JP2007019175A - 磁気素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一層の低背化を図ることが可能であると共に、簡易に組み立てることが可能な磁気素子を提供すること。
【解決手段】 絶縁被膜を有する導体を巻回することにより形成され、中心部に挿通孔42を備えるコイル40と、第1の板状部32および柱脚部31を備えると共に、この柱脚部31がコイル40の挿通孔42に位置する状態で配置される第1のコア30と、柱脚部31に突き合わされる第2の板状部21を備える第2のコア20と、切欠部24が配置されていることによりコイル40を間欠的に囲むと共に、第1の板状部32または第2の板状部21のいずれか一方に対して一体的に設けられている側壁部22と、切欠部24から引き出されるコイル40の端末41が接続される端子電極50と、を具備している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種電子機器の回路基板に実装される磁気素子に関する。
従来より、ドラム型コアの巻軸にコイルが巻回され、ドラム型のコアの一方の鍔部(板状部)に平面状の実装端子が取り付けられた構成を有する、面実装タイプのインダクタが存在する。このようなタイプのインダクタとしては、特許文献1および2に開示の構成が存在する。このうち、特許文献1には、ドラム型コアに巻回された巻線の端部をリング型コアの上方に引き出し、リング型コアの上面において端子電極と半田等によって接続する構成が開示されている。
また、特許文献2には、リング型コアを2分割し、その分割されている境界に位置する隙間部分から巻線の端末を引き出している構成が開示されている。この構成では、引き出された端末を、リング型コアの外周面と下面に亘って存在する端子電極に対して半田等で接続している。
特開2001−332425号公報(要約、図1、図2参照) 特開2004−006606号公報(要約、各図参照)
ところで、上述の特許文献1に開示されている構成では、リング型コアの上面に端子電極を折り曲げ等で配置し、さらにその端子電極の上部に端末を位置させた状態で、半田等で両者を接続している。このため、端子電極、端末および半田等の盛り上がり部分が、リング型コアの上面に存在する状態となり、磁気素子の低背化の要請に反する状態となっている。
これに対して、特許文献2に開示されている構成では、2分割されたリング型コアの境界部分から、巻線の端末を引き出し、リング型コアの外周面に配置されている端子電極に対して端末を半田等で接続している。そのため、一定の低背化は図れる。しかしながら、近年では、磁気素子に対して、より一層の低背化の要請があり、かかる一層の低背化は、特許文献2に開示されている構成では、実現することが難しい。
すなわち、一対の鍔部と、該鍔部によって囲まれる巻枠部とを有するドラム型コアは、円柱状の磁性部材を切削するか、またはプレス成型するかによって、形成されている。しかしながら、磁気素子の低背化が一層進展する場合、プレス成型によって巻枠部を形成することは、離型性が悪化する等の面から、難しくなる。そのため、一般には、円柱状のコア部材を切削することによって、鍔部および巻枠部を形成している。
ここで、切削加工によって、ドラム型コアの低背化を達成する場合、切削工具や保持治具を、低背化に対応させた微細加工用とする必要がある。しかしながら、かかる切削工具や保持治具の低背化への対応には、限界がある。また、微細加工に対応した切削工具や保持治具は高価であり、コスト低減の要請に反する状態となっている。また、切削加工により低背化が為されたドラム型コアを形成する場合、鍔部や巻枠部の寸法管理も難しくなる。
また、小型化が進展した場合でも、巻枠部はなるべく大きくした方が、巻線の巻回数を稼げ、インダクタンス値が増加するために好ましい。しかしながら、切削に際しては、静止状態よりも、より大きな荷重が切削対象物に与えられる。そのため、ドラム型コアの低背化を図ろうとしても、強度面を考慮すると、鍔部の厚みを一定以上の値とする必要がある。そのため、鍔部の薄型化にも限界があり、磁気素子の低背化を図る上での妨げとなっている。
また、特許文献2に開示されている構成では、2分割されたリングコアと、ドラム型コアとを具備しており、合計3つの磁性部材を有する状態となっている。かかる磁気素子を組み立てる場合、2分割されたリングコアとドラム型コアとの間のギャップを正確に管理しながら、樹脂等の接着剤を固化させている。そのため、磁気素子を組み立てる際の工数が多くなり、その製造にコストがかかる状態となっている。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、一層の低背化を図ることが可能であると共に、簡易に組み立てることが可能な磁気素子を提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、絶縁被膜を有する導体を巻回することにより形成され、中心部に挿通孔を備えるコイルと、第1の板状部および柱脚部を備えると共に、この柱脚部がコイルの挿通孔に位置する状態で配置される第1のコアと、柱脚部に突き合わされる第2の板状部を備える第2のコアと、切欠部が配置されていることによりコイルを間欠的に囲むと共に、記第1の板状部または第2の板状部のいずれか一方に対して一体的に設けられている側壁部と、切欠部から引き出される巻線の端末が接続される端子電極と、を具備するものである。
このように構成した場合には、第1のコアが備える柱脚部と、第2のコアが備える第2の板状部とは突き合わされる。かかる突き合わせによって、第1の板状部、柱脚部および第2の板状部とによって、巻枠部が形成される状態となる。ここで、第1のコアの柱脚部は、コイルの挿通孔に挿通され、該柱脚部の周囲にコイルが配置される状態となる。また、コイルの端末は、切欠部から引き出され、端子電極に接続される。
このようにすれば、第1のコアと第2のコアとは、それぞれ板状部を備える状態となり、ドラム型コアのように2つの板状部を同時に備える状態とはならない。このため、第1のコアおよび第2のコアは、2つの板状部を同時に備えるドラム型コアを形成する場合よりも、磁性粉末のプレス加工における離型性が良好となり、プレス加工による形成が容易となる。すなわち、第1のコアおよび第2のコアのプレス加工と、その後の両者の突き合わせによって、巻枠部を形成することが可能となる。
ここで、切削工具および保持治具においては、低背化への対応に一定の限界があるが、上述のように、プレス加工とその後の突き合わせによって巻枠部を形成することができるため、磁気素子の、より一層の低背化を図ることが可能となる。また、プレス加工とその後の突き合わせによって巻枠部が形成されるため、微細加工に対応した切削工具や保持治具を用いずに済む。そのため、低背化が為された磁気素子を製造する場合の製造コストを低減することが可能となる。また、切削加工を行わないため、鍔部(板状部)や巻枠部の寸法管理が容易となる。さらに、プレス加工により第1のコアおよび第2のコアを形成することができるため、切削によって巻枠部を形成する場合と比較して、磁気素子を大量に生産することが可能となる。
また、巻枠部の形成に際して、切削を行わないため、第1のコアおよび第2のコアには、切削時のような大きな荷重が付与されない。そのため、第1の板状部および第2の板状部の薄型化を図っても、強度面での不安を低減することができる。それにより、第1の板状部および第2の板状部の一層の薄型化を図ることが可能となる。それによっても、磁気素子の一層の低背化を実現可能となる。また、本発明の磁気素子は、第1のコアと第2のコアという2つの磁性部材を具備している。そのため、3つ以上の磁性部材を具備する構成と比較して、位置決め固定が容易となり、磁気素子の組み立て工数を低減することが可能となる。そのため、磁気素子の製造コストを低減することが可能となる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、第1のコアは、その外観がT字形状を呈するT字型コアであり、第2の板状部と側壁部とは一体的に設けられていて、第2のコアは、第2の板状部と側壁部とによって囲まれるポット部を具備していて、このポット部には、T字型コアが収容されるものである。
このように構成した場合には、T字型コアとポットコアとの突き合わせによって、巻枠部が容易に形成される。また、T字型コアおよびポットコアを形成する双方の型の形状が単純化されるため、磁気素子の製造コストを一層低減することが可能となる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、側壁部の内周面には、第1の板状部の外周面に当接して該第1の板状部の位置決めを行う係止部が設けられているものである。このように構成した場合には、第1のコアは、第2のコアに対して、係止部を介して取付固定される。そのため、第2のコアに対する第1のコアの位置決めが容易となり、磁気素子の組み立て工数を一層低減することが可能となる。
本発明によると、磁気素子の一層の低背化を図ることが可能となる。また、磁気素子を簡易に組み立てることが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態に係る、磁気素子10について、図1および図2に基づいて説明する。図1は、磁気素子10の構成を示す平面図であり、図2は、図1における磁気素子10をA−A線に沿って切断した状態を示す側断面図である。
なお、以下の説明においては、上方側とは、底壁部21から見て鍔部32が存在する側を指し、下方側とは、その逆側を指す。
図1および図2に示すように、本実施の形態における磁気素子10は、ポットコア20と、T字型コア30と、コイル40と、端子電極50とを具備している。これらのうち、ポットコア20は、第2のコアに対応するものであり、底壁部21と、側壁部22と、係止部23とを有している。これらのうち、底壁部21は、第2の板状部に対応する部分である。この底壁部21は、本実施の形態では、その外観が略D字形状を為している。また、この底壁部21は、所定の厚み寸法を有しているが、かかる底壁部21の厚み寸法は、後述するT字型コア30の鍔部32の厚み寸法と同程度となっている。
また、側壁部22は、上述した底壁部21の外周縁部から上方に向かって、所定の高さだけ突出する部分である。しかしながら、本実施の形態では、側壁部22は、底壁部21の外周縁部のうち、一方側には設けられていない。すなわち、側壁部22は、底壁部21の外周縁部に沿って、略U字形状を描くように設けられているが、底壁部21の外周縁部の一部分には、側壁部22が存在しない状態となっている。
なお、以下の説明においては、底壁部21の外周縁部のうち、側壁部22が存在しない部分を、切欠部24とする。また、ポットコア20のうち、底壁部21の上方側と側壁部22とで囲まれる部分を、ポット部25とする。
また、側壁部22のうち、ポット部25側の内壁面25aには、係止部23が設けられている。係止部23は、内壁面25aから、底壁部21の上面に対して平行な方向に向かって突出している。この係止部23は、鍔部32の外周面と当接する部分である。そのため、係止部23の先端によって描かれる軌跡は、鍔部32の外周面の円形状の軌跡に倣うように設けられている。また、係止部23は、内壁面25aからの突出の先端側に向かうにつれて、断面積が小さくなるように設けられている。そのため、鍔部32の外周面に対して、略点接触の状態で接触することを可能としている。
また、ポット部25には、第1のコアに対応するT字型コア30が配置される。かかるT字型コア30のポット部25への配置により、底壁部21、鍔部32および柱脚部31で囲まれる空間部分に、巻枠部33が形成される。このT字型コア30は、図1および図2に示すように、その側面形状が略T字型の外観を呈するコア部材であり、柱脚部31と、鍔部32とを有している。これらのうち、柱脚部31は、円柱状の部分であり、その下端面が、ポット部25の上面に突き合わされる。また、鍔部32は、第1の板状部に対応する部分であり、略円盤状を為す部分である。ポット部25にT字型コア30が配置された状態では、鍔部32の外周面は、上述の係止部23に当接する。それによって、T字型コア30のポット部25における平面的な位置が定められる。
なお、低背化等を考慮すると、ポット部25にT字型コア30を配置した場合、側壁部22の上面とT字型コア30の上面とは、面一に設けられるのが好ましい。しかしながら、いずれか一方の上面が、他方の上面よりも突出する状態に設けられていても良い。また、ポットコア20およびT字型コア30は、ニッケル系のフェライトコア等の磁性材から構成されている。しかしながら、これらポットコア20およびT字型コア30の材質はフェライトコアには限られず、パーマロイ等、他の磁性材であっても良い。
また、柱脚部31の外周面には、コイル40が配置されている。このコイル40は、例えばエナメル等の絶縁性の皮膜で導体を覆っている線材が巻回されることにより形成されている。この線材は、その直径が0.05〜0.10mm程度の丸線を巻回することにより形成されており、柱脚部31の外周面に規定の回数だけ巻回された状態となっている。なお、本実施の形態では、コイル40を規定の回数だけ巻回することにより、空芯状態のコイル40を形成し、このコイル40が備える挿通孔42に柱脚部31を挿入して、柱脚部31の外周面に巻回状態のコイル40が配置されている構成を実現している。しかしながら、柱脚部31のうち、鍔部32とは反対側の下端面に円盤状の治具を取り付けることにより擬似的にドラム型コアを形成し、該擬似的なドラム型コアに対して巻線機を用いて線材を巻回することにより、コイル40を形成しても良い。
また、ポットコア20には、例えば銅や銀等のような導電性の金属を材質とする一対の端子電極50が取り付けられている。端子電極50は、ポットコア20のうち、底壁部21の下面と、側壁部22の外周面との両者に亘って存在するように折り曲げられていて、しかも、これら底壁部21と側壁部22に対して、例えば接着剤等を介して取り付けられている。
ここで、以下の説明では、端子電極50のうち、底壁部21の下面に位置する部分を実装端子部51とし、この実装端子部51から略垂直に設けられる側壁部22に位置する部分を端末接続部52とする。これらのうち、一対の実装端子部51は、互いに所定の距離だけ離間するように配置されている。また、端末接続部52は、それぞれ切欠部24の一端側および他端側の近傍に差し掛かるように配置されている。それによって、端末接続部52に対してコイル40の端末41を接続し易くなっている。
また、上述のT字型コア30の寸法としては、柱脚部31の長さ寸法が0.15mm〜0.30mm、鍔部32の厚み寸法が0.15mm〜0.30mm、底壁部21の厚み寸法が0.15mm〜0.30mmの範囲内であれば、低背化に対応した磁気素子10の製造において、本発明が有効なものとなる。
以上のような構成を有する磁気素子10を製造する場合の製造方法について、以下に説明する。まず、線材の巻回により、空芯状態(挿通孔42を具備する状態)のコイル40を形成する。このコイル40は、規定の回数だけ線材を巻回すると共に、該巻回された線材をボンディング等により固定することによって形成される。それによって、コイル40は、型崩れが生じ難い状態となる。なお、ボンディングされた状態のコイル40の高さ方向の寸法は、柱脚部31の長さ寸法と略一致した状態となっている。
空芯状態のコイル40の形成後、該コイル40の挿通孔42に、柱脚部31を挿入し、鍔部32にコイル40の上端面側が接触する状態とする。その状態とした後に、コイル40が柱脚部31に取り付けられたままで、T字型コア30をポット部25に配置する。このとき、鍔部32の外周面を係止部23の先端に接触させる。この接触に際しては、接着剤をT字型コア30に予め塗布しておいても良いし、T字型コア30のポット部25への配置の後に、該ポット部25に接着剤を充填するようにしても良い。
また、T字型コア30をポット部25に配置した後に、コイル40のそれぞれの端末41を、一方の端末接続部52か、または他方の端末接続部52のいずれかに対して、例えば半田付けやレーザ溶接等の手法により接合する。以上のようにして、磁気素子10が完成する。
このような構成の磁気素子10によれば、ポットコア20とT字型コア30とは、それぞれ第2の板状部に対応する底壁部21および第1の板状部に対応する鍔部32を備える状態となる。このため、従来のドラム型コアのように、2つの板状部を同時に備える状態とはならない。このため、ポットコア20およびT字型コア30は、2つの板状部を同時に備えるドラム型コアを形成する場合よりも、磁性粉末のプレス加工における離型性が良好となり、プレス加工による形成が容易となる。すなわち、ポットコア20とT字型コア30のそれぞれのプレス加工と、その後の両者の突き合わせによって、ドラム型コアが具備するのと同様な巻枠部33を形成することが可能となる。
ここで、切削工具および保持治具においては、低背化への対応に一定の限界があるが、上述のように、プレス加工とその後の突き合わせによって巻枠部33を形成することができるため、本実施の形態の磁気素子10では、より一層の低背化を図ることが可能となる。また、ポットコア20およびT字型コア30のプレス加工と、その後の両者の突き合わせによって巻枠部33が形成される。このため、微細加工に対応した切削工具や保持治具を用いずに済む。それにより、低背化が為された磁気素子10を製造する場合の製造コストを低減することが可能となる。
また、切削加工を行わないため、底壁部21、鍔部32、および柱脚部31の寸法管理が容易となり、これらによって構成される巻枠部33の寸法管理も容易となる。さらに、プレス加工により、ポットコア20およびT字型コア30を形成することができる。このため、切削によってドラム型コア(巻枠部)を形成する場合と比較して、磁気素子10を大量に生産することが可能となる。
また、巻枠部33の形成に際して、切削を行わないため、ポットコア20およびT字型コア30には、切削時のような大きな荷重が付与されない。そのため、底壁部21および鍔部32の薄型化を図っても、強度面での不安を低減することができる。それにより、底壁部21および鍔部32の一層の薄型化を図ることが可能となる。それによっても、磁気素子10の一層の低背化を実現可能となる。
また、磁気素子10は、ポットコア20とT字型コア30という、2つの磁性部材を具備している。そのため、3つ以上の磁性部材を具備する構成と比較して、位置決め固定が容易となり、磁気素子10の組み立て工数を低減することが可能となる。そのため、磁気素子10の製造コストを低減することが可能となる。
また、本実施の形態では、第1のコアとして、その外観がT字形状を呈するT字型コア30を用いていて、第2のコア20として、底壁部21と側壁部22とが一体的であると共に、これらによって囲まれるポット部25を具備するポットコア20を用いている。そのため、ポットコア20とT字型コア30との突き合わせによって、巻枠部33が容易に形成される。また、ポットコア20およびT字型コア30を形成する双方の型の形状が単純化されるため、磁気素子10の製造コストを一層低減することが可能となる。
さらに、ポット部25の内壁面25aには、係止部23が設けられている。そのため、T字型コア30は、ポットコア20に対して、係止部23を介して取付固定される。それにより、ポットコア20に対するT字型コア30の位置決めが容易となり、磁気素子10の組み立て工数を一層低減することが可能となる。
以上、本発明の一実施の形態に係る磁気素子10について説明したが、本発明の磁気素子は、上述した磁気素子10に限られるものではなく、種々変形可能である。その例を、図3〜図7に示す。
図3に示す磁気素子11では、ポットコア200の形状が、上述の磁気素子10におけるポットコア20とは異なっていて、その平面形状が略矩形状を為している。そして、この矩形形状のポットコア200においては、その長手方向の両端側には、それぞれ側壁部202が配置されている。しかしながら、短手方向の両端側には、切欠部204が設けられていて、側壁部202が存在していない。なお、T字型コア30の構成は、上述の磁気素子10と同様である。また、ポットコア200は、上述の実施の形態におけるポットコア20と同様に、底壁部201、係止部203、ポット部205、および内壁面205aを有している。
また、図4に示す磁気素子11では、ポットコア210およびT字型コア300の両方の平面形状が、略矩形状を為している。このうち、矩形形状のポットコア210においては、その長手方向の両端側に、それぞれ側壁部212が配置されている。この側壁部212は、側壁部22,202とは異なる形状を為している。すなわち、側壁部212は、矩形状のT字型コア300に倣う形状とする必要性から、その外観が略矩形状となっている。なお、ポットコア210の短手方向の両端側には、切欠部214が設けられ、側壁部212が存在していない。また、T字型コア300は、鍔部302が略矩形状をなすものの、柱脚部301は、上述の柱脚部31と同様に、円柱状となっている。その他、ポットコア210は、上述の実施の形態におけるポットコア20等と同様に、底壁部211、係止部213、ポット部215、および内壁面215aを有している。
さらに、図5に示す磁気素子13では、ポットコア220の形状は、上述の磁気素子11と同様に、その平面形状が略矩形状を為している。しかしながら、ポットコア220においては、その長手方向の一端側にのみ、側壁部222が配置されている。なお、ポットコア220の長手方向の他端側、およびポットコア220の短手方向の両端側には、切欠部204が存在している。すなわち、ポットコア220の三方側に、切欠部224が配置された状態となっている。また、T字型コア30の構成は、上述の磁気素子10と同様である。また、ポットコア220は、上述の実施の形態におけるポットコア20と同様に、底壁部221、係止部223、ポット部225、および内壁面225aを有している。
また、図6に示す磁気素子14では、ポットコア230は、その平面形状が略正方形状を為している。また、かかる正方形状における対角線方向の両端側に、側壁部232が配置されている。そのため、側壁部232は、上述の側壁部20等と比較して、平面形状における面積が最も小さい状態となっている。なお、ポットコア230の平面形状における側壁部232以外の部分は、切欠部234となっている。また、T字型コア30の構成は、上述の磁気素子10と同様である。また、ポットコア230は、上述の実施の形態におけるポットコア20と同様に、底壁部231、係止部233、ポット部235、および内壁面235aを有している。
さらに、図7に示す磁気素子15では、ポットコア240側に柱脚部246が設けられる構成となっている。そのため、この磁気素子15では、T字型コアが存在せず、該T字型コアの代わりに、円盤状の蓋状コア310が設けられている。なお、この蓋状コア310は、第1のコアおよび第1の板状部材に対応する。また、ポットコア240のその他の部分は、上述の磁気素子10〜14と同様の構成を採用することが可能である。
以上のような、図3〜図7に示す各磁気素子11〜図15においても、上述の実施の形態における磁気素子10と同様に、ポットコア200,210,220,230,240をプレス加工によって形成することが可能であると共に、T字型コア300または蓋状コア310も、プレス加工によって形成することが可能である。また、ポットコア200,210,220,230,240と、T字型コア300または蓋状コア310の突き合わせのみで、巻枠部33を形成することが可能である。そのため、磁気素子11〜15においても、低背化が実現可能である。
また、上述した実施の形態では、コイル40は、丸線を線材として巻回することにより形成されている。しかしながら、コイル40を形成する線材は、丸線には限られず、平角線等、他の形状の線材を用いても良い。
また、上述の実施の形態では、柱脚部31は、円柱形状に設けられている。しかしながら、柱脚部31は、円柱形状には限られず、四角柱形状、三角柱形状等、他の形状を採用しても良い。
さらに、磁気素子10他としては、1つのコイル40を具備する構成のみならず、リング状の別途の枠部材を挟んで、2つ以上のコイル40が配置されるようにしても良い。
本発明の磁気素子は、電気機器の分野において利用することができる。
本発明の一実施の形態に係る磁気素子の構成を示す平面図である。 図1の磁気素子においてA−A線に沿って切断した状態を示す側断面図である。 本発明の変形例に係り、ポットコアの平面形状が略矩形状であると共に、該ポットコアの長手方向の両端に側壁部が配置されている磁気素子の構成を示す平面図である。 本発明の変形例に係り、ポットコアおよびT字型コアの平面形状が共に略矩形状であると共に、該ポットコアの長手方向の両端に側壁部が配置されている磁気素子の構成を示す平面図である。 本発明の変形例に係り、ポットコアの平面形状が略矩形状であると共に、該ポットコアの長手方向の一端側にのみ側壁部が配置されている磁気素子の構成を示す平面図である。 本発明の変形例に係り、ポットコアの平面形状が略正方形状であると共に、このポットコアの平面形状の対角線方向の両端に側壁部が配置されている磁気素子の構成を示す平面図である。 本発明の変形例に係り、柱脚部がポットコア側に取り付けられていると共に、この柱脚部に対して平板コアが突き合わされた状態で配置されている構成を示す側断面図である。
符号の説明
10〜15…磁気素子
20,200,210,220,230,240…ポットコア(第2のコアに対応)
21,201,211,221,231,241…底壁部(第2の板状部に対応)
22,202,212,222,232,242…側壁部
23,203,213,223,233,243…係止部
24,204,214,224,234,244…切欠部
25,205,215,225,235,245…ポット部
30,300,310…T字型コア(第1のコアに対応)
31,301…柱脚部
32…鍔部(第1の板状部に対応)
40…巻線
41…端末
50…端子電極
51…実装端子部
52…端末接続部

Claims (3)

  1. 絶縁被膜を有する導体を巻回することにより形成され、中心部に挿通孔を備えるコイルと、
    第1の板状部および柱脚部を備えると共に、この柱脚部が上記コイルの上記挿通孔に位置する状態で配置される第1のコアと、
    上記柱脚部に突き合わされる第2の板状部を備える第2のコアと、
    切欠部が配置されていることにより上記コイルを間欠的に囲むと共に、上記第1の板状部または上記第2の板状部のいずれか一方に対して一体的に設けられている側壁部と、
    上記切欠部から引き出される上記コイルの端末が接続される端子電極と、
    を具備することを特徴とする磁気素子。
  2. 前記第1のコアは、その外観がT字形状を呈するT字型コアであり、
    前記第2の板状部と前記側壁部とは一体的に設けられていて、
    前記第2のコアは、前記第2の板状部と前記側壁部とによって囲まれるポット部を具備していて、このポット部には、上記T字型コアが収容される、
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気素子。
  3. 前記側壁部の内周面には、前記第1の板状部の外周面に当接して該第1の板状部の位置決めを行う係止部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の磁気素子。
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