを1とする(ステップS2303)。次に、制御部107は、変数iが14(チャネル番号の最大値)より大であるか否かを判定する(ステップS2304)。変数iが14より大である場合には(S2304;Yes)、制御部107は、ステップS2303に移行し、変数iが14より大でない場合は(S2304;No)、制御部107は、ステップS2305に移行する。
ステップS2305では、制御部107は、チャネルiでスキャンを行う。次に、ステップS2306において、制御部107は、チャネルiは使用中であるか否かを判定する。当該判定は、チャネルiのビーコン信号を受信できたか否かによる。制御部107は、チャネルiが使用中である場合は(S2306;Yes)、ステップS2307に移行する。一方、制御部107は、チャネルiが使用中でない(未使用の)場合は(S2306;No)、ステップS2309に移行する。
ステップS2307に処理が進んだ場合、制御部107は、使用中のチャネルiが周波数テーブルFTに登録済みであるか否かを判定する。登録済みである場合には(S2307;Yes)、制御部107は、ステップS2309に移行する。これに対し、登録済みでない場合は(S2307;No)、制御部107は、ステップS2308に移行する。ステップS2308では、制御部107は、チャネルiを周波数テーブルFTに登録する。ステップS2309では、制御部107は、現在の変数iに1を加算した後、処理をステップS2304に戻す。
AP4の制御部107は、上述したような定周期スキャン処理を実行する。すると、AP4の制御部107は、更新した周波数テーブルFTを元に、他のAPのチャネルと干渉が発生しないように自装置が使用する周波数を変更するか否かを決定する。
図24は、自装置の使用周波数(チャネル)を変更するか否かの判断(周波数変更要否判
断)処理の例を示すフローチャートである。当該判断処理は、例えば、周波数テーブルF
Tの更新によって、その内容に変化が生じた場合に開始される。
図24に示されるように、制御部107は、処理を開始する(周波数テーブルFTの変
化を検知する)と、周波数テーブルFTから使用中チャネルビット列を生成する(ステッ
プS2401)。例えば、CH1及びCH6が使用中である場合(図22の例と異なる)、使用中チャネルビット列は、例えば“0000000000100001(有効桁数16
の場合)”となる。
次に、制御部107は、使用中チャネルビット列と、自装置チャネルに対応するチェッ
ク用ビット列4(チェック用テーブルCT1中の、自装置が現在使用しているチャネルに
対応するビット列)とのビット論理積が0か否かを判定する(ステップS2402)。こ
こで、論理積の結果が0である場合(S2402;Yes)には、当該処理を終了する。これに対し、論理積の結果が0でない場合(S2402;No)には、制御部107は、ステップS2403に移行する。ステップS2403に処理が進んだ場合には、制御部107は、周波数決定処理(図21)をやりなおし(図21)、その後、当該処理を終了する。
AP4の制御部107は、上記した周波数変更要否判断処理によって、自装置が使用しているチャネルCH1と、AP5が使用しているチャネルCH2とが干渉すると判断する。そして、制御部107は、周波数決定処理をやり直し、その結果、チャネルCH2と干渉しないチャネルCH7を、自装置が使用すべきチャネルとして決定する。
その後、AP4は、チャネルCH1をチャネルCH7に切り替えるチャネル切替処理を行う。図25は、AP4とSTAn間の周波数(チャネル)切替動作を示すシーケンス図である。
図25において、AP4は、無線部103を用いて、チャネルCH1を使用した無線通信を、STA1,STA2,・・・STAnとの間で行っている(S2501)。一方で、AP4は、無線部104を用いて、定周期スキャン処理(図23)を行う(S2502,S2
503)。このとき、S2503の定周期スキャン処理において、AP5の使用チャネル
が検知され、周波数テーブルFTが変化すると、制御部107は、周波数変更要否判断処理(図24)を行う。
このとき、チャネルCH1とチャネルCH2が干渉するので、制御部107は、チャネル切替が必要と判断して周波数決定処理(図21)をやり直し、切替後のチャネルとしてチャネルCH7を決定する(S2504)。
すると、AP4の制御部107は、接続中の各STA1,STA2,・・・,STAnに
対して切替通知を送信し、切替後のチャネルCH7を通知する(S2505)。続いて、制御部107は、無線部104と、各STAの無線部110との間で、無線部103−無線部109間の無線LAN接続が維持されたままで、接続処理を行う(S2506)。
そして、接続処理が完了し、無線部104−無線部110間で無線通信が可能な状態になると、受信切替部112を制御して無線通信用の内部パスを無線部104側に切替え、以後は無線部104を用いて無線通信を行う(S2507)。一方で、制御部107は、チャネルCH1を用いた無線通信を終了する。即ち、制御部107は、無線部103と各STA間のチャネルCH1による無線リンクを切断する(S2508)。その後、無線部103は、チャネルスキャンモードに切り替えられ、定周期スキャンに使用される(S250
9,S2510)。
このように、具体例2では、AP4が設置された後、自装置の無線LANのゾーン内に新たな他のAP5が参入した際や、悪意ある装置によって通信を妨害された際にも、自動的に適切な通信チャネルに切替える事が可能となる。
このときのチャネル切替では、AP−STA間でそれぞれ二つの無線部を用い、一方の無線部間での接続状態が維持されたままで、他方の無線部間での接続処理を行い、受信データの位相合わせ等の必要な処理が行われた後に、一方の無線部間の通信が切断される。このため、チャネル切替時において、AP−STA間の無線通信を途切れさせることなく、シームレスなチャネル切替を行うことができる。
〈具体例3〉
図26は、本実施形態におけるAP101及びSTA102が適用された無線LANシステムの具体例3を示す図である。図26には、AP101と同様の構成を持つAP6及びAP7が、相互に重複する無線LANゾーンに設置されている。
AP6の無線部103は、STA102Cの無線部109とチャネルCH1を用いて無線通信を行っている。一方、AP7の無線部103は、STA102Dの無線部109とチャネルCH1を用いて無線通信を行っている。STA102C及びSTA102Dは、STA102の同様の構成を持つ。そして、各AP6及びAP7の無線部104は、それぞれ、定周期スキャンを行っている。
図26に示す場合において、仮に、AP6及びAP7による定周期スキャンのタイミングが殆ど同一であると、これらは、同様の論理で切替後のチャネルを決定するので、AP6で決定される切替後のチャネルとAP7で決定される切替後のチャネルとは同じものになる(例えば、同一のチャネルCH6が決定される)。
その後、AP6及びAP7でチャネルがCH1からCH6に切り替えられると、その後の各AP6及びAP7における定周期スキャンにおいて、相互にチャネルCH6を検知することになる。すると、やはり各AP6及び7において、切替後のチャネルが同一の論理で決定される(例えば、チャネルCH1が決定される)。
このように、二つのAP6とAP7とが同一のチャネルを使用している場合において、そのスキャンのタイミングが略同一であると(一方のチャネル切替が行われる前に他方が
切替前のチャネルを検知すると)、チャネル切替が無限ループとして繰り返されるおそれ
がある。
具体例3では、AP6及び7は、図27に示すようなシーケンスでチャネル切替を実行する。これによって、上記したような無限ループの発生を回避する。図27において、AP6は、ビーコンスキャン(チャネルスキャン)を行う(S2701)。このときのチャネルスキャンでは、AP7は起動していない(AP7からのビーコン信号を受信しない)ので、AP6は、チャネルCH1の使用を維持する。
その後、AP7が起動し(S2708)、AP7がチャネルCH1のビーコン信号を送信するようになると、AP6は、次のチャネルスキャン(ビーコンスキャン:S2702)において、AP7からのビーコン信号を検知し、このビーコン信号がチャネルCH1であることから、自装置の使用するチャネルCH1と干渉すると判断し自装置の周波数を切り替えることを検知する(S2703)。すると、AP6はビーコン信号の送信を停止する。また、AP6は、切替後のチャネルを決定する(例えばチャネルCH6)
このとき、AP6の制御部107は、周波数切替を検知してから、例えば、乱数表から任意の値を取り出す、又は乱数を用いて生成された任意の値を得ることによって決定されたランダム時間A秒後に、決定したチャネルへの切替を行う。但し、ランダム時間が経過する迄の間に、他のAPからのビーコン信号を受信した場合には、再度のチャネルスキャンを行う。
ランダム時間A秒が経過するまでの間、AP6はAP7からのビーコン信号を受信していない。このため、AP6は、ランダム時間Aが経過すると、チャネルCH1から切替後のチャネルとして決定したチャネルCH6への切替を行う(S2704)。
一方、AP7は、起動(S2708)後の、最初のビーコンスキャン(チャネルスキャン
:S2709)において、AP6からのチャネルCH1によるビーコン信号を受信し、自
装置の使用するチャネルCH1と干渉するので、チャネルCH1を他の周波数に切り替えることを検知する(S2710)。すると、AP7はビーコン信号の送信を停止する。また、切替後のチャネルとしてチャネルCH6を決定する。
このとき、AP7の制御部107は、周波数切替を検知してから、例えば、乱数表から任意の値を取り出す、又は乱数を用いて生成された任意の値を得ることによって決定されたランダム時間B秒が経過するのを待つ。この間、他のAPからのビーコン信号が受信された場合には、再度のチャネルスキャンを行う。ここでは、ランダム時間B秒が経過する間において、AP7は、AP6からのビーコン信号を受信しない。このため、AP7は、チャネルCH1と干渉しないチャネルCH6へのチャネル切替を行う(S2711)。
その後、AP6及びAP7は、相互に、チャネルCH6のビーコン信号を受信するようになる。AP6では、S2702〜S2704と同様の手法によって、チャネルCH6からチャネルCH11への切替を決定する(S2705,S2706)。但し、周波数切替が
検知されてから、周波数切替が行われるまでの時間は、今度はランダム時間C秒となっている。このランダム時間C秒が経過するまでの間、AP6はAP7からのビーコン信号を受信しないので、ランダム時間C秒の経過後、チャネルCH6からチャネルC11へ切替を行い、AP6はチャネルCH11のビーコン信号を送信するようになる。
一方、AP7は、再度のチャネルスキャン(S2712)によって、AP6からのチャネルCH6のビーコン信号を検知する。これにより、自装置の使用するチャネルCH6をAP6と同様にチャネルCH11へ切り替えることを検知する(S2713)。すると、AP7は、任意のランダム時間が経過するのを待つ。ここでは、ランダム時間D秒が取得されたものとする。
このとき、AP7で取得されたランダム時間Dが、ランダム時間Cよりも十分に長く、ランダム時間Dが経過するまでの間に、AP6からのチャネルC11によるビーコン信号が受信されたとする。すると、AP7は、再度のチャネルスキャンを行う(S2714)。これにより、AP7は、AP6からのビーコン信号がチャネルCH11に切り替わったことを検知する。チャネルCH11は、AP7の現在のチャネルCH6と干渉しない。従って、AP7は、チャネルCH6からチャネルCH11への切替を中止し、チャネルCH6の使用を維持する。
このように、具体例3では、周波数の切替が検知されてから、実際の周波数切替処理が実行されるまでに、任意のランダム時間がおかれる。そして、ランダム時間の経過中に、他のAPからのビーコン信号が検知された場合には、再度のチャネルスキャンが実行される。その結果、他のAPのチャネルが切り替えられており、自装置のチャネルの切替を行う必要がない場合には、現在のチャネルの使用を維持する。これによって、上述したような無限ループの発生が回避される。
〈実施形態の作用効果〉
以上説明した実施形態によれば、AP101が二つの無線部103及び104を用い、一方を用いてSTAとの無線通信を行い、他方を用いてチャネルスキャンを行い、その結果に応じて、他のAPの使用するチャネルと干渉しないようなチャネルを自装置の使用すべきチャネルとして決定する。
これによって、AP101の設置時において、人手により、AP101の無線LANゾーンにおける他のAPのチャネルの使用状況を検出したり、その結果に基づいて決定した
使用周波数をAP101に設定するといった手間を省くことができる。
また、AP101は、設置(起動)後も、所定タイミングでチャネルスキャンを行い、他のAPのチャネルの使用状況に変化があれば、その変化に応じて、自装置の使用するチャネルを切り替えることができる。
さらに、AP101がチャネルを切り替えることを決定した場合に、一方の無線部103との間で接続中の少なくとも1つのSTA102があれば、一方の無線部103による(現在のチャネルを使用した)接続が維持されたままで、他方の無線部104と、このSTA102が持つもう一つの無線部110との間で切替後のチャネルによる無線接続を行う。これによって、STA102との通信を途切れさせることなく、シームレスにチャネルの切替を行うことができる。
従って、本実施形態によれば、AP及びSTAとは別個に周波数切替装置(AP及びS
TAの管理装置)を用意する必要がない。また、AP101とSTA102とのチャネル
切替において、通信が途切れることもない。
〔その他〕
上述した実施形態は、以下の発明を開示する。以下に開示する発明は、必要に応じて適宜組み合わせることができる。
(付記1) 複数のチャネルの一つを使用して無線端末との無線接続を行い、この無線端末と無線通信を行う無線装置であって、
第1及び第2の無線手段と、
前記第1の無線手段を無線端末との無線通信に使用するとともに、前記第2の無線手段を用いて、他装置のチャネルの使用状況を検出し、検出した使用状況に基づいて、前記他装置で使用されているチャネルと干渉しないように、自装置が無線通信に使用すべきチャネルを決定する制御手段とを含む
ことを特徴とする無線装置。(1)
(付記2) 前記制御手段は、前記検出した使用状況を記憶手段に記憶し、この使用状況から前記他装置で使用されているチャネルを特定し、特定したチャネルと周波数が重ならない未使用のチャネルを、自装置が無線通信に使用すべきチャネルとして決定する
ことを特徴とする付記1記載の無線装置。
(付記3) 前記制御手段は、前記無線装置の起動時、及び/又は一定周期毎に、前記使用状況を検出する
ことを特徴とする付記1又は2に記載の無線装置。
(付記4) 前記制御手段は、自装置が無線通信に使用すべきチャネルを決定したときに、前記第1の無線手段で使用されるチャネルが決まっていない場合には、前記決定したチャネルを、前記第1の無線手段での無線通信に使用するチャネルとして設定する
ことを特徴とする付記1〜3のいずれかに記載の無線装置。
(付記5) 前記制御手段は、自装置が無線通信に使用すべきチャネルを決定したときに、前記第1の無線手段が無線通信に使用している現在のチャネルがある場合には、前記決定したチャネルが前記現在のチャネルと同じか異なるかを判断し、両者が異なる場合には、前記現在のチャネルを前記決定したチャネルに切り替える
ことを特徴とする付記1〜4のいずれかに記載の無線装置。(2)
(付記6) 前記制御手段は、前記決定したチャネルが前記現在のチャネルと同じである場合には、前記現在のチャネルの使用を維持する
ことを特徴とする付記5に記載の無線装置。
(付記7) 前記制御手段は、
自装置が無線通信に使用すべきチャネルを決定したときに、前記第1の無線手段が無線通信に使用している現在のチャネルがある場合には、前記決定したチャネルが前記現在のチャネルと同じか異なるかを判断し、
両者が異なると判断したときに、前記第1の無線手段が前記現在のチャネルを使用した無線通信を、相互に異なる複数のチャネルを用いた無線接続を並列に実行可能な無線端末との間で行っている場合には、前記現在のチャネルを使用した無線通信を維持したままで、前記第2の無線手段を用いて前記決定したチャネルを使用した無線接続を当該無線端末との間で行った後に、前記現在のチャネルから前記決定したチャネルへの切り替えを行うことを特徴とする付記1〜6のいずれかに記載の無線装置。(3)
(付記8) 前記制御手段は、前記第1及び第2の無線手段を通じて受信される、前記無線端末からの連続番号が付されたデータを対比し、両者をつなげて連続番号が連続したデータを得ることが可能となった場合に、前記第1の無線手段による前記現在のチャネルを使用した無線通信を終了させる
ことを特徴とする付記7に記載の無線装置。
(付記9) 前記制御手段は、前記第1の無線手段による無線通信が終了した後に、前記第1の無線手段を用いて他装置のチャネルの使用状況を検出する
ことを特徴とする付記8に記載の無線装置。
(付記10) 前記制御手段が前記現在のチャネルが前記決定した無線通信用チャネルと異なることを検知してからチャネルの切り替え処理を開始するまでの時間が、自装置と前記他装置とで異なる
ことを特徴とする付記3〜6のいずれかに記載の無線装置。
(付記11) 複数のチャネルの一つを使用して無線装置との無線接続を行い、この無線装置と無線通信を行う無線端末であって、
二つの無線手段と、
前記二つの無線手段の一方を用いた無線通信が無線装置との間で行われているときに、この無線通信で使用されている現在のチャネルと異なる他のチャネルへの切替要求を受信した場合には、当該無線通信を維持したままで、前記二つの無線手段の他方を用いて、前記他のチャネルを使用した前記無線装置との無線接続を行った後に、前記現在のチャネルから前記他のチャネルへの切替処理を行う制御手段とを含む
ことを特徴とする無線端末。(4)
(付記12) 前記制御手段は、前記二つの無線手段のそれぞれから受信される、前記無線装置からの連続番号が付されたデータを対比し、両者をつなげて連続番号が連続したデータを得ることが可能となった場合に、前記現在使用中のチャネルを前記他のチャネルへ切り替える
ことを特徴とする付記11記載の無線端末。
(付記13) 第1及び第2の無線手段,並びに制御手段を含み、複数のチャネルの一つを使用して無線端末との無線接続を行い、この無線端末と無線通信を行う無線装置において、
前記制御手段が、
前記第1の無線手段を無線端末との無線通信に使用するとともに、前記第2の無線手段を用いて、他装置のチャネルの使用状況を検出し、
検出した使用状況に基づいて、前記他装置で使用されているチャネルと干渉しないように、自装置が無線通信に使用すべきチャネルを決定することを含む
ことを特徴とする無線装置のチャネル選択方法。(5)
(付記14) 二つの無線手段と、制御手段とを有し、複数のチャネルの一つを使用して無線装置との無線接続を行い、この無線装置と無線通信を行う無線端末であって、
前記制御手段は、
前記二つの無線手段の一方を用いた無線通信が無線装置との間で行われているときに、この無線通信で使用されている現在のチャネルと異なる他のチャネルへの切替要求を受信した場合には、当該無線通信を維持したままで、前記二つの無線手段の他方を用いて、前記他のチャネルを使用した前記無線装置との無線接続を行い、
その後、前記現在のチャネルから前記他のチャネルへの切替処理を行うことを含む
ことを特徴とする無線端末のチャネル切替方法。
本発明の無線装置及び無線端末の実施形態が適用された無線LANシステムの構成例を示す図である。 実施形態による無線装置(AP)及び無線端末(STA)の動作例の説明図である。 実施形態による無線装置(AP)及び無線端末(STA)の動作例の説明図である。 実施形態による無線装置(AP)及び無線端末(STA)の動作例の説明図である。 実施形態による無線装置(AP)及び無線端末(STA)の動作例の説明図である。 実施形態による無線装置(AP)及び無線端末(STA)の動作例の説明図である。 実施形態による無線装置(AP)及び無線端末(STA)の動作例の説明図である。 実施形態における無線装置(AP)の送信データの切替タイミングの説明図である。 実施形態における無線端末(STA)の受信データの切替タイミング(位相合わせ)の説明図である。 実施形態における無線端末(STA)の受信データの切替タイミング(位相合わせ)の説明図である。 実施形態における無線装置(AP)及び無線端末(STA)の動作例の説明図である。 実施形態における無線装置(AP)及び無線端末(STA)の動作例の説明図である。 実施形態における無線装置(AP)及び無線端末(STA)の動作例の説明図である。 実施形態における無線装置(AP)が適用された無線LANシステムの具体例1の説明図である。 具体例1で使用される周波数テーブルのデータ構造例を示す図である。 具体例1で使用されるチェック用テーブル(チャネル間隔4チャネル)の例を示す図である。 具体例1で使用されるチェック用テーブル(チャネル間隔3チャネル)の例を示す図である。 具体例1で使用されるチェック用テーブル(チャネル間隔2チャネル)の例を示す図である。 具体例1で使用されるチェック用テーブル(チャネル間隔1チャネル)の例を示す図である。 具体例1で使用されるチェック用テーブル(チャネル間隔0チャネル)の例を示す図である。 具体例1で実行される周波数決定処理の動作を示すフローチャートである。 実施形態における無線装置(AP)及び無線端末(STA)とが適用された無線LANシステムの具体例2の説明図である。 具体例2におけるAPで実行される定周期スキャン処理の例を示すフローチャートである。 具体例2におけるAPで実行される周波数変更要否判断処理の例を示すフローチャートである。 具体例2におけるAP4とSTAn間の周波数切替処理を示すシーケンス図である。 実施形態における無線装置(AP)と無線端末(STA)とが適用された無線LANシステムの具体例3の説明図である。 具体例3における動作を示すシーケンス図である。 2.4GHz帯のチャネル配置の概念図である。
符号の説明
101・・・AP
102・・・STA
103,104・・・無線部
105,111・・・送信切替部
106,112・・・ 受信切替部
107・・・ 制御部
108・・・ 有線LANインタフェース部
109,110・・・ 無線部
113 アプリケーション部

Claims (5)

  1. 複数の無線通信用のチャネルの一つを使用して無線端末との無線接続を行い、この無線端末と無線通信を行う無線装置であって、
    第1及び第2の無線手段と、
    前記第1の無線手段を無線端末との無線通信に使用するとともに、前記第2の無線手段を用いて、他装置のチャネルの使用状況を検出し、検出した使用状況に基づいて、前記他装置で使用されているチャネルと干渉しないように、自装置が無線通信に使用すべきチャネルを決定する制御手段とを含む
    ことを特徴とする無線装置。
  2. 前記制御手段は、自装置が無線通信に使用すべきチャネルを決定したときに、前記第1の無線手段が無線通信に使用している現在のチャネルがある場合には、前記決定したチャネルが前記現在のチャネルと同じか異なるかを判断し、両者が異なる場合には、前記現在のチャネルを前記決定したチャネルに切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記制御手段は、
    自装置が無線通信に使用すべきチャネルを決定したときに、前記第1の無線手段が無線通信に使用している現在のチャネルがある場合には、前記決定したチャネルが前記現在のチャネルと同じか異なるかを判断し、
    両者が異なると判断したときに、前記第1の無線手段が前記現在のチャネルを使用した無線通信を、相互に異なる複数のチャネルを用いた無線接続を並列に実行可能な無線端末との間で行っている場合には、前記現在のチャネルを使用した無線接続を維持したままで、前記第2の無線手段を用いて前記決定したチャネルを使用した無線接続を当該無線端末との間で行った後に、前記現在のチャネルから前記決定したチャネルへの切り替えを行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線装置。
  4. 複数の無線通信用のチャネルの一つを使用して無線装置との無線接続を行い、この無線装置と無線通信を行う無線端末であって、
    二つの無線手段と、
    前記二つの無線手段の一方を用いた無線通信が無線装置との間で行われているときに、この無線通信で使用されている現在のチャネルと異なる他のチャネルへの切替要求を受信した場合には、当該無線通信を維持したままで、前記二つの無線手段の他方を用いて、前記他のチャネルを使用した前記無線装置との無線接続を行った後に、前記現在のチャネルから前記他のチャネルへの切替処理を行う制御手段とを含む
    ことを特徴とする無線端末。
  5. 第1及び第2の無線手段,並びに制御手段を含み、複数の無線通信用のチャネルの一つを使用して無線端末との無線接続を行い、この無線端末と無線通信を行う無線装置において、
    前記制御手段が、
    前記第1の無線手段を無線端末との無線通信に使用するとともに、前記第2の無線手段を用いて、他装置のチャネルの使用状況を検出し、
    検出した使用状況に基づいて、前記他装置で使用されているチャネルと干渉しないように、自装置が無線通信に使用すべきチャネルを決定することを含む
    ことを特徴とする無線装置のチャネル選択方法。
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