JP2007017024A - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、1日の使用効率を増大してヒートポンプ特性の向上化を得られ、1日の消費電力量の低減によるランニングコストの低減化を得られるヒートポンプ式給湯機を提供する。
【解決手段】ヒートポンプ回路Hに給水管Pcから導かれる水と熱交換して湯に換える水熱交換器4を備え、夜間等のタンク貯溜運転時間帯には比較的高温の湯を出湯し、日中等の給湯使用時には比較的低温の湯を作り出湯する。夜間等のタンク貯溜運転時間帯に、ヒートポンプ回路から出湯される比較的高温の湯を第1、第2の貯湯タンク13,14に貯溜する。日中等の給湯使用時に、三方切換え弁16がヒートポンプ回路から出湯される比較的低温の湯を導くとともに、貯湯タンクから比較的高温の湯を導びいて混合し、所望する温度の湯にして給湯部Kへ給湯する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプ式の冷凍サイクルを用いて湯を作り給湯をなすヒートポンプ式給湯機に関する。
業務用ばかりでなく一般家庭用としても、給湯機が多用される。これは、夜間の廉価な深夜電力料金が適用される時間帯に比較的高温の湯を作って貯湯タンクに貯留し、日中等の給湯使用時には、貯湯タンクから比較的高温の湯を取出すとともに、給水管から導かれる水と混合させ、所望する温度にした状態で厨房や浴室への給湯をなす。
この種の給湯機として、たとえば[特許文献1]には、給水管と出湯管との間に第1、第2の貯湯タンクを設けるとともに、これら貯湯タンク内の温水を加熱するヒートポンプ回路である加熱手段を備えた、貯湯式給湯装置が開示されている。第1、第2の貯湯タンクにおける出湯側の合流点あるいは給水側の分岐点に、これら貯湯タンクからの出湯比率を調整可能な混合弁と、各貯湯タンクに対する温水の導通路を設定する熱交循環回路を備えている。
特開2004−101134号公報
ところで、[特許文献1]で説明されているような大規模構造の給湯装置は別として、上述したような一般家庭用におけるヒートポンプ式給湯機での具体的な性能数値をあげ、その特徴を説明する。
たとえば、外気温が16℃で、給水管からヒートポンプ式給湯機へ導かれる水の温度が17℃の場合を想定する。この水を給湯機のヒートポンプ回路に備えた水熱交換器で熱交換(加熱)し、高温65℃の湯にして貯湯タンクへ貯溜する。日中等、必要に応じて給湯栓を開放することで、貯湯タンクから65℃の湯を取出すとともに17℃の水と混合させ、所望する温度43℃にして給湯する。1日に給湯する総量を500L(リットル)とし、放熱ロスは0(ゼロ)であることを前提条件とする。
すなわち、給湯機の給湯能力が500L/日であるので、比較的高温の湯を貯溜するタンクの容量は、少なくとも271Lあればよく、この貯湯タンク容量に対して水は229L[500L−271L]だけ必要となる。
加熱能力が4.5KWのヒートポンプ装置を用いて、17℃の水を加熱し65℃の湯に換えるのに必要な消費電力は、1.1KWであることが計測されている。ヒートポンプ装置における成績係数:COPは、[加熱能力/消費電力]で求められるから、上記数値を当て嵌めると、[加熱能力:4.5KW/消費電力:1.1KW]として、COPは4.09となる。
そして、加熱能力4.5KWの装置において1時間当りの加熱量(17℃の水を65℃の湯に換えて出湯する量)は80L/Hであり、271Lの貯湯タンクに湯を満杯にするには、3.4H(時間)[271L÷80L/H]必要となる。先に述べたように、消費電力が1.1KWであり、貯湯タンクを満杯に出湯するのに3.4H必要であるから、消費電力量は、3.74KWH[1.1KW×3.4H]となる。
すなわち、従来の一般的家庭用としてのヒートポンプ式給湯機では、COPが4.09であり、消費電力量が3.74KWHもかかるので、効率が低くてランニングコストが嵩むこととなってしまう。
そこで、このような比較的高温の湯を貯留しておき給湯時に水を混合して所望する温度にする給湯する方式とは別に、ガス瞬間湯沸し機的に、直接、所望する温度(43℃)の湯を作って給湯するヒートポンプ方式を採用することの考慮がなされている。
この場合も、ヒートポンプ式給湯機の加熱能力を4.5KWとすると、1時間当りの加熱量(17℃の水を43℃の湯に換えて出湯する量)は148L/Hであり、1分当りに換算すると2.5L/minとなる。これに対して一般的な給湯機としての加熱量は、6〜10L/minは必要であり、上述した給湯機では数分の一の加熱能力しかなく、瞬時流量が不足して実際の使用には合致しない。
直接、所望する温度の湯を作って給湯するためには、少なくとも23KWの加熱能力が必要であり、先に説明したものとは約5倍の大能力のヒートポンプ式給湯機になってしまう。給湯機自体の重量が大となるとともに、販売価格が高くなり、運転時に大電流が流れて、ON/OFF切換えのタイミングが頻繁になる。実効率が悪いばかりでなく、電流変動が大であるなどの不具合が多い。
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、1日の使用効率を増大してヒートポンプ特性の向上化を得られ、消費電力量の低減によるランニングコストの低減化を得られるヒートポンプ式給湯機を提供しようとするものである。
上記目的を達成するため本発明のヒートポンプ式給湯機は、ヒートポンプ回路に給水管から導かれる水と熱交換して湯に換える水熱交換器を備え、夜間等のタンク貯溜運転時間帯には比較的高温の湯を作り出湯し、日中等の給湯使用時には比較的低温の湯を作り出湯する。夜間等のタンク貯溜運転時間帯に、ヒートポンプ回路から出湯される比較的高温の湯を貯湯タンクに貯溜し、日中等の給湯使用時に、切換え手段がヒートポンプ回路から出湯される比較的低温の湯を導くとともに貯湯タンクから比較的高温の湯を導びいて混合し、所望する温度の湯にして給湯部へ給湯する。
さらに、上記目的を達成するため本発明のヒートポンプ式給湯機は、ヒートポンプ回路に給水管から導かれる水と熱交換する水熱交換器を備え、夜間等のタンク貯溜運転時間帯には比較的高温の湯を作り出湯し、夜間等のタンク貯溜運転時間帯以外の時間帯には比較的低温の湯を作り出湯する。夜間等のタンク貯溜運転時間帯にヒートポンプ回路から出湯される比較的高温の湯を第1の貯湯タンクに貯溜し、夜間等のタンク貯溜運転時間帯以外の時間帯にヒートポンプ回路から出湯される比較的低温の湯を第2の貯湯タンクに貯溜する。日中等の給湯使用時に、混合手段が第1の貯湯タンクに貯溜される比較的高温の湯と第2の貯湯タンクに貯溜される比較的低温の湯とを出湯して混合し、所望する温度の湯にして給湯部へ給湯する。
本発明によれば、1日の使用効率の増大化および消費電力量の低減化を得られるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明における第1の実施の形態であるヒートポンプ式給湯機の概略構成図である。
このヒートポンプ式給湯機は、室外ユニット1と、タンクユニット10とから構成され、得られた湯は厨房や浴室、洗面所等に備えられる給湯栓、湯水混合栓、シャワー等の給湯部Kへ給湯されるようになっている。
上記室外ユニット1は、ユニット本体2内に、圧縮機3と、利用側熱交換器である水熱交換器4と、減圧機構5と、熱源側熱交換器である空気熱交換器6とが収容される。これら圧縮機3をはじめとする構成部品は順次、冷媒管Pを介して連通され、ヒートポンプ回路Hが構成される。
上記圧縮機3は、冷媒を吸込んで圧縮し、高温高圧にガス化して上記水熱交換器4へ吐出する。この水熱交換器4は、圧縮された冷媒ガスを導くガス熱交換部4aと、図示しない給水源から上記タンクユニット10を介して水を導く水熱交換部4bとを備えていて、互いの熱交換部4a,4bにおいて冷媒ガスと水とを熱交換する。
上記水熱交換器4のガス熱交換部4aでガス冷媒は凝縮液化して凝縮熱を放出し、水熱交換部4bで水は凝縮熱を吸収して温度上昇する。上記減圧機構5は、たとえば電子膨張弁であり、導かれた冷媒を断熱膨張する。上記空気熱交換器6に対向して、空気熱交換器6へ送風する室外送風機8が配置され、空気熱交換器6において送風された空気と冷媒とが熱交換する。冷媒は蒸発し、圧縮機3に吸込まれて上述のサイクルを循環する。
上記水熱交換器4における水熱交換部4bの一方の端部には給水管Paが接続されていて、この給水管Paはポンプ9を介してユニット本体2端部に設けられる接続部aに連通する。水熱交換部4bにおける他方の端部には出湯管Pbが接続されていて、ユニット本体2端部に設けられる接続部bに連通する。
上記タンクユニット10は、ユニット本体12内に、第1の貯湯タンク13および第2の貯湯タンク14が収容されるとともに、後述する配管類が収容される。
すなわち、ユニット本体12に設けられる接続部cには、図示しない給水源から延出される給水管Pcが接続される。この給水管Pcは、ユニット本体12内において給水弁15を介して他方の端部に設けられる接続部dに連通する。この接続部dと上記室外ユニット1における給水管Paの接続部aとは、互いに給水連通管Pdを介して連通する。
したがって、給水源と水熱交換器4の水熱交換部4bとは給水管Pa,Pcを介して連通しており、これら給水管Pa,Pcの中途部に上記ポンプ9と給水弁15が設けられることになる。さらに、給水管Pcの給水弁15と接続部dとの間には分岐管Peが設けられていて、この分岐管Peは上記第2の貯湯タンク14の底部に連通する。第2の貯湯タンク14の上端部と、第1の貯湯タンク13の底部とは互いに、タンク連通管Pfを介して連通する。
水熱交換部4bの出湯管Pbと接続する接続部bと、タンクユニット10のユニット本体12に設けられる接続部eとは、出湯連通管Pgを介して連通する。ユニット本体12内において、上記出湯連通管Pgに接続部eを介して出湯管Phが接続され、この出湯管Phは切換え手段である三方切換え弁16を介して上記第1の貯湯タンク13の上端部に連通する。
さらに、第1の貯湯タンク13の上端部には、給湯管Piが接続されている。上記給湯管Piの中途部には混合弁17が設けられ、この混合弁17を介してユニット本体12端部に設けられる接続部fに連通する。上記混合弁17は3つのポートを備えていて、残りのポートには出湯管Pjが接続される。混合弁17と上記三方切換え弁16の残りのポートとは、互いに上記出湯管Pjを介して連通する。また、混合弁17に接続される給湯管Piは接続部fを介して上記給湯部Kに連通する。
上記混合弁17は、電動ミキシング弁であって、第1の貯湯タンク13から給湯管Piを介して導かれる湯と、水熱交換器4から三方切換え弁16を介して出湯管Pjに導かれる湯とを混合し、リモコン(図示しない)等で設定された後述する所望する温度の湯にして給湯することができる。
このようにして構成されるヒートポンプ式給湯機であり、室外ユニット1に備えられるヒートポンプ回路Hに対して図示しない制御部は、廉価な深夜電力料金が適用される時間帯(夜間のタンク貯溜運転時間帯)と、日中等に給湯部Kにおいて実際に給湯操作(給湯使用時)が行われる際とでは、互いに異なる温度の湯を作り出湯するよう制御する。
具体的には、給水源から給水管Pcを介して水熱交換器4に導かれる水の温度が17℃であるとき、深夜電力料金が適用される夜間の時間帯は、高温65℃の湯にして出湯するよう制御する。そして、日中等に給湯部Kにおいて実際に給湯操作が行われる際には、低温35℃の湯にして出湯するよう制御する。
上記制御部は、タンクユニット10における三方切換え弁16に対してもまた、廉価な深夜電力料金が適用される時間帯と、日中等に給湯部Kにおいて実際に給湯操作が行われる際とでは、出湯方向を切換えるよう制御する。
具体的には、深夜電力料金が適用される夜間の時間帯は、水熱交換器4から出湯される比較的高温の湯を三方切換え弁16から出湯管Phを介して第1の貯湯タンク13へ導き、このタンク13内に貯溜する。このとき、給水弁15は開放されていて、給水管Pcを介して水熱交換器4に給水するので、熱交換して得られた比較的高温の湯は順次、第1の貯湯タンク13に貯溜される。
同時に、給水弁15に導かれる水の一部は分岐管Peから第2の貯湯タンク14底部に導入される。水が第2の貯湯タンク14において満杯になれば、さらにタンク連通管Pfを介して第1の貯湯タンク13の底部から導入される。ここでも水はタンクの底部から上部に徐々に上昇し、ついには第1の貯湯タンク13を満杯にする。
しかしながら、引き続き水熱交換器4で得られた比較的高温の湯が三方切換え弁16を介して第1の貯湯タンク13に導入されるので、比較的高温の湯と低温の水との互いの比重の関係から、比較的高温の湯が第1の貯湯タンク13上部にある水を押し下げて、水の上に溜まる。水熱交換器4から比較的高温の湯が第1の貯湯タンク13に出湯されている間は、第1の貯湯タンク13の上部に溜まる湯の量が増え、相対的に水の量は減る。
第1の貯湯タンク13の底部から押出された水は、タンク連通管Pfを介して第2の貯湯タンク14上部に押し戻される。第2の貯湯タンク14においては、第1の貯湯タンク13から導入された水の量だけ、底部から水が出て水熱交換器4へ導かれる。比較的高温の湯が第1の貯湯タンク13を満杯にしたあと、タンク連通管Pf内が比較的高温の湯で充満し、さらに第2の貯湯タンク14にある水を押出して上部から充満していく。そして、ついには第2の貯湯タンク14内においても比較的高温の湯で満杯になる。
第1の貯湯タンク13と第2の貯湯タンク14には、図示しない温度センサが取付けられていて、各タンク13,14の温度を検知して上記制御部へ送る。双方のタンク13,14が所定の温度になったとき、温度センサの検知信号を受けた制御部は、深夜電力料金が適用される時間帯であっても、給水弁15を閉成するとともにヒートポンプ回路Hの圧縮機3の運転を停止する。
この状態で、日中等において実際に給湯部Kで給湯操作が行われるのを待機する。給湯部Kで給湯操作が行われる給湯使用時は、上記制御部はヒートポンプ回路Hの圧縮機3の運転を再開し、給水弁15を開放するとともに、三方切換え弁16を切換え、混合弁17を開放する。
上述したように、このときは水熱交換器4から比較的低温の湯が出湯される。比較的低温の湯は、三方切換え弁16から第2、第1の貯湯タンク14,13をバイパスし、出湯管Pjを介して混合弁17に導かれる。一方、混合弁17の開放にともなって第1の貯湯タンク13に貯溜されている比較的高温の湯が導出され、混合弁17において比較的低温の湯と比較的高温の湯とが混合しする。
上記混合弁17から導出された状態で、所望する温度(43℃)の湯に換っていて、この所望する温度の湯は給湯管Piへ導かれ、さらに開放操作された給湯部Kから給湯される。以上の作用は、給湯部Kに対する開放操作と同時に行われ、ほとんどタイムラグがない。
上記給水弁15は継続して開放されていて、第1の貯湯タンク13から出湯された量と同じ量が、給水管Pcから分岐管Peを介して第2の貯湯タンク14に導かれる。そして、第2の貯湯タンク14に導入された水と量と同じ水の量が第2の貯湯タンク14から出て、タンク連通管Pfから第1の貯湯タンク13に導かれる。
上記第1の貯湯タンク13および第2の貯湯タンク14に貯溜される比較的高温の湯の貯溜総量と同じ量が給湯部Kから給湯されるまで、給湯が可能である。換言すれば、第1の貯湯タンク13と第2の貯湯タンク14に取付けられた温度センサが高温の検知信号を制御部へ送っている間は給湯が可能である。
つぎに、上述したヒートポンプ式給湯機の作用を、具体的な数値をもって説明する。
この装置では、ヒートポンプ回路Hで65℃の湯を作って貯湯し、給湯時には35℃の出湯しながら65℃の湯と混合させ、所望する温度である43℃の湯にして給湯する。1日当りの給湯量を500Lとすると、65℃の湯を貯湯するのに必要な貯湯タンク13,14の合計貯溜量は133Lあればよく、したがって給湯操作に応じて35℃の湯を367L[500L−133L]だけ出湯すればよい。
一方、ヒートポンプ式給湯機の仕様として、65℃の湯を作るのに必要な加熱能力は従来と同様、4.5KWあればよく、消費電力も従来と同様1.1KWであるから、COPも4.09になる。同じ給湯機を用いるので、1時間あたりの加熱量は80L/Hであり、貯湯タンク13,14の合計容量が133Lであるので、比較的高温の湯を作って貯湯タンク13,14に溜める時間は1.7H[133L÷80L/H]に短縮される。したがって、消費電力量は、1.87KWH[消費電力:1.1KW×133L作る時間:1.7H]となる。
上記ヒートポンプ回路Hは、給湯使用時に35℃(低温)の湯を作るが、圧縮機3をインバータ制御するので、このときは加熱能力を6KWに上げられる。上記加熱能力に対応して消費電力は、1.0KWに下げられ、上記加熱能力と消費電力の比から、COPは6.00に上がる。
1時間当りの加熱量は287L/Hを計測でき、給湯時に必要な総量367Lを作るのに必要な時間は1.3H[367L÷287L/H]となり、所望する温度の湯を作るための消費電力量は、1.3KWH[1.0KW×1.3H]となる。
以上述べたように、65℃の湯を133L貯湯する際のCOP(4.09)および35℃の湯を367L出湯する際のCOP(6.00)と、65℃の湯を133L貯湯する際の消費電力量1.87KWHおよび35℃の湯を367L出湯する際の消費電力量1.3KWHから、本ヒートポンプ式給湯機のCOPは、以下の式で求められる。
(43−17)℃×500L÷860Kcal=15.1KW
15.1KW÷(1.87+1.3)KWH=4.76
すなわち、本ヒートポンプ式給湯機のCOPは4.76であり、先に背景技術の欄で説明した従来のヒートポンプ式給湯機のCOPが4.09であるのと比較して、本給湯機では1日当りの使用効率が約16%も向上することになる。
そして、本ヒートポンプ式給湯機の消費電力量が3.17KWHであり、先に説明した従来のヒートポンプ式給湯機の消費電力量3.74KWHであるのと比較して、本給湯機では消費電力量を約15%低減化できる。これらの結果から、本発明のヒートポンプ式給湯機を採用することにより、ランニングコストの低減化を図れて有利な条件での使用が可能となる。
また、背景技術の欄で説明した従来の給湯方式、すなわち、ガス瞬間湯沸し機的に43℃の湯を作って直接給湯する方式と比較して、本発明の給湯機によれば同一のヒートポンプ回路Hで65℃と35℃の湯に作り分けして用いるために、小能力の圧縮機3を備えればよく、冷凍サイクルの小型・軽量化を得られ、低価格で提供できる。
つぎに、図2にもとづいて、本発明における第2の実施の形態でのヒートポンプ式給湯機について説明する。
ここでのヒートポンプ式給湯機は、室外ユニット1とタンクユニット10Aから構成されていて、得られた湯は厨房や浴室、洗面所等に備えられる給湯部Kへ給湯されるようになっていることは同様である。上記室外ユニット1においては、先に説明した実施の形態と全く同一構成であるところから、同部品に同番号を付して新たな説明は省略する。
上記タンクユニット10Aは、第1の貯湯タンク13と第2の貯湯タンク14を備えていることは変りがないが、配管構成については先に説明した実施の形態と差がある。すなわち、図示しない給水源と連通する給水管Pcはユニット本体12内において中途部に給水弁15が設けられるとともに、2本の分岐管Peが分岐され、それぞれ第1の貯湯タンク13の底部もしくは、第2の貯湯タンク14の底部に連通する。
水熱交換器4の水熱交換部4bに連通する出湯管Phの中途部に三方切換え弁16が設けられ、この三方切換え弁16から第1の貯湯タンク13の上端部および第2の貯湯タンク14の上端部に、出湯管Phを介して連通する。第1の貯湯タンク13と第2の貯湯タンク14における上端部に給湯管Piが設けられていて、これら給湯管Piは混合手段である混合弁17に接続される。上記混合弁17は、先に実施の形態で説明したものと全く同一のものであり、残りのポートに接続される給湯管Piを介して給湯部Kに連通される。
このようにして構成されるヒートポンプ式給湯機であって、夜間の深夜電力料金が適用される時間帯(夜間のタンク貯溜運転時間帯)に、ヒートポンプ回路Hの水熱交換器4は高温(65℃)に加熱した湯を作り出湯する。三方切換え弁16は、比較的高温の湯を第1の貯湯タンク13に導くよう切換え制御される。廉価な深夜電力料金であるから、長時間に亘って比較的高温の湯を作ってもランニングコストに与える影響は少なくてすむ。第1の貯湯タンク13が比較的高温の湯で満杯になったら、制御部はヒートポンプ回路Hの圧縮機3の運転を停止するとともに給水弁15を閉成して待機する。
深夜電力料金が適用される時間帯が終了して、通常の電力料金が適用される時間帯(夜間等のタンク貯溜運転時間帯以外の時間帯)となると、制御部はヒートポンプ回路Hにおける圧縮機3の能力を下げるとともに三方切換え弁16を第2の貯湯タンク14側へ切換える制御をなす。
したがって、比較的低温(35℃)の湯が三方切換え弁16を介して第2の貯湯タンク14へ導かれ貯溜される。第2の貯湯タンク14が比較的低温の湯で満杯になったら、制御部はヒートポンプ回路Hの圧縮機3の運転を停止するとともに給水弁15を閉成して待機する。
日中等の給湯部Kに対する給湯操作(給湯使用時)にもとづいて、制御部は混合弁17および給水弁15を開放する。第1の貯湯タンク13に貯溜される比較的高温の湯と、第2の貯湯タンク14に貯溜される比較的低温の湯が同時に同量ずつ出湯され、混合弁17において混合する。混合弁17から出湯される湯は所望する温度(43℃)になって給湯管Piに導かれ、給湯部Kから給湯される。
すなわち、第1の実施の形態におけるヒートポンプ式給湯機では、比較的高温の湯を作って貯湯タンク13,14に貯溜し、給湯部Kに対する給湯操作の間、比較的低温の湯を作って出湯するとともに比較的高温の湯と混合して給湯するようにしたが、これに限定されるものではない。
上記第2の実施の形態では、比較的高温の湯を作って第1の貯湯タンク13に貯溜し、比較的低温の湯を貯溜する第2の貯湯タンク14を備え、給湯時に互いの貯湯タンク13,14から湯を同時に取出して混合し給湯する。
したがって、ヒートポンプ回路Hに備えられる圧縮機3のオン―オフ頻度の減少化を図ることができ、給湯時におけるヒートポンプ回路Hの電流値が低くなり、消費電力量の低減に役立つ。
なお、以上説明した第1の実施の形態もしくは第2の実施の形態におけるヒートポンプ式給湯機を採用することにより、湯の使用状況に応じて、高温側の貯湯温度は65℃〜90℃の範囲内に設定することが可能であり、低温側の湯の沸き上げ温度は30℃〜40℃の範囲内に設定することが可能である。したがって、給湯部Kへ給湯する所望する温度の湯は35℃〜45℃の範囲内に設定できることとなる。
また、給湯先の事情によっては、日中よりも夜間に多量の湯を使う場合もある。ここで用いられるヒートポンプ式給湯機は、日中に比較的高温の湯を作って貯溜しておき、夜間に比較的低温の湯を作りながら貯溜していた比較的高温の湯を取出して混合し、所望する温度の湯にして給湯する。そのため、使用条件によっては、比較的ランニングコストに与える影響の少ない運転をなすことができる。
そして、以上説明したいずれのヒートポンプ式給湯機においても、比較的高温の湯と比較的低温の湯との混合時に、さらに水も混合して所望する温度の湯にする機構を追加してもよい。
また、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるとともに、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。
本発明における第1の実施の形態に係る、ヒートポンプ式給湯機の概略構成図。 本発明における第2の実施の形態に係る、ヒートポンプ式給湯機の概略構成図。
符号の説明
Pc…給水管、4…水熱交換器、H…ヒートポンプ回路、13…第1の貯湯タンク、14…第2の貯湯タンク、K…給湯部、16…三方切換え弁(切換え手段)、17…混合弁(混合手段)。

Claims (2)

  1. 給水管と、
    この給水管から導かれる水と熱交換して湯に換える水熱交換器を備え、夜間等のタンク貯溜運転時間帯には比較的高温の湯を作り出湯し、日中等の給湯使用時には比較的低温の湯を作り出湯するヒートポンプ回路と、
    夜間等のタンク貯溜運転時間帯に、上記ヒートポンプ回路から出湯される比較的高温の湯を貯溜する貯湯タンクと、
    日中等の給湯使用時に、上記ヒートポンプ回路から出湯される比較的低温の湯を導くとともに、上記貯湯タンクから比較的高温の湯を導いて混合し、所望する温度の湯にして給湯部へ給湯する切換え手段と
    を具備することを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
  2. 給水管と、
    この給水管から導かれる水と熱交換する水熱交換器を備え、夜間等のタンク貯溜運転時間帯には比較的高温の湯に換えて出湯し、夜間等のタンク貯溜運転時間帯以外の時間帯には比較的低温の湯に換えて出湯するヒートポンプ回路と、
    夜間等のタンク貯溜運転時間帯に、上記ヒートポンプ回路から出湯される比較的高温の湯を貯溜する第1の貯湯タンクと、
    夜間等のタンク貯溜運転時間帯以外の時間帯に、上記ヒートポンプ回路から出湯される比較的低温の湯を貯溜する第2の貯湯タンクと、
    日中等の給湯使用時に、上記第1の貯湯タンクに貯溜される比較的高温の湯と、上記第2の貯湯タンクに貯溜される比較的低温の湯とを出湯して混合し、所望する温度の湯にして給湯部へ給湯する混合手段と
    を具備することを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
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