JP2007016634A - 内燃機関の故障診断装置および内燃機関の故障診断方法 - Google Patents

内燃機関の故障診断装置および内燃機関の故障診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関における故障診断処理を精度よく、かつ、効率よく行うこと。
【解決手段】排気浄化機能に用いられる圧力ポンプと蒸発燃料処理機能に用いられる圧力ポンプとを共用化し、これらの機能を導入通気弁および開閉弁の作動によって切り替えるよう構成し、コントロールユニットが、不揮発性メモリに予め格納された故障診断パターン情報を読み出して導入通気弁および開閉弁に対する作動指示、および、圧力センサからの測定値取得を行うことによって、各種故障診断処理を実行するよう構成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプとエアクリーナから吸入した大気を排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、共用ポンプの吸引側を燃料タンクまたはエアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、共用ポンプの排出側とエアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、共用ポンプの排出側と排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁とを用いることによって、蒸発燃料処分機能と排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置および内燃機関の故障診断方法に関し、特に、排気浄化機能と蒸発燃料機能とを共通の圧力ポンプで実現した内燃機関の故障診断処理を精度よく、かつ、効率よく行うことができる内燃機関の故障診断装置および内燃機関の故障診断方法に関する。
従来、内燃機関の排気通路に空気を供給することによって排気浄化を行う排気浄化機能が知られている。たとえば、特許文献1には、排気通路に設けられた触媒の上流側に圧力ポンプを用いて空気を供給する技術が開示されている。
また、かかる機能とは異なる機能として、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を安全に処理する蒸発燃料処理機能が知られている。たとえば、特許文献2には、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を一時的にキャニスタに吸着させ、吸着させた蒸発燃料を圧力ポンプを用いて内燃機関に送り込むことによって処理する技術が開示されている。
特開平8−14035号公報 特開平11−182369号公報
しかしながら、上記した排気浄化機能および蒸発燃料処理機能はそれぞれ圧力ポンプを用いているので、これらの機能を兼ね備えた内燃機関を構成する場合には2個の圧力ポンプが必要となる。このため、排気浄化機能および蒸発燃料機能の双方の機能を備えた内燃機関を構成しようとすると2個の圧力ポンプを用いる必要があるために、コストがかさむという問題があった。
ところで、上記した各機能は、圧力センサ、開閉バルブ、圧力ポンプといった構成部品の故障診断処理を行うことが通常である。このような故障診断処理を行うことで、排気ガスの汚染や蒸発燃料漏れといった危険性を回避することが可能となる。
しかし、上記した排気浄化機能および蒸発燃料処理機能をそれぞれ独立した機能として設けると、かかる故障診断処理もそれぞれの機能において独立して行う必要があり、故障診断処理の精度や効率を高めることができないという問題があった。
これらのことから、排気浄化機能と蒸発燃料機能とを共通の圧力ポンプで実現するとともに、故障診断処理を精度よく、かつ、効率よく行うことができる内燃機関の故障診断装置および内燃機関の故障診断方法をいかにして実現するかが大きな課題となっている。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、排気浄化機能と蒸発燃料機能とを共通の圧力ポンプで実現した内燃機関の故障診断処理を精度よく、かつ、効率よく行うことができる内燃機関の故障診断装置および内燃機関の故障診断方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る内燃機関の故障診断装置は、燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、前記蒸発燃料処分機能または前記排気浄化機能を実行する際の、前記共用ポンプ、前記吸引側切替弁、前記第一の開閉弁および前記第二の開閉弁の作動状態を、予め設定された故障診断パターン情報に基づいて変更する変更手段と、前記変更手段によって変更された前記作動状態において前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサおよび/または前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値を用いることによって故障部位を検出する故障検出手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明に係る内燃機関の故障診断装置は、上記の発明において、前記変更手段は、前記蒸発燃料処分機能および前記排気浄化機能を実行していない通常運転時に、前記共用ポンプ、前記吸引側切替弁、前記第一の開閉弁および前記第二の開閉弁の作動状態を、予め設定された前記故障診断パターン情報に基づいて変更することを特徴とする。
また、請求項3の発明に係る内燃機関の故障診断装置は、上記の発明において、前記変更手段は、前記エアクリーナと前記圧力ポンプの吸引側とを接続する通路の開閉を行う第三の開閉弁の作動状態を、予め設定された前記故障診断パターン情報に基づいて変更することを特徴とする。
また、請求項4の発明に係る内燃機関の故障診断装置は、前記変更手段は、前記吸引側切替弁に設けられた、前記燃料タンクと前記共用ポンプの吸引側とを接続するための第一の通路と、前記エアクリーナと前記共用ポンプの吸引側とをオリフィスが設けられた通路を介して接続するための第二の通路と、前記エアクリーナおよび前記燃料タンクと前記共用ポンプの吸引側とを接続するための第三の通路とを、予め設定された前記故障診断パターン情報に基づいて変更することを特徴とする。
また、請求項5の発明に係る内燃機関の故障診断装置は、燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁と、前記エアクリーナと前記圧力ポンプの吸引側とを接続する通路の開閉を行う第三の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、前記排気浄化機能を実行する際に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、前記第一の開閉弁を閉状態、前記第二の開閉弁を開状態、前記第三の開閉弁を開状態に変更する変更手段と、前記変更手段によって変更された作動状態において、前記共用ポンプの駆動状態および前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値に基づいて該共用ポンプの駆動異常および/または停止異常を検出する故障検出手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項6の発明に係る内燃機関の故障診断装置は、燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、前記蒸発燃料処分機能および前記排気浄化機能を実行していない通常運転中に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、前記第一の開閉弁を閉状態、前記第二の開閉弁を閉状態から開状態に変更する変更手段と、前記変更手段によって変更された作動状態において、前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値の変化が所定値以上である場合に、前記共用ポンプの停止異常を検出する故障検出手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項7の発明に係る内燃機関の故障診断装置は、燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁と、前記エアクリーナと前記圧力ポンプの吸引側とを接続する通路の開閉を行う第三の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、前記蒸発燃料処分機能を実行する際に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、前記第一の開閉弁を閉状態、前記第二の開閉弁を開状態、前記第三の開閉弁を閉状態に変更する変更手段と、前記変更手段によって変更された作動状態において、前記共用ポンプの駆動状態、前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサの出力値および前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値に基づいて該共用ポンプの故障および前記第二の開閉弁の故障を検出する故障検出手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項8の発明に係る内燃機関の故障診断装置は、燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、前記共用ポンプの初期駆動時に前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサおよび/または前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの初期出力値を記憶する初期出力値記憶手段と、前記共用ポンプが駆動中である場合に取得した前記吸引側圧力センサおよび/または前記排出側圧力センサの出力値を前記初期出力値と比較することによって、該共用ポンプの機能低下を検出する故障検出手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項9の発明に係る内燃機関の故障診断装置は、燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁と、前記エアクリーナと前記圧力ポンプの吸引側とを接続する通路の開閉を行う第三の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、前記排気浄化機能を実行する際に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、前記第一の開閉弁を閉状態、前記第二の開閉弁を開状態、前記第三の開閉弁を開状態に変更する変更手段と、前記変更手段によって変更された作動状態において、前記共用ポンプが駆動中であり、かつ、前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサの出力値が負圧である場合に、前記吸引側切替弁の固着故障を検出する故障検出手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項10の発明に係る内燃機関の故障診断装置は、燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、前記蒸発燃料処分機能を実行する際に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、前記第一の開閉弁を開状態、前記第二の開閉弁を閉状態に変更する変更手段と、前記変更手段によって変更された作動状態において、前記共用ポンプが駆動中であり、かつ、前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサの出力値が正圧である場合に、前記吸引側切替弁の固着故障を検出する故障検出手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項11の発明に係る内燃機関の故障診断装置は、燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサを用いて計測した大気圧を記憶する大気圧記憶手段と、前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサを用いて計測した大気圧と、前記大気圧記憶手段に記憶されている大気圧との差分が所定値以上である場合に、該排出側圧力センサの故障を検出する故障検出手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項12の発明に係る内燃機関の故障診断装置は、燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、前記排気浄化機能を実行する以前に、前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値を記憶する排気圧記憶手段と、前記排気浄化機能実行中に、前記排出側圧力センサの出力値と、前記排気圧記憶手段に記憶されている出力値との差分が所定値を下回っている場合に、該排出側圧力センサの故障を検出する故障検出手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項13の発明に係る内燃機関の故障診断装置は、燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、前記蒸発燃料処分機能および前記排気浄化機能を実行していない通常運転時に、前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値が脈動していない場合に、該排出側圧力センサの故障を検出する故障検出手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項14の発明に係る内燃機関の故障診断装置は、燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁と、前記エアクリーナと前記圧力ポンプの吸引側とを接続する通路の開閉を行う第三の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、前記排気浄化機能の実行中であって前記共用ポンプの駆動中に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、前記第一の開閉弁を閉状態、前記第二の開閉弁を開状態、前記第三の開閉弁を開状態に変更する変更手段と、前記変更手段によって変更された作動状態において、前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサの出力値が負圧である場合に前記第三の開閉弁の閉固着故障を検出し、前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値が負圧である場合に前記第二の開閉弁の閉固着故障を検出する故障検出手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項15の発明に係る内燃機関の故障診断装置は、燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、前記蒸発燃料処分機能の実行中であって前記共用ポンプの駆動中に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、前記第一の開閉弁を開状態、前記第二の開閉弁を閉状態に変更する変更手段と、前記変更手段によって変更された作動状態において、前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサの出力値が正圧である場合に前記第一の開閉弁の閉固着故障を検出し、前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値が正圧である場合に前記第二の開閉弁の開固着故障を検出する故障検出手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項16の発明に係る内燃機関の故障診断方法は、燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断方法であって、前記蒸発燃料処分機能または前記排気浄化機能を実行する際の、前記共用ポンプ、前記吸引側切替弁、前記第一の開閉弁および前記第二の開閉弁の作動状態を、予め設定された故障診断パターン情報に基づいて変更する変更工程と、前記変更工程によって変更された前記作動状態において前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサおよび/または前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値を用いることによって故障部位を検出する故障検出工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項17の発明に係る内燃機関の故障診断方法は、上記の発明において、前記変更工程は、前記蒸発燃料処分機能および前記排気浄化機能を実行していない通常運転時に、前記共用ポンプ、前記吸引側切替弁、前記第一の開閉弁および前記第二の開閉弁の作動状態を、予め設定された前記故障診断パターン情報に基づいて変更することを特徴とする。
また、請求項18の発明に係る内燃機関の故障診断方法は、上記の発明において、前記変更工程は、前記エアクリーナと前記圧力ポンプの吸引側とを接続する通路の開閉を行う第三の開閉弁の作動状態を、予め設定された前記故障診断パターン情報に基づいて変更することを特徴とする。
また、請求項19の発明に係る内燃機関の故障診断方法は、上記の発明において、前記変更工程は、前記吸引側切替弁に設けられた、前記燃料タンクと前記共用ポンプの吸引側とを接続するための第一の通路と、前記エアクリーナと前記共用ポンプの吸引側とをオリフィスが設けられた通路を介して接続するための第二の通路と、前記エアクリーナおよび前記燃料タンクと前記共用ポンプの吸引側とを接続するための第三の通路とを、予め設定された前記故障診断パターン情報に基づいて変更することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、蒸発燃料処分機能または排気浄化機能を実行する際の、共用ポンプ、吸引側切替弁、第一の開閉弁および第二の開閉弁の作動状態を、予め設定された故障診断パターン情報に基づいて変更する変更手段と、変更手段によって変更された作動状態において共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサおよび/または共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値を用いることによって故障部位を検出する故障検出手段と、を備えるよう構成したので、排気浄化機能と蒸発燃料機能とを共通の圧力ポンプで実現するとともに、故障診断パターンの追加や削除、故障診断パターンの内容を容易に変更することによって、故障診断処理を精度よく、かつ、効率よく行うことができるという効果を奏する。
また、請求項2に係る発明によれば、変更手段は、蒸発燃料処分機能および排気浄化機能を実行していない通常運転時に、共用ポンプ、吸引側切替弁、第一の開閉弁および第二の開閉弁の作動状態を、予め設定された故障診断パターン情報に基づいて変更するよう構成したので、通常運転時においても効率的に故障診断を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項3に係る発明によれば、変更手段は、エアクリーナと圧力ポンプの吸引側とを接続する通路の開閉を行う第三の開閉弁の作動状態を、予め設定された故障診断パターン情報に基づいて変更するよう構成したので、大気の導入を柔軟に変更することによって、柔軟な故障診断を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項4に係る発明によれば、変更手段は、吸引側切替弁に設けられた、燃料タンクと共用ポンプの吸引側とを接続するための第一の通路と、エアクリーナと共用ポンプの吸引側とをオリフィスが設けられた通路を介して接続するための第二の通路と、エアクリーナおよび燃料タンクと共用ポンプの吸引側とを接続するための第三の通路とを、予め設定された故障診断パターン情報に基づいて変更するよう構成したので、蒸発燃料処分機能と排気浄化機能とを切り替えることによって、柔軟な故障診断を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項5に係る発明によれば、排気浄化機能を実行する際に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、第一の開閉弁を閉状態、第二の開閉弁を開状態、第三の開閉弁を開状態に変更する変更手段と、変更手段によって変更された作動状態において、共用ポンプの駆動状態および共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値に基づいて共用ポンプの駆動異常および/または停止異常を検出する故障検出手段とを備えるよう構成したので、排気浄化機能の実行時において共用ポンプの障害検出を効率的に行うことができるという効果を奏する。
また、請求項6に係る発明によれば、蒸発燃料処分機能および排気浄化機能を実行していない通常運転中に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、第一の開閉弁を閉状態、第二の開閉弁を閉状態から開状態に変更する変更手段と、変更手段によって変更された作動状態において、共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値の変化が所定値以上である場合に、共用ポンプの停止異常を検出する故障検出手段とを備えるよう構成したので、通常運転時において共用ポンプの障害検出を効率的に行うことができるという効果を奏する。
また、請求項7に係る発明によれば、蒸発燃料処分機能を実行する際に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、第一の開閉弁を閉状態、第二の開閉弁を開状態、第三の開閉弁を閉状態に変更する変更手段と、変更手段によって変更された作動状態において、共用ポンプの駆動状態、共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサの出力値および共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値に基づいて共用ポンプの故障および前記第二の開閉弁の故障を検出する故障検出手段と、を備えるよう構成したので、蒸発燃料処分機能の実行時において共用ポンプおよび第二の開閉弁の障害検出を効率的に行うことができるという効果を奏する。
また、請求項8に係る発明によれば、共用ポンプの初期駆動時に共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサおよび/または共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの初期出力値を記憶する初期出力値記憶手段と、共用ポンプが駆動中である場合に取得した吸引側圧力センサおよび/または排出側圧力センサの出力値を初期出力値と比較することによって、共用ポンプの機能低下を検出する故障検出手段と、を備えるよう構成したので、初期運転時の圧力センサの出力値と、運転時の圧力センサの出力値とを比較することによって、共用ポンプの出力低下を効率的に検出することができるという効果を奏する。
また、請求項9に係る発明によれば、排気浄化機能を実行する際に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、第一の開閉弁を閉状態、第二の開閉弁を開状態、第三の開閉弁を開状態に変更する変更手段と、変更手段によって変更された作動状態において、共用ポンプが駆動中であり、かつ、共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサの出力値が負圧である場合に、吸引側切替弁の固着故障を検出する故障検出手段と、を備えるよう構成したので、排気浄化機能の実行時において導入通気弁の障害を効率的に検出することができるという効果を奏する。
また、請求項10に係る発明によれば、蒸発燃料処分機能を実行する際に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、第一の開閉弁を開状態、第二の開閉弁を閉状態に変更する変更手段と、変更手段によって変更された作動状態において、共用ポンプが駆動中であり、かつ、共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサの出力値が正圧である場合に、吸引側切替弁の固着故障を検出する故障検出手段と、を備えるよう構成したので、蒸発燃料処分機能の実行時において導入通気弁の障害を効率的に検出することができるという効果を奏する。
また、請求項11に係る発明によれば、共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサを用いて計測した大気圧を記憶する大気圧記憶手段と、共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサを用いて計測した大気圧と、大気圧記憶手段に記憶されている大気圧との差分が所定値以上である場合に、排出側圧力センサの故障を検出する故障検出手段と、を備えるよう構成したので、初期運転時における圧力センサの出力値と、運転時における圧力センサの出力値とを比較することによって、圧力センサの障害を効率的に検出することができるという効果を奏する。
また、請求項12に係る発明によれば、排気浄化機能を実行する以前に、共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値を記憶する排気圧記憶手段と、排気浄化機能実行中に、排出側圧力センサの出力値と、排気圧記憶手段に記憶されている出力値との差分が所定値を下回っている場合に、排出側圧力センサの故障を検出する故障検出手段と、を備えるよう構成したので、排気浄化機能実行前の排出側圧力センサの出力値と、排気浄化機能実行時の排出側圧力センサの出力値とを比較することによって、排出側圧力センサの障害を効率的に検出することができるという効果を奏する。
また、請求項13に係る発明によれば、蒸発燃料処分機能および排気浄化機能を実行していない通常運転時に、共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値が脈動していない場合に、排出側圧力センサの故障を検出する故障検出手段を備えるよう構成したので、通常運転中には排出側圧力センサの出力値が脈動する現象を利用することによって、排出側圧力センサの障害を効率的に検出することができるという効果を奏する。
また、請求項14に係る発明によれば、排気浄化機能の実行中であって共用ポンプの駆動中に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、第一の開閉弁を閉状態、第二の開閉弁を開状態、第三の開閉弁を開状態に変更する変更手段と、変更手段によって変更された作動状態において、共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサの出力値が負圧である場合に前記第三の開閉弁の閉固着故障を検出し、共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値が負圧である場合に第二の開閉弁の閉固着故障を検出する故障検出手段と、を備えるよう構成したので、排気浄化機能の実行時において、吸引側圧力センサおよび排出側圧力センサの出力値を利用することによって、第二の開閉弁および第三の開閉弁の障害を効率的に検出することができるという効果を奏する。
また、請求項15に係る発明によれば、蒸発燃料処分機能の実行中であって共用ポンプの駆動中に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、第一の開閉弁を開状態、第二の開閉弁を閉状態に変更する変更手段と、変更手段によって変更された作動状態において、共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサの出力値が正圧である場合に第一の開閉弁の閉固着故障を検出し、共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値が正圧である場合に第二の開閉弁の開固着故障を検出する故障検出手段と、を備えるよう構成したので、蒸発燃料処分機能の実行時において、吸引側圧力センサおよび排出側圧力センサの出力値を利用することによって、第一の開閉弁および第二の開閉弁の障害を効率的に検出することができるという効果を奏する。
また、請求項16に係る発明によれば、蒸発燃料処分機能または排気浄化機能を実行する際の、共用ポンプ、吸引側切替弁、第一の開閉弁および第二の開閉弁の作動状態を、予め設定された故障診断パターン情報に基づいて変更する変更工程と、変更工程によって変更された作動状態において共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサおよび/または共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値を用いることによって故障部位を検出する故障検出工程と、を含むよう構成したので、故障診断パターンの追加や削除、故障診断パターンの内容を容易に変更することによって、故障診断処理を精度よく、かつ、効率よく行うことができるという効果を奏する。
また、請求項17に係る発明によれば、変更工程は、蒸発燃料処分機能および排気浄化機能を実行していない通常運転時に、共用ポンプ、吸引側切替弁、第一の開閉弁および第二の開閉弁の作動状態を、予め設定された故障診断パターン情報に基づいて変更するよう構成したので、通常運転時においても効率的に故障診断を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項18に係る発明によれば、変更工程は、エアクリーナと圧力ポンプの吸引側とを接続する通路の開閉を行う第三の開閉弁の作動状態を、予め設定された故障診断パターン情報に基づいて変更するよう構成したので、大気の導入を柔軟に変更することによって、柔軟な故障診断を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項19に係る発明によれば、変更工程は、吸引側切替弁に設けられた、燃料タンクと共用ポンプの吸引側とを接続するための第一の通路と、エアクリーナと共用ポンプの吸引側とをオリフィスが設けられた通路を介して接続するための第二の通路と、エアクリーナおよび燃料タンクと共用ポンプの吸引側とを接続するための第三の通路とを、予め設定された故障診断パターン情報に基づいて変更するよう構成したので、蒸発燃料処分機能と排気浄化機能とを切り替えることによって、柔軟な故障診断を行うことができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る内燃機関の故障診断装置および内燃機関の故障診断方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下の実施例においては、かかる故障診断装置を備えた内燃機関について説明することとする。
図1は、本発明に係る内燃機関の構成を示す図である。ここで、この内燃機関は、上記した排気浄化機能に用いられる圧力ポンプと上記した蒸発燃料処理機能に用いられる圧力ポンプとを共用化し、これらの機能を導入通気弁(以下、「切替弁」と記載する)および開閉弁の作動によって切り替えるようにしたものである。
同図に示すように、かかる内燃機関は、内部にスロットルバルブ1aを設けた吸気通路1と、排気ガスの流れの下流方向に触媒2aを設けた排気通路2と、燃料タンク3と、この燃料タンク3からの蒸発燃料を一時的に吸着するキャニスタ4と、このキャニスタ4と上記した吸気通路1との間に設けられたバキュームスイッチングバルブ5と、内燃機関に取り込む空気を浄化するためのエアクリーナ6と、圧力ポンプ7とを備えている。
また、燃料タンク3とキャニスタ4とは燃料供給通路10で接続されており、キャニスタ4と圧力ポンプ7とは主通路11で接続されている。さらに、キャニスタ4と圧力ポンプ7とはオリフィス12aを設けたバイパス通路12で接続されている。そして、エアクリーナ6から主通路11へと空気を取り込み、かつ、圧力ポンプからエアクリーナ6へと蒸発燃料を排出するための空気供給通路13と、圧力ポンプから排気通路2へと空気または蒸発燃料を排出するための空気排出経路14とが設けられている。
上記した主通路11には、キャニスタ4と圧力ポンプ7とを接続するための第一通路20aと、エアクリーナ6と圧力ポンプ7とを空気供給通路13とバイパス通路12とを介して接続するための第二通路20bと、エアクリーナ6およびキャニスタ4とを空気供給通路13および主通路11を介して接続するための第三通路20cとが設けられた切替弁20が、第一通路20a、第二通路20bおよび第三通路20cを切替可能に設置されている。
そして、この切替弁20は、ステッパモータ21と切替弁接続軸22を介して接続されており、ステッパモータ21の作動によって、上記した三つの通路(20a〜20c)を切り替える。
また、同図に示したように、圧力ポンプ7の排出側には、圧力ポンプ7から空気供給通路13に送り出される気体の通過/不通過を切り替えるための開閉弁A(以下、「V−A」と記載する)31と、圧力ポンプ7から空気排出通路14に送り出される気体の通過/不通過を切り替えるための開閉弁B(以下、「V−B」と記載する)32とが設けられている。そして、空気供給通路13の切替弁20側には、空気供給通路13から主通路11に取り込まれる気体の通過/不通過を切り替えるための開閉弁C(以下、「V−C」と記載する)33が設けられている。
さらに、主通路11およびバイパス通路12と圧力ポンプ7の吸入側との間には、密閉時あるいは大気解放時の気体の圧力を測定するための圧力センサB(以下、「PS−B」と記載する)42が、圧力ポンプ7の吸入側付近に設けらており、空気排出通路14には、圧力ポンプ7によって排出された気体の圧力を測定するための圧力センサA(以下、「PS−A」と記載する)41が設けられている。
そして、切替弁20を作動させるステッパモータ21と、V−A31と、V−B32と、V−C33と、PS−A41と、PS−B42とはコントロールユニット50に接続されており、ステッパモータ21、V−A31、V−B32およびV−C33は、このコントロールユニット50からの指示により動作するとともに、PS−A41およびPS−B42は、このコントロールユニット50に対して測定した圧力を通知する。
ここで、かかるコントロールユニット50は、少なくとも、ROM(Read Only Memory)などの不揮発性のメモリと、CPU(Central Processing Unit)とを備えたコンピュータである。そして、このコントロールユニット50は、かかる不揮発性メモリに予め格納された故障診断パターン情報を読み出して作動装置(図1の21、31、32および33)に対する作動指示および測定装置(図1の41および42)からの測定値取得を行うことによって、各種故障診断処理を実行する。なお、かかる故障診断パターン情報については、図5を用いて後述することとする。
このように、本実施例に係る内燃機関では、排気浄化機能および蒸発燃料処理機能を1個の圧力ポンプ7をはじめとする各共有部品や各共有装置を用いて共用化している。従来の内燃機関では、かかる排気浄化機能および蒸発燃料処理機能をそれぞれ独立した機能として設けていたため、各機能を構成する各部品や各装置の故障診断処理もそれぞれ独立して行う必要があった。たとえば、気体の流路となる各通路、通路の圧力を計測するための圧力センサ、通路の開閉を行うための各開閉弁などは、各機能用にそれぞれ設けられており、各機能の故障診断手順に基づいて独立して行う必要があった。
一方、本実施例に係る内燃機関では、排気浄化機能および蒸発燃料処理機能を各共有部品や各共有装置を用いて共用化していることから、たとえば、従来は排気浄化機能で用いられていた圧力センサの出力値を、蒸発燃料処理機能の故障診断処理に用いたりすることができる。このため、故障診断処理を精度よく、かつ、効率よく行うことができる。
次に、図1に示した内燃機関において、上記した排気浄化機能、あるいは、蒸発燃料処理機能を実行する場合における、圧力ポンプ7、切替弁20、V−A31、V−B32、およびV−C33の状態と、気体の流れについて図2〜図4を用いて説明する。なお、以下の説明においては、上記した排気浄化機能を「エアインジェクション制御」と、上記した蒸発燃料処理機能を「キーオフ制御」と、それぞれ呼ぶこととする。
図2は、エアインジェクション制御時の各通気弁の状態および気体の流れを示す図である。同図に示すように、切替弁20は第三通路20cに切り替えられており、V−A31は閉状態、V−B32は開状態、V−C33は開状態に変更されている。そして、圧力ポンプ7を動作させるとエアクリーナ6から新気が内燃機関に導入され、空気供給経路13、V−C33、切替弁20の第三通路20c、主通路11、圧力ポンプ7、V−B32、空気排出通路14を経由して排気通路2へと送り出される。このようにして、排気通路2へと送り込まれた新気は、通路内の未燃焼ガスなどを燃焼させるので、排気の浄化を行うことができる。
図3は、主通路を用いたキーオフ制御時の各通気弁の状態および気体の流れを示す図である。なお、同図の上段は燃料タンク3からの蒸発燃料をエアクリーナ6へと排出する場合について示しており、同図の下段は燃料タンク3からの蒸発燃料を排気通路2へと排出する場合について示している。
同図の上段に示すように、切替弁20は第一通路20aに切り替えられており、V−A31は開状態、V−B32は閉状態に変更されている。なお、この場合、V−C33を経由する通路は閉鎖されているので、V−C33の開閉状態は気体の流れに影響を与えない。このような状態で、圧力ポンプ7を動作させると、燃料タンク3から蒸発してキャニスタ4で吸着しきれなかった蒸発燃料は、切替弁20の第一通路20a、圧力ポンプ7、V−A31、空気供給経路13を経由してエアクリーナ6へと排出される。
また、同図の下段に示すように、切替弁20は第一通路20aに切り替えられており、V−A31は閉状態、V−B32は開状態に変更されている。このような状態で、圧力ポンプ7を動作させると、燃料タンク3から蒸発してキャニスタ4で吸着しきれなかった蒸発燃料は、切替弁20の第一通路20a、圧力ポンプ7、V−B32、空気排出経路14を経由して排気通路2へと送り出される。このように、蒸発燃料を排気通路2へと導入することで、同図の上段に示した場合のように、エアクリーナ7から外部へと蒸発燃料が放出されることがないので大気汚染を効果的に防止することができる。
次に、キーオフ制御時における故障診断機能の一例について図4を用いて説明する。図4は、バイパス通路12を用いたキーオフ制御時の各通気弁の状態および気体の流れを示す図である。なお、同図の上段は、圧力ポンプ7を停止した状態で、バイパス通路12を含む各通路をエアクリーナ7を介して外気に開放した場合について示している。また、同図の下段は、同図の上段に示した状態において圧力ポンプ7を駆動してバイパス通路12のオリフィス12aを経由して空気を通過させ、通路の穴や亀裂などを検知する際の基準圧力を測定する場合について示している。
同図の上段に示すように、切替弁20は第二通路20bに切り替えられており、V−A31は開状態、V−B32は閉状態、V−C33は開状態に変更されている。このような状態において、PS−B42を用いて外気圧を計測する。そして、同図の下段に示すように、圧力ポンプ7を駆動させると、バイパス通路12に設けられたオリフィス12aの径に見合った圧力低下をPS−B42で計測することができる(基準圧力の計測)。
そして、切替弁20を第一通路20aに切り替えて圧力ポンプ7を駆動させた状態で計測された圧力を(たとえば、図3の上段参照)、この基準圧力と比較することによって各通路の密閉性を検証することができる。たとえば、図3の上段の状態でPS−B42によって計測された圧力がかかる基準圧力よりも低い場合には通路の密閉性があると判定することができる。一方、図3の上段の状態でPS−B42によって計測された圧力がかかる基準圧力よりも高い場合には通路の穴などがオリフィス12aの穴よりも大きい、すなわち、密閉性が失われていると判定することができる。
次に、図1に示したコントロールユニット50のROMに予め記憶される「故障診断パターン情報」の一例について図5を用いて説明する。図5は、本実施例に係る故障診断パターン情報の一覧を示す図である。なお、図5に示したのは故障診断パターン情報の一例であり、他のパターンを追加したり、図5に示したパターンのうちいくつかを省略したりすることとしてもよい。
図5に示すように、故障診断パターン情報は、試験パターンの番号、障害検出対象、運用状態、ポンプ(AP)の駆動状態、使用する圧力センサ(PS)およびバルブ(V)の開閉状態を含んだ情報である。たとえば、図5の「試験パターン1」は、エアインジェクション制御(以下、「AI制御」と記載する)中に行われる故障診断であり、圧力ポンプ7を駆動させ、圧力センサのうちPS−A41を使用し、開閉弁(バルブ)の状態は、V−A31が閉状態、V−B32が開状態、V−C33が開状態として、圧力ポンプ7の障害を検出する故障診断であることが示されている。なお、この「試験パターン1」における処理手順は図6を用いて後述する。
また、図5の「試験パターン11」は、キーオフ制御中に行われる故障診断であり、圧力ポンプ7を駆動させ、圧力センサのPS−A41およびPS−B42を使用し、開閉弁(バルブ)の状態は、V−A31を閉状態から開状態へ、V−B32を開状態から閉状態へと変更することによって、V−A31およびV−B32の障害を検出する故障診断であることが示されている。なお、この「試験パターン11」における処理手順は図16を用いて後述する。
このように、本発明に係る故障診断方法では、コントロールユニット50のROMに予め記憶された故障診断パターン情報に基づいて各通気弁(20、31、32および33)の状態や、圧力ポンプ7の動作状態を変更し、圧力センサ(41および42)を用いることによって各通気弁のみならず圧力センサ自体の障害や、圧力ポンプ7の障害なども検出するよう構成したので、各構成部品の障害検出を精度よく、かつ、効率よく行うことができる。また、かかる故障診断パターン情報を書換えることによって、故障診断のパターンの追加および削除や、故障診断内容の変更を容易に行うことができる。
次に、図5に示した各試験パターンの処理手順について図6〜図16を用いて説明していく。図6は、図5に示した試験パターン1の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、コントロールユニット50は、V−A31を閉状態、V−B32を開状態、V−C33を開状態にそれぞれ変更する(ステップS101)。そして、AI制御中であるか否かを判定し(ステップS102)、AI制御中であれば(ステップS102,Yes)、ステップS103の処理を行う。一方、AI制御中でなければ(ステップS102,No)処理を終了する。
そして、AI制御中であると判定した場合には(ステップS102,Yes)、つづいてAP(圧力ポンプ7)が駆動中であるか否かを判定する(ステップS103)。そして、APが駆動中である場合には(ステップS103,Yes)、PS−A41が加圧されているか、すなわち、PS−A41の出力値が上昇しているか否かを判定し(ステップS104)、PS−A41が加圧されている場合には(ステップS104,Yes)、APが正常である(正常に駆動している)として(ステップS105)処理を終了する。一方、PS−A41が加圧されていない場合(ステップS104,No)、AP故障(駆動していない)として(ステップS106)処理を終了する。
また、ステップS103においてAPが停止中であると判定した場合には(ステップS103,No)、PS−A41が加圧しているか否かを判定する(ステップS107)。そして、PS−A41が加圧している場合には(ステップS107,Yes)、AP故障(停止していない)として(ステップS108)処理を終了する。一方、PS−A41が加圧していない場合には(ステップS107,No)、AP正常(正常に停止している)として(ステップS109)処理を終了する。
次に、図5に示した試験パターン2の処理手順について図7を用いて説明する。図7は、図5に示した試験パターン2の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、コントロールユニット50は、V−A31を閉状態、V−B32を閉状態にそれぞれ変更する(ステップS201)。そして、通常運転中、すなわち、AI制御もキーオフ制御も行っていない状態であるか否かを判定し(ステップS202)、通常運転中ではない場合(AI制御またはキーオフ制御を行っている状態)には(ステップS202,No)処理を終了する。
一方、通常運転中であると判定した場合には(ステップS202,Yes)、燃料増量補正中であるか否かを判定する(ステップS203)。そして、燃料増量補正中ではない場合には(ステップS203,No)、つづいて、フュエルカット中であるか否かを判定し(ステップS204)、フュエルカット中ではない場合には(ステップS204,No)処理を終了する。一方、フュエルカット中である場合(ステップS204,Yes)、または、燃料増量補正中である場合には(ステップS203,Yes)、V−B32を閉状態から開状態へと変更する(ステップS205)。なお、このように、燃料増量補正中またはフュエルカット中に障害検出処理を行うのは、圧力ポンプ7が故障している場合に2次空気により空燃費フィードバック制御が誤作動する可能性があるためである。
つづいて、コントロールユニット50は、PS−A41の変化が所定値よりも小さいか否かを判定し(ステップS206)、PS−A41の変化が所定値よりも小さい場合には(ステップS206,Yes)、AP正常(正常に停止している)として(ステップS207)処理を終了する。一方、PS−A41の変化が所定値以上である場合には(ステップS206,No)、AP故障(停止していない)として(ステップS208)処理を終了する。
次に、図5に示した試験パターン3の処理手順について図8を用いて説明する。図8は、図5に示した試験パターン3の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、コントロールユニット50は、V−A31を閉状態、V−B32を開状態、V−C33を閉状態にそれぞれ変更する(ステップS301)。そして、キーオフ制御中であるか否かを判定し(ステップS302)、キーオフ制御中ではない場合には(ステップS302,No)処理を終了する。
一方、キーオフ制御中である場合には(ステップS302,Yes)、APが駆動中であるか否かを判定し(ステップS303)、APが駆動中でない場合には(ステップS303,No)処理を終了する。一方、APが駆動中である場合には(ステップS303,Yes)、PS−B42が負圧であるか否かを判定する(ステップS304)。そして、PS−B42が負圧である場合には(ステップS304,Yes)、AP正常(正常に駆動している)として(ステップS305)ステップS307の処理に進む。一方、PS−B42が負圧ではない場合には(ステップS304,No)、AP故障(駆動していない)として(ステップS306)処理を終了する。
つづいて、コントロールユニット50は、PS−A41の出力に変化があるか否かを判定し(ステップS307)、PS−A41の出力に変化がある場合、すなわち、かかる変化が所定値以上である場合には(ステップS307,Yes)、V−B32が正常であるとして(ステップS308)処理を終了する。一方、PS−A41の出力に変化がない場合、すなわち、PS−A41の変化が所定値を下回っている場合には(ステップS307,No)、V−B32故障(閉固着)として(ステップS309)処理を終了する。
次に、図5に示した試験パターン4の処理手順について図9を用いて説明する。図9は、図5に示した試験パターン4の処理手順を示すフローチャートである。なお、同図においては、AI制御中である場合に行う試験パターンについて示しているが、キーオフ制御中である場合にも同様の手順で試験を行うことができる。この場合、ステップS401の判定処理を「キーオフ制御中?」に置き換えればよい。
同図に示すように、コントロールユニット50は、まず、AI制御中であるか否かを判定し(ステップS401)、AI制御中ではない場合には(ステップS401,No)、処理を終了する。一方、AI制御中である場合には(ステップS401,Yes)、APが駆動中であるか否かを判定し(ステップS402)、APが駆動中ではない場合には(ステップS402,No)処理を終了する。
一方、APが駆動中である場合には(ステップS402,Yes)、コントロールユニット50内の記憶部に学習値があるか否かを判定する(ステップS403)。そして、学習値がない場合には(ステップS403,Yes)、PS−A41およびPS−B42の出力値を学習値として記憶して(ステップS404)処理を終了する。なお、かかる学習値の記憶は、内燃機関の運用開始直後や、圧力ポンプ7の交換直後などに行われる。
ステップS403において学習値があると判定された場合には(ステップS403,No)、かかる学習値と、PS−A41およびPS−B42の出力値とを比較し(ステップS405)、学習値と出力値との比較によって得られた差分が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS406)。そして、差分が所定値以上である場合には(ステップS406,Yes)、AP異常(圧力ポンプ7の機能低下あり)として(ステップS407)処理を終了する。一方、かかる差分が所定値を下回っている場合には(ステップS406,No)、AP正常(圧力ポンプ7の機能低下なし)として(ステップS408)処理を終了する。
次に、図5に示した試験パターン5の処理手順について図10を用いて説明する。図10は、図5に示した試験パターン5の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、コントロールユニット50は、V−A31を閉状態、V−B32を開状態、V−C33を開状態にそれぞれ変更する(ステップS501)。そして、AI制御中であるか否かを判定し(ステップS502)、AI制御中でない場合には(ステップS502,No)、処理を終了する。一方、AI制御中である場合には(ステップS502,Yes)、APが駆動中であるか否かを判定し(ステップS503)、APが駆動中でない場合には(ステップS503,No)処理を終了する。
一方、APが駆動中である場合には(ステップS503,Yes)、PS−B42が負圧を検出したか否かを判定し(ステップS504)、PS−B42が負圧を検出した場合には(ステップS504,Yes)、導入通気弁(切替弁)20の故障(第一通路20aまたは第二通路20bで固着)として(ステップS505)処理を終了する。一方、PS−B42が負圧を検出しなかった場合には(ステップS504,No)、導入通気弁(切替弁)20が正常であるとして(ステップS506)処理を終了する。
次に、図5に示した試験パターン6の処理手順について図11を用いて説明する。図11は、図5に示した試験パターン6の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、コントロールユニット50は、V−A31を開状態、V−B32を閉状態にそれぞれ変更する(ステップS601)。そして、キーオフ制御中であるか否かを判定し(ステップS602)、キーオフ制御中でない場合には(ステップS602,No)、処理を終了する。一方、キーオフ制御中である場合には(ステップS602,Yes)、APが駆動中であるか否かを判定し(ステップS603)、APが駆動中でない場合には(ステップS603,No)処理を終了する。
一方、APが駆動中である場合には(ステップS603,Yes)、PS−B42が負圧を検出したか否かを判定し(ステップS604)、PS−B42が負圧を検出した場合には(ステップS604,Yes)、導入通気弁(切替弁)20が正常であるとして(ステップS605)処理を終了する。一方、PS−B42が負圧を検出しなかった場合には(ステップS604,No)、導入通気弁(切替弁)20の故障(第三通路20cで固着)として(ステップS606)処理を終了する。
次に、図5に示した試験パターン7の処理手順について図12を用いて説明する。図12は、図5に示した試験パターン7の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、コントロールユニット50は、PS−B42が正常であるか否かを判定する(ステップS701)。なお、ステップS701の判定には、従来のキーオフ制御におけるPS−B42の正常判定を用いることができる。
つづいて、コントロールユニット50は、PS−B42で計測した大気圧を記憶部に記憶し(ステップS702)、イグニッションスイッチがONとなったことなどをトリガーとしてPS−A41を用いて大気圧を測定する(ステップS703)。そして、ステップS702において記憶した記憶値と、ステップS703において測定した測定値とを比較し(ステップS704)、記憶値と測定値との差分が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS705)。
そして、かかる差分が所定値以上である場合には(ステップS705,Yes)、PS−A41が故障であるとして(ステップS706)処理を終了する。一方、かかる差分が所定値を下回っている場合には(ステップS705,No)、PS−A41が正常であるとして(ステップS707)処理を終了する。
次に、図5に示した試験パターン8の処理手順について図13を用いて説明する。図13は、図5に示した試験パターン8の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、コントロールユニット50は、イグニッションスイッチがONとなったことなどをトリガーとしてPS−A41の出力値を記憶する(ステップS801)。
そして、AI制御中であるか否かを判定し(ステップS802)、AI制御中でない場合には(ステップS802,No)、処理を終了する。一方、AI制御中である場合には(ステップS802,Yes)、APが駆動中であるか否かを判定し(ステップS803)、APが駆動中でない場合には(ステップS803,No)処理を終了する。
一方、APが駆動中である場合には(ステップS803,Yes)、PS−A41の出力値を取得し(ステップS804)、ステップS801で記憶した記憶値と、ステップS804で取得した出力値とを比較する(ステップS805)。つづいて、記憶値と出力値との差分が所定値以上であるか否かを判定し(ステップS806)、かかる差分が所定値以上である場合には(ステップS806,Yes)、PS−A41が正常であるとして(ステップS807)処理を終了する。一方、かかる差分が所定値を下回っている場合には(ステップS806,No)、PS−A41が故障であるとして(ステップS808)処理を終了する。
次に、図5に示した試験パターン9の処理手順について図14を用いて説明する。図14は、図5に示した試験パターン9の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、コントロールユニット50は、まず、通常運転中、すなわち、AI制御もキーオフ制御も行っていない状態であるか否かを判定し(ステップS901)、通常運転中ではない場合(AI制御またはキーオフ制御を行っている状態)には(ステップS901,No)処理を終了する。
一方、通常運転中である場合には(ステップS901,Yes)、つづいて、PS−A41の出力値が脈動しているか否かを判定する(ステップS902)。そして、PS−A41の出力値が脈動している場合には(ステップS902,Yes)、PS−A41が正常であるとして(ステップS903)処理を終了する。一方、PS−A41の出力値が脈動していない場合には(ステップS902,No)、PS−A41が故障であるとして(ステップS904)処理を終了する。
次に、図5に示した試験パターン10の処理手順について図15を用いて説明する。図15は、図5に示した試験パターン10の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、コントロールユニット50は、まず、AI制御中であるか否かを判定する(ステップS1001)。そして、AI制御中ではない場合には(ステップS1001,No)処理を終了する。一方、AI制御中である場合には(ステップS1001,Yes)、つづいて、APが駆動中であるか否かを判定し(ステップS1002)、APが駆動中ではない場合には(ステップS1002,No)処理を終了する。
一方、APが駆動中である場合には(ステップS1002,Yes)、V−A31を閉状態、V−B32を開状態、V−C33を開状態にそれぞれ変更し(ステップS1003)、ステップS1004およびステップS1007の判定処理を行う。そして、PS−B42が負圧を検出した場合には(ステップS1004,Yes)、V−C33が故障(閉固着)であるとして(ステップS1005)処理を終了する。
一方、PS−B42が負圧を検出しなかった場合には(ステップS1004,No)、V−C33が正常であるとして(ステップS1006)処理を終了する。また、PS−A41が加圧を検出した場合には(ステップS1007,Yes)、V−B32が正常であるとして(ステップS1008)処理を終了し、PS−A41が加圧を検出しなかった場合には(ステップS1007,No)、V−B32が故障(閉固着)であるとして(ステップS1009)処理を終了する。
次に、図5に示した試験パターン11の処理手順について図16を用いて説明する。図16は、図5に示した試験パターン11の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、コントロールユニット50は、まず、キーオフ制御中であるか否かを判定する(ステップS1101)。そして、キーオフ制御中ではない場合には(ステップS1101,No)処理を終了する。一方、キーオフ制御中である場合には(ステップS1101,Yes)、つづいて、APが駆動中であるか否かを判定し(ステップS1102)、APが駆動中ではない場合には(ステップS1102,No)処理を終了する。
一方、APが駆動中である場合には(ステップS1102,Yes)、V−A31を開状態、V−B32を閉状態にそれぞれ変更し(ステップS1103)、ステップS1104およびステップS1107の判定処理を行う。そして、PS−B42が負圧を検出した場合には(ステップS1104,Yes)、V−A31が正常であるとして(ステップS1105)処理を終了する。一方、PS−B42が負圧を検出しなかった場合には(ステップS1104,No)、V−A31が故障(閉固着)であるとして(ステップS1106)処理を終了する。
また、PS−A41が加圧を検出した場合には(ステップS1107,Yes)、V−B32が故障(開固着)であるとして(ステップS1108)処理を終了する。一方、PS−A41が加圧を検出しなかった場合には(ステップS1107,No)、V−B32が正常であるとして(ステップS1109)処理を終了する。
上述してきたように、本実施例に係る内燃機関では、排気浄化機能に用いられる圧力ポンプと蒸発燃料処理機能に用いられる圧力ポンプとを共用化し、これらの機能を導入通気弁および開閉弁の作動によって切り替えるよう構成し、コントロールユニットが、不揮発性メモリに予め格納された故障診断パターン情報を読み出して導入通気弁および開閉弁に対する作動指示、および、圧力センサからの測定値取得を行うことによって、各種故障診断処理を実行するよう構成したので、排気浄化機能と蒸発燃料機能とを共通の圧力ポンプで実現するとともに、故障診断処理を精度よく、かつ、効率よく行うことができる。
以上のように、本発明にかかる内燃機関の故障診断装置および内燃機関の故障診断方法は、共用化した部品を用いて排気浄化機能と蒸発燃料機能とを切替実行する内燃機関において、故障診断処理を精度よく、かつ、効率よく行いたい場合に適している。
本発明に係る内燃機関の構成を示す図である。 エアインジェクション制御時の各通気弁の状態および気体の流れを示す図である。 主通路を用いたキーオフ制御時の各通気弁の状態および気体の流れを示す図である。 バイパス通路を用いたキーオフ制御時の各通気弁の状態および気体の流れを示す図である。 本実施例に係る故障診断パターン情報の一覧を示す図である。 試験パターン1の処理手順を示すフローチャートである。 試験パターン2の処理手順を示すフローチャートである。 試験パターン3の処理手順を示すフローチャートである。 試験パターン4の処理手順を示すフローチャートである。 試験パターン5の処理手順を示すフローチャートである。 試験パターン6の処理手順を示すフローチャートである。 試験パターン7の処理手順を示すフローチャートである。 試験パターン8の処理手順を示すフローチャートである。 試験パターン9の処理手順を示すフローチャートである。 試験パターン10の処理手順を示すフローチャートである。 試験パターン11の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 吸気通路
1a スロットルバルブ
2 排気通路
2a 触媒
3 燃料タンク
4 キャニスタ
5 バキュームスイッチングバルブ
6 エアクリーナ
7 圧力ポンプ
10 燃料供給通路
11 主通路
12 バイパス通路
12a オリフィス
13 空気供給通路
14 空気排出通路
20 導入通気弁(切替弁)
20a 第一通路
20b 第二通路
20c 第三通路
21 ステッパモータ
22 切替弁接続軸
31 開閉弁A(V−A)
32 開閉弁B(V−B)
33 開閉弁C(V−C)
41 圧力センサA(PS−A)
42 圧力センサB(PS−B)
50 コントロールユニット

Claims (19)

  1. 燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、
    前記蒸発燃料処分機能または前記排気浄化機能を実行する際の、前記共用ポンプ、前記吸引側切替弁、前記第一の開閉弁および前記第二の開閉弁の作動状態を、予め設定された故障診断パターン情報に基づいて変更する変更手段と、
    前記変更手段によって変更された前記作動状態において前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサおよび/または前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値を用いることによって故障部位を検出する故障検出手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の故障診断装置。
  2. 前記変更手段は、前記蒸発燃料処分機能および前記排気浄化機能を実行していない通常運転時に、前記共用ポンプ、前記吸引側切替弁、前記第一の開閉弁および前記第二の開閉弁の作動状態を、予め設定された前記故障診断パターン情報に基づいて変更することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の故障診断装置。
  3. 前記変更手段は、前記エアクリーナと前記圧力ポンプの吸引側とを接続する通路の開閉を行う第三の開閉弁の作動状態を、予め設定された前記故障診断パターン情報に基づいて変更することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の故障診断装置。
  4. 前記変更手段は、前記吸引側切替弁に設けられた、前記燃料タンクと前記共用ポンプの吸引側とを接続するための第一の通路と、前記エアクリーナと前記共用ポンプの吸引側とをオリフィスが設けられた通路を介して接続するための第二の通路と、前記エアクリーナおよび前記燃料タンクと前記共用ポンプの吸引側とを接続するための第三の通路とを、予め設定された前記故障診断パターン情報に基づいて変更することを特徴とする請求項1、2または3に記載の内燃機関の故障診断装置。
  5. 燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁と、前記エアクリーナと前記圧力ポンプの吸引側とを接続する通路の開閉を行う第三の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、
    前記排気浄化機能を実行する際に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、前記第一の開閉弁を閉状態、前記第二の開閉弁を開状態、前記第三の開閉弁を開状態に変更する変更手段と、
    前記変更手段によって変更された作動状態において、前記共用ポンプの駆動状態および前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値に基づいて該共用ポンプの駆動異常および/または停止異常を検出する故障検出手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の故障診断装置。
  6. 燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、
    前記蒸発燃料処分機能および前記排気浄化機能を実行していない通常運転中に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、前記第一の開閉弁を閉状態、前記第二の開閉弁を閉状態から開状態に変更する変更手段と、
    前記変更手段によって変更された作動状態において、前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値の変化が所定値以上である場合に、前記共用ポンプの停止異常を検出する故障検出手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の故障診断装置。
  7. 燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁と、前記エアクリーナと前記圧力ポンプの吸引側とを接続する通路の開閉を行う第三の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、
    前記蒸発燃料処分機能を実行する際に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、前記第一の開閉弁を閉状態、前記第二の開閉弁を開状態、前記第三の開閉弁を閉状態に変更する変更手段と、
    前記変更手段によって変更された作動状態において、前記共用ポンプの駆動状態、前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサの出力値および前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値に基づいて該共用ポンプの故障および前記第二の開閉弁の故障を検出する故障検出手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の故障診断装置。
  8. 燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、
    前記共用ポンプの初期駆動時に前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサおよび/または前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの初期出力値を記憶する初期出力値記憶手段と、
    前記共用ポンプが駆動中である場合に取得した前記吸引側圧力センサおよび/または前記排出側圧力センサの出力値を前記初期出力値と比較することによって、該共用ポンプの機能低下を検出する故障検出手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の故障診断装置。
  9. 燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁と、前記エアクリーナと前記圧力ポンプの吸引側とを接続する通路の開閉を行う第三の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、
    前記排気浄化機能を実行する際に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、前記第一の開閉弁を閉状態、前記第二の開閉弁を開状態、前記第三の開閉弁を開状態に変更する変更手段と、
    前記変更手段によって変更された作動状態において、前記共用ポンプが駆動中であり、かつ、前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサの出力値が負圧である場合に、前記吸引側切替弁の固着故障を検出する故障検出手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の故障診断装置。
  10. 燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、
    前記蒸発燃料処分機能を実行する際に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、前記第一の開閉弁を開状態、前記第二の開閉弁を閉状態に変更する変更手段と、
    前記変更手段によって変更された作動状態において、前記共用ポンプが駆動中であり、かつ、前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサの出力値が正圧である場合に、前記吸引側切替弁の固着故障を検出する故障検出手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の故障診断装置。
  11. 燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、
    前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサを用いて計測した大気圧を記憶する大気圧記憶手段と、
    前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサを用いて計測した大気圧と、前記大気圧記憶手段に記憶されている大気圧との差分が所定値以上である場合に、該排出側圧力センサの故障を検出する故障検出手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の故障診断装置。
  12. 燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、
    前記排気浄化機能を実行する以前に、前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値を記憶する排気圧記憶手段と、
    前記排気浄化機能実行中に、前記排出側圧力センサの出力値と、前記排気圧記憶手段に記憶されている出力値との差分が所定値を下回っている場合に、該排出側圧力センサの故障を検出する故障検出手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の故障診断装置。
  13. 燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、
    前記蒸発燃料処分機能および前記排気浄化機能を実行していない通常運転時に、前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値が脈動していない場合に、該排出側圧力センサの故障を検出する故障検出手段
    を備えたことを特徴とする内燃機関の故障診断装置。
  14. 燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁と、前記エアクリーナと前記圧力ポンプの吸引側とを接続する通路の開閉を行う第三の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、
    前記排気浄化機能の実行中であって前記共用ポンプの駆動中に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、前記第一の開閉弁を閉状態、前記第二の開閉弁を開状態、前記第三の開閉弁を開状態に変更する変更手段と、
    前記変更手段によって変更された作動状態において、前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサの出力値が負圧である場合に前記第三の開閉弁の閉固着故障を検出し、前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値が負圧である場合に前記第二の開閉弁の閉固着故障を検出する故障検出手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の故障診断装置。
  15. 燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断装置であって、
    前記蒸発燃料処分機能の実行中であって前記共用ポンプの駆動中に、予め設定された故障診断パターン情報に基づき、前記第一の開閉弁を開状態、前記第二の開閉弁を閉状態に変更する変更手段と、
    前記変更手段によって変更された作動状態において、前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサの出力値が正圧である場合に前記第一の開閉弁の閉固着故障を検出し、前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値が正圧である場合に前記第二の開閉弁の開固着故障を検出する故障検出手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の故障診断装置。
  16. 燃料タンクから蒸発した蒸発燃料をエアクリーナまたは排気通路に送り出す蒸発燃料処分機能に用いられる圧力ポンプと前記エアクリーナから吸入した大気を前記排気通路に送り出す排気浄化機能に用いられる圧力ポンプとを共用化した共用ポンプと、前記共用ポンプの吸引側を前記燃料タンクまたは前記エアクリーナに選択的に接続するための吸引側切替弁と、前記共用ポンプの排出側と前記エアクリーナとを接続する通路の開閉を行う第一の開閉弁と、前記共用ポンプの排出側と前記排気通路とを接続する通路の開閉を行う第二の開閉弁とを用いることによって、前記蒸発燃料処分機能と前記排気浄化機能とを切替実行する内燃機関の故障診断方法であって、
    前記蒸発燃料処分機能または前記排気浄化機能を実行する際の、前記共用ポンプ、前記吸引側切替弁、前記第一の開閉弁および前記第二の開閉弁の作動状態を、予め設定された故障診断パターン情報に基づいて変更する変更工程と、
    前記変更工程によって変更された前記作動状態において前記共用ポンプの吸引側に設けられた吸引側圧力センサおよび/または前記共用ポンプの排出側に設けられた排出側圧力センサの出力値を用いることによって故障部位を検出する故障検出工程と、
    を含んだことを特徴とする内燃機関の故障診断方法。
  17. 前記変更工程は、前記蒸発燃料処分機能および前記排気浄化機能を実行していない通常運転時に、前記共用ポンプ、前記吸引側切替弁、前記第一の開閉弁および前記第二の開閉弁の作動状態を、予め設定された前記故障診断パターン情報に基づいて変更することを特徴とする請求項16に記載の内燃機関の故障診断方法。
  18. 前記変更工程は、前記エアクリーナと前記圧力ポンプの吸引側とを接続する通路の開閉を行う第三の開閉弁の作動状態を、予め設定された前記故障診断パターン情報に基づいて変更することを特徴とする請求項16または17に記載の内燃機関の故障診断方法。
  19. 前記変更工程は、前記吸引側切替弁に設けられた、前記燃料タンクと前記共用ポンプの吸引側とを接続するための第一の通路と、前記エアクリーナと前記共用ポンプの吸引側とをオリフィスが設けられた通路を介して接続するための第二の通路と、前記エアクリーナおよび前記燃料タンクと前記共用ポンプの吸引側とを接続するための第三の通路とを、予め設定された前記故障診断パターン情報に基づいて変更することを特徴とする請求項16、17または18に記載の内燃機関の故障診断方法。
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