JP2007015038A - ダイヤフラム型エアーチャック - Google Patents
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Abstract
【解決手段】チャックは、工作機械のスピンドルに着脱自在に装着されるチャック本体と、このチャック本体のシリンダ室にスライド自在に嵌合配置されたピストン22と、該ピストンに連結するダイヤフラム10と、該ダイヤフラム10の表側に突設された爪取付台16と、複数の割り20により複数のブロック18aに分割され中心部にワーク保持孔19を有し各ブロック18aが爪取付台16にねじ止めされるワーク把持用の爪18とを備えている。チャックのダイヤフラム10の裏側には、複数の割り36が形成され複数のブロック34aに分割された遠心力相殺バランサー34がねじ止めされている。
【選択図】図1
Description
本件発明者は、爪とバランス用の突起体との遠心力のかかり方の相違は、爪と突起体との形状の相違、特に割りの有無にあるのではないかとの仮説を着想し、ダイヤフラムの裏側に、表側のワーク把持用の爪と同一形状の爪をバランサーとして取り付けたところ、従来の突起体を用いた実験結果に比し、飛躍的に優れた実験結果を得ることができた。
本発明は、高速回転域でのチャックの、遠心力によるワーク保持力の減少の問題を解決することを目的とするものである。
また本発明は、前記ワーク把持用の爪が、大径な肉厚の周壁部と、該周壁部に一体的に形成された小径な周壁部と、前記大径な周壁部を複数のブロックに分割する割りと、前記各ブロックの内周面によって形成されるワーク保持孔と、前記各ブロックごとに軸方向に穿設された各ブロックを前記爪取付台にねじ止めするためのねじ挿入用の穴とから成り、前記遠心力相殺バランサーが、大径な肉厚の周壁部と、該周壁部に一体的に形成された小径な周壁部と、前記大径な周壁部を複数のブロックに分割する割りと、前記各ブロックの内周面によって形成される孔と、前記各ブロックごとに軸方向に穿設された各ブロックを前記ダイヤフラム裏側のバランサー取付台にねじ止めするためのねじ挿入用の穴とから成るものである。
また本発明は、前記ワーク把持用の爪と前記遠心力相殺バランサーとがほぼ同一形状であり、互いのブロックの数が同数であることを特徴とするものである。
また本発明は、前記ダイヤフラム表側のワーク把持用の爪の重量と、前記ダイヤフラム裏側の遠心力相殺バランサーの重量を略同一としたものである。
また本発明は、前記ダイヤフラム裏側の遠心力相殺バランサーの重量を、前記ダイヤフラム表側のワーク把持用の爪の重量より重くしたものである。
2aは、工作機械のスピンドルのフランジの端面にボルトによって脱着可能に装着されるエアーチャック本体2の取付ベースであり、盤状部材から構成されている。取付ベース2aの管状部には、エアー流通用ロータリーチューブ(図示省略)が結合される取付穴4が形成されている。2bは、一端部が取付ベース2aにボルトにより固定されたシリンダーであり、該シリンダー2bと前記取付ベース2aは、チャック本体2を構成している。
まず、第1のエアー流通路26から圧縮エアーをピストン22の、一方の受圧面側のシリンダ室8に送るととともに、他方の受圧面側のシリンダ室8のエアーを抜く。これにより、ピストン22は、図1中、右方向に、シリンダ室2b内を移動し、ダイヤフラム10の肉薄部が変形して、爪18のワーク保持孔19が開く。この状態でワーク(図示省略)をワーク保持孔19に挿入する。次に、ピストン22の一方の受圧面側のシリンダ室8のエアーを抜くと、ダイヤフラム10へのエアーの押圧力が解除され、ダイヤフラム10の復帰弾力により爪18がワークを所定の初期ワーク保持力で把握する。このワーク保持力は、第2のエアー流通路28から圧縮エアーをピストン22の、他方の受圧面側のシリンダ室8に送るととともに、一方の受圧面側のシリンダ室8のエアーを抜いて空圧により設定するようにしても良い。
2a 取付ベース
2b シリンダー
4 取付穴
6 隔壁部
8 シリンダ室メモリ
10 ダイヤフラム
12 管状部
14 筒状部
16 爪取付台
18 爪
18a ブロック
19 ワーク保持孔
20 割り
22 ピストン
24 管状部
26 第1のエアー流通路
28 第2のエアー流通路
30 流通路
32 バランサー
34 遠心力相殺バランサー
34a ブロック
35 穴
36 割り
38 周壁部
40 周壁部
42 孔
44 周壁部
46 周壁部
48 穴
Claims (5)
- 内径部にシリンダ室が形成され、工作機械のスピンドル等に着脱自在に装着されるチャック本体と、前記シリンダ室にスライド自在に嵌合配置されたピストンと、該ピストンに連結するダイヤフラムと、該ダイヤフラムの表側に突設された爪取付台と、軸方向に複数の割りが形成され、この割りにより複数のブロックに分割され中心部にワーク保持孔を有し各ブロックが前記爪取付台にねじ止めされるワーク把持用の爪とを備え、前記シリンダ室に空圧装置からエアーを給排出して前記ピストンを駆動し、前記爪のワーク保持孔にワークを所定の圧力で保持させあるいはワークを解放するようにしたダイヤフラム型エアーチャックであって、前記ダイヤフラムの裏側に、複数のバランサー取付台を突設し、該バランサー取付台に、軸方向に複数の割りが形成され複数のブロックに分割された遠心力相殺バランサーをねじ止めしたことを特徴とするダイヤフラム型エアーチャック。
- 前記ワーク把持用の爪が、大径な肉厚の周壁部と、該周壁部に一体的に形成された小径な周壁部と、前記大径な周壁部を複数のブロックに分割する割りと、前記各ブロックの内周面によって形成されるワーク保持孔と、前記各ブロックごとに軸方向に穿設された各ブロックを前記爪取付台にねじ止めするためのねじ挿入用の穴とから成り、前記遠心力相殺バランサーが、大径な肉厚の周壁部と、該周壁部に一体的に形成された小径な周壁部と、前記大径な周壁部を複数のブロックに分割する割りと、前記各ブロックの内周面によって形成される孔と、前記各ブロックごとに軸方向に穿設された各ブロックを前記ダイヤフラム裏側のバランサー取付台にねじ止めするためのねじ挿入用の穴とから成ることを特徴とする請求項1に記載のダイヤフラム型エアーチャック。
- 前記ワーク把持用の爪と前記遠心力相殺バランサーとがほぼ同一形状であり、互いのブロックの数が同数であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のダイヤフラム型エアーチャック。
- 前記ダイヤフラム表側のワーク把持用の爪の重量と、前記ダイヤフラム裏側の遠心力相殺バランサーの重量を略同一としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の中のいずれか1つの請求項に記載のダイヤフラム型エアーチャック。
- 前記ダイヤフラム裏側の遠心力相殺バランサーの重量を、前記ダイヤフラム表側のワーク把持用の爪の重量より重くしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の中のいずれか1つの請求項に記載のダイヤフラム型エアーチャック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005197065A JP2007015038A (ja) | 2005-07-06 | 2005-07-06 | ダイヤフラム型エアーチャック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005197065A JP2007015038A (ja) | 2005-07-06 | 2005-07-06 | ダイヤフラム型エアーチャック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007015038A true JP2007015038A (ja) | 2007-01-25 |
Family
ID=37752632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005197065A Pending JP2007015038A (ja) | 2005-07-06 | 2005-07-06 | ダイヤフラム型エアーチャック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007015038A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7862051B2 (en) * | 2005-08-25 | 2011-01-04 | Smw-Autoblok Spannsysteme Gmbh | Diaphragm chuck |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6045605A (ja) * | 1983-08-24 | 1985-03-12 | Toray Ind Inc | 紡糸引取方法 |
JPH06170625A (ja) * | 1992-12-07 | 1994-06-21 | Seiko Seiki Co Ltd | ダイアフラムチャック装置 |
JPH11123607A (ja) * | 1997-10-23 | 1999-05-11 | Setagaya Seiki Kk | ダイヤフラム型チャック |
-
2005
- 2005-07-06 JP JP2005197065A patent/JP2007015038A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6045605A (ja) * | 1983-08-24 | 1985-03-12 | Toray Ind Inc | 紡糸引取方法 |
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JPH11123607A (ja) * | 1997-10-23 | 1999-05-11 | Setagaya Seiki Kk | ダイヤフラム型チャック |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Effective date: 20110217 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20110602 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |