JP2007016400A - 片開き窓 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】窓枠1に障子10を移動自在に取付け、その障子10の一方の縦框13を窓枠1の一方の縦枠4より側方に張り出すことで他方の縦框14と他方の縦枠15との間を開口部16とするようにし、前記窓枠1と障子10とに亘って第1ストッパー装置6と第2ストッパー装置7を取付け、その第1ストッパー装置6をストップ状態とすることで障子10の開き方向への移動を規制して前記開口部16の開口幅を小さくし、前記第1ストッパー装置6を非ストップ状態とすることで障子10を第2ストッパー装置7で規制されるまで開き方向に移動して開口部16の開口幅を大きくできるようにし、通常時には開口幅を小さく、必要に応じて開口幅を大きくできるようにする。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1に開示されたように、上枠、下枠、一方の縦枠、他方の縦枠より成る窓枠に障子を、その上枠、下枠の長手方向に移動自在に装着し、その障子の一方の縦框を窓枠の一方の縦枠よりも側方に張り出すことで障子の他方の縦框と窓枠の他方の縦枠との間が開口した開放状態とする片開き窓が知られている。
このように、障子の開放状態における開口幅が大きければ、室内の換気風量が多い、室内の人が開口部から障子室外面を清掃し易い、非常時などに開口部から室内の人が室外に脱出することが可能である、などの利点を有する。
しかしながら、前述のように開口幅が大きいと室外から人が故意に室内に浸入することが可能で、防犯上好ましくない。
前記障子は、上框と下框と一方の縦框と他方の縦框を方形状に連結し、その内部に面材を取付けたもので、その障子を開き方向に移動することで、当該障子の一方の縦框が、前記窓枠から側方に張り出し、その障子の他方の縦框と前記窓枠の他方の縦枠との間が開口するように構成し、
前記窓枠と障子とに亘って障子の開き方向への移動を規制して開口部の開口幅を小さくする第1ストッパー装置と、障子の開き方向への移動を規制して開口部の開口幅を大きくする第2ストッパー装置とを取付け、
その第1ストッパー装置は、ストップ状態と非ストップ状態とに切り換え操作でき、そのストッパー装置がストップ状態の時には障子の開き方向への移動を規制し、非ストップ状態の時には障子の開き方向への移動を規制しないようにしたことを特徴とする片開き窓である。
第2ストッパー装置は、窓枠と障子の一方に取付けたストッパー受部材と、他方に取付けたストッパー部材とを備え、そのストッパー受部材とストッパー部材が当接することで障子の開き方向への移動を規制するようにできる。
前記障子は、上框と下框と一方の縦框と他方の縦框を方形状に連結し、その内部に面材を取付けたもので、その障子を開き方向に移動することで、当該障子の一方の縦框が、前記窓枠から側方に張り出し、その障子の他方の縦框と前記窓枠の他方の縦枠との間が開口するように構成し、
前記窓枠と障子とに亘って第1ストッパー装置と第2ストッパー装置とを取付け、
前記第1ストッパー装置は、窓枠と障子の一方に取付けたストッパー受部材と、他方に取付けたストッパー部材とを備え、そのストッパー受部材とストッパー部材のどちらか一方がストップ位置と非ストップ位置に操作でき、かつストップ位置の時にストッパー部材とストッパー受部材が当接して障子の開き方向への移動を規制して開口部の開口幅を小さくし、非ストップ位置の時にはストッパー部材とストッパー受部材が当接せずに障子の開き方向への移動を規制しないようにし、
前記第2ストッパー装置は、窓枠と障子の一方に取付けたストッパー受部材と、他方に取付けたストッパー部材とを備え、そのストッパー受部材とストッパー部材が当接することで障子の開き方向への移動を規制して開口部の開口幅を大きくし、
前記窓枠と障子に亘って、その障子を閉じ状態でロック、ロック解除するロック装置を、室内側から操作可能に取付けしたことを特徴とする片開き窓である。
前記第1ストッパー装置を非ストップ状態とすることで障子を第2ストッパー装置でストップされるまで開き方向に長い距離移動でき、開口部の開口幅を大きくできる。
したがって、通常時には第1ストッパー装置をストップ状態とすることで、通常時には開口幅を小さくし、必要に応じて非ストップ状態とすることで、必要に応じて開口幅を大きくできる。
したがって、通常時には第1ストッパー装置のストッパー受部材とストッパー部材のどちらか一方をストップ位置として開口幅を小さくし、必要に応じて非ストップ位置とすることで開口幅を大きくできる。
前記窓枠1に障子10が上枠2、下枠3の長手方向(以下左右方向という)に移動自在に取付けてある。この障子10は上框11と下框12と一方の縦框13と他方の縦框14を方形状に連結し、その内部に面材、例えばガラス15が装着してある。
前記障子10を図2(a)に示す閉じ状態から矢印で示すように左右方向一方に短い距離移動すると、図2(b)に示すように一方の縦框13が窓枠1(一方の縦枠4)から側方に張り出し、他方の縦框14が他方の縦枠5から離れ、その両者の間が開口した開き状態となる。
この時の開口部16の開口幅H1(他方の縦枠5と他方の縦框14との間の左右寸法)は小さく、人が出入りできない。例えば、150mmである。
前記障子10をさらに矢印で示すように左右方向一方に移動(つまり、閉じ状態から左右方向一方に長い距離移動)すると、図2(c)に示すように前記開口部16の開口幅H2が大きく、人が出入りできるし、換気風量が多く、さらには障子室外側面を清掃し易い。例えば、600mm〜700mmである。
前記障子10を開き状態から左右他方に移動すると図2(a)に示すように前述の開口部16が閉塞されて閉じ状態となる。
これによって、片開き窓を形成している。
その第1ストッパー装置6はストップ状態とストップ解除状態に切換え操作でき、ストップ状態の時には障子10の移動距離を短く制限して開口幅H1を小さくする。つまり、障子10が閉じ状態から開き方向に所定の短い距離移動すると、ストップしてそれ以上障子10が開き方向に移動しないように制限する。
前記第1ストッパ装置6がストップ解除状態の時には障子10の開き方向の移動を制限せずに、障子10は前述の所定の短い距離以上開き方向に移動できる。
前記第2ストッパー装置7は障子10の最大移動距離を規定し、前述の開口部16の開口幅がH2以上とならないようにする。
前記第2ストッパー装置7は、窓枠1(例えば下枠3)に取付けたストッパー受部材7aと、障子10(例えば下框12)に取付けたストッパー部材7bを備えている。
前記第1ストッパー装置6のストッパー受部材6aをストップ位置として障子10を閉じ状態から開き方向に移動すると図2(b)に示すようにストッパー部材6bがストッパー受部材6aに当接してストップし、それ以上障子10が開き方向に移動しないように規制する。この時、第2ストッパー装置7のストッパー受部材7aとストッパー部材7bは離隔している。
前記ストッパー受部材6aを非ストップ位置としてストッパー部材6bが当接することがないようにすれば、障子10の開き方向への移動が第1ストッパー装置6で規制されないので、障子10が前述の第1ストッパー装置6を越えて開き方向に移動できる。
そして、障子10が第1ストッパー装置6を越え開き方向に移動すると、図2(c)に示すように、第1ストッパー装置7のストッパー部材7bがストッパー受部材7aに当接してストップし、障子10がそれ以上開き方向に移動しないように規制し、開口部16の最大開口幅をH2とする。
なお、ストッパー部材6bをストップ位置と非ストップ位置とに分けて移動するようにしても良い。
そして、第1ストッパー装置6のストッパー受部材6aを非ストップ位置とすれば、障子10を第1ストッパー装置6を越えて第2ストッパー装置7のストッパー部材7bがストッパー受部材7aに当接するまで開き方向に移動できるので、開口部16の開口幅を大きくできる。
例えば、図3に示すように、ストッパー受部材6aを上枠2の左右方向に間隔を置いて複数取付け、そのストッパー受部材6aを順次非ストップ位置に操作することで、ストッパー部材6bが順次ストッパー受部材6aに当接して障子10をストップし、開口部16の開口幅を複数の値にできるようにする。
つまり、障子10は水平姿勢で障子ガイドに沿って移動し、その障子10の重心10aが障子ガイドの最も開き側部分よりも閉じ側であれば障子10は水平姿勢となって障子ガイドに沿ってスムーズに移動するが、障子10は窓枠1よりも張り出すために、その障子10の重心10aが前述の障子ガイドの最も開き側部分よりも開き側に移動することがあり、その場合には障子10が水平姿勢に対して一方の縦枠13が他方の縦枠14よりも下方となるように傾斜し、スムーズに移動できなくなる。
そこで、障子10の重心10aが障子ガイドの開き側部分よりも閉じ側となるように最大開き位置を設定した。
そして、第2ストッパー装置7のストッパー部材7bがストッパー受部材7aに当接した最大開き位置の時に、障子10の重心10aが前述の固定側戸車17を越えて開き側に位置しないようにしてある。
なお、図1、図2は本発明を理解し易いように概略的に図示してあり、後述する具体形状と形状、寸法が異なることがある。
前記上枠2は図4に示すように、本体部材20と、この本体部材20の室外側面21よりも室外側に延設した上ガイド部材22を備えている。
前記本体部材20の面内方向の内側面(つまり、上枠2の室内側の最も下の面)23は、上ガイド部材22のガイド部24の下端部よりも下方に位置し、障子10の上框11が内側面23よりも上方に位置して室内から上框11が見えないようにしてある。
前記下枠3は図4に示すように、本体部材30と、この本体部材30の室外側面31よりも室外側に延設した下ガイド部材32を備えている。
前記本体部材30の面内方向の内側面(つまり、下枠3の室内側の最も上の面)33は、下ガイド部材32のガイド部34の上端部よりも上方に位置し、障子10の下框12が内側面33よりも下方に位置して室内から下框12が見えないようにしてある。
この本体部材40の内側面(つまり、一方の縦枠4の室内側の最も他方の縦枠5寄りの面)42は障子10が閉じ状態の時に、一方の縦框13よりも内方に位置し、室内から一方の縦框13が見えないようにしてある。
前記他方の縦枠5は図5に示すように、本体部材50と、その本体部材50の室外側面51よりも室外側に張り出したカバー部材52を備えている。この本体部材50と前記上枠2、下枠3の本体部材20,30が、その室外側面51,21,31が面一となるように連結される。
この本体部材50の内側面(つまり、他方の縦枠5の室内側の最も一方の縦枠4寄りの面)53は障子10が閉じ状態の時に、他方の縦框14よりも内方に位置し、室内から他方の縦框14が見えないようにしてある。
つまり、障子10は上枠2の室外側部と下枠3の室外側部に移動自在に取付けてある。
前記カバー部材52は前述の上枠2、下枠3のガイド部材22,32と連続し、このカバー部材52と本体部材50の室外側面51とで凹陥部56を形成している。この凹陥部56は一方の縦枠4側に向けて開口し、障子10を閉じた状態で他方の縦框14が凹陥部56内に入り込む。
そして、図4、図6に示すように上枠2の本体部材20の室外側面21に本体60をビス63で固着して取付け、ストッパー受部材6aは室外側に向けて張り出していると共に、操作摘み62が本体部材20の内側面23よりも下方に突出している。
この実施の形態では、前記本体部材20の室外側面21には凹陥部21aが形成してあり、この凹陥部21a内に本体60が取付けてある。
前記第1ストッパー装置6のストッパー部材6bは図4に示すように上框11の室内側面11aにビス64で固着してある。
このストッパー部材6bは、前記ストッパー受部材6aが図6(a)のように下方位置の時に同一高さで当接するようにしてあり、図6(b)のようにストッパー受部材6aが上方位置の時にはストッパー部材6bよりもストッパー受部材6aが上方で当接しない。
つまり、ストッパー受部材6aが下方位置の時が前述のストップ位置で、上方位置の時が前述の非ストップ位置である。
また、本体60が凹陥部21a内に取付けてあり、ストッパー受部材6aが本体部材20の室外側面21から室外側に突出しているので、その室外側面21と上框11の室内側面11aとの間隔を小さくできる。
また、操作摘み62は上枠2側に設けてあり、室外の人が操作しづらく、防犯上好ましい。
この実施の形態では、下枠3の本体部材30の室外側面31には凹陥部31aが形成され、その凹陥部31aの底部にストッパー受部材7aがビス65で取付けてあると共に、ストッパー部材7bは凹陥部31a内に突出するようにしてある。
また、室外側面31と下框12の室内側面12aとの間隔を小さくできる。
このようにすれば、ストッパー部材7bのみ、またはストッパー受部材7aのみで第2ストッパー装置7とすることができ、部品点数が少なくコスト安である。
また、第2ストッパー装置7を下枠3と下框12とに亘って取付けしたが、上枠2と上框11とに亘って取付けしても良い。下枠3と下框12、上枠2と上框11とに亘ってそれぞれ取付けしても良い。
この開閉兼ロック部材70は他方の縦枠5に取付けたロック受71に係脱し、障子10を閉じ状態でロックし、室内側からロック解除操作されるロック装置を構成する。
このようであるから、開閉兼ロック部材70を手で持ってロック受け71から離脱してロック解除し、そのままの状態で開閉兼ロック部材70を左右一方に移動することで障子10を開き方向に移動できる。
また、開閉兼ロック部材70を手で持って障子10を閉じ方向に移動し、閉じ状態となるとロック受71に係合して障子10を閉じ状態でロックする。
この状態でケース73を手で持って障子開き方向に移動することで障子10を開き方向に移動できる。
この状態で障子10とともにケース73が閉じ側に移動すると、ロック75の傾斜面75aがロック受71の先端部に当接し、ロック75とケース73がスプリング76に抗して矢印b方向に揺動してロック受71に沿って移動し、障子10が閉じるとロック75がロック受71の係合孔71aに係合して障子10をロックする。
なお、ロック装置と開閉部材を別々としても良い。
Claims (5)
- 上枠と下枠と一方の縦枠と他方の縦枠を方形状に連結した窓枠と、この窓枠に、その上枠と下枠の長手方向に亘って移動自在に取付けた障子を備え、
前記障子は、上框と下框と一方の縦框と他方の縦框を方形状に連結し、その内部に面材を取付けたもので、その障子を開き方向に移動することで、当該障子の一方の縦框が、前記窓枠から側方に張り出し、その障子の他方の縦框と前記窓枠の他方の縦枠との間が開口するように構成し、
前記窓枠と障子とに亘って障子の開き方向への移動を規制して開口部の開口幅を小さくする第1ストッパー装置と、障子の開き方向への移動を規制して開口部の開口幅を大きくする第2ストッパー装置とを取付け、
その第1ストッパー装置は、ストップ状態と非ストップ状態とに切り換え操作でき、そのストッパー装置がストップ状態の時には障子の開き方向への移動を規制し、非ストップ状態の時には障子の開き方向への移動を規制しないようにしたことを特徴とする片開き窓。 - 第1ストッパー装置は、窓枠と障子の一方に取付けたストッパー受部材と、他方に取付けたストッパー部材とを備え、そのストッパー受部材とストッパー部材のどちらか一方がストップ位置と非ストップ位置に操作でき、かつストップ位置の時にストッパー部材とストッパー受部材が当接して障子の開き方向への移動を規制するようにし、
第2ストッパー装置は、窓枠と障子の一方に取付けたストッパー受部材と、他方に取付けたストッパー部材とを備え、そのストッパー受部材とストッパー部材が当接することで障子の開き方向への移動を規制するようにした請求項1記載の片開き窓。 - 上枠と下枠と一方の縦枠と他方の縦枠を方形状に連結した窓枠と、この窓枠に、その上枠と下枠の長手方向に亘って移動自在に取付けた障子を備え、
前記障子は、上框と下框と一方の縦框と他方の縦框を方形状に連結し、その内部に面材を取付けたもので、その障子を開き方向に移動することで、当該障子の一方の縦框が、前記窓枠から側方に張り出し、その障子の他方の縦框と前記窓枠の他方の縦枠との間が開口するように構成し、
前記窓枠と障子とに亘って第1ストッパー装置と第2ストッパー装置とを取付け、
前記第1ストッパー装置は、窓枠と障子の一方に取付けたストッパー受部材と、他方に取付けたストッパー部材とを備え、そのストッパー受部材とストッパー部材のどちらか一方がストップ位置と非ストップ位置に操作でき、かつストップ位置の時にストッパー部材とストッパー受部材が当接して障子の開き方向への移動を規制して開口部の開口幅を小さくし、非ストップ位置の時にはストッパー部材とストッパー受部材が当接せずに障子の開き方向への移動を規制しないようにし、
前記第2ストッパー装置は、窓枠と障子の一方に取付けたストッパー受部材と、他方に取付けたストッパー部材とを備え、そのストッパー受部材とストッパー部材が当接することで障子の開き方向への移動を規制して開口部の開口幅を大きくし、
前記窓枠と障子に亘って、その障子を閉じ状態でロック、ロック解除するロック装置を、室内側から操作可能に取付けしたことを特徴とする片開き窓。 - 第1ストッパー装置を障子移動方向に間隔を置いて複数取付けした請求項1又は3記載の片開き窓。
- 第2ストッパー装置による障子の開き方向への移動を規制した障子の最大の開き位置は、障子の重心が障子ガイド開き側部分よりも閉じ側となるように設定した請求項1又は3記載の片開き窓。
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JP2005196314A JP4433414B2 (ja) | 2005-07-05 | 2005-07-05 | 片開き窓 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013011059A (ja) * | 2011-06-28 | 2013-01-17 | Yoshihisa Tsurumaki | サッシの引戸用の後付け型取外し防止具 |
-
2005
- 2005-07-05 JP JP2005196314A patent/JP4433414B2/ja not_active Expired - Fee Related
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