JP2007015285A - インクカートリッジ、インクジェット記録装置、及び廃インクカートリッジ - Google Patents

インクカートリッジ、インクジェット記録装置、及び廃インクカートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】 カートリッジ状の容器で廃インクを回収した際に、廃インクの漏れを防止するとともに、容器の再利用を容易に行えるようにする。
【解決手段】 インクカートリッジ21には、容器本体22を隔壁23で上下二段に仕切ることにより、記録インク貯留室24と廃インク貯留室25とが形成されている。廃インク貯留室25には、固形状のインク凝固剤30が収納されている。インク凝固剤30は、加熱に応じて溶融し、廃インク貯留室25内の廃インクと混ざり合う。また、冷えると再び凝固し、混ざり合った廃インクをゲル状に固化させる。ゲル状に固化した廃インクとインク凝固剤30とを加熱すると、再び液状に戻る。液化した廃インクとインク凝固剤30とは、廃インク貯留室25から簡単に取り出すことができ、容器本体22などを容易に再利用することが可能になる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、一面に形成されたノズルからインクを吐出して画像を記録する吐出方式の記録ヘッドにインクを供給するインクカートリッジと、このインクカートリッジが着脱自在に取り付けられるインクジェット記録装置と、記録ヘッドをクリーニングすることによって回収された廃インクを貯留する廃インクカートリッジとに関する。
インクを吐出する吐出口が設けられたインク吐出方式の記録ヘッドを備え、この記録ヘッドからインクを液滴として吐出し、これを記録媒体に付着させて画像を記録する、いわゆるインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置には、インクを収納するインクタンクが設けられており、このインクタンクから記録ヘッドにインクが供給される。記録ヘッドは、例えば、吐出口が形成されたノズルと、ピエゾ素子によって駆動される振動板とを備えており、振動板の振動による圧力変化を利用して、インクタンクからインクをノズルに吸引して吐出口から噴射する。また、インクは消耗品であるため、その補充の便宜を考慮して、インクタンクは、インクジェット記録装置に交換可能に取り付けられるカートリッジタイプ(以下、インクカートリッジと称す)のものが多い。
このようなインクジェット記録装置では、記録ヘッドの吐出口付近に、例えば、乾燥によって増粘したインクが付着したり、記録媒体からの紙粉やほこりなどの異物が付着したりすると、吐出口が詰まってインクが吐出されなくなったり、意図しない方向にインクが吐出されてしまうなどの吐出不良の要因となる。また、ノズルの内部に気泡が侵入すると、吐出口からのインクの吐出状態が不安定になってしまう。
このため、多くのインクジェット記録装置には、記録待機時や保管時などの非記録時に記録ヘッドの吐出口面にキャップを被せて吐出口付近でのインクの乾燥を防止するキャッピング機構や、キャップを被せた状態でキャップに接続された吸引ポンプを駆動することにより、ノズル内の増粘インクや気泡などをインクとともに吸引除去する吸引回復機構、及びゴムなどの弾性部材で成形されたワイパを記録ヘッドの吐出口面に摺動させることにより、吐出口面に付着した不要なインクや紙粉などの異物を拭き取り除去するワイピング機構などが設けられており、必要に応じて記録ヘッドのクリーニングを行うようにしている。
吸引回復機構やワイピング機構などによって記録ヘッドから除去された不要なインク(以下、「廃インク」と称す)は、例えば、前記吸引ポンプなどを経て着脱自在な回収容器などに回収される。回収容器は、廃インクの溜まり具合などに応じて適宜交換されるのであるが、回収容器を取り外す際などに廃インクをこぼしてしまうことがあった。このため、特許文献1記載のインクジェット記録装置では、回収容器内に予め高吸水性ポリマーを入れておき、回収した廃インクを高吸水性ポリマーに吸収固化させることによって、廃インクの漏れを確実に防止するようにしている。
また、交換を容易に行うためには、廃インクを貯留する回収容器も、前述のインクタンクのようにカートリッジ状にすることが好ましい。さらには、高吸水性ポリマーなどを予めカートリッジ内に収納して、交換時の廃インクの漏れを防止することが好適である。
特開平10−244665号公報
ところで、前述のインクカートリッジでは、残留したインクを適正に処分する、再利用によって環境負荷の低減を図るなどの理由から、メーカによる使用済みカートリッジの回収が行われている。廃インクを貯留する回収容器をカートリッジ状にした場合にも、同様に使用済みカートリッジ(廃インクが一杯になったカートリッジ)を回収することが好ましい。しかしながら、高吸水性ポリマーなどで固化した廃インクを、カートリッジのように密閉された容器から取り出すのは非常に難しく、カートリッジを一度分解して取り出さなければならないなど、再利用に係る工程が複雑になってしまうという問題があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであって、廃インクの回収容器をカートリッジ状にした際に、廃インクの漏れを確実に防止するとともに、その容器の再利用を容易に行うことができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のインクカートリッジは、一面に形成されたノズルからインクを吐出して画像を記録する吐出方式の記録ヘッドに供給される記録インクを貯留する記録インク貯留部と、前記記録ヘッドをクリーニングすることによって回収された廃インクを貯留する廃インク貯留部と、この廃インク貯留部に収納され、加熱により溶融して前記廃インクと混ざり合い、冷めたときに前記廃インクを固化させるインク凝固剤とを有することを特徴とする。
なお、固化した前記廃インクと前記インク凝固剤とは、加熱により再び溶融して液状になるとともに、冷めると固形状に戻ることが好ましい。
また、前記インク凝固剤は、寒天、ゼラチン、カラギナーン、ペクチンの少なくとも1つから構成されることが好ましい。
また、前記インク凝固剤は、固形状、粉末状、フレーク状のいずれかの形態で、前記廃インク貯留部内に収納されていることが好ましい。この他、前記インク凝固剤は、前記記録インクに予め混ぜ込まれているものでもよい。
さらに、前記記録インク貯留部と前記廃インク貯留部とは、中空状の容器本体の内部を隔壁で2つに仕切ることによって構成されることが好ましい。また、前記記録インク貯留部と前記廃インク貯留部とは、中空状の容器本体に収納される2つの袋体によって構成されるものでもよい。
なお、本発明のインクジェット記録装置は、請求項1から6記載のいずれか1項に記載のインクカートリッジが着脱自在に取り付けられる装着部と、一面に形成されたノズルからインクを吐出して画像を記録する吐出方式の記録ヘッドと、前記記録ヘッドをクリーニングして前記廃インクを回収するとともに、回収した前記廃インクを前記装着部に取り付けられた前記インクカートリッジの前記廃インク貯留部に送るヘッドクリーニング部と、前記装着部に取り付けられた前記インクカートリッジを加熱する加熱手段と、この加熱手段を駆動して前記インク凝固剤を溶融させることにより、前記廃インク貯留部に貯留された前記廃インクを固化させる温度制御手段とを有することを特徴とする。
また、前記ヘッドクリーニング部は、前記ノズル内のインクを吸引することによって、前記ノズルのインク吐出状態を回復させる吸引回復機構と、前記一面に付着したインクを払拭するワイパとの少なくとも一方からなり、前記吸引回復機構が吸引したインク、及び前記ワイパが払拭したインクを前記廃インクとして前記廃インク貯留部に送ることが好ましい。
さらに、前記装着部に取り付けられた前記インクカートリッジの前記記録インクが無くなったことを検知する検知手段を有し、前記温度制御手段は、前記記録インクが無くなったことを前記検知手段が検知した際に、前記加熱手段の駆動を開始することが好ましい。また、前記温度制御手段は、前記廃インク貯留部に貯留された前記廃インクの量が、所定の量に達した際に、前記加熱手段の駆動を開始するものでもよい。
なお、前記インクカートリッジには、前記装着部に取り付けられた際に、接触端子を介して前記加熱手段と前記温度制御手段とを結ぶ配線経路に接続され、この配線経路の一部を構成するとともに、前記インク凝固剤が溶融する所定の温度に達したことに応じて前記配線経路を切断する切断手段が設けられており、前記加熱手段は、前記温度制御手段によって駆動された後、前記切断手段が前記配線経路を切断したことに応じて停止することが好ましい。また、前記切断手段は、前記インク凝固剤が溶融する所定の温度に応じた溶断温度を持つ温度ヒューズであることが好適である。
また、前記装着部に取り付けられた前記インクカートリッジを冷却する冷却手段を有し、前記温度制御手段は、前記加熱手段を駆動して前記インク凝固剤を溶融させた後、前記加熱手段を停止するとともに前記冷却手段を駆動して前記インク凝固剤を固化させることが好ましい。
さらに、前記温度制御手段は、前記廃インクを固化させる際に前記加熱手段を駆動して前記インク凝固剤を溶融させるとともに、前記記録ヘッドが画像を記録する際に前記加熱手段を駆動して前記記録インクの粘性を変化させることが好ましい。
なお、本発明の廃インクカートリッジは、一面に形成されたノズルからインクを吐出して画像を記録する吐出方式の記録ヘッドをクリーニングすることによって回収された廃インクを貯留する廃インク貯留部と、この廃インク貯留部に収納され、加熱により溶融して前記廃インクと混ざり合い、冷めたときに前記廃インクを固化させるインク凝固剤とを有することを特徴とする。
本発明では、記録ヘッドをクリーニングすることによって回収された廃インクを貯留する廃インク貯留部と、廃インクをゲル状に固化させるインク凝固剤とをインクカートリッジに設けた。インクジェット記録装置からインクカートリッジを取り外す際には、廃インクを固化させておくことで、廃インクの漏れを確実に防止することができる。また、ゲル状に固化した廃インクとインク凝固剤とは、所定の温度まで加熱することによって再び液状に溶融し、廃インク貯留部から簡単に取り出すことができるので、カートリッジの再利用を容易に行うことが可能になる。
図1に示すインクジェット記録装置10は、用紙11に対してインクを吐出して付着させることにより画像を記録する記録ヘッド12を備えている。記録ヘッド12は、インクを吐出する吐出口が形成された複数のノズルを備えており、これら複数のノズルの吐出口が各色毎に配列された吐出面(請求項記載の一面に相当)が用紙11の記録面と対面するように配置される。記録ヘッド12は、図中Xで示す用紙11の幅方向(以下、主走査方向と称す)に移動自在なキャリッジ13に取り付けられている。キャリッジ13の底面には、記録ヘッド12の吐出面を露呈させる開口が形成されている。記録ヘッド12は、キャリッジ13の移動にともなって主走査方向に往復動しながら、画像をライン記録する。また、インクジェット記録装置10には、図中Yで示す用紙11の長さ方向(以下、副走査方向と称す)に用紙11を送る搬送ローラ(図示は省略)が設けられている。インクジェット記録装置10は、記録ヘッド12が主走査方向に1往復動する毎に搬送ローラを駆動し、記録ヘッド12の記録幅分だけ用紙11を副走査方向に送る。この動作を繰り返すことにより、1画面分の画像が用紙11に記録される。
キャリッジ13は、主走査方向に沿って配された一対のガイド棒14a、14bにスライド自在に取り付けられており、ベルト15と一対のプーリ16とからなるベルト機構17によって駆動される。ベルト機構17の一端には、記録ヘッド12と用紙11とが対面しない領域(以下、ホームポジションと称す)が設けられている。キャリッジ13は、図中二点鎖線で示すように、例えば、電源OFF時や記録待機時などの非記録時に、このホームポジションに保持される。キャリッジ13は、ホームポジションから主走査方向に移動し、記録ヘッド12と用紙11とが対面する記録領域を1往復動することにより、記録ヘッド12に画像をライン記録させる。
ホームポジションにある記録ヘッド12の吐出面と対向する位置には、吐出面に付着したインクや紙粉などの汚れを拭き取ったり、ノズルの目詰まりを防止するためノズルから増粘状態のインクを吸引したりするヘッドクリーニング部18が設けられている。ヘッドクリーニング部18は、例えば、電源投入時や画像記録を行う前後などといった所定のタイミングで記録ヘッド12の吐出面をクリーニングし、記録ヘッド12から不要なインク(以下、廃インクと称す)などを回収する。
また、インクジェット記録装置10には、例えば、Y、M、C、Kの4色のインクをそれぞれ収納した4つのインクカートリッジ21が着脱自在に取り付けられるカートリッジ装着部19が設けられている。カートリッジ装着部19には、各インクカートリッジ21のそれぞれに対応した4つのスロット19aが形成されており、これらの各スロット19aに各インクカートリッジ21が差し込まれる。このカートリッジ装着部19は、インクジェット記録装置10の所定の位置に固定され、例えば、可撓性を有するチューブなどからなる配管32(図2参照)を介して記録ヘッド12に接続される。記録ヘッド12には、各ノズルに対応してピエゾ素子によって駆動される振動板が設けられており、この振動板の振動による配管内の圧力変化に応じて、インクカートリッジ21内のインクがノズルへ吸引され、吐出口から噴射される。
図2に示すように、インクカートリッジ21には、中空状に成形された容器本体22を隔壁23によって上下二段に仕切ることにより、記録ヘッド12に供給する記録用のインク(以下、記録インクと称す)を貯留する記録インク貯留室(記録インク貯留部)24と、ヘッドクリーニング部18が回収した廃インクを貯留する廃インク貯留室(廃インク貯留部)25とが形成されている。このインクカートリッジ21では、記録ヘッド12に記録インクを供給するとともに、回収された廃インクを貯留するので、記録インクが無くなったことに応じて交換することにより、廃インクの廃棄を同時に行うことができる。なお、図2では、容器本体22のほぼ半分のところを隔壁23によって仕切っているが、隔壁23が仕切る位置(記録インク貯留室24と廃インク貯留室25との容積比)は、廃インクの予想量に応じて適宜決定すればよい。
容器本体22の一側面には、記録インク貯留室24に貯留された記録インクを取り出すための取出口26と、廃インク貯留室25内に廃インクを注入するための注入口27、及び記録インク貯留室24内を大気圧にするとともに、記録ヘッド12へ供給したインク量に対応する大気を導入するための大気導入口28と、廃インク貯留室25内を大気圧する大気連通孔29とが設けられている。取出口26、注入口27、及び大気導入口28は、容器本体22の側面に貫通孔を開け、この貫通孔の縁部を略円筒状に隆起させることによって形成される。なお、容器本体22は、例えば、透明なプラスチックで成形されており、各貯留室24、25内の各インクの量が、目視で確認できるようになっている。また、取出口26、注入口27、大気導入口28には、例えば、多孔質体で成形されたフィルタや弁機構などが組み込まれ、各貯留室24、25内に貯留された各インクが簡単に漏れ出ないようにされている。
記録インク貯留室24には、記録インクが無くなったことを検知するためのプリズム(図示は省略)が設けられている。プリズムは、取出口26が形成された側面との対向面に、記録インク貯留室24の底面と近接して配置されている。また、プリズムは、尖頭が記録インク貯留室24の内側に向かうように形成されている。インクジェット記録装置10には、スロット19aに差し込まれたインクカートリッジ21のプリズムと対面する位置に、残量検知センサ(検知手段)58が設けられている。この残量検知センサ58には、例えば、プリズムに向けて光を照射する発光部と、プリズムからの反射光を受光する受光部とからなる反射型のフォトインタラプタが用いられる。残量検知センサ58は、プリズムに光を照射し、そこからの反射光量に応じたレベルの信号を出力する。記録インク貯留室24内の記録インクの量が変化すると、プリズムで反射する反射光量が変化する。インクジェット記録装置10は、残量検知センサ58が出力する信号レベルに基づいて、記録インク貯留室24内の記録インクが無くなったことを判定する。
廃インク貯留室25には、注入された廃インクを固化させるインク凝固剤30が収納されている。インク凝固剤30は、乾燥した固形の状態で廃インク貯留室25内に入れられており、所定の温度まで加熱すると溶融し、冷めると再び凝固する性質を有している。また、インク凝固剤30は、水溶性を有しており、廃インク貯留室25内に廃インクが注入された状態でインク凝固剤30を溶融させると、廃インクとインク凝固剤30とが混ざり合い、冷えて凝固する際に廃インクがゲル状に固化される。また、廃インクとともにゲル状に固化したインク凝固剤30は、加熱・冷却によって、何度でも溶融と凝固を繰り返す。
これにより、インクカートリッジ21をスロット19aから取り外す際などに、廃インクが漏れ出ることが確実に防止される。なお、このインク凝固剤30としては、廃棄時の環境安全性を考慮すると、例えば、寒天やゼラチン、及びカラギナーン、ペクチンなどの天然由来の材料を用いることが好ましい。また、上記の他に、例えば、水溶性を有し、加熱・冷却によって溶融・凝固するSBR(スチレン・ブタジエンゴム)などの樹脂材料を用いてもよい。また、インク凝固剤30の形態は、固形に限らず、粉末状でもよいし、フレーク状でもよい。
また、取出口26や注入口27などが形成された容器本体22の側面には、放熱フィン31が設けられている。放熱フィン31は、容器本体22を挟んで廃インク貯留室25と対面しており、溶融したインク凝固剤30を冷ます際に、その放熱を助ける。この放熱フィン31は、金属などの熱伝導率の高い材料で成形した後、容器本体22に取り付けるものでもよいし、容器本体22と一体成形されるものでもよい。
カートリッジ装着部19には、各スロット19aにインクカートリッジ21が差し込まれた際に、取出口26、注入口27、及び大気導入口28のそれぞれに嵌合する嵌合部19b、19c、19d(図1参照)が設けられている。嵌合部19bは、配管32を介して記録ヘッド12に接続されている。一方、嵌合部19cは、配管33を介してヘッドクリーニング部18に接続されている。さらに、嵌合部19dは、略L字状に屈曲した大気導入路34を介して、カートリッジ装着部19の上面に形成された大気導入孔19e(図1参照)に接続されている。また、各嵌合部19b、19c、19dには、各配管32、33、及び大気導入路34の一部を構成する中空状のアクセス針35、36、37が設けられている。各アクセス針35、36、37は、インクカートリッジ21をスロット19aに差し込んだ際に、取出口26、注入口27、大気導入口28にそれぞれ突き刺さり、各貯留室24、25内に侵入する。これにより、各アクセス針35、36と、各配管32、33とを介して、記録インク貯留室24と記録ヘッド12、及び廃インク貯留室25とヘッドクリーニング部18とが、それぞれ接続される。
また、カートリッジ装着部19には、各スロット19aのそれぞれに対応して、ヒータ(加熱手段)38と冷却ファン(冷却手段)39とが設けられている。ヒータ38は、スロット19aに差し込まれたインクカートリッジ21の底面と接するように配置されており、電圧の印加に応じて廃インク貯留室25内のインク凝固剤30を加熱する。冷却ファン39は、スロット19aに差し込まれたインクカートリッジ21の放熱フィン31と対面するように配置されており、放熱フィン31に風を送ってインク凝固剤30を冷却する。
ヒータ38と冷却ファン39は、温度コントローラ(温度制御手段)40に接続されている。温度コントローラ40は、廃インクの固化が指示された際に、ヒータ38に電圧を印加してインク凝固剤30を溶融させた後、冷却ファン39を駆動してインク凝固剤30を凝固させる。なお、温度コントローラ40は、例えば、インク凝固剤30の物性(溶融温度、凝固温度、熱容量など)やヒータ38の容量、及び冷却ファン39の風量などによって予め決められた動作タイミングに基づいて、ヒータ38と冷却ファン39とを駆動する。
ヘッドクリーニング部18は、記録ヘッド12の各色毎に吐出面を封止するための複数のキャップ50と、吐出面を払拭するためのワイパ51とを有している。キャップ50は、ゴムなどの弾性材料で成形された部材で、ホームポジションに保持された記録ヘッド12と対面するように配置されている。このキャップ50は、図示を省略した移動機構によって上下方向に移動自在にされており、記録ヘッド12がホームポジションに移動した後、上方向に移動して記録ヘッド12に当接する。これにより、非記録時にキャップ50によって記録ヘッド12の吐出面が封止され、ノズル内のインクの乾燥などが防止される。
ワイパ51は、ゴムなどの弾性材料で成形されたブレード52と、このブレード52を保持する保持部53とからなる。このワイパ51は、キャリッジ13が記録領域に向かう方向にキャップ50と並べて配置されるとともに、ブレード52の先端が吐出面とわずかに接触するように高さが合わせられている。これにより、キャリッジ13がホームポジションから記録領域へ、及び記録領域からホームポジションへ移動する度に、ブレード52によって吐出面が払拭される。なお、図2では、ブレード52が棒状に記載されているが、実際には、吐出面に応じた奥行き幅を有する板状に成形されている。また、ワイパ51は、上記に限ることなく、キャップ50の如く上下動させて必要なときにだけ吐出面の払拭を行うものでもよいし、キャリッジ13の移動に頼らず自らが移動して吐出面を払拭するものでもよい。
ヘッドクリーニング部18と嵌合部19cとを接続する配管33は、ヘッドクリーニング部18内で配管33aと配管33bとの2本に分けられ、キャップ50とワイパ51とのそれぞれに接続される。また、ヘッドクリーニング部18には、配管33内に圧力変動を加えて配管33内の流体を廃インク貯留室25に向けて押し流すポンプ54が設けられている。
キャップ50に接続された配管33aは、貫通孔を介して窪み50aにつなげられており、ポンプ54の圧力変動を窪み50a内に伝える。これにより、記録ヘッド12に当接した状態でポンプ54を駆動することで、ノズル内の廃インクが吸引されてインクカートリッジ21の廃インク貯留室25に送られる。すなわち、キャップ50とポンプ54とによって請求項記載の吸引回復機構が構成される。一方、ワイパ51に接続された配管33bは、ブレード52と保持部53との接続界面に形成された溝53aにつなげられている。記録ヘッド12の吐出面に付着した廃インクは、キャリッジ13の移動にともなってブレード52に払拭される。ブレード52に払拭された廃インクは、ブレード52を伝って溝53aに溜められる。これにより、ポンプ54を駆動することで、溝53aに溜められた廃インクが吸引されてインクカートリッジ21の廃インク貯留室25に送られる。また、各配管33a、33bの経路上には、それぞれバルブ55、56が設けられており、ポンプ54からの圧力変動を選択的に切り替えてキャップ50とワイパ51とに伝えられるようにしている。なお、ワイパ51は、1個が記録ヘッド12の各色の吐出面に対して共通に使用されるため、その配管33bは、いずれか1色のインクカートリッジ21の廃インク貯留室25だけに接続すればよく、それ以外の色の廃インク貯留室25には、各色に対応したキャップ50からの配管33aだけが接続される。
ヘッドクリーニング部18は、上述のように記録ヘッド12のクリーニングを行って、記録ヘッド12から廃インクを回収する。回収された廃インクは、カートリッジ装着部19に取り付けられた4つのインクカートリッジ21の各廃インク貯留室25に注入される。なお、本例では、記録ヘッド12の各色の吐出面毎に独立したキャップ50を設けているが、これに限らず、各色の吐出面をまとめて覆うキャップ50であってもよい。この場合には、回収した廃インクをカートリッジ装着部19で分配して、各インクカートリッジ21の廃インク貯留室25に均等に注入すればよい。
次に、図3に示す説明図を参照しながら、上記構成によるインクジェット記録装置10の作用について説明する。インクカートリッジ21には、記録インクを貯留する記録インク貯留室24と、廃インクを貯留する廃インク貯留室25とが形成されている。このインクカートリッジ21をカートリッジ装着部19のスロット19aに差し込むと、アクセス針35、36と、配管32、33とを介して、記録インク貯留室24と記録ヘッド12、及び廃インク貯留室25とヘッドクリーニング部18とが、それぞれ接続される。
キャリッジ13は、非記録時にホームポジションに保持される。また、非記録時には、キャップ50が記録ヘッド12の吐出面を封止して、ノズル内の記録インクの乾燥を防止する。ヘッドクリーニング部18は、画像記録の前後やユーザからヘッドクリーニングが指示された際などに、バルブ55を開栓、バルブ56を閉栓状態にしてポンプ54を駆動する。ポンプ54は、キャップ50を介して記録ヘッド12のノズルから増粘した廃インクなどを吸引する。吸引された廃インクは、配管33とアクセス針36とを通って、インクカートリッジ21の廃インク貯留室25に注入される。
ユーザから画像記録が指示されて、キャリッジ13がホームポジションから記録領域へと移動を始めると、ワイパ51のブレード52によって記録ヘッド12の吐出面に付着した廃インクが払拭される。払拭された廃インクは、ブレード52を伝って溝53aに溜められる。ヘッドクリーニング部18は、例えば、キャリッジ13が完全に記録領域内に侵入したことを確認した後、バルブ55を閉栓、バルブ56を開栓状態にしてポンプ54を駆動する。ポンプ54は、溝53aに溜まった廃インクを吸引して、廃インク貯留室25に送る。これにより、ヘッドクリーニング部18によって回収された廃インクが廃インク貯留室25に貯留される。
画像記録が指示された記録ヘッド12は、記録する画像に応じたピエゾ素子に電圧を印加して振動板を駆動し、配管32内に圧力変化を加えて記録インク貯留室24から記録インクを吸引する。吸引された記録インクは、ノズルの吐出口から噴射されて用紙11に付着する。インクジェット記録装置10は、キャリッジ13を主走査方向へ移動させながら記録ヘッド12を駆動するとともに、搬送ローラによって用紙11を副走査方向へ送ることで、用紙11に画像を記録する。
記録ヘッド12による画像記録を続けていくと、図3(a)に示すように、記録インク貯留室24内の記録インクが無くなる。記録インクが無くなったことを、残量検知センサ58が検知すると、インクジェット記録装置10は、温度コントローラ40に廃インクの固化を指示する。固化が指示された温度コントローラ40は、ヒータ38に電圧を印加し、予め決められた動作タイミングに基づいて、インク凝固剤30を溶融する温度まで加熱する。溶融したインク凝固剤30は、図3(b)に示すように、廃インクと混ざり合う。インク凝固剤30と廃インクとを混ぜ合わせた温度コントローラ40は、ヒータ38の電圧を落として加熱を停止するとともに、冷却ファン39を駆動してインク凝固剤30の冷却を開始する。図3(c)に示すように、冷却ファン39からの送風によって冷やされたインク凝固剤30は、再び凝固して混ざり合った廃インクをゲル状に固化させる。
廃インクを固化させたインクジェット記録装置10は、例えば、液晶表示パネル(図示は省略)にエラーメッセージを表示するなどして、ユーザに記録インクが切れたことを報知する。なお、ユーザへの報知は、液晶表示パネルに限らず、ランプやLEDなどの光源を用いて光で報知するものでもよいし、スピーカーなどを用いて音でユーザに報知するものでもよい。
ユーザがインクカートリッジ21を交換する際、廃インクは、インク凝固剤30と混ざり合ってゲル状に固化しているので、例えば、アクセス針36の穴跡や大気連通孔29などから廃インクが漏れ出ることが確実に防止され、交換を容易に行うことができる。また、交換した使用済みのインクカートリッジ21を加熱すると、ゲル状に固化した廃インクとインク凝固剤30とが再び液状に戻る。これにより、例えば、フィルタや弁機構などを取り去ることによって、注入口27から液化した廃インクとインク凝固剤30とを簡単に取り出すことができ、容器本体22などを容易に再利用することが可能になる。また、取り出したインク凝固剤30も、洗浄や加熱・乾燥などを行って廃インクの成分と分離させることで、再びインク凝固剤30などとして再利用することができる。
さらに、高吸水性ポリマーを用いて廃インクを固化させた場合、固化した廃インクが適切に処理されず、一般ゴミなどとして焼却処分されてしまうと、ダイオキシンなどの有害物質を発生させる要因となってしまう。本例のインク凝固剤30では、寒天やゼラチン、及びカラギナーン、ペクチンなどの天然由来の材料を用いることができるので、焼却処分されたとしても、有害な物質を発生させる心配がない。
なお、上記実施形態では、残量検知センサ58の検知結果に基づき、記録インク貯留室24内の記録インクが無くなったことに応じて廃インクを固化させるようにしているが、廃インクを固化させるタイミングは、これに限るものではない。例えば、ヘッドクリーニング部18のポンプ54が廃インクを吸引して、廃インク貯留室25内に廃インクが注入される毎に廃インクを固化させるようにしてもよい。こうすることで、記録インクが無くなったことを残量検知センサ58が検知する前にインクカートリッジ21が取り外された場合にも、廃インクが漏れ出す心配がない。また、ポンプ54が駆動された回数をカウントするなどして注入された廃インクの量を推定し、インク凝固剤30が固化させることのできる許容量に廃インクの量が達した場合にだけ、廃インクを固化させるようにしてもよい。これによれば、ヒータ38や冷却ファン39などの駆動回数が必要最低限に抑えられるので、消費電力の低減を図ることができる。
また、上記実施形態では、インクカートリッジ21の容器本体22を隔壁23によって上下二段に仕切ることにより、記録インク貯留室24と廃インク貯留室25とを形成するようにしているが、図4に示すように、各貯留室24、25を設ける変わりに、記録インクと廃インクとを可撓性のある袋体に収容するようにしてもよい。なお、上記実施形態と機能・構成上同一のものについては、同符号を付し詳細な説明を省略する。
図4に示すインクカートリッジ60は、記録インクを収容する記録インク袋61と、廃インクを収容する廃インク袋62と、これらの各袋61、62を覆って保護するケース63とからなる。ケース63の一側面には、記録インク袋61に収容された記録インクを取り出すための取出口64と、廃インク袋62に廃インクを注入するための注入口65とが設けられており、各袋61、62の開口部分が、それぞれに内側から取り付けられている。また、この一側面には、ケース63内を大気圧にするための大気導入口66が形成されている。廃インク袋62の中には、上記実施形態と同様に固形状のインク凝固剤30が入れられている。また、廃インク袋62は、カートリッジ装着部19に設けられたヒータ38からの熱が伝わりやすいように、例えば、接着剤などによってケース63の内底面に貼り付けられている。
このように構成されたインクカートリッジ60でも、ヘッドクリーニング部18で回収された廃インクを廃インク袋62に収容し、インク凝固剤30を加熱・冷却してゲル状に固化させることによって、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、このインクカートリッジ60では、記録インクが使われて記録インク袋61が萎んでいく一方、廃インクが注入されて廃インク袋62が膨らんでいく。このように、お互いの容積が入れ替わるようになるので、ケース63の内部空間を有効に活用することができ、インクカートリッジ60の小型化を図ることが可能になる。
さらに、上記実施形態では、インク凝固剤30の物性やヒータ38の容量、及び冷却ファン39の風量などによって予め決められた動作タイミングに基づいて、温度コントローラ40が、ヒータ38と冷却ファン39とを駆動するようにしているが、図5に示すインクカートリッジ70のように、温度ヒューズ71を設け、この温度ヒューズ71の溶断を検知することによって、ヒータ38と冷却ファン39とを駆動するようにしてもよい。
インクカートリッジ70の容器本体72には、所定の温度に到達した際に可溶合金が溶断する温度ヒューズ71が設けられている。この温度ヒューズ71の溶断温度は、インク凝固剤30の溶融温度に合わせられており、ヒータ38の加熱に応じてインク凝固剤30が溶融した際に、可溶合金が溶断するようにされている。また、温度ヒューズ71からは、2本の導線が伸びており、それぞれ容器本体72の底面に形成された接触端子73a、73bに接続されている。カートリッジ装着部80には、各接触端子73a、73bのそれぞれに対応して接触端子81a、81bが設けられている。各接触端子73a、73b、及び81a、81bは、インクカートリッジ70がカートリッジ装着部80のスロットに差し込まれた際に、互いに対面して接触する。
接触端子81aは、ヒータ38に接続されている。一方、接触端子81bは、温度コントローラ40に接続されている。また、ヒータ38の他方の導線が温度コントローラ40に接続されている。これにより、ヒータ38は、インクカートリッジ70がスロットに差し込まれた際にのみ、各接触端子73a、73b、及び81a、81bと、温度ヒューズ71とを介して温度コントローラ40に接続されるようになり、温度ヒューズ71がヒータ38と温度コントローラ40とを結ぶ配線経路の一部を構成する。
温度コントローラ40は、インクジェット記録装置10から廃インクの固化が指示されると、上記実施形態と同様に、まずヒータ38に電圧を印加してインク凝固剤30を加熱する。インク凝固剤30が溶融温度に達して溶融し、廃インク貯留室25内の廃インクと混ざり合うと、温度ヒューズ71が溶断する。温度ヒューズ71が溶断すると、ヒータ38と温度コントローラ40との接続が切れ、ヒータ38による加熱が停止する。温度コントローラ40は、例えば、電流や電圧の値をモニタすることによって、温度ヒューズ71が溶断したことを検知する。溶断を検知したコントローラ40は、冷却ファン39を駆動してインク凝固剤30の冷却を開始する。
上記実施形態では、予め決められた動作タイミングに基づいて、ヒータ38と冷却ファン39とを駆動していたため、例えば、周囲の温度や湿度の影響によって、インク凝固剤30が溶融温度に達せず、廃インクとうまく混ざり合わなかったり、反対に加熱し過ぎてインク凝固剤30を変性させてしまうことなどが懸念される。本例では、インク凝固剤30の溶融温度に応じた溶断温度を持つ温度ヒューズ71を設け、この温度ヒューズ71の溶断によってヒータ38を停止させるので、上記のような加熱の過不足を防止することができる。また、例えば、温度コントローラ40が、インク凝固剤30を過度に加熱しようとした際に、本例では、温度ヒューズ71が溶断して、インク凝固剤30と廃インクとが所定の温度以上に加熱されることを防止するので、インクジェット記録装置10の安全性の向上にも寄与する。
また、本例では、温度ヒューズ71を溶断させることによって、ヒータ38による加熱を停止するようにしているが、これに限ることなく、例えば、接触端子73aから接触端子73bに至るインクカートリッジ70内の電気配線部の一部に、インク凝固剤30の溶融温度に応じた温度で溶解する材質(例えば、低融点樹脂など)からなる溶解部を設けておき、容器本体72が所定の温度に達した際に、溶解部の溶解に応じて電気配線が切断されるようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、固形状などのインク凝固剤30を予め廃インク貯留室25内に入れておくようにしているが、これに限ることなく、例えば、粉末状にしたインク凝固剤を予め記録インクに混ぜ込んでおくようにしてもよい。これによれば、廃インクの量に対するインク凝固剤の量が変化することが無いので、廃インクとインク凝固剤とをゲル状に固化させた際に、硬さなどを常に同じ状態にすることができる。
また、上記実施形態では、廃インクを固化させる際にのみヒータ38を使用しているが、これに限ることなく、例えば、記録ヘッド12が画像を記録する際にヒータ38を使用するようにしてもよい。記録時にヒータ38を使用して記録インクを加熱すると、記録インクが軟化して粘度が低下し、各配管との粘性抵抗が軽減されるので、記録ヘッド12に安定して記録インクが供給されるとともに、吐出口からの記録インクの噴射も安定するようになる。
さらに、上記実施形態では、1つのインクカートリッジ21の中に記録インク貯留室24と廃インク貯留室25とを設けるようにしているが、これに限ることなく、例えば、記録インク貯留室のみが形成された通常のインクカートリッジと、廃インク貯留室のみが形成され、インク凝固剤を収納して廃インクを廃棄するだけの目的で使われる廃インクカートリッジとに分けて、インクジェット記録装置10に装着するようにしてもよい。
インクジェット記録装置の構成を概略的に示す説明図である。 インクカートリッジとヘッドクリーニング部との構成を説明する説明図である。 加熱・冷却による廃インクとインク凝固剤との変化を示す説明図である。 記録インクと廃インクとを袋体に収容する例を示す説明図である。 インクカートリッジに温度ヒューズを設けた例を示す説明図である。
符号の説明
10 インクジェット記録装置
12 記録ヘッド
18 ヘッドクリーニング部
19、80 カートリッジ装着部(装着部)
21、60、70 インクカートリッジ
22 容器本体
23 隔壁
24 記録インク貯留室(記録インク貯留部)
25 廃インク貯留室(廃インク貯留部)
30 インク凝固剤
38 ヒータ(加熱手段)
39 冷却ファン(冷却手段)
40 温度コントローラ(温度制御手段)
50 キャップ
51 ワイパ
54 ポンプ
58 残量検知センサ(検知手段)
61 記録インク袋(記録インク貯留部)
62 廃インク袋(廃インク貯留部)
71 温度ヒューズ(切断手段)
73a、73b 接触端子
81a、81b 接触端子

Claims (15)

  1. 一面に形成されたノズルからインクを吐出して画像を記録する吐出方式の記録ヘッドに供給される記録インクを貯留する記録インク貯留部が設けられたインクカートリッジにおいて、
    前記記録ヘッドをクリーニングすることによって回収された廃インクを貯留する廃インク貯留部と、
    この廃インク貯留部に収納され、加熱により溶融して前記廃インクと混ざり合い、冷めたときに前記廃インクを固化させるインク凝固剤とを有することを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 固化した前記廃インクと前記インク凝固剤とは、加熱により再び溶融して液状になるとともに、冷めると固形状に戻ることを特徴とする請求項1記載のインクカートリッジ。
  3. 前記インク凝固剤は、寒天、ゼラチン、カラギナーン、ペクチンの少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項1又は2記載のインクカートリッジ。
  4. 前記インク凝固剤は、固形状、粉末状、フレーク状のいずれかの形態で、前記廃インク貯留部内に収納されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  5. 前記記録インク貯留部と前記廃インク貯留部とは、中空状の容器本体の内部を隔壁で2つに仕切ることによって構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  6. 前記記録インク貯留部と前記廃インク貯留部とは、中空状の容器本体に収納される2つの袋体によって構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  7. 請求項1から6記載のいずれか1項に記載のインクカートリッジが着脱自在に取り付けられる装着部と、一面に形成されたノズルからインクを吐出して画像を記録する吐出方式の記録ヘッドとを備えたインクジェット記録装置において、
    前記記録ヘッドをクリーニングして前記廃インクを回収するとともに、回収した前記廃インクを前記装着部に取り付けられた前記インクカートリッジの前記廃インク貯留部に送るヘッドクリーニング部と、
    前記装着部に取り付けられた前記インクカートリッジを加熱する加熱手段と、
    この加熱手段を駆動して前記インク凝固剤を溶融させることにより、前記廃インク貯留部に貯留された前記廃インクを固化させる温度制御手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 前記ヘッドクリーニング部は、前記ノズル内のインクを吸引することによって、前記ノズルのインク吐出状態を回復させる吸引回復機構と、前記一面に付着したインクを払拭するワイパとの少なくとも一方からなり、前記吸引回復機構が吸引したインク、及び前記ワイパが払拭したインクを前記廃インクとして前記廃インク貯留部に送ることを特徴とする請求項7記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記装着部に取り付けられた前記インクカートリッジの前記記録インクが無くなったことを検知する検知手段を有し、
    前記温度制御手段は、前記記録インクが無くなったことを前記検知手段が検知した際に、前記加熱手段の駆動を開始することを特徴とする請求項7又は8記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記温度制御手段は、前記廃インク貯留部に貯留された前記廃インクの量が、所定の量に達した際に、前記加熱手段の駆動を開始することを特徴とする請求項7又は8記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記インクカートリッジには、前記装着部に取り付けられた際に、接触端子を介して前記加熱手段と前記温度制御手段とを結ぶ配線経路に接続され、この配線経路の一部を構成するとともに、前記インク凝固剤が溶融する所定の温度に達したことに応じて前記配線経路を切断する切断手段が設けられており、
    前記加熱手段は、前記温度制御手段によって駆動された後、前記切断手段が前記配線経路を切断したことに応じて停止することを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記切断手段は、前記インク凝固剤が溶融する所定の温度に応じた溶断温度を持つ温度ヒューズであることを特徴とする請求項11記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記装着部に取り付けられた前記インクカートリッジを冷却する冷却手段を有し、
    前記温度制御手段は、前記加熱手段を駆動して前記インク凝固剤を溶融させた後、前記加熱手段を停止するとともに前記冷却手段を駆動して前記インク凝固剤を固化させることを特徴とする請求項7から12のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記温度制御手段は、前記廃インクを固化させる際に前記加熱手段を駆動して前記インク凝固剤を溶融させるとともに、前記記録ヘッドが画像を記録する際に前記加熱手段を駆動して前記記録インクの粘性を変化させることを特徴とする請求項7から13のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  15. 一面に形成されたノズルからインクを吐出して画像を記録する吐出方式の記録ヘッドをクリーニングすることによって回収された廃インクを貯留する廃インク貯留部と、
    この廃インク貯留部に収納され、加熱により溶融して前記廃インクと混ざり合い、冷めたときに前記廃インクを固化させるインク凝固剤とを有することを特徴とする廃インクカートリッジ。
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