JP2007017540A - 光照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
光の結合効率を改善できる光照射装置を提供する。
【解決手段】
光照射装置は、前面が開口した筒状の筐体1と、該筐体1に前後方向を光軸X方向として収納される発光ダイオード2と、該発光ダイオード2の光軸X上に位置した状態で筐体1内に配置される第1レンズ3と、前記発光ダイオード2の光軸X上且つ第1レンズ3の前方に位置した状態で筐体1内に配設される第2レンズ4と、発光ダイオード2の後方に近接配置されて発光ダイオード2の温度を図るサーミスタ測温素子7と、発光ダイオード2及びサーミスタ測温素子7を外部機器に接続するためのケーブル8とを備えており、前記第1レンズ3は、前記筐体1の内面に突設された保持部5に接着剤Bを用いて接着固定され、前記第2レンズ4は、レンズ押さえねじ6を用いて筐体1に固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光ダイオードを光源とする光照射装置に関し、特に光硬化性樹脂を硬化させるために紫外線を照射する紫外線硬化装置に用いるのに好適な光照射装置に関するものである。
従来、光硬化性樹脂に紫外線などの光を照射して硬化させる紫外線硬化装置においては、放電ランプやレーザ発振器を光源とする光照射装置が用いられていたが、近年では発光ダイオードを光源とする光照射装置が普及しつつある(例えば、特許文献1)。
例えば、図3に示すような光照射装置が提供されている。この光照射装置は、前面が開口した円筒状の筐体100と、該筐体100に前方向を光軸方向として収納される発光ダイオード101と、該発光ダイオード101の光軸上に位置した状態で筐体100内に配設される半球レンズ102と、前記発光ダイオード101の光軸上且つ半球レンズ102の前方に位置した状態で筐体100内に配設される平凸レンズ103とを備え、図示しないケーブルによって発光ダイオード101に駆動電流を供給できるようになっている。
特開2003−291153号公報(第1図)
ところで図3に示すような従来の光照射装置では、発光ダイオード101の光の集光を行うための半球レンズ102や平凸レンズ103は、レンズ固定用の部品104を用いて光照射装置の筐体100の所定位置に固定されている。特に、レンズ固定用の部品104としては、外周面にねじ溝が形成された円環状(円筒状)のレンズ押さえねじが従来から用いられており、このようなレンズ押さえねじを光照射装置の筐体の内周面に形成したねじ溝に螺合することで、レンズの周縁部を全周に亘ってレンズ押さえねじで押さえ光照射装置の筐体に固定することができるようになっている。
しかしながら、このような円環状のレンズ押さえねじを用いた場合は、レンズ押さえねじによってレンズの周縁部が全周に亘って覆われることになるので、レンズの周縁部では発光ダイオードからの光が遮られてしまい、これによりレンズの有効径が小さくなって光の結合効率が低下していた。特に発光ダイオードの光を最初に透過するレンズの有効径が小さいと、エネルギー密度の高い光が多く遮られることになるため、結果的に光の結合効率が大幅に低下してしまうという問題があった。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、光の結合効率を改善できる光照射装置を提供することである。
上述の課題を解決するために、請求項1の光照射装置の発明では、前面が開口した筒状の筐体と、該筐体に前方向を光軸方向として収納される発光ダイオードと、該発光ダイオードの光軸上に位置した状態で筐体内に配設される第1レンズと、前記発光ダイオードの光軸上且つ第1レンズの前方に位置した状態で筐体内に配設される第2レンズとを備え、前記筐体の内面には、第1レンズが接着剤を用いて接着固定される保持部が突設されていることを特徴とする。
請求項2の光照射装置の発明では、請求項1の構成に加えて、前記保持部の前面部には第1レンズの後端側と嵌合して第1レンズの位置決めを行う位置決め用凹部が設けられるとともに、前記位置決め用凹部の底部には発光ダイオードの光を第1レンズに入射させる開口部が設けられていることを特徴とする。
請求項3の光照射装置の発明では、請求項2の構成に加えて、第1レンズの後端側に所定の厚みを有して前記位置決め用凹部と嵌合する位置決め用凸部を設けていることを特徴とする。
請求項4の光照射装置の発明では、請求項2又は3の構成に加えて、前記発光ダイオードは前記保持部の後面部に固着されていることを特徴とする。
請求項5の光照射装置の発明では、請求項1〜4のいずれか1項の構成に加えて、前記筐体は、第1レンズが接着固定される保持部を備える本体部と、第2レンズが固定されるレンズホルダとで構成され、レンズホルダは本体部の前面側に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
請求項6の光照射装置の発明では、請求項5の構成に加えて、レンズホルダは、第2レンズの前面側の縁部に当接するフランジ部を備えるとともに、ねじ溝を外周面に有する円環状のレンズ押さえねじに対応するねじ溝を前記フランジ部より後方の内周面に備え、第2レンズは前記フランジ部と前記レンズ押さえねじとで前後を挟まれた状態でレンズホルダに固定されていることを特徴とする。
本発明は、接着剤により第1レンズが接着固定される保持部を筐体内に備えるので、従来のように円環状のねじを用いて固定する場合に比べてレンズを覆う部位を少なくすることが可能になり、これにより従来に比べてレンズの有効径を大きくとることができるから、光の結合効率を改善できるという効果がある。
以下、本発明の一実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。尚、以下の実施形態では図1(a)の右方を光照射装置の前方とし、図1(a)の左方を光照射装置の後方とする。
本実施形態の光照射装置は、前面が開口した筒状の筐体1と、該筐体1に前後方向を光軸X方向として収納される発光ダイオード2と、該発光ダイオード2の光軸X上に位置した状態で筐体1内に配置される第1レンズ3と、前記発光ダイオード2の光軸X上且つ第1レンズ3の前方に位置した状態で筐体1内に配設される第2レンズ4と、発光ダイオード2の後方に近接配置されて発光ダイオード2の温度を図るサーミスタ測温素子7と、発光ダイオード2及びサーミスタ測温素子7を外部機器に接続するためのケーブル8とを備えており、前記第1レンズ3は、前記筐体1の内面に突設された保持部5に接着剤Bを用いて接着固定され、前記第2レンズ4は、レンズ押さえねじ6を用いて筐体1に固定されている。
まず、筐体1に収納される発光ダイオード2、第1レンズ3、及び第2レンズ4について説明する。発光ダイオード2は、例えば紫外領域にピーク波長を有する表面実装型の紫外線発光ダイオードであり、出射面を前方へ向けるとともに、アノード端子及びカソード端子が露出した実装面を後方へ向け、光軸Xを筐体1の中心軸に一致させた状態で筐体1に収納される。第1レンズ3は、発光ダイオード2の光を第2レンズ4の全面に照射させるように、発光ダイオード2の光を取り込み、伝播するために用いられる平凸レンズであり、筐体1の内径よりも小さい外径を有する略半球状のレンズ部3aと、レンズ部3aの外径と同一の外径を有してレンズ部3aの後部に一体に突設された円柱状のエッジ部3bとで構成されている。また、第2レンズ4は、光照射装置の照射範囲及び焦点距離等の設定するためのものであり、本実施形態では第1レンズ3の外径より大きい後述するレンズホルダ14の中腹部の内径と同程度の外径を有する両凸レンズを用いている。
次に、筐体1について説明する。筐体1は、図1(a)に示すように、前面が開口した円筒状のものであり、発光ダイオード2及び第1レンズ3が固定される保持部5が設けられたLEDホルダ11、ケーブル8を保持するケーブルホルダ12、及びLEDホルダ11とケーブルホルダ12とを連結する筒体13とからなる本体部10と、この本体部10の前面側(つまりはLEDホルダ11の前面側)に着脱自在に取り付けられるレンズホルダ14とで構成されている。
LEDホルダ11は、例えば陽極酸化処理並びに封孔処理(いわゆるアルマイト処理)が為されたアルミ合金を用いて円筒状に形成されている。このLEDホルダ11の前端部は、外径が後端側よりも小さく形成されており、その外周面にはレンズホルダ14を取り付けるための雄ねじ部11aが形成されている。また、LEDホルダ11の後端側の内周面には、筒体13を取り付けるための雌ねじ部11bが形成されている。
一方、LEDホルダ11の前端側の内面(つまりは筐体1の内面)には、第1レンズ3が接着剤Bを用いて接着固定される保持部5が一体に突設されている。この保持部5は、LEDホルダ11の前面開口を閉塞するような略円盤状に形成されており、その前面部には、第1レンズ3のエッジ部3bと略同形状の位置決め凹部5aが凹設されている。また、位置決め凹部5aの底部5bには、保持部5を前後に貫通する開口部5cが設けられており、この開口部5cを通じて発光ダイオード2の光を第1レンズ3に入射させることができるようにしている。尚、この保持部5の位置決め凹部5a、開口部5cの中心軸は発光ダイオード2の光軸Xに一致するように設定してあり、これにより第1レンズ3を保持部5に固定した際には、自動的に第1レンズ3の中心軸と光軸Xとが一致するようにしている。また尚、保持部5は、LEDホルダ11に一体に形成されている必要は無く、別部材から形成して接着剤等を用いて接着するようにしてもよい。
ケーブルホルダ12は、LEDホルダ11と同じく陽極酸化処理並びに封孔処理が為されたアルミ合金を用いてLEDホルダ11とほぼ同じ外径を有する円筒状に形成され、内部にはケーブル8の外径よりも若干大きい程度の保持孔12aが貫通されている。また、ケーブルホルダ12には、保持孔12aと外部とを連通するねじ孔12bが径方向に貫設されており、このねじ孔12bには、ケーブル8をケーブルホルダ12に固定するためのねじ(図示せず)が外側から螺合される。加えて、ケーブルホルダ12の前端側の内周面には、筒体13を取り付けるための雌ねじ部12cが形成されている。ここで、ケーブル8について簡単に説明すると、ケーブル8は、図1(a)に示すように、4本の電線8a〜8dを一本に束ねたものであり、発光ダイオード2への動作電源の供給と、サーミスタ測温素子7からの出力を得るために用いられる。
筒体13は、LEDホルダ11及びケーブルホルダ12と同じく陽極酸化処理並びに封孔処理が為されたアルミ合金を用いてLEDホルダ11及びケーブルホルダ12とほぼ同じ外径を有する円筒状に形成されている。この筒体13の前端部には、LEDホルダ11の後端部の内径と同程度の大きさの外径を有する筒状の第1突出部13aが一体に突設されており、第1突出部13aの外周面にはLEDホルダ11の雌ねじ部11bに対応する雄ねじ部13bが設けられている。また、この筒体13の後端部には、ケーブルホルダ12の前端部の内径と同程度の大きさの外径を有する筒状の第2突出部13cが一体に突設されており、第2突出部13cの外周面にはケーブルホルダ12の雌ねじ部12cに対応する雄ねじ部13dが設けられている。
レンズホルダ14は、LEDホルダ11と同じく陽極酸化処理並びに封孔処理が為されたアルミ合金を用いてLEDホルダ11とほぼ同じ外径の円筒状に形成されている。このレンズホルダ14の前端側の開口縁部には、内方へ突出する環状のフランジ部14aが一体に突設されており、フランジ部14aで囲まれたレンズホルダ14の開口部分14bが光照射装置の照射口として用いられる。また、レンズホルダ14の後端部は、内径がLEDホルダ11の前端部の外径とほぼ同程度の大きさに形成されており、その内周面には、LEDホルダ11の雄ねじ部11aに対応する雌ねじ部14cが形成されている。さらに、フランジ部14aより後方で且つ雌ねじ部14cよりも前方のレンズホルダ14の部位(以下、中腹部という)の内周面には、レンズ押さえねじ6用のねじ溝14dが形成されている。
ここで、レンズ押さえねじ6について説明する。このレンズ押さえねじ6は、上記のLEDホルダ11等と同様に陽極酸化処理並びに封孔処理が為されたアルミ合金を用いて、レンズホルダ14の中腹部の内径と同程度の外径を有する円環状に形成されており、外周面にレンズホルダ14のねじ溝14dに対応するねじ溝6aが設けられている。また、レンズ押さえねじ6の後端部には、レンズ押さえねじ6のレンズホルダ14への螺合を容易に行うための矩形状の切欠6bが形成されている。
以上述べたように、本実施形態の光照射装置は、LEDホルダ11とケーブルホルダ12と筒体13とからなる本体部10、及び本体部10に着脱自在に取り付けられるレンズホルダ14とで構成される筐体1に、発光ダイオード2と、第1レンズ3と、第2レンズ4と、レンズ押さえねじ6と、サーミスタ測温素子7と、ケーブル8とを配設することで構成されており、次にその組み立て方法について説明する。
まず、発光ダイオード2をLEDホルダ11の保持部5の後面部に接着などによって取り付けるのであるが、このとき発光ダイオード2の照射面を保持部5の開口部5cから前方へ臨ませた状態とする。次に、発光ダイオード2の実装面の図示しないカソード端子及びアノード端子にそれぞれリード線9の一端を半田付けし、さらに発光ダイオード2の実装面に銅製のパイプ70を固定して、その中にサーミスタ測温素子7を収納する。この後に、発光ダイオード2に接続したリード線9,9の他端をケーブル8の電線8a,8bにそれぞれかしめ固定するとともに、サーミスタ測温素子7のリード7a,7bをケーブル8の電線8c,8dに半田付けすることで、ケーブル8と発光ダイオード2及びサーミスタ測温素子7とを電気的に接続する。またサーミスタ測温素子7のリード7a,7bとケーブル8の電線8c,8dとの接続部位を絶縁チューブTで覆うことで保護しておく。
次に、LEDホルダ11の雌ねじ部11bに筒体13の雄ねじ部13bを螺合させて、LEDホルダ11に筒体13を取り付ける。この状態で筒体13の後端側から筒体13及びLEDホルダ11内に熱伝導度が高い加熱硬化型のポッティング(封止)材Pを充填し、この後にポッティング材Pを加熱して硬化させる。尚、このようなポッティング材Pとしては、例えば熱伝導度が2.5[W/m・K]程度である加熱硬化型のシリコンゴムが好適である。また、ポッティング材Pの充填に際しては、気泡が生じるのを防ぐために筒体13及びLEDホルダ11内の空気を抜きながら充填することが望ましい。そして、筒体13の雄ねじ部13dにケーブルホルダ12の雌ねじ部12cを螺合させて、筒体13にケーブルホルダ12を取り付け、ケーブルホルダ12の保持孔12aを挿通しているケーブル8をねじ孔12bに螺入したねじ(図示せず)で締め付けることで本体部10が構成されることになる。尚、ポッティング材Pはケーブルホルダ12内にも充填するようにしてもよい。
このようにして構成された本体部10への第1レンズ3の取り付けは次のようにして行う。すなわち、第1レンズ3の後端側のエッジ部3bを保持部5の位置決め凹所5cに嵌合させ、この状態で図1(b)に示すように、第1レンズ3の前面を周方向に4等分するように4箇所で接着剤Bを用いて保持部5に接着固定するのである。ここで、このような接着剤Bとしては、例えば一液湿気硬化型弾性接着剤等を用いており、この他様々な接着剤を用いることができる。また、接着剤Bによる接着箇所も上記の4箇所に限られるものではなく、好適な場所で第1レンズ3を保持部5に接着するようにすればよいが、この場合、接着剤を過剰に塗布せずに第1レンズ3を固定するのに適切な量だけ塗布し、第1レンズ3の有効径を大きくとるようにすることが好ましい。
一方、レンズホルダ14には、第2レンズ4を次のようにして取り付ける。すなわち、第2レンズ4を後端側からレンズホルダ14内に挿入し、第2レンズ4の前面部をレンズホルダ14のフランジ部14aの後面側に当接させて第2レンズ4を照射口14bから外部へ臨ませ、この後にレンズ押さえねじ6のねじ溝6aをレンズホルダ14のねじ溝14dに螺合させることでレンズ押さえねじ6をレンズホルダ14に取り付けて、図1(a)に示すように、レンズ押さえねじ6を第2レンズ4の後面部に当接させることで、フランジ部14aとレンズ押さえねじ6とで第2レンズ4を前後から挟み、これにより第2レンズ4をレンズホルダ14に固定するのである。
そして、レンズホルダ14の雌ねじ部14cにLEDホルダ11の雄ねじ部11aを螺合することで、レンズホルダ14が本体部10に着脱自在に取り付けられ、これにより本実施形態の光照射装置が完成することになる。
ここで、本実施形態の光照射装置と、図3に示す従来例の光照射装置と、図3に示す従来例において半球レンズ102のかわりに球レンズを用いた光照射装置とのそれぞれの光強度の分布を測定したところ、図2に示すような結果が得られた。尚、図中aは本実施形態の光照射装置であり、bは図3に示す従来例の光照射装置であり、cは図3に示す従来例において半球レンズ102のかわりに球レンズを用いた光照射装置である。また、図2において光強度は、cにおいて照射範囲が0mmのときの値(中心強度)を基準値とした相対値として示してあり、光強度の測定は、照射距離が10mmの場所で行った。尚、その他の条件(発光ダイオードの種類や駆動電流の大きさ)等は固定条件としている。
この測定の結果、図2を参照すれば明らかなように、本実施形態の光照射装置は従来例に比べて中心強度がおよそ1.8倍となっており、光強度が大幅に向上していることがわかる。
以上述べた本実施形態の光照射装置によれば、接着剤Bにより第1レンズ3が接着固定される保持部5を筐体1内に備えるので、従来のように円環状のねじを用いて固定する場合に比べてレンズを覆う部位を少なくすることが可能になり、これによって従来に比べてレンズの有効径、すなわちレンズの有効部分(光を透過する部分)を大きくできるから、光の結合効率を改善できる。特に、発光ダイオード2からの光が最初に入射される第1レンズにおいて、その有効径を大きくとるようにしているので、エネルギー密度の高い光が多く遮られてしまうことを抑制でき、これによっても光の結合効率の改善が図られる。
また、保持部5に位置決め用凹所5cを設けて、この凹所5cに第1レンズ3を嵌合するようにしているので、第1レンズ3の所定位置への配置を容易且つ正確に行える。しかも、第1レンズ3の後端部に、所定の厚みを有して位置決め用凹部5cと嵌合する位置決め用凸部となるエッジ部3bを設けているので、保持部5と第1レンズ3との嵌合度合いを向上でき、第1レンズ3の位置決めが容易に行える。ただし、本実施形態の第1レンズ3はエッジ部3bを設けたものに限られるものではなく、エッジ部3bのない半球状のレンズとしてもよい。
加えて、発光ダイオード2を保持部5の後面部に固着することで発光ダイオード2と第1レンズ3とを近接配置しているので、発光ダイオード2の光を効率良く第1レンズ3に入射させることができ、また発光ダイオード2を固定するための部位を新たに設ける必要がないので、部品点数を少なくでき、組み立ても容易に行えるようになる。このとき保持部5の厚みを薄くすれば、さらに発光ダイオード2と第1レンズ3とを近接させることができ、発光ダイオード2の光をより効率良く第1レンズ3に入射させることができる。
さらに、筐体1を、第2レンズ4が固定されるレンズホルダ14と、第1レンズ3、発光ダイオード2、保持部5等が設けられる本体部10とで構成し、レンズホルダ14を本体部10の前面側に着脱自在に取り付けることができるようにしているので、レンズホルダ14のみを筐体1から容易に分離でき、これによりレンズホルダ14の取り替えを容易に行うことができる。そのため、例えば曲率半径や厚みの異なる第2レンズが取り付けられたレンズホルダを用意しておけば、レンズホルダの取り替えにより光照射装置の焦点距離等を容易に調節することが可能になる。また、第2レンズ4をレンズホルダ14のフランジ部14aとレンズ押さえねじ6とで前後を挟んだ状態でレンズホルダ14に固定しているので、レンズ押さえねじ6を取り外すだけで第2レンズ4の交換が行え、これにより第2レンズ4のレンズホルダ14への取り付けに要する時間(実装タクト)を短くすることができ、また第2レンズ4が傷ついた場合でも容易に第2レンズ4を新しいものに取り替えることができる。
一方、本実施形態の光照射装置では、筐体1内部にポッティング材Pを充填した後に加熱して硬化させているので、発光ダイオード2と筐体1とがポッティング材Pを介して熱的に結合され、発光ダイオード2の発する熱がポッティング材Pを介して筐体1に伝導されることで放熱が促進され、これにより発光ダイオード2の温度上昇を抑えて発光効率の低下を防止することができる。また、発光ダイオード2の温度を測るためのサーミスタ測温素子7を備えているので、サーミスタ測温素子7により検出した発光ダイオード2の温度に基いて、発光ダイオード2の温度上昇に伴なう輝度の低下の補正等を行える。
ところで、本実施形態では、第1レンズ3として平凸レンズを用い、また第2レンズ4として両凸レンズを用いているが、各レンズ3,4の形状は上記のものに限られるものではなく、状況に応じて好適なものを選択すればよい。また、光学系を構成するレンズの数も2枚に限られず、第1レンズ3と第2レンズ4との間に第3、第4レンズを設けるようにしてもよいし、またその他の光学部品を配設してもよい。
また、発光ダイオード2も紫外線領域のものに限られるものではなく、青色発光ダイオードや、その他の様々な光色の発光ダイオードを用いてもよいし、発光ダイオード2の数も1つに限られるものではなく、複数の発光ダイオードを設けるようにしてもよいことは言うまでもない。また尚、光照射装置の外観形状も実施形態のものに限られるものではなく、状況に応じて好適な形状に設計すればよい。
(a)は、本発明の光照射装置の一実施形態の概略断面図であり、(b)は、同図(a)のA−A線における断面図である。 光強度の分布を示すグラフである。 従来の光照射装置の要部の概略断面図である。
符号の説明
1 筐体
2 発光ダイオード
3 第1レンズ
4 第2レンズ
5 保持部
6 レンズ押さえねじ
7 サーミスタ測温素子
8 ケーブル
B 接着剤
X 光軸

Claims (6)

  1. 前面が開口した筒状の筐体と、該筐体に前方向を光軸方向として収納される発光ダイオードと、該発光ダイオードの光軸上に位置した状態で筐体内に配設される第1レンズと、前記発光ダイオードの光軸上且つ第1レンズの前方に位置した状態で筐体内に配設される第2レンズとを備え、前記筐体の内面には、第1レンズが接着剤を用いて接着固定される保持部が突設されていることを特徴とする光照射装置。
  2. 前記保持部の前面部には第1レンズの後端側と嵌合して第1レンズの位置決めを行う位置決め用凹部が設けられるとともに、前記位置決め用凹部の底部には発光ダイオードの光を第1レンズに入射させる開口部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。
  3. 第1レンズの後端側に所定の厚みを有して前記位置決め用凹部と嵌合する位置決め用凸部を設けていることを特徴とする請求項2に記載の光照射装置。
  4. 前記発光ダイオードは前記保持部の後面部に固着されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の光照射装置。
  5. 前記筐体は、第1レンズが接着固定される保持部を備える本体部と、第2レンズが固定されるレンズホルダとで構成され、レンズホルダは本体部の前面側に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光照射装置。
  6. レンズホルダは、第2レンズの前面側の縁部に当接するフランジ部を備えるとともに、ねじ溝を外周面に有する円環状のレンズ押さえねじに対応するねじ溝を前記フランジ部より後方の内周面に備え、第2レンズは前記フランジ部と前記レンズ押さえねじとで前後を挟まれた状態でレンズホルダに固定されていることを特徴とする請求項5に記載の光照射装置。
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