JP2007015740A - ポリイミドフィルムロールの梱包方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の吸湿による外観不良かつ輸送時の衝撃等による外観不良を無くすポリイミドフィルムロールの梱包方法を提供する。
【解決手段】 ポリイミドフィルムロールの梱包方法において、6面が透明な側板2,3もしくは部分的に側板なしで梱包することを特徴とし、かつロールの端部にプロテクト材が配置されて梱包することを特徴とするポリイミドフィルムロールの梱包方法により従来の吸湿による外観不良かつ輸送時の衝撃等による外観不良を無くすという課題を解決しうる。
【選択図】図1
【解決手段】 ポリイミドフィルムロールの梱包方法において、6面が透明な側板2,3もしくは部分的に側板なしで梱包することを特徴とし、かつロールの端部にプロテクト材が配置されて梱包することを特徴とするポリイミドフィルムロールの梱包方法により従来の吸湿による外観不良かつ輸送時の衝撃等による外観不良を無くすという課題を解決しうる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ポリイミドフィルムに関するものであり、詳しくはポリイミドフィルムロールの梱包方法に関するものであり、外傷の有無を外から確認できるシースルー梱包を行う際の当て傷等の外傷を防止できる方法に関する。
ポリイミドは、耐熱性、耐寒性、耐薬品性、電気絶縁性、機械的強度等について優れた諸特性を有することが知られており、電気絶縁フィルム、断熱性フィルム、フレキシブルプリント配線板のベースフィルム等に広く利用されている。特にフレキシブル配線基板や電気絶縁フィルム等の用途において、具体的にはポリイミドフィルムに接着剤を介して銅箔と接着させ銅張積層板としたり、接着剤コーティングによりプリプレグ化したり、またフッ素樹脂との複合化をする等の用途に多く用いられている。また、前述の用途の中において薄膜化の要求が高まっているが、薄物のフィルム特に25μm以下のポリイミドフィルムになるとフィルムの腰がないため、巻取時の不適切な張力、輸送時の応力、吸湿による変形等によりしわが入りやすい。また、従来から用いられているダンボールによる梱包では、輸送中の当てキズや落下による外傷がわかりにくく、ユーザー受け入れ以降に損傷が見つかることがあった。これに対して6面が透明な側板もしくは部分的に側板なしで梱包することを特徴とし、かつロールの外側に金属材料からなるシート材が配置されて包装することを特徴とするポリイミドフィルムロールの梱包方法が考案されている。しかしながら、後者の方法においても輸送時に当て傷や押し痕などの概観不良を発生させないという点で、更なる改良の余地がある。
特開2003−192081
特開2005−153977
輸送時に当て傷や押し痕などの概観不良を発生させない梱包方法を提供する。
本発明者らは、鋭意検討の結果、輸送時の衝撃等による外観不良を無くすポリイミドフィルムロールの梱包方法の発明を完成するに至った。
本発明の第1は、ポリイミドフィルムロールの梱包方法において、6面が透明な側板もしくは部分的に側板なしで梱包することを特徴とし、かつロールの端部にプロテクト材が配置されて梱包することを特徴とするポリイミドフィルムロールの梱包方法である。
本発明の第2は、ポリイミドフィルムロールの梱包方法において、ロール端部のプロテクト材が、プラスチック製シートまたは樹脂含浸を施した紙製シートまたはプラスチック緩衝材または樹脂含浸を施した紙製緩衝材であることを特徴とするポリイミドフィルムロールの梱包方法である。
本発明の第3は、ポリイミドフィルムロールの梱包方法において、樹脂含浸を施した紙製コアまたはプラスチック製コアまたは金属製コアを用いることを特徴とするポリイミドフィルムロールの梱包方法である。
本発明の第4は、ポリイミドフィルムロールの梱包方法において、フィルムロールの外側に金属層または無機酸化膜層を含むシートが配置されて包装することを特徴とするポリイミドフィルムロールの梱包方法である。
以上のようにして得られたポリイミドフィルムロールの梱包方法により、輸送時の当てキズや当て痕の発生をなくすことができるようになった。
以下、本発明にかかるポリイミドフィルムロールの梱包方法について、実施の形態の1例に基づいて、説明するが本発明はこれらに限定されない。最初にポリイミドフィルムロールの製造方法を述べ、その後、本発明であるポリイミドフィルムロールの梱包方法について述べる。
<ポリイミドフィルムロールの製造方法>
一般に、ポリイミドフィルムは不溶不融であるため、その前駆体物質の有機溶媒溶液をドラムあるいはベルト等の支持体に流延塗布するソルベントキャスト法が用いられ、本発明にかかるポリイミドフィルムの製造方法においてもこの方法を用いる。
一般に、ポリイミドフィルムは不溶不融であるため、その前駆体物質の有機溶媒溶液をドラムあるいはベルト等の支持体に流延塗布するソルベントキャスト法が用いられ、本発明にかかるポリイミドフィルムの製造方法においてもこの方法を用いる。
本発明にかかるポリイミドフィルムは、公知の各種原料から得られるものであり、特に限定されるものではなく、主として有機テトラカルボン酸二無水物と有機ジアミンとを原料として用い、各成分を実質的に等モル使用し、有機溶媒溶液中で重合して得られるポリアミド酸ワニスを経由して得られる。
ポリアミド酸ワニスは、基本的にピロメリット酸二無水物を代表とする芳香族テトラカルボン酸二無水物と、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、およびパラフェニレンジアミンを代表とする芳香族ジアミンを有機極性溶媒中で重合反応させたポリアミド酸組成物が有機極性溶媒中に均一に溶解しているものである。このポリアミド酸ワニスには、安定してポリイミドフィルムを形成する目的で、リン酸水素カルシウム、シリカ、マイカ、酸化チタン、アルミナ、ガラスビーズ等のフィラー等を添加してもよい。
重合反応は公知の方法で制限されない。
重合反応は公知の方法で制限されない。
重合方法の1例を挙げると、アルゴン、窒素などの不活性ガス雰囲気下において、1種あるいは2種のジアミンを有機溶剤に溶液、あるいはスラリー状に拡散させる。この溶液に少なくとも1種以上のテトラカルボン酸二無水物を固体の状態または有機溶剤溶液の状態あるいは、スラリー状態で添加し、ポリアミド酸ワニスを得る。このときの反応温度は、−20℃から50℃、望ましくは、20℃以下である。反応時間は、1時間から6時間の間であるのが好ましい。
また、この反応において、上記添加順序とは逆に、まずテトラカルボン酸二無水物を有機溶剤に溶解または拡散させ、この溶液中に前記ジアミンの固体または有機溶剤による溶液あるいは、スラリーを添加させてもよい。また、同時に反応させてもよく、テトラカルボン酸二無水物成分、ジアミン成分の添加順序は限定されない。
また、ポリアミド酸の重合は、一般に2段階で行われ、1段階目にプレポリマーと呼ばれる低粘度のポリアミド酸を重合しその後、有機溶媒にテトラカルボン酸二無水物またはジアミン化合物を溶解させた有機溶媒を添加しつつ高粘度のポリアミド酸を得る。この1段階目から2段階目に移行する際にフィルター等にてプレポリマー中の不溶解原料や混入異物を取り除く工程を設けてフィルム中の異物・欠陥を減少させる。上記フィルターの目開きは、取得フィルム厚みの1/2、好ましくは1/5、更に好ましくは1/10が良い。
また、ポリアミド酸の重合は、一般に2段階で行われ、1段階目にプレポリマーと呼ばれる低粘度のポリアミド酸を重合しその後、有機溶媒にテトラカルボン酸二無水物またはジアミン化合物を溶解させた有機溶媒を添加しつつ高粘度のポリアミド酸を得る。この1段階目から2段階目に移行する際にフィルター等にてプレポリマー中の不溶解原料や混入異物を取り除く工程を設けてフィルム中の異物・欠陥を減少させる。上記フィルターの目開きは、取得フィルム厚みの1/2、好ましくは1/5、更に好ましくは1/10が良い。
有機溶媒中のポリアミド酸の重量%は、有機溶媒中にポリアミド酸が5〜40wt%、好ましくは10〜30wt%、更に好ましくは、13〜25wt%溶解されているのが取扱い面から好ましい。尚、ポリアミド酸の平均分子量は、GPC測定によるポリエチレングリコール換算での分子量が、10000〜1000000の範囲であるのが好ましく、より好ましくは50000〜500000の範囲、最も好ましくは100000〜500000の範囲である。この範囲を外れる場合は、分子量が低い場合には引裂き伝播抵抗の測定のR値および150℃で100%RHの環境下に12時間放置後の引裂き伝播抵抗の保持率で所定の効果が発現せず、結果としてフィルム機械強度および接着性を満足しなくなる。また、分子量が高い場合には取り扱い性が悪く生産性を大きく落としてしまう結果となる。
ポリアミド酸の重合に使用される有機溶媒としては、テトラメチル尿素、N,N−ジメチルエチルウレアのようなウレア類、ジメチルスルホキシド、ジフェニルスルホン、テトラメチルスルフォンのようなスルホキシドあるいはスルホン類、N,N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N’−ジエチルアN−メチル−2−ピロリドン、γ―ブチルラクトン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類、またはホスホリルアミド類の非プロトン性溶媒、クロロホルム、塩化メチレンなどのハロゲン化アルキル類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、フェノール、クレゾールなどのフェノール類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、p−クレゾールメチルエーテルなどのエーテル類が挙げられることができ、通常これらの溶媒を単独で用いるが必要に応じて2種以上を適宜組合わせて用いても良い。
また、本発明で使用される溶媒は、市販されている特級や一級グレードのものをそのまま使用しても差し支えないが、これら溶媒を乾燥蒸留等の通常の操作により脱水精製処理を実施し使用しても良い。
また、上記溶媒を本発明に使用後、揮発した溶媒を回収精製処理した後、再度本発明に使用しても良い。この際、ある種の混合溶媒が精製後得られる可能性があり得るが、具体的には回収溶媒中に溶媒分解物等が混入する可能性があるが、フィルム物性を鑑み適宜使用し得る。
ポリイミドはポリアミド酸をイミド化して得られるが、イミド化には、熱キュア法及び化学キュア法のいずれかを用いる。熱キュア法は、脱水閉環剤等を作用させずに加熱だけでイミド化反応を進行させる方法である。また、化学キュア法は、ポリアミド酸有機溶媒溶液に、無水酢酸等の酸無水物に代表される化学的転化剤と、イソキノリン、β−ピコリン、ピリジン等の第三級アミン類等に代表される触媒とを作用させる方法である。化学キュア法に熱キュア法を併用してもよい。イミド化の反応条件は、ポリアミド酸の種類、フィルムの厚さ、熱キュア法及び/または化学キュア法の選択等により、変動し得る。好ましくは化学的に硬化することが、フィルムの靭性、破断強度、及び生産性の観点から好ましい。
次に、本発明にかかるポリイミド前駆体ポリアミド酸組成物に用いられる材料について説明する。
次に、本発明にかかるポリイミド前駆体ポリアミド酸組成物に用いられる材料について説明する。
本ポリイミドにおける使用のための適当なテトラカルボン酸無水物は、ピロメリット酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、オキシジフタル酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、p−フェニレンビス(トリメリット酸モノエステル酸無水物)、エチレンビス(トリメリット酸モノエステル酸無水物 )、ビスフェノールAビス(トリメリット酸モノエステル酸無水物)及びそれらの類似物を含み、これらを単独または、任意の割合の混合物が好ましく用い得る。
これらのうち、本発明において用いられるポリイミド前駆体ポリアミド酸組成物において最も適当なテトラカルボン酸二無水物はピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、p−フェニレンビス(トリメリット酸モノエステル酸無水物)であり、これらを単独または、任意の割合の混合物が好ましく用い得る。
一般にテトラカルボン酸二無水物は水分による開環物であるテトラカルボン酸およびテトラカルボン酸モノ無水物を不純物として含むが、本発明において用いられるテトラカルボン酸二無水物は、得られるポリイミドフィルムの機械的強度および接着性の観点から高純度であることが好ましく、その純度は不純物量が1.5wt%以下であることが好ましく、さらに好ましくは不純物量が1wt%以下、最も好ましくは不純物量が0.5wt%以下である。
本発明にかかるポリイミド前駆体ポリアミド酸組成物において使用し得る適当なジアミンは、4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、ベンジジン、3,3’−ジクロロベンジジン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、1,5−ジアミノナフタレン、4,4’−ジアミノジフェニルジエチルシラン、4,4’−ジアミノジフェニルシラン、4,4’−ジアミノジフェニルエチルホスフィンオキシド、4,4’−ジアミノジフェニルN−メチルアミン、4,4’−ジアミノジフェニル N−フェニルアミン、1,4−ジアミノベンゼン(p−フェニレンジアミン)、1,3−ジアミノベンゼン、1,2−ジアミノベンゼン、及びそれらの類似物を含み、これらを単独または、任意の割合の混合物が好ましく用い得る。
これらジアミンにおいて、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル及びp−フェニレンジアミンが特に好ましく、また、これらをモル比で100:0から10:90の割合で混合した混合物が好ましく用い得る。
また、イミド化を化学キュア法により行う場合、本発明にかかるポリアミド酸組成物に添加する化学的転化剤は、例えば脂肪族酸無水物、芳香族酸無水物、N,N ' - ジアルキルカルボジイミド、低級脂肪族ハロゲン化物、ハロゲン化低級脂肪族ハロゲン化物、ハロゲン化低級脂肪酸無水物、アリールホスホン酸ジハロゲン化物、チオニルハロゲン化物またはそれら2種以上の混合物が挙げられ、そのうち有機カルボン酸無水物が好ましい。ここで、有機カルボン酸無水物としては、無水酢酸、プロピオン酸無水物、酪酸無水物、吉草酸無水物、これらが互いに混合された及び無水物、及び芳香族モノカルボン酸例えば安息香酸、ナフトエ酸等の無水物との混合物、及び炭酸及び蟻酸並びに脂肪族ケテン類(ケテン、及びジメチルケテン)の無水物との混合物無水酢酸、無水プロピオン酸、無水ラク酸等の脂肪族無水物またはそれらの2種以上の混合物が挙げられ、なかでも無水酢酸が好ましく用い得る。化学的転化剤の量としては、ポリアミド酸ワニスのアミック酸1モルに対してモル比で1.0〜8.0倍、さらに好ましくは1.2〜5.0倍の割合で用い得る。化学的転化剤の量が少なすぎるとイミド化率が好適な範囲より小さくなる傾向があり、多すぎると部分的に硬化及び/または部分的に乾燥されたポリアミド酸フィルムを形成する過程で分解が進行し目標の機械物性を発現しなくなる場合がある。
また、イミド化を効果的に行うためには、化学的転化剤に触媒を同時に用いることが好ましい。触媒としては脂肪族第三級アミン、芳香族第三級アミン、複素環式第三級アミン等が用いられる。それらのうち複素環式第三級アミンから選択されるものが特に好ましく用い得る。具体的にはキノリン、イソキノリン、ピリジンおよびβ−ピコリン、3,5−ルチジン等ピリジン誘導体が好ましく用いられる。触媒の量としては、ポリアミド酸ワニスのアミック酸1モルに対してモル比で0.2〜2.0倍、さらに好ましくは0.3〜1.5倍の割合で用い得る。少なすぎるとイミド化率が好適な範囲より小さくなる傾向があり、多すぎると硬化が速くなり、支持体上に流延するのが困難となる場合がある。また、物性に影響を及ぼさない程度であればアセチルアセトン等のイミド化遅延剤を併用してもよい。
なお、ポリアミド酸有機溶媒溶液またはこれに添加する化学イミド化剤溶液には必要に応じて酸化防止剤、光安定剤、難燃剤、帯電防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、或いは、無機のフィラー類、或いは各種の強化剤を添加してもよい。
ポリイミドフィルムは、上記の方法で得られたポリアミド酸ワニスと化学イミド化剤を混合した後、スリットダイから平滑な薄膜状のカーテンとして連続的に押出されエンドレスベルト上にキャストされ、乾燥冷却により自己支持性を有するゲルフィルムを形成する。このゲルフィルムをさらに加熱処理することにより目的の機械物性を有するポリイミドフィルムとする。
ポリイミドフィルムは、上記の方法で得られたポリアミド酸ワニスと化学イミド化剤を混合した後、スリットダイから平滑な薄膜状のカーテンとして連続的に押出されエンドレスベルト上にキャストされ、乾燥冷却により自己支持性を有するゲルフィルムを形成する。このゲルフィルムをさらに加熱処理することにより目的の機械物性を有するポリイミドフィルムとする。
また、上記方法において、ポリアミド酸ワニスと化学イミド化剤を混合した樹脂溶液組成物のダイ中での粘度は、450ポイズ以下が好ましく、さらに300ポイズ以下が好ましく、特に好ましくは50〜300ポイズである。この範囲以上の粘度であると膜厚のばらつきが顕著に高くなり、保管時の変形やしわの発生が発生しないポリイミドフィルムロールを得ることができない場合がある。また、泡の巻き込み現象が起こりやすくなる場合がある。また、50ポイズ以下であると、ダイを用いた流延方法を用いる本発明においては、安定的に製膜することが困難になる場合がある。なお、この粘度は、B型粘度計で測定した値である。
また、膜厚のばらつきを低く抑え、ポリイミドフィルムロールに保管時の変形やしわを発生させない目的で、ダイの開口部のクリアランスを制御することが好ましい。
次に、本発明にかかるポリイミドフィルムの製造工程について説明する。
次に、本発明にかかるポリイミドフィルムの製造工程について説明する。
ポリイミド前駆体であるポリアミド酸をイミド化し、最終的にポリイミドフィルムの製品とするための製造方法は、エンドレスベルトあるいはキャスティングドラム上に流延塗布しゲルフィルムを得るベルト室あるいはドラム室と後加熱キュアを行うテンター室とに分けられる。
本発明にかかるポリイミドフィルムの製造工程の1例を示す。まずベルト室での工程で、ミキサーで混合したポリイミド前駆体をTダイによりフィルム状に押し出す工程を行い、反応硬化室においてはTダイより押し出されたフィルム状のポリイミド前駆体をエンドレスベルトあるいはキャスティングドラム上にフィルム状に形成する。フィルム状に形成された前駆体は、ベルトあるいはドラムの回転により移動させられながら、加熱手段により加熱されてイミド化される。このベルト室内においては反応に伴って生成した生成物、主として水、有機溶媒等が蒸発する。
加熱手段は、樹脂から蒸散した可燃性の揮発成分に引火する危険を防止するため、あるいは樹脂自体が発火することを防止するために、雰囲気温度、およびベルトあるいはドラムの回転速度を調整しつつ加熱し、たとえば温風・ 熱風・放射熱による加熱、ベルト加熱等を用い得る。
これらの工程により、ポリイミド前駆体のフィルムをイミド化しながら、フィルムが自己支持性を有する程度まで加熱・乾燥を行った後、エンドレスベルトまたはキャスティングドラムから引き剥がして、本発明にいうゲルフィルムを得る。
ところで、通常フィルムを上記工程を通して搬送しつつイミド化を行う場合において、ゲルフィルムの形状及び表面状態を最良に保持しフィルムの剥がれ・しわ等の表面上の難点を防止し、自己支持性を有するフィルムを搬送上・加工上の問題なく製造する指標として、残揮発物量の測定が行われている。
ゲルフィルムの残揮発物量は、式1
(A−B)×100/B・・・・式1
(式1中、A、Bは以下のものを表す。
A:ゲルフィルムの重量
B:ゲルフィルムを450℃で20分間加熱した後の重量)
から算出され、その揮発分含量は5〜300%の範囲であるのが好ましく、より好ましくは5〜100%の範囲、より好ましくは10〜80%の範囲、最も好ましくは15〜50%の範囲にある。この範囲のゲルフィルムを用いることが好適であり、外れると所定の効果が発現しにくい場合がある。
(A−B)×100/B・・・・式1
(式1中、A、Bは以下のものを表す。
A:ゲルフィルムの重量
B:ゲルフィルムを450℃で20分間加熱した後の重量)
から算出され、その揮発分含量は5〜300%の範囲であるのが好ましく、より好ましくは5〜100%の範囲、より好ましくは10〜80%の範囲、最も好ましくは15〜50%の範囲にある。この範囲のゲルフィルムを用いることが好適であり、外れると所定の効果が発現しにくい場合がある。
また、赤外線吸光分析法を用いて式2
(C/D)×100/(E/F)・・・・式2
(式2中、C、D、E、Fは以下のものを表す。
C:ゲルフィルムの1370cm−1の吸収ピーク高さ
D:ゲルフィルムの1500cm−1の吸収ピーク高さ
E:ポリイミドフィルムの1370cm−1の吸収ピーク高さ
F:ポリイミドフィルムの1500cm−1の吸収ピーク高さ)
から算出されるゲルフィルムのイミド化率は50%以上の範囲、好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、最も好ましくは90%以上の範囲にある。この範囲のフィルムを用いることが好適であり、外れると所定の効果が発現しにくい。
(C/D)×100/(E/F)・・・・式2
(式2中、C、D、E、Fは以下のものを表す。
C:ゲルフィルムの1370cm−1の吸収ピーク高さ
D:ゲルフィルムの1500cm−1の吸収ピーク高さ
E:ポリイミドフィルムの1370cm−1の吸収ピーク高さ
F:ポリイミドフィルムの1500cm−1の吸収ピーク高さ)
から算出されるゲルフィルムのイミド化率は50%以上の範囲、好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、最も好ましくは90%以上の範囲にある。この範囲のフィルムを用いることが好適であり、外れると所定の効果が発現しにくい。
このようにして得られたゲルフィルムは、熱処理工程を行うテンター室に供給され、端部を固定されテンター室にて加熱処理される。例えば、テンター室は、加熱炉及び徐冷炉で構成され、ピンでフィルムを固定したピンシートをピンコンベアの回転駆動により可動させることにより、フィルムがテンター室内を移動する。熱キュアを行う加熱炉内において徐々に加熱することによりゲルフィルムをさらにイミド化する。加熱炉内では、通常200℃程度の温度から徐々に昇温して、ポリイミドへのイミド化を完了させる。
残留揮発分を完全に除去しかつポリアミド酸を完全にポリイミドに転化しするためには、常法に従い、段階的、連続的に加熱し、最終的に短時間の高温を用いるのが好ましい。具体的には、最終的に400〜650℃の温度で、より好ましくは450〜620℃の温度で10〜400秒加熱するのが好ましい。上記熱キュアの工程において、完全にイミド化されたポリイミドフィルムは徐冷炉において徐々に冷却される。
また、テンター室にゲルフィルムを供給する前に、ゲルフィルムに表面処理液を塗布したり、ゲルフィルムを表面処理液に浸漬したりしても良く、処理する表面処理液もフィルムの機械的物性および外観を著しく悪化させない程度のものであれば特に限定されない。
また、上記で得られたポリイミドフィルムは、コロナ放電処理やプラズマ放電処理等の公知の物理的表面処理や、プライマー処理等の化学的表面処理を施し、さらに良好な特性を付与し得る。
また、上記で得られたポリイミドフィルムは、コロナ放電処理やプラズマ放電処理等の公知の物理的表面処理や、プライマー処理等の化学的表面処理を施し、さらに良好な特性を付与し得る。
また、上記のフィルムは、必要であれば200℃以上、500℃以下の熱処理を受けた後、巻芯上に巻き取られてフィルムロールを形成する。ここで熱処理は、緊張下、定長下または弛緩状態で行うことができ、これらの組み合わせで2段階以上で行うこともできる。
上記で得られたフィルムをロール状に巻き取るに当たって、フィルムの幅方向の厚みむらによりロールに太さむらやいわゆるゲージバンドが生じることを軽減するために、フィルムを蛇行させつつ巻き取ることも好ましい実施態様である。巻き取りに当たって、フィルムの耳を切り取り、ロールの端面を揃えることも好ましく行われる。また、それらの表面に樹脂層を形成したものなど、従来用いられたものが、本発明の効果を損ねない限り用いられる。
上記で得られたフィルムをロール状に巻き取るに当たって、フィルムの幅方向の厚みむらによりロールに太さむらやいわゆるゲージバンドが生じることを軽減するために、フィルムを蛇行させつつ巻き取ることも好ましい実施態様である。巻き取りに当たって、フィルムの耳を切り取り、ロールの端面を揃えることも好ましく行われる。また、それらの表面に樹脂層を形成したものなど、従来用いられたものが、本発明の効果を損ねない限り用いられる。
本発明にかかる製造方法により得られるポリイミドフィルムは、厚み数μmから数百μmのシート状物を含む広義のフィルムを意味し、用途に応じてその厚みを選択することができる。例えば、フレキシブルプリント配線板のベースフィルム等として使用する場合は12.5μm〜50μm程度のフィルムが適用される。上述のようにして、製造されたポリイミドフィルムは、ユーザーの要求するフィルム巾・フィルム長さにスリットされポリイミドフィルムロールとなる。
<ポリイミドフィルムロールの梱包方法>
このようにして得られたポリイミドフィルムロールを梱包する方法を以下で述べる。
このようにして得られたポリイミドフィルムロールを梱包する方法を以下で述べる。
フィルムロールを金属層または無機酸化膜層を含むシート材で覆うことが好ましく、透明な無機酸化膜層を含むシート材であれば外からロール表面を観察することができるためより好ましい。該シート材はロールの両端面に沿ってそのほぼ全面を覆って配置されるが、必ずしも両面に配置される必要がないことも多く、また全面が覆われる必要はなく、その一部であっても良い。
また、ロールの最外層に金属層または無機酸化膜層を含むシート材を巻き付けて配置することも好ましい実施態様である。勿論ロール端面に同時に金属材料からなるシート材を配置することも好ましい実施態様である。
フィルムロールに直接金属層または無機酸化膜層を含むシート材が接触することが好ましくない場合には、ロールを一旦包装フィルムで被覆し、その上から金属材料からなるシート材を配置して実施されてよい。包装フィルムとしては、汎用のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどが用いられるが、防湿対策のため、包装フィルムとして水分透過率が10g/m2 ・24hr・atm以下の防湿フィルムを用いることは更に好ましい実施態様である。
防湿フィルムとしては、ポリアクリロニトリル系フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリふっ化ビニリデンフィルム等が知られるほか、ポリエチレンまたはポリプロピレンとポリ塩化ビニリデンを共押し出し法やコーティング加工法により複合したフィルム等が挙げられる。包装フィルムの厚みについては特に制限はないが、あまりにも薄いフィルムでは取扱や輸送時に破損のおそれがあり、またあまりにも厚いものではフィルムの剛性が高くなり取扱上問題を生じやすく、通常10μm〜200μm程度の範囲内で選ばれる。
次に、本発明にかかる金属層を含むシート材としては、アルミニウム、銅、ステンレス等の金属箔、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム等にアルミニウム、銅等の金属をラミネートしたフィルム、または、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム等にアルミニウム、クロム、銅等の金属を蒸着した金属蒸着フィルム等を用いることができる。また、無機酸化膜層を含むシート材としては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム等に酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の無機酸化物を蒸着したフィルムを用いることができる。これらのシート材の厚みについては特に制限はないが、あまりにも薄いフィルムでは取り扱いや輸送時に破損のおそれがあり、またあまりにも厚いものではフィルムの剛性が高くなり取扱上問題を生じやすく、通常10μm〜200μm程度の範囲内で選ばれる。
包装フィルムの封止方法についても特に限定されるものではなく、実質的に水分の侵入が阻止または抑制できるものであればよく、フィルムの両端をコアに密着させたり貼り付けたりする方法、フィルムの両端をコアの内面に折り込み、コアのパッドで押さえつけて封止する方法、金属材料からなるシート材や包装フィルムを袋状にし入り口を加熱するなどして接着する方法などが任意に用いられる。
次にコアの材質は、塩化ビニール等のプラスチック、または、ガラス繊維とエポキシ樹脂、紙とフェノール樹脂、炭素繊維とエポキシ樹脂などの組み合わせからなる繊維強化プラスチック(FRP)、ステンレス鋼などの金属、紙製のコアに樹脂を含浸したもの、またはそれらの表面に樹脂層を形成したものなど、従来用いられたものが、本発明の効果を損ねない限り用いられる。紙については未処理のものについては吸湿しやすいことからコア径が変化する、更には、ポリイミドフィルムロールの内側から水分を吸うことになるため寸法変化を引き起こし、しわ等の外観不良を発生させやすいので避ける方が望ましい。
次にフィルムロールを梱包する容器については、骨材としては、ステンレス、アルミニウム、銅、鉄等の金属が強度の面から望ましいが、木材、プラスチック材でも強度的に問題が無い限り用いられる。また、リサイクル使用するために折りたためる構造とする方が輸送の観点から望ましい。側面材としては、アクリル、PVC、ポリプロピレン、ポリエチレン等の透明なプラスチック材であれば特に制限はない。また強化ガラスも用途によっては用いられる。更には、軽量化のために部分的に側板を省略することも可能である。容器の大きさとしては、ポリイミドフィルムロールの大きさに応じた大きさが用意される。また、ロールの収容本数においても限定されるものではない。
次に、ロールの端部に配置するプロテクト材は、プラスチック製または樹脂含浸を施した紙製のシート、プラスチック製または樹脂含浸を施した紙製の緩衝材が好ましく、衝撃緩和効果の観点から緩衝材がより好ましい。シート材とはプラスチックまたは樹脂含浸を施した紙の単層材、接着剤を介した多層材または塗工積層した多層材であり、前記プラスチックとしてはポリプロピレン、ポリエチレン、PVC、PET等があり、また前記樹脂含浸を施した紙に使用する樹脂としてはエポキシ樹脂、フェノール樹脂等がある。緩衝材とは基材に空気層を有する材料でありエアーキャップタイプ、段ボールタイプがあり、緩衝材の強度の観点から段ボールタイプが好ましい。前記エアーキャップタイプの材質としてはポリプロピレン、ポリエチレン、PVC等のプラスチック材を用いることができ、前記段ボールタイプの緩衝材の材質としてはポリプロピレン、ポリエチレン、PVC、PET等のプラスチック材、または、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の樹脂を含浸した紙材を用いることができる。プロテクト材シートまたは緩衝材の大きさおよび厚みに制限はないが、大きさはフィルムロール端部に当て傷やフィルムへの打痕を残さないようにロール端部面と同等もしくはロール端部面以上の大きさの物が好ましく、厚みもフィルムロール端部に当て傷やフィルムへの打痕を残さないように1mm以上の厚みの物が好ましい。
以上、本発明にかかるポリイミドフィルムロールの梱包方法の実施の形態の1例を説明したが、本発明はこれら実施の形態のみに限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で当業者の知識に基づき、種々なる改良、変更、修正を加えた態様で実施し得るものである。
以下、本発明にかかるポリイミドフィルムロールの梱包方法について、具体的に実施例を示す。本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(実施例1)
25μm厚さ、520mm巾、1500m長さのポリイミドフィルムを樹脂含浸処理を施した6インチ紙コアに巻きつけポリイミドフィルムロールとした。その後、このポリイミドフィルムロールの上からポリエステルフィルムにアルミ蒸着した厚みが80μmのシートで包装し、このアルミ蒸着シートの末端を紙管の端部から紙管の内径部に巻き込むように固定した。この包装したロールを、図1に示す大きさが850mm×650mm×950mmのステンレス骨製本体1に、上面に天板4、フィルム面方向の2側面に側板2を配置した透明なアクリル板からなる箱に入れ、ロールの端面に端面と同じ大きさで厚みが2mmのポリプロピレン製のプラスチック段ボールからなるプロテクト材を挟んで梱包した。このように梱包した梱包体を100体作りトラック輸送したところ100体全てにおいて梱包体からの外観検査では当てキズ・落下キズはなかった。さらに、アルミ蒸着シートを剥いでポリイミドフィルムロールの外観検査をしたところ、当てキズ・落下キズはなかった。またロール外層に膨張シワは見られず良好であった。
(実施例2)
(実施例2)
25μm厚さ、520mm巾、1500m長さのポリイミドフィルムを6インチのPVCコアに巻きつけポリイミドフィルムロールとした。その後、このポリイミドフィルムロールの上からポリエステルフィルムに酸化ケイ素を蒸着した厚みが50μmのシートで包装し、この酸化ケイ素蒸着シートの末端を紙管の端部から紙管の内径部に巻き込むように固定した。この包装したロールを図1に示す大きさ850mm×650mm×950mmのステンレス骨製本体1に、上面に天板4、4側面に側板2および側板3を配置した透明なアクリル板からなる箱に入れ、ロールの端面に端面と同じ大きさで厚みが1mmのポリプロピレン製のシートを挟んで梱包した。このように梱包した梱包体を100体作りトラック輸送したところ、100体全てにおいて梱包体からの外観検査では当てキズ・落下キズはなかった。さらに、酸化ケイ素蒸着シートを剥いでポリイミドフィルムロールの外観検査をしたところ、当てキズ・落下キズはなかった。またロール外層に膨張シワは見られず良好であった。
(比較例1)
(比較例1)
25μm厚さ、520mm巾、1500m長さのポリイミドフィルムを6インチのABSコアに巻きつけポリイミドフィルムロールとした。その後、このポリイミドフィルムロールの上からポリエステルフィルムで包装し、このポリエステルフィルムの末端を紙管の端部から紙管の内径部に巻き込むように固定した。この包装したロールを大きさ430mm×650mm×800mmのダンボール箱に梱包した。このように梱包した梱包体を100体作りトラック輸送したところ、100体において梱包体からの外観検査では当てキズ・落下キズはなかった。さらに、ポリエステルフィルムを剥いでポリイミドフィルムロールの外観検査をしたところ、99体において当てキズ・落下キズはなかったが、1体において落下によるへこみキズが見られた。またロール外層については68体においてうすい膨張シワが発生していた。
(比較例2)
(比較例2)
25μm厚さ、520mm巾、1500m長さのポリイミドフィルムを樹脂含浸処理を施した6インチ紙コアに巻きつけポリイミドフィルムロールとした。その後、このポリイミドフィルムロールの上からポリエステルフィルムにアルミ蒸着した厚みが80μmのシートで包装し、このアルミ蒸着シートの末端を紙管の端部から紙管の内径部に巻き込むように固定した。この包装したロールを図1に示す大きさ850mm×650mm×950mmのステンレス骨製本体1に、上面に天板4、4側面に側板2および側板3を配置したが透明なアクリル板からなる箱に入れ梱包した。このように梱包した梱包体を100体作りトラック輸送したところ、98体においては外観は良好であったが、2体においてフィルムロール端部に押し痕があり外観不良となった。ロール外層の膨張シワは全てのロールで見られなかった。
1 本体(2ロール梱包用)
2 フィルムロール面方向の側板(枠内は透明アクリル板)
3 フィルムロール端部方向の側板(枠内は透明アクリル板)
4 天板(枠内は透明アクリル板)
2 フィルムロール面方向の側板(枠内は透明アクリル板)
3 フィルムロール端部方向の側板(枠内は透明アクリル板)
4 天板(枠内は透明アクリル板)
Claims (4)
- ポリイミドフィルムロールの梱包方法において、6面が透明な側板もしくは部分的に側板なしで梱包することを特徴とし、かつロールの端部にプロテクト材が配置されて梱包することを特徴とするポリイミドフィルムロールの梱包方法。
- ポリイミドフィルムロールの梱包方法において、ロール端部のプロテクト材が、プラスチック製シートまたは樹脂含浸を施した紙製シートまたはプラスチック緩衝材または樹脂含浸を施した紙製緩衝材であることを特徴とする請求項1に記載のポリイミドフィルムロールの梱包方法。
- ポリイミドフィルムロールの梱包方法において、樹脂含浸を施した紙製コアまたはプラスチック製コアまたは金属製コアを用いることを特徴とする請求項1乃至2に記載のポリイミドフィルムロールの梱包方法。
- ポリイミドフィルムロールの梱包方法において、フィルムロールの外側に金属層または無機酸化膜層を含むシートが配置されて包装することを特徴とする請求項1乃至3に記載のポリイミドフィルムロールの梱包方法。
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WO2018100895A1 (ja) * | 2016-12-01 | 2018-06-07 | コニカミノルタ株式会社 | フィルムロールの梱包体 |
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- 2005-07-08 JP JP2005200748A patent/JP2007015740A/ja active Pending
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