JP2007018773A - 照明制御装置、照明システム及び方法 - Google Patents

照明制御装置、照明システム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】単なる照明のオン又はオフだけでなく、多様な照明形態を実現できる照明制御装置及び照明システムを提供することにある。
【解決手段】各照明装置1は、人を検知するためのセンサ12を有し、通行人の移動に追従する照明制御を行なう機能を有する。サーバ4が、ネットワークを介して接続された各照明装置1を連係させて照明制御を実行させて、多様な照明形態を実現する照明システムを構築できる。
【選択図】図7

Description

本発明は、道路照明灯や街灯などの照明装置の照明制御技術に関する。
一般的に、道路照明灯や街灯は、道路を照明するために設置されており、通常では、夜間に自動的にオンし、明け方になると自動的にオフするように構成されている。また、屋内や玄関などで、人感センサにより人を感知して、照明を自動的にオン又はオフする照明自動制御システムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平2−2227994号公報
前述の照明自動制御システムは、基本的には照明のスイッチを自動的にオン又はオフする機能を実現しており、それ以外の有用性を備えていない。
そこで、本発明の目的は、単なる照明のオン又はオフだけでなく、多様な照明形態を実現できる照明制御装置及び照明システムを提供することにある。
本発明の第1の観点に関する照明制御装置は、照明光を発生する照明機器と、人を検知するためのセンサと、前記センサからの検知出力に基づいて、前記人の位置を特定する位置情報を生成する位置情報管理手段と、前記位置情報に基づいて前記照明機器を制御する制御手段とを備えた構成である。
本発明の第2の観点に関する照明システムは、複数の照明装置及びサーバ手段がネットワーク接続された照明システムにおいて、前記各照明装置は、他の照明装置及び前記サーバ手段との間で情報を交換する通信手段と、照明光を発生する照明機器と、人を検知するためのセンサと、前記センサからの検知出力に基づいて前記照明機器を制御する制御手段とを有し、前記サーバ手段は、前記各照明装置との間で情報を交換することにより、前記各照明装置の連係動作を制御するように構成されたシステムである。
本発明の第1の観点による照明制御装置であれば、単なる照明のオン又はオフだけでなく、例えば通行人の移動位置に照明範囲を追従させるような多様な照明形態を実現できる。
また、本発明の第1の観点による照明システムであれば、複数の照明装置を連係させて、例えば通行人の移動経路に合わせた照明制御を行なうような多様な照明形態を実現できる。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
(照明装置の構成)
図1は、本実施形態に関する照明装置の要部を説明するためのブロック図である。
本実施形態の照明装置1は、例えば道路照明灯、街灯、あるいは外灯に相当する装置である。照明装置1は、図1に示すように、照明光を発生する光源を含む照明部10、照明制御部11、人感センサ(以下単にセンサと表記する)12、及び位置情報管理部13を有する構成である。
照明装置1は、外観としては、図2又は図3に示すように、道路または地面に対して垂直方向に設置された支柱20と、当該支柱20の先端部21に設けられたカバー21とを有する。支柱20には、センサ12が設置されている。
カバー21の内側には、図3に示すように、照明部10の構成要素である光源30及び当該光源30の駆動部31が設けられている。駆動部31は、一定の照明範囲に応じて光源30を動かすための機構、及び照明制御部11の制御に基づいて光源30を電気的に駆動するための駆動回路を含む。
センサ12は、例えば画像読取用センサ(具体的にはCCDセンサを含む撮像カメラ)または赤外線センサからなり、通行人を検知するためのセンサである。照明制御部11及び位置情報管理部13は、例えばマイクロコンピュータ及びソフトウェアを主要素とするコントローラ14に含まれる構成要素である。
照明制御部11は、後述するように、センサ12からの検知出力及び位置情報管理部13からの位置情報に基づいて、照明部10、具体的には駆動部31を制御して、光源30の位置制御及び照明光の制御を実行する。位置情報管理部13は、センサ12からの検知出力に基づいて、通行人の位置を特定する位置情報を生成して記憶する。
(作用効果)
以下、図2及び図9のフローチャートを参照して、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、照明装置1は、例えばセンサ12以外に設けられた光感知センサにより、日の入りに応じて周囲が薄暗くなった時点で起動する(ステップS1)。センサ12は、照明装置1の近傍を通行する通行人を検知する。照明制御部11は、センサ12からの検知出力に応じて、照明部10を制御して照明光を発生させる(ステップS2のYES)。
一方、位置情報管理部13は、センサ12からの検知出力に基づいて通行人の位置、具体的には照明部10による照明範囲内での位置を特定し、当該位置情報を生成してメモリに記憶する(ステップS3)。照明制御部11は、位置情報管理部13からの位置情報に基づいて、照明部10の駆動部31を制御して、通行人の移動に応じて照明光を追従させるように制御する(ステップS4)。
具体的には、図2に示すように、センサ12からの通行人23の検知出力(24)に基づいて、照明制御部11は、照明部10から発生する照明光22を通行人23の移動位置に追従するように制御する。これにより、通行人23は、照明装置1の照明エリア内に入ると、いわば出迎えてくれるような照明を受けることになる。さらに、通行人23は、移動に応じて照明が連動して追従されるため、夜間での通行をいわば案内されるような照明を受けることになる。
さらに、照明装置1は、例えば一定時間を経過しても、センサ12が通行人を感知しない場合には、照明部10の光源をオフさせて消灯させる制御、または光源の光量を下げる制御を実行する(ステップS5のYES)。このような制御により、通行人がいない場合には消灯または光源の光量を下げることにより、無駄な電力消費を無くし、照明に要する電力節約を図ることができる。
[第2の実施形態]
図4は、第2の本実施形態に関する照明装置1の要部を示すブロック図である。図10は、本実施形態に関する照明装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
本実施形態の照明装置1は、コントローラ14に含まれる構成要素として、動作情報処理部15を含む構成である。なお、前述の図1に示すものと同様の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
動作情報処理部15は、位置情報管理部13からの位置情報を使用して、センサ12により検知された通行人の動作(移動又は停止)を認識(予測を含む)し、当該認識結果である動作情報を生成して記憶する。なお、動作情報処理部15は、時系列的に位置情報を取得して、対象の移動または停止を認識又は予測する周知のシステムにより構成されている。
(作用効果)
以下、図10のフローチャートを参照して、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、照明装置1は、例えばセンサ12以外に設けられた光感知センサにより、日の入りに応じて周囲が薄暗くなった時点で起動する。センサ12は、照明装置1の近傍を通行する通行人を検知する。照明制御部11は、センサ12からの検知出力に応じて、照明部10を制御して照明光を発生させる(ステップS11のYES)。
位置情報管理部13は、前述したように、センサ12からの検知出力に基づいて通行人の位置を特定し、当該位置情報を生成してメモリに記憶する(ステップS12)。さらに、動作情報処理部15は、位置情報管理部13からの位置情報を使用して、センサ12により検知された通行人の動作(移動又は停止)を認識(予測を含む)し、当該認識結果である動作情報を生成してメモリに記憶する(ステップS13)。
照明制御部11は、位置情報管理部13からの位置情報及び動作情報処理部15からの動作情報に基づいて、照明部10の駆動部31を制御して、通行人の移動に応じて照明光を追従させるように制御する(ステップS14)。照明制御部11は、動作情報から予測された通行人の移動に応じて照明光を追従させるように制御する。また、照明制御部11は、動作情報から、通行人が一定時間を超えて停止している状態、または照明範囲内で不安定な動き(動き回るような動作)が認識された場合には、予め決定された照明制御を実行する。
以上のように本実施形態によれば、照明装置1は、通行人を検知するだけでなく、その動作を認識(予測も含む)することで、当該動作認状態に応じた照明制御を実行できる。即ち、具体的には、通行人の移動方向に応じて、図2に示すように、照明エリア22を通行人に追従させるように変化させることができる。さらに、一定時間を超えて、通行人が停止している状態を認識した場合には、照明制御部11は、例えば不審者であると想定して、光源30からの照明光の色を変化させる制御や、点滅させる制御を実行する。これにより、不審な行動をしている不審者がいることを、周囲に通知する一種の警戒モードを実行できる。但し、これらの具体例は一例であり、通行人を検知するだけでなく、その動作を認識(予測も含む)することで、当該動作認状態に応じて多様な照明形態を実現することができる。
なお、第1の実施形態と同様に、照明装置1は、例えば一定時間を経過しても、センサ12が通行人を感知しない場合には、照明部10の光源をオフさせて消灯させる制御、または光源の光量を下げる制御を実行する(ステップS15のYES)。このような制御により、通行人がいない場合には消灯または光量を下げることにより、無駄な電力消費を無くし、照明に要する電力節約を図ることができる。
[第3の実施形態]
図5は、第3の実施形態に関する照明システムの構成を説明するためのブロック図である。図6は、本実施形態に関する照明システムの動作を説明するための図である。
本実施形態は、例えばある地域内の道路や、公園、団地などに設置された道路照明灯、街灯、あるいは外灯に相当する複数の照明装置1を、センサネットワーク2と呼ぶ通信ネットワークにより接続した照明システムである。センサネットワーク2は、有線又は無線通信により接続し、各照明装置1に含まれるセンサ間通信部16を介して各種の情報を交換する通信機能である。ここで、センサネットワーク2は、例えば可視光通信により情報を交換する構成でもよい。
更に、照明システムは、各照明装置1と情報ネットワーク3を介して接続されたサーバ4を含む。サーバ4は、例えば公共機関により管理されているコンピュータシステムであり、後述するように、ネットワーク接続された各照明装置1の連係動作を制御する。情報ネットワーク3は、有線又は無線通信により接続し、各照明装置1に含まれるサーバ通信部17を介して各種の情報を交換する通信機能である。なお、センサネットワーク2と情報ネットワーク3とは、共通の通信回線により構成されていてもよい。
サーバ4は、情報ネットワーク3に接続して各照明装置1間と情報を交換するためのサーバ通信部40と、各照明装置1の連係動作の制御処理を実行するセンサ間連係制御部(以下単に連係制御部と表記する)41と、位置情報管理部42とを含む。位置情報管理部42は、各照明装置1から送信される位置情報及び動作情報を、各照明装置1の位置(識別情報)に関連付けてメモリに記憶する。
なお、前述の図1及び図4に示すものと同様の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
(作用効果)
以下図5及び図6を参照して、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、各照明装置1は、前述と同様に、例えばセンサ12以外に設けられた光感知センサにより、日の入りに応じて周囲が薄暗くなった時点で起動する。センサ12は、図6に示すように、照明装置1の近傍を通行する通行人23を検知する。照明制御部11は、センサ12からの検知出力(24)に応じて、照明部10を制御して照明光を発生させる。
ここで、本実施形態の照明システムでは、各照明装置1は、動作情報処理部15が、センサ12からの検知出力に基づいて、通行人の位置を識別するための位置情報を生成し、さらに位置情報を使用して通行人の動作(移動又は停止)を認識(予測を含む)し、当該認識結果である動作情報を生成してメモリに記憶する。
各照明装置1は、生成した位置情報及び動作情報を、サーバ通信部17から情報ネットワーク3を介してサーバ4に送信する。サーバ4では、サーバ通信部40が位置情報及び動作情報を受信する。さらに、位置情報管理部42は、受信した位置情報及び動作情報を、各照明装置1の位置(識別情報)に関連付けてメモリ記憶する。
連係制御部41は、位置情報管理部42から位置情報及び動作情報を取得することにより、通行人が位置する照明装置1と隣接する照明装置1や、通行人が位置する周囲に配置された各照明装置1を認識する。そして、連係制御部41は、情報ネットワーク3を介して、各照明装置1が連係して照明制御を行なうための連係動作情報を配信する。
一方、各照明装置1は、センサネットワーク2を介して、それぞれのセンサ12からの検知出力、位置情報及び動作情報を交換することができる。具体的には、照明装置1は、サーバ4から配信された連係動作情報に基づいて、連係すべき隣接または周辺の照明装置1との間で位置情報及び動作情報を交換する。
以上のような照明システムであれば、図6に示すように、例えば隣接又は周辺の各照明装置1間で、連係した照明制御を行なうことができる。具体的には、サーバ4から配信された連係動作情報に基づいて、連係すべき隣接又は周辺の各照明装置1が特定されると、各照明装置1は、センサネットワーク2を介して、位置情報及び動作情報を交換する。
各照明装置1の照明制御部11は、センサ12からの検知出力に基づいて照明制御を実行すると共に、他の照明装置1から送信された位置情報及び動作情報に基づいて照明制御を実行する。即ち、具体的には、照明制御部11は、自身の照明装置1の照明範囲内に通行人がいる場合には、当該通行人に対して照明光を照射させる。さらに、他の照明装置1から送信された位置情報及び動作情報に基づいて、通行人の移動ルートに含まれると推定される場合には、照明制御部11は、先行して照明光を発生させて、いわば通行人の移動を案内するような制御を実行する。
このような各照明装置1間の連係動作により、図6に示すように、隣接又は周辺の各照明装置1のそれぞれから、通行人23の移動に追従するように、照明光22を順次発生させることができる。従って、通行人23は、移動に応じて各照明装置1から必要な照明を受けることができる。
さらに、サーバ4は、連係している隣接又は周辺の各照明装置1からの動作情報に基づいて、不審な行動を行っている不審者を把握することが可能となる。サーバ4は、当該不審者が位置する照明装置1に対して、予め決められた情報を送信することにより、照明光の色を変化させたり、点滅させるような照明制御を実行させることができる。
また、サーバ4は、周辺の各照明装置1において、例えば一定時間を経過しても、センサ12が通行人を感知しない場合には、各照明装置1の照明部10の光源をオフさせて消灯させる制御、または光量を下げる制御を実行する。このような制御により、例えば深夜のように、通行人が全くいない場合には、サーバ4が管理している周辺の各照明装置1の全てを消灯または光量を下げることにより、無駄な電力消費を無くし、大幅な電力節約を図ることができる。
[第4の実施形態]
図7は、第4の実施形態に関する照明システムの構成を説明するためのブロック図である。図8、及び図11から図13は、本実施形態に関する照明システムの動作を説明するための図である。
本実施形態は、前述の第3の実施形態に関する照明システムにおいて、例えばある地域の住人に対してID情報を予め割り当て、携帯端末5から送信される当該ID情報を利用した照明制御を行なうシステムである。
携帯端末5は、各住人が携帯する携帯電話や携帯情報端末であり、図7に示すように、ID情報を記憶したメモリ51と、当該メモリ51から読出したID情報を無線通信で送信する端末通信部50とを含む。ここで、ID情報は、住人個人を識別する個人ID情報、及び地域を識別する地域ID情報を含む。
各照明装置1は、携帯端末5の端末通信部50から送信されるID情報を受信するための端末通信部18を含む。ここで、端末5の端末通信部50と、各照明装置1の端末通信部18は、例えば可視光通信又は赤外線通信によりID情報を送受信する構成でもよい。
サーバ4は、各照明装置1から情報ネットワーク3を介して転送されたID情報を記憶し、管理するためのID管理部43を有する。サーバ4では、位置情報管理部42は、ID管理部43で保管されたID情報に関連付けされた位置情報を管理する。
なお、前述の図1、図4、及び図5に示すものと同様の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
(作用効果)
以下図8、及び図11から図13のフローチャートを参照して、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、各照明装置1は、前述と同様に、例えばセンサ12以外に設けられた光感知センサにより、日の入りに応じて周囲が薄暗くなった時点で起動する。センサ12は、図6に示すように、照明装置1の近傍を通行する通行人23を検知する(ステップS21)。このとき、照明装置1は、端末通信部18によりID情報を受信したか否かを一定の間隔で監視している(ステップS22)。
通行人からID情報の送信がない場合には、基本的には、照明システムは、前述の図5に示すシステムと同様の動作となる(ステップS22のNO)。即ち、照明制御部11は、センサ12からの検知出力(24)に応じて、照明部10を制御して照明光を発生させる。
ここで、各照明装置1は、動作情報処理部15が、センサ12からの検知出力に基づいて、通行人の位置を識別するための位置情報を生成し、さらに位置情報を使用して通行人の動作(移動又は停止)を認識(予測を含む)し、当該認識結果である動作情報を生成してメモリに記憶する(ステップS23)。
各照明装置1は、図8に示すように、生成した位置情報及び動作情報を、サーバ通信部17から情報ネットワーク3を介してサーバ4に送信する。サーバ4では、サーバ通信部40が位置情報及び動作情報を受信する。さらに、位置情報管理部42は、受信した位置情報及び動作情報を、各照明装置1の位置(識別情報)に関連付けてメモリ記憶する。
連係制御部41は、位置情報管理部42から位置情報及び動作情報を取得することにより、通行人が位置する照明装置1と隣接する照明装置1や、通行人が位置する周囲に配置された各照明装置1を認識する。そして、連係制御部41は、情報ネットワーク3を介して、各照明装置1が連係して照明制御を行なうための連係動作情報を配信する。
一方、各照明装置1は、図8に示すように、センサネットワーク2を介して、それぞれのセンサ12からの検知出力、位置情報及び動作情報を交換することができる。具体的には、照明装置1は、サーバ4から配信された連係動作情報に基づいて、連係すべき隣接または周辺の照明装置1との間で位置情報及び動作情報を交換する。具体的には、サーバ4から配信された連係動作情報に基づいて、連係すべき隣接又は周辺の各照明装置1が特定されると、各照明装置1は、センサネットワーク2を介して、位置情報及び動作情報を交換する。
各照明装置1の照明制御部11は、センサ12からの検知出力に基づいて照明制御を実行すると共に、他の照明装置1から送信された位置情報及び動作情報に基づいて照明制御を実行する(ステップS24)。
ここで、サーバ4は、連係している隣接又は周辺の各照明装置1からの動作情報に基づいて、通行人の動作(移動又は停止)を認識する(ステップS26)。即ち、サーバ4は、通行人が一定時間を経過しても停止している場合、不審な行動をしている不審者として把握する(ステップS27のYES)。但し、通行人の携帯端末5からID情報が送信された場合には、サーバ4は、後述する処理に移行する(ステップS28のYES)。
ID情報が送信されない場合には、サーバ4は、当該不審者が位置する照明装置1に対して、予め決められた情報を送信することにより、照明光の色を例えば赤色光に変化させたり、点滅させるような照明制御(警戒モードの処理)を実行させることができる(ステップS28のNO)。なお、通行人が一定時間内に移動した場合には、各照明装置1は、前述の図10に示すような手順での照明制御を実行することになる(ステップS27のNO,N1)。
一方、各照明装置1は、端末通信部18により、通行人の携帯端末5からID情報を受信すると、情報ネットワーク3を介してサーバ4に転送する(ステップS22のYES,N3)。以下、図12のフローチャートを参照して、ID情報の利用方法を説明する。
サーバ4は、ID管理43に予め構築されたID情報を登録したデータベースを使用して、照明装置1から転送されたID情報の認証処理を実行する(ステップS31)。即ち、サーバ4は、受信したID情報には、管理している地域の地域ID情報及び個人ID情報が含まれているか否かを判定する。
サーバ4は、受信したID情報が登録された地域ID情報及び個人ID情報が含まれていないと判定した場合には、後述するサービス処理を実行せずに、各照明装置1に対して
前述の図10に示す照明制御を実行することを指示する(ステップS32のNO,N1)。
即ち、各照明装置1は、地域外の通行人に対して、その移動に追従して照明を行なう照明制御を実行する。但し、当該通行人が不審者であると認識された場合には、各照明装置1は、前述したような警戒モードの処理を実行する。
サーバ4は、受信したID情報が予め登録された地域ID情報及び個人ID情報を含む場合には、各照明装置1に当該ID情報を通知する(ステップS32のYES,S33)。
サーバ4及び各照明装置1は、ID情報に基づいて、予め用意されたサービス処理を実行する(ステップS34〜S37)。即ち、サーバ4は、例えば住人から申請された特定サービスモードや、予め決められた標準サービスモードなどを判定する(ステップS34)。以下、各サービスモードに対応するサービス処理の内容を説明する。
まず、標準サービスモードに含まれる地域IDモードのサービス処理(ステップS35)を、図13のフローチャートを参照して説明する。
サーバ4は、地域ID情報が管理対象である自地区の地域であるか否かを判定する(ステップS41)。即ち、サーバ4は、通行人が自地区の地域外の住人の場合には、例えば天気予報などの簡易地域情報を、予め用意されているデータベースから取得する(ステップS41のNO,S45)。サーバ4は、当該簡易地域情報を各照明装置1に配信する(ステップS43)。各照明装置1は、通知されたID情報を有する端末5に対して、端末通信部18から当該簡易地域情報を配信する(ステップS44)。このようなサービス処理により、通行人は、各照明装置1から照明を受けながら、その地域に関する簡易地域情報を端末5で受信することができる。
一方、サーバ4は、通行人が自地区の地域住人の場合には、予め用意されているデータベースから当該地域に関する詳細地域情報を取得する(ステップS41のYES,S42)。詳細地域情報には、例えば地域でのイベントに関する情報や、最近発生している空き巣などの犯罪に関する情報などである。
サーバ4は、当該詳細地域情報を各照明装置1に配信する(ステップS43)。各照明装置1は、通知されたID情報を有する端末5に対して、端末通信部18から当該詳細地域情報を配信する(ステップS44)。
このようなサービス処理により、地域住人である通行人は、各照明装置1から照明を受けながら、その地域に関する詳細地域情報を端末5で受信することができる。
次に、特定サービスモードに含まれる情報家電モードのサービス処理(ステップS36)を説明する。
このサービス処理は、地域住人である通行人の住宅内にある家庭電気機器を、サーバ4が制御する内容である。具体的には、サーバ4は、通行人の個人ID情報から予め登録された住居と制御対象の家庭電気機器を特定して制御する。
このようなサービス処理により、例えば通行人が住居に到達する前に、玄関や室内の照明器具をオンさせる制御である。また、住居内に設置されたエアコンのスイッチをオンにして、通行人が住居に到達する前に、住居内の温度を適温にしておくが可能となる。
更に、標準サービスモードに含まれる個別IDモードのサービス処理を説明する。
サーバ4は、通行人の個人ID情報から予め登録された住居を認識すると、当該住居までの通行人の移動ルートを判定する。そして、サーバ4は、当該移動ルートの近傍に配置された各照明装置1に対して、前述したような連係制御情報を送信する。各照明装置1は、サーバ4からの連係制御情報に基づいて、通行人を当該住居の近傍までの移動を案内するような照明制御を実行する。
このようなサービス処理により、通行人は、住居に到達するまで案内されるような照明を受けることができる。この場合、各照明装置1は、個別IDモード対象の通行人に対しては例えば照明光の色を落ち着いた色に変化させて、そうでない通行人の対しては例えば白色光で照明するように制御してもよい。また、各照明装置1は、ID情報を送信せずに、かつ不審な行動をしている通行人に対しては、警告を含めた赤色光で照明するように制御してもよい。
以上のように本実施形態によれば、複数の各照明装置1の連係させた照明制御だけでなく、通行人から送信されるID情報を利用した各種のサービス処理を実現することができる。特に、ID情報により地域住民と地域外の通行人とを識別することにより、多様な照明形態を実現することができる。前述のサービス処理の内容は、一例であり、他にも多様なサービス形態に適用することができる。
具体的には、団地内の特定エリアにおいて、例えば団地住民をID情報により識別し、団地住民と団地外の通行人の場合を分けて、照明光を変化させるような照明制御を実行する照明システムでもよい。
さらに、サーバ4は、ID情報と日時を関連付けて、ID管理部43に蓄積することにより、通行人の行動履歴を保存することが可能である。
また、前述の第3の実施形態と同様に、サーバ4は、周辺の各照明装置1において、例えば一定時間を経過しても、センサ12が通行人を感知しない場合には、各照明装置1の照明部10の光源をオフさせて消灯させる制御、または光源の光量を下げる制御を実行させることもできる。このような制御により、例えば深夜のように、通行人が全くいない場合には、サーバ4が管理している周辺の各照明装置1の電力消費を抑制することにより、無駄な電力消費を無くし、大幅な電力節約を図ることができる。
なお、第1から第4の実施形態において、照明装置1の照明光は、例えば通行人の移動範囲のみを照明するスポットライト形態でもよい。また、通行人の案内を示すようないわゆるタイル照明のような照明形態でもよい。さらに、各照明装置1は、照明だけでなく、例えば音声を発生する音声出力装置を有し、例えば不審者を認識した場合に音声による警告を出したり、通行人に対して挨拶を述べる構成でもよい。当然ながら、各照明装置1には、照明制御部11以外に、音声出力装置を制御する音声制御部が必要となる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に関する照明装置の要部を説明するためのブロック図。 本実施形態に関する照明装置の外観と機能を説明するための図。 本実施形態に関する照明装置の構造を説明するための図。 第2の実施形態に関する照明装置の要部を示すブロック図。 第3の実施形態に関する照明システムの構成を説明するためのブロック図。 第3の実施形態に関する照明システムの動作を説明するための図。 第4の実施形態に関する照明システムの構成を説明するためのブロック図。 第4の実施形態に関する照明システムの動作を説明するための図。 第1の実施形態に関する照明装置の動作を説明するためのフローチャート。 第2の実施形態に関する照明装置の動作を説明するためのフローチャート。 第4の実施形態に関する照明システムの動作を説明するためのフローチャート。 第4の実施形態に関する照明システムの動作を説明するためのフローチャート。 第4の実施形態に関する照明システムの動作を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1…照明装置、2…センサネットワーク、3…情報ネットワーク、4…サーバ、
5…携帯端末、10…照明部、11…照明制御部、12…人感センサ、
13…位置情報管理部、14…コントローラ、15…動作情報処理部、
16…センサ間通信部、17…サーバ通信部、18…端末通信部、40…サーバ通信部、
41…センサ間連係制御部、42…位置情報管理部、43…ID管理部、
50…端末通信部、51…メモリ(ID情報)。

Claims (17)

  1. 照明光を発生する照明機器と、
    人を検知するためのセンサと、
    前記センサからの検知出力に基づいて、前記人の位置を特定する位置情報を生成する位置情報管理手段と、
    前記位置情報に基づいて前記照明機器を制御する制御手段と
    を具備したことを特徴とする照明制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記位置情報から前記人の移動位置を識別し、前記照明機器を介して前記照明光の照明範囲を前記移動位置に追従させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の照明制御装置。
  3. 前記位置情報を使用して、前記人の動作を認識する動作認識手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記位置情報及び前記動作認識手段からの動作認識情報に基づいて、前記照明機器を制御するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の照明制御装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記位置情報及び前記動作認識情報に基づいて、前記人の動作において一定時間経過後でも移動しない場合または一定の範囲内で移動している場合に、前記照明機器を介して前記照明光を通常の照明形態とは異なる照明形態に変化させるように制御することを特徴とする請求項3に記載の照明制御装置。
  5. 前記照明機器は、複数の光源手段及び当該各光源手段を駆動する駆動手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記位置情報に基づいて前記駆動手段を制御し、検知された人に対して照明光を照射させるために適合する前記光源手段を選択して駆動するように制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の照明制御装置。
  6. 複数の照明装置及びサーバ手段がネットワーク接続された照明システムにおいて、
    前記各照明装置は、
    他の照明装置及び前記サーバ手段との間で情報を交換する通信手段と、
    照明光を発生する照明機器と、
    人を検知するためのセンサと、
    前記センサからの検知出力に基づいて前記照明機器を制御する制御手段とを有し、
    前記サーバ手段は、
    前記各照明装置との間で情報を交換することにより、前記各照明装置の連係動作を制御するように構成されたことを特徴とする照明システム。
  7. 前記各照明装置は、前記センサからの検知出力から前記人の動作を認識するための動作情報を生成する手段を含み、
    前記制御手段は、前記動作情報に基づいて前記照明機器を制御し、
    前記通信手段は、前記動作情報を前記サーバ手段または他の照明装置に送信するように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の照明システム。
  8. 前記サーバ手段は、
    前記各照明装置から送信される前記センサからの検知出力に基づいて、前記人の位置を特定する位置情報を生成して記憶する位置情報管理手段を有することを特徴とする請求項6に記載の照明システム。
  9. 前記サーバ手段は、
    前記位置情報から前記人の移動位置を識別し、前記各照明装置の照明機器からの照明光の照明範囲を前記移動位置に追従させるように、前記各照明装置の連係動作を制御することを特徴とする請求項8に記載の照明システム。
  10. 前記各照明装置は、前記センサからの検知出力から前記人の動作を認識するための動作情報を生成する手段を含み、
    前記サーバ手段は、
    前記各照明装置から送信される前記センサからの検知出力に基づいて、前記人の位置を特定する位置情報を生成して記憶する位置情報管理手段を有し、
    前記位置情報及び前記動作認識情報に基づいて、前記人の動作において一定時間経過後でも移動しない場合または一定の範囲内で移動している場合に、前記照明機器を介して前記照明光を通常の照明形態とは異なる照明形態に変化させるように制御することを特徴とする請求項6に記載の照明システム。
  11. 複数の照明装置及びサーバ手段がネットワーク接続された照明システムにおいて、
    前記各照明装置は、
    端末から送信されるID情報を受信する手段と、
    他の照明装置及び前記サーバ手段との間で情報を交換する通信手段と、
    照明光を発生する照明機器と、
    人を検知するためのセンサと、
    前記センサからの検知出力に基づいて前記照明機器を制御する制御手段とを有し、
    前記サーバ手段は、
    前記各照明装置との間で、前記ID情報を含む情報を交換する通信手段と、
    前記情報に基づいて前記各照明装置の連係動作を制御する手段と、
    前記ID情報を管理し、前記ID情報に基づいて識別される地域または個人毎に予め決定されたサービスを実行する手段と
    を具備したことを特徴とする照明システム。
  12. 前記サーバ手段は、
    前記各照明装置から送信される前記センサからの検知出力に基づいて、前記人の位置を特定する位置情報を生成し、前記ID情報に関連付けて前記位置情報を管理する位置情報管理手段を有することを特徴とする請求項11に記載の照明システム。
  13. 前記各照明装置は、前記端末から可視光で送信されるID情報を受信する可視光通信手段を有することを特徴とする請求項11に記載の照明システム。
  14. 前記サーバ手段は、
    前記各照明装置から送信されるID情報を、予め記憶した認証用情報に基づいて認証する認証手段を有することを特徴とする請求項11または請求項12のいずれか1項に記載の照明システム。
  15. 前記各照明装置は、前記センサからの検知出力から前記人の動作を認識するための動作情報を生成する手段を含み、
    前記サーバ手段は、
    前記位置情報及び前記動作認識情報に基づいて、前記人の動作において一定時間経過後でも移動しない場合または一定の範囲内で移動している場合に、前記照明機器を介して前記照明光を通常の照明形態とは異なる照明形態に変化させるように制御することを特徴とする請求項12に記載の照明システム。
  16. 前記サーバ手段は、
    前記サービス処理として、前記ID情報に含まれる地域ID情報に対応する地域に関する情報を前記端末に配信する処理、前記ID情報に含まれる個人ID情報により識別される住宅内に設置された家電機器を制御する処理、または前記個人ID情報により識別される個人に対して前記各照明装置の照明形態を予め決められた形態に変化させる処理のいずれかを実行するように構成されていることを特徴とする請求項11に記載の照明システム。
  17. 複数の照明装置がネットワーク接続された照明システムに適用する照明制御方法であって、
    前記各照明装置に含まれるセンサにより人を検知するステップと、
    前記検知ステップの検知出力に基づいて、前記人の位置を特定する位置情報を生成するステップと、
    前記検知ステップの検知出力に基づいて、前記人の動作を認識する動作認識ステップと、
    前記位置情報及び前記動作認識ステップにより得られた動作認識情報に基づいて、前記前記各照明装置に含まれる照明機器を制御するステップと
    を有する手順を実行することを特徴とする照明制御方法。
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